JP2002195243A - ヒンジ機構及び携帯電話並びに開閉装置 - Google Patents

ヒンジ機構及び携帯電話並びに開閉装置

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JP2002195243A JP2000402098A JP2000402098A JP2002195243A JP 2002195243 A JP2002195243 A JP 2002195243A JP 2000402098 A JP2000402098 A JP 2000402098A JP 2000402098 A JP2000402098 A JP 2000402098A JP 2002195243 A JP2002195243 A JP 2002195243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジピンを双方の本体から簡単に取り外
し、リサイクルできること。 【解決手段】 ヒンジ機構10は、表示側筐体1の軸挿
通部7及び入力側筐体2の軸挿入部8に差し込まれるヒ
ンジピン11を有する。ヒンジピン11の頭部11aの
内面部にヒンジピン11の軸方向に沿い突条部11bが
形成されると共に、該突条部11bの先端部に外径方向
に向かう突起11cが突設される。ヒンジピン11の先
端部には筒状体12が装着されている。押し出しばね1
3がヒンジピン11の頭部11aの内面と筒状体12の
ばね引掛部12bとの間に縮設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジ機構と、そ
のヒンジ機構を有する携帯電話及び開閉装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、近年普及しつつある携帯電話に
あっては、二つ折りに構成されたものがある。このよう
な携帯電話は、使用しないときは、折り畳んだ状態にあ
り、使用時には、一方の本体に対し他方の本体を開くこ
とによって送受信できるようになっている。そして、こ
の折り畳みできる携帯電話は、一方の本体と他方の本体
との間にヒンジ機構を設けて構成されている。
【0003】従来のヒンジ機構は、一方の本体の軸挿通
部と他方の本体の挿入部とを連結するヒンジピンを有し
ている。ヒンジピンは、一方の本体の軸挿通部を介して
他方の本体の軸挿入部に差し込んだとき、ヒンジピンの
先端に設けられた爪部が他方の本体の挿入部に設けられ
ている嵌合部に嵌合することにより、一方の本体と他方
の本体とがヒンジピンを中心として、互いに開閉できる
ようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記に示すヒンジ機構
は、上記の如く、一方の本体の軸挿通部及び他方の本体
の軸挿入部にヒンジピンを差し込むことによって双方の
本体を互いに開閉できるようになっている。しかしなが
ら、ヒンジピンを他方の本体の軸挿入部に差し込んだと
き、ヒンジピンの爪部が軸挿入部の嵌合部に嵌め殺し状
態で嵌合するようになっているので、双方の本体を組み
付ける場合には問題ないものの、ヒンジピンを本体から
取り外そうとすると、ヒンジピンの爪が破損したりする
結果、ヒンジピンを再び使用することができなくなるば
かりでなく、本体までも再使用することができなくなっ
たりするおそれがあった。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、
ヒンジピンを双方の本体に組み付けることができるばか
りでなく、簡単かつ確実に取り外すこともでき、以て構
成部品をリサイクルすることができるヒンジ機構を提供
するのを課題とし、また上記ヒンジ機構を有する携帯電
話及び開閉装置を提供するのを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、以下の手段を採用した。請求項1
記載の本発明では、一方の本体に形成された軸挿通部と
他方の本体に形成された軸挿入部とを連結し、かつ一方
の本体と他方の本体とを互いに開閉させるヒンジ機構で
あって、一方の本体の軸挿通部から他方の本体の軸挿入
部に差し込むヒンジピンと、このヒンジピンの先端部に
装着され、かつ他方の本体の軸挿入部に嵌合する筒状体
とを有し、ヒンジピンの外周部に軸方向に沿い先端部に
突起を有する突条部を形成すると共に、一方の本体の軸
挿通部内に、ヒンジピンを取り付け方向に回転したと
き、前記突条部の突起を係止する係止ストッパーを形成
していることを特徴とする。
【0007】前記筒状体は、ヒンジピンの先端部に軸周
りに回転可能に装着され、かつその外周部に、他方の本
体の軸挿入部内に突設された係合リブと係合するスリッ
トを設けていることを特徴とする。
【0008】前記係止ストッパーは、前記軸挿通部の挿
通孔の軸方向の途中位置に周方向に沿って突設され、ヒ
ンジピンの突条部の位置まで張り出し、かつ突起を前記
軸挿通部内で係止する規制突起と、規制突起に連設さ
れ、かつヒンジピンの外周面まで張り出す角度ストッパ
ーとからなることを特徴とする。
【0009】前記ヒンジピンとこれに装着した筒状体と
の間に押し出しばねを縮設する一方、他方の本体の軸挿
入部内に、筒状体に嵌合しかつ押し出しばねを一方の本
体の外方に押圧させる嵌合ボスを突設していることを特
徴とする。
【0010】前記ヒンジピンの先端面に爪を形成すると
共に、筒状体のヒンジピンよりの一端面に爪と係合する
係合爪を形成し、さらに係合爪と爪との何れか一方に凸
部を設けると共に、その他方に凸部と嵌合する凹部を設
けることを特徴とする。
【0011】前記ヒンジピンは、その頭部に、工具によ
ってヒンジピンを取り出すための工具用切り欠きを設け
ていることを特徴とする。
【0012】そして、本発明では、携帯電話が上記ヒン
ジ機構を備えていることを特徴とする。
【0013】さらに、本発明では、開閉装置が上記ヒン
ジ機構を備えていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図8に基づいて説明する。図1〜図6は本発明による
ヒンジ機構を携帯電話に適用した一実施形態を示してい
る。この発明のヒンジ機構を述べる前に、開閉可能に構
成された携帯電話について述べると、この携帯電話は、
図1に示すように、第一本体としての表示側筐体1と、
第二本体としての入力側筐体2とを備えている。
【0015】表示側筐体1は、その内面に例えば液晶板
からなる表示部3を装着している。この表示部3は、表
示側筐体1の内面に設けられた表示窓4に取り付けられ
ており、通常では時刻が表示されたり、あるいはユーザ
によって選定された画像等が表示され、送受話時には相
手先の番号やその経過時間などが表示されるようになっ
ている。入力側筐体2は、その内面に複数個の釦キー5
が配設されている。各釦キー5は、入力側筐体2の内面
に配設されたキー窓6にそれぞれ取り付けられ、釦キー
5が操作されることによって所望の機能が得られるよう
になっている。なお、図1では図示していないが、表示
側筐体1には受信した音声信号を出力するため、スピー
カからなる音声出力部が設けられる一方、入力側筐体2
の内面に音声を取り込むためマイクロフォンからなる音
声入力部が取り付けられている。
【0016】本実施形態のヒンジ機構10は、図1及び
図3に示すように、表示側筐体1の一端部に筒状に形成
された軸挿通部7が突設されると共に、入力側筐体2の
一端部に一端が閉塞された筒状の軸挿入部8が突設され
ている。そして、表示側筐体1の軸挿通部7と、これと
間隔を設けて突設された円柱部7′との間に入力側筐体
2の軸挿入部8が挿入して配置されたとき、軸挿通部
7,軸挿入部8間が後述するヒンジピン11によって連
結されることにより、ヒンジピン11を中心として表示
側筐体1と入力側筐体2とが互いに開閉できるようにな
っている。なお、図1において、表示側筐体1の一方の
軸挿入部8(左側)と、他方の軸挿入部8(右側)とは
軸方向の長さが異なっているが、基本的には左右対称に
同様の形状に構成されている。
【0017】ヒンジピン11は、表示側筐体1の軸挿通
部7及び入力側筐体2の軸挿入部8に挿入するためのも
のであって、図2及び図3に示すように、筒状に形成さ
れており、その一端部にヒンジピン11(図2のみ)よ
り大きい径をもって周囲外方に膨出する頭部11aが形
成されている。
【0018】また、頭部11aの内面部には図2及び図
4に示すように、ヒンジピン11の外周部上に軸方向に
沿い突条部11bが形成されている。この突条部11b
は、頭部11aの内面部においてその頭部11aの径寸
法より小さい高さをなすと共に適宜の幅寸法をもつ矩形
状に形成され、しかもヒンジピン11の軸方向の長さよ
り短い長さで軸方向に沿って形成されている。また、突
条部11bの先端部には突起11cが設けられている。
このような突条部11bは、図2では一個しか表示され
ていないが、図4に示す如く、ヒンジピン11の外周部
に180゜の間隔をもって二個配設されている。
【0019】さらに、ヒンジピン11の先端部には、入
力側筐体2の軸挿入部8に嵌合する筒状体12が装着さ
れている。この筒状体12は、図4に示すように、ヒン
ジピン11と略同径の筒状をなしており、ヒンジピン1
1寄りの一端面に係合爪12aが突設され、この係合爪
12aがヒンジピン11の先端面に形成された爪11d
と係合することにより、ヒンジピン11の先端部に装着
されるようになっている。その際、筒状体12は、ヒン
ジピン11に対し軸周りに回転できるように装着されて
いる。そのため、係合爪12aと爪11dとは、ヒンジ
ピン11に対し筒状体12が回転可能な状態で係合する
ようになっている。
【0020】また、ヒンジピン11の他端側の内面部に
はばね引掛部12bが内方に向かって突設されている。
そして、ヒンジピン11に筒状体12を装着するに際
し、ヒンジピン11内に先端側から押し出しばね13を
入れておいた後、筒状体12の係合爪12aをヒンジピ
ン11の爪11dと係合させて、ヒンジピン11の先端
部に筒状体12を装着することにより、押し出しばね1
3がヒンジピン11の頭部11aの内面と筒状体12の
ばね引掛部12bとの間に縮設されるようになってい
る。つまり、筒状体12は、ヒンジピン11に装着され
ることにより、ヒンジピン11内に押し出しばね13を
縮設した状態で内蔵させるようになっている。押し出し
ばね13は、ヒンジピン11及び筒状体12の内部に挿
入し得る大きさのコイル式の圧縮ばねからなっている。
【0021】さらに、筒状体12の外周部には、図2に
示すように、その一部が外面部から内面部に渡る深さ
で、しかも軸方向に沿って切り除いて形成されたスリッ
ト12cが形成され、スリット12cが軸挿入部8の後
述する係合リブ8bと係合するようになっている。
【0022】一方、表示側筐体1の軸挿通部7は、ヒン
ジピン11の頭部11aと同程度の径を有する大きさの
筒状に形成されており、その内部にヒンジピン11を挿
通するための挿通孔7aが形成されていると共に、挿通
孔7aの軸方向の途中位置に周方向に沿って突設され、
かつヒンジピン11の突条部11b及び突起11cを係
止できる係止ストッパー7bが形成されている。係止ス
トッパー7bは、軸挿通部7の挿通孔7aにおいて、そ
の内周部に図5及び図6(b)に示すように、突条部1
1bの位置まで張り出して突出し、突起11cを係止す
るための規制突起7cと、この規制突起7cの末端位置
に連設され、かつ図5及び図6(c)に示すように、ヒ
ンジピン11の外周面まで張り出して突出する角度規制
壁7dとからなっている。
【0023】そして、軸挿通部7にヒンジピン11を挿
入するに際し、ヒンジピン11の突条部11b及び突起
11cを軸挿通部7の挿通孔7aに一致させ、その状態
で挿通孔7aに沿いヒンジピン11を挿入し、突条部1
1bの突起11cが係止ストッパー7bの規制突起7c
を通過した時点で、ヒンジピン11を図5に示す矢印の
如く時計方向に回すと、突条部11bの側部が角度規制
壁7dに突き当たり、突起11cが係止ストッパー7b
の規制突起7cによって抜けることがないようにしてい
る。
【0024】他方、入力側筐体2の軸挿入部8は、図6
に示すように、外観上、ヒンジピン11の頭部11aと
同程度の径を有する大きさの円柱状に形成されている。
この軸挿入部8は、表示側筐体1の軸挿通部7寄りの一
端部に、ヒンジピン11に装着されている筒状体12に
嵌合する嵌合ボス8aが突設されると共に、筒状体12
のスリット12cと係合する係合リブ8bが内方に向か
って突設されている。
【0025】嵌合ボス8aは、図5及び図6に示すよう
に、軸挿入部8内の底部中央に環状凹部8cを設けるこ
とにより、筒状体12の内周部に嵌入し得る程度の大き
さに形成されている。この嵌合ボス8aは、ヒンジピン
11の先端部が入力側筐体1の軸挿通部7を介し表示側
筐体2の軸挿入部8に挿入されたとき、筒状体12の先
端部と嵌合し、かつ押し出しばね13の先端部をヒンジ
ピン11の頭部11a側に押圧するようになっている。
【0026】係合リブ8bは、軸挿入部8の環状凹部8
cの周側部に内方に向かって若干突設されており、ヒン
ジピン11の先端部が表示側筐体2の軸挿入部8に挿入
されたとき、筒状体12のスリット12cと係合するこ
とにより、表示側筐体1と筒状体12とが一体的に回転
するようになっている。
【0027】本実施形態のヒンジ機構10は、上記の如
く構成されているので、次に携帯電話を組み付ける場合
について説明する。まず予め、表示側筐体1,入力側筐
体2,及びヒンジピン11,押し出しばね13,筒状体
12をそれぞれ用意し、図1及び図3に示すように、表
示側筐体1の軸挿通部7と円柱部7′との間に入力側筐
体2の軸挿入部8を配置しておく一方、図2及び図3に
示すように、ヒンジ機構10のヒンジピン11内に押し
出しばね13を入れると共に、そのヒンジピン11の先
端部に爪11dと係合爪12aとの係合によって筒状体
12を装着しておく。
【0028】この場合、ヒンジピン11の先端部に筒状
体12を装着すると、筒状体12のばね引掛部12bと
ヒンジピン11の頭部11aとの間に押し出しばね13
が縮設されることとなる。また、ヒンジピン11に筒状
体12を装着したとき、ヒンジピン11の突条部11b
と筒状体12のスリット12cとの角度位置を、軸挿通
部7の挿通孔7aと軸挿入部8の係合リブ8bとの角度
に対応させておく。
【0029】このような状態にあるとき、筒状体12付
きのヒンジピン11の突条部11bと、表示側筐体1の
軸挿通部7の挿通孔7aとの位置を一致させ、このまま
の位置状態でヒンジピン11を、その先端側から軸挿通
部7の挿通孔7a及び入力側筐体2の軸挿入部8内に挿
入する。
【0030】そして、ヒンジピン11の先端部に装着さ
れている筒状体12が軸挿通部7の挿通孔7aを通った
後、筒状体12の先端部に入力側筐体2の軸挿入部8内
の嵌合ボス8aが嵌合すると、図6(a)に示すよう
に、嵌合ボス8aが押し出しばね13の端部を圧接する
ことにより、押し出しばね13がヒンジピン11内で頭
部11a側にさらに付勢された状態となる。
【0031】また、筒状体12に嵌合ボス8aが嵌合し
た時点で、ヒンジピン11を図5に示す矢印の如く時計
方向に回し、ヒンジピン11の突条部11bが挿通孔7
a内で係止ストッパー7bの角度規制壁7dに突き当て
る。
【0032】これにより、突条部11bの突起11cが
図6(b)に示すように、挿通孔7a内で係止ストッパ
ー7bの規制突起7cに係止されるので、ヒンジピン1
1は、入力側筐体2の軸挿入部8及び表示側筐体1の軸
挿通部7から抜けることがなくなり、入力側筐体2及び
表示側筐体1の双方をヒンジ機構10によって互いに閉
じたり開いたりすることができるように取り付けること
ができる。
【0033】一方、表示側筐体1及び入力側筐体2から
ヒンジピン11を取り外す場合には、ヒンジピン11を
押し出しばね13のばね力に抗し、表示側筐体1及び入
力側筐体2側に一旦押し込むと共に、その押し込んだ状
態で図5に示す矢印と反対方向に徐々に回転させる。こ
の回転時、ヒンジピン11の突条部11bの突起11c
が挿通孔7a内で係止ストッパー7bの規制突起7cに
沿って次第に周方向に移動するが、規制突起7cからは
ずれた位置に到達した時点で、ヒンジピン11の押し込
みを解除すると、押し出しばね13が嵌合ボス8aによ
ってヒンジピン11の頭部11a側に付勢されているの
で、押し出しばね13のばね力によりヒンジピン11が
入力側筐体2の軸挿入部8及び表示側筐体1の軸挿通部
7から外部に飛び出ることとなる。そして、飛び出たヒ
ンジピン11を取り出すことにより、表示側筐体1と入
力側筐体2とを分離することができる。
【0034】本実施形態によれば、筒状体12を装着し
ているヒンジピン11を、表示側筐体1の軸挿通部7か
ら入力側筐体2の軸挿入部8に挿入し、かつヒンジピン
11を取り付け方向に回転させ、突条部11bの突起1
1cが係止ストッパー7bの規制突起7cに係止される
ことにより、ヒンジピン11が入力側筐体2と表示側筐
体1とを互いに開閉できるように連結するので、ヒンジ
ピン11を表示側筐体1と入力側筐体2とに簡単かつ確
実に取り付けることができる。また、ヒンジピン11
を、突条部11bの突起11cと規制突起7cとの係合
が解除する位置まで逆方向に回転させると、ヒンジピン
11を入力側筐体2の軸挿入部8及び表示側筐体1の軸
挿通部7から抜き取ることができるようにしたので、表
示側筐体1及び入力側筐体2からのヒンジピン11の抜
き取りを容易に行うことができる。そのため、従来技術
に比較すると、取り外したときにヒンジピンが破損する
ことがなくなるので、ヒンジ機構10としての分解性が
良く、リサイクルの面で有利となる。
【0035】そして、上記ヒンジ機構10によれば、以
下の効果もある。即ち、ヒンジピン11の先端部に装着
されている筒状体12の外周部には、入力側筐体2の軸
挿入部8内に突設された係合リブ8bと係合するスリッ
ト12cが設けられているので、ヒンジピン11を軸挿
通部7及び軸挿入部8内に取り付けたとき、筒状体12
のスリット12cに軸挿入部8の係合リブ8bが確実に
係合する。そのため、例えば表示側筐体1と入力側筐体
2との何れか一方を開閉動作させると、軸挿通部7と軸
挿入部8とが互いに反対方向に回転する結果、他方も必
然的に開閉動作するので、表示側筐体1と入力側筐体2
との開閉を的確に行うことができ、開閉操作が良好とな
る。
【0036】また、軸挿通部7内に設けられた係止スト
ッパー7bは、突起11cを軸挿通部7内で係止する規
制突起7cと、ヒンジピン11の外周面まで張り出す角
度規制壁7dとを有しているので、ヒンジピン11を回
したとき、突条部11bが角度規制壁7dに当たった時
点で、突条部11bの突起11cが規制突起7cに係止
されることとなり、したがって、挿入しかつ回転させる
だけでヒンジピン11を表示側筐体1と入力側筐体2と
に確実に取り付けることができると共に、双方の筐体
1,2を互いに組み付けることができる。
【0037】さらに、ヒンジピン11と筒状体12との
間に押し出しばね13を縮設する一方、軸挿入部8内に
押し出しばね13を表示側筐体1の外方に押圧させる嵌
合ボス8aが形成されているので、ヒンジピン11を軸
挿通部7から軸挿入部8に取り付けたとき、嵌合ボス8
aによって押し出しばね13が押圧され、表示側筐体1
の外方側に付勢されることとなる。そのため、ヒンジピ
ン11を取り外し方向に回転させ、突起11cが係止ス
トッパー7bから外れると、ヒンジピン11が表示側筐
体1から飛び出すので、ヒンジピン11の抜き取りを簡
単かつ確実に行うことができ、ヒンジピン11の抜き取
り作業をいっそう単純化することができる。
【0038】またさらに、ヒンジ機構10は、表示側筐
体1に形成された軸挿通部7と、入力側筐体2に形成さ
れた軸挿入部8と、これを連結するヒンジピン11とを
有し、しかもヒンジピン11が筒状体12と、押し出し
ばね13とで構成されているので、各部品を容易に分解
しかつ組み付けることができるばかりでなく、使用部品
点数の削減を図ることもできる。
【0039】図7は本発明によるヒンジ機構10の他の
実施形態を示している。この場合は、ヒンジピン11の
先端面に設けられた爪11dの先端部に凹部11eが形
成される一方、筒状体12に設けられた係合爪12aの
凹部11eと対応する位置に凸部12dが形成されてい
る。そして、ヒンジピン11によって表示側筐体1と入
力側筐体2とを組み付けた後、両者を次第に開いたと
き、爪11dと係合爪12aが互いに摺接しながら反対
方向に回転するが、その際、爪11dの凹部11eに係
合爪12aの凸部12dが嵌合することにより、表示側
筐体1と入力側筐体2との開状態を固定させておくこと
ができる。
【0040】したがって、係合爪12aの凸部12dが
爪11dの凹部11eに嵌合することによって表示側筐
体11と入力側筐体2との開状態を固定させておくこと
ができるので、開いたときに自重等で閉じてしまうのを
防止することができ、使い勝手が良好となる。また、こ
のような凹部11eは爪11dに対し周方向に沿って複
数設けておくと、それら各凹部11eに凸部12dが順
次断続的に係合することにより、表示側筐体1と入力側
筐体2との間でクリック音を発生させながら開閉させる
ことも可能となる。なお、この実施形態では、凸部12
dが係合爪12aに、かつ凹部11eが爪11dに設け
られた例を示したが、それらを逆に設けてもよいのは勿
論である。
【0041】図8は本発明によるヒンジ機構10のさら
に他の実施形態を示している。これまで述べた実施形態
においては、ヒンジピン11の頭部11aを表示側筐体
1に押し込むことにより取り付けるようにした例を示し
た。しかしながら、ヒンジピン11の頭部11aが極端
に小さいものであって、作業員が指で押し込むことが困
難となる場合がある。
【0042】本実施形態においては、上記事情に対処す
るためのものである。即ち、図8(a)に示すように、
ヒンジピン11の頭部11aの表面に、例えば工具とし
てマイナスのドライバーを差し込むためのドライバー用
溝9aが設けられ、このドライバー用溝9aにドライバ
ーを差し込んで回転させることにより、表示側筐体1及
び入力側筐体2に対しヒンジピン11を取り付け,取り
外しできるようになっている。
【0043】図8(b)では、ヒンジピン11の頭部1
1aの外周部につまみ工具用溝9bが設けられ、該溝9
bに例えばピンセットの先端部を折り曲げたような形状
のつまみ工具9bを差し込んで回すことにより、ヒンジ
ピン11の取り付け,取り外しを行えるようになってい
る。この場合、ヒンジピン11の頭部11aが軸挿通部
7の挿通孔7a内に完全に入っていると、ヒンジピン1
1を取り出しにくいので、頭部11aは挿通孔7aの外
側に突出しているのが好ましい。
【0044】このように、ヒンジピン11の頭部11a
にドライバー用溝9aやつまみ工具用溝9bを設ける
と、作業員が作業しにくいような大きさの頭部11aで
あっても、ヒンジピン11を的確に回転させ、取り付
け,取り外しを的確に行うことができるばかりでなく、
頭部11aの外観デザインが制約を受けるというおそれ
もない。なお、図8では、ヒンジピン11に設けられて
いる突条部11bが省略されている。
【0045】なお、図示実施形態においては、ヒンジ機
構10を携帯電話に適用した例を示したが、これに限ら
ず、要は、一方の本体と他方の本体とが互いに開閉する
他の開閉装置に利用しても、同様の作用効果を得ること
ができる。また、ヒンジピン11には突起11cを有す
る突条部11bが二個設けられ、表示側筐体1の軸挿通
部7に係止ストッパー7bが二個設けられた例を示した
が、これらは一個形成しただけでも同様の作用効果を得
ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、一
方の本体に形成された軸挿通部及び他方の本体に形成さ
れた軸挿入部に対し、ヒンジピンを挿入して回転するこ
とにより、ヒンジピンの取り付け,取り外しを行え、取
り外したときにヒンジピンが破損することがないように
構成したので、ヒンジ機構としての分解性が良く、リサ
イクルの面で有利となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒンジ機構を適用した携帯電話を
示す分解斜視図である。
【図2】同じくヒンジ機構のヒンジピンを示す拡大斜視
図である。
【図3】携帯電話における表示側筐体の軸挿通部を示す
斜視図である。
【図4】ヒンジピンを示す図1のA−A線に相当する断
面図である。
【図5】携帯電話において軸挿通部及び軸挿入部を示す
図3のB矢視に相当する説明用拡大図である。
【図6】本発明によるヒンジ機構の要部を示し、(a)
は図5のC−C線断面図、(b)は図5のD−D線断面
図、(c)は図5のE−E線断面図である。
【図7】本発明によるヒンジ機構の他の実施形態を示す
要部の断面説明図である。
【図8】本発明によるヒンジ機構のさらに他の実施形態
を示し、(a)はドライバー用溝を設けたヒンジピンの
斜視図、(b)はつまみ工具用溝を設けたヒンジピンの
斜視図である。
【符号の説明】
1 表示側筐体 2 入力側筐体 3 表示部 4 表示窓 5 釦キー 6 キー窓 7 表示側筐体の軸挿通部 7’ 円柱部 7a 挿通孔 7b 係止ストッパー 7c 規制突起 7d 角度規制壁 8 入力側筐体の軸挿入部 8a 嵌合ボス 8b 係合リブ 8c 環状凹部 9a ドライバー用溝 9b つまみ工具用溝 10 ヒンジ機構 11 ヒンジピン 11a 頭部 11b 突条部 11c 突起 11d 爪 11e 凹部 12 筒状体 12a 係合爪 12b ばね引掛部 12c スリット 12d 凸部 13 押し出しばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J105 AA13 AB02 AB13 AB23 AB48 AC06 BA08 BA41 BB15 BB17 BB26 BC02 BC14 CA35 DA04 DA31 4E360 AA02 AB12 AB17 AB20 AB42 ED03 ED17 ED23 ED27 GA02 GA60 GB26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の本体に形成された軸挿通部と他方
    の本体に形成された軸挿入部とを連結し、かつ一方の本
    体と他方の本体とを互いに開閉させるヒンジ機構であっ
    て、一方の本体の軸挿通部から他方の本体の軸挿入部に
    差し込むヒンジピンと、このヒンジピンの先端部に装着
    され、かつ他方の本体の軸挿入部に嵌合する筒状体とを
    有し、ヒンジピンの外周部に軸方向に沿い先端部に突起
    を有する突条部を形成すると共に、一方の本体の軸挿通
    部内に、ヒンジピンを取り付け方向に回転したとき、前
    記突条部の突起を係止する係止ストッパーを形成してい
    ることを特徴とするヒンジ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記筒状体は、ヒン
    ジピンの先端部に軸周りに回転可能に装着され、かつそ
    の外周部に、他方の本体の軸挿入部内に突設された係合
    リブと係合するスリットを設けていることを特徴とする
    ヒンジ機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記係止ス
    トッパーは、前記軸挿通部の挿通孔の軸方向の途中位置
    に周方向に沿って突設され、ヒンジピンの突条部の位置
    まで張り出し、かつ突起を前記軸挿通部内で係止する規
    制突起と、規制突起に連設され、かつヒンジピンの外周
    面まで張り出す角度ストッパーとからなることを特徴と
    するヒンジ機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、ヒンジピンとこ
    れに装着された筒状体との間に押し出しばねを縮設する
    一方、他方の本体の軸挿入部内に、筒状体に嵌合しかつ
    押し出しばねを一方の本体の外方に押圧させる嵌合ボス
    を突設していることを特徴とするヒンジ機構。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4において、ヒンジピンの先
    端面に爪を形成すると共に、筒状体のヒンジピン寄りの
    一端面に爪と係合する係合爪を形成し、さらに係合爪と
    爪との何れか一方に凸部を設けると共に、その他方に凸
    部と嵌合する凹部を設けることを特徴とするヒンジ機
    構。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5において、前記ヒンジピン
    は、その頭部に、工具によってヒンジピンを取り出すた
    めの工具用切り欠きを設けていることを特徴とするヒン
    ジ機構。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6記載の、ヒンジ機構を備え
    たことを特徴とする携帯電話。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6記載の、ヒンジ機構を備え
    たことを特徴とする開閉装置。
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