JP2002196325A - 反射型液晶表示装置の製法 - Google Patents

反射型液晶表示装置の製法

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JP2002196325A
JP2002196325A JP2000393608A JP2000393608A JP2002196325A JP 2002196325 A JP2002196325 A JP 2002196325A JP 2000393608 A JP2000393608 A JP 2000393608A JP 2000393608 A JP2000393608 A JP 2000393608A JP 2002196325 A JP2002196325 A JP 2002196325A
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Katsumi Tsuchida
克巳 土田
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】表示領域全体において表示品位を低下させない
フロントライトを設けた高品質かつ高性能な反射型液晶
表示装置を提供する。 【解決手段】A工程:導光体3の溝7に対応する山を形
成した金型15の上に感光性樹脂16を塗布する。B工
程:感光性樹脂16上に基板11を載せて、その感光性
樹脂16を押し広げて感光性樹脂層を形成する。C工
程:感光性樹脂層に対して、紫外線を基板11側から照
射し、その感光性樹脂16を硬化させる。D工程:金型
15を硬化した感光性樹脂層16から剥離する。以上の
各工程を経ることで、導光体3と基板11とを一体化さ
せ、反射膜9を形成した基板12と液晶層10を介して
貼り合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフロントライトを設
けた反射型液晶表示装置の製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯情報端末,携帯電話等のディ
スプレイに液晶パネルが使用されているが、それには低
消費電力化、屋外での適用性が求められている。そし
て、この要求に応じるべく反射型液晶表示装置が提示さ
れている。
【0003】しかしながら、反射型液晶表示装置は夜間
等における外光がほとんどない環境下においては、表示
画面が認識できないという課題がある。
【0004】この課題を解消するために、反射型液晶表
示パネルの表示画面上にフロントライトを配し、そこか
らの光を反射型液晶表示パネルに入射させ、その反射光
をフロントライトを通過させることで画像認識する技術
が提案されている。
【0005】このような反射型液晶表示装置の一例を図
5により説明する図5はフロントライトを配置した反射
型液晶装置の概略断面図である。
【0006】フロントライト1は矩形状の導光板3と、
導光板3の一端面に設けた光源5とから構成される。導
光板3の外面、すなわち反射型液晶パネルとの配設面と
は反対側の面状に溝を複数個設けている。そして、同図
に示されるように、かかるフロントライト1を反射型液
晶表示パネル8の上に空気層6を介して配置している。
反射型液晶表示パネル8において、9は反射膜、10は
液晶である。
【0007】この反射型液晶表示装置2によれば、光源
5の照射光が導光板3の端面より入射し、導光板3内を
伝播しながら溝7にて反射され、反射型液晶表示パネル
8に入射される。反射型液晶表示パネル8に入射された
光は液晶10を通して反射膜9により反射され、その反
射光が再び液晶10を通過し、さらにフロントライト1
を通して画像情報として認識される。
【0008】その他、鋸歯状のプリズムを形成した導光
体を反射型液晶パネルの上に空気層を介して配置した液
晶表示装置も提案されている(特開平11−21875
7号参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記反射型液晶表示装
置2によれば、フロントライト1と反射型液晶パネル8
はそれぞれ別個に形成し、空気層6を介して組み合わせ
ることにより反射型液晶表示装置2を形成している。
【0010】しかしながら、このように別個に作製した
ものを組合せた場合には、フロントライト1の導光板3
は加熱や時間経過により反りや撓みが発生し、かかる反
りや撓みに起因し、反射型液晶表示パネル8上の空気層
6の厚さにばらつきが生じ、その結果、反射型液晶表示
装置2の表示においてニュートンリングの発生や輝度ム
ラ等の表示品質低下が見られた。
【0011】さらに上記構成の反射型液晶表示装置2に
よれば、空気層6への異物侵入により表示が見難くなる
ことがあった。
【0012】かかる課題を解消するために、凹凸構造を
持つ導光板において凸部の面を反射型液晶パネルに接着
層によって密着させる構造の反射型液晶表示装置が提案
されている(特開平11−153783号参照)。
【0013】しかしながら、この密着する部分は導光体
の面積に対しわずかであり、完全に反りや撓みを防止す
るに至っていない。また、空気層があることには変わり
はなく、異物侵入に対しても防止効果は低いと言える。
【0014】この空気層を無くし導光板の平坦な面を反
射型液晶パネルに接着層を介して密着させる構造の反射
型液晶表示装置が提案されている(特開平11−326
903号参照)。この構造の場合、かかる課題を上述の
特開平11−153783号にて提示された液晶表示装
置に比べ、より効果を出すことができる。
【0015】しかしながら、接着層があっても導光板は
反りや撓みの応力を持っており、接着層の接着力より導
光板の応力が強くなった場合、導光板が接着層を引っ張
り上げて反射型液晶パネルの表面から導光板までの距
離、すなわち接着層の厚みにばらつきが発生する。さら
に導光板の圧力が強くなった場合は、導光板もしくは接
着層に対し剥がれが発生する。これらの現象により反射
型液晶表示装置の表示品位低下が見られた。さらに接着
層においては光の吸収があり、光利用効率が低下すると
いう問題もある。
【0016】したがって本発明の目的は、反射型液晶表
示装置において表示領域全体において表示品位を低下さ
せないフロントライトを設けた反射型液晶表示装置の製
法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶表示
装置の製法は、反射型液晶表示パネルを構成する基板の
上に順次下記A〜Dの各工程を経ることで、ストライプ
状の線状溝を有する導光板を一体化せしめ、次いでこの
導光板の端面側に光源を配してフロントライトと成すこ
とを特徴とする。 A:前記ストライプ状の線状溝に対応する線状突起を有
する金型の上に感光性樹脂を塗布する。 B:前工程にて塗布した感光性樹脂の上に前記基板を載
せて、その感光性樹脂を押し広げて感光性樹脂層を形成
する。 C:前記感光性樹脂層に光照射し硬化する。 D:金型を離す。
【0018】本発明の他の反射型液晶表示装置の製法
は、反射型液晶表示パネルを構成する基板を順次下記A
〜Dの各工程を経ることで、ストライプ状の線状溝を有
する導光板と同時形成にて一体化せしめ、次いでこの導
光板の端面側に光源を配してフロントライトと成すこと
を特徴とする。 A:シリンダーに金型および前記ストライプ状の線状溝
に対応する線状突起を有する駒型をセットする。 B:シリンダーにて金型に圧力をかけ締める。 C:加熱溶解した樹脂を金型に充填する。 D:シリンダーの圧力を解除し金型から一体化した基板
と導光体を取り出し、ゲートを切断処理する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の反射型液晶表示装
置の構成を図1〜図4により説明する。図1は本発明の
製法により得られた反射型液晶表示装置の概略断面図で
あり、図2はこの反射型液晶表示装置に使用する導光体
に係る形成プロセスを示す工程図である。また、図3は
本発明の他の製法により得られた反射型液晶表示装置の
概略断面図であり、図4はこの反射型液晶表示装置に使
用する導光体に係る形成プロセスを示す工程図である。
なお、図5に示す反射型液晶表示装置と同一箇所には同
一符号を付す。
【0020】(図1と図2に示す本発明の反射型液晶表
示装置の製法)図1に示すフロントライト1を配置した
単純マトリックス型の反射型液晶装置2によれば、フロ
ントライト1は矩形状の導光板3と、導光板3の一端面
に設けた光源5とから構成され、表示面側には溝を複数
個設け、そして、このフロントライト1は反射型液晶表
示パネル8の上に固定されている。反射型液晶表示パネ
ル8において、9は反射膜、10は液晶であり、これら
は基板11と基板12との間に配設される。
【0021】以下、この反射型液晶表示パネル8の構成
を具体的に述べる。11,12はガラスや合成樹脂(た
とえばポリカーボネート等)からなる基板であり、基板
11はセグメント側であり、基板12はコモン側であ
り、基板11上には多数平行に配列したITOからなる
透明電極と、SiO2からなる絶縁層と、一定方向にラ
ビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜とを順次形成
している。
【0022】また、基板12の内面にアルミニウムなど
の金属からなる反射膜9を形成し、さらにカラーフィル
タとブラックマトリックスとを形成している。カラーフ
ィルタは画素ごとに配し、各カラーフィルタ間にクロム
金属もしくは感光性レジストのブラックマトリックスと
を形成している。
【0023】上記カラーフィルタは顔料分散方式、すな
わちあらかじめ顔料により調合された感光性レジストを
基板上に塗布し、フォトリソグラフィにより形成してい
る。
【0024】その上にアクリル系樹脂からなるオーバー
コート層と、ITOからなる透明電極とを形成してい
る。しかも、透明電極上に一定方向にラビングしたポリ
イミド樹脂からなる配向膜を形成している。この透明電
極は基板11上の前記透明電極と直交している。
【0025】上記のように形成した各基板11、12を
たとえば200〜270°の角度でツイストされたカイ
ラルネマチック液晶からなる液晶10を介してシール部
材により貼り合わせる。さらに両基板11、12間には
液晶10の厚みを一定にするためにスペーサを多数個配
している。
【0026】この反射型液晶表示装置2によれば、光源
5の照射光が導光板3の端面より入射し、導光板3内お
よび基板11内を伝播しながら溝7にて反射され、反射
型液晶表示パネル8に入射される。反射型液晶表示パネ
ル8に入射された光は液晶10を通して反射膜9により
反射され、その反射光が再び液晶10を通過し、さらに
フロントライト1を通して画像情報として認識される。
【0027】反射型液晶表示装置の製法 反射型液晶表示パネル8の表示面側の基板11の上に導
光体3を形成するには、その導光体3の形成に当り、た
とえば感光性樹脂を用いるが、その工程を図2でもって
説明する。
【0028】A工程:まず導光体3の溝7に対応する山
を形成した金型15を準備し、この金型15上に感光性
樹脂16(たとえばアクリル系の樹脂)を塗布する。
【0029】B工程:感光性樹脂16の上に基板11を
載せて、その感光性樹脂16を押し広げて感光性樹脂層
を形成する。その際、感光性樹脂16が金型15と基板
11の間に隙間無く広がるようにする。
【0030】C工程:前記感光性樹脂層に対して、紫外
線を基板11側から照射し、その感光性樹脂16を硬化
させる。17は紫外線光源である。
【0031】D工程:金型15を、硬化した感光性樹脂
層16から剥離し、導光体3(厚さ0.1〜1.0mm
程度)を形成する。
【0032】以上の各工程を経ることで、導光体3と基
板11とが一体化したものとなり、そして、このような
基板に対し、反射膜9を形成した基板12と液晶層10
を介して貼り合わせる。
【0033】しかる後、光源5を導光体3乃至基板11
の端面に設けることで反射型液晶表示装置2を形成す
る。
【0034】従来、光源5は導光体3の端面だけに設け
ていたが、これに対し本例では、光源5を導光体3乃至
基板11の端面に光源5を設けたことで、入射光が大き
くなり、輝度がさらに大きくなるという利点がある。
【0035】本例では、導光体3と基板11との双方の
屈折率をほぼ同じにすることで、表示面側基板11を導
光体としても使用するのが望ましい。
【0036】たとえば、導光体3をアクリル系合成樹脂
にて作製し、他方の基板11をガラス基板にすること
で、双方を屈折率約1.5にそろえることができる。
【0037】導光体3と基板11との間にて屈折率に差
があると、その界面にて反射や屈折が起き、表示特性
(輝度、コントラスト、視認性等)が低下する傾向にあ
り、好ましくない。しかし、導光体3と基板11との双
方にて屈折率に差がないことで、優れた表示特性が得ら
れる。
【0038】なお、導光体3と基板11との間に、これ
らと同じ屈折率の膜(たとえばSiO2)を形成しても
よい。
【0039】(図3と図4に示す本発明の反射型液晶表
示装置の製法)図3に示すフロントライトを配置した単
純マトリックス型の反射型液晶装置2によれば、前述し
た反射型液晶表示パネル8の基板11と導光体3(たと
えばポリカーボネート等の樹脂)とを同時に形成する。
この同時形成にはたとえば射出形成法がある。図3に示
す反射型液晶装置2において、その他の構成および機能
は、前述した図1の反射型液晶装置2と同じである。
【0040】反射型液晶表示装置の他の製法 本例の製法は射出形成法があり、図4の工程図でもって
説明する。
【0041】A工程:まず型締めするシリンダー18に
金型(母型)15と導光体3の溝7に対応する山を形成
した駒型(スタンパー)19をセットする。
【0042】B工程:シリンダー18にて金型15に圧
力をかけ締め付ける。
【0043】C工程:加熱し溶解させた樹脂20(たと
えばポリカーボネート等の合成樹脂)を金型15に充填
する。
【0044】D工程:シリンダー18の圧力を解除し金
型15から基板と導光体の一体品22(0.5〜1.5
mm)を取り出し、ゲート21を切断処理する。
【0045】上記の各工程を経たことで得られた基板と
導光板の一体品22を用いて、反射膜9を形成した基板
12と液晶層10を介して貼り合わせ、ついで基板と導
光体の一体品22の端面に光源5を設けることで反射型
液晶表示装置2となる。
【0046】かくして上記構造によれば、導光体3を反
射型液晶表示パネル8と一体化することになり、従来発
生していた導光体3の反り、撓みは無くなった。また、
空気層がないため異物侵入することはなくなり、表示に
影響することはなくなった。さらにまた、空気層(層厚
0.5mm程度)が無くなったことにより反射型液晶表
示装置自体の厚みが薄くできたため、携帯端末,携帯電
話等の小型化にも効果がある。
【0047】なお、導光板を構成する材料としては、光
線を効率良く通過させることのできる物質であればよ
く、たとえば透明性および加工性に優れたアクリル樹脂
が適している。その他に、塩化ビニル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂等の各種紫外線硬化性もしくは熱可塑性の透
明樹脂、もしくは各種ガラス材料等の無機透明材料があ
る。
【0048】(導光板の溝7の具体例)溝7の構成を図
6〜図16により述べる。図1に示す液晶表示装置1で
もって説明するが、図3に示す液晶表示装置1でも同じ
である。
【0049】図6はフロントライト1の平面図であり、
光源5からの光出射による光線を矢印にて示す。
【0050】同図に示すように光源5から遠ざかるにし
たがって、溝7と溝7との間隔であるピッチを漸次小さ
くし、これによって光源5から遠ざかるについて輝度が
低下することを補完し、その結果、表示面にわたって均
一な輝度になるようにしている。
【0051】また、溝7はほぼ断面三角形状を構成し、
図7に示すように深さdは、その逆三角形状の頂部との
間隔でもって表す。
【0052】この深さdは1〜70μmの範囲にするのが
望ましく、この好適な条件における溝7での反射状況を
図8に示す。すなわち、光源5より導光板3に入った光
は溝7の一面にて反射されることで、フロントライト1
より反射型液晶表示パネル8に向かう適当な出射光とな
る。
【0053】しかしながら、深さdが1μm未満の場合に
は図9に示すように溝7の一面にて反射される光量が低
下し、そのためにフロントライト1からの出射光が少な
くなり、その結果、反射型液晶表示装置2の輝度が低下
する。
【0054】また、深さdが70μmを超えると図10に
示すように溝が大きくなることで、その溝の存在が容易
に認識され、そのために反射型液晶表示装置2の視認性
が低下する。
【0055】また、溝7のピッチPは、図11に示され
るように隣接する溝7の間隔であるが、0.05〜0.
7mmの範囲で変化させるのがよく、この範囲内にて溝ピ
ッチを変化させる。そして、この範囲内であれば、光源
5より導光板3に入った光は溝7の一面にて反射され、
フロントライト1より反射型液晶表示パネル8に向かう
適当な出射光となる。
【0056】たとえば、3.8インチのフロントライト
の場合には、光源部端近傍の溝7のピッチは0.35m
m程度であるが、光源部から遠ざかるにしたがい、溝ピ
ッチ20が小さくなり、もっとも離れた溝ピッチでは
0.1mm程度である。
【0057】しかしながら、このピッチPが0.05mm
未満になると、導光板表面に占める溝の割合が大きくな
りすぎ、そのためにフロントライト1の表示面が白っぽ
くなり、これにより、コントラストが低下する。
【0058】また、0.7mmを超えると、溝7が目視に
て容易に認識され、反射型液晶表示装置2の視認性が低
下する。
【0059】さらにまた、溝7の角度について、図12
〜図16でもって説明する。溝7は図12に示すように
A-B-Cの断面三角形状をなす場合、Aは光源5に近い側の
端部であり、Bは光源5より最も離れた端部である。ま
た、Cは断面三角形状の頂部である。そして、βはAとC
にて規定される角度であり、γはBとCにて規定される角
度である。
【0060】角度βは35〜55°にするのがよい。こ
の点を図13〜図16にて述べる。角度βが35°の場
合を図13と図14により、角度βが55°の場合を図
15と図16により説明する。
【0061】まず、角度βが35°の場合には、図13
に示すように溝7に至る入射光は、その入射方向に対し
70°にて反射され、光出射されるが、この光出射方向
はフロントライト1より反射型液晶表示パネル8に向か
うべき方向、すなわち図14に示す垂直出射方向に対し
20°程度のズレとなって光出射される。
【0062】また、角度βが55°の場合には、図15
に示すように溝7に到る入射光は、その入射方向に対し
110°にて反射され、光出射されるが、この光出射方
向はフロントライト1より反射型液晶表示パネル8に向
かうべき方向、すなわち図16に示す垂直出射方向に対
し20°程度のズレとなって光出射される。
【0063】このように20°程度のズレを許容範囲と
することで、角度βは35°〜55°にするのがよい。
【0064】角度γについては、光の出射に直接影響を
及ぼさないが、その角度を小さくすると溝が大きくな
り、これによって溝が容易に認識されることから、45
°以上にするとよい。
【0065】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて
種々の改良や変更等はなんら差し支えない。たとえば、
上記実施形態例では、導光板3に形成した溝7の分布密
度を光源部から離れるに従って密にしたが、これに代え
て、その分布密度を一様にそろえてもよい。また、溝7
の深さを光源5から遠ざかるに従って深くすることでピ
ッチを漸次小さくすることとを同じ効果が得られる。さ
らにまた、上記実施例では平板に断面三角形を形成する
ような構成になっているが、断面三角形を連続で形成し
階段状に構成するものでも同様な効果が得られる。
【0066】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の製法によれば、
反射型液晶表示パネルを構成する基板の上に順次A:前
記ストライプ状の線状溝に対応する線状突起を有する金
型の上に感光性樹脂を塗布する、B:前工程にて塗布し
た感光性樹脂の上に前記基板を載せて、その感光性樹脂
を押し広げて感光性樹脂層を形成する、C:前記感光性
樹脂層に光照射し硬化する、D:金型を離す、という各
工程を経ることで、ストライプ状の線状溝を有する導光
板を一体化せしめており、あるいは順次A:シリンダー
に金型および前記ストライプ状の線状溝に対応する線状
突起を有する駒型をセットする、B:シリンダーにて金
型に圧力をかけ締める、C:加熱溶解した樹脂を金型に
充填する、D:シリンダーの圧力を解除し金型から一体
化した基板と導光体を取り出し、ゲートを切断処理す
る、という各工程を経ることで、ストライプ状の線状溝
を有する導光板と同時形成にて一体化せしめており、こ
のような導光板の端面側に光源を配してフロントライト
と成したことで、導光体の反りや撓みを無くし、ニュー
トンリングの発生や輝度ムラなどを解消し、その結果、
表示領域全体において表示品位を低下させないフロント
ライトを設けた高品質かつ高性能な反射型液晶表示装置
が提供できた。
【0067】また、本発明においては、従来の装置にて
生じた空気層が無くなることにより異物侵入することも
なくなり、これによって表示に影響しなくなった。さら
にまた、空気層が無くなることにより反射型液晶表示装
置自体の厚みが薄くでき、これによって携帯端末,携帯
電話等での小型化にも効果がある。
【0068】しかも、本発明によれば、導光体の表面に
平行に複数本の溝を形成するとともに、これらの溝の分
布密度を光源から遠ざかるに従い大きくしたことで、表
示領域全体にて均一な輝度が得られ、しかも、干渉縞が
発生しなくなり、これによって視認性を高めた高性能な
反射型液晶表示装置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る反射型液晶表示装置の概略断面図
である。
【図2】A、B、CおよびDは本発明の製法を示す工程
図である。
【図3】本発明に係る他の反射型液晶表示装置の概略断
面図である。
【図4】A、B、CおよびDは本発明の他の製法を示す
工程図である。
【図5】従来の反射型液晶表示装置の概略断面図であ
る。
【図6】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す断
面概略図である。
【図7】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す断
面概略図である。
【図8】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す断
面概略図である。
【図9】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す断
面概略図である。
【図10】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す
断面概略図である。
【図11】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す
断面概略図である。
【図12】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す
断面概略図である。
【図13】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す
断面概略図である。
【図14】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す
断面概略図である。
【図15】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す
断面概略図である。
【図16】本発明に係るフロントライトの溝構成を示す
断面概略図である。
【符号の説明】
1・・・フロントライト 2・・・反射型液晶装置 3・・・導光板 5・・・光源 8・・・反射型液晶表示パネル 9・・・反射膜 11、12・・・基板 7・・・溝 15・・・金型 16・・・感光性樹脂 17・・・紫外線光源 18・・・シリンダー 19・・・駒型(スタンパー)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】反射型液晶表示パネルを構成する基板の上
    に順次下記A〜Dの各工程を経ることで、ストライプ状
    の線状溝を有する導光板を一体化せしめ、次いでこの導
    光板の端面側に光源を配してフロントライトと成す反射
    型液晶表示装置の製法。 A:前記ストライプ状の線状溝に対応する線状突起を有
    する金型の上に感光性樹脂を塗布する。 B:前工程にて塗布した感光性樹脂の上に前記基板を載
    せて、その感光性樹脂を押し広げて感光性樹脂層を形成
    する。 C:前記感光性樹脂層に光照射し硬化する。 D:金型を離す。
  2. 【請求項2】反射型液晶表示パネルを構成する基板を順
    次下記A〜Dの各工程を経ることで、ストライプ状の線
    状溝を有する導光板と同時形成にて一体化せしめ、次い
    でこの導光板の端面側に光源を配してフロントライトと
    成す反射型液晶表示装置の製法。 A:シリンダーに金型および前記ストライプ状の線状溝
    に対応する線状突起を有する駒型をセットする。 B:シリンダーにて金型に圧力をかけ締める。 C:加熱溶解した樹脂を金型に充填する。 D:シリンダーの圧力を解除し金型から一体化した基板
    と導光体を取り出し、ゲートを切断処理する。
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