JP2002202801A - Pid制御装置およびそのチューニング方法 - Google Patents

Pid制御装置およびそのチューニング方法

Info

Publication number
JP2002202801A
JP2002202801A JP2000402671A JP2000402671A JP2002202801A JP 2002202801 A JP2002202801 A JP 2002202801A JP 2000402671 A JP2000402671 A JP 2000402671A JP 2000402671 A JP2000402671 A JP 2000402671A JP 2002202801 A JP2002202801 A JP 2002202801A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
pid
tuning
model
cycle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000402671A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4633253B2 (ja
Inventor
Hidekazu Kiyuukahon
秀和 久下本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2000402671A priority Critical patent/JP4633253B2/ja
Publication of JP2002202801A publication Critical patent/JP2002202801A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4633253B2 publication Critical patent/JP4633253B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 制御量が周期的な変動を呈している積分プロ
セスにおいて、制御対象に同定用信号を与えることな
く、PID制御器のチューニングを可能とする。 【解決手段】 制御対象12に操作端14から加える操
作量と、検出器15で検出される制御量から、周期解析
手段31で周期を求める。積分特性算出手段である簡易
積分器32で積分ゲインが求められ、プロセスモデル3
0が生成される。制御モデル20、制御モデルのPID
パラメータを調整する評価器21と併せて制御シミュレ
ータ16を構成し、シミュレーションによって最適なP
IDパラメータを算出する。算出した制御モデルのPI
Dパラメータを、プロセスの要求に合わせて微調整し、
制御器13の制御パラメータとして設定することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積分プロセスを対
象としたPID制御装置およびそのチューニング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】PID制御に関するチューニング方法、
ならびにオートチューニング機能、セルフチューニング
機能を備えたPID制御装置が多数提供されている。図
8に一般的なオートチューニング機能を含むPID制御
装置1に関する構成を示す。プラントの制御対象2を制
御器3がPIDパラメータに基づいて制御し、制御対象
2を制御するための操作は操作端4によって行われ、操
作結果を反映した制御対象2の制御量は検出器5によっ
て検出される。制御器3は制御量と目標値との偏差を解
消するように操作端4を駆動する。チューニング機構6
は同定器8と調整器7から構成され、同定器8は操作端
4に同定信号を与えて制御対象2の特性を同定し、調整
器7がその結果に基づき制御器3のPIDパラメータを
最適となるように調整する。
【0003】しかしながら、プラントに多数設けられた
PID制御器の全てが前述のチューニング機能を用いて
調整されている訳ではなく、PID制御器にオートチュ
ーニング、またはセルフチューニング機能が必ずしも備
わっていないこと、プラントに直接同定用信号を与えた
くないこと、チューニング機能を使うまでもなく調整が
できるものも多いといった事由から、調整者の経験と勘
によって調整されているものが大半を占める。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、プラン
トのPID制御器は調整者の経験や勘によって調整され
ているものも多く、ゆえに、積分プロセスのように遅れ
が大きいものにあっては調整が不十分となりがちな問題
がある。また、オートチューニング、またはセルフチュ
ーニング機能が備わった制御器の多くは制御対象に同定
用信号を与えるため、プラントに変動を与える結果とな
って好ましくない。特に、積分プロセスにチューニング
不良が多く見られ、大半が周期的な変動を呈しているた
め、この周期変動を利用して制御対象に同定信号を与え
ることなく、積分プロセスを同定し、PID制御器のチ
ューニング不良を解消するようなPID制御装置および
チューニング方法が求められた。また、プラント運転者
にとって、セルフチューニング機能で実プロセスの制御
パラメータを直接変えられることに抵抗があり、前もっ
てシミュレーションで制御性能を確認したいという要求
もあった。
【0005】本発明の目的は、チューニングが不十分と
なりがちな積分プロセスを対象として、プラントに同定
用信号を与えることなくプロセスを同定し、前もって最
適なPIDパラメータをシミュレーションで求めた後、
実プロセスのチューニングに反映できるPID制御装置
およびそのチューニング方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、積分プロセス
を対象としたPID制御に用いられ、PIDパラメータ
が最適となるようにチューニング可能なPID制御装置
であって、周期的な変動を呈している制御量、または操
作量の周期を周期解析から求め、周期と、制御量と操作
量の変動幅から簡単な代数演算を施してプロセスの積分
特性を算出する算出手段と、算出手段によって算出され
る積分特性に基き、モデル化されたプロセスモデルとP
ID制御機能を模擬した制御モデルを用いてPID制御
のシミュレータを構成し、テスト用入力信号を与えてそ
の応答波形が最適となるように制御モデルのPIDパラ
メータをチューニングするチューニング手段と、チュー
ニング手段によってチューニングされたPIDパラメー
タに基づいて、積分プロセスを制御する制御パラメータ
が設定可能な制御器とを含むことを特徴とするPID制
御装置である。
【0007】本発明に従えば、PID制御装置は、算出
手段、チューニング手段、および制御器を含み、積分プ
ロセスから検出される制御量と目標値を比較し、比較結
果に基づく制御に用いられ、PIDパラメータが最適と
なるようにチューニングすることが可能である。
【0008】算出手段は、周期的な変動を呈している制
御量、または操作量を解析して周期を求める。算出手法
は制御量の自己相関関数や、制御量と操作量の相互相関
関数を使ってもよいし、フーリエ解析やスペクトル解析
を用いてもよい。算出手段は、プロセスを積分器とみな
して、制御量の変動幅と操作量の変動面積から積分ゲイ
ンを算出する。従って、プロセスモデルは単純な積分器
として表され、プロセスの積分特性を表現するパラメー
タが積分ゲインに対応する。操作量の変動面積は、算出
手段で求めた周期を底辺、操作量の変動幅を高さとした
三角形の面積演算で近似計算して求める。制御モデルは
制御器のPID演算式を用い、同定したプロセスモデル
と制御モデルを使って制御シミュレータを構成する。
【0009】チューニング手段は、テスト用入力信号に
対するシミュレーションを実施し、応答波形が最適とな
るように制御モデルのPIDパラメータを調整する。テ
スト用入力信号は、ステップ信号やインパルス信号を用
い、応答波形の評価は、ステップ応答にあっては、例え
ばオーバーシュート面積最小といった、予め定めた評価
関数に従って評価を行う。チューニング過程において、
制御シミュレーション、応答波形の評価、制御モデルの
PIDパラメータ調整といった一連の動作を繰り返し行
い、最適なPIDパラメータを求める。
【0010】上述のチューニング手段で最適なPIDパ
ラメータが得られるが、前もってシミュレーションで制
御性能を確認したいといった要求や、実施者のノウハウ
を生かした微調整も加味できるよう、テスト用入力信号
に対する応答波形を画面表示する機能と、制御モデルの
PIDパラメータを変更できる機能を装備する。また、
内臓する制御シミュレータを使ってチューニングされた
PIDパラメータに基づき、積分プロセスを制御する制
御器の制御パラメータが設定可能とする。
【0011】
【発明の実施形態】図1に本発明の一実施形態としての
PID制御装置11の構成図を示す。図8のPID制御
装置1と同様に、制御器13はPIDパラメータに基づ
いてプラントの制御対象12を制御し、制御対象12を
制御するための操作は操作端14によって行われ、操作
結果を反映した制御対象12の制御量は検出器15によ
って検出される。制御器13は制御量と目標値との偏差
を解消するように操作端14を駆動する。
【0012】制御器13のPIDパラメータは、制御シ
ミュレータ16の演算結果に基づいて設定することが可
能であり、制御シミュレータ16は調整器17と同定器
18の一部から成る。一般的なオートチューニング、ま
たはセルフチューニング機構は図8の調整器7と同定器
8から成るが、制御モデルを持たないために制御シミュ
レータは備わっていない。本発明に従えば、制御モデル
20を設けることで制御シミュレータ16を構成でき、
オフラインの制御シミュレーションが可能となる。従っ
て、同定器18は周期解析手段31と積分特性算出手段
である簡易積分器32、プロセスモデル30、調整器1
7は制御モデル20と評価器21から成り、このうち制
御モデル20と評価器21、プロセスモデル30で制御
シミュレータ16を構成する。本発明は、制御量と操作
量が周期的な変動を呈しているPID制御器を最適にチ
ューニングすることを目的としており、積分プロセスを
対象とした同定法、ならびに制御シミュレーションを基
にしたチューニング法であることに特徴がある。
【0013】本発明の積分プロセスの同定法を、図2に
示すタンクの液面制御モデルに基づいて解説する。タン
ク40は、入口41と出口42が設けてあり、内部に液
43が貯蔵されている。PID制御装置11は、出口4
2に設けられた操作端14である制御弁の開度を調整し
て液43の液面を制御する。制御量となる液面の高さは
検出器15である液面計によって検出される。制御弁の
弁開度を変化させると出口流量が変化し、入口流量が一
定であれば、質量保存則から出口流量変化を積分したも
のとタンク40の液量変化は等しい。液面制御のチュー
ニングが不良であれば、多くの場合、図3のような制御
量と操作量が周期的な変動を起こす。この周期変動デー
タを使うことによって、プラントに同定用信号を与える
ことなくプロセスを同定し、最終的にPID制御器をチ
ューニングすることが可能である。
【0014】プロセス同定において、プロセスが積分系
であるために、操作量を積分したものと制御量を関連づ
ける必要がある。操作量を積分する過程で、操作量の変
動周期と変動幅を求める必要があり、周期を求める一手
段として相互相関関数[数1]を用いる。図3の制御量
と操作量の相互相関関数を図4に示す。位相が重なれば
正相関、反転すると負相関を示し、正、負の極値から1
/2周期を求めることができ、2倍して周期を求める。
【0015】
【数1】
【0016】図4の例は、1/2周期が21分であるこ
とから1周期42分と求められた。次に、制御量、操作
量の変動幅を求める。図5に示すように、時系列データ
を1周期よりやや長い時刻、好ましくは1.2周期で短
冊状に分割し、分割したデータに1周期分が含まれるよ
うにする。このデータの最大値と最小値の差から変動幅
が求まる。分割した個数分の変動幅を平均し、制御量、
操作量の代表的な変動幅を求める。平均化することによ
り、ランダムな外乱が除去され、より正確な変動幅が求
められる効果がある。図5の例は、液面変動幅6%、制
御弁の開度変化6%と求められた。
【0017】制御量、操作量には、計装上の遅れが含ま
れるが、プロセスの遅れと比較して十分小さいため無視
し、むだ時間もないものとして考える。さらに、操作端
である制御弁の弁開度も変動範囲内で局所線形と考え
て、プロセスモデルを線形な積分器とおく。プロセスモ
デルを積分器とおくことにより、同定すべきモデルパラ
メータは1つとなって、数値計算上、見通しのよいもの
となる。
【0018】次に、操作量の周期と変動幅から変動面積
を算出し、制御量の変動幅と比較してモデルパラメータ
である積分ゲインを計算する。操作量の積分は、[数
2]に示す、三角形の面積演算を用いて近似計算する。
【0019】
【数2】
【0020】操作量の周期、変動幅から、周期変動して
いる操作量の積分値が求まった。操作量の積分値と制御
量の比[数3]から、プロセスの積分特性を表す積分ゲ
インが求まる。また、タンク内液の滞留時間は[数4]
で計算する。
【0021】
【数3】
【0022】
【数4】
【0023】図5の例は、制御量平均35[%]、操作
量平均53[%]で、積分ゲイン、滞留時間は次のよう
に求められた。
【0024】
【数5】
【0025】従って、プロセスモデルをラプラス変換表
記すれば、0.0008/sとなる。以上がプロセスモ
デル算出の過程となり、図1の同定器18の機能とな
る。
【0026】制御モデルは、PID制御器の機能仕様書
に記載されているPID演算式をそのまま用いる。実施
例のPID演算式は、I−PD式と呼ばれている式[数
6]で、 PIDパラメータは、比例帯、積分時間、微
分時間となる。
【0027】
【数6】
【0028】過渡応答法で、最もよく用いられる方法が
ステップ応答法であるため、実施例もステップ応答によ
るチューニング手段とする。一般に、ステップ応答によ
るチューニングは、制御量20%行き過ぎが良いとされ
ているが、実プラントでは行き過ぎなしの保守的なチュ
ーニングが好まれる。実施されているチューニング法に
ならって、行き過ぎなしの、行き過ぎ面積が最小となる
[数7]を評価関数とする。ステップ入力に対する応答
波形例を図6に示す。
【0029】
【数7】
【0030】調整すべきPIDパラメータは3つあるた
め、さまざまな調整法が提案されるが、一例として、比
例帯固定、積分時間0秒とし、周期変動を起こさない積
分時間を求める方法を考える。比例帯は、比例制御だけ
でタンクが空になったり、溢れない最も保守的な値を
[数8]から算出し、この値で固定値とする。ただし、
実際にPID制御器に設定してある値が、求めた値より
も小さい場合には、制御器側の値で固定する。
【0031】
【数8】
【0032】微分時間も0秒と決めたため、周期変動を
起こさない積分時間を、制御シミュレーションで求めて
ゆく。積分時間の初期値として滞留時間の2倍を与え、
[数7]の評価関数を満たす積分時間を求める。プラン
トモデルと制御モデル、評価器で制御シミュレータを構
成し、入力信号として3%のステップ信号を与える。ス
テップ応答シミュレーションを実行し、評価関数の値が
0以下であれば積分時間の値を現在値の0.75倍に、
評価関数が0よりも大きければ積分時間の値を現在値の
1.25倍に調整する。繰り返しステップ応答シミュレ
ーションと積分時間調整を行って、評価関数値が正、か
つ、0に近い値となったとき処理を終了する。以上で、
行き過ぎなしの制御動作が速い、最適なPIDパラメー
タが求まった。一連の手順を記したフローチャートを図
7に示す。
【0033】図6の最適値の例は、積分時間の初期値を
1650秒とし、チューニング手段で比例帯66%、積
分時間656秒を求めた、ステップ応答波形である。以
上がチューニング過程であり、図1の調整器17、制御
シミュレータ16に関する機能となる。
【0034】図7では、ステップs0から手順を開始
し、ステップs1では、図3に示すように、制御量の周
期成分を抽出する。ステップs2では、図4に示すよう
に、周期成分から周期を算出する。ステップs3では、
図5に示すように、簡易積分演算を行い、滞留時間およ
び積分ゲインを求める。ステップs4では、積分ゲイン
に基づいてプロセスモデルを生成する。ステップs5で
は、PIDパラメータの初期設定を行う。
【0035】ステップs6では、図6に示すようなステ
ップ入力でのシミュレーションを行う。ステップs7で
は、過渡応答特性で評価を行い、評価に不満であるとき
には、ステップs8でPIDパラメータを調整し、ステ
ップs6に戻る。ステップs6からステップs8までの
手順は、満足すべき過渡応答が得られるまで繰返す。過
渡応答の評価は、ステップ入力に対して定型的に行うこ
とができるので、ステップs6からステップs8までの
繰返し手順は自動化することができる。
【0036】ステップs7で満足すべき評価が得られれ
ば、ステップs9で、求めたパラメータを見て、実際の
制御器13の制御パラメータを調整する。前述のよう
に、実際の制御パラメータは、人の要求に合わせて微調
整することができる。ステップs10で手順を終了す
る。
【0037】次に、実施者が実プラント適用前にPID
パラメータの変更が可能な、制御シミュレータを使った
微調整機能について述べる。プロセスの要求に応じて、
チューニング手段で求めた制御動作よりもやや速くした
い場合や、鈍くしたい場合がある。しかし、一般のオー
トチューニング、またはセルフチューニングは、自動チ
ューニングを適用した後でなければ微調整することがで
きない。従って、チューニング手段で求めたPIDパラ
メータは、制御面では最適なものであってもプロセスの
要求に合っていない場合や、最適にチューニングされて
いても、後に不適当な微調整がされる恐れがある。本発
明は、この点に配慮し、制御シミュレータを用いること
によりプロセスに影響を与えることなく、事前の微調整
を可能としている。実施者が変更したパラメータに基づ
き、制御シミュレーションを実行し、ディスプレイ画面
上にステップ応答波形を表示することにより、理解しや
すいものとした。実施者は、その応答波形を見て評価
し、満足な結果が得られたならば、PID制御器の制御
パラメータとして設定することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、積分プロ
セスの、制御量、操作量が周期的な変動を呈しているP
ID制御器の最適なチューニングが可能である。周期変
動データを用いることで、実プラントに同定用信号を与
える必要がなく、プラントが変動する恐れがない。ま
た、プロセスモデルを積分器とおくことでモデル構造が
簡単となり、積分演算を三角形の面積演算で近似するた
め、迅速にプロセスモデを生成することが可能である。
【0039】さらに、内部にPID制御機能を模擬した
制御モデルも設けることにより、制御シミュレータを構
成でき、理解しやすい過渡応答法によるPIDチューニ
ングが可能である。応答波形はディスプレイ画面上に表
示されるため、事前に制御性能を確認することも可能で
ある。
【0040】また、本発明は、プラント運転者しか知り
得ないような、プロセスの要求に応じた調整も考慮し、
実施者が、シミュレーション段階でPIDパラメータの
微調整ができる環境を装備している。本機能により、調
整ノウハウを事前に盛り込むことができ、実プラントへ
のより安全な制御パラメータの設定が可能である。
【0041】本発明によれば、周期的な変動を呈してい
る、液面制御、圧力制御のPIDチューニングが可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのPID制御装置1
1の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1のPID制御装置11を用いて液面制御を
行うプラントモデルを簡略化して示した配管系統図であ
る。
【図3】図2のプラントモデルから得られる制御量およ
び操作量の時系列データのグラフである。
【図4】図3の時系列データから得られる相互相関関数
のグラフである。
【図5】図3の時系列データに基づく簡易積分演算の考
え方を示すグラフである。
【図6】図1のプラントモデル30にステップ入力信号
を与えた、制御シミュレータの過渡応答を 示すグラフ
である。
【図7】図1のPID制御装置11に制御パラメータを
設定する手順を示すフローチャートである。
【図8】一般的なオートチューニング機能を含むPID
制御装置の概略的な構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 PID制御装置 2 制御対象 3 制御器 4 操作端 5 検出器 6 チューニング機構 7 調整器 8 同定器 11 PID制御装置 12 制御対象 13 制御器 14 操作端 15 検出器 16 シミュレータ 17 調整器 18 同定器 20 制御モデル 21 評価器 30 プロセスモデル 31 周期解析手段 32 積分特性算出手段 40 タンク 41 入口 42 出口 43 液

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積分プロセスを対象としたPID制御に
    用いられ、PIDパラメータが最適となるようにチュー
    ニング可能なPID制御装置であって、 周期的な変動を呈している制御量、または操作量の周期
    を周期解析から求め、周期と、制御量と操作量の変動幅
    から簡単な代数演算を施してプロセスの積分特性を算出
    する算出手段と、 算出手段によって算出される積分特性に基き、モデル化
    されたプロセスモデルとPID制御機能を模擬した制御
    モデルを用いてPID制御のシミュレータを構成し、テ
    スト用入力信号を与えてその応答波形が最適となるよう
    に制御モデルのPIDパラメータをチューニングするチ
    ューニング手段と、 チューニング手段によってチューニングされたPIDパ
    ラメータに基づいて、積分プロセスを制御する制御パラ
    メータが設定可能な制御器とを含むことを特徴とするP
    ID制御装置。
  2. 【請求項2】 積分プロセスを対象としたPID制御装
    置に対し、PIDパラメータが最適となるようにチュー
    ニングする方法であって、 周期的な変動を呈している制御量、または操作量の周期
    を周期解析から求め、周期と、制御量と操作量の変動幅
    から簡単な代数演算を施してプロセスの積分特性を算出
    し、 算出された積分特性に基づき、モデル化されたプロセス
    モデルとPID制御機能を模擬した制御モデルを用いて
    PID制御のシミュレータを構成し、テスト用入力信号
    を与えてその応答波形が最適となるようにチューニング
    し、 チューニングによって得られたPIDパラメータに基づ
    いて、PID制御器の制御パラメータを調整することを
    特徴とするPID制御装置のチューニング方法。
  3. 【請求項3】 前記PID制御のシミュレータは、求め
    られた制御モデルのPIDパラメータを変更することが
    でき、 変更したパラメータに基づくシミュレーションを実施
    し、プロセスの要求に応じた微調整がシミュレーション
    段階で検討できる環境を装備することを特徴とする請求
    項2記載のPID制御装置のチューニング方法。
  4. 【請求項4】 前記周期解析結果に基づくプラントモデ
    ルの生成で、操作量を積分演算する過程において、周期
    を底辺、操作量の変動幅を高さとする三角形の面積演算
    で積分演算を近似計算することを特徴とする請求項2ま
    たは3記載のPID制御装置のチューニング方法。
  5. 【請求項5】 前記積分プロセスは、液面制御または圧
    力制御のうちの少なくとも一方が対象であることを特徴
    とする請求項2〜4のいずれかに記載のPID制御装置
    のチューニング方法。
JP2000402671A 2000-12-28 2000-12-28 Pid制御装置のチューニング方法 Expired - Fee Related JP4633253B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000402671A JP4633253B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 Pid制御装置のチューニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000402671A JP4633253B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 Pid制御装置のチューニング方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010144309A Division JP5010717B2 (ja) 2010-06-24 2010-06-24 Pid制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002202801A true JP2002202801A (ja) 2002-07-19
JP4633253B2 JP4633253B2 (ja) 2011-02-16

Family

ID=18866917

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000402671A Expired - Fee Related JP4633253B2 (ja) 2000-12-28 2000-12-28 Pid制御装置のチューニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4633253B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1659461A1 (en) * 2003-08-21 2006-05-24 Yamatake Corporation Pid parameter adjustment device
JP2008123354A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Fuji Electric Systems Co Ltd 温度制御装置、温度制御方法および温度制御プログラム
WO2008065836A1 (fr) * 2006-11-28 2008-06-05 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Contrôleur de moteur et procédé permettant d'ajuster un filtre de sortie et dispositif permettant d'ajuster un filtre de sortie
JP2009245225A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sumitomo Chemical Co Ltd プラント診断方法、プラント診断装置およびプラント診断用プログラム
JP2009276981A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Hiroshima Univ Pidコントローラのチューニング装置、pidコントローラのチューニング用プログラムおよびpidコントローラのチューニング方法
JP2010049392A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Hiroshima Univ Pidコントローラのチューニング装置、pidコントローラのチューニング用プログラムおよびpidコントローラのチューニング方法
JP2012173889A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Fuji Electric Co Ltd 制御装置
CN103197540A (zh) * 2012-01-06 2013-07-10 沈阳新松机器人自动化股份有限公司 基于pid自适应的控制装置、控制方法及应用其的机器人
WO2015079499A1 (ja) 2013-11-26 2015-06-04 富士機械製造株式会社 機械装置の設計改善作業を支援する方法及び装置
WO2020110290A1 (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 理化工業株式会社 温度調節計及び流量制御計

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105204340B (zh) * 2015-09-25 2018-05-22 上海外高桥发电有限责任公司 改进后的直接能量平衡负荷协调控制方法及系统

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0355601A (ja) * 1989-07-24 1991-03-11 Toshiba Corp 制御パラメータ自動調整方法
JPH03152601A (ja) * 1989-11-08 1991-06-28 Yokogawa Electric Corp セルフチューニング調節計
JPH03268103A (ja) * 1990-03-19 1991-11-28 Mitsubishi Electric Corp オートチューニングコントローラ
JPH0822306A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 演算制御パラメータ自動調整装置
JPH1165607A (ja) * 1997-08-18 1999-03-09 Fuji Electric Co Ltd 安定化機能付き調節計

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0355601A (ja) * 1989-07-24 1991-03-11 Toshiba Corp 制御パラメータ自動調整方法
JPH03152601A (ja) * 1989-11-08 1991-06-28 Yokogawa Electric Corp セルフチューニング調節計
JPH03268103A (ja) * 1990-03-19 1991-11-28 Mitsubishi Electric Corp オートチューニングコントローラ
JPH0822306A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 演算制御パラメータ自動調整装置
JPH1165607A (ja) * 1997-08-18 1999-03-09 Fuji Electric Co Ltd 安定化機能付き調節計

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1659461A4 (en) * 2003-08-21 2009-12-09 Yamatake Corp PID parameter setting
EP1659461A1 (en) * 2003-08-21 2006-05-24 Yamatake Corporation Pid parameter adjustment device
JP2008123354A (ja) * 2006-11-14 2008-05-29 Fuji Electric Systems Co Ltd 温度制御装置、温度制御方法および温度制御プログラム
US7902786B2 (en) 2006-11-28 2011-03-08 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Motor controller
WO2008065836A1 (fr) * 2006-11-28 2008-06-05 Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki Contrôleur de moteur et procédé permettant d'ajuster un filtre de sortie et dispositif permettant d'ajuster un filtre de sortie
JP2009245225A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Sumitomo Chemical Co Ltd プラント診断方法、プラント診断装置およびプラント診断用プログラム
JP2009276981A (ja) * 2008-05-14 2009-11-26 Hiroshima Univ Pidコントローラのチューニング装置、pidコントローラのチューニング用プログラムおよびpidコントローラのチューニング方法
JP2010049392A (ja) * 2008-08-20 2010-03-04 Hiroshima Univ Pidコントローラのチューニング装置、pidコントローラのチューニング用プログラムおよびpidコントローラのチューニング方法
JP2012173889A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Fuji Electric Co Ltd 制御装置
CN103197540A (zh) * 2012-01-06 2013-07-10 沈阳新松机器人自动化股份有限公司 基于pid自适应的控制装置、控制方法及应用其的机器人
WO2015079499A1 (ja) 2013-11-26 2015-06-04 富士機械製造株式会社 機械装置の設計改善作業を支援する方法及び装置
US10216891B2 (en) 2013-11-26 2019-02-26 Fuji Corporation Method and apparatus for supporting design improvement work of mechanical apparatus
WO2020110290A1 (ja) * 2018-11-30 2020-06-04 理化工業株式会社 温度調節計及び流量制御計

Also Published As

Publication number Publication date
JP4633253B2 (ja) 2011-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6901300B2 (en) Adaptation of advanced process control blocks in response to variable process delay
EP1659461B1 (en) Pid parameter adjustment device
US6510353B1 (en) Determining tuning parameters for a process controller from a robustness map
US6128541A (en) Optimal auto-tuner for use in a process control network
US7840287B2 (en) Robust process model identification in model based control techniques
KR100961506B1 (ko) 제어 대상 모델 생성 장치 및 생성 방법
EP1122625B1 (en) Field based process control system with auto-tuning
JP2002202801A (ja) Pid制御装置およびそのチューニング方法
US8756039B2 (en) Rapid process model identification and generation
HU225571B1 (en) Process controller
JP2006302078A (ja) 制御対象モデル生成装置および生成方法
KR100696751B1 (ko) 프로세스 제어장치의 조정방법, 그 조정 툴 및 이를사용한 프로세스 제어장치
JP2002116802A (ja) 内部モータ・コントローラ用の周波数領域の自動同調システムおよびその方法
JPH1091211A (ja) 制御定数調整装置
EP3819723B1 (en) Simulation method and system for the management of a pipeline network
JP5010717B2 (ja) Pid制御装置
JPH03152601A (ja) セルフチューニング調節計
JP7213729B2 (ja) 制御装置および制御方法
EP0670533A2 (en) Improved method and apparatus for characterizing and compensating for non-linear components
KR20180056303A (ko) 발전소의 보일러 압력 모델 추정 장치
Trojnar et al. Mathematical model of the VAG gas valve identification algorithms
CN116194679A (zh) 阀调节装置、具有阀调节装置的工艺过程设备、故障诊断方法和阀调节装置的使用
Bettendorf Real time dynamic simulation for control system software verification
AU2022378548A1 (en) Systems and methods for uncertainty prediction using machine learning
JPH03204003A (ja) 工業用プロセスの予測制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070727

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090709

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100624

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20100707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees