JP2002194497A - Si脱酸鋼とその製造方法 - Google Patents

Si脱酸鋼とその製造方法

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JP2002194497A
JP2002194497A JP2000388652A JP2000388652A JP2002194497A JP 2002194497 A JP2002194497 A JP 2002194497A JP 2000388652 A JP2000388652 A JP 2000388652A JP 2000388652 A JP2000388652 A JP 2000388652A JP 2002194497 A JP2002194497 A JP 2002194497A
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JP2000388652A
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Takayuki Nishi
隆之 西
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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    • Y02P10/20Recycling

Abstract

(57)【要約】 【課題】 Si脱酸鋼中の全酸素濃度を15ppm以下に
低減できるSi脱酸鋼の製造方法とこの方法を使用して
製造されたSi脱酸鋼を提供する。 【解決手段】 (1)鋼中に質量%で[Si]:0.0
5〜4.0%、[Al]:0.0030%以下、[C
a]:0.0002%以下、[Mg]:0.0002%
以下、[Ti]:0.0010%以下、[Zr]:0.
0001%以下、および[REM]:0.0005%以
下、T[O]:0.0015%以下含有する。(2)溶
鋼中にSiを0.05〜4.0質量%含有させてスラグ
精錬によってSi脱酸鋼を製造する方法であって、前記
スラグ精錬の際に使用するスラグがNa2O、K2O、L
2OおよびZrO2の一種以上を合計濃度で10質量%
以下含有し、スラグ塩基度(CaO/SiO2質量
比):2.0以下、Al23濃度:10質量%以下、M
gO濃度:20質量%以下、FeOとMnOとの合計濃
度:8質量%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼中の全酸素濃度
を極めて低く低減できるSi脱酸鋼とその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】Si脱酸鋼は、Siが鋼材としての必要
成分であると同時に、溶鋼中での酸素との親和力が大き
く鋼を脱酸する機能を有することから、広く用いられて
いる。一般にSi脱酸鋼の鋼中のSi濃度はAl脱酸鋼
のAl濃度に対して数倍ないし数十倍高いが、鋼中の全
酸素濃度はAl脱酸鋼よりも高くなる。
【0003】一方、Al脱酸鋼は、脱酸速度が大きく到
達する全酸素濃度も低く、かつAl添加量で制御できる
という特徴を有するが、全酸素濃度として検出される酸
素は、酸化物系介在物となって残留しているものが大部
分であり、高い加工性や疲労特性、結晶粒制御や表面性
状を要求される清浄鋼では、Si脱酸鋼が使用されてき
た。
【0004】Si脱酸鋼は、全酸素濃度が高いものが多
い。しかし、検出される酸素は、酸化物系介在物を形成
するものと、溶存している状態のもの、または後の熱処
理等で微細酸化物として析出するものとが、それぞれ大
略半分程度である。
【0005】前者の酸化物系介在物については、上述の
鋼質に悪影響を及ぼさないような組成・形態に調整す
る、いわゆる介在物形態制御を行うことにより無害化を
図ることが一般的である。しかしながら、このような介
在物形態制御を行うには、溶鋼組成、スラグ組成、精錬
温度およびそれを実現する精錬プロセスが開発・適用さ
れており、さらなる鋼質の向上には新たな着想に基づく
介在物の低減と組成・形態を制御する方法が望まれてい
た。
【0006】後者の溶存酸素は、後の熱処理等の工程で
析出する可能性があるため、低い方が望ましかった。そ
のため、Si脱酸にはスラグと溶鋼との反応を利用して
全酸素濃度を下げることが必要となり、取鍋スラグの組
成制御がより積極的に行われる。すなわち、転炉等の製
鋼炉より出鋼される段階でSiを添加して溶鋼の脱酸の
みならずスラグ中の低級酸化物を還元したり、取鍋に流
出するスラグを低減したり、あるいは媒溶剤として生石
灰、ドロマイト、珪砂、蛍石等を添加するなどの方法に
より取鍋スラグ組成の制御が行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
で得られた鋼中の全酸素濃度は比較的高く、介在物を十
分低減できる技術ではなかった。
【0008】すなわち、Si脱酸鋼ではスラグ精錬を行
っても、なお除去できる酸素濃度には限界があり、これ
を下げるためは鋼中に強脱酸元素であるAl、Ca、M
g、Ti、Zr、希土類元素(La、Ce、Nd等を意
味する。以下REMと略記し、濃度は左記元素の合計
(質量%)で表す)を微量ではあっても添加制御または
スラグ精錬によって制御する必要があった。
【0009】また、全酸素濃度に寄与する酸化物系介在
物を加工性や疲労特性といった鋼質に悪影響を及ぼさな
いように延性組成に制御するには、精錬段階で溶鋼組成
やスラグ組成を調整して鋼中の酸素濃度を上げるような
操作が必要となり、結果として全酸素濃度は0.001
5質量%を上回ることになり、鋼の低酸素化には限界が
あった。
【0010】本発明の目的は、Si脱酸鋼中の全酸素濃
度を0.0015質量%(以下、15質量ppmまたは単
に15ppmともいう)以下に低減できるSi脱酸鋼とそ
の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】Si脱酸鋼で従来にない
清浄性を得るためには、鋼中に強脱酸元素であるAl、
Ca、Mg、Ti、Zr、およびREMが一定濃度以下
の可及的少量しか含まれない状態で全酸素濃度を減少さ
せることが可能となれば、酸化物系介在物量を低減で
き、しかも溶存酸素量も低減が可能となり、介在物形態
制御も行うことができる。
【0012】本発明者は、以上の着想を基に、Si脱酸
鋼中の全酸素濃度を15ppm以下に低減できる製造方法
を検討した結果、下記の知見を得た。 (A)溶鋼中のSiと酸素の親和力は、Alと比較して
小さく目標の全酸素濃度まで低減するのは困難である。
【0013】(B)しかし、Si脱酸で生成する脱酸生
成物を複合酸化物として安定な状態にすることにより、
取鍋スラグ中のSiO2活量を充分に低い状態にし、溶
鋼中の全酸素濃度を低下することができる。
【0014】(C)Na2O、K2OまたはLi2O等の
アルカリ金属酸化物は、強塩基性を示す成分であり、S
iO2と容易に複合酸化物を形成しやすい性質を有し、
スラグ中にあってはSiO2の活量を引き下げる成分と
しての機能を発揮する。
【0015】またZrO2は、それ自身は安定な酸化物
であるが、アルカリ金属の酸化物と同様にSiO2との
複合酸化物を形成しやすい性質を有し、スラグ中にあっ
てはSiO2の活量を引き下げる成分としての機能を発
揮する。
【0016】本発明は、以上の知見に基づいてなされた
もので、その要旨は、下記のとおりである。 (1)鋼中に質量%で[Si]:0.05〜4.0%、
[Al]:0.0030%以下、[Ca]:0.000
2%以下、[Mg]:0.0002%以下、[Ti]:
0.0010%以下、[Zr]:0.0001%以下、
および[REM]:0.0005%以下、T[O]:
0.0015%以下含有することを特徴とする清浄性に
優れたSi脱酸鋼。
【0017】(2)溶鋼中にSiを0.05〜4.0質
量%含有させてスラグ精錬によってSi脱酸鋼を製造す
る方法であって、前記スラグ精錬の際に使用するスラグ
がNa2O、K2O、Li2OおよびZrO2の一種以上を
合計濃度で10質量%以下含有し、スラグ塩基度(Ca
O/SiO2質量比):2.0以下、Al23濃度:1
0質量%以下、MgO濃度:20質量%以下、FeOと
MnOとの合計濃度:8質量%以下であることを特徴と
するSi脱酸鋼の製造方法。
【0018】
【発明の実施の形態】[Si]:0.25質量%(以
下、単に%表示で質量%を示す)、[C]:0.70〜
0.80%含有する質量15kgの溶鋼を保持が可能で
あり、鋼中の全酸素濃度および微量の強脱酸元素濃度を
調整可能な試験装置にて実験を行った。全酸素濃度の調
整には、小型の試験装置で可能となる減圧下C脱酸処理
を行い、微量の強脱酸元素濃度の調整には、濃度が高い
領域では合金成分の添加量を調整し、低い領域では添加
した合金や耐火物からの汚染がないように配慮した。
【0019】このようにして得られた鋼中の全酸素濃度
が低く、かつ強脱酸元素が調整されたSi脱酸鋼は、1
30mmφの丸鋳片を5.5mmφの丸棒まで圧延した。全
酸素濃度および清浄性と介在物の組成とを調査した。清
浄性は、圧延長手方向の幅1μm以上の介在物個数を1
65mm2の視野内で計数し、その計数値Nと、同様の方
法で作成した全酸素濃度:20〜30ppmの従来試料の
計数平均値Noとの介在物個数比(N/No)を指標と
した。
【0020】介在物組成は、清浄度を測定した試料中に
観察される幅1μm以上の介在物を無作為に20個選
び、エネルギー分散型のX線マイクロアナライザーで分
析を行いその平均値から求めた。
【0021】図1は、鋼中の全酸素濃度と介在物個数比
(N/No)との関係を示すグラフである。なお、この
試験における鋼の強脱酸元素濃度は、[Al]:0.0
001〜0.0009%、[Ca]:0.00005〜
0.00018%、[Mg]:0.0001%以下、
[Ti]:0.0001〜0.0004%、[Zr]:
0.0001%以下、[REM]:0.0005%以下
であった。
【0022】同図に示すように、鋼中の全酸素濃度が
0.0015%未満となると、介在物個数比が減少す
る。この理由は、幅1μm以上の介在物量が減少したこ
と、および介在物の幅が1μm未満のより微細なものに
シフトしたこと、によるものと考えられる。幅1μm以
上の介在物個数が減少することにより、加工性の向上や
疲労特性の向上が期待できる。
【0023】次に同じ試験装置にて以下の手順で実験を
行った。 (1)[Si]:0.25%、[C]:0.75%含有
する鋼を使用して、全酸素濃度が0.0011〜0.0
013%になるようにあらかじめ調整した。 (2)上記強脱酸元素をそれぞれ所定量添加して濃度を
調整したときの、介在物組成を調査した。なお、介在物
組成の調査は、強脱酸元素を添加後所定時間保定した後
の溶鋼をボンブサンプルにて汲み上げ採取したサンプル
を使用して行った。また、サンプル中の介在物の内で基
本組成がSiO2からなる介在物を無作為に20個選択
し、その介在物中の各元素濃度を分析しその平均値をも
とめ、その酸化物に換算して示した。Tiの酸化物につ
いてはTiO2に換算した。[REM]については、分
析をより確実に行えるように添加金属としてCeを用い
たが、その金属濃度を[REM]と表記している。一
方、この酸化物はRe23と表記している。
【0024】図2は、鋼中の[Al]濃度と介在物中の
Al23濃度との関係を示すグラフである。なお、エラ
ーバーは異常値を除いた最大値および最小値である(以
下の図3〜7も同様である)。
【0025】同図に示すように、鋼中の[Al]濃度が
0.003%以下では、介在物中のAl23濃度が低
く、特に0.001%以下ではAl23濃度が顕著に低
い。一方、鋼中の[Al]濃度が0.003%を超える
と、介在物中のAl23濃度は平均値および最大値とも
著しく高くなる。
【0026】図3は、鋼中の[Ca]濃度と介在物中の
CaO濃度との関係を示すグラフである。同図に示すよ
うに、鋼中の[Ca]濃度が0.0002%以下では、
介在物中のCaO濃度が低く、極端に高いCaO濃度を
有するSiO2系介在物は観察されない。一方、鋼中の
[Ca]濃度が0.0002%を超えると、介在物中の
CaO濃度が平均値および最大値ともに著しく高くな
る。
【0027】図4は、鋼中の[Mg]濃度と介在物中の
MgO濃度との関係を示すグラフである。同図に示すよ
うに、鋼中の[Mg]濃度が0.0002%以下では、
介在物中のMgO濃度が低く、極端に高いMgO濃度を
有するSiO2系介在物は観察されない。一方、鋼中の
[Mg]濃度が0.0002%を超えると、介在物中M
gO濃度が平均値および最大値ともに著しく高くなる。
【0028】図5は、鋼中の[Ti]濃度と介在物中の
TiO2濃度との関係を示すグラフである。同図に示す
ように、鋼中の[Ti]濃度が0.001%以下では、
介在物中のTiO2濃度が低く、極端に高いTiO2濃度
を有するSiO2系介在物は観察されない。一方、鋼中
の[Ti]濃度が0.001%を超えると、介在物中の
TiO2濃度が平均値および最大値とも著しく高くな
る。
【0029】図6は、鋼中の[Zr]濃度と介在物中の
ZrO2濃度との関係を示すグラフである。同図に示す
ように、鋼中の[Zr]濃度が0.0001%以下で
は、介在物中のZrO2濃度が低く、極端に高いZrO2
濃度を有するSiO2系介在物は観察されない。一方、
鋼中の[Zr]濃度が0.0001%を超えると、介在
物中のZrO2濃度が平均値および最大値ともに著しく
高くなる。
【0030】図7は、鋼中の[REM]濃度と介在物中
のRe23濃度との関係を示すグラフである。同図に示
すように、鋼中の[REM]濃度が0.0005%以下
では、介在物中のRe23濃度が低く、極端に高いRe
23濃度を有するSiO2系介在物は観察されない。一
方、鋼中の[REM]濃度が0.0005%を超える
と、介在物中のRe23濃度は平均値および最大値とも
に著しく高くなる。
【0031】次に鋼中の[Si]濃度についてのべる。
[C]:0.75%、[Mn]:0.50%含有する鋼
を使用して、種々の鋼中の[Si]濃度になるようにS
i脱酸して鋼中の全酸素濃度(T[O])が0.001
1〜0.0013%になるように、前記試験装置を用い
てサンプルを試作した。比較サンプルとして、鋼中の
[Al]濃度が0.0031〜0.0035%になるよ
うAl添加し、T[O]が0.0011〜0.0013
%となるように同様に試作した。この両者の試作サンプ
ルの清浄度を比較した。清浄性は、上記サンプルを圧延
加工後に圧延長手方向の幅1μm以上の介在物個数を1
65mm2の視野内で計数し、その計数値Nと、上記比較
サンプルを圧延加工後に同様に計数した計数平均値No
との介在物個数比(N/No)を指標とした。
【0032】なお、この試験における鋼中の強脱酸元素
濃度は、[Al]:0.0001〜0.0009%、
[Ca]:0.00005〜0.00018%、[M
g]:0.0001%以下、[Ti]:0.0001〜
0.0004%、[Zr]:0.0001%以下、[R
EM]:0.0005%以下であった。
【0033】図8は、鋼中の[Si]濃度と介在物個数
比との関係を示すグラフである。同図に示すように、鋼
中に強脱酸元素として[Al]を含有する鋼と比較し
て、鋼中の[Si]濃度が0.05〜4.0%の広い範
囲に渡って、介在物個数比が1未満であり清浄性が良好
である。なお、鋼中の[Si]濃度が0.05%未満で
は、Si脱酸が弱くなり、実質的にSI脱酸とはいえな
い。
【0034】また、[Si]濃度が4.0%を超える
と、Si脱酸の影響が強くなり、実質微量の強脱酸元素
の影響が少なくなる。鋼中の[Si]濃度の好適範囲
は、0.10〜2.0%である。
【0035】鋼中の[C]濃度は、1.2%以下が望ま
しい。1.2%を超えるとSi脱酸に影響するおそれが
ある。次に、15kg溶鋼規模試験装置を使用して、鋼
中の全酸素濃度を低減させることを目的とした取鍋精錬
実験を下記の手順で行った。
【0036】(1)溶鋼組成としてC:0.45〜0.
55%、Mn:0.45〜0.55%、全酸素:0.0
03〜0.0050%含有するSi未添加鋼を1520
〜1550℃で溶解した。ここに種々の組成に配合した
フラックスを添加した後、さらに種々の量のSiをFe
−Si合金の形態で添加し、スラグ組成が溶鋼中の全酸
素濃度に及ぼす影響を調査した。
【0037】(2)スラグ組成の基本成分はCaO−S
iO2−Al23−MgO−CaF2であり、そこにNa
2O、K2OおよびLi2Oをそれぞれの炭酸塩の試薬
で、ZrO2を酸化物の試薬で配合した。
【0038】図9は、スラグ中の(アルカリ金属酸化
物)の配合量と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラ
フである。なお、基本スラグ組成は(CaO):33〜
40%、(SiO2):33〜40%、(Al23):
2〜5%、(MgO):12〜15%、(CaF2):
2〜5%および不可避的に含まれる(FeO)、(Mn
O)およびその他不純物である。
【0039】また、このとき溶鋼中の[Si]濃度は
0.15〜0.18%の範囲である。図9に示すよう
に、(Na2O)、(K2O)および(Li2O)の(ア
ルカリ金属酸化物)の配合量を増加させると溶鋼中の全
酸素濃度が無配合に比べて低減し、上記アルカリ金属酸
化物の合計濃度が10%でその低減効果は飽和する。
【0040】また、合計濃度が10%を越えて配合する
と、スラグからの蒸発物が著しく増加することが観察さ
れ、蒸発により(アルカリ金属酸化物)濃度が減少し、
実験後の組成は配合量の1/2〜1/3まで減少した。
【0041】図10は、スラグ中の(ZrO2)の配合
量と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
なお、基本スラグ組成は(CaO):33〜40%、
(SiO2):33〜40%、(Al23):2〜5
%、(MgO):12〜15%、(CaF2):2〜5
%および不可避的に含まれる(FeO)、(MnO)お
よびその他不純物である。
【0042】また、このときの溶鋼中の[Si]濃度は
0.15〜0.18%の範囲である。図10に示すよう
に、ZrO2を添加すると溶鋼中の全酸素濃度は無配合
に比べて低減し、ほぼ10%でその低減効果は飽和し
た。また10%を越えて配合するとスラグの固化が観察
された。
【0043】図11は、スラグ中の(ZrO2)配合量
をパラメータとしたスラグ中の(Na2O)濃度と溶鋼
中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。なお、基
本スラグ組成は(CaO):33〜40%、(Si
2):33〜40%、(Al23):2〜5%、(M
gO):12〜15%、(CaF2):2〜5%および
不可避的に含まれる(FeO)、(MnO)およびその
他不純物である。
【0044】また、このときの溶鋼中の[Si]濃度は
0.15〜0.18%の範囲である。図11に示したよ
うに、(Na2O)および(ZrO2)の合計濃度が10
%以下の領域で、(Na2O)および(ZrO2)の配合
量の増加にともない溶鋼中の全酸素濃度が低減した。
【0045】また同図に示すように、(ZrO2)の配
合量が多いほど、より溶鋼中の全酸素濃度が低くなっ
た。この結果から、Na2O、K2OおよびLi2Oの蒸
発損失を抑制しながらさらに溶鋼中の全酸素濃度を下げ
るには、ZrO2との複合添加が有効であることがわか
った。
【0046】次に、15kg溶鋼規模試験装置を使用し
て、Na2O、K2O、Li2OおよびZrO2添加が有効
に機能する溶鋼中の[Si]濃度を調査することを目的
とした取鍋精錬実験を下記の手順で行った。
【0047】(1)溶鋼組成としてC:0.45〜0.
55%、Mn:0.45〜0.55%、全酸素:0.0
03〜0.0050%含有するSi未添加鋼を1520
〜1550℃で溶解した。ここに種々の組成に配合した
フラックスを添加した後、さらに種々の量のSiをFe
−Si合金の形態で添加し、スラグ組成が溶鋼中の全酸
素濃度に及ぼす影響を調査した。
【0048】(2)スラグ組成の基本成分はCaO−S
iO2−Al23−MgO−CaF2であり、そこにNa
2O、K2OおよびLi2Oをそれぞれの炭酸塩の試薬
で、ZrO2を酸化物の試薬で配合した。
【0049】図12は、(Na2O):5%、(Li
2O):1%および(ZrO2):1%になるように配合
したスラグを使用または使用しないときの溶鋼中の[S
i]濃度と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラフで
ある。
【0050】なお、スラグ組成は塩基度(CaO/Si
2質量比):0.9〜0.95、(Al23):4〜
5%、(MgO):10〜12%、(CaF2):3
%、(FeO)と(MnO)の合計濃度:2〜3%の範
囲であった。
【0051】図12に示すように、(Na2O):5
%、(Li2O):1%および(ZrO 2):1%になる
ように配合したスラグを使用した場合(●)は、これら
を配合しない場合(○)に比べて溶鋼中の[Si]濃度
が4.0%以下で全酸素濃度の低減効果が顕在化し、溶
鋼中の[Si]濃度が0.1〜1.5%の範囲でその低
減効果が顕著となった。
【0052】一方、溶鋼中の[Si]濃度が0.05%
未満では、Si脱酸そのものの効果が明確でなかった。
次に、15kg溶鋼規模試験装置を使用して、Na
2O、K2O、Li2OおよびZrO2の添加が有効に機能
するスラグ組成を調査することを目的とした取鍋精錬実
験を下記の手順で行った。
【0053】(1)溶鋼組成としてC:0.65〜0.
75%、Mn:0.40〜0.50%、全酸素:0.0
025〜0.0040%含有するSi未添加鋼を152
0〜1550℃で溶解した。ここに種々の組成に配合し
たフラックスを添加した後、さらに種々の量のSiをF
e−Si合金の形態で添加し、スラグ組成が溶鋼中の全
酸素濃度に及ぼす影響を調査した。
【0054】(2)スラグ組成の基本成分はCaO−S
iO2−Al23−MgO−CaF2であり、そこにNa
2O、K2OおよびLi2Oをそれぞれの炭酸塩の試薬
で、ZrO2を酸化物の試薬で配合した。
【0055】図13は、(Na2O):5%、(Li
2O):1%および(ZrO2):1%になるように配合
したスラグを使用または使用しないときのスラグ塩基度
(CaO/SiO2質量比)と溶鋼中の全酸素濃度との
関係を示すグラフである。
【0056】なお、このときのスラグ組成は(Al
23):4〜5%、(MgO):10〜12%、(Ca
2):3%、(FeO)と(MnO)との合計濃度:
2〜3%であり、溶鋼中の[Si]濃度は0.15〜
0.18%の範囲であった。
【0057】図13に示すように、(Na2O):5
%、(Li2O):1%および(ZrO 2):1%になる
ように配合したスラグを使用した場合(●)は、使用し
ない場合(○)に比べてスラグ塩基度(CaO/SiO
2質量比)が2.0以下で全酸素濃度の低減効果が顕在
化し、スラグ塩基度(CaO/SiO2質量比)が低く
なるほどその低減効果が顕著になった。
【0058】一方、スラグ塩基度(CaO/SiO2
量比)が0.35未満になるとルツボに使用したMgO
耐火物の溶損が激しくなるおそれがあり、0.35以上
が好ましい。
【0059】スラグ塩基度(CaO/SiO2質量比)
のさらに望ましい範囲は0.5〜1.0の範囲である。
図14は、(Na2O):5%、(Li2O):1%およ
び(ZrO2):1%になるように配合したスラグを使
用または使用しないときのスラグ中の(Al23)濃度
と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
【0060】なお、このときのスラグ組成はスラグ塩基
度(CaO/SiO2質量比):0.9〜0.95、
(MgO):10〜12%、(CaF2):3%、(F
eO)と(MnO)との合計濃度:2〜3%であり、溶
鋼中の[Si]濃度は0.15〜0.18%の範囲であ
った。
【0061】図14に示すように、(Na2O):5
%、(Li2O):1%および(ZrO 2):1%になる
ように配合したスラグを使用した場合(●)は、使用し
ない場合(○)に比べてスラグ中の(Al23)濃度が
10%以下で全酸素濃度の低減効果が顕在化し、(Al
23)濃度が5%以下でその低減効果が顕著になった。
【0062】なお、実際の製鋼スラグにあっては、スラ
グ中の(Al23)濃度は耐火物、媒溶剤あるいは成分
調整のための合金鉄中に含まれる少量のAlの酸化によ
って不可避的に変化するため下限を限定することは困難
である。
【0063】図15は、(Na2O):5%、(Li
2O):1%および(ZrO2):1%になるように配合
したスラグを使用または使用しないときのスラグ中の
(MgO)濃度と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグ
ラフである。
【0064】なお、このときのスラグ組成はスラグ塩基
度(CaO/SiO2質量比):0.9〜0.95、
(Al23):3〜4%、(CaF2):3%、(Fe
O)と(MnO)との合計濃度:2〜3%であり、溶鋼
中の[Si]濃度は0.15〜0.18%の範囲であっ
た。
【0065】図15に示すように、(Na2O):5
%、(Li2O):1%および(ZrO 2):1%になる
ように配合したスラグを使用した場合(●)は、使用し
ない場合(○)に比べてスラグ中の(MgO)濃度が2
0%以下で全酸素濃度の低減効果が顕在化する。
【0066】なお、スラグ中の(MgO)濃度が5%未
満でも本発明の効果は維持されているものと考えられる
が、実際の製鋼スラグにあっては、スラグ中の(Mg
O)は耐火物の溶損防止の観点から必要な構成成分と考
えられスラグ中の(MgO)濃度の下限濃度は5%が望
ましい。
【0067】図16は、(Na2O):5%、(Li
2O):1%および(ZrO2):1%になるように配合
したスラグを使用または使用しないときのスラグ中の
(FeO)と(MnO)との合計濃度と溶鋼中の全酸素
濃度との関係を示すグラフである。
【0068】なお、このときのスラグ組成はスラグ塩基
度(CaO/SiO2質量比):0.9〜0.95、
(Al23):3〜4%、(CaF2):3%、(Mg
O):10〜13%であり、溶鋼中の[Si]濃度は
0.15〜0.18%の範囲であった。
【0069】図16に示すように、(Na2O):5
%、(Li2O):1%および(ZrO 2):1%になる
ように配合したスラグを使用した場合(●)は、使用し
ない場合(○)に比べてスラグ中の(FeO+MnO)
濃度が8%以下で全酸素濃度の低減効果が顕在化する。
【0070】なお、スラグ中の(CaF2)濃度につい
ては、本発明の全酸素濃度の低減効果に影響を及ぼさな
いため、適正濃度範囲を特に定めない。
【0071】
【実施例1】70質量トン容量の転炉を用いて脱炭終了
後、転炉出鋼時にSiおよびMnを添加し、さらにスラ
グ組成を調整後、スラグ精錬によりSi脱酸処理を行っ
た。
【0072】スラグ精錬のときの溶鋼組成は、[C]:
0.65〜0.85%、[Mn]:0.40〜0.60
%、および[Si]:0.18〜0.25%であった。
また、スラグ組成は、転炉滓の除滓、媒溶剤添加、取鍋
耐火物溶損および脱酸剤の添加により調整した。
【0073】なお、スラグ中へのNa2OおよびZrO2
の添加は媒溶剤の添加の段階で同時に行った。Na2
源としてソーダ灰を使用し、SiO2を主成分とする珪
砂と予め所定量になるよう混合して添加した。またZr
2源として廃ジルコンレンガを適当な粒径に砕いたも
のを媒溶剤として添加した。
【0074】Na2OおよびZrO2を添加した本発明例
のスラグの組成は、塩基度(CaO/SiO2質量
比):0.80〜0.95、(Na2O):4%、(Z
rO2):1%、(Al23):3〜4%、(Mg
O):9〜15%、(FeO)と(MnO)との合計濃
度:2.0〜5.0%および不可避的不純物であった。
【0075】一方、Na2OおよびZrO2を添加してい
ない比較例のスラグの組成は、塩基度(CaO/SiO
2質量比):0.80〜0.95、(Na2O):0.1
%以下、(ZrO2):0.1%以下、(Al23):
3〜4%、(MgO):9〜15%、(FeO)と(M
nO)との合計濃度:2.0〜5.0%および不可避的
不純物であった。
【0076】スラグ精錬された溶鋼は、常法の連続鋳造
法にて連続鋳造された。連続鋳造後、さらに熱間圧延お
よび鍛造を経て、17mmφの条鋼素材に圧延された段階
で、適当な部位より7箇所採取し、鋼中の全酸素濃度他
の測定を行った。
【0077】全酸素濃度他の測定値は、各7箇所の平均
値とそのバラツキ(最大値および最小値)を求めた。図
17は、(Na2O):4%および(ZrO2):1%に
なるように配合したスラグと配合しない場合における鋼
中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
【0078】同図に示すように、本発明例では鋼中の全
酸素濃度を15ppm以下にすることができた。一方、比
較例では鋼中の全酸素濃度が15ppmを超えた結果とな
った。
【0079】
【実施例2】鋼中の[Si]濃度が0.15〜0.25
%、[C]濃度が0.65〜0.85%の鋼を実施例1
のスラグ精錬方法で溶製し、全酸素濃度(T[O])が
0.0011〜0.0015%になるように製造した鋼
を、連続鋳造し、熱間圧延および鍛造を経て、5.5mm
φの線材に加工して、そのときの全酸素濃度および清浄
度を調査した。長手方向にn数3〜5で分析試料を採取
して全酸素濃度および清浄度の平均値を用いた。清浄度
の調査方法は、被顕面積165mm2の試料を線材の両端
部分および中央部分の適当な位置から採取し、幅1μm
以上の介在物個数を計数した。比較例は、任意のスラグ
精錬方法で、上記組成に精錬し、また適宜強脱酸元素濃
度の添加やスラグ組成制御による調整を行った結果、強
脱酸元素が本発明例を外れた場合である。
【0080】表1に本発明例および比較例における全酸
素濃度(T[O])、強脱酸元素濃度、清浄度および介
在物組成の関係を示す。なお、清浄度は、測定した介在
物個数Nと、比較例2における介在物個数Noとの比で
ある介在物個数比N/Noで表した。また介在物組成に
ついては、エネルギー分散型X線マイクロアナライザー
で組成分析を行った。また、介在物組成形態制御性は、
基本組成がSiO2からなる介在物において、強脱酸元
素の酸化物が51質量%以上を含む幅1μm以上の介在
物が20個中4個以上検出された場合を×、20個中1
個から4個未満検出された場合を△、1個未満(検出さ
れない場合を意味する)を○、として評価した。
【0081】本発明例1、2は、鋼中の全酸素濃度が低
く、介在物個数比も小さく、強脱酸元素に由来する介在
物もなかった。本発明例3は、Al23系介在物が若干
検出されたが全酸素濃度が低く、介在物個数比も比較的
小さかった。
【0082】一方比較例1は、鋼中の全酸素濃度が15
ppmを越えた場合であるが、介在物個数比が大であっ
た。比較例2は鋼中の[Al]が31.5ppmの場合で
あるが、全酸素濃度が低い割に介在物個数比が大であ
り、Al23系介在物が多く検出された。比較例3は、
鋼中の[Ca]濃度が2.3ppmの場合であるが、介在
物個数比が大であり、CaO系介在物が多く検出され
た。比較例4は、[Mg]濃度が2.2ppmの場合であ
るが、介在物個数比が大であり、MgO系介在物が多く
検出された。比較例5は、鋼中の[Ti]濃度が11.
0ppmの場合であるが、介在物個数比が大であり、Ti
2系介在物が多く検出された。比較例6は、鋼中の
[Zr]濃度が1.4ppmの場合であるが、介在物個数
比が大であり、ZrO2系介在物が多く検出された。比
較例7は鋼中の[REM]濃度が5.3ppmの場合であ
るが、介在物個数比が大であり、REM酸化物系介在物が
多く検出された。
【0083】
【表1】
【0084】
【発明の効果】本発明により、Si脱酸鋼中の全酸素濃
度を15ppm以下に低減できるSi脱酸鋼とその製造方
法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】鋼中の全酸素濃度と介在物個数比(N/No)
との関係を示すグラフである。
【図2】鋼中の[Al]濃度と介在物中のAl23濃度
との関係を示すグラフである。
【図3】鋼中の[Ca]濃度と介在物中のCaO濃度と
の関係を示すグラフである。
【図4】鋼中の[Mg]濃度と介在物中のMgO濃度と
の関係を示すグラフである。
【図5】鋼中の[Ti]濃度と介在物中のTiO2濃度
との関係を示すグラフである。
【図6】鋼中の[Zr]濃度と介在物中のZrO2濃度
との関係を示すグラフである。
【図7】鋼中の[REM]濃度と介在物中のRe23
度との関係を示すグラフである。
【図8】鋼中の[Si]濃度と介在物個数比との関係を
示すグラフである。
【図9】スラグ中の(アルカリ金属酸化物)の配合量と
溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
【図10】スラグ中の(ZrO2)の配合量と溶鋼中の
全酸素濃度との関係を示すグラフである。
【図11】スラグ中の(ZrO2)配合量をパラメータ
としたスラグ中の(Na2O)濃度と溶鋼中の全酸素濃
度との関係を示すグラフである。
【図12】(Na2O):5%、(Li2O):1%およ
び(ZrO2):1%になるように配合したスラグを使
用または使用しないときの溶鋼中の[Si]濃度と溶鋼
中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
【図13】(Na2O):5%、(Li2O):1%およ
び(ZrO2):1%になるように配合したスラグを使
用または使用しないときのスラグ塩基度(CaO/Si
2質量比)と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラ
フである。
【図14】(Na2O):5%、(Li2O):1%およ
び(ZrO2):1%になるように配合したスラグを使
用または使用しないときのスラグ中の(Al23)濃度
と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
【図15】(Na2O):5%、(Li2O):1%およ
び(ZrO2):1%になるように配合したスラグを使
用または使用しないときのスラグ中の(MgO)濃度と
溶鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
【図16】(Na2O):5%、(Li2O):1%およ
び(ZrO2):1%になるように配合したスラグを使
用または使用しないときのスラグ中の(FeO)と(M
nO)との合計濃度と溶鋼中の全酸素濃度との関係を示
すグラフである。
【図17】(Na2O):4%および(ZrO2):1%
になるように配合したスラグと配合しない場合における
鋼中の全酸素濃度との関係を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22C 38/06 C22C 38/06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼中に質量%で[Si]:0.05〜
    4.0%、[Al]:0.0030%以下、[Ca]:
    0.0002%以下、[Mg]:0.0002%以下、
    [Ti]:0.0010%以下、[Zr]:0.000
    1%以下、および[REM]:0.0005%以下、T
    [O]:0.0015%以下含有することを特徴とする
    清浄性に優れたSi脱酸鋼。
  2. 【請求項2】 溶鋼中にSiを0.05〜4.0質量%
    含有させてスラグ精錬によってSi脱酸鋼を製造する方
    法であって、前記スラグ精錬の際に使用するスラグがN
    2O、K2O、Li2OおよびZrO2の一種以上を合計
    濃度で10質量%以下含有し、スラグ塩基度(CaO/
    SiO2質量比):2.0以下、Al23濃度:10質
    量%以下、MgO濃度:20質量%以下、FeOとMn
    Oとの合計濃度:8質量%以下であることを特徴とする
    Si脱酸鋼の製造方法。
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