JP2002203051A - 身体情報管理方法、管理装置、身体情報管理システム、及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者の時間的及び精神的な負担を軽減した
状態で身体管理をする身体情報管理方法、管理装置、身
体情報管理システム、及び記録媒体を提供する。 【解決手段】 電車内及び歩行中等の利用者２００の状
態に応じて、電車の待ち時間等の隙間時間を利用した運
動内容及びその効果を、利用者２００が利用する携帯電
話等の可搬型の通信装置２０に提示し、また運動状況及
び摂取熱量を管理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、身体情報を管理す
る管理装置及び該管理装置と通信する通信装置を用いた
身体情報管理方法、その方法を適用した管理装置、その
装置を用いた身体情報管理システム、及び管理装置を実
現するためのプログラムが記録されている記録媒体に関
し、特に利用者の痩身に関する情報を管理する身体情報
管理方法、管理装置、身体情報管理システム、及び記録
媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】交通手段及び通信手段等の産業の発展に
伴う慢性的な運動不足、並びに食料の過剰供給により、
潜在的な成人病患者が増加する傾向にある社会状況の
中、健康に関する個人レベルの意識は急速に向上し、自
分の健康は自分で守るといういわゆるセルフケアの意識
が高まっている。また若年層にとっても、痩身及び美容
を含む身体管理に対する意識には根強いものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら痩身を中
心とした身体管理のためには、継続的な運動及び食事管
理が必要であり、不規則で多忙な生活になりがちな現代
人が、運動時間の確保及び運動内容の管理並びに摂取栄
養価の管理を継続的に行うには、相当な時間的及び精神
的な負担を要するという問題がある。

【０００４】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、通勤時間等の隙間時間を利用し、しかも電車内
及び歩行中等の状態に応じた運動内容を提示することに
より、時間的及び精神的な負担を軽減した状態で身体管
理をすることが可能な身体情報管理方法、その方法を適
用した管理装置、その装置を用いた身体情報管理システ
ム、及び管理装置を実現するためのプログラムが記録さ
れている記録媒体の提供を主たる目的とする。

【０００５】さらに食した料理に基づいて、摂取した栄
養価を管理することにより、時間的及び精神的な負担を
軽減した状態で身体管理を行うことが可能な管理装置等
の提供を他の目的とする。

【０００６】また他人の身体管理に関する体験談等の管
理情報を閲覧することにより、身体管理を行う上での精
神的な負担を軽減することが可能な管理装置等の提供を
更に他の目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】第１発明に係る身体情報
管理方法は、身体情報を管理する管理装置及び該管理装
置と通信する通信装置を用いた身体情報管理方法におい
て、前記管理装置は、利用者の状態を示す状態情報を前
記通信装置から受信し、受信した状態情報に基づいて、
状態情報、運動の内容を示す運動内容情報、及び運動の
効果を示す運動効果情報を対応付けて記録する運動デー
タベースから運動内容情報及び運動効果情報を抽出し、
抽出した運動内容情報及び運動効果情報を前記通信装置
へ送信し、予め記録している利用者の身体情報に対応付
けて運動効果情報を管理することを特徴とする。

【０００８】第１発明に係る身体情報管理方法では、電
車内及び歩行中等の利用者の状態に応じた運動内容を提
示することにより、利用者に適した身体管理をすること
が可能である。

【０００９】第２発明に係る管理装置は、通信装置と通
信し、利用者の身体情報を管理する管理装置において、
利用者の身体情報及び利用者識別情報を対応付けて記録
する利用者データベースにアクセスする手段と、利用者
の状態を示す状態情報、運動の内容を示す運動内容情
報、及び運動の効果を示す運動効果情報を対応付けて記
録する運動データベースにアクセスする手段と、利用者
識別情報に対応付けられた状態情報を、前記通信装置か
ら受信する手段と、受信した状態情報に基づいて、運動
データベースから運動内容情報及び運動効果情報を抽出
する手段と、抽出した運動内容情報及び運動効果情報
を、前記通信装置へ送信する手段と、送信した運動効果
情報が示す運動の効果を利用者識別情報に対応付けて利
用者データベースに記録する手段とを備えることを特徴
とする。

【００１０】第２発明に係る管理装置では、利用者の状
態に応じた運動内容及びその効果を提示し、また管理し
ていくことにより、利用者の運動内容の管理に要する時
間的及び精神的な負担を軽減し、継続的な身体管理を支
援することが可能である。

【００１１】第３発明に係る管理装置は、第２発明にお
いて、料理情報及び栄養価情報を対応付けて記録してい
る料理データベースにアクセスする手段と、利用者識別
情報に対応付けられた料理情報を、前記通信装置から受
信する手段と、受信した料理情報に基づいて、料理デー
タベースから栄養価情報を抽出する手段と、利用者識別
情報に基づいて、利用者データベースから運動の効果を
抽出する手段と、抽出した栄養価情報及び運動の効果に
基づいて、利用者の身体状態を診断した診断情報を生成
する手段と、生成した診断情報を前記通信装置へ送信す
る手段とを更に備えることを特徴とする。

【００１２】第３発明に係る管理装置では、利用者が食
した料理に基づいて、摂取した栄養価を管理し、また運
動効果情報を考慮した診断情報を提示することにより、
運動及び摂取栄養価等の様々な要因を考慮した総合的な
身体管理を、利用者の時間的及び精神的な負担を軽減し
た状態で行うことが可能である。

【００１３】第４発明に係る管理装置は、第２発明又は
第３発明において、複数の通信装置と通信すべくなして
あり、前記利用者データベースは、利用者の身体管理に
関する管理情報を、利用者識別情報及び身体情報に対応
付けて記録すべくなしてあり、一の通信装置から他の通
信装置に関する管理情報を要求し、利用者識別情報と対
応付けられた他者情報要求を受信する手段と、受信した
他者情報要求に対応付けられた利用者識別情報に基づい
て、利用者データベースから一の通信装置に関連する身
体情報を抽出する手段と、抽出した一の通信装置に関連
する身体情報に基づいて、利用者データベースから他の
通信装置に関連する管理情報を抽出する手段と、抽出し
た他の通信装置に関連する管理情報を一の通信装置へ送
信する手段とを更に備えることを特徴とする。

【００１４】第４発明に係る管理装置では、身長及び体
重等の身体情報が同一又は類似した他人の身体管理に関
する体験談等の管理情報を閲覧することにより、身体管
理を行う上で発生しがちな精神的な不安を取り除き、利
用者の精神的な負担を軽減することが可能である。

【００１５】第５発明に係る身体情報管理システムは、
第２発明乃至第４発明のいずれかに記載の管理装置と、
該管理装置と通信する通信装置とを備えることを特徴と
する。

【００１６】第５発明に係る身体情報管理システムで
は、電車内及び歩行中等の利用者の状態に応じた運動内
容及びその効果を利用者が管理する通信装置に提示し、
また管理装置にて管理していくことにより、利用者の運
動内容の管理に要する時間的及び精神的な負担を軽減
し、継続的な身体管理を支援することが可能である。

【００１７】第６発明に係る身体情報管理システムは、
第５発明において、前記通信装置は可搬型であることを
特徴とする。

【００１８】第６発明に係る身体情報管理システムで
は、携帯電話等の可搬型の通信装置を用いることによ
り、電車内に生じる電車の待ち時間等の隙間時間を利用
して運動を行うことができるので、隙間時間を運動時間
として有効利用することができ、利用者の時間的な負担
を軽減して、継続的な身体管理を支援することが可能で
ある。

【００１９】第７発明に係るコンピュータでの読み取り
が可能な記録媒体は、通信装置と通信する手段を備える
コンピュータに、利用者の身体情報を管理させるプログ
ラムを記録してある、コンピュータでの読み取りが可能
な記録媒体において、コンピュータに、利用者の状態を
示し、利用者識別情報に対応付けられた状態情報を受信
した場合に、状態情報、運動の内容を示す運動内容情
報、及び運動の効果を示す運動効果情報を対応付けて記
録する運動データベースから、運動内容情報及び運動効
果情報を抽出させるプログラムコード手段と、コンピュ
ータに、抽出した運動内容情報及び運動効果情報を、前
記通信装置へ送信させるプログラムコード手段と、コン
ピュータに、送信した運動効果情報が示す運動の効果を
利用者識別情報に対応付けて記録させるプログラムコー
ド手段とを含むコンピュータプログラムを記録してある
ことを特徴とする。

【００２０】第７発明に係るコンピュータでの読み取り
が可能な記録媒体では、記録されているプログラムを、
サーバコンピュータ等のコンピュータにて実行すること
で、コンピュータが管理装置として動作するので、電車
内及び歩行中等の利用者の状態に応じた運動内容及びそ
の効果を提示し、また管理していくことにより、利用者
の運動内容の管理に要する時間的及び精神的な負担を軽
減し、継続的な身体管理を支援することが可能である。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図１は本発明の身体情報
管理システムの概念を示す説明図であり、図２は本発明
の身体情報管理システムの構成を示すブロック図であ
る。図中１０は、ウェブサーバコンピュータを用いた本
発明の管理装置であり、管理装置１０はインターネット
等の通信ネットワークＮＷに接続している。また管理装
置１０は、通信ネットワークＮＷを介して身体管理サー
ビスを利用者２００に提供しており、利用者２００は携
帯電話等の通信装置２０を用いて通信ネットワークＮＷ
に接続し、身体管理サービスを利用する。

【００２２】管理装置１０は、本発明の管理装置用のプ
ログラム及びデータ等の情報を記録したＣＤ−ＲＯＭ等
の記録媒体ＲＥＣからプログラム及びデータ等の情報を
読み取る補助記憶手段１２、補助記憶手段１２により読
み取られたプログラム及びデータ等の情報を記録するハ
ードディスク等の記録手段１３、一時的に情報を記憶す
るＲＡＭ１４、並びに通信ネットワークＮＷに接続する
通信手段１５を備えている。そして記録手段１３からプ
ログラム及びデータ等の情報を読み取り、ＲＡＭ１４に
記憶してＣＰＵ１１により実行することで、ウェブサー
バコンピュータは本発明の管理装置１０として動作す
る。

【００２３】記録手段１３の記録領域の一部は、利用者
に関する情報を記録する利用者データベース１０ａ、運
動に関する情報を記録する運動データベース１０ｂ、及
び料理に関する情報を記録する料理データベース１０ｃ
等の各種データベースとして用いられており、必要に応
じて各種データベースにアクセスし、情報の記録／読取
処理が行われる。なお記録手段１３の記録領域の一部を
各種データベースとして用いるのではなく、記録手段を
備える他の装置を管理装置１０に接続し、各種データベ
ースとして用いてもよい。さらに記録手段１３には、Ｗ
ＭＬ(Wireless Markup Language)等のページ記述言語で
記述され、身体管理を支援する身体管理ウェブページが
記録されている。

【００２４】図３は本発明の管理装置１０が備える利用
者データベース１０ａの記録内容を概念的に示す説明図
である。利用者データベース１０ａには、利用者２００
に関する情報が利用者２００を特定する利用者識別情報
に対応付けられて、認証情報、本名又は仮名等の名前情
報、生年月日、性別、身体情報、履歴情報、及び管理情
報等の各種項目にデータを有するレコードとして記録さ
れている。

【００２５】認証情報とは、ＩＤ、メールアドレス、及
びパスワード等の利用者２００の認証に用いられる情報
であり、通常複数のデータの組み合わせにより認証処理
が行われる。身体情報とは、身長及び体重等の身体に関
する情報である。履歴情報とは、身体情報の経時的変
化、運動の効果、及び食した料理等の項目の履歴を示す
情報であり、運動の効果の履歴としては、運動の効果を
消費熱量にて示す運動効果情報又はその積算値が用いら
れる。管理情報とは、利用者２００の身体管理に関する
目標、感想、及び体験談等の情報を示しており、利用者
２００が自由な内容のテキストデータの記録に用いるこ
とができる項目である。

【００２６】図４は本発明の管理装置１０が備える運動
データベース１０ｂの記録内容を概念的に示す説明図で
ある。運動データベース１０ｂには、状態情報、運動内
容情報、及び運動効果情報等の各種項目にデータを有す
るレコードが記録されている。

【００２７】状態情報とは、電車内及び歩行中等の利用
者２００の状態を示す情報である。運動内容情報とは、
「つま先立ち」及び「吊革運動」等の運動の内容を示す
情報であり、概要情報及び詳細情報を含んでいる。これ
らの各項目は対応付けられており、利用者の状態に応じ
て適切な運動内容、そして運動内容に示される運動の実
施による消費熱量を示す運動効果が、夫々のデータを検
索キーとして抽出することができるようになっている。

【００２８】図５は本発明の管理装置１０が備える料理
データベース１０ｃの記録内容を概念的に示す説明図で
ある。料理データベース１０ｃには、料理を特定する料
理識別情報に対応付けられて、料理属性、料理名称、栄
養価情報、及び成分等の各種項目にデータを有するレコ
ードとして記録されている。

【００２９】料理属性とは、和食、肉料理、及び減塩料
理等の料理の属性を示し、料理の検索キーとして用いら
れる。栄養価情報とは、料理に含まれる栄養価（熱量）
の数値を示す情報であり、成分とは、各種ビタミン及び
繊維質等の成分の含有量を示す情報である。

【００３０】通信装置２０は、通信処理及び音声処理等
の各種処理を制御するＣＰＵ２１、各種処理に必要なプ
ログラム及びデータ等の情報を記録する記録部２２、並
びにＲＡＭ２３を備えている。そしてＣＰＵ２１は、音
声信号の入出力及び送受信を制御する通信制御部２４を
制御しており、通信制御部２４は、デジタル音声信号等
の情報を、アンテナＡを介して送受信する送受信部２５
と、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換してス
ピーカＳから出力し、マイクＭから入力されたアナログ
音声信号をデジタル音声信号に変換する音声処理部２６
とを制御する。またＣＰＵ２１は、電話番号及び各種命
令等のキー入力を行うキー部Ｋから入力を受け付け、キ
ー入力された情報及び送受信する情報等の各種情報を表
示する表示部Ｄに必要な情報を表示させる。

【００３１】次に本発明の管理装置１０及び通信装置２
０の利用者情報登録処理を図６に示すフローチャートを
用いて説明する。身体管理サービスを利用する利用者２
００は、通信装置２０を用いて通信ネットワークＮＷに
接続し、管理装置１０に記録されている身体管理ウェブ
ページにアクセスする。管理装置１０では、通信装置２
０からのアクセスを受けて、認証情報、名前情報、生年
月日、性別、及び身体情報等の各種情報の登録を要求す
る登録情報要求を通信装置２０へ送信する（Ｓ１０
１）。

【００３２】通信装置２０では、登録情報要求を受信し
（Ｓ１０２）、受信した登録情報要求をウェブページと
して出力する（Ｓ１０３）。利用者２００は、登録情報
要求を確認し、認証情報、名前情報、生年月日、性別、
及び身体情報等の各種情報を、通信装置２０に登録情報
として入力する。通信装置２０では、登録情報の入力を
受け付け（Ｓ１０４）、受け付けた登録情報を管理装置
１０へ送信する（Ｓ１０５）。

【００３３】管理装置１０では、登録情報を受信し（Ｓ
１０６）、受信した登録情報、即ち認証情報、名前情
報、生年月日、性別、及び身体情報等の各種情報を利用
者データベース１０ａに記録する（Ｓ１０７）。なお管
理情報については、利用者情報登録時に登録情報として
記録する必要はなく、任意の時期に記録及び更新をする
ことが可能である。

【００３４】次に本発明の管理装置１０及び通信装置２
０の運動提案処理を図７に示すフローチャートを用いて
説明する。利用者２００は、通信装置２０を用いて管理
装置１０に記録されている身体管理ウェブページのトッ
プページにアクセスし、認証情報を送信することによ
り、認証処理を行った上でトップページからリンクされ
ている身体管理ウェブページの一つである運動提案ウェ
ブページにアクセスする。管理装置１０では、通信装置
２０からのアクセスを受けて、状態情報の入力を要求す
る状態情報要求を通信装置２０へ送信する（Ｓ２０
１）。

【００３５】通信装置２０では、状態情報要求を受信し
（Ｓ２０２）、受信した状態情報要求をウェブページと
して出力する（Ｓ２０３）。利用者２００は、状態情報
要求を確認し、通信装置２０に状態情報を入力する。通
信装置２０では、状態情報の入力を受け付け（Ｓ２０
４）、受け付けた状態情報を管理装置１０へ送信する
（Ｓ２０５）。

【００３６】管理装置１０では、予め入力されている認
証情報により利用者識別情報に対応付けられる状態情報
を受信し（Ｓ２０６）、受信した状態情報を検索キーと
して、運動データベース１０ｂから一又は複数の運動内
容情報及び運動効果情報を抽出し（Ｓ２０７）、抽出し
た運動内容情報及び対応付けられた運動効果情報を通信
装置２０へ送信する（Ｓ２０８）。

【００３７】通信装置２０では、運動内容情報及び運動
効果情報を受信し（Ｓ２０９）、受信した運動内容情報
及び運動効果情報を一覧の形式で出力する（Ｓ２１
０）。なおステップＳ２１０において出力される運動内
容情報は概要情報である。利用者２００は、運動内容情
報及び運動効果情報を確認し、特定の運動内容情報を選
択し、詳細情報の送信を要求する入力を行う。通信装置
２０では、運動内容情報の選択を受け付け（Ｓ２１
１）、受け付けた運動内容情報を示す選択運動内容情報
を管理装置１０へ送信する（Ｓ２１２）。

【００３８】管理装置１０では、選択運動内容情報を受
信し（Ｓ２１３）、受信した選択運動内容情報により示
される運動内容情報及び対応付けられた運動効果情報
を、運動データベース１０ｂから抽出し（Ｓ２１４）、
抽出した運動内容情報及び運動効果情報を通信装置２０
へ送信する（Ｓ２１５）。

【００３９】通信装置２０では、運動内容情報及び運動
効果情報を受信し（Ｓ２１６）、受信した運動内容情報
及び運動効果情報を出力する（Ｓ２１７）。なおステッ
プＳ２１７において出力される運動内容情報は詳細情報
である。

【００４０】図８は本発明の身体情報管理システムにて
用いられる通信装置２０から出力される画面を示す説明
図である。図８（ａ）は、状態情報要求を示すウェブペ
ージであり、電車内、プラットホーム、及び歩行中等の
選択の候補となる状態情報が一覧の形式で出力されてお
り、利用者２００は出力されている状態情報の中から特
定の一つを選択し、選択した状態情報を指示する入力を
行うことにより、状態情報の送信が行われる。このとき
の状態情報の送信は、選択した状態情報を示す文字情報
にリンクされているウェブページにアクセスするという
処理にて行われる。なお選択の候補となる状態情報の一
覧を出力する前に、ＯＬ、ビジネスマン、及び主婦等の
属性を入力し、候補とすべき状態情報の絞り込みを行う
ようにしてもよい。

【００４１】図８（ｂ）は、概要情報である運動内容情
報と運動効果情報とが一覧の形式で出力された場合の画
面を示しており、つま先立ち、吊革運動、及びお荷物ダ
ンベル等の運動内容情報の概要が、消費熱量にて示され
る運動効果情報と対応付けられている。なお運動効果情
報は、消費熱量として示すだけでなく、例えば、「１セ
ット：ガム１枚」等の消費熱量に相当する食品の目安量
として示すことにより、当該システムに対する親近感を
高める演出を行うことが可能である。利用者２００は出
力されている運動内容情報の中から特定の一つを選択
し、選択した運動内容情報を指示する入力を行うことに
より、選択運動内容情報の送信が行われる。このときの
選択運動内容情報の送信は、選択した運動内容情報を示
す文字情報にリンクされているウェブページにアクセス
するという処理にて行われる。

【００４２】図８（ｃ）は、詳細情報である運動内容情
報と運動効果情報とが出力された場合の画面を示してお
り、下方の登録と示された文字情報を指示する入力を行
うことにより登録処理が行われる。なお運動内容情報及
び運動効果情報とは、必ずしも並べて出力させる必要は
なく、別画面で出力させるようにしてもよい。また運動
内容情報の出力情報として文字情報を示すだけでなく、
静止画像又は動画像、及びイラスト又はアニメーション
等のインストラクタの動きを画像情報として示すように
してもよく、更にその画像情報には運動の注意点を強調
する処理を行ってもよい。

【００４３】次に本発明の管理装置１０及び通信装置２
０の運動登録処理を図９に示すフローチャートを用いて
説明する。利用者２００は、運動内容情報として表示さ
れた運動を実施後、実施した運動の登録を指示する入力
を行う。通信装置２０は、実施した運動の登録を指示す
る入力を受け付け（Ｓ３０１）、受け付けた運動登録指
示情報を管理装置１０へ送信する（Ｓ３０２）。なおバ
ーコード等の符号化情報を読み取るバーコードリーダ等
の読取手段を通信装置２０に接続し、運動を示す符号化
情報が示されている書籍等の媒体を、予め利用者２００
に配布又は販売しておき、利用者２００は実施した運動
を示す符号化情報を読取手段にて読み取ることで、運動
を登録する入力としてもよい。

【００４４】管理装置１０では、運動登録指示情報を受
信し（Ｓ３０３）、受信した運動登録指示情報に基づい
て、ステップＳ２１５にて送信した運動効果情報が示す
運動の効果、即ち消費熱量を利用者識別情報に対応付け
て利用者データベース１０ａに記録する（Ｓ３０４）。
そして利用者データベース１０ａに記録されている履歴
情報を抽出し（Ｓ３０５）、抽出した履歴情報、記録し
た運動効果情報、及び対応する運動内容情報に基づいて
出力用履歴情報を生成し（Ｓ３０６）、生成した出力用
履歴情報を通信装置２０へ送信する（Ｓ３０７）。

【００４５】通信装置２０では、出力用履歴情報を受信
し（Ｓ３０８）、受信した出力用履歴情報を出力する
（Ｓ３０９）。

【００４６】図１０は本発明の身体情報管理システムに
て用いられる通信装置２０から出力される画面を示す説
明図である。図１０は出力用履歴情報を示すウェブペー
ジであり、「つま先立ち」「１セット、１５回」という
運動内容情報、「１２ｋｃａｌの熱量の消費達成です」
という運動効果情報、及び「本日いままでの消費熱量総
合計は１５６ｋｃａｌです」という出力用履歴情報が示
されている。さらに下方には、消費熱量総合計を脂肪に
換算した数値が示されている。

【００４７】次に本発明の管理装置１０及び通信装置２
０の摂取栄養価登録処理を図１１に示すフローチャート
を用いて説明する。利用者２００は、通信装置２０を用
いて管理装置１０に記録されている身体管理ウェブペー
ジのトップページにアクセスし、認証情報を送信するこ
とにより、認証処理を行った上でトップページからリン
クされている身体管理ウェブページの一つである摂取栄
養価登録ウェブページにアクセスする。管理装置１０で
は、通信装置２０からのアクセスを受けて、利用者２０
０が食した料理を示す料理情報の入力を要求する料理情
報要求を通信装置２０へ送信する（Ｓ４０１）。

【００４８】通信装置２０では、料理情報要求を受信し
（Ｓ４０２）、受信した料理情報要求をウェブページと
して出力する（Ｓ４０３）。利用者２００は、料理情報
要求を確認し、通信装置２０に料理情報を入力する。通
信装置２０では、料理情報の入力を受け付け（Ｓ４０
４）、受け付けた料理情報を管理装置１０へ送信する
（Ｓ４０５）。

【００４９】管理装置１０では、予め入力されている認
証情報により利用者識別情報に対応付けられる料理情報
を受信し（Ｓ４０６）、受信した料理情報を検索キーと
して、料理データベース１０ｃから栄養価情報を抽出し
（Ｓ４０７）、更に利用者情報を検索キーとして、利用
者データベース１０ａから運動効果情報又はそれに基づ
く運動履歴情報を抽出し（Ｓ４０８）、抽出した栄養価
情報及び運動効果情報（運動履歴情報）に基づいて、利
用者２００の身体状態を診断した診断情報を生成し（Ｓ
４０９）、生成した診断情報を通信装置２０へ送信する
（Ｓ４１０）。

【００５０】通信装置２０では、診断情報を受信し（Ｓ
４１１）、受信した診断情報を出力する（Ｓ４１２）。

【００５１】図１２は本発明の身体情報管理システムに
て用いられる通信装置２０から出力される画面を示す説
明図である。図１２（ａ）は、料理情報要求を示すウェ
ブページであり、利用者２００が食した料理を示す料理
情報の入力欄が示されている。なお直接料理情報を入力
するのではなく、料理属性を入力し、入力された料理属
性を検索キーとして、料理の候補の一覧を示した上で、
一覧の中から特定の料理の選択を受け付けるようにして
もよい。

【００５２】図１２（ｂ）及び（ｃ）は、診断情報を示
すウェブページであり、図１２（ｂ）では栄養価情報、
身体情報から計算された適正摂取栄養価、及び運動効果
情報（運動履歴情報）を出力している。また図１２
（ｃ）では、１日の運動効果情報（運動履歴情報）と共
に、運動効果情報が示す数値を脂肪の質量に換算した情
報が示されており、更には料理情報に基づく１日の摂取
栄養価情報と運動効果情報との差を計算し、その計算結
果を例えば「〜ｋｃａｌの消費熱量が残りました（消費
熱量を余分に消費しました）」というように、１日の過
不足量として出力している。またその過不足量の結果に
基づいて運動（エクササイズ）の繰り返し又は変更を提
案するウェブページへのリンクを出力してもよい。

【００５３】次に本発明の管理装置１０及び通信装置２
０の他者情報閲覧処理を図１３に示すフローチャートを
用いて説明する。利用者２００は、通信装置２０を用い
て管理装置１０に記録されている身体管理ウェブページ
のトップページにアクセスし、認証情報を送信すること
により、認証処理を行った上でトップページからリンク
されている身体管理ウェブページの一つである他者情報
閲覧ウェブページにアクセスする。一の通信装置２０で
は、他者情報閲覧ウェブページにアクセスすることによ
り、他の通信装置２０を利用する他の利用者２００の管
理情報を要求する他者情報要求を、管理装置１０へ送信
する（Ｓ５０１）。

【００５４】管理装置１０では、一の通信装置２０から
のアクセス、即ち一の通信装置２０から予め入力されて
いる認証情報により利用者識別情報に対応付けられる他
者情報要求を受信し（Ｓ５０２）、受信した他者情報要
求に対応付けられた利用者識別情報を検索キーとして、
利用者情報データベース１０ａから一の通信装置２０を
利用する一の利用者２００の身体情報を抽出し（Ｓ５０
３）、抽出した身体情報を検索キーとして、利用者情報
データベース１０ａから同一又は類似した身体情報のデ
ータを有する他の利用者２００の管理情報を抽出し（Ｓ
５０４）、抽出した管理情報を一の通信装置２０へ送信
する（Ｓ５０５）。

【００５５】一の通信装置２０では、管理情報を受信し
（Ｓ５０６）、受信した管理情報を出力する（Ｓ５０
７）。

【００５６】図１４は本発明の身体情報管理システムに
て用いられる通信装置２０から出力される画面を示す説
明図である。図１４（ａ）に示すように、他者情報閲覧
処理により、他の通信装置２０を利用する他の利用者２
００に関する体験談等の管理情報が出力される。

【００５７】また他の全ての利用者２００の管理情報を
出力するのではなく、図１４（ｂ）に示すように、先ず
一の利用者２００と身体情報が同一又は類似した他の利
用者２００，２００，…の名前情報の一覧を出力し、出
力した一覧の中から閲覧を所望する他の利用者２００を
選択するようにしてもよい。なお自己の管理情報の閲覧
を許可するか否かについては、夫々設定することが可能
である。

【００５８】また本発明の身体情報管理システムでは、
上述した機能以外にも、履歴情報の一覧を出力させるこ
とによる経時的な身体管理、及び身体情報に基づく適正
体重の出力等の様々な情報の機能を付加することが可能
であり、総合的な身体管理を支援することができる。

【００５９】前記実施の形態では、状態情報として、電
車内及び歩行中等の利用者２００の動作又は居場所につ
いての情報を示す形態を示したが、本発明はこれに限ら
ず、高血圧及びダイエット中等の身体又は特定の健康管
理下での状態を示す形態でもよい。

【００６０】また前記実施の形態では、通信装置として
携帯電話等の可搬型の装置を用いる形態を示したが、本
発明はこれに限らず設置型のパーソナルコンピュータを
通信装置として用いる形態でもよい。

【００６１】

【発明の効果】以上詳述した如く本発明に係る身体情報
管理方法、管理装置、身体情報管理システム、及び記録
媒体では、電車内及び歩行中等の利用者の状態に応じ
て、電車の待ち時間等の隙間時間を利用した運動内容及
びその効果を、利用者が利用する携帯電話等の可搬型の
通信装置に提示し、また管理していくことにより、利用
者にとって運動内容の管理に要する時間的及び精神的な
負担を軽減し、継続的な身体管理を支援することが可能
である等、優れた効果を奏する。

【００６２】また本発明では、利用者が食した料理に基
づいて、摂取した栄養価を管理し、また運動効果情報を
考慮した診断情報を提示することにより、運動及び摂取
栄養価等の様々な要因を考慮した総合的な身体管理を、
利用者の時間的及び精神的な負担を軽減した状態で行う
ことが可能である等、優れた効果を奏する。

【００６３】さらに本発明では、身長及び体重等の身体
情報が同一又は類似した他人の身体管理に関する体験談
等の管理情報を閲覧することにより、身体管理を行う上
で発生しがちな精神的な不安を取り除き、利用者の精神
的な負担を軽減することが可能である等、優れた効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の身体情報管理システムの概念を示す説
明図である。

【図２】本発明の身体情報管理システムの構成を示すブ
ロック図である。

【図３】本発明の管理装置が備える利用者データベース
の記録内容を概念的に示す説明図である。

【図４】本発明の管理装置が備える運動データベースの
記録内容を概念的に示す説明図である

【図５】本発明の管理装置が備える料理データベースの
記録内容を概念的に示す説明図である。

【図６】本発明の管理装置及び通信装置の利用者情報登
録処理を示すフローチャートである。

【図７】本発明の管理装置及び通信装置の運動提案処理
を示すフローチャートである。

【図８】本発明の身体情報管理システムにて用いられる
通信装置から出力される画面を示す説明図である。

【図９】本発明の管理装置及び通信装置の運動登録処理
を示すフローチャートである。

【図１０】本発明の身体情報管理システムにて用いられ
る通信装置から出力される画面を示す説明図である。

【図１１】本発明の管理装置及び通信装置の摂取栄養価
登録処理を示すフローチャートである。

【図１２】本発明の身体情報管理システムにて用いられ
る通信装置から出力される画面を示す説明図である。

【図１３】本発明の管理装置及び通信装置の他者情報閲
覧処理を示すフローチャートである。

【図１４】本発明の身体情報管理システムにて用いられ
る通信装置から出力される画面を示す説明図である。

【符号の説明】

１０ 管理装置 ２０ 通信装置 ２００ 利用者 ＮＷ 通信ネットワーク ＲＥＣ 記録媒体

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 身体情報を管理する管理装置及び該管理
   装置と通信する通信装置を用いた身体情報管理方法にお
   いて、 前記管理装置は、 利用者の状態を示す状態情報を前記通信装置から受信
   し、 受信した状態情報に基づいて、状態情報、運動の内容を
   示す運動内容情報、及び運動の効果を示す運動効果情報
   を対応付けて記録する運動データベースから運動内容情
   報及び運動効果情報を抽出し、 抽出した運動内容情報及び運動効果情報を前記通信装置
   へ送信し、 予め記録している利用者の身体情報に対応付けて運動効
   果情報を管理することを特徴とする身体情報管理方法。
2. 【請求項２】 通信装置と通信し、利用者の身体情報を
   管理する管理装置において、 利用者の身体情報及び利用者識別情報を対応付けて記録
   する利用者データベースにアクセスする手段と、 利用者の状態を示す状態情報、運動の内容を示す運動内
   容情報、及び運動の効果を示す運動効果情報を対応付け
   て記録する運動データベースにアクセスする手段と、 利用者識別情報に対応付けられた状態情報を、前記通信
   装置から受信する手段と、 受信した状態情報に基づいて、運動データベースから運
   動内容情報及び運動効果情報を抽出する手段と、 抽出した運動内容情報及び運動効果情報を、前記通信装
   置へ送信する手段と、 送信した運動効果情報が示す運動の効果を利用者識別情
   報に対応付けて利用者データベースに記録する手段とを
   備えることを特徴とする管理装置。
3. 【請求項３】 料理情報及び栄養価情報を対応付けて記
   録している料理データベースにアクセスする手段と、 利用者識別情報に対応付けられた料理情報を、前記通信
   装置から受信する手段と、 受信した料理情報に基づいて、料理データベースから栄
   養価情報を抽出する手段と、 利用者識別情報に基づいて、利用者データベースから運
   動の効果を抽出する手段と、 抽出した栄養価情報及び運動の効果に基づいて、利用者
   の身体状態を診断した診断情報を生成する手段と、 生成した診断情報を前記通信装置へ送信する手段とを更
   に備えることを特徴とする請求項２に記載の管理装置。
4. 【請求項４】 複数の通信装置と通信すべくなしてあ
   り、 前記利用者データベースは、利用者の身体管理に関する
   管理情報を、利用者識別情報及び身体情報に対応付けて
   記録すべくなしてあり、 一の通信装置から他の通信装置に関する管理情報を要求
   し、利用者識別情報と対応付けられた他者情報要求を受
   信する手段と、 受信した他者情報要求に対応付けられた利用者識別情報
   に基づいて、利用者データベースから一の通信装置に関
   連する身体情報を抽出する手段と、 抽出した一の通信装置に関連する身体情報に基づいて、
   利用者データベースから他の通信装置に関連する管理情
   報を抽出する手段と、 抽出した他の通信装置に関連する管理情報を一の通信装
   置へ送信する手段とを更に備えることを特徴とする請求
   項２又は請求項３に記載の管理装置。
5. 【請求項５】 請求項２乃至請求項４のいずれかに記載
   の管理装置と、 該管理装置と通信する通信装置とを備えることを特徴と
   する身体情報管理システム。
6. 【請求項６】 前記通信装置は可搬型であることを特徴
   とする請求項５に記載の身体情報管理システム。
7. 【請求項７】 通信装置と通信する手段を備えるコンピ
   ュータに、利用者の身体情報を管理させるプログラムを
   記録してある、コンピュータでの読み取りが可能な記録
   媒体において、 コンピュータに、利用者の状態を示し、利用者識別情報
   に対応付けられた状態情報を受信した場合に、状態情
   報、運動の内容を示す運動内容情報、及び運動の効果を
   示す運動効果情報を対応付けて記録する運動データベー
   スから、運動内容情報及び運動効果情報を抽出させるプ
   ログラムコード手段と、 コンピュータに、抽出した運動内容情報及び運動効果情
   報を、前記通信装置へ送信させるプログラムコード手段
   と、 コンピュータに、送信した運動効果情報が示す運動の効
   果を利用者識別情報に対応付けて記録させるプログラム
   コード手段とを含むコンピュータプログラムを記録して
   あることを特徴とするコンピュータでの読み取りが可能
   な記録媒体。