JP2002198742A - 逓倍器 - Google Patents

逓倍器

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JP2002198742A
JP2002198742A JP2000392712A JP2000392712A JP2002198742A JP 2002198742 A JP2002198742 A JP 2002198742A JP 2000392712 A JP2000392712 A JP 2000392712A JP 2000392712 A JP2000392712 A JP 2000392712A JP 2002198742 A JP2002198742 A JP 2002198742A
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Japan
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waveguide
line
transmission line
multiplier
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JP2000392712A
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Chikao Kimura
親夫 木村
Kojiro Minamitani
康次郎 南谷
Hiroaki Nakazawa
宏明 中澤
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New Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
New Japan Radio Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで変換効率の良好な逓倍器を提供す
る。 【解決手段】 第1乃至第4のダイオード6〜9は、ブ
リッジ接続されており、入力線路3により入力された入
力信号は、その半周期毎に、第1のダイオード6、伝送
線路10及び第4のダイオード9又は、第2のダイオー
ド7、伝送線路10及び第3のダイオード8のいずれか
のルートを通過して整流作用を受け、入力信号の2倍の
周波数成分の信号が伝送線路10を通過することで、所
定の逓倍波に共振するように形成されたスロット11に
逓倍波が得られ、逓倍波は、さらに、導波管2に穿設さ
れた結合孔から導波管2内へ進入し、管内の伝搬が可能
となり、出力用開口部16から出力できるようになって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯やミ
リ波帯の信号を逓倍する逓倍器に係り、特に、変換効率
等の向上を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の逓倍器としては、例え
ば、図7に示されたように導波管を用いてなるものが公
知・周知となっている。以下、同図を参照しつつこの逓
倍器について説明することとする。この逓倍器は、入出
力部分に導波管51,52が用いられ、直流バイアスさ
れたダイオード53が出力導波管53内部に設けられた
構成を有するものとなっている(図7(A)及び図7
(B)参照)。入力導波管51へ入力された信号は、バ
イアスピン54を介してダイオード53へ給電され、こ
のダイオード53の非直線動作によって入力信号の高周
波成分が励振されるようになっている。そして、出力導
波管52は、入力信号がいわゆるカットオフされる寸法
に設計されているため、入力波すなわち基本波成分は出
力導波管から出力されることがなく、励振された高周波
成分のみが出力されるようになっている。
【0003】また、図8に示されたようなマイクロスト
リップ線路を用いた逓倍器が公知・周知となっている。
すなわち、この逓倍器は、誘電体基板(図示せず)上
に、図8に示されたように入力マイクロストリップ線路
61が配設され、この入力マイクロストリップ線路61
の他端は2つに分岐されて、それぞれの分岐端にはダイ
オード62a,62bが接続されたものとなっている。
さらに、上述の入力マイクロストリップ線路61の分岐
端と反対側のダイオード62a,62bの端部同士は、
短絡用マイクロストリップ線路63により短絡されると
共に、この短絡用マイクロストリップ線路63が設けら
れた基板の反対側に、短絡用マイクロストリップ線路6
3と直交するようにスロット64が設けられており、こ
のスロット64と電磁的に結合する出力用マイクロスト
リップ線路65がスロット64と直交するように設けら
れてなる、いわゆるバランス型と称されるものとなって
いる。そして、入力マイクロストリップ線路61の一端
側から入力された信号は、ダイオード62a,62bに
よって整流されるが、入力信号の半周期毎に動作するダ
イオード62a,62bが交互となり、スロット64に
おいて全波整流された信号が生じ、この信号が出力用マ
イクロストリップ線路65との電磁結合により外部へ取
り出せるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
逓倍器は、ダイオードが一つのためバランス型ではな
く、そのため変換効率が低いことに加えて、入力導波管
51のコネクタ部分と出力導波管52内のダイオード5
3とを接続するバイアスピン54を、入力導波管51か
ら出力導波管52へかけて設ける必要があり、機構的な
構成が複雑になるために比較的高価となるという問題が
あった。一方、後者の逓倍器にあっては、一方のダイオ
ードに電流が流れた際に、短絡用マイクロストリップ線
路63を介して、本来は非動作状態の他方のダイオード
にも電流が流れ込むために、ダイオードが設けられた箇
所で見たインピーダンスを理想値の零(短絡状態)とす
ることが困難となる。そのため、逓倍の効率がさほどに
は良いものとはならないという問題があった。
【0005】本発明は、上記実状に鑑みてなされたもの
で、低コストで変換効率の良好な逓倍器を提供するもの
である。本発明の他の目的は、逓倍回路を構成するダイ
オードにおけるインピーダンス調整を容易とし、変換効
率の向上に資することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記発明の目的を達成す
るため、本発明に係る逓倍器は、誘電体基板上に形成さ
れた伝送線路を介して4つのダイオードが、それぞれの
ダイオードのそれぞれ一端が他のいずれか一つのダイオ
ードの一端とそれぞれ接続されるようにして設けられ、
前記接続状態における第1の接続点には、伝送線路によ
る入力線路を介して入力信号が印加可能とされ、前記第
1の接続点に対して一つのダイオードを介して位置する
第2及び第3の接続点が伝送線路による接続伝送線路を
介して接続され、前記4つのダイオードが設けられた前
記誘電体基板の面と反対側の面に、前記接続伝送線路の
長手軸方向と直交方向にスロットが形成されると共に、
導波管が、該導波管の一壁面に前記スロットが位置する
ように前記誘電体基板に取着されてなり、前記スロット
に生じた逓倍波を前記導波管内で伝搬可能とすると共
に、前記導波管から出力可能としてなるものである。
【0007】かかる構成においては、入力信号、すなわ
ち、入力波は、4つのダイオードによる整流作用を受
け、伝送線路には、入力波の2倍の周波数成分の信号が
流れることで、所望する周波数で共振する大きさに形成
されたスロットは、伝送線路との電磁結合により所望の
逓倍波が得られることとなる。そしてその逓倍波は、導
波管に形成された結合孔により導波管内へ進入し、導波
管内を伝搬して出力することができるものとなってお
り、ダイオードの整流により、変換効率の良好な逓倍波
を得ることができるものとなっている。
【0008】上記構成において、特に、前記第1の接続
点に一端が、前記第2の接続点に他端が、それぞれ接続
される第1のダイオードの他端と前記第2の接続点で一
端が接続される第3のダイオードの他端及び、前記第1
の接続点に一端が、前記第3の接続点に他端が、それぞ
れ接続される第2のダイオードの他端と前記第3の接続
点で一端が接続される第4のダイオードの他端は、マイ
クロストリップ線路により所定のインピーダンス状態と
されてなるよう構成すると好適である。より具体的に
は、例えば、前記第3のダイオードの他端と、前記第4
のダイオードの他端には、それぞれマイクロストリップ
線路が接続され、これら2つのマイクロストリップ線路
の他端は、相互に接続されると共に、当該接続点には、
アースに接続された連絡孔が形成されてなるものが好適
である。
【0009】かかる構成においては、第3及び第4のダ
イオードの他端は、マイクロストリップ線路を介して接
地状態とされるが、このマイクロストリップ線路の長さ
を適宜に選定することで、第3及び第4のダイオードの
他端におけるインピーダンスの調整が容易に可能であ
り、ダイオードによるブリッジ整流作用と相俟って、従
来に比して変換効率の良好な逓倍器が提供されることと
なるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1乃至図6を参照しつつ説明する。なお、以下に
説明する部材、配置等は本発明を限定するものではな
く、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができる
ものである。最初に、本発明の実施の形態における逓倍
器の第1の構成例について、図1を参照しつつ説明す
る。この第1の構成例における逓倍器は、誘電体基板1
と、この誘電体基板1において励振された高周波信号を
出力できるよう誘電体基板1に接続された導波管2とに
大別されて構成されたものとなっている。誘電体基板1
には、導波管2が接続される面と反対側の面上に次述す
るようにマイクロストリップ線路による周波数逓倍回路
が形成されたものとなっている。すなわち、誘電体基板
1の一方の面上には、伝送線路としてのマイクロストリ
ップ線路を用いてなる入力線路3が、その一端が誘電体
基板1の長手軸方向(図1においては紙面上下方向)の
一方の端部に位置するように適宜な長さで直線状に配設
されている。
【0011】この入力線路3の他端、すなわち、誘電体
基板1の一つの端部に位置する側と反対側の端部は、分
岐部3a(第1の接続点)となっており、この分岐部3
aには、マイクロストリップ線路を用いてなる第1の分
岐線路4及び第2の分岐線路5が配設されている。本発
明の実施の形態においては、第1及び第2の分岐線路
4,5は、入力線路3を丁度線対称軸と仮定して、それ
を延長したと仮定した場合に、その左右に線対称に配設
されたものとなっている。より具体的には、第1及び第
2の分岐線路4,5は、分岐部3aにおいて、先の入力
線路3に対して直交する方向で、かつ、互いに反対方向
へ分岐部3aから適宜な長さ延設された後、さらに先の
入力線路3と平行するようにして、かつ、入力線路3と
反対方向へ曲げられて、かつ、適宜な長さで延設された
ものとなっている。そして、第1の分岐線路4の端部に
は、第1のダイオード6のアノードが、第2の分岐線路
5の端部には、第2のダイオード7のカソードが、それ
ぞれ接続されている。換言すれば、第1のダイオード6
の第1の分岐線路4に対する接続状態と、第2のダイオ
ード7の第2の分岐線路5に対する接続状態は、その入
力信号に対する状態で見ると、いわば逆相関係となる接
続状態となっている。
【0012】さらに、第1のダイオード6のカソード
(第2の接続点)には、第3のダイオード8のカソード
が、入力信号に対して第1のダイオード6と逆の接続状
態となるように接続されており、また、第2のダイオー
ド7のアノード(第3の接続点)には、第4のダイオー
ド9のアノードが、入力信号に対して第2のダイオード
7と逆の接続状態となるように接続されている。換言す
れば、第3のダイオード8の第1のダイオード6に対す
る接続状態と、第4のダイオード9の第2のダイオード
7に対する接続状態は、その入力信号に対する状態で見
ると、いわば逆相関係となる接続状態となっている。な
お、第1及び第3のダイオード6,8は、第1の分岐線
路4をさらに延長するような方向へ直線状に、また、第
2及び第4のダイオード7,9は、第2の分岐線路5を
さらに延長するような方向へ直線状に、それぞれ配設さ
れたものとなっている。そして、第1及び第3のダイオ
ード6,8の接続点と、第2及び第4のダイオード7,
9の接続点を相互に接続するようにマイクロストリップ
線路を用いてなる接続伝送線路10が配設されている。
【0013】誘電体基板1の上記接続伝送線路10が設
けられた面と反対側の面には、接地用導体層が被着さ
れ、接続伝送線路10のほぼ中央に対応する位置におい
てその一部が除去されてスロット11が形成されてい
る。ここで、本発明の実施の形態におけるスロット11
は、矩形状に接続伝送線路10と丁度直交する方向へ適
宜な大きさで形成されており、スロット11の長さ、す
なわち、図1において紙面上下方向に沿う長さは、最終
的にこの逓倍器から出力することを所望する逓倍波の波
長の概略1/2に設定されたものとなっており、これに
より、スロット11において、その所望する逓倍波の共
振が生ずるようになっている。
【0014】一方、第3のダイオード8のアノードに
は、マイクロストリップ線路を用いてなる第1の調整用
線路12の一端が、第4のダイオード9のカソードに
は、マイクロストリップ線路を用いてなる第2の調製用
線路13の一端が、それぞれ接続されている。本発明の
実施の形態においては、第1の調整用線路12は、第3
のダイオード8のアノードと接続された箇所から先の第
1の分岐線路4と反対方向(換言すれば第1の分岐線路
4が延設される方向)へ、第2の調整用線路13は、第
4のダイオード9のカソードと接続された箇所から先の
第2の分岐線路5と反対方向(換言すれば第2の分岐線
路5が延設される方向)へ、それぞれ適宜な長さ直線状
に形成された後、第1及び第2の調整用線路12,13
は、いずれもそれまでの直線部分と直交する方向であっ
て、第1の調整用線路12は、第2の調整用線路13へ
向かう方向へ、第2の調整用線路13は第1の調整用線
路12へ向かう方向へ、それぞれ徐々に方向が転ずるよ
うにして延設されており、丁度両者のほぼ中間位置に穿
設された連絡孔14で相互に接続された状態となってい
る。
【0015】連絡孔14は、バイアホールと一般に称さ
れるもので、孔内部に導電性部材が充填されて誘電体基
板1の裏面側(入力線路3等のマイクロストリップ線路
が形成された面と反対側の面)に形成された接地用導体
層に接続されたものとなっており、この接地用導体層は
アースに接続されるものとなっている。したがって、第
1及び第2の調整用線路12,13は、連絡孔14を介
して共に接地されたものとなっている。なお、連絡孔1
4は、必ずしもバイアホールのように孔内部に導電性部
材が充填されたものである必要はなく、その内壁面が導
電性部材で覆われて誘電体基板1の裏面側に形成された
接地用導体層に接続されたものとしてもよいものであ
る。
【0016】上述のようにして、誘電体基板1上には、
マイクロストリップ線路を用いて、第1乃至第4のダイ
オード6〜9によるいわゆるダイオードブリッジ整流回
路が形成されたものとなっている。換言すれば、第1乃
至第4のダイオード6〜9は、マイクロストリップ線路
を介してブリッジ接続されて設けられたものとなってい
る。さらに換言すれば、第1乃至第4のダイオード6〜
9は、それぞれのダイオード6〜9のそれぞれ一端(ア
ノード及びカソード)が、他のいずれか一つのダイオー
ド6〜9の一端(アノード又はカソード)とそれぞれ接
続されるようにして設けられたものとなっている。な
お、第1乃至第4のダイオード6〜9は、具体的には、
例えばSBD(Shottky Barrier Diode)等のように順方
向電圧Vfが小さく、かつ、立ち上がりの早いダイオー
ドを用いるのが好適である。さらに、近年は、InP(In
dium Phosphide)を用いて、Vf=0.2V程度の小さな
値を有するSBDも実用化されているので、このような
SBDを用いる場合には、ミリ波帯での逓倍動作を得る
ことも充分可能である。
【0017】一方、導波管2は、誘電体基板1が取着さ
れた壁面が、いわゆる短絡面となっており、この面に
は、先のスロット11の開口部分と同一形状、寸法の矩
形状の結合孔(図示せず)が、スロット11と同一の位
置に形成されたものとなっている。また、この短絡面と
反対側の端部は、出力用開口部16となっており、後述
するように逓倍信号が出力される部位となっている。こ
の導波管2は、その形状、寸法が、入力線路3に印加さ
れる入力信号の周波数に対しては、いわゆるカットオフ
となるように設定されており、それにより、この導波管
2は、ハイパスフィルタとして機能することとなり、逓
倍波のみが得られるようになっている。なお、図1にお
いては、導波管2を形成する部材の厚みは、省略された
ものとなっている。
【0018】次に、かかる構成における動作について説
明する。まず、逓倍される入力信号は、入力線路3の端
部に印加される。入力された信号は、入力線路3を伝搬
し、分岐部3aにおいて第1の分岐線4と第2の分岐線
路5とに二分されてそれぞれ伝搬してゆくが、第1のダ
イオード6と第2のダイオード7は、入力信号に対して
相互に逆相関係となるような接続となっているため、入
力信号のある半周期で第1のダイオード6が導通して入
力信号が通過する場合には、その間、第2のダイオード
7は非導通状態であり、続く半周期においては、逆に、
第1のダイオード6が非導通状態となる一方、第2のダ
イオード7が導通状態となる。そして、第1のダイオー
ド6が導通する場合には、第1のダイオード6を通過し
た信号は、第1のダイオード6と逆相に接続された第3
のダイオード8を通過することはできないため、接続伝
送線路10を伝搬して第4のダイオード9を通過し、連
絡孔14を介して接地側へ流れ込むこととなる。ここ
で、第1のダイオード6の位置における信号の伝搬方向
を見た場合のインピーダンス及び第4のダイオード9の
位置における信号の伝搬方向を見た場合のインピーダン
スは、その先の連絡孔14を介して第1及び第2の調整
用線路12,13が短絡されているので、この連絡孔1
4と第1のダイオード6までの距離、連絡孔14と第4
のダイオード9までの距離を、それぞれ適宜に選択する
ことで最適値とすることが可能となる。最適なインピー
ダンスは、ダイオードの寄生容量等によって多少異なる
が、零すなわちショート状態が望ましい。
【0019】一方、第2のダイオード7が導通する場合
には、第2のダイオード7を通過した信号は、第2のダ
イオード7と逆相に接続された第4のダイオード9を通
過することはできないため、接続伝送線路10を伝搬し
て第3のダイオード8を通過し、連絡孔14を介して接
地側へ流れ込むこととなる。ここで、第2のダイオード
7の位置における信号の伝搬方向を見た場合のインピー
ダンス及び第3のダイオード8の位置における信号の伝
搬方向を見た場合のインピーダンスは、その先の連絡孔
14を介して第1及び第2の調整用線路12,13が短
絡されているので、先の第1及び第4のダイオード6,
9の場合と同様に、連絡孔14と第2のダイオード7ま
での距離、連絡孔14と第3のダイオード8までの距離
を、それぞれ適宜に選択することで最適値とすることが
可能となる。結局、第1乃至第4のダイオード6〜9に
より入力信号の全波整流がなされるため、入力信号の2
倍の周波数成分が生成されることとなる。そして、スロ
ット11には、この入力信号の全波整流信号が得られる
が、スロット11の長さ、すなわち、本発明の実施の形
態においては、図1において紙面上下方向に沿う長さを
最終的に所望する逓倍波の波長の概略1/2に設定して
おくことで、その所望する逓倍波の共振が生じ、その逓
倍波が導波管2の結合孔15を介して管内へ導かれ、導
波管2内をその出力用開口部16へ向かって伝搬してゆ
き、出力されることとなる(図1における白抜き矢印参
照)。
【0020】なお、第1乃至第4のダイオード6〜9の
順方向電圧Vfは、逓倍器の動作においては、電力損失
となってしまうので、入力電力Pとマイクロストリップ
線路のインピーダンスRとから、P=V/Rの関係式
で決定されるダイオードに誘起される電圧Vが、Vfよ
り充分に大きな値に設定することで、変換効率の良好な
逓倍器とすることができる。実用的には、上述のVがV
fの2倍以上であれば問題の無い逓倍器となる。
【0021】次に、第2の構成例について、図2を参照
しつつ説明する。なお、図1に示された構成要素と同一
の構成要素については同一符号を付してその詳細な説明
を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。また、図
2においては、誘電体基板1が取着される導波管2(図
1参照)については、図示を省略してある。この第2の
構成例における逓倍器は、図1に示された構成における
連絡孔14に代えて1/4波長のオープンスタブ21を
設けた点が図1に示された構成の逓倍器と異なるもので
ある。すなわち、1/4波長のオープンスタブ21は、
第1及び第2の調整用線路12,13の接続伝送線路1
0に対して平行となる部位17のほぼ中央付近からこの
部位17に直交するようにして、かつ、先の入力線路3
が位置する方向とは反対方向へ延設されたものとなって
いる。そして、その長さ(図2において紙面上下方向の
長さ)は、所望する逓倍波のマイクロストリップ線路に
おける伝搬波長の1/4に設定されたものとなってい
る。そして、誘電体基板1は、図1に示された構成と同
様に導波管(図示せず)に取着されたものとなってい
る。かかる構成において、1/4波長のオープンスタブ
21は、第1及び第2の調整用線路12,13との接続
点において、図1に示された構成における連絡孔14と
同様にこの部分を短絡状態とするものである。したがっ
て、全体としての動作は、先の図1に示された構成の場
合と同様であるので、ここでの再度の説明は省略するこ
ととする。このような構成のため、スルーホールメッキ
や埋め込み印刷等の工程が省略され、コストを低減する
ことが可能である。
【0022】次に、第3の構成例について、図3を参照
しつつ説明する。なお、図1に示された構成要素と同一
の構成要素については同一符号を付してその詳細な説明
を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。また、図
3においては、誘電体基板1が取着される導波管2(図
1参照)については、図示を省略してある。この第3の
構成例における逓倍器は、第3及び第4のダイオード
8,9のそれぞれの近傍に連絡孔を設けるようにした点
が、図1に示された構成と異なるものである。すなわ
ち、この第3の構成例における逓倍器において、第3の
ダイオード8のアノードには、マイクロストリップ線路
による第1の連絡孔形成用短線路23が、第4のダイオ
ード9のカソードには、マイクロストリップ線路による
第2の連絡孔形成用短線路24が、それぞれその長さに
よるインピーダンス変化が無視できる程極短めに形成さ
れて接続されている。
【0023】そして、これら第1及び第2の連絡孔形成
用短線路23,24の端部近傍には、連絡孔25a,2
5bがそれぞれ穿設されており、この連絡孔25a,2
5bを介して第1及び第2の連絡孔形成用短線路23,
24は接地されるようになっている。かかる構成の誘電
体基板1は、図1に示された構成と同様に導波管(図示
せず)に取着されたものとなっている。この逓倍器は、
第3及び第4のダイオード8,9のそれぞれの近傍にお
いて連絡孔25a,25bを設けた点が、図1に示され
た構成と異なるが、第3のダイオード8のアノード及び
第4のダイオード9のカソードが、それぞれ接地される
ことには変わりはないものである。したがって、動作も
基本的に図1の構成について説明したのと同様であり、
そのため、ここでの再度の詳細な動作説明は省略するこ
ととする。このような構成のため、インピーダンスの最
適化が容易となると共に、回路面積を縮小することが可
能である。
【0024】次に、第4の構成例について、図4を参照
しつつ説明する。なお、図1又は図3に示された構成要
素と同一の構成要素については同一符号を付してその詳
細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
また、図4においては、誘電体基板1が取着される導波
管2(図1参照)については、図示を省略してある。こ
の第4の構成例における逓倍器は、図3に示された逓倍
器の構成に変形を加えたものである。すなわち、入力線
路3の他端側(誘電体基板1の端に位置する部位と反対
側の端部)は、その短手軸方向(図4において紙面左右
方向)において、入力線路3の他の部位よりも若干幅広
に形成され分岐部3bとされて、この分岐部3bの両端
に、それぞれ第1のダイオード6のアノード、第2のダ
イオード7のカソードが接続されている。
【0025】そして、第1のダイオード6のカソードに
は、第1の接続用短線路28を介して第3のダイオード
8のカソードが、第2のダイオード7のアノードには、
第2の接続用短線路29を介して第4のダイオード9の
アノードが、それぞれ接続されており、第1乃至第4の
ダイオード6〜9並びに第1及び第2の接続用短線路2
8,29は、ほぼ一直線上に配設されたものとなってい
る。ここで、第1及び第2の接続用短線路28,29
は、その長さによるインピーダンス変化が無視できる程
極短めに形成されたマイクロストリップ線路である。さ
らに、第1の接続用短線路28と第2の接続用短線路2
9は、マイクロストリップ線路による接続伝送線路10
Aを介して相互に接続されたものとなっている。この接
続伝送線路10Aは、全体形状がほぼコ字状に形成さ
れ、これを反時計回りに90度回転した状態で第1及び
第2の接続用短線路28,29に接続されたものとなっ
ている。
【0026】換言すれば、この接続伝送線路10Aは、
まず、第1の接続用短線路28に直交する方向で、か
つ、入力線路3の位置する方向と反対側の方向へ第1の
接続用短線路28から適宜な長さで直線状に延設されて
なる第1の線路部30aと、第2の接続用短線路29に
直交する方向で、かつ、入力線路3の位置する方向と反
対側の方向へ第2の接続用短線路29から適宜な長さで
直線状に延設されてなる第2の線路部30bとを有する
と共に、さらに、第1乃至第4のダイオード6〜9並び
に第1及び第2の接続用短線路28,29に平行し、第
1の線路部30aの端部と第2の線路部30bの端部を
接続する第3の線路部30cとを有して構成されたもの
となっている。なお、この発明の実施の形態において
は、第1の線路部30aから第3の線路部30cへ移行
する部位及び第2の線路部30bから第3の線路部30
cへ移行する部位は、共に弧状に形成されて湾曲したも
のとなっている。そして、誘電体基板1の接続伝送線路
10Aが設けられた面と反対側の面には、第3の線路部
30cのほぼ中央に対応する位置においてスロット11
が第3の線路部30cと丁度直交する方向へ形成されて
いる。なお、このスロット11の形状、寸法は、先の図
1に示された構成で説明したものと基本的に変わるとこ
ろはないものであるので、ここでの詳細な説明は省略す
ることとする。かかる構成を有してなる誘電体基板1
は、図1に示された構成と同様に導波管(図示せず)に
取着されたものとなっている。
【0027】この逓倍器は、図3に示された構成と同様
に、第3及び第4のダイオード8,9のそれぞれの近傍
において連絡孔25a,25bを設けた点が、図1に示
された構成と異なるが、第3のダイオード8のアノード
及び第4のダイオード9のカソードが、それぞれ接地さ
れることには変わりはないものである。したがって、動
作も基本的に図1の構成について説明したのと同様であ
り、そのため、ここでの再度の詳細な動作説明は省略す
ることとする。
【0028】次に、第5の構成例について、図5を参照
しつつ説明する。なお、図1又は図3に示された構成要
素と同一の構成要素については同一符号を付してその詳
細な説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
また、図5においては、誘電体基板1が取着される導波
管2(図1参照)については、図示を省略してある。こ
の第5の構成例における逓倍器は、図3に示された構成
における第1及び第2の連絡孔形成用短線路23,24
並びに連絡孔25a,25bに代えて、マイクロストリ
ップ線路による1/4波長第1及び第2のオープンスタ
ブ33,34を用いて構成されてなるものである。すな
わち、第1のオープンスタブ33は、第3のダイオード
8のアノードに、第2のオープンスタブ34は、第4の
ダイオード9のカソードに、それぞれ接続されたものと
なっている。この第1及び第2のオープンスタブ33,
34は、先の図2に示された構成における1/4波長の
オープンスタブ21と基本的に同一の機能を果たすもの
であり、そのため、第1のオープンスタブ33の第3の
ダイオード8との接続位置及び第2のオープンスタブ3
4の第4のダイオード9との接続位置においては、共に
短絡状態となる。そして、誘電体基板1は、図1に示さ
れた構成と同様に導波管(図示せず)に取着されたもの
となっている。上述の構成における動作は、図3に示さ
れた構成の逓倍器の動作と基本的に変わるところがな
く、これは取りも直さず図1に示された構成の逓倍器の
動作と基本的に変わらないことを意味するものである。
したがって、ここでの再度の詳細な動作説明は省略する
こととする。このような構成のため、連絡孔が必要ない
ので低コストで作成可能であり、図2に示した第2の構
成例と比べ、設計の自由度が上がり、オープンスタブ形
状の微妙なズレによる特性変化が少ない。
【0029】次に、第6の構成例について、図6を参照
しつつ説明する。なお、図1に示された構成要素と同一
の構成要素については同一符号を付してその詳細な説明
を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。この第6
の構成例における逓倍器は、図1に示された逓倍器の構
成に変形を加えたものである。すなわち、この第6の構
成例における逓倍器は、先の図に示されたと同一の構成
を有してなる誘電体基板1を導波管2の側面部分に取着
して構成されたものとなっている。この導波管2の一方
の端部(電磁波の伝搬方向(図6における白抜き矢印参
照)に沿う一方の端部)は短絡壁2aとなっており、他
端は出力用開口部16が形成されており電磁波が外部へ
出力されるようになっている。そして、電磁波の伝搬方
向における一方の側壁2bには、誘電体基板1が取着さ
れると共に、この誘電体基板1に形成されたスロット1
1の開口部と同一の形状、寸法の結合孔(図示せず)
が、スロット11と同一の位置に形成されたものとなっ
ている。そして、スロット11に生じた所望する逓倍波
の共振により、結合孔15を介してその逓倍波が導波管
2内へ導かれ、管内を伝搬して出力用開口部16から外
部へ出力される点は、先の図1に示された構成と同一で
ある。
【0030】なお、上述した発明の実施の形態におい
て、誘電体基板1の導波管2への取着面は、図1に示さ
れたように導波管の短絡面や、図6に示されたような導
波管の長手軸方向の一側面に限られる必要はなく、他の
面としても良いものである。また、スロット11の形状
は、上述したような直方体形状に限られる必要はなく、
例えば、円形状や楕円形状でも可能である。また、第1
乃至第4のダイオード6〜9の極性は、これらに繋がれ
たマイクロストリップ線路の線路長を適宜選択すること
によって逆にすることもできる。即ち、実施の形態で
は、第1のダイオード6及び第4のダイオード9並びに
第2のダイオード7及び第3のダイオード8のそれぞれ
一対のダイオードを同相入力としているため、それら一
対のダイオードを同極性としているが、線路長を調整し
て組内のそれぞれのダイオードが逆相入力とするなら
ば、逆極性となる。また、マイクロストリップ線路を採
用したが、これに代わりコプレーナ線路等の他の伝送線
路とすることが可能であることは言うまでもない。ま
た、誘電体基板裏面に接地導体層を被着し、その一部を
除去してスロット11としたが、十分ないわゆるベタア
ースを取れるよう誘電体基板と導波管を密着できるので
あれば、接地導体層は必要なく、前述の導波管に設けた
結合孔にスロットを兼ねさせることも可能である。
【0031】
【発明の効果】以上、述べたように、本発明によれば、
ダイオードをマイクロストリップ線路等の伝送線路によ
りいわゆるブリッジ接続としたので、従来に比して低コ
ストでより変換効率の良い逓倍器を提供することができ
る。特に、所定のダイオードの端部に伝送線路を介して
接地点を設けるか、又は、1/4波長オープンスタブを
接続するような構成とすることで、従来と異なり、ダイ
オードにおけるインピーダンス調整を容易とし、ブリッ
ジ整流と相俟って、さらなる変換効率の向上を図った低
コストの逓倍器を提供することができるという効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における逓倍器の第1の構
成例を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態における逓倍器の第2の構
成例における誘電体基板の平面図である。
【図3】本発明の実施の形態における逓倍器の第3の構
成例における誘電体基板の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態における逓倍器の第4の構
成例における誘電体基板の平面図である。
【図5】本発明の実施の形態における逓倍器の第5の構
成例における誘電体基板の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態における逓倍器の第6の構
成例における誘電体基板の平面図である。
【図7】従来の逓倍器の第1の構成例を示す概略図であ
って、図7(A)は、従来の逓倍器の全体斜視図、図7
(B)は、従来の逓倍器の縦断面図である。
【図8】従来の逓倍器の第2の構成例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1…誘電体基板 2…導波管 6…第1のダイオード 7…第2のダイオード 8…第3のダイオード 9…第4のダイオード 11…スロット 14…連絡孔 21…1/4波長オープンスタブ 25a,25b…連絡孔 33…1/4波長第1のオープンスタブ 34…1/4波長第2のオープンスタブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中澤 宏明 埼玉県上福岡市福岡二丁目1番1号 新日 本無線株式会社川越製作所内 Fターム(参考) 5J011 BA01 BA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板上に形成された伝送線路を介
    して4つのダイオードが、それぞれのダイオードのそれ
    ぞれ一端が他のいずれか一つのダイオードの一端とそれ
    ぞれ接続されるようにして設けられ、 前記接続状態における第1の接続点には、伝送線路によ
    る入力線路を介して入力信号が印加可能とされ、 前記第1の接続点に対して一つのダイオードを介して位
    置する第2及び第3の接続点が伝送線路による接続伝送
    線路を介して接続され、 前記4つのダイオードが設けられた前記誘電体基板の面
    と反対側の面に、前記接続伝送線路の長手軸方向と直交
    方向にスロットが形成されると共に、 導波管が、該導波管の一壁面に前記スロットが位置する
    ように前記誘電体基板に取着されてなり、 前記スロットに生じた逓倍波を前記導波管内で伝搬可能
    とすると共に、前記導波管から出力可能としてなること
    を特徴とする逓倍器。
  2. 【請求項2】 前記第1の接続点に一端が、前記第2の
    接続点に他端が、それぞれ接続される第1のダイオード
    の他端と前記第2の接続点で一端が接続される第3のダ
    イオードの他端及び、 前記第1の接続点に一端が、前記第3の接続点に他端
    が、それぞれ接続される第2のダイオードの他端と前記
    第3の接続点で一端が接続される第4のダイオードの他
    端は接地状態とされてなることを特徴とする請求項1記
    載の逓倍器。
  3. 【請求項3】 前記第3のダイオードの他端と、前記第
    4のダイオードの他端には、それぞれ伝送線路が接続さ
    れ、これら2つの伝送線路の他端は、相互に接続される
    と共に、当該接続点には、アースに接続された連絡孔が
    形成されてなることを特徴とする請求項2記載の逓倍
    器。
  4. 【請求項4】 前記第3のダイオードの他端と、前記第
    4のダイオードの他端には、アースに接続された連絡孔
    を有してなる伝送線路がそれぞれ接続されてなることを
    特徴とする請求項2記載の逓倍器。
  5. 【請求項5】 前記第3のダイオードの他端と前記第4
    のダイオードの他端の相互の接続点に、伝送線路による
    略1/4波長オープンスタブが接続されてなることを特
    徴とする請求項2記載の逓倍器。
  6. 【請求項6】 前記第3のダイオードの他端と、前記第
    4のダイオードの他端には、伝送線路による略1/4波
    長オープンスタブがそれぞれ接続されてなることを特徴
    とする請求項2記載の逓倍器。
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