JP2002199248A - 画像エンハンス方法及び装置 - Google Patents

画像エンハンス方法及び装置

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JP2002199248A
JP2002199248A JP2000397019A JP2000397019A JP2002199248A JP 2002199248 A JP2002199248 A JP 2002199248A JP 2000397019 A JP2000397019 A JP 2000397019A JP 2000397019 A JP2000397019 A JP 2000397019A JP 2002199248 A JP2002199248 A JP 2002199248A
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level
pixel
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oversampling
signal level
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JP2000397019A
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Toru Kurata
徹 倉田
Takushi Okuda
拓史 奥田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアの増大やコストアップにならず
に、高密度で良好なエンハンス処理が行えるようにした
エンハンス装置及び方法を提供する。 【解決手段】 近傍画素レベル比較回路2で、入力され
た画像信号に対して、近傍画素のレベルの比較を行う。
レベル制御回路3は、この比較結果に基づいて、VM処
理を模倣して、オーバーサンプリング画素のレベルを制
御する。レベル制御回路3からは、レベル制御されたオ
ーバーサンプリング画素が4画素分パラレルで出力され
る。レベル制御回路3の出力は、周波数変換回路4で、
オーバーサンプリング画素のクロックの周波数に周波数
変換される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像をより鮮明
かつシャープに表示するためのエンハンス装置及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】画像をより鮮明かつシャープに表示する
ための技術としてエンハンス処理がある。従来のディジ
タル画像信号処理装置では、最適なエンハンス処理を実
現するために、様々な工夫がなされてきている。それら
のうち現在においても最も一般的に行われているものの
1つが、いわゆるFIRフィルタを用いたフィルタリン
グ処理である。
【0003】また、より効果的なエンハンス処理を目的
として、オーバーサンプリングと組み合わせたものも多
数提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなオーバーサンプリングを用いたものの殆どは、オー
バーサンプリング後に単なるフィルタリング処理を施し
たものである。このように、単にオーバーサンプリング
した後にフィルタリングした構成では、良好なエンハン
ス効果を得難い。
【0005】また、元画像のパターンと、高密度画像の
テンプレートとのマッチングを行い、その結果によって
高密度画像に変換することで、高密度画像再生を実現し
たものが提案されている。このような構成では、非常に
高密度で良好な画像を再生させることが可能になる。し
かしながら、このような構成では、ハードウェア規模が
大きくなり、コストアップになるという問題がある。
【0006】したがって、この発明の目的は、ハードウ
ェアの増大やコストアップにならずに、高密度で良好な
エンハンス処理が行えるようにしたエンハンス装置及び
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、入力信号レ
ベルと、近傍のサンプリングデータのレベルとを比較す
る近傍画素レベル比較手段と、近傍画素レベル比較手段
の出力に基づいてオーバーサンプリング画素のレベルを
制御し、オーバーサンプリング画素を出力するレベル制
御手段と、オーバーサンプリング画素のクロックに周波
数変換する周波数変換手段とからなる画素エンハンス装
置である。
【0008】この発明は、入力信号レベルと、近傍のサ
ンプリングデータのレベルとを比較し、入力信号レベル
と近傍のサンプリングデータのレベルとの比較出力に基
づいてオーバーサンプリング画素のレベルを制御し、オ
ーバーサンプリング画素のクロックに周波数変換して出
力するようにした画像エンハンス方法である。
【0009】入力信号レベルと、近傍のサンプリングデ
ータのレベルとを比較し、この入力信号レベルと近傍の
サンプリングデータのレベルとの比較出力に基づいて、
VM処理を模倣して、オーバーサンプリング画素のレベ
ルが制御されて、エンハンス処理が行われる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の第1
の実施形態のブロック図である。
【0011】図1において、入力端子1に画像信号が供
給される。この画像信号は、近傍画素レベル比較回路2
に供給されると共に、レベル制御回路3に供給される。
近傍画素レベル比較回路2は、入力された画像信号に対
して、近傍画素のレベルの比較を行うものである。この
例では、入力された画像信号と、ラスタスキャンの信号
系列に対する近傍画素レベルと比較している。近傍画素
レベル比較回路2は、後に説明するように、この比較結
果に基づいて、レベル制御回路3に対する制御量を求め
る。
【0012】近傍画素レベル比較回路2の出力がレベル
制御回路3に供給される。レベル制御回路3で、近傍画
素レベル比較回路2の出力に基づいて、入力画像信号の
レベルが制御される。
【0013】この際、レベル制御回路3は、同時に複数
のレベル制御結果を出力する。この例では、同時に4通
りのレベル制御を行って、その結果として4つの画素レ
ベルを出力している。このレベル制御回路3により、近
傍画素レベル比較回路2の出力に基づいて、オーバーサ
ンプリング画素のレベルを制御することにより、エンハ
ンス処理がなされる。
【0014】レベル制御回路3からの4つの出力が並列
化され、周波数変換回路4に供給される。この周波数変
換回路4により、4つにパラレル化されて入力された画
像信号は、1つずつ4倍速でシリアルに出力される。こ
の際、4倍速のクロックは、PLL5から供給される。
周波数変換回路4の出力が出力端子6から出力される。
【0015】なお、この例では、ラスタスキャンされた
画像信号の、その水平一次元走査方向における4倍密の
高解像度化と一次元エンハンスを同時に実現する例を示
したが、レベル制御回路3の同時処理の本数と周波数変
換回路4の能力によって、理論的には何倍密の高解像度
化も可能である。
【0016】次に、この発明における近傍画素レベル比
較回路2及びレベル制御回路3で行うエンハンス処理に
ついて説明する。
【0017】この発明では、テレビジョン用CRT(Ca
thode-Ray Tube)で用いられてきたVM(Velocity Modu
lation) と呼ばれる技術を応用して、エンハンス処理を
行うようにしている。VM技術は、電子銃で放出された
電子群を偏向ヨークでブラウン管面上に走査させる際
に、電子密度が上昇するときには走査の速度を速く、電
子密度が下降するときには走査の速度を遅くするように
制御するものである。この技術により、管面上の電子ビ
ームスポットの半径が見かけ上小さくなり、視覚的にシ
ャープネスがアップしたような画像になる。
【0018】このように、VMは、電子密度が上昇する
ときには走査の速度を速く、電子密度が下降するときに
は走査の速度を遅くするよう、偏向ヨークの速度変調信
号をコントロールするものであり、このVMの処理を行
うと、以下のような現象を生み出す。
【0019】(a) 入力信号レベルの上昇直後の出力レベ
ルを下げ、その後の出力レベルを急峻に上昇させ、最後
にレベルを落として入力信号レベルに近づける。
【0020】(b) 入力信号レベルの下降直前の出力レベ
ルを上げ、その後の出力レベルを急峻に下降させ、最後
にレベルを上げて入力信号レベルに近づける。
【0021】その結果として現れる管面の輝度レベルの
変化を図示すると、図2及び図3に示すようになる。
【0022】図2は、高レベルの間が1画素のような短
いときに、VMによる処理を行ってときの波形を示すも
のである。すなわち、図2Aに示すような波形の信号に
対してVMと等価な処理を行うと、上述の(a)及び
(b)で示した処理を行ったことになり、図2Bに示す
ような波形となる。
【0023】図3は、高レベルの間が3画素のように長
くなったときに、VMによる処理を行ったときの波形を
示すものである。すなわち、図3Aに示すような波形の
信号に対してVMと等価な処理を行うと、上述の(a)
及び(b)で示した処理を行ったことになり、図3Bに
示すような波形となる。
【0024】以上のように、VMによって、1画素未満
の解像度レベルでエンハンス効果が得られることが分か
る。また図から、高レベルの期間(スポット径)が減少
する傾向にあることも読み取れる。
【0025】図1における近傍画素レベル比較回路2及
びレベル制御回路3は、このVMの処理をディジタル的
に行うものである。
【0026】図4、図5、及び図6は、近傍画素レベル
比較回路2及びレベル制御回路3の動作を示すものであ
る。なお、この例では、説明を簡単とするため、オ−バ
ーサンプリング及びエンハンスは画像の水平方向のみに
施すものとし、周波数変換は4倍速に限定するものとす
る。
【0027】図4は、低レベルの画像信号の2つの間に
1点だけ高レベルの信号が存在する場合である。図4A
において、DA、DB、DCはオーバーサンプリング前
の元画素を表すものとする。図4Bは、図4Aにおいて
中央の部分の画素DBを4倍にオーバーサンプリングし
て、オーバーサンプリング画素Pa、Pb、Pc、Pd
を生成した様子を示している。近傍画素レベル比較回路
2及びレベル制御回路3は、このオーバーサンプリング
画素Pa、Pb、Pc、Pdを、VM処理によりレベル
調整して、図4Cに示すようなデータを生成する。
【0028】なお、この発明では、近傍画素レベル比較
回路2で、近傍画素レベルの比較を行っているが、それ
は、オーバーサンプリング画素Pa、Pb、Pc、Pd
は、それぞれのサンプリング点の最も近い位相(最近
傍)の元画素2つを比較することによって生成されるこ
とを意味する。
【0029】つまり、中央よりも左側に位置するオーバ
ーサンプリング画素PaとPbのレベルは、いずれも元
画素DAとDBを比較することによってそのレベルが決
定され、中央よりも右側に位置するオーバーサンプリン
グ画素PcとPdのレベルは、いずれも元画素DBとD
Cとを比較することによって導き出される。
【0030】この場合、オーバーサンプリング画素Pa
のレベルは、元画素DAからDBに大きくレベルが上昇
しているため、図2及び図3に習うと、むしろレベルを
下げる方向が、よりVMの制御らしい効果を生み出すと
いえる。
【0031】一方、オーバーサンプリング画素Pbのレ
ベルは、元画素DAからDBに大きくレベルが上昇して
いることと、図2及び図3を受けて、レベルをより上げ
る方向が正しいといえる。
【0032】同様に、元画素DBからDCへ大きくレベ
ルが下降していることを受けて、オーバーサンプリング
画素Pc のレベルは上昇、Pd のレベルは下降となる。
【0033】図5は、階段状に信号レベルが上昇してい
く場合のエンハンス処理を示すものである。
【0034】この場合も図4の場合と同様に、近傍元画
素レベルの比較対象としては、オーバーサンプリング画
素Pa、Pbについては、元画素のDAとDB、オーバ
ーサンプリング画素Pc、Pdについては、元画素のD
BとDCとの比較となる。
【0035】そして、図4の場合と同様に、元画素DA
からDBに大きくレベルが上昇していることから、オー
バーサンプリング画素Pa、Pbについては、図4の場
合と同様に、オーバーサンプリング画素Paのレベルを
減少、Pbのレベルを上昇させる。
【0036】ところが、元画素DBから元画素DCへは
レベルが上昇しているものの、それ程大きくは上昇して
いない。この場合、本来のVMの働きからすると、レベ
ルの上昇度に応じて多少のゲイン差は生じるものの、や
はりオーバーサンプリング画素Pcのレベルを持ち上
げ、Pdのレベルは下げる方向に制御することになる。
【0037】しかしながら、このようにレベル変動が小
さい場合には、画像の滑らかなグラデーションの一部と
考え、レベルの立ち上がりを極端に補正するのではな
く、むしろより滑らかに近傍画素のレベルへと繋ぐ方法
が良いと考えられる。
【0038】したがって、図5Cに示すように、オーバ
ーサンプリングデータPdのレベルを僅かに上昇させる
と共に、オーバーサンプリングデータPcのレベルはP
dより更に僅かに上昇させる形となる。仮に元画素DC
をオーバーサンプリングした画素のレベル制御を行うと
すれば、それらのうち最初の2点は、元画素DBのレベ
ルと滑らかに繋がるように、僅かにレベルが下げられる
こととなる。
【0039】このように、入力信号レベルの上昇の変動
が所定値より小さい場合には、入力信号レベルの上昇直
前のオーバーサンプリング画素から徐々にレベルが上げ
られる。同様に、入力信号レベルの下降の変動が所定値
より小さい場合には、入力信号レベルの下降する変化点
のオーバーサンプリング画素から徐々にレベルが下げら
れる。
【0040】図6は、大きなレベル下降と大きなレベル
上昇の狭間で制御を行う場合を示すものである。このよ
うに、大きなレベル下降と大きなレベル上昇の狭間で制
御を行う場合には、図6に示すように、レベルを全く変
化させないことが良いと考えられる。これは、VMの効
果を参考にして、高レベルの期間を減少させるようにレ
ベル制御を行うためである。視覚上の画像のシャープネ
スをアップさせるために、大きなレベル下降直後と上昇
直前のレベル維持することが重要であると考えるからで
ある。大きなレベル上昇と大きなレベル下降の狭間で
も、同様に、レベルを全く変化させないことが良いと考
えられる。
【0041】図7は、この発明の第2の実施の形態を示
すものである。図7において、入力端子11に画像信号
が供給される。このビデオデータは、近傍画素レベル比
較回路12に供給されると共に、ラインメモリ13及び
レベル制御回路14に供給される。
【0042】近傍画素レベル比較回路12は、入力され
た画像信号に対して、近傍画素のレベルの比較を行うも
のである。この例では、ラインメモリ13が設けられて
いるため、入力された画像信号と、ラスタスキャンの信
号系列に対する近傍レベルとが比較されると共に、入力
された画像信号と、垂直方向の信号系列に対する近傍画
素レベルとが比較される。近傍画素レベル比較回路12
は、前述したように、VM処理に基づく処理を行って、
レベル制御回路14に対する制御量を求める。
【0043】近傍画素レベル比較回路12の出力がレベ
ル制御回路14に供給される。レベル制御回路14で、
近傍画素レベル比較回路12の出力に基づいて、入力画
像信号のレベルが制御される。
【0044】この際、レベル制御回路14は、同時に複
数のレベル制御結果を出力する。この例では、スキャン
方向に4通り、垂直方向に4通りのレベル制御を行っ
て、その結果として16の画素レベルを出力している。
このレベル制御回路14により、近傍画素レベル比較回
路12の出力に基づいて、オーバーサンプリング画素の
レベルを制御することにより、エンハンス処理がなされ
る。
【0045】このレベル制御回路14からの16の出力
が並列化され、周波数変換回路15に供給される。この
周波数変換回路15により、16にパラレル化されて入
力された画像データは、1つずつ16倍速でシリアルで
出力される。この際、16倍速のクロックは、PLL1
6から供給される。
【0046】周波数変換回路15の出力がラインメモリ
17に供給される。ラインメモリ17の出力が出力端子
18から出力される。
【0047】上述の第1の例では、近傍比較の対象を画
像のスキャン方向にのみ行っているが、この第2の実施
例の形態では、ラインメモリ13を導入することによっ
て、近傍画素レベル比較回路12の近傍比較の対象を、
画像のスキャン方向に依存した左右の画素だけでなく、
上下方向の画素にも拡張している。
【0048】このとき、後段のレベル制御回路14は、
第1の実施形態と同様に、レベル制御を行った結果の画
素レベルを複数同時に出力するが、この例では、水平垂
直方向それぞれ4倍密化した例を示しており、入力され
た1画素を16点にレベル分解して出力している。
【0049】また、この際、レベル制御回路14は、入
力画素の近傍16点を同時に出力するのに対し、最終的
な出力信号はラスタスキャンであるため、それを吸収す
るためのラインメモリ17をレベル制御回路14の後段
に設ける必要がある。
【0050】ただし、レベル制御回路14とラインメモ
リ17の間に周波数変換回路15を設置することで、1
6パラレルの画素を1画素単位に16倍速するパラレル
/シリアル変換を行っておいた方が、ラインメモリ17
の入力ポート数の削減にもつながり効率的である。
【0051】この実施の形態では、垂直方向へのオーバ
ーサンプリングも同時に行うため、入力元画像の1ライ
ン毎に複数ラインが出力される構成となる。結果的に、
画像信号の水平垂直両方向の高解像度化と二次元エンハ
ンスが実現できる。
【0052】図8は、この発明の第3の実施の形態を示
すものである。図8において、入力端子21に画像信号
が供給される。この画像信号は、ラインメモリ22に供
給される。ラインメモリ22には、PLL23から、4
倍速のクロックが供給される。
【0053】ラインメモリ22からは、4倍速で画像信
号が読み出される。このラインメモリ22の出力が近傍
画素レベル比較回路24に供給されると共に、レベル制
御回路25に供給される。レベル制御回路25で、近傍
画素レベル比較回路24の出力に基づいて、入力画像信
号のレベルが制御される。
【0054】レベル制御回路25は、同時に複数のレベ
ル制御結果を出力する。この例では、スキャン方向に4
通り、垂直方向に4通りのレベル制御を行って、その結
果として16の画素レベルを出力している。
【0055】なお、この場合、近傍画素レベル比較回路
24は、水平方向に隣接する画素を比較する2パターン
の比較と、垂直方向の隣接する画素を比較する2パター
ンとの合わせて4パターンの比較を行うが、レベル制御
回路25では、水平、垂直の制御を分けて、シーケンシ
ャルに処理を行えば、回路効率が良い。
【0056】このレベル制御回路25により、近傍画素
レベル比較回路24の出力に基づいて、オーバーサンプ
リング画素のレベルを制御することにより、エンハンス
処理がなされる。
【0057】レベル制御回路25の出力が周波数変換回
路26に供給される。周波数変換回路26には、PLL
27から16倍速のクロックが供給される。周波数変換
回路26の出力が出力端子28から出力される。
【0058】この第3の実施の形態は、第2の実施の形
態と同様に、近傍画素レベル比較回路の近傍比較の対象
を、画像のスキャン方向に依存した左右の画素だけでな
く、上下方向の画素にも拡張している。
【0059】そして、第3の実施の形態の場合には、ま
ず初段のラインメモリ22が周波数変換機能を内包して
おり、入力されたすべての画素のレベルは一旦ラインメ
モリ22に蓄えられた後、4倍速で出力される。そし
て、近傍画素レベル比較回路24とレベル制御回路25
によって、ラインメモリ22の出力画素の近傍補間画素
が、水平方向4画素単位で出力され、最終段の周波数変
換回路26により、更に4倍速されてシリアルに出力さ
れるという構成になっている。
【0060】この実施の形態の場合も、最終的には16
倍速化されるため、構成的には異なるが、第2の実施例
と全く同じ効果を有することになる。
【0061】図9は、この発明の第4の実施の形態を示
すものである。図9において、入力端子31に画像信号
が供給される。この画像信号は、画素数変換回路32に
供給される。画素数変換回路32で、入力画像信号の画
素数が変換される。
【0062】画素数変換回路32の出力が近傍画素レベ
ル比較回路33に供給されると共に、レベル制御回路3
4に供給される。近傍画素レベル比較回路33は、入力
された画像信号に対して、近傍画素のレベルの比較を行
うものである。
【0063】近傍画素レベル比較回路33の出力がレベ
ル制御回路34に供給される。レベル制御回路34で、
近傍画素レベル比較回路33の出力に基づいて、画素数
変換回路32の出力のレベルが制御される。レベル制御
回路34の出力が出力端子36から出力される。
【0064】この第4の実施の形態は、上述の第2の実
施の形態、第3の実施の形態例を更に発展させたもので
ある。
【0065】これは、図7におけるラインメモリ13、
17と、周波数変換回路15とPLL16を、画素数変
換回路32で置き換えたものである。この画素数変換回
路32により、先ず、スキャン方向及び垂直方向に、必
要な画素数に変換される。例えば、スキャン方向に4画
素、垂直方向に4画素でレベル比較を行う場合には、画
素数変換回路32により、入力画像信号は、スキャン方
向に4倍、垂直方向に4倍に画素変換される。そして、
スキャン方向に4倍、垂直方向に4倍に画素変換された
画像信号に対して、近傍画素レベル比較回路33で近傍
画素レベルの比較が行なわれ、レベル制御回路34で、
近傍画素レベル比較回路33の出力に基づいて、画素レ
ベルが制御される。
【0066】この構成により、フレキシブルかつ高精度
な高解像度補間画像に対し、エンハンス処理を施すこと
が可能となる。
【0067】なお、上述の説明では、入力信号のオーバ
ーサンプリングレートを4倍としてきたが、2倍以上の
整数倍であれば、この発明は適用できる。より良好なエ
ンハンス効果を得るためには、より高いレートのオーバ
ーサンプリングの方が良いが、回路規模の増大やクロッ
ク周波数の上昇、メモリ容量、バンド幅の問題があるた
め、コスト対効果や垂直方向のオーバーサンプリクまで
考えると、2〜8倍程度が適当と考えられる。
【0068】また、入力画像信号のフォーマットについ
ては特に説明していないが、RGBコンポーネントビデ
オ信号を用いても、YUVコンポーネントビデオ信号を
用いても良い。しかし、色調の変化を抑えつつ、エンハ
ンスの効果を得るためには、YUV系のコンポーネント
ビデオ信号のY信号(輝度信号)のみエンハンス処理を
行うことが考えられる。
【0069】また、この発明が適用されたエンハンス処
理では、DA変換後のアナログ的なVM処理をも内包す
る試みであるため、入力信号のダイナミックレンジが大
きく広がって出力されることになる。したがって、この
ダイナミンクレンジを確保するために、レベル制御回路
から後段は、クリッピングをなるべく行わないで、ビッ
ト幅を大きめにとることが望ましい。
【0070】また、この発明の実施例では、ハードウェ
アの回路として示したが、この発明は、コンピュータ上
でソフトウェアとして実現できる。
【0071】
【発明の効果】この発明では、入力信号レベルと、近傍
のサンプリングデータのレベルとを比較し、この入力信
号レベルと近傍のサンプリングデータのレベルとの比較
出力に基づいて、VM処理を模倣して、オーバーサンプ
リング画素のレベルが制御されて、エンハンス処理が行
われる。そして、この発明によれば、従来のフィルタ演
算によるエンハンス処理と比較して、非常に効果的なエ
ンハンス処理を実現することができる。これは、従来画
素単位でしたレベル制御を行えなかったのに対して、こ
の発明では、1画素の数分の一の精度でレベル制御が可
能であるためである。
【0072】また、オーバーサンプリング手法により、
高解像度化も同時に行うことができる。これは、画素数
変換と組み合わせることによって、更なるハイクオリテ
ィな高解像度化とエンハンスの相乗効果を期待できる。
【0073】また、この発明によれば、従来のVM処理
に基づく処理をディジタル的に行っている。従来のアナ
ログのVM処理では、ラスタスキャンの方向にした効果
が発揮できなかったが、この発明によるエンハンス処理
では、ラスタスキャン方向ばかりでなく、垂直方向にも
処理が行える。そのうえ、ディジタル的に実現したこと
により、回路の調整が不要になる。更に、従来のVMで
は実現困難であったRGB独立のエンハンス効果を容易
に実現できる。
【0074】別の点では、従来のフィルタ演算やVM
は、画像信号の時系列的レベル変化の特徴を無視し、一
律同じような信号制御を行ってきたが、この発明では、
レベル変化の大小に応じて処理を切り替えることによ
り、エンハンスとスムージングを画像の特徴に合わせて
選択的に施す処理が実現できる。
【0075】また、VMの効果を模倣した、高レベルの
信号を優先的に細くするエンハンス処理は、特にテレビ
ジョン信号を扱うブラウン管上のスポット径を縮小する
のに効果があり、視覚的なシャープネスの向上に役立
つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態のブロック図であ
る。
【図2】この発明が適用されたエンハンス処理の説明に
用いる波形図である。
【図3】この発明が適用されたエンハンス処理の説明に
用いる波形図である。
【図4】この発明が適用されたエンハンス処理の説明に
用いる波形図である。
【図5】この発明が適用されたエンハンス処理の説明に
用いる波形図である。
【図6】この発明が適用されたエンハンス処理の説明に
用いる波形図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態のブロック図であ
る。
【図8】この発明の第3の実施の形態のブロック図であ
る。
【図9】この発明の第4の実施の形態のブロック図であ
る。
【符号の説明】
2・・・近傍画素レベル比較回路,3・・・レベル制御
回路,4・・・周波数変換回路,5・・・PLL
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA17 PA26 PA28 PA53 PA58 PA84 RA02 RB04 RB08 SA22 XB02 XB03 XB04 YC10 5C082 BA20 BA41 CA11 CA21 CA22 CA81 CB01 DA51 MM10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号レベルと、近傍のサンプリング
    データのレベルとを比較する近傍画素レベル比較手段
    と、 上記近傍画素レベル比較手段の出力に基づいてオーバー
    サンプリング画素のレベルを制御し、上記オーバーサン
    プリング画素を出力するレベル制御手段と、 オーバーサンプリング画素のクロックに周波数変換する
    周波数変換手段とからなる画素エンハンス装置。
  2. 【請求項2】 上記近傍画素レベルの比較は、左右方向
    の1次元の比較である請求項1に記載の画像エンハンス
    装置。
  3. 【請求項3】 上記近傍画素レベルの比較は、上下左右
    の2次元の比較である請求項1に記載の画像エンハンス
    装置。
  4. 【請求項4】 垂直方向に隣接する画素の比較を行うた
    めに、前段にラインメモリを設けるようにした請求項1
    に記載の画像エンハンス装置。
  5. 【請求項5】 上記ラインメモリで周波数変換を行うよ
    うにした請求項4に記載の画素エンハンス装置。
  6. 【請求項6】 前段にオーバーサンプリング画素の画素
    数に画素数変換する画素数変換手段を設けるようにした
    請求項1に記載の画像エンハンス装置。
  7. 【請求項7】 上記レベル制御手段は、CRTにおいて
    電子銃で放出された電子群を偏光ヨークで管面上に走査
    させる際に、電子密度が上昇するときに走査の速度を速
    くし、電子密度が下降するときに走査の速度を遅くする
    ような制御と等価な制御を行うものである請求項1に記
    載の画像エンハンス装置。
  8. 【請求項8】 上記レベル制御手段は、上記入力信号レ
    ベルの上昇及び下降を検出し、 上記入力信号レベルが上昇したときには、上記入力信号
    レベルの変化点のオーバーサンプリング画素のレベルを
    下げ、その後の画素のレベルを急峻に上昇させ、 上記入力信号レベルが下降したときには、上記入力信号
    レベルの変化点のオーバーサンプリング画素のレベルを
    上げ、その後の画素のレベルを急峻に下降させるように
    した請求項1に記載の画像エンハンス装置。
  9. 【請求項9】 上記レベル制御手段は、上記入力信号レ
    ベルの上昇又は下降の変動が小さい場合には、上記入力
    信号レベルの上昇又は下降する変化点のオーバーサンプ
    リング画素から徐々にレベルを上げ又は下げていくよう
    にした請求項1に記載の画像エンハンス装置。
  10. 【請求項10】 上記レベル制御手段は、上記入力信号
    レベルが大きく下降してから大きく上昇する場合又は大
    きく上昇してから大きく下降する場合には、その間のサ
    ンプリング画素レベルを保持するようにした請求項1に
    記載の画像エンハンス装置。
  11. 【請求項11】 上記入力信号は輝度信号である請求項
    1に記載の画像エンハンス装置。
  12. 【請求項12】 入力信号レベルと、近傍のサンプリン
    グデータのレベルとを比較し、 上記入力信号レベルと近傍のサンプリングデータのレベ
    ルとの比較出力に基づいてオーバーサンプリング画素の
    レベルを制御し、 オーバーサンプリング画素のクロックに周波数変換して
    出力するようにした画像エンハンス方法。
  13. 【請求項13】 上記近傍画素レベルの比較は、左右方
    向の1次元の比較である請求項12に記載の画像エンハ
    ンス方法。
  14. 【請求項14】 上記近傍画素レベルの比較は、上下左
    右の2次元の比較である請求項12に記載の画像エンハ
    ンス方法。
  15. 【請求項15】 上記オーバーサンプリング画素のレベ
    ル制御は、CRTにおいて電子銃で放出された電子群を
    偏光ヨークで管面上に走査させる際に、電子密度が上昇
    するときに走査の速度を速くし、電子密度が下降すると
    きに走査の速度を遅くするような制御と等価な制御を行
    うものである請求項12に記載の画像エンハンス方法。
  16. 【請求項16】 上記オーバーサンプリング画素のレベ
    ル制御は、上記入力信号レベルの上昇及び下降を検出
    し、 上記入力信号レベルが上昇したときには、上記入力信号
    レベルの変化点のオーバーサンプリング画素のレベルを
    下げ、その後の画素のレベルを急峻に上昇させ、 上記入力信号レベルが下降したときには、上記入力信号
    レベルの変化点のオーバーサンプリング画素のレベルを
    上げ、その後の画素のレベルを急峻に下降させるように
    した請求項12に記載の画像エンハンス方法。
  17. 【請求項17】 上記オーバーサンプリング画素のレベ
    ル制御は、上記入力信号レベルの上昇又は下降の変動が
    小さい場合には、上記入力信号レベルの上昇又は下降す
    る変化点のオーバーサンプリング画素から徐々にレベル
    を上げ又は下げていくようにした請求項12に記載の画
    像エンハンス方法。
  18. 【請求項18】 上記オーバーサンプリング画素のレベ
    ル制御は、上記入力信号レベルが大きく下降してから大
    きく上昇する場合又は大きく上昇してから大きく下降す
    る場合には、その間のサンプリング画素レベルを保持す
    るようにした請求項12に記載の画像エンハンス方法。
  19. 【請求項19】 上記入力信号は輝度信号である請求項
    12に記載の画像エンハンス方法。
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