JP2002195448A - 常閉弁の強制開弁装置 - Google Patents

常閉弁の強制開弁装置

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JP2002195448A JP2000397802A JP2000397802A JP2002195448A JP 2002195448 A JP2002195448 A JP 2002195448A JP 2000397802 A JP2000397802 A JP 2000397802A JP 2000397802 A JP2000397802 A JP 2000397802A JP 2002195448 A JP2002195448 A JP 2002195448A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常閉弁を強制開弁し保持できる強制開弁装置
を得る。 【構成】 常閉弁と、この常閉弁を手動で強制開弁する
マニュアル開弁治具との組み合わせからなる常閉弁の強
制開弁装置であって、マニュアル開弁治具は、常閉弁の
作動ロッドと一体のコネクタスリーブに係脱可能な強制
開弁アタッチメント; 常閉弁のハウジングに被せた操
作台に当接する円筒状面を有し、該円筒状面の中心近傍
よりコネクタスリーブ側に偏心させた位置に、軸部材を
介して強制開弁アタッチメントを枢着した回動部材;及
び強制開弁アタッチメントをコネクタスリーブに係合さ
せ、回動部材の円筒状面を操作台に当接させた状態で、
該回動部材を回動操作する操作部材;を備えている常閉
弁の強制開弁装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、常閉弁を強制的に開弁して保持
する装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】ばね力により常時は弁体
を閉じ、このばね力に抗する作動流体の圧力で流路を開
く常閉型の開閉弁(常閉弁)は、多数が知られている。
この常閉弁では、作動流体の供給を受けることができな
い環境において、開弁しなければならないとき、その開
弁が困難という問題があった。特に、閉弁圧力が高い
(閉弁ばね力が大きい)常閉弁において、この困難が大
きく、弁開度を調整保持することは非常に難しかった。
【0003】
【発明の目的】本発明は、常閉弁をマニュアル開弁でき
る強制開弁装置を得ることを目的とする。また、弁開度
の調整及び保持も容易にできる強制開弁装置を得ること
を目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、常閉弁と、この常閉弁を手動
で強制開弁するマニュアル開弁治具との組み合わせから
なる常閉弁の強制開弁装置であって、常閉弁は、ハウジ
ング内の弁座に接離して流路を開閉する弁体を作動させ
る作動ロッド;この作動ロッドと同軸一体でハウジング
外からアクセス可能なコネクタスリーブ;作動ロッドを
弁体が流路を閉じる方向に付勢するばね手段;及びハウ
ジング内に形成され、圧力流体の供給を受けて作動ロッ
ドを開弁方向に移動させる圧力室;を備えており、一
方、マニュアル開弁治具は、常閉弁のコネクタスリーブ
に係脱可能な強制開弁アタッチメント; 常閉弁のハウ
ジングに被せた操作台に当接する円筒状面を有し、該円
筒状面の中心近傍よりコネクタスリーブ側に偏心させた
位置に、軸部材を介して強制開弁アタッチメントを枢着
した回動部材;及び強制開弁アタッチメントをコネクタ
スリーブに係合させ、回動部材の円筒状面を操作台に当
接させた状態で、該回動部材を回動操作する操作部材;
を備えたことを特徴としている。
【0005】マニュアル開弁治具の回動部材には、その
先端ロック部が強制開弁アタッチメントに形成したスト
ッパ面に係脱可能なストッパ軸を螺合させ、この強制開
弁アタッチメントのストッパ面は、回動部材をその円筒
状面を操作台に当接させた状態で回動させて、軸部材及
び強制開弁アタッチメントを介してコネクタスリーブを
閉弁方向に移動させるに従い、ストッパ軸の先端ロック
部との距離を縮小する形状とし、ストッパ軸の先端ロッ
ク部と強制開弁アタッチメントのストッパ面との距離
は、ストッパ軸の回動部材に対する螺合量によって可変
とすることが好ましい。この構成によれば、任意開弁位
置まで強制開弁アタッチメントを引き上げた状態でスト
ッパ軸を螺入させて先端ロック部をストッパ面に接触さ
せれば、その開弁位置で確実に保持することができる。
【0006】ストッパ軸は、回動部材を回動操作する操
作部材と兼用させることができる。常閉弁は、例えば、
ばね手段による付勢力を倍力して作動ロッドに伝達する
倍力機構を備えている常閉弁とすることができる。
【0007】
【発明の実施形態】図示実施形態は、作動流体による開
弁時にはゆっくりと開弁する緩作動倍力常閉弁10に本
発明を適用したものである。この倍力常閉弁10の弁構
造は、本出願人が特願2000‐85970号で提案し
た弁構造であり、最初にその全体構造を説明する。流路
ブロック11には、同一軸線上の一対の流路接続口1
2、13と、この一対の流路接続口の軸線に対して直交
する開閉弁接続口14が備えられている。流路接続口1
2と13内の流路12a、13aは、開閉弁接続口14
側に向けて開口し、流路12aの開口端に環状弁座15
が設けられている。開閉弁接続口14には、環状弁座1
5と流路13aの開口端とを覆う円板状の金属ダイアフ
ラム16と、その周縁を押えるリテイナー17と、この
リテイナー17内に移動自在に支持された開閉弁体18
とが備えられている。この例では、流路12aが高圧流
体の供給側であり、環状弁座15は、金属ダイアフラム
16の中心に位置している。開閉弁体18は、金属ダイ
アフラム16の中心部に接離し、流路12a内の流体の
圧力に打ち勝つ力で環状弁座15側に押し付けられる
と、金属ダイアフラム16が流路12aと13aの連通
を断つ。
【0008】開閉弁接続口14には、倍力常閉弁10の
ロワハウジング21aが螺合結合されている。ハウジン
グ21は、このロワハウジング21aと、ロワハウジン
グ21aにロックリング21cで結合されたアッパハウ
ジング21bとからなっている。
【0009】ハウジング21内には、可動部材として、
図1、図2の下方から順に、弁軸アッセンブリ24、一
対の遊動ローラ部材25、及び作動部材26が挿入支持
されている。弁軸アッセンブリ24は、環状弁座15に
接離する方向に開閉弁体18を移動させる弁軸22と、
一対の弁軸ローラ部材23とを有する。一対の弁軸ロー
ラ部材23はそれぞれ、外周ローラ23aと軸部材23
bとからなり、軸部材23bは、弁軸22を一体に有す
る支持ブロック22aに支持されている。一対の弁軸ロ
ーラ部材23(軸部材23b)は、弁軸22の軸線に関
する回転対称位置に、弁軸22の軸線とは交わらずに直
交する位置関係で互いに平行に配置されている。
【0010】作動部材26は、弁軸22と同軸の作動ロ
ッド27と、この作動ロッド27の中間部に一体に結合
したピストン体29とを一体に有している。ピストン体
29は、その外周部がハウジング21(ロアハウジング
21a)に気密に摺動自在に嵌まり、内周部は、固定軸
部材30の中心筒状部32の外周面32aに摺動自在に
嵌まっている。中心筒状部32の内周面32bには、作
動ロッド27がOリング32cにより気密状態で摺動自
在に挿通されている。固定軸部材30の外周部はハウジ
ング21に気密に固定されており、これらのハウジング
21、ピストン体29(作動ロッド27)、及び固定軸
部材30で、(開弁)圧力室31を画成している。
【0011】図5、図6に示すように、圧力室31の中
心筒状部32の外周面32aとピストン体29との間に
は、摺動隙間C1が存在し、同内周面32bと作動ロッ
ド27との間にも摺動隙間C2が存在する。このうち摺
動隙間C2は、Oリング32cによって閉じられ、圧力
室31の気密性が保持されている。圧力室31には、作
動ロッド27に穿設した軸方向通路(作動流体通路)3
3aと径方向通路(同)33bを介して、パイロット圧
(圧縮空気)Pが及ぼされる。
【0012】ピストン体29とアッパハウジング21b
の間には、圧縮ばね37が挿入されていて、作動部材2
6を常時弁軸アッセンブリ24側に移動付勢している。
作動部材26の作動ロッド27の先端部には、テーパ面
部27aが形成されており、このテーパ面部27aと弁
軸アッセンブリ24の弁軸ローラ部材23との間に、上
記一対の遊動ローラ部材25が挿入されている。テーパ
面部27aは、図3に示すような円錐状のテーパ軸部2
7a1から構成することも、図4に示すような平面から
なる楔面27a2から構成することもできる。
【0013】各遊動ローラ部材25は、外周ローラ25
aと軸部材25bとを有し、外周ローラ25aは、固定
軸部材30の下面の凹部30aに軸方向移動が生じない
ように収納され、軸部材25bは、固定軸部材30の下
面案内壁30bに移動自在に案内されている。この一対
の遊動ローラ部材25は、弁軸ローラ部材23と平行を
なし、かつ作動ロッド27のテーパ面部27aと、一対
の弁軸ローラ部材23の間に位置している。作動部材2
6に作用する閉弁圧力は、作動ロッド27のテーパ面部
27a、遊動ローラ部材25、及び弁軸ローラ部材23
を介して弁軸22に伝達される。
【0014】作動ロッド27のテーパ面部27aのテー
パ、遊動ローラ部材25と弁軸ローラ部材23の外径及
び初期位置(開閉弁体18が環状弁座15から離れてい
るときの位置)は、次のように定められている。すなわ
ち、作動部材26が弁軸アッセンブリ24側に移動し、
テーパ面部27a、遊動ローラ部材25、及び弁軸ロー
ラ部材23を介して弁軸22が環状弁座15側に移動す
るとき、作動部材26の単位移動量に対し、弁軸22が
該単位移動量より小さい移動量だけ移動するように、こ
れらが設定されている。例えば、作動部材26の移動
量:弁軸22の移動量=1:0.2あるいは1:0.1
のように定める。また、どの作動状態でも、テーパ面部
27a、遊動ローラ部材25、及び弁軸ローラ部材23
は接触状態を維持し、かつ作動部材26が最大に弁軸ア
ッセンブリ24側に移動したときでも、遊動ローラ部材
25の軸位置は、弁軸ローラ部材23の軸位置より外側
に移動することがない。24aは、弁軸アッセンブリ2
4を開弁側に付勢する弱い圧縮ばねである。
【0015】前述のように、固定軸部材30の中心筒状
部32の外周面32aとピストン体29との間には、摺
動隙間C1が存在し(図5ないし図8参照)、この摺動
隙間C1を介して、径方向通路33bからの圧縮空気が
圧力室31に導かれる。この摺動隙間C1を構成する中
心筒状部32には、摺動隙間C1と連通し軸線方向に直
線状にあるいはスパイラル状等に延びる1ないし複数の
スリット通路40が形成されており、また、ピストン体
29には、この摺動隙間C1に臨む一方向シール部材4
1が保持されている。この一方向シール部材41は、中
心筒状部32の外周面32aに接触したときには、摺動
隙間C1を塞ぎ、径方向通路33bと圧力室31とを、
スリット通路40だけを介して連通させる(図6、図
7)。しかし、ピストン体29が圧縮ばね37の力によ
る移動端に位置する図5の状態では、この一方向シール
部材41は、スリット通路40の下端部を開放し(中心
筒状部32の外周面32aから離れ)、径方向通路33
bと圧力室31とを、摺動隙間C1及びスリット通路4
0を介して連通させる。よって、径方向通路33bと圧
力室31との連通面積は、明らかに、図6の状態より図
5の状態の方が大きい。
【0016】作動ロッド27には、そのリテイナー17
の反対側の端部に、固定ねじ50を介してコネクタスリ
ーブ(筒状ロッドホルダ)51が固定されており、この
コネクタスリーブ51の外周にはさらに、筒状視認部材
52が嵌合固定されている。一方、アッパハウジング2
1bには、筒状視認部材52を摺動可能に嵌める開口2
1dが形成されており、筒状視認部材52は、作動ロッ
ド27が閉弁位置にあるときには、この開口21d内に
隠れ(図1、図9)、作動ロッド27が開弁位置にある
ときには、開口21dから突出する(図2、図9)。筒
状視認部材52は、例えば、合成樹脂材料や金属材料か
ら構成し、目立つ色(例えば赤色)に着色されている。
【0017】作動ロッド27には、コネクタスリーブ5
1内に位置させて、軸方向通路33aに通じる管路継手
54が結合されている。この管路継手54には、管路
(フレキシブルチューブ)55が接続され、管路55
は、開閉制御弁56、レギュレータ57及びパイロット
圧力源58に順に接続されている。
【0018】本実施形態の倍力常閉弁10は、通常の次
のように動作する。圧力室31に圧縮空気を導入しない
状態では、圧縮ばね37の力により、作動部材26が弁
軸アッセンブリ24側に移動する。この移動力(閉弁
力)は、作動ロッド27のテーパ面部27a、遊動ロー
ラ部材25、及び弁軸ローラ部材23を介して弁軸22
に伝達され、弁軸22が開閉弁体18を環状弁座15側
に移動させて、図1のように、金属ダイアフラム16を
介して流路12aと13aの連通を断つ。
【0019】また、このとき、図5に示すように、ピス
トン体29に保持されている一方向シール部材41は、
中心筒状部32の外周面32aから離れてスリット通路
40の下端部を開放し、パイロット圧力源58(径方向
通路33b)と圧力室31とを、摺動隙間C1及びスリ
ット通路40による大きい連通面積で連通させている。
【0020】この状態から、開閉制御弁56を開き、パ
イロット圧力源58の圧縮空気を、管路55、管路継手
54を介して、作動ロッド27の軸方向通路33aと径
方向通路33bに導くと、この圧縮空気は、中心筒状部
32とピストン体29との間の摺動隙間C1及びスリッ
ト通路40を介して、圧力室31に導かれる。よって、
摺動隙間C1とスリット通路40の合計断面積に基づく
流量の圧縮空気が圧力室31に流れ、圧縮ばね37に抗
するに十分な圧力が瞬時に圧力室31に満たされ、ピス
トン体29(作動ロッド27)は、僅かに移動し、弁軸
22は、上の例では、このピストン体29の移動量の1
/10あるいは1/5だけ微動する。その結果、開閉弁
体18が環状弁座15から僅かに離れて開弁が開始され
る。この開弁に至る迄のデッドタイムは、図9の区間a
に相当し、このデッドタイムを短くすることができる。
【0021】開弁が開始されると、そのときには、ピス
トン体29の一方向シール部材41は、中心筒状部32
(固定軸部材31)の外周面32aに接触し、摺動隙間
C1を閉塞するようになる(図6)。つまり、径方向通
路33bと圧力室31とは、スリット通路40を介して
のみ連通する。従って、径方向通路33bと圧力室31
との連通面積は、急激に減少し、この状態は、図7に示
すように、一方向シール部材41が外周面32aに接触
している状態が続く限り続く。よって、圧力室31に導
かれる単位時間当りの圧縮空気の量は制限され、ピスト
ン体29(作動ロッド27、弁軸22)は、低速で移動
する(図9区間b)。この区間bの作動ロッド27(弁
軸22)の移動が緩作動開弁動作である。
【0022】ピストン体29がさらに上昇すると、やが
て一方向シール部材41は中心筒状部32の外周面32
aとの接触を解く(図8、図2)。この状態は、パイロ
ット圧力源58(径方向通路33b)と圧力室31と
が、直接連通する状態であり、よって作動ロッド27
(弁軸22)は急速に開弁端に達する。開弁端は、ピス
トン体29がハウジング21のストッパ面42に当接す
る位置で規制される。この区間は、図9の区間cに相当
する。
【0023】パイロット圧を排気すれば、圧縮ばね37
の力により、弁軸22が開閉弁体18を環状弁座15に
押し付け、閉弁する(一方向シール部材41を用いてい
るため短時間で閉弁する)。このときの力の伝達経路を
見ると、テーパ面部27a、遊動ローラ部材25、及び
弁軸ローラ部材23を介して、作動部材26の閉弁力が
弁軸22に伝達されるとき、作動部材26の単位移動量
より小さい移動量だけ弁軸22が移動するため、小さい
圧縮ばね37の力で大きい閉弁力を得ることができる。
上の例では、圧縮ばね37の力の5倍、10倍の閉弁力
が得られることとなる。
【0024】作動ロッド27が圧縮ばね37の力による
移動端に位置する閉弁状態では、作動ロッド27と一体
の筒状視認部材52が開口21d内に後退してハウジン
グ21内に隠れ(図1、図9)、作動ロッド27がパイ
ロット圧力によって開弁位置(全開位置)に移動する
と、筒状視認部材52が開口21dから突出し(図2、
図9)、中間の開弁位置では、筒状視認部材52のハウ
ジング21からの突出量が、開弁量に応じて変化する。
また、この作動ロッド27(筒状視認部材52)の移動
に際して、管路継手54、管路55も作動ロッド27と
一緒に移動する。よって、動作状態を一目で目視できる
こととなる。
【0025】以上は、パイロット圧力源58の圧力を利
用できる場合の倍力常閉弁10の開弁動作であるが、次
に、パイロット圧力源58の故障等の原因で開弁パイロ
ット圧が得られないとき、手動で開弁させるためのマニ
ュアル開閉治具60の実施形態を図11ないし図15に
ついて説明する。このマニュアル開閉治具60は、倍力
常閉弁10のコネクタスリーブ51の内周面に形成した
環状溝51a(図1、図2)に軸方向溝51b(図1
1、図12)を介して係脱可能な強制開弁アタッチメン
ト61と、この強制開弁アタッチメント61を介して作
動ロッド27を開弁方向に移動させる回動部材62とを
備えている。ハウジング21(アッパハウジング21
b)上には、別部材からなる操作台21Xが被せられ
る。コネクタスリーブ51には、この操作台21Xとア
ッパハウジング21bの中心開口を介して、該ハウジン
グの外部からアクセスすることができる。
【0026】強制開弁アタッチメント61は、コネクタ
スリーブ51の一対の軸方向溝51bに対応する一対の
爪部61aを有している。この爪部61aは、軸方向溝
51bから環状溝51a内に挿入した後該アタッチメン
ト61をコネクタスリーブ51の軸線を中心に回動させ
ると、環状溝51aに係合して抜け止められる。
【0027】回動部材62は、常閉弁10のハウジング
21(アッパハウジング21b)に被せた操作台21X
に当接する円筒状面62aを有し、該円筒状面62aの
中心62xよりコネクタスリーブ51側に距離eだけ偏
心させた位置に、軸部材63によって上記強制開弁アタ
ッチメント61を枢着している。強制開弁アタッチメン
ト61の上端部には、軸部材63を中心とする円筒面6
3xより上方に若干量膨出したストッパ面61xが形成
されている。円筒状面62aは、近似円筒面で足り、厳
密な円筒面でなくてもよい。
【0028】一方、回動部材62には、円筒状面62a
の中心近傍に向けて、操作レバー(操作部材)を兼ねる
ストッパ軸64が螺合されており、このストッパ軸64
を回動させることにより、該ストッパ軸64の先端ロッ
ク部64aが、強制開弁アタッチメント61のストッパ
面61xに係脱する。ストッパ面61xは、軸部材63
からの距離r(θ)が該軸部材の直上で最も大きく、両
側に行くに従って、同距離を徐々に滑らかに小さくする
形状をしている。すなわち、回動部材62をその円筒状
面62aをアッパハウジング21bに当接させた状態で
回動させて、軸部材63及び強制開弁アタッチメント6
1を介してコネクタスリーブ51を開弁方向に移動させ
るに従い、ストッパ軸64の先端ロック部64aとの距
離を拡大する形状をなしている(先端ロック部64a
は、円筒面63xと平行な円筒面上を移動していく)。
【0029】このマニュアル開弁治具60を用いて強制
開弁を行うには、管路継手54から管路55を外し、強
制開弁アタッチメント61の爪部61aをコネクタスリ
ーブ51の軸方向溝51bから環状溝51aに嵌め、該
スリーブ51の軸線を中心に回転させて結合する。この
とき、軸部材63はハウジング21に最も接近した状態
にあり、回動部材62の円筒状面62aが同時にハウジ
ング21の頭部上に被せた操作台21Xに当接する(図
12、図13)。この図12、図13の状態において、
ストッパ軸64を介して回動部材62を回動させると、
回動部材62の偏心位置にある軸部材63を介して強制
開弁アタッチメント61が引き上げられる。すると、該
アタッチメント61の一対の爪部61aが軸方向溝51
bを介してコネクタスリーブ51を引き上げるため、作
動ロッド27が圧縮ばね37の力に抗して引き上げら
れ、開弁する(図14、図15)。
【0030】このマニュアル開弁動作の際には、ストッ
パ軸64の先端ロック部64aと、強制開弁アタッチメ
ント61のストッパ面61xとの距離が拡大していく
(図14)。このため、適当な(所望の)弁開度に達し
たとき、ストッパ軸64を螺入方向に回動させて、先端
ロック部64aをストッパ面61xに接触させると、そ
の開度を維持することができる(図15)。すなわち、
コネクタスリーブ51は、圧縮ばね37の力により、閉
弁方向に付勢されており、強制開弁アタッチメント61
も同方向に引かれているが、強制開弁アタッチメント6
1が閉弁方向に移動するには、回動部材62が強制開弁
アタッチメント61に対して回動しなければならず、こ
の回動部材62の回動は先端ロック部64aとストッパ
面61xの接触で阻止されるので、強制開弁アタッチメ
ント61が閉弁方向に移動することがない。
【0031】逆に、開弁状態を解消し、閉弁状態に戻す
には、ストッパ軸64を緩める方向に回動させれば、緩
めた量に応じて、弁の開度は小さくなり、ストッパ軸6
3がスリーブ51の軸線上に来れば完全な閉弁状態とな
る。
【0032】以上の実施形態では、ストッパ軸64が回
動部材62の操作レバー(操作部材)を兼ねているた
め、ストッパ軸64を開弁動作と開弁ロック動作とに用
いることができて便利であるが、操作レバーとは別にス
トッパ軸64を設けることもできる。また、ストッパ軸
64とストッパ面61xによる任意の開弁位置でのスト
ップ機構が不要であれば、このストッパ軸とストッパ面
は省略できる。さらに、以上の実施形態では、作動ロッ
ド27とコネクタスリーブ51を固定ねじ50で結合
し、コネクタスリーブ51の外周面に筒状視認部材52
を固定したが、これらは一部材から構成してもよい。ま
た、筒状視認部材52は省略してもよい。
【0033】図示例は、実際に流路を開閉する弁軸22
(弁軸アッセンブリ24)の動き量に比して、ピストン
体29(作動ロッド27)の動き量が遥かに大きい倍力
常閉弁10に本発明を適用したものであるが、弁軸22
とピストン体29とが一体に結合されている直結タイプ
にも勿論本発明は適用でき、さらに本発明は常閉弁一般
に適用できる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、常閉弁を人力で簡易に
強制開弁し保持できる装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を常閉型の緩作動型倍力常閉弁に適用し
た一実施形態を示す、閉弁状態の縦断面図である。
【図2】同開弁状態の縦断面図である。
【図3】図1、図2の開閉弁のテーパ面部、遊動ローラ
部材、及び弁軸遊動部材の関係を示す斜視図である。
【図4】図1、図2の倍力常閉弁のテーパ面部の他の形
状例を示す、図3と同様の斜視図である。
【図5】ピストン体、固定軸部材及びシール部材の閉弁
時の状態を示す拡大断面図である。
【図6】緩作動が始まった状態を示す拡大断面図であ
る。
【図7】緩作動中の状態を示す拡大断面図である。
【図8】緩作動が終了した状態を示す拡大断面図であ
る。
【図9】図1ないし図8の緩作動型倍力常閉弁の開弁特
性例を示すグラフ図である。
【図10】図1ないし図8の緩作動型倍力常閉弁の閉弁
状態と開弁状態の外観変化を示す一部平面図である。
【図11】図1ないし図8の緩作動型倍力常閉弁に用い
るマニュアル開弁治具の一実施形態を示す斜視図であ
る。
【図12】同マニュアル開弁治具を用いた開弁操作前の
状態を示す要部の断面図である。
【図13】図12のXIII‐XIII線に沿う断面図である。
【図14】同マニュアル開弁治具を用いた開弁操作状態
を示す要部の断面図である。
【図15】図14の開弁状態においてロックをかけた状
態の断面図である。
【符号の説明】
10 緩作動型倍力常閉弁 11 流路ブロック 15 環状弁座 16 金属ダイアフラム 18 開閉弁体 21 ハウジング 21X 操作台 21d 開口 22 弁軸 23 弁軸ローラ部材 24 弁軸アッセンブリ 25 遊動ローラ部材 26 作動部材 27 作動ロッド 27a2 楔面 29 ピストン体 30 固定軸部材 31 圧力室 32 中心筒状部 32a 外周面 32b 内周面 33a 軸方向通路(作動流体通路) 33b 径方向通路(作動流体通路) 34 パイロット圧導入ポート 35 開閉制御弁 36 パイロット圧力源 37 圧縮ばね(付勢手段) 40 スリット通路 41 (一方向)シール部材 50 固定ねじ 51 コネクタスリーブ 51a 環状溝 51b 軸方向溝 52 筒状視認部材 54 管路継手 55 管路 56 開閉制御弁 57 レギュレータ 58 パイロット圧力源 60 マニュアル開弁治具 61 強制開弁アタッチメント 61a 爪部 62 回動部材 62a 円筒状面 63 軸部材 64 ストッパ軸 64a 先端ロック部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16K 31/524 F16K 31/524 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常閉弁と、この常閉弁を手動で強制開弁
    するマニュアル開弁治具との組み合わせからなる常閉弁
    の強制開弁装置であって、 上記常閉弁は、 ハウジング内の弁座に接離して流路を開閉する弁体を作
    動させる作動ロッド;この作動ロッドと同軸一体でハウ
    ジング外からアクセス可能なコネクタスリーブ;上記作
    動ロッドを弁体が流路を閉じる閉弁方向に付勢するばね
    手段;及び上記ハウジング内に形成され、圧力流体の供
    給を受けて作動ロッドを開弁方向に移動させる圧力室;
    を備え、 上記マニュアル開弁治具は、 常閉弁のコネクタスリーブに係脱可能な強制開弁アタッ
    チメント;常閉弁のハウジングに被せた操作台に当接す
    る円筒状面を有し、該円筒状面の中心近傍よりコネクタ
    スリーブ側に偏心させた位置に、軸部材を介して上記強
    制開弁アタッチメントを枢着した回動部材;及び上記強
    制開弁アタッチメントをコネクタスリーブに係合させ、
    回動部材の円筒状面を上記操作台に当接させた状態で、
    該回動部材を回動操作する操作部材;を備えたことを特
    徴とする常閉弁の強制開弁装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の強制開弁装置において、
    さらに、 上記回動部材に螺合され、その先端ロック部が強制開弁
    アタッチメントに形成したストッパ面に係脱可能なスト
    ッパ軸を備え、 上記強制開弁アタッチメントのストッパ面は、上記回動
    部材をその円筒状面を上記操作台に当接させた状態で回
    動させて、軸部材及び強制開弁アタッチメントを介して
    コネクタスリーブを閉弁方向に移動させるに従い、スト
    ッパ軸の先端ロック部との距離を縮小する形状をなして
    おり、 ストッパ軸の先端ロック部と強制開弁アタッチメントの
    ストッパ面との距離は、ストッパ軸の回動部材に対する
    螺合量によって可変である常閉弁の強制開弁装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の強制開弁装置に
    おいて、ストッパ軸は、回動部材の上記操作部材を兼ね
    ている常閉弁の強制開弁装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    強制開弁装置において、常閉弁は、上記ばね手段による
    付勢力を倍力して作動ロッドに伝達する倍力機構を備え
    ている常閉弁の強制開弁装置。
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JP2013185677A (ja) * 2012-03-09 2013-09-19 Neriki:Kk 開閉弁操作機構及び開閉弁操作装置
CN103791105A (zh) * 2012-09-26 2014-05-14 费希尔控制国际公司 具有可调节阀杆和活塞组件的流体控制阀
KR20160040134A (ko) 2013-08-08 2016-04-12 가부시키가이샤 깃츠 에스시티 고압용 자동 다이어프램 밸브
WO2016103893A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 株式会社フジキン バルブ

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