JP2002197637A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2002197637A
JP2002197637A JP2000392301A JP2000392301A JP2002197637A JP 2002197637 A JP2002197637 A JP 2002197637A JP 2000392301 A JP2000392301 A JP 2000392301A JP 2000392301 A JP2000392301 A JP 2000392301A JP 2002197637 A JP2002197637 A JP 2002197637A
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English (en)
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Takuya Ikeda
拓也 池田
Eiichi Hashimoto
▲えい▼一 橋本
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 厚さが0.5μm以下の磁性層のみで前述の
高密度記録ができ、従来の非磁性中間層を省略できる単
層の高記録密度用磁気記録媒体を提供することにある。 【解決手段】 非磁性基体上に強磁性粉体及びバインダ
ーを含有する磁性塗液を塗布して磁性層を形成してなる
磁気記録媒体において、磁性層厚みが0.5μm以下で
あり、かつ強磁性粉体がBET法による比表面積が30
2/g以上の強磁性粉体であり、磁性層表面に液状の
潤滑剤1を含む架橋剤液が塗布含浸されていることを特
徴とする磁気記録媒体を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、さらに詳しくは特に優れた電磁変換特性、滑り性及
び耐久性を有する記憶容量100MB以上の大容量フロ
ッピーディスクに好適な高記録密度用磁気記録媒体に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、記憶容量が100MB以上の大容
量フロッピーディスクが各種機器の記憶媒体として注目
され、次第に普及してきている。
【0003】ところで、このような大容量フロッピーデ
ィスクや高密度ディジタルビデオテープ等に用いる磁気
記録媒体では、記録密度を高めるため、磁性粉体として
粒径の小さい即ち比表面積の大きいCo含有γ−Fe2
3 、バリウムフェライト、鉄、合金などの磁性粉体が
用いられるようになってきた。しかし、これら磁性粉体
は分散が極めて難しく、凝集粒子の発生、不十分な充填
状態、不均質な塗膜表面を引き起こしやすく、このため
塗膜(磁性層)の電磁変換特性が損なわれ、さらに滑り
性や耐久性の低下を招きやすい、という欠点をもってい
る。
【0004】また記録密度向上のために磁性層の0.5
μm以下の薄層化が図られており、かつ転送速度の向上
のために媒体の走行速度の高速化が進んできているた
め、低記録波長での電磁変換特性の向上とともに、小型
低容量の駆動モータでも安定した長時間の走行が可能な
ように表面平滑性、走行安定性、耐久性に関する要求が
益々厳しくなってきている。
【0005】かかる技術的課題に対し支持体と磁性層の
間に滑り性の良好な非磁性の中間層を設けて支持体の表
面粗さの影響を緩和、解消する試みが知られている。た
とえば、特開昭49−75305号公報では非磁性基板
と磁性層の間に高分子非磁性層を形成することで、高密
度記録において支持体の傷や突起の影響を回避すること
が開示されている。そして、このような試みによっても
電磁変換特性の改良は認められたが、さらに磁性層が薄
層化するに従い、表面性だけでなく走行耐久性等の要求
も厳しくなり、この方法だけでは充分ではなくなった。
【0006】この対策として特開昭62−154225
号公報では0.5μm以下の磁性層についてそれ以上の
厚みで形成する導電性粉末と潤滑剤等の機能性粉末を含
有した非磁性中間層を用いることが開示されている。更
に特開昭62−188017号公報では無機粉末の選定
等により非磁性中間層の表面粗さとヤング率を規定する
開示がある。しかしながら、このような非磁性中間層の
塗布、乾燥、平滑化の工程を磁性層の形成工程と独立分
離して行なう方法では、表面粗さは改善されるが、磁性
層を塗布する工程において中間層に傷が入り易く、ま
た、厚みの変動率が高かったり、走行耐久性が充分でな
かったりなど実用上の問題があった。
【0007】そこでこれらの問題を解決する手段として
特開昭63−191315号公報に記載されるように同
時重層塗布方式を用いて下層の非磁性中間層が湿潤状態
にある間に上層の磁性層を塗布する方式が提案された。
しかし、この方式によって生産性は実用的なレベルに達
したものの、乾燥時の非磁性中間層と磁性層の界面の乱
れを抑制することが困難で、目標厚みに対して50%以
上もの厚み変動を生じることがある問題があった。
【0008】この問題を解決する手段としては、非磁性
中間層用塗料の粘弾性挙動を磁性層用の磁性塗料に類似
させることが提案されており、例えば、特開平5−73
883号公報には無機質粉末を主体とした非磁性中間層
用塗料により粘弾性を磁性塗料に類似させることが可能
となり、同時塗工においての界面の乱れは改善されると
の開示がある。しかしながら、さらに薄層の磁気記録媒
体では塗工の安定性に問題があり歩留まりが充分でなか
ったり、非磁性中間層を形成するためにコストが掛かり
すぎたりする問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、非磁性中間層
を設けことなく、磁性層のみの単層で電気特性、滑り
性、耐久性をバランスよく満足させるための検討も行な
われたが、前述の高密度記録を満足できる結果は得られ
ていなかった。例えば滑り性、耐久性を向上させるた
め、従来から非磁性の無機粉末を磁性層中に含有させる
ことが行なわれているが、アルミナなどの非磁性粉末
は、滑り性に対しては粒径が小さい場合には効果が少な
く、粒径が大きくなるほど摩擦係数低減効果が増す傾向
を示す。そして、粒径を大きくしすぎると磁性層表面の
平滑性を損ない、電磁変換特性を低下させる。また十分
に摩擦係数を下げうる大きさの粒径では、耐摩耗性がか
えって低下する、などの難点がある。
【0010】また、無機粉末のこれらの欠点を改良する
ため、脂肪酸ないしは親油基を有する界面活性剤等で粉
末の表面処理を行なうなどの試みもあるが、充分な電磁
変換特性を得るために高度に表面平滑化した媒体では満
足できる滑り性を有し走行安定性の優れたものは未だ得
られていない。また耐久性においても薄層化した媒体で
は磁性層中に充填できる潤滑剤の絶対量が不足すること
から、所謂油切れ状態になり走行中に耐久性が極端に低
下する等の問題があった。
【0011】本発明はかかる現状に鑑み為されたもの
で、その目的は、厚さが0.5μm以下の磁性層のみで
前述の高密度記録ができ、従来の非磁性中間層を省略で
きる単層の高記録密度用磁気記録媒体を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、以下の構成からなる。すなわち、本発
明は、非磁性基体上に強磁性粉体及びバインダーを含有
する磁性塗液を塗布して磁性層を形成してなる磁気記録
媒体において、磁性層厚みが0.5μm以下で、かつ該
強磁性粉体のBET法による比表面積が30m2/g以
上であり、該磁性層表面に架橋剤液が塗布含浸されてい
る磁気記録媒体である。
【0013】すなわち、本発明は、表面平滑性に優れた
非磁性基体上にBET法による比表面積が30m2 /g
以上の強磁性粉体及びバインダーを含有した磁性層を形
成して電磁変換特性の向上を達成すると共に、磁性層中
の非磁性粉末に多量の潤滑剤を共存せしめることによっ
て長期の耐久性を高め、かつ磁性層表面に潤滑剤を含ん
だ架橋剤液を塗布含浸、磁性層表面の潤滑剤濃度と架橋
密度を高めることにより、滑り性及び耐久性をバランス
よく向上せしめ、単層の磁性層のみで記憶容量100M
B以上の大容量フロッピーディスクを実現できる高記録
密度用磁気記録媒体を実現したものである。
【0014】また本発明は、前記架橋剤液が塗布含浸条
件下で液状の潤滑剤1と架橋剤を含み、かつ潤滑剤1量
と架橋剤量の重量比が5:1から1:2の範囲にあり、
前記架橋剤液の塗布量が0.5〜10μg/cm2の範
囲にあることを特徴とする磁気記録媒体である。
【0015】本発明は、前記磁性塗液中に潤滑剤2と平
均粒子径が0.1μm以下の導電性非磁性粉末を少なく
とも一種以上含み、潤滑剤2の添加量が強磁性粉体10
0部に対し10部以上25部以下であることを特徴とす
る磁気記録媒体である。
【0016】さらに本発明の潤滑剤1および潤滑剤2は
脂肪酸エステルであり、潤滑剤1および潤滑剤2の合計
の塗布量が9〜15μg/cm2であることを特徴とす
る磁気記録媒体である。
【0017】前記架橋剤として少なくとも1種のポリイ
ソシアナートを含むことを特徴とする磁気記録媒体であ
り、磁性層が非磁性中間層を介することなく非磁性基体
上に直接設けられている磁気記録媒体である。
【0018】前記の磁気記録媒体の製造方法は、非磁性
基板に少なくとも強磁性粉体と潤滑剤2と導電性非磁性
粉末とを含む磁性塗料を塗布して硬化後、液状の潤滑剤
1を含んだ架橋剤液を塗布することを特徴とする磁気記
録媒体の製造方法である。
【0019】本発明の磁気記録媒体は、優れた電磁変換
特性、滑り性及び耐久性を有し、単層で安価であり、例
えば高記録密度の磁気テープ、フロッピーディスク中で
も記憶容量100MB以上の大容量フロッピーディスク
として有用である。
【0020】以下、本発明の詳細を説明する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明において用いる非磁性基体
としては、プラスチックフィルムが好ましく挙げられ
る。例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエ
ステル類、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、セ
ルロースジアセテート、セルローストリアセテートなど
のセルロース誘導体、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
ル、ポリイミド、ポリアミド、ポリスルホン、ポリエー
テルスルホンなどの合成樹脂からなるフィルム、シート
を挙げることができる。
【0022】かかるフィルムは、フィラーの粒径及び添
加量を調整することで記録層を塗布する面の表面粗さが
中心線平均粗さRaで1〜6nmに製膜した二軸配向フ
ィルムを使用することが好ましい。Raが6nmを越え
ると、塗布により形成された記録層の平滑性が損なわれ
るため高記録密度化の目的を達成できない。
【0023】本発明において用いる強磁性粉体は比表面
積が30m2 /g以上の強磁性粉体であり、該強磁性粉
体としては従来公知のCo含有γ−Fe23 、Co含
有Fe34 、バリウムフェライトなどの酸化物系磁性
粉体、鉄、Fe−Co−Niなどのメタル系磁性粉体等
を例示することができる。比表面積が30m2 /g未満
のものは高記録密度化の目的を達成できない。
【0024】本発明において磁性層に用いられる結合剤
としては、通常の塗布型磁気記録媒体において磁性層の
結合剤に使用される公知のものを適用でき、下記のよう
な樹脂を用いることができる。例えば、ポリウレタン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノ
キシ樹脂、硝酸セルロース系ポリマー、ポリブチラール
樹脂、NBRなどゴム系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル
共重合体、塩化ビニリデン共重合体、ポリアミド樹脂な
どである。これらの樹脂は単独又は組み合わせで使用す
ることができる。
【0025】またより優れた分散性と耐久性を得るため
に−COOM、−SO3M、−OSO3M、−P=O(O
1)(OM2)、−OP=O(OM1)(OM2)、−N
4X、OH、NR2、N+3、エポキシ基、SH、CN
(ここでM,M1,M2はH、Li、Na、K、−N
4、−NHR3を示し、R2,R3,R4はアルキル基も
しくはH、Xはハロゲン原子を示す。)などから選ばれ
る少なくとも一つ以上の極性基を共重合または付加反応
で導入したものを用いることが好ましい。
【0026】これらの樹脂には、ポリイソシアナート系
架橋剤を組み合わせて使用して適度な塗膜物性に調整す
ることができる。用いることのできるポリイソシアナー
ト系架橋剤としては、次の化合物を挙げることができ
る。例えば、トリレンジイソシアナート、キシリレンジ
イソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、
4,4´−ジフェニルメタンジイソシアナートなどのジ
イソシアナートと、あるいはトリメチロールプロパンと
トリレンジイソシアナート3モルの付加化合物(日本ポ
リウレタン社製、コロネートLなど)などである。
【0027】本発明における磁性層には、その他の添加
剤として分散剤等の添加剤を必要に応じて組み合わせて
使用することができる。分散剤としては界面活性剤を用
いることができ、レシチン、高分子分散剤、シランカッ
プリング剤、チタンカップリング剤、りん酸エステルな
どを添加することができる。
【0028】本発明において用いる導電性非磁性粉末は
潤滑剤2を吸着することで磁性層表面にブリードアウト
することを防止し、かつ長期間に亘って磁性層表面に潤
滑剤を供給する作用があるが、さらに帯電防止剤として
作用し静電気障害の防止に有用である。特に0.5μm
以下に磁性層が薄層化するに従い、表面電気抵抗を帯電
しない1010Ω以下に抑制するために必要な帯電防止剤
の添加量は増大しており、帯電防止と潤滑剤の担体とし
ての機能を両立した導電性非磁性粉末を使用すること
で、0.1〜0.5μmの薄層の単層記録層を持つ磁気
記録媒体の品質をバランス良く実用可能なレベルに上げ
ることができる。この非磁性粉末は平均粒子径が電磁変
換特性に影響の少ない0.1μm以下であることが好ま
しく、導電性のカーボンブラック、金属粉末が適用され
る。また金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫酸塩、金属窒
化物、金属炭化物、金属硫化物等の非導電性無機質粉末
についても導電性物質例えばSbをドープしたSn
2、SnドープのIn23、AlドープのZnO等を
被覆させたものが適用できる。具体的にはTiO2、T
iOx、酸化セリウム、酸化スズ、酸化タングステン、
ZnO、ZrO2、SiO2、α酸化鉄、ゲータイト、コ
ランダム、窒化珪素、チタンカーバイド、窒化硼素、酸
化銅、炭酸マグネシウム、炭酸バリウム、炭酸カルシウ
ム、硫酸バリウム、炭化珪素、炭化チタン、αアルミ
ナ、βアルミナ、γアルミナなどに導電性物質を被覆さ
せたものを単独または組み合わせて使用することができ
る。
【0029】特には導電性カーボンブラックが好ましく
用いられる。具体的にはアセチレンブラック、カラー用
カーボンブラック、ファーネスブラック、ケッチェンブ
ラックなど任意のものを用いることができ、好ましくは
平均粒子径が5〜80nm、比表面積がBET法で20
0〜1500m2/g、DBP吸油量が20〜500m
l/100g、pHは2〜10のものを用いる。用いら
れるカーボンブラックのいくつかを例示すると、キャボ
ット社製のBLACKPEARLS2000、100
0、900、800、VULCAN XC−72、コロ
ンビアンカーボン社製のRAVEN 8800、800
0、7000、三菱化学社製の#3750B、#375
0、#3250B、#3250、#950、#850
B、#650B、#45、#40、#5、MA−77、
MA−7、ライオンアクゾ社製のケッチェンブラックE
C、ケッチェンブラックEC600JD等などが挙げら
れる。これらのカーボンブラックは、単独で、あるいは
複数組み合わせて用いることができる。また、カーボン
ブラックの表面を分散剤等で処理したり、一部をグラフ
ァイト化したりして用いてもよい。いずれにしても帯電
防止剤の含有量は製品規格に適合するように適宜調整す
ることができる。
【0030】その他非磁性粉として磁性層の耐摩耗性、
滑り性向上剤、磁気ヘッドの研磨剤として作用する無機
粉末を添加しても良い。この用途で使用する無機粉末の
平均粒径は磁性層厚みによって最適なものを選べるが、
本発明においては0.1〜0.6μmの範囲である必要
がある。この平均粒径が0.6μmより大きいと、電磁
変換特性が損われやすく、媒体の耐摩耗性も低下する。
一方平均粒径が0.1μmより小さいと、本来の目的の
一つである滑り性の改良ができないばかりか磁気ヘッド
の研磨力が激減し電気特性の低下や、磁性層の破壊を促
進し易くなる。
【0031】この用途で用いられる非磁性粉は具体的に
はTiO2、TiOx、酸化セリウム、酸化スズ、酸化
タングステン、ZnO、ZrO2、SiO2、α酸化鉄、
ゲータイト、コランダム、窒化珪素、チタンカーバイ
ド、窒化硼素、酸化銅、炭酸マグネシウム、炭酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、炭化珪素、炭化チ
タン、αアルミナ、βアルミナ、γアルミナなど等を単
独または組み合わせて使用することができる。また、粒
子形状としては粒状、球状、ひょうたん形状等を例示で
きる。もちろんこれらの非磁性粉末についても導電性物
質を被覆させ帯電防止機能を付与しても良い。
【0032】本発明において磁性層には潤滑剤2を含有
させる。潤滑剤2の添加量は強磁性粉体100部に対し
10部以上25部以下の範囲が好適である。潤滑剤2は
磁性層内部から表面に移動し表面に潤滑膜を形成し、こ
れが長期間持続するが、磁性層が薄層化すると磁性層内
部に存在する潤滑剤の絶対量が不足し、表面に充分な潤
滑膜を形成できなくなる。本発明のように0.1〜0.
5μmの薄層の磁性層では潤滑剤が10部未満であると
潤滑剤として走行耐久性を維持する効果が乏しくなる。
また25部を越えると可塑化が顕著になり、磁性層の膜
強度が低下し、耐久性が劣ってくるので好ましくない。
【0033】本発明で用いられる潤滑剤2としては高級
脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、シリコーンオ
イル、変成シリコーンオイル、パーフルオロポリエーテ
ル、パラフィン、金属石鹸、ワックス等、固体や液体を
問わずに添加できるが、脂肪酸エステルが好ましく用い
られる。
【0034】本発明における磁性塗液は、前記の強磁性
粉体、バインダー、導電性無機粉末及び潤滑剤を有機溶
剤、例えばメチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、トルエン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン
等と混合することで調製するが、その際分散剤(例えば
レシチン等)、帯電防止剤(例えばカーボンブラック
等)の従来公知の添加剤を添加してもよい。次に本発明
で磁性層表面に塗布含浸させる潤滑剤を含んだ架橋剤液
の構成について述べる。
【0035】本発明で磁性層表面に塗布含浸させる潤滑
剤1を含んだ架橋剤液には、架橋剤としてポリイソシア
ナート系架橋剤を単独で使用することもできるし、ある
いは熱硬化性樹脂や紫外線硬化性樹脂等の樹脂とポリイ
ソシアナート系架橋剤を組み合わせたものを架橋剤とし
て使用することもできる。また架橋剤としてポリイソシ
アナート系架橋剤単独でなく、例えばポリイソシアナー
ト系架橋剤をUV硬化性アクリル系架橋剤と組み合わせ
て使用して適度な塗膜物性に調整することができる。用
いることのできるポリイソシアナート系架橋剤として
は、次の化合物を挙げることができる。例えば、トリレ
ンジイソシアナート、キシリレンジイソシアナート、ヘ
キサメチレンジイソシアナート、4,4´−ジフェニル
メタンジイソシアナートなどのジイソシアナートと、あ
るいはトリメチロールプロパンとトリレンジイソシアナ
ート3モルの付加化合物(日本ポリウレタン社製、コロ
ネートLなど)などである。また架橋剤の成分として前
記の架橋剤に所望の表面物性を得るために通常の塗布型
磁気記録媒体の磁性層において結合剤として使用される
公知のものを組み合わせてもよく、下記のような樹脂を
用いることができる。例えば、ポリウレタン樹脂、ポリ
エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、フェノキシ樹
脂、硝酸セルロース系ポリマー、ポリブチラール樹脂、
NBRなどゴム系樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニリデン共重合体、ポリアミド樹脂などであ
る。
【0036】本発明で磁性層表面に塗布含浸させる架橋
剤液には塗布含浸処理条件下で液状の潤滑剤1を含有さ
せる。潤滑剤量と架橋剤量の比は5:1から1:2の範
囲が望ましい。潤滑剤が多すぎると表層の塗膜強度が低
下したり、ブリードアウトが発生したりして耐久性が低
下する。架橋剤が多すぎると架橋剤の一部が塗膜内に含
浸せず磁性層表面に製膜され、この場合は著しく電気特
性を低下させることになる。塗布含浸量としては0.5
〜10μg/cm2の範囲が望ましく、少なすぎるとそ
の効果が得られず、多すぎると磁性層表面への製膜やブ
リードアウトにより電気特性や耐久性が悪化する。塗布
含浸液は有機溶剤、例えばメチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、トルエン、シクロヘキサノン、テト
ラヒドロフラン等と所望の塗布含浸量になるように塗工
方式に応じて混合、希釈する。
【0037】本発明において潤滑剤1としては脂肪酸エ
ステル、脂肪酸アミド、シリコーンオイル、変成シリコ
ーンオイル、パーフルオロポリエーテル等の塗布含浸工
程の条件下で液状の公知の潤滑剤や帯電防止剤等の添加
剤を添加することができるが、脂肪酸エステルが好まし
く用いられる。液状である必要性は塗布含浸工程におい
て固体状添加物を使用した場合では、溶剤の乾燥過程で
充分に含浸せず磁性層表面に残ってしまい電気特性を低
下させるためである。上記の構成の磁性塗料及び架橋剤
液を用いて以下に本発明の磁気記録媒体の製造法を述べ
る。
【0038】まず、磁性塗液の非磁性基体の表面(片面
又は両面)への塗布は、従来公知の塗布方法を用いるこ
とができる。塗布方法としては、例えばエアードクター
コート、ブレードコート、エアナイフコート、スクイズ
コート、含浸コート、リバースロールコート、グラビア
コート、ダイコート等を利用することができる。塗布量
は、乾燥およびカレンダー処理後の塗膜(磁性層)厚み
が0.1〜0.5μmとなる範囲が好ましい。塗布後の
処理は従来公知の処理を用いることができる。次に架橋
剤液の塗布については前記磁性塗料の公知の塗布方法に
加えてスピンコート法を用いることができ、塗布後の処
置は架橋剤によって加熱または光照射等を実施すること
で表層を所望の強度に調整することができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例を掲げて本発明をさらに説明す
る。なお例中の「部」は重量部を意味する。また、磁気
記録媒体の特性は、フロッピーディスクにして次の方法
で測定した。 1)電磁変換特性 日本電気(株)製3.5インチFDD FD−1331
(1F:312.5KHz、2F:625KHz)を用
い、最外周での1F出力、最内周での2F出力を測定し
た。 2)駆動トルク 日本電気(株)製の3.5型フロッピーディスクドライ
ブFD−1035を用い、フロッピーディスクの外周部
(トラック00)にヘッドロードして、360rpmで
のトルク(g・cm)をトルクメーターで測定し、滑り
性の指標とした。 3)加速耐久性 高速回転(1500rpm)、高荷重(80g重)状態
でドライブを室温環境下(温度20〜25℃、湿度50
〜65%RH)で駆動し、2時間駆動後のメディア表面の
(摺動跡、剥離)を目視により観察し、5点満点でラン
ク付けした。判定は、メディアに変化がない場合を5点
とし、以下弱い摺動跡のみが観察される場合を4点、強
い摺動跡も観察される場合を3点、弱い剥離も観察され
る場合、強い剥離も観察される場合をそれぞれ2点と1
点とした採点方法により行った。 4)サイクル耐久性 下記の4ケースの温湿度条件を下記の順序で6時間毎に
切り替えて、1日1サイクルで運転する恒温槽にフロッ
ピーディスクドライブを設置して、連続回転試験を行っ
た。 [25℃、50%RH]→[52℃、80%RH]→
[25℃、20%RH]→[5℃、湿度はフリー]
【0040】連続回転試験は、フロッピーディスクドラ
イブに日本電気(株)製の3.5インチFDD FD13
37Cを用い、通常の回転数(360rpm)及び通常
のテンションにて、サンプル磁気ディスクの外周(トラ
ック00)にヘッドロードし、同一トラックで連続回転
走行させて、行った。
【0041】評価は、12時間毎に塗膜面を目視観察
し、塗膜のいずれか一方の面に剥離が発生するまでの総
回転数(パス回数)をもって、耐久性の評価とした。な
お、チェック等の時間を差し引き、1日=50万パスと
して換算した。結果はn=3枚のパス回数(万パス)の
平均で表わした。
【0042】[実施例1]下記組成の混合物を湿式分散
機で混練して磁性塗料を作成した。 (磁性塗料成分と組成) 鉄コバルト合金粉末(Co/Fe 10at%、比表面積50m2/g、Hc16 50Oe) 100部 導電性非磁性粉(カーボンブラック:DBP吸油量496ml/100g、平均粒 子径30nm) 7部 研磨材(平均粒子径0.3μm) 6部 分散剤(ICI製PS3) 2部 スルホン酸基含有塩ビ樹脂(日本ゼオン社製MR−110)13部 ポリウレタン(協和発酵社製エステン5701F) 4部 ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 6部 潤滑剤2(ヘキシルデシルパルミテートとイソオクチルステアレートの混合物) 16部 溶剤(トルエンとシクロヘキサノンの混合溶剤) 500部
【0043】得られた磁性塗料を厚さが62μmで両面
の表面粗さが共にRaで5nmのポリエチレンテレフタ
レートフィルムに塗布・乾燥・カレンダー後の塗布厚み
が0.4μmになるように両面に塗布した。次いで乾燥
を行ない、カレンダー処理による磁性層表面の平滑化、
加熱キュアを実施した。その後に直径90mmのディス
ク状に打ち抜き、スピンコートにより樹脂液として下記
の組成物を4μg/cm2となるように両面に塗布含浸
した後に再度加熱キュアを実施することによりディスク
媒体を作成した。 (樹脂液成分と組成) ポリイソシアネート(日本ポリウレタン社製コロネートL) 1部 潤滑剤1(ヘキシルデシルパルミテート) 3部 溶剤(トルエンと酢酸エチルの混合溶剤) 196部 得られたディスク媒体を公知の方法によりカートリッジ
に収納してフロッピーディスクのサンプルを作成した。
【0044】[実施例2]実施例1において樹脂液中の
ポリイソシアネートの添加量を2部、潤滑剤1の添加量
を2部にする以外は、実施例1と同じ構成のフロッピー
ディスクのサンプルを実施例1と同様にして作成した。
【0045】[実施例3]実施例1において樹脂液中の
ポリイソシアネートの添加量を2部、潤滑剤1の添加量
を3部とし、塗布含浸量を5μg/cm2とした以外
は、実施例1と同じ構成のフロッピーディスクのサンプ
ルを実施例1と同様にして作成した。
【0046】[実施例4]実施例1において樹脂液中の
ポリイソシアネートの添加量を1部、潤滑剤1の添加量
を4部とし、塗布含浸量を5μg/cm2とした以外
は、実施例1と同じ構成のフロッピーディスクのサンプ
ルを実施例1と同様にして作成した。
【0047】[実施例5]実施例1において樹脂液の塗
布含浸量を1μg/cm2とした以外は、実施例1と同
じ構成のフロッピーディスクのサンプルを実施例1と同
様にして作成した。
【0048】[実施例6]実施例1において樹脂液の塗
布含浸量を8μg/cm2とした以外は、実施例1と同
じ構成のフロッピーディスクのサンプルを実施例1と同
様にして作成した。
【0049】[比較例1]実施例1において樹脂液の塗
布含浸を実施しなかった以外は、実施例1と同じ構成の
フロッピーディスクのサンプルを実施例1と同様にして
作成した。
【0050】[比較例2]実施例1において樹脂液の塗
布含浸量を12μg/cm2とした以外は、実施例1と
同じ構成のフロッピーディスクのサンプルを実施例1と
同様にして作成した。
【0051】[比較例3]実施例1において樹脂液中の
ポリイソシアネートの添加量を4部とし、潤滑剤1を添
加しない以外は、実施例1と同じ構成のフロッピーディ
スクのサンプルを実施例1と同様にして作成した。 こ
の時の塗布含浸量は4μg/cm2であった。
【0052】[比較例4]実施例1において樹脂液中の
潤滑剤1の添加量を4部とし、ポリイソシアネートを添
加しない以外は、実施例1と同じ構成のフロッピーディ
スクのサンプルを実施例1と同様にして作成した。 こ
の時の塗布含浸量は4μg/cm2であった。
【0053】[比較例5]実施例6において磁性塗料中
の潤滑剤2の添加量を9部とした以外は、実施例6と同
じ構成のフロッピーディスクのサンプルを実施例1と同
様にして作成した。
【0054】[比較例6]実施例5において磁性塗料中
の潤滑剤2の添加量を26部とした以外は、実施例5と
同じ構成のフロッピーディスクのサンプルを実施例5と
同様にして作成した。
【0055】以上の各サンプルの主要条件を下記の表1
に示す。
【0056】
【表1】
【0057】これらのサンプルについて、前述した各評
価テストを行ない、評価した。評価結果を表2〜表5に
示す。表2は電磁変換特性の測定結果、表3は滑り性の
評価のための駆動トルクの測定結果、表4は加速耐久性
の評価結果、表5はサイクル耐久性の評価結果である。
評価は電気特性に関し、2F出力は350MV以上、分
解能(最内週での2F出力/1F出力)は0.60以上
を良好とし、同様に駆動トルクに関しては40g・cm
以下、加速耐久性に関しては3点以上、サイクル耐久性
に関しては800万パス以上を基準に全ての評価項目に
おいてそれぞれ良好であることを判定基準とした。
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】これらの結果より、以下のことが判る。す
なわち、実施例1のサンプルは評価の基準例で、全ての
評価において優れた特性を示している。
【0063】これに対して、潤滑剤を減らし架橋剤を増
量し添加量比を変えた実施例2のサンプルでは実施例1
に比較して耐久性が低下する傾向が見られたが、これ
は、潤滑剤の添加量が少ないために磁性層表層の潤滑膜
の形成が十分でなくなるのが早まったためと推察され
る。なお、耐久性はこの範囲では実用上問題ない範囲に
ある。また、その他の特性はほぼ実施例1と同等であ
る。
【0064】一方、含浸量を多くした実施例3のサンプ
ルでは実施例1に比較してサイクル耐久性と駆動トルク
が向上する傾向が見られたが、これは潤滑剤の添加量が
多くなったことと、磁性層表層の架橋密度が上がり磁性
層表層への潤滑剤の供給の点で有利に働いたものと考え
られる。また、電気特性では若干の2F出力及び分解能
の低下の傾向が見られるが実用上問題ないレベルであ
る。なお、その他の特性では、実施例1と同等である。
【0065】潤滑剤の添加量比を上げた実施例4のサン
プルでは実施例3とほぼ同様の特性を示した。
【0066】架橋剤液の含浸量を少なくした実施例5の
サンプルでは実施例1に比較して加速耐久性、サイクル
耐久性共に低下したが、実用上許容できる範囲にあると
考えられる。
【0067】実施例5とは反対に架橋剤液の含浸量を増
した実施例6のサンプルでは実施例1に比較して加速耐
久性と駆動トルクが悪化する傾向があるが、これは潤滑
剤の添加量の増加により塗膜が可塑化した影響と考えら
れる。サイクル耐久性についてはむしろ良化したが、こ
れはサイクル耐久性では塗膜に対してかかる負荷が小さ
いために、塗膜破壊が起こらず、潤滑剤の増量が長期の
潤滑剤供給に有利に働いたためと考えられる。
【0068】架橋剤液による塗布含浸を実施しなかった
比較例1のサンプルでは実施例1に比較して加速耐久性
で明らかに劣っているが、これは磁性塗料に内添してい
る潤滑剤の磁性層表層への移行とそれによる潤滑膜の形
成が十分でないためと推察される。なお、サイクル耐久
性については実施例1に比較して若干悪い程度である
が、これは実施例6同様にサイクル耐久性評価では塗膜
に対してかかる負荷が小さいためと考えられる。
【0069】架橋剤液の含浸量を大幅に増やした比較例
2のサンプルでは実施例1に比較して電気特性、駆動ト
ルク、耐久性共に明らかに劣っている。これは架橋剤液
が磁性層内に含浸仕切れずに、磁性層表面に製膜された
ためと考えられる。このような膜が形成されると、電気
特性が悪化するとともに磁性塗料に内添させている研磨
剤がその機能を発揮できず駆動トルクや耐久性を大幅に
劣化させることになる。
【0070】架橋剤液に潤滑剤を添加しなかった比較例
3のサンプルでは実施例に比較して電気特性、駆動トル
ク、耐久性共に明らかに劣っている。含浸量自体は適正
であるが、潤滑剤を含まない架橋剤単独では磁性層への
含浸速度が遅く磁性層上に製膜されてしまったとためと
考えられる。
【0071】含浸液に架橋剤を用いず潤滑剤だけを含浸
させた比較例4のサンプルでは実施例に比較して駆動ト
ルクとサイクル耐久性で劣った。架橋剤の添加がないた
め、潤滑剤による塗膜の可塑化が進行し駆動トルクを悪
化させたと考えられる。またサイクル耐久性の劣化につ
いては塗膜物性がサイクル加速試験の温度変化の影響を
大きく受けたためと考えられる。
【0072】磁性塗料中に添加する潤滑剤2を減じ、架
橋剤液の含浸量を増した比較例5のサンプルでは実施例
に比較して電気特性の分解能が劣る結果となった。これ
は一般に磁性塗料中の潤滑剤は可塑剤としてカレンダー
工程における表面平滑化に寄与するが、比較例5では潤
滑剤2の含有量が少なく充分な表面平滑化が阻害された
ためと考えられる。
【0073】磁性塗料中に添加する潤滑剤2を増し、架
橋剤液の含浸量を減じた比較例6のサンプルでは耐久性
は良好であるが電気特性、駆動トルクが悪化する結果と
なった。電気特性の悪化は磁性層組成中の潤滑剤2の比
率が増加し、磁性紛密度がしたためと考えられる。また
駆動トルクの悪化については過剰の潤滑剤により磁性膜
が可塑化、脆弱になったためと考えられる。
【0074】
【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は、磁性層のみで
高記録密度での電磁変換特性、滑り性及び耐久性の全て
に優れた特性を有する磁気記録媒体を実現するものであ
り、生産性が良く、コスト面でも非常に有利である。こ
のように本発明は、高密度記録用磁気記録媒体の工業生
産に大きな寄与を為すものである。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に強磁性粉体及びバインダ
    ーを含有する磁性塗液を塗布して磁性層を形成してなる
    磁気記録媒体において、磁性層厚みが0.5μm以下
    で、かつ該強磁性粉体のBET法による比表面積が30
    2/g以上であり、該磁性層表面に架橋剤液が塗布含
    浸されていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記架橋剤液は塗布含浸条件下で液状の
    潤滑剤1と架橋剤が含まれ、かつ潤滑剤1量と架橋剤量
    の重量比が5:1から1:2の範囲にあり、前記架橋剤
    液の塗布量が0.5〜10μg/cm2の範囲にあるこ
    とを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記磁性塗液中に潤滑剤2と平均粒子径
    が0.1μm以下の導電性非磁性粉末を含み、潤滑剤2
    の添加量が強磁性粉体100部に対し10部以上25部
    以下であることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記潤滑剤1および潤滑剤2が脂肪酸エ
    ステルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記潤滑剤1および潤滑剤2の合計の塗
    布量が9〜15μg/cm2であることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記架橋剤として少なくとも1種のポリ
    イソシアナートを含むことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 磁性層が非磁性中間層を介することなく
    非磁性基体上に直接設けられている請求項1〜6のいず
    れかに記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の磁気記
    録媒体の製造方法において、非磁性基板に少なくとも強
    磁性粉体と潤滑剤2と導電性非磁性粉末とを含む磁性塗
    料を塗布して硬化後、液状の潤滑剤1を含んだ架橋剤液
    を塗布することを特徴とする磁気記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 磁気記録媒体が記憶容量100MB以上
    の大容量フロッピー(登録商標)ディスクのディスク状
    媒体である請求項1〜7のいずれかに記載の磁気記録媒
    体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101806982B1 (ko) 2014-01-06 2018-01-18 더 닐슨 컴퍼니 (유에스) 엘엘씨 웨어러블 미디어 디바이스 상에 표현된 미디어의 인게이지먼트를 감지하기 위한 방법 및 장치

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