JP2002204190A - スペクトル拡散通信におけるアンテナ選択ダイバーシチ方法 - Google Patents

スペクトル拡散通信におけるアンテナ選択ダイバーシチ方法

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JP2002204190A
JP2002204190A JP2000400241A JP2000400241A JP2002204190A JP 2002204190 A JP2002204190 A JP 2002204190A JP 2000400241 A JP2000400241 A JP 2000400241A JP 2000400241 A JP2000400241 A JP 2000400241A JP 2002204190 A JP2002204190 A JP 2002204190A
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antenna
signal
slot
circuit
correlation value
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Hiroyuki Inuzuka
浩之 犬塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトル拡散通信の選択ダイバーシチにお
いて、複数の受信アンテナの中から最適なアンテナを短
時間で確実に選択する方法を提供する。 【解決手段】 信号を受信していない期間は、アンテナ
1、2が交互に切り替えられる。スロット1において、
受信信号の開始が検出される。スロット2では、スロッ
ト1において選択されていたアンテナと同じアンテナが
選択され、そのアンテナを介して受信した信号について
相関値データの平均値を取得する。スロットS3では、
アンテナが切り替えられ、その切り替えられたアンテナ
を介して受信した信号について相関値データの平均値を
取得する。上記2つの平均値を比較した結果に基づいて
最適なアンテナが決定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スペクトル拡散通
信におけるアンテナ選択ダイバーシチの方法に係わり、
特に、複数の受信アンテナの中から適切なアンテナを短
時間で決定する方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】無線通信システムのひとつとして、スペ
クトル拡散通信が知られている。スペクトル拡散通信で
は、データは、拡散符号を用いて拡散されて伝送され
る。そして、受信機は、送信機において使用された拡散
符号と同じ符号を用いて受信信号を逆拡散することによ
りデータを再生する。なお、スペクトル拡散通信方法
は、CDMA(Code Division Multiple Access )を実
現する基盤技術である。
【0003】スペクトル拡散通信において、劣悪な無線
環境下において信号を再生するための方法として、ダイ
バーシチ技術が知られている。そして、ダイバーシチ技
術としては、選択ダイバーシチおよび最大比合成が知ら
れているが、以下では、本発明に直接的に関係のある選
択ダイバーシチについて簡単に説明する。
【0004】選択ダイバーシチは、通常、受信装置に複
数のアンテナを設け、各アンテナを介して受信される信
号の中で最も信頼性の高い信号を選択することにより実
現される。この場合、例えば、各アンテナを介して受信
される信号に対して拡散符号を乗算し、それぞれの相関
値を比較すれば、最適なアンテナを選択することができ
る。
【0005】ところが、移動体通信システム等において
は、各移動機のサイズの小型化および低消費電力化の要
求が強いので、選択ダイバーシチのために回路を冗長的
に構成することは好ましくない。すなわち、選択ダイバ
ーシチのために複数の受信復調回路を設けることは好ま
しくない。このため、選択ダイバーシチを採用する受信
装置では、通常、複数のアンテナに対して1つの受信復
調回路が設けられ、適切に選択されたアンテナを介して
受信した信号がその受信変調回路により復調されるよう
になっている。なお、この受信装置において、信号の受
信が開始されると、所定時間間隔ごとに使用すべきアン
テナが切り換えることにより、最適なアンテナが決定さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、確実に最適
なアンテナを選択することと、アンテナを選択する処理
を短時間で行うことを両立することは困難である。以
下、複数の受信アンテナの中から最適なアンテナを選択
する従来の方法を説明する。ここでは、受信装置に2本
の受信アンテナが設けられているものとする。
【0007】図11(a) は、既存の選択ダイバーシチ方
法の一例を説明する図である。ここでは、最適なアンテ
ナを決定する処理においては、アンテナ1および2は、
所定時間ごとに交互に切り替えられるものとする。な
お、以下では、信号を受信すべきアンテナを決定する処
理において各アンテナが選択される期間のことを「スロ
ット(タイムスロット)」と呼ぶことにする。
【0008】時刻T1 以前は、信号が伝送されていな
い。但し、受信装置は、この期間、アンテナ1、2を交
互に切り替えながら信号が伝送されてくるのを待ってい
る。時刻T1 以降、信号が伝送されてくる。受信装置
は、受信信号を逆拡散することにより、その信号と拡散
符号との相関値を算出する。ここで、この相関値は、受
信信号からデータを再生する際の信頼性または確からし
さを表すパラメータである。したがって、アンテナを切
り替える毎に上記相関値の平均値を算出し、それらを比
較すれば、最適なアンテナを選択することができる。
【0009】しかし、図11(a) に示す例のように、あ
るスロットの途中から信号受信を開始する場合には、上
記演算によっては正しい平均値が得られない。すなわ
ち、スロット1では、信号を受信している期間の相関値
および信号を受信していない期間の相関値の平均が算出
されるので、その算出結果は、実際の平均値よりも小さ
くなってしまう。したがって、スロット1およびスロッ
ト2の相関値の平均を比較することによりアンテナを決
定すると、正しいアンテナが選択されるとは限らない。
【0010】図11(b) は、上記問題を解決するための
方法を説明する図である。この方法では、スロット1と
スロット2との比較結果の信頼性が低いことを考慮し、
スロット3およびスロット4の相関値の平均値の比較に
基づいて使用すべきアンテナが決定される。しかし、こ
の方法では、信号受信の開始から使用すべきアンテナが
決定されるまでに長い時間を要する。すなわち、この例
では、最適なアンテナを決定するまでに4スロット時間
を要する。
【0011】このように、確実に最適なアンテナを選択
することと、アンテナを選択する処理を短時間で行うこ
とを両立することは困難である。本発明の課題は、スペ
クトル拡散通信の選択ダイバーシチにおいて、複数の受
信アンテナの中から最適な受信アンテナを短時間で確実
に選択する方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のアンテナ選択ダ
イバーシチ方法は、スペクトル拡散通信においてM本の
受信アンテナから最適な受信アンテナを選択することを
前提とし、送信装置から送出された信号を検出し、上記
M本の受信アンテナを上記信号が検出されたタイムスロ
ットに続くM個のタイムスロットに割当て、上記M個の
タイムスロットにおいてそれぞれ対応する受信アンテナ
を介して受信した信号を逆拡散し、上記M個のタイムス
ロットにおいてそれぞれ実行される逆拡散処理の結果に
基づいて上記M本の受信アンテナの中から最適な受信ア
ンテナを選択する。
【0013】この方法において、上記M個のタイムスロ
ットでは、それぞれ全期間に渡って信号が受信される。
したがって、これら各タイムスロットにおいて実行され
る逆拡散処理の結果は信頼性が高く、それらに基づいて
最適な受信アンテナを決定する処理の信頼性も高い。こ
れにより、確実に最適な受信アンテナが選択される。ま
た、この方法においては、信号受信を開始したタイムス
ロットに続くM個のタイムスロットを利用して最適な受
信アンテナが決定される。したがって、最適な受信アン
テナを選択するために要する時間は必要最小限である。
【0014】本発明の方法は、上述の手順に際して、上
記信号が検出されたタイムスロットの次のタイムスロッ
トに対して、上記信号が検出されたタイムスロットにお
いて使用されていた受信アンテナと同じ受信アンテナが
割り当てられるようにしてもよい。この方法によれば、
上記信号が検出されたタイムスロットからその次のタイ
ムスロットに遷る際に、受信アンテナを切り替える必要
がない。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係わる方法は、スペクト
ル拡散を利用してデータが伝送される通信システムの受
信装置において使用される。なお、ここでは、スペクト
ル拡散方式として直接拡散方式を利用するものとする。
すなわち、データは、送信装置において拡散符号が乗算
された後に搬送波を利用して伝送される。一方、受信装
置は、搬送波を利用して伝送されてきた信号(拡散され
たデータ)を逆拡散することによりデータを再生する。
【0016】図1は、送信装置の動作を模式的に示す図
である。送信装置は、伝送すべきデータを複数ビットず
つまとめて無線網に送出する。例えば、変調方式として
QPSKが採用されているシステムでは、データは2ビ
ットずつ伝送される。この場合、データは、シリアル/
パラレル変換器により2ビットパラレルデータに変換さ
れた後、拡散符号を用いて拡散される。そして、その拡
散された信号が所定周波数の搬送波を利用して無線網に
送出される。
【0017】このように、この実施例のシステムでは、
データは、複数ビットずつ送出される。ここで、データ
を伝送する際の最小単位のことを、「シンボル」と呼ぶ
ことにする。例えば、図1に示す送信装置では、各シン
ボルは、2ビットのデータから構成される。また、各シ
ンボルを伝送するために割り当てられる時間を、「シン
ボル時間」と呼ぶことにする。例えば、各シンボルが2
ビットのデータから構成されるシステム(QPSK方式
等)において、伝送速度が2Mbpsであるものとする
と、シンボル時間は1μ秒である。
【0018】図2は、本発明に係わる選択ダイバーシチ
方法が使用される受信装置のブロック図である。この受
信装置は、アンテナ選択ダイバーシチ機能を備え、受信
した無線信号からデータを再生する。アンテナ1および
2は、互いに独立した受信アンテナであって、それぞれ
無線信号を受信する。セレクタ11は、ダイバーシチ回
路15からの指示に従って、アンテナ1および2を介し
て受信した信号の一方を相関回路12に導く。なお、セ
レクタ11により選択された信号は、実際には、搬送波
成分が除去され、さらにA/Dコンバータによりデジタ
ル信号に変換された後に相関回路12に送られる。
【0019】相関回路12は、受信信号(セレクタ11
の出力)に対して拡散符号を乗算する。この拡散符号
は、送信装置において使用された拡散符号と同じであ
る。図3は、相関回路12の一例の回路図である。相関
回路12は、拡散符号のチップ数と同じ段数のシフトレ
ジスタ101を有しており、入力データ列を順番に格納
する。なお、上述した不図示のA/Dコンバータにおい
てn倍オーバーサンプリングが行われる場合には、シフ
トレジスタ101の段数は拡散符号のチップ数のn倍に
なる。拡散符号格納レジスタ104には拡散符号が格納
されている。乗算回路102は、シフトレジスタ101
の段数と同じ数の排他的NOR回路を有し、シフトレジ
スタ101に新たなデータエレメントが入力される毎
に、そのシフトレジスタ101に保持されているデータ
列と拡散符号格納レジスタ104に格納されている拡散
符号とを乗算する。この乗算処理が、いわゆる逆拡散処
理に相当する。そして、加算部103は、各排他的NO
R回路の演算結果の和を相関値データとして出力する。
このように、相関回路12は、新たなデータエレメント
が入力される毎に、順次、相関値データを出力してい
く。
【0020】同期回路13は、相関回路12から出力さ
れる相関値データに基づいて符号同期を確立する。ここ
で、符号同期のタイミングは、例えば、以下のようにし
て検出される。同期回路13は、シンボル時間毎に相関
値データの最大値を検出する。相関値データの最大値
は、例えば、図4に示す回路により検出される。図4に
おいて、比較部21は、相関回路12から相関値データ
が出力される毎に、その相関値データとレジスタ22に
保持されているデータとを比較し、それら2つのデータ
のうちで値の大きい方のデータをレジスタ22に書き込
む。これにより、相関値データの最大値がレジスタ22
に保持される。そして、シンボル時間に同期したタイミ
ング信号を用いてゲート23が開くと共にレジスタ22
をリセットすることにより、シンボル時間毎に相関値デ
ータの最大値(最大相関値データ)が得られる。また、
同期回路13は、最大相関値データが得られるタイミン
グをモニタする。そして、最大相関値データがシンボル
時間に同期する一定の周期で検出されたとき、符号同期
が確立したものとみなす。このとき、相関値データの最
大値が得られるタイミングが、同期タイミングとして復
号回路14に通知される。
【0021】復号回路14は、同期回路13により検出
される同期タイミングに従って、相関値データから伝送
データを再生する。ダイバーシチ回路15は、使用すべ
きアンテナを決定し、セレクタ11に対してアンテナ選
択信号を与える。このとき、ダイバーシチ回路15は、
まず、所定時間ごとにアンテナを切り替える。そして、
各アンテナ毎に相関値データの最大値の平均を算出し、
それらの平均値の比較結果に基づいて最適なアンテナを
決定する。なお、以下の実施例では、最適なアンテナを
決定する処理においては、Nシンボル時間ごとにアンテ
ナが切り替えられ、アンテナ毎に、順次、相関値データ
の最大値の平均が算出されるものとする。
【0022】図5は、相関値データの最大値の平均を算
出する回路の一例を示す図である。この回路には、シン
ボル毎の最大相関値データが次々と入力される。なお、
シンボル毎の最大相関値データは、例えば、図4を参照
しながら説明した方法により生成される。図5におい
て、加算機31およびレジスタ32は、次々と入力され
る最大相関値データを累積的に加算する。ゲート33
は、Nシンボル時間ごとに生成されるタイミング信号に
より、その開閉が制御される。これにより、N個の最大
相関値データの加算値が得られる。そして、この加算値
は、除算回路34により、「N」で除算される。
【0023】この結果、Nシンボル時間ごとに相関値デ
ータの最大値の平均が算出される。すなわち、最適なア
ンテナを決定する処理においてNシンボル時間ごとにア
ンテナが切り替えられるとき、アンテナ毎に、順次、相
関値データの最大値の平均が算出される。
【0024】なお、図5に示す平均値を算出するための
回路は、同期回路13の中に設けられてもよいし、ダイ
バーシチ回路15の中に設けられてもよい。この回路が
同期回路13に設けられる場合には、ダイバーシチ回路
15は、同期回路13から各平均値を受信してそれらを
比較する。一方、この回路がダイバーシチ回路15に設
けられる場合には、同期回路13は、ダイバーシチ回路
15に対して最大相関値データを送出する。
【0025】このように、図2に示す受信装置において
は、ダイバーシチ回路15により最適なアンテナが決定
され、以降、その決定されたアンテナを介して受信した
信号を逆拡散することによりデータが再生される。次
に、本実施形態の選択ダイバーシチ方法を具体的に説明
する。以下では、図6を参照しながら説明を進める。
【0026】受信装置が信号を受信していない期間(時
刻T1 以前)は、ダイバーシチ回路15は、アンテナ
1、2を所定間隔ごとに交互に選択する。このとき、相
関回路12は、セレクタ11の出力を逆拡散することに
より相関値データを生成し、また、同期回路13は、相
関回路12により生成される相関値データの最大値を検
出する処理を実行する。しかし、信号を受信していない
状態で上述の処理を実行すると、相関値データの最大値
(または、その平均)は、所定のしきい値よりも小さく
なる。この場合、同期回路13は、「無信号状態」を検
出し、その旨を復号回路14およびダイバーシチ回路1
5に通知する。復号回路14は、この通知を受けたとき
は、データ再生を実行しない。また、ダイバーシチ回路
15は、この通知を受けたときは、アンテナ1、2を所
定間隔ごとに交互に選択する動作を継続する。
【0027】受信装置は、時刻T1 以降、信号を受信す
る。即ち、受信装置は、スロット1の中の所定のタイミ
ングから信号を受信するようになる。なお、「スロット
(タイムスロット)」とは、最適なアンテナを決定する
処理において各アンテナが選択される期間のことを表
す。また、「スロット時間」は、シンボル時間のN倍で
ある。「N」は、整数であり、例えば「10」である。
【0028】スロット1では、アンテナ1が選択されて
いる。すなわち、この期間は、相関回路12は、アンテ
ナ1による受信結果について逆拡散を実行することによ
り相関値データを生成する。ここで、この実施例では、
時刻T1 以前は信号が伝送されておらず、時刻T1 以降
に信号が伝送される。したがって、時刻T1 以前は相関
値データの最大値が小さいが、時刻T1 以降は相関値デ
ータの最大値が大きくなる。
【0029】同期回路13は、シンボル時間ごとに相関
値データの最大値を検出し、その平均を算出する。ここ
で、スロット1における平均値が所定のしきい値よりも
大きかったとする。この場合、同期回路13は、「信号
受信の開始」を検出し、その旨を復号回路14およびダ
イバーシチ回路15に通知する。復号回路14は、この
通知を受け取ると、使用すべきアンテナが決定された旨
を表す信号を待つ状態に遷る。また、ダイバーシチ回路
15は、この信号を受信すると、アンテナを切り替える
ための指示の送出をスキップする。
【0030】このように、あるスロットにおいて信号受
信の開始が検出されると、ダイバーシチ回路15は、ア
ンテナを切り替えるための指示の送出をスキップする。
従って、スロット1において信号受信の開始が検出され
ると、スロット2において再びアンテナ1が選択され
る。
【0031】スロット2では、アンテナ1を介して受信
した信号を逆拡散することにより相関値データが生成さ
れ、さらにシンボル時間ごとにその最大値が検出され
る。そして、スロット2において検出された各最大値の
平均値が算出される。続いて、スロット3では、アンテ
ナ2を介して受信した信号を逆拡散することにより相関
値データが生成され、さらにシンボル時間ごとにその最
大値が検出される。そして、スロット2における処理と
同様に、スロット3において検出された各最大値の平均
値が算出される。
【0032】この後、ダイバーシチ回路15は、スロッ
ト2および3において得られた各平均値を比較する。そ
して、その平均値が大きい方のスロットに対応するアン
テナが、最適なアンテナとして選択される。図6に示す
例では、アンテナ1が選択されている。以降、セレクタ
11は、アンテナ1を介して受信した信号を相関回路1
2に導く。また、復号回路14は、相関値データに基づ
いて伝送データを再生する。
【0033】このように、本実施形態の選択ダイバーシ
チ方法では、スロット1において信号受信の開始が検出
されると、スロット2では、スロット1で選択されてい
たアンテナと同じアンテナが選択され、スロット3にお
いてアンテナが切り替えられる。そして、スロット2お
よび3において得られる相関値データに基づいて最適な
アンテナが選択される。このとき、スロット2および3
は、それぞれ全期間に渡って信号を受信している。従っ
て、スロット2および3における相関値データの平均値
の信頼性は高く、その平均値に基づくアンテナ選択の信
頼性も高い。また、この方法では、最適なアンテナを決
定するための評価時間は、信号受信の開始が検出された
スロットを含めて3スロット時間であり、図11(b) に
示した従来の方法と比べて短縮されている。
【0034】図7および図8は、最適なアンテナを選択
する方法のフローチャートである。ステップS1では、
使用すべきアンテナが切り替えられる。なお、アンテナ
の切替えは、ダイバーシチ回路15により生成されるア
ンテナ選択信号に従う。ここで、アンテナ選択信号は、
この実施例では、セレクタ11のみに与えられている
が、他の回路の動作もそれに従うようにしてもよい。ま
た、初期動作時は、ステップ1において所定のアンテナ
が設定されるものとする。
【0035】ステップS2では、当該スロットにおける
相関値データの最大値の平均が予め決められている閾値
よりも大きいか否かが調べられる。ここで、相関値デー
タは相関回路12により生成され、その最大値は図4に
示す回路により算出され、その平均値は図5に示す回路
により算出される。そして、その平均値が閾値よりも大
きければ、信号受信が開始されたものとみなし、ステッ
プS3へ進む。一方、その平均値が閾値よりも小さけれ
ば、信号を受信していないものとみなし、ステップS1
に戻ってアンテナを切り替える。
【0036】ステップS3では、現在選択されているア
ンテナを調べる。そして、アンテナ1が選択されていれ
ばステップS11以降の処理が実行され、アンテナ2が
選択されていればステップS21以降の処理が実行され
る。ステップS11では、アンテナ1を選択するための
アンテナ選択信号が生成される。これにより、次のスロ
ットでは、アンテナ1を介して受信する信号について相
関値データが生成される。ステップS12では、ステッ
プS2の処理と同様に、当該スロットにおける相関値デ
ータの最大値の平均が予め決められている閾値よりも大
きいか否かが調べられる。そして、その平均値が閾値よ
りも大きければ、ステップS13においてその平均値を
保持する。一方、その平均値が閾値よりも小さければ、
ステップS1に戻ってアンテナを切り替える。
【0037】ステップS14では、アンテナ2を選択す
るためのアンテナ選択信号が生成される。これにより、
次のスロットでは、アンテナ2を介して受信する信号に
ついて相関値データが生成される。ステップS15およ
びS16は、基本的に、ステップS12およびS13の
処理と同じである。従って、これらの処理により、アン
テナ2を介して受信した信号について、相関値データの
最大値の平均が保持される。ただし、ステップS15に
おいて、相関値データの最大値の平均値が閾値よりも小
さかったときは、アンテナ2を介して信号を適切に受信
していないものとみなし、ステップS30に進み、使用
すべきアンテナとしてアンテナ1を選択する。
【0038】ステップS21〜S26は、基本的に、ス
テップS11〜S16の処理と同じである。すなわち、
ステップS21〜S26によっても、アンテナ1および
2を介して受信した信号について、それぞれ相関値デー
タの最大値の平均が保持される。ただし、ステップS2
5において、相関値データの最大値の平均値が閾値より
も小さかったときは、アンテナ1を介して信号を適切に
受信していないものとみなし、ステップS30において
アンテナ2が選択される。
【0039】ステップS31では、ステップS13およ
びS16(または、ステップS23およびS26)にお
いて保持した値を比較する。そして、ステップS32に
おいて、その比較結果に基づいて最適なアンテナを決定
する。具体的には、アンテナ1を介して受信した信号に
ついての相関値データの最大値の平均がアンテナ2を介
して受信した信号についての相関値データの最大値の平
均よりも大きければ、アンテナ1が選択され、逆の場合
にはアンテナ2が選択される。そして、この結果は、ア
ンテナ選択信号を利用してセレクタ11に通知される。
【0040】なお、上記処理は、ハードウェアにより実
現されてもよいし、ソフトウェアにより実現されてもよ
い。ハードウェアで実現する場合には、例えば、上述の
処理をHDL(ハードウェア記述言語)で記述し、その
記述に対応するパターンをIC上に形成すればよい。ま
た、ソフトウェアで実現する場合は、上述の処理を記述
したプログラムをCPUに実行させればよい。
【0041】図6に示すケースをこのフローチャートに
当てはめると以下のようになる。 スロット1以前: ステップS2において「No」と判
断されるので、ステップS1が繰り返し実行され、アン
テナが交互に切り替えられる。 スロット1: 相関値データの最大値の平均が閾値を越
えていたとすると、ステップS2において「Yes」と
判断される。また、スロット1では、アンテナ1が使用
されているので、ステップS11に進む。
【0042】スロット2: ステップS11において、
アンテナ1が選択される。そして、相関値データの最大
値の平均が閾値を越えていたとすると、ステップS13
において、その平均値が保持される。 スロット3: ステップS14において、アンテナ2が
選択される。そして、相関値データの最大値の平均が閾
値を越えていたとすると、ステップS16において、そ
の平均値が保持される。
【0043】この後、ステップS13およびS16にお
いて保持した値が比較され、その結果に基づいて最適な
アンテナとしてアンテナ1が選択される。なお、上記実
施例では、スロット1において信号受信の開始が検出さ
れると、スロット2では、スロット1で選択されていた
アンテナと同じアンテナが選択されているが、本発明は
これに限定されるものではない。すなわち、図9に示す
ように、スロット1において信号受信の開始が検出され
たときに、スロット2において、スロット1で選択され
ていたアンテナと異なるアンテナが選択されてもよい。
この場合、スロット3において更にアンテナが切り替え
られる。そして、スロット2および3において得られる
相関値データに基づいて最適なアンテナが選択される。
【0044】この方法においても、スロット2および3
は、それぞれ全期間に渡って信号を受信している。した
がって、スロット2および3における相関値データの平
均値の信頼性は高く、その平均値に基づいくアンテナ選
択の信頼性も高い。また、この方法においても、最適な
アンテナを決定するための評価時間は、信号受信の開始
が検出されたスロットを含めて3スロット時間であり、
図11(b) に示した従来の方法と比べて短縮されてい
る。なお、この方法は、たとえば、図7および図8のフ
ローチャートにおいて、ステップS11およびS24で
アンテナ2を選択し、ステップS14およびS21でア
ンテナ1を選択するようにすればよい。さらに、ステッ
プS15またはS25において「No」と判断されたと
きに、ステップS1に戻る必要がある。
【0045】図10は、最適なアンテナを選択する他の
方法のフローチャートである。この方法は、図7および
図8に示した手順をベースにしているが、ステップS1
5およびS25が省略されている。すなわち、この方法
では、一方のアンテナについて2スロット連続して相関
値を検出した後に他方のアンテナについて相関値を検出
する際、その他方のアンテナについての相関値が閾値よ
りも大きいか否かは判断されない。しかし、この方法に
おいても、ステップS31において双方のアンテナの相
関値が比較され、その比較に基づいて使用すべきアンテ
ナが決定されるので、基本的に、図7および図8に示し
た方法と同じ結果が得られる。
【0046】さらに、図10に示す方法において、ステ
ップS12およびS22を省略するようにしてもよい。
この方法では、あるスロットにおいて一方のアンテナに
ついての相関値が閾値を越えると、それに続いてその一
方のアンテナおよび他方のアンテナについての相関値が
検出され、それらが互いに比較される。したがって、こ
の方法によっても、基本的に、図7および図8に示した
方法と同じ結果が得られる。この方法は、判断ステップ
が少ないので、回路構成が簡単になるというメリットが
得られる。ただし、実際に信号を受信していないにもか
かわらず何らかの原因によりステップS2が「Yes」
と判断されると、以降の手順により必ずしも正しくない
アンテナが選択されることもあるので、信頼性を重視す
るのであれば、図7〜図8に示した方法、または図10
に示した方法が好適である。
【0047】なお、上述の実施例では、受信装置が2本
のアンテナを有する場合を説明したが、本発明は、3本
以上のアンテナを備える場合にも適用される。なお、受
信装置が3本以上のアンテナを備える場合であっても、
基本動作は、受信装置が2本以上のアンテナを備える場
合と同じである。すなわち、受信装置がM本のアンテナ
を備える場合は、あるスロットにおいて信号受信の開始
が検出されると、そのスロットに続くM個のスロットに
おいてそれぞれ対応するアンテナを選択し、それらM個
のスロットにおいて得られた相関値データを比較するこ
とにより最適なアンテナが決定される。この方法によれ
ば、最適なアンテナを決定するための評価時間は、信号
受信の開始が検出されたスロットを含めてM+1スロッ
ト時間である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、スペクトル拡散通信に
おけるアンテナ選択ダイバーシチ機能を有する受信装置
において、最適な受信アンテナを短時間で確実に決定す
ることができる。この結果、短時間で正しいデータを再
生できるようになり、スループットが向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】送信装置の動作を模式的に示す図である。
【図2】本発明に係わる選択ダイバーシチ方法が使用さ
れる受信装置のブロック図である。
【図3】相関回路の一例の回路図である。
【図4】同期回路の一例の回路図である。
【図5】相関値データの最大値の平均を算出する回路の
一例を示す図である。
【図6】本実施形態の選択ダイバーシチ方法を模式的に
示す図である。
【図7】最適なアンテナを選択する方法のフローチャー
ト(その1)である。
【図8】最適なアンテナを選択する方法のフローチャー
ト(その2)である。
【図9】本発明の他の形態の方法を説明する図である。
【図10】最適なアンテナを選択する他の方法のフロー
チャートである。
【図11】既存の選択ダイバーシチ方法を説明する図で
ある。
【符号の説明】
1、2 アンテナ 11 セレクタ 12 相関回路 13 同期回路 14 復号回路 15 ダイバーシチ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散通信においてM本の受信
    アンテナから最適な受信アンテナを選択するアンテナ選
    択ダイバーシチ方法であって、 送信装置から送出された信号を検出し、 上記M本の受信アンテナを、上記信号が検出されたタイ
    ムスロットに続くM個のタイムスロットに割当て、 上記M個のタイムスロットにおいてそれぞれ対応する受
    信アンテナを介して受信した信号を逆拡散し、 上記M個のタイムスロットにおいてそれぞれ実行される
    逆拡散処理の結果に基づいて、上記M本の受信アンテナ
    の中から最適な受信アンテナを選択するアンテナ選択ダ
    イバーシチ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、 上記信号が検出されたタイムスロットの次のタイムスロ
    ットに、上記信号が検出されたタイムスロットにおいて
    使用されていた受信アンテナと同じ受信アンテナが割り
    当てられる。
JP2000400241A 2000-12-28 2000-12-28 スペクトル拡散通信におけるアンテナ選択ダイバーシチ方法 Pending JP2002204190A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003046418A (ja) * 2001-08-03 2003-02-14 Uniden Corp ダイバーシチ受信装置
US7453924B2 (en) 2003-01-17 2008-11-18 Panasonic Corporation Diversity receiver and diversity reception method
JP2013538524A (ja) * 2010-08-26 2013-10-10 クゥアルコム・インコーポレイテッド 無線周波数受信機における判定指向型アンテナダイバーシティ

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