JP2002196239A - ズームレンズ及びそれを用いた光学機器 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを用いた光学機器

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JP2002196239A
JP2002196239A JP2000390433A JP2000390433A JP2002196239A JP 2002196239 A JP2002196239 A JP 2002196239A JP 2000390433 A JP2000390433 A JP 2000390433A JP 2000390433 A JP2000390433 A JP 2000390433A JP 2002196239 A JP2002196239 A JP 2002196239A
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lens
refractive power
zoom lens
group
lens unit
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Takeshi Nishimura
威志 西村
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回折光学素子を用い色収差を良好に補正し
た、比較的バックッフォーカスが短く、高い光学性能を
有した変倍比3〜4倍程度のズームレンズ及びそれを用
いた光学機器を得ること。 【解決手段】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
1群、正の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する
第3群、負の屈折力を有する第4群を有し、広角端より
望遠端への変倍に際し、各群の間隔を変化させながら共
に物体側へ移動するズームレンズにおいて、各群のう
ち、少なくとも第4群に1以上の回折光学素子を有する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はズームレンズ及びそ
れを用いた光学機器に閑し、特にレンズ系の一部に回折
光学素子を用いることによって諸収差、特に色収差を良
好に補正した写真用カメラ、ビデオカメラ、デジタルカ
メラそして放送用カメラ等の光学機器に好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、電子スチルカメラ、ビデオカ
メラ、写真用カメラ等の光学機器では、その小型軽量化
に伴いそれに用いる撮像用のズームレンズの小型軽量化
が強く要望されてきている。
【0003】そして、ズームレンズとしては高い変倍機
能を備えていること、そして撮像素子の高精細化に伴な
い収差補正を良好に行なった高い光学性能を有している
ことが要望されている。
【0004】収差補正を良好に行なう方法として非球面
を用いて行なうのが有効であることが知られている。非
球面を用いることにより球面収差や像面湾曲、コマ収差
等の収差を補正することには効果がある。しかしながら
色収差の補正は難しい。最近のズームレンズはレンズ全
長の短縮化を図りつつ色収差を含め諸収差を良好に補正
し、光学性能を良好に維持するのが大きな課題となって
いる。
【0005】一方、色収差を小さく押さえる位置方法と
しては近年、回折光学素子を撮像光学系に応用した提案
がなされている。そしてズームレンズに回折光学素子を
用いて高変倍化を狙ったものなどが提案されている。
【0006】最も簡素なレンズ構成のズームレンズとし
て、物体側から順に負の屈折力を有する第1群と、正の
屈折力を有する第2群の2つのレンズ群から成り、双方
を移動させて変倍を行なう負正2群ズームレンズがあ
る。この負正2群ズームレンズは、レトロタイプを形成
しており、バックフォーカスが比較的長いため一眼レフ
カメラのように長いバックフォーカスを必要とするカメ
ラの光学系に最適である。この負正2群ズームレンズに
回折光学素子を用いたものが例えば、特開平10−16
1022号公報、特開平10−213744号公報等で
提案されている。
【0007】バックフォーカスが比較的短く最も簡素な
レンズ構成のズームレンズとして、物体側から順に正の
屈折力の第1群と負の屈折力の第2群の2つのレンズ群
から成り、双方を移動させて変倍を行なう正負2群ズー
ムレンズがある。この正負2群ズームレンズにおいて回
折光学素子を用いて高性能化を図っているものが例え
ば、特開平9−197273号公報、特開平9−197
274号公報、特開平10−142504号公報、特開
平10−142505号公報等で提案されている。本出
願人も同様な構成のズームレンズを特開平11−149
043号公報において提案している。
【0008】これらの正負2群ズームレンズは、所謂テ
レフォトタイプを形成している。このため光学全長が短
くなり、又、広角端におけるバックフォーカスも短い。
レンズ群が2つしかないためメカ構成も簡素であり、特
に長いバックフォーカスを必要としないレンズシャッタ
ーカメラ等に多く使われている。
【0009】一般に長いバックフォーカスを必要とせず
光学系の射出角が、あまり影響しないレンズシャッター
カメラ等に適した光学系(撮影レンズ)としては最終レ
ンズ群(最も像面側のレンズ群)が負の屈折力を有した
方がテレフォトタイプを形成し光学全長を短くできるた
め好ましい。これは3群以上を有するズームレンズにお
いても同様である。
【0010】バックフォーカスが比較的短い3群ズーム
レンズにおいても同様である。
【0011】バックフォーカスが比較的短い3つのレン
ズ群より成る3群ズームレンズにおいて回折光学素子を
用いて高性能化を図っているものが例えば、特開平11
−23968号公報等で提案されている。本出願人も同
様な構成のズームレンズを特開平11−109242号
公報で提案している。
【0012】これらは何れも物体側から順に正の屈折力
を有する第1群、正の屈折力を有する第2群、そして負
の屈折力を有する第3群で構成された正正負3群ズーム
レンズであり、回折光学素子により色収差が十分に補正
された高変倍なズームレンズを実現している。
【0013】又、全体として4つのレンズ群より成る4
群ズームレンズにおいて回折光学素子を用いて高性能化
を図っているものが例えば、特開平9−211329号
公報、特開平10−148757号公報、特開平10−
160916号公報特開平10−333036号公報等
で提案されている。これらは何れも物体側から順に正の
屈折力の第1群、負の屈折力の第2群、正の屈折力の第
3群、正の屈折力の第4群を有した構成より成ってい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】負正2群ズームレンズ
は光学全長が長くなるため小型の光学機器には装置全体
が大型化してくる為不利である。
【0015】又、正負2群ズームレンズは、仮りに色収
差を良好に補正したとしてもレンズ群が2つしかないた
めに収差補正の自由度が少なくなり、高変倍化を図ろう
とすると色収差以外の収差が多く発生し、これを良好に
補正するのが困難となる。特に広角端と望遠端の中間の
焦点距離(ズーム)のポジションにおいて像面がアンダー
になってくるため、小型化と高い光学性能の双方を維持
しようとすると変倍比の限界が3程度となる。
【0016】また、正正負3群ズームレンズは2群ズー
ムレンズの収差補正の欠点を補っており、高変倍化にあ
る程度対応可能ではある。しかしながら高変倍化を図り
つつ高い光学性能を得るのが難しい。
【0017】これに対して、正負正正4群ズームレンズ
は高変倍化においては適しており、バックフォーカスを
比較的長くすることが出来るが光学全長が長くなるた
め、レンズ系全体の小型化においては不利である。
【0018】そこで、各レンズ群のレンズ枚数を少なく
してレンズ全長を短くする事が考えられる。
【0019】しかしながら、各レンズ群内で発生する色
収差を補正する為、各レンズ群内に貼り合わせレンズを
用いているのでレンズ枚数を減らすと色収差の補正をす
る要素が不十分になってきて、全変倍範囲で色収差を良
好に補正することが困難になってくる。
【0020】本発明は、高変倍比を有し、全変倍範囲に
おいて色収差を良好に補正できるズームレンズ及びそれ
を用いた光学機器の提供を目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明のズーム
レンズは物体側から順に、正の屈折力を有する第1群、
正の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する第3
群、負の屈折力を有する第4群を有し、広角端より望遠
端への変倍に際し、各群の間隔を変化させながら共に物
体側へ移動するズームレンズにおいて、少なくとも第4
群に1以上の回折光学素子を有することを特徴としてい
る。
【0022】請求項2の発明のズームレンズは物体側か
ら順に、正の屈折力を有する第1群、正の屈折力を有す
る第2群、正の屈折力を有する第3群、負の屈折力を有
する第4群を有し、広角端より望遠端への変倍に際し、
各群の間隔を変化させながら共に物体側へ移動するズー
ムレンズにおいて、1以上の回折光学素子を有し、第1
群、第2群、第3群、第4群の焦点距離を各々、fl,
f2,f3,f4とした時 0.1<f3/f1<2 ・・・(1) −1.0<f4/f2<−0.05・・・(2) なる条件を満足することを特徴としている。
【0023】請求項3の発明のズームレンズは物体側か
ら順に、正の屈折力を有する第1群、正の屈折力を有す
る第2群、正の屈折力を有する第3群、負の屈折力を有
する第4群を有し、広角端より望遠端への変倍に際し、
第1群と第2群の間隔を増大、第2群と第3群の間隔を
増大、第3群と第4群の間隔を減少させながら共に物体
側へ移動するズームレンズにおいて、1以上の回折光学
素子を有し、広角端における第2群と第3群の軸上空気
間隔をD23w、望遠端における第2群と第3群の軸上
空気間隔をD23tとした時、 0.1<D23w/D23t<0.95・・・(3) なる条件を満足することを特徴としている。
【0024】請求項4の発明は請求項1、2又は3の発
明において前記第4群は、物体側へ凹面を向けた1枚の
負レンズから成ることを特徴としている。
【0025】請求項5の発明は請求項1、2、3又は4
の発明において前記第2群は1枚の正レンズから成るこ
とを特徴としている。
【0026】請求項6の発明のズームレンズは物体側か
ら順に、正の屈折力を有する第1群、正の屈折力を有す
る第2群、正の屈折力を有する第3群、負の屈折力を有
する第4群を有し、広角端より望遠端への変倍に際し、
各群の間隔を変化させながら共に物体側へ移動するズー
ムレンズにおいて、1以上の回折光学素子を有し、第2
群、第3群、第4群は各々単レンズから成ることを特徴
としている。
【0027】請求項7の発明は請求項1から6のいずれ
か1項の発明において前記第4群の焦点距離をf4、広
角端における全系の焦点距錐をfw、前記回折光学素子
の1つの回折光学面は、回折格子の位相Φ(h)を Φ(h)=(2π/λ)・(ΣCi・hi) 但し、Ciはi次の位相係数 hは光軸からの高さ λは波長 で定義したとき、 −0.1<C2*f4/fw<0・・・(4) なる条件を満足することを特徴としている。
【0028】請求項8の発明は請求項1から7のいずれ
か1項の発明において前記第1群、第2群、第3群、第
4群の焦点距離を各々fl、f2、f3、f4、前記望
遠端における全系の焦点距離をftとしたとき、 0.1<fl/ft<2・・・(5) 0.1<f2/ft<2・・・(6) 0.1<f3/ft<1・・・(7) 0.05<|f4/ft|<0.3・・・(8) なる条件を満足することを特徴としている。
【0029】請求項9の発明は請求項1から8のいずれ
か1項の発明において前記第3群を物体側へ移動させる
ことで、無限遠物体から至近物体までのフオーカシング
を行うことを特徴としている。
【0030】請求項10の発明は請求項1から9のいず
れか1項の発明において前記第1群は物体側から順に負
レンズ、正レンズから成ることを特徴としている。
【0031】請求項11の発明は請求項1から10のい
ずれか1項の発明において前記望遠端の焦点距離をf
t、前記広角端の焦点距離をfwとしたとき、 3.0<ft/fw<6.0・・・(9) なる条件を満足することを特徴としている。
【0032】請求項12の発明は請求項5又は6の発明
において前記第2群の正レンズの材質のアッベ数をVg
2としたとき、 0.02<1/Vg2<0.05・・・(10) なる条件を満足することを特徴としている。
【0033】請求項13の発明のズームレンズは物体側
から順に、正の屈折力を有する第1群、正の屈折力を有
する第2群、正の屈折力を有する第3群、負の屈折力を
有する第4群を有し、広角端より望遠端への変倍に際
し、各群の間隔を変化させながら、共に物体側へ移動さ
せるズームレンズにおいて、1以上の回折光学素子を有
し、第i群の焦点距離をfi、広角端における第2群と
第3群の軸上空気間隔をD23w、望遠端における第2
群と第3群の軸上空気間隔をD23tとしたとき、 0.1<f3/f1<2・・・(1) −1.0<f4/f2<−0.05・・・(2) 0.1<D23w/D23t<0.95・・・(3) なる条件を満足することを特徴としている。
【0034】請求項14の発明は請求項13の発明にお
いて前記第4群の焦点距離をf4、広角端における全系
の焦点距錐をfw、前記回折光学素子の1つの回折光学
面は、回折格子の位相Φ(h)を Φ(h)=(2π/λ)・(ΣCi・hi) 但し、Ciはi次の位相係数 hは光軸からの高さ λは波長 で定義したとき、 −0.1<C2*f4/fw<0 ・・・(4) なる条件を満足することを特徴としている。
【0035】請求項15の発明は請求項14の発明にお
いて望遠端における全系の焦点距離をftとしたとき 0.1<fl/ft<2・・・(5) 0.1<f2/ft<2・・・(6) 0.1<f3/ft<1・・・(7) 0.05<|f4/ft|<0.3・・・(8) なる条件を満足することを特徴としている。
【0036】請求項16の発明は請求項15の発明にお
いて広角端における全系の焦点距離をfwとしたとき 3.0<ft/fw<6.0・・・(9) なる条件を満足することを特徴としている。
【0037】請求項17の発明は請求項16の発明にお
いて前記第2群は1枚の正レンズよりなり該正レンズの
材質のアッベ数をVg2としたとき 0.02<1/Vg2<0.05・・・(10) なる条件を満足することを特徴としている。
【0038】請求項18の発明の光学機器は請求項1か
ら17のいずれか1項のズームレンズを有していること
を特徴としている。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は本発明の数値実施例1の広
角端のレンズ断面図、図2、図3は本発明の数値実施例
1の広角端と望遠端の収差図である。
【0040】図4は本発明の数値実施例2の広角端のレ
ンズ断面図、図5、図6は本発明の数値実施例2の広角
端と望遠端の収差図である。
【0041】図7は本発明の数値実施例3の広角端のレ
ンズ断面図、図8、図9は本発明の数値実施例3の広角
端と望遠端の収差図である。
【0042】図10は本発明の数値実施例4の広角端の
レンズ断面図、図11、図12は本発明の数値実施例4
の広角端と望遠端の収差図である。
【0043】図13は本発明の数値実施例5の広角端の
レンズ断面図、図14、図15は本発明の数値実施例5
の広角端と望遠端の収差図である。
【0044】図16は本発明の数値実施例6の広角端の
レンズ断面図、図17、図18は本発明の数値実施例6
の広角端と望遠端の収差図である。
【0045】レンズ断面図において、L1は正の屈折力
の第1群、L2は正の屈折力の第2群、L3は正の屈折
力の第3群、L4は負の屈折力の第4群である。矢印は
広角側から望遠側への変倍を行なう際の各レンズ群の移
動方向を示す。SPは絞り、IPは像面である。
【0046】収差図において実線はd線、2点鎖線はg
線、ΔSはサジタル像面、ΔMはメリディオナル像面で
ある。Yは像高である。
【0047】本実施形態では広角端から望遠端への変倍
に際して、各レンズ群間隔を変化させながら各レンズ群
を物体側へ移動させている、具体的には第1群と第2群
の間隔(軸上空気間隔)が増大し、第2群と第3群の間
隔が増大し、第3群と第4群の間隔が減少するように第
1,第2,第3群,第4群を光軸上矢印の如く物体側へ
移動させている。
【0048】特に第1,第2,第3群を物体側へ直接的
に第4群を物体側へ非直線的に移動させている。これに
より所定の変倍比化を効果的に達成しつつレンズ系全体
の小型化を図っている。
【0049】このとき、第2群と第3群と第4群に各々
変倍作用を持たせており、中でも負の屈折力の強い第4
群に最も変倍作用を分担させており、全系をテレフォト
タイプに形成することで、全系の小型化を図っている。
【0050】本発明では以上の構成を基本構成とし、4
つのレンズ群のうち少なくとも1つのレンズ群に少なく
とも1つの回折光学素子を設けその位相を適切に設定
し,これにより回折光学素子を設けたレンズ群及び全系
で発生する色収差を低減し,全変倍範囲にわたり色収差
を良好に補正している。
【0051】尚、回折光学面は光軸に対して回転対称で
ある。
【0052】特にレンズシャッターカメラ等の比較的バ
ックフォーカスの短いカメラに最適な高い光学性能を有
した変倍比4〜5程度のズームレンズを達成している。
【0053】次に前述した基本構成の基での各発明の構
成とその特徴について説明する。
【0054】(ア−1)(第1の発明) 少なくとも第4群に1以上の回折光学素子を有すること
である。
【0055】第1発明においては、上記のような4群ズ
ームレンズで、少なくとも第4群に1以上の回折光学素
子を設けることで、高性能化と小型化を因っている。
【0056】第4群は最も変倍分担が大きく、広角端と
望遠端における軸上光束、軸外光束の通過する高さの差
が大きい為、回折光学素子により軸上色収差と倍率色収
差を良好に補正可能な為、全変倍領域において高い光学
性能が得られ、また、群の屈折力を強めることも可能と
なり小型化にも寄与している。
【0057】(ア−2)(第2発明) 第2発明では1以上の回折光学素子を有し、第1群、第
2群、第3群、第4群の焦点距離を各々、fl,f2,
f3,f4とした時 0.1<f3/f1<2 ・・・(1) −1.0<f4/f2<−0.05 ・・・(2) なる条件を満足している。
【0058】第2発明においては、上記のような4群ズ
ームレンズで、任意のレンズ群に1以上の回折光学素子
を設けることで、色収差を良好に補正している。
【0059】また、条件式(1)、(2)を満足するこ
とで、小型化と高性能とのバランスを図った屈折力配置
を設定している。
【0060】(ア−3)(第3発明) 第3発明では1以上の回折光学素子を有し、広角端にお
ける第2群と第3群の軸上空気間隔をD23w、望遠端
における第2群と第3群の軸上空気間隔をD23tとし
た時、 0.1<D23w/D23t<0.95 ・・・(3) なる条件を満足している。
【0061】第3発明においては、上記のような4群ズ
ームレンズで、全系に1以上の回折光学素子を設けるこ
とで、色収差を良好に補正している。また、前述の条件
式(3)を満足するようにしていることで、第2群で特
に望遠端における球面収差と軸上色収差を補正する効果
を持たせている。
【0062】(ア−4)(第4発明) 第4発明では1以上の回折光学素子を有し、第2群、第
3群、第4群は各々単レンズから成ることである。
【0063】第4発明においては、上記のような4群ズ
ームレンズで、少なくとも全系に1以上の回折光学素子
を設けることで、特に色収差を低滅することができ、第
2群、第3群、第4群を一枚のレンズ構成でありながら
高性能化と小型化を実現している。
【0064】(ア−5)(第5発明) 1以上の回折光学素子を有し、第i群の焦点距離をf
i、広角端における第2群と第3群の軸上空気間隔をD
23w、望遠端における第2群と第3群の軸上空気間隔
をD23tとしたとき、 0.1<f3/f1<2 ・・・(1) −1.0<f4/f2<−0.05 ・・・(2) 0.1<D23w/D23t<0.95 ・・・(3) なる条件を満足することである。
【0065】第5発明ではこのような構成を採ることに
より、小型にも関わらず色収差が良好に補正されてお
り、高い光学性能を実現している。
【0066】尚、第1〜第5発明を総称して「本発明」
という。
【0067】次に、上述の条件式(1)〜(3)につい
て技術的意味について以下に述べる。
【0068】条件式(1)は、第1群と第3群の焦点距
離の比を規定しており、主に小型化と高性能化を図るた
めのものである。
【0069】条件式(1)の下限値を超えると、第3群
の屈折力が強くなり過ぎて、特に望遠端における球面収
差が補正困難となるため良くない。また、下限値を超え
ると第3群の屈折力が弱くなり過ぎて、特に第3群の変
倍における移動量が増大し、望遠端における光学全長が
増大するため良くない。
【0070】更に小型化と高性能化を両立させるために
好ましくは、条件式(1)の下限値を0.2とすること
が望ましい。また、上限値を1.5とすることが望まし
い。
【0071】条件式(2)は、第2群と第4群の焦点距
離の比を規定しており、主に小型化と高性能化を図るた
めのものである。
【0072】条件式(2)の下限値を超えると、第4群
の屈折力が弱くなり過ぎて、特に第4群の変倍における
移動量が増大し、望遠端における光学全長が増大するた
め良くない。また、上限値を超えると、第4群の屈折力
が強くなり過ぎて、特に広角端における歪曲収差が補正
困難となり、また、像面特性が悪化するため良くない。
【0073】更に小型化と高性能化を両立させるために
好ましくは、条件式(2)の下限値を−0.8とするこ
とが望ましい。また、上限値を−0.1とすることが望
ましい。
【0074】条件式(3)は、変倍における第2群と第
3群の間隔変化を規定したものであり、特に高性能化に
関するものである。
【0075】条件式(3)の下限値を超えると、望遠端
において第2群が物体側へ移動し過ぎるため、第2群の
移動量が増大し良くない。また、上限値を超えると、第
2群と第3群の相対間隔変化が減少し過ぎて、特に望遠
端における球面収差と軸上色収差の補正効果が小さくな
るため良くない。
【0076】更に好ましくは、条件式(3)の下限値を
0.2とすることが好ましい。また、上限値を0.8と
することが望ましい。
【0077】本発明は、以上のような群構成、群の動き
において回折光学素子を有効に設けることで変倍による
収差変動を抑制し、特に色収差を補正することにより、
少枚数でありながら全変倍領域において高い光学性能を
有するズームレンズを実現している。
【0078】更に上述の第1〜第3発明において好まし
くは、以下の構成のうち少なくとも一つ以上を満足する
ことが望ましい。
【0079】(イ−1)前記第4群は、物体側へ凹面を
向けた1枚の負レンズから成ることである。
【0080】第4群は最も多くの変倍負担を担ってい
る。また、小型化のためには、第4鮮の屈折力を強める
必要がある。しかしながら、第4群の屈折力を強めると
特に望遠端で第3群と第4群の軸上空気間隔の確保が困
難となり、第4群に十分な変倍分担を持たせることが困
難となり、結果的にはレンズ系が大型化してしまう。あ
るいは、十分な変倍比が得られなくなってしまう。そこ
で、第4群を一枚で構成することが、第4群の主点を出
来る限り物体側へ位置するように、小型化と変倍比の確
保に有利になるため好ましい。
【0081】(イ−2)前記第2群は1枚の正レンズか
ら成ることである。
【0082】広角端において第1群と第2群の間隔、第
2群と第3群の間隔が小さくなるため、第2群を一枚構
成とすることが、主点間隔の確保か容易となり光学系の
小型化に有利なため好ましい。また、ローコスト化にも
なるため好ましい。
【0083】更に上述の第1〜第4発明において好まし
くは、以下の構成のうちの一つ以上を満足することが望
ましい。
【0084】(ウ−1) 前記第4群の焦点距離をf
4、広角端における全系の焦点距錐をfw、前記回折光
学素子の1つの回折光学面は、回折格子の位相Φ(h)
を Φ(h)=(2π/λ)・(ΣCi・hi) 但し、Ciはi次の位相係数 hは光軸からの高さ λは波長 で定義したとき、 −0.1<C2*f4/fw<0 ・・・(4) なる条件を満足することである。
【0085】最も強い屈折力を有する第4群に回折光学
素子を用いることで変倍における色収差変動を抑制し、
全変倍領域において高い光学性能を得ることが可能であ
るので好ましい。
【0086】第4群は最も変倍分担が大きいためる条件
式(4)を満足させるような回折光学面を設定すること
で変倍における色収差変動の抑制に効果的である。
【0087】条件式(4)の下限値を超えると負の屈折
力を有する第4群単独で発生する軸上色収差補正が過剰
となるため、他の群でバランスを図ることが困難とな
り、特に広角端における軸上色収差がアンダーになり補
正困難になるため好ましくない。また、上限値を超える
と負の屈折力を有する第4群単独で発生する軸上色収差
補正と逆方向であり、特に望遠端において軸上色収差を
補正することが困難となり、高い光学性能を得られなく
なるため好ましくない。
【0088】更に好ましくは、条件式(4)の下限値を
−0.05とすることが望ましい。
【0089】(ウ−2)前記第1群、第2群、第3群、
第4群の焦点距離を各々fl、f2、f3、f4、前記
望遠端における全系の焦点距離をftとしたとき、 0.1<fl/ft<2 ・・・(5) 0.1<f2/ft<2 ・・・(6) 0.1<f3/ft<1 ・・・(7) 0.05<|f4/ft|<0.3 ・・・(8) なる条件を満足することである。
【0090】条件式(5)〜(8)は各群の屈折力を適
切に設定するためのものである。
【0091】条件式(5)は、第1群と望遠端における
全系の焦点距錐の比を規制しており小型化と高性能化を
図るためのものである。
【0092】条件式(5)の下限値を超えると、第1群
の屈折力が強くなり過ぎて特に広角端における歪曲収差
が補正困難になり、また、前玉径が増大するため好まし
くない。また、上限値を超えると、第2群の屈折力が弱
くなり過ぎて第2群の変倍効果が小さくなり過ぎるため
特に、望遠端における光学全長が増大するため好ましく
ない。
【0093】更に好ましくは、条件式(5)の下限値を
0.2とすることが望ましい。また、上限値を1.2と
することが望ましい。
【0094】条件式(6)は、第2群と望遠端における
全系の焦点距離の比を規制しており、高性能化を図るた
めのものである。
【0095】条件式(6)の下限値を超えると、第2群
の屈折力が強くなり過ぎて第2群で発生する球面収差を
補正することが困難となり、特に、望遠端における球面
収差が補正困難となるため好ましくなく、また、補正す
るために第2群のレンズ枚数を増やすと、大型化するた
め好ましくない。また、上限値を超えると、第2群の屈
折力が弱くなり過ぎて、第2群における球面収差と軸上
色収差補正の効果が小さくなり過ぎて、全変倍範囲にお
いて高性能を維持することが困難となるため好ましくな
い。
【0096】更に好ましくは、条件式(6)の下限値を
0.2とすることか望ましい。また、上限値を1.0と
することが望ましい。
【0097】条件式(7)は、第3群と望遠端における
全系の焦点距離の比を規制しており小型化と高性能化を
図るためのものである。
【0098】条件式(7)の下限値を超えると、第3群
の屈折力が強くなり過ぎて、特に望遠端における球面収
差とコマ収差が補正困難となるため好ましくない。ま
た、上限値を超えると、第3群の屈折力が弱くなり過ぎ
て、第3群の変倍における移動量が増大し大型化するた
め好ましくない。また、特に広角端における歪曲収差が
補正不足になるため好ましくない。
【0099】更に好ましくは、上限値を0.8とするこ
とが望ましい。
【0100】条件式(8)は、第4群と望遠端における
全系の焦点距離の比を規制しており、小型化と高性能化
を図るためのものである。
【0101】条件式(8)の下限値を超えると、第4群
の屈折力が強くなり過ぎて特に広角端における歪曲収差
と望遠端における球面収差が補正困難となるため好まし
くない。また、上限値を超えると、第4群の屈折力が弱
くなり過ぎて、望遠端においてテレフォトが弱くなり光
学全長が増大し、後玉径が増大するため好ましくない。
【0102】更に好ましくは、条件式(8)の下限値を
0.08とすることが望ましい。また、上限値を0.2
とすることが望ましい。
【0103】(ウ−3)前記第3群を物体側へ移動させ
ることで、無限遠物体から至近物体までのフオーカシン
グを行うことを特徴とすることである。
【0104】比較的屈折力の強い第3群を少なくとも物
体側へ移動させることで、無限遠物体から至近物体にか
けてのフォーカシングを行うことが、繰出量を低減可能
なため好ましい。
【0105】(ウ−4)前記第1群は物体側から順に負
レンズ、正レンズから成ることを特徴とすることであ
る。
【0106】第1群を物体側から順に負レンズ、正レン
ズとすることで前玉径を小さくすることが可能なため好
ましい。また、特に広角端における歪曲収差の補正に有
利なため好ましい。
【0107】(ウ−5)前記望遠端の焦点距離をft、
前記広角端の焦点距離をfwとしたとき、 3.0<ft/fw<6.0 ・・・(9) なる条件を満足することである。
【0108】条件式(9)は変倍比を規定したものであ
る。
【0109】条件式(9)の下限値をこえると、変倍比
が小さくなり過ぎて本発明の4群ズームレンズの効果が
十分に発揮することができないので好ましくない。ま
た、上限値を超えると、変倍比が大きくなり過ぎて、小
型化を維持しつつ収差補正をすることが困難となるため
好ましくない。
【0110】更に好ましくは条件式(9)の下限値を
4.0とすることが望ましい。また、上限値を5.5と
することが望ましい。
【0111】(ウ−6)前記第2群の正レンズの材質の
アッベ数をVg2としたとき、 0.02<1/Vg2<0.05 ・・・(10) なる条件を満足することである。
【0112】条件式(10)は、第2群の正レンズの材
質のアッベ数を規定したものであり、主に軸上色収差を
良好に補正するためのものである。
【0113】条件式(10)の下限値を超えると、特に
望遠端における軸上色収差がアンダーになるため好まし
くない。また、上限値を超えると、特に広角端における
軸上色収差がオーバーとなるため好ましくない。
【0114】更に好ましくは、条件式(10)の下限値
を0.025とすることが望ましい。
【0115】又、第5発明においては次の構成のうちの
1以上を満足させるのが良い。
【0116】(エ−1)前記第4群の焦点距離をf4、広
角端における全系の焦点距錐をfw、前記回折光学素子
の1つの回折光学面は、回折格子の位相Φ(h)を Φ(h)=(2π/λ)・(ΣCi・hi) 但し、Ciはi次の位相係数 hは光軸からの高さ λは波長 で定義したとき、 −0.1<C2*f4/fw<0 ・・・(4) なる条件を満足することである。
【0117】(エ−2)望遠端における全系の焦点距離を
ftとしたとき 0.1<fl/ft<2 ・・・(5) 0.1<f2/ft<2 ・・・(6) 0.1<f3/ft<1 ・・・(7) 0.05<|f4/ft|<0.3 ・・・(8) なる条件を満足することである。
【0118】(エ−3)広角端における全系の焦点距離を
fwとしたとき 3.0<ft/fw<6.0 ・・・(9) なる条件を満足することである。
【0119】(エ−4)前記第2群は1枚の正レンズより
なり該正レンズの材質のアッベ数をVg2としたとき 0.02<1/Vg2<0.05 ・・・(10) なる条件を満足することである。
【0120】ここで条件式(4)〜(10)の技術的意
味は前述したのと同様である。尚、本発明においては、
変倍の際に絞りを第2群と一体で移動しているが、別々
に移動しても良い。また、ズーミングで第3群と絞りを
一体で移動させても良い。
【0121】また、第1群と第4群または第1群と第3
群、あるいは第2群と第4群をズーミングの際に一体移
動するようにしても良い。
【0122】また、ある群または、群の一部を光軸と略
垂直方向にシフトさせて手振れ補正を行っても良い。
【0123】本実施形態で用いている回折光学素子の構
成としては図19に示す1層のキノフォーム形状の1層
構成のものや、図21に示すような格子厚の異なる(又
は同一の)2つの層を積層した2層構成のもの等が適用
可能である。
【0124】図20は図19に示す回折光学素子101
の1次回折光の回折効率の波長依存特性である。実際の
回折光学素子101の構成は、基材102の表面に紫外
線硬化樹脂を塗布し、樹脂部に波長530nmで1次回
折光の回折効率が100%となるような格子厚dの層1
03を形成している。
【0125】図20で明らかなように設計次数の回折効
率は最適化した波長530nmから離れるに従って低下
し、一方設計次数近傍の次数の0次回折光と2次回折光
の回折効率が増大している。その設計次数以外の回折光
の増加はフレアとなり、光学系の解像度の低下につなが
る。
【0126】図21に示す2つの層104、105を積
層した積層型の回折光学素子の1次回折光の回折効率の
波長依存特性を図22に示す。
【0127】図21では基材102上に紫外線硬化樹脂
(nd=1.499,νd=54)からなる第1層10
4を形成し,その上に別の紫外線硬化樹脂(nd=1.
598,νd=28)からなる第2層105を形成して
いる。この材質の組み合わせでは,第1層104の格子
厚dlはdl=13.8μm、第2の層105の格子厚
d2はd2=10.5μmとしている。
【0128】図22から分かるように積層構造の回折光
学素子にすることで,設計次数の回析効率は,使用波長
全域で95%以上の高い回析効率を有している。
【0129】なお、前述の積層構造の回折光学素子とし
て、材質を紫外線硬化樹脂に限定するものではなく、他
のプラスチック材等も使用できるし、基材によっては第
1の層104を直接基材に形成しても良い。また各格子
厚が必ずしも異なる必要はなく、材料の組み合わせによ
っては図23に示すように2つの層104と105の格
子厚を等しくしても良い。
【0130】この場合は、回折光学素子の表面に格子形
状が形成されないので、防塵性に優れ、回折光学素子の
組立作業性を向上させることができる。
【0131】次に本発明のズームレンズを撮影光学系と
して用いたレンズシャッターカメラ(光学機器)の実施
形態を図24を用いて説明する。
【0132】図24において、10はカメラ本体、11
は本発明のズームレンズによって構成された撮影光学
系、12は被写体像を観察するためのファインダーであ
る。
【0133】13はストロボ装置、14は測定窓、15
はカメラの動作を知らせる液晶表示窓、16はレリーズ
ボタン、17は各種のモードを切り替える操作スイッチ
である。
【0134】このように本発明のズームレンズを光学機
器に適用することにより、小型で高い光学性能を有する
光学機器を実現している。
【0135】次に本発明の数値実施例を示す。数値実施
例においてRiは物体側より順に第i番目の面の曲率半
径、Diは物体側より順に第i番目と第i+1番目のレ
ンズ厚及び空気間隔、Niとνiは各々物体側より順に
第i番目の光学部材の材質の屈折率とアッベ数である。
また、前述の各条件式と数字実施例の関係を表−1に示
す。
【0136】非球面形状は光軸方向にX軸、光軸と垂直
方向にH軸、光の進行方向を正としRを近軸曲率半径、
K,B,C,D,E,Fを各々非球面係数としたとき、
【0137】
【数1】
【0138】なる式で表している。又「e−ox」は
「10-x」を意味している。
【0139】回折光学素子の面は以下の位相方程式で表
わしている。
【0140】
【数2】
【0141】上記φ(h)は位相を表しており、Ciは
i次の位相係数、hはレンズ光軸から径方向の距離、λ
は基準波長である。
【0142】
【外1】
【0143】
【外2】
【0144】
【外3】
【0145】
【外4】
【0146】
【外5】
【0147】
【外6】
【0148】
【表1】
【0149】
【発明の効果】本発明によれば高変倍比を有し、全変倍
範囲において色収差を良好に補正できるズームレンズ及
びそれを用いた光学機器を達成することができる。
【0150】この他発明によれば、高変倍比を有し、全
変倍範囲において色収差を良好に補正し高い光学性能を
有し、かつ比較的バックフォーカスが短く、光学全長の
短いズームレンズ及びそれを用いた光学機器を構成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の数値実施例1のレンズ断面図
【図2】 本発明の数値実施例1の広角端の収差図
【図3】 本発明の数値実施例1の望遠端の収差図
【図4】 本発明の数値実施例2のレンズ断面図
【図5】 本発明の数値実施例2の広角端の収差図
【図6】 本発明の数値実施例2の望遠端の収差図
【図7】 本発明の数値実施例3のレンズ断面図
【図8】 本発明の数値実施例3の広角端の収差図
【図9】 本発明の数値実施例3の望遠端の収差図
【図10】 本発明の数値実施例4のレンズ断面図
【図11】 本発明の数値実施例4の広角端の収差図
【図12】 本発明の数値実施例4の望遠端の収差図
【図13】 本発明の数値実施例5のレンズ断面図
【図14】 本発明の数値実施例5の広角端の収差図
【図15】 本発明の数値実施例5の望遠端の収差図
【図16】 本発明の数値実施例6のレンズ断面図
【図17】 本発明の数値実施例6の広角端の収差図
【図18】 本発明の数値実施例6の望遠端の収差図
【図19】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図20】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図21】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図22】 本発明に係る回折光学素子の波長依存特性
の説明図
【図23】 本発明に係る回折光学素子の説明図
【図24】 本発明に係る光学機器の要部概略図
【符号の説明】 L1 第1群 L2 第2群 L3 第3群 L4 第4群 SP 絞り IP 像面 ΔM メリディオナル像面 ΔS サジタル像面 d d線 g g線 101 回折光学素子 102 基盤 103,104,105 層 10 カメラ本体 11 ズームレンズ 12 ファインダー 13 ストロボ装置 14 測定窓 15 液晶表示窓 16 レリーズボタン 17 操作スイッチ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA01 MA14 PA05 PA06 PA17 PB05 PB06 QA03 QA17 QA21 QA25 QA37 QA39 QA41 QA46 RA05 RA12 RA13 RA36 RA46 SA23 SA26 SA29 SA33 SA62 SA63 SA64 SA65 SB03 SB12 SB22 SB23 SB32

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
    1群、正の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する
    第3群、負の屈折力を有する第4群を有し、広角端より
    望遠端への変倍に際し、各群の間隔を変化させながら共
    に物体側へ移動するズームレンズにおいて、少なくとも
    第4群に1以上の回折光学素子を有することを特徴とす
    るズームレンズ。
  2. 【請求項2】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
    1群、正の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する
    第3群、負の屈折力を有する第4群を有し、広角端より
    望遠端への変倍に際し、各群の間隔を変化させながら共
    に物体側へ移動するズームレンズにおいて、1以上の回
    折光学素子を有し、第1群、第2群、第3群、第4群の
    焦点距離を各々、fl,f2,f3,f4とした時 0.1<f3/f1<2 −1.0<f4/f2<−0.05 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  3. 【請求項3】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
    1群、正の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する
    第3群、負の屈折力を有する第4群を有し、広角端より
    望遠端への変倍に際し、第1群と第2群の間隔を増大、
    第2群と第3群の間隔を増大、第3群と第4群の間隔を
    減少させながら共に物体側へ移動するズームレンズにお
    いて、1以上の回折光学素子を有し、広角端における第
    2群と第3群の軸上空気間隔をD23w、望遠端におけ
    る第2群と第3群の軸上空気間隔をD23tとした時、 0.1<D23w/D23t<0.95 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  4. 【請求項4】 前記第4群は、物体側へ凹面を向けた1
    枚の負レンズから成ることを特徴とする請求項1、2又
    は3のズームレンズ。
  5. 【請求項5】 前記第2群は1枚の正レンズから成るこ
    とを特徴とする請求項1、2、3又は4のズームレン
    ズ。
  6. 【請求項6】 物体側から順に、正の屈折力を有する第
    1群、正の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有する
    第3群、負の屈折力を有する第4群を有し、広角端より
    望遠端への変倍に際し、各群の間隔を変化させながら共
    に物体側へ移動するズームレンズにおいて、1以上の回
    折光学素子を有し、第2群、第3群、第4群は各々単レ
    ンズから成ることを特徴とするズームレンズ。
  7. 【請求項7】 前記第4群の焦点距離をf4、広角端に
    おける全系の焦点距錐をfw、前記回折光学素子の1つ
    の回折光学面は、回折格子の位相Φ(h)を Φ(h)=(2π/λ)・(ΣCi・hi) 但し、Ciはi次の位相係数 hは光軸からの高さ λは波長 で定義したとき、 −0.1<C2*f4/fw<0 なる条件を満足することを特徴とする請求項1から6の
    いずれか1項のズームレンズ。
  8. 【請求項8】 前記第1群、第2群、第3群、第4群の
    焦点距離を各々fl、f2、f3、f4、前記望遠端に
    おける全系の焦点距離をftとしたとき、 0.1<fl/ft<2 0.1<f2/ft<2 0.1<f3/ft<1 0.05<|f4/ft|<0.3 なる条件を満足することを特徴とする請求項1から7の
    いずれか1項のズームレンズ。
  9. 【請求項9】 前記第3群を物体側へ移動させること
    で、無限遠物体から至近物体までのフオーカシングを行
    うことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項のズ
    ームレンズ。
  10. 【請求項10】 前記第1群は物体側から順に負レン
    ズ、正レンズから成ることを特徴とする請求項1から9
    のいずれか1項のズームレンズ。
  11. 【請求項11】 前記望遠端の焦点距離をft、前記広
    角端の焦点距離をfwとしたとき、 3.0<ft/fw<6.0 なる条件を満足することを特徴とする請求項1から10
    のいずれか1項のズームレンズ。
  12. 【請求項12】 前記第2群の正レンズの材質のアッベ
    数をVg2としたとき、 0.02<1/Vg2<0.05 なる条件を満足することを特徴とする請求項5又は6の
    ズームレンズ。
  13. 【請求項13】 物体側から順に、正の屈折力を有する
    第1群、正の屈折力を有する第2群、正の屈折力を有す
    る第3群、負の屈折力を有する第4群を有し、広角端よ
    り望遠端への変倍に際し、各群の間隔を変化させなが
    ら、共に物体側へ移動させるズームレンズにおいて、1
    以上の回折光学素子を有し、第i群の焦点距離をfi、
    広角端における第2群と第3群の軸上空気間隔をD23
    w、望遠端における第2群と第3群の軸上空気間隔をD
    23tとしたとき、 0.1<f3/f1<2 −1.0<f4/f2<−0.05 0.1<D23w/D23t<0.95 なる条件を満足することを特徴とするズームレンズ。
  14. 【請求項14】 前記第4群の焦点距離をf4、広角端
    における全系の焦点距錐をfw、前記回折光学素子の1
    つの回折光学面は、回折格子の位相Φ(h)を Φ(h)=(2π/λ)・(ΣCi・hi) 但し、Ciはi次の位相係数 hは光軸からの高さ λは波長 で定義したとき、 −0.1<C2*f4/fw<0 なる条件を満足することを特徴とする請求項13のズー
    ムレンズ。
  15. 【請求項15】 望遠端における全系の焦点距離をft
    としたとき 0.1<fl/ft<2 0.1<f2/ft<2 0.1<f3/ft<1 0.05<|f4/ft|<0.3 なる条件を満足することを特徴とする請求項14のズー
    ムレンズ。
  16. 【請求項16】 広角端における全系の焦点距離をfw
    としたとき 3.0<ft/fw<6.0 なる条件を満足することを特徴とする請求項15のズー
    ムレンズ。
  17. 【請求項17】 前記第2群は1枚の正レンズよりなり
    該正レンズの材質のアッベ数をVg2としたとき 0.02<1/Vg2<0.05 なる条件を満足することを特徴とする請求項16のズー
    ムレンズ。
  18. 【請求項18】 請求項1から17のいずれか1項のズ
    ームレンズを有していることを特徴とする光学機器。
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