JP2002202674A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002202674A
JP2002202674A JP2001380324A JP2001380324A JP2002202674A JP 2002202674 A JP2002202674 A JP 2002202674A JP 2001380324 A JP2001380324 A JP 2001380324A JP 2001380324 A JP2001380324 A JP 2001380324A JP 2002202674 A JP2002202674 A JP 2002202674A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好なトナー転写率と、耐摩耗性、耐薬品性
を備え、膨潤しにくく熱に安定な転写定着部材を提供す
る。 【解決手段】 基板14と、必要に応じて適合性中間層
15と、その上の外側被覆16とを備えた転写定着部材
7である。外側被覆16は、雲母形層状ケイ酸塩とシリ
コーンエラストマーとから成り、シリコーンエラストマ
ーと雲母形層状ケイ酸塩とは離層ナノコンポジットを形
成する。基板14には加熱部材が付随する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に、画像形成装
置と、その構成要素であって、デジタル式などの静電複
写装置に用いられる層に関する。本件の層は、転写定着
フィルムや転写融解フィルム等に用いられる層など、多
くの用途に有用である。より詳細には、本発明は、基板
と、必要に応じて中間層と、雲母形ケイ酸塩材料を含む
外側層とを含む転写定着又は転写融解部材に関する。本
発明の転写定着部材は、電子写真装置、特にカラー装置
に使用される。
【0002】
【従来の技術】従来の静電複写装置において、トナーは
中間転写部材に転写され、更に画像受け基板に転写され
る。例えば、加熱及び圧力の少なくとも一方の基で中間
転写部材上のトナー画像を基板に接触させることにより
転写を行っていた。または、現像された画像を転写定着
部材又は転写融解部材などの他の中間転写部材に転写
し、更に転写定着部材又は転写融解部材を転写部材と共
に加熱して、現像された画像をコピー被印刷物に転写し
定着又は融解していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】コピー品質とラチチュ
ードに適した品質を備え、更に耐摩耗性を持った転写定
着部材が求められている。また、導電性で、静電気によ
る転写が可能である転写部材も求められている。更に、
レリーズ性のための表面エネルギーが小さく、トナー成
分やレリーズ剤に対して化学的に耐性で、十分なトナー
転写ができる転写部材が求められている。更に望まれる
転写部材の特性は、レリーズオイルが存在しても膨潤し
にくいことである。更に、熱を伴う転写定着又は転写融
解部材では、融解や定着を行うため熱に安定であること
が求められる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は実施の形態にお
いて、a)静電潜像をその上に受ける電荷保持面と、
b)現像剤材料を電荷保持面に塗布して静電潜像を現像
し、現像画像を電荷保持面上に形成する現像部と、c)
現像画像を電荷保持面から中間転写部へ転写する転写部
と、d)現像画像を転写部から受け、現像画像を転写定
着部へ転写する中間転写部と、e)現像画像を中間転写
部からコピー被印刷物へ転写し、現像画像をコピー被印
刷物に定着する転写定着部と、を含み、転写定着部は、
i)転写定着基板と、その上の、ii)雲母形層状ケイ酸
塩とシリコーンエラストマーとを含み、シリコーンエラ
ストマーと雲母形層状ケイ酸塩とが離層ナノコンポジッ
トを形成する外側転写定着層と、iii)転写定着基板に
付随する加熱部材と、を含む、記録媒体上に画像を形成
するための画像形成装置を含む。
【0005】本発明は更に実施の形態において、a)転
写定着基板と、その上の、b)高分子材料を含む適合性
中間層と、その上の、c)雲母形層状ケイ酸塩とシリコ
ーンエラストマーとを含み、シリコーンエラストマーと
雲母形層状ケイ酸塩とが離層ナノコンポジットを形成す
る外側転写定着層と、d)転写定着基板に付随する加熱
部材と、を含む、転写定着部材を提供する。
【0006】本発明はまた、実施の形態において、a)
静電潜像をその上に受ける電荷保持面と、b)現像剤材
料を電荷保持面に塗布して静電潜像を現像し、現像画像
を電荷保持面上に形成する現像部と、c)現像画像を電
荷保持面から中間転写部へ転写する転写部と、d)現像
画像を転写部から受け、現像画像を転写定着部へ転写す
る中間転写部と、e)現像画像を中間転写部からコピー
被印刷物へ転写し、現像画像をコピー被印刷物に定着す
る転写定着部と、を含み、転写定着部は、i)金属と織
物とから成る群より選ばれる材料を含む転写定着基板
と、その上の、ii)織物と、フルオロポリマー類と、シ
リコーンゴム材料とから成る群より選ばれる材料を含む
適合性中間層と、その上の、iii)雲母形層状ケイ酸塩
とシリコーンエラストマーとを含み、シリコーンエラス
トマーと雲母形層状ケイ酸塩とが離層ナノコンポジット
を形成する外側転写定着層と、iv)転写定着基板に付随
する加熱部材と、を含む、記録媒体上に画像を形成する
ための画像形成装置を提供する。
【0007】前述の本発明の実施の形態は、以下の図を
参照すればより明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、層を備えた転写定着部
材に関する。この転写定着部材は、デジタル式などの静
電複写装置に有用な、フィルム、シート、ベルト等の薄
膜状の部品とすることができる。本発明のある実施の形
態では、転写定着部材は、基板と、必要に応じて中間層
と、外側層とを含み、外側層は、雲母形ケイ酸塩材料と
シリコーンエラストマーとを含む。望ましい実施の形態
では、中間層は適合性である。
【0009】図1に、ローラ2,3,4で駆動される中
間転写部材1を備えた画像形成装置を示す。中間転写部
材1はベルト又はフィルム部材として示されているが、
ベルト、シート、フィルム、ドラム、ローラなど、他の
有用な形状であっても良い。画像は画像処理ユニット5
で加工、現像される。例えば、黒色などの1色刷りでは
処理ユニットは1つしかないが、必要ならば複数の処理
ユニットを用いても良い。実施の形態では、各処理ユニ
ットは特定の色を加工する。望ましい実施の形態では、
シアン、黒、黄、マゼンタを加工するための4つの処理
ユニットを備える。最初の処理ユニットは1色を加工
し、この現像した1色の画像を転写部材6を経て中間転
写部材1に転写する。中間転写部材1は次に並んだ処理
ユニット5に進み、中間転写部材1上に完全な現像画像
ができるまでこの操作を繰り返す。
【0010】画像処理ユニット5で必要な数の画像を現
像し、転写部材6を経て中間転写部材1に転写したら、
完全な現像画像を転写定着部材7へ転写する。現像画像
の転写定着部材7への転写は、ローラ4及びローラ8で
行う。このローラの少なくとも一方は、圧力ローラ又は
熱を持ったローラである。望ましい実施の形態では、ロ
ーラ4又はローラ8の一方が圧力ローラで、他方が加熱
ローラである。熱は公知の熱源によって、ローラの内部
又は外部に供給される。
【0011】望ましい実施の形態では、完全に現像した
画像を、次に転写定着部材7からコピー被印刷物9に転
写する。紙などであるコピー被印刷物9は、ローラ10
とローラ11の間を通り、その際、現像画像はローラ1
0とローラ11によって転写定着部材7からコピー被印
刷物に転写、定着される。ローラ10及び/又はローラ
11は熱を伴うものであってもそうでなくても良い。望
ましい実施の形態では、現像画像をコピー被印刷物に転
写、定着するため、ローラ10とローラ11の一方が熱
を伴うものである。ローラ10及び/又はローラ11に
付随する熱源は、公知のどのようなものでも良い。
【0012】図2に、ベルト、シート、フィルム、ロー
ラ等の形状をした転写定着部材7の望ましい実施の形態
の拡大図を示す。中間転写部材1上にある現像画像12
は、ローラ4とローラ8によって、転写定着部材7に接
し、転写される。先に述べたように、ローラ4及び/又
はローラ8は熱を伴うものであってもなくても良い。転
写定着部材7は矢印13の方向に進む。コピー被印刷物
9がローラ10とローラ11の間を進むにつれ、現像画
像はコピー被印刷物9に転写、定着される。ローラ10
及び/又はローラ11は熱を伴うものであってもなくて
も良い。
【0013】図3に、本発明の望ましい実施の形態であ
る、その上に適合性中間層15を備えた基板14を含む
転写定着部材7を示す。外側層16は中間層15の上に
位置する。基板14は、望ましい実施の形態では金属又
は織物から成る。望ましい実施の形態では、基板は織物
材料から成り、中間層15は適合性で弾力性のある層で
あり、外側層16は薄いオーバーコートである。図4に
示す別の望ましい実施の形態では、中間層15は接着層
である。
【0014】本件の転写定着外側層は、雲母形ケイ酸塩
材料を含む外側レリーズ層を含むものである。望ましい
実施の形態では、外側レリーズ層は、シリコーンエラス
トマーと雲母形層状ケイ酸塩材料とを含む。望ましい実
施の形態では、シリコーンエラストマーと雲母形層状ケ
イ酸塩とは離層ナノコンポジットを形成する。更に望ま
しい実施の形態では、雲母形層状ケイ酸塩は高アスペク
ト比構造を有する。他の望ましい実施の形態では、シリ
コーンエラストマーはポリオルガノシロキサンの硬化に
より生成される。望ましいポリオルガノシロキサンは次
の構造式で示される。
【0015】
【化2】 式中、Rは、水素、又は置換もしくは非置換のアルキ
ル、アルコキシ、アルケニル、あるいはアリールであ
る。アルキル、アルコキシ、アルケニルの炭素数は約1
〜約20、望ましくは約2〜約10であり、アリールの
炭素数は約4〜約12、望ましくは約6〜約10であ
る。AとBはそれぞれ、炭素数約1〜約20、望ましく
は約2〜約10のアルキル又はアルコキシのいずれか、
ヒドロキシ、もしくはビニル基であり、0<m/n<約
1、m+n>約350である。
【0016】例えば、A、B、Rは、アルコキシや置換
アルコキシを含むアルキル基であっても良い。具体例と
しては、クロロプロピル、トリフルオロプロピル、メル
カプトプロピル、カルボキシプロピル、アミノプロピ
ル、シアノプロピル等が挙げられ、置換アルコキシ置換
基では、グリシドキシプロピル、メタクリロイルオキシ
プロピル等が挙げられる。典型的なアルケニル置換基と
しては、ビニル、プロペニル等が挙げられ、置換アルケ
ニルとしては、クロロビニル、ブロモプロペニル等のハ
ロゲン置換体が挙げられる。典型的なアリール又は置換
アリール基としては、フェニル、クロロフェニル、ブロ
モフェニル等が挙げられる。架橋性に優れていることか
ら、A、B、及び/又はRとしては、水素、ヒドロキ
シ、エトキシ、ビニルが望ましい。溶媒と油に対する耐
性、高温安定性、表面潤滑性に優れたものにするには、
A、B、及び/又はRの置換基は、メチル、トリフルオ
ロプロピル、フェニルが一般的に望ましい。
【0017】望ましいm/n比は0から1の間であり、
つまりポリオルガノシロキサンは共重合体である。同様
に、m+nの和は350以上であり、つまりエラストマ
ー状材料である。
【0018】望ましいポリオルガノシロキサン類は、シ
ラノール末端を持つポリジメチルシロキサン類などの、
縮合して硬化するポリオルガノシロキサン類であり、例
えば、下記化3の構造式を持つものなどである。
【0019】
【化3】 式中、n’は約350〜約2,700、望ましくは約5
00〜約1,500の整数である。
【0020】末端シラノール基により、この物質は酸又
は弱塩基性条件下で縮合し易くなる。これらの基は、ク
ロロシラン類の動力学的に制御した加水分解により生じ
る。分子量が約26,000〜約20万のこれらのシラ
ノール末端ポリマーでは、自然加硫(RTV)系を用い
る。これらシラノール末端ポリマーは、少量の、シラノ
ール基と縮合する多官能シラン類を用いて架橋する。
【0021】ポリオルガノシロキサン類の縮合硬化に適
した架橋剤は、オルトケイ酸のエステル類、ポリケイ酸
のエステル類、アルキルトリアルコキシシラン類などで
ある。縮合硬化材料に適した架橋剤の具体例としては、
テトラメチルオルトケイ酸、テトラエチルオルトケイ
酸、2−メチルオキシエチルケイ酸、テトラヒドロフル
フリルケイ酸、エチルポリケイ酸、ブチルポリケイ酸、
また同様の架橋剤などが挙げられる。架橋反応の際、ア
ルコールが典型的に脱離して、架橋した網目となる。縮
合したテトラエチルオルトケイ酸が、本発明の組成物に
おける架橋剤として望ましい。
【0022】ジシラノールポリマー上の活性末端基を完
全に架橋するには、十分な量の架橋剤が必要である。架
橋剤の必要量は、使用するジシラノールポリマーの数平
均分子量によって変わる。平均分子量の大きなポリマー
では活性末端基の数が少ないため必要な架橋剤の量は少
なく、平均分子量の小さなポリマーではこの逆となる。
一般に、数平均分子量が約26,000〜約10万であ
る、望ましいα,ω−ヒドロキシポリジメチルシロキサ
ンでは、ジシラノールポリマー100重量部当たり縮合
テトラエチルオルトケイ酸が約6〜約20重量部である
ことが望ましい。
【0023】本発明の特に望ましい実施の形態では、鎖
端にビニル基を持つ、及び/又はシロキサン鎖に沿って
ランダムに分散したケイ素−水素結合を分子当たり2個
以上持つ、シロキサン類を用いて、液状の付加硬化ポリ
オルガノシロキサンが得られる。典型的に、これらの材
料は約100℃〜約250℃の温度で硬化する。
【0024】典型的な付加−硬化ポリオルガノシロキサ
ン材料は、次の構造式で示される。
【0025】
【化4】 式中、sとrは整数で、0<s/r<1、約350<r
+s<約2,700である。上記式中、A”とB”は、
ヒドロキシ、アルコキシ(メトキシ、エトキシ、プロポ
キシ等)、水素化物、ビニル、アミン、等とすることが
できる。R”は、アルキル(メチル、エチル、プロピ
ル、ブチル等)、置換アルキル(クロロプロピル、フル
オロプロピル、トリフルオロプロピル等)、フェニル、
ビニルとしても良い。
【0026】上記の式の各分子では、式中のA”、B”
と、いくつかのR”位のいずれかに、少なくとも計2個
のビニル基があることが望ましい。アルコール、エーテ
ル、ジビニルシロキサンに溶解した、ヘキサクロロ白金
(IV)酸や他の白金化合物の溶液又は錯体などの適当な触
媒の存在下、約100℃〜約250℃の温度で反応させ
ると、多官能ケイ素水素化物がポリシロキサン鎖の不飽
和基に付加する。この方法で生成したエラストマー類
は、靱性、引張強度、寸法安定性に向上が見られる。典
型的に、これらの材料は、組成の異なる2つの部分、A
部とB部とを加えたものから成り、A部は、ビニル末端
を持つポリオルガノシロキサンと、触媒と、充填材とを
含み、B部は、同じ又は異なるビニル末端ポリオルガノ
シロキサンと、水素化物官能シランなどの架橋部分と、
同じ又は追加の充填材とを含む。A部とB部との比は通
常1対1である。望ましくは、付加硬化操作の際、この
物質は次の式のように架橋する。
【0027】
【化5】
【0028】水素は二重結合に付加するため、酸やアル
コールなどの不要な副生物は生じない。
【0029】架橋触媒は当該分野において公知のもので
あり、特に、縮合硬化ポリオルガノシロキサン類では、
オクタン酸スズ(II)、二ラウリン酸ジブチルスズ、二
酢酸ジブチルスズ、二ヘキサン酸ジブチルスズ、等が挙
げられる。
【0030】ここでいう“ナノコンポジット”とは、ポ
リマー中のナノメートル規模の充填材、例えば雲母形層
状ケイ酸塩を指す。具体的には、ポリマー中にインター
カレーションした、又は剥離した状態にある雲母形層状
ケイ酸塩である。
【0031】“離層”(本件では剥離ともいう)とは、
連続的なポリマーマトリックス中に分散したホスト層
(ナノメートル規模の厚さを持つ)をいう。
【0032】“アスペクト比”とは、雲母形層状ケイ酸
塩の厚さに対する長さの比であり、高アスペクト比とは
雲母形ケイ酸塩(MTS)の寸法比が大きいことをい
う。
【0033】望ましくは、雲母形層状ケイ酸の粒径は、
最大長で約1〜約10μm、望ましくは約3〜約5μm
である。
【0034】“雲母形層状ケイ酸塩”とは、葉状又はシ
ート状の薄片が重なった層状ケイ酸塩鉱物であり、アル
ミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、カル
シウム、リチウム、鉄等をベースにした、典型的な天然
又は合成複合含水ケイ酸塩である。これらは平板な6辺
の単斜晶系結晶で、硬度が低く、完全又は完全に近い底
面劈開を持つ。典型的に、これらは高い可撓性と、弾性
と、靱性とを備え、約10オングストローム程度、又は
1〜20オングストロームの厚さの薄層を持つ。この薄
層は、弱い剪断力を与えるだけで離層又は剥離する。典
型的な例としては、次の一般式で示される本質的な雲母
形のものが挙げられる。
【0035】
【化6】W2(X,Y)4-6820(OH,F)4 式中、Wはカリウムなどであり、X、Yは、アルミニウ
ム、マグネシウム、鉄、又はリチウムであり、Zはケイ
素、アルミニウム、又はケイ素とアルミニウムの両方で
ある。ある種の粘土組成物では、Z原子の一部がケイ素
で、残りのZ原子がアルミニウムである。雲母形ケイ酸
塩の例としては、白雲母、金雲母、黒雲母、リシア雲
母、モンモリロン石、ベントナイト、ヘクトライト、ヒ
ル石、サポナイトが挙げられる。雲母形ケイ酸塩(MT
S)は様々な不純物を含む鉱物であるため、上記の式は
近似としてのみ用いられる。市販の材料としては、テキ
サス州ゴンザレス、サウザン・クレー・プロダクツ(So
uthern Clay Products)より入手可能な、モンモリロン
石、ベントナイト、ヘクトライトが挙げられる。適した
雲母形ケイ酸塩のリストは、その内容を全て本件に引用
して援用する、CRCハンドブック・オブ・ケミストリ
ー・アンド・フィジックス(CRC Handbook of Chemistr
y and Physics)、58版、1977−8、B−250
〜B−252ページ、又は、77版、4−137〜4−
147ページに記載されている。構造階層の端部材とし
て、2種類のナノコンポジットが可能である。(a)イ
ンターカレーションは、伸びたポリマー鎖がホスト層の
間に差し込まれた(インターカレート)もので、ケイ酸
塩の層はその構造位置を保ったまま、きちんと並んだ多
層構造となっている。(b)離層(剥離ともいう)は、
連続的なポリマーマトリックス中にナノメートル規模の
厚さを持つホスト層が分散したものである。インターカ
レート混成物とは対照的に、離層ナノコンポジットにお
ける層間の広がりは、ポリマーの回転半径と同程度であ
り、ホスト層はその構造位置を失っている。
【0036】雲母形層状ケイ酸塩のポリジメチルシロキ
サンポリマー中における含有量は、例えば、ポリマー重
量の約1〜約50重量%、望ましくは約5〜約20重量
%、特に望ましくは約5〜約10重量%である。
【0037】前述のように、雲母形層状ケイ酸塩は、厚
さが約10オングストローム(約1nm)程度の薄片を
含む。層状ケイ酸塩はまた、高アスペクト比の板状構造
であるため、大きな長さ/厚さ比を持つ。典型的な雲母
形層状ケイ酸塩の最大長さは1μm程度であり、長さ/
厚さのアスペクト比は約100〜約1000である。こ
の結果、雲母形層状ケイ酸塩を充填材として用いると、
シリコーンエラストマーの熱伝導性や引張応力を高め、
熱を伝導する連続的接触経路を形成する。
【0038】雲母形層状ケイ酸塩のシートは、それを取
り巻く領域を熱的に安定させる大きな表面積を持つた
め、酸化防止剤の性質を与えると考えられる。更に、雲
母形層状ケイ酸塩は、試剤の放出の妨げとなる大きな表
面積を持つため、シリコーンエラストマーの膨潤を減少
させる。
【0039】外側レリーズ層は、シリコーンエラストマ
ー、望ましくはポリオルガノシロキサンと、雲母形層状
ケイ酸塩とを剪断機を用いて混合し、雲母形層状ケイ酸
塩の層を離層させ、雲母形層状ケイ酸塩の離層した層を
シリコーンエラストマー中に分散させることにより調製
される。十分量の架橋剤と触媒とを加えて、シリコーン
エラストマーを架橋させる。シリコーンエラストマーの
離層ナノコンポジットを転写定着部材に成形し、硬化す
る。
【0040】より詳細には、熱に安定な耐膨潤性エラス
トマー組成物の製法を図解した、図5を参照されたい。
この図において、第1領域100は、ポリオルガノシロ
キサンモノマー104中の積層雲母形層状ケイ酸塩10
2を示している。雲母形層状ケイ酸塩102を機械的に
剪断すると、層が離層又は剥離し、ポリオルガノシロキ
サンモノマー104と雲母形層状ケイ酸塩102の各層
とが比較的均一に混じり合う。これを図の第2領域10
6に示した。適当量の架橋剤と触媒とを加え、次に所望
の形に成形すると、離層ナノコンポジットとなる。成形
は、ロールなどの基板表面に、流し塗り、スロットコー
ティング、浸し塗り、又はスプレーによって、あるい
は、ロール形に成形して行う。成形したシリコーンエラ
ストマー組成物を硬化し、雲母形層状ケイ酸塩を充填し
たシリコーンエラストマーとする。雲母形層状ケイ酸塩
102の離層した層がシリコーンエラストマー110の
間に分散した、図5の第3領域108は、雲母形層状ケ
イ酸塩を充填したシリコーンエラストマーを図示したも
のである。
【0041】雲母形層状ケイ酸塩を、ジメチルジオクタ
デシルアンモニウム塩やn−ドデシルアミノ酸などの長
鎖アルキルアンモニウム塩又はアミノ酸で表面処理する
と離層現象が起こる。表面処理によって雲母形ケイ酸塩
は親有機性となる。これによりシリコーン材料による雲
母形層状ケイ酸塩のぬれ性が向上する。表面処理した雲
母形層状ケイ酸塩をシリコーンと混合すると、シリコー
ンが雲母形層状ケイ酸塩のラメラに浸透し、各ラメラを
シリコーンが取り囲んで雲母形ケイ酸塩の薄片とする。
【0042】本シリコーンエラストマー組成物の膨潤性
評価試験を行ったところ、エラストマー組成物中にわず
か約5重量%の雲母形層状ケイ酸塩があるだけで、本発
明に従ってシリコーンエラストマーとし、ポリジメチル
シロキサンオイル存在下で膨潤させると、膨潤が約50
%も減少した。つまり、雲母形層状ケイ酸塩が約5重量
%あるだけで、膨潤量が半減した。
【0043】図6は、離層ナノコンポジットの図示した
体積分率での、トルエン中におけるトルエン吸尽重量
(トルエン取り込み重量)で表した、物質吸尽の減少を
示すグラフである。図6は、所定の体積分率の雲母形層
状ケイ酸塩を含むシリコーン組成物の、トルエンによる
膨潤を示す。縦座標軸は、雲母形ケイ酸塩を加えないシ
リコーンの体積膨張に対する雲母形層状ケイ酸塩を加え
たシリコーンの体積膨張の比を示し、無単位で、雲母形
層状ケイ酸塩を加えない場合の体積膨張を1.0とす
る。
【0044】次に、雲母形層状ケイ酸塩と何らかの充填
材とをその中に分散したエラストマーを直接、基板に1
回塗布、又はエラストマー組成物の層を連続的に基板に
塗布して転写定着部材を調製した。スプレーや、雲母形
層状ケイ酸塩を含む均一な薄い懸濁液に浸すと、もっと
も簡便に塗布を行うことができる。成形、押出し、ラッ
ピングもまた転写定着部材の製造に用いられる別な手法
である。
【0045】更に、外側の転写定着層は比較的薄いこと
が望ましく、その厚さは約0.1〜約10ミル(約2.
54〜約254μm)、望ましくは約1〜約5ミル(約
25.4〜約127μm)である。
【0046】基板は、転写定着部材としての使用に適し
た強度と可撓性を持ち、装置使用の際にローラの周囲を
回転する部材となり得るものならどのような材料でも良
い。基板として望ましい材料は、金属、ゴム類、織物な
どである。望ましい金属は、スチール、アルミニウム、
ニッケル、それらの合金、及び類似の金属とその合金な
どである。適当なゴム類の例としては、エチレンプロピ
レンジエン類、シリコーンゴム類、フルオロエラストマ
ー類、n−ブチルゴム類、等が挙げられる。
【0047】ここでいう織物材料とは、織って、又は織
らずに機械的に一体化した繊維又はフィラメントから成
る織物構造体である。織物は、繊維又は糸を材料とし、
織って、編んで又は圧縮して布又はフェルト様の構造体
としたものである。ここでいう“織った”とは、縦糸と
充填材ストランドとを互いに直角に密に並べたものであ
り、“織らずに”とは繊維又はフィラメントをランダム
に一体化したものである。この織物材料は高い機械的強
度と電気絶縁性とを持たなければならない。
【0048】適当な織物の例としては、綿織物又は綿不
織布、グラファイト織物、繊維ガラス、織った又は織ら
ないポリイミド(例えば、デュポン社(DuPont)
製のケルバー(KELVAR)(登録商標))、ナイロ
ンやポリフェニレンイソフタルアミド(例えば、デラウ
ェア州ウィルミントン、E.I.デュポン社製のノーメ
ックス(NOMEX)(登録商標))などの織った又は
織らないポリアミド、ポリエステル、アラミド、ポリカ
ーボネート、ポリアクリル、ポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、セルロース、ポリスルホン、ポリ
キシレン、ポリアセタール等、及びそれらの混合物が挙
げられる。
【0049】望ましくは、基板の厚さは使用する基板に
よって変わり、約2〜約65ミル(約50.8〜約16
51μm)である。金属基板の場合、その厚さは約2〜
約4ミル(約50.8〜約101.6μm)と変えるこ
とができ、望ましくは約2ミル(約50.8μm)であ
る。あるいは、織物を裏打ちした基板では、その厚さを
約20〜約65ミル(約508〜約1651μm)、望
ましくは約40〜約60ミル(約1016〜約1524
μm)と変えても良い。
【0050】必要に応じて、基板と外側レリーズ層との
間に中間層を設けても良い。望ましくは、適合性中間層
の厚さは約5〜約75ミル(約127〜約1905μ
m)、望ましくは約25〜約60ミル(約635〜約1
524μm)である。適合性中間層としての使用に適し
た材料は、テフロン(TEFLON)(登録商標)形材
料などのフルオロポリマー類や、フルオロエラストマー
類である。フルオロエラストマー類は、例えば、フッ化
ビニリデン、ヘキサフルオロプロピレン、テトラフルオ
ロエチレン、テトラフルオロプロピレン、必要に応じて
キュアサイトモノマーなどのモノマーから成る、共重合
体、ターポリマー、テトラポリマーである。フルオロエ
ラストマー類の具体例としては、ビトン(VITON)
(登録商標)GF、ビトン(登録商標)GH、ビトン
(登録商標)B50など、ビトン(登録商標)の商品名
で市販のものが挙げられる。他の適当な材料としては、
基板に関して先に言及したような、シリコーンエラスト
マー類や織物が挙げられる。
【0051】外側のエラストマー組成物の層と基板との
間に、接着層を置いても良い。適合性中間層がある実施
の形態では、基板と適合性中間層との間、及び/又は適
合性中間層と外側層との間に接着層を置いても良い。中
間層の厚さは、例えば約0.1〜約3ミル(約2.54
〜約76.2μm)、より望ましくは約1〜約2ミル
(約25.4〜約50.8μm)の範囲である。中間層
の例としては、チオキソン(THIOXON)403/
404(登録商標)、チオキソン 330/301(登
録商標)(いずれも、オハイオ州、モートン・インター
ナショナル(Morton International)より入手可)、GE
−2872−074(登録商標)(ゼネラル・エレクト
リック社(General Electric Company)より入手可。ポリ
イミドとシロキサンとの共重合体と考えられる)などの
接着剤;アミノ官能シロキサンであるユニオンカーバイ
ド(Union Carbide)A−1100(登録商標)などの
シランカップリング剤;例えば、ダウ・ケミカル社(Do
w Chemical Company)より入手できる、ダウ タクティ
クス(Dow TACTIX)740(登録商標)、ダウ タクテ
ィクス 741(登録商標)、ダウ タクティクス 7
42(登録商標)などの、ビスフェノールAエポキシ樹
脂などのエポキシ樹脂、等が挙げられ、必要に応じて、
DOW H41(登録商標)(ダウ・ケミカル社製)な
どの架橋剤又は試剤(curative)も用いられる。
【0052】適当な転写定着部材の例としては、シー
ト、フィルム、ウェブ、ホイル、ストリップ、コイル、
シリンダ、ドラム、エンドレスストリップ、円形ディス
ク、ベルトなどが挙げられる。ベルトにはエンドレスベ
ルト、可撓性のエンドレスシームドベルト、可撓性のエ
ンドレスシームレスベルト、パズルカットの継ぎ目を持
つエンドレスベルトなどがある。基板は、その上に外側
層を備え、パズルカットの継ぎ目を持つ又は持たない、
可撓性エンドレスシームドベルト又は可撓性シームドベ
ルトであるものが望ましい。
【0053】転写定着フィルムは望ましくはベルト状で
あり、その幅は、例えば約150〜約2,000mm、
望ましくは約250〜約1,400mm、特に望ましく
は約300〜約500mmである。ベルトの周囲は、望
ましくは約75〜約2,500mm、より望ましくは約
125〜約2,100mm、特に望ましくは約155〜
約550mmである。
【0054】
【実施例】実施例1.雲母形層状ケイ酸塩とシリコーンエラストマーとのナノ
コンポジットの調製 雲母形層状ケイ酸塩とシリコーンエラストマーとの、2
つの試料を次のように調製した。750センチポアズ
(750mPa)の、α,ω−ジヒドロキシシリコーン
(商品名 PS342.5、ユナイテッド・ケミカル・
テクノロジーズ社(United Chemical Technologies, In
c.)製)100部に、テトラエトキシシラン架橋剤(ア
ルドリッチ・ケミカル社(Aldrich Chemical Company)
製)を2.5部と、エチルヘキサン酸スズ(II)触媒
(商品名 T722、ケマット(Chemat)製)を2部と
を加えた。この3成分を、マイクロチップ超音波プロー
ブ(ソニックス&マテリアルズ(Sonics & Materials)
製)を用いて良く混合した。もう一方の試料では、マイ
クロチップ超音波プローブを用いて、10部のモンモリ
ロン石(アミン界面活性剤、ジメチルジタロウ(獣脂:
tallow)アンモニウム=ブロミドで表面処理)を、10
4.5部のジヒドロキシシリコーン−架橋剤−触媒材料
に混合した。
【0055】実施例2.雲母形層状ケイ酸塩とシリコーンエラストマーとのナノ
コンポジット外側層の調製 750センチポアズ(750mpa)の、α,ω−ジヒ
ドロキシシリコーン(商品名 PS342.5、ユナイ
テッド・ケミカル・テクノロジーズ社製)100部に、
テトラエトキシシラン架橋剤(アルドリッチ・ケミカル
社製)を2.5部と、エチルヘキサン酸スズ(II)触媒
(商品名 T722、ケマット製)を2部とを加えた。
この3成分を、マイクロチップ超音波プローブ(ソニッ
クス&マテリアルズ製)を用いて良く混合し、このジヒ
ドロキシシリコーン−架橋剤−触媒混合物に、モンモリ
ロン石(アミン界面活性剤、ジメチルジタロウアンモニ
ウム=ブロミドで表面処理)も、マイクロチップ超音波
プローブを用いて加え混ぜた。表面処理モンモリロン石
が3〜10重量%(100部のPS342.5に対して
3〜10部)の範囲の試料を供試した。
【0056】実施例3.雲母形層状ケイ酸塩とシリコーンエラストマーとのナノ
コンポジットの金属基板上への調製 実施例1及び実施例2で調製したナノコンポジットを、
静電複写印刷装置で用いられる転写定着又は転写融解部
品の層として使用した。実施例1及び実施例2で調製し
たナノコンポジットを含む部品を、ベース部材又は基板
へ直接、1回塗布、又はナノコンポジットの層を連続的
にベース部材に塗布した。ナノコンポジット組成物の被
覆は、流し塗り、スロットスプレー、浸し塗りなど、従
来からの被覆法で行うと最も簡便である。
【0057】750センチポアズ(750mPa)の、
α,ω−ジヒドロキシシリコーン(商品名 PS34
2.5、ユナイテッド・ケミカル・テクノロジーズ社
製)100部に、テトラエトキシシラン架橋剤(アルド
リッチ・ケミカル社製)を2.5部と、エチルヘキサン
酸スズ(II)触媒(商品名 T722、ケマット製)を
2部とを加えた。上記の3成分と共に、10部のモンモ
リロン石(アミン界面活性剤、ジメチルジタロウアンモ
ニウム=ブロミドで表面処理)を実施例1及び実施例2
と同様に混合した。次に、この分散液を、長さ110イ
ンチ(2794mm)、幅11インチ(279.4m
m)のステンレススチール製シームドベルト上に被覆し
た。ベルトの厚みは2ミル(50.8μm)であった。
被覆後、ベルトを外界温度で12時間、乾燥硬化した。
この被覆の乾燥厚さは、約4.0ミル(101.6μ
m)であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 転写定着部材を用いる一般的な静電複写装置
の図である。
【図2】 転写定着装置の実施の形態の拡大図である。
【図3】 織物基板と、適合性中間層と、薄い外側層と
を備えた構造である転写定着ベルトの実施の形態の拡大
図である。
【図4】 金属基板と、接着層と、薄い外側層とを備え
た構造である転写定着ベルトの実施の形態の拡大図であ
る。
【図5】 雲母形層状ケイ酸塩とシリコーンエラストマ
ーとのナノコンポジットの生成過程を示す略図である。
【図6】 ナノコンポジットの体積分率に対するトルエ
ン重量を示すグラフである。
【符号の説明】
1 中間転写部材、2,3,4 ローラ、5 画像処理
ユニット、6 転写部材、7 転写定着部材、8 ロー
ラ、9 コピー被印刷物、10,11 ローラ、12
現像画像、14 基板、15 中間層、16 外側層、
100 第1領域、102 雲母形層状ケイ酸塩、10
4 ポリオルガノシロキサンモノマー、106 第2領
域、108 第3領域、110 シリコーンエラストマ
ー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA32 BA11 BA12 BB01 BB39 2H078 AA18 CC06 DD56 2H200 GB40 JA01 JA07 JB06 JB10 JB15 JB16 JB45 JC04 MA03 MA13 MA17 MA20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に画像を形成するための画像
    形成装置であって、 a)静電潜像をその上に受ける電荷保持面と、 b)現像剤材料を前記電荷保持面に塗布して前記静電潜
    像を現像し、現像画像を前記電荷保持面上に形成する現
    像部と、 c)前記現像画像を前記電荷保持面から中間転写部へ転
    写する転写部と、 d)前記現像画像を前記転写部から受け、前記現像画像
    を転写定着部へ転写する中間転写部と、 e)現像画像を前記中間転写部からコピー被印刷物へ転
    写し、前記現像画像を前記コピー被印刷物に定着する転
    写定着部と、を含み、前記転写定着部は、 i)転写定着基板と、 ii)前記転写定着基板上に形成され、雲母形層状ケイ酸
    塩とシリコーンエラストマーとを含み、前記シリコーン
    エラストマーと前記雲母形層状ケイ酸塩とが離層ナノコ
    ンポジットを形成する外側転写定着層と、 iii)前記転写定着基板に付随する加熱部材と、を含むこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像形成装置であっ
    て、前記雲母形ケイ酸塩は、下記化1の一般式で示さ
    れ、 【化1】W2(X,Y)4-6820(OH,F)4 式中、Wはカリウムであり、Xは、アルミニウムと、マ
    グネシウムと、鉄と、リチウムとから成る群より選ば
    れ、Yは、アルミニウムと、マグネシウムと、鉄と、リ
    チウムとから成る群より選ばれ、Zはケイ素と、アルミ
    ニウムと、それらの混合物とから成る群より選ばれるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の画像形成装置であっ
    て、前記雲母形ケイ酸塩は、白雲母と、金雲母と、黒雲
    母と、リシア雲母と、モンモリロン石と、ベントナイト
    と、ヘクトライトと、ヒル石と、サポナイトとから成る
    群より選ばれることを特徴とする画像形成装置。
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