JP2002202565A - 画像露光記録装置および方法 - Google Patents

画像露光記録装置および方法

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JP2002202565A
JP2002202565A JP2000400193A JP2000400193A JP2002202565A JP 2002202565 A JP2002202565 A JP 2002202565A JP 2000400193 A JP2000400193 A JP 2000400193A JP 2000400193 A JP2000400193 A JP 2000400193A JP 2002202565 A JP2002202565 A JP 2002202565A
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temperature
exposure
humidity
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Akiko Yamashita
明子 山下
Katsuto Sumi
克人 角
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】感光材料の温度変化に対応し、光ビームを最適
な露光量に調整して感光材料に導き、安定した品質から
なる画像を露光記録する。 【解決手段】調湿剤39によって一定の湿度に調整され
た感光材料32の温度t、あるいは、この温度tと略同
等である部位の温度tを測定し、基準温度t0に対する
温度変化量Δtと、基準温度t0における最適露光量P
0と、感光材料32の固有の温度係数aとに基づき、露
光量Pを、 【数1】 として求め、この露光量Pに従って画像を露光記録す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光源から出力され
る光ビームを感光材料に照射し画像を露光記録する画像
露光記録装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、画像情報に応じて変調されたレ
ーザビームによって感光材料を走査することで画像を露
光記録する画像露光記録装置がある。このような画像露
光記録装置では、装置内の温度や湿度の影響によって感
光材料の感度が影響を受けるため、これらの物理量を一
定に保持する対策が必要である。容易に想定される方法
としては、画像露光記録装置内に空調設備を設け、常時
一定の環境となるように調整することである。
【0003】しかしながら、画像露光記録装置内の温度
は、駆動回路やレーザビームからの発熱等によって変動
し易く、また、感光材料の湿度は、感光材料を保管する
環境に依存して変動し易く、これらの変動を空調設備に
よって抑制することは、極めて困難である。
【0004】そこで、このような困難を克服する方法と
して、温度変化や湿度変化に対する感光材料の感度変化
を把握し、その変化に対応してレーザビームの露光量を
調整することが考えられる。
【0005】しかしながら、従来、温度および湿度と、
感光材料の感度との関係は、明確に解明されていなかっ
た。従って、ユーザは、露光記録され現像された画像を
確認後、最適な露光状態が得られるよう、レーザビーム
の露光量を調整する、といった対応策によらざるを得な
かった。この場合、露光量の調整のために煩雑な作業を
強いられるだけでなく、露光量の調整直後の温度や湿度
が安定していないときには、調整を行ったにも拘わら
ず、最適な露光量が得られなくなる不具合が指摘されて
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、感光材料の
温度変化に対応し、光ビームを最適な露光量に調整して
感光材料に導き、安定した品質からなる画像を露光記録
することのできる画像露光記録装置および方法を提供す
ることを目的とする。
【0007】また、本発明は、感光材料の感度を向上さ
せ、信頼性の高い画像を効率的に露光記録することので
きる画像露光記録装置および方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、光源から出力される光ビームを感光材
料に照射し画像を露光記録する画像露光記録装置におい
て、前記感光材料の湿度を一定に保持する湿度保持手段
と、前記感光材料の温度を検出する温度検出手段と、検
出された前記温度に従い、前記感光材料の基準感度に対
する感度変化率を算出する感度変化率算出手段と、前記
感度変化率に従い、前記光ビームの露光量を調整する露
光量調整手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、光源から出力される光ビ
ームを感光材料に照射し画像を露光記録する際、前記感
光材料の湿度を一定に保持するステップと、前記感光材
料の温度を検出するステップと、検出された前記温度に
従い、前記感光材料の基準感度に対する感度変化率を算
出するステップと、前記感度変化率に従い、前記光ビー
ムの露光量を調整するステップと、調整された前記露光
量の前記光ビームで前記感光材料に画像を露光記録する
ステップと、からなることを特徴とする。
【0010】本出願人は、温度変化に対する感光材料の
感度変化の関係を見出した。従って、感光材料の湿度を
一定に保持した状態で感光材料の温度を検出し、それか
ら得られる感度変化率に従って光ビームの露光量を自動
調整することにより、温度変化によらず、常時安定した
信頼性の高い画像を露光記録することができる。
【0011】具体的には、基準温度に対する検出された
温度変化量をΔt、感光材料の固有の温度係数をaと
し、感度変化率S/S0を、
【0012】
【数2】 として算出する。次いで、基準温度における感光材料の
最適露光量をP0とし、露光量Pを、 P=P0÷S/S0 と調整して画像を露光記録することにより、温度に依存
することのない、安定した画像を得ることができる。
【0013】また、本出願人は、感光材料の湿度を一定
且つ低湿度に保持することにより、感光材料の感度を向
上させることができるため、光源の出力性能に関してマ
ージンが広がり、これによって、信頼性の高い画像を効
率的に露光記録できることを見出した。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の画像露光記録装
置が適用される刷版作成システム30を示す。この刷版
作成システム30は、カラー印刷物を作成するための画
像が記録されたY、M、C、Kの色別の各刷版を、フイ
ルムを介することなく直接作成する装置(CTP(comp
uter to plate)装置)である。
【0015】刷版作成システム30は、露光前の感光材
料32を供給する給版装置34と、感光材料32に対し
画像信号に応じたレーザビームLを走査して画像を露光
記録する画像露光記録装置36と、画像の露光記録され
た感光材料32を現像処理する現像装置38とから基本
的に構成される。
【0016】なお、感光材料32としては、例えば、フ
ォトポリマー刷版、サーマル型刷版、銀塩拡散転写型刷
版等を用いることができる。フォトポリマー刷版は、ア
ルミプレートの支持体上にフォトポリマー層とオーバー
コート層を塗布した層構造からなり、露光によってフォ
トポリマー層を重合不溶化して画像部とし、未露光部を
現像処理で溶解除去して親水性アルミ表面を露出させ非
画像部とするものである。サーマル型刷版には、露光部
分が画像部となるネガタイプのものと、非画像部となる
ポジタイプのものとがある。例えば、ネガタイプのもの
では、アルミプレートの支持体上に熱架橋反応層が形成
されており、露光の際に発生する熱およびプレヒート工
程における加熱によって熱架橋反応層を架橋硬化させた
後、現像処理で非硬化部を除去する。銀塩拡散転写型刷
版には、アルミプレートの支持体上に物理現像核を介し
てハロゲン化銀層を形成した内型拡散転写方式のもの
と、ポリエステルの支持体上にハロゲン化銀層を介して
物理現像核を形成した外型拡散転写方式のものとがあ
る。例えば、内型拡散転写方式のものでは、露光後に拡
散転写現像処理を行うことにより、未感光ハロゲン化銀
粒子が溶解されて生成される銀錯イオンがアルミプレー
ト表面に拡散し、物理現像核上で現像主薬により還元さ
れて金属銀膜を形成する。次いで、ハロゲン化銀乳剤層
を剥膜除去し、金属銀膜が画像部、支持体表面が非画像
部となる版を形成する。
【0017】給版装置34は、複数枚の感光材料32を
保持し、これを画像露光記録装置36に対して矢印方向
に1枚ずつ供給する。給版装置34内には、感光材料3
2の湿度を一定に保持するための調湿剤39(湿度保持
手段)が配設される。この場合、感光材料32の湿度
は、急激に変動することがないものとし、調湿剤39を
給版装置34内に配設しているが、画像露光記録装置3
6内に配設することもできる。なお、調湿剤39として
は、例えば、湿度を一定に保持できるとともに半永久的
に使用可能な炭を用いることができる。
【0018】画像露光記録装置36は、給版装置34か
ら供給された感光材料32を露光ステージ40によって
副走査方向(矢印Y方向)に搬送するとともに、画像記
録ユニット42からの画像信号に応じて変調されたレー
ザビームLを主走査方向(矢印X方向)に走査すること
により、感光材料32上に面積変調方式による2次元画
像(ここでは、網点画像)を記録する。画像露光記録装
置36内には、露光記録直前の感光材料32の温度を検
出するための温度センサ44a、44b(温度検出手
段)が配設される。なお、温度センサ44a、44b
は、感光材料32に直接接続して温度を検出することが
望ましいが、直接接続することが不可能な場合には、感
光材料32の温度と同等と見なせる近傍に配設したり、
あるいは、露光ステージ40に直接接続し、露光ステー
ジ40の温度を検出するようにしてもよい。
【0019】現像装置38は、画像露光記録装置36か
ら供給された感光材料32に記録された画像の現像処理
を行い刷版を出力する。
【0020】図2は、図1に示す給版装置34および画
像露光記録装置36を含む制御回路ブロック図である。
【0021】画像露光記録装置36を構成する画像記録
ユニット42は、感光材料32に対して画像を露光記録
するためのレーザビームLを出力する固体レーザ46
と、レーザビームLを画像データに応じて変調する音響
光学変調素子(AOM)48と、変調されたレーザビー
ムLを主走査方向(矢印X方向)に偏向するガルバノメ
ータミラー、レゾナントスキャナ等の光偏向器50とを
備える。光偏向器50によって主走査方向(矢印X方
向)に偏向されたレーザビームLは、副走査方向(矢印
Y方向)に搬送される感光材料32に導かれる。
【0022】また、画像露光記録装置36は、固体レー
ザ46から出力されるレーザビームLの露光量を制御す
る露光量制御信号を生成する露光量制御回路52(感度
変化率算出手段、露光量調整手段)を有する。露光量制
御回路52は、レーザドライバ54に対して調整された
露光量制御信号を出力し、レーザドライバ54は、この
露光量制御信号に従って固体レーザ46を駆動する。露
光量制御回路52には、制御パラメータを保持する制御
パラメータメモリ56が接続されるとともに、温度検出
回路58が接続される。温度検出回路58には、温度セ
ンサ44a、44bが接続されており、露光量制御回路
52は、検出された温度と、制御パラメータメモリ56
から供給される制御パラメータとに基づき、調整された
露光量制御信号を生成する。なお、制御パラメータメモ
リ56に保持されている制御パラメータは、制御パラメ
ータ選択部62において、感光材料32に応じた制御パ
ラメータがユーザによって選択される。
【0023】一方、AOM48は、AOMドライバ64
を介し露光信号制御回路66によって駆動制御される。
露光信号制御回路66には、画像メモリ68に保持され
た画像データが供給される。音響光学変調素子(AO
M)48は、画像メモリ68から供給される画像データ
に従ってレーザビームLをオンオフ制御する。
【0024】本実施形態の刷版作成システム30は、基
本的には以上のように構成されるものであり、次にその
作用効果について説明する。
【0025】先ず、刷版作成システム30による画像の
露光記録動作を概略的に説明する。
【0026】給版装置34から供給された感光材料32
は、露光ステージ40上に位置決めされた後、画像露光
記録装置36に搬送されるとともに、画像信号に応じて
変調されたレーザビームLが画像記録ユニット42によ
って走査され、所望の画像が形成される。
【0027】すなわち、図2において、露光量制御回路
52は、後述するようにして調整された露光量制御信号
をレーザドライバ54に供給する。レーザドライバ54
は、供給された露光量制御信号に基づいて固体レーザ4
6を駆動し、所望の露光量からなるレーザビームLを出
力する。
【0028】一方、露光信号制御回路66は、画像メモ
リ68から読み出した画像データに従って露光制御信号
を生成し、AOMドライバ64に供給する。露光制御信
号によって駆動されたAOM48は、固体レーザ46か
ら出力されたレーザビームLを画像データに応じてオン
オフ制御する。AOM48によってオンオフ制御された
レーザビームLは、光偏向器50に導かれた後、副走査
方向(矢印Y方向)に搬送されている感光材料32を主
走査方向(矢印X方向)に走査する。この結果、感光材
料32には、所望の2次元画像が露光記録される。
【0029】画像の形成された感光材料32は、再び、
露光ステージ40によって副走査方向(矢印Y方向)に
搬送された後、現像装置38に供給され、現像処理され
ることにより、刷版が作成される。この処理は、各色
Y、M、C、Kの刷版に対して行われる。
【0030】ところで、画像が露光記録される感光材料
32は、記録時の温度や湿度によって感度が変動するた
め、露光記録された画像の濃度がそのときの環境条件に
よって変動してしまうおそれがある。
【0031】本出願人は、感光材料32の感度と、温度
および湿度との関係を調べた結果、これらの間に以下に
示す関係のあることを突き止めた。
【0032】先ず、感光材料32に対して、刷版作成シ
ステム30を環境温度17℃、環境湿度25%RH(相
対湿度)に設定したケース、環境温度23℃、環境湿度
50%RHに設定したケース、環境温度29℃、環境湿
度75%RHに設定したケースのそれぞれにおいて、画
像露光記録装置36の立ち上げから1〜2時間の範囲内
のときと、約10時間経過後とでサンプル画像を露光記
録し、感光材料32の温度および湿度と略同等と見なせ
る感光材料32近傍の温度tおよび湿度Hを測定すると
ともに、感光材料32の感度変化率S/S0を算出し
た。なお、感度変化率S/S0は、基準環境条件である
環境温度23℃、環境湿度50%RHで露光記録したサ
ンプル画像の濃度に対する各ケースでのサンプル画像の
濃度から、環境温湿度によらず感光材料32の感度が一
定であると仮定したときの露光量の変化率として求め
た。Sは、任意の環境条件での感度、S0は、基準環境
条件(環境温度t0=23℃、環境湿度H0=50%R
H)での感度を表す。
【0033】表1に各ケースでの実験結果を示す。な
お、Δtは、基準環境条件での感光材料32近傍の温度
t0に対する温度変化量(Δt=t−t0)、ΔHは、
基準環境条件での感光材料32近傍の相対湿度H0に対
する湿度変化量(ΔH=H−H0)である。
【0034】
【表1】
【0035】この結果から、感度変化率S/S0の対数
値log(S/S0)と、感光材料32の温度変化量Δ
tおよび湿度変化量ΔHとの間の関係式として、 log(S/S0)=0.0120・Δt−0.00156・ΔH…(1) の関係を得ることができた。なお、このときの相関係数
は、0.847であり、(1)式は、十分に高い相関を
有していることが了解される。
【0036】同様に、湿度Hを絶対湿度として関係式を
求めると、 log(S/S0)=0.0161・Δt−0.00701・ΔH…(2) の関係が得られ、このときの相関係数は、0.942で
あった。
【0037】以上の結果から、感光材料32の固有の温
度係数をa、固有の湿度係数をbとして、感度変化率S
/S0を、
【0038】
【数3】 と表せることが見出された。なお、同様の実験を感度の
異なる種々の感光材料32に対して行うことにより、感
光材料32毎の固有の温度係数aおよび湿度係数bを求
めることができる。
【0039】ここで、(1)、(2)式の関係から了解
されるように、感度変化率S/S0は、湿度変化量ΔH
よりも温度変化量Δtに大きく依存している。本実施形
態では、給版装置34内に調湿剤39を配設し、感光材
料32の湿度Hを一定に保持するようにしている。この
場合、湿度Hの変動を小さくすることができ、湿度変化
量ΔHによる感度変化率S/S0の変動を実質的に0と
することができる。従って、(3)式は、
【0040】
【数4】 と近似できる。
【0041】そこで、(1)または(2)式に従って求
めた温度係数aを、感光材料32の種別データととも
に、制御パラメータとして制御パラメータメモリ56に
記憶させておく。
【0042】次に、図3に示すフローチャートに基づ
き、固体レーザ46の露光量を感光材料32あるいはそ
の近傍の温度tに従って調整し、画像を露光記録する方
法について詳細に説明する。
【0043】先ず、刷版作成システム30を立ち上げた
後、画像を露光記録する感光材料32の種別を制御パラ
メータ選択部62から入力する。制御パラメータ選択部
62は、制御パラメータメモリ56から前記の種別に対
応した制御パラメータである温度係数aを選択し、露光
量制御回路52に供給する(ステップS1)。
【0044】次に、画像露光記録装置36内の感光材料
32の温度tを温度センサ44a、44bによって検出
し(ステップS2)、検出結果を露光量制御回路52に
供給する。
【0045】露光量制御回路52は、予め設定されてい
る基準温度t0と、ステップS2で測定された感光材料
32の温度tとから、温度変化量Δt(Δt=t−t
0)を求める(ステップS3)。
【0046】次いで、選択された温度係数aおよびステ
ップS3で求めた温度変化量Δtを(4)式に代入し、
感度変化率S/S0を求める(ステップS4)。
【0047】次に、段階的に濃度が変化するように予め
設定された複数の基準露光量P0をステップS4で求め
た感度変化率S/S0によってそれぞれ調整し、各露光
量Pを、
【0048】
【数5】 として求める(ステップS5)。
【0049】露光量制御回路52は、前記のようにして
求められた各露光量Pが得られるように、露光量制御信
号を調整し(ステップS6)、レーザドライバ54に供
給する。レーザドライバ54は、前記の露光量制御信号
に基づき、固体レーザ46を駆動し、レーザビームLを
光偏向器50を介して感光材料32に照射することによ
り、段階的に濃度が変化するサンプル画像を感光材料3
2上に露光記録する。サンプル画像の露光記録された感
光材料32は、現像装置38に搬送された後、現像処理
される(ステップS7)。
【0050】ユーザは、現像された感光材料32のサン
プル画像から、最適濃度のサンプル画像を選択し、その
サンプル画像を露光したときの基準露光量P0を最適露
光量P0に決定し、露光量制御回路52に設定する(ス
テップS8)。
【0051】以上のようにして最適露光量P0を設定し
た後、サンプル画像を露光した感光材料32と同じロッ
ト生産からなる感光材料32を画像露光記録装置36に
供給し、所望の画像の露光記録を開始する。
【0052】先ず、画像の露光記録の直前において、画
像露光記録装置36内の感光材料32の温度tを温度セ
ンサ44a、44bによって検出し(ステップS9)、
検出結果を露光量制御回路52に供給する。
【0053】露光量制御回路52は、予め設定されてい
る基準温度t0と、ステップS9で測定された現在の温
度tとから、温度変化量Δtを求める(ステップS1
0)。
【0054】次いで、選択された温度係数aおよびステ
ップS10で求めた温度変化量Δtを(4)式に代入
し、感度変化率S/S0を求める(ステップS11)。
【0055】次に、ステップS8で決定された最適露光
量P0をステップS11で求めた感度変化率S/S0に
よって調整し、感光材料32の感度変化に対応し、同等
の濃度からなる画像を露光記録することのできる露光量
Pを(5)式を用いて求める(ステップS12)。
【0056】露光量制御回路52は、前記のようにして
求めた露光量Pが得られるように、露光量制御信号を調
整し(ステップS13)、レーザドライバ54に供給す
ることにより、感光材料32に対する画像の露光記録処
理並びに現像処理を行う(ステップS14)。この場
合、感光材料32には、露光記録時における感光材料3
2の温度tに応じた最適な露光量Pで画像が記録される
ことになる。なお、ステップS9〜S14の処理は、各
感光材料32に対する露光記録毎に行われる。
【0057】一方、例えば、同一のロットから生産され
た感光材料32に対する露光記録が終了し(ステップS
15)、感光材料32が他のロットのもの、あるいは、
他の種類からなるものに変更された場合には(ステップ
S16)、再び、新たな感光材料32に対する温度係数
aを選択した後(ステップS1)、サンプル画像を露光
記録して最適露光量P0を決定する処理を繰り返し(ス
テップS2〜S8)、得られた最適露光量P0を用いて
露光量を調整し、所望の画像の露光記録処理を行う(ス
テップS9〜S15)。
【0058】ここで、上述した実施形態では、給版装置
34内に調湿剤39を配設し、感光材料32の湿度Hを
一定に保持した状態で露光量Pを温度tに応じて調整す
るようにしている。これに対して、給版装置34内に乾
燥剤(湿度保持手段)を配設し、感光材料32の湿度H
を一定且つ低湿度に保持した状態で露光量Pを温度tに
応じて調整すれば、画像の露光記録を安定した濃度で高
感度に行うことができる。
【0059】すなわち、(1)、(2)式の関係におい
て、湿度Hが基準環境条件の環境湿度H0よりも低けれ
ば低いほど、感度変化率S/S0が大きくなり、感光材
料32の感度Sが大きくなることが了解される。感光材
料32の感度Sが大きくなれば、低い露光量Pで高濃度
の画像を露光記録することができる。従って、乾燥剤を
給版装置34内に配設し、感光材料32を一定の低湿度
に保持することにより、少ないエネルギのレーザビーム
Lで高濃度の画像を効率的に露光記録することができ
る。また、露光記録に使用する固体レーザ46の出力性
能に関してマージンが広がり、これによって信頼性の高
い画像を効率的に露光記録することができる。
【0060】なお、乾燥剤としては、例えば、シリカゲ
ル、合成ゼオライト、シリカ・アルミナゲル、アロフェ
ン等を用いることができる。
【0061】また、上述した実施形態では、露光量制御
回路52からレーザドライバ54に供給する露光量制御
信号を調整することで、レーザビームLの露光量Pを調
整するようにしているが、露光信号制御回路66からA
OMドライバ64に供給する露光制御信号を調整し、あ
るいは、NDフィルタ等の光量調整手段をレーザビーム
Lの光路中に配設しレーザビームLの透過率を調整する
ことにより、露光量Pを調整することもできる。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、感光材
料の湿度を一定に調整することにより、感光材料の温度
変化に対応し、光ビームを最適な露光量に調整して感光
材料に導くことができる。この結果、温度変化によら
ず、安定した品質からなる画像を露光記録することがで
きる。
【0063】また、感光材料の湿度を一定の低湿度に調
整することにより、感光材料の感度を向上させることが
できるため、光源の出力性能に関してマージンが広が
り、これによって、信頼性の高い画像を効率的に露光記
録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の刷版作成システムの構成図であ
る。
【図2】図1に示す刷版作成システムにおける画像露光
記録装置および給版装置を含む制御回路ブロック図であ
る。
【図3】本実施形態の画像露光記録方法のフローチャー
トである。
【符号の説明】
30…刷版作成システム 32…感光材料 34…給版装置 36…画像露光記録装
置 38…現像装置 39…調湿剤 42…画像記録ユニット 44a、44b…温度
センサ 46…固体レーザ 48…音響光学変調素
子(AOM) 50…光偏向器 52…露光量制御回路 56…制御パラメータメモリ 66…露光信号制御回
路 68…画像メモリ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源から出力される光ビームを感光材料に
    照射し画像を露光記録する画像露光記録装置において、 前記感光材料の湿度を一定に保持する湿度保持手段と、 前記感光材料の温度を検出する温度検出手段と、 検出された前記温度に従い、前記感光材料の基準感度に
    対する感度変化率を算出する感度変化率算出手段と、 前記感度変化率に従い、前記光ビームの露光量を調整す
    る露光量調整手段と、 を備えることを特徴とする画像露光記録装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、 前記感度変化率算出手段は、基準温度に対する検出され
    た前記温度の変化量をΔt、前記感光材料の固有の温度
    係数をaとし、感度変化率S/S0を、 【数1】 として算出することを特徴とする画像露光記録装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の装置において、 前記露光量調整手段は、基準温度における前記感光材料
    の最適露光量をP0、感度変化率をS/S0とし、前記
    露光量Pを、 P=P0÷S/S0 として補正することを特徴とする画像露光記録装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の装置において、 前記湿度保持手段は、前記感光材料の湿度を一定に保持
    する調湿剤からなることを特徴とする画像露光記録装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の装置において、 前記湿度保持手段は、前記感光材料の湿度を一定且つ低
    湿度に保持する乾燥剤からなることを特徴とする画像露
    光記録装置。
  6. 【請求項6】光源から出力される光ビームを感光材料に
    照射し画像を露光記録する際、 前記感光材料の湿度を一定に保持するステップと、 前記感光材料の温度を検出するステップと、 検出された前記温度に従い、前記感光材料の基準感度に
    対する感度変化率を算出するステップと、 前記感度変化率に従い、前記光ビームの露光量を調整す
    るステップと、 調整された前記露光量の前記光ビームで前記感光材料に
    画像を露光記録するステップと、 からなることを特徴とする画像露光記録方法。
  7. 【請求項7】請求項6記載の方法において、 基準温度における前記感光材料の最適露光量を求めるス
    テップを有し、 前記最適露光量を前記感度変化率に従って調整すること
    を特徴とする画像露光記録方法。
  8. 【請求項8】請求項6記載の方法において、 前記感光材料の湿度を一定且つ低湿度に保持することを
    特徴とする画像露光記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007010777A1 (ja) * 2005-07-20 2007-01-25 Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. 画像形成方法

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