JP2002204575A - 電圧調整装置 - Google Patents

電圧調整装置

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JP2002204575A
JP2002204575A JP2001221470A JP2001221470A JP2002204575A JP 2002204575 A JP2002204575 A JP 2002204575A JP 2001221470 A JP2001221470 A JP 2001221470A JP 2001221470 A JP2001221470 A JP 2001221470A JP 2002204575 A JP2002204575 A JP 2002204575A
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Nagataka Seki
長隆 関
Toshiyuki Watanabe
敏之 渡辺
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Kitashiba Electric Co Ltd
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Kitashiba Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配電線上で系統切換えや分散電源の設置状況に
拘らず電圧調整機能を保持することができる電圧調整装
置を提供するものである。 【解決手段】配電線に設置されるタップ切換式電圧調整
装置であって、その一次または二次電圧を検出し、その
電圧が設定値より低い場合にはタップを上げ、逆に高い
場合はタップを下げることにより、一次または二次電圧
を所定の電圧範囲に維持する機能を備えたものにおい
て、電圧変動によりタップ切換えを行なうタップ選択器
34と、タップ切換え直前の電圧値V1' を記憶するレ
ジスタ32と、タップ切換え後の電圧値V2' を検出し
て記憶するレジスタ32と、この記憶した電圧値V1'
、V2' を比較し、V1' ≒V2' であれば、そのと
きの電圧検出点をこれと反対の一次または二次側に移動
させ、V1' ≠V2' であれば電圧検出点を移動させな
い電圧比較回路33とから構成されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配電線に設けられる
電圧調整装置において、配電線上の系統切換や分散電源
による潮流変化においても正常な電圧制御特性を確保し
た電圧調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、配電線などの電源線には、負荷
の増大による電圧降下や、負荷切り離し後、残ったコン
デンサによる電圧上昇などの種々の要因による電圧変動
に対応するために図9に示すように電源線1、2の途中
に電圧調整装置10が設けられている。
【0003】従来の電圧調整装置10( 1相分) は、図
8に示すように電源線1、1' と2、2' の間に設けら
れている。電圧調整装置10の構成は、電源線1、1'
に直列的に直列変圧器4が接続され、また電源線2、
2' 間に並列的に調整変圧器5が接続されている。調整
変圧器5の二次巻線5bはタップA、B、Cが設けら
れ、この端子と前記直列変圧器4の二次巻線4bとはそ
れぞれ交流スイッチ11、12、13、14、15、1
6を介して接続され、これらの交流スイッチ11〜16
は、逆並列接続された逆阻止3端子型サイリスタが用い
られている。
【0004】またこれら交流スイッチ11〜16と並列
に、抵抗器7と交流スイッチ17とで構成されたバイパ
ス回路6が接続されている。このバイパス回路6は、タ
ップ切換えの際に交流スイッチ11〜16を、一旦すべ
てオフにするために設けられた回路である。また電源線
2、2' 間に、二次電圧を検出する二次電圧検出用変圧
器8が並列に設けられていると共に、電源線1、1' 間
に、一次電圧を検出する一次電圧検出用変圧器9が並列
に設けられている。
【0005】この電圧調整装置10において、電源線
1、1' 間の電圧を6.6kV、直列変圧器4の一次側
と二次側の巻数比を1、調整変圧器5の二次巻線5bの
タップAB間電圧を200V、タップBC間を100V
とする。この状態で交流スイッチ12、16をオンにし
て、残りの交流スイッチ11、13〜15をオフにする
と直列変圧器4の二次巻線4bには、励磁変圧器5の二
次巻線5bの電圧100Vが印加され、これが6.6k
Vに加算されて電源線2、2' 間の出側電圧は6.7k
Vとなる。なお、厳密には6.7kVよりやや高くなる
が、ここでは簡略化している。
【0006】同様に出側電圧を6.9kVに上げる場合
には、交流スイッチ11、16をオンし、残りの交流ス
イッチ12〜15をオフにすると、直列変圧器4の二次
巻線4bには、調整変圧器5の二次巻線5bの電圧30
0Vが加算されて電源線2、2' の出側電圧は6.9k
Vに上がる。
【0007】このように電源線1、1' と2、2' の間
に設けられる電圧調整装置10は、通常は電源線1、
1' 側から電力供給を受けて電源線2、2' 側を電圧制
御する。これを行うための制御装置20を以下説明す
る。
【0008】制御装置20は、基準電圧を設定する基準
電圧器21、電圧比較器22、タイマーを内臓したタッ
プ選択器23、電圧検出用変圧器8および9の出力電圧
を直流信号に変換する信号変換器24および25、およ
びその信号を切換選択する電圧検出点選択スイッチ26
から構成され、この選択スイッチ26からの一次または
二次側の検出電圧と、基準電圧器21からの基準電圧を
前記電圧比較器22で比較するようになっている。
【0009】通常は図9に示すように、電力供給源10
0が電圧調整装置10の一次側に接続され、負荷が電圧
調整された二次側に接続されているので、電圧検出点選
択スイッチ26は、二次電圧検出用変圧器8に接続され
た信号変換器24の出力側に選択され、これと基準電圧
21とが電圧比較器22で比較される。
【0010】この場合、基準電圧をV0、電圧検出点選
択スイッチ26の出力信号をVS、ある不感帯電圧を△
Vとするとき、VS<V0−△Vの場合はタップ選択器
23により、電圧調整装置10の二次側である電源線
2、2' の電圧を上げるためのタップを選択するよう
に、また逆にVS>V0+△Vの場合は、電源線2、
2' の電圧を下げるようなタップが選択される。
【0011】次に、逆潮流が発生した場合の動作を考え
るものとする。ここで、電力潮流が電圧調整装置10の
一次から二次に向かう方向を正潮流、二次から一次に向
かう方向を逆潮流とここでは呼ぶものとする。逆潮流の
発生は、以下の二つのケースがある。第一のケースは図
10に示すように、配線工事などの系統切換により電力
供給源100が電源線2側に移った場合である。第二の
ケースは図11に示すように分散電源101が接続さ
れ、その発電電力が電圧調整装置10の一次側で消費さ
れる場合である。分散電源101は、電力系統との連系
中、その端子電圧の大きさは電力系統によって決定され
る。
【0012】従来の電圧調整装置10は、二次側に電力
供給源を接続して系統切換を行ない、これにより逆潮流
が生じた場合に、そのままの状態で運転すると、電圧調
整装置10の二次電圧は電力供給源で電圧が決められる
ため、タップ上げ動作を行っても二次電圧は変化せず、
逆に一次電圧が低下して遂には電圧調整機能が失われる
問題がある。
【0013】これを避けるため、電源線2に設けた電流
検出器27からの検出電流と二次電圧検出用変圧器8か
らの検出電圧とから潮流検出器28で逆潮流を検出した
場合には、制御装置20は、二次電圧検出用変圧器8の
出力を変換する信号変換器24の出力信号から、一次電
圧検出用変圧器9の出力を変換する信号変換器25の出
力信号に、電圧検出点選択スイッチ26を切換え、これ
が基準電圧21に等しくなるように制御することによ
り、電圧調整装置10の一次電圧の安定化を図ってい
る。
【0014】しかしながら、昨今、風力発電など他の分
散電源101が増えるにしたがい、これによって逆潮流
状態が発生する場合には、電圧制御が正常に行われない
という問題が発生している。例えば、潮流検出器28が
逆潮流を検出し、電圧検出点選択スイッチ26で一次電
圧検出変圧器9に電圧検出点を切換えた後、電圧調整装
置10の一次電圧を上げるため、タップ電圧を上げるよ
うにタップを動かしたとする。
【0015】この場合、前記したように分散電源101
は電圧を決定する機能をもたず、電圧調整装置10の一
次電圧は電力供給源100により決まっているため、電
圧調整装置10の一次電圧を上げるようにタップを動か
すにも関わらずその一次電圧は変動せず、相対的に上げ
る電圧量だけ、逆に二次電圧が低下してしまう問題があ
る。その結果、更にタップを上げる動作を続け、遂には
タップの上限に張り付いてしまって、電圧調整機能がま
ったく失われてしまうことになる。このように潮流判別
のみで、電力供給源の種別を判断しないで電圧調整を行
なう従来の電圧調整装置10では、目的とする機能を満
たさないという問題があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
改善し、配電線上で系統切換や分散電源の設置状況に拘
らず電圧調整機能を保持することができる電圧調整装置
を提供するものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
電圧調整装置は、配電線に設置されるタップ切換式電圧
調整装置であって、その一次または二次電圧を検出し、
その電圧が設定値より低い場合にはタップを上げ、逆に
高い場合はタップを下げることにより、一次または二次
電圧を所定の電圧範囲に維持する機能を備えたものにお
いて、電圧変動によりタップ切換えを行なうタップ選択
器と、タップ切換え直前の電圧値V1' を記憶する装置
と、タップ切換え後の電圧値V2' が、V1' ≒V2'
であるかV1' ≠V2' であるかを比較判定し、この比
較判定の結果、V1' ≒V2' であれば、そのときの電
圧検出点をこれと反対の一次または二次側に移動させ、
V1' ≠V2' であれば電圧検出点を移動させない比較
判定装置とから構成されたことを特徴とするものであ
る。
【0018】本発明の請求項2記載の電圧調整装置は、
配電線に設置されるタップ切換式電圧調整装置であっ
て、その一次または二次電圧を検出し、その電圧が設定
値より低い場合にはタップを上げ、逆に高い場合はタッ
プを下げることにより、一次または二次電圧を所定の電
圧範囲に維持する機能を備えたものにおいて、潮流の方
向を検出する回路と、潮流の方向変化を検知して一次、
二次が素通し状態のタップ位置を選択した後、任意のタ
ップに切替えるタップ選択器と、素通し状態のタップ位
置での電圧値V1' を記憶する装置と、電圧値V1' を
記憶した後、任意のタップに切換え後の電圧値V2'
が、V1' ≒V2' であるかV1' ≠V2' であるかを
比較判定し、この比較判定の結果、V1' ≒V2' であ
れば、そのときの電圧検出点をこれと反対の一次または
二次側に移動させ、V1' ≠V2' であれば電圧検出点
を移動させない比較判定装置とから構成されたことを特
徴とするものである。
【0019】また請求項3記載の電圧調整装置は、配電
線に設置されるタップ切換式電圧調整装置であって、そ
の一次または二次電圧を検出し、その電圧が設定値より
低い場合にはタップを上げ、逆に高い場合はタップを下
げることにより、一次または二次電圧を所定の電圧範囲
に維持する機能を備えたものにおいて、潮流の方向を検
出する回路と、電圧変動によりタップ切換えを行なうタ
ップ選択器と、潮流の方向が変化した後のタップ切換え
直前の電圧値V1' を記憶する装置と、タップ切換え後
の電圧値V2' がV1' ≒V2' であるかV1' ≠V
2' であるかを比較判定し、この比較判定の結果、V
1' ≒V2' であれば、そのときの電圧検出点をこれと
反対の一次または二次側に移動させ、V1' ≠V2' で
あれば電圧検出点を移動させない比較判定装置とから構
成されたことを特徴とするものである。
【0020】更に請求項4記載の電圧調整装置は、前記
請求項1〜3記載の何れか1項において、タップ切換え
直前の電圧値V1' を記憶した後、タップ切換え後の電
圧値V2' と比較判定する動作を複数回実施して、その
結果から、V1' ≒V2' またはV1' ≠V2' を判定
する装置を設けたことを特徴とするものである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下請求項1記載に係る本発明の
実施の一形態を図1を参照して詳細に説明する。制御装
置30において、31は電圧検出点選択スイッチ26に
接続されたアナログ/デジタル変換器で、これはレジス
タ32を介して電圧比較器33に接続されている。更に
この電圧比較器33はタップ切換器34に接続されて、
タップA、B、Cを切換え制御するようになっている。
なお他の構成は図8の制御装置20と同一符号のもの
は、同一の構成を示しその説明は省略する。
【0022】図1の電圧調整装置10においても、通常
は二次電圧検出用変圧器8の出力を変換する信号変換器
24の信号、あるいは一次電圧検出用変圧器9の出力を
変換する信号変換器25の信号を、電圧検出点選択スイ
ッチ26を介して基準電圧器21と、電圧比較器22で
比較しており、その差が不感帯電圧値以内に収まるよう
に、タップ選択器34が交流スイッチ11〜16を選択
している。
【0023】このように電圧調整を行なっている状態、
何らかの要因で電圧変動が起こりタップ切換えを行う必
要性が生じた場合、タップ切換え動作に移る前に、その
時点で取り込まれている電圧検出点選択スイッチ26の
出力信号を、アナログ/デジタル変換器31に取り込
む。アナログ/デジタル変換器31では、アナログデー
タをデジタルデータV1に変換し、レジスタ32ではそ
の値をレジスタ(1)にV1' として記憶する。
【0024】その後、バイパス回路6を経由してタップ
選択器34で選択記憶したタップに切換え後、同様に取
り込まれたアナログデータを、アナログ/デジタル変換
器31でデジタルデータV2に変換し、レジスタ32で
は、その値をレジスタ(2)でV2' として記憶する。
【0025】電圧比較器33ではレジスタ32内のレジ
スタ(1)(2)の値V1' 、V2'を比較し、V1'
≒V2' であれば、系統切換が行われたものと判定し
て、電圧検出点の切換を行う。つまり、図9に示すよう
に電力供給源100が電圧調整装置10の一次側に接続
され、この二次側の二次電圧検出用変圧器8で電圧を検
出している状態から、図10に示すように電力供給源1
00が電圧調整装置10の二次側に切り換わった場合
で、この時は、電力供給源100の出力電圧を二次電圧
検出用変圧器8で検出しているので、タップを切換えて
も電圧の調整は行われず、電圧V1' ≒V2' の変化が
ないので系統切換が行われたものと判定される。
【0026】このように系統切換が行われたものと判定
された場合の電圧検出点の切換動作は、先ずバイパス回
路6の交流スイッチ17をトリガし、交流スイッチ11
〜16のゲートを止める。これにより交流スイッチ11
〜16はすべてオフに転ずる。その間に電圧検出点選択
スイッチ26を切換えて、それまでの検出電圧が二次電
圧検出用変圧器8からのものであればこれと反対の一次
電圧検出用変圧器9に、また逆に検出電圧が一次電圧検
出用変圧器9からのものであれば二次電圧検出用変圧器
8に電圧検出点を切換える。その後、バイパス回路6に
移す直前に選択して記憶していたタップに戻し、バイパ
ス回路の交流スイッチ17をオフする。その後は図10
に示すように、二次側からの電圧を調整して一次側に出
力する通常の電圧調整に戻る。
【0027】また電圧比較器33が V1' ≠V2' を
示すときは、電圧調整が行なわれていることになるの
で、図9や図12のように通常の負荷または分散電源に
よる電圧変動と判定し、電圧検出点選択スイッチ26の
検出点切換を行わなず、そのまま通常の電圧調整に戻
る。なお、ここでV1' ≒V2' は、V1’+△V≧V
2’≧ V1’−△Vを意味し、△Vは不感帯電圧であ
る。また、V1' ≠V2' はV1’+△V≧V2’≧
V1’−△Vの範囲外にある領域をいう。
【0028】以上の状況を図2のフローチャートに示
す。このフローチャートでは、耐ノイズ性を考慮して、
レジスタ32に記憶させるデジタルデータの処理は、ア
ナログ/デジタル変換器31で、デジタルデータV1を
4回呼び込みその平均を求めて、それをV1’としてレ
ジスタ(1)に記憶させている。同じくタップ切換え後
のデジタルデータの記憶も平均化して耐ノイズ性を向上
させている。
【0029】従って、従来の系統切換による逆潮流だけ
を想定して作られた電圧調整装置では、分散電源による
逆潮流時にも、系統切換と判断して電圧検出点を切り替
えてしまうので電圧調整を正しく行うことができなかっ
たが、本発明を適用することで、系統切換と分散電源に
よる逆潮流とを判別し、適切に対処して電圧調整するこ
とができる。
【0030】なお上記説明ではアナログデータをデジタ
ルデータV1に変換し、レジスタ32で、その値をレジ
スタ(1)にV1' として記憶してから、タップ切換え
後に、同様に取り込まれたデジタルデータV2の値をレ
ジスタ(2)でV2' として記憶してから、電圧比較器
33でレジスタ32内のレジスタ(1)、(2)の値V
1' 、V2' を比較する方法について説明したが、アナ
ログ/デジタル変換器31で変換したデジタルデータV
2をV2' とし、このV2' と記憶されていたV1' と
を電圧比較器33で比較する方法でもよい。
【0031】図3は請求項4記載に係る本発明の実施の
一形態を示すフローチャートで、レジスタ(1)でタッ
プ切換え直前の電圧値V1' を記憶した後、タップ切換
え後、レジスタ(2)で記憶した電圧値V2' とを電圧
比較器33で比較判定する動作を、所定の時間内に複数
回実施して、例えば複数回連続して同一の場合に、その
結果からV1' ≒V2' またはV1' ≠V2' を判定す
るようにしたものである。
【0032】図4は潮流方向判別と、電圧判別の2種類
の判別を行なう請求項2記載に係る発明の実施の形態を
示すもので、図5はそのフローチャートである。ここで
は潮流方向については電圧調整装置10の一次から二次
方向の電力潮流を正潮流、二次から一次方向を逆潮流と
呼ぶことにする。
【0033】電圧検出点が電圧調整装置10の二次側を
選択している際に、正潮流から逆潮流に潮流の変化を潮
流検出器28が検出した場合、あるいは電圧検出点が電
圧調整装置10の一次側を選択している際に、逆潮流か
ら正潮流に潮流変化があった場合には、一旦、素通しタ
ップをタップ選択器34で選択する。その結果、タップ
による電圧調整がなされないので電圧調整装置10の一
次と二次の電圧は等しくなる。
【0034】この状態で、電圧検出点選択スイッチ26
の出力信号を、アナログ/デジタル変換器31に取込
む。これをアナログ/デジタル変換器31でデジタルデ
ータV1に変換し、レジスタ32内のレジスタ(1)に
V1' として記憶する。図2の説明と同様に、耐ノイズ
性向上のため、複数回のデータを読み込みその平均をレ
ジスタ32内のレジスタ(1)に記憶する。次に任意に
上げもしくは下げるタップをタップ選択器34で選択記
憶してタップを切換えた後、同様にアナログ/デジタル
変換器31に取込んでデジタルデータV2に変換し、レ
ジスタ32内のレジスタ(2)にV2' として記憶す
る。
【0035】電圧比較器33は、レジスタ32内のレジ
スタ(1)(2)の値V1' 、V2'を比較し、V1'
≒V2' であれば、最初に図9のように電力供給源10
0が電圧調整装置10の一次側に選択され、二次側で出
力を電圧検出用変圧器8で検出していたとすると、今度
は図10に示すように二次側に電力供給源100が接続
されて潮流方向が変ったので、タップを切換えても電圧
の調整は行われず、電圧変化がないので系統切換が行わ
れたものと判定され、電圧検出点選択スイッチ26によ
り電圧検出点を一次電圧検出用変圧器9に切換える。
【0036】この切換操作は、図1の場合と同様にバイ
パス回路6の交流スイッチ17をトリガし、交流スイッ
チ11〜16のゲートを止める。これにより交流スイッ
チ11〜16はすべてオフに転ずる。その間に電圧検出
点選択スイッチ26を切換えて、それまでの検出電圧が
二次電圧検出用変圧器8からのものであればこれと反対
の一次電圧検出用変圧器9に、一次電圧検出用変圧器9
からのものであれば二次電圧検出用変圧器8に電圧検出
点を切換える。タップ位置は記憶したタップあるいは素
通しタップでスタートし、その後は通常の電圧調整に戻
る。
【0037】また電圧比較器33がV1' ≠V2' を示
すときは、分散電源による潮流反転と判定し、電圧検出
点切換を行わわず、その後は通常の電圧調整に戻る。つ
まりこの実施例では、電圧変動を検知するのではなく潮
流変化を検知したら、タップを強制的に切換えて、切換
前後の電圧変化から、電圧検出点の切換を判定するよう
にしたものである。
【0038】図6は請求項3記載に係る発明の実施の形
態を示すフローチャートである。電圧検出点が電圧調整
装置10の二次側を選択している際に、正潮流から逆潮
流に潮流の変化を検出した後、電圧変動が生じ最初のタ
ップ切換えを行う際、あるいは電圧検出点が電圧調整装
置10の一次側を選択している際に、逆潮流から正潮流
に潮流の変化を検出後、電圧変動を生じ最初のタップ切
換えを行う際に、電圧検出点選択スイッチ26の出力信
号を、アナログ/デジタル変換器31に取込む。これを
アナログ/デジタル変換器31でデジタルデータV1に
変換し、レジスタ32内のレジスタ(1)にV1' とし
て記憶する。この場合も図5の説明と同様に、耐ノイズ
性向上のため、複数回のデータを読み込みその平均をレ
ジスタ33内のレジスタ(1)に記憶する。
【0039】次に一旦、バイパス回路6を経由して上げ
または下げのタップをタップ選択器34で記憶選択して
タップを切換えた後、アナログ/デジタル変換器31に
取込んでデジタルデータV2に変換し、レジスタ32内
のレジスタ(2)にV2' として記憶する。
【0040】電圧比較器33は、レジスタ32内のレジ
スタ(1)(2)の値V1' 、V2'を比較し、V1'
≒ V2' であれば、系統切換が行われたものと判定し
て、電圧検出点の切換を行う。そのために、バイパス回
路6の交流スイッチ17をトリガし、交流スイッチ11
〜16のゲートを止める。これにより交流スイッチ11
〜16はすべてオフに転ずる。その間に電圧検出点選択
スイッチ26を切換えて、それまでの検出電圧が二次電
圧検出用変圧器8からのものであれば一次電圧検出用変
圧器9に、一次電圧検出用変圧器9からのものであれば
二次電圧検出用変圧器8に電圧検出点を切換える。その
後は通常の電圧調整に戻る。
【0041】電圧比較器33がV1' ≠V2' を示すと
きは、図11に示すように分散電源101による潮流反
転と判定し、電圧検出点切換を行わずにそのままの状態
で運転を継続する。つまりこの実施例では、潮流変化を
検知した後、電圧変動を生じて最初のタップ切換えを行
う際に、前後の電圧変化から、電圧検出点の切換を判定
するようにしたものであり、潮流変化だけで電圧変化が
ない場合には電圧検出点の切換えを行なわない。
【0042】なお本発明では、図5および図6に示すフ
ローチャートにおいて、電圧値V1'、V2' とを電圧
比較器33で比較判定する動作を、所定の時間内に複数
回実施して、その結果からV1' ≒V2' またはV1'
≠V2' を判定するようにしてもよい。
【0043】なお上記説明では、すべて単相の電圧調整
装置として説明しているが、実際の配電設備では図7の
ように三相などの多相回路であることが多く、無論適用
可能である。また本発明は、図1に示すようにサイリス
タを用いた電圧調整装置ばかりではなく、機械スイッチ
を用いたSVR(ステップ電圧調整器)の電圧調整にも
広く適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る請求項1
記載の電圧調整装置によれば、潮流判別のみで、電力供
給源の種別を判断しないで一次、二次の電圧検出点の切
換えを行なっていた従来の装置に対し、電圧変動を検知
したら潮流の方向や電力供給源の種別を判定して電圧検
出点の切換えを行なって、配電線上で系統切換や分散電
源の設置状況に関わらず電圧調整機能を保持することが
できる。
【0045】また請求項2記載の電圧調整装置は、潮流
変化を検知したら、タップを強制的に切換えて、切換え
前後の電圧変化から、電圧検出点の切換えを判定するこ
とができる。
【0046】また請求項3記載の電圧調整装置は、潮流
変化を検知した後、電圧変動を生じて最初のタップ切換
えを行う際に、前後の電圧変化から、電圧検出点の切換
えを判定するようにしたもので、分散電源による潮流反
転を判定することができる。
【0047】更に請求項4記載の電圧調整装置は、タッ
プ切換え直前の電圧値V1' を記憶した後、タップ切換
え後の電圧値V2' と比較判定する動作を複数回実施し
て、その結果から判定するので、一時的な変動による判
定ではなく、所定時間経過した後の電圧変動から判定す
るので信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による単相回路で示した
電圧調整装置の回路図である。
【図2】図1の電圧調整装置における制御フローチャー
トである。
【図3】繰返し判定を行なう場合の制御フローチャート
である。
【図4】本発明の他の実施の形態による単相回路で示し
た電圧調整装置の回路図である。
【図5】図4の電圧調整装置における制御フローチャー
トである。
【図6】本発明の異なる他の実施の形態による制御フロ
ーチャートである。
【図7】図1の電圧調整装置を三相回路で示した回路図
である。
【図8】従来の配電線用の電圧調整装置を単相回路で示
した回路図である。
【図9】配電線用の電圧調整装置の回路図である。
【図10】電圧調整装置の系統切換時の回路図である。
【図11】電圧調整装置の分散電源時の回路図である。
【図12】電圧調整装置の分散電源時の回路図である。
【符号の説明】
1 電源線 2 電源線 4 直列変圧器 5 調整変圧器 6 バイパス回路 7 抵抗器 8 二次電圧検出用変圧器 9 一次電圧検出用変圧器 10 電圧調整装置 11 交流スイッチ 12 交流スイッチ 13 交流スイッチ 14 交流スイッチ 15 交流スイッチ 16 交流スイッチ 17 交流スイッチ 20 制御装置 21 基準電圧器 22 電圧比較器 23 タップ選択器 24 信号変換器 25 信号変換器 26 電圧検出点選択スイッチ 27 電流検出器 28 潮流検出器 30 制御装置 31 アナログ/デジタル変換器 32 レジスタ 33 電圧比較器 34 タップ選択器 100電力供給源 101分散電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配電線に設置されるタップ切換式電圧調
    整装置であって、その一次または二次電圧を検出し、そ
    の電圧が設定値より低い場合にはタップを上げ、逆に高
    い場合はタップを下げることにより、一次または二次電
    圧を所定の電圧範囲に維持する機能を備えたものにおい
    て、電圧変動によりタップ切換えを行なうタップ選択器
    と、タップ切換え直前の電圧値V1' を記憶する装置
    と、タップ切換え後の電圧値V2' が、V1' ≒V2'
    であるかV1' ≠V2' であるかを比較判定し、この比
    較判定の結果、V1' ≒V2' であれば、そのときの電
    圧検出点をこれと反対の一次または二次側に移動させ、
    V1' ≠V2' であれば電圧検出点を移動させない比較
    判定装置とから構成されたことを特徴とする電圧調整装
    置。
  2. 【請求項2】 配電線に設置されるタップ切換式電圧調
    整装置であって、その一次または二次電圧を検出し、そ
    の電圧が設定値より低い場合にはタップを上げ、逆に高
    い場合はタップを下げることにより、一次または二次電
    圧を所定の電圧範囲に維持する機能を備えたものにおい
    て、潮流の方向を検出する回路と、潮流の方向変化を検
    知して一次、二次が素通し状態のタップ位置を選択した
    後、任意のタップに切替えるタップ選択器と、素通し状
    態のタップ位置での電圧値V1' を記憶する装置と、電
    圧値V1' を記憶した後、任意のタップに切換え後の電
    圧値V2' が、V1' ≒V2' であるかV1' ≠V2'
    であるかを比較判定し、この比較判定の結果、V1' ≒
    V2' であれば、そのときの電圧検出点をこれと反対の
    一次または二次側に移動させ、V1' ≠V2' であれば
    電圧検出点を移動させない比較判定装置とから構成され
    たことを特徴とする電圧調整装置。
  3. 【請求項3】 配電線に設置されるタップ切換式電圧調
    整装置であって、その一次または二次電圧を検出し、そ
    の電圧が設定値より低い場合にはタップを上げ、逆に高
    い場合はタップを下げることにより、一次または二次電
    圧を所定の電圧範囲に維持する機能を備えたものにおい
    て、潮流の方向を検出する回路と、電圧変動によりタッ
    プ切換えを行なうタップ選択器と、潮流の方向が変化し
    た後のタップ切換え直前の電圧値V1' を記憶する装置
    と、タップ切換え後の電圧値V2'がV1' ≒V2' で
    あるかV1' ≠V2' であるかを比較判定し、この比較
    判定の結果、V1' ≒V2' であれば、そのときの電圧
    検出点をこれと反対の一次または二次側に移動させ、V
    1' ≠V2' であれば電圧検出点を移動させない比較判
    定装置とから構成されたことを特徴とする電圧調整装
    置。
  4. 【請求項4】 タップ切換え直前の電圧値V1' を記憶
    した後、タップ切換え後の電圧値V2' と比較判定する
    動作を複数回実施して、その結果から、V1' ≒V2'
    またはV1' ≠V2' を判定する装置を設けたことを特
    徴とする請求項1、2または3記載の電圧調整装置。
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