JP2002204786A - 検眼装置 - Google Patents

検眼装置

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JP2002204786A
JP2002204786A JP2001002600A JP2001002600A JP2002204786A JP 2002204786 A JP2002204786 A JP 2002204786A JP 2001002600 A JP2001002600 A JP 2001002600A JP 2001002600 A JP2001002600 A JP 2001002600A JP 2002204786 A JP2002204786 A JP 2002204786A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弱視や眼底疾患を有する被検者の見え方がどの
ようになっているかを簡易且つ正確に診断できる検眼装
置を提供すること。 【解決手段】被検眼Eを誘導する固視標が光学系Aの光
路途中に眼底と共役な位置に配設されている検眼装置で
あって、固視標の呈示状態を切り替え呈示させる固視標
装置Cと、固視標の呈示状態を被検者の応答に応じて検
者又は被検者が入力する応答入力手段43と、応答入力
手段43により入力された応答と前記固視標の呈示状態
を対応して記録する記録手段42を有する検眼装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被検眼を誘導す
る固視標が照明光学系に設けられた検眼装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の眼底カメラには、照明光学系の光
路途中に配設した視標棒を被検眼の眼底(被検眼眼底)
と共役又は略共役に設けると共に、この視標棒を光軸に
直交する方向に移動可能に設けた固視標装置が考えられ
ている。
【0003】この眼底カメラにおいては、視標棒を光軸
に直交する方向に移動させて、視標棒の光軸に対する位
置を変えることで、被検眼の固視方向を誘導できると共
に、この固視標の位置を眼底像と共に同時に撮影可能で
ある。
【0004】また、赤外光観察ができる無散瞳眼底カメ
ラには、固視のための輝点像を固視標として撮影光学系
の光路の一部を介して被検眼眼底に投影する様にした固
視標装置が考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
固視標装置は、変化のない固視標を被検眼に単に投影し
ているだけであったので、弱視の人や眼底に疾患のある
人にとっては固視標を必ずしも認識できない場合もあっ
た。この様に弱視や眼底疾患を有する被検者の見え方が
どのようになっているかを簡易且つ正確に診断できるの
が望ましい。
【0006】そこで、この発明は、弱視や眼底疾患を有
する被検者の見え方がどのようになっているかを簡易且
つ正確に診断できる検眼装置を提供することを目的とす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明の検眼装置は、被検眼を誘導する固
視標が光学系の光路途中に眼底と共役な位置に配設され
ている検眼装置であって、前記固視標の呈示状態を切り
替え呈示させる固視標装置と、前記固視標の呈示状態を
被検者の応答に応じて検者又は被検者が入力する応答入
力手段と、前記応答入力手段により入力された応答と前
記固視標の呈示状態を対応して記録する記録手段を有す
ることを特徴とする。
【0008】また、請求項2の発明の検眼装置は、請求
項1に記載の検眼装置において、前記固視標装置は前記
固視標を光学系の光軸に対して直交する方向に駆動させ
て異なる呈示位置を異なる呈示状態として切り替え呈示
させるように設定されていることを特徴とする。
【0009】請求項3の発明の検眼装置は、請求項1又
は2に記載の検眼装置において、前記固視標の呈示状態
を表示する表示装置を更に有することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 [構成]図1は、本発明で処理対象とする眼底像を撮影(撮
像)するための眼底カメラ(眼科検査装置)の光学系の主
要部の一例を示すもので、被検眼眼底を照明するための
照明系(照明光学系)Aと、被検眼眼底を観察あるいは
撮影するための観察撮影系(観察撮影光学系)Bと、固
視標装置C(図1〜図4参照)と、制御回路D(図5参
照)を有する。 <照明系A>この照明系Aは観察照明光学系1と撮影照
明光学系2を有する。 (観察照明光学系1)観察照明光学系1は、観察用照明
光源3,コンデンサレンズ4,赤外フィルター5,斜設
ハーフミラー6,リングスリット7,リレーレンズ8,
ハーフミラー9,リレーレンズ10,中央に開口穴11
aを有する穴あきミラー11,対物レンズ12を有す
る。この赤外フィルター5は、可視光をカットし赤外光
のみを透過する様になっている。そして、観察用照明光
源3から出射した光は,コンデンサレンズ4により平行
光束とされた後に、赤外フィルター5により可視光がカ
ットされる。この可視光がカットされた後の赤外光は、
斜設ハーフミラー6で反射した後,リングスリット7,
リレーレンズ8,ハーフミラー9,リレーレンズ10,
穴あきミラー11及び対物レンズ12を介して被検眼E
の眼底Efに投影され、被検眼Eの眼底Efを照明す
る。 (撮影照明光学系2)この撮影照明光学系2は、撮影用
照明光源13,コンデンサレンズ14及び斜設ハーフミ
ラー6,リングスリット7,リレーレンズ8,ハーフミ
ラー9,リレーレンズ10,穴あきミラー11,対物レ
ンズ12を有する。そして、撮影用照明光源13から出
射した光は,コンデンサレンズ4により平行光束とされ
た後に、斜設ハーフミラー6を透過して、リングスリッ
ト7,リレーレンズ8,ハーフミラー9,リレーレンズ
10,穴あきミラー11及び対物レンズ12を介して被
検眼Eの眼底Efに投影され、被検眼Eの眼底Efを照
明する。 <観察撮影系B>観察撮影系Bは、撮影光学系b1と観察
光学系b2を有する。 (撮影光学系b1)撮影光学系b1は、対物レンズ1
2,穴あきミラー11の開口穴11a,合焦レンズ1
5,結像レンズ16,撮影装置(撮像装置)17をこの
順に有する。この撮影装置17としては、ポラロイド
(登録商標)カメラや35mmカメラ或いは電子スチル
カメラ、TVカメラ等を用いることができる。
【0011】そして、被検眼Eの眼底Efで反射された
光束は、対物レンズ12および穴あきミラー11の開口
穴11aを透過した後、合焦レンズ15および結像レン
ズ15により、撮影装置17の撮像手段(フィルム又は
CCD)上に被検眼眼底像を形成する。 (観察光学系b2)観察光学系b2は、対物レンズ1
2,穴あきミラー11の開口穴11a,合焦レンズ1
5,結像レンズ16を有する。また、観察光学系b2
は、結像レンズ16と撮影装置17との間に挿脱可能に
設けられたクイックリターンミラー18,フィールドレ
ンズ19,斜設ミラー20,リレーレンズ21,赤外テ
レビカメラ(赤外撮像管すなわち撮像手段)22,赤外
テレビカメラ22からの映像信号が入力される演算制御
回路22aと、演算制御回路22aからの映像信号から
眼底Ef等を表示させるモニターテレビ(表示装置)2
3を有する。尚、上述したように撮影装置17で被検眼
Eの眼底Efを撮影する場合には、クイックリターンミ
ラー18は破線で示したように結像レンズ16と撮影装
置17との間から外される。
【0012】そして、眼底Efからの反射光束は、クイ
ックリターンミラー18が結像レンズ16と撮影装置1
7との間に挿入された状態では、対物レンズ12,穴あ
きミラー11の開口穴11a,合焦レンズ15,結像レ
ンズ16に案内された後、クイックリターンミラー1
8,フィールドレンズ19,斜設ミラー20,リレーレ
ンズ21を介して赤外テレビカメラ22に受光され、赤
外テレビカメラ22で眼底像が撮影(撮像)される。こ
の赤外テレビカメラ22からの映像信号からモニターテ
レビ23に入力され、モニターテレビ23には被検眼E
の眼底Efが表示される。 <固視標装置C>上述の照明系Aと観察撮影系Bは、図
1に示したように撮影装置17及びモニターテレビ23
を除いて図2本体ケース24内に収納されている。この
本体ケース24には、斜設ミラー9とリレーレンズ10
との間に対応して大径の移動穴25が図2の如く形成さ
れている。そして、この本体ケース24の移動穴25に
は固視標装置Cのシリンダ26が挿通されている。尚、
図1では、説明の便宜上、固視標装置Cを本体ケース2
4の前側に配置しているが、固視標装置Cは実際には図
1の紙面と直交する方向の側面に配置される。
【0013】このシリンダ26には、本体ケース24の
内側面及び外側面にそれぞれ密接して移動穴25を閉成
する遮光板27,28が固定されている。この遮光板2
7,28は、本体ケース24の内側面及び外側面に対し
てそれぞれ摺接移動可能に設けられている。
【0014】尚、遮光板27,28は、照明系Aの斜設
ミラー9とリレーレンズ10との間の光軸Oに沿う方向
(Z方向)と、このZ方向と直交し且つ本体ケース24
の内側面及び外側面に沿うX方向に移動可能に、且つこ
れらの移動に際してシリンダ26が軸線回りに回転しな
いように設けられる。
【0015】例えば、図示は省略するが、光軸Oに沿っ
て本体ケースの内面に取り付けられた第1のガイドレー
ルと、このガイドレールに移動可能に設けられた第1の
スライダと、この第1のスライダにガイドレールと直交
する方向に設けられた第2のガイドレールと、この第2
のガイドレールに移動可能に設けられた第2のスライダ
等からなるテーブル機構をスライド機構として設ける。
そして、ケース本体24又はケース本体24の内側面側
に位置する遮光板27を第2のスライダに保持させるこ
とで、シリンダ26はX,Z方向に移動はするが軸線回
りには回動不可能となる。
【0016】また、このシリンダ26内には、スライダ
29が進退自在に保持されている。このシリンダ26の
下面には長手方向に延びるスリット30が形成されてい
る。このスリット30には、筒状の光源保持部材31の
小径部31aがスリット30の幅方向には遊びがなく且
つスリット30の長手方向には移動可能に挿通されて、
スライダ29がシリンダ26の軸線回りに回転しないよ
うになっている。そして、この小径部31aはスライダ
29に螺着又は接着、或いは溶着等により固定されてい
てる。
【0017】この光源保持部材31内には図2〜図4に
示した様に光源取付穴32が形成され、この光源取付穴
32の下端部内には固視用光源33が配設されている。
また、光源保持部材31には、図4に示したように遮光
板28に沿う方向に光源取付穴32の上部を貫通する貫
通孔34,35が形成され、この貫通孔34,35には
フィルタ保持部材36が遮光板28と平行に挿通されて
いる。このフィルタ保持部材36には3つのフィルタ取
付穴36a,36b,36cが並設され、3つのフィル
タ取付穴36a,36b,36cには異なった透過特性
(例えば、赤色、青色、緑色等の波長の透過特性)を有
するフィルタF1,F2,F3が取り付けられている。
また、フィルタ保持部材36の両端には磁性体M1,M
2が取り付けられ、光源保持部材29の外側面には貫通
孔32,32aに近接して近接スイッチS1,S2が取
り付けられている。
【0018】しかも、光源保持部材31の上端部には光
源取付穴32の上端に開口するファイバ取付孔37が形
成され、スライダ29にはシリンダ26の本体ケース2
4内の端壁26aを貫通する筒体38が一体に設けられ
ている。このファイバ取付孔37及び筒体38には光フ
ァイバ39の両端側が嵌着固定されている。そして、こ
の光ファイバ39の一端39aは光源取付穴32の上端
中央に臨んでいる。また、光ファイバ39の他端部39
bは、筒体38から突出していると共に、光軸Oと沿う
方向で且つリレーレンズ10側に折曲されている。
【0019】また、スライダ29にはシリンダ26の外
端壁26bを貫通して外方に突出する操作軸29aが一
体に設けられ、操作軸29aの端部には操作ツマミ29
bが設けられている。 <制御回路D>制御回路Dは、図5に示した演算制御回
路22aと、この演算制御回路22aに接続された近接
スイッチ(検出手段)S1,S2を有する。
【0020】この演算制御回路22aは、観察用照明光
源3,撮影用照明光源13及び固視用光源31等を作動
制御すると共に、ソレノイド18aを作動制御する。こ
のソレノイド18aは、作動時にクイックリターンミラ
ー18を結像レンズ16と撮影装置17との間から破線
で示したように退避させる様になっている。
【0021】また、制御回路Dは、演算制御回路22a
に接続された光量切換手段40,点滅周期切換手段41
及び記録手段42を有する。この光量切換手段40に
は、固視用光源33の光量を切り換えるボリュームスイ
ッチやロータリースイッチ等が用いられる。また、点滅
周期切換手段41にも、固視用光源33の点滅周期を切
り換えるボリュームスイッチやロータリースイッチ等が
用いられる。記録手段42には、メモリやハードディス
ク,光磁気ディスク,DVD−RAM,MO,CDR,
CD−RW等その他の情報記録再生装置を用いることが
できる。
【0022】更に、演算制御回路22aには、被検者が
操作又は検者が被検者の応答に応じて操作する応答スイ
ッチ43と、スピーカ44が接続されている。 [作用]次に、この様な構成の眼科検査装置(眼底カメ
ラ)の作用を説明する。 (1).眼底の赤外による観察及び固視誘導 この様な構成において、眼底カメラの図示しない電源ス
イッチを投入すると、演算制御回路22aは観察用照明
光源3を点灯させると共に、固視用光源33を点灯させ
る。この際、クイックリターンミラー18は、結像レン
ズ16と撮影装置17との間に挿入された状態となって
いる。
【0023】これにより、観察用照明光源3から出射し
た光は,コンデンサレンズ4により平行光束とされた後
に、赤外フィルター5により可視光がカットされる。こ
の可視光がカットされた後の赤外光は、斜設ハーフミラ
ー6で反射した後,リングスリット7,リレーレンズ
8,ハーフミラー9,リレーレンズ10,穴あきミラー
11及び対物レンズ12を介して被検眼Eの眼底Efに
投影され、被検眼Eの眼底Efを照明する。この際、固
視標装置Cの筒体(固視用棒)38の影が眼底Efに投
影される。
【0024】この照明により眼底Efから反射した反射
光束は、対物レンズ12,穴あきミラー11の開口穴1
1a,合焦レンズ15,結像レンズ16に案内された
後、クイックリターンミラー18,フィールドレンズ1
9,斜設ミラー20,リレーレンズ21を介して赤外テ
レビカメラ22に受光され、赤外テレビカメラ22で眼
底像が撮影(撮像)される。この赤外テレビカメラ22
からの映像信号からモニターテレビ23に入力され、モ
ニターテレビ23には図6の如く被検眼Eの眼底Efの
眼底血管像50,乳頭部51,黄斑部52,中心窩52
a及び固視用棒像53等を含む眼底像Ef′がリアルタ
イムで表示される。
【0025】一方、固視用光源33から出射した固視用
光束は、フィルタF1,F2,F3のうち光源取付穴3
2に臨むもの、図ではフィルタF2を透過して、光ファ
イバ39に入射する。この際、固視用光束は、フィルタ
F2の色の波長の光が透過し、たとえばフィルタF2の
色が緑であれば、緑色の波長の光がフィルタF2を透過
し、この透過した波長の光の固視用光束が光ファイバ3
9に一端39aから入射する。この光ファイバ39に入
射した固視用光束は、光ファイバ39の他端部39bか
ら出射して、リレーレンズ10,穴あきミラー11,対
物レンズ12を介して眼底Efに固視標として投影され
る。
【0026】これにより被検眼Eには眼底Efに投影さ
れる固視用光束を固視させる。この状態で、検者は操作
ツマミ29bを掴んでスライダ29をシリンダ26の長
手方向(Y方向)に進退動させて、光ファイバ39の他
端部(先端部)39aを光軸Oに対して進退動させるこ
とにより、図6中の固視棒像53は矢印54で示した方
向に進退移動する。また、シリンダ26をX方向に進退
移動させて、光ファイバ39の他端部(先端部)39a
をY方向と直交する方向で且つ光軸Oに対して直交する
方向に移動させることで、図6中の固視標棒像53は矢
印55で示した方向に進退移動する。更に、シリンダ2
6をZ方向に移動させることで、図6中の固視棒像53
は矢印56,57で示した方向に進退移動し、モニター
テレビ23に映し出される固視標棒像53の鮮明度が変
化する。
【0027】従って、検者はシリンダ26をZ方向に移
動させて、図6中の固視標棒像53は矢印56,57で
示した方向に進退移動操作することにより、モニターテ
レビ23に映し出される固視標棒像53を鮮明にする。
【0028】そして、この状態で、光ファイバ39の他
端部(先端部)39aを上述のようにY方向及びX方向
に移動操作することで、図6中の固視標棒像53を矢印
54,55で示した方向に進退移動操作することによ
り、被検眼Eを誘導する。 (2).眼底疾患の視力による検査 ところで、網膜と視力の関係を見ると、視力は中心窩5
2aで最も良く、中心窩52aから離反するに従って急
激に悪くなる。従って、実際には、健康な人であれば、
中心窩52aが最もよく見え、中心窩52aを含む黄斑
部52内が比較的良く見えることになるので、通常、黄
斑部52で見ていることになる。
【0029】しかしながら、中心窩52aの部分に何ら
かの疾患があり、この中心窩52aの部分の視力が殆ど
なくなっている場合には、この中心窩52aの部分に固
視標光束を投影しても被検者には見えないことになる。
また、黄斑部52の一部に同様な疾患がある場合、その
疾患部でも同様に固視標光束が見えないことになる。
【0030】この様な虞のある場合、光ファイバ39の
他端部(先端部)39aを上述のようにY方向及びX方
向に移動操作することで、図6中の固視標棒像53を矢
印54,55で示した方向に間欠的に又は緩慢に進退移
動操作する。この移動操作に伴い、検者は被検者に固視
標光束が見えるか否かを所定間隔又は一定時間毎に応答
させる。この応答タイミングとして演算制御回路22a
は、応答を促す信号音をスピーカ44から出して被検者
に聞かせ、この音がしたとき応答させる。
【0031】そして、例えば「見えない」との応答があ
ったときに、検者が応答スイッチ43を押すことで、こ
の応答スイッチ43からのON信号を演算制御回路22
aに入力させる。これにより演算制御回路22aは、固
視標棒像53を含む眼底像Ef′の1フレーム分の画像
をハードディスク,光磁気ディスク,DVD−RAM,
MO,CDR,CD−RW等その他の情報記録再生装置
に記録する。
【0032】この応答スイッチ43は被検者に操作させ
てもよい。即ち、応答を促す信号音をスピーカ44から
あったときに、「見えない」場合、応答スイッチ43を
押すようにさせて、この時の画像を上述の様に記録させ
るようにしてもよい。
【0033】この様にして得られた多数の眼底画像と固
視標棒像53を解析して、見えない位置のマップを眼底
像に重ねて表示することにより、眼底Efの疾患部の範
囲や状態を知ることができ、眼底疾患の判断に用いるこ
とができる。
【0034】尚、被検眼を誘導固定する固視標と、上述
の固視光束のような疾患部を検査するための光束を検査
光束として眼底に投影する検査光学系を観察系に設け
て、被検眼を固視標により所定方向に固定した状態で、
検査光学系により上述した検査のための光束を眼底に
投影するようにしても良い。また、この場合、眼底の多
数箇所にランダムに検査光束を投影して、上述と同じよ
うな検査をすることもできる。この検査は視野計の検査
に代えることも可能である。
【0035】この場合、検査光学系は、光軸と直交する
方向に複数配列された複数の検査光源を設けた構成とす
ることもできる。また、この検査は、視野計のデータと
共に用いることで、より正確な眼底疾患を検査できる。 (3)弱視等の場合の検査 弱視の人の場合、視力は弱いが、眼球や視神経などに以
上があるか否かの説明はつかない。特に、視神経に異常
がある場合には(2)で示したような検査を行うことに
より、どの位置の視神経が悪いかを特定可能である。ま
た、弱視の人の場合、どこを見ているか分からない場合
がある。この場合も、(2)で示したような検査を行う
ことにより、どこを見ているかを特定できる。
【0036】さらに、検者は、光量切換スイッチ40に
より固視用光源33の光量を順次切り替え、光ファイバ
39の他端部(先端部)39aから出射する固視用光束
がどのくらいの光量となったときに被検者が視認できる
かの確認を行う。この場合も、被検者から「視認でき
た」という応答があったときに、り検者が応答スイッチ
43をONさせるか、又は、被検者が「視認できた」と
きに応答スイッチ43を自らONさせるようにする。そ
して、この時の固視用光源33の光量を記録手段42に
記録させる。
【0037】また、フィルタ保持部材36を長手方向に
スライド操作して、フィルタF1〜F3のうち光源取付
穴32に臨むものを順次切り換えると共に、光量切換ス
イッチ40により固視用光源33の光量を順次切り替
え、光ファイバ39の他端部(先端部)39aから出射
する固視用光束がどのくらいの光量となったときに被検
者が視認できるかの確認を行う。この場合も、被検者か
ら「視認できた」という応答があったときに、り検者が
応答スイッチ43をONさせるか、又は、被検者が「視
認できた」ときに応答スイッチ43を自らONさせるよ
うにする。そして、この時の固視用光源33の光量及び
フィルタF1〜F3のいずれであるかを対応させて記録
手段42に記録させる。
【0038】尚、この際、演算制御回路22aは、フィ
ルタF1〜F3が光源取付穴32に臨んであるかは、近
接スイッチS1,S2が磁性体M1,M2のいずれを検
出しているか否かで判断できる。即ち、近接スイッチS
1,S2が磁性体M1,M2のいずれも検出していなけ
れば、フィルタF2が光源取付穴32に臨んでいること
が分かり、近接スイッチS1が磁性体M1を検出してい
れば、フィルタF1が光源取付穴32に臨んでいること
が分かり、近接スイッチS2が磁性体M2を検出してい
れば、フィルタF2が光源取付穴32に臨んでいること
が分かる。この判断は演算制御回路22aにより行われ
る。
【0039】この様にすることで被検眼Eがどの色に対
してどの程度の光量で視認できるかを確認することで、
被検眼Eの弱視の程度を定量的に診断できることにな
る。
【0040】また、この様な固視用光束の光量や色を切
り換えて診断する他に、点滅周期切換手段41を操作し
て固視用光源33を点滅させると共にその点滅周期を変
化させる。そして、固視用光源33の点滅周期(点滅間
隔)がどの程度の範囲で分かるか否かを被検者に確認さ
せ、上述と同様にして確認できたときに応答スイッチ4
3をONさせて、この時の点滅周期(点滅間隔)を記録
手段42に記録させることで、被検眼Eの弱視の程度を
定量的に診断できることになる。
【0041】また、固視用光源33の点滅周期の変化と
光量の変化との関係や固視用光束の色とを組み合わせ
て、光ファイバ39の他端部(先端部)39aから出射
する固視用光束を眼底Efに投影して、上述と同様にし
て確認できたときに応答スイッチ43をONさせて、こ
の時の固視用光束(固視標)の点滅周期(点滅間隔)や
光量、色等を記録手段42に記録させることで、被検眼
Eの弱視の程度を定量的に診断できることになる。
【0042】上述したように固視標装置は固視標の点灯
と点滅の呈示状態を切り替え可能である構成とすること
で、点灯時や点滅時の見え方の違いを容易に診断でき
る。また、固視標装置は前記固視標の点灯と点滅の輝度
を変更可能である構成とすることにより、どの程度の光
量で見え方が変わるかを定量的に診断できる。さらに、
固視標装置は、固視標を点滅の呈示状態で呈示させると
共に、点滅周期を切り替え可能である構成とすることに
より、どの程度の点滅間隔で見え方が変わるかを定量的
に診断できる。また、固視標装置は、固視標を点滅の輝
度を変更可能である構成とすることにより、どの程度の
光量及び点滅間隔でで見え方が変わるかを定量的に診断
できる。更に、固視標の呈示状態は2以上の呈示色であ
る構成とすることにより、どの呈示色で見え方が変わる
かを定量的に診断できる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
検眼装置は、被検眼を誘導する固視標が光学系の光路途
中に眼底と共役な位置に配設されている検眼装置であっ
て、前記固視標の呈示状態を切り替え呈示させる固視標
装置と、前記固視標の呈示状態を被検者の応答に応じて
検者又は被検者が入力する応答入力手段と、前記応答入
力手段により入力された応答と前記固視標の呈示状態を
対応して記録する記録手段を有する構成としたので、弱
視や眼底疾患を有する被検者の見え方がどのようになっ
ているかを簡易且つ正確に診断できる。
【0044】また、請求項2の発明の検眼装置は、請求
項1に記載の検眼装置において、前記固視標装置は前記
固視標を光学系の光軸に対して直交する方向に駆動させ
て異なる呈示位置を異なる呈示状態として切り替え呈示
させるように設定されている構成としたので、弱視や眼
底疾患を有する被検者の眼底のどの位置が見えないかを
簡易且つ正確に知ることができる。
【0045】請求項3の発明の検眼装置は、請求項1又
は2に記載の検眼装置において、前記固視標の呈示状態
を表示する表示装置を更に有する構成としたので、被検
者の応答があったときの位置を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】検眼装置の光学系の一例を示す説明図である。
【図2】図1に示した固視標装置の断面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図1に示した検眼装置の制御回路図である。
【図6】図1に示したモニターテレビの表示画面の表示
例を示す説明図である。
【符号の説明】
E・・・被検眼 Ef・・・眼底 A・・・照明系(照明光学系) B・・・観察撮影系(観察撮影光学系) C・・・固視標装置 D・・・制御回路 22・・・赤外テレビカメラ(撮像手段) 22a・・・演算制御回路22a 23・・・モニターテレビ(表示装置) 40・・・光量切換手段 41・・・点滅周期切換手段 42・・・記録手段 43・・・応答スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検眼を誘導する固視標が光学系の光路途
    中に眼底と共役な位置に配設されている検眼装置であっ
    て、 前記固視標の呈示状態を切り替え呈示させる固視標装置
    と、前記固視標の呈示状態を被検者の応答に応じて検者
    又は被検者が入力する応答入力手段と、前記応答入力手
    段により入力された応答と前記固視標の呈示状態を対応
    して記録する記録手段を有することを特徴とする検眼装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の検眼装置において、前記
    固視標装置は前記固視標を光学系の光軸に対して直交す
    る方向に駆動させて異なる呈示位置を異なる呈示状態と
    して切り替え呈示させるように設定されていることを特
    徴とする検眼装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の検眼装置におい
    て、前記固視標の呈示状態を表示する表示装置を更に有
    することを特徴とする検眼装置。
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