JP2002195780A - 熱交換器及びその製造方法 - Google Patents

熱交換器及びその製造方法

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JP2002195780A
JP2002195780A JP2000396835A JP2000396835A JP2002195780A JP 2002195780 A JP2002195780 A JP 2002195780A JP 2000396835 A JP2000396835 A JP 2000396835A JP 2000396835 A JP2000396835 A JP 2000396835A JP 2002195780 A JP2002195780 A JP 2002195780A
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Japan
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flat portion
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plate
heat exchange
heat exchanger
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JP2000396835A
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Inventor
Kiyoshi Katayama
喜義 片山
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Nikkei Heat Exchanger Co Ltd
Original Assignee
Nikkei Heat Exchanger Co Ltd
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 最小部品数で必要十分な強度を得ることがで
き、確実に小型化かつ薄型化することができる熱交換器
を提供すること。 【解決手段】 ラジエータのヘッダータンク2a,2b
は、一枚のプレートにより周囲に第1〜第4平面部21
〜24を有する略四角の筒状に形成された筒状本体20
と、筒状本体20における第1平面部21と第4平面部
24との間の外側角部に、第1平面部21の端部21a
と第4平面部24の端部側24aとを互いに接合すると
共に、該端部側24aの先端部24bを第1平面部21
の端部21aに折り重ねて接合され、かつ第1平面部2
1と平行で外方に延長された接合庇部25とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱交換器及びそ
の製造方法に関するもので、特に、冷却媒体の熱を空気
(大気)中に放熱するラジエータやコンデンサとして使
用するのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱交換器、例えば車両に設置さ
れているラジエータにあっては、これまでは、金属製
(アルミニウム製)のチューブと、これら複数本の熱交
換チューブと連通するヘッダタンクとで構成されてい
る。そして、ヘッダータンクは、熱交換チューブにろう
付け接合された金属製のコアプレートと、このコアプレ
ートにかしめ結合された樹脂製のタンク本体とからなっ
ていた。
【0003】ところが、近年、車両の軽量化,エンジン
回りの部品配置,車両の環境負荷軽減,材料のリサイク
ル性等の観点から、自動車部品のアルミニウム転換が進
められ、その一環として、ラジエータのアルミ化が図ら
れてきている。そのため、ラジエータは、放熱の主要構
成要素であるコア部が銅からアルミニウムに変えられ、
また冷却媒体を蓄えるヘッダータンクが合成樹脂からア
ルミニウムに転換され、オールアルミ化する傾向にあ
る。
【0004】このようなアルミニウムによって製作され
たラジエータの従来技術として、例えば特開平11−3
37290号公報(以下、第一従来技術という),特開
2000−283689(以下、第二従来技術という)
に示す技術のものが提案されている。
【0005】上記第一従来技術は、図10に示すよう
に、複数の熱交換チューブbを連通するヘッダータンク
aが、アルミニウムからなる一枚のプレートを筒状に形
成してなる筒状本体cと、この筒状本体cの両端開口部
を閉塞する閉塞部(図示せず)とで構成している。筒状
本体cは、プレートを四角の筒状に形成したときの両端
部d,dを互いに突き合わせ、あるいは図示していない
が接合したりすることによって形成されている。したが
って、この第一従来技術は、一枚のプレートによって筒
状本体cを形成する、いわゆる一ピースタイプのもので
あり、一体にろう付けできると共に、ろう付け不良があ
っても、その手直しを容易にできること等が開示されて
いる。
【0006】第二の従来技術は、図11に示すように、
アルミニウムからなる二枚の板材e,fを折り曲げ、か
つ互いに組み付けることによってヘッダータンクaの筒
状本体cが形成されようになっており、いわゆる二ピー
スタイプとなっている。
【0007】また、この筒状本体cは、第1,第2部材
e,fの短辺側に、これら各部材の一部をバーリング加
工にてヘッダータンクc内方側に向けて突出し、かつ塑
性変形させた第1,第2突出部g,hが形成されてい
る。そして、第1,第2部材e,f及び熱交換チューブ
bがろう付け接合されたとき、第2突出部hがヘッダー
タンクa内で熱交換チューブbとの接合部と反対側に
て、該チューブ間のピッチ寸法と略同一ピッチで設けら
れた状態となることにより、ヘッダータンクaの剛性を
高める補強リブとして機能し、これによって熱交換器の
質量及び製造原価の上昇を抑えつつヘッダータンクaの
機械的強度を向上できることが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記に示す
第一従来技術は、ヘッダータンクaの筒状本体cが一ピ
ースであるので、筒状本体cを形成する場合、四箇所の
角部に、十分な強度を得るための円弧を設ける必要があ
る。
【0009】しかしながら、筒状本体cには、熱交換チ
ューブbを装着する必要があることから、筒状本体cの
取付面に相応の余裕代を与えなければならず、そのた
め、筒状本体cの角部の円弧が大きなものとなってしま
う結果、筒状本体cの奥行き寸法L1が大型化すること
が余儀なくされ、小型化することが困難となるばかりで
なく、筒状本体の取付面の強度を管理することが難しい
問題があった。
【0010】一方、第二従来技術は、筒状本体cが補強
リブとして機能する第2突出部hを有しているので、奥
行き寸法L1をある程度小さくすることができるもの
の、二ピースであるので、その分だけ部品数が多くなる
ばかりでなく、組み付け工数が多くなるという問題があ
った。しかも、二ピースでは、互いに接合するための接
合代が必要となるので、幅寸法L2が大きくなってそれ
だけ大型化してしまい、小型化かつ薄型化を図り難い問
題があった。
【0011】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
のであり、最小部品数で必要十分な強度を得ることがで
き、しかも確実に小型化かつ薄型化することができる熱
交換器及びその製造方法を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、一対のヘッダータンクと、
これらヘッダータンク間に架設され、かつ互いに平行に
配置される複数の熱交換チューブと、これら熱交換チュ
ーブ間に介設されるフィンとを備えた熱交換器におい
て、上記ヘッダータンクは、一枚のプレートにより周囲
に第1〜第4平面部を有する略四角の筒状に形成された
筒状本体と、上記筒状本体における第1平面部と第4平
面部との間の外側角部に、第1平面部の端部と第4平面
部の端部側とを互いに接合すると共に、該端部側の先端
部を第1平面部の端部に折り重ねて接合され、かつ第1
平面部と平行で外方に延長された接合庇部とを具備する
ことを特徴とする。この場合、上記一対のヘッダータン
クは、第1平面部が互いに平行に対向し、かつ、それら
の接合庇部が同一方向に位置するように配設されるよう
にする方が好ましい(請求項2)。
【0013】このように、ヘッダータンクが一枚のプレ
ートによって形成された筒状本体を具備しているので、
一枚のプレートでヘッダータンクを確実に形成すること
ができる。また、筒状本体において、第1平面部と第4
平面部との間の外側角部に、これら第1平面部の端部と
第4平面部の端部側とを互いに接合することによって形
成された接合庇部を具備しているので、熱交換チューブ
を取り付けるべき第1平面部の強度を確実に高めること
ができるばかりでなく、その第1平面部と隣接する第4
平面部の強度をも高めることができる。
【0014】しかも、接合庇部を設けることにより、ヘ
ッダータンク自体の実質的大きさを小さくすることがで
き、つまり、第1〜第4平面部によって画成する筒状本
体全体の断面積を小さくすることができる。そのため、
ヘッダータンク自体の奥行き寸法を小さくできると共
に、幅寸法をも小さくすることができ、熱交換器全体の
小型化かつ薄型化を実現することができる。
【0015】この場合、上記一対のヘッダータンクは、
第1平面部が互いに平行に対向し、かつ、それらの接合
庇部が同一方向に位置するように配設されることによ
り、熱交換器の奥行きの寸法を更に小さくすることがで
きる。また、並設される別の熱交換器との間隔を狭くす
ることができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の熱交換器において、上記接合庇部は、その長手方向
に沿って適宜間隔をおいて複数配設され、かつ外方に開
口する切欠からなる切欠部を具備することを特徴とす
る。
【0017】これにより、接合庇部の切欠に隣接して配
設される熱交換器例えばコンデンサ側の熱交換チューブ
の途中部分を支持できるので、コンデンサを安定した状
態に支持することができる。しかも、接合庇部は、上述
のように、筒状本体における第4平面部の端部側の先端
部を第1平面部の端部に折り重ねているので、筒状本体
の十分な強度を得ることができるのみならず、コンデン
サ側の熱交換チューブに対する支持をより安定化させる
ことができる。
【0018】請求項4記載の発明は、一対のヘッダータ
ンクと、これらヘッダータンク間に架設され、かつ互い
に平行に配置される複数の熱交換チューブと、これら熱
交換チューブ間に介設されるフィンとを備えた熱交換器
の製造方法において、一枚のプレートから、略四角の筒
状本体を平面的に展開した大きさの展開板を打ち抜く外
形抜き工程と、打ち抜かれた展開板の所定位置に、熱交
換チューブ用等の各種の孔をそれぞれ設ける孔抜き工程
と、上記孔を有する展開板を曲げ加工し、周囲に第1〜
第4平面部を有する略四角の筒状本体を形成すると共
に、その筒状本体における第1平面部と第4平面部との
間の外側角部に、第1平面部の端部と第4平面部の端部
側とを互いに接合させ、かつ第1平面部と平行で外方に
延在する庇部を形成する本体形成工程と、上記庇部にお
いて、第4平面部の端部側の先端部を上記第1平面部の
端部上に折り重ねて接合庇部を形成する接合庇部形成工
程とを有して上記ヘッダータンクの筒状本体を形成する
ことを特徴とする。
【0019】このように、プレートをプレス装置内の各
工程間に順次搬送し、プレートから略四角の筒状本体を
平面的に展開した大きさの展開板を打ち抜くと共に、孔
抜き加工した後、曲げ加工して周囲に第1〜第4平面部
を有する略四角の筒状本体を形成すると共に、その筒状
本体における第1平面部と第4平面部との間の外側角部
に、第1平面部の端部と第4平面部の端部側とを互いに
接合させ、かつ第1平面部と平行で外方に延在する庇部
を形成し、その後、筒状本体が接合庇部形成工程を経る
ことにより、接合庇部を形成するので、一枚のプレート
から小型かつ薄型の筒状本体を容易かつ確実に製作する
ことができる。しかも、一枚のプレートをプレス装置内
の各工程間に順次搬送し、展開板の外形抜き加工を行っ
た後に、上記孔抜き工程、本体成形工程及び接合庇部形
成工程を経ることにより、一枚のプレートから複数の筒
状本体を連続して製作することができる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項4記載の熱
交換器の製造方法において、上記外形抜き工程は、上記
展開板の両端部に、適宜間隔をおいて複数配設され、か
つ外方に開口する切欠からなる切欠部を形成することを
特徴とする。
【0021】このように、外形抜き工程において、展開
板の両端部に、外方に開口する複数の切欠からなる切欠
部を形成するので、筒状本体を形成した時点で、接合庇
部の先端部に例えばコンデンサ熱交換チューブを支持し
得る切欠を確実に形成することができる。しかも、筒状
本体の製作時には、隣接する熱交換器と一体形であるか
否かに拘わらず、その製作工程が同一であるので、汎用
性の高い製作方法となり、実用上極めて有益である。
【0022】請求項6記載の発明は、一対のヘッダータ
ンクと、これらヘッダータンク間に架設され、かつ互い
に平行に配置される複数の熱交換チューブと、これら熱
交換チューブ間に介設されるフィンとを備えた熱交換器
の製造方法において、一枚のプレートからなる略四角の
筒状本体を平面的に展開した大きさの展開板の所定位置
に、熱交換チューブ用等の各種の孔をそれぞれ設ける孔
抜き工程と、 上記孔を有する展開板を曲げ加工し、周
囲に第1〜第4平面部を有する略四角の筒状本体を形成
すると共に、その筒状本体における第1平面部と第4平
面部との間の外側角部に、第1平面部の端部と第4平面
部の端部側とを互いに接合させ、かつ第1平面部と平行
で外方に延在する庇部を形成する本体形成工程と、上記
庇部において、第4平面部の端部側の先端部を上記第1
平面部の端部上に折り重ねて接合庇部を形成する接合庇
部形成工程とを有して、上記ヘッダータンクの筒状本体
を形成することを特徴とする。
【0023】このように、プレートを、孔抜き加工した
後、曲げ加工して周囲に第1〜第4平面部を有する略四
角の筒状本体を形成すると共に、その筒状本体における
第1平面部と第4平面部との間の外側角部に、第1平面
部の端部と第4平面部の端部側とを互いに接合させ、か
つ第1平面部と平行で外方に延在する庇部を形成し、そ
の後、筒状本体が接合庇部形成工程を経ることにより、
接合庇部を形成するので、一枚のプレートから小型かつ
薄型の筒状本体を容易かつ確実に製作することができ
る。
【0024】請求項7記載の発明は、請求項6記載の熱
交換器の製造方法において、上記展開板の両端部に、適
宜間隔をおいて複数配設され、かつ外方に開口する切欠
からなる切欠部を形成する打ち抜き工程を更に有するこ
とを特徴とする。
【0025】このように、展開板の両端部に、外方に開
口する複数の切欠からなる切欠部を形成するので、筒状
本体を形成した時点で、接合庇部の先端部に例えばコン
デンサ熱交換チューブを支持し得る切欠を確実に形成す
ることができる。しかも、筒状本体の製作時には、隣接
する熱交換器と一体形であるか否かに拘わらず、その製
作工程が同一であるので、汎用性の高い製作方法とな
り、実用上極めて有益である。
【0026】請求項8記載の発明は、請求項4ないし7
のいずれかに記載の熱交換器の製造方法において、2つ
の上記ヘッダータンクの筒状本体の第1平面部を互いに
平行に対向させ、かつ、それらの接合庇部が同一方向に
位置するように配設して両筒状本体に設けられた孔内に
熱交換チューブを挿入し配置すると共に、熱交換チュー
ブ間にフィンを介設して仮組した後、上記ヘッダータン
ク、熱交換チューブ及びフィンを一体ろう付けすること
を特徴とする。
【0027】このように、2つのヘッダータンクの筒状
本体の第1平面部を互いに平行に対向させ、かつ、それ
らの接合庇部が同一方向に位置するように配設して両筒
状本体に設けられた孔内に熱交換チューブを挿入し配置
すると共に、熱交換チューブ間にフィンを介設して仮組
した後、上記ヘッダータンク、熱交換チューブ及びフィ
ンを一体ろう付けすることにより、奥行き寸法を小さく
した小型かつ薄型の熱交換器を容易に製作することがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る熱交換器の
実施形態を図1〜図9に基づいて詳細に説明する。図1
〜図5はこの発明による熱交換器の一実施形態を示して
いる。この実施形態の熱交換器を説明する前に、この熱
交換器を適用した車両用のラジエータについて、図1を
参照して説明すると、このラジエータ1は、対峙する一
対のヘッダータンク2a,2bと、各ヘッダータンク2
a,2b間に架設されたコア部3とで主に構成されてい
る。
【0029】一対のヘッダータンク2a,2bのうち、
図1の左側に示すヘッダータンク2aは、自動車のエン
ジンから流出した冷却水を取り込むためのものであり、
その上部側に、エンジンの冷却水出口部に接続される流
入口パイプ6が設けられている。また、同図の右側に示
す他方のヘッダータンク2bは、熱交換を終えた冷却水
を集合回収して自動車のエンジンに向けて排水するため
のものであり、その下部側に、エンジンの冷却水入口部
に接続される流出パイプ7が設けられている。これらの
ヘッダータンク2a,2bは、四角筒状をなしている。
【0030】コア部3は、両ヘッダータンク2a,2b
間に架設される複数の熱交換チューブ4と、これら熱交
換チューブ4間に介在されるフィン5とからなってい
る。
【0031】熱交換チューブ4は、アルミニウムを押し
出し加工や引き抜き加工等によって形成されたものであ
り、ヘッダータンク2からの冷却水を流通する。フィン
5は、本例ではアルミニウム板がローラ成形法によって
波状(コルゲート状)に形成されている。そして、熱交
換チューブ4内を冷却水が流通したとき、冷却水が熱交
換チューブ4及びフィン5とによる外気と熱交換される
ようになっている。
【0032】そして、ラジエータ1のヘッダータンク2
a,2bは、図2及び図3に示すように、一枚のプレー
トを加工することによって形成された筒状本体20を具
備している。この筒状本体20は、図3に拡大して示す
ように、アルミニウムからなる一枚のプレートの途中位
置をそれぞれ互いに90度の角度で折り曲げることによ
り、周囲に第1〜第4の平面部21〜24を有する略四
角の筒状に形成されている。この場合、第1平面部21
が筒状本体20の周方向の一端側をなすと共に、第4平
面部24がその周方向の他端側をなすようにしている。
【0033】また、筒状本体20は、第1平面部21と
第4平面部24との間の外側角部に、第1平面部21と
平行に延在する接合庇部25を具備している。この接合
庇部25は、筒状本体20が後述する製造方法によって
形成されたとき、図3(a)に二点鎖線にて示すよう
に、第1平面部21の端部21aと、第4平面部24の
端部側24aとが互いに接合されて庇部25′が形成さ
れることとなるが、その形成された庇部25′におい
て、第4平面部24の端部側24aの先端部24bが第
1平面部21の端部21a上に折り重ねられると共に、
ろう付け接合されている。そのため、詳細には後述する
が、第4平面部24の端部側24aは、第1平面部21
の端部21aと接合するよう、第4平面部24に対し9
0度の角度で外方に折り曲げられ、第1平面部21の端
部21aと接合して庇部25′が形成された後、その端
部21aを包むように端部側24aの先端部24bが折
り曲げ加工されて、接合庇部25が形成されるようにな
っている。
【0034】更に、第1平面部21の中央には図3
(b)に示すように、熱交換チューブ用の取付孔26が
筒状本体20の長手方向に沿って適宜間隔をおいて複数
穿設され、その取付孔26に熱交換チューブ4の端部を
挿入して取り付けるようになっている。そのため、取付
孔26は、熱交換チューブ4,4間のピッチに対応して
設けられている。
【0035】したがって、このヘッダータンク2a,2
bは、一枚のアルミニウム板を折り曲げ加工することに
よって第1〜第4平面部21〜24からなる筒状に形成
された筒状本体20と、筒状本体20における第1平面
部21と第4平面部24との外側角部に、第1平面部2
1と平行で外方に延長形成され、かつ第1平面部21の
端部21aと第4平面部24の端部側24aとを互いに
接合してろう付けされてなる接合庇部25とを具備して
構成されている。
【0036】この実施形態のラジエータ1においては、
ヘッダータンク2a,2bが上記のように、一枚のプレ
ートを折り曲げ加工することによって形成された筒状本
体20を具備しているので、一枚のプレートでヘッダー
タンク2a,2bを確実に形成することができるのに加
え、以下の効果を得ることができる。
【0037】すなわち、筒状本体20において、第1平
面部21と第4平面部24との間の外側角部に、これら
第1平面部21の端部21aと第4平面部24の端部側
24aとを互いに接合することによって形成された接合
庇部25を具備しているので、熱交換チューブ4を取り
付けるべき第1平面部21の強度を確実に高めることが
できるばかりでなく、その第1平面部21と隣接する第
4平面部24の強度をも高めることができる。
【0038】しかも、接合庇部25を設けることによ
り、ヘッダータンク2a,2b自体の実質的大きさを小
さくすることができる。つまり、第1〜第4平面部21
〜24によって画成する筒状本体20全体の断面積を小
さくすることができる。そのため、ヘッダータンク2
a,2b自体の奥行き寸法を小さくできると共に、幅寸
法をも小さくすることができ、ラジエータ1全体の小型
化かつ薄型化を実現することができる。
【0039】したがって、この実施形態によれば、一ピ
ースでヘッダータンクaを形成する第一従来技術に比較
すると、材料の使用量を削減することができ、しかも使
用量を削減できるにも拘わらずヘッダータンクの強度低
下を招くことがない。また、二ピースでヘッダータンク
aを形成する第二従来技術と比較すると、材料の使用量
を大幅に削減することができると共に、部品数を削減で
きることによって組立工数を低減することもでき、コス
ト低減に大きく寄与することができる。
【0040】また、筒状本体20の第1平面部21に対
し、熱交換チューブ4用の取付孔26を設けているの
で、筒状本体20に対する熱交換チューブ4の組み付け
を容易に行うこともできる。
【0041】更には、上記一対のヘッダータンク2a,
2bは、第1平面部21が互いに平行に、かつ、それら
の接合庇部25が同一方向に位置した状態に配置されて
いるので、ラジエータ1の奥行きの寸法を小さくするこ
とができる。また、並設される別の熱交換器例えばコン
デンサとの間隔を狭くすることができる。
【0042】次に、上記ヘッダータンク2の筒状本体2
0を製作する場合について、図4及び図5を参照して説
明する。まず、所定の厚みからなるアルミニウムのプレ
ート100を用意し、このプレート100を、図4
(a)に示すように、先端側からプレス装置(図示せ
ず)に搬入する。プレス装置は、プレート100が外形
抜き工程イに搬入されると、そこでプレート100に対
し図示しない上型が降下することにより、外形抜きが行
われる。この場合、外形抜き工程イにおいては、プレー
ト100からヘッダータンク2の筒状本体20を展開し
たときの大きさとなる展開板101の形状に抜かれる
が、展開板101は、プレート100とは完全に切り離
されることはなく、繋ぎ部100aを介してプレート1
00と一体的に移動可能な状態となっている。
【0043】次いで、外形抜きされた展開板101がプ
レス装置の孔抜き工程ロに搬送されると、そこで展開板
101に対し各種の孔(符示せず)が打ち抜かれる。こ
れら孔としては、例えば冷却水の流入管用の孔,流出管
用の孔,ブラケット取付用の孔等であり、展開板101
の所定位置に設けられる。この展開板101には、更に
第1平面部21に相当する位置に熱交換チューブ用の取
付孔26も設けられる。
【0044】その後、上記の孔を有する展開板101が
第一曲げ工程ハに搬入されると、第一曲げ工程ハでは、
図4(b)に示すように、一回目の曲げを行う。本例で
は、筒状本体20を形成する第1〜第4平面部21〜2
4のうち、接合庇部25を形成するため、第4平面部2
4の端部側24aを、第4平面部24に対し90度で曲
げ加工が施される。
【0045】なお、打抜き(孔抜き)により形成された
取付孔26がバリにより熱交換チューブ4の挿入及びろ
う付け面積がとり難い場合は、第一曲げ工程ハにおい
て、裏から取付孔26のバリを起こして、熱交換チュー
ブ4の挿入を容易にし、かつ、ろう付け面積が充分に取
れるよう加工する方が好ましい。
【0046】そして、その曲げ加工された展開板101
が第二曲げ工程ニに到達すると、そこでは展開板101
の両側に更に90度で曲げ加工が施される。本例では、
筒状本体20の第1平面板21を形成するため、第1平
面板21と第2平面板22との間を90度に曲げると同
時に、第4平面部24と第3平面部23との間を90度
に曲げる。
【0047】このようにして、展開板101が、接合庇
部25の一部を構成するための曲げ部(24a)を有す
る第4平面板24と、第1平面板21との部分で曲げら
れた後、切り離し工程ホに送られ、そこでプレート10
0から展開板101が切り離される。切り離された展開
板101は、図4(c)に示すように、略チャンネル状
となっている。
【0048】その後、切り離された略チャンネルの展開
板101は、更に図示しない第三曲げ工程にセットさ
れ、そこで中子などを用いることによって折り曲げられ
ることにより、図5に示すように、第1平面部21の端
部21aと第4平面部24の端部側24aとが互いに接
合する庇部25′が形成された状態となる。
【0049】その後、庇部25′を有する筒状本体20
が図示しない接合庇部形成工程に送られ、そこで第4平
面板24の端部側24aの先端部24bが第1平面板2
1の端部21aの外側に折り重ねて接合された後、その
状態で炉内にてろう付けされることにより、図3に示す
ような筒状本体20が形成されることとなる。
【0050】このように、ヘッダータンク2の筒状本体
20の製作に際しては、プレート100をプレス装置内
の各工程間に順次搬送し、プレス装置によって展開板1
01の外形抜き工程イと、孔抜き工程ロと、第一曲げ工
程ハ,第二曲げ工程ニ,切り離し工程ホ,及び図示しな
い第三曲げ工程とからなる本体形成工程とを経ることに
より筒状本体20を形成し、その後、接合庇部形成工程
を経ることにより、接合庇部25を形成するので、一枚
のプレートから小型かつ薄型の筒状本体20を容易かつ
確実に製作することができる。
【0051】しかも、プレート100をプレス装置に搬
入すると、一連の工程が行われることによって所望形状
の筒状本体20を形成できるので、確実に量産化するこ
とができる。
【0052】上記のようにして製作された2つのヘッダ
ータンク2a,2bの筒状本体20の第1平面部21を
互いに平行に対向させ、かつ、それらの接合庇部25が
同一方向に位置するように配設して両筒状本体20に設
けられた取付孔26内に熱交換チューブ4を挿入し配置
すると共に、熱交換チューブ4間にフィン5を介設して
図示しない治具を用いて仮組した後、両ヘッダータンク
2a,2b、熱交換チューブ4及びフィン5を一体ろう
付けしてラジエータ1の製造が完了する。
【0053】以上の実施形態では、熱交換器としてラジ
エータ1にのみ適用した例を示したが、次に、図6に示
すように、コンデンサ8と一体に組み込んだラジエータ
1に適用した場合について説明する。
【0054】このラジエータ1の前面にはコンデンサ8
が配設されている。コンデンサ8は、図6(a),
(b)に示すように、左右両側に所定間隔をもって対向
配置される一対のコンデンサタンク81と、これらコン
デンサタンク81の間に架設されたコア部82とを備え
て構成されている。
【0055】そして、このコア部82は、図6(b)に
示すように、互いに平行な複数のコンデンサ用の熱交換
チューブ83と、これら熱交換チューブ83間に介在さ
れるコルゲート状のフィン84とからなっている。この
ようなコンデンサ用の熱交換チューブ83及びフィン8
4は基本的には前述した実施形態のラジエータ1と略同
様であるので、ここではその説明を省略する。
【0056】このようなコンデンサ8と一体型のラジエ
ータ1においては、ヘッダータンク2a,2bが以下の
ように構成されている。
【0057】すなわち、このヘッダータンク2は、図7
に示すように、周囲が第1〜第4の平面部21〜24に
よって筒状に形成された筒状本体20を具備している。
筒状本体20は、第1平面部21と第4平面部24との
間の外側角部に接合庇部25を具備している。この場合
の接合庇部25は、図7(a)に示すように、第1平面
部21の端部21aと、第4平面部24の端部側24a
とが互いに接合されることによって庇部25′が形成さ
れた後、その先端部24bが第1平面部21の端部21
a上に折り重なると共に、ろう付け接合されたものであ
り、基本的には前述した第一実施形態と同様である。
【0058】また、接合庇部25には、図7(b)に示
すように、筒状本体20の長手方向に沿って適宜間隔を
おいて配設される複数の切欠27からなる切欠部30が
形成されている。この切欠27は、コンデンサ8の熱交
換チューブ83を支持するためのものであって、熱交換
チューブ83間のピッチに対応している。つまり、切欠
27は、接合庇部25において熱交換チューブ83を挿
通し得る幅寸法でかつ外方に向けて開口させたU字形状
に切り除かれ、筒状本体20の長手方向に沿って複数形
成されている。
【0059】更に、筒状本体20の第1平面部21の中
央には図7(b)に示すように、熱交換チューブ用の取
付孔26が複数設けられている。この取付孔26は前述
した一実施形態と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0060】したがって、コンデンサ8と一体となるラ
ジエータ1のヘッダータンク2は、一枚のアルミニウム
板によって形成された筒状本体20と、この筒状本体2
0における第1平面部21と第4平面部24との外側角
部に、第1平面部21と平行でかつ外方に延長形成され
た接合庇部25と、この接合庇部25にその長手方向に
沿って複数形成された切欠27からなる切欠部30と、
筒状本体20の第1平面部21に長手方向に沿って複数
設けられた取付孔26とを具備して構成されている。
【0061】この実施形態によれば、ヘッダータンク2
が筒状本体20,接合庇部25を具備しているので、前
述の一実施形態と同様にヘッダータンク2自体を的確に
小型化かつ薄型化することができる。
【0062】また、接合庇部25にコンデンサ8の熱交
換チューブ83を支持するための切欠27を具備してい
るので、以下の効果もある。すなわち、接合庇部25の
切欠27にコンデンサ8側の熱交換チューブ83の途中
部分を支持できるので、コンデンサ8を安定した状態に
支持することができる。しかも、接合庇部25は、前述
のように、第4平面部24の端部側24aの先端部24
bが第1平面部21の端部21aに折り重ねてろう付け
接合されているので、筒状本体20の十分な強度を得る
ことができるのみならず、熱交換チューブ83に対する
支持をより安定させることができる。
【0063】また、切欠27に基づいて、コンデンサ8
側の熱交換チューブ83を配置することができるので、
コンデンサ8とラジエータ1とを組み付ける際、組立装
置の構成を簡素化することが可能となる。
【0064】その理由を具体的に述べると、例えば一体
形の熱交換器を組立装置によって組み付ける場合、組立
装置にはラジエータ1側の熱交換チューブ4とコンデン
サ8側の熱交換チューブ83とを上下二段にして、しか
も一定の間隔をおいてセットされる。その際、各段の熱
交換チューブ4(83)の間にはフィン5(84)を挿
入し得るように余裕をもったピッチでセットされる。そ
して、その状態で一体に構成されたフィン5(84)を
熱交換チューブ4(83)間に挿入した後、幅方向に圧
縮しながら治具にて組み付けるようになっている。この
ような立体的に熱交換チューブ4(83)を配置する必
要があると、組立装置には可動式の支持手段が必要とな
るばかりでなく、複雑な構成及び動作も必要となり、複
雑かつ高価な自動組立装置となるものであった。
【0065】その点、この実施形態では、上述のよう
に、接合庇部25に設けられた切欠27に基づきコンデ
ンサ8用の熱交換チューブ83を配置して挿入できる。
したがって、切欠27がガイドとなるので、可動式の支
持手段が不要になると共に、位置決めのための複雑な機
構をも不要にすることができ、それだけ構成が簡素で安
価な自動組立装置で済み、しかもそれによって組立工数
の低減化を図ることも可能となるものである。
【0066】更に、切欠27にて熱交換チューブ83を
支持することにより、コンデンサ8とラジエータ1との
双方を可及的に近接配置することができ、よりコンパク
トな一体形モジュールとして製作することも可能とな
る。
【0067】このような筒状本体20を制作するには、
図8に示すように、プレート100をプレス装置(図示
せず)に搬入し、そして、上記第一実施形態の製造工
程、すなわち、外形抜き工程イ→孔抜き工程ロ→第一曲
げ工程ハ→第二曲げ工程ニ→切り離し工程ホ→第三曲げ
工程(図示せず)と同様の工程を経て順次加工されるこ
とによって図9に示すように形成される。
【0068】但し、この実施形態において、上記第一実
施形態と異なるのは、プレス装置の外形抜き工程イにて
プレート100から展開板101を打ち抜いたとき、展
開板101の前後端部に、複数の切欠27からなる切欠
部30が同時に形成されるようになっている。それ以外
は、上記第一実施形態の場合と全く同様の工程である。
【0069】このように、展開板101の前後端部に切
欠部30を設けると、筒状本体20を形成した時点で、
接合庇部26の先端部に切欠27を確実に形成すること
ができる。しかも、筒状本体20の製作時には、ラジエ
ータ1がコンデンサ8と一体形であるか否かに拘わら
ず、その製作工程が上記第一実施形態と同一であるの
で、汎用性の高い製作方法となり、実用上極めて有益で
ある。
【0070】なお、これまで述べた二つの実施形態で
は、筒状本体20の製作時、プレート101をプレス装
置の各工程に順次搬送するように構成した例を示した
が、これに限定されるものではなく、プレス装置の各工
程を個別に切り離すことによって筒状本体20を製作す
るようにしてもよい。例えば、筒状本体20の展開板1
01を予め切断しておいた後、その展開板101を一枚
ずつかつ一工程毎に加工することによって筒状本体20
を製作しても、同様の作用効果を得ることができる。こ
のようにして筒状本体20を製作する場合、プレス装置
を各工程別に構成すればよいので、金型をシンプルでか
つコンパクトにすることができ、比較的安価な金型で済
むと共に、歩留まりの低下を防止することも可能とな
り、更には各工程の負荷に対しても柔軟に対処すること
も可能となる。
【0071】また、上記実施形態では、ヘッダータンク
2として、長手方向の一端から他端に渡って同じ大きさ
からなる筒状本体20を示したが、長手方向の一端から
他端に渡ってテーパ状に狭まる形状をなす筒状本体にも
適用できるのは勿論であり、筒状本体20の形状の変更
にも容易に対処することができる。
【0072】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、以下のような優れた効果が得られる。
【0073】(1)請求項1記載の発明によれば、ヘッ
ダータンクが一枚のプレートによって形成された筒状本
体を具備しているので、一枚のプレートでヘッダータン
クを確実に形成することができる。また、筒状本体にお
いて、第1平面部と第4平面部との間の外側角部に、こ
れら第1平面部の端部と第4平面部の端部側とを互いに
接合することによって形成された接合庇部を具備してい
るので、熱交換チューブを取り付けるべき第1平面部の
強度を確実に高めることができるばかりでなく、その第
1平面部と隣接する第4平面部の強度をも高めることが
できる。
【0074】しかも、接合庇部を設けることにより、ヘ
ッダータンク自体の実質的大きさを小さくすることがで
き、つまり、第1〜第4平面部によって画成する筒状本
体全体の断面積を小さくすることができる。したがっ
て、ヘッダータンク自体の奥行き寸法を小さくできると
共に、幅寸法をも小さくすることができ、熱交換器全体
の小型化かつ薄型化を実現することができる。
【0075】(2)請求項2記載の発明によれば、一対
のヘッダータンクにおける第1平面部を互いに平行に対
向し、かつ、それらの接合庇部を同一方向に位置するよ
うに配設することにより、熱交換器の奥行きの寸法を更
に小さくすることができると共に、並設される別の熱交
換器との間隔を狭くすることができる。したがって、上
記(1)に加えて更に熱交換器全体の小型化かつ薄型化
を実現することができる。
【0076】(3)請求項3記載の発明によれば、接合
庇部の切欠に隣接して配設される熱交換器例えばコンデ
ンサ側の熱交換チューブの途中部分を支持できるので、
コンデンサを安定した状態に支持することができる。し
かも、接合庇部は、筒状本体における第4平面部の端部
側の先端部を第1平面部の端部に折り重ねているので、
筒状本体の十分な強度を得ることができるのみならず、
コンデンサ側の熱交換チューブに対する支持をより安定
化させることができる。
【0077】(4)請求項4,6記載の発明によれば、
プレートを、孔抜き加工した後、曲げ加工して周囲に第
1〜第4平面部を有する略四角の筒状本体を形成すると
共に、その筒状本体における第1平面部と第4平面部と
の間の外側角部に、第1平面部の端部と第4平面部の端
部側とを互いに接合させ、かつ第1平面部と平行で外方
に延在する庇部を形成し、その後、筒状本体が接合庇部
形成工程を経ることにより、接合庇部を形成するので、
一枚のプレートから小型かつ薄型の筒状本体を容易かつ
確実に製作することができる。この場合、プレートをプ
レス装置内の各工程間に順次搬送し、展開板の外形抜き
加工を行った後に、上記孔抜き工程、本体成形工程及び
接合庇部形成工程を経ることにより、一枚のプレートか
ら複数の筒状本体を連続して製作することができる(請
求項3)。
【0078】(5)請求項5,7記載の発明によれば、
展開板の両端部に、外方に開口する複数の切欠からなる
切欠部を形成するので、筒状本体を形成した時点で、接
合庇部の先端部に例えばコンデンサ熱交換チューブを支
持し得る切欠を確実に形成することができる。しかも、
筒状本体の製作時には、隣接する熱交換器と一体形であ
るか否かに拘わらず、その製作工程が同一であるので、
汎用性の高い製作方法となり、実用上極めて有益であ
る。
【0079】(6)請求項8記載の発明によれば、2つ
のヘッダータンクの筒状本体の第1平面部を互いに平行
に対向させ、かつ、それらの接合庇部が同一方向に位置
するように配設して両筒状本体に設けられた孔内に熱交
換チューブを挿入し配置すると共に、熱交換チューブ間
にフィンを介設して仮組した後、上記ヘッダータンク、
熱交換チューブ及びフィンを一体ろう付けすることによ
り、奥行き寸法を小さくした小型かつ薄型の熱交換器を
容易に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による熱交換器の一実施形態をラジエ
ータに適用した概略正面図である。
【図2】上記ラジエータにおけるヘッダータンクの筒状
本体を示す横断面図である。
【図3】図2の筒状本体を示す拡大平面図(a)及び
(a)の側断面図(b)である。
【図4】プレートから筒状本体を形成するときの成形工
程を順に説明するためのものであって、(a)は平面
図、(b)は横断面図、(c)は切り離された展開板の
斜視図である。
【図5】筒状本体を形成した状態を示す平面図(a)及
び(a)の側断面図(b)である。
【図6】この発明に係る熱交換器の別の実施形態をコン
デンサ一と一体型のラジエータに適用したものであっ
て、(a)は概略平面図、(b)は前面側から見た概略
斜視図である。
【図7】ヘッダータンクの筒状本体を示す拡大平面図
(a)及び(a)の側断面図(b)である。
【図8】プレートから筒状本体を形成するときの別の成
形工程を順に説明するためのものであって、(a)は平
面図、(b)は横断面図、(c)は切り離された展開板
の斜視図である。
【図9】筒状本体を形成した状態を示す平面図(a)及
び(a)の側断面図(b)である。
【図10】従来のラジエータの一例を示すヘッダータン
クの横断面図である。
【図11】従来のラジエータの他の例を示すヘッダータ
ンクの横断面図である。
【符号の説明】
1 ラジエータ(熱交換器) 2a,2b ヘッダータンク 3 コア部 4 熱交換チューブ 5 フィン 8 コンデンサ(隣接する熱交換器) 20 筒状本体 21 第1平面部 21a 第1平面部の端部 22 第2平面部 23 第3平面部 24 第4平面部 24a 第4平面部の端部側 24b 第4平面部の端部側の先端部 25 接合庇部 25′ 庇部 26 取付孔 27 切欠 30 切欠用の切欠部 100 プレート 101 展開板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のヘッダータンクと、これらヘッダ
    ータンク間に架設され、かつ互いに平行に配置される複
    数の熱交換チューブと、これら熱交換チューブ間に介設
    されるフィンとを備えた熱交換器において、 上記ヘッダータンクは、一枚のプレートにより周囲に第
    1〜第4平面部を有する略四角の筒状に形成された筒状
    本体と、上記筒状本体における第1平面部と第4平面部
    との間の外側角部に、第1平面部の端部と第4平面部の
    端部側とを互いに接合すると共に、該端部側の先端部を
    第1平面部の端部に折り重ねて接合され、かつ第1平面
    部と平行で外方に延長された接合庇部とを具備すること
    を特徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器において、 上記一対のヘッダータンクは、第1平面部が互いに平行
    に対向し、かつ、それらの接合庇部が同一方向に位置す
    るように配設されることを特徴とする熱交換器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の熱交換器におい
    て、 上記接合庇部は、その長手方向に沿って適宜間隔をおい
    て複数配設され、かつ外方に開口する切欠からなる切欠
    部を具備することを特徴とする熱交換器。
  4. 【請求項4】 一対のヘッダータンクと、これらヘッダ
    ータンク間に架設され、かつ互いに平行に配置される複
    数の熱交換チューブと、これら熱交換チューブ間に介設
    されるフィンとを備えた熱交換器の製造方法において、 一枚のプレートから、略四角の筒状本体を平面的に展開
    した大きさの展開板を打ち抜く外形抜き工程と、 打ち抜かれた展開板の所定位置に、熱交換チューブ用等
    の各種の孔をそれぞれ設ける孔抜き工程と、 上記孔を有する展開板を曲げ加工し、周囲に第1〜第4
    平面部を有する略四角の筒状本体を形成すると共に、そ
    の筒状本体における第1平面部と第4平面部との間の外
    側角部に、第1平面部の端部と第4平面部の端部側とを
    互いに接合させ、かつ第1平面部と平行で外方に延在す
    る庇部を形成する本体形成工程と、 上記庇部において、第4平面部の端部側の先端部を上記
    第1平面部の端部上に折り重ねて接合庇部を形成する接
    合庇部形成工程とを有して、上記ヘッダータンクの筒状
    本体を形成することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の熱交換器の製造方法にお
    いて、 上記外形抜き工程は、上記展開板の両端部に、適宜間隔
    をおいて複数配設され、かつ外方に開口する切欠からな
    る切欠部を形成することを特徴とする熱交換器の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 一対のヘッダータンクと、これらヘッダ
    ータンク間に架設され、かつ互いに平行に配置される複
    数の熱交換チューブと、これら熱交換チューブ間に介設
    されるフィンとを備えた熱交換器の製造方法において、 一枚のプレートからなる略四角の筒状本体を平面的に展
    開した大きさの展開板の所定位置に、熱交換チューブ用
    等の各種の孔をそれぞれ設ける孔抜き工程と、 上記孔を有する展開板を曲げ加工し、周囲に第1〜第4
    平面部を有する略四角の筒状本体を形成すると共に、そ
    の筒状本体における第1平面部と第4平面部との間の外
    側角部に、第1平面部の端部と第4平面部の端部側とを
    互いに接合させ、かつ第1平面部と平行で外方に延在す
    る庇部を形成する本体形成工程と、 上記庇部において、第4平面部の端部側の先端部を上記
    第1平面部の端部上に折り重ねて接合庇部を形成する接
    合庇部形成工程とを有して、上記ヘッダータンクの筒状
    本体を形成することを特徴とする熱交換器の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の熱交換器の製造方法にお
    いて、 上記展開板の両端部に、適宜間隔をおいて複数配設さ
    れ、かつ外方に開口する切欠からなる切欠部を形成する
    打ち抜き工程を更に有することを特徴とする熱交換器の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項4ないし7のいずれかに記載の熱
    交換器の製造方法において、 2つの上記ヘッダータンクの筒状本体の第1平面部を互
    いに平行に対向させ、かつ、それらの接合庇部が同一方
    向に位置するように配設して両筒状本体に設けられた孔
    内に熱交換チューブを挿入し配置すると共に、熱交換チ
    ューブ間にフィンを介設して仮組した後、上記ヘッダー
    タンク、熱交換チューブ及びフィンを一体ろう付けする
    ことを特徴とする熱交換器の製造方法。
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