JP2002201397A - ボールペン用水性インキ - Google Patents

ボールペン用水性インキ

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JP2002201397A
JP2002201397A JP2000399487A JP2000399487A JP2002201397A JP 2002201397 A JP2002201397 A JP 2002201397A JP 2000399487 A JP2000399487 A JP 2000399487A JP 2000399487 A JP2000399487 A JP 2000399487A JP 2002201397 A JP2002201397 A JP 2002201397A
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JP
Japan
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ink
water
ball
yellow
red
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Pending
Application number
JP2000399487A
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English (en)
Inventor
Katsuji Arisawa
克二 有沢
Ikuo Takagishi
郁夫 高岸
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水性ボールペンに使用して、筆記時に線割れ
やカスレが発生しにくく、インキ漏れの少ない滑らかな
書き味の水性ボールペン用インキを提供する。 【解決手段】 インキに平均粒子径が15〜250μm
の高分子吸水剤を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接紙面等の被筆
記部材と当接して筆跡を形成する筆記部材としてのボー
ルを回転自在に抱持するホルダーに配置し、ボールとホ
ルダーとの隙間からインキを吐出する、所謂ボールペン
に使用する、水を主媒体として使用した水性インキに関
し、更に詳しくは、前記ボールペンペン先を下向きに放
置していてもインキの漏出が起こり難いボールペン用水
性インキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ボールペン用のインキとしては、
数千mPa・sの高粘度のものを使用している油性イン
キボールペンと、数mPa・sの低粘度のものを使用し
ている水性インキボールペンとが主に知られている。上
記油性インキボールペンは高粘度のインキを使用するが
故に、ボテや線割れが発生しやすいという欠点を有して
いる。また、水性インキボールペンは低粘度のインキを
使用し、ボテや線割れが発生しにくいが、低粘度である
が故に、中綿と呼ばれるインキ吸蔵体とインキ中継部材
が必要であり、構造上複雑になるという欠点を有してい
る。近年、インキ収容管に直接インキを充填するため、
中間粘度領域(数mPa・s〜数千mPa・s)の水性
インキを用いる水性インキボールペンが開発されてい
る。インキ吸蔵体を使わず直接インキを充填する場合、
インキの漏れを防止するため静止時に高粘度にし、筆記
時にはスムーズな筆記が出来る様に低粘度にする必要が
あり、剪断減粘性樹脂を使用して、インキに剪断減粘性
を付与し、筆記の際のボールの回転に伴う剪断力にてイ
ンキの粘度を下げることが知られている。また、インキ
漏れを防止し得る手段として高分子色素エマルジョンや
ラテックス粒子をインキ中に添加し、ボールペンチップ
の先端部分におけるボールとボールホルダーとの隙間部
分に上記エマルジョンが形成する乾燥皮膜によって隙間
を閉塞し、インキの漏出を防止する提案がなされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、剪断減粘性樹
脂を配合したインキを用いて漏れを防止出来る程度まで
粘度を上げた場合、ボールの剪断力を受けるボール周辺
でのインキの粘度は下がるので流動性があるが、剪断力
を受けないインキは高粘度であり、インキ吐出に伴うイ
ンキの追従が悪くなり、筆跡に線割れやカスレが発生す
ることがあった。また、高分子色素エマルジョンやラテ
ックス粒子を添加した場合は、乾燥皮膜が形成され難い
多湿条件下で効果が期待できないという問題点があっ
た。本発明の目的は、筆記具の構造上複雑化されない安
価に製造できる構造であり、インキ残量が確認可能な構
造のボールペン、即ちインキ収容管に直接インキを充填
する構造に使用してもインキ漏れが極力発生することな
く、筆跡に線割れやカスレが発生しない水性ボールペン
用インキを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、少なく
とも着色剤と水とインキ中での平均粒子径が15μm以
上250μm以下の高分子吸水剤を含むボールペン用水
性インキを要旨とするものである。
【0005】以下、詳細に説明する。本発明に使用する
着色剤は、従来の水性インキに用いられる染料及び顔料
が使用可能であり、染料では酸性染料、直接染料、塩基
性染料等のいずれも用いることができる。その一例を挙
げれば、ジャパノールファストブラックDコンク(C.
I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック1
00L(同19)、ウォーターブラックL−200(同
19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダ
イレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクト
ディープブラックEX(同38)、ダイレクトファスト
ブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVG
N(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエロー
G(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファス
トエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローG
CLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同5
0)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.
I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレ
ットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット
4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンB
H(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、
カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼ
ンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッ
ドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH
(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カ
ヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライ
トレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズF
R(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.
I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5
B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク
(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同8
6)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスター
コイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーF
F2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブル
ーFBL(同199)等の直接染料や、アシッドブルー
ブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグ
ロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX
(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同2
6)、スミノールファストブラックBRコンク(同3
1)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼ
ンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、
スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBG
エクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブ
ラックTLB(同109)、スミノールミリングブラッ
クB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR
(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク
(同119)、ウォーターブラック187−L(同15
4)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.
I.アシッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同
17)、キシレンライトエロー2G140%(同1
7)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダ
イワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同
23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイ
アシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミ
リングエローO(同38)、スミノールミリングエロー
MR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カ
ヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリング
エロー3G(同72)、スミノールファストエローG
(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、
カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリ
ングエロー4G200%(同141)、カヤノールエロ
ーNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW
(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同1
42)、スミトモファストスカーレットA(C.I.ア
シッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同
9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニ
ューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同2
6)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリン
グブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビ
ノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同5
1)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミ
ノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイア
シッドアリザリンルビノールF3G200%(同8
2)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピ
ンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB
(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミ
リングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミ
リングルビン3BW(同129)、スミノオールミリン
グブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミ
ノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、
アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノール
ミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カ
ヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、
カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同2
65)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、
ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッド
バイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN
(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.
I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106
(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブ
ルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノ
ールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーO
BC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL
(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同2
5)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブル
ーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE
(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエク
ストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカ
イブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシ
アニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN−
6B350%(同90)、ウォーターブルー#115
(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同9
3)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、
カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、
カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼ
ンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニア
グリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アシッド
ブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリ
ーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG
(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)
等の酸性染料、アイゼンカチロンイエロー3GLH
(C.I.ベーシックイエロー11)、アイゼンカチロ
ンブリリアントイエロー5GLH(同13)、スミアク
リルイエローE−3RD(同15)、マキシロンイエロ
ー2RL(同19)、アストラゾンイエロー7GLL
(同21)、カヤクリルゴールデンイエローGL−ED
(同28)、アストラゾンイエロー5GL(同51)、
アイゼンカチロンオレンジGLH(C.I.ベーシック
オレンジ21)、アイゼンカチロンブラウン3GLH
(同30)、ローダミン6GCP(C.I.ベーシック
レッド1)、アイゼンアストラフロキシン(同12)、
スミアクリルブリリアントレッドE−2B(同15)、
アストラゾンレッドGTL(同18)、アイゼンカチロ
ンブリリアントピンクBGH(同27)、マキシロンレ
ッドGRL(同46)、アイゼンメチルバイオレット
(C.I.ベーシックバイオレット1)、アイゼンクリ
スタルバイオレット(同3)、アイゼンローダミンB
(同10)、アストラゾンブルーG(C.I.ベーシッ
クブルー1)、アストラゾンブルーBG(同3)、メチ
レンブルー(同9)、マキシロンブルーGRL(同4
1)、アイゼンカチロンブルーBRLH(同54)、ア
イゼンダイヤモンドグリーンGH(C.I.ベーシック
グリーン1)、アイゼンマラカイトグリーン(同4)、
ビスマルクブラウンG(C.I.ベーシックブラウン
1)等の塩基性染料が挙げられる。
【0006】顔料ではアゾ系顔料、ニトロソ系顔料、ニ
トロ系顔料、塩基性染料系顔料、酸性染料系顔料、建て
染め染料系顔料、媒染染料系顔料、及び天然染料系顔料
等の有機系顔料、黄土、バリウム黄、紺青、カドミウム
レッド、硫酸バリウム、酸化チタン、弁柄、鉄黒、カー
ボンブラック等の無機顔料等が挙げられ、これらは単独
あるいは混合して使用することが出来る。具体例を挙げ
るとアニリンブラック(C.I.50440)、シアニ
ンブラック、ナフトールエローS(C.I.1031
6)、ハンザエロー10G(C.I.11710)、ハ
ンザエロー5G(C.I.11660),ハンザエロー
3G(C.I.11670)、ハンザエローG(C.
I.11680),ハンザエローGR(C.I.117
30)、ハンザエローA(C.I.11735)、ハン
ザエローRN(C.I.11740)、ハンザエローR
(C.I.12710)、ピグメントエローL(C.
I.12720)、ベンジジンエロー(C.I.210
90)、ベンジジンエローG(C.I.21095)、
ベンジジンエローGR(C.I.21100)、パーマ
ネントエローNCG(C.I.20040)、バルカン
ファストエロー5G(C.I.21220)、バルカン
ファストエローR(C.I.21135)、タートラジ
ンレーキ(C.I.19140)、キノリンエローレー
キ(C.I.47005)、アンスラゲンエロー6GL
(C.I.60520)、パーマネントエローFGL、
パーマネントエローH10G、パーマネントエローH
R、アンスラピリミジンエロー(C.I.6842
0)、スダーンI(C.I.12055)、パーマネン
トオレンジ(C.I.12075)、リソールファスト
オレンジ(C.I.12125)、パーマネントオレン
ジGTR(C.I.12305)、ハンザエロー3R
(C.I.11725)、バルカンファストオレンジG
G(C.I.21165)、ベンジジンオレンジG
(C.I.21110)、ペルシアンオレンジ(C.
I.15510)、インダンスレンブリリアントオレン
ジGK(C.I.59305)、インダンスレンブリリ
アントオレンジRK(C.I.59105)、インダン
スレンブリリアントオレンジGR(C.I.7110
5)、パーマネントブラウンFG(C.I.1248
0)、パラブラウン(C.I.12071)、パーマネ
ントレッド4R(C.I.12120)、パラレッド
(C.I.12070)、ファイヤーレッド(C.I.
12085)、パラクロルオルトアニリンレッド(C.
I.12090)、リソールファストスカーレット、ブ
リリアントファストスカーレット(C.I.1231
5)、ブリリアントカーミンBS、パーマネントレッド
F2R(C.I.12310)、パーマネントレッドF
4R(C.I.12335)、パーマネントレッドFR
L(C.I.12440)、パーマネントレッドFRL
L(C.I.12460),パーマネントレッドF4R
H(C.I.12420)、ファストスカーレットV
D、バルカンファストルビンB(C.I.1232
0)、バルカンファストピンクG(C.I.1233
0),ライトファストレッドトーナーB(C.I.12
450)、ライトファストレッドトーナーR(C.I.
12455)、パーマネントカーミンFB(C.I.1
2490)、ピラゾロンレッド(C.I.1212
0)、リソールレッド(C.I.15630)、レーキ
レッドC(C.I.15585)、レーキレッドD
(C.I.15500)、アンソシンB(C.I.18
030)、ブリリアントスカーレットG(C.I.15
800)、リソールルビンGK(C.I.1582
5)、パーマネントレッドF5R(C.I.1586
5)、ブリリアントカーミン6B(C.I.1585
0)、ピグメントスカーレット3B(C.I.1610
5)、ボルドー5B(C.I.12170)、トルイジ
ンマルーン(C.I.12350)、パーマネントボル
ドーF2R(C.I.12385)、ヘリオボルドーB
L(C.I.14830)、ボルドー10B(C.I.
15880)、ボンマルーンライト(C.I.1582
5)、ボンマルーンメジウム(C.I.15880)、
エオシンレーキ(C.I.45380)、ローダミンレ
ーキB(C.I.45170)、ローダミンレーキY
(C.I.45160)、アリザリンレーキ(C.I.
58000)、チオインジゴレッドB(C.I.733
00)、チオインジゴマルーン(C.I.7338
5)、パーマネントレッドFGR(C.I.1237
0)、PVカーミンHR、ワッチングレッド,モノライ
トファストレッドYS(C.I.59300)、パーマ
ネントレッドBL、ファストバイオレットB、メチルバ
イオレットレーキ(C.I.42535)、ジオキサジ
ンバイオレット、アルカリブルーレーキ(C.I.42
750A、C.I.42770A)、ピーコックブルー
レーキ(C.I.42090)、ピーコックブルーレー
キ(C.I.42025)、ビクトリアブルーレーキ
(C.I.44045)、フタロシアニンブルー(C.
I.74160)、ファストスカイブルー(C.I.7
4180)、インダンスレンブルーRS(C.I.69
800)、インダンスレンブルーBC(C.I.698
25)、インジゴ(C.I.73000)、ピグメント
グリーンB(C.I.10006)、ナフトールグリー
ンB(C.I.10020)、グリーンゴールド(C.
I.12775)、アシッドグリーンレーキ、マラカイ
トグリーンレーキ(C.I.42000)、フタロシア
ニングリーン等が挙げられる。これらの着色剤の使用量
は、インキ全量に対して0.5〜30重量%が好まし
い。0.5重量%未満では、薄くて筆跡としての性能を
果たさない場合もあり得、30重量%を超えるとボール
ホルダー内部でのインキが乾燥しやすくなる傾向があ
る。
【0007】着色剤に顔料を用いた場合は顔料を安定に
分散させるために分散剤を使用することは差し支えな
い。分散剤として従来一般に用いられている水溶性樹脂
もしくは水可溶性樹脂や、アニオン系もしくはノニオン
系の界面活性剤などの顔料の分散剤として用いられるも
のが使用できる。一例として、高分子分散剤として、リ
グニンスルホン酸塩、セラックなどの天然高分子、ポリ
アクリル酸塩、スチレン−アクリル酸共重合物の塩、ビ
ニルナフタレン−マレイン酸共重合物の塩、β−ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物のナトリウム塩、リン
酸塩、などの陰イオン性高分子やポリビニルアルコー
ル、ポリエチレングリコールなどの非イオン性高分子な
どが挙げられる。また、界面活性剤として、アルキル硫
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N
−アシルアミノ酸及びその塩、N−アシルメチルタウリ
ン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、ア
ルキルスルホカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸
塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸塩などの陰イオン界面活性剤、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル類、ソルビタンアルキルエス
テル類、ポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステ
ル類などの非イオン性界面活性剤が挙げられる。
【0008】これら水可溶性樹脂及び界面活性剤は、そ
の1種または2種以上を選択し、併用しても使用でき
る。その使用量は、顔料10重量部に対し0.05〜2
0重量部が好ましい。0.05重量部より少ない場合は
添加する目的である分散効果が弱く、20重量部より多
くしてもそれ以上の分散効果が望めず不経済である。顔
料の場合は、更に、水性媒体に分散した水性インキベー
スを用いることは、顔料インキ製造上有利なことであ
る。具体的には、Fuji SP Black803
1、同8119、同8167、同8276、同838
1、同8406、Fuji SP Red 5096、
同5111、同5193、同5220、Fuji SP
Bordeaux 5500、Fuji SP Bl
ue 6062、同6133、同6134、同640
1、Fuji SP Green 7051、Fuji
SP Yellow 4060、同4178、Fuj
i SP Violet 9011、Fuji SP
Pink 9524、同9527、Fuji SP O
range 534、FUji SP Brown 3
074、FUJI SP RED 5543、同554
4(以上、富士色素(株)製)、Emacol Bla
ck CN、Emacol Blue FBB、同F
B、同KR、Emacol Green LXB、Em
acol Violet BL、Emacol Bro
wn 3101、Emacol Carmmine F
B、Emacol Red BS、Emacol Or
ange R、Emacol Yellow FD、同
IRN、同3601、同FGN、同GN、同GG、同F
5G、同F7G、同10GN、同10G、Sandye
Super Black K、同C、Sandye
Super Grey B、Sandye Super
Brown SB、同FRL、同RR、Sandye
Super Green L5G、同GXB、Sand
ye Super Navy Blue HRL、同G
LL、同HB、同FBL−H、同FBL−160、同F
BB、Sandye Super Violet BL
H/C、同BL、Sandye Super Bor
deaux FR、Sandye Super Pin
k FBL、同F5B、Sandye Super R
ubine FR、Sandye super Car
mmine FB、SandyeSuper Red
FFG、同RR、同BS、Sandye SuperO
range FL、同R、同BO、Sandye Go
ld Yellow5GR、同R、同3R、Sandy
e Ywllow GG、同F3R、同IRC、同FG
N、同GN、同GRS、同GSR−130、同GSN−
130、同GSN、同10GN(以上、山陽色素(株)
製)、Rio Fast BlackFx 8012、
同8313、同8169、Rio Fast Red
Fx8209、同8172、Rio Fast Red
S Fx 8315、同8316、Rio Fast
Blue Fx 8170、Rio FastBlu
e FX 8170、Rio Fast Blue S
Fx 8312、Rio Fast Green S
Fx 8314(以上、東洋インキ(株)製)、NK
W−2101、同2102、同2103、同2104、
同2105、同2106、同2107、同2108、同
2117、同2127、同2137、同2167、同2
101P、同2102P、同2103P、同2104
P、同2105P、同2106P、同2107P、同2
108P、同2117P、同2127P、同2137
P、同2167P、NKW−3002、同3003、同
3004、同3005、同3007、同3077、同3
008、同3402、同3404、同3405、同34
07、同3408、同3477、同3602、同360
3、同3604、同3605、同3607、同367
7、同3608、同3702、同3703、同370
4、同3705、同3777、同3708、同601
3、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)
製)、コスモカラーS1000Fシリーズ(東洋ソーダ
(株)製)、ビクトリアエロー G−11、同G−2
0、ビクトリアオレンジ G−16、同G−21、ビク
トリアレッドG−19、同G−22、ビクトリアピンク
G−17、同G−23、ビクトリアグリーン G−1
8、同G−24、ビクトリアブルー G−15、同G−
25(以上、御国色素(株)製)、ポルックスPC5T
1020、ポルックスブラックPC8T135、ポルッ
クスレッドIT1030等のポルックスシリーズ(以
上、住化カラー(株)製)などが挙げられるものであ
り、これらは1種又は2種以上選択して併用できるもの
である。
【0009】本発明に使用する剪断減粘性樹脂とは、筆
記の際のボールの回転等の力によってインキが流動する
ようになるインキに剪断減粘性を付与する物質であり、
水溶性多糖類、水溶性合成高分子等が挙げられ、市販品
としては、HPC−SL、同L、同M、同H(以上、日
本曹達(株)製)、アビセルPH−101、同102、
同301、同M06、TG−101(以上、旭化成
(株)製)等のセルロース類、ケルザン、ケルザンS、
ケルザンF、ケルザンAR、ケルザンM、ケルザンD
(以上、三晶(株)製)、コージン、コージンF、コージ
ンT、コージンK(以上、(株)興人製)等のキサンタ
ンガム、レオザン(三唱(株)製)等のサクシノグルカ
ン、K1A96(三唱(株)製)等のウエランガム、K
1A112、K7C2433(以上、三唱(株)製)等の
ラムザンガム、ジャガー8111、同8600、同HP
−8、同HP−60、CP−13(以上、三唱(株)
製)等のグァーガム類、プルラン((株)林原商事製)
等の水溶性多糖類、レオジック250H(日本純薬
(株)製)、ジュンロンPW111(日本純薬(株)
製)、Uジェリ・CP(昭和電工(株)製)等の架橋型
アクリル酸樹脂、カーボポール934、同940、同9
41、同980、同981、同1342、同1382、
同2984、同5984、同ETD2020、同ETD
2050、EZ−1、ペミュレンTR−1、同RT−2
(BFGoodrich社製)等のアクリル酸メタクリ
ル酸アルキル共重合体等の水溶性合成高分子等が挙げら
れる。また、これら剪断減粘性樹脂は、分子構造中に水
素結合を形成し得る官能基を有している。これらの内、
キサンタンガムが、大きな剪断減粘性を持ち、温度変化
に対する安定性、pHに対する安定性、塩に対する安定
性の点から特に好ましい。上記は複数種を混合して使用
することもできるが、その使用量はインキ粘度が20〜
50000mPa・sの範囲に入るように調整して使用
するのが好ましい。
【0010】インキの着色材を紙面に定着させるために
結合材として各種樹脂を併用することもできる。具体的
には、セラック、スチレン−マレイン酸共重合体、スチ
レン−アクリル酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン
塩、同アンモニウム塩、α−メチルスチレン−アクリル
酸共重合体のアルカリ金属塩、同アミン塩、同アンモニ
ウム塩、といった水溶性樹脂を用いることができる。ま
た、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン−ブ
タジエン共重合物などの水不溶性樹脂などを用いること
もできる。尚、水不溶性樹脂は、水性エマルジョン形態
で使用する。
【0011】水は主溶剤として使用される。また、水と
共に各種水溶性有機溶剤が、インキの乾燥防止、低温時
での凍結防止などの目的で使用される。具体的には、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、2
−ピロリドン等が使用できる。本発明における水の使用
量は、インキの全重量に対して50重量%以上が好まし
い。50重量%以下の場合は相対的に水溶性有機溶剤の
添加量が増加し、筆跡の乾燥性が悪くなる。
【0012】その他、上記各成分以外、従来、筆記具用
の水性インキに用いられる種々の添加剤を適宜必要に応
じて使用することもできる。例えば、インキの蒸発防止
のためにソルビット、キシリット等の糖アルコールを用
いたり、筆記感を向上させるためにポリエチレングリコ
ール、ポリオキシエチレングリコールポリオキシプロピ
レングリコール、オレイン酸のアルカリ金属塩やアミン
塩等の潤滑剤を用いたりすることができる。
【0013】さらに、アニオン系、ノニオン系、カチオ
ン系の各種界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、フッ
素系界面活性剤等の表面張力調整剤、デヒドロ酢酸ナト
リウム、1,2−ベンゾイソチアザリン−3−オンなど
の防腐防黴剤、ベンゾトリアゾール、エチレンジアミン
四酢酸などの防錆剤、pH調整剤として水酸化ナトリウ
ム、アルカノールアミン、アミン、アンモニウム等のア
ルカリ化剤なども用いることもできる。
【0014】本発明に使用する高分子吸水剤は、水を高
度に吸収する樹脂であり、構造中に架橋構造を有し、水
と接触することで吸水し、一度吸水すると圧力を掛けて
も離水しにくい特徴を持つものであり、具体的には、ノ
ニオレックスNA010−G、−M、−F、ノニオレッ
クスNA150−G、−M、−F、ノニオレックスNA
500−G、−M(昭和電工(株)社製)等のN−ビニ
ルアセトアミド重合架橋物、サンフレッシュST−50
0D、−500MPS(三洋化成工業(株)社製)、ア
クアリックCA(株式会社日本触媒社製)等のアクリル
酸重合体部分架橋物が挙げられ、単独で用いても良い
し、2種以上を組み合わせても良い。これら高分子吸水
剤は高重合度の樹脂に適度の網目構造が導入されいるた
め、インキ中で媒質を吸収して自重の数十倍から数百倍
に膨潤される。その使用量は、インキ全量に対して0.
01重量%から2.0重量%が好ましい。0.01重量
%より少ないとインキの漏れ効果が不十分となる可能性
があり、2.0重量%を超えるとインキが流れ難くなる
なるため早書きでカスレが発生する可能性がある。これ
ら高分子吸水剤は、インキ中でそのまま膨潤させるか、
膨潤後適度な剪断力で細かくして要望の粒子径として使
用することが出来る。すなわち、インキ化後インキ中で
平均粒子径が15μm以上250μm以下の間で希望の
粒子径になっている場合、そのまま使用されるが、希望
の粒子径になっていない場合でも、インキ中の電解質濃
度、溶剤比率や種類を調節したり、また、インキ化時に
ホモジナイザーを使う場合は回転数と時間を調節した
り、3本ロールを使用する場合は、ロールの隙間幅や通
し回数を調節するなどして、希望の粒子径に調節するこ
とができる。
【0015】実験結果より、インキ中の高分子吸水剤の
平均粒子径は15μm以上250μm以下がよく、15
μmより小さいとインキの漏れ防止する効果が十分でな
い可能性もあり、250μmより大きいとインキが流れ
難くなるなるため早書きでカスレが発生する可能性があ
る。また、使用するボールペンにおけるボールホルダー
とボールとの隙間距離により、高分子吸水剤の平均粒子
径を使い分けることが出来る。通常、水性インキボール
ペンの上記開口部の隙間は、使用するボール径により約
5μm〜約40μm程度あるが、最適な高分子吸水剤の
平均粒子径は開口部の隙間長さの2倍を基準とし、その
長さの約0.8倍から約3倍程度の範囲で選択するのが
望ましい。尚、ここで言うボールホルダーとボールとの
隙間距離とは、ボールペンチップをボール側真上から観
察して測定したボールホルダー開口部の内径をA、ボー
ルが最もインキタンク側に位置しているときの側面から
観察して、ボールホルダーから突出しているボールの弦
の長さをBとして、(A−B)/2を隙間長さと考え
る。
【0016】インキ中での高分子吸水剤の平均粒子径の
測定は、インキをガラス板上に薄く延ばし、光学顕微鏡
で100倍の倍率にて観察して、視野にある高分子吸水
剤の粒子をLabView5.1(National
Instruments社製画像処理ソフト)にて画像
処理し、求めることが出来る。
【0017】
【作用】本発明におけるインキ中の高分子吸水剤は、イ
ンキ中で吸水し、ボールとボールホルダーとの隙間にて
粒子による栓の役目を果たし、インキの移動を抑制し、
インキの漏れを防止すると考えられる。また、この吸水
粒子のよる栓は、ペンが放置される環境での湿度の影響
を受けないため、多湿環境下でもその効果が有効に働く
ものである。そして、この栓は柔らかく力によって容易
に変形するため、ボールの回転による剪断力で容易に変
形し、筆記に対してインキ吐出を阻害することが無くカ
スレを発生させること無く筆記が出来ると推察される。
特に、分子構造中に水酸基、アミノ基、カルボキシル
基、シアノ基、カルボニル基等の水素結合を形成しうる
構造を有した剪断減粘性樹脂を併用した場合、吸水・膨
潤した高分子吸水剤のもつアミノ基、カルボニル基、カ
ルボキシル基と剪断減粘性樹脂との間で水素結合を形成
し、高分子吸水剤の粒子を繋ぐ役目を果たす。そのた
め、膨潤した高分子吸水剤を核とし、剪断減粘性樹脂が
橋掛け構造を作ることでより静置時にインキ全体が動き
にくくなって効果的な漏れ防止ができるものと推測され
る。この橋掛け構造は、水素結合によるものであるため
筆記時のボールの回転による剪断力で容易に崩れ、イン
キが移動しやすくスムーズな筆記が出来るものと推察さ
れる。
【0018】また、この高分子吸水剤は、柔らかいがあ
る程度の弾性を持っており、ボールとボール受け座の間
でボールから伝達される筆記衝撃に対するクッション効
果を発揮し得、ボールと受け座の摩擦抵抗を和らげる効
果があると推測される。特に、この高分子吸収材を剪断
減粘性樹脂と併用したインキでは、高分子吸収剤と剪断
減粘性樹脂との水素結合により高分子吸水剤の粒子が複
数結びついた状態で、個々の粒子単独の効果だけではな
く、大きな一つのクッションが存在するような効果を発
揮すると思われる。そのため、個々の粒子のみではボー
ルの力により押しのけられてしまうような場合でもより
確実にクッション効果を発揮し得、ボールとボール受け
座との直接接触を抑制し、滑らかな筆記が得られるもの
と推察される。
【0019】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例中単に「部」とあるのは「重量部」を示す。
【0020】 実施例1 ウォーター ブラック #108−L(C.I.DIRECT BLACK19の 14%水溶液、オリエント化学工業(株)製) 40.0 部 アロンザップSR5(アクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物、高分子吸水剤 、東亜合成株式会社製) 1.8 部 エチレングリコール 10.0部 グリセリン 12.0部 イオン交換水 35.4部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL (1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、IC I(株)製) 0.3部 上記成分中、ノニオレックスNA010−Fと水をホモ
ジナイザーにて30分間、高剪断力で攪拌した後、ケル
ザンARを加えてラボミキサーにて30分間攪拌して均
一に溶解し、膨潤したノニオレックスを含んだケルザン
水溶液を調整した。これに残りの各成分を加えて、更に
2時間混合攪拌して黒色インキを得た。このものの高分
子吸水剤の平均粒子径は18μmであった。
【0021】 実施例2 ウォーター レッド #2(C.I.ACID RED87、オリエント化学工業( 株)製) 7.0部 ウォーター イエロー #6C(C.I.ACID YELLOW23、オリエ ント化学工業(株)製) 3.0 部 ケルザン AR(キサンタンガム、剪断減粘樹脂、三晶(株)製) 0.1部 ノニオレックスNA010−F(架橋型ポリN−ビニルアセトアミド、高分子吸 水剤、日本純薬(株)製) 0.05部 エチレングリコール 15.0部 グリセリン 10.0部 イオン交換水 63.94部 サルコシネートOH(N−オレオイルサルコシン、界面活性剤、日光ケミカルズ (株)製) 0.05部 水酸化ナトリウム 0.01部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL 0.3部 上記成分中、ノニオレックスNA010−Fと水をラボ
ミキサーにて30分間攪拌した後、ケルザンARと水と
を加えて更にラボミキサーにて30分間攪拌して均一に
溶解して膨潤したノニオレックスを含んだケルザンAR
水溶液を調整し、これに残りの各成分を加えて、更に2
時間混合攪拌して赤色インキを得た。このものの高分子
吸水剤の平均粒子径は30μmであった。
【0022】 実施例3 Fuji SP Blue 6401(顔料分19%、顔料水分散体、富士色素( 株)製) 26.0部 ケルザン AR(キサンタンガム、剪断減粘樹脂、三晶(株)製) 1.5部 サンフレッシュST−500MPS(アクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物 、高分子吸水剤、三洋化成工業株式会社製)) 0.1 部 エチレングリコール 10.0部 グリセリン 10.0部 イオン交換水 51.5部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL 0.3部 アミノメチルプロパンジオール 0.1部 上記成分中、サンフレッシュST−500MPSと水を
ホモジナイザーにて30分間、高剪断力で攪拌した後、
ケルザンARを加えてラボミキサーにて30分間攪拌し
て均一に溶解し、膨潤したノニオレックスを含んだケル
ザン水溶液を調整した。これに残りの各成分を加えて、
更に2時間混合攪拌して青色インキを得た。このものの
高分子吸水剤の平均粒子径は49μmであった。
【0023】 実施例4 ウォーター ブラック #108−L(C.I.DIRECT BLACK19の 14%水溶液、オリエント化学工業(株)製) 35.0 部 ウォーター レッド #2(C.I.ACID RED87、オリエント化学工業( 株)製) 3.0部 ケルザン AR(キサンタンガム、剪断減粘樹脂、三晶(株)製) 0.15 部ノニオレックスNA150−F(架橋型ポリN−ビニルアセトアミド、高分子 吸水剤、日本純薬(株)製) 0.5 部 エチレングリコール 10.0部 グリセリン 12.0部 イオン交換水 38.55 部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL (1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、IC I(株)製) 0.3部 上記成分中、ノニオレックスNA150−Fと水をホモ
ジナイザーにて30分間、高剪断力で攪拌した後、ケル
ザンARを加えてラボミキサーにて30分間攪拌して均
一に溶解し、膨潤したノニオレックスを含んだケルザン
水溶液を調整した。これに残りの各成分を加えて、更に
2時間混合攪拌して黒色インキを得た。このものの高分
子吸水剤の平均粒子径は75μmであった。
【0024】 実施例5 キナクリドンレッド(C.I.Pigment Red 112) 6.0部 酸化チタン(C.I.Pigment White 6) 20.0部 SMA Resin 1440(スチレン−マレイン酸共重合体27%水溶液、 米国、ARCO CHEMMICAL Co.LTD製) 10.0 部 CMC#2200(カルボキシメチルセルロース、剪断減粘樹脂、ダイセル化学 工業(株)製) 1.0部 ノニオレックスNA010−F(架橋型ポリN−ビニルアセトアミド、高分子吸 水剤、日本純薬(株)製) 0.7部 エチレングリコール 15.0部 グリセリン 10.0部 イオン交換水 28.0部 アマミール(ソルビット:マルチトール:マルトトリイトール=5:4:1、東 和化成工業(株)製) 8.0部 ニッコールNP−10(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、日光ケミ カルズ(株)製) 0.5部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL 0.3部 上記成分中、アロンザップSR5と水をホモジナイザー
にて30分間、高剪断力で攪拌した後、CMC#220
0を加えてラボミキサーにて30分間攪拌して均一に溶
解し、膨潤したアロンザップSR5を含んだCMC水溶
液を調整した。これに残りの各成分を加えて、更に2時
間混合攪拌して赤色インキを得た。このものの高分子吸
水剤の平均粒子径は143μmであった。
【0025】 実施例6 ウォーター ブラック #108−L(C.I.DIRECT BLACK19の 14%水溶液、オリエント化学工業(株)製) 40.0 部 ジャガーHP−60(グァーガム、剪断減粘樹脂、三晶(株)製) 0.8部 サンフレッシュST−500D(アクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物、高 分子吸水剤、三洋化成工業株式会社製)) 0.3部 エチレングリコール 25.0部 イオン交換水 32.9部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL (1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、IC I(株)製) 0.5部 上記成分中、サンフレッシュST−500Dと水をラボ
ミキサーにて60分間、攪拌した後、ジャガーHP−6
0を加えてラボミキサーにて30分間攪拌して均一に溶
解し、膨潤したサンフレッシュST−500Dを含んだ
グァーガム水溶液を調整した。これに残りの各成分を加
えて、更に2時間混合攪拌して黒色インキを得た。この
ものの高分子吸水剤の平均粒子径は235μmであっ
た。
【0026】 比較例1 ウォーター ブラック #108−L(C.I.DIRECT BLACK19の 14%水溶液、オリエント化学工業(株)製) 40.0 部 ケルザン AR(キサンタンガム、剪断減粘樹脂、三晶(株)製) 0.1部 エスペレックL(ポリアクリル酸ソーダ架橋体、高分子吸水剤、東洋紡績株式会 社製) 22.0部 エチレングリコール 15.0部 グリセリン 10.0部 イオン交換水 12.00部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL (1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、IC I(株)製) 0.4部 上記成分中、エスペレックLと水をラボミキサーにて6
0分間攪拌して十分膨潤させた後、ケルザン ARと加
えて更に30分攪拌混合して均一に溶解しケルザン水溶
液を調整した。これに残りの各成分を加えて、更に2時
間混合攪拌黒色インキを得た。このものの高分子吸水剤
の平均粒子径は1μmであった。
【0027】 比較例2 Fuji SP Blue 6401(顔料分19%、顔料水分散体、富士色素( 株)製) 26.0部 ケルザン AR(キサンタンガム、剪断減粘樹脂、三晶(株)製) 0.05 部 レオジックGX205(架橋型ポリN−ビニルアセトアミド、高分子吸水剤、日 本純薬(株)製) 10.0部 エチレングリコール 10.0部 グリセリン 10.0部 イオン交換水 43.05 部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL 0.3部 アミノメチルプロパンジオール 0.1部 上記成分中、レオジックGX205と水をホモジナイザ
ーにて30分間、高剪断力で攪拌した後、ケルザンAR
を加えてラボミキサーにて30分間攪拌して均一に溶解
し、膨潤したレオジックGX205を含んだケルザン水
溶液を調整した。これに残りの各成分を加えて、更に2
時間混合攪拌して青色インキを得た。このものの高分子
吸水剤の平均粒子径は3μmであった。
【0028】 比較例3 ウォーター レッド #2(C.I.ACID RED87、オリエント化学工業( 株)製) 7.0部 ウォーター イエロー #6C(C.I.ACID YELLOW23、オリエ ント化学工業(株)製) 3.0 部 ケルザン AR(キサンタンガム、剪断減粘樹脂、三晶(株)製 0.05 部 サンフレッシュST−500S(アクリル酸重合体部分ナトリウム塩架橋物、高 分子吸水剤、三洋化成(株)製) 1.0部 エチレングリコール 15.0部 グリセリン 10.0部 イオン交換水 63.05 部 ベンゾトリアゾール 0.5部 プロクセル GXL (1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、防腐剤、IC I(株)製) 0.4部 上記成分中、エスペレックLと水をラボミキサーにて6
0分間攪拌して十分膨潤させた後、ケルザン ARと加
えて更に30分攪拌混合して均一に溶解しケルザン水溶
液を調整した。これに残りの各成分を加えて、更に2時
間混合攪拌赤色インキを得た。このものの高分子吸水剤
の平均粒子径は303μmであった。
【0029】比較例4 実施例2のノニオレックスNA010−Fの代わりに二
ポール4850A(スチレン・ブタジエン系ラテック
ス、日本ゼオン株式会社製)7.5部を用い、その分イ
オン交換水を減じた以外は実施例2と同様にして、赤色
インキを得た。
【0030】タングステンカーバイドを主成分とするボ
ールを、ボールホルダーに抱持させ、ボールペンチップ
とし、このボールペンチップをポリプロピレン製のパイ
プ(ぺんてる(株)製KF6リフィル用)に接続して、
パイプ内に各実施例及び比較例のインキを充填した水性
インキボールペン用リフィルを試験用サンプルとした。
尚、実施例1、2、3および比較例1のインキを充填し
た水性インキボールペン用リフィルでは、ボールの径が
0.8mmで、ポリオキシメチレン樹脂製のボールホル
ダーのボールペンチップ(ぺんてる(株)製 B50チ
ップ)を用い、実施例4及び比較例2のインキを充填し
た水性インキボールペン用リフィルでは、ボールの径が
1.0mmで、同じくポリオキシメチレン樹脂製のボー
ルホルダーのボールペンチップ(ぺんてる(株)R51
0チップ)を用い、更に、実施例5、6および比較例3
ではKF6用チップと相似形でボール径が1.0mmで
ステンレス製のボールホルダーを使用したボールペンチ
ップを用いた。また、インキの後端界面部分にα−オレ
フィンオリゴマーを微粒子シリカとデキストリン脂肪酸
エステルでゲル化した逆流防止体を注入してインキの逆
流防止体とした。
【0031】
【発明の効果】以上、実施例及び比較例の水性インキボ
ールペン用リフィルを用い、以下の試験を実施した。結
果を表1に示す。
【0032】インキ漏れ 室温にて、ペン先を下向きにして2時間放置したときに
ペン先から漏れ出て先端にたまるインキ玉の重力方向の
長さを測定した。
【0033】多湿条件下インキ漏れ デシゲーターに水を入れ、水蒸気で飽和された状態(湿
度100%)にし、その中にペン先を下向きにして2時
間放置したときにペン先から漏れ出て先端にたまるイン
キ玉の重力方向の長さを測定した。
【0034】筆記性 画線機(ぺんてる(株)製、型式TO51)を使用し
て、筆記角度70°、筆記荷重100g、筆記速度を7
cm/secにて100cm筆記したとき、インキが紙
面にのっていない部分をカスレとして、その長さの合計
を測定した。
【0035】筆記抵抗性 画線機式摩擦係数測定器(ModelSP−2型、精機
工業研究所製)を使用して、筆記角度70°、筆記荷重
100g、筆記速度を7cm/secにて筆記したとき
の筆記抵抗値を測定した。測定は、0.5秒間隔で15
秒間測定し、その平均値を筆記抵抗値とした。
【0036】
【表1】
【0037】本発明は、インキ収容管に直接インキを充
填する水性ボールペンに充填して、筆記時にカスレ難
く、インキ漏れの少ない水性ボールペン用インキであ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも着色剤と水とインキ中での平
    均粒子径が15μm以上250μm以下の高分子吸水剤
    を含むボールペン用水性インキ。
  2. 【請求項2】 更に剪断減粘性樹脂を含むことを特徴と
    する請求項1に記載のボールペン用水性インキ。
  3. 【請求項3】 前記剪断減粘性樹脂が多糖類であること
    を特徴とする請求項2に記載のボールペン用水性イン
    キ。
  4. 【請求項4】 前記多糖類がキサンタンガムであること
    を特徴とする請求項3に記載のボールペン用水性イン
    キ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020085123A1 (ja) * 2018-10-23 2020-04-30 昭和電工株式会社 N-ビニルカルボン酸アミドの重合体を含む水性塗工液用組成物

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