JP2002195174A - スクロール流体機械 - Google Patents

スクロール流体機械

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JP2002195174A JP2000392025A JP2000392025A JP2002195174A JP 2002195174 A JP2002195174 A JP 2002195174A JP 2000392025 A JP2000392025 A JP 2000392025A JP 2000392025 A JP2000392025 A JP 2000392025A JP 2002195174 A JP2002195174 A JP 2002195174A
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豪 土屋
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隆夫 水野
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睦憲 松永
Masaru Otawara
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄な圧縮動力を低減するとともに、一対の
圧縮室内の圧力バランスを改善して内部漏洩を低減し、
高いエネルギー効率を発揮可能なスクロール流体機械を
提供することにある。 【解決手段】 密閉空間と背圧室とを間欠的に連通する
流路の密閉空間側開口部の存在する方の密閉空間の容積
比を、もう一方の密閉空間の容積比より小さくして構成
するスクロール流体機械である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒、空気、及び
その他の流体を内部に吸い込むスクロール流体機械に係
り、特に、概略運動を規制された固定スクロールと、電
動機等によって駆動される旋回スクロールと、該固定ス
クロールもしくは該旋回スクロールの背面に流体圧を作
用させるため流体を充満させる背圧室とを備えたスクロ
ール流体機械における、高いエネルギー効率の実現なら
びに静穏化の実現に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術としては、特開平2−1302
84号公報において知られている。この従来技術は、概
略運動を規制された固定スクロールと,自転を阻止され
た状態で該固定スクロールに対して旋回運動する旋回ス
クロールと、該旋回スクロールラップと反対側の面に背
圧室とを備え、上記固定スクロールと上記旋回スクロー
ルによって形成される密閉空間側に一端が開口する開口
部と、他端が背圧室側に開口する開口部を具備する連絡
穴が旋回スクロールの端板に設けられたスクロール流体
機械において、連絡穴の背圧室側開口部を旋回スクロー
ル端板の摺動面に設けるとともに、連絡穴の背圧室への
開口部に相当する固定スクロールの摺動面に連絡穴を間
欠的に背圧室へ連通する通路手段を設け、旋回スクロー
ルの旋回運動にしたがい、連絡穴開口部を開閉し、密閉
空間と背圧室とを間欠的に連通させ、広い回転速度範囲
において、連絡穴を介しての作動流体の流出入にともな
う動力損失の低減を図るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、固
定スクロールと旋回スクロールによって形成される密閉
空間側に一端が開口する開口部と、他端が背圧室側に開
口する開口部を具備する連絡穴の数に関しては、2つ以
上でもよく、逆に1つでも良いと記載されている。実際
には、この連絡穴の数によって、メリット、デメリット
がある。
【0004】連絡穴を複数個設けた場合、連絡穴を介し
ての作動流体の流出入に伴う動力損失が増加し、性能が
低下することになる。また、連絡穴の背圧室への開口部
に相当する固定スクロール摺動面に連絡穴を間欠的に背
圧室へ連通する通路手段を複数個設けた場合、固定スク
ロール外径が大型化するといった不具合が生じる。
【0005】連絡穴は、背圧生成を目的とした重要な構
成要素であるが、その目的を実現するためには、連絡穴
を1つ備えれば十分である。連絡穴が1つの場合には、
複数ある場合と比較すると、連通穴を介しての作動流体
の流出入に伴う動力損失が低減し、さらに、固定スクロ
ール外径の大型化を防止することができる。
【0006】しかし、連絡穴が1つの場合には、次の問
題が生じる。
【0007】スクロール流体機械では、固定スクロール
と旋回スクロールにより2つの密閉空間が形成される。
ここで、旋回スクロールラップの外側に形成される密閉
空間を外線側圧縮室、内側に形成される密閉空間を内線
側圧縮室と呼ぶことにする。
【0008】ところで、連絡穴の密閉空間側の開口部が
内線側圧縮室のみに1つ存在する場合を例に説明する。
内線ならびに外線側圧縮室内に吸い込まれた作動流体
は、旋回スクロールの旋回運動により密閉空間容積を減
じられ、中心方向に向かい圧縮されていく。吸い込み完
了時の内線側と外線側圧縮室の最大容積が設計上同一で
ある場合、両圧縮室は同じ比率で容積を減じられるた
め、内外線圧縮室内の圧力はほぼ同一レベルを維持しな
がら高くなっていく。ここで、圧縮過程の途中、連絡穴
が開口し、背圧室と内線側圧縮室が連通すると、内線側
圧縮室には背圧室から高温、高圧の作動流体が流入す
る。さらに同時に圧縮室容積が減じられるため、外線側
圧縮室より高圧となる。該連絡穴が閉口すると、背圧室
からの作動流体の流入は無くなるのだが、内線側圧縮室
は、外線側圧縮室より高い圧力を維持しながら圧縮過程
を進行してゆく。その結果、内線側圧縮室は外線側圧縮
室より早く吐出圧力に達する。内線側圧縮室と外線側圧
縮室を同じタイミングで吐出ポートに連通させる場合、
内線側圧縮室は吐出圧力より高くなり、内外線側圧縮室
内の圧力のアンバランスが大きくなる。このアンバラン
スによって、旋回スクロールの変動が大きくなり、内線
側圧縮室から該連絡穴を介しての吸込室への作動流体の
漏洩が増加し、性能低下を引き起こすことになる。さら
に、高圧の内線側圧縮室から、より低圧の外線側圧縮室
へと作動流体が漏洩し、性能低下を引き起こすことにな
る。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
連絡穴を一つにした場合でも、一対の圧縮室の圧力バラ
ンスを改善して旋回スクロールの挙動の安定化を図ると
ともに、背圧室側開口部から吸込室へならびに一対の圧
縮室間での作動流体の漏洩を低減できるようにしたスク
ロール流体機械を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、端板と該端板に立設する渦巻状のスクロ
ールラップを有し、該スクロールラップの立設する方向
である軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する
旋回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のス
クロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直
な面内方向における運動が概略規制される固定スクロー
ルと、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロール
の背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧
室とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉
空間を前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
形成するスクロール流体機械において、前記一対の密閉
空間のいづれかにつながる開口部と前記背圧室につなが
る開口部とを備えた流路を、前記旋回スクロールもしく
は前記固定スクロールに設け、前記流路の密閉空間側の
開口部がつながる方の密閉空間の容積比(吸い込み動作
完了時の容積Vs/吐出開始直前の容積Vd)を、前記
開口部がつながらないもう一方の密閉空間の容積比(吸
い込み動作完了時の容積Vs/吐出開始直前の容積V
d)より小さくして構成したことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、上記スクロール流体機械
において、一対の密閉空間の内旋回スクロールラップの
外側に形成される密閉空間につながる(開口する)開口
部と背圧室につながる(開口する)開口部とを備えた流
路を、旋回スクロールもしくは固定スクロールに設け、
旋回スクロールラップの外線巻き始め角度を固定スクロ
ールラップの外線巻き始め角度より大きく構成したこと
を特徴とする。
【0012】また、本発明は、上記スクロール流体機械
において、一対の密閉空間の内旋回スクロールラップの
内側に形成される密閉空間につながる開口部と背圧室に
つながる開口部とを備えた流路を、旋回スクロールもし
くは固定スクロールに設け、固定スクロールラップの外
線巻き始め角度を旋回スクロールラップの外線巻き始め
角度より大きく構成したことを特徴とする。
【0013】また、本発明は、上記スクロール流体機械
において、一対の密閉空間の内旋回スクロールラップの
外側に形成される密閉空間につながる開口部と背圧室に
つながる開口部とを備えた流路を、旋回スクロールもし
くは固定スクロールに設け、前記固定スクロールラップ
の外線と前記旋回スクロールラップの内線とが該固定ス
クロールラップの外線巻き始め部での接触に至るまで
に、固定スクロールラップの内線と旋回スクロールラッ
プの外線の接触部から固定スクロールラップの内線側を
少なくとも一部切り欠いて構成したことを特徴とする。
【0014】また、本発明は、上記スクロール流体機械
において、一対の密閉空間の内旋回スクロールラップの
内側に形成される密閉空間につながる開口部と背圧室に
つながる開口部とを備えた流路を、旋回スクロールもし
くは固定スクロールに設け、固定スクロールラップの内
線と旋回スクロールラップの外線とが該旋回スクロール
ラップの外線巻き始め部での接触に至るまでに、前記固
定スクロールラップの外線と前記旋回スクロールラップ
の内線の接触部から前記旋回スクロールラップの内線側
を少なくとも一部切り欠いて構成したことを特徴とす
る。
【0015】また、本発明は、上記スクロール流体機械
において、一対の密閉空間の内旋回スクロールラップの
外側に形成される密閉空間につながる開口部と背圧室に
つながる開口部とを備えた流路を、旋回スクロールもし
くは固定スクロールに設け、固定スクロールラップの外
線と旋回スクロールラップの内線とが前記固定スクロー
ルラップの外線巻き始め部での接触に至る前に、前記旋
回スクロールラップの外側に形成される密閉空間に開口
する位置に吐出ポート、もしくは、吐出ポートを設けな
いスクロールの中央部に段差部を設けて構成したことを
特徴とする。
【0016】また、本発明は、上記スクロール流体機械
において、一対の密閉空間の内旋回スクロールラップの
内側に形成される密閉空間につながる開口部と背圧室に
つながる開口部とを備えた流路を、旋回スクロールもし
くは固定スクロールに設け、固定スクロールラップの内
線と旋回スクロールラップの外線とが前記旋回スクロー
ルラップの外線巻き始め部での接触に至る前に、前記旋
回スクロールラップの内側に形成される密閉空間に開口
する位置に吐出ポート、もしくは、吐出ポートを設けな
いスクロールの中央部に段差部を設けて構成したことを
特徴とする。
【0017】また、本発明は、上記スクロール流体機械
において、一対の密閉空間のいずれかにつながる開口部
と背圧室につながる開口部とを備えた流路を、旋回スク
ロールもしくは固定スクロールに設け、前記流路の密閉
空間側の開口部が存在する密閉空間と吐出空間とを間欠
的に連通させる手段を前記固定スクロールの中央部付近
に設けたことを特徴とする。
【0018】以上説明したように、前記構成によれば、
一対の圧縮室の圧力バランスを改善して旋回スクロール
の挙動の安定化を図るとともに、背圧室側開口部から吸
込室へならびに一対の圧縮室間での作動流体の漏洩を低
減することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係るスクロール流体機械
の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0020】まず、本発明に係るスクロール流体機械の
構成について図1を用いて説明する。スクロール流体機
械の構成は、主に圧縮部と駆動部とに分類することがで
きる。圧縮部の基本要素は、固定スクロール2と旋回ス
クロール3とフレーム7であり、フレーム7は密閉容器
1に固定されている。
【0021】固定スクロール2と旋回スクロール3をそ
れぞれ図2、図3に示す。
【0022】固定スクロール2の基本部分は、図2に示
すように、鏡板2bと、該鏡板2bに立設されたラップ
2aと、隣接したラップ間に鏡板の面として形成される
ラップ歯底2cと、上記ラップのラップ歯先2dと、上
記鏡板2bの中心に対して僅か偏心した位置に穿設され
た吐出ポート2eと、旋回スクロール3の旋回運動によ
って旋回スクロール3に設けた流路3eの背圧室側開口
部3fを背圧室8につなげる切り欠き部2fとで構成さ
れる。
【0023】一方、旋回スクロール3の基本部分は、図
3に示すように、鏡板3bと、該鏡板3bに立設される
ラップ3aと、隣接したラップ間に鏡板の面として形成
されるラップ歯底3cと、上記ラップのラップ歯先3d
と、上記鏡板3b内の背圧室側開口部3fと圧縮室側開
口部3gとの間に形成された流路3eとで構成される。
従って、背圧室側開口部3fは、旋回スクロール3の旋
回運動に従って背圧室8につながる切り欠き部2fとそ
の周囲の部分とで開閉されることになる。同時に、圧縮
室側開口部3gは、固定スクロールラップ2aの外線と
旋回スクロールラップ3aの内線とによって形成される
内線側圧縮室100aにつながるスクロール流体機械
と、固定スクロールラップ2aの内線と旋回スクロール
ラップ3aの外線とによって形成される外線側圧縮室1
00bにつながるスクロール流体機械とが考えられる。
【0024】なお、上記背圧室側開口部3fと圧縮室側
開口部3gとの間に形成された流路3eを、旋回スクロ
ール3の鏡板部3bに形成するのではなく、固定スクロ
ール2の鏡板部2bに形成してもよい。この場合、背圧
室側開口部3fを開閉する切り欠きを旋回スクロールラ
ップ3aの外周に形成すればよい。
【0025】まず、本発明に係る、流路3eを旋回スク
ロール3の鏡面部3bに形成し、圧縮室側開口部3g
を、固定スクロールラップ2aの外線と旋回スクロール
ラップ3aの内線とによって形成される内線側圧縮室1
00aにつなげたスクロール流体機械の第1の実施の形
態について説明する。
【0026】図4には、固定スクロール2ならびに旋回
スクロール3を噛み合わせた状態を示す。この図は、噛
み合いによって形成された密閉空間の中央部の拡大であ
り、実際は本図に示す以外に密閉空間とシール部が存在
する。図4において、噛み合いによって形成される一対
の圧縮室100のうち、旋回スクロールラップ3aの内
側の圧縮室を内線側圧縮室100a、外側の圧縮室を外
線側圧縮室100bと呼ぶ。
【0027】本発明の第1の実施の形態は、流路3eの
密閉空間側開口部(圧縮室側開口部)3gを旋回スクロ
ールラップ3aの内側に形成される密閉空間100aに
つなげたスクロール流体機械の場合で、固定スクロール
ラップ2aの外線の巻き始め角度を、旋回スクロールラ
ップ3aの外線の巻き始め角度より大きく構成する。
【0028】固定スクロールラップ2aならびに旋回ス
クロールラップ3aを、ともに、インボリュート曲線と
円弧によって構成した場合には、固定スクロールラップ
2aの外線の巻き始め角度は、固定スクロールラップ2
aの外線側インボリュート曲線の巻き始め角度となり、
旋回スクロールラップ3aの外線の巻き始め角度は、旋
回スクロールラップ3aの外線側インボリュート曲線の
巻き始め角度となる。ここで、固定スクロールラップ2
aならびに旋回スクロールラップ3aは、特にインボリ
ュート曲線と円弧の組み合わせでなくても、代数螺旋と
円弧の組み合わせでも良い。この場合においても、流路
3eの密閉空間側開口部3gを旋回スクロールラップ3
aの内側に形成される密閉空間100aにつなげたスク
ロール流体機械の場合では、固定スクロールラップ2a
の外線の巻き始め角度を、旋回スクロールラップ3aの
外線の巻き始め角度より大きく構成すればよい。
【0029】即ち、本発明の第1の実施の形態は、図4
および図5に示すように、固定スクロールラップ2aの
外線の巻き始め角度を、旋回スクロールラップ3aの外
線の巻き始め角度より大きく構成し、旋回スクロールラ
ップ3a内線側と固定スクロールラップ2a外線側の接
触部のうち、吐出ポート2eに最も近接した接触部11
0が、固定スクロールラップ2a内線側と旋回スクロー
ルラップ3a外線側の接触部111より早く消滅するよ
うに構成すれば良い。
【0030】なお、第1の実施の形態においては、吸い
込み動作完了時における各圧縮室100a、100bの
容積Vsは設計上同一である。また、図示していない
が、旋回スクロール2に設けられている圧縮室開口部3
gを、内線側圧縮室100a側につなげている場合は、
吐出ポート2eに最も近接した接触部110を、固定ス
クロールラップ2aの内線側と旋回スクロールラップ3
aの外線側の接触部111より早く消滅させることによ
り、内線側圧縮室110aにおける吐出開始直前の容積
Vdが増大し、内線側圧縮室110aの容積比(吸い込
み動作完了時の容積Vs/吐出開始直前の容積Vd)
を、外線側圧縮室110bの容積比(吸い込み動作完了
時の容積Vs/吐出開始直前の容積Vd)よりも小さく
構成することが可能となる。当然、内線側圧縮室110
aにおける吸い込み動作完了時の容積Vsを小さく設計
できれば、内線側圧縮室110aの容積比を、外線側圧
縮室110bの容積比よりも小さく構成することが可能
となる。
【0031】次に、駆動部について説明する。旋回スク
ロール3を旋回駆動する駆動部の基本要素は、フレーム
7と、電動機であるステータ11、ロータ12と、クラ
ンク軸13と旋回スクロール3の自転防止機構の主要部
品であるオルダムリング9と、クランク軸13を上記フ
レーム7に回転自在に係合するクランク軸の支持部材1
8と、旋回スクロール3とクランク軸13の偏芯ピン部
13aとをクランク軸方向であるスラスト方向に移動可
能にかつ回転自在に係合する旋回スクロールの支持部材
17とである。オルダムリング9は、旋回スクロール3
と共にフレーム7と固定スクロール2により構成された
背圧室8内に配設される。上記オルダムリング9に形成
され、直交する2組のキー部分の1組がフレーム7に構
成したキー溝を滑動し、残りの1組が旋回スクロールラ
ップ3aの反対側に構成したキー溝を滑動する。
【0032】また、給油系としては、密閉容器1の下部
に留めた潤滑油10を、クランク軸13に固定した給油
パイプ14とクランク軸13内に設けた給油穴を経由さ
せて、圧縮部や各支持部17、18へと供給する。
【0033】次に、第1の実施の形態の動作を説明す
る。ロータ12がステータ11が発生する回転磁界によ
り回転力を与えられことにより、ロータ12に固定され
たクランク軸13は、ロータ12の回転にともない回転
動作を行う。旋回スクロール3が、スラスト方向に移動
可能に、かつ回転自在にクランク軸の偏芯ピン部13a
と係合しているため、クランク軸13の回転運動は、オ
ルダムリング9などの自転防止機構により旋回スクロー
ル3の旋回運動へと変換される。この旋回運動に従って
吸込口19から吸込室内に流入した作動流体は、内線側
圧縮室100aと外線側圧縮室100b内にほぼ同じ容
積Vsで吸い込まれる。吸い込み動作完了後、旋回スク
ロール3の旋回運動に従って、内線側圧縮室100aな
らびに外線側圧縮室100bの容積は減じられ、圧縮過
程に移行することになる。
【0034】本第1の実施の形態のスクロール流体機械
では、固定スクロール2の鏡板面2bの外周2gと切り
欠き部2fの窪んだ部分は、背圧室8の一部となってい
る。そのため、旋回スクロール3の旋回運動によって、
旋回スクロール3に設けられた背圧室側開口部3fが、
固定スクロール2に設けられた切り欠き部2f近辺を旋
回運動すると、背圧室8と圧縮室100aとが間欠的に
流路3eを介して連通することになる。すなわち、背圧
室側開口部3fが固定スクロール2の切り欠き部2fに
ある時には背圧室8と圧縮室100aは連通し、鏡板部
2bにある時には連通しないことになる。
【0035】圧縮過程が開始されてから背圧室8と内線
側圧縮室100aとが連通する直前までは、内線側圧縮
室100a内と外線側圧縮室100b内は、ほぼ同一の
圧力レベルになっている。これは、内線側圧縮室100
aと外線側圧縮室100bの吸い込み動作完了時の容積
Vsが設計上同一で、同じ容積曲線で圧縮していくこと
による。
【0036】ところで、背圧室8と内線側圧縮室100
aの連通直後は、背圧室8内の方が高圧になっているた
め、背圧室8から流路3eを介して高温高圧の作動流体
が内線側圧縮室100aに流入することになる。そし
て、その流入と同時に圧縮室容積は減じられていくた
め、内線側圧縮室100a内は、外線側圧縮室100b
より高圧となる。さらに圧縮過程が進行すると、背圧室
側開口部3fが閉ざされ、背圧室8と内線側圧縮室10
0aとは連通しなくなるが、内線側圧縮室100a内は
外線側圧縮室100bより高い圧力レベルを維持したま
ま、圧縮動作が行われてゆく。したがって、内線側圧縮
室100aは外線側圧縮室100bより早く吐出圧力に
達することになる。
【0037】図4に示す内線側圧縮室100aの吐出直
前の固定スクロール2と旋回スクロール3の噛み合い状
態では、内線側圧縮室100aは吐出圧力に達している
が、外線側圧縮室100bはまだ達していない。この
時、内線側圧縮室100aにおいては、固定スクロール
ラップ2aの外線曲線巻き始め部と旋回スクロールラッ
プ3aの内線側とが接触し、この接触部110で吐出ポ
ート2eに対してシールしている状態にある。他方、外
線側圧縮室100bにおいては、旋回スクロールラップ
3aの外線巻き始め部より大きい部分で固定スクロール
ラップ2aの内線側と接触し、この接触部111でシー
ルされている状態にある。
【0038】次に、図5に示す吐出開始直後の状態にな
ると、旋回スクロールラップ3aの外線巻き始め角度
が、固定スクロールラップ2aの外線巻き始め角度より
も大きくなっているため、図4における固定スクロール
ラップ2aの外線曲線巻き始め部と旋回スクロールラッ
プ3a内線側との接触部110が消滅し、内線側圧縮室
100aが外線側圧縮室100bより先に吐出ポート2
eに連通することになる。
【0039】さらに、吐出過程が進んむと図6に示す状
態になる。即ち、外線側圧縮室100bにおいても吐出
圧力に達したところで、固定スクロールラップ2a内線
側と旋回スクロールラップ3aの外線側巻き始めとの接
触部111が消滅し、吐出ポート2eに連通することに
なる。
【0040】次に、第1の実施の形態の作用ならびに効
果について説明する。仮に、背圧室8と圧縮室100と
を連通する流路3eの圧縮室側開口部3gが存在する内
線側圧縮室100aと、圧縮室側開口部3gが存在しな
い外線側圧縮室100bとを同時に吐出ポートに連通さ
せようとする場合、吐出ポートに連通する直前の内線側
圧縮室100a内圧力は、吐出圧力より高くなり、圧縮
動力が無駄になってしまう。また、内線側圧縮室100
aと外線側圧縮室100bの圧力差が大きくなることか
ら旋回スクロール3がアンバランスな状態で旋回運動す
ることになる。それによって、背圧室8と圧縮室100
とを連通する流路3eの背圧室側開口部3fから吸込室
へ作動流体が漏洩し、性能低下を引き起こすことにな
る。
【0041】上記本発明の第1の実施の形態では、背圧
室8と圧縮室とを連通する流路3eの圧縮室側開口部3
gが存在する内線側圧縮室100aの方が、外線側圧縮
室100bより先に吐出圧力に到達するため、その時点
で吐出させる。一方、外線側圧縮室100bも吐出圧力
に達した時点で吐出させている。従って、本発明の第1
の実施の形態によれば、無駄な圧縮動力が低減するばか
りでなく、内線側圧縮室100aと外線側圧縮室100
b内の圧力のアンバランスが改善され、本構造特有の背
圧室側開口部3fから吸込室への作動流体の漏洩を低減
でき、性能向上を実現することができる。また、同じ容
積における内線側圧縮室100aと外線側圧縮室100
bの圧力差が小さくなるので、両圧縮室の間での作動流
体の漏洩を低減でき、性能を向上させることが可能とな
る。
【0042】次に、流路3eを旋回スクロール3の鏡面
部3bに形成し、圧縮室側開口部3gを、固定スクロー
ルラップ2aの内線と旋回スクロールラップ3aの外線
とによって形成される外線側圧縮室100bにつなげた
スクロール流体機械の第2の実施の形態について説明す
る。本第2の実施の形態において、第1の実施の形態と
相違する点は、まず、圧縮室側開口部3gが外線側圧縮
室100bにつなげられている関係で、旋回スクロール
ラップ3aの外線の巻き始め角度を、固定スクロールラ
ップ2aの外線の巻き始め角度より大きく構成する必要
がある。このように、圧縮室開口部3gを、外線側圧縮
室100b側につなげている場合は、吐出ポート2eに
最も近接した接触部111を、旋回スクロールラップ3
aの内線側と固定スクロールラップ2aの内線側の接触
部110より早く消滅させることにより、外線側圧縮室
110bにおける吐出開始直前の容積Vdが増大し、外
線側圧縮室110bの容積比(吸い込み動作完了時の容
積Vs/吐出開始直前の容積Vd)を、内線側圧縮室1
10aの容積比(吸い込み動作完了時の容積Vs/吐出
開始直前の容積Vd)よりも小さく構成することが可能
となる。当然、外線側圧縮室110bにおける吸い込み
動作完了時の容積Vsを小さく設計できれば、外線側圧
縮室110bの容積比を、内線側圧縮室110aの容積
比よりも小さく構成することが可能となる。
【0043】そして、第2の実施の形態における動作
は、次に説明するように行われる。まず、旋回スクロー
ル3の旋回運動に従って吸込口19から吸込室内に流入
した作動流体は、内線側圧縮室100aと外線側圧縮室
100b内にほぼ同じ容積Vsで吸い込まれる。吸い込
み動作完了後、旋回スクロール3の旋回運動に従って、
内線側圧縮室100aならびに外線側圧縮室100bの
容積は減じられ、圧縮過程に移行することになる。
【0044】ところで、圧縮過程が開始されてから背圧
室8と外線側圧縮室100bとが連通する直前までは、
内線側圧縮室100a内と外線側圧縮室100b内は、
ほぼ同一の圧力レベルになっている。これは、内線側圧
縮室100aと外線側圧縮室100bの吸い込み動作完
了時の容積Vsが設計上同一で、同じ容積曲線で圧縮し
ていくことによる。
【0045】なお、圧縮室100bは、背圧室側開口部
3fが固定スクロール2の切り欠き部2fにある時には
背圧室8と連通し、鏡板部2bにある時には連通しない
ことになる。
【0046】そして、背圧室8と外線側圧縮室100b
の連通直後は、背圧室8内の方が高圧になっているた
め、背圧室8から流路3eを介して高温高圧の作動流体
が外線側圧縮室100bに流入することになる。そし
て、その流入と同時に圧縮室容積は減じられていくた
め、外線側圧縮室100b内は、内線側圧縮室100a
より高圧となる。さらに圧縮過程が進行すると、背圧室
側開口部3fが閉ざされ、背圧室8と外線側圧縮室10
0bとは連通しなくなるが、外線側圧縮室100b内は
内線側圧縮室100aより高い圧力レベルを維持したま
ま、圧縮動作が行われてゆく。したがって、外線側圧縮
室100bは内線側圧縮室100aより早く吐出圧力に
達することになる。
【0047】次に、図5に示す吐出開始直後の状態にな
ると、固定スクロールラップ2aの外線巻き始め角度
が、旋回スクロールラップ3aの外線巻き始め角度より
も大きくなっているため、旋回スクロールラップ3aの
外線曲線巻き始め部と固定スクロールラップ2a内線側
との接触部111が消滅し、外線側圧縮室100bが内
線側圧縮室100aより先に吐出ポート2eに連通する
ことになる。
【0048】さらに、吐出過程が進んむと図6に示す状
態になると、内線側圧縮室100aにおいても吐出圧力
に達したところで、旋回スクロールラップ3aの内線側
と固定スクロールラップ2aの外線側巻き始めとの接触
部110が消滅し、吐出ポート2eに連通することにな
る。
【0049】以上説明したように、本発明の第2の実施
の形態では、背圧室8と圧縮室とを連通する流路3eの
圧縮室側開口部3gが存在する外線側圧縮室100bの
方が、内線側圧縮室100aより先に吐出圧力に到達す
るため、その時点で吐出させる。一方、内線側圧縮室1
00aも吐出圧力に達した時点で吐出させている。従っ
て、本発明の第2の実施の形態によれば、第1の実施の
形態と同様に、無駄な圧縮動力が低減するばかりでな
く、外線側圧縮室100bと内線側圧縮室100a内の
圧力のアンバランスが改善され、本構造特有の背圧室側
開口部3fから吸込室への作動流体の漏洩を低減でき、
性能向上を実現することができる。また、同じ容積にお
ける外線側圧縮室100bと内線側圧縮室100aの圧
力差が小さくなるので、両圧縮室の間での作動流体の漏
洩を低減でき、性能を向上させることが可能となる。
【0050】次に、本発明に係る第3の実施の形態につ
いて説明する。まず、構成について図7を用いて説明す
る。この第3の実施の形態の基本構成は、第1の実施の
形態と同様であり、異なる部分のみを説明する。第3の
実施の形態では、旋回スクロールラップ3aの内線側に
切り欠き部112を設けて構成する。固定スクロールラ
ップ2aの外線巻き始め(例えばインボリュート曲線巻
き始め)113が接触する旋回スクロールラップ3aの
切り欠き開始部115から内線側接触部114よりも外
側に切り欠き部112を設ける。ただし、この切り欠き
部112は、内線側圧縮室内100aが吐出圧力に達す
るまでは吐出ポート2eに連通しないよう設ける。切り
欠く際は、スクロールラップ歯高さ方向についてスクロ
ールラップ全体を切り欠いた形状としても良いし、スク
ロールラップ高さ方向の一部を切り欠く形状としても良
い。切り欠き形状は、任意で良いが、加工性から考えて
円弧とするのが簡単である。
【0051】次に、第3の実施の形態の作用と効果を説
明する。内線側圧縮室100aが吐出圧力に達し、吐出
ポート2eに連通直前の状態を図7に示す。この状態で
は、固定スクロールラップ2aの内線と旋回スクロール
ラップ3aの外線は、旋回スクロールラップ外線の巻き
始め部で接触していない。しかし、固定スクロールラッ
プ2aの外線と旋回スクロールラップ3aの内線は、切
り欠き開始部115で接触している状態である。次に、
内線側圧縮室100aが吐出ポート2eに連通後の状態
を図8に示す。第3の実施の形態では、旋回スクロール
ラップ3aの内線側に切り欠き部112を設けているた
め、早く吐出圧力に達した内線側圧縮室100aのみ吐
出ポート2eに連通させることができる。さらに進行す
ると、外線側圧縮室100bも吐出圧力に到達する。こ
の時、固定スクロールラップ2aの内線と旋回スクロー
ルラップ3aの外線とは、旋回スクロールラップ3aの
外線巻き始め(例えばインボリュート曲線巻き始め)で
接触している。次の瞬間、その接触部が消滅し、外線側
圧縮室100bも吐出ポート2eに連通する。したがっ
て、第3の実施の形態においても第1の実施の形態と同
様な効果が得られる。
【0052】次に、本発明に係る第4の実施の形態につ
いて説明する。この第4の実施の形態の基本構成は、第
2の実施の形態と同様であり、異なる部分のみを説明す
る。第4の実施の形態では、固定スクロールラップ2a
の内線側に、第3の実施の形態と同様な切り欠き部を設
けて構成する。旋回スクロールラップ3aの外線巻き始
めが接触する固定スクロールラップ2aの切り欠き開始
部から内線側接触部よりも外側に切り欠き部を設ける。
ただし、この切り欠き部は、外線側圧縮室内100bが
吐出圧力に達するまでは吐出ポート2eに連通しないよ
う設ける。
【0053】第4の実施の形態によれば、外線側圧縮室
100bが吐出圧力に達し、吐出ポート2eに連通直前
の状態では、固定スクロールラップ2aの外線と旋回ス
クロールラップ3aの内線とは、固定スクロールラップ
外線の巻き始め部で接触していない。しかし、固定スク
ロールラップ2aの内線と旋回スクロールラップ3aの
外線とは、切り欠き開始部で接触している状態である。
次に、固定スクロールラップ2aの内線側に切り欠き部
を設けているため、早く吐出圧力に達した外線側圧縮室
100bのみ吐出ポート2eに連通させることができ
る。さらに進行すると、内線側圧縮室100aも吐出圧
力に到達する。この時、旋回スクロールラップ3aの内
線と固定スクロールラップ2aの外線とは、旋回スクロ
ールラップ3aの外線巻き始めで接触している。次の瞬
間、その接触部が消滅し、内線側圧縮室100aも吐出
ポート2eに連通する。したがって、第4の実施の形態
においても第1〜第3の実施の形態と同様な効果が得ら
れる。
【0054】次に、本発明に係る第5の実施の形態につ
いて説明する。まず、構成について図9を用いて説明す
る。第5の実施の形態の基本構成は、第3の実施の形態
と同様であり、異なる部分のみを説明する。第5の実施
の形態では、切り欠き部112を設けず、旋回スクロー
ル3の中央部を彫り込んで段差部120を設けるか、も
しくは、旋回スクロール3の中央部に段差部120と同
形状の吐出空間と直接連通する吐出ポートを設けて構成
する。ただし、いづれの場合においても、内線側圧縮室
100aが吐出圧力に達した時点で吐出ポート2eに連
通するよう設ける。彫り込みの形状は、図9においては
3種の円弧で構成しているが、任意で良い。加工性を考
慮すると円または複数の円弧の組み合わせが簡単と思わ
れる。段差の深さは任意の高さで良いが、浅いと効果が
十分に発揮できない可能性があり、深すぎると旋回スク
ロールの強度が低下し、信頼性が問題になることもあ
る。
【0055】次に、第5の実施の形態の作用と効果を説
明する。内線側圧縮室100aが吐出圧力に達した直後
に、旋回スクロール3の中央部に設けた段差部115が
旋回運動に伴い内線側圧縮室100aへ移動する。その
状態を図10に示す。内線側圧縮室内100aは、この
段差部120を介して吐出ポート2eに連通できる。ま
た、さらに進行すると外線側圧縮室100bも吐出圧力
に達し、固定スクロールラップ2aの内線と旋回スクロ
ールラップ3aの外線巻き始めとの接触部が消滅し、外
線側圧縮室100bも吐出ポート2eに連通する。以上
説明した第5の実施の形態においても、第1〜第4の実
施の形態と同様な効果が得られる。
【0056】次に、本発明に係る第6の実施の形態につ
いて説明する。第6の実施の形態の基本構成は、第4の
実施の形態と同様であり、異なる部分のみを説明する。
第6の実施の形態では、固定スクロール2の中央部を彫
り込んで段差部を設けるか、もしくは、固定スクロール
2の中央部に段差部と同形状の吐出空間と直接連通する
吐出ポートを設けて構成する。ただし、いづれの場合に
おいても、外線側圧縮室100bが吐出圧力に達した時
点で、吐出ポート2eに連通するように設けて構成す
る。上記構成により、第6の実施の形態では、外線側圧
縮室100bが吐出圧力に達した直後に、固定スクロー
ル2の中央部に設けた段差部が旋回運動に伴い外線側圧
縮室100bへと移動して、外線側圧縮室内100b
が、この段差部を介して吐出ポート2eに連通させるこ
とができる。また、さらに進行すると内線側圧縮室10
0aも吐出圧力に達し、旋回スクロールラップ3aの内
線と固定スクロールラップ2aの外線巻き始めとの接触
部が消滅し、内線側圧縮室100aも吐出ポート2eに
連通する。以上説明した第6の実施の形態においても、
第1〜第5の実施の形態と同様な効果が得られる。
【0057】次に、本発明に係る第7の実施の形態につ
いて説明する。第7の実施の形態の構成を図11に示
す。この第7の実施の形態の基本構成は、第3の実施の
形態と同様であるが、切り欠き部112を設けず、吐出
ポート2eに連通していない最も吐出ポート2eに近い
内線側圧縮室100aと連通するように固定スクロール
2もしくは旋回スクロール3に差圧で開閉する弁を設け
て構成する。弁は、特に差圧で開閉するものでなくて
も、電気的に開閉を行うものでも構わない。図11には
弁の取り付け位置125を示している。特に取り付ける
弁の個数に制限はないが、個数を多くすると、加工工数
ならびにコストが増える。次に第7の実施の形態の作用
と効果について説明する。内線側圧縮室100aが吐出
圧力に達し、吐出圧力より若干高くなったところで、吐
出空間との差圧で弁が開き、吐出が開始される。さらに
進行すると、外線側圧縮室100bも吐出圧力に達し、
旋回スクロールラップ3aの外線巻き始めと固定スクロ
ールラップ2aの内線との接触部111が消滅し、吐出
ポート2eに連通する。第7の実施の形態でも第1〜第
6の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0058】次に、本発明に係る第8の実施の形態につ
いて説明する。この第8の実施の形態の基本構成は、第
4の実施の形態と同様であるが、吐出ポート2eに連通
していない最も吐出ポート2eに近い外線側圧縮室10
0bと連通するように固定スクロール2もしくは旋回ス
クロール3に差圧で開閉する弁を設けて構成する。弁
は、第7の実施の形態と同様に、特に差圧で開閉するも
のでなくても、電気的に開閉を行うものでも構わない。
このように、第8の実施の形態によれば、外線側圧縮室
100bが吐出圧力に達し、吐出圧力より若干高くなっ
たところで、吐出空間との差圧で弁が開き、吐出が開始
される。さらに進行すると、内線側圧縮室100aも吐
出圧力に達し、固定スクロールラップ2aの外線巻き始
めと旋回スクロールラップ3aの内線との接触部110
が消滅し、吐出ポート2eに連通する。第8の実施の形
態でも第1〜第7の実施の形態と同様な効果を得ること
がで次に、本発明に係る第9の実施の形態について説明
する。第9の実施の形態の構成は、第1〜第8の実施の
形態のすべてを、もしくは複数を組み合わせたもので構
成する。これにより、第9の実施の形態でも、第1〜第
8の実施の形態と同じ効果が得られる。
【0059】なお、第1、第3、第5、第7の実施の形
態は、背圧室側開口部3fを介して背圧室8につながる
流路3eの圧縮室側開口部3gを内線側圧縮室100a
につなげたスクロール流体機械の場合を示し、第2、第
4、第6、第8の実施の形態は、背圧室側開口部3fを
介して背圧室8につながる流路3eの圧縮室側開口部3
gを外線側圧縮室100bにつなげたスクロール流体機
械の場合を示す。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、固定スクロールもしく
は旋回スクロールの背面に流体圧を作用させるための流
体を充満させる背圧室と両スクロールにより形成される
密閉空間とが連通する流路を少なくとも1つ備えたスク
ロール流体機械において、無駄な圧縮動力を低減するこ
とができ、さらに一対の圧縮室内の圧力バランスを改善
し、内部漏洩を低減することができ、その結果、高いエ
ネルギー効率を発揮可能なスクロール流体機械を実現す
ることができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクロール流体機械の一実施の形
態を示す全体構成断面図である。
【図2】本発明に係る第1、第3、第5、第7、第9の
実施の形態に使用される固定スクロールを示す平面図で
ある。
【図3】本発明に係る第1、第3、第5、第7、第9の
実施の形態に使用される旋回スクロールを示す平面図で
ある。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態である固定スク
ロールと旋回スクロールとを組合せた際の動作の第1段
階を示す構成図である。
【図5】図4の動作の第2段階を示す構成図である。
【図6】図4の動作の第3段階を示す構成図である。
【図7】本発明に係る第3の実施の形態である固定スク
ロールと旋回スクロールとを組合せた際の動作の第1段
階を示す構成図である。
【図8】図7の動作の第2段階を示す構成図である。
【図9】本発明に係る第5の実施の形態である固定スク
ロールと旋回スクロールとを組合せた際の動作の第1段
階を示す構成図である。
【図10】図9の動作の第2段階を示す構成図である。
【図11】本発明に係る第7の実施の形態である固定ス
クロールと旋回スクロールとを組合せた際の構成図であ
る。
【符号の説明】
1・・・密閉容器、2・・・固定スクロール、2a・・・固定ス
クロールラップ、2b・・・鏡板(鏡面部)、2e・・・吐出
ポート、2f・・・切り欠き部、3・・・旋回スクロール、3
a・・・旋回スクロールラップ、3b・・・鏡板(鏡面部)、
3e・・・流路、3f・・・背圧室側開口部、3g・・・圧縮室
側開口部、7・・・フレーム、8・・・背圧室、9・・・オルダ
ムリング、10・・・潤滑油、11・・・ステータ、12・・・
ロータ、13・・・クランク軸、14・・・給油パイプ、10
0・・・圧縮室、100a・・・内線側圧縮室、100b・・・
外線側圧縮室、111・・・接触部、112・・・切り欠き
部、113・・・インボリュート曲線巻き始め、114・・・
内線側接触部、115・・・切り欠き開始部、120・・・段
差部、125・・・弁取り付け位置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土屋 豪 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 水野 隆夫 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 松永 睦憲 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 (72)発明者 太田原 優 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 空調システム清水生産本部内 Fターム(参考) 3H039 AA03 AA04 AA12 BB01 BB21 BB28 CC02 CC03 CC06 CC27 CC29 CC40

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより形
    成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間のいづれかにつながる開口部と前記
    背圧室につながる開口部とを備えた流路を、前記旋回ス
    クロールもしくは前記固定スクロールに設け、前記流路
    の密閉空間側の開口部がつながる方の密閉空間の容積比
    を、前記開口部がつながらないもう一方の密閉空間の容
    積比より小さくして構成したことを特徴とするスクロー
    ル流体機械。
  2. 【請求項2】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
    形成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間の内前記旋回スクロールラップの外
    側に形成される密閉空間につながる開口部と前記背圧室
    につながる開口部とを備えた流路を、前記旋回スクロー
    ルもしくは前記固定スクロールに設け、前記旋回スクロ
    ールラップの外線巻き始め角度を前記固定スクロールラ
    ップの外線巻き始め角度より大きく構成したことを特徴
    とするスクロール流体機械。
  3. 【請求項3】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
    形成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間の内前記旋回スクロールラップの内
    側に形成される密閉空間につながる開口部と前記背圧室
    につながる開口部とを備えた流路を、前記旋回スクロー
    ルもしくは前記固定スクロールに設け、前記固定スクロ
    ールラップの外線巻き始め角度を前記旋回スクロールラ
    ップの外線巻き始め角度より大きく構成したことを特徴
    とするスクロール流体機械。
  4. 【請求項4】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
    形成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間の内前記旋回スクロールラップの外
    側に形成される密閉空間に開口させる開口部と前記背圧
    室に開口させる開口部とを備えた流路を、前記旋回スク
    ロールもしくは前記固定スクロールに設け、前記固定ス
    クロールラップの外線と前記旋回スクロールラップの内
    線とが該固定スクロールラップの外線巻き始め部での接
    触に至るまでに、前記固定スクロールラップの内線と前
    記旋回スクロールラップの外線の接触部から前記固定ス
    クロールラップの内線側を少なくとも一部切り欠いて構
    成したことを特徴とするスクロール流体機械。
  5. 【請求項5】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
    形成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間の内前記旋回スクロールラップの内
    側に形成される密閉空間につながる開口部と前記背圧室
    につながる開口部とを備えた流路を、前記旋回スクロー
    ルもしくは前記固定スクロールに設け、前記固定スクロ
    ールラップの内線と前記旋回スクロールラップの外線と
    が該旋回スクロールラップの外線巻き始め部での接触に
    至るまでに、前記固定スクロールラップの外線と前記旋
    回スクロールラップの内線の接触部から前記旋回スクロ
    ールラップの内線側を少なくとも一部切り欠いて構成し
    たことを特徴とするスクロール流体機械。
  6. 【請求項6】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
    形成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間の内前記旋回スクロールラップの外
    側に形成される密閉空間につながる開口部と前記背圧室
    につながる開口部とを備えた流路を、前記旋回スクロー
    ルもしくは前記固定スクロールに設け、前記固定スクロ
    ールラップの外線と前記旋回スクロールラップの内線と
    が前記固定スクロールラップの外線巻き始め部での接触
    に至る前に、前記旋回スクロールラップの外側に形成さ
    れる密閉空間に開口する位置に吐出ポート、もしくは、
    吐出ポートを設けないスクロールの中央部に段差部を設
    けて構成したことを特徴とするスクロール流体機械。
  7. 【請求項7】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
    形成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間の内前記旋回スクロールラップの内
    側に形成される密閉空間につながる開口部と前記背圧室
    につながる開口部とを備えた流路を、前記旋回スクロー
    ルもしくは前記固定スクロールに設け、前記固定スクロ
    ールラップの内線と前記旋回スクロールラップの外線と
    が前記旋回スクロールラップの外線巻き始め部での接触
    に至る前に、前記旋回スクロールラップの内側に形成さ
    れる密閉空間に開口する位置に吐出ポート、もしくは、
    吐出ポートを設けないスクロールの中央部に段差部を設
    けて構成したことを特徴とするスクロール流体機械。
  8. 【請求項8】端板と該端板に立設する渦巻状のスクロー
    ルラップを有し、該スクロールラップの立設する方向で
    ある軸線方向に垂直な面内を自転せずに旋回運動する旋
    回スクロールと、端板と該端板に立設する渦巻状のスク
    ロールラップを有し、少なくとも前記軸線方向に垂直な
    面内方向における運動が概略規制される固定スクロール
    と、前記旋回スクロールもしくは前記固定スクロールの
    背面に流体圧を作用させるため流体を充満させる背圧室
    とを備え、概略閉塞し、容積が縮小可能な一対の密閉空
    間を、前記旋回スクロールと前記固定スクロールにより
    形成するスクロール流体機械において、 前記一対の密閉空間のいずれかにつながる開口部と前記
    背圧室につながる開口部とを備えた流路を、前記旋回ス
    クロールもしくは前記固定スクロールに設け、前記流路
    の密閉空間側の開口部が存在する密閉空間と吐出空間と
    を間欠的に連通させる手段を前記固定スクロールの中央
    部付近に設けたことを特徴としたスクロール流体機械。
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