JP2002203692A - 放電灯点灯装置及び照明器具 - Google Patents

放電灯点灯装置及び照明器具

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JP2002203692A
JP2002203692A JP2000402814A JP2000402814A JP2002203692A JP 2002203692 A JP2002203692 A JP 2002203692A JP 2000402814 A JP2000402814 A JP 2000402814A JP 2000402814 A JP2000402814 A JP 2000402814A JP 2002203692 A JP2002203692 A JP 2002203692A
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Hiromitsu Mizukawa
宏光 水川
Kazuhiro Nishimoto
和弘 西本
Hiroyuki Nishino
博之 西野
Katsunobu Hamamoto
勝信 濱本
Toshiichi Hongo
敏一 本郷
Hiroyuki Nakagawa
浩之 中川
Masayoshi Yasuda
正吉 安田
Kazushige Ito
一茂 伊藤
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Panasonic Life Solutions Ikeda Electric Co Ltd
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Ikeda Electric Co Ltd
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発熱部品の放熱を効率良く行うための樹脂を充
填しながらも、入力インピーダンスの大きな検出回路の
誤動作を防止した放電灯点灯装置及び照明器具を提供す
る。 【解決手段】電子部品14を実装したプリント基板11
がケース12に収納される。プリント基板11における
ケース12との対向面側に放電灯の状態を検出する検出
回路5の構成部品が配置されるとともに、樹脂15が充
填される。プリント基板11とケース12との間に、検
出回路5を覆うように規制手段たる導電板16が配設さ
れている。導電板16は厚み方向における一面にのみ銅
箔よりなる導電部が形成されたものであり、銅箔が形成
されていない他面が検出回路5と対向するように配設さ
れている。導電板16を覆うように絶縁性のテープ17
が貼られており、樹脂15が検出回路5の構成部品に付
着しなようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電灯点灯装置及
び照明器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、放電灯点灯装置のように発熱部
品を有する電気機器では、発熱量を抑制するとともに熱
破壊を防止するために定格の大きい電子部品を使用して
いる。その結果、電子部品を実装するプリント基板の基
板面積が大きくなり電気機器の大型化を招いている。ま
た、発熱部品には放熱を促すために放熱板を取り付ける
のが一般的であって、このことも電気機器の大型化の原
因になっている。
【0003】そこで、発熱部品の放熱対策を行いながら
も電気機器を小型化するために、電子部品を実装したプ
リント基板を放熱用の樹脂で覆う技術が特開平1−22
0889号公報などにおいて提案されている。この公報
に記載された技術は、電子部品を実装したプリント基板
及び電子部品を樹脂に埋入する程度に樹脂を充填してあ
る。
【0004】しかしながら、この公報に記載された技術
では、電子部品のリード端子などの通電部分を含めてプ
リント基板の全面を樹脂で覆っているので、インピーダ
ンス不整合、クロストーク、信号遅延などの電気的悪影
響を及ぼすという問題があった。また、プリント基板に
半田付けされた発熱部品(例えば半導体素子)のリード
端子と充填樹脂とには熱膨張係数差があるから、温度変
化による樹脂の膨張・収縮によって、半田付け部へスト
レスが加わり、半田付け部が破断してしまう恐れがある
という問題があった。
【0005】この種の問題を解決した技術としては、特
開平5−3383号公報に記載されているように、プリ
ント基板に実装された電子部品の通電部分を除いて樹脂
で被覆することが提案されている。なお、この公報に記
載された技術は、所定の容器に満たされた軟粘性樹脂中
へ電子部品が実装された側の面を下にしてプリント基板
を所定深さまで浸漬し、樹脂を硬化させるものである。
【0006】ところで、放電灯点灯装置としては、例え
ば、商用電源のような交流電源がフィルタ回路1を介し
て入力側に接続され交流電圧を直流電圧に変換する直流
変換回路2と、直流変換回路2の出力電圧VDCを高周
波電圧に変換し放電灯Laを高周波で点灯させるインバ
ータ回路3と、インバータ回路3を制御する制御回路4
とを備えたものが知られている。この種の放電灯点灯装
置は、交流電源Vsと放電灯Laとの間に挿入され数百
mA〜数Aの比較的大きな電流が流れるフィルタ回路
1、直流変換回路2、インバータ回路3などのパワー回
路部及び数μA〜数百μAの微弱な電流が流れる制御回
路4などの制御部の各構成部品14を実装したプリント
基板11が樹脂製若しくは金属製のケース12に収納さ
れている。
【0007】インバータ回路3としては、例えば図16
に示すように、直流変換回路2の出力端間に接続された
2個のMOSFETよりなるスイッチング素子Q1,Q
2の直列回路を備え、両スイッチング素子Q1,Q2の
接続点に直流カット用のコンデンサC2を介して接続さ
れたインダクタL1と、インダクタL1と共振回路を構
成する共振用のコンデンサC1とを備え、スイッチング
素子Q1,Q2のオンオフを制御回路4により制御する
ように構成されたハーフブリッジ形のインバータ回路が
知られている。なお、コンデンサC1はインダクタL1
とともに共振回路を構成するだけでなく、予熱電流を流
すフィラメント予熱通電用インピーダンスに兼用されて
いる。
【0008】ところで、図16に示した放電灯点灯装置
は、放電灯Laの状態を検出し制御回路4に信号を与え
る検出回路5a,5bを備えており、この検出回路5
a,5bの構成部品もプリント基板11に実装されてい
る。一方、放電灯Laは、プリント基板11上に実装さ
れた出力端子A,Bがそれぞれリード線よりなる接続線
(ランプ接続線)S1,S2を介して一方のフィラメン
トf1側のランプソケット21に接続され、出力端子
C,Dがそれぞれリード線よりなる接続線(ランプ接続
線)S3,S4を介して他方のフィラメントf2側のラ
ンプソケット22に接続されている。なお、出力端子
A,B,C,Dはプリント基板11上に搭載された合成
樹脂成形品のハウジング13bの中に設けられている。
また、上述のコンデンサC1は出力端子A,C間に接続
されている。
【0009】検出回路5aは、直列接続された4つの抵
抗R1〜R4とツェナダイオードZD1との直列回路
と、抵抗R4とツェナダイオードZD1との接続点にア
ノードが接続されカソードが制御回路4に接続されたダ
イオードD1と、ダイオードD1とツェナダイオードZ
D1との直列回路に並列接続されたコンデンサC3と、
コンデンサC3に並列接続された抵抗R5とから構成さ
れている。すなわち、出力端子B−フィラメントf1−
出力端子A−抵抗R1−抵抗R2−抵抗R3−抵抗R4
−ダイオードD1−コンデンサC3−グランドという通
電経路が形成されるので、放電灯Laが正常に接続され
ている場合の検出回路5aの検出電圧Vk(コンデンサ
C3の両端電圧)は規定電圧よりも高い電圧となり、放
電灯Laが正常に接続されていない場合やフィラメント
f1が断線している場合には検出電圧Vkが上記規定電
圧よりも小さな電圧(略0V)となるから、放電灯La
の接続異常を検出することができるのである。このよう
にして放電灯Laの接続異常が検出されると、制御回路
4がインバータ回路3の動作を停止させることによって
放電灯点灯装置Laの保護を行うことができる。
【0010】ここにおいて、検出回路5aの抵抗R1〜
R4の合成抵抗値(入力インピーダンス)は電力損など
を抑制するために高抵抗値となるように設定されてお
り、通常は300kΩ以上となるように設定されてい
る。なお、検出回路5bは、放電灯Laのフィラメント
f2側における放電灯Laの接続異常を検出するもので
あり、回路構成は検出回路5aと同様である。
【0011】ところで、上述のような放電灯点灯装置を
搭載した照明器具として例えばダウンライトとして用い
る照明器具が知られている。この種の照明器具は、例え
ば図17に示すように、金属製の器具本体(天板)30
の下面(図17の上面)に放電灯点灯装置のケース12
及びランプソケット20を配置し、ランプソケット20
に保持された放電灯Laの周囲に、椀状に形成された反
射板40を配置してある。ここに、図17における放電
灯Laは片口金の蛍光ランプ(コンパクト形蛍光ラン
プ)なので、1つのランプソケット20で上述の2つの
ランプソケット21,22の機能を備えている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平5−33
83号公報に記載の技術において、電子部品として面実
装部品を使用し、プリント基板とプリント基板を固定す
るケースとの空間に樹脂を充填するようにした場合に
は、この公報に記載の技術の効果が小さくなり、殆どな
くなってしまうこともある。
【0013】つまり、厚みが薄い面実装部品に対して通
電部分を除いて樹脂充填しようとすると、部品と樹脂の
接触面積が小さくなり、十分な放熱効果が得られない可
能性が生じるとともに、樹脂充填量のばらつきで通電部
分に樹脂が付着して電気的な悪影響が発生してしまうこ
とも考えられる。
【0014】ところで、上述の放電灯点灯装置におい
て、出力端子A,Bに接続された配線はグランド側(出
力端子C,Dに接続された配線)に対して高電圧(10
0V程度あるいはそれ以上)、高周波(数十kHz以
上)で交番する電圧のラインであり、検出回路5a,5
bのような入力インピーダンスが大きな回路に対して図
18に破線で示すような経路に形成される浮遊容量C1
4’〜C16’が無視できなくなる。
【0015】特に、照明器具においては、放電灯点灯装
置本体と放電灯Laとの間の距離が数十cm以上のもの
があり、このような照明器具では放電灯点灯装置本体と
放電灯Laとの間を接続する接続線S1〜S4の長さが
数十cm以上の長さになってしまうので、接続線−器具
本体30間の浮遊容量C12’,C13’及び器具本体
30−プリント基板11若しくは電子部品14間の浮遊
容量C11’〜C14’の影響が大きくなる。
【0016】つまり、樹脂充填による電気的悪影響を抑
制するために、プリント基板11上で高電圧、高周波で
交番する電圧のラインとなる導電パターンと、検出回路
5a,5bのような高インピーダンスとなる回路の導電
パターンとを離して配置したとしても、上述のような浮
遊容量C11’〜C16’の影響により器具本体30自
体が不安定な電位をもってしまうので、器具本体30か
ら樹脂を介して検出回路5a,5bに悪影響を及ぼし、
検出回路5a,5bの検出端子での検出電圧Vkが不安
定となり、放電灯Laが異常接続されているにもかかわ
らず検出電圧Vkが上記規定電圧以上になってしまうこ
とがあり、放電灯Laの接続異常を検出できない場合が
あるという不具合があった。
【0017】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、発熱部品の放熱を効率良く行うため
の樹脂を充填しながらも、入力インピーダンスの大きな
検出回路の誤動作を防止した放電灯点灯装置及び照明器
具を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、放電灯を高周波で点灯させるイ
ンバータ回路と、インバータ回路の動作に影響しない程
度に入力インピーダンスが大きく前記放電灯の状態を検
出する検出回路と、少なくとも前記インバータ回路及び
前記検出回路を構成する電子部品が両面実装されたプリ
ント基板と、前記プリント基板が収納されたケースとを
備え、前記プリント基板の一面と前記ケースの内面との
間の空間の少なくとも一部に樹脂が充填された放電灯点
灯装置であって、前記検出回路の検出端子と前記インバ
ータ回路において電位が大きく変動する端子との間の第
1の浮遊容量よりも前記検出回路の検出端子と前記イン
バータ回路において電位が安定する端子との間の第2の
浮遊容量を前記検出回路の誤動作が起こらない程度に大
きくする規制手段を設けたことを特徴とするものであ
り、前記インバータ回路及び前記検出回路を構成する電
子部品のうち発熱しやすい発熱部品の放熱を効率良く行
うための樹脂を充填しながらも、入力インピーダンスの
大きな検出回路の誤動作を防止することができる。
【0019】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記検出回路は、入力インピーダンスが300kΩ
以上に設定されているので、電力損失を少なくすること
ができる。
【0020】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
の厚み方向において前記検出回路から離間して前記検出
回路に重なるように配置され且つ前記インバータ回路に
おいて電位が安定する部位に接続された導電板よりなる
ので、前記検出回路の検出端子と前記インバータ回路に
おいて電位が安定する部位との間の浮遊容量が増加し、
結果的に、前記検出回路の検出端子と前記インバータ回
路において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮
遊容量よりも前記検出回路の検出端子と前記インバータ
回路において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容
量を前記検出回路の誤動作が起こらない程度に大きくな
るから、前記検出回路の誤動作を防止することができ
る。
【0021】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
の前記一面と前記ケースの内面との間に配設され前記プ
リント基板の厚み方向において前記検出回路と前記ケー
スとの間への樹脂の充填を禁止する絶縁性の仕切部材よ
りなるので、例えば照明器具の金属製の器具本体上に配
置した場合における前記検出回路の検出端子と器具本体
との間の浮遊容量を減少させることができ、結果的に、
前記検出回路の検出端子と前記インバータ回路において
電位が大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量より
も前記検出回路の検出端子と前記インバータ回路におい
て電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量を前記検
出回路の誤動作が起こらない程度に大きくなるから、前
記検出回路の誤動作を防止することができる。
【0022】請求項5の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
の厚み方向において前記検出回路と前記ケースとの間へ
の樹脂の充填を禁止するように前記ケースの内面から前
記プリント基板に向かって突設された突出部よりなるの
で、例えば照明器具の金属製の器具本体上に配置した場
合における前記検出回路の検出端子と器具本体との間の
浮遊容量を減少させることができ、結果的に、前記検出
回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が大
きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも前記検
出回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が
安定する端子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路の
誤動作が起こらない程度に大きくなるから、前記検出回
路の誤動作を防止することができる。
【0023】請求項6の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
における前記インバータ回路のグランドに対して電位の
変動が小さい低圧側の銅箔部の面積を、前記インバータ
回路のグランドに対して電位の変動が大きい高圧側の銅
箔部の面積よりも大きくしてなるので、例えば照明器具
の金属製の器具本体上に配置した場合における前記低圧
側の銅箔部と照明器具との間の浮遊容量が前記高圧側の
銅箔部と照明器具との間の浮遊容量よりも大きくなり、
結果的に器具本体の電位が安定し、前記検出回路の検出
端子と前記インバータ回路において電位が大きく変動す
る端子との間の第1の浮遊容量よりも前記検出回路の検
出端子と前記インバータ回路において電位が安定する端
子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路の誤動作が起
こらない程度に大きくなるから、前記検出回路の誤動作
を防止することができる。
【0024】請求項7の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
における前記インバータ回路のグランドに対して電位の
変動が小さい低圧側の銅箔部を覆うように樹脂を充填
し、且つ、前記インバータ回路のグランドに対して電位
の変動が大きい高圧側の銅箔部を樹脂で覆わないように
してなるので、例えば照明器具の金属製の器具本体上に
配置した場合における前記低圧側の銅箔部と照明器具と
の間の浮遊容量が前記高圧側の銅箔部と照明器具との間
の浮遊容量よりも大きくなり、結果的に器具本体の電位
が安定し、前記検出回路の検出端子と前記インバータ回
路において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮
遊容量よりも前記検出回路の検出端子と前記インバータ
回路において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容
量を前記検出回路の誤動作が起こらない程度に大きくな
るから、前記検出回路の誤動作を防止することができ
る。
【0025】請求項8の発明は、請求項1記載の放電灯
点灯装置と、前記放電灯点灯装置及び前記放電灯が配設
され少なくとも前記放電灯点灯装置を取着する部位が金
属材料により形成された器具本体とを備え、前記放電灯
点灯装置と前記放電灯とが前記インバータ回路のグラン
ドに対して電位の変動が大きい高圧側の接続線及び電位
の変動が小さい低圧側の接続線で接続された照明器具で
あって、前記規制手段は、前記各接続線それぞれにリー
ド線を用い、前記高圧側のリード線と前記器具本体との
間の浮遊容量が前記低圧側のリード線と前記器具本体と
の間の浮遊容量よりも小さくなるように前記低圧側のリ
ード線を前記高圧側のリード線よりも太くしてなること
を特徴とするものであり、前記低圧側のリード線と前記
器具本体との間の浮遊容量を、前記高圧側のリード線と
前記器具本体との間の浮遊容量よりも大きくすることが
でき、結果的に器具本体の電位が安定し、前記検出回路
の検出端子と前記インバータ回路において電位が大きく
変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも前記検出回
路の検出端子と前記インバータ回路において電位が安定
する端子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路の誤動
作が起こらない程度に大きくなるから、前記検出回路の
誤動作を防止することができる。
【0026】請求項9の発明は、請求項1記載の放電灯
点灯装置と、前記放電灯点灯装置及び前記放電灯が配設
され少なくとも前記放電灯点灯装置を取着する部位が金
属材料により形成された器具本体とを備え、前記放電灯
点灯装置と前記放電灯とが前記インバータ回路のグラン
ドに対して電位の変動が大きい高圧側の接続線及び電位
の変動が小さい低圧側の接続線で接続された照明器具で
あって、前記規制手段は、前記低圧側の接続線を成形品
に設けた銅箔により構成し、前記高圧側の接続線をリー
ド線により構成してなることを特徴とするものであり、
前記低圧側の接続線と前記器具本体との間の浮遊容量
を、前記高圧側の接続線と前記器具本体との間の浮遊容
量よりも大きくすることができ、結果的に器具本体の電
位が安定し、前記検出回路の検出端子と前記インバータ
回路において電位が大きく変動する端子との間の第1の
浮遊容量よりも前記検出回路の検出端子と前記インバー
タ回路において電位が安定する端子との間の第2の浮遊
容量を前記検出回路の誤動作が起こらない程度に大きく
なるから、前記検出回路の誤動作を防止することができ
る。
【0027】請求項10の発明は、請求項1記載の放電
灯点灯装置と、当該放電灯点灯装置が搭載された器具本
体とを備えてなることを特徴とするものであり、前記イ
ンバータ回路及び前記検出回路を構成する電子部品のう
ち発熱しやすい発熱部品の放熱を効率良く行うための樹
脂を充填しながらも、入力インピーダンスの大きな検出
回路の誤動作を防止することができる。
【0028】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記規制手段は、少なくとも前記検出回路を含
み前記インバータ回路を制御する制御回路部の構成部品
を前記プリント基板の厚み方向において前記器具本体か
ら遠い側の面に実装し、前記インバータ回路の電子部品
のうち少なくとも発熱部品を前記器具本体に近い側の面
に実装するとともに前記樹脂で覆ってなるので、前記検
出回路と器具本体との距離が大きくなって前記検出回路
の検出端子と器具本体との間の浮遊容量を小さくするこ
とができ、結果的に器具本体の電位が安定し、前記検出
回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が大
きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも前記検
出回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が
安定する端子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路の
誤動作が起こらない程度に大きくなるから、前記検出回
路の誤動作を防止することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態の放電
灯点灯装置は、図1に示すように、プリント基板11が
一面(図1の上面)が開放されたケース12に納装され
るとともに、ケース12の一部に放熱用の樹脂15が充
填されたものであって、プリント基板11の一面とケー
ス12の内面との間の一部にのみ樹脂15を充填したも
のである。なお、図1におけるプリント基板11は、図
16に示した従来の放電灯点灯装置を構成する電子部品
(例えば、それぞれMOSFETよりなる2個のスイッ
チング素子Q1,Q2、インダクタL1、コンデンサC
1など)や交流電源Vsが接続される入力端子及び放電
灯Laが接続される出力端子A,B,C,Dなどが実装
されたものであるが、本実施形態の要旨にとくに影響し
ない部分については図示ならびに符号を省略してある。
また、上記電子部品について要旨にとくに影響しないも
のについては以下では電子部品14として説明する。ま
た、図1中の13bは上記出力端子A,Bが設けられた
ハウジングを示している。
【0030】本実施形態では、プリント基板11におけ
る上記一面側(図1における下面側)に検出回路5が配
置され、プリント基板11の上記一面とケース12の内
面との間に、検出回路5を覆うように導電板16が配設
されている。ここに、検出回路5は、上記従来の放電灯
点灯装置で説明した検出回路5a,5bを組み合わせた
ものである。
【0031】導電板16はプリント基板11と同材質
で、図2に示すように、厚み方向における一面にのみ銅
箔よりなる導電部16aが形成されたものであり、銅箔
が形成されていない他面がプリント基板11の上記一面
側となるように(つまり、検出回路5と対向するよう
に)配設されている。ここにおいて、導電板16の上記
一面の周部には銅箔が存在しない絶縁部16bが全周に
わたって形成されている。また、導電板16には、電子
部品14のリード線14bが挿入される2つの穴16
c,16dが貫設されており、導電板16の上記一面に
おいて一方の穴16dの周部には全周にわたって銅箔が
形成されていない絶縁部16eが形成されている。ここ
において、他方の穴16cに挿入するリード線14bと
しては、回路パターンにおいて電位が安定するグランド
パターンと同電位の電子部品のリード線14bを利用し
ており、穴16cに挿入されたリード線14bは導電部
16aに半田付けされている(つまり、電気的に接続さ
れている)。これに対して上記一方の穴14dに挿入さ
れたリード線14bは導電板16と絶縁される。なお、
本実施形態では、導電板16に2つの穴16c,16d
を設けてあるが、穴の数は2つに限定するものではなく
複数であればよく、導電板16の位置固定を行えればよ
い。
【0032】また、本実施形態の放電灯点灯装置におい
ては、導電板16を覆うように絶縁性のテープ17が貼
られており、樹脂15が検出回路5の構成部品に付着し
なようになっている。導電板16は、プリント基板11
の厚み方向において離間して配置されており、検出回路
5の周囲には空気層18が形成されている。
【0033】しかして、本実施形態の放電灯点灯装置で
は、検出回路5の検出端子とインバータ回路3において
電位が安定する部位であるグランドパターンとの間の浮
遊容量が増加し、結果的に、検出回路5の検出端子とイ
ンバータ回路3において電位が大きく変動する端子との
間の第1の浮遊容量よりも検出回路5の検出端子とイン
バータ回路5において電位が安定する端子との間の第2
の浮遊容量を検出回路5の誤動作が起こらない程度に大
きくなるから、検出回路5の誤動作を防止することがで
きる。なお、検出回路の入力インピーダンスは従来構成
と同様に電力損を抑えるために300kΩ以上に設定す
ることが望ましい。
【0034】要するに、本実施形態の放電灯点灯装置で
は、インバータ回路3や検出回路5を構成する電子部品
のうち発熱しやすい発熱部品の放熱を効率良く行うため
の樹脂15を充填しながらも、入力インピーダンスの大
きな検出回路5の誤動作を防止することができる。な
お、本実施形態では、導電板16が、検出回路5の検出
端子とインバータ回路3において電位が大きく変動する
端子との間の第1の浮遊容量よりも検出回路5の検出端
子とインバータ回路3において電位が安定する端子との
間の第2の浮遊容量を検出回路5の誤動作が起こらない
程度に大きくする規制手段を構成している。
【0035】(実施形態2)本実施形態の放電灯点灯装
置は、図3に示すように、プリント基板11が一面(図
3の上面)が開放されたケース12に納装されるととも
に、ケース12の一部に放熱用の樹脂15が充填された
ものであって、プリント基板11の一面とケース12の
内面との間の一部にのみ樹脂15を充填したものであ
る。なお、図3におけるプリント基板11は、図16に
示した従来の放電灯点灯装置を構成する電子部品(例え
ば、スイッチング素子Q1,Q2、インダクタL1、コ
ンデンサC1など)や交流電源Vsが接続される入力端
子及び放電灯Laが接続される出力端子A,B,C,D
などが実装されたものであるが、本実施形態の要旨にと
くに影響しない部分については図示ならびに符号を省略
してある。また、上記電子部品について要旨にとくに影
響しないものについては以下では電子部品14として説
明する。また、図3中の13bは上記出力端子A,Bが
設けられたハウジングを示している。
【0036】本実施形態では、プリント基板11の上記
一面側において検出回路5と樹脂15とを分離するよう
に検出回路5を囲む絶縁性材料よりなるキャップ19が
設けられ、キャップ19の内面と検出回路5との間に空
気層18が形成されている点に特徴がある。ここに、検
出回路5は、上記従来の放電灯点灯装置で説明した検出
回路5a,5bを組み合わせたものである。なお、キャ
ップ19は一面(図3の上面)が開放されたものであ
り、底壁がケース12に接触しているので、プリント基
板11の厚み方向においては、検出回路5とケース12
との間に空気層18とキャップ19の底壁のみが介在し
ている。ここに、キャップ19が、プリント基板11の
厚み方向において検出回路5とケース12との間への樹
脂の充填を禁止する絶縁性の仕切り部材を構成してい
る。
【0037】ここにおいて、キャップ19の素材として
は、比誘電率が樹脂15の比誘電率よりも小さな素材を
用いている。一例を挙げれば、樹脂15としては、1k
Hzでの比誘電率が5.4のサンユレジン(株)製SZ
−1179を用い、キャップ19としては、1kHzで
の比誘電率が3.3の東レ製ポリエステルフィルムを用
いればよい。
【0038】しかして、本実施形態の放電灯点灯装置を
照明器具の金属製の器具本体に搭載した場合には、検出
回路5の検出端子と電位が不安定な器具本体との間の浮
遊容量が小さくなるので、結果的に、検出回路5の検出
端子とインバータ回路3において電位が大きく変動する
端子との間の第1の浮遊容量よりも検出回路5の検出端
子とインバータ回路5において電位が安定する端子との
間の第2の浮遊容量を検出回路5の誤動作が起こらない
程度に大きくなるから、検出回路5の誤動作を防止する
ことができる。本実施形態では、キャップう19と空気
層18とで、検出回路5の検出端子とインバータ回路3
において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮遊
容量よりも検出回路5の検出端子とインバータ回路3に
おいて電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量を検
出回路5の誤動作が起こらない程度に大きくする規制手
段を構成している。
【0039】なお、本実施形態では、キャップ19をケ
ース12に接触する大きさに形成することでプリント基
板11の厚み方向において検出回路5とケース12との
間に空気層18とキャップ19のみが存在するに構成し
てあるが、検出回路5が誤動作しない範囲であればプリ
ント基板11の厚み方向におけるキャップ19の寸法を
小さくして検出回路5とケース12との間に樹脂15が
存在するようにしてもよい。
【0040】(実施形態3)本実施形態の放電灯点灯装
置は、図4に示すように、プリント基板11が一面(図
4の上面)が開放されたケース12に納装されるととも
に、ケース12の一部に放熱用の樹脂15が充填された
ものであって、プリント基板11の一面とケース12の
内面との間の一部にのみ樹脂15を充填したものであ
る。なお、図4におけるプリント基板11は、図16に
示した従来の放電灯点灯装置を構成する電子部品(例え
ば、スイッチング素子Q1,Q2、インダクタL1、コ
ンデンサC1など)や交流電源Vsが接続される入力端
子及び放電灯Laが接続される出力端子A,B,C,D
などが実装されたものであるが、本実施形態の要旨にと
くに影響しない部分については図示ならびに符号を省略
してある。また、上記電子部品について要旨にとくに影
響しないものについては以下では電子部品14として説
明する。また、図4中の13bは上記出力端子A,Bが
設けられたハウジングを示している。
【0041】本実施形態の放電灯点灯装置では、ケース
12を金属材料により形成し、プリント基板11の上記
一面とケース12の内面との間に絶縁性の樹脂フィルム
よりなる仕切板25を配設してある。ここにおいて、プ
リント基板11は矩形板状に形成されたものであって、
上記一面とは反対側の面で一端部に入力側の端子台(図
示せず)及び出力側の端子台13bが配置されている。
また、仕切板25は、ケース12の内面に沿って配置さ
れる当接板25bと、検出回路5よりも上記一端部側に
樹脂15が充填されず他端側にのみ樹脂15が充填され
るように分離する分離板25aとが連続一体に形成され
ている。ここに、検出回路5は、上記従来の放電灯点灯
装置で説明した検出回路5a,5bを組み合わせたもの
である。仕切板25は絶縁性の樹脂フィルムの一部が検
出回路5に接触するような形状に成形することにより形
成されている。したがって、本実施形態の放電灯点灯装
置では、プリント基板11の厚み方向において検出回路
5とケース12との間に樹脂15が充填されないように
なっている。なお、本実施形態では、仕切板25が、プ
リント基板11の厚み方向において検出回路5とケース
12との間への樹脂の充填を禁止する仕切部材を構成し
ている。
【0042】ここにおいて、仕切板25の素材として
は、比誘電率が樹脂15の比誘電率よりも小さな素材を
用いている。一例を挙げれば、樹脂15としては、1k
Hzでの比誘電率が5.4のサンユレジン(株)製SZ
−1179を用い、仕切板25としては、1kHzでの
比誘電率が3.3の東レ製ポリエステルフィルムを用い
ればよい。
【0043】本実施形態では、樹脂15の比誘電率
ε’、仕切板25の比誘電率をε1とすると、ε’>ε1
+(空気の誘電率)となっているので、検出回路5の検
出端子と電位が不安定な器具本体との浮遊容量を小さく
することができ、結果的に、検出回路5の検出端子とイ
ンバータ回路3において電位が大きく変動する端子との
間の第1の浮遊容量よりも検出回路5の検出端子とイン
バータ回路5において電位が安定する端子との間の第2
の浮遊容量を検出回路5の誤動作が起こらない程度に大
きくなるから、検出回路5の誤動作を防止することがで
きる。本実施形態では、仕切板25と空気層18とで、
検出回路5の検出端子とインバータ回路3において電位
が大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも検
出回路5の検出端子とインバータ回路3において電位が
安定する端子との間の第2の浮遊容量を検出回路5の誤
動作が起こらない程度に大きくする規制手段を構成して
いる。
【0044】本実施形態では、ケース12が金属材料に
より形成されている場合に必要な部材である絶縁性フィ
ルムの一部を成形して仕切板25を形成するだけなの
で、部品点数の増加を防止することができるとともに、
材料費の増加を少なくすることができる。
【0045】また、本実施形態では、プリント基板11
において入力端子や出力端子が実装された一端部側にお
ける樹脂15の充填を禁止してあるので、毛細管現象に
より端子内部(例えば出力端子が設けられたハウジング
の内部)に樹脂が入り込むような不具合の発生を防止す
ることができる。
【0046】(実施形態4)本実施形態の放電灯点灯装
置は、図5に示すように、プリント基板11が一面(図
5の上面)が開放されたケース12に納装されるととも
に、ケース12の一部に放熱用の樹脂15が充填された
ものであって、プリント基板11の一面とケース12の
内面との間の一部にのみ樹脂15を充填したものであ
る。なお、図5におけるプリント基板11は、図16に
示した従来の放電灯点灯装置を構成する電子部品(例え
ば、スイッチング素子Q1,Q2、インダクタL1、コ
ンデンサC1など)や交流電源Vsが接続される入力端
子及び放電灯Laが接続される出力端子A,B,C,D
などが実装されたものであるが、本実施形態の要旨にと
くに影響しない部分については図示ならびに符号を省略
してある。また、上記電子部品について要旨にとくに影
響しないものについては以下では電子部品14として説
明する。また、図5中の13bは上記出力端子A,Bが
設けられたハウジングを示している。
【0047】本実施形態の放電灯点灯装置では、ケース
12が絶縁性樹脂の成形品よりなり、ケース12におけ
るプリント基板11の上記一面との対向面から検出回路
5にほぼ接触するように突出する断面コ字状の突出部1
2aを設けてある。ここに、検出回路5は、上記従来の
放電灯点灯装置で説明した検出回路5a,5bを組み合
わせたものである。
【0048】したがって、本実施形態の放電灯点灯装置
では、プリント基板11の厚み方向において検出回路5
とケース12との間には樹脂15が存在しないようにな
っている。また、突出部12aは断面コ字状であって図
5における下面側が開放されているから、本実施形態の
放電灯点灯装置を金属製の器具本体に搭載した場合に
は、ケース12と器具本体との間に空気層が形成される
ことになる。
【0049】ところで、ケース12の素材としては比誘
電率が樹脂15の比誘電率よりも小さな素材を用いてい
る。要するに、本実施形態では、樹脂15の比誘電率
ε’、ケース12の比誘電率をε1とすると、ε’>ε1
+(空気の誘電率)となっているので、検出回路5の検
出端子と電位が不安定な器具本体との浮遊容量を小さく
することができ、結果的に、検出回路5の検出端子とイ
ンバータ回路3において電位が大きく変動する端子との
間の第1の浮遊容量よりも検出回路5の検出端子とイン
バータ回路5において電位が安定する端子との間の第2
の浮遊容量を検出回路5の誤動作が起こらない程度に大
きくなるから、検出回路5の誤動作を防止することがで
きる。本実施形態では、ケース12の突出部12aが、
検出回路5の検出端子とインバータ回路3において電位
が大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも検
出回路5の検出端子とインバータ回路3において電位が
安定する端子との間の第2の浮遊容量を検出回路5の誤
動作が起こらない程度に大きくする規制手段を構成して
いる。
【0050】本実施形態では、絶縁性樹脂よりなるケー
ス12の成形金型を変更するだけで検出回路5の誤動作
を防止することができ、部品点数が増加することがな
く、また、材料費の増加を抑えることができる。
【0051】(実施形態5)本実施形態の放電灯点灯装
置は、図6に示すように、プリント基板11が一面(図
6の上面)が開放されたケース12に納装されるととも
に、ケース12の一部に放熱用の樹脂15が充填された
ものであって、プリント基板11の一面とケース12の
内面との間の一部にのみ樹脂15を充填したものであ
る。なお、図6におけるプリント基板11は、図16に
示した従来の放電灯点灯装置を構成する電子部品(例え
ば、スイッチング素子Q1,Q2、インダクタL1、コ
ンデンサC1など)や交流電源Vsが接続される入力端
子及び放電灯Laが接続される出力端子A,B,C,D
などが実装されたものであるが、本実施形態の要旨にと
くに影響しない部分については図示ならびに符号を省略
してある。また、上記電子部品について要旨にとくに影
響しないものについては以下では電子部品14として説
明する。また、図6中の13bは上記出力端子A,Bが
設けられたハウジングを示している。
【0052】本実施形態の放電灯点灯装置では、ケース
12が絶縁性樹脂の成形品よりなり、ケース12におけ
るプリント基板11の上記一面との対向面から検出回路
5にほぼ接触するように突出する断面矩形状の突出部1
2bを設けてある。ここに、検出回路5は、上記従来の
放電灯点灯装置で説明した検出回路5a,5bを組み合
わせたものである。
【0053】したがって、本実施形態の放電灯点灯装置
では、プリント基板11の厚み方向において検出回路5
とケース12との間には樹脂15が存在しないようにな
っている。
【0054】ところで、ケース12の素材としては比誘
電率が樹脂15の比誘電率よりも小さな素材を用いてい
る。要するに、本実施形態では、樹脂15の比誘電率
ε’、ケース12の比誘電率をε1とすると、ε’>ε1
となっているので、検出回路5の検出端子と電位が不安
定な器具本体との浮遊容量を小さくすることができ、結
果的に、検出回路5の検出端子とインバータ回路3にお
いて電位が大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量
よりも検出回路5の検出端子とインバータ回路5におい
て電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量を検出回
路5の誤動作が起こらない程度に大きくなるから、検出
回路5の誤動作を防止することができる。本実施形態で
は、ケース12の突出部12aが、検出回路5の検出端
子とインバータ回路3において電位が大きく変動する端
子との間の第1の浮遊容量よりも検出回路5の検出端子
とインバータ回路3において電位が安定する端子との間
の第2の浮遊容量を検出回路5の誤動作が起こらない程
度に大きくする規制手段を構成している。
【0055】本実施形態では、絶縁性樹脂よりなるケー
ス12の成形金型を変更するだけで検出回路5の誤動作
を防止することができ、部品点数が増加することがな
く、また、材料費の増加を抑えることができる。
【0056】(実施形態6)本実施形態の放電灯点灯装
置及び照明器具の基本構成は図17に示した従来構成と
略同じであって、放電灯点灯装置のプリント基板11に
実装された出力端子A,B,C,Dと器具本体30に配
置されたランプソケット20に保持された放電灯Laと
を接続するリード線よりなる接続線(ランプ接続線)S
1〜S4のうち、回路グランドに対して高電圧、高周波
で交番する側の高圧側の接続線S1,S2と、電位の変
動が小さい側の低圧側の接続線S3,S4とで直径の異
なるリード線を用い、低圧側の接続線S3の線径を高圧
側の接続線S1の線径よりも大きくしたものである。し
たがって、低圧側の接続線S3の導電部24の直径d2
は、高圧側の接続線S1の導電部24の直径d1よりも
大きくなっている。なお、接続線S2は接続線S1と同
じ直径のものを用い、接続線S4は接続線S3と同じ直
径のものを用いている。要するに、低圧側の接続線S
3,S4の方が高圧側の接続線S1,S2よりも導電部
24の断面積が大きくなっている。なお、従来構成と同
様の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0057】また、本実施形態の照明器具では、低圧側
の接続線線S3,S4を器具本体30に沿うように配置
し、高圧側の接続線S1,S2を器具本体30から離す
ように配置してある。
【0058】しかして、本実施形態の照明器具では、低
圧側の接続線S3,S4と器具本体30との浮遊容量が
高圧側の接続線S1,S2と器具本体30との間の浮遊
容量よりも大きくなるので、結果的に器具本体30の電
位が安定し、検出回路5(ここに、検出回路5は、上記
従来の放電灯点灯装置で説明した検出回路5a,5bを
組み合わせたものである)の検出端子とインバータ回路
3において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮
遊容量よりも検出回路5の検出端子とインバータ回路5
において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量を
検出回路5の誤動作が起こらない程度に大きくなるか
ら、検出回路5の誤動作を防止することができる。本実
施形態では、低圧側の接続線S3,S4及び高圧側の接
続線S1,S2が、検出回路5の検出端子とインバータ
回路3において電位が大きく変動する端子との間の第1
の浮遊容量よりも検出回路5の検出端子とインバータ回
路3において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容
量を検出回路5の誤動作が起こらない程度に大きくする
規制手段を構成している。
【0059】(実施形態7)本実施形態の放電灯点灯装
置の回路構成は図16に示した従来構成と同じであっ
て、図9に示すように、回路の構成部品が実装されたプ
リント基板11における高電圧、高周波で交番する側の
インダクタL1から出力端子Bまでの銅箔部よりなる高
圧側パターン27の面積を、回路グランドとなる銅箔部
よりなる低圧側パターン28の面積よりも小さくしてあ
る。なお、従来構成と同様の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0060】しかして、本実施形態の放電灯点灯装置を
金属製の器具本体30に配置した場合には、低圧側パタ
ーン28と器具本体30との間の浮遊容量が、高圧側パ
タン27と器具本体30との間の浮遊容量よりも大きく
なるので、結果的に器具本体30の電位が安定しやすく
なり、検出回路5(ここに、検出回路5は、上記従来の
放電灯点灯装置で説明した検出回路5a,5bを組み合
わせたものである)の検出端子とインバータ回路3にお
いて電位が大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量
よりも検出回路5の検出端子とインバータ回路5におい
て電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量を検出回
路5の誤動作が起こらない程度に大きくなるから、検出
回路5の誤動作を防止することができる。本実施形態で
は、低圧側パターン28と高圧側パターン27とで、検
出回路5の検出端子とインバータ回路3において電位が
大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも検出
回路5の検出端子とインバータ回路3において電位が安
定する端子との間の第2の浮遊容量を検出回路5の誤動
作が起こらない程度に大きくする規制手段を構成してい
る。
【0061】ところで、上述の高圧側パターン27や低
圧側パターン28などはプリント基板11におけるケー
ス12との対向面側に形成されているが、プリント基板
11とケース12との間の空間において高圧側パターン
27に重なる部分には樹脂15を充填しないようにすれ
ば、高圧側パターン27と器具本体30との間の浮遊容
量をさらに小さくすることができ、器具本体30の電位
がより安定するので、検出回路5の誤動作をより確実に
防止することができる。
【0062】(実施形態8)本実施形態の放電灯点灯装
置及び照明器具の基本構成は図17に示した従来構成と
略同じであって、図10及び図11に示すように、放電
灯点灯装置のプリント基板11に実装された出力端子
A,B,C,Dと器具本体30に配置されたランプソケ
ット20に保持された放電灯Laとを接続する接続線S
1〜S4のうち、回路グランドに対して高電圧、高周波
で交番する側の高圧側の接続線S1,S2をリード線に
より構成し、電位の変動が小さい側の低圧側の接続線S
3,S4を成形配線により構成し、接続線S3,S4が
形成された成形品29を器具本体30に当接させてい
る。なお、従来構成と同様の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0063】成形配線は、図12に示すように絶縁性樹
脂の成形品29にそれぞれ銅箔よりなる接続線S3,S
4が埋設されたものであり、成形品29には、器具本体
30へ取り付けるための取付片29bが短手方向の両側
面からそれぞれ突設されている。ここに、成形品29の
比誘電率は空気の比誘電率よりも大きい。
【0064】しかして、本実施形態の照明器具では、低
圧側の接続線S3,S4と器具本体30との間の浮遊容
量が大きくなり、結果的に器具本体30の電位が安定し
やすくなり、検出回路5(ここに、検出回路5は、上記
従来の放電灯点灯装置で説明した検出回路5a,5bを
組み合わせたものである)の検出端子とインバータ回路
3において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮
遊容量よりも検出回路5の検出端子とインバータ回路5
において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量を
検出回路5の誤動作が起こらない程度に大きくなるか
ら、検出回路5の誤動作を防止することができる。本実
施形態では、接続線S1〜S4が、検出回路5の検出端
子とインバータ回路3において電位が大きく変動する端
子との間の第1の浮遊容量よりも検出回路5の検出端子
とインバータ回路3において電位が安定する端子との間
の第2の浮遊容量を検出回路5の誤動作が起こらない程
度に大きくする規制手段を構成している。
【0065】(実施形態9)本実施形態の照明器具の基
本構成は図17に示した従来構成と略同じであって、図
13に示すように、ケース12との間に樹脂15が充填
されるプリント基板11とは別にプリント基板11に比
べて小型のプリント基板35を備えている点が相違す
る。プリント基板35は、検出回路5(ここに、検出回
路5は、上記従来の放電灯点灯装置で説明した検出回路
5a,5bを組み合わせたものである)の構成部品が実
装されており、プリント基板11における樹脂15と接
する面とは反対側の面に立設されている。要するに、プ
リント基板35は、プリント基板11において器具本体
30から遠い側の面に配置されている。また、プリント
基板11においてプリント基板35が立設されている側
の面にインバータ回路3の発熱部品が実装されている。
なお、本実施形態では、制御回路4と検出回路5とで制
御回路部を構成している。他の構成は従来構成と同じで
あるから同じ構成要素には同一の符号を付して説明を省
略する。
【0066】しかして、本実施形態の照明器具では、検
出回路5と器具本体30との間の距離が大きくなるの
で、検出回路5の検出端子と電位が不安定な器具本体3
0との間の浮遊容量を小さくすることができ、結果的に
器具本体30の電位が安定しやすくなり、結果的に検出
回路5の検出端子とインバータ回路3において電位が大
きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも検出回
路5の検出端子とインバータ回路5において電位が安定
する端子との間の第2の浮遊容量を検出回路5の誤動作
が起こらない程度に大きくなるから、検出回路5の誤動
作を防止することができる。本実施形態では、検出回路
5の構成部品が実装されたプリント基板35が、検出回
路5の検出端子とインバータ回路3において電位が大き
く変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも検出回路
5の検出端子とインバータ回路3において電位が安定す
る端子との間の第2の浮遊容量を検出回路5の誤動作が
起こらない程度に大きくする規制手段を構成している。
【0067】
【発明の効果】請求項1の発明は、放電灯を高周波で点
灯させるインバータ回路と、インバータ回路の動作に影
響しない程度に入力インピーダンスが大きく前記放電灯
の状態を検出する検出回路と、少なくとも前記インバー
タ回路及び前記検出回路を構成する電子部品が両面実装
されたプリント基板と、前記プリント基板が収納された
ケースとを備え、前記プリント基板の一面と前記ケース
の内面との間の空間の少なくとも一部に樹脂が充填され
た放電灯点灯装置であって、前記検出回路の検出端子と
前記インバータ回路において電位が大きく変動する端子
との間の第1の浮遊容量よりも前記検出回路の検出端子
と前記インバータ回路において電位が安定する端子との
間の第2の浮遊容量を前記検出回路の誤動作が起こらな
い程度に大きくする規制手段を設けたものであり、前記
インバータ回路及び前記検出回路を構成する電子部品の
うち発熱しやすい発熱部品の放熱を効率良く行うための
樹脂を充填しながらも、入力インピーダンスの大きな検
出回路の誤動作を防止することができるという効果があ
る。
【0068】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記検出回路は、入力インピーダンスが300kΩ
以上に設定されているので、電力損を少なくすることが
できるという効果がある。
【0069】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
の厚み方向において前記検出回路から離間して前記検出
回路に重なるように配置され且つ前記インバータ回路に
おいて電位が安定する部位に接続された導電板よりなる
ので、前記検出回路の検出端子と前記インバータ回路に
おいて電位が安定する部位との間の浮遊容量が増加し、
結果的に、前記検出回路の検出端子と前記インバータ回
路において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮
遊容量よりも前記検出回路の検出端子と前記インバータ
回路において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容
量を前記検出回路の誤動作が起こらない程度に大きくな
るから、前記検出回路の誤動作を防止することができる
という効果がある。
【0070】請求項4の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
の前記一面と前記ケースの内面との間に配設され前記プ
リント基板の厚み方向において前記検出回路と前記ケー
スとの間への樹脂の充填を禁止する絶縁性の仕切部材よ
りなるので、例えば照明器具の金属製の器具本体上に配
置した場合における前記検出回路の検出端子と器具本体
との間の浮遊容量を減少させることができ、結果的に、
前記検出回路の検出端子と前記インバータ回路において
電位が大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量より
も前記検出回路の検出端子と前記インバータ回路におい
て電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量を前記検
出回路の誤動作が起こらない程度に大きくなるから、前
記検出回路の誤動作を防止することができるという効果
がある。
【0071】請求項5の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
の厚み方向において前記検出回路と前記ケースとの間へ
の樹脂の充填を禁止するように前記ケースの内面から前
記プリント基板に向かって突設された突出部よりなるの
で、例えば照明器具の金属製の器具本体上に配置した場
合における前記検出回路の検出端子と器具本体との間の
浮遊容量を減少させることができ、結果的に、前記検出
回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が大
きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも前記検
出回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が
安定する端子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路の
誤動作が起こらない程度に大きくなるから、前記検出回
路の誤動作を防止することができるという効果がある。
【0072】請求項6の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
における前記インバータ回路のグランドに対して電位の
変動が小さい低圧側の銅箔部の面積を、前記インバータ
回路のグランドに対して電位の変動が大きい高圧側の銅
箔部の面積よりも大きくしてなるので、例えば照明器具
の金属製の器具本体上に配置した場合における前記低圧
側の銅箔部と照明器具との間の浮遊容量が前記高圧側の
銅箔部と照明器具との間の浮遊容量よりも大きくなり、
結果的に器具本体の電位が安定し、前記検出回路の検出
端子と前記インバータ回路において電位が大きく変動す
る端子との間の第1の浮遊容量よりも前記検出回路の検
出端子と前記インバータ回路において電位が安定する端
子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路の誤動作が起
こらない程度に大きくなるから、前記検出回路の誤動作
を防止することができるという効果がある。
【0073】請求項7の発明は、請求項1または請求項
2の発明において、前記規制手段は、前記プリント基板
における前記インバータ回路のグランドに対して電位の
変動が小さい低圧側の銅箔部を覆うように樹脂を充填
し、且つ、前記インバータ回路のグランドに対して電位
の変動が大きい高圧側の銅箔部を樹脂で覆わないように
してなるので、例えば照明器具の金属製の器具本体上に
配置した場合における前記低圧側の銅箔部と照明器具と
の間の浮遊容量が前記高圧側の銅箔部と照明器具との間
の浮遊容量よりも大きくなり、結果的に器具本体の電位
が安定し、前記検出回路の検出端子と前記インバータ回
路において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮
遊容量よりも前記検出回路の検出端子と前記インバータ
回路において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容
量を前記検出回路の誤動作が起こらない程度に大きくな
るから、前記検出回路の誤動作を防止することができる
という効果がある。
【0074】請求項8の発明は、請求項1記載の放電灯
点灯装置と、前記放電灯点灯装置及び前記放電灯が配設
され少なくとも前記放電灯点灯装置を取着する部位が金
属材料により形成された器具本体とを備え、前記放電灯
点灯装置と前記放電灯とが前記インバータ回路のグラン
ドに対して電位の変動が大きい高圧側の接続線及び電位
の変動が小さい低圧側の接続線で接続された照明器具で
あって、前記規制手段は、前記各接続線それぞれにリー
ド線を用い、前記高圧側のリード線と前記器具本体との
間の浮遊容量が前記低圧側のリード線と前記器具本体と
の間の浮遊容量よりも小さくなるように前記低圧側のリ
ード線を前記高圧側のリード線よりも太くしてなるもの
であり、前記低圧側のリード線と前記器具本体との間の
浮遊容量を、前記高圧側のリード線と前記器具本体との
間の浮遊容量よりも大きくすることができ、結果的に器
具本体の電位が安定し、前記検出回路の検出端子と前記
インバータ回路において電位が大きく変動する端子との
間の第1の浮遊容量よりも前記検出回路の検出端子と前
記インバータ回路において電位が安定する端子との間の
第2の浮遊容量を前記検出回路の誤動作が起こらない程
度に大きくなるから、前記検出回路の誤動作を防止する
ことができるという効果がある。
【0075】請求項9の発明は、請求項1記載の放電灯
点灯装置と、前記放電灯点灯装置及び前記放電灯が配設
され少なくとも前記放電灯点灯装置を取着する部位が金
属材料により形成された器具本体とを備え、前記放電灯
点灯装置と前記放電灯とが前記インバータ回路のグラン
ドに対して電位の変動が大きい高圧側の接続線及び電位
の変動が小さい低圧側の接続線で接続された照明器具で
あって、前記規制手段は、前記低圧側の接続線を成形品
に設けた銅箔により構成し、前記高圧側の接続線をリー
ド線により構成してなるものであり、前記低圧側の接続
線と前記器具本体との間の浮遊容量を、前記高圧側の接
続線と前記器具本体との間の浮遊容量よりも大きくする
ことができ、結果的に器具本体の電位が安定し、前記検
出回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が
大きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも前記
検出回路の検出端子と前記インバータ回路において電位
が安定する端子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路
の誤動作が起こらない程度に大きくなるから、前記検出
回路の誤動作を防止することができるという効果があ
る。
【0076】請求項10の発明は、請求項1記載の放電
灯点灯装置と、当該放電灯点灯装置が搭載された器具本
体とを備えてなることを特徴とするものであり、前記イ
ンバータ回路及び前記検出回路を構成する電子部品のう
ち発熱しやすい発熱部品の放熱を効率良く行うための樹
脂を充填しながらも、入力インピーダンスの大きな検出
回路の誤動作を防止することができるという効果があ
る。
【0077】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記規制手段は、少なくとも前記検出回路を含
み前記インバータ回路を制御する制御回路部の構成部品
を前記プリント基板の厚み方向において前記器具本体か
ら遠い側の面に実装し、前記インバータ回路の電子部品
のうち少なくとも発熱部品を前記器具本体に近い側の面
に実装するとともに前記樹脂で覆ってなるので、前記検
出回路と器具本体との距離が大きくなって前記検出回路
の検出端子と器具本体との間の浮遊容量を小さくするこ
とができ、結果的に器具本体の電位が安定し、前記検出
回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が大
きく変動する端子との間の第1の浮遊容量よりも前記検
出回路の検出端子と前記インバータ回路において電位が
安定する端子との間の第2の浮遊容量を前記検出回路の
誤動作が起こらない程度に大きくなるから、前記検出回
路の誤動作を防止することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1を示す概略構成図である。
【図2】同上に用いる導電板の概略平面図である。
【図3】実施形態2を示す概略構成図である。
【図4】実施形態3を示す概略構成図である。
【図5】実施形態4を示す概略構成図である。
【図6】実施形態5を示す概略構成図である。
【図7】実施形態6を示す概略構成図である。
【図8】同上に用いるリード線の説明図である。
【図9】実施形態7の要部説明図である。
【図10】実施形態8の概略平面図である。
【図11】同上の概略断面図である。
【図12】同上の要部説明図である。
【図13】実施形態9の概略構成図である。
【図14】従来の放電灯点灯装置のブロック図である。
【図15】同上の概略構成図である。
【図16】同上の回路図である。
【図17】従来の照明器具の概略構成図である。
【図18】従来の問題点の説明図である。
【符号の説明】
5 検出回路 11 プリント基板 12 ケース 14 電子部品 15 樹脂 16 導電板 17 テープ 18 空気層
フロントページの続き (72)発明者 西本 和弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 西野 博之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 濱本 勝信 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 本郷 敏一 兵庫県姫路市西延末404番1号 池田電機 株式会社内 (72)発明者 中川 浩之 兵庫県姫路市西延末404番1号 池田電機 株式会社内 (72)発明者 安田 正吉 兵庫県姫路市西延末404番1号 池田電機 株式会社内 (72)発明者 伊藤 一茂 兵庫県姫路市西延末404番1号 池田電機 株式会社内 Fターム(参考) 3K072 AA02 BA03 BB01 BC01 BC03 CA16 DB03 DE04 EA03 EB05 GA03 GB12 GC04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電灯を高周波で点灯させるインバータ
    回路と、インバータ回路の動作に影響しない程度に入力
    インピーダンスが大きく前記放電灯の状態を検出する検
    出回路と、少なくとも前記インバータ回路及び前記検出
    回路を構成する電子部品が両面実装されたプリント基板
    と、前記プリント基板が収納されたケースとを備え、前
    記プリント基板の一面と前記ケースの内面との間の空間
    の少なくとも一部に樹脂が充填された放電灯点灯装置で
    あって、前記検出回路の検出端子と前記インバータ回路
    において電位が大きく変動する端子との間の第1の浮遊
    容量よりも前記検出回路の検出端子と前記インバータ回
    路において電位が安定する端子との間の第2の浮遊容量
    を前記検出回路の誤動作が起こらない程度に大きくする
    規制手段を設けたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記検出回路は、入力インピーダンスが
    300kΩ以上に設定されてなることを特徴とする請求
    項1記載の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記規制手段は、前記プリント基板の厚
    み方向において前記検出回路から離間して前記検出回路
    に重なるように配置され且つ前記インバータ回路におい
    て電位が安定する部位に接続された導電板よりなること
    を特徴とする請求項1または請求項2記載の放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 前記規制手段は、前記プリント基板の前
    記一面と前記ケースの内面との間に配設され前記プリン
    ト基板の厚み方向において前記検出回路と前記ケースと
    の間への樹脂の充填を禁止する絶縁性の仕切部材よりな
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電
    灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 前記規制手段は、前記プリント基板の厚
    み方向において前記検出回路と前記ケースとの間への樹
    脂の充填を禁止するように前記ケースの内面から前記プ
    リント基板に向かって突設された突出部よりなることを
    特徴とする請求項1または請求項2記載の放電灯点灯装
    置。
  6. 【請求項6】 前記規制手段は、前記プリント基板にお
    ける前記インバータ回路のグランドに対して電位の変動
    が小さい低圧側の銅箔部の面積を、前記インバータ回路
    のグランドに対して電位の変動が大きい高圧側の銅箔部
    の面積よりも大きくしてなることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 前記規制手段は、前記プリント基板にお
    ける前記インバータ回路のグランドに対して電位の変動
    が小さい低圧側の銅箔部を覆うように樹脂を充填し、且
    つ、前記インバータ回路のグランドに対して電位の変動
    が大きい高圧側の銅箔部を樹脂で覆わないようにしてな
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の放電
    灯点灯装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の放電灯点灯装置と、前記
    放電灯点灯装置及び前記放電灯が配設され少なくとも前
    記放電灯点灯装置を取着する部位が金属材料により形成
    された器具本体とを備え、前記放電灯点灯装置と前記放
    電灯とが前記インバータ回路のグランドに対して電位の
    変動が大きい高圧側の接続線及び電位の変動が小さい低
    圧側の接続線で接続された照明器具であって、前記規制
    手段は、前記各接続線それぞれにリード線を用い、前記
    高圧側のリード線と前記器具本体との間の浮遊容量が前
    記低圧側のリード線と前記器具本体との間の浮遊容量よ
    りも小さくなるように前記低圧側のリード線を前記高圧
    側のリード線よりも太くしてなることを特徴とする照明
    器具。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の放電灯点灯装置と、前記
    放電灯点灯装置及び前記放電灯が配設され少なくとも前
    記放電灯点灯装置を取着する部位が金属材料により形成
    された器具本体とを備え、前記放電灯点灯装置と前記放
    電灯とが前記インバータ回路のグランドに対して電位の
    変動が大きい高圧側の接続線及び電位の変動が小さい低
    圧側の接続線で接続された照明器具であって、前記規制
    手段は、前記低圧側の接続線を成形品に設けた銅箔によ
    り構成し、前記高圧側の接続線をリード線により構成し
    てなることを特徴とする照明器具。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の放電灯点灯装置と、当
    該放電灯点灯装置が搭載された器具本体とを備えてなる
    ことを特徴とする照明器具。
  11. 【請求項11】 前記規制手段は、少なくとも前記検出
    回路を含み前記インバータ回路を制御する制御回路部の
    構成部品を前記プリント基板の厚み方向において前記器
    具本体から遠い側の面に実装し、前記インバータ回路の
    電子部品のうち少なくとも発熱部品を前記器具本体に近
    い側の面に実装するとともに前記樹脂で覆ってなること
    を特徴とする請求項10記載の照明器具。
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WO2021132174A1 (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 三菱電機株式会社 電力変換装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021132174A1 (ja) * 2019-12-23 2021-07-01 三菱電機株式会社 電力変換装置
JPWO2021132174A1 (ja) * 2019-12-23 2021-07-01
JP7301164B2 (ja) 2019-12-23 2023-06-30 三菱電機株式会社 電力変換装置

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