JP2002198945A - 同期データ伝送方法 - Google Patents

同期データ伝送方法

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JP2002198945A JP2001363669A JP2001363669A JP2002198945A JP 2002198945 A JP2002198945 A JP 2002198945A JP 2001363669 A JP2001363669 A JP 2001363669A JP 2001363669 A JP2001363669 A JP 2001363669A JP 2002198945 A JP2002198945 A JP 2002198945A
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    • G06F13/00Interconnection of, or transfer of information or other signals between, memories, input/output devices or central processing units
    • G06F13/38Information transfer, e.g. on bus
    • G06F13/42Bus transfer protocol, e.g. handshake; Synchronisation
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 論理値Aのデフォルト値に維持されているク
ロック線(CK)と少なくとも一本のデータ線(DT)
により、それぞれAと反対の論理値Bを表す電位にクロ
ック線を拘束することができる二つの装置(D1、D
2)間でデータを送信するための方法を提供する。 【解決手段】 本発明によれば、両装置は、データを送
信する際にはクロック線をBに拘束し、データが送信さ
れる装置は、該装置がデータを読取っていない間はクロ
ック線を解放せず、データを送信する装置は、少なくと
もデータが送信される装置によってクロック線が解放さ
れる時点までは前記データをデータ線上に維持する。特
に、マイクロコンピュータとマイクロプロセッサ間の通
信に適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルシステム
間のデータ伝送に関し、特にマイクロプロセッサとマイ
クロコンピュータ間、または二つのマイクロプロセッサ
間のデータ伝送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタルコンピュータ時代の到来以来、
デジタルデータ伝送方法は、コンピュータシステムの実
装において極めて重要になってきており、それらに対す
る様々な開発が行われてきた。一般に、データ伝送方法
は、「物理層」とも呼ばれる物理リンクに常に基くもの
で、これにより電気信号の形式および継続時間を定義す
る所定のプロトコルに従った、ライン上の二つのノード
間における電気信号の物理的な伝送が保証される。この
プロトコルは、物理層と組み合わされ、通信プロトコ
ル、すなわちデータリンク層によって完成されるもの
で、これにより通信装置間で特定のデータの送受信およ
び同期規則を割り当てることによって、衝突を避けつつ
データ転送を管理することができる。そして、この第2
レベルのプロトコルは、物理層を介して送信されるコマ
ンドによって構成される第3レベルのプロトコルによっ
て完成され、各コマンドは、そのフォーマット、内容、
および指示が予め定義された規則に適合しているビット
列によって構成されている。コンピュータネットワーク
やデジタル電話通信ネットワークのような非常に高レベ
ルのネットワークでは、これらの第1レベル以外に、一
緒にネットワークの一貫性を保証する重要な階層のプロ
トコルがある。
【0003】本発明は、データリンク層レベルに位置す
る低レベルのデータ伝送方法に関するもので、例えばマ
イクロコンピュータを使用してマイクロプロセッサ上で
試験または保守動作を行うために、マイクロコンピュー
タとマイクロプロセッサ間の通信、または例えば単一の
プリント回路基盤上に配置された二つのマイクロプロセ
ッサなどの、二つのマイクロプロセッサ間の通信などの
産業上の適用を意図したものである。
【0004】この適用の分野において最もよく使用され
ているデータ伝送方法には、同期方式と非同期方式の両
方がある。同期方式は、マスタ装置によって送信される
クロック信号を伝達するクロック線が存在することで非
同期方式と区別され、それ以外の一つまたは複数の装置
は、データを送受信するために該クロック信号の同期を
とる。同期方式の利点は、共通のクロック信号によって
行われる同期により、非常に長いビット列を送信できる
ようになることである。一方、この方式では、前記の装
置がそれらの動作の同期をとれるようにする様々な制御
信号(RX、TX、RS、TS…)を伝えるために、い
くつかの線が必要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さらに詳細には、同期
通信方法は、上述した適用に対して3つの主な欠点があ
る。一方では、この方法は、制御信号を送信できるよう
にするために、いくつかのマイクロプロセッサ入力/出
力を保有する必要がある。もう一方では、この方法は、
マイクロプロセッサに、いわゆるUSART回路(Univ
ersal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitte
r)などの、通信プロトコルを管理する特定のインタフ
ェース回路を備える必要があり、その価格およびサイズ
がかなりのものになる。最後に、この方法では、互換性
をもつように通信すべき二つの装置の各内部クロックが
必要である。さらに、前記装置の一方は、マルチタスク
モードで動作することができ、もう一方の装置に指示さ
れた時にデータを送受信するために利用可能なものでは
ない。
【0006】非同期データ伝送方式は、二本の線のみを
用いて実現することができるという点において有利であ
るが、この方法もまた、通信プロトコルを管理し、送受
信されるビット列を格納するためにバッファレジスタを
含む、UART回路(Universal Asynchronous Receive
r Transmitter)などの特定の通信インタフェース回路
が必要である。所定の周波数で動作する装置は、さらに
高い周波数で動作する装置によって送信される非同期デ
ータを受信できないので、非同期通信はまた、調整され
たクロック周波数も必要とする。
【0007】従って、本発明の一つの目的は、同期タイ
プのもので、非常に異なるクロック周波数を有する二つ
の装置が、適用可能である場合に、通信できるようにす
るデータ伝送方法を提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、シリアルデータ伝送
のために、二本の線のみにより実現できるような同期方
式を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的は、二つの装置
間で、論理値Aのデフォルト値に維持されているクロッ
ク線と少なくとも一本のデータ線により、データを伝送
するための方法であって、各装置は、Aと反対の論理値
Bを表す電位に前記クロック線を拘束することが可能
で、データが送信される際、前記二つの装置はクロック
線をBに拘束し、データが送信される装置は、該装置が
前記データを読み取っていない間はクロック線を解放せ
ず、データを送信する装置は、少なくともデータが送信
される装置によってクロック線が解放される時点まで
は、前記データをデータ線上に維持することを特徴とす
る方法を提供することによって達成される。
【0010】ある実施形態によれば、前記装置の一方は
マスタで、もう一方はスレーブであり、マスタは、デー
タが送信される際に、データが送信される方向に関わら
ず、最初に前記クロック線をBに拘束するものであるこ
とにおいてスレーブと区別される。
【0011】ある実施形態によれば、マスタがデータを
スレーブに送信すべき時、マスタは、前記データをデー
タ線に出力し、それからクロック線をBに拘束する。
【0012】ある実施形態によれば、スレーブがマスタ
からデータを受信すべき時、スレーブは、前記クロック
線上において値Bを検出し、それからクロック線をBに
拘束し、前記データを読み取る。
【0013】ある実施形態によれば、スレーブが、デー
タを受信した後にクロック線を解放するために有する時
間は、スレーブがクロック線を解放していない間、マス
タはいかなる新たなデータも送信しないので、マスタの
いかなる動作とも無関係である。
【0014】ある実施形態によれば、マスタがスレーブ
からデータを受信すべき時、マスタはクロック線をBに
拘束する。
【0015】ある実施形態によれば、スレーブがマスタ
にデータを送信すべき時、スレーブは、クロック線上に
おいて値Bを検出し、それからクロック線をBに拘束
し、前記データをデータ線に出力する。
【0016】ある実施形態によれば、スレーブが、デー
タを送信した後でクロック線を解放するために有する時
間は、スレーブがクロック線を解放していない間、マス
タは新たなデータの送信を要求するためにクロック線を
Bに拘束しないので、マスタによるいかなる動作とも無
関係である。
【0017】ある実施形態によれば、クロック線が論理
値Aを有している時、マスタがクロック線をBに拘束す
るために有する時間は、スレーブによるいかなる動作と
も無関係である。
【0018】ある実施形態によれば、前記方法は、クロ
ック線がAからBに変わると自動的に前記クロック線を
Bに拘束するトリガ手段と、前記トリガ手段にクロック
線解放信号を出力するための入力と、クロック線が前記
トリガ手段によってBに拘束されている時は第1の値を
有し、クロック線がトリガ手段によって解放されている
時は第2の値を有する情報信号を送るための出力とを備
える通信インタフェース回路を、前記スレーブに備えつ
けるステップを含む。
【0019】ある実施形態によれば、前記方法は、前記
通信インタフェース回路に、少なくとも一つのデータを
格納する手段と、クロック線がAからBに変わると自動
的に前記データをデータ線に出力する手段とをさらに備
えるステップを含む。
【0020】ある実施形態によれば、A=1かつB=0
である。
【0021】本発明はまた、クロック線への接続端子
と、データ線への少なくとも一つの接続端子と、論理値
Aと反対の論理値を表す電位Bに前記クロック線を拘束
する手段と、データが送信される時に、クロック線が前
記論理値Aを持つことを確認または待機し、前記データ
をデータ線に出力し、前記クロック線をBに拘束し、そ
れからクロック線を解放し、少なくとも前記クロック線
が論理値Aを持つ時点まで前記データをデータ線上に維
持する動作を行う手段とを含む、マスタタイプの送受信
装置に関するものである。
【0022】ある実施形態によれば、前記装置は、デー
タが受信される時に、クロック線が論理値Aを持つこと
を確認または待機し、前記クロック線をBに拘束し、デ
ータ線上のデータを読み取り、それからクロック線を解
放する動作を行う手段をさらに含む。
【0023】本発明は、上述したようなマスタタイプ装
置と通信するようになされたスレーブタイプのデータ送
受信装置であって、クロック線への接続端子と、データ
線への少なくとも一つの接続端子と、論理値Aと反対の
論理値を表す電位Bに前記クロック線を拘束する手段
と、データが受信される時に、クロック線におけるAか
らBへの変化を検出し、前記クロック線をBに拘束し、
データ線上のデータを読み取り、前記クロック線を解放
する動作を行う手段とを備える装置にも関するものであ
る。
【0024】ある実施形態によれば、前記スレーブタイ
プ装置は、データが送信される時に、クロック線におけ
るAからBへの変化を検出し、前記クロック線をBに拘
束し、データ線にデータを出力し、前記クロック線を解
放する動作を行う手段をさらに備えるものである。
【0025】本発明は、クロック線と少なくとも一本の
データ線によって、上述したスレーブタイプの装置に接
続された、上述したマスタタイプの装置を備える、同期
データ伝送システムにも関するものである。
【0026】本発明はまた、クロック線と少なくとも一
本のデータ線によって、上述したマスタタイプ装置に接
続されている、または接続されるようになされたスレー
ブタイプの通信インタフェース回路であって、論理値A
と反対の論理値を表す電位Bにクロック線を拘束する手
段と、前記クロック線がAからBに変化すると自動的に
クロック線をBに拘束するトリガ手段と、クロック線解
放信号を前記トリガ手段に出力するための入力と、前記
トリガ手段によってクロック線がBに拘束されている時
は第1の値を有し、該トリガ手段によってクロック線が
解放されている時は第2の値を有する情報信号を送るた
めの出力とを備えるインタフェース回路に関するもので
ある。
【0027】ある実施形態によれば、前記通信インタフ
ェース回路は、少なくとも一つのデータを格納する手段
と、前記クロック線がAからBに変化した時に自動的に
前記データをデータ線に出力する手段とをさらに備える
ものである。
【0028】本発明のこれらおよび他の目的、特徴、お
よび利点は、本発明の方法に関する以下の説明におい
て、下記の図面と関連させてさらに詳細に説明される。
【0029】
【発明の実施の形態】(本発明の方法の一般原理)図1
は、一方はクロック線CKとして、他方はデータ線DT
として使用される二本の線のみを用いて、二つの装置D
1、D2間の同期データリンクを達成するための、本発
明による方法の実施の一例を概略的に示すものである。
クロック線は、所定の論理値のデフォルト値、ここで
は、例えば、一方はクロック線CKに、他方は論理
“1”を示す電源VDDに接続されたプルアップ抵抗に
よって得られる値“1”に維持されている。データ線D
Tもまた、プルアップ抵抗によって所定の論理値、ここ
では値“1”に維持されていることが好ましい。
【0030】本発明によれば、各装置D1、D2は、ク
ロック線CK上で二つの動作を行うことができる。 1)クロック線CKを、デフォルト値と反対の論理値に
拘束する、すなわちここではCK線を0に拘束する 2)クロック線CKを、デフォルト論理値に戻るように
解放する。
【0031】本発明によれば、これら二つの基本動作
は、以下の一般規則を適用することによって、装置D
1、D2間のデータ伝送の同期をとるために用いられ
る。 1)二つの装置は、データを送信する時はクロック線を
0に拘束する。 2)データを送信する装置は、少なくともデータを読み
取るべき装置によってクロック線が解放される時点まで
は、データ線DT上に該データを維持する。 3)データを読み取る装置は、該データを読み取った後
にのみクロック線CKを解放する。
【0032】なお、本明細書では「0に拘束する」(ま
たは「低く拘束する」)という表現が、「強制的に0に
する」という表現より好まれているが、二つの表現は極
めて類似していることが分かるであろう。実際、ある装
置が「クロック線を強制的に0にする」と言えば、該装
置がクロック信号を0に変えることを意味するであろ
う。しかし、本発明の方法では、ある装置は、クロック
線がすでに他の装置によって強制的に0にされている間
に、クロック線を強制的に0にすることができる。この
ような状況では、「拘束する」という動詞がより適切で
あると思われる。
【0033】データを送信するために前記各装置が行う
動作をここで説明する。前記装置の一方、例えばD1を
マスタ装置(MSTR)と呼び、もう一方の装置D2を
スレーブ装置(SLV)と呼ぶ。「マスタ」と「スレー
ブ」という語はここでは、これらの語の通常の意味で使
用されるものでないことに留意すべきである。ここでマ
スタ装置は、マスタが常に最初にクロック線CKを0に
拘束するという点で、スレーブ装置と区別される。この
ために、マスタは、スレーブの動作に依存しない時間を
有する。データ線DT上のデータを送信した、または読
取った後でクロック線CKを解放するために、スレーブ
もまたマスタの動作に依存しない時間を有する。
【0034】このように、データがマスタによって送信
される場合は、データがスレーブによって送信される場
合と区別される。
【0035】(マスタからスレーブ方向のデータ伝送)
データビットをスレーブに送信するためにマスタが行う
動作が図2Aのフローチャートで説明されるが、これは
以下のステップからなる。 ステップM10:CK=1を待つ、または確認する ステップM11:ビットbをDTに出力する ステップM12:線CKを0に拘束する ステップM13:CKを解放する ステップM14:CK=1を待つ、または確認する ステップM15:DTを解放する ステップM16:データ処理
【0036】まず、線CKが1でない時(ステップM1
0)、マスタはビットbを線DTに出力しない(ステッ
プM11)ことが分かる。実際、線CKが0のままな
ら、これは、スレーブが先に送信されたデータを読み取
っているか、他のタスクで忙しいか、またはそのクロッ
クが非常に遅いために、データ受信の用意ができていな
いことを意味し、実際にこれらの様々な可能性は重なり
うる。従って、ここでは、新しいデータの送信はスレー
ブの「許可」をに依存し、この許可は線CKが解放され
た(1になった)時点から得られるのみであると思われ
るだろう。
【0037】線CKが解放されると、マスタは、ステッ
プM11でデータを線DTに出力することによって始動
し、ステップM12で線CKを0に拘束して、データが
利用可能であることをスレーブに通知し、その後ステッ
プM13で線CKを解放する。線CKが0に設定される
前に線DTにデータを出力することによって、スレーブ
が線CKにおいて立下がりエッジを検出するとすぐに、
データが利用可能となることがスレーブに保証される。
【0038】「データ処理」ステップM16は、新たな
データを送信するためにステップM10に戻る前にマス
タが行うであろう任意の操作を意味する。こうしてマス
タは、内部メモリにデータを読み取っている、またはそ
の出力にデータを準備しているか、他のタスクで忙しい
か、あるいはそのクロックがスレーブと比べて非常に遅
いので、スレーブと無関係に新たなデータの送信を遅延
することができ、さらに実際にはこれらの様々な可能性
が重なることがあり得る。こうしてここでは、データの
送信は、マスタの利用可能性にも依存するように思われ
る。
【0039】図2Aのフローチャートにおいて点線で表
されるステップM14およびM15は、ビット列を送信
する場合、随意行われる。実際には、ステップM11で
線DTに出力されたデータは、次のビットを送信するこ
とに相当する次のステップM11まで線DT上に維持す
ることが可能である。その場合、確認ステップM14
は、確認ステップM10と一緒だと重複する。
【0040】マスタによって送信されたデータを読み取
るためにスレーブが行う動作を図2Bのフローチャート
において説明するが、これは以下のステップからなる。 ステップE10:線CKにおける0への変化を検出する ステップE11:線CKを0に拘束する ステップE12:ビットbを読み取る ステップE13:データ処理 ステップE14:CKを解放する
【0041】まず、スレーブは、ステップE10で立下
がりエッジを検出した後でのみ、ステップS12でデー
タを読み取ることが分かるであろう。実際、デフォルト
論理値、この場合“1”から、反対の論理値、この場合
“0”への遷移の検出は、ここではデータがマスタによ
って線DTに出力されたことを意味する。
【0042】さらに、ステップE12でデータを読み取
る前にステップE11で線CKを0に拘束することによ
り、スレーブがデータの読取を終えておらず、まだステ
ップE14で線CKを解放することによって新たなデー
タを受信する用意ができていることを通知していない
時、スレーブは、マスタが線DTに別のデータを出力す
るのを防ぐことができる。
【0043】こうして、読取ステップE12と線CK解
放ステップE14の間に、スレーブは、マスタに制御さ
れることがなく、受信データを格納するため、あるいは
他のタスクを行うために用いることのできる「データ処
理」ステップE13の利益を有し、このステップの継続
時間は、スレーブクロック周波数および達成しなければ
ならないであろう他のタスクの関数である。
【0044】すでに見たように、新たなデータの送信
は、スレーブの利用可能性に支配される。スレーブ側の
ステップE14と、マスタ側のステップM10からステ
ップM11への変化との因果関係は、図2Aおよび2B
に矢印で示されている。マスタ側のステップM12とス
レーブ側のステップE10からステップE11の変化と
の因果関係は、別の矢印で示されている。
【0045】実際には、ステップE11でスレーブによ
って行われる、ステップM12でマスタによって行われ
る動作に続く線CKを0に拘束する動作は、線CKの立
下りエッジを感知するトリガ回路によって自動的かつほ
ぼ即座に行うことができる。この場合、ステップE10
は、そのようなトリガ回路の動作に内在するステップ
で、その例については下で説明する。
【0046】最後に、これらの装置のそれぞれが、二つ
の装置を区別するために用いられている「マスタ」と
「スレーブ」の資格にかかわらず、線CKの部分的マス
タ装置であることが分かるであろう。その結果、各装置
は、クロック周波数に格差がある場合、または一方の装
置がデータ送信自体よりも優先される適用においてマル
チタスクで動作する時、その装置の操作スピードをもう
一方に課すことができる。
【0047】図3Aおよび3Bは、マスタからスレーブ
方向のデータ送信のための本発明による方法の全体図を
示している。
【0048】これらの二つの図では、マスタが時間t1
にデータ(ビットb)を線DTに出力し、時間t2に線
CKを0に拘束することが分かるであろう。その部分に
対して、スレーブは、ほぼ同じ時間t2に線CKを0に
拘束する。ここで、上述したように、この動作はラッチ
回路によって自動的に行われるものとする。
【0049】図3Aは、マスタがスレーブより早い場合
を図示している。マスタは時間t3に線CKを解放する
が、スレーブはt3に続く時間t4に線CKを解放する
にすぎないことがわかるであろう。従って、この場合、
その周期をデータ送信に課すのはスレーブである。該ビ
ットは、t2とt4の間の任意の時間にスレーブによっ
て読み取られる。
【0050】図3Bは、スレーブがマスタより早い場合
を図示している。ここで、スレーブは時間t3に線CK
を解放するが、マスタはt3に続く時間t4に線CKを
解放するにすぎない。従って、この場合、その周期をデ
ータ送信に課すのはマスタとなる。前記ビットは、t2
とt3の間の任意の時間にスレーブによって読み出され
る。
【0051】上述したように、時間t5の、マスタによ
るデータ線DTの解放は、新たなデータが送信される場
合、随意行われる。
【0052】(スレーブからマスタ方向のデータ送信)
データビットをマスタに送るためにスレーブが行う動作
が図4Bのフローチャートで説明され、これは以下のス
テップからなる。 ステップE20:線CKにおける0への変化を検出する ステップE21:線CKを0に拘束する ステップE22:ビットbをDTに出力する ステップE23:データ処理 ステップE24:CKを解放する ステップE25:CK=1を待つ、または確認する ステップE26:DTを解放する
【0053】ここでスレーブは、ステップE20で線C
Kにおける0への変化を検出した後にのみ、線DTにビ
ットを付加する。実際、ビットがマスタによって送信さ
れるかスレーブによって送信されるかに関わらず、デー
タ送信を開始するのはマスタである。
【0054】ステップE22における線DTへのビット
の出力に先行して、スレーブが線CKを0に拘束するス
テップE21が行われる。ステップE21およびE22
が、実際には同時または準同時とすることができること
が下から分かるであろう。なぜなら、 ―データは、スレーブ側に設けられた出力バッファに準
備することができ、 ―第1のトリガ回路は、立下りエッジが線CKにおいて
発生した時に自動的に線CKを拘束するよう、スレーブ
側に設けることができ、 ―第2のトリガ回路は、線CKでレベル0が発生した時
に線DTにデータを送信するよう出力バッファに自動的
に作用するように、スレーブ側に設けることができるか
らである。
【0055】このような状況では、前記検出ステップE
20は、第1のトリガ回路の動作に含まれている。
【0056】さらに、ステップE20〜E21は上述し
たステップE10〜E11(図2B)と同一であるの
で、下に見られるように、同様のトリガ回路によって自
動的に行うことができる。
【0057】線CKを解放するステップE24の前の
「データ処理」ステップE23は、上記のように、スレ
ーブが行うであろう任意の動作を意味し、その継続時間
はマスタの制御下にあるものではない。こうして、スレ
ーブは、線CKをまだ解放していないうちに、マスタが
任意の新たなビット送信(下に述べるステップM21)
を開始しないようにしている。
【0058】図4Bにおいて点線で表されているステッ
プE25およびE26は、ビット列送信に対して随意行
われる。実際には、ステップE22で線DTに出力され
たデータは、前記ビット列の次のビットが送信される次
のステップE22まで線DT上に維持することができ
る。この場合、線CKにおける立下がりエッジの検出
は、線CKがマスタによって先に解放されていることを
意味するので、確認ステップE25は、検出ステップE
20と一緒だと重複する。
【0059】データを受信するためにマスタが行う動作
が図4Aのフローチャートにおいて説明されており、こ
れは以下のステップからなる。 ステップM20:CK=1を待つ、または確認する ステップM21:線CKを0に拘束する ステップM22:ビットbを読み取る ステップM23:線CKを解放する ステップM24:データ処理
【0060】マスタは、ステップM20において、線C
Kを0に拘束することによって通信を開始する。ここ
で、この0への拘束は、ビットを送信するための要求に
相当する。線CKを0に拘束する前に、マスタは、線C
Kがスレーブに解放されたことをステップM20で確認
し、これはスレーブの準備が整っていることを意味す
る。
【0061】線CKを0に拘束した後、マスタは、ステ
ップM22でビットを読み取り、それからステップM2
3で線CKを解放する。マスタは、その後、例えばその
メモリに受信したビットを格納するために「データ処
理」ステップM24を有するが、スレーブは、マスタが
ステップM21で線CKを再び0に拘束していない間
は、いかなる新たなデータも送信することができないの
で、このステップの継続時間はスレーブの制御下にある
ものではない。
【0062】図4Aおよび図4Bでは、マスタ側のステ
ップM21とスレーブ側のステップE20からステップ
E21への変化との因果関係が矢印によって示されてい
る。別の矢印が、スレーブ側のステップE24とマスタ
側のステップM20からステップM21への変化との因
果関係を示している。
【0063】図5Aおよび図5Bは、スレーブからマス
タ方向のデータ送信のための本発明による方法の全体図
を示している。
【0064】これら二つの図から、マスタが線CKを0
に拘束した時間t2に、スレーブが線CKを0に拘束
し、データ(ビットb)を線DTに送ることが分かる
が、その両方の動作はここでは、下に説明する出力バッ
ファおよびトリガ回路の使用により同時または準同時で
ある。
【0065】図5Aは、マスタがスレーブより早く、時
間t3に線CKを解放するが、スレーブはt3に続く時
間t4に線CKを解放するにすぎない場合を図示してい
る。こうして、ビットは時間t2と時間t3の間の任意
の時間にマスタによって読み取られる。
【0066】図5Bは、スレーブがマスタより早く、時
間t3に線CKを解放するが、マスタはt3に続く時間
t4に線CKを解放するにすぎない場合を図示してい
る。こうして、ビットは時間t2と時間t4の間の任意
の時間にマスタによって読取られる。
【0067】上記のように、データ線DTの時間t5で
の解放は、新たなデータがスレーブによって送信される
場合、随意行われる。
【0068】しかしながら、実際には、データ送信方向
が変わった際のデータ線上の衝突を避けるために、線D
Tの解放は、好ましくは暗黙的かつ自動的でなければな
らず、時間t5は、時間t4の直後に発生しなければな
らない。
【0069】(スレーブ装置用の通信インタフェース回
路の実施形態)図6は、通信インタフェース回路HWC
の実施形態の一例を非限定的に表しているが、これはス
レーブ装置SLVと組み合わされて本発明のいくつかの
ステップを自動的に行うようになされる、すなわち、 1)クロック線CKでの立下りエッジに反応して、クロ
ック線を0に拘束すること、および 2)クロック線上のレベル0に反応して、データ線DT
にデータビットを出力すること、である。
【0070】実際には、このような回路HWCは、下に
見られるように、スレーブ装置に組み込むか、またはス
レーブ装置に接続された外部ボックスに組み込むことが
できる。
【0071】ここで、回路HWCは、4つのフリップフ
ロップFD、それぞれFD1ないしFD4と、2つの3
状態バッファT1、T2と、シュミット・トリガタイプ
(すなわちスイッチヒステリシス)の3つの反転ゲート
I1、I2、I3を備え、反転ゲートI2とI3は直列
に並べられている。該回路HWCはまた、スレーブ装置
に接続される複数の入力/出力を備え、立上がりエッジ
においてアクティブである入力ACK(“アクノリッ
ジ”)、LOWレベルでアクティブである入力NINI
T(“初期化”)、操作モード(送信または受信)を選
択するための入力ER、データ入力DIN、データ出力
DOUT(Data Out)、および同一名の制御信号を送る
出力STATUSに分けられる。回路HWCはまた、線
CKに接続される端子CKP、線DTに接続される端子
DTP、端子CKPに接続されるプルアップ抵抗R1、
および端子DTPに接続されるプルアップ抵抗R2を備
える。
【0072】フリップフロップFD1〜FD4のそれぞ
れは、 ―入力D、それぞれD1〜D4、 ―出力Q、それぞれQ1〜Q4、 ―反転出力NQ、それぞれNQ1〜NQ4、 ―出力Qを1に設定するための、LOWレベルでアクテ
ィブである入力NSET、それぞれNSET1〜NSE
T4、 ―出力Qを0に設定するための、LOWレベルでアクテ
ィブである入力NCLR、それぞれNCLR1〜NCL
R4、および ―入力Dにあるデータを出力Qに送るための、立上がり
エッジでアクティブであるトリガ入力H、それぞれH1
〜H4、を備える。
【0073】回路HWCにおける様々な要素間の接続
と、フリップフロップFD1〜FD4のいくつかの入力
の極性1または0は、この明細書の一部である付録の表
1によって説明される。任意のデータのやり取りに先立
って、出力Q1はスリーブによって1に設定される。出
力NQ3は、CK=1の時に0に設定され、CKが1に
変わる時に、0のままであろう。
【0074】回路HWCの動作 回路HWCは、信号ERを1にすることによってデータ
受信モードに設定される。入力D3はそのとき1で、出
力NQ3は0である。出力NQ3に制御されるバッファ
T2は高インピーダンス状態であり、出力Q4は端子D
TPから分離されている。
【0075】ラインCK/DTの他端に接続されている
マスタ装置(図示せず)が、データが線DT上において
利用可能であることを示すために線CKを0に設定する
と、ゲートI1の出力は1に変わる。入力H2は、立上
がりエッジを受信し、フリップフロップFD2をトリガ
し、入力D2は常に1であるので、その出力Q2は1に
変わる。出力Q2が1に変わることによりバッファT1
がアクティブになり、これは透過になって線CKを0
(接地)に拘束する。このように、線CKでの立下りエ
ッジに応答して、回路HWCは自動的に線CKを0に拘
束する。
【0076】同時に、ゲートI2の入力が1に変わり、
信号STATUSがゲートI3の出力にて1に変わり、
これによってスレーブ装置は、マスタが線CKを0に拘
束したことが分かる。そしてスレーブ装置は、線DTに
接続されている端子DOUT上にあるデータを読み取
る。データを読み取り、例えばスレーブ装置が内部メモ
リに受信データを格納できるようにする「データ処理」
ステップの後で、スレーブ装置は正パルスを入力AC
K、すなわちフリップフロップFD1の入力H1に出力
する。一方、フリップフロップFD1の入力D1が常に
0で、その一方ではQ2=NSET1=1なので、出力
Q1は0に移行する。出力Q1が0に変わると、その後
入力NCLR2が0となり、フリップフロップFD2の
出力Q2を0に変える。するとバッファT1は、高イン
ピーダンス状態に戻り、線CKはもはや回路HWCによ
って接地に拘束されるものではなくなる。ラインのもう
一方の側では、線CKの解放により、マスタ装置は、該
装置が新たなデータを送信できることが分かる(マスタ
装置がすでに線CKを解放している場合)。
【0077】回路HWCは、信号ERを0にすることに
よってデータ送信モードに設定される。この場合、フリ
ップフロップFD3の入力D3は0になる。スレーブ装
置は、回路HWCの入力DINを介して、フリップフロ
ップFD4の入力D4に送信すべきデータを出力する。
【0078】マスタ装置が、ラインの他端において線C
Kを0に拘束すると、ゲートI1の出力が1になり、上
述したようにバッファT1は透過になって、線CKが回
路HWCによって0に拘束される。同時に、信号STA
TUSは、送信モードから受信モード、または受信モー
ドから送信モードへと変わる際の同期のために設けられ
ている二つのゲートI2、I3によって施されたある遅
延後に、0に変わる。入力H3、H4は信号STATU
Sの立上がりエッジを受信し、フリップフロップFD
3、FD4をトリガする。こうして、出力NQ3は1に
変わり(D3は0に等しい信号ERを受信している)、
バッファT2は透過になる。同時に、出力Q4は入力D
4にあるデータを送り、従って該データはデータ線DT
に出力される。スレーブ装置が新たなデータを端子DI
Nに出力できるようにする「データ処理」ステップの後
で、スレーブ装置は端子ACKに正パルスを出力し、こ
れによりバッファT1は高インピーダンス状態に戻る。
信号STATUSは0に戻る。この時、線CKは、マス
タ装置がすでにデータを読み取り、ラインの他端におい
て信号CKをすでに解放していれば、1に戻る。さもな
ければ、マスタ装置が読取り動作を完了し、かつ/また
は他のタスクを行った時に、線CKは1に戻る。
【0079】線CKが1に戻ると、ゲートI1の出力は
0に変わり、これによりフリップフロップFD3の入力
NSET3がアクティブになり、出力Q3が1に、出力
NQ3が0に変わる。こうして出力バッファT2は高イ
ンピーダンス状態に戻り、データはもはや線DTに出力
されない。マスタ装置が線CKを再び0に拘束すると、
入力DIに出力された新たなデータは、ここで述べた方
法で線DTに送られる。
【0080】フリップフロップFD2の入力NSET2
を駆動する端子NINITは、ビット送信とは独立して
線CKを0に拘束するために、出力Q2を1に拘束する
ことができる。このようにできることは高レベルプロト
コルを実現するのに用いることができ、これによってス
レーブ装置は、データを送信する用意ができている、ま
たはデータを受信する用意ができていることをマスタ装
置に示すことが可能になる。
【0081】直列に接続されている二つの反転ゲートI
2およびI3では、H3の立上がりエッジが、入力NS
ET3が1に変わった後に発生することを確実にする設
定スイッチ遅延が生じる。
【0082】(本発明による方法の適用例)図7は、本
発明による方法を、マイクロコンピュータPCとマイク
ロプロセッサMP間のデータ伝送に適用して、例えばマ
イクロコンピュータPCを介してマイクロプロセッサM
P上で制御、試験、または保守動作を行う場合を示して
いる。インタフェース回路HWCは、マイクロコンピュ
ータパラレルポートのコネクタ10に直接プラグ接続さ
れている小さなボックス内に配置されている。クロック
線CKおよびデータ線DTは、一方を回路HWCに、も
う一方をマイクロプロセッサMPの入力/出力ポートに
接続されている。図2A、2B、4A、4Bのフローチ
ャートにおいて説明したステップは、回路HWCによっ
て自動的に行われるステップを除いて、装置PC、MP
のそれぞれに設けられるプログラムによって行われ、そ
のようなプログラムは当業者の理解内のものである。
【0083】実際には、本発明による方法の実現では、
どの装置が最初にデータを送信すべきかを決定すること
によって通信を初期設定することができる高レベルプロ
トコルを設けることが必要である。ひとたび通信が始ま
ると、このプロトコルは、どちらが次のビット列を送信
すべきか二つの装置が知ることができるようにする、デ
ータ線によって送信されるコマンドに基づく。例えば、
データを送信する装置は、所定数のビット列(例えば数
バイト)を送信するつもりである、次に受信モードに設
定するつもりである、などを、もう一方の装置に示すこ
とができる。良好なプラクティスによれば、この高レベ
ルプロトコルに関して多くの実施例が考えられる。
【0084】具体的には、マイクロプロセッサ上で試験
動作が予定される時、通信は以下のように初期設定する
ことができる。マイクロコンピュータは、設けられたマ
イクロプロセッサのある入力に信号RSTを出力するこ
とによってマイクロプロセッサを0に設定し、それから
所定数Nの電気パルスを、線DTを介してマイクロプロ
セッサに送信する。マイクロプロセッサは、0にリセッ
トした後にアクティブとされ、受信したN個のパルスを
カウントする内部カウンタを有している。この数が予め
定められた数N1と一致すれば、マイクロプロセッサは
試験モードに移行し、そのメモリ内の特定のアドレスに
記録されている試験プログラムを読み出す。この試験プ
ログラムは、例えば、処理すべき指示を受信するために
受信モードに設定しなければならないことを示す。マイ
クロプロセッサは線CKを0に拘束して、最初のデータ
を受信し、以下同様にして完全な指示を受信する。
【0085】通信は多くの他の方法で初期設定できるこ
とは了解されるであろう。例えば、第1の装置がクロッ
ク線を任意の時点で0に設定して、その時受信モードに
設定されているもう一方の線にデータを送信することが
できるようにすることが可能である。
【0086】本発明による方法は、異なる適用および実
施例の余地があることは理解されるであろう。特に、本
発明は、最初は二つの装置間の直列リンクを提供するよ
うに設計されたが、本発明は並列通信にも適用可能で、
これは平行して転送されるべきビット数に相当する数の
複数のデータ線DTを設けることによって非常に簡単に
達成することができる。さらに、本発明による方法は、
1に等しいデフォルト論理値を用いて上で説明された
が、この値は接地接続されたプルダウン抵抗により0と
し、そして前記装置はデータやり取り処理のためにクロ
ック線を1(VDD電圧)に拘束することもできること
は理解されるであろう。最後に、本発明のある実施形態
は、二つの通信インタフェース回路、一方はスレーブ
で、もう一方はマスタ、を用い、本発明による方法の全
ステップを行うためのソフトウェアおよびハードウェア
を備えることを含む。これらの装置または通信コプロセ
ッサは、あらゆるタイプの装置に含まれる、またはあら
ゆるタイプの装置に接続されて、装置が通信し、二本の
線のみを用いてシリアルデータを、または数本のデータ
線を用いてパラレルデータをやり取りできるようにする
同期データ伝送システムを得ることができる。
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の、二本の線のみによる実現を示
す。
【図2】本発明による方法の、マスタ装置がデータを送
信する時にマスタ装置とスレーブ装置によってそれぞれ
行われるステップを表すフローチャート(図2A、2
B)である。
【図3】マスタ装置がデータを送信する時にクロック線
とデータ線上にある信号を表すタイミング図で、それぞ
れマスタがスレーブより早い場合(図3A)と、スレー
ブがマスタより早い場合(図3B)を示している。
【図4】本発明による方法の、スレーブ装置がデータを
送信する時にマスタ装置とスレーブ装置によってそれぞ
れ行われるステップを表すフローチャート(図4A、4
B)である。
【図5】スレーブがデータを送信する時にクロック線と
データ線上にある信号の側面を表すタイミング図で、そ
れぞれマスタがスレーブより早い場合(図5A)と、ス
レーブがマスタより早い場合(図5B)を示している。
【図6】本発明による、スレーブ装置と組み合わされる
通信インタフェース回路を示す図である。
【図7】本発明の方法の、マイクロコンピュータとマイ
クロプロセッサ間の通信への適用を示す。
【符号の説明】
D1 マスタ装置(MSTR) D2 スレーブ装置(SLV) CK クロック線 DT データ線 HWC 通信インタフェース回路 FD1、FD2、FD3、FD4 フリップフロップ T1、T2 3状態バッファ I1、I2、I3 反転ゲート CKP 端子 DTP 端子 R1、R2 プルアップ抵抗 PC マイクロコンピュータ MP マイクロプロセッサ 10 コネクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K047 AA15 GG01 GG03 MM02 MM11 MM28 MM43

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二つの装置(D1、MP、D2、PC)
    間において、論理値Aのデフォルト値に維持されている
    クロック線(CK)と少なくとも一本のデータ線(D
    T)とにより、データを伝送する方法であって、 各装置は、Aと反対の論理値Bを表す電位に前記クロッ
    ク線を拘束することが可能で、 データが送信される際、前記二つの装置はクロック線を
    Bに拘束し(M12、E11、M21、E21)、 データが送信される装置は、該装置が前記データを読み
    取っていない間はクロック線(CK)を解放せず(M2
    3、E14)、 データを送信する装置は、少なくともデータが送信され
    る装置によってクロック線(CK)が解放される時点
    (t3、t4)までは、前記データをデータ線(DT)
    上に維持する、ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 前記装置の一方がマスタで、もう一方が
    スレーブであり、マスタは、データが送信される際に、
    データが送信される方向に関わらず、最初に前記クロッ
    ク線をBに拘束する(M12、M21)ものであること
    においてスレーブと区別されることを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  3. 【請求項3】 マスタがデータをスレーブに送信すべき
    時、マスタは、前記データをデータ線に出力し(M1
    1)、それからクロック線をBに拘束する(M12)こ
    とを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 スレーブが前記マスタからデータを受信
    すべき時、スレーブはクロック線(E10)上において
    値Bを検出し、それからクロック線をBに拘束し(E1
    1)、前記データを読み取る(E12)ことを特徴とす
    る請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 スレーブが、データを受信した後にクロ
    ック線を解放するために有する時間(E13)は、スレ
    ーブがクロック線を解放していない間、マスタはいかな
    る新たなデータも送信しない(M10、M11)ので、
    マスタのいかなる動作とも無関係であることを特徴とす
    る請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 マスタがスレーブからデータを受信すべ
    き時、マスタはクロック線をBに拘束する(M21)こ
    とを特徴とする請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 スレーブがマスタにデータを送信すべき
    時、スレーブはクロック線上において値Bを検出し(E
    20)、それからクロック線をBに拘束し(E21)、
    前記データをデータ線に出力する(E22)ことを特徴
    とする請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 スレーブが、データを送信した後にクロ
    ック線を解除するために有する時間(E23)は、スレ
    ーブがクロック線を解放していない間、マスタは新たな
    データの送信を要求するためにクロック線をBに拘束し
    ない(M10)ので、マスタによるいかなる動作とも無
    関係であることを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 クロック線が論理値Aを有している時、
    マスタがクロック線をBに拘束するために有する時間
    は、スレーブによるいかなる動作とも無関係である(M
    16、M24)ことを特徴とする請求項2ないし8のい
    ずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項2ないし9のいずれかに記載の
    方法であって、スレーブに通信インタフェース回路(H
    WC)を備えつけるステップを具備することを特徴と
    し、前記通信インタフェース回路は、 クロック線がAからBに変わると自動的に前記クロック
    線をBに拘束するトリガ手段と、 前記トリガ手段にクロック線解放信号を出力するための
    入力と、 クロック線が前記トリガ手段によってBに拘束されてい
    る時は第1の値を有し、クロック線が該トリガ手段によ
    って解放されている時は第2の値を有する情報信号(S
    TSTUS)を送るための出力と、を具備することを特
    徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の方法であって、前記
    通信インタフェース回路に、 少なくとも一つのデータを格納する手段と、 クロック線がAからBに変わると自動的に前記データを
    データ線に出力する手段と、をさらに備えるステップを
    具備することを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 A=1かつB=0であることを特徴と
    する請求項1ないし11のいずれかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 クロック線(CK)への接続端子と、
    データ線(DT)への少なくとも一つの接続端子と、論
    理値Aと反対の論理値を表す電位Bに前記クロック線
    (CK)を拘束する手段と、を有するマスタタイプのデ
    ータ送受信装置(MSTR)であって、データ(B)が
    送信される時に、 クロック線が論理値Aを有することを確認または待機し
    (M10)、 前記データをデータ線に出力し(M11)、 前記クロック線をBに拘束し(M12)、 前記クロック線を解放し(M13)、 少なくとも、前記クロック線が前記論理値Aを持つ時点
    (t3、t4)まで前記データをデータ線上に維持する
    (M14、M10)、動作を行う手段を備えることを特
    徴とする装置。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の装置であって、デー
    タが受信される時に、 クロック線が論理値Aを持つことを確認または待機し
    (M20)、 前記クロック線をBに拘束し(M21)、 データ線上のデータを読み取り(M22)、 前記クロック線を解放する(M23)、動作を行う手段
    をさらに備えることを特徴とする装置。
  15. 【請求項15】 請求項13または14に記載のマスタ
    タイプ装置(MSTR)と通信するようになされたスレ
    ーブタイプのデータ送受信装置(SLV、SLV+HW
    C)であって、クロック線(CK)への接続端子(CK
    P)と、データ線(DT)への少なくとも一つの接続端
    子(CDT)と、論理値Aと反対の論理値を表す電位B
    に前記クロック線を拘束する手段と、を備え、データ
    (B)が受信される時に、 クロック線におけるAからBへの変化を検出し(E1
    0)、 前記クロック線をBに拘束し(E11)、 データ線上のデータを読み取り(E12)、 前記クロック線を解放する(E14)、動作を行う手段
    を備えることを特徴とする装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の装置であって、デー
    タが送信される時に、 クロック線におけるAからBへの変化を検出し(E2
    0)、 前記クロック線をBに拘束し(E21)、 データ線にデータを出力し(E22)、 前記クロック線を解放する(E24)、動作を行う手段
    をさらに備えることを特徴とする装置。
  17. 【請求項17】 同期データ伝送システムであって、ク
    ロック線(CK)と少なくとも一本のデータ線(DT)
    によって、請求項15または16記載のスレーブタイプ
    装置(SLV)に接続されている、請求項13また14
    記載のマスタタイプ装置(MSTR)を備えることを特
    徴とする同期データ伝送システム。
  18. 【請求項18】 クロック線(CK)と少なくとも一本
    のデータ線(DT)によって、請求項13または14記
    載のマスタタイプ装置(MSTR)に接続されている、
    または接続されるようになされたスレーブタイプの通信
    インタフェース回路(HWC)であって、 論理値Aと反対の論理値を表す電位Bにクロック線を拘
    束する手段と、 前記クロック線がAからBに変化すると自動的にクロッ
    ク線をBに拘束するトリガ手段(FD1、FD2)と、 クロック線解放信号を前記トリガ手段に出力するための
    入力(ACK)と、 前記トリガ手段によってクロック線がBに拘束されてい
    る時は第1の値を有し、該トリガ手段によってクロック
    線が解放されている時は第2の値を有する情報信号(S
    TATUS)を送るための出力と、を備えることを特徴
    とする通信インタフェース回路。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の通信インタフェース
    回路であって、 少なくとも一つのデータを格納するための手段(FD
    4)と、 前記クロック線がAからBに変わると自動的に前記デー
    タをデータ線に出力する手段(FD3、FD4)と、を
    さらに備えることを特徴とする通信インターフェース回
    路。
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