JP2002199812A - さし木による被子植物類の発根促進方法 - Google Patents

さし木による被子植物類の発根促進方法

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JP2002199812A JP2001000464A JP2001000464A JP2002199812A JP 2002199812 A JP2002199812 A JP 2002199812A JP 2001000464 A JP2001000464 A JP 2001000464A JP 2001000464 A JP2001000464 A JP 2001000464A JP 2002199812 A JP2002199812 A JP 2002199812A
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唯師 井上
Takeshi Inoue
猛 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 さし木の発根率の向上により移植後の活着率
および栄養成長、生殖成長の向上を図り、さし木増殖が
困難な被子植物類の実用に適した新規な増殖方法の提
供。 【解決手段】 被子植物類から切断した枝をさし穂と
し、切断基部をキトサンの溶液に浸すか、あるいはタル
ク希釈のキトサン含有粉体に粉衣した後、苗床に枝挿し
するか、さし穂の切断基部をキトサンで前処理した後、
前記さし穂切断基部を再度オーキシン類で処理、あるい
はさし穂の切断基部をキトサンとオーキシン類が含有す
る溶液あるいは粉剤で処理した後、苗床に枝挿しするこ
とを特徴とするさし木の発根促進方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被子植物類のさし木増
殖における発根の促進方法に関する発明である。更に詳
しくは、さし木による増殖が困難な被子植物類に関し、
発根率を向上させ、さらに移植後の活着率および栄養成
長、生殖成長を向上させるさし木による増殖方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】さし木とは、植物の増殖方法の分野では
無性繁殖法に属し、さし木の他に接ぎ木、とり木、株分
け等が区分される。無性繁殖法におけるさし木の特徴
は、種子による増殖法である有性繁殖法と異なり、親株
から切り離した枝をさし穂として苗を増殖させることか
ら、親と同じ形質(特徴)の植物体を増殖できることで
ある。
【0003】このようなさし木技術は林業の分野では、
優良な植物個体から優良な苗木を大量に生産する技術と
して、極めて発根性の良い木本植物の繁殖において一般
に行われているが、それでも発根率は例えばスギ、ヒノ
キで約60〜70%程度であり、発根率を高くするさし
木方法の開発が望まれている。
【0004】又、さし木増殖の林業以外での利用につい
ては、園芸の分野ではキク、バラ等の発根性の良い植物
に利用されているが、果菜類(トマト・ナス・ピーマン
・キュウリ・スイカ・メロン等)のように結実と果実の
肥大、成熟、が強く要求される植物については、茎など
の根以外の器官から出る根(不定根)では活力が弱いと
同時に発根率、発根数、活着率も低く、発根においてさ
し穂の栄養が消耗されることから、結実が可能となる状
態になるまでに時間がかかる等の悪い欠点があることか
らあまり利用されていない。しかしながら、果実の品質
が最も重要視される果菜類については優良な親株と同じ
形質(特徴)の植物体を増殖できる無性繁殖法(さし
木)は有効であり、発根性の良いトマトなどで一部利用
されているが実用的なさし木方法には至っておらず、前
記欠点を解消しうるさし木方法の開発が強く望まれてい
る。
【0005】次に、さし木方法の従来技術について説明
する。
【0006】挿し床の環境として用土、温度、湿度、照
度等の管理、調整により発根率を上げる手法もあり、用
土としては、粒径および保水性、排水性を考慮し、鹿沼
土、砂、火山礫、ビートモス、パーライト、バーク、バ
ーミキュライト等を単独あるいは混合して適宜併用して
用いられ、温度、湿度、照度等については挿し穂を採取
した親株(木本類・草本類)の林齢、苗齢および採取部
位(休眠枝、塾枝、緑枝等)を考慮した上、用土も含め
総合的に検討された条件下で行われている。しかしなが
ら、被子植物類(双子葉類)に属するトマト、ナス、ピ
ーマン、キュウリ、スイカ、メロン等の果菜類について
は、結実が可能となる状態になるまでにかかる時間が種
子による増殖法である有性繁殖法とあまり変わらない
他、ピーマンのように不定根がほとんど形成せれず発根
が極めて困難な種類も多いことから、あまり研究されず
明確なさし床環境、採取部位についての定義およびさし
木方法はまだ知られていない。
【0007】さし木による発根が困難な植物(木本類・
草本類)の場合は、発根促進剤としてナフタレン酢酸
(NAA)、インドール酢酸(IAA)、インドール酪
酸(IBA)等の植物ホルモン系物質(オーキシン)を
切断した枝基部に処理した後、挿し木増殖を行うなどの
方法が必須とされ使用されているが、前記方法を用いて
も樹種及び品種によっては発根が極めて困難な植物もあ
り、被子植物類(双子葉類)に属するトマト、ナス、ピ
ーマン、キュウリ、スイカ、メロン等の果菜類について
も同様である。又、果菜類等の食用植物においては植物
ホルモンの使用を特に懸念する傾向にあり、糖類、その
他薬品によるさし木方法が試行されているが、決定的に
発根率、得苗率を上げる方法はまだ知られていない。
【0008】以上に述べたように、被子植物類(双子葉
類)に属するトマト、ナス、ピーマン、キュウリ、スイ
カ、メロン等の果菜類におけるさし木繁殖方法について
は、さし木の基床の環境条件および発根後の酸素、栄養
不足によるさし穂の根腐れから発生する発根率の低下、
活着率の低下による栄養成長・生殖成長の不良等の欠点
があげられるが、優良な親株の形質(特徴)を継承しう
ることから、優良個体の選別に関し、生産歩留まりの低
下を阻止するといった種苗産業における生産、経済面で
の重要な要素の改善に貢献する他、天然素材由来の物質
を利用する発根を誘導は、環境、生産者、消費者にも配
慮したさし木技術であることから、さらに有効なさし木
増殖方法の開発が望まれている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】さし木の発根率の向上
により移植後の活着率および栄養成長、生殖成長の向上
を図り、さし木増殖が困難な被子植物類の実用に適した
新規な増殖方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を重ねた結果、キトサンある
いはキトサンと発根促進剤(オーキシン類)との組合せ
により、発根が困難な植物が多い被子植物類において、
上記従来技術の問題点を良好に解消し得る高い発根率の
向上が認められたことにより、発根しにくい被子植物類
における実用に適した挿し木方法の提供が可能であるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明者は、被子植物類から切
断した枝をさし穂とし、切断基部をキトサンの溶液に浸
すか、あるいはタルク希釈のキトサン含有粉体に粉衣し
た後、苗床に枝挿しするか、さし穂の切断基部をキトサ
ンで前処理した後、前記さし穂切断基部を再度オーキシ
ン類で処理、あるいはさし穂の切断基部をキトサンとオ
ーキシン類が含有する溶液あるいは粉剤で処理した後、
苗床に枝挿しすることを特徴とするさし木の発根促進方
法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。まず、本発明に係わるキトサンとは、キチ
ン(N−アセチル−D−グルコサミンがβ−1,4−結
合で直鎖状に連なった多糖体)のアミノ基のアセチル基
を脱離したβ−1,4−ポリ−N−アセチル−D−グル
コサミンを意味するものであり、調製方法により高分子
(分子量が1万程度以上)、低分子、オリゴ糖(二糖な
いし十数糖の重合度の糖質)等の領域に分類されるが、
植物の生態膜における透過性、生理活性(成長および種
子根、分枝根、側根の発根促進、活力増強、耐病性)あ
るいは抗菌性等の特性から被子植物類の挿し木繁殖につ
いては低分子領域にしか存在しない水溶性キトサンもし
くはキトサンが有するアミノ基あるいは水酸基のどちら
かの官能基または両方の官能基がカルボキシメチル化さ
れた低分子領域のカルボキシメチル(CM)キトサンで
あることが特に好ましい。
【0013】具体的には、キトサンの相対平均分子質量
が2000〜10000の範囲で調製された水溶性もし
くはカルボキシメチル化された多糖体を示し、その有効
的な調製方法としては、「水溶性キトサンの製造方法」
(特許第1932358号)、「水溶性キトサンの製造
方」(特許第2113814号)、過酸化水素法等が挙
げられるが、特に限定するものではない。
【0014】また、本発明に係わるキトサンの濃度は、
対象とする被子植物類の発根の難易度によって溶液では
1〜1000ppm、タルク希釈の粉体では10〜50
000ppmの範囲内で適宜調整され、被子植物類から
切断した枝の切断基部をキトサンの溶液に浸すか、ある
いはタルク希釈のキトサン含有粉体に粉衣した後、苗床
に枝挿し、一定の温度・湿度範囲の雰囲気中で発根させ
る。
【0015】本発明に係わるオーキシン類(例えば、ナ
フタレン酢酸(NAA)、インドール酢酸(IAA)、
インドール酪酸(IBA)、2,4−ジクロロフェノキ
シ酢酸等)の発根促進剤の濃度は、対象とする被子植物
類の発根の難易度によって溶液では1〜200ppm、
タルク希釈の粉体では10〜2000ppmの範囲内で
適宜調整すべきものである。
【0016】また、キトサンと混合可能な担体成分とし
ては、バーミキュライト、珪藻土、タルク、炭酸カルシ
ウム、白土、鹿沼土、水酸化カルシウム等の無機質や小
麦粉、澱粉等の固体担体および、水、キシレン等の芳香
族炭化水素類等の液体担体を用いることができる他、P
Hを安定に保持するために種々の緩衝液を用いることも
できる。
【0017】補助剤としては、ポリオキシエチレン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンヘキシタン脂肪酸エス
テル等の非イオン界面活性剤、アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク
酸塩等の陰イオン界面活性剤、ゼラチン、カゼイン、ア
ラビアゴム等を増粘剤、増量剤、展着剤として適宜配合
することができる他、植物成長生理調節剤として安息香
酸、コリン酸、ニコチン酸、サリチル酸等についても発
根誘導効果を損ねない範囲で適宜配合することができ
る。
【0018】本発明の対象となる被子植物類としては、
植物ホルモン類(オーキシン類)では発根が極めて困難
な、ナス科、ピーマンを材料枝(さし穂)として用いる
が、他の被子植物類(例えばナス科、トマト、ナス、パ
プリカ、ウリ科、キュウリ、スイカ、メロン、カボチ
ャ)およびナフタレン酢酸(NAA)、インドール酢酸
(IAA)、インドール酪酸(IBA)等のオーキシン
が効果示す木本、草本植物(例えば、茶、桑、スギ、ヒ
ノキ、ビャクシン、ケヤキ、ウメ、サクラ、イヌツゲ、
カイヅカイブキ、ヒマラヤシーダ、ツツジ類、キンポウ
ジュ、カーネーション、キク、チューリップ、稲、芝、
等)においても適用が可能であると考えられる。
【0019】さし木容器 用土が貯えられ、適当に水切りが可能な容器であれば材
質、大きさ等は問わないが、さし穂の発根までの保存状
態を良好に保つためには、用土中の酸素が不足ぎみにな
らないような通気性のよい容器が望ましい。
【0020】さし木基床用土 さし木基床用土としては、保水性の持続および排水性に
優れた1〜3mmの粒径の砂、バーミキュライト、パー
ライト、鹿沼土、水こけ、ピートモス、ケイソウ土等が
用いられる。
【0021】さし木の実行時期 保存状態さえ良ければ、さし穂の条件を調節することに
より季節をとわず1年中可能であるが、最も好ましいの
は栽培適期中である。
【0022】さし穂の条件 長さ、太さは問わないが、長さ5〜15cm、太さ3〜
10mmのもので、定植後3〜4.5ヶ月内に親株から
採取したものが最も良好である。そして、このさし穂に
さし木後伸長可能な芽が1個以上あることが必要であ
る。
【0023】発根の方法 さし穂の切断基部を1〜7cmだけ本発明により発根促
進処理し、鹿沼土等のさし木基床に枝さしして、粗放的
な自動ミスト装置(自動散水機)付きのガラス室あるい
はビニールハウス内にて1〜2ヶ月間育成する。この
間、さし木場所の温度を15〜35℃、湿度を40〜1
00%の範囲で調節しする。基床をこのような環境下で
1〜2ヶ月育成すると、被子植物間で差はあるがカルス
形成を経て発根してくる、その後、土(培土等)へ移植
可能になりしだい移植すると、被子植物間で差はあるが
1.5〜2.5週間で根が活着し、地上部が栄養成長を
始める。そして、活着後、2〜6週間で生殖成長(花芽
形成)が可能な状態となる。
【0024】
【実施例】次に、本発明を実施例によって説明するが、
本発明は以下の例のみに限定される物ではない。
【0025】実施例1 供試植物として早熟(露地)栽培で定植後3.5ヶ月あ
るいは5.5ヶ月経過したナス科、ピーマンの萌芽枝の
先端部を約15cm程度、切断位置の節の下5〜10m
m程度残し切断し、葉の枚数を3〜5枚に調整、残され
た葉をそれぞれ1/2切除した後、茎の切り口を斜め切
り返し法で整え、水に5時間さらした。
【0026】本発明の発根を誘導するさし木方法に用い
る水溶性キトサンおよび発根促進剤(IBA)、補助剤
の濃度(水溶性キトサンの濃度は1000ppm、20
00ppm、発根促進剤(IBA)の濃度は50pp
m、100ppm、補助剤(サリチル酸)の濃度は50
0ppm、1000ppm)は、第1表に示した濃度に
水と鹿沼土を合わせて磨り潰した泥状の塗布剤を用いて
調整し、発根促進剤とした。ピーマンのさし穂の切断基
部に前記調整した発根促進剤を3.5cm程度塗布し、
鹿沼土、赤玉土を敷き詰めた容器に十分潅水した後、あ
らかじめ案内棒を用いて3.5cmの深さの穴をあけて
おき、処理済みの上記さし穂をさし付けた。
【0027】これを昼間温度(25〜35℃)、夜間温
度(18〜20℃)、相対湿度(30〜40%)の条件
下におき、毎日2回潅水を行った。1ヶ月後全て掘り取
って発根の状態を調査し、その1ヶ月後に活着の状態を
調査、さらにその1.5ヶ月後に着果と結実の状態を調
査した。その結果を表1(発根率)、表2(活着率)、
表3(着果率と結実率)に示す。発根率は植え替えに十
分な発根を示したものの数をさし穂の数で割ったもの、
活着率は前記移植したもののうち根付き上部が成長を開
始したものの数を移植した数で割ったもの、着果率は成
長を開始したもののうち花芽を誘導、着成したものの数
を移植した数で割ったもの、結実率は花芽を誘導、着成
したもののうち落花せず結実し果肉が肥大したものの数
を着果した数で割ったものである。対象は無処理とオー
キシン(IBA50ppm、100ppm)単独処理と
し、各試験はそれぞれ10本のさし穂を用いて行った。
【0028】
【表1】
【0029】この実験では水溶性キトサン単独あるいは
オーキシン類(IBA)、補助剤(サリチル酸)を併用
した場合に、無処理(発根率:平均15%)、IBA
(発根率:平均38%)単独処理と比較して平均93%
と極めて高い発根率を得ると同時に、発根本数、根長に
関しても無処理、IBA単独処理の発根本数(平均7
本)、根長(平均4cm)と比較して発根本数で平均1
8本、根長で平均8cmと移植に最も適した条件の根を
得ることができた。しかしながら、IBAを併用した場
合、発根率が低下する傾向がみられることから、水溶性
キトサン単独あるいは補助剤(サリチル酸)との併用が
望ましい。
【0030】
【表2】
【0031】移植後、枯死せずに活着し成長を開始した
ものは、水溶性キトサン単独あるいは補助剤(サリチル
酸)と併用したもので100%と極めて高い活着率を得
た。しかしながら、無処理、IBA単独処理では発根本
数、根長があまり良好でなかったことから活着率が低
く、水溶性キトサン単独あるいはオーキシン類(IB
A)、補助剤(サリチル酸)を併用した場合も同様に平
均28%の活着率の低下を示した。従って、移植後の良
好な活着状態を得るには、発根同様に水溶性キトサン単
独あるいは補助剤(サリチル酸)との併用が望ましい。
【0032】
【表3】
【0033】活着後、地上部が栄養成長を始め、そして
生殖成長(花芽形成)が可能な状態を示したものは、水
溶性キトサン単独あるいは補助剤(サリチル酸)との併
用したものが発根、活着同様に最も良好であり、着果率
で100%、結実率で平均49%と良好な結果が得られ
た。通常、さし木による繁殖を行った場合、発根により
さし穂には栄養が不足した状態になっていることから、
表3に示すとおり無処理、IBA単独処理あるいは併用
での着果率は平均68%と低く、又、栄養不足により落
花も激しく、結実率では平均17%である。従って、発
根による栄養の消費を防ぎ、活着後、栄養成長から速や
かに生殖成長(花芽形成)に移行させるためには、発
根、活着同様に水溶性キトサン単独あるいは補助剤(サ
リチル酸)との併用が望ましい。
【0034】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明によって、さし
木が困難な被子植物類のさし木増殖、即ち、さし木によ
る発根率および活着率、着果率、結実率を向上させるこ
とが容易となり、食用の被子植物類(例えばナス科、ト
マト、ナス、パプリカ、ウリ科、キュウリ、スイカ、メ
ロン、カボチャ)の実用的な増殖方法として用いること
ができる。従って、種子による増殖法である有性繁殖法
とは異なり、育苗期間が短い、生育が早い、病虫害に強
い等の優良形質を持つ固体を大量に、安価に増殖するこ
とが可能となることから、農産物の生産効率向上に効果
は絶大である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被子植物類から切断した枝をさし穂と
    し、切断基部をキトサンの溶液に浸すか、あるいはタル
    ク希釈のキトサン含有粉体に粉衣した後、苗床に枝挿
    し、発根を誘導することを特徴とする被子植物類のさし
    木の発根促進方法。
  2. 【請求項2】 さし穂の切断基部をキトサンで前処理し
    た後、前記さし穂切断基部を再度オーキシン類で処理
    し、苗床に枝挿しする請求項1記載のさし木の発根促進
    方法。
  3. 【請求項3】 さし穂の切断基部をキトサンとオーキシ
    ン類が含有する溶液あるいは粉剤で処理した後、苗床に
    枝挿しする請求項1記載のさし木の発根促進方法。
  4. 【請求項4】 キトサンが水溶性キトサンあるいはカル
    ボキシメチル(CM)キトサンである請求項1〜3記載
    のさし木の発根促進方法。
  5. 【請求項5】 キトサンの濃度が溶液では1〜1000
    0ppm、タルク希釈の粉体では10〜50000pp
    mである請求項4記載のさし木の発根促進方法。
  6. 【請求項6】 オーキシン類がインドール酪酸である請
    求項2〜3記載のさし木の発根促進方法。
  7. 【請求項7】 オーキシン類の濃度が溶液では1〜20
    0ppm、タルク希釈の粉体では10〜2000ppm
    である請求項6記載のさし木の発根促進方法。
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