JP2002194337A - 撥水撥油性粉体 - Google Patents

撥水撥油性粉体

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JP2002194337A JP2000394373A JP2000394373A JP2002194337A JP 2002194337 A JP2002194337 A JP 2002194337A JP 2000394373 A JP2000394373 A JP 2000394373A JP 2000394373 A JP2000394373 A JP 2000394373A JP 2002194337 A JP2002194337 A JP 2002194337A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 粉体を次の成分(A)及び(B): (A)ゴム弾性を有する皮膜形成性高分子化合物、
(B)一般式(1) (RfCbH2bO)aPO(OM1)3-a (1) (式中、Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアルキル
基、bは1〜12の整数、aは1〜3の整数、M1は水
素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニ
ウムを示す。)で表わされるパーフルオロアルキル基を
有するリン酸エステルで表面処理した撥水撥油性粉体。 【効果】 本発明の撥水撥油性粉体は、撥水・撥油性に
優れ、且つ使用感触、特に肌上でののび、つき、なじ
み、付着性ならびに柔らかさに優れ、これを含有する化
粧料は、耐水性、耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂等
による化粧崩れの防止効果(化粧もち)に優れ、且つ肌
上でののびが良く、特につき、なじみ、付着性ならびに
柔らかさに優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水・撥油性に優
れ、柔らかい感触を有する撥水撥油性粉体及び該粉体を
含有し、肌上でののび、つき、なじみが良く、化粧崩れ
が起こりにくい化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】粉体を含有する化粧料としては、ファン
デーション、白粉、ほほ紅、アイシャドウ、アイブロー
などのメイクアップ化粧品、ボディパウダー、ベビーパ
ウダー等のボディ化粧品等が市販されている。これらの
化粧料においては、肌上におけるのび、つき等の感触並
びに、化粧もちの良さが重要とされる。皮脂による化粧
崩れを防止する目的で、フッ素化合物で粉体を処理し
て、粉体に撥水・撥油性を付与し、化粧もちを向上させ
ることが提案されている(特開昭55−167209号
公報、特開昭62−250074号公報、特開平1−1
80811号公報)。しかしながら、単にフッ素化合物
処理粉体を用いるだけでは、化粧もちは優れるものの、
粉体に撥水・撥油性を付与したことにより粉体と皮膚と
の親和性が低くなり、粉体の肌へのつき、なじみ、付着
性等が低下し、使用感の点で不充分であった。一方、粉
体に優れた付着性、使用感を付与する方法として、ポリ
(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンで粉体
表面を処理することが提案されている(特開平9−30
1826号公報)。この粉体は、付着性に優れている
が、撥油性が十分ではなく、化粧料に配合した場合、耐
皮脂性という点で十分ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、撥水
・撥油性に優れ、且つ使用感触のよい粉体、及び該粉体
を含有し、耐水性及び耐油性が良好で、皮脂等による化
粧崩れの防止効果(化粧もち)に優れ、且つ肌上でのの
びが良く、特につき、なじみ、付着性ならびに柔らかさ
の優れた化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、粉体を特定
の物性を有する高分子化合物及び特定のパーフルオロア
ルキル基を有するリン酸エステルで表面処理した撥水撥
油性粉体及びそれを配合した化粧料が、上記目的を達成
するものであることを見出した。
【0005】本発明は、粉体を次の成分(A)及び
(B): (A)ゴム弾性を有する皮膜形成性高分子化合物、
(B)一般式(1) (RfCbH2bO)aPO(OM1)3-a (1) (式中、Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアルキル
基、bは1〜12の整数、aは1〜3の整数、M1は水
素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニ
ウムを示す。)で表わされるパーフルオロアルキル基を
有するリン酸エステルで表面処理した撥水撥油性粉体を
提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の表面処理を施す粉体は、
通常化粧料に用いられる粉体であって、無機粉末、有機
粉末、パール剤等が使用される。具体的には、無機粉末
としては、タルク、マイカ、カオリン、二酸化チタン、
ケイ酸アルミニウム、無水ケイ酸、酸化亜鉛、炭酸カル
シウム、炭酸マグネシウム、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒
色酸化鉄、群青、セリサイト、酸化アルミニウム、酸化
ジルコニウム、酸化鉄雲母等が挙げられる。有機粉末と
しては、ポリエチレン、ポリスチレン、セルロース、ナ
イロン、アクリル樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、
シルクパウダー等が挙げられる。また、パール剤として
は、雲母チタン、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等が挙げ
られる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて使
用することができる。粉体の形状は平板状、塊状、鱗片
状、球状等の粉体を使用でき、平板状及び球状が特に好
ましい。粉体の一次粒子径は、使用感触等の観点から
0.01〜80μm(測定法:1μm以上はレーザー回折
法、1μm未満はレーザー散乱法で、分散媒としてエタ
ノールを使用して測定する。)、特に0.1〜20μm
が好ましい。
【0007】本発明の撥水撥油性粉体は、このような粉
体を、成分(A)のゴム弾性を有する皮膜形成性高分子
化合物、及び成分(B)のパーフルオルアルキル基を有
するリン酸エステルで表面処理して得られる。
【0008】成分(A)のゴム弾性を有する皮膜形成性
高分子化合物は、温度20℃、相対湿度65%におい
て、伸長率が0〜15%の範囲で破断や塑性変形を生じ
ないゴム弾性を有する皮膜形成性高分子化合物である。
【0009】ここで、伸長率が0〜15%の範囲内で塑
性変形が生じるか否かは、例えば次法で確認することが
できる。すなわち、高分子化合物を、溶融又は溶剤に溶
解してキャストフィルムを作製して、厚さ0.2〜0.
3mm、長さ20mm(測定長)、巾5mmの試料片を用意
し、温度20℃、相対湿度65%の条件下で、応力−歪
み曲線を記録しながら、クロスヘッド速度20mm/min
で1mm(5%)伸長し、その後直ちに同じ速度でクロス
ヘッドを戻す。10分後、再度伸長し、2回目の伸長時
の応力−歪み曲線が1回目の曲線と同じ軌跡を辿れば完
全に回復しており、塑性変形が生じていないことにな
る。これに対し、塑性変形が生じる場合は、1回目の往
復運動ですでにのびが生じているため、2回目の伸長で
は遅れて応力がかかり、結果として応力−歪み曲線は同
じ軌跡を辿らない。硬い高分子化合物や、塑性変形によ
り破断が起こるもろい高分子化合物で粉体表面を被覆し
た場合、変形が小さいため、肌への付着性は向上し得な
いうえに、粉体の感触、特に硬さの点で劣る。
【0010】成分(A)は、共有結合により分子内架橋
が導入された常温、常圧で固体状の重合体、あるいは共
有結合以外の結合により分子間架橋を生じる常温、常圧
で固体状の重合体である。共有結合以外の結合により分
子間架橋を生ずる高分子化合物としては、特開平10−
95705号公報に記載のものが挙げられる。即ち、分
子間に双極子相互作用、水素結合、あるいはイオン結合
を生じる官能基を有する高分子化合物、または、分子内
に親水性セグメントと疎水性セグメントを有する高分子
化合物として設計することができる。
【0011】かかる極性官能基の例として、双極子−双
極子相互作用を生じるものではN−アシルアルキレンイ
ミンやピロリドン等が挙げられ、水素結合を生じるもの
では糖類、ポリビニルアルコール等の水酸基を持つもの
や、ポリ(メタ)アクリルアミド及び、ポリジメチルア
クリルアミド、ポリジエチルアクリルアミド等のC1
4のモノ又はジアルキル(メタ)アクリルアミド重合
体、ポリ−N−モルホリン(メタ)アクリルアミド、ポ
リ−N−ビニルピロリドン、ポリ−N−ビニルアセトア
ミド、ポリアミノ酸等のアミド基を持つもの等が挙げら
れる。またイオン結合を生じるものでは、カルボベタイ
ン、スルホベタイン、ホスホベタイン等のベタイン系ポ
リマーや、(メタ)アクリル酸等のアニオン性モノマー
とN,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート
やN,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルア
ミド等のカチオン性モノマーの共重合体等の両性イオノ
マー及びアミンオキシド等が挙げられる。
【0012】一方、親水性セグメントとして、ポリ(N
−アシルアルキレンイミン)、ポリアルキレングリコー
ル、ポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル及
び糖由来残基等のセグメントや、アクリル酸、メタクリ
ル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレート、四級化ジメチルアミノエチル
メタクリレート、メタクリルアミド、N−t−ブチルア
クリルアミド、マレイン酸、無水マレイン酸、無水マレ
イン酸の半エステル類、クロトン酸、イタコン酸、アク
リルアミド、アクリレートアルコール類、ヒドロキシエ
チルメタクリレート、ジアリルジメチルアンモニウムク
ロライド、ビニルピロリドン、ビニルエーテル類、ビニ
ルピリジン、ビニルイミダゾール、スチレンスルホネー
ト、アリルアルコール、ビニルアルコール、ビニルカプ
ロラクタム及びN−アルキレンカルボベタインから選ば
れる1種又は2種以上の単位から誘導されるセグメント
が挙げられる。好ましくはポリ(N−アシルアルキレン
イミン)、ポリアルキレングリコール、ポリアルキレン
グリコールモノアルキルエーテル及び糖由来残基、アク
リル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジメチルア
ミノエチルメタクリレート、四級化ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート、ビニルピロリドン及びN−アルキレ
ンカルボベタイン等の単位から誘導されるものである。
疎水性セグメントとしては、オルガノポリシロキサン構
造が好ましい。
【0013】成分(A)中の親水性セグメントと疎水性
セグメントの重量比は1/50〜20/1、好ましくは
1/40〜2/1であり、分子量が500〜500,0
00、好ましくは1,000〜300,000のものが
使用感触の点で好ましい。
【0014】このような高分子化合物の具体的な例とし
て、上記公報に記載のポリ(N−アシルアルキレンイミ
ン)変性シリコーン、アルキルピロリドン変性シリコー
ン、糖由来残基を有するシリコーン、シリコーン基を有
するビニル単量体を用いて得られるビニル共重合体等が
挙げられる。
【0015】上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
変性シリコーンは、公知の方法(特開平2−27682
4号公報、特開平4−85334号公報、特開平4−8
5335号公報、特開平5−112423号公報、特開
平7−133352号公報等)により得ることができ、
例えば以下の方法で合成される。まず、ポリ(N−アシ
ルアルキレンイミン)のセグメントは、下式に示すよう
に、一般式(2);
【0016】
【化1】
【0017】(式中、R1は水素原子、炭素数1〜22
のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリ
ール基のいずれかを表し、nは2又は3である。)で表
される環状イミノエーテル化合物(2−オキサゾリン類
あるいは2−オキサジン類)を開環重合することにより
得られる。
【0018】上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)
の分子鎖の分子量は、極性、製造のしやすさの点で15
0〜50,000が好ましいが、更に好ましくは500
〜10,000が適当である。
【0019】かくして、生成する重合活性種と、これと
反応し得る官能基を有するオルガノポリシロキサンとを
反応させることにより、ポリ(N−アシルアルキレンイ
ミン)変性シリコーンを得ることができる。
【0020】上記重合活性種と反応し得る官能基として
は、一級、二級又は三級アミノ基、メルカプト基、ヒド
ロキシル基、カルボキシレート基等が挙げられるが、中
でもアミノ基又はメルカプト基が好適である。分子内に
アミノ基又はメルカプト基を含有するオルガノポリシロ
キサンは、反応性の点で分子量が300〜400,00
0が好ましいが、更に好ましくは800〜250,00
0が適当であり、アミノ基又はメルカプト基は主鎖及び
側鎖の何れの部位に導入されていてもよい。
【0021】また、成分(A)として、オルガノポリシ
ロキサンセグメントの末端又は側鎖として下記一般式
(3);
【0022】
【化2】
【0023】(式中、mは1〜8の整数を示す)で示さ
れる基が結合してなる共重合体を用いることもできる。
【0024】この共重合体においては、一般式(3)で
示される基が結合するケイ素原子数が分子内全ケイ素原
子数の10〜90%(より好ましくは40〜80%)で
あり、重量平均分子量1,000〜500,000(よ
り好ましくは5,000〜300,000)であるのが
好ましい。
【0025】このような共重合体は、例えば前駆体とし
て下記一般式(4)で表されるようなオルガノハイドロ
ジェンポリシロキサンを用い、これと下記一般式(5)
で表されるようなN−アルキレンピロリドンとを反応さ
せる、いわゆるヒドロシリル化反応によって合成するこ
とができる。
【0026】
【化3】
【0027】(式中、R2は同一又は異なって、炭素数
1〜22の飽和アルキル基又はフェニル基を示し、
3、R4及びR5はそれぞれR2と同一の基を示すか又は
炭素数1〜22の飽和アルキル基又はフェニル基から選
ばれる基を示し、fは30〜3,000の整数を示し、
gは60〜1,500の整数を示し、mは前記と同じ)
【0028】更に成分(A)としてオルガノポリシロキ
サンセグメントの末端又は側鎖として、糖由来残基が結
合してなる共重合体を用いることもできる。
【0029】この共重合体において、糖由来残基として
は糖ラクトンアミドアルキル基(糖ラクトン化合物とア
ミノアルキル基がアミド結合した基)が挙げられる。ま
た、オルガノポリシロキサンセグメントとしては、滑ら
かさ、使用感触の点でシリコーン鎖が40〜97重量%
(より好ましくは50〜95重量%)存在し、重量平均
分子量が1,000〜500,000(より好ましくは
5,000〜300,000)であるものが好ましい。
【0030】糖由来残基が結合してなるオルガノポリシ
ロキサンは、例えばアミノアルキル基を少なくとも1個
有するオルガノポリシロキサンに糖ラクトン化合物(ア
ルドン酸又はウロン酸を分子内で脱水環化させたもの)
を反応させてアミド結合を生成せしめることにより製造
される。
【0031】更に、成分(A)としては、シリコーン基
を有するビニル共重合体として以下の3つのセグメント
(i)、(ii)、(iii)からなる共重合体であるもの
も使用できる。
【0032】 (i) 親油性ビニル系重合体からなるセグメント 1〜98重量% (ii) 親水性極性を有するセグメント 1.5〜60重量% (iii) オルガノポリシロキサン構造を有するセグメント0.1〜90重量%
【0033】上記セグメント(i)、(ii)及び(ii
i)からなる共重合体は、特開平3−128311号公
報、特開平3−128312号公報、WO95/060
78、WO95/06079等に同類の共重合体及びそ
の製造法が開示されている。
【0034】(i)の親油性ビニル系重合体からなるセ
グメントを構成するモノマーとしては、C1〜C18アル
コールの(メタ)アクリル酸エステル類、スチレン、ポ
リスチレンマクロマー、酢酸ビニル、塩化ビニル、プロ
ピオン酸ビニル、塩化ビニリデン、α−メチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、ブタジエン、シクロヘキサジ
エン、エチレン、プロピレン、ビニルトルエン、及びこ
れらの混合物が挙げられる。好ましくは、n−ブチルメ
タクリレート、イソブチルメタクリレート、2−エチル
ヘキシルメタクリレート、メチルメタクリレート、t−
ブチルメタクリレート及びそれらの混合物である。
【0035】(ii)の親水性極性を有するセグメントと
しては、前述した親水性セグメントと同様のものが挙げ
られる。
【0036】(iii)のオルガノポリシロキサン構造を
有するセグメントとしては、下記一般式(6);
【0037】
【化4】
【0038】〔式中、Eはセグメント(i)又は(ii)
のセグメントと共重合し得るビニル基を示し、Yは二価
の連結基を示し、R6は水素原子、低級アルキル基、ア
リール基又はアルコキシ基を示し、Z1は平均分子量5
00以上の一価シロキサンポリマー部分を示し、sは0
又は1を示し、tは1〜3の整数を示す〕で表されるオ
ルガノポリシロキサンが挙げられる。このオルガノポリ
シロキサン(6)の重量平均分子量は1,000〜50
0,000が好ましく、5,000〜400,000が
特に好ましく、5,000〜300,000が更に好ま
しい。オルガノポリシロキサン(6)としては下記一般
式(7)〜(12)で示すジメチルポリシロキサンが挙
げられる。
【0039】
【化5】
【0040】〔式中、R10は水素原子又はカルボキシル
基(好ましくは水素原子)を示し、R 11は水素原子、メ
チル基又はカルボキシメチル基(好ましくはメチル基)
を示し、R12はアルキル基、アルコキシ基、アルキルア
ミノ基、アリール基又はヒドロキシ基(好ましくはアル
キル基)を示し、R13は水素原子又はアルキル基を示
し、qは2〜6の整数を示し、pは5〜700の整数
(好ましくは約250)を示し、sは0又は1を示し、
tは1〜3の整数を示す〕
【0041】上記セグメント(i)、(ii)及び(ii
i)を含む共重合体は一括してラジカル重合法で合成す
ることもでき、また、各マクロモノマーをそれぞれ、あ
らかじめ重合しておき、最後に共重合体にすることもで
きる。
【0042】一方、共有結合により分子内架橋が導入さ
れた常温・常圧で固体状の共重合体としては、例えば、
ポリエステル、ポリウレタン、ポリイソプレン、天然ゴ
ム、ブタジエンゴム、シリコンゴム、ヒアルロン酸等が
挙げられるが、オルガノポリシロキサンを含むものが使
用感触の点から好ましい。
【0043】成分(B)の一般式(1)で表わされるパ
ーフルオルアルキル基を有するリン酸エステルとして
は、例えばジヘプタデカフルオロデシルリン酸〔(C8F17
C2H4O) 2PO(OH)〕、ヘプタデカフルオロデシルリン酸〔C
8F17C2H4OPO(OH)2〕、ジヘプタデカフルオロデシルリン
酸とヘプタデカフルオロデシルリン酸のセスキ体〔(C8F
17C2H4O)cPO(OH)3-C,2>c>1〕、上記一般式(1)におい
て、Rfが炭素数6〜18(平均9)のパーフルオロア
ルキル基、aがほぼ1.5、且つM1が水素原子である
リン酸エステル及びパーフルオロアルキルジオキシエチ
ルアミン塩リン酸エステル〔(CdF2d+1C2H4O)ePO(ONH2(C
H2CH2OH)2)3-e,d=6〜18(平均9),2>e>1:
特開昭62−250074号公報参照〕等が挙げられ
る。また、これらのモノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン等の置換アルカノールアミンや塩基性アミノ酸
等の置換アンモニウム塩、アルカリ金属塩及びアンモニ
ウム塩も挙げられる。
【0044】本発明の撥水撥油性粉体は、より撥水・撥
油性に優れ、しかも感触がより良好なものとするには、
該粉体の表面処理層の内層が成分(A)のゴム弾性を有す
る皮膜形成性高分子化合物で、外層が成分(B)のパーフ
ルオロアルキル基を有するリン酸エステルとなるように
するのが好ましい。そのためには、初めに粉体を成分
(A)で表面処理した後、次いで成分(B)を接触させる方
法あるいは、成分(A)を溶解又は分散させた溶液と粉体
を混合しておき、成分(B)を添加する方法もある。
【0045】本発明において、粉体を成分(A)のゴム弾
性を有する皮膜形成性高分子化合物で表面処理する方法
は、例えば、成分(A)を溶解した溶液と粉体を混合し、
濾過又は加熱、減圧下で溶媒を留去し、成分(A)を粉体
表面に析出させる。また、モノマー、架橋剤、開始剤を
含む分散液を調製し、これを粉体の分散液と混合し、粉
体表面をモノマー、架橋剤、開始剤を含む液体で被覆し
た後、熱、紫外線などにより重合させることによって、
成分(A)による被覆粉体を得ることもできる。
【0046】これらの表面処理において、成分(A)の使
用量は、通常、粉体の0.01〜50重量%であるが表
面処理効果が高く凝集性が低い点で0.1〜20重量%
が好ましい。
【0047】一方、粉体を成分(B)のパーフルオルアル
キル基を有するリン酸エステルで表面処理する方法は、
例えば成分(B)を含む溶液に該粉体を分散させた後、溶
液を塩酸水溶液などで酸性溶液とし、再度アルカリ水溶
液で中和することにより、粉体表面に成分(B)を析出さ
せる方法などがある。
【0048】粉体に対する成分(B)の使用量は、耐水
性、耐油性及び使用感触の点で、好ましくは、0.01
〜30重量%であり、より好ましくは0.5〜15重量
%である。
【0049】本発明の撥水撥油性粉体は、例えばファン
デーション、パウダー、化粧下地、白粉、ほほ紅、アイ
シャドウ、アイブロウ、口紅等のメイクアップ化粧品;
化粧水や乳液、クリームなどのスキンケア化粧品;紫外
線防御化粧品;ボディ用乳液、ボディパウダー、ベビー
パウダー等のボディ化粧品等の化粧料に使用すると、皮
脂等による化粧崩れを防止し、且つ肌上での化粧料の肌
へのつき、なじみ、付着性を改善し、柔らかな塗布感触
が得られる。化粧料中の本発明の撥水撥油性粉体の含有
量は、通常0.1〜99重量%、特に粉体化粧料の場合
は1.0〜90重量%、乳化化粧料の場合は0.1〜3
0重量%、油性化粧料の場合は0.1〜50重量%の範
囲が好ましい。
【0050】
【実施例】実施例1 丸底フラスコにマイカ100g、エタノール800gを
入れ攪拌し、この溶液にポリ(N−プロピオニルエチレ
ンイミン)変性シリコーン(1)(特開平10−957
05の合成例の合成例8に準じて合成したもの)の5重
量%ジクロロメタン溶液300gを加えて室温で1時間
攪拌した。この混合物のエタノールを減圧留去させ、乾
燥した後、粉砕機により粉砕し、ポリ(N−アシルアル
キレンイミン)変性シリコーン処理マイカ98gを得
た。丸底フラスコにこの処理マイカ60gとイオン交換
水500gを入れ、60℃に加温し十分攪拌し、パーフ
ルオロアルキルリン酸エステル(旭硝子製KG−53
0)20gをイオン交換水200gに分散させた溶液を
滴下した後、1mol/Lの塩酸水溶液を加えてpHを2に
して粉体表面にパーフルオロアルキルリン酸エステルを
析出させ、更に60℃で1時間攪拌した後、1mol/L
水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを6にし、60℃で
1時間攪拌した後、室温放冷した。混合物を吸引濾過に
より濾別した後、200mLイオン交換水で3回洗浄し、
残ったジエタノールアミンを除去する。濾物を減圧乾燥
し、粉砕機により粉砕し、撥水撥油性粉体62gを得
た。
【0051】実施例2 ニーダーにマイカ100g、イオン交換水800gを入
れ攪拌し、この溶液にポリ(N−プロピオニルエチレン
イミン)変性シリコーン(1)の5重量%エタノール溶
液300gを加えた後、60℃に加温し、続いてパーフ
ルオロアルキルリン酸エステル(KG−530)20g
をイオン交換水200gに分散させた溶液を滴下した
後、1mol/Lの塩酸水溶液を加えてpHを2にして、粉
体表面にパーフルオロアルキルリン酸エステルを析出さ
せ、更に60℃で1時間攪拌した後、1mol/L水酸化
ナトリウム水溶液を加えてpHを6にし、60℃で1時間
攪拌した後、室温放冷する。混合物を吸引濾過により濾
別した後、200mLイオン交換水で3回洗浄し、残った
ジエタノールアミンを除去する。濾物を減圧乾燥し、粉
砕機により粉砕し、撥水撥油性粉体85gを得た。
【0052】実施例3 実施例1において、ポリ(N−アシルアルキルイミン)
変性シリコーン(1)の代わりに、アルキルピロリドン
変性シリコーン(2)(特開平10−95705の合成
例10を参考に合成)を用いた以外は、実施例1と実質
的に同一条件で処理して、撥水撥油性粉体を得た。
【0053】実施例4 実施例1において、ポリ(N−プロピオニルエチレンイ
ミン)変性シリコーン(1)の代わりに、糖由来残基含
有シリコーン(3)(特開平10−95705の合成例
11を参考に合成)を用いた以外は、実施例1と実質的
に同一条件で処理して、撥水撥油性粉体を得た。
【0054】実施例5 実施例1において、ポリ(N−プロピオニルエチレンイ
ミン)変性シリコーン(1)の代わりに、〔n−ブチル
アクリレート/2−メトキシエチルアクリレート/ポリ
(N−プロピオニルエチレンイミン)/ポリジメチルシ
ロキサン〕共重合体(36/22/40/5)(4)
(特開平10−95705の合成例14を参考に合成)
を用いた以外は、実施例1と実質的に同一条件で処理し
て、撥水撥油性粉体を得た。
【0055】実施例6 実施例1において、マイカの代わりにタルクを用いた以
外は、実施例1と実質的に同一条件で処理して、撥水撥
油性粉体を得た。
【0056】実施例7 実施例1において、マイカの代わりにナイロンパウダー
を用いた以外は、実施例1と実質的に同一条件で処理し
て、撥水撥油性粉体を得た。
【0057】実施例8 分子鎖両末端がジメチルビニルポリシロキサンでキャッ
プされたジメチルポリシロキサン(1000mm2/s、
ビニル基0.25重量%含有)100gに、分子鎖両末
端がトリメチルシロキシ基でキャップされたメチルハイ
ドロジェンポリシロキサン(10mm2/s、Si−H含
有率1重量%)3gを加えて混合し、−10℃に冷却し
た。上記と同じジメチルポリシロキサン100gに、塩
化白金酸のイソプロピルアルコール溶液(白金含有率3
重量%)0.3gを加えて混合し、−10℃に冷却し
た。続いて、これらの原料液を5℃でホモミキサーで混
合した。一方、マイカ100gをイオン交換水1000
mL分散させた溶液(5℃)を攪拌し、上記混合液10g
を徐々に投入して攪拌し、マイカ表面を液状シリコーン
分散物で被覆した。この混合物を、85℃に加温したイ
オン交換水3000mL中へ投入しながら攪拌し、液状シ
リコーンを硬化させた。これらの混合物を濾別した後、
乾燥し、粉砕してシリコーンゴム被覆マイカ85gを得
た。実施例1のポリ(N−プロピオニルエチレンイミ
ン)変性シリコーン(1)処理マイカの代わりにシリコ
ーンゴム被覆マイカを使用し、実質的に同一条件で処理
して、撥水撥油性粉体を得た。
【0058】比較例1 丸底フラスコにマイカ100gを入れ、これに前もって
エタノール2500gに塩化カルシウム50gを溶解し
てから、N−ラウロイルリジン5gを溶解したものを加
え、2時間室温で攪拌混合した。次に、これを濾過し、
水洗して塩化カルシウムを除去した後、乾燥してN−ラ
ウロイルリジン処理マイカ102gを得た。このN−ラ
ウロイルリジン処理マイカ60gとイオン交換水500
gを丸底フラスコに入れ、60℃に加温し十分攪拌し、
パーフルオロアルキルリン酸エステル(KG−530)
20gをイオン交換水200gに分散させた溶液を、上
記のN−ラウロイルリジン処理マイカを含む水溶液に滴
下した後、1mol/Lの塩酸水溶液を加えてpH2にして
粉体表面にパーフルオロアルキルリン酸エステルを析出
させ、更に60℃で1時間攪拌した後、1mol/L水酸
化ナトリウム水溶液を加えてpHを6にし、60℃で1時
間攪拌した後、室温放冷した。混合物を吸引濾過により
濾別した後、200mLイオン交換水で3回洗浄し、残っ
たジエタノールアミンを除去し、濾物を減圧乾燥し、粉
砕機により粉砕し、撥水撥油性粉体63gを得た。
【0059】比較例2 マイカ150gとメチルハイドロジェンシロキサン・ジ
メチルシロキサン共重合体10gを、エアーブレンダー
(エアー温度50℃)を用いて混合し、次いで、80℃
で1時間一時加熱処理をし、引き続き105℃に昇温し
た後、更に1時間加熱処理して、メチルハイドロジェン
シロキサン・ジメチルシロキサン共重合体被覆マイカ1
53gを得た。このメチルハイドロジェンシロキサン・
ジメチルシロキサン共重合体被覆マイカ60gとエタノ
ール150g、イオン交換水350g又はニーダーに入
れ、60℃に加温し十分攪拌し、パーフルオロアルキル
リン酸エステル(KG−530)20gをイオン交換水
200gに分散させた溶液を、上記のメチルハイドロジ
ェンシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体被覆マイ
カを含むエタノール水溶液に滴下した後、1mol/Lの
塩酸水溶液を加えてpHを2にして粉体表面にパーフルオ
ロアルキルリン酸エステルを析出させ、更に60℃で1
時間攪拌した後、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を
加えてpHを6にし、60℃で1時間攪拌した後、室温放
冷した。混合物を吸引濾過により濾別した後、200mL
イオン交換水で3回洗浄し、残ったジエタノールアミン
を除去し、濾物を減圧乾燥し、粉砕機により粉砕し、撥
水撥油性粉体59gを得た。
【0060】比較例3 実施例1と同様に調整し、その中間処理物であるポリ
(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーン処理マ
イカを得た。
【0061】実施例9 上記実施例1〜8及び比較例1〜2で得られた各粉体に
ついて撥水・撥油性及び使用感触を下記評価方法により
評価した。その結果を表1に示す。
【0062】(撥水性の評価方法)30mLのビーカーに
水15mLを入れ、その水の上に各粉体0.05gを浮か
せ、ビーカーを揺すって水中への粉体の分散性を観察
し、下記の評価基準により評価した。 評価基準 0:粉体が直ちに水に分散する。 1:ビーカーを揺すると30秒以内に粉体が殆ど水に分
散する。 2:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁るが、水に浮
く粉も見られる。 3:ビーカーを揺すると1分後水が白く濁るが、水に浮
く粉も多い。 4:ビーカーを揺すっても1分後水が白く濁らず、水に
分散する粉体も認められない。 5:1分以上ビーカーを揺すっても水に分散する粉体は
認められない。
【0063】(撥油性の評価方法)30mLのビーカーに
スクワラン15mLを入れ、そのスクワランの上に各粉体
約0.05gを浮かせ、ビーカーを揺すってスクワラン
中への粉体の分散性を観察し、上記の撥水性評価基準と
同様に評価した。
【0064】(感触の評価方法)専門パネラー5名によ
って、粉体ののび、つき、柔らかさの感触を以下に示す
1〜5段階に評価させ、その平均値で示した。尚、平均
粒径7.5μmのマイカ(山口雲母工業所製)の未処理
粉体の感触を基準値3とした。 1:悪い 2:やや悪い 3:未処理マイカと同等 4:やや良い 5:良い
【0065】
【表1】
【0066】本発明の撥水撥油性粉体は、撥水・撥油性
に優れ、また肌上へののび、つきに優れ、かつ、柔らか
い感触を持った粉体であった。
【0067】実施例10(ルースタイプフェイスパウダ
ー) 表2のルース状フェイスパウダーを製造し、使用感触、
化粧持ちについて評価した。結果を表3に示す。 (製法)粉体成分を混合粉砕してこれをヘンシェルミキ
サーに移し、油剤を加えて均一になるように混合した。
これを容器に充填して製品を得た。 (評価方法)使用感触及び化粧持ち:10人の専門パネ
ラーにより、各ルース状フェイスパウダーを使用したと
きの使用感触及び化粧持ちを官能評価し、次の基準で判
定した。 ○:8人以上が良いと評価 △:4人から7人が良いと評価 ×:4人未満が良いと評価
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】本発明品はいずれも使用感触、化粧持ちが
良好であった。
【0071】実施例11(プレストタイプパウダーファ
ンデーション) 表4のプレストタイプパウダーファンデーションを製造
し、使用感触、化粧持ちについて評価した。結果を表5
に示す。 (製法)粉体成分を混合粉砕してこれをヘンシェルミキ
サーに移し、油剤を加えて均一になるように混合した。
これを金皿にプレス成形して製品を得た。 (評価)実施例10と同様に行った。
【0072】
【表4】
【0073】
【化6】
【0074】
【表5】
【0075】本発明品はいずれも、使用感触及び化粧持
ちが良好であった。
【0076】実施例12(パウダーアイシャドウ) 次の組成のパウダーアイシャドウを製造した。 (組成) マイカ(実施例1で得られたもの) 15重量
% タルク(実施例6で得られたもの) 20 撥水・撥油性顔料 (パーフルオロアルキルエチルリン酸ジエタノールアミ
ンで5重量%処理したもの) ・セリサイト バランス ・雲母チタン 12 ・群青 9.8 ・紺青 14.6 ・酸化鉄(赤、黄、黒) 5 フッ素変性シリコーンA*6) 5 ジメチルポリシロキサン 3 スクワラン 2 ワセリン 1 ソルビタンオレエート 1 防腐剤 1 香料 0.1 *6 表4と同一。
【0077】実施例13(二層分離型液状ファンデーシ
ョン) 次の組成の二層分離型液状ファンデーションを製造し
た。 (組成) マイカ(実施例3で得られたもの) 3重量
% ナイロンパウダー(実施例7で得られたもの) 1 撥水・撥油性顔料 (パーフルオロアルキルエチルリン酸ジエタノールアミ
ンで5重量%処理したもの) ・二酸化チタン 6 ・青色干渉雲母チタン*7) 5 ・酸化鉄(赤、黄、黒) 3.5 ・微粒子二酸化チタン*4) 2 微粒子酸化亜鉛*3) 3 オクタメチルシクロテトラシロキサン 20 ジメチルポリシロキサン・ポリオキシ 2 アルキレン共重合体 フッ素変性シリコーンA*6) 10 グリセリン 2 エタノール 15 精製水 バランス 香料 0.01 *3 表2と同じ *4 表4と同じ *6 表4と同じ *7 フラメンコサテンブルー(エンゲルハルド社製)
【0078】
【発明の効果】本発明の撥水撥油性粉体は、撥水・撥油
性に優れ、且つ使用感触、特に肌上でののび、つき、な
じみ、付着性ならびに柔らかさに優れ、これを含有する
化粧料は、耐水性、耐皮脂性及び耐油性が良好で、皮脂
等による化粧崩れの防止効果(化粧もち)に優れ、且つ
肌上でののびが良く、特につき、なじみ、付着性ならび
に柔らかさに優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/031 A61K 7/031 7/032 7/032 (72)発明者 五十嵐 崇訓 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 4C083 AB212 AB232 AB242 AB432 AB442 AC012 AC022 AC102 AC122 AC332 AC442 AC812 AC901 AC902 AD072 AD152 AD162 AD172 BB25 CC01 CC12 DD05 DD17 DD21 DD23 DD27 DD28 EE06 EE07 EE11 FF01 FF05 FF06 4H020 BA11 BA32

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉体を次の成分(A)及び(B): (A)ゴム弾性を有する皮膜形成性高分子化合物、
    (B)一般式(1) (RfCbH2bO)aPO(OM1)3-a (1) (式中、Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアルキル
    基、bは1〜12の整数、aは1〜3の整数、M1は水
    素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は置換アンモニ
    ウムを示す。)で表わされるパーフルオロアルキル基を
    有するリン酸エステルで表面処理した撥水撥油性粉体。
  2. 【請求項2】 成分(A)が分子内に親水性セグメント
    及びオルガノポリシロキサンセグメントを有する皮膜形
    成性高分子化合物である請求項1記載の撥水撥油性粉
    体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の撥水撥油性粉体を
    含有する化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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