JP2002196859A - 保持機構付きコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持機構付きコントローラの保持状態を安定
させ、被保持体の位置ずれ及び離脱を防止する。 【解決手段】 コントローラケース１２の上面の左キー
プレート１３と右キープレート１４とによって携帯電話
２５を圧接挟持するように構成した保持機構付きコント
ローラ１１に於て、前記左キープレート１３及び前記右
キープレート１４の下部に、夫々、基端部が該左キープ
レート１３及び該右キープレート１４の中心位置近傍に
枢支されると共に、先端部が該左キープレート１３及び
該右キープレート１４外周より突出し、且つ、トーショ
ンバネにより付勢されて揺動する左右の揺動アーム１
８，１８を設け、前記携帯電話２５を前記左キープレー
ト１３及び前記右キープレート１４とによって圧接挟持
することに加えて前記揺動アーム１８，１８によって圧
接挟持することにより、前記携帯電話２５を４点で保持
するように構成した保持機構付きコントローラを提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、保持機構付きコ
ントローラに関するものであり、特に、ゲーム等が搭載
される携帯電話機をコントローラの保持機構で保持し、
該コントローラを用いて携帯電話によるゲーム等を行え
るようにした保持機構付きコントローラに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来の此種保持機構付きコントローラを
図４に従って説明する。図に於て１は保持機構付きコン
トローラであり、該保持機構付きコントローラ１は平面
視略長円形状のコントローラケース２を有し、該コント
ローラケース２の上面の左右端近傍に左右キープレート
３，４が突設しており、該左キープレート３に十字キー
５が設けられ、該右キープレート４にボタンキー６，
６，６，６が配設されている。

【０００３】又、前記コントローラケース２の中央部に
はゲーム等がインストールされる携帯電話７を保持する
ためのホルダー８が固設されている。

【０００４】而して、前記保持機構付きコントローラ１
を用いてゲーム等を行う場合は、前記携帯電話７に前記
保持機構付きコントローラ１の端子（図示せず）を接続
し、且つ、該携帯電話７を前記ホルダー８に保持させ、
前記左右キープレート３，４の前記十字キー５又は前記
ボタンキー６，６，６，６を操作してゲーム等を行う。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記従来例の保持機構
付きコントローラはコントローラケースの中央部にホル
ダーが固設され、該ホルダーに携帯電話を保持させて該
保持機構付きコントローラによるゲームを行うものであ
る。

【０００６】然しながら、前記保持機構付きコントロー
ラは前記ホルダーの形状を特定の携帯電話に合わせた専
用コントローラであるため汎用性がなく、種々の形状を
有する携帯電話に適用させるための保持機構を備えてい
なかった。

【０００７】そこで、前記保持機構に汎用性を持たせる
べく、コントローラケースの上面に携帯電話の一端を当
接させるための保持部材を立設すると共に、該保持部材
と離間して弾性部材により付勢された摺動部材を設け、
該保持部材と該摺動部材とによって携帯電話を圧接挟持
するように構成した保持機構付きコントローラが考えら
れている。

【０００８】しかし、この場合に於ても、携帯電話は前
記保持部材及び前記摺動部材によって２点で圧接挟持さ
れるため、携帯電話の保持が安定せず、該携帯電話の位
置ずれ又は離脱の虞があった。

【０００９】そこで、保持機構付きコントローラの保持
状態を安定させ、被保持体の位置ずれ及び離脱を防止す
るために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、
本発明はこの課題を解決することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために提案されたものであり、コントローラケース
の上面に被保持体の一端を当接させるための保持部材を
立設すると共に、該保持部材と離間して弾性部材により
付勢された摺動部材を設け、該保持部材と該摺動部材と
によって前記被保持体を圧接挟持するように構成した保
持機構付きコントローラに於て、前記保持部材及び前記
摺動部材の下部に、夫々、基端部が該保持部材及び該摺
動部材の中心位置近傍に枢支されると共に、先端部が該
保持部材及び該摺動部材外周より突出し、且つ、弾性部
材により付勢されて揺動する２つの揺動アームを設け、
前記被保持体を前記保持部材及び前記摺動部材とによっ
て圧接挟持することに加えて前記揺動アームによって圧
接挟持することにより、前記被保持体を４点で保持する
ように構成した保持機構付きコントローラ、及び、上記
揺動アームの先端部に保持ロールを設け、該保持ロール
によって上記被保持体を圧接挟持するように構成した保
持機構付きコントローラ、並びに、上記揺動アームを付
勢する上記弾性部材はトーションバネである保持機構付
きコントローラを提供するものである。

【００１１】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
１乃至図３に従って詳述する。図１に於て１１は保持機
構付きコントローラであり、該保持機構付きコントロー
ラ１１は平面視略長円形状のコントローラケース１２を
有し、該コントローラケース１２の上面の左右端近傍に
円柱状の左右キープレート１３，１４が突設しており、
該左キープレート１３に十字キー１５が設けられ、該右
キープレート１４にボタンキー１６，１６，１６，１６
が配設されている。そして、前記左キープレート１３及
び右キープレート１４は夫々後述する携帯電話を保持す
るための保持部材及び摺動部材としての働きを備える。

【００１２】更に、前記左右キープレート１３，１４の
外側面には、外周面１７ａに対し内周面１７ｂを偏心さ
せて形成された偏心環状体１７，１７が夫々着脱自在に
嵌合され、該偏心環状体１７，１７は着装方向を選択す
ることにより、該偏心環状体１７，１７間の間隙を調整
可能となっている。

【００１３】又、前記左右キープレート１３，１４の下
部には、該左右キープレート１３，１４の中心位置近傍
を支点として揺動する左右の揺動アーム１８，１８が図
２に示す弾性部材であるトーションバネ１９，１９に付
勢されて設けられている。そして、図１に示す如く、前
記揺動アーム１８，１８の先端部は前記左右キープレー
ト１３，１４の外周から突出しており、該揺動アーム１
８，１８の先端部に軟質材料等から成る保持ロール２
０，２０が配設されている。

【００１４】尚、図に於て２１は接続端子であり、該接
続端子２１は前記コントローラケース１２の上面に形成
された凹部１２ａに嵌合して係止される。

【００１５】そして、図３に示す如く、前記右キープレ
ート１４は前記コントローラケース１２の長手方向に摺
動自在となっており、該摺動動作を行うため、該コント
ローラケース１２上面の長手方向に長孔（図２に於て１
２ｂ，１２ｂ，１２ｂ）が開穿され、該長孔内を摺動す
るための摺動部１４ａ，１４ａ，１４ａが前記右キープ
レート１４の下部に突設している。

【００１６】更に、前記コントローラケース１２内に於
て、前記摺動部１４ａの下端にプレート状のスライダー
２２が固設され、該スライダー２２は、一端を前記コン
トローラケース１２に固設された弾性部材であるバネ２
３によって前記コントローラケース１２中央方向に付勢
され、前記右キープレート１４と共に摺動するように構
成されている。

【００１７】更に又、前記スライダー２２の側方（図に
於て前方）に該スライダー２２のロック機構である回転
体２４が前記コントローラケース１２の上ケースに固設
されたピン（図示せず）に回転自在に枢支されている。
そして、該回転体２４はカム面（図示せず）を備え、該
カム面によって前記スライダー２２を圧接し規制するよ
うに構成されており、又、該回転体２４の操作部２４ａ
の一部は前記コントローラケース１２から外部に露出し
ている。

【００１８】而して、図１乃至図３に示す如く、前記保
持機構付きコントローラ１１を用いてゲーム等を行う場
合は、前記接続端子２１を前記凹部１２ａから取り出し
た後、該接続端子２１を被保持体であり、且つ、ゲーム
等がインストールされる携帯電話２５に接続し、更に、
前記偏心環状体１７，１７の装着方向を選択して装着す
ることにより該偏心環状体１７，１７間の間隙を調節し
た後、前記右キープレート１４を右方に摺動させ、且
つ、前記左右の揺動アーム１８，１８を互いに開く方向
に揺動させて保持し、前記偏心環状体１７，１７間の間
隙の前記コントローラケース１２上に前記携帯電話２５
を載置する。

【００１９】そして、前記右キープレート１４の保持を
解放すると該右キープレート１４が前記バネ２３の引張
方向に摺動し、前記偏心環状体１７，１７にて前記携帯
電話２５を圧接挟持する。

【００２０】更に、前記左右の揺動アーム１８，１８の
保持を解放すると前記トーションバネ１９，１９によっ
て該揺動アーム１８，１８が互いに接近する方向に揺動
し、該揺動アーム１８，１８の前記保持ロール２０，２
０が前記携帯電話２５を圧接挟持する。該保持ロール２
０，２０によって該携帯電話２５をスムーズに圧接挟持
でき、且つ、該携帯電話２５を傷つける虞もなくなる。

【００２１】次に、前記回転体２４の操作部２４ａを操
作することにより該回転体２４を回転させ、前記カム面
によって前記スライダー２２を圧接することにより、該
スライダー２２に固設された前記右キープレート１４の
摺動をロックする。

【００２２】斯くして、前記携帯電話２５は前記偏心環
状体１７，１７及び前記保持ロール２０，２０によって
４点支持されて保持されるので、安定した保持状態が得
られ、前記携帯電話２５の位置ずれ及び離脱を防止する
ことができる。更に、前記保持状態が前記回転体２４に
よってロックされるので、前記携帯電話２５は極めて安
定した保持状態になる。

【００２３】この状態で、前記左キープレート１３の前
記十字キー１５又は前記右キープレート１４の前記ボタ
ンキー１６，１６，１６，１６を操作してゲーム等を行
うことができる。尚、前記携帯電話２５を外す場合は前
述の操作を逆に行えばよい。

【００２４】又、本発明の保持機構付きコントローラは
前記携帯電話に限定されず、携帯機器に適用することも
可能であり、又、その他の被保持体に適用することも可
能である。その場合に於て、前記携帯電話、携帯機器又
は被保持体に合わせて保持機構付きコントローラの内部
電子回路も切換えるように構成する等、被保持体に合わ
せて変化させることは当然である。

【００２５】更に、本発明は、本発明の精神を逸脱しな
い限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が
該改変されたものに及ぶことは当然である。

【００２６】

【発明の効果】本発明は上記一実施の形態に詳述したよ
うに、請求項１記載の発明は保持機構付きコントローラ
に於て、保持部材及び摺動部材の下部に、夫々、弾性部
材により付勢されて揺動する２つの揺動アームを設けた
から、被保持体を前記保持部材及び前記摺動部材とによ
って圧接挟持することに加えて前記揺動アームによって
圧接挟持することにより、被保持体を４点で保持するこ
とが可能となり、安定した保持状態が得られ、被保持体
の位置ずれ及び離脱を防止することができる。

【００２７】又、請求項２記載の発明は上記揺動アーム
の先端部に保持ロールを設け、該保持ロールによって被
保持体を圧接挟持するように構成したから、請求項１記
載の発明の効果に加え、該保持ロールによって被保持体
をスムーズに圧接挟持でき、且つ、被保持体を傷つける
虞もなくなる。

【００２８】更に、請求項３記載の発明は上記揺動アー
ムを付勢する上記弾性部材はトーションバネであるか
ら、請求項１又は２記載の発明の効果と同様の効果が期
待できる等、正に著大なる効果を奏する発明である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態を示し、保持機構付きコ
ントローラの正面図。

【図２】本発明の一実施の形態を示し、保持機構付きコ
ントローラの底面側から見た分解斜視図。

【図３】（ａ）図１に示す保持機構付きコントローラが
携帯電話を保持した状態を示す正面図。 （ｂ）図１に示す保持機構付きコントローラが携帯電話
を保持した状態を示す側面図。

【図４】（ａ）従来例を示し、保持機構付きコントロー
ラが携帯電話を保持した状態を示す側面図。 （ｂ）従来例を示し、保持機構付きコントローラが携帯
電話を保持した状態を示す正面図。

【符号の説明】

１１ 保持機構付きコントローラ １２ コントローラケース １８ 揺動アーム １９ トーションバネ ２０ 保持ロール

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 コントローラケースの上面に被保持体の
   一端を当接させるための保持部材を立設すると共に、該
   保持部材と離間して弾性部材により付勢された摺動部材
   を設け、該保持部材と該摺動部材とによって前記被保持
   体を圧接挟持するように構成した保持機構付きコントロ
   ーラに於て、前記保持部材及び前記摺動部材の下部に、
   夫々、基端部が該保持部材及び該摺動部材の中心位置近
   傍に枢支されると共に、先端部が該保持部材及び該摺動
   部材外周より突出し、且つ、弾性部材により付勢されて
   揺動する２つの揺動アームを設け、前記被保持体を前記
   保持部材及び前記摺動部材とによって圧接挟持すること
   に加えて前記揺動アームによって圧接挟持することによ
   り、前記被保持体を４点で保持するように構成したこと
   を特徴とする保持機構付きコントローラ。
2. 【請求項２】 上記揺動アームの先端部に保持ロールを
   設け、該保持ロールによって上記被保持体を圧接挟持す
   るように構成したことを特徴とする請求項１記載の保持
   機構付きコントローラ。
3. 【請求項３】 上記揺動アームを付勢する上記弾性部材
   はトーションバネであることを特徴とする請求項１又は
   ２記載の保持機構付きコントローラ。