JP2002195584A - 床暖房装置 - Google Patents

床暖房装置

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JP2002195584A
JP2002195584A JP2000387971A JP2000387971A JP2002195584A JP 2002195584 A JP2002195584 A JP 2002195584A JP 2000387971 A JP2000387971 A JP 2000387971A JP 2000387971 A JP2000387971 A JP 2000387971A JP 2002195584 A JP2002195584 A JP 2002195584A
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water
heat exchanger
expansion tank
floor heating
detecting means
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Application number
JP2000387971A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Takimoto
和志 滝本
Shinji Yoshikawa
晋司 吉川
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温水回路を備える床暖房装置におい
て、膨張タンク内の水位を水面検出手段によって正確に
検出することができ、また給水時における水面検出手段
の損傷を防止する。 【解決手段】 膨張タンク210は、上面に設けられ
温水回路を循環する水を供給するための給水口226
と、側面に設けられ前記温水回路から膨張タンク210
内部に水を導入する流入口254と、側面に設けられ膨
張タンク210内部から温水回路に水を排出する流出口
255と、水面位置を検出するフロートスイッチ281
と、フロートスイッチ281の近傍における水面の波立
ちを抑制するための防波リブ287とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒートポンプ式床
暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の空気調和機では、室外機内に収納
される圧縮機、室外熱交換器、四路切換弁および室内機
内に収納される室内熱交換器により冷媒回路を構成して
いる。四路切換弁を切り換えて、室外熱交換器が凝縮器
として機能し、室内熱交換器が蒸発器として機能するよ
うに制御した場合には、冷房運転を行うことができる。
また、四路切換弁を切り換えて、室外熱交換器が蒸発器
として機能し、室内熱交換器が凝縮器として機能するよ
うに制御した場合には、暖房運転を行うことが可能とな
る。
【0003】外管の内部に内管が挿入され、内管内を通
過する液体やガスと、外管と内管との間を通過する液体
やガスとの間で熱交換を行ういわゆる二重管熱交換器が
知られている。このような二重管熱交換器の一方の経路
に水を導入し、他方の経路に冷媒を導入して熱交換さ
せ、熱交換後の温水を室内の床に設置された温水配管内
に循環させることによって床暖房が可能となる。この場
合、室外機の圧縮機、室外熱交換器などから冷媒回路を
分岐して二重管熱交換器に接続し、二重管熱交換器が冷
媒の凝縮器として機能するように制御することで床暖房
を行うことが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】二重管熱交換器、温水
配管を含む温水回路には、経路内の水を循環させるため
の循環ポンプと、経路内の水が温度差によって膨張する
体積分を吸収するための膨張タンクが設けられる。この
膨張タンクには、内部の水位を検出するための水面検出
手段が設けられており、水位が一定以下になったことを
検出した場合には、ユーザに対して水の補給を促すため
の指示表示を行うように構成されている。
【0005】水面検出手段としては、水よりも比重の軽
いフロートの高さ方向位置が所定位置となったときにリ
ードスイッチがオンまたはオフするようなフロートスイ
ッチを用いることが可能である。また、このようなフロ
ートスイッチ以外にも水面検出手段として種々の水位セ
ンサや液面計などを用いることが考えられる。いずれの
場合も、温水回路を循環する水の膨張タンク内での水位
を検出する必要があるため、水面のふらつきによる誤検
出を生じるおそれがある。特に、膨張タンクには温水回
路を循環する水の流入口と流出口とを備えており、流入
口からの水流により膨張タンク内部の水面が波立つこと
が考えられる。この場合には、水面検出手段が誤検出を
したり、ハンチングを起こしてオン・オフを繰り返すな
どの不都合を生じるおそれがある。
【0006】また、膨張タンクには、設置時における給
水や蒸発などによって減少した水の補給を行うために、
上面に給水口が設けられている。水道に接続したホース
の先端を膨張タンクの給水口に挿入して膨張タンク内に
給水することで、温水回路への給水を行うことができ
る。
【0007】このとき、給水口から挿入されるホースの
先端が必要以上に水面検出手段側に曲がった状態で挿入
されると、水面検出手段にホース先端が接触して、水面
検出手段を損傷するおそれがある。
【0008】本発明では、温水回路を備える床暖房装置
において、膨張タンク内の水位を水面検出手段によって
正確に検出することができ、また給水時における水面検
出手段の損傷を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
床暖房装置は、床に配設される温水配管と、経路内を循
環する水を加熱するための熱交換器と、経路内の水が温
度差によって膨張する体積分を吸収するための膨張タン
クと、経路内の水を循環させるための循環ポンプとを備
える温水回路を含む床暖房装置であって、膨張タンク
は、上面に設けられ温水回路を循環する水を供給するた
めの給水口と、側面に設けられ温水回路から膨張タンク
内部に水を導入する流入口と、側面に設けられ膨張タン
ク内部から温水回路に水を排出する流出口と、水面位置
を検出する水面検出手段と、水面検出手段の近傍におけ
る水面の波立ちを抑制するために、水面検出手段近傍の
底面に立設される防波リブとを備える。
【0010】この場合、水面検出手段近傍の波立ちを防
波リブによって抑制し、水面検出手段の誤検出やハンチ
ングを防止することができる。本発明の請求項2に係る
床暖房装置は、請求項1に記載の床暖房装置であって、
防波リブは平面視で流入口と水面検出手段との間に位置
して設けられることを特徴としている。
【0011】この場合、流入口から流入する水流によっ
て生じる波を防波リブで抑制し、水面検出手段での誤検
出やハンチングを防止できる。本発明の請求項3に係る
床暖房装置は、請求項1または2に記載の床暖房装置で
あって、防波リブは平面視で給水口と水面検出手段との
間に位置して設けられることを特徴としている。
【0012】この場合、給水口からホース先端を挿入し
て給水を行う場合に、ホース先端が水面検出手段に接触
して損傷することを防止できる。本発明の請求項4に係
る床暖房装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の床暖
房装置であって、水面検出手段がフロートスイッチであ
ることを特徴としている。
【0013】この場合、膨張タンク内の水位をフロート
スイッチにより正確に検出することが可能となる。本発
明の請求項5に係る床暖房装置は、請求項1〜4のいず
れかに記載の床暖房装置であって、熱交換器は、水が通
過する通水経路と、冷媒が通過する冷媒経路とを備える
多重管熱交換器であり、多重管熱交換器の冷媒経路とと
もに冷媒回路を構成する圧縮機および室外熱交換器とを
さらに有している。
【0014】この場合には、圧縮機、室外熱交換器を備
える空気調和機の冷媒回路を分岐させて、多重管熱交換
器の冷媒経路に冷媒を導入し、温水回路内の水を加熱す
ることが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】〔全体構成〕本発明の1実施形態
が採用される床暖房装置の全体構成を図1に示す。
【0016】この装置は、空気調和機の冷媒回路を分岐
して冷媒回路内の冷媒を利用して床暖房を行うものであ
る。空気調和機は、通常のセパレートタイプのものが用
いられ、屋外に設置される室外空調ユニット100と、
室内に設置される室内空調ユニット300とを備えてい
る。室内空調ユニット300は、図示したように、天井
埋込カセット型の室内空調ユニット301、壁掛け型の
室内空調ユニット302などを採用することができる。
室内空調ユニット300は、この他にもビルトインタイ
プのものを用いることが可能であり、複数の室内空調ユ
ニットを接続してマルチタイプに構成することも可能で
ある。室外空調ユニット100内に収納されている圧縮
機や室外熱交換器と、室内空調ユニット300内に収納
されている室内熱交換器とが、冷媒配管150によって
接続されることによって空調を行うための第1冷媒回路
が構成されている。
【0017】室外空調ユニット100の上部には、床暖
房ユニット200が設置されている。床暖房ユニット2
00は、冷媒と水との間で熱交換を行うための熱交換器
を備えており、前述した第1冷媒回路から分岐された冷
媒配管がこの熱交換器に接続されて、床暖房のための第
2冷媒回路を構成している。
【0018】室内の床には、たとえば、表面をフローリ
ング仕上げ402とした床暖房パネル400が設けられ
ている。この床暖房パネル400の内部には、温水を循
環させるための温水配管401が配設されている。この
温水配管401は、温水パイプ250によって床暖房ユ
ニット200内の熱交換器と接続され、温水回路を構成
する。
【0019】〔冷媒回路〕この実施形態における冷媒回
路を図2に示す。室外空調ユニット100には、圧縮機
101と、圧縮機101の吐出側に接続される四路切換
弁102と、圧縮機101の吸入側に接続されるアキュ
ムレータ103と、四路切換弁102に接続された室外
熱交換器104と、室外熱交換器104の出口側に接続
される液分岐管107と、四路切換弁102に接続され
るガス分岐管108と、液分岐管107に接続される電
動膨張弁などで構成される減圧器109,110と、液
閉鎖弁111,112と、ガス閉鎖弁113,114な
どを備えている。
【0020】また、室外空調ユニット100には、室外
熱交換器104の内部を通過する冷媒との間で熱交換を
行うために、室外空気を取り入れて熱交換後の空気を排
出する室外ファン115と、この室外ファン115を駆
動するための室外ファンモータ116とを備えている。
【0021】室内空調ユニット300には、室内熱交換
器303と、室内空気を吸い込んで室内熱交換器303
との間で熱交換を行った後の空気を室内に排出するため
の室内ファン304と、室内ファン304を駆動するた
めの室内ファンモータ305と、液管接続ポート306
と、ガス管接続ポート307とが設けられている。
【0022】室外空調ユニット100の液閉鎖弁11
2、ガス閉鎖弁114が、それぞれ冷媒配管150を介
して、室内空調ユニット300の液管接続ポート30
6、ガス管接続ポート307に接続されることにより、
空調用の第1冷媒回路を構成している。
【0023】床暖房ユニット200には、二重管熱交換
器201と、液管接続ポート202と、ガス管接続ポー
ト203とを備えている。二重管熱交換器201は、図
5に示すように、外管501の内部に内管502を挿入
した二重管500で構成されている。内管502の外表
面は、鋸歯状の多数のフィン503を立設し、内管50
2の内外における熱交換効率を高めるように構成されて
いる。この二重管500の内管502内部を水が通過す
る温水経路504とし、内管502と外管501との間
を冷媒が通過する冷媒経路505とすることにより、冷
媒と水との間で熱交換して通過する水を加熱することが
可能となる。
【0024】床暖房ユニット200内に収納するため
に、二重管500の長さ方向両端で屈曲し、螺旋状に重
合して平面視長円形に沿った形状に構成した二重管熱交
換器201を図6に示す。
【0025】この二重管熱交換器201は、中間部に位
置する熱交換器本体部511と、内管の一端から引き出
された水出口配管部512と、内管の他端から引き出さ
れた水入口配管部513と、外管の一端から引き出され
た液配管部514と、外管の他端から引き出されたガス
配管部515とを備えている。
【0026】図2において、二重管熱交換器201の液
配管部514が液管接続ポート202に接続され、ガス
配管部515がガス管接続ポート203に接続される。
また、室外空調ユニット100の液閉鎖弁111、ガス
閉鎖弁113が、それぞれ床暖房ユニット200の液管
接続ポート202、ガス管接続ポート203に接続され
ることにより、床暖房用の第2冷媒回路を構成してい
る。
【0027】〔温水回路〕この実施形態における温水回
路を図3に示す。床暖房ユニット200内には、二重管
熱交換器201と、二重管熱交換器201の水出口配管
部512に接続される膨張タンク210と、経路内に水
を循環させる循環ポンプ211と、水の出口経路を分岐
させる往きヘッダー212と、分岐経路毎に回路を閉鎖
する温水閉鎖弁213と、分岐経路毎に設けられる出口
ポート214と、分岐経路毎に設けられる入口ポート2
15と、入口ポート215と二重管熱交換器201の水
入口配管部513の間に接続される戻りヘッダー216
とを備えている。
【0028】床暖房ユニット200の出口ポート214
および入口ポート215は、それぞれ温水パイプ250
を介して床暖房パネル400の温水配管401に接続さ
れており、これらにより温水回路が形成されている。
【0029】循環ポンプ211によってこの温水回路内
の水を循環させるとともに、第2冷媒回路内の冷媒を循
環させる。このとき、室内空調ユニット100内の四路
切換弁102(図2参照)を図点線位置となるように制
御して、高温ガス冷媒を二重管熱交換器201に供給す
る。このことにより、二重管熱交換器201の温水経路
504(図5参照)を通過する水が、冷媒経路505内
を通過する高温ガス冷媒によって加熱されることとな
る。加熱された温水は、出口ポート214、温水パイプ
250を介して床暖房パネル400の温水配管401に
供給されることとなる。
【0030】〔床暖房ユニット〕床暖房ユニット200
の概略構成を示す分解斜視図を図4に示す。床暖房ユニ
ット200は、底板と側面板の一部が一体化されてなる
底フレーム221と、配管カバー223と、天板224
などからなるケーシング225を有している。このケー
シング225の内部には、二重管熱交換器201、膨張
タンク210、循環ポンプ211、往きヘッダー21
2、戻りヘッダー216などの温水回路部品が収納され
ている。
【0031】膨張タンク210の上面には、施工時の温
水回路への給水や水の補給を行うための給水口226が
設けられており、この給水口226を閉塞するためのタ
ンクキャップ227が取り付けられる。天板224に
は、膨張タンク210の給水口226に対応する位置に
給水用開口228が設けられており、この給水用開口2
28を閉塞するための給水口蓋229が取り付けられ
る。
【0032】循環ポンプ211は、底フレーム221に
取り付けられて固定されている。また、床暖房ユニット
200の各部を制御する制御回路を搭載したプリント基
板を含む電装品を収納する電装品箱231が底フレーム
221内部に取り付けられる。電装品箱231は、上面
に防滴板232が取り付けられることによって、外部か
らの水の侵入を防止するように構成される。
【0033】二重管熱交換器201は、下部断熱部材2
41および上部断熱部材242からなる断熱材組立体に
よって覆われており、周辺と断熱されている。この断熱
材組立体の構造について次に説明する。
【0034】〔断熱材組立体〕二重管熱交換器201に
取り付けられる断熱材の構造を図7の断面図に示す。断
熱材組立体240は、下部断熱部材241と上部断熱部
材242とから構成されている。
【0035】下部断熱部材241と上部断熱部材242
は、二重管熱交換器201の形状に沿った長円ドーナツ
形状に形成されており、それぞれ二重管熱交換器201
を収納するための収納用凹所243,244が形成され
ている。また、下部断熱部材241および上部断熱部材
242接合面には、それぞれ嵌合用段部245,246
が形成されており、この嵌合用段部245,246を嵌
合することによって、下部断熱部材241の収納用凹所
243および上部断熱部材242の収納用凹所244に
よって形成される二重管熱交換器201の収納空間24
7を密閉状態とすることが可能となっている。
【0036】下部断熱部材241と上部断熱部材242
とは、それぞれ耐熱性および断熱性の高い合成樹脂の成
型品で構成することが可能であり、たとえば耐熱性発泡
ポリプロピレンの成型品で構成できる。
【0037】二重管熱交換器201をこのような断熱材
組立体240で構成することにより、長円形状に沿って
形成された二重管熱交換器201であっても周囲を包囲
して断熱性を維持することが可能であり、二重管熱交換
器201の熱交換効率を高く維持することが可能とな
る。
【0038】また、断熱材組立体240は、下部断熱部
材241の嵌合用段部245と上部断熱部材242の嵌
合用段部246を嵌合することによって組み立てること
が容易であり、製作時の組立作業が簡単になる。また、
断熱材組立体240の取付は接着剤を用いないため、容
易に取り外すことができ、メンテナンス作業が容易にな
るとともにリサイクルが可能となる。
【0039】さらに、合成樹脂の成型品によって断熱材
組立体240を作成する場合、二重管熱交換器201の
形状に対応して任意の形状にすることが可能である。ま
た、断熱材組立体240の内部に収納する二重管熱交換
器201には、高温ガス冷媒が通過するが、耐熱性発泡
ポリプロピレンの成型品により断熱材組立体240を構
成する場合には、この高温ガス冷媒の温度に対しても劣
化することがなく、加熱による寸法変化も著しく小さい
ため、熱変形による内部部品への影響を極力小さくする
ことができる。
【0040】この実施形態では、上下に分割可能な断熱
材組立体240を示しているが、左右方向に分割された
もの、前後方向に分割されたもの、3以上のピースに分
割可能なものなどの様々な形態を取り得る。
【0041】〔膨張タンク〕膨張タンク210は、温水
回路内の水が温度差によって膨張する体積分を吸収する
ためのものであり、施工時の給水および水補給の際の給
水部を兼ねている。この膨張タンク210の構成を図
8,図9に示す。図8は、膨張タンク210の平面図、
図9はその右側面図である。
【0042】膨張タンク210は、ポリエチレンまたは
ポリプロピレンなどの合成樹脂で構成される略直方体形
状のケーシング251を有している。ケーシング251
は、成型品である上部ケーシング252と下部ケーシン
グ253とを熱溶着または超音波溶着によって一体化す
ることで構成することができる。
【0043】ケーシング251の上面には、給水のため
の給水口226が設けられている。給水口226は、給
水のためのホースが挿入可能な大きさおよび形状となっ
ており、異物が温水回路に混入することを防止するため
のフィルタを備える構成とすることができる。フィルタ
は、たとえば、不織布や化学繊維などで袋状の集塵ネッ
トを構成し、これを給水口に取り付けることができる。
【0044】このような床暖房装置は、新築時に施工さ
れる場合が多く、新築現場に設置されている水道から給
水した場合には、温水回路内に砂や水道パイプの切りく
ず、その他のゴミが水と一緒に混入するおそれがある。
給水口226にフィルタを設けた場合には、このような
異物が温水回路内に混入することを防止でき、循環ポン
プ211や温水閉鎖弁213などを損傷することがなく
なる。このようなフィルタは、施工時の給水にのみ使用
するように使い捨てのものを用いることができる。この
場合、施工後にこのフィルタを取り外すことができるよ
うに、粘着剤などで給水口226に貼り付ける構成とす
ることができる。
【0045】ケーシング251の側面には、温水回路内
を循環する水をケーシング251内に導入する流入口2
54と、ケーシング251内の水を排出する流出口25
5とが設けられている。図3に示すように、膨張タンク
210の流入口254は二重管熱交換器201の水出口
配管部512に接続され、流出口255は循環ポンプ2
11の吸入側に接続される。
【0046】〈侵水規制リブ〉膨張タンク251の給水
口226周辺にこぼれた水によって、電装品などの他の
部品が侵水しないように、給水口226周辺に侵水規制
リブ256が立設されている。侵水規制リブ256は、
給水口226の図8左方向に位置する開放部257を除
いて給水口226を取り囲むように設けられており、給
水口226の周辺にこぼれた水を開放部257を介して
外方に案内するように構成される。
【0047】図10に示すように、膨張タンク210
は、底フレーム221、天板224などを備えるケーシ
ング内であって、少なくとも電装品箱231から遠ざか
る方向に開放部257が位置するように収納される。こ
のとき、膨張タンク210の給水口226に対応する位
置となるように、天板224の給水用開口228が設け
られている。
【0048】天板224の給水用開口228には給水口
蓋229が取り付けられ、膨張タンク210の給水口2
26にはタンクキャップ227が取り付けられて温水回
路が密閉状態に維持される。
【0049】膨張タンク210に給水する場合には、天
板224に取り付けられている給水口蓋229を外し、
さらに給水口226に取り付けられているタンクキャッ
プ227を外して、水道に接続されたホース先端を給水
口226に挿入して給水作業を行う。
【0050】このとき、ホース先端を給水口に挿入する
際または抜き取る際にホース先端から給水口226周辺
に水がこぼれた場合や給水量が多すぎることにより給水
口226から水があふれる場合が考えられる。しかしな
がら、給水口226周辺に設けられている侵水規制リブ
256によって、電装品箱231側に水が流れ出ること
を規制し、開放部257より膨張タンク210の側面に
沿って下方に水が案内されることとなる。膨張タンク2
10の下方に案内された水が底フレーム221(図4参
照)上に到達する場合には、底フレーム221に水抜き
穴を設けておくことで、外部に水を導出することが可能
となる。
【0051】したがって、給水口226周辺にこぼれた
水によって、電装品箱231が侵水することが防止で
き、制御回路などの電子部品の損傷を防止できる。侵水
規制リブ256や開放部257の位置や形状について
は、膨張タンク210および電装品箱231の形状や配
置に基づいて適宜変更することが可能であり、図示した
ものに限定されるものではない。
【0052】〈集塵用凹部〉前述したように、施工時に
給水する際に、温水回路内に砂や水道パイプの切りく
ず、その他のゴミが水と一緒に混入するおそれがある。
また、温水配管401内部にも施工時にゴミなどの異物
が入っている場合が考えられる。このような異物は、温
水回路内を循環するうちに、循環ポンプ211などを損
傷するおそれがある。
【0053】図8,図9に示すように、膨張タンク21
0の底面には、温水回路内の水に混入した異物を回収す
るための集塵用凹部261が設けられている。この集塵
用凹部261は、膨張タンク210内部から水を排出す
る流出口255の近傍に位置して設けられている。
【0054】集塵用凹部261は、図11に示すよう
に、流出口255の下方に垂下される前壁部262と、
最下部に位置する底壁部263と、膨張タンク210の
底面から底壁部263になだらかに連続する傾斜壁部2
64とを備えている。膨張タンク210内を流入口25
4から流出口255に向けて流れる水は、概ね矢印Aの
ように、集塵用凹部261の上方を通過することとな
る。ゴミなどの水よりも比重の大きな異物は、矢印Bに
示すように、傾斜壁部264に沿って集塵用凹部261
内に収集されることとなる。集塵用凹部261の下流側
はほぼ垂直に切り立った前壁部262が形成されている
ため、集塵用凹部261内の水は矢印Aの水流にあまり
影響を受けることなく、矢印Cのような対流となって集
塵用凹部261内に留まることとなる。したがって、傾
斜壁部264に沿って集塵用凹部261内に収集された
異物は、流入口254から流出口255に向かう水流に
より流出口255側に引き込まれることなく、集塵用凹
部261内に留まることとなり、この異物が温水回路内
を循環することを防止できる。
【0055】集塵用凹部261として、図12に示すよ
うに、前壁部262を流出口255の基底部よりも前方
に位置させて設けることも可能である。この場合、流出
口255の基底部よりも前方に位置する集塵用空間26
5内に異物を滞留させる効果が高くなり、温水回路内の
異物を効率よく収集し、循環ポンプ211などの損傷を
防止できる。
【0056】〈集塵用フィルタ〉図13,図14に示す
ように、膨張タンク210の集塵用凹部261に代え
て、膨張タンク210内部に集塵用フィルタ271を設
けることができる。
【0057】ここでは、前述の膨張タンク210と同様
にして、成型品である上部ケーシング252と下部ケー
シング253とを熱溶着または超音波溶着によって一体
化することでほぼ直方体形状のケーシング251を構成
している。
【0058】ケーシング251の上面には、給水のため
の給水口226が設けられ、給水口226周辺には電装
品などの侵水を防止するための侵水規制リブ256が立
設されている。
【0059】ケーシング251の側面には、温水回路内
を循環する水をケーシング251内に導入する流入口2
54と、ケーシング251内の水を排出する流出口25
5とが設けられている。
【0060】ケーシング251の内部空間を、給水口2
26および流入口254が含まれる第1空間部272
と、流出口255が含まれる第2空間部273とに分断
するように集塵用フィルタ271が取り付けられてい
る。この集塵用フィルタ271は、金属製ネットまたは
合成樹脂製ネットなどで構成することが可能であり、た
とえば、40〜60メッシュで防カビ処理を施したポリ
プロピレン製ネットを用いることが可能である。
【0061】このような集塵用フィルタ271を取り付
けた場合には、施工時や水補給時に給水口226を介し
て給水を行う際に、供給される水にゴミなどの異物が混
入している場合であっても、集塵用フィルタ271に異
物が引っかかることとなる。また、施工時に温水配管4
01内にゴミなどが残留している場合であっても、流入
口254を介して膨張タンク210内に流入した異物が
集塵用フィルタ271に引っかかって、再度温水回路内
に流入することを防止できる。したがって、温水回路内
を異物が循環することを防止することができ、このこと
から循環ポンプ211などの損傷を防止することができ
る。
【0062】なお、前述した膨張タンク210の底面に
設けられる集塵用凹部の構成を併用することも可能であ
り、故障の原因を極力減少させることが可能となる。 〈水面検出手段〉図15に示すように、膨張タンク21
0内の水面位置を検出するためのフロートスイッチ28
1が設けられている。
【0063】フロートスイッチ281は、膨張タンク2
10の上面に設けられるフロートスイッチ取付用開口2
84から内部に垂下して取り付けられるものであり、パ
ッキン283を介して取付用開口284に取り付けられ
る上部フランジ部282と、上部フランジ部282の下
面から垂下されるステム285と、ステム285を上下
方向に摺動可能に取り付けられるフロート286と、フ
ロート286が所定位置になったときに検出信号を発生
するリミットスイッチ(図示せず)とを備えている。
【0064】フロート286は、円柱状のステム285
に嵌合する中空を備えたドーナツ形状であり、比重が水
よりも小さく構成されている。このことにより、フロー
ト286は、膨張タンク210内の水位に応じてステム
285に沿って上下動する。また、フロート286は、
内部に永久磁石などで構成された磁性体を備えており、
ステム285に内装されているリミットスイッチの位置
で、このリミットスイッチを作動させるように構成され
ている。
【0065】たとえば、膨張タンク210の内部の水
が、図15の補給水位Eに到達したときに、水の補給が
必要である旨の信号を発生するように設定する場合、こ
の補給水位Eの位置にリミットスイッチを配置し、フロ
ート286がこの位置になったときにリミットスイッチ
が作動するように構成する。
【0066】フロートスイッチ281は、ケーシング2
51内の1つの角部であるフロートスイッチ取付部28
9に設けられている。このフロートスイッチ取付部28
9を流入口254から流入する水流による波から隔離す
るために、ケーシング251の底部から防波リブ287
が立設されている。防波リブ287は、フロートスイッ
チ取付部289における水位を他の部分と同一にするた
めの通水部288を除いて、フロートスイッチ取付部2
89を取り囲むように設けられている。また、防波リブ
287の高さは、補給水位Eにおける誤検出やハンチン
グを防止するために、この補給水位Eを十分に超える高
さに設定されている。
【0067】フロートスイッチ取付部289では、通水
部288を通じて膨張タンク210内部の他の部分と同
一水位となっており、また、防波リブ287によって波
立ちが抑制されるように構成されている。したがって、
少なくとも補給水位E近傍におけるフロートスイッチ2
81の誤検出やハンチングの発生を抑制することがで
き、ユーザへの水補給の指示を正確に行うことが可能と
なる。
【0068】また、防波リブ287は、フロートスイッ
チ281と、給水口226との間に位置して設けられて
いる。したがって、給水口226にホース先端を挿入し
て給水を行う場合であっても、ホース先端が防波リブ2
87に当接して、フロートスイッチ取付部289側に突
出することがなく、フロートスイッチ281を損傷する
ことが防止できる。
【0069】水面検出手段としては、フロートスイッチ
の他にも種々のものを使用することが可能であり、図示
したものに限定されるものではない。
【0070】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る床暖房装置で
は、水面検出手段近傍の波立ちを防波リブによって抑制
し、水面検出手段の誤検出やハンチングを防止すること
ができる。
【0071】本発明の請求項2に係る床暖房装置では、
流入口から流入する水流によって生じる波を防波リブで
抑制し、水面検出手段での誤検出やハンチングを防止で
きる。
【0072】本発明の請求項3に係る床暖房装置では、
給水口からホース先端を挿入して給水を行う場合に、ホ
ース先端が水面検出手段に接触して損傷することを防止
できる。
【0073】本発明の請求項4に係る床暖房装置では、
膨張タンク内の水位をフロートスイッチにより正確に検
出することが可能となる。本発明の請求項5に係る床暖
房装置では、圧縮機、室外熱交換器を備える空気調和機
の冷媒回路を分岐させて、多重管熱交換器の冷媒経路に
冷媒を導入し、温水回路内の水を加熱することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態が採用される床暖房装置の
模式図。
【図2】その冷媒回路の一例を示す回路図。
【図3】その温水回路の一例を示す回路図。
【図4】床暖房ユニットの分解斜視図。
【図5】二重管熱交換器に使用される二重管の断面図。
【図6】二重管熱交換器の斜視図。
【図7】断熱材組立体の断面図。
【図8】膨張タンクの平面図。
【図9】膨張タンクの側面図。
【図10】膨張タンクの設置状態を示す簡略縦断面図。
【図11】膨張タンクの一部縦断面図。
【図12】膨張タンクの他の例を示す一部縦断面図。
【図13】膨張タンクの他の例を示す平面図。
【図14】その側面図。
【図15】水面検出手段の一例を示す縦断面図。
【符号の説明】
210 膨張タンク 226 給水口 251 ケーシング 254 流入口 255 流出口 281 フロートスイッチ 282 上部フランジ 285 ステム 286 フロート 287 防波リブ 288 通水部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床に配設される温水配管(401)と、経
    路内を循環する水を加熱するための熱交換器(201)
    と、経路内の水が温度差によって膨張する体積分を吸収
    するための膨張タンク(210)と、経路内の水を循環
    させるための循環ポンプ(211)とを備える温水回路
    を含む床暖房装置であって、 前記膨張タンク(210)は、上面に設けられ前記温水
    回路を循環する水を供給するための給水口(226)
    と、側面に設けられ前記温水回路から膨張タンク(21
    0)内部に水を導入する流入口(254)と、側面に設
    けられ膨張タンク(210)内部から前記温水回路に水
    を排出する流出口(255)と、水面位置を検出する水
    面検出手段(281)と、前記水面検出手段(281)
    の近傍における水面の波立ちを抑制するために、前記水
    面検出手段(281)近傍の底面に立設される防波リブ
    (287)とを備えることを特徴とする床暖房装置。
  2. 【請求項2】前記防波リブ(287)は、平面視で前記
    流入口(254)と前記水面検出手段(281)との間
    に位置して設けられる、請求項1に記載の床暖房装置。
  3. 【請求項3】前記防波リブ(287)は、平面視で前記
    給水口(226)と前記水面検出手段(281)との間
    に位置して設けられる、請求項1または2に記載の床暖
    房装置。
  4. 【請求項4】前記水面検出手段(281)はフロートス
    イッチである請求項1〜3のいずれかに記載の床暖房装
    置。
  5. 【請求項5】前記熱交換器(201)は、水が通過する
    通水経路(504)と、冷媒が通過する冷媒経路(50
    5)とを備える多重管熱交換器であり、 前記多重管熱交換器の冷媒経路(505)とともに冷媒
    回路を構成する圧縮機(101)および室外熱交換器
    (104)とをさらに有する、請求項1〜4のいずれか
    に記載の床暖房装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009085590A (ja) * 2009-01-26 2009-04-23 Mitsubishi Electric Corp 温水熱源機
JP2009121765A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Daikin Ind Ltd 温調装置
JP2013532269A (ja) * 2010-11-16 2013-08-15 ジェイ アンド シー トレーディング カンパニー リミテッド 温水マット用温水ボイラー

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