JPH06216911A - 通信方法 - Google Patents

通信方法

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JPH06216911A
JPH06216911A JP757993A JP757993A JPH06216911A JP H06216911 A JPH06216911 A JP H06216911A JP 757993 A JP757993 A JP 757993A JP 757993 A JP757993 A JP 757993A JP H06216911 A JPH06216911 A JP H06216911A
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JP757993A
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Shozo Tomita
省三 冨田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アービトレーション機能を持ち、ビット同期
が取りやすく、複数バイトのメッセージを送受信でき
る。さらに、高機能の通信手順を安価な回路により実現
し、高速の通信が可能で、少ない回路規模で通信システ
ムを構成する。 【構成】 マルチマスタ方式の通信方法に用いられるフ
レームを順次、スタートビットフィールドSB、同期フ
ィールドSYN、マスタアドレスフィールドMA、制御
フィールドCF、スレーブアドレスフィールドSA、第
1のACKフィールドAK1、レジスタアドレスフィー
ルドRA、データフィールドDT、及び第2のACKフ
ィールドAK2を順次配列構成している。CFの内容に
従い、後続のSA等の省略が行え、それによってフレー
ムの短縮化が可能となる。SB、SYN、及びMAによ
り、2つ以上の端末からのマスタ要求に対する送受信ク
ロックの同期、及びアービトレーションが行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1つのまとまった動作
を行う機械装置内において、各部にセンサやアクチュエ
ータ等を核とするユニット、マイクロプロセッサあるい
はマイクロコントローラ等を核とするユニットとするユ
ニット等を多数配置し、各ユニットがそれぞれ1つのネ
ットワーク端末として動作し、機械装置全体として1つ
の小規模なローカルネットワークを構成する通信システ
ムにおいて用いられる通信方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば次のような文献に記載されるものがあった。 文献1;宮崎誠一 著「マイクロコンピュータ・データ
伝送の基礎と実際」2版(昭60−2−20)CQ出版
(株)P.35−62、P.199−237 文献2;特公平1−45259号公報 従来、ワークステーション(WS)やプリンタ、ディス
ク装置等の高性能の機器を1つの端末としネットワーク
で結び、各機器間でデータの共有化する手段として、マ
ルチマスタ方式のローカルネットワークが広く用いられ
ている。本発明は1つのまとまった高性能機器間を結
び、構成されるネットワークではなく、1つの機器内に
配置された、センサやアクチュエータ等をベースとする
比較的小規模な端末、マイクロプロセッサあるいはマイ
クロコントローラ等からなる端末、いわば、小規模な装
置により構成される、比較的近距離の閉鎖した通信ネッ
トワークを想定している。
【0003】図2は、従来のマルチマスタ方式の通信シ
ステムの概略の構成図である。この通信システムでは、
1本のバス1を備え、それには異なったアドレスにより
識別される複数のシリアル送受信端末(以下、端末とい
う)2−1〜2−nが接続されている。各端末2−1〜
2−nは、互いに一定の情報量を単位とするデータの連
なり(これをフレームという)により通信を行う。マル
チマスタ方式では、各端末2−1〜2−nが1フレーム
のデータ送受信開始を宣言、あるいは起動をかける立場
(これをマスタという)と、他のマスタからの指示に従
ってデータの送受信を行う立場(これをスレーブとい
う)の両者になることができる。一般に、図2のような
マルチマスタ方式の通信システムにおいて、特定の端末
を選択してある一定の情報データ(これをメッセージと
いう)の送受信を行う場合、次のような機能等が必要と
なる。
【0004】即ち、1フレーム内において、本質的に、
通信開始の宣言をする要素、マスタ要求を宣言する端末
を指定する要素、スレーブとして端末を指定する要素、
スレーブの存在の認識をマスタに通知する要素、通信の
性格をきめる制御データの要素、送受信情報である1連
のデータ要素、及びメッセージの受信完了通知の各要素
が必要となる。マスタ・スレーブ間での双方向にはデー
タの移動があり、1回のフレームで少なくとも数バイト
の送受信データ長となる。また、不特定の2つの端末間
の通信の起動(マスタ要求)は頻繁に起こり、その中か
らある特定の規則により、1つの端末(例えば、2−
1)がマスタとして選択され、同じバス1上に存在し、
かつ該マスタ端末2−1がスレーブとして要求する端末
(例えば、2−2)間でのみ通信を行う。そして、ある
2つの端末2−1,2−2間の通信が継続しているとき
に、他の端末(例えば、2−n)がバス1の使用権を要
求しても、1フレームの通信中に、他の端末2−nから
のマスタ要求を許さない機能が不可欠である。このよう
な条件を満たすものとして、従来、例えば次のような3
つの通信方法がある。
【0005】第1の従来例は、前記文献1に記載されて
いるようなハイレベルデータリンク制御手順(HDL
C)を用いた通信方法である。この方法では高信頼性
で、ビット単位の1連の任意長のデータ(メッセージ)
を送受信でき、いわゆる透過性が保証され、また国際規
格となっている。しかも、大規模集積回路(LSI)化
され、その入手が容易である。第2の従来例としては、
前記文献1に記載されているような調歩同期(UAR
T)がある。このUARTは、LSI化が行われ、容易
に、かつ安価に入手でき、広く普及している通信方法で
あり、装置内の各ユニット間の通信手段等、広く用いら
れている。図3にそのフレーム構成を示す。
【0006】図3のフレームは、直列伝送における非同
期式のものであり、両端のスタートビットSBとストッ
プビットPとが同期情報としての機能を有し、その間に
伝送データb0 〜b7 が配列されている。例えば、送信
側から受信側へ伝送を開始するとき、送信側では先ず論
理“0”のスタートビットSBを送り出す。このスター
トビットSBの送出後、直ちに送信データb0 〜b7
送信し、最後に論理“1”のストップビットPを送出す
る。
【0007】ところが、この通信方法は送受信の別々の
2つの信号線を必要とし、また1対1の通信を前提とし
ており、図2のように多数の端末2−1〜2−nを接続
する場合には、それに応じて配線数が増加する。特に、
装置内の複雑に入り組んだ狭い空間において、多くの端
末2−1〜2−nを個々に接続する場合、張り巡らす配
線数の増加は大きな問題である。このような配線数の増
加は、図4に示すようなクロック同期の通信方法を用い
ても同様に生じる。このクロック同期の通信方法では、
クロック信号CKに同期して伝送データb0 〜b7 が伝
送され、最後にストップビットPが送られる。前記のよ
うな配線数の増加を解消する手段の1つとして、図5に
示すような、ワイヤAND特性を持たせるための付加回
路を各端末2−1〜2−n内に設ける方法がある。各端
末2−1〜2−n内に設けられる付加回路は、1つの端
末が1本の信号線からなるバス1に“1”及び“0”を
出力し駆動するバスドライバの機能を有する出力ドライ
バ10と、バス1の論理状態を常に監視するレシーバ回
路としての機能を有する入力回路15とで、構成されて
いる。出力ドライバ10は、NチャネルMOSトランジ
スタ(以下、NMOSという)11と抵抗12とを有
し、該NMOS11のドレインが抵抗12を介して電源
電位VDDに接続され、該NMOS11のソースがグラ
ンドに接続され、いわゆるプルアップ出力構造になって
いる。入力回路15は、NMOS11のドレイン電位を
入力とするインバータで構成されている。このような付
加回路を図2の各端末2−1〜2−n内に設ければ、バ
ス1につながる全端末2−1〜2−nが“1”を出力す
るときのみ、バス1の論理状態が“1”となり、ただ1
つの端末(例えば、2−1)でも“0”を出力すれば、
バス1の論理状態が“0”になる。従って、このような
ワイヤAND機能を各端末2−1〜2−nに持たせてバ
ス1を形成すれば、前記の配線数の増加を防止できる。
【0008】第3の従来例としては、文献2に記載され
た通信方法があり、その通信方法のフレームフォーマッ
トを図6に示す。このフレームは、パケットの開始を示
し一定時間“L”レベルを保持するスタートビットSB
と、通信スピードの種類をきめるモードビットMOD
と、マスタ端末のアドレスをきめるマスタアドレスフィ
ールドMAと、スレーブ端末を指定するスレーブアドレ
スフィールドSAと、制御フィールドCFと、データフ
ィールドDTとで構成されている。スタートビットSB
は、マスタアドレスフィールドMAと共にマスタ要求を
行っている複数の端末(例えば、2−1,2−2)から
1つ(例えば、2−1)を調整選択を行うバス占有権の
制御(アービトレーション)機能を持ち、バス1の優先
権を決定する。また、文献2に記載された通信方法で
は、各端末2−1〜2−nの構成を、抵抗及びコンデン
サによる安価な発振回路により生成されたクロックでも
できるようにするために、各ビットの構造を図7〜図9
のように設定している。図7はビット期間及び全ビット
期間におけるマスタ及びスレーブの通信状態を示す図、
図8はマスタからスレーブへ転送されるビットを示す
図、及び図9はスレーブからマスタへ転送されるビット
を示す。図7〜図8に示すように、各ビットの構造を、
各種の時間で定義し、かつビット間も同様に決め、バス
1上の信号に進み遅れがあっても、あるいは送受信の基
本クロックが多少相違しても、ビット同期がとれるよう
になっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記第
1、第2、第3の従来例では、次のような課題があっ
た。
【0010】(1) 第1の従来例 図2に示すように、例えば1つの装置内に、センサやア
クチュエータ等を複数個駆動する小規模のコントロール
装置に通信機能を持たせて1つの端末とし、この種の端
末を多種、多数配置し、あるいは高度の情報処理機能を
備えた高性能のマイコンからなる端末をも配置し、それ
らをバス1で接続した比較的近距離で小規模の通信シス
テムにおいて、しかも各端末2−1〜2−nが通常、ス
レーブとして動作し、随時、センサ等の情報により、他
の端末へマスタ要求を行う、つまりマスタにもスレーブ
にもなり得るシステムで、1パケットにおけるデータ量
がせいぜい数十バイト程度の通信方法に、HDLCのよ
うに複雑で高級な通信方法を使うのは、不経済であると
いう欠点がある。また、前記のような通信システムで
は、装置内の複雑に入り組んだ狭い空間において数多く
配置され、バス接続されるため、小型化が要求される。
さらに、それらが制御する対象センサ、あるいはアクチ
ュエータ等の特性に応じた製造プロセス(例えば、Bi
CMOS、CMOS等)が要求され、狭い空間に配置す
るため、1チップ化が可能で、しかも比較的簡単な方法
の方式であることが必要である。ところが、このような
通信システムにHDLCを使用すると、回路規模が複雑
になるという問題がある。
【0011】(2) 第2の従来例 UARTを用いた通信方法では、1対1の通信を行うの
で2本の信号線を必要とし、配線数の増加という欠点が
ある。この配線数の増加は、図5に示すようなワイヤA
ND特性を持たせるための付加回路を各端末2−1〜2
−n内に設けることによって防止できる。しかし、この
方法は基本的に8ビットのデータ(1バイト)単位のデ
ータ送信であるため、ある2つの端末間の通信が1バイ
ト単位で通信が完了してしまう。そのため、多数の端末
2−1〜2−nが接続されたシステムで、1組の端末間
で双方向の通信を行うには、前述したようにマルチマス
タバスで必要な各要素をバイト単位で連続して送信し、
2つの端末の通信が継続中に他の端末からバス1への参
加を許さないようにするため、結局、HDLCと同様の
複雑な手順を必要とすることになってしまう。即ち、U
ARTにおいては、1バイト単位の調歩同期のため、マ
ルチマスタのバス1を形成するには、HLDCと同様の
手順を行うことが必要であり、回路規模が複雑になると
いう問題があった。この問題は、図4に示すクロック同
期の通信方法においても同様に生じる。
【0012】(3) 第3の従来例 文献2の通信方法では、端末2−1〜2−nの送受信ク
ロックの変動やずれがあっても、ビット同期がとれると
いう利点がある。ところが、ビット間の時間が一定して
いないため、図6の各フィールド毎にビット同期及び論
理の判定をするためのパラメータを変える必要があり、
各端末2−1〜2−nのハードウェアに複雑な回路を要
求することになる。つまり、各ビット内の時間パラメー
タが複雑であること、各フィールド毎に時間パラメータ
が異なり、端末2−1〜2−nの回路規模の増大を伴う
という問題がある。
【0013】(4) 第1、第3の従来例 従来のHDLC及び文献2の通信方法において、受信デ
ータが正常受信されたか否かについていHDLCにおい
ては、複数のバイトにより構成された肯定応答(以下、
ACKという)及び否定応答(以下、NAKという)と
して定義している。文献2においては、スレーブアドレ
スフィールドSA、制御フィールドCF、データフィー
ルドDTの末尾に1ビットの信号を付加し、その論理値
により、ACKもしくはNAKとして実現している。H
DLCの場合、ACK及びNAKを独立のパケットとし
ているので、ACK及びNAKの2つの状態のみが必須
であるのに多ビットを必要とし、無駄な時間を消費す
る。文献2の通信方法においては、1パケット内でAC
K、NAKの授受があり、時間的に有利であるが、1ビ
ットのACKでの信頼性に問題があること、HDLC及
び文献2の方法において、2つの端末間の通信路の確立
と、データの転送の正常終了に対するACKの意味であ
り、受信データあるいはテキストが受信端末内において
正常に処理された、あるいは、意味あるデータが受け付
けられたことを意味するものでない。つまり、エラーな
く受け付けられたという意味のみである。受信データあ
るいはテキストが受信端末内において正常に処理され
た、あるいは、意味あるデータが受け付けられたこと
は、複数のパケットのやりとりの中の帰結である。
【0014】ところが、図2のような通信システムにお
いて、マスタ端末は特定のスレーブ端末を指示し、その
スレーブ端末内のレジスタ及びバッファに対し、データ
を書込んだりあるいは読出したりする場合(これをアク
セスという)、端末間の送受信動作が比較的低レベルの
通信であり、1回のフレームでスレーブ端末の機能が完
了する。このような1回のフレームでスレーブ端末の機
能が完了する必要のあるシステムにおいて、HDLCや
文献2の方法を用いると、受信データの正常処理、及び
受信データが意味あるかどうかを後の異なったフレーム
において送信端末に返送しなければならない。このよう
な場合、メッセージに対するACKの間に、中断が起こ
るので、各端末2−1〜2−nでの制御が複雑になるこ
と、機械装置内のノイズ等の外乱の多い環境で、しかも
ビット時間を速くできない場合、全体として通信の効率
が低下するという欠点をもたらす。即ち、HDLC及び
文献2の方法では、送信端末への受信端末からのACK
が、受信データが2バイト以上で構成され、“エラーな
く受信できた”という意味しかないため、通信の効率が
悪いという問題があった。
【0015】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
として、高機能のデータ処理の端末や、低い機能の端末
が混在し、多種、多数の端末が全体として1つの装置内
に分散して配置され、1本のバス接続された比較的近距
離の閉鎖した通信系であって、マルチマスタの通信シス
テム、つまり小規模のローカルネットワークで、かつマ
スタ端末が特定のスレーブ端末を指示し、そのスレーブ
端末内のレジスタ及びバッファに対し、データのアクセ
スを行う通信システムにおいて、従来の通信方法では、
回路規模の複雑さ、配線本数の増加、回路規模の増大、
及び通信効率が悪い等の点について解決した通信方法を
提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、ワイヤANDの特性を持つ1本のバ
スに複数個の端末が接続され、それらの端末がマスタま
たはスレーブになって互いに一定の情報量を単位とする
フレームによって通信を行うマルチマスタ方式の通信方
法において、フレームを次のように構成している。即
ち、一定の時間幅の“L”レベルを保持することによ
り、メッセージの開始を宣言するスタートビットフィー
ルドと、1クロック周期のデューティの大小により定義
された論理“0”及び“1”により構成され、以下、順
次、ビットの時間幅、送受信の単位クロック及び位相を
指定する同期フィールドと、マスタ端末を明示するマス
タアドレスフィールドと、フレームの特性を決める制御
フィールドと、マスタ端末の送受信対象となるスレーブ
端末を指定するスレーブアドレスフィールドと、前記ス
レーブアドレスフィールドと被指定スレーブ端末のアド
レスとの一致状態を示す第1の肯定応答フィールドと、
スレーブ端末内のレジスタまたはバッファのアドレスを
指定するレジスタアドレスフィールドと、最終バイトか
否かを指定するエンドビット付きのバイトデータを単位
とするデータフィールドと、データの受信の良否及びメ
ッセージの完結を示す第2の肯定応答フィールドとを、
配列構成している。第2の発明では、第1の発明の制御
フィールドの内容に従い、該制御フィールドの後に続く
前記スレーブアドレスフィールドとその後続のフィール
ドを適宜省略してフレームを構成している。第3の発明
では、第1の発明のスレーブ端末内のレジスタまたはバ
ッファに対しデータの書込みあるいは読出しが行え、1
フレーム内で前記スレーブアドレスフィールドに対する
動作が完結するようにしている。第4の発明では、第1
の発明の通信方法において、1ビット時間以上相当の前
記スタートビットフィールド、2ビット以上の前記同期
フィールド、及び前記マスタアドレスフィールドによ
り、2つ以上の前記端末からのマスタ要求に対する送受
信クロックの同期及びアービトレーションを行うように
している。第5の発明では、第1の発明の第1,第2の
ACKフィールドは、受信端末がデータの正常受信を行
ったこと、該受信端末内における受信データが正しくな
かったこと、受信データが正常に受け付けられなかった
こと、及び該受信端末の状況を2ビット以上で表現し、
該受信端末から送信端末へ返送するようにしている。
【0017】
【作用】第1の発明によれば、以上のように通信方法に
用いられるフレームを構成したので、複数のマスタ要求
に対して1つのマスタを選択するアービトレーション機
能を持ち、かつクロック同期が取りやすく、ビット同期
が容易に行え、複数バイトのメッセージを送受信でき、
通信手順の高機能化と通信の高速化が図れる。第2の発
明によれば、制御フィールドの内容に従い、該制御フィ
ールド後に続くスレーブアドレスフィールド等の省略を
可能にする機能を発揮し、フレームの短縮化と、それに
応じた送信データの効率の向上等が図れる。第3の発明
によれば、レジスタアドレスフィールドは、1フレーム
のみでスレーブ端末に対するアクセスを完了させる働き
がある。第4の発明によれば、スタートビットフィール
ド、同期フィールド、及びマスタアドレスフィールド
は、送受信クロックの確立、及びマスタ端末の選択を行
う働きがある。第5の発明によれば、ACKフィールド
は、送信端末への受信端末からのACKが正常な受信完
了、メッセージの正常処理、及び受信動作とメッセージ
の正当性をチェックするパリティ機能を持ち、バスにお
けるノイズ等の外乱に強い送受信を実現する働きがあ
る。従って、前記課題を解決できるのである。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の実施例を示すフレームフォ
ーマットの構成図である。このフレームフォーマット
は、例えば図2のマルチマスタ方式の通信システムに用
いられるものである。マルチマスタ方式の通信システム
では、1本の信号線からなるワイヤANDの特性を持つ
バス1を備え、そのバス1には2つ以上の端末2−1〜
2−nが接続されている。各端末2−1〜2−n内に
は、図5の付加回路が設けられ、バス1にワイヤAND
の特性を持たせている。複数の端末2−1〜2−nは、
マイコン等で構成された高機能の端末や、センサやアク
チュエータ等をコントロールするユニットにシリアルイ
ンタフェースが付属した端末とで構成され、それらの各
端末2−1〜2−nがマスタにもスレーブにもなり得る
ものとする。むろん、スレーブのみ、あるいはマスタの
みの端末であってもよい。図1のフレームフォーマット
は、スタートビットSB、同期フィールドSYN、マス
タアドレスフィールドMA、制御フィールドCF、スレ
ーブアドレスフィールドSA、第1のACKフィールド
AK1、スレーブレジスタフィールドRA、データフィ
ールドDT、及び第2のACKフィールドAK2で構成
されている。
【0019】スタートビットフィールドSBは、1ビッ
ト時間以上“L”レベルを保持することによってフレー
ムの開始、及びマスター要求を宣言するフィールドであ
る。SB以外のフィールドは、1ビット情報、つまり
“0”及び“1”を、保持時間の異なった“H”レベル
及び“L”レベルの対からなり、かつ“H”レベル時間
及び“L”レベル時間の長短の組み合わせにより決め
る。SBに続いて、同期フィールドSYNは2ビットの
論理“0”からなり、送受信クロック周期及び位相を指
定するフィールドである。マスタアドレスフィールドM
Aは、マスタ端末を明示する8ビットのアドレスデータ
とパリティビットからなり、最上位ビット(MSB)に
より順番にマスタからスレーブに送信されるフィールド
である。以下のフィールドCF,SA,AK1,RA,
DT,AK2についても、MSBより順番にマスタから
スレーブへ、あるいはスレーブからマスタへ送信及び受
信される。制御フィールドCFは、あとに続くフィール
ドの構成を選択したり、スレーブ端末に対してデータの
書き込み、あるいは読みだしを選択する5ビットのデー
タとパリティビットからなる。スレーブアドレスフィー
ルドSAは、マスタが送受信を宣言する対象の端末を、
即ちスレーブとして指定するフィールドで、8ビットの
アドレスデータとパリティビットとからなる。
【0020】第1のACKフィールドAK1は、スレー
ブアドレスフィールドSAがバス1に接続されている端
末のアドレスと一致したときに、スレーブ端末からマス
タ端末へ返されるフィールドである。レジスタアドレス
フィールドRAは、マスタがスレーブに対し、そのスレ
ーブ内に存在し、該スレーブの動作を規定するレジスタ
もしくはバッファのアドレスを示すフィールドである。
データフィールドDTは、制御フィールドCFのコード
値によってマスタがスレーブへ送信、あるいはマスタが
スレーブから受信する1バイトデータであり、その1バ
イトがフレームの最終バイトであるか、あるいはその後
に1バイトのデータが続くかを指定するための1ビット
が付属したものを1単位とし、これらが1つ以上で構成
された1フレームの情報内容であるフィールドである。
第2のACKフィールドAK2は、指定されたスレーブ
の指定されたレジスタアドレスフィールドRAに対し
て、データフィールドDTが正しく処理されたか否かを
送信端末に対して返す2ビット以上からなるフィールド
である。
【0021】図1のフレームでは、これらのフィールド
SB、SYN、MA、CF、SA、AK1、RA、D
T、AK2から構成された1単位フレームを基本として
いる。各フィールドのビット数を次の表1に示す。
【0022】
【表1】 図10は、図1のフレームを構成する論理ビットの定義
を示す図である。この図に示すように、図1のフレーム
において、論理データの最小単位を‘ビット’とし、S
Bでは1ビット時間相当以上の“L”レベルを保持し、
SYN以下、各フィールドにおいて、1ビット時間を
“H”レベルと“L”レベルとの対からなり、各レベル
時間幅を1:2あるいは2:1により定義する。つま
り、1パルスのデューティにより、論理を定義する。例
えば、論理“0”の場合、“H”レベル時間を10マイ
クロ秒、“L”レベル時間を20マイクロ秒とし、また
論理“1”の場合、“H”レベル時間を20マイクロ
秒、“L”レベル時間を10マイクロ秒と規定し、立ち
上がり時間間隔を常に一定とする。
【0023】バスに接続される2つの端末が、この定義
に基づいてマスタアドレスを出力している場合を考え
る。バスの回路構成が、例えば先に説明したように、図
5のようなワイヤAND特性を持っていて、2つの端末
の出力のうち、一方がHLHH...、他方がHLH
L...と順に出力しようとしている場合を考える。
【0024】このとき、最初から3ビットまでは両者の
出力が一致していて、両者の出力と同一のデータパター
ンがバスに現れ、2つの端末うち最終的なマスタを決め
ることはできない。しかし、4ビットにおいては一方が
“H”、他方が“L”となり、図10で定義の論理によ
れば、論理“1”と“0”のデータがぶつかることを意
味する。ここで、バスの特性がワイヤAND機能を持っ
ているため、バス上に現れる論理は“L”レベルが優先
することになり、結局論理“0”のみが生き残ることに
なる。つまり、“0”が“1”に優先することになる。
これが後に述べる、アービトレーションを実現する原理
になる。
【0025】次に、図2のマルチマスタ方式の通信シス
テムにおいて、図1のフレームフォーマットを用いた通
信方法について説明する。各端末2−1〜2−nがバス
1に対して何等関与していない、いわゆるアイドル状態
において、該バス1上の論理は“1”になっている。こ
のフレームは、アイドル状態からある1つの端末(例え
ば、2−1)がバス1に対して“1”を出力し、該バス
1の使用を宣言することができ、かつその時間が1ビッ
ト以上の時間に達したときに該バス1に対しマスタ要求
を行ったことを意味する。これに対し、すでにバス1の
論理が“0”になっている場合、各端末2−1〜2−n
は該バス1に対し“0”を出力することをやめ、マスタ
要求をできないものとする。まず、アイドル状態からあ
る1つの端末(例えば、2−1)がバス1に対して
“0”のスタートビットフィールドSBを出力し、該バ
ス1の使用を宣言する1ビット以上の時間の間“0”を
保持した後、送受信の速度及びクロックの位相を示す2
ビット以上からなる同期フィールドSYNを出力し、ス
レーブ端末(例えば、2−n)に対し、以後のフィール
ドの通信クロックとする。次に、マスタ端末2−1は、
マスタ要求を行う端末アドレスを示すマスタアドレスフ
ィールドMAをバス1へ出力する。
【0026】複数の端末(例えば、2−1,2−2,2
−3)が同位相でスタートビットフィールドSBをバス
1へ出力し、マスタ要求を行った場合、“すでに論理
“0”のバスに論理“0”を出力できない”という原理
により、同期フィールドSYNにおいて、“H”レベル
から“L”レベルへの変化時に、より速いクロックのマ
スタ端末(例えば、2−1)が他のマスタ端末2−2,
2−3に優先することになる。また、次のマスタアドレ
スフィールドMAにおいてMSBより送信し、バス1に
おいて、2つ以上の端末からの出力が発生し、論理
“1”と論理“0”がぶつかった場合、バス1のワイヤ
AND特性により、論理“0”が優先するので、より低
位のアドレスを持つマスタ端末(例えば、2−1)が優
先する。従って、スタートビットフィールドSB、同期
フィールドSYN、及びマスタアドレスフィールドMA
により、送受信クロック、及びただ1つの端末2−1を
マスタとするアービトレーションが行われる。
【0027】アービトレーションが行われて1つの端末
(例えば、2−1)がマスタとなった場合、該マスタ端
末2−1からバス1へ、フレームの特性を決める制御フ
ィールドCFが出力された後、該マスタ端末2−1が送
受信を宣言する対象の端末(例えば、2−n)をスレー
ブとして指定するスレーブアドレスフィールドSAを出
力する。このスレーブアドレスフィールドSAが、バス
1に接続されている端末2−nのアドレスと一致した場
合、該スレーブ端末2−nでは第1のACKフィールド
AK1をマスタ端末2−1へ返す。
【0028】例えば、端末2−1〜2−nの基本クロッ
クが1MHZ の場合、バス1のレベルの短い時間(10
マイクロ秒)においてスレーブ端末10−nでは10個
サンプルができるので、十分論理の検出“1”及び
“0”の判定が可能である。マスタ端末2−1では、ス
レーブ端末2−nからの第1のACKフィールドAK1
を受けとると、該スレーブ端末2−n内のレジスタある
いはバッファのアドレスを示すレジスタアドレスフィー
ルドRAを該スレーブ端末2−nへ送る。次いで、スレ
ーブ端末2−1は1フレームの情報内容であるデータフ
ィールドDTをスレーブ端末2−nへ送る。これによ
り、スレーブ端末2−nでは所定の処理を行う。そし
て、スレーブ端末2−nでは、データフィールドDTに
対して正しく処理を行ったか否かの第2のACKフィー
ルドAK2をマスタ端末2−1へ送る。これにより、マ
スタ端末2−1とスレーブ端末2−nとの間の送受信が
終了する。
【0029】以上のように、本実施例では次のような利
点等を有している。 (a) バス1の持つワイヤANDの特性と、複数の端
末2−1〜2−nが同位相でマスタ要求を行った場合、
“すでに論理“0”のバスに論理“0”を出力できな
い”という原理により、1つのバス1において異なった
ビットレートのフレームが存在できる。 (b) 図1のフレームにおいて、制御フィールドCF
の次にスレーブアドレスフィールドSAが配置されてい
るため、該制御フィールドCFの内容により、以降の構
成を次の表2のように短縮できる。
【0030】
【表2】 表2の(1)は、図1に示すフレームフォーマットであ
り、その変形例が(2)〜(7)である。このように、
制御フィールドCFの内容により、以降の構成を短縮で
きるので、各通信目的に応じて1フレームにおける送信
データの効率を高めることができる。しかも、表2の
(5)及び(6)のように、1つのマスタから複数の端
末に対し、同じデータを同時に送信できる等の機能を持
たせることができる。
【0031】即ち、図1の構成のフレームのマルチマス
タのバス1において、送受信クロックの確立、マスタ端
末の選択つまりアービトレーション機能を持ち、また制
御フィールドCFをスレーブアドレスフィールドSA、
レジスタアドレスフィールドRA、データフィールドD
T等のフィールドより前に配置したので、フレームの機
能である制御フィールドCFのコード値により、それ以
降のSA、RA、DTと、RAとDT、あるいはDTの
みを省略でき、それによってフレームの短縮化が可能と
なる。
【0032】(c) 端末2−1〜2−nの基本クロッ
クが例えば1MHZ の場合、バス1のレベルの短い時間
(10マイクロ秒)は10個のサンプルができるので、
十分論理の検出“1”及び“0”の判定が可能な波形で
ある。また、立ち上がり位相がフィールド内を通じて揃
っているので、電圧制御発振器(以下、VCOという)
等の位相同期回路(PLL)を使用しなくても、ビット
同期が維持されるため、図2の通信システムを少ない回
路規模で構成できる。
【0033】例えば、データフィールドDTが2バイト
の場合、1フレームのビット数が合計60ビットとな
る。1ビットが30マイクロ秒であるから、1フレーム
が1800マイクロ秒となり、約550ボーに相当す
る。本実施例の通信方法を、例えば同一の装置内で使用
される機械システムに採用した場合、端末2−1〜2−
nに対してわずか2ミリ秒の高速アクセスが可能とな
り、十分な高機能のシステムを実現できる。このよう
に、図1のフレームの各フィールドにおいて各ビットが
等間隔になっているため、クロック同期が取りやすく、
しかもビット同期が容易に行え、高機能の通信手順を安
価な回路により実現できる。その上、各ビットの時間間
隔が一定であるので、VCO等の回路を用いれば、1ク
ロックの時間を短縮でき、それによってより高速の通信
が可能となる。
【0034】(d) データの送信に対する受信端末側
からの応答信号である第1,第2のACKフィールドA
K1,AK2は、表1に示すように2ビットで定義して
いる。但し、これは2ビット以上で定義してもよい。第
1,第2のACKフィールドAK1,AK2(これらを
含めて以下、ACKという)を2ビット構成にしたとき
の定義の内容と働きの例を図11に示す。
【0035】図11に示すように、ACKビットの2ビ
ットが相反するときにはエラーとし、2つのビットが同
じでかつ“0”、“0”のとき、受信したデータがその
端末にとって適切なものであり、かつ該端末によって正
常に処理されたことの意味でACKとして返し、
“1”、“1”のとき、受信したデータが受信端末にと
って適切なものでない、あるいは正常に処理されなかっ
たことの意味でNAKとする。
【0036】このようにACKフィールドを2ビットで
定義すれば、その2ビットの論理が同じかあるいは相反
するかを区別できる。このような区別は、ACK情報に
他のフィールドと同様なパリティを持たせていることに
なり、バス1におけるノイズ等の外乱に強い送受信が実
現できる。
【0037】即ち、本実施例のフレームでは、第1のA
CKフィールドAK1、データフィールドDT、及び第
2のACKフィールドAK2を設け、かつ両ACKフィ
ールドAK1,AK2において2ビットの構成あるいは
2ビット以上の構成とし、ACKビットの意味をAC
K、NAK及びエラーの3種の意味づけを行っている。
そのため、外乱に強いACKが実現でき、また1フレー
ムのみでスレーブ端末に対するアクセスを完結させるこ
とができる。
【0038】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
例えば、図1のフレームを構成する各フィールドのビッ
ト長を表1以外のビット数で構成したり、あるいはAC
Kフィールドの定義づけを図11以外の内容に変えても
よい。また、図1のフレームを表2以外の内容に代えた
り、さらに上記実施例の通信方法で用いる通信システム
を図2及び図5の組み合わせ以外の構成にする等、種々
の変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
によれば、ワイヤANDの特性をもつバスに複数の端末
が接続されたマルチマスタ方式の通信方法において、フ
レームを、順次、スタートビットフィールド、同期フィ
ールド、マスタアドレスフィールド、制御フィールド、
スレーブアドレスフィールド、第1のACKフィール
ド、レジスタアドレスフィールド、データフィールド、
及び第2のACKフィールドを配列構成したので、各フ
ィールドにおいて各ビットが等間隔になっているため、
クロック同期がとりやすく、かつビット同期が容易に行
え、高機能の通信手順を安価な回路により実現できる。
さらに、各ビットの時間間隔が一定であるので、例えば
VCO等の回路を用いることにより、1クロックの時間
を短くでき、より高速の通信が可能となる。しかも、ワ
イヤANDの特性と、複数の端末が同位相でマスタ要求
を行った場合、“すでに論理“0”のバスに論理“0”
を出力できない”という原理により、1つのバスにおい
て異なったビットレートのフレームが存在できるという
効果がある。
【0040】第2の発明にれば、制御フィールドの内容
に従い、該制御フィールドの後に続くスレーブアドレス
フィールド等を適宜省略してフレームを構成するように
したので、フレームの機能によって該フレームの短縮化
が行え、各目的に応じて1フレームにおける送信データ
の効率を高めることができる。さらに、1つのマスタ端
末から複数のスレーブ端末に対して同じデータを同時に
送信できる等の機能を持たせることができる。第3の発
明によれば、1フレーム内でスレーブアドレスフィール
ドに対する動作が完結するようにしたので、1フレーム
のみでスレーブ端末に対するアクセスを完結させること
ができる。第4の発明によれば、スタートビットフィー
ルド、同期フィールド、及びマスタアドレスフィールド
により、2つ以上の端末からのマスタ要求に対する送受
信クロック同期及びアービトレーションを行うようにし
たので、送受信クロックを確立し、マスタ端末の選択つ
まりアービトレーションを的確に実行させることが可能
となる。第5の発明によれば、第1,第2のACKフィ
ールドを2ビット以上の構成とし、ACKの意味をAC
K、NAK、及びエラー等の意味づけを行ったので、外
乱に強いACKを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフレームフォーマットを示す
図である。
【図2】従来のマルチマスタ方式の通信システムを示す
概略の構成ブロック図である。
【図3】従来の調歩同期(UART)のフレーム構成を
示す図である。
【図4】従来のクロック同期の信号波形を示す図であ
る。
【図5】従来のワイヤAND特性を持たせるための付加
回路を示す回路図である。
【図6】従来のフレームフォーマットを示す図である。
【図7】図6のビットの構造を示す図である。
【図8】図6のビットの構造を示す図である。
【図9】図6のビットの構造を示す図である。
【図10】図1の論理ビットの定義を示す図である。
【図11】図1のACKフィールドの定義と働きを示す
図である。
【符号の説明】
1 バス 2−1〜2−n 端末 AB スタートビットフィールド SYN 同期フィールド MA マスタアドレスフィールド CF 制御フィールド SA スレーブアドレスフィールド AK1,AK2 第1,第2のACKフィールド RA レジスタアドレスフィールド DT データフィールド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤANDの特性を持つ1本のバスに
    複数個の端末が接続され、それらの端末がマスタまたは
    スレーブになって互いに一定の情報量を単位とするフレ
    ームによって通信を行うマルチマスタ方式の通信方法に
    おいて、 前記フレームは、 一定の時間幅の“L”レベルを保持し、メッセージの開
    始を宣言するスタートビットフィールドから始まり、1
    クロック周期のデューティの大小により定義される論理
    “0”及び“1”を基本とし、スタートビット以後、順
    次、ビットの時間幅、送受信の単位クロック及び位相を
    指定する同期フィールドと、 マスタ端末を明示するマスタアドレスフィールドと、 フレームの特性を決める制御フィールドと、 マスタ端末の送受信対象となるスレーブ端末を指定する
    スレーブアドレスフィールドと、 前記スレーブアドレスフィールドと被指定スレーブ端末
    のアドレスとの一致状態を示す第1の肯定応答フィール
    ドと、 スレーブ端末内のレジスタまたはバッファのアドレスを
    指定するレジスタアドレスフィールドと、 最終バイトか否かを指定するエンドビット付きのバイト
    データを単位とするデータフィールドと、 データの受信の良否及びメッセージの完結を示す第2の
    肯定応答フィールドとを、 配列構成したことを特徴とする通信方法。
  2. 【請求項2】 前記制御フィールドの内容に従い、該制
    御フィールドの後に続く前記スレーブアドレスフィール
    ドとその後続のフィールドを適宜省略してフレームを構
    成することを特徴とする請求項1記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 前記スレーブ端末内のレジスタまたはバ
    ッファに対しデータの書込みあるいは読出しが行え、1
    フレーム内で前記スレーブアドレスフィールドに対する
    動作が完結するようにしたことを特徴とする請求項1記
    載の通信方法。
  4. 【請求項4】 1ビット時間以上相当の前記スタートビ
    ットフィールド、2ビット以上の前記同期フィールド、
    及び前記マスタアドレスフィールドにより、2つ以上の
    前記端末からのマスタ要求に対する送受信クロックの同
    期及びバス占有権の制御を行うことを特徴とする請求項
    1記載の通信方法。
  5. 【請求項5】 前記第1,第2の肯定応答フィールド
    は、受信端末がデータの正常受信を行ったこと、該受信
    端末内における受信データが正しくなかったこと、受信
    データが正常に受け付けられなかったこと、及び該受信
    端末の状況を2ビット以上で表現し、該受信端末から送
    信端末へ返送することを特徴とする請求項1記載の通信
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7498164B2 (en) 1998-05-16 2009-03-03 Applied Biosystems, Llc Instrument for monitoring nucleic acid sequence amplification reaction

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7498164B2 (en) 1998-05-16 2009-03-03 Applied Biosystems, Llc Instrument for monitoring nucleic acid sequence amplification reaction
US9823195B2 (en) 1998-05-16 2017-11-21 Life Technologies Corporation Optical instrument comprising multi-notch beam splitter

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