JP2002197627A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP2002197627A
JP2002197627A JP2000392161A JP2000392161A JP2002197627A JP 2002197627 A JP2002197627 A JP 2002197627A JP 2000392161 A JP2000392161 A JP 2000392161A JP 2000392161 A JP2000392161 A JP 2000392161A JP 2002197627 A JP2002197627 A JP 2002197627A
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head
heads
magnetic recording
laser beam
beam splitter
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JP2000392161A
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Naoyuki Nakagawa
直之 中川
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報信号を記録再生する装置に搭載される記
録再生素子の位置を検出する装置を提供する。 【解決手段】 複数ヘッド11A〜11Dのそれぞれに
取り付けられて、前記各ヘッドをトラック形成方向と直
交する方向に駆動し、記録されたトラックに一致するよ
うに前記各ヘッドの走査軌跡を補正可能なヘッド駆動手
段2を回転ドラム10の外周部にそれぞれ取り付けた磁
気記録再生装置において、レーザ光を出射するレーザ光
出力手段5と、前記レーザ光が入射されて前記レーザ光
を分光するビームスプリッタ7と、前記各ヘッド、前記
各ヘッドの保持部材または前記各ヘッドのヘッド駆動手
段の何れかに設けた回折格子12A〜12D,12RA
〜12RDと、前記ビームスプリッタから出射されたレ
ーザ光が照射される前記各回折格子にて回折された各回
折光がそれぞれ入射されるヘッド位置検出手段9とを有
して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はVTR等の磁気記録
再生装置に係り、特に、情報信号を記録再生する装置に
搭載される記録再生素子(ヘッド)の位置を検出する機
能を有する磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の地上波放送に加えて、衛星デジタ
ル放送・インタ−ネット等を通じて画像情報のみならず
膨大な量の情報が集められるようになり、その中から必
要な情報を適宜選択していくことになる。そのための情
報蓄積手段、デ−タのバックアップ手段として、大容量
の記録媒体が必要となってくる。
【0003】記録媒体として光ディスクや半導体メモリ
等が実用化されつつあり、これらの記録媒体はデ−タの
アクセス性に優れてはいるものの、記録容量に関しては
まだ充分であるとは言い難い。
【0004】その点、磁気テ−プ媒体を用いる現行VT
Rはアナログ方式からデジタル方式へと発展しつつあ
り、より一層の高密度記録化が期待されている。磁気テ
−プ媒体は実績があり、ランニングコストが安く、大容
量が可能であるという利点があり、デ−タのアクセス性
には難があるものの情報デ−タ蓄積手段、情報デ−タの
バックアップ手段として現在のところかなり有望であ
る。
【0005】図18にその磁気テ−プ媒体を使用した一
例としての現行VHS方式の磁気記録再生装置のテープ
走行系の機構の概略図を示す。サプライ(Sup)リ−
ル41から出力された磁気テ−プ媒体は数本のロ−ラ、
ガイド類に案内されて図示しない複数のヘッドが搭載さ
れている回転ドラム42に略180度巻き付けられ、キ
ャプスタン43を介してテェイクアップ(Tu)リ−ル
44に巻き取られる。
【0006】この磁気テ−プ媒体を使用した現行方式の
磁気記録再生装置においては、その磁気テ−プ媒体への
高密度記録のために、記録トラックピッチを狭トラック
化して記録密度を上げ、更にテ−プ厚を薄くした薄手テ
−プ媒体を用いて一巻当りの巻込み量(長さ)を長くし
ている。
【0007】トラック幅が狭い場合、ヘッドの走査軌跡
がわずかでもトラックパタ−ンからはずれると再生信号
のS/Nが急激に大幅劣化する。それゆえ記録トラック
ピッチを狭トラック化すれば記録密度が上がる反面、記
録されたトラックにヘッドを正確に追従させるいわゆる
トラッキングがむずかしくなる欠点があった。
【0008】この解決策として、ヘッド駆動手段により
ヘッドをトラック形成方向と直交する方向に駆動させ、
記録されたトラックに一致するようにヘッドの走査軌跡
を補正する方法が提案されている。この方法の場合、重
要なポイントはまず安定で正確なヘッドの位置(変位)
検出にある。
【0009】従来、ヘッドの動きを検出する手段とし
て、特開昭52−117105号(アンペックス)に開
示されている方式やソニ−で商品化したバイモルフにス
トレンゲ−ジを接着したもの等がある。しかし、これら
は動きを検出し、これにより速度信号を作り、これをフ
ィ−ドバックすることにより、自由振動をダンピングす
るものであり、位置検出は不可能である。それは、アン
ペックス方式やソニ−方式はバイモルフの反りを検出す
る方法であり、ヒステリシスや温度により反りの状態が
変化するので、反り量=ヘッドの位置とはならないから
である。
【0010】この欠点を解決したものに、例えば特開平
4−94616号(特公平8−7855号)公報「記録
再生素子の位置検出方式」がある。この方法により、位
置検出素子を用いることで正確な変位信号が得られ、ヘ
ッドの位置決め精度を向上させることが出来るようにな
った。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ヘッドをトラックに追
従させるためには、ヘッドを駆動するのと同時にその位
置を正確に検出してフィ−ドバック制御を行う必要があ
る。このとき、1個のヘッドにつき、ヘッド駆動手段と
位置検出手段が一対として必要となる。そのため、複数
のヘッドで同時に記録するいわゆるセグメント記録では
多数のヘッド駆動手段とそれと同数の多数の位置検出手
段が必要となり(例えば、2ヘッドで同時に記録する場
合はヘッド駆動手段2個と位置検出手段2個とが必
要)、ドラム1個に複数のヘッド駆動手段と複数の位置
検出手段が取付けられるため、回転ドラムの構造が複雑
となり、軽量化が困難で、回転ドラムの小径化が困難と
なる等の問題が発生する。本発明は以上の問題に鑑み
て、複数のヘッドに対して位置検出手段は一つで対応出
来るようにして解決したものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、複数ヘッド11A〜11Dのそ
れぞれに取り付けられて、前記各ヘッドをトラック形成
方向と直交する方向に駆動し、記録されたトラックに一
致するように前記各ヘッドの走査軌跡を補正可能なヘッ
ド駆動手段2を回転ドラム10の外周部にそれぞれ取り
付けた磁気記録再生装置において、レーザ光を出射する
レーザ光出力手段5と、前記レーザ光が入射されて前記
レーザ光を分光するビームスプリッタ7と、前記各ヘッ
ド、前記各ヘッドの保持部材または前記各ヘッドのヘッ
ド駆動手段の何れかに設けた回折格子12A〜12D,
12RA〜12RDと、前記ビームスプリッタから出射
されたレーザ光が照射される前記各回折格子にて回折さ
れた各回折光がそれぞれ入射されるヘッド位置検出手段
9とを有して構成したことを特徴とする磁気記録再生装
置を提供し、請求項2の発明は、複数ヘッド11A〜1
1Dのそれぞれに取り付けられて、前記各ヘッドをトラ
ック形成方向と直交する方向に駆動し、記録されたトラ
ックに一致するように前記各ヘッドの走査軌跡を補正可
能なヘッド駆動手段2を回転ドラム10の外周部にそれ
ぞれ取り付けた磁気記録再生装置において、レーザ光を
出射するレーザ光出力手段5と、前記レーザ光が入射さ
れて前記レーザ光を分光するビームスプリッタ7と、前
記各ヘッド、前記各ヘッドの保持部材または前記各ヘッ
ドのヘッド駆動手段の何れかに設けた回折格子12A〜
12D,12RA〜12RDと、前記ビームスプリッタ
から出射されたレーザ光が照射される前記各回折格子に
て回折された各回折光がそれぞれ入射されるヘッド位置
検出手段9と、前記ヘッド位置検出手段に入射される前
記各回折光を一斉に取り込んで前記各ヘッドの位置を観
測するヘッド位置観測手段13とを有して構成したこと
を特徴とする磁気記録再生装置を提供し、請求項3の発
明は、請求項1または請求項2に記載された磁気記録再
生装置において、前記回折格子はホログラム(hologram)
とし、前記したレーザ光出力手段と、ビームスプリッタ
と、回折格子と、一つのヘッド位置検出手段とは一体的に
構成して、前記回転する回転ドラムとは分離して固定さ
せたことを特徴とする回転ドラム磁気記録再生装置を提
供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録再生装置の実施
態様につき、好ましい一実施例により、以下に図と共に
説明する。図1は本発明の磁気記録再生装置の一実施例
のブロック構成を示した図である。
【0014】つぎに、本発明の磁気記録再生装置の一実
施例のブロック構成を示す。図1の本発明の磁気記録再
生装置の一実施例は、4ヘッドシステムであり、ヘッド
駆動手段2A,2B,2C,2D、半導体レ−ザ光出力
装置5、レンズ6、ビ−ムスプリッタ(回折格子)7、
CCD撮像素子を有するヘッド位置検出装置9、回転ド
ラム10、磁気ヘッド11A,11B,11C,11
D、ヘッドプレート11PA,11PC,11PC,1
1PD、反射膜12A,12B,12C,12D、反射
膜付の回折格子12RA,12RB,12RC,12R
D、及びヘッド位置検出装置(ヘッド位置観測装置)1
3より構成されている。
【0015】但し、図1は対向して回転ドラムに取り付
けられた磁気ヘッド11A、11Cを結ぶ中心線で回転
ドラムを切断した概略の断面図を示したもので、ヘッド
駆動手段2B,2D、磁気ヘッド11B,11D等は示
されていない。
【0016】回転ドラム10に、ヘッド駆動手段2Aを
介してヘッドプレート11PAが取り付けられている。
ヘッドプレート11PAの一端は斜面になっていて反射
膜12Aが取付けられており、この反射膜12Aの上に
回折格子12RAが取付けられている。同様にヘッド駆
動手段2B,2C,2Dにも回折格子12RB,2R
C,2RDが取り付けられている。
【0017】反射膜12Aは前記各ヘッドの保持部材1
2PAにではなく、前記各ヘッド11Aまたはヘッド駆
動装置2Aに形成するようにしてもよい。他の反射膜1
2B〜12Dに関しても全く同様に形成出来る。
【0018】図1の光路は丁度図2に示される回折格子
8Rで折り返した形であり、ビ−ムスプリッタ7から出
射されたレ−ザ光は回折格子12RA,12RB,12
RC,12RDでそれぞれ反射・回折され、ヘッド位置
検出装置9のCCD撮像素子9A面に結像する。上述し
た磁気記録再生装置を構成しているヘッド駆動手段2A
〜2Dは、例えば図16あるいは図17に示されるもの
が使用可能である。
【0019】なお、図16は本出願人の特公平8−78
55号公報(特開平4−134616号公報)に開示さ
れているヘッド駆動装置の一例を示したもので、51は
ベース部、51a,51bは部材取付用突起部、52は
バイモルフ板(電気機械変換素子)、53は抑え板、5
4,55はネジ、56は作動板、57は磁気ヘツド、5
8,59はフォトインタラプタをそれぞれ示している。
【0020】図16はバイモルフ板52の変形によって
磁気ヘツド57と一体的に変位するようになされている
位置検出部の作動板56等より構成されるヘッド駆動手
段である。上述した磁気記録再生装置で使用する場合に
は、反射板をバイモルフ板52、または作動板56に設
けるようにすればよい。
【0021】図17は図16の変形例で、本出願人の実
開平5ー8712号公報に開示されているヘツド駆動装
置の一例を示した。底部に中心孔73を有する中空状の
ヨーク72の中空部に、中心孔を有する永久磁石74と
中心孔を有するセンターポール75とを、前記した各構
成部分の中心孔が連通するようにして組立てて、前記し
た永久磁石74とセンターポール75との両者の外周面
と前記したヨークの中空部の内周面との間に構成された
磁気空隙部76中でコイルボビン77が駆動変位される
ようにする。
【0022】また、コイル78の中心軸方向に駆動変位
されるコイルボビン77の一端部を固着させてある支持
軸79を、前記した各構成部分の中心孔内に遊嵌状態で
貫通させて、前記した支持軸79における前記したヨー
ク72の外部に突出した両端の部分を、それぞれ個別の
支持部材80,81で支持し、さらに前記したヨーク7
2の底部に設けられた中心孔からヨーク72の外部に突
出している支持軸の端部に磁気ヘッドの保持体82を固
着し、その磁気ヘッドの保持体82の先端に磁気ヘッド
Hを固着させる。このヘッド駆動装置を、上述した磁気
記録再生装置に使用する場合には、反射膜を支持部材8
1に設けるようにすればよい。
【0023】なお、半導体レ−ザ光出力装置5、レンズ
6、ビ−ムスプリッタ7、及びCCD撮像素子9Aを有
するヘッド位置検出装置9を備えた回転検出部30はド
ラム10と一体的に構成されて回転するため、レ−ザ光
のスポット位置は一定の領域内にあり、その様子を常時
観測出来る。回転検出部30のうちの半導体レ−ザ光出
力装置5、レンズ6、ビ−ムスプリッタ7は固定させ
て、CCD撮像素子9Aを有するヘッド位置検出装置9
のみを、ドラム10と一体にして回転させるようにして
も、レ−ザ光のスポット位置は一定の領域内にあり、そ
の様子を常時観測することが出来る。
【0024】図2は本発明の磁気記録再生装置の一実施
例に搭載されているヘッド位置検出装置における原理図
(光学系)を示したものである。半導体レ−ザ素子を有
する半導体レ−ザ光出力装置5から出射されたレ−ザ光
は、レンズ6を通過した後にビ−ムスプリッタ(回折格
子)7に入力される。レ−ザ光は、このビ−ムスプリッ
タ(回折格子)7によってα[rad]回折され、さら
に回折格子8Rによってβ[rad]回折された回折光
は、ヘッド位置検出装置9のCCD撮像素子9A上に結
像される。
【0025】ここで、α、β[rad]は回折格子によ
る出射光の回折角度であり、 α,β= ±n×λ/P (但し、 λ:レ−ザの波長、P:回折格子のピッチ、
n:整数)と示される。
【0026】図3は図1に示される反射膜付の回折格子
12Rにおける光路の詳細を示した図である。回折格子
12Rはヘッドプレート11Pと接合する部分に反射膜
12が施されていて、鏡と同様に入射角βで入来したレ
−ザ光を出射角βで出射させる。同時に、この反射光1
4(0次光という)に対してγ、-γをなす回折光(1
次光という)も出射する。このうちの一方の回折光15
(図では-γの方)を用いて、図4に示されるようにヘ
ッド位置検出装置9の撮像素子面16にスポットパタ−
ン17Rとして結像させる。
【0027】ヘッド駆動手段2によってヘッド11が変
位すると、回折光によるスポット17Rも変位する。こ
のとき、図5に示されるヘッド11の変位量±δは図6
に示されるヘッド位置検出装置9の撮像素子面16上で
移動量±εとして計測される。よって、この変位量δと
移動量εの関係を定量的に把握しておけば、ヘッド位置
検出装置9の出力信号を用いてヘッド位置を補正するこ
とが出来る。また、説明では片側のヘッドのみを用いた
が、図1に示したように全部のヘッドにレ−ザを当てる
ことが出来、また検出も全部同時に行える。
【0028】ヘッド位置検出装置9の出力は、ヘッド位
置検出装置のCCDの表面部分を拡大可能な光学顕微鏡
またはヘッド位置検出装置9のCCD素子9Aにより検
出された出力信号が有線または無線により供給されるT
Vモニター装置等のヘッド位置観測装置13によって十
分に拡大して観測することも出来る。
【0029】図7は本発明の磁気記録再生装置の他の実
施例のブロック構成を示したものである。図7の本発明
の磁気記録再生装置の他の実施例は、4ヘッドシステム
であり、ヘッド駆動手段2A,2B,2C,2D、半導
体レ−ザ光出力装置5、レンズ6、回折格子(ビ−ムス
プリッタ)7、CCD撮像素子9Aを有するヘッド位置
検出装置9、回転ドラム10、磁気ヘッド11A,11
B,11C,11D、ヘッドプレート11PA,11P
C,11PC,11PD、反射膜12A,12B,12
C,12D、反射膜付のホログラム(ホログラフィク格
子)12HA,12HB,12HC,12HD、及びヘ
ッド位置観測装置13より構成されている。但し、図7
は対向して回転ドラムに取り付けられた磁気ヘッド11
A、11Cを結ぶ中心線で回転ドラムを切断した概略の
断面図を示したもので、ヘッド駆動手段2B,2D、磁
気ヘッド11B、11D等は示されていない。
【0030】回転ドラム10には、ヘッドプレート11
PA〜11PD、ヘッド駆動手段2A〜2Dを介して磁
気ヘッド11A〜11Dがそれぞれ取り付けられる。ヘ
ッドプレート11PAのヘッド11Aが取り付けられて
いない方の端部は斜面加工してあり、この傾斜面に反射
膜2Aが取り付けられており、反射膜2Aの上にホログ
ラム12HAが取り付けられている。同様にして、ヘッ
ドプレート11PBのヘッド11Bが取り付けられてい
ない方の端部は斜面加工してあり、この傾斜面に反射膜
2Bが取り付けられており、反射膜2Bの上にホログラ
ム12HBが取り付けられている。ホログラム12H
C,12HDの場合も同様である。
【0031】反射膜12Aは前記各ヘッドの保持部材1
2PAにではなく、前記各ヘッド11Aまたはヘッド駆
動装置2Aに形成するようにしてもよい。他の反射膜1
2B〜12Dに関しても全く同様に形成出来る。
【0032】図7に示されるように、回転ドラム10の
上部中央部に回転ドラム10の回転軸とそれぞれの中心
軸を一致させて回転ドラム10とは分離させて、半導体
レ−ザ光出力装置5、レンズ6、ビ−ムスプリッタ7、
及びCCD撮像素子9Aを有するヘッド位置検出装置9
を備えた固定検出部20を一体的に構成して固定する。
位置検出手段であるヘッド位置検出装置9は回転ドラム
内部に設けなくて済むので、小径回転ドラムへの対応が
容易になり、コストダウンが可能となる。
【0033】図8は本発明の磁気記録再生装置の他の実
施例に搭載されているヘッド位置検出装置における原理
図(光学系)を示したものである。図2に示されるもの
とは、図2の回折格子8Rの部分が図8においてはホロ
グラム(hologram)8Hになっている点が構成上大きく異
なる。半導体レ−ザ素子を有する半導体レ−ザ光出力装
置5から出射されたレ−ザ光は、レンズ6を通過した後
に、ビ−ムスプリッタ(回折格子)7に入力される。
【0034】レ−ザ光は、このビ−ムスプリッタ(回折
格子)7によってα[rad]回折され、さらにホログ
ラム8Hによってβ[rad]回折された回折光は、ヘ
ッド位置検出装置9のCCD撮像素子9A上に結像され
る。
【0035】ここでα、β[rad]は回折格子による
出射光の回折角度であり、前記の式、α,β= ±n×
λ/P(但し、λ:レーザの波長、P:回折格子のピッ
チ、n:整数)が同様にこの場合にも成立する。
【0036】図7の光路は丁度図8に示されるホログラ
ム8Hで折り返した形であり、ビ−ムスプリッタ7から
出射されたレ−ザはホログラム12HA,12HB,1
2HC,12HDでそれぞれ反射・回折され、ヘッド位
置検出装置9のCCD撮像素子9A面に結像する。本発
明の磁気記録再生装置を構成しているヘッド駆動手段2
A〜2Dは、図1に示される磁気記録再生装置と同様に
例えば図16あるいは図17に示されるものが使用可能
である。
【0037】なお、半導体レ−ザ素子を有する半導体レ
−ザ光出力装置5、レンズ6、ビ−ムスプリッタ7、及
びCCD撮像素子9Aを有するヘッド位置検出装置9は
一体的に構成され固定されているため、回転する回転ド
ラム10とは独立して構成される。このため、レ−ザの
スポット位置はヘッド位置検出装置9のCCD撮像素子
9A面内を回転することになる。
【0038】図9は図7に示される反射膜付のホログラ
ム12Hにおける光路の詳細を示した図である。ホログ
ラム12Hはヘッドプレート11Pと接合する部分に反
射膜12が施されていて、鏡と同様に入射角βで入来し
たレ−ザ光を出射角βで出射させる。同時に、この反射
光14(0次光という)に対してγ、-γをなす回折光
15(1次光という)も出射する。
【0039】このうちの一方の回折光15(図では-γ
の方)を用いて、図10に示されるように、ヘッド位置
検出装置9のCCD撮像素子9Aの面16にスポットパ
タ−ン17Hとして結像される。パタ−ン17は3×3
のドットで構成されていて、図10では黒丸が輝点、白
丸が暗点を表している。
【0040】駆動するヘッドが多数のヘッドの場合に
は、どのヘッドからの回折光なのかが同時に表示させた
撮像素子面上では明確には区別することが出来ない。そ
こで駆動するヘッドが3個以上の多数の場合には、各ヘ
ッドに固有のパタ−ンを割り当てて、撮像素子面16に
区別して図10に示されるパタ−ン17Hのように形成
して結像させる。
【0041】図11に、本発明の他の実施例として4つ
の磁気ヘッド11A〜11D、4つのヘッド駆動手段2
A〜2Dが設けられている場合を示す。回転ドラム10
に4つの磁気ヘッド11A〜11Dを搭載したヘッド駆
動装置2A〜2Dが取り付けられ、ヘッド11Aとヘッ
ド11Bの間隔が45度、ヘッド11Cとヘッド11D
の間隔が45度、ヘッド11Aとヘッド11Cの間隔が
180度になるように配置されているものとする。よっ
て、4つのヘッド11A〜11Dに同時にレ−ザ光を当
てるには、ビ−ムスプリッタ(回折格子)7によって、
45度間隔に回折されるようにして分光させる。
【0042】図12、図13にドラムの回転角度とビ−
ムスプリッタ7による回折光の関係を示す(ここでは、
回転ドラムは図示しない)。いま、ヘッド11Aに注目
すれば、ドラムの回転角度が0度(図12)、45度、
90度(図13)、135度、及び180度のとき、ヘ
ッド11Aのホログラム12HAにレ−ザ光は当り、反
射し回折してCCD撮像素子9AのCCD撮像素子面1
6に向かって進んで、レ−ザ光はその素子面16に結像
する。他のヘッド11B〜11Dの場合も全く同様にし
て、各ヘッド11B,11C,11Dのホログラム12
HB,12HC,12HDにレ−ザ光が当り、反射し回
折してCCD撮像素子面16に向かって進んで、レ−ザ
光はその素子面16に結像する。
【0043】図14に、これらの位相の時にCCD撮像
素子面16に結像されるパタ−ンをそれぞれ示す。○印
を付けたものがヘッド11Aのパタ−ン18Aを示した
ものであり、他は残りの3個のヘッドによるそれぞれの
パタ−ンである。図14に示される各パタ−ンからわか
るように、CCD撮像素子面16は固定され、回転ドラ
ムが回転しているために、パタ−ン18A及びその他の
パタ−ンはCCD撮像素子面16の一点を中心として回
転する(ここでは、説明上、反時計方向に回転するよう
に表現している)。
【0044】しかし、ホログラムにより各々のパタ−ン
が異なるようにしてあるため、図14に示されるように
同時に結像させても、どのヘッドによるものかを、ヘッ
ド毎のホログラムパターン紋様から判別することが出来
る。
【0045】図15(a)に回転ドラムの回転角度(0
度)におけるヘッド変位量とCCD撮像素子面16上の
パタ−ンの移動の状態を示す(図12に示されるヘッド
11Aによるパタ−ンが18A、ヘッド11Cによるパ
タ−ンが20Aにそれぞれ対応)。ヘッド11Aのヘッ
ド駆動手段2Aによってヘッド11Aが変位すると、回
折光によるパタ−ン18Aの位置も変位する。
【0046】ヘッド11Aの変位量がδ、ヘッド20の
変位量が-δのとき、CCD撮像素子面16上でパタ−
ンは、図15(b)に矢印で示される方向に移動するの
で、その移動量ε、-εからヘッドの実際の変位量を算
出することが出来る。このように変位量δと移動量εの
関係を定量的に把握しておけば、CCD撮像素子9Aの
出力信号を用いてヘッド位置を補正することが出来る。
【0047】ヘッド位置検出装置9の出力は、ヘッド位
置検出装置のCCDの表面部分を拡大可能な光学顕微鏡
またはヘッド位置検出装置9のCCD素子9Aにより検
出された出力信号が有線または無線により供給されるT
Vモニター装置等のヘッド位置観測装置13によって十
分に拡大して観測してもよい。
【0048】なお、回転ドラム10に取付けられた各ヘ
ッドの高さを一定にする高さ調整は前もって行い、ヘッ
ドを搭載した各ヘッド駆動手段2を変位させた基準電圧
値を各ヘツド対応の図示しない各メモリに記憶(保持)
させておく。
【0049】本発明の磁気記録再生装置の各実施例は、
それぞれ反射膜付き回折格子、反射膜付きホログラムを
使用してビームスプリッタから出射されたレーザ光をヘ
ッド位置観測装置に取り込むようにした構成のもので説
明したが、これに必ずしも限定されるものではなく、反
射膜を使用しないで、回折光のみを使用して位置観測装
置をヘッド位置の下側に配置した構成としたもよい。
【0050】
【発明の効果】本発明の磁気記録再生装置によると、一
つの位置検出手段で複数の全ヘッドの位置検出を同時に
行うことが出来、従来、ヘッドの数だけ必要であったヘ
ッド位置検出手段を一つの位置検出手段で済ませること
が出来るので、構成を簡素化出来る。
【0051】本発明の磁気記録再生装置によると、複数
のヘッドで同時に記録するいわゆるセグメント記録方式
では、従来必要であった多数の位置検出手段を一つで済
ませることが出来るため、コストを軽減化出来る。
【0052】本発明の反射膜は反射膜付きホログラムと
する回転ドラム磁気記録再生装置によると、一つの位置
検出手段は回転ドラム内部に設けなくて済むので、小径
回転ドラムへの対応が容易になり、コストダウンが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録再生装置の一実施例のブロッ
ク構成を示した図である。
【図2】本発明の磁気記録再生装置の一実施例に搭載さ
れているヘッド位置検出装置の光学系の構成を示した図
である。
【図3】本発明の磁気記録再生装置を構成する回折格子
12Rにおける光路の詳細図である。
【図4】本発明の磁気記録再生装置を構成する回折格子
12Rにおける光路によりCCD撮像素子面16に結像
されるパタ−ン17Rを示した図である。
【図5】本発明の磁気記録再生装置におけるヘッドの変
位量±δと撮像素子面上で移動量±εとして計測される
スポットの関係を表わした図である。
【図6】本発明の磁気記録再生装置におけるヘッドの変
位量±δに対応する撮像素子面16上のスポットの関係
を表した図である。
【図7】本発明の磁気記録再生装置の他の実施例のブロ
ック構成を示した図である。
【図8】本発明の磁気記録再生装置の他の実施例に搭載
されているヘッド位置検出装置の光学系の構成を示した
図である。
【図9】本発明の磁気記録再生装置を構成するホログラ
ム12Hにおける光路の詳細図である。
【図10】ホログラム12における光路によりCCD撮
像素子面16に結像されるパタ−ン17を示した図であ
る。
【図11】本発明の磁気記録再生装置のビ−ムスプリッ
タ7によって45度間隔に回折、分光する様子を示した
図である。
【図12】回転ドラムの回転角度(0度)とビ−ムスプ
リッタによる回折光の関係の他の実施例を示す。
【図13】回転ドラムの回転角度(45度)とビ−ムス
プリッタによる回折光の関係の他の実施例を示す。
【図14】本発明の磁気記録再生装置の他の実施例によ
り撮像素子面に結像されるパタ−ンをそれぞれ示す。
【図15】回転ドラムの回転角度(0度)におけるヘッ
ド変位量と撮像素子面16上のパタ−ンの移動の状態の
一実施例を示す。
【図16】本発明の磁気記録再生装置を構成するヘッド
駆動手段に利用出来るヘッド駆動装置の一例を示した図
である。
【図17】本発明の磁気記録再生装置を構成するヘッド
駆動手段に利用出来るヘッド駆動装置の他の例を示した
図である。
【図18】従来の回転ドラムを使用した磁気記録再生装
置(VTR)のテープ走行系の一例を示した図である。
【符号の説明】
2,2A,2C,2C,2D ヘッド駆動装置(ヘッド
駆動手段) 5 半導体レ−ザ光出力装置(レーザ光出力手段) 6 レンズ 7 ビ−ムスプリッタ(回折格子)B 8H ホログラム 8R 回折格子 9A CCD撮像素子(ヘッド位置検出手段) 9 ヘッド位置検出装置(ヘッド位置検出手段) 10 回転ドラム 11,11A,11B,11C,11D 磁気ヘッド 11P,11PA,11PB,11PC,11PD ヘ
ッド保持部材(ヘッドプレート) 12,12A,12B,12C,12D 反射膜 12H,12HA,12HB,12HC,12HD ホ
ログラム(ホログラフィク格子) 12R,12RA,12RB,12RC,12RD 回
折格子 13 ヘッド位置観測装置(ヘッド位置観測手段) 14 反射光 15 回折光(図では-γの方) 16 撮像素子9Aの面 17H,17R,18A,20A,22,23 パタ−
ン 20 固定検出部 30 回転検出部 41 サプライ(Sup)リ−ル 42 回転ドラム 43 キャプスタン 44 テェイクアップ(Tu)リ−ル α 回折格子による出射光の回折角度[rad] β 反射膜付きホログラムまたは反射膜付き回折格子へ
の入射角、ホログラムまたは回折格子による出射光の回
折角度[rad] γ ホログラムまたは回折格子による出射光の回折角度
[rad] δ 変位量 ε 移動量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数ヘッドのそれぞれに取り付けられて、
    前記各ヘッドをトラック形成方向と直交する方向に駆動
    し、記録されたトラックに一致するように前記各ヘッド
    の走査軌跡を補正可能なヘッド駆動手段を回転ドラムの
    外周部にそれぞれ取り付けた磁気記録再生装置におい
    て、 レーザ光を出射するレーザ光出力手段と、 前記レーザ光が入射されて前記レーザ光を分光するビー
    ムスプリッタと、 前記各ヘッド、前記各ヘッドの保持部材または前記各ヘ
    ッドのヘッド駆動手段の何れかに設けた回折格子と、 前記ビームスプリッタから出射されたレーザ光が照射さ
    れる前記各回折格子にて回折された各回折光がそれぞれ
    入射されるヘッド位置検出手段とを有して構成したこと
    を特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】複数ヘッドのそれぞれに取り付けられて、
    前記各ヘッドをトラック形成方向と直交する方向に駆動
    し、記録されたトラックに一致するように前記各ヘッド
    の走査軌跡を補正可能なヘッド駆動手段を回転ドラムの
    外周部にそれぞれ取り付けた磁気記録再生装置におい
    て、 レーザ光を出射するレーザ光出力手段と、 前記レーザ光が入射されて前記レーザ光を分光するビー
    ムスプリッタと、 前記各ヘッド、前記各ヘッドの保持部材または前記各ヘ
    ッドのヘッド駆動手段の何れかに設けた回折格子と、 前記ビームスプリッタから出射されたレーザ光が照射さ
    れる前記各回折格子にて回折された各回折光がそれぞれ
    入射されるヘッド位置検出手段と、 前記ヘッド位置検出手段に入射される前記各回折光を一
    斉に取り込んで前記各ヘッドの位置を観測するヘッド位
    置観測手段とを有して構成したことを特徴とする磁気記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載された磁気
    記録再生装置において、 前記回折格子はホログラムとし、 前記したレーザ光出力手段と、ビームスプリッタと、回折
    格子と、一つのヘッド位置検出手段とは一体的に構成し
    て、前記回転する回転ドラムとは分離して固定させたこ
    とを特徴とする回転ドラム磁気記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20180242938A1 (en) * 2015-08-17 2018-08-30 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha X-ray imaging system

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US20180242938A1 (en) * 2015-08-17 2018-08-30 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha X-ray imaging system

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