JP2002193946A - 新規ベンズイミダゾール誘導体またはその塩 - Google Patents

新規ベンズイミダゾール誘導体またはその塩

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JP2002193946A
JP2002193946A JP2001210490A JP2001210490A JP2002193946A JP 2002193946 A JP2002193946 A JP 2002193946A JP 2001210490 A JP2001210490 A JP 2001210490A JP 2001210490 A JP2001210490 A JP 2001210490A JP 2002193946 A JP2002193946 A JP 2002193946A
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Naokatsu Aoki
直克 青木
Kazuto Kuniya
和人 国谷
Hiroaki Kurimoto
博昭 栗本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】脳虚血状態での脳梗塞の進展の抑制作用を有す
ることにより、脳梗塞、脳卒中などの虚血性脳障害;脳
梗塞などの一次梗塞の後に起こる脳神経細胞の変性や壊
死による脳血管障害後遺症;頭部外傷などの治療剤を提
供し、有効な医薬品を提供すること。 【解決手段】一般式 【化1】 「式中、各記号は、明細書記載のとおり。」で表される
新規ベンズイミダゾール誘導体またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脳虚血状態での脳
梗塞の進展を抑制するベンズイミダゾール誘導体または
その塩に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、人口の高齢化に伴って、脳血管障
害、特に脳梗塞の発生は増加する傾向にある。脳梗塞は
脳血管の閉塞により、神経細胞のみならず虚血領域の全
ての構成細胞が不可逆的傷害を被る結果、形成される。
通常臨床的に見られる脳血管閉塞による虚血では、副血
行路の程度により虚血の重傷度がもっとも強く不可逆的
な傷害を受けやすい領域からその周辺部の可逆性のある
傷害領域までの空間的広がりが観察される。しかし、可
逆性のある傷害領域は時間の経過に伴って、不可逆的な
傷害である梗塞へと進行するものと考えられている[神
経内科、第52巻、第1頁〜第9頁(2000年)]。一般に脳
循環障害急性期の治療には、虚血による不可逆的傷害を
少なくするために、t−PAなどの血栓溶解剤が用いら
れている。しかしながら、血栓溶解剤は治療適応などの
選択が容易ではなく、副作用として脳出血など死亡に結
びつく重篤なものも少なくない。このような事から、可
逆性のある傷害領域が不可逆的な梗塞へと進行するのを
防ぎ、傷害のない状態に戻すような薬剤が求められてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、脳虚
血状態での脳梗塞の進展抑制作用を有することにより、
脳梗塞、脳卒中などの虚血性脳障害;脳梗塞などの一次
梗塞の後に起こる脳神経細胞の変性や壊死による脳血管
障害後遺症;頭部外傷などの治療剤として有効な医薬品
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決することを目的として鋭意研究を行った結果、下
記の一般式[1]
【化2】 「式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、置換されて
いてもよいアミノ、アルキル、シクロアルキル、アルコ
キシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキル
スルホニル、アリール、アリールオキシ、アリールチ
オ、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アル
アルキル、アルアルキルオキシ、アルケニル、アルケニ
ルオキシ、アシルもしくは複素環式基、保護されていて
もよいアミノ、ヒドロキシルもしくはカルボキシル基お
よびニトロ基から選ばれる一つ以上の基を;R2は、水
素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキ
ル、シクロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アル
キルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリール、ア
リールオキシ、アリールチオ、アリールスルフィニル、
アリールスルホニルもしくは複素環式基を;R3は、置
換されていてもよいアルキル、アリール、アルアルキ
ル、アルケニルもしくは複素環式基を;A及びBは、そ
れぞれCH基または窒素原子で、少なくともどちらか一
方が窒素原子を;mは、1〜6の整数を;nは、1〜6
の整数を;pは、0〜2の整数をそれぞれ示す。」で表
されるベンズイミダゾール誘導体またはその塩が、脳虚
血状態での脳梗塞の進展を抑制する優れた作用を有する
こと見出し、本発明を完成するに至った。以下、本発明
について詳述する。
【0005】本明細書において、特に断らない限り、各
用語は、次の意味を有する。ハロゲン原子とは、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を;アルキ
ル基とは、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチルおよびヘ
キシル基などの直鎖状または分岐鎖状のC1-12アルキル
基を;低級アルキル基とは、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチ
ル、ペンチルおよびヘキシル基などの直鎖状または分岐
鎖状のC1-6アルキル基を;シクロアルキル基とは、シ
クロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシ
クロヘキシル基を;アルコキシ基とは、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブ
トキシ、tert-ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオ
キシ、ヘプチルオキシおよびオクチルオキシ基などの直
鎖状または分岐鎖状のC1-12アルキルオキシ基を;低級
アルコキシ基とは、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、tert-ブト
キシ、ペンチルオキシおよびヘキシルオキシ基などの直
鎖状または分岐鎖状のC1-6アルキルオキシ基を;アル
キルチオ基とは、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチ
オ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチオ、
tert-ブチルチオ、ペンチルチオおよびヘキシルチオ基
などの直鎖状または分岐鎖状のC1-12アルキルチオ基
を;低級アルキルチオ基とは、メチルチオ、エチルチ
オ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イ
ソブチルチオ、tert-ブチルチオ、ペンチルチオおよび
ヘキシルチオなどのC1-6アルキルチオ基を;アルキル
スルフィニル基とは、メチルスルフィニル、エチルスル
フィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフ
ィニル、ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニ
ル、sec-ブチルスルフィニル、tert-ブチルスルフィニ
ルまたはペンチルスルフィニルなどのC1-6アルキルス
ルフィニル基を;
【0006】アルキルスルホニル基とは、メチルスルホ
ニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプ
ロピルスルホニル、ブチルスルホニル、イソブチルスル
ホニル、sec-ブチルスルホニル、tert-ブチルスルホニ
ルまたはペンチルスルホニルなどのC1-6アルキルスル
ホニル基を;アルキルスルホニルオキシ基とは、メチル
スルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、プロピル
スルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ、ブ
チルスルホニルオキシ、イソブチルスルホニルオキシ、
sec-ブチルスルホニルオキシ、tert-ブチルスルホニル
オキシまたはペンチルスルホニルオキシなどのC1-6
ルキルスルホニルオキシ基を;アルキルスルホニルアミ
ノ基とは、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニル
アミノ、プロピルスルホニルアミノなどのC1-6アルキ
ルスルホニルアミノ基を;アリール基とは、フェニル、
ナフチル、インダニルおよびインデニル基などを;アリ
ールオキシ基とは、フェニルオキシ、ナフチルオキシ、
インダニルオキシおよびインデニルオキシ基などを;ア
リールチオ基とは、フェニルチオ、ナフチルチオ、イン
ダニルチオおよびインデニルチオ基などを;アリールス
ルフィニル基とは、フェニルスルフィニル、p-トルエン
スルフィニルおよびナフチルスルフィニル基などを;ア
リールスルホニル基とは、フェニルスルホニル、p-トル
エンスルホニルおよびナフチルスルホニル基などを;ア
リールスルホニルオキシ基とは、フェニルスルホニルオ
キシ、p-トルエンスルホニルオキシおよびナフチルスル
ホニルオキシ基などを;アリールスルホニルアミノ基と
は、フェニルスルホニルアミノ、p-トルエンスルホニル
アミノおよびナフチルスルホニルアミノ基などを;アル
アルキル基とは、ベンジル、ジフェニルメチル、トリフ
ェニルメチルおよびフェネチル基などのアルC1-6アル
キル基を;アルアルキルオキシ基とは、ベンジルオキ
シ、ジフェニルメチルオキシ、トリフェニルメチルオキ
シおよびフェネチルオキシ基などのアルC1-6アルキル
オキシ基を;アルアルキルチオ基とは、ベンジルチオお
よびナフチルメチルチオ基などのアルC1-6アルキルチ
オ基を;アルアルキルスルホニル基とは、ベンジルスル
ホニルなどのアルC1-6アルキルスルホニル基を;アル
ケニル基とは、ビニル、プロペニル、ブテニル、ペンテ
ニル、ヘキセニル、ヘプテニルおよびオクテニルなどの
2-12アルケニル基を;低級アルケニル基とは、ビニ
ル、プロペニル、ブテニル、ペンテニルおよびヘキセニ
ルなどのC2-6アルケニル基を;アルケニルオキシ基と
は、ビニルオキシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキ
シ、ペンテニルオキシ、ヘキセニルオキシ、ヘプテニル
オキシおよびオクテニルオキシ基などのC2-12アルケニ
ルオキシ基を;低級アルケニルオキシ基とは、ビニルオ
キシ、プロペニルオキシ、ブテニルオキシ、ペンテニル
オキシおよびヘキセニルオキシ基などのC2-6アルケニ
ルオキシ基を;アルキニル基とは、エチニル、プロピニ
ル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニル、ヘプチニルお
よびオクチニルなどのC2-12アルキニル基を;低級アル
キニル基とは、エチニル、プロピニル、ブチニル、ペン
チニルおよびヘキシニルなどのC2- 6アルキニル基を;
アシル基とは、ホルミル基、アルキルカルボニル基およ
びアロイル基を;アルキルカルボニル基とは、アセチル
およびプロピオニルなどのC 2-6アルキルカルボニル基
を;アロイル基とは、ベンゾイルおよびナフチルカルボ
ニル基などのアリールカルボニル基を;
【0007】アルキルアミノ基とは、メチルアミノ、エ
チルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブ
チルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジイソ
プロピルアミノおよびジブチルアミノなどのモノ−また
はジ−C1-6アルキルアミノ基を;複素環式基とは、ピ
ロジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ホモピペラジ
ニル、ホモピペリジニル、モルホリル、チオモルホリ
ル、テトラヒドロキノリニル、テトラヒドロイソキノリ
ル、キヌクリジニル、イミダゾリニル、ピロリル、イミ
ダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジル、キノリ
ル、キノリジニル、チアゾリル、テトラゾリル、チアジ
アゾリル、ピロニリル、ピラゾリニル、ピラゾリジニ
ル、プリニル、フリル、チエニル、ベンゾチエニル、ピ
ラニル、イソベンゾフラニル、オキサゾリル、イソオキ
サゾリル、ベンゾフラニル、インドリル、ベンズイミダ
ゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリ
ル、ベンゾチアゾリル、キノキサリル、ジヒドロキノキ
サリル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、2,3−ジヒ
ドロベンゾピロリル、2,3−4H−1−チアナフチ
ル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、ベンゾ[b]ジ
オキサニル、イミダゾ[2,3-a]ピリジル、ベンゾ[b]
ピペラジニル、クロメニル、イソチアゾリル、イソオキ
サゾリル、オキサジアゾリル、ピリダジニル、イソイン
ドリルおよびイソキノリル基などの該環を形成する異項
原子として一つ以上の酸素原子もしくは硫黄原子を含ん
でいてもよい、窒素、酸素もしくは硫黄原子から選ばれ
る少なくとも一つ以上の異項原子を5員もしくは6員環、
縮合環または架橋環の複素環式基を;環状アミノ基と
は、ピロリジニル、ピペリジニル、モルホリル、チオモ
ルホリルなどの該環を形成する異項原子として一つの窒
素原子を含み、さらに一つ以上の酸素原子または硫黄原
子を含んでもよい5員、6員もしくは7員環の環状アミ
ノ基を;アルキレンジオキシ基とは、メチレンジオキシ
およびエチレンジオキシ基などのC1-6アルキレンジオ
キシ基を;脱離基とは、ハロゲン原子、アルキルスルホ
ニルオキシ基またはアリールスルホニルオキシ基などを
意味する。
【0008】R1、R2およびR3におけるアミノ基、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、アルキル
チオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニル
基、アリール基、アリールオキシ基、アリールチオ基、
アリールスルフィニル基、アリールスルホニル基、アル
アルキル基、アルアルキルオキシ基、アルケニル基、ア
ルケニルオキシ基、アシル基もしくは複素環式基は、一
つ以上の置換基で置換されていてもよく、その置換基と
しては、の置換基としては、ハロゲン原子、低級アルキ
ル基、シクロアルキル基、低級アルコキシ基、低級アル
キルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホ
ニル基、アルキルスルホニルオキシ基、アルキルスルホ
ニルアミノ基、アリール基、アリールオキシ基、アリー
ルチオ基、アリールスルフィニル基、アリールスルホニ
ル基、アリールスルホニルオキシ基、アリールスルホニ
ルアミノ基、アルアルキル基、アルアルキルオキシ基、
アルアルキルチオ基、アルアルキルスルホニル基、低級
アルケニル基、低級アルケニルオキシ基、低級アルキニ
ル基、アシル基、アルキルアミノ基、複素環式基もしく
は保護されていてもよいアミノ基、保護されていてもよ
いヒドロキシル基、保護されていてもよいカルボキシル
基、保護されていてもよいカルボニル基もしくはニトロ
基、シアノ基、オキソ基およびアルキレンジオキシ基な
どが挙げられる。
【0009】カルボキシル保護基としては、通常のカル
ボキシル基の保護基として使用し得るすべての基を含
み、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、1,1−ジメチルプロピル、ブチルおよびtert-ブチ
ルなどの低級アルキル基;フェニルおよびナフチルなど
のアリール基;ベンジル、ジフェニルメチル、トリチ
ル、p-ニトロベンジル、p-メトキシベンジルおよびビス
(p-メトキシフェニル)メチルなどのアル低級アルキル
基;アセチルメチル、ベンゾイルメチル、p-ニトロベン
ゾイルメチル、p-ブロモベンゾイルメチルおよびp-メタ
ンスルホニルベンゾイルメチルなどのアシル−低級アル
キル基;2−テトラヒドロピラニルおよび2−テトラヒ
ドロフラニルなどの含酸素複素環式基;2,2,2−トリ
クロロエチルなどのハロゲノ−低級アルキル基;2−
(トリメチルシリル)エチルなどの低級アルキルシリル−
低級アルキル基;アセトキシメチル、プロピオニルオキ
シメチルおよびピバロイルオキシメチルなどのアシルオ
キシ−低級アルキル基;フタルイミドメチルおよびスク
シンイミドメチルなどの含窒素複素環式−低級アルキル
基;シクロヘキシルなどのシクロアルキル基;メトキシ
メチル、メトキシエトキシメチルおよび2−(トリメチ
ルシリル)エトキシメチルなどの低級アルコキシ−低級
アルキル基;ベンジルオキシメチルなどのアル−低級ア
ルコキシ−低級アルキル基;メチルチオメチルおよび2
−メチルチオエチルなどの低級アルキルチオ−低級アル
キル基;フェニルチオメチルなどのアリールチオ−低級
アルキル基;1,1−ジメチル−2−プロペニル、3−
メチル−3−ブテニルおよびアリルなどの低級アルケニ
ル基;並びにトリメチルシリル、トリエチルシリル、ト
リイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、
tert-ブチルジメチルシリル、tert-ブチルジフェニルシ
リル、ジフェニルメチルシリルおよびtert-ブチルメト
キシフェニルシリルなどの置換シリル基などが挙げられ
る。
【0010】カルボニル保護基としては、通常のカルボ
ニル基の保護基として使用し得るすべての基を含み、例
えば、ジメチルケタール、ジエチルケタール、ジイソプ
ロピルケタール、ビス(2,2,2−トリクロロエチル)ケ
タール、ジベンジルケタール、ビス(2−ニトロベンジ
ル)ケタールおよびジアセチルケタールなどの非環状ケ
タール基;1,3−ジオキサン、5−メチレン−1,3−
ジオキサンおよび5,5−ジブロモ−1,3−ジオキサン
などの1,3−ジオキサン類、サリチレート アセター
ル、1,3−ジオキソラン、4−ブロモメチル−1,3−
ジオキソランおよび4−フェニル−1,3−ジオキソラ
ンなどの1,3−ジオキソラン類、O,O�−フェニレ
ンジオキシル基および1,5−ジヒドロ−3H−2,4−
ベンゾジオキセピンなどの環状ケタール基;S,S�
−ジメチルジチオケタール、S,S�−ジエチルジチ
オケタール、S,S�−ジプロピルジチオケタール、
S,S�−ジブチルジチオケタール、S,S�−ジペ
ンチルジチオケタール、S,S�−ジフェニルジチオ
ケタール、S,S�−ジベンジルジチオケタールおよ
びS,S�−ジアセチルジチオケタールなどの非環状
ジチオケタール基;1,3−ジチアン、1,3−ジチオラ
ンおよび1,5−ジヒドロ−3H−2,4−ベンゾジチエ
ピンなどの非環状ジチオケタール基;O−アセチルシア
ノヒドリル、O−トリメチルシリルシアノヒドリルおよ
びO−テトラヒドロピラニルシアノヒドリルなどのO−
置換シアノヒドリル基;N,N−ジメチルヒドラゾン、
フェニルヒドラゾンなどの置換ヒドラゾン基;O−メチ
ルオキシム、O−ベンジルオキシムおよびO−フェニル
オキシムなどのO−置換オキシム基;N,N�−ジメ
チルイミダゾリジンなどのN,N�−低級アルキル環
状ジアミノ基;N,N�−ジフェニルイミダゾリジン
などのN,N�−アリール環状ジアミノ基などが挙げ
られる。
【0011】ヒドロキシル保護基としては、通常のヒド
ロキシル基の保護基として使用し得るすべての基を含
み、例えば、ベンジルオキシカルボニル、4−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル、4−ブロモベンジルオキシカ
ルボニル、4−メトキシベンジルオキシカルボニル、
3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、メトキ
シカルボニル、エトキシカルボニル、tert-ブトキシカ
ルボニル、1,1−ジメチルプロポキシカルボニル、イ
ソプロポキシカルボニル、イソブチルオキシカルボニ
ル、ジフェニルメトキシカルボニル、2,2,2−トリク
ロロエトキシカルボニル、2,2,2−トリブロモエトキ
シカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボ
ニル、2−(フェニルスルホニル)エトキシカルボニル、
2−(トリフェニルホスホニオ)エトキシカルボニル、2
−フルフリルオキシカルボニル、1−アダマンチルオキ
シカルボニル、ビニルオキシカルボニル、アリルオキシ
カルボニル、S−ベンジルチオカルボニル、4−エトキ
シ−1−ナフチルオキシカルボニル、8−キノリルオキ
シカルボニル、アセチル、ホルミル、クロロアセチル、
ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、トリフルオロ
アセチル、メトキシアセチル、フェノキシアセチル、ピ
バロイルおよびベンゾイルなどのアシル基;メチル、te
rt-ブチル、2,2,2−トリクロロエチルおよび2−ト
リメチルシリルエチルなどの低級アルキル基;アリルな
どの低級アルケニル基;ベンジル、p-メトキシベンジ
ル、3,4−ジメトキシベンジル、ジフェニルメチルお
よびトリチルなどのアル低級アルキル基;テトラヒドロ
フリル、テトラヒドロピラニルおよびテトラヒドロチオ
ピラニルなどの含酸素および含硫黄複素環式基;メトキ
シメチル、メチルチオメチル、ベンジルオキシメチル、
2−メトキシエトキシメチル、2,2,2−トリクロロエ
トキシメチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチ
ル、1−エトキシエチルおよび1−メチル−1−メトキ
シエチルなどの低級アルコキシ−および低級アルキルチ
オ−低級アルキル基;メタンスルホニルおよびp−トル
エンスルホニルなどの低級アルキル−およびアリール−
スルホニル基;並びにトリメチルシリル、トリエチルシ
リル、トリイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピル
シリル、tert-ブチルジメチルシリル、tert-ブチルジフ
ェニルシリル、ジフェニルメチルシリルおよびtert-ブ
チルメトキシフェニルシリルなどの置換シリル基などが
挙げられる。
【0012】アミノ基の保護基としては、通常のアミノ
保護基として使用し得るすべての基を含み、例えば、ト
リクロロエトキシカルボニル、トリブロモエトキシカル
ボニル、ベンジルオキシカルボニル、p-ニトロベンジル
オキシカルボニル、o-ブロモベンジルオキシカルボニ
ル、(モノ−,ジ−,トリ−)クロロアセチル、トリフルオ
ロアセチル、フェニルアセチル、ホルミル、アセチル、
ベンゾイル、tert-アミルオキシカルボニル、tert-ブト
キシカルボニル、p-メトキシベンジルオキシカルボニ
ル、3,4−ジメトキシベンジルオキシカルボニル、4
−(フェニルアゾ)ベンジルオキシカルボニル、2−フル
フリルオキシカルボニル、ジフェニルメトキシカルボニ
ル、1,1−ジメチルプロポキシカルボニル、イソプロ
ポキシカルボニル、フタロイル、スクシニル、アラニ
ル、ロイシル、1−アダマンチルオキシカルボニルおよ
び8−キノリルオキシカルボニルなどのアシル基;ベン
ジル、ジフェニルメチルおよびトリチルなどのアル−低
級アルキル基;2−ニトロフェニルチオおよび2,4−
ジニトロフェニルチオなどのアリールチオ基;メタンス
ルホニルおよびp-トルエンスルホニルなどのアルキル−
もしくはアリール−スルホニル基;N,N−ジメチルア
ミノメチレンなどのジ−低級アルキルアミノ−低級アル
キリデン基;ベンジリデン、2−ヒドロキシベンジリデ
ン、2−ヒドロキシ−5−クロロベンジリデンおよび2
−ヒドロキシ−1−ナフチルメチレンなどのアル−低級
アルキリデン基;3−ヒドロキシ−4−ピリジルメチレ
ンなどの含窒素複素環式アルキリデン基;シクロヘキシ
リデン、2−エトキシカルボニルシクロヘキシリデン、
2−エトキシカルボニルシクロペンチリデン、2−アセ
チルシクロヘキシリデンおよび3,3−ジメチル−5−
オキシシクロヘキシリデンなどのシクロアルキリデン
基;ジフェニルホスホリルおよびジベンジルホスホリル
などのジアリール−もしくはジアル−低級アルキルホス
ホリル基;5−メチル−2−オキソ−2H−1,3−ジ
オキソール−4−イル−メチルなどの含酸素複素環式ア
ルキル基;並びにトリメチルシリルなどの置換シリル基
などが挙げられる。
【0013】一般式[1]の化合物の塩としては、通常
知られているアミノ基などの塩基性基またはヒドロキシ
ルもしくはカルボキシル基などの酸性基における塩を挙
げることができる。塩基性基における塩としては、例え
ば、塩酸、臭化水素酸および硫酸などの鉱酸との塩;ギ
酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、フマル酸、マレイン
酸、リンゴ酸、酒石酸、アスパラギン酸、トリクロロ酢
酸およびトリフルオロ酢酸などの有機カルボン酸との
塩;並びにメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p
−トルエンスルホン酸、メシチレンスルホン酸およびナ
フタレンスルホン酸などのスルホン酸との塩を、また、
酸性基における塩としては、例えば、ナトリウムおよび
カリウムなどのアルカリ金属との塩;カルシウムおよび
マグネシウムなどのアルカリ土類金属との塩;アンモニ
ウム塩;並びにトリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジ
エチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、
ジベンジルアミン、N−ベンジル−β−フェネチルアミ
ン、1−エフェナミンおよびN,N�−ジベンジルエ
チレンジアミンなどの含窒素有機塩基との塩などを挙げ
ることができる。上記した塩の中で、好ましい塩として
は、薬理学的に許容される塩が挙げられる。
【0014】一般式[1]のベンズイミダゾール誘導体
またはその塩において、異性体(例えば、光学異性体、
幾何異性体および互変異性体など)が存在する場合、本
発明は、それらすべての異性体を包含し、また水和物、
溶媒和物およびすべての結晶形を包含するものである。
【0015】本発明化合物のうち、R1が、水素原子ま
たは置換されていてもよいアルコキシ基;R2が水素原
子または置換されていてもよいアルキル、アルコキシ、
アルキルチオもしくはアルキルスルフィニル基;R3
置換されていてもよいアルキル、アリールまたはアルア
ルキル基;mが2;nが1または2;pが1または2で
ある化合物が好ましく、さらに、R1が、水素原子また
はアルコキシ基;R2が水素原子;R3がアルキル基また
は置換されていてもよいアリールもしくはアルアルキル
基である化合物が好ましく、さらに、R1が水素原子ま
たはメトキシ基;R2が水素原子;R3がイソプロピル
基、2−メトキシフェニル基または4−メトキシベンジ
ル基である化合物が好ましい。本発明化合物の代表化合
物としては、例えば、以下の表に例示した化合物が挙げ
られる。
【0016】
【化3】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】次に、一般式[1]のベンズイミダゾール
誘導体またはその塩の製造法について説明する。一般式
[1]のベンズイミダゾール誘導体またはその塩は、自
体公知の方法またはそれらを適宜組み合わせることによ
って、例えば、以下に示す製造法によって製造できる。
【0022】製造法1
【化4】
【0023】製造法2
【化5】
【0024】製造法3
【化6】
【0025】製造法4
【化7】
【0026】製造法5
【化8】
【0027】製造法6
【化9】
【0028】「式中、R1、R2、R3、A、B、m、n
およびpは、前記したと同様の意味を有し、R4は、水
素原子または置換されていてもよいアルキル、アリー
ル、アルアルキル、アルケニルもしくは複素環式基を;
1、X2、X3およびX4は、脱離基をそれぞれ示す。」 次に、各製造法について説明する。
【0029】製造法1 一般式[1]の化合物は、塩基の存在下、触媒の存在下
または非存在下、一般式[2]の化合物を一般式[3]
の化合物と反応させることで製造することができる。こ
の反応は、自体公知の方法、例えば、テトラへドロン・
レターズ(Tetrahedron.Letters)、第38巻、第3251〜325
4頁(1975年)および新実験化学講座、第14巻、[I]、日本
化学会編、第567〜611頁(1977年、丸善)に記載の方法ま
たはそれに準じた方法で実施すればよい。この反応で使
用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないもの
であればよく、例えば、塩化メチレンおよびクロロホル
ムなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフランお
よびジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエン
およびキシレンなどの芳香族炭化水素類;ジメチルスル
ホキシドなどのスルホキシド類;N,N−ジメチルホル
ムアミドなどのアミド類;並びに水などが挙げられ、こ
れらの溶媒は、混合して使用してもよい。この反応に使
用される塩基としては、例えば、水素化ナトリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよびtert-ブトキシ
カリウムなどが挙げられる。塩基の使用量は、一般式
[2]の化合物に対して、それぞれ、等モル以上、好ま
しくは、1〜20倍モルであればよい。この反応で必要に
応じて使用される触媒としては、通常知られている4級
アンモニウム塩の相間移動触媒が用いられるが、好まし
くは、硫酸水素テトラ−n-ブチルアンモニウムおよび臭
化テトラ−n-ブチルアンモニウムなどが挙げられる。触
媒の使用量は、一般式[2]の化合物に対して、0.01〜
0.30倍モルであればよい。この反応において、一般式
[3]の化合物の使用量は、一般式[2]の化合物に対
して、等モル以上、好ましくは、1〜20倍モルであれば
よい。この反応は通常、−50〜200℃、好ましくは、0〜
150℃で10分〜20時間実施すればよい。
【0030】製造法2 (1)一般式[6]の化合物は、塩基の存在下または非
存在下、一般式[4]の化合物を一般式[5]の化合物
またはその反応性誘導体と反応させることにより製造す
ることができる。この反応は、自体公知の方法、例え
ば、実験化学講座、第22巻、日本化学会編、第137〜173
頁(1992年、丸善)に記載の方法またはそれに準じた方法
で実施すればよい。この反応で使用される溶媒として
は、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例え
ば、水;塩化メチレンおよびクロロホルムなどのハロゲ
ン化炭化水素類;テトラヒドロフランおよびジオキサン
などのエーテル類;ベンゼン、トルエンおよびキシレン
などの芳香族炭化水素類;ジメチルスルホキシドなどの
スルホキシド類;N,N−ジメチルホルムアミドなどの
アミド類;酢酸エチルなどのエステル類;アセトンおよ
びメチルエチルケトンなどのケトン類;アセトニトリル
などのニトリル類;並びにピリジンなどのヘテロ芳香族
類などが挙げられ、これらの溶媒は、混合して使用して
もよい。この反応に使用される反応性誘導体としては、
例えば、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性化アミドおよ
び活性化エステルなどが挙げられる。一般式[5]の化
合物を遊離酸の形で使用する場合は、縮合剤の存在下に
反応を行うことが好ましい。この反応に使用される縮合
剤としては、例えば、N,N−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミドなどのN,N−ジアルキルカルボジイミド類;
塩化チオニルなどのハロゲン化剤;クロロギ酸エチルエ
ステルなどのハロゲン化アルキルエステル類;カルボニ
ルジイミダゾールなどの活性化アミド化剤;並びにジフ
ェニルリン酸アジドなどのアジド化剤などが挙げられ
る。縮合剤の使用量は、一般式[4]の化合物に対し
て、等モル以上、好ましくは、1〜5倍モルであればよ
い。この反応で必要に応じ、使用される塩基としては、
例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミ
ン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン(DBU)、ピリジン、tert-ブトキシカリウム、炭酸
ナトリウム、炭酸カリウムおよび水素化ナトリウムなど
の有機塩基または無機塩基が挙げられ、塩基の使用量
は、一般式[4]の化合物に対して、等モル以上、好ま
しくは、1〜10倍モルであればよい。一般式[5]の化
合物の使用量は、一般式[4]の化合物に対して、等モ
ル以上、好ましくは、1〜20倍モルであればよい。この
反応は通常、−50〜200℃、好ましくは、−30〜100℃
で、10分〜20時間実施すればよい。
【0031】(2)一般式[1a]の化合物は、一般式
[6]の化合物を通常の還元反応に付すことにより製造
することができる。この還元反応は、自体公知の方法、
例えば、新実験化学講座、第15巻、[II]、日本化学会
編、第29〜244頁(1977年、丸善)に記載されている方法
またはそれに準じた方法で実施すればよい。この反応で
使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないも
のであればよく、例えば、塩化メチレンおよびクロロホ
ルムなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン
およびジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエ
ンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;並びにメタ
ノール、エタノールおよびイソプロパノールなどのアル
コール類などが挙げられ、これらの溶媒は、混合して使
用してもよい。この反応で使用される還元剤としては、
例えば、水素化アルミニウムリチウムなどの水素化アル
ミニウム類;並びにジボランおよび水素化ホウ素ナトリ
ウムなどの水素化ホウ素類などが挙げられる。還元剤の
使用量は、一般式[6]の化合物に対して、0.5倍モル
以上、好ましくは、1〜10倍モルであればよい。還元剤
として水素化ホウ素ナトリウムを使用する場合は、三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体などのルイス酸の存在
下に反応を行うことが好ましい。ルイス酸の使用量は、
還元剤に対して、等モル以上、好ましくは、1〜20倍モ
ルであればよい。この反応は、通常−50〜200℃、好ま
しくは、0〜110℃で、10分〜20時間実施すればよい。
【0032】製造法3 (1)一般式[9]の化合物は、塩基の存在下または非
存在下、縮合剤の存在下または非存在下、一般式[7]
の化合物またはその反応性誘導体を一般式[8]の化合
物と反応させることにより、製造することができる。こ
の反応は、自体公知の方法、例えば、実験化学講座、第
22巻、日本化学会編、第137〜173頁(1992年、丸善)に記
載の方法またはそれに準じた方法で実施すればよい。こ
の反応で使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼ
さないものであればよく、例えば、水;塩化メチレンお
よびクロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類;テトラ
ヒドロフランおよびジオキサンなどのエーテル類;ベン
ゼン、トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素
類;ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類;N,
N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;酢酸エチル
などのエステル類;アセトンおよびメチルエチルケトン
などのケトン類;アセトニトリルなどのニトリル類;並
びにピリジンなどのヘテロ芳香族類などが挙げられ、こ
れらの溶媒は、混合して使用してもよい。反応性誘導体
としては、例えば、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性化
アミドおよび活性化エステルなどが挙げられる。一般式
[7]の化合物を遊離酸の形で使用する場合は、縮合剤
の存在下に反応を行うことが好ましい。この反応で使用
される縮合剤としては、例えば、N,N−ジシクロヘキ
シルカルボジイミドなどのN,N−ジアルキルカルボジ
イミド類;塩化チオニルなどのハロゲン化剤;クロロギ
酸エチルエステルなどのハロゲン化アルキルエステル
類;カルボニルジイミダゾールなどの活性化アミド化
剤;並びにジフェニルリン酸アジドなどのアジド化剤な
どが挙げられる。縮合剤の使用量は、一般式[7]の化
合物に対して、等モル以上、好ましくは、1〜5倍モルで
あればよい。この反応で必要に応じて使用される塩基と
しては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−
ウンデセン(DBU)、ピリジン、tert-ブトキシカリウ
ム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムおよび水素化ナトリ
ウムなどの有機塩基または無機塩基が挙げられ、塩基の
使用量は、一般式[7]の化合物に対して、等モル以
上、好ましくは、1〜10倍モルであればよい。一般式
[8]の化合物の使用量は、一般式[7]の化合物また
はその反応性誘導体に対して、等モル以上、好ましく
は、1〜20倍モルであればよい。この反応は、通常、−5
0〜200℃、好ましくは、−30〜100℃で、10分〜20時間
実施すればよい。
【0033】(2)一般式[1b]の化合物は、一般式
[9]の化合物を通常の還元反応に付すことにより製造
することができる。この還元反応は、自体公知の方法、
例えば、新実験化学講座、第15巻、[II]、日本化学会
編、第29〜244頁(1977年、丸善)に記載されている方法
またはそれに準じた方法で実施すればよい。この反応で
使用される溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないも
のであればよく、例えば、塩化メチレンおよびクロロホ
ルムなどのハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフラン
およびジオキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエ
ンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素類;並びにメタ
ノール、エタノールおよびイソプロパノールなどのアル
コール類などが挙げられ、これらの溶媒は、混合して使
用してもよい。この反応に使用される還元剤としては、
例えば、水素化アルミニウムリチウムなどの水素化アル
ミニウム類;並びにジボランおよび水素化ホウ素ナトリ
ウムなどの水素化ホウ素類などが挙げられる。還元剤の
使用量は、一般式[9]の化合物に対して、0.5倍モル
以上、好ましくは、1〜10倍モルであればよい。還元剤
として水素化ホウ素ナトリウムを使用する場合は、三フ
ッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体などのルイス酸の存在
下に反応を行うことが好ましい。この場合のルイス酸の
使用量は、還元剤に対して等モル以上、好ましくは、1
〜20倍モルであればよい。この反応は、通常、−50〜20
0℃、好ましくは、0〜110℃で、10分〜20時間実施すれ
ばよい。
【0034】製造法4 一般式[1b]の化合物は、塩基の存在下または非存在
下、触媒の存在下または非存在下、一般式[10]の化
合物を一般式[8]の化合物と反応させることにより製
造することができる。この反応で使用される溶媒として
は、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例え
ば、塩化メチレンおよびクロロホルムなどのハロゲン化
炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなどの
芳香族炭化水素類;テトラヒドロフランおよびジオキサ
ンなどのエーテル類;メタノールおよびエタノールなど
のアルコール類;アセトニトリルなどのニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;並びに
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げ
られ、これらの溶媒は、混合して使用してもよい。この
反応で必要に応じて用いられる塩基としては、例えば、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DB
U)、ピリジン、tert-ブトキシカリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムおよび水素化ナトリウムなどの有機塩
基または無機塩基が挙げられ、塩基の使用量は、一般式
[10]の化合物に対して、等モル以上、好ましくは、
1〜20倍モルであればよい。この反応で必要に応じて使
用される触媒としては、例えば、ヨウ化カリウムおよび
ヨウ化ナトリウムなどが挙げられ、触媒の使用量は、一
般式[10]の化合物に対して、0.01〜10倍モル、好ま
しくは、0.1〜1倍モルであればよい。一般式[8]の化
合物の使用量は、一般式[10]の化合物に対して、等
モル以上、好ましくは、1〜20倍モルであればよい。こ
の反応は、通常、0〜200℃、好ましくは、20〜150℃
で、10分〜20時間実施すればよい。
【0035】製造法5 一般式[1c]の化合物は、塩基の存在下または非存在
下、触媒の存在下または非存在下、一般式[4]の化合
物に、一般式[11]の化合物を反応させることにより
製造することができる。この反応で使用される溶媒とし
ては、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例
えば、塩化メチレンおよびクロロホルムなどのハロゲン
化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなど
の芳香族炭化水素類;テトラヒドロフランおよびジオキ
サンなどのエーテル類;メタノールおよびエタノールな
どのアルコール類;アセトニトリルなどのニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;並びに
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げ
られ、これらの溶媒は、混合して使用してもよい。この
反応で必要に応じて用いられる塩基としては、例えば、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DB
U)、ピリジン、tert-ブトキシカリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムおよび水素化ナトリウムなどの有機塩
基または無機塩基が挙げられ、塩基の使用量は、一般式
[4]の化合物に対して、等モル以上、好ましくは、1
〜20倍モルであればよい。この反応で必要に応じて用い
られる触媒としては、例えば、ヨウ化カリウムおよびヨ
ウ化ナトリウムなどが挙げられ、触媒の使用量は、一般
式[4]の化合物に対して、0.01〜10倍モル、好ましく
は、0.1〜1倍モルであればよい。一般式[11]の化合
物の使用量は、一般式[4]の化合物に対して、等モル
以上、好ましくは、1〜20倍モルであればよい。この反
応は、通常、0〜200℃、好ましくは、20〜150℃で、10
分〜20時間実施すればよい。
【0036】R3が、置換されていてもよいアリールも
しくは複素環式基の場合、一般式[1c]の化合物は、
塩基およびパラジウム触媒の存在下、一般式[4]の化
合物に、一般式[11]の化合物をカップリング反応さ
せることにより製造することができる。このカップリン
グ反応は、自体公知の方法、例えば、テトラへドロン・
レターズ(Tetrahedron.Letters)、第6367〜6370頁、第3
8巻、1997年に記載されている方法またはそれに準じた
方法で実施すればよい。この反応で使用される溶媒とし
ては、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例
えば、水;メタノール、エタノールおよびプロパノール
などのアルコール類;ベンゼン、トルエンおよびキシレ
ンなどの芳香族炭化水素類;塩化メチレン、クロロホル
ムおよびジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類;
ジオキサン、テトラヒドロフラン、アニソール、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジエチルエーテルおよびエチレングリコールジメチル
エーテルなどのエーテル類;酢酸エチルおよび酢酸ブチ
ルなどのエステル類;アセトンおよびメチルエチルケト
ンなどのケトン類;アセトニトリルなどのニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジメチルア
セトアミドなどのアミド類;並びにジメチルスルホキシ
ドなどのスルホキシド類などが挙げられ、これらの溶媒
は、混合して使用してもよい。この反応で使用される触
媒は、例えば、酢酸パラジウム(II)またはトリス(ジベ
ンジリデンアセトン)ジパラジウムなどのパラジウム触
媒およびビス(シクロオクタジエン)ニッケル(0)などの
ニッケル触媒ならびに1,1�−ビス(ジフェニルホス
フィノ)フェロセンおよび(s)−(−)−2,2�−ビス
(ジフェニルホスフィノ)−1,1�−ビナフチルなど
のホスフィン配位子が挙げられ、これらを組み合わせて
使用してもよい。触媒の使用量は、一般式[4]の化合
物に対して、0.001〜1.0倍モル、好ましくは、0.002〜
0.5倍モルであればよい。この反応で使用される塩基と
しては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエ
チルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−
ウンデセン(DBU)、ピリジン、tert-ブトキシナトリ
ウム、tert-ブトキシカリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムおよび水素化ナトリウムなどの有機塩基または
無機塩基およびそれらの水溶液が挙げられる。塩基の使
用量は、一般式[4]の化合物に対して、等モル以上、
好ましくは、1.0〜3.0倍モルであればよい。一般式[1
1]の化合物またはその塩の使用量は、一般式[4]の
化合物またはその塩に対して、等モル以上、好ましく
は、1.0〜3.0倍モルであればよい。この反応は、通常、
0〜200℃、好ましくは、20〜150℃で、10分〜20時間実
施すればよい。
【0037】製造法6 一般式[1]の化合物は、塩基の存在下または非存在
下、触媒の存在下または非存在下、一般式[12]の化
合物を一般式[13]の化合物と反応させることにより
製造することができる。この反応で使用される溶媒とし
ては、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例
えば、塩化メチレンおよびクロロホルムなどのハロゲン
化炭化水素類;ベンゼン、トルエンおよびキシレンなど
の芳香族炭化水素類;テトラヒドロフランおよびジオキ
サンなどのエーテル類;メタノールおよびエタノールな
どのアルコール類;アセトニトリルなどのニトリル類;
N,N−ジメチルホルムアミドなどのアミド類;並びに
ジメチルスルホキシドなどのスルホキシド類などが挙げ
られ、これらの溶媒は、混合して使用してもよい。この
反応で必要に応じて用いられる塩基としては、例えば、
トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DB
U)、ピリジン、tert-ブトキシカリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムおよび水素化ナトリウムなどの有機塩
基または無機塩基が挙げられ、塩基の使用量は、一般式
[12]の化合物に対して、等モル以上、好ましくは、
1〜20倍モルであればよい。この反応で必要に応じて使
用される触媒としては、例えば、ヨウ化カリウムおよび
ヨウ化ナトリウムなどが挙げられ、触媒の使用量は、一
般式[12]の化合物に対して、0.01〜10倍モル、好ま
しくは、0.1〜1倍モルであればよい。一般式[13]の
化合物の使用量は、一般式[12]の化合物に対して、
等モル以上、好ましくは、1〜20倍モルであればよい。
この反応は、通常、−10〜150℃、好ましくは、0〜50℃
で、10分〜20時間実施すればよい。
【0038】上記の製造法1〜6において用いられる反
応試薬または塩基は、それらの性質に応じ、それらを溶
媒として用いることができる。一般式[2]〜[13]
の化合物は、塩として用いることもでき、それらの塩と
しては、一般式[1]の塩と同様の塩が挙げられる。ま
た、一般式[2]〜[13]の化合物において、異性体
(例えば、光学異性体、幾何異性体および互変異性体な
ど)が存在する場合、これらすべての異性体を使用する
ことができ、また水和物、溶媒和物およびすべての結晶
形を使用することができる。
【0039】一般式[1]、[1a]、[1b]、[1
c]、[2]〜[13]の化合物において、ヒドロキシ
ル基、アミノ基、カルボキシル基またはカルボニル基を
有する化合物は、予めこれらのヒドロキシル基、アミノ
基、カルボキシル基またはカルボニル基を通常の保護基
で保護しておき、反応後、必要に応じて自体公知の方法
でこれらの保護基を脱離することができる。
【0040】一般式[1]、[1a]、[1b]、[1
c]のベンズイミダゾール誘導体またはその塩は、例え
ば、酸化反応、還元反応、アルキル化反応、スルホニル
化反応、置換反応、脱水反応および加水分解反応など自
体公知の方法を適宜組み合わせることによって、他の一
般式[1]のベンズイミダゾール誘導体またはその塩に
誘導することができる。
【0041】このようにして得られた一般式[1]、
[1a]、[1b]、[1c]のベンズイミダゾール誘
導体またはその塩は、抽出、晶出、蒸留およびカラムク
ロマトグラフィーなどの通常の方法によって単離精製す
ることができる。
【0042】次に、本発明化合物を製造原料である一般
式[2]、[4]、[7]、[10]および[13]の
化合物の製造法について説明する。
【0043】一般式[2]の化合物は、自体公知の方法
またはそれらを適宜組み合わせることによって、例え
ば、以下に示す製造法Aによって製造できる。
【化10】製造法A 「式中、R1、R2およびmは、前記したと同様の意味を
有し、R5は、ヒドロキシル保護基を;X5は脱離基を、
それぞれ示す。」
【0044】(1)一般式[15]の化合物は、塩基の
存在下または非存在下、一般式[12]の化合物を一般
式[14]の化合物と反応させることにより製造するこ
とができる。この反応は、自体公知の方法、例えば、製
造法6と同様の方法で実施すればよい。
【0045】(2)一般式[2]の化合物は、一般式
[15]の化合物を通常の脱保護反応に付すことにより
製造することができる。この脱保護反応は、自体公知の
方法、例えば、プロテクティブ・グループス・イン・オ
ーガニック・シンセシス(Protective Groups in Organi
c Synthesis)、第10〜86頁[セオドラ・ダブリュー・グ
リーン(Theodra W.Green)(1981年)、ジョン・ウィリー
・アンド・サンズ・インコーポレテッド(John Wiley &
Sons. Inc.)]に記載されている方法で実施すればよい。
【0046】一般式[7]の化合物は、自体公知の方法
またはそれらを適宜組み合わせることによって、例え
ば、以下に示す製造法Bによって製造できる。
【化11】製造法B 「式中、R1、R2、mおよびnは、前記したと同様の意
味を有し、R6は、低級アルコキシ基、ジアルキルアミ
ノもしくは環状アミノ基を;X6は、脱離基を、それぞ
れ示す。」
【0047】(1)一般式[17]の化合物は、一般式
[2]の化合物に一般式[16]の化合物を塩基の存在
下または非存在下で反応させることにより製造すること
ができる。この反応は、自体公知の方法、例えば、新実
験化学講座、第14巻、[I]、日本化学会編、第567〜611
頁(1977年、丸善)に記載の方法またはそれに準じた方法
で実施すればよい。この反応で使用される溶媒として
は、例えば、水;塩化メチレンおよびクロロホルムなど
のハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフランおよびジ
オキサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエンおよび
キシレンなどの芳香族炭化水素類;ジメチルスルホキシ
ドなどのスルホキシド類;N,N−ジメチルホルムアミ
ドなどのアミド類;酢酸エチルなどのエステル類;アセ
トンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類;アセト
ニトリルなどのニトリル類;tert-ブタノールなどの三
級アルコール類;並びにピリジンなどのヘテロ芳香族類
などが挙げられ、これらの溶媒は、混合して使用しても
よい。この反応で必要に応じて用いられる塩基として
は、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチル
アミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−
7−エン、ピリジン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、金属ナトリウ
ム、リチウムジイソプロピルアミド、n−ブチルリチウ
ムおよびtert-ブトキシカリウムなどの有機塩基または
無機塩基が挙げられる。一般式[16]の化合物および
塩基の使用量は、一般式[2]の化合物に対して、それ
ぞれ、等モル以上、好ましくは、1〜20倍モルであれば
よい。この反応は通常、−50〜200℃、好ましくは、0〜
150℃で、10分〜20時間実施すればよい。
【0048】(2)一般式[7]の化合物は、一般式
[17]の化合物を通常のエステルまたはアミドの加水
分解反応に付すことにより製造することができる。この
反応は、自体公知の方法、例えば、プロテクティブ・グ
ループス・イン・オーガニック・シンセシス(Protectiv
e Groups in Organic Synthesis)、第152〜192頁[セオ
ドラ・ダブリュー・グリーン(Theodra W.Green)(1981
年)、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ・インコーポ
レテッド(John Wiley & Sons. Inc.)]に記載されている
方法またはそれに準じた方法で実施すればよい。
【0049】一般式[10]の化合物は、自体公知の方
法またはそれらを適宜組み合わせることによって、例え
ば、以下に示す製造法Cによって製造できる。
【化12】製造法C 「式中、R1、R2、m、nおよびX2は、前記したと同
様の意味を、それぞれ示す。」
【0050】(1)一般式[18]の化合物は、一般式
[7]の化合物を通常の還元反応に付すことにより製造
することができる。この還元反応は、自体公知の方法、
例えば、新実験化学講座、第15巻、第26〜244頁(1977
年、丸善)に記載されている方法またはそれに準じた方
法で実施すればよい。
【0051】(2)一般式[10]の化合物は、一般式
[18]の化合物をハロゲン化剤またはスルホニル化剤
と塩基の存在下または非存在下で反応させることにより
製造することができる。この反応で使用される溶媒とし
ては、例えば、塩化メチレンおよびクロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素類;テトラヒドロフランおよびジオ
キサンなどのエーテル類;ベンゼン、トルエンおよびキ
シレンなどの芳香族炭化水素類;ジメチルスルホキシド
などのスルホキシド類;N,N−ジメチルホルムアミド
などのアミド類;酢酸エチルなどのエステル類;並びに
アセトニトリルなどのニトリル類などが挙げられ、これ
らの溶媒は、混合して使用してもよい。この反応で必要
に応じて使用される塩基としては、例えば、トリエチル
アミン、ジイソプロピルエチルアミン、1,8−ジアザ
ビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン、ピリジン、te
rt-ブトキシカリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
および水素化ナトリウムなどの有機または無機塩基が挙
げられる。必要に応じて使用されるハロゲン化剤として
は、例えば、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、三塩化
リン、五塩化リンおよび塩化チオニルなどが挙げられ
る。必要に応じて使用されるスルホニル化剤としては、
例えば、メタンスルホニルクロリドおよびp−トルエン
スルホニルクロリドなどが挙げられる。ハロゲン化剤ま
たはスルホニル化剤および塩基の使用量は、一般式[1
8]の化合物に対して、それぞれ、等モル以上、好まし
くは、1〜2倍モルであればよい。この反応は、通常、−
50〜200℃、好ましくは、0〜50℃で、10分〜30時間実施
すればよい。
【0052】一般式[4]の化合物は、自体公知の方法
またはそれらを適宜組み合わせることによって、例え
ば、以下に示す製造法Dによって製造できる。
【化13】製造法D 「式中、R1、R2、A、n、p、X2およびX4は、前記
したと同様の意味を有し、R7は、アミノ保護基を、そ
れぞれ示す。」
【0053】(1)一般式[19]の化合物は、一般式
[12]の化合物を一般式[13a]の化合物と塩基の
存在下または不存在下で反応させることにより製造する
ことができる。この反応は、自体公知の方法、例えば、
製造法6と同様の方法で実施すればよい。 (2)一般式[4]の化合物は、一般式[19]の化合
物を通常の脱保護反応に付すことにより製造することが
できる。この脱保護反応は、自体公知の方法、例えば、
プロテクティブ・グループス・イン・オーガニック・シ
ンセシス(Protective Groups in Organic Synthesis)、
第218〜287頁[セオドラ・ダブリュー・グリーン(Theodr
a W.Green)(1981年)、ジョン・ウィリー・アンド・サン
ズ・インコーポレテッド(John Wiley & Sons. Inc.)]に
記載されている方法で実施すればよい。
【0054】(3)一般式[19a]の化合物は、一般
式[10]の化合物を一般式[8a]の化合物と塩基の
存在下または不存在下で反応させることにより製造する
ことができる。この反応は、自体公知の方法、例えば、
製造法4と同様の方法で実施すればよい。
【0055】(4)一般式[4]の化合物は、一般式
[19a]の化合物を通常の脱保護反応に付すことによ
り製造することができる。この脱保護反応は、自体公知
の方法、例えば、製造法D(2)と同様の方法で実施す
ればよい。
【0056】一般式[13]の化合物は、自体公知の方
法またはそれらを適宜組み合わせることによって、例え
ば、以下に示す製造法Eによって製造できる。
【化14】製造法E 「式中、R1、R2、R5、R6、A、B、m、n、p、X4
およびX6は、前記したと同様の意味を、それぞれ示
す。」
【0057】(1)一般式[22]の化合物は、一般式
[20]の化合物を一般式[21]の化合物と塩基の存
在下または不存在下に反応させることにより製造するこ
とができる。この反応は、自体公知の方法、例えば、製
造法B(1)と同様の方法で実施すればよい。
【0058】(2)一般式[23]の化合物は、一般式
[22]の化合物を通常のエステルもしくはアミドの加
水分解反応に付すことにより製造することができる。こ
の反応は、自体公知の方法、例えば、製造法B(2)と
同様の方法で実施すればよい。
【0059】(3)一般式[23]の化合物を、通常の
還元反応に付すことにより、一般式[24]の化合物を
製造することができる。この還元反応は、自体公知の方
法、例えば、製造法C(1)と同様の方法で実施すれば
よい。
【0060】(4)一般式[13]の化合物は、一般式
[24]の化合物をハロゲン化剤またはスルホニル化剤
と塩基の存在下または不存在下で反応させることによ
り、製造することができる。この反応は、自体公知の方
法、例えば、製造法C(2)と同様の方法で実施すれば
よい。
【0061】上記の製造法A〜Eにおいて、一般式
[2]、[7]、[10]、[12]、[14]〜[2
4]、[8a]、[13a]および[19a]の化合物
は、塩として用いることもでき、それらの塩としては、
一般式[1]の塩と同様の塩が挙げられる。また、一般
式[2]、[7]、[10]、[12]、[14]〜
[24]、[8a]、[13a]および[19a]の化
合物において、異性体(例えば、光学異性体、幾何異性
体および互変異性体など)が存在する場合、これらすべ
ての異性体を使用することができ、また、水和物、溶媒
和物およびすべての結晶形を使用することができる。
【0062】一般式[2]、[4]、[7]、[1
0]、[12]〜[24]、[8a]、[13a]およ
び[19a]の化合物において、ヒドロキシル基、アミ
ノ基、カルボキシル基またはカルボニル基を有する化合
物は、予めこれらのヒドロキシル基、アミノ基、カルボ
キシル基またはカルボニル基を通常の保護基で保護して
おき、反応後、必要に応じて自体公知の方法でこれらの
保護基を脱離することができる。
【0063】本発明化合物は、賦形剤、結合剤、崩壊
剤、崩壊抑制剤、固結・付着防止剤、滑沢剤、吸収・吸
着担体、溶剤、増量剤、等張化剤、溶解補助剤、乳化
剤、懸濁化剤、増粘剤、被覆剤、吸収促進剤、ゲル化・
凝固促進剤、光安定化剤、保存剤、防湿剤、乳化・懸濁
・分散安定化剤、着色防止剤、脱酸素・酸化防止剤、矯
味・矯臭剤、着色剤、起泡剤、消泡剤、無痛化剤、帯電
防止剤、緩衝・pH調節剤などの各種医薬品添加物を配合
して、経口剤(錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、細粒
剤、丸剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤など)、注
射剤、坐剤、外用剤(軟膏剤、貼付剤など)、エアゾー
ル剤などの医薬品製剤とすることができる。
【0064】上記各種薬剤は、通常の方法により製剤化
される。錠剤、散剤、顆粒剤などの経口用固形製剤は、
例えば、乳糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、デン
プン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、無
水第二リン酸カルシウム、部分アルファ化デンプン、コ
ーンスターチおよびアルギン酸などの賦形剤;単シロッ
プ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルピロリ
ドン、カルボキシメチルセルロース、セラック、メチル
セルロース、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウ
ム、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、水およびエタノー
ルなどの結合剤;乾燥デンプン、アルギン酸、かんてん
末、デンプン、架橋ポリビニルピロリドン、架橋カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルセ
ルロースカルシウムおよびデンプングリコール酸ナトリ
ウムなどの崩壊剤;ステアリルアルコール、ステアリン
酸、カカオバターおよび水素添加油などの崩壊抑制剤;
ケイ酸アルミニウム、リン酸水素カルシウム、酸化マグ
ネシウム、タルク、無水ケイ酸などの固結防止・付着防
止剤;カルナバロウ、軽質無水ケイ酸、ケイ酸アルミニ
ウム、ケイ酸マグネシウム、硬化油、硬化植物油誘導
体、胡麻油、サラシミツロウ、酸化チタン、乾燥水酸化
アルミニウムゲル、ステアリン酸、ステアリン酸カルシ
ウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、リン酸水素
カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびポリエチレ
ングリコールなどの滑沢剤;第4級アンモニウム塩、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、尿素および酵素などの吸収促進
剤;デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイト、無水ケ
イ酸、含水二酸化ケイ素、メタケイ酸アルミン酸マグネ
シウムおよびコロイド状ケイ酸などの吸収・吸着担体な
どの固形製剤化用医薬用添加物を用い、常法に従い調製
すればよい。さらに錠剤は、必要に応じ、通常の剤皮を
施した錠剤、例えば、、、糖衣錠、ゼラチン被包錠、胃
溶性被覆錠、腸溶性被覆錠および水溶性フィルムコーテ
ィング錠とすることができる。カプセル剤は、上記で例
示した各種の医薬品と混合し、硬質ゼラチンカプセルま
たは軟質カプセルなどに充填して調製される。
【0065】また、溶剤、増量剤、等張化剤、溶解補助
剤、乳化剤、懸濁化剤、増粘剤などの上記した各種の液
体製剤化用添加物を用い、常法に従い調製して、水性ま
たは油性の懸濁液、溶液、シロップおよびエリキシル剤
とすることもできる。坐剤は、例えば、ポリエチレング
リコール、カカオ脂、ラノリン、高級アルコール、高級
アルコールのエステル類、ゼラチン、半合成グリセライ
ドおよびウィテップゾールなどに適当な吸収促進剤を添
加し調製すればよい。
【0066】注射剤は、例えば、水、エチルアルコー
ル、マクロゴール、プロピレングリコール、クエン酸、
酢酸、リン酸、乳酸、乳酸ナトリウム、硫酸および水酸
化ナトリウムなどの希釈剤;クエン酸ナトリウム、酢酸
ナトリウムおよびリン酸ナトリウムなどのpH調整剤およ
び緩衝剤;ピロ亜硫酸ナトリウム、エチレンジアミン四
酢酸、チオグリコール酸およびチオ乳酸などの安定化
剤;食塩、ブドウ糖、マンニトールまたはグリセリンな
どの等張化剤;カルボキシメチルセルロースナトリウ
ム、プロピレングリコール、安息香酸ナトリウム、安息
香酸ベンジル、ウレタン、エタノールアミン、グリセリ
ンなどの溶解補助剤;グルコン酸カルシウム、クロロブ
タノール、ブドウ糖、ベンジルアルコールなどの無痛化
剤;および局所麻酔剤などの液体製剤化用の医薬品添加
物を用い、常法に従い調製すればよい。
【0067】ペースト、クリームおよびゲル形態の軟膏
剤は、例えば、白色ワセリン、ポリエチレン、パラフィ
ン、グリセリン、セルロース誘導体、ポリエチレングリ
コール、シリコンおよびベントナイトなどの基剤;パラ
オキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パ
ラオキシ安息香酸プロピルなどの保存剤;安定剤;湿潤
剤などの医薬品添加物を用い、常法により混合、製剤化
すればよい。貼付剤を製造する場合には、通常の支持体
に上記軟膏、クリーム、ゲルまたはペーストなどを常法
により塗布すればよい。支持体としては、綿、スフおよ
び化学繊維からなる織布または不織布;軟質塩化ビニ
ル、ポリエチレンおよびポリウレタンなどのフィルムま
たは発泡体シートが使用できる。
【0068】上記製剤の投与方法は、特に限定されない
が、製剤の形態、患者の年齢、性別その他の条件、患者
の症状の程度に応じて適宜決定される。本発明製剤の有
効成分の投与量は、用法、患者の年齢、性別、疾患の形
態、その他の条件などに応じて適宜選択されるが、通常
成人に対して1日0.1〜500mgを1回から数回に分割して
投与すればよい。
【0069】次に、本発明の代表的化合物の薬理作用に
ついて述べる。 [脳梗塞モデルに対する効果] 1.ラット中大脳動脈永久閉塞モデルの作製 ラット中大脳動脈永久閉塞モデルは田村らの方法[脳卒
中実験ハンドブック、第91頁〜第97頁(1990、アイピー
シー)]を一部変更して実施した。実験動物にはSDラッ
ト(日本エスエルシー)の10〜11週齢(体重350g前
後)を使用した。手術はハロセン麻酔(5%導入、2%維
持)下で行った。ラットを手術台上に側臥位に固定し、
外耳孔と外眼角の中間を皮膚切開した。側頭筋を頭蓋骨
から剥離し、側頭骨底部に電気ドリルで直径2mm程度の
小孔を開けた。次に、硬膜を切開し、嗅索の上を横切る
中大脳動脈本幹を嗅索の内側部でクリッピングした後、
バイポーラ摂子により電気凝固し、切断した。 2.有効性の評価 被検化合物は、虚血直後に0.1mg/kgを尾静脈より投与し
た。虚血48時間後に全脳を摘出し、ブレインスライサ
(RBS-01,ASI Instruments Inc.)を用いて、大脳全球
より2mm厚の環状断スライスを中大脳動脈の起始部から
吻側方向に3枚、尾側方向に3枚(計6枚)作製した。1
%TTC(2,3,5,-Triphenyl-2H-Tetrazolium Chloride
関東化学)リン酸緩衝溶液にスライスを浸漬、染色
後、10%中性緩衝ホルマリン液(和光純薬)中で固定し
た。染色した各切片を画像処理システム(C-IMAGING 12
80, Compix Inc.)を用いて大脳皮質梗塞面積を測定
し、6切片の大脳皮質梗塞面積の総和×2mmを大脳皮質
梗塞体積として評価を実施した。対照群には、生理食塩
水を投与した。被検化合物の梗塞巣抑制効果は、次式よ
り求めた。 抑制率=(1−被検化合物投与群の大脳皮質梗塞体積/対
照群の大脳皮質梗塞体積)×100 測定結果を表6に示す。なお、被検薬剤として使用した
本有効成分の表示は、実施例に記載の化合物番号で示
す。
【0070】
【表6】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 被検化合物番号 抑制率(%) −−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例9 29 実施例12 30 実施例32 29 実施例70 29 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−
【0071】
【実施例】次に本発明を実施例を挙げて説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。なお、溶離液
における混合比は、すべて容量比であり、また、カラム
クロマトグラフィーにおける担体は、B.W.シリカゲル、
BW-127ZH(富士シリシア化学社製)を用いた。
【0072】実施例1 1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−ベンズイミダゾ
ール0.50gを50%(W/V)水酸化ナトリウム水溶液10mLお
よびトルエン2.5mLに懸濁させ、この懸濁液に硫酸水素
テトラ−n−ブチルアンモニウム0.13gおよび1−(2
−クロロエチル)−4−(4−メトキシベンジル)ピペ
ラジン・二塩酸塩1.40gを順次加え、20分間加熱還流し
た。反応混合物を水およびトルエンの混合液中に導入
し、有機層を分取した。さらに水層をトルエンで抽出
し、分取した有機層をあわせ飽和食塩水で洗浄した後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に溶媒を留去
し、得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離
液;クロロホルム:エタノール=50:1〜20:1]で精製
し、油状の1−(2−{2−[4−(4−メトキシベン
ジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H
−ベンズイミダゾール0.76gを得た。 IR(neat)cm-1:2939, 1612, 1500, 1459 NMR(CDCl3)δ値:2.41(8H,s), 2.56(2H,t,J=6Hz), 3.41
(2H,s), 3.50(2H,t,J=6Hz), 3.77(2H,t,J=5Hz), 3.79(3
H,s), 4.32(2H,t,J=6Hz), 6.84(2H,d,J=9Hz), 7.1-7.5
(5H,m), 7.6-7.9(1H,m), 7.98(1H,s)
【0073】実施例2〜8 実施例1と同様にして以下の化合物を得た。 No.2 2−メトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メトキシ
ベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−
1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:1552, 1436, 1413, 745 NMR(CDCl3)δ値:2.39(8H,s), 2.48(2H,t,J=6Hz), 3.41
(2H,s), 3.51(2H,t,J=6Hz), 3.71(2H,t,J=5Hz), 3.80(3
H,s), 4.13(2H,t,J=5Hz), 4.18(3H,s), 6.84(2H,d,J=9H
z), 7.0-7.4(3H,m), 7.21(2H,d,J=9Hz), 7.4-7.7(1H,m) No.3 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−(メチルス
ルファニル)−1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2933, 1511, 1460, 1247 NMR(CDCl3)δ値:2.38(8H,s), 2.47(2H,t,J=5Hz), 2.79
(3H,s), 3.41(2H,s), 3.50(2H,t,J=5Hz), 3.74(2H,t,J=
6Hz), 3.80(3H,s), 4.25(2H,t,J=6Hz), 6.84(2H,d,J=9H
z), 7.0-7.4(5H,m), 7.5-7.9(1H,m) No.4 6−メトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メトキシ
ベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−
1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2937, 1506, 1247 NMR(CDCl3)δ値:2.41(8H,s), 2.50(2H,t,J=5Hz), 3.41
(2H,s), 3.51(2H,t,J=5Hz), 3.76(2H,t,J=5Hz), 3.79(3
H,s), 3.86(3H,s), 4.25(2H,t,J=5Hz), 6.6-7.0(3H,m),
7.0-7.4(3H,m), 7.64(1H,d,J=8Hz), 7.86(1H,s) No.5 5−メトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メトキシ
ベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−
1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:1512, 1497, 1247, 1145 NMR(CDCl3)δ値:2.43(8H,s), 2.50(2H,t,J=6Hz), 3.43
(2H,s), 3.50(2H,t,J=6Hz), 3.77(2H,t,J=5Hz), 3.80(3
H,s), 3.86(3H,s), 4.28(2H,t,J=5Hz), 6.84(2H,d,J=9H
z), 7.0-7.5(5H,m), 7.92(1H,s) No.6 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−メチル−1
H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:1519, 1456, 1246, 750 NMR(CDCl3)δ値:2.38(8H,s), 2.46(2H,t,J=6Hz), 2.62
(3H,s), 3.40(2H,s), 3.46(2H,t,J=6Hz), 3.73(2H,t,J=
5Hz), 3.80(3H,s), 4.27(2H,t,J=5Hz), 6.84(2H,d,J=9H
z), 7.0-7.4(5H,m), 7.4-7.8(1H,m) No.7 1−{2−[2−(4−ベンジル−1−ピペラジニル)
エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2938, 2812, 1496, 745 NMR(CDCl3)δ値:2.42(8H,s), 2.51(2H,t,J=5Hz), 3.48
(2H,s), 3.51(2H,t,J=5Hz), 3.78(2H,t,J=5Hz), 4.33(2
H,t,J=5Hz), 7.0-7.6(8H,m), 7.6-7.9(1H,m), 7.98(1H,
s) No.8 5,6−ジメトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メ
トキシベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチ
ル)−1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2938, 1509, 1491, 755 NMR(CDCl3)δ値:2.42(8H,s), 2.51(2H,t,J=6Hz), 3.42
(2H,s), 3.52(2H,t,J=6Hz), 3.78(2H,t,J=5Hz), 3.79(3
H,s), 3.93(3H,s), 3.94(3H,s), 4.27(2H,t,J=5Hz), 6.
84(2H,d,J=9Hz), 7.21(2H,d,J=9Hz), 7.26(2H,s), 7.83
(1H,s)
【0074】実施例9 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール0.74gをエタノール10mLに溶解させ、この溶
液に1.9mol/L乾燥塩化水素−エタノール溶液4.0mLを加
え、室温で12時間攪拌した。析出晶を濾取し、乾燥さ
せ、1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)
−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベン
ズイミダゾール・三塩酸塩0.88gを得た。 融点:246.0〜247.0℃(分解) IR(KBr)cm-1:3446, 2610, 2566, 1265 NMR(DMSO-d6)δ値:3.2-4.1(14H,m), 3.79(3H,s), 4.2-
4.5(2H,m), 4.6-4.9(2H,m), 7.01(2H,d,J=9Hz), 7.4-8.
2(6H,m), 9.83(1H,s)
【0075】実施例10〜11 実施例9と同様にして以下の化合物を得た。 No.10 2−メトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メトキシ
ベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−
1H−ベンズイミダゾール・三塩酸塩 融点:204.0〜218.0℃ IR(KBr)cm-1:3398, 2565, 1696 NMR(DMSO-d6)δ値:2.8-4.2(22H,m), 4.2-4.5(2H,m),
6.7-7.4(6H,m), 7.54(2H,d,J=9Hz) No.11 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−(メチルス
ルファニル)−1H−ベンズイミダゾール・三塩酸塩 融点:202.0〜212.0℃ IR(KBr)cm-1:3412, 2934, 2528, 1464 NMR(DMSO-d6)δ値:2.98(3H,s), 3.1-4.0(16H,m), 3.80
(3H,s), 4.1-4.5(2H,m),4.6(3H,brs), 7.03(2H,d,J=9H
z), 7.2-8.0(6H,m)
【0076】実施例12 6−メトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メトキシ
ベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−
1H−ベンズイミダゾール1.31gを酢酸エチル20mLに溶
解させ、この溶液にフマル酸0.72gを加え、室温で3時間
攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄した後、
乾燥させ、6−メトキシ−1−(2−{2−[4−(4
−メトキシベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}
エチル)−1H−ベンズイミダゾール・二フマル酸塩1.
78gを得た。 融点:171.5〜172.0℃ IR(KBr)cm-1: 3422, 1677, 647 NMR(DMSO-d6)δ値: 2.2-2.8(10H,m), 3.46(2H,s), 3.5
0(2H,t,J=6Hz), 3.6-4.0(8H,m), 4.35(2H,t,J=5Hz), 6.
61(4H,s), 6.7(4H,brs), 6.78(1H,dd,J=9,3), 6.89(1H,
d,J=9Hz), 7.15(1H,d,J=3Hz), 7.21(2H,d,J=9Hz), 7.47
(1H,d,J=9Hz), 8.04(1H,s)
【0077】実施例13〜16 実施例12と同様にして以下の化合物を得た。 No.13 5−メトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メトキシ
ベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−
1H−ベンズイミダゾール・二フマル酸塩 融点:157.0〜158.5℃ IR(KBr)cm-1: 3419, 1682, 647 NMR(DMSO-d6)δ値: 2.2-3.0(10H,m), 3.3-3.6(4H,m),
3.6-4.0(8H,m), 4.35(2H,t,J=5Hz), 6.0(4H,brs), 6.60
(4H,s), 6.7-7.0(3H,m), 7.0-7.4(3H,m), 7.48(1H,d,J=
9Hz), 8.10(1H,s) No.14 5,6−ジメトキシ−1−(2−{2−[4−(4−メ
トキシベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチ
ル)−1H−ベンズイミダゾール・二フマル酸塩 融点:154.0〜156.0℃ IR(KBr)cm-1:3421, 1684, 1255, 648 NMR(DMSO-d6)δ値:2.0-2.8(10H,m), 3.2-4.0(15H,m),
4.35(2H,t,J=5Hz), 6.62(4H,s), 6.90(2H,d,J=9Hz), 7.
15(2H,s), 7.25(2H,d,J=9Hz), 7.99(1H,s), 8.7(4H,br
s) No.15 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−メチル−1
H−ベンズイミダゾール・二フマル酸塩 融点:163.0〜166.5℃ IR(KBr)cm-1: 3418, 1682, 984, 647 NMR(DMSO-d6)δ値: 2.35(8H,s), 2.4-2.8(5H,m), 3.3-
3.6(4H,m), 3.68(2H,t,J=5Hz), 3.75(3H,s), 4.36(2H,
t,J=5Hz), 5.9(4H,brs), 6.61(4H,s), 6.89(2H,d,J=9H
z), 7.0-7.4(4H,m), 7.4-7.7(2H,m) No.16 1−{2−[2−(4−ベンジル−1−ピペラジニル)
エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール・フマ
ル酸塩 融点:169.0〜171.0℃ IR(KBr)cm-1: 1712, 1290, 1173, 633 NMR(DMSO-d6)δ値: 2.2-2.5(2H,m), 2.50(8H,s), 3.46
(2H,s), 3.50(2H,t,J=6Hz), 3.74(2H,t,J=5Hz), 4.40(2
H,t,J=5Hz), 6.61(4H,s), 7.0-7.5(7H,m), 7.5-7.8(2H,
m), 8.18(1H,s)
【0078】実施例17 4−メトキシフェニル酢酸0.66gを塩化メチレン5mLに溶
解させ、この溶液に氷冷下、塩化オキザリル0.38mLおよ
びN,N−ジメチルホルムアミド0.01mLを加え、室温で
1時間攪拌した。次いで、減圧下に溶媒を留去した後、
塩化メチレン5mLに溶解させ、この溶液に2−(1H−
ベンズイミダゾル−1−イル)エチル 2−(4−ピペ
リジニル)エチル エーテル1.00gおよびトリエチルア
ミン1.27mLを塩化メチレン10mLに溶解させた溶液を氷冷
下滴下し、室温で24時間攪拌した。ついで、この反応混
合物に水を加え、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液でpH12
に調整した後、有機層を分取した。分取した有機層を飽
和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をカラム
クロマトグラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノー
ル=20:1]で精製し、油状の1−(4−{2−[2−
(1H−ベンズイミダゾル−1−イル)エトキシ]エチ
ル}−1−ピペリジニル)−2−(4−メトキシフェニ
ル)−1−エタノン0.91gを得た。得られた油状物0.91g
をテトラヒドロフラン10mLに溶解させ、この溶液を水素
化リチウムアルミニウム0.12gのテトラヒドロフラン5m
L懸濁液に氷冷下滴下し、同温度で1時間攪拌した。次い
で、この反応混合物に酢酸エチルおよび氷を加え、さら
に50%水酸化ナトリウム水溶液を加え、不溶物を溶解さ
せた後、有機層を分取した。分取した有機層を飽和食塩
水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をカラムクロマ
トグラフィー[溶離液;クロロホルム:メタノール=2
0:1〜10:1]で精製し、油状の1−(2−{2−[1
−(4−メトキシフェネチル)−4−ピペリジニル]エ
トキシ}エチル)−1H−ベンズイミダゾール0.36gを
得た。 IR(neat)cm-1:2928, 1513, 1246, 1119 NMR(CDCl3)δ値:0.7-2.4(9H,m), 2.2-3.2(6H,m), 3.42
(2H,t,J=6Hz), 3.74(2H,t,J=5Hz), 3.79(3H,s), 4.33(2
H,t,J=5Hz), 6.82(2H,d,J=9Hz), 7.12(2H,d,J=9Hz), 7.
2-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.97(1H,s)
【0079】実施例18 実施例17と同様にして以下の化合物を得た。 1−(2−{[1−(4−メトキシフェネチル)−4−
ピペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−ベンズイミ
ダゾール IR(neat)cm-1:2932, 1513, 1246, 746 NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.2(7H,m), 2.2-3.2(6H,m), 3.23
(2H,d,J=5Hz), 3.74(2H,t,J=5Hz), 3.77(3H,s), 4.31(2
H,t,J=5Hz), 6.81(2H,d,J=9Hz), 7.11(2H,d,J=9Hz), 7.
0-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.97(1H,s)
【0080】実施例19 1−(2−{2−[1−(4−メトキシフェネチル)−
4−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズ
イミダゾール0.36gを酢酸エチル5mLに溶解させ、この溶
液に3.5mol/L乾燥塩化水素−酢酸エチル溶液0.6mLを加
え、室温で1時間攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチ
ルで洗浄した後、乾燥させ、1−(2−{2−[1−
(4−メトキシフェネチル)−4−ピペリジニル]エト
キシ}エチル)−1H−ベンズイミダゾール・二塩酸塩
0.28gを得た。 融点:146.0〜148.0℃ IR(KBr)cm-1:3468, 2540, 1501, 1126 NMR(DMSO-d6)δ値:1.0-2.4(7H,m), 2.6-4.2(15H,m),
4.4-5.0(2H,m), 6.80(2H,d,J=9Hz), 7.20(2H,d,J=9Hz),
7.4-7.8(3H,m), 7.9-8.2(1H,m), 9.68(1H,s), 11.6(2
H,brs)
【0081】実施例20 実施例19と同様にして以下の化合物を得た。 1−(2−{[1−(4−メトキシフェネチル)−4−
ピペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−ベンズイミ
ダゾール・二塩酸塩 融点:176.5〜178.0℃ IR(KBr)cm-1:2530, 1511, 1244, 1128 NMR(DMSO-d6)δ値:1.0-2.0(5H,m), 2.5-4.0(15H,m),
4.43(2H,t,J=5Hz), 6.89(2H,d,J=8Hz), 7.18(2H,d,J=8H
z), 7.0-7.4(2H,m), 7.4-7.9(2H,m), 8.19(1H,s),10.2
(2H,brs)
【0082】実施例21 2−[2−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)エ
トキシ]−1−エタノール1.0gを塩化メチレン5.0mLに
溶解させ、この溶液に氷冷下、トリエチルアミン0.74mL
およびメタンスルホニルクロリド0.41mLを加え、同温度
で1.5時間攪拌した。次いで、反応混合物に塩化メチレ
ンおよび水を加え、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液でpH
10に調整した後、有機層を分取した。分取した有機層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をN,N
−ジメチルホルムアミド4.0mLに溶解させ、この溶液に
炭酸カリウム0.94gおよび1−(3,4,5−トリメト
キシベンジル)ピペラジン1.8gのN,N−ジメチルホル
ムアミド溶液4.0mLを順次加え、100℃で30分間攪拌し
た。室温に冷却した後、反応混合物に酢酸エチルおよび
水を加え、有機層を分取した。分取した有機層を飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧
下に溶媒を留去した。得られた残留物をカラムクロマト
グラフィー[溶離液;クロロホルム:エタノール=50:
1〜20:1]で精製し、油状の1−(2−{2−[4−
(3,4,5−トリメトキシベンジル)−1−ピペラジ
ニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイミダゾール
0.47gを得た。 IR(neat)cm-1:1459, 1128, 748 NMR(CDCl3)δ値:2.43(8H,s), 2.52(2H,t,J=6Hz), 3.41
(2H,s), 3.52(2H,t,J=6Hz), 3.79(2H,t,J=5Hz), 3.84(3
H,s), 3.86(6H,s), 4.32(2H,t,J=5Hz), 6.54(2H,s), 7.
0-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 8.00(1H,s)
【0083】実施例22 実施例21と同様にして以下の化合物を得た。 1−(2−{2−[4−(4−フルオロベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−メチル−1
H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2812, 1316, 1155, 760 NMR(CDCl3)δ値:2.36(8H,s), 2.44(2H,t,J=5Hz), 3.04
(3H,s), 3.42(2H,s), 3.45(2H,t,J=5Hz), 3.74(2H,t,J=
5Hz), 4.58(2H,t,J=5Hz), 6.98(2H,d,J=9Hz), 7.1-7.6
(5H,m), 7.6-7.9(1H,m)
【0084】実施例23 1−(2−{2−[4−(3,4,5−トリメトキシベ
ンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1
H−ベンズイミダゾール0.47gを酢酸エチル10mLに溶解
させ、この溶液にフマル酸0.24gを加え、室温で12時間
攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄した後、
乾燥させ、1−(2−{2−[4−(3,4,5−トリ
メトキシベンジル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エ
チル)−1H−ベンズイミダゾール・二フマル酸塩0.57
gを得た。 融点:168.0〜169.0℃ IR(KBr)cm-1: 3419, 1682, 1125, 648 NMR(DMSO-d6)δ値: 2.0-2.8(10H,m), 3.42(2H,s), 3.5
1(2H,t,J=5Hz), 3.6-5.0(13H,m), 6.59(2H,s), 6.61(4
H,s), 7.0-7.4(2H,m), 7.4-7.8(2H,m), 8.17(1H,s)
【0085】実施例24 1−(2−{2−[4−(4−フルオロベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−メチル−1
H−ベンズイミダゾール1.91gを酢酸エチル20mLに溶解
させ、この溶液に3.5mol/L乾燥塩化水素−酢酸エチル溶
液5.5mLを加え、室温で30分間攪拌した。析出晶を濾取
し、酢酸エチルで洗浄後、乾燥させ、1−(2−{2−
[4−(4−フルオロベンジル)−1−ピペラジニル]
エトキシ}エチル)−2−メチル−1H−ベンズイミダ
ゾール・三塩酸塩1.76gを得た。 融点:202.0〜216.5℃(分解) IR(KBr)cm-1:3383, 2918, 1317, 1143 NMR(DMSO-d6)δ値:3.0-4.0(17H,m), 4.2-4.6(2H,m),
4.6-5.0(2H,m), 5.6(3H,brs), 7.2-8.2(8H,m)
【0086】実施例25 1−(4−メトキシベンジル)−1,4−ジアゼパン0.
89gをN,N−ジメチルホルムアミド9.0mLに溶解させ、
この溶液に炭酸カリウム1.4g、1−[2−(2−クロロ
エトキシ)エチル]−1H−ベンズイミダゾール0.89g
およびヨウ化ナトリウム0.2gを順次加え、80℃で4.5時
間攪拌した。反応混合物を室温に冷却した後、クロロホ
ルムおよび水の混合液中に導入し、有機層を分取した。
分取した有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離
液;クロロホルム:メタノール=50:1〜10:1]で精製
し、油状の1−(2−{2−[4−(4−メトキシベン
ジル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エトキシ}エ
チル)−1H−ベンズイミダゾール0.76gを得た。 IR(neat)cm-1: 1510, 1246, 747 NMR(CDCl3)δ値: 1.6-2.0(1H,m), 2.0-2.4(1H,m), 2.4
-3.0(10H,m), 3.49(2H,t,J=6Hz), 3.55(2H,s), 3.78(2
H,t,J=5Hz), 3.79(3H,s), 4.32(2H,t,J=5Hz), 6.84(2H,
d,J=9Hz), 7.0-7.6(5H,m), 7.6-7.9(1H,m), 7.99(1H,s)
【0087】実施例26〜31 実施例25と同様にして以下の化合物を得た。 No.26 1−(2−{2−[4−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−
ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:1515, 1264, 1139, 750 NMR(CDCl3)δ値:2.42(8H,s), 2.51(2H,t,J=5Hz), 3.42
(2H,s), 3.52(2H,t,J=5Hz), 3.79(2H,t,J=5Hz), 3.87(3
H,s), 3.89(3H,s), 4.33(2H,t,J=5Hz), 6.6-7.0(3H,m),
7.0-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.99(1H,s) No.27 1−{2−[2−(4−イソプロピル−1−ピペラジニ
ル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:3387, 2966, 2617, 1117 NMR(CDCl3)δ値:1.03(6H,d,J=7Hz), 2.47(8H,s), 2.1-
3.0(3H,m), 3.52(2H,t,J=6Hz), 3.79(2H,t,J=5Hz), 4.3
3(2H,t,J=5Hz), 7.0-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m),7.98(1
H,s) No.28 1−(2−{2−[4−(4−メトキシフェニル)−1
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール IR(neat)cm-1:2934, 1509, 1459, 1246 NMR(CDCl3)δ値:1.4-2.8(7H,m), 2.55(2H,t,J=6Hz),
2.7-3.3(2H,m), 3.56(2H,t,J=6Hz), 3.78(3H,s), 3.80
(2H,t,J=5Hz), 4.34(2H,t,J=5Hz), 6.83(2H,d,J=9Hz),
7.13(2H,d,J=9Hz), 7.0-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 8.
00(1H,s) No.29 1−{2−[2−(4−ベンジル−1−ピペリジニル)
エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:3421, 2925, 1497, 745 NMR(CDCl3)δ値:0.9-2.5(7H,m), 2.3-2.8(4H,m), 2.6-
3.1(2H,m), 3.51(2H,t,J=6Hz), 3.77(2H,t,J=5Hz), 4.3
2(2H,t,J=5Hz), 7.0-7.6(8H,m), 7.6-8.0(1H,m),7.98(1
H,s) No.30 1−(2−{2−[4−(4−メトキシフェニル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール IR(neat)cm-1:1501, 1458, 1245, 746 NMR(CDCl3)δ値:2.3-2.8(6H,m), 2.7-3.3(4H,m), 3.56
(2H,t,J=6Hz), 3.76(3H,s), 3.81(2H,t,J=5Hz), 4.35(2
H,t,J=5Hz), 6.85(4H,s), 7.0-7.6(3H,m), 7.6-8,0(1H,
m), 8.00(1H,s) No.31 1−(2−{2−[4−(2−メトキシフェニル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール IR(neat)cm-1:1499, 1458, 1241, 750 NMR(CDCl3)δ値:2.4-2.8(6H,m), 2.8-3.3(4H,m), 3.56
(2H,t,J=6Hz), 3.82(2H,t,J=6Hz), 3.86(3H,s), 4.35(2
H,t,J=6Hz), 6.7-7.2(4H,m), 7.1-7.6(3H,m), 7.6-8,0
(1H,m), 8.00(1H,s)
【0088】実施例32 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−
1,4−ジアゼパン−1−イル]エトキシ}エチル)−
1H−ベンズイミダゾール0.73gを酢酸エチル7.0mLに溶
解させ、この溶液にフマル酸0.42gを加え、室温で12時
間攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄した
後、乾燥させ、1−(2−{2−[4−(4−メトキシ
ベンジル)−1,4−ジアゼパン−1−イル]エトキ
シ}エチル)−1H−ベンズイミダゾール・二フマル酸
塩0.47gを得た。 融点:132.0〜135.0℃(分解) IR(KBr)cm-1: 3429, 1684, 1612, 648 NMR(DMSO-d6)δ値: 1.4-2.0(2H,m), 2.4-3.0(10H,m),
3.4-4.0(6H,m), 3.75(3H,s), 4.01(2H,t,J=5Hz), 6.59
(4H,s), 6.7(4H,brs), 6.90(2H,d,J=9Hz), 7.0-7.4(4H,
m), 7.4-7.8(2H,m), 8.20(1H,s)
【0089】実施例33〜34 実施例32と同様にして以下の化合物を得た。 No.33 1−(2−{2−[4−(3,4−ジメトキシベンジ
ル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−
ベンズイミダゾール・二フマル酸塩 融点:117.0〜120.0℃ IR(KBr)cm-1:3422, 1678, 1271, 648 NMR(DMSO-d6)δ値:2.2-2.8(10H,m), 3.3-3.8(12H,m),
4.41(2H,t,J=8Hz), 6.62(4H,s), 6.7-7.1(3H,m), 7.1-
7.4(2H,m), 7.4-7.8(2H,m), 8.20(1H,s) No.34 1−{2−[2−(4−イソプロピル−1−ピペラジニ
ル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール・
二フマル酸塩 融点:160.0〜162.0℃ IR(KBr)cm-1:3420, 1716, 983, 647 NMR(DMSO-d6)δ値:1.10(6H,d,J=6Hz), 2.2-2.7(8H,s),
2.4-2.9(2H,m), 2.8-3.3(1H,m), 3.50(2H,t,J=5Hz),
3.75(2H,t,J=5Hz), 4.41(2H,t,J=5Hz), 6.58(4H,s), 7.
1-7.5(2H,m), 7.5-8.0(2H,m), 8.21(1H,s), 9.0(4H,br
s)
【0090】実施例35 1−(2−{2−[4−(4−メトキシフェニル)−1
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール0.63gを酢酸エチル10mLに溶解させ、この溶
液にシュウ酸0.15gを加え、室温で12時間攪拌した。析
出晶を濾取し、酢酸エチル−イソプロピルアルコールで
洗浄した後、乾燥させ、1−(2−{2−[4−(4−
メトキシフェニル)−1−ピペリジニル]エトキシ}エ
チル)−1H−ベンズイミダゾール・シュウ酸塩0.55g
を得た。 融点:143.0〜145.0℃ IR(KBr)cm-1: 1638, 1513, 1247, 1183 NMR(DMSO-d6)δ値: 1.4-2.2(4H,m), 2.3-3.6(7H,m),
3.73(3H,s), 3.7-4.0(4H,m), 4.46(2H,t,J=5Hz), 6.7(2
H,brs), 6.87(2H,d,J=9Hz), 7.13(2H,d,J=9Hz), 6.9-7.
4(2H,m), 7.4-7.9(2H,m), 8.36(1H,s)
【0091】実施例36〜37 実施例35と同様にして以下の化合物を得た。 No.36 1−{2−[2−(4−ベンジル−1−ピペリジニル)
エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール・シュ
ウ酸塩 融点:125.0〜127.0℃ IR(KBr)cm-1:3422, 2927, 1637, 1618 NMR(DMSO-d6)δ値:1.0-2.0(5H,m), 2.3-2.9(4H,m), 2.
9-3.4(4H,m), 3.4-4.0(4H,m), 4.44(2H,t,J=5Hz), 6.8
(2H,brs), 6.8-7.5(7H,m), 7.4-7.8(2H,m), 8.23(1H,s) No.37 1−(2−{2−[4−(4−メトキシフェニル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール・シュウ酸塩 融点:158.0〜159.0℃ IR(KBr)cm-1:1512, 1252, 1218, 1124 NMR(CDCl3)δ値:2.4-2.8(6H,m), 2.8-3.2(4H,m), 3.59
(2H,t,J=5Hz), 3.77(3H,s), 3.85(2H,t,J=5Hz), 4.37(2
H,t,J=5Hz), 6.85(4H,s), 7.0-7.5(3H,m), 7.6-7.9(1H,
m), 8.01(1H,s)
【0092】実施例38 1−(2−{2−[4−(2−メトキシフェニル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール0.41gを酢酸エチル5.0mLに溶解させ、この溶
液にp−トルエンスルホン酸・一水和物0.63gを加え、
室温で12時間攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチルで
洗浄した後、乾燥させ、1−(2−{2−[4−(2−
メトキシフェニル)−1−ピペラジニル]エトキシ}エ
チル)−1H−ベンズイミダゾール・三p−トルエンス
ルホン酸塩0.71gを得た。 融点:173.0〜174.0℃ IR(KBr)cm-1: 3426, 1208, 1128, 1101 NMR(DMSO-d6)δ値: 2.31(9H,s), 3.4-5.0(19H,m), 6.8
-8.0(20H,m), 9.97(1H,s)
【0093】実施例39 1−{2−[(4−ピペリジニル)メトキシ]エチル]
−1H−ベンズイミダゾール0.90gをN,N−ジメチル
ホルムアミド6.3mLに溶解させ、この溶液に2−ヨード
プロパン0.42mLおよび炭酸カリウム0.72gを加え、70℃
で2時間攪拌した。反応混合物を水30mLおよび酢酸エチル
20mLの混合液中に導入した後、有機層を分取した。分取
した有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去した。得られた
残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホ
ルム:メタノール=10:1〜4:1]で精製し、油状の1
−{2−[(1−イソプロピル−4−ピペリジニル)メ
トキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール0.44gを
得た。 IR(neat)cm-1:3398, 2930, 1490, 745 NMR(CDCl3)δ値:1.02(6H,d,J=6Hz), 0.8-1.8(5H,m),
1.8-2.3(2H,m), 2.3-3.1(3H,m), ,3.22(2H,d,J=5Hz),
3.73(2H,t,J=5Hz), 4.31(2H,t,J=5Hz), 7.0-7.6(3H,m),
7.6-8.0(1H,m), 7.97(1H,s)
【0094】実施例40〜52 実施例39と同様にして以下の化合物を得た。 No.40 1−{2−[2−(1−イソプロピル−4−ピペリジニ
ル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール NMR(CDCl3)δ値:1.02(6H,d,J=6Hz), 0.8-2.3(10H,m),
2.5-3.0(2H,m), 3.41(2H,t,J=6Hz), 3.73(2H,t,J=5Hz),
4.32(2H,t,J=5Hz), 7.1-7.5(3H,m), 7.6-7.9(1H,m),
7.96(1H,s) No.41 1−(2−{[1−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−4−ピペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−
ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2938, 1460, 1127 NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.4(7H,m), 2.6-3.1(2H,m), 3.24
(2H,d,J=5Hz), 3.36(2H,s), 3.75(2H,t,J=5Hz), 3.86(9
H,s), 4.31(2H,t,J=5Hz), 6.52(2H,s), 7.0-7.6(3H,m),
7.6-8.0(1H,m), 7.95(1H,s) No.42 1−{2−[2−(1−ベンズヒドリル−4−ピペリジ
ニル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2922, 1491, 1450, 1116 NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.1(9H,m), 2.3-3.1(2H,m), 3.36
(2H,t,J=6Hz), 3.66(2H,t,J=5Hz), 4.20(1H,s), 4.23(2
H,t,J=5Hz), 6.6-7.6(13H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.91(1
H,s) No.43 1−(2−{2−[4−(3−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール IR(neat)cm-1:1494, 1455, 1265, 746 NMR(CDCl3)δ値:2.43(8H,s), 2.51(2H,t,J=6Hz), 3.46
(2H,s), 3.52(2H,t,J=6Hz), 3.78(2H,t,J=5Hz), 3.81(3
H,s), 4.33(2H,t,J=5Hz), 6.7-7.0(3H,m), 7.0-7.6(4H,
m), 7.6-8.0(1H,m), 7.99(1H,s) No.44 1−(2−{2−[1−(4−メトキシベンジル)−4
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール IR(neat)cm-1:1513, 1498, 1247, 1108 NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.4(9H,m), 2.6-3.2(2H,m), 3.38
(2H,t,J=6Hz), 3.41(2H,s), 3.73(2H,t,J=5Hz), 3.80(3
H,s), 4.31(2H,t,J=5Hz), 6.84(2H,d,J=9Hz), 7.0-7.6
(5H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.95(1H,s) No.45 1−(2−{[1−(4−メトキシベンジル)−4−ピ
ペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−ベンズイミダ
ゾール IR(neat)cm-1:2936, 1509, 1247, 746 NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.0(7H,m), 2.6-3.1(2H,m), 3.21
(2H,d,J=5Hz), 3.41(2H,s), 3.72(2H,t,J=5Hz), 3.79(3
H,s), 4.31(2H,t,J=5Hz), 6.83(2H,d,J=9Hz), 7.0-7.6
(5H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.96(1H,s) No.46 1−{2−[(1−ベンズヒドリル−4−ピペリジニ
ル)メトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール IR(KBr)cm-1:1496, 1116, 742, 704 NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.2(7H,m), 2.6-3.1(2H,m), 3.23
(2H,d,J=5Hz), 3.73(2H,t,J=5Hz), 4.22(1H,s), 4.31(2
H,t,J=5Hz), 6.8-7.6(13H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.95(1
H,s) No.47 1−(2−{2−[1−(3−メトキシベンジル)−4
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール IR(neat)cm-1:2923, 1493, 1265, 745 NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.3(9H,m), 2.5-3.1(2H,m), 3.40
(2H,t,J=6Hz), 3.44(2H,s), 3.73(2H,t,J=5Hz), 3.81(3
H,s), 4.31(2H,t,J=5Hz), 6.6-7.0(3H,m), 7.0-7.6(4H,
m), 7.6-8.0(1H,m), 7.95(1H,s) No.48 1−(2−{2−[1−(2−メトキシベンジル)−4
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール IR(neat)cm-1:2924, 1492, 1450, 1244 NMR(CDCl3)δ値:0.8-1.7(5H,m), 1.7-2.7(4H,m), 2.7-
3.2(2H,m), 3.39(2H,t,J=6Hz), 3.66(2H,s), 3.72(2H,
t,J=5Hz), 3.84(3H,s), 4.32(2H,t,J=5Hz), 6.89(1H,d,
J=8Hz), 6.93(1H,d,J=8Hz), 7.0-7.6(5H,m), 7.6-8.0(1
H,m), 7.95(1H,s) No.49 1−(2−{2−[1−(4−ニトロベンジル)−4−
ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイミ
ダゾール IR(neat)cm-1:2926, 1519, 1495, 1345 NMR(CDCl3)δ値:0.6-2.3(9H,m), 2.4-3.0(2H,m), 3.41
(2H,t,J=6Hz), 3.53(2H,s), 3.74(2H,t,J=5Hz), 4.33(2
H,t,J=5Hz), 7.1-7.7(3H,m), 7.48(2H,d,J=8Hz),7.6-8.
1(1H,m), 7.96(1H,s), 8.16(2H,d,J=8Hz) No.50 1−(2−{2−[4−(4−フルオロベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール NMR(CDCl3)δ値:2.41(8H,s), 2.51(2H,t,J=5Hz), 3.44
(2H,s), 3.52(2H,t,J=5Hz), 3.78(2H,t,J=5Hz), 4.33(2
H,t,J=5Hz), 7.03(2H,d,J=9Hz), 7.1-7.6(5H,m),7.6-8.
0(1H,m), 7.99(1H,s) No.51 4−[(4−{2−[2−(1H−ベンズイミダゾール
−1−イル)エトキシ]エチル}−1−ピペラジニル)
メチル]フェノール IR(neat)cm-1:2817, 1504, 747 NMR(CDCl3)δ値:2.42(8H,s), 2.49(2H,t,J=6Hz), 3.40
(2H,s), 3.51(2H,t,J=6Hz), 3.76(2H,t,J=5Hz), 4.30(2
H,t,J=5Hz), 6.71(2H,d,J=9Hz), 7.07(2H,d,J=9Hz), 7.
1-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 8.01(1H,s) No.52 1−{2−[2−(4−ベンズヒドリル−1−ピペラジ
ニル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール IR(neat)cm-1:2811, 1494, 746, 707 NMR(CDCl3)δ値:2.39(8H,s), 2.50(2H,t,J=6Hz), 3.51
(2H,t,J=6Hz), 3.76(2H,t,J=5Hz), 4.19(1H,s), 4.31(2
H,t,J=5Hz), 7.0-7.6(13H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.97(1
H,s)
【0095】実施例53 1−{2−[(1−イソプロピル−4−ピペリジニル)
メトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール0.35g
を酢酸エチル5mLに溶解させ、この溶液にシュウ酸0.10
gを酢酸エチル5mLで溶解させた溶液を加え、室温で2時
間攪拌した。析出晶を濾取し、イソプロピルエーテルで
洗浄した後、乾燥させ、1−{2−[(1−イソプロピ
ル−4−ピペリジニル)メトキシ]エチル}−1H−ベ
ンズイミダゾール・シュウ酸塩0.18gを得た。 融点:168.5〜170.5℃ IR(KBr)cm-1:3418, 1601, 1134, 720 NMR(DMSO-d6)δ値:1.20(6H,d,J=7Hz), 1.2-2.0(5H,m),
2.6-3.1(2H,m), 3.0-3.6(5H,m), 3.73(2H,t,J=5Hz),
4.43(2H,t,J=5Hz), 7.0-7.4(2H,m), 7.3(2H,brs),7.4-
7.9(2H,m), 8.19(1H,s)
【0096】実施例54〜55 実施例53と同様にして以下の化合物を得た。 No.54 1−{2−[2−(1−イソプロピル−4−ピペリジニ
ル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール・
シュウ酸塩 融点:125.5〜127.0℃ IR(KBr)cm-1:1602, 1312, 1114 NMR(DMSO-d6)δ値:0.9-1.8(6H,m), 1.20(6H,d,J=6Hz),
2.4-2.8(2H,m), 2.9-3.5(4H,m), 3.37(2H,t,J=5Hz),
3.72(2H,t,J=5Hz), 4.14(2H,t,J=5Hz), 4.9(2H,brs),
7.0-7.4(2H,m), 7.5-7.9(2H,m), 8.17(1H,s) NO.55 1−(2−{[1−(3,4,5−トリメトキシベンジ
ル)−4−ピペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−
ベンズイミダゾール・シュウ酸塩 融点:82.0〜85.0℃ IR(KBr)cm-1:1593, 1461, 1247, 1123 NMR(DMSO-d6)δ値:1.1-2.0(5H,m), 2.5-3.0(2H,m), 3.
0-3.5(4H,m), 3.71(2H,s), 3.78(9H,s), 4.1(2H,brs),
4.41(2H,t,J=5Hz), 6.81(2H,s), 7.0-7.4(2H,m),7.4-7.
8(2H,m), 8.19(1H,s), 8.8(2H,brs)
【0097】実施例56 1−{2−[2−(1−ベンズヒドリル−4−ピペリジ
ニル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール
0.38gを酢酸エチル5mLに溶解させ、この溶液に3.5mol/L
乾燥塩化水素−酢酸エチル溶液0.6mLを加え、室温で1時
間攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄した
後、乾燥させ、1−{2−[2−(1−ベンズヒドリル
−4−ピペリジニル)エトキシ]エチル}−1H−ベン
ズイミダゾール・二塩酸塩0.35gを得た。 融点:194.0〜196.0℃ IR(KBr)cm-1:3460, 2543, 1127, 748 NMR(CDCl3)δ値:1.0-2.0(5H,m), 1.6-2.6(2H,m), 2.6-
3.8(6H,m), 3.80(2H,t,J=5Hz), 4.68(2H,t,J=5Hz), 5.7
(1H,brs), 7.0-8.4(14H,m), 9.31(1H,s), 11.8(2H,brs)
【0098】実施例57〜63 実施例56と同様にして以下の化合物を得た。 No.57 1−(2−{2−[4−(3−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール・三塩酸塩 IR(KBr)cm-1:3444, 1616, 1456, 1270 NMR(TFA-d1)δ値:3.3-4.5(17H,m), 4.3-4.7(2H,m), 4.
7-5.1(2H,m), 7.0-8.2(8H,m), 9.52(1H,s) No.58 1−(2−{2−[1−(4−メトキシベンジル)−4
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール・二塩酸塩 IR(KBr)cm-1:3405, 1613, 1517, 1255 NMR(DMSO-d6)δ値:0.8-2.0(7H,m), 2.4-3.7(6H,m), 3.
79(3H,s), 3.7-3.9(2H,m), 3.9-4.4(2H,m), 4.62(2H,t,
J=5Hz), 7.00(2H,d,J=9Hz), 7.2-7.8(4H,m), 7.6-8.2(2
H,m), 9.31(1H,s), 10.9(2H,brs) No.59 1−(2−{[1−(4−メトキシベンジル)−4−ピ
ペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−ベンズイミダ
ゾール・二塩酸塩 IR(neat)cm-1:3416, 1613, 1516, 1254 NMR(CDCl3)δ値:1.4-2.4(5H,m), 3.0-3.7(6H,m), 3.8-
4.0(5H,m), 4.0-4.5(2H,m), 4.5-5.1(2H,m), 6.88(2H,
d,J=9Hz), 7.55(2H,d,J=9Hz), 7.4-7.9(3H,m), 7.8-8.2
(1H,m), 9.94(1H,s), 11.4(2H,brs) No.60 1−{2−[(1−ベンズヒドリル−4−ピペリジニ
ル)メトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール・
二塩酸塩 IR(KBr)cm-1:3408, 1452, 752, 709 NMR(DMSO-d6)δ値:1.2-2.4(5H,m), 2.6-3.6(6H.m), 3.
80(2H,t,J=5Hz), 4.71(2H,t,J=5Hz), 5.5(1H,brs), 7.0
-8.4(14H,m), 9.78(1H,s), 12.0(2H,brs) No.61 1−(2−{2−[1−(3−メトキシベンジル)−4
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール・二塩酸塩 IR(neat)cm-1:3418, 2939, 1456, 1269 NMR(CDCl3)δ値:0.6-2.3(7H,m), 2.4-4.1(8H,m), 3.82
(3H,s), 4.0-4.5(2H,m),4.4-5.1(2H,m), 6.6-8.4(8H,
m), 9.80(1H,s), 11.1(2H,brs) No.62 1−(2−{2−[1−(2−メトキシベンジル)−4
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール・二塩酸塩 IR(neat)cm-1:3418, 2939, 1456, 1269 NMR(DMSO-d6)δ値:0.8-2.3(7H,m), 2.3-3.0(2H,m), 3.
1-3.8(4H,m), 3.6-4.1(5H,m), 4.1-4.5(2H,m), 4.6-5.0
(2H,m), 6.6-8.4(8H,m), 9.91(1H,s), 11.1(2H,brs) No.63 1−(2−{2−[1−(4−ニトロベンジル)−4−
ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイミ
ダゾール・二塩酸塩 IR(KBr)cm-1:3410, 1523, 1500, 1350 NMR(DMSO-d6)δ値:0.6-2.2(7H,m), 2.4-4.2(8H,m), 4.
2-4.6(2H,m), 4.6-5.0(2H,m), 7.3-8.3(4H,m), 8.04(2
H,d,J=9Hz), 8.31(2H,d,J=9Hz), 9.77(1H,s), 11.6(2H,
brs)
【0099】実施例64 1−(2−{2−[4−(4−フルオロベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール0.27gを酢酸エチル5.0mLに溶解させ、この溶
液にフマル酸0.14gを加え、室温で12時間攪拌した。析
出晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄した後、乾燥させ、1
−(2−{2−[4−(4−フルオロベンジル)−1−
ピペラジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイミ
ダゾール・二フマル酸塩0.71gを得た。 融点:156.0〜157.0℃ IR(KBr)cm-1: 3419, 1682, 648 NMR(DMSO-d6)δ値: 2.2-2.8(10H,m), 3.46(2H,s), 3.5
2(2H,t,J=5Hz), 3.74(2H,t,J=5Hz), 4.0-5.0(6H,m), 6.
61(4H,s), 7.0-7.5(6H,m), 7.4-7.8(2H,m), 8.19(1H,s)
【0100】実施例65〜66 実施例64と同様にして以下の化合物を得た。 No.65 4−[(4−{2−[2−(1H−ベンズイミダゾール
−1−イル)エトキシ]エチル}−1−ピペラジニル)
メチル]フェノール・二フマル酸塩 融点:126.0〜129.0℃ IR(KBr)cm-1:3422, 1678, 648 NMR(DMSO-d6)δ値:2.2-2.8(10H,m), 3.41(2H,s), 3.49
(2H,t,J=5Hz), 3.73(2H,t,J=5Hz), 4.39(2H,t,J=5Hz),
5.4(5H,brs), 6.60(4H,s), 6.71(2H,d,J=8Hz), 7.08(2
H,d,J=8Hz), 7.1-7.4(2H,m), 7.5-7.8(2H,m), 8.18(1H,
s) No.66 1−{2−[2−(4−ベンズヒドリル−1−ピペラジ
ニル)エトキシ]エチル}−1H−ベンズイミダゾール
・二フマル酸塩 融点:123.0〜124.5℃ IR(KBr)cm-1:3286, 1679, 640 NMR(DMSO-d6)δ値:2.0-2.8(10H,m), 3.49(2H,t,J=5H
z), 3.71(2H,t,J=5Hz), 4.22(1H,s), 4.37(2H,t,J=5H
z), 6.61(4H,s), 6.8-7.8(18H,m), 8.17(1H,s)
【0101】実施例67 1−{2−[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]エチ
ル}−1H−ベンズイミダゾール1.0gをトルエン20mLに
溶解させ、この溶液に2−ブロモアニソール0.87mL、ナ
トリウム tert-ブトキシド0.46g、(S)−(−)−
2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−
ビナフチル0.07g、トリス(ジベンジリデン)−パラジ
ウム(0)0.05gを加え、窒素雰囲気下、90〜100℃で5
時間攪拌した。反応混合物を水50mLに導入し、不溶物を
濾過した後、有機層を分取した。分取した有機層を飽和
食塩水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をカラム
クロマトグラフィー[溶離液;n−ヘキサン:酢酸エチ
ル=1:1〜1:3]で精製し、油状の1−(2−{2−
[1−(2−メトキシフェニル)−4−ピペリジニル]
エトキシ}エチル)−1H−ベンズイミダゾール0.23g
を得た。 IR(neat)cm-1:1499, 1458, 1240, 745 NMR(CDCl3)δ値:1.0-2.0(7H,m), 2.1-2.7(2H,m), 3.1-
3.7(2H,m), 3.44(2H,t,J=6Hz), 3.73(2H,t,J=5Hz), 3.8
3(3H,s), 4.31(2H,t,J=5Hz), 6.8-7.0(4H,m), 7.1-7.6
(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.96(1H,s)
【0102】実施例68 実施例67と同様にして以下の化合物を得た。 1−(2−{[1−(2−メトキシフェニル)−4−ピ
ペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−ベンズイミダ
ゾール IR(neat)cm-1:2938, 1499, 1240, 746 NMR(CDCl3)δ値:0.9-2.2(5H,m), 2.2-2.9(2H,m), 3.30
(2H,d,J=5Hz), 3.2-3.7(2H,m), 3.78(2H,t,J=5Hz), 3.8
5(3H,s), 4.34(2H,t,J=5Hz), 6.7-7.1(4H,m), 7.1-7.6
(3H,m), 7.7-8.0(1H,m), 8.00(1H,s)
【0103】実施例69 1−(2−{2−[1−(2−メトキシフェニル)−4
−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H−ベンズイ
ミダゾール0.23gを酢酸エチル5mLに溶解させ、この溶液
に2.4mol/L乾燥塩化水素−エタノール溶液0.6mLを加
え、溶媒を留去した。得られた残留物を乾燥させ、アモ
ルファスの1−(2−{2−[1−(2−メトキシフェ
ニル)−4−ピペリジニル]エトキシ}エチル)−1H
−ベンズイミダゾール・二塩酸塩0.21gを得た。 IR(KBr)cm-1:3394, 2966, 1449, 758 NMR(DMSO-d6)δ値:0.8-3.0(7H,m), 3.2-4.2(8H,m), 4.
00(3H,s), 4.4-5.2(2H,m), 6.6-8.7(8H,m), 10.06(1H,
s), 12.8(2H,brs)
【0104】実施例70 1−(2−{[1−(2−メトキシフェニル)−4−ピ
ペリジニル]メトキシ}エチル)−1H−ベンズイミダ
ゾール0.31gを酢酸エチル5mLに溶解させ、この溶液にシ
ュウ酸0.08gを酢酸エチル5mLで溶解させた溶液を加
え、室温で2時間攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチ
ルで洗浄した後、乾燥させ、1−(2−{[1−(2−
メトキシフェニル)−4−ピペリジニル]メトキシ}エ
チル)−1H−ベンズイミダゾール・シュウ酸塩0.16g
を得た。 融点:136.5〜139.0℃ IR(KBr)cm-1:3424, 1637, 1206, 1114 NMR(DMSO-d6)δ値:0.8-2.0(5H,m), 2.2-2.8(2H.m), 3.
0-3.6(4H,m), 3.76(3H,s), 3.76(2H,t,J=5Hz), 4.46(2
H,t,J=5Hz), 6.5(2H,brs), 6.7-7.1(4H,m), 7.1-7.5(2
H,m), 7.5-7.9(2H,m), 8.33(1H,s)
【0105】実施例71 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−(メチルス
ルファニル)−1H−ベンズイミダゾール・三塩酸塩0.
60gを塩化メチレン6.0mLに懸濁させ、この懸濁液に氷冷
下、m-クロロ過安息香酸0.27gを加え、室温で3時間攪拌
した。反応混合物にクロロホルムおよび水を加え、1mol
/L水酸化ナトリウム水溶液でpH13に調整した後、有機層
を分取した。水層を塩析した後、クロロホルムで抽出
し、有機層を合わせ、無水硫酸マグネシウムで乾燥さ
せ、減圧下に溶媒を留去した。得られた残留物をカラム
クロマトグラフィー[溶離液;クロロホルム:エタノー
ル=50:1〜20:1]で精製し、油状の1−(2−{2−
[4−(4−メトキシベンジル)−1−ピペラジニル]
エトキシ}エチル)−2−(メチルスルフィニル)−1
H−ベンズイミダゾール0.30gを得た。 IR(neat)cm-1:2812, 1513, 1246, 750 NMR(CDCl3)δ値:2.34(8H,s), 2.44(2H,t,J=5Hz), 3.27
(3H,s), 3.40(2H,s), 3.49(2H,t,J=5Hz), 3.80(3H,s),
3.86(2H,t,J=5Hz), 4.71(2H,t,J=5Hz), 6.84(2H,d,J=9H
z), 7.21(2H,d,J=9Hz), 7.0-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m)
【0106】実施例72 1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)−1
−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−(メチルス
ルフィニル)−1H−ベンズイミダゾール0.27gを酢酸
エチル10mLに溶解させ、この溶液に3.7mol/L乾燥塩化水
素−酢酸エチル溶液0.65mLを加え、室温で12時間攪拌し
た。析出晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄した後、乾燥さ
せ、1−(2−{2−[4−(4−メトキシベンジル)
−1−ピペラジニル]エトキシ}エチル)−2−(メチ
ルスルフィニル)−1H−ベンズイミダゾール・三塩酸
塩0.27gを得た。 融点:156.5〜184.0℃ IR(KBr)cm-1: 3418, 3000, 2568, 1517 NMR(TFA-d)δ値: 3.4-4.5(20H,m), 4.3-4.8(2H,m), 4.
8-5.5(2H,m), 7.15(2H,d,J=7Hz), 7.60(2H,d,J=7Hz),
7.6-8.4(4H,m)
【0107】参考例1 水素化ナトリウム(60%ミネラルオイル懸濁液)0.45g
をN,N−ジメチルホルムアミド0.50mLに懸濁させ、こ
の懸濁液に氷冷下、5,6−ジメトキシ−1H−ベンズ
イミダゾール0.45gをN,N−ジメチルホルムアミド4.5
mLに溶解させた溶液を10分かけて滴下した後、室温で30
分間攪拌した。ついで、氷冷下、2−ブロモエチル テ
トラヒドロ−2H−ピラン−2−イル エーテル0.58gを
加え、室温で3.5時間攪拌した。反応混合物を水および
クロロホルムの混合液中に導入し、1mol/mL水酸化ナト
リウム水溶液でpH12に調整した。析出した不溶物を濾去
し、有機層を分取した。有機層を飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去
した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[溶
離液;クロロホルム:アセトン=50:1〜10:1]で精製
し、油状の5,6−ジメトキシ−1−[2−(テトラヒ
ドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル]−1H
−ベンズイミダゾール2.08gを得た。得られた油状物2.0
8gを水4mLに懸濁させ、この懸濁液に6mol/mL塩酸水を加
え、14時間攪拌した。反応混合物に水およびクロロホル
ムを加え、1mol/mL水酸化ナトリウム水溶液でpH12.0に
調整した後、有機層を分取した。水層を塩析後、クロロ
ホルムで抽出し、有機層をあわせ、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥させた。減圧下に溶媒を留去し、無色固体の2
−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンズイミダゾール−
1−イル)−1−エタノール0.37gを得た。 IR(KBr)cm-1:3179, 3100, 1492, 1238 NMR(CDCl3)δ値:2.1(1H,brs), 3.87(3H,s), 3.93(3H,
s), 3.9-4.2(4H,m), 6.83(1H,s), 7.00(1H,s), 7.64(1
H,s)
【0108】参考例1と同様にして以下の化合物を得
た。 ・2−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)−1−
エタノール NMR(CDCl3)δ値:2.1(1H,brs), 4.02(2H,t,J=5Hz), 4.2
4(2H,t,J=5Hz), 7.0-7.4(4H,m), 7.78(1H,s) ・2−(5−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−1
−イル)−1−エタノール ・2−(6−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−1
−イル)−1−エタノール IR(KBr)cm-1:3099, 1506, 1210, 816 NMR(CDCl3)δ値:3.3(1H,brs), 3.84(3H,s), 3.9-4.3(4
H,m), 6.6-6.9(2H,m), 7.2-7.4(1H,m), 7.60(1H,s) ・2−(2−(メチルスルファニル)−1H−ベンズイ
ミダゾール−1−イル)−1−エタノール NMR(CDCl3)δ値:2.67(3H,s), 3.8-4.4(5H,m), 7.0-7.7
(4H,m) ・2−(2−メトキシ−1H−ベンズイミダゾール−1
−イル)−1−エタノール IR(KBr)cm-1:3269, 1556, 1459, 736 NMR(CDCl3)δ値:3.0(1H,brs), 3.93(3H,s), 4.0-4.2(4
H,m), 7.0-7.4(3H,m), 7.4-7.6(1H,m) ・2−(2−メチル−1H−ベンズイミダゾール−1−
イル)−1−エタノール IR(KBr)cm-1:3144, 1411, 1080, 755 NMR(CDCl3)δ値:2.36(3H,s), 3.6-4.3(5H,m), 6.7-7.4
(4H,m)
【0109】参考例2 2−[2−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)エ
トキシ]−1−エタノール16gをトルエン75mLに溶解さ
せ、この溶液に塩化チオニル17mLを加え、1.5時間加熱
還流した。室温に冷却した後、減圧下に溶媒を留去し、
得られた残留物に酢酸エチル75mLを加え、室温で12時間
攪拌した。析出晶を濾取し、酢酸エチルで洗浄した後、
乾燥させ、1−[2−(2−クロロエトキシ)エチル]
−1H−ベンズイミダゾール・塩酸塩15gを得た。 IR(KBr)cm-1:3422, 3029, 1439, 1115 NMR(CDCl3)δ値:3.4-3.6(2H,m), 3.6-3.9(2H,m), 4.08
(2H,t,J=5Hz), 4.86(2H,t,J=5Hz), 7.4-8.1(5H,m), 10.
30(1H,s)
【0110】参考例3 1−[2−(2−クロロエトキシ)エチル]−1H−ベ
ンズイミダゾール・塩酸塩1.78gをN,N−ジメチルホ
ルムアミド10mLに溶解させ、この溶液に炭酸カリウム2.
36gおよびtert-ブチル 1−ピペラジンカルボキシレー
ト1.52gを加え、100℃で4時間攪拌した。反応混合物に
水およびクロロホルムを加え、有機層を分取し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去した。
得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離液;
クロロホルム:アセトン=50:1〜10:1]で精製し、油
状のtert-ブチル 4−{2−[2−(1H−ベンズイミ
ダゾール−1−イル)エトキシ]エチル}−1−ピペラ
ジンカルボキシレート2.13gを得た。 IR(neat)cm-1:1688, 1247, 1172, 751 NMR(CDCl3)δ値:1.46(9H,s), 2.32(2H,t,J=5Hz), 2.49
(2H,t,J=5Hz), 2.80(2H,t,J=5Hz), 3.2-3.5(4H,m), 3.5
1(2H,t,J=5Hz), 3.80(2H,t,J=5Hz), 4.34(2H,t,J=5Hz),
7.1-7.5(3H,m), 7.7-8.0(1H,m), 8.00(1H,s)
【0111】参考例4 tert-ブチル 4−{2−[2−(1H−ベンズイミダゾ
ール−1−イル)エトキシ]エチル}−1−ピペラジン
カルボキシレート2.13gを2.4mol/L乾燥塩化水素−エタ
ノール溶液12mLに溶解させ、室温で12時間攪拌した。反
応混合物を減圧下に溶媒を留去後、水およびクロロホル
ムを加え、1mol/mL水酸化ナトリウム水溶液でpH12.0に
調整した。水層を塩析後、有機層を分取し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させた。減圧下に溶媒を留去し、油状
の1−{2−[2−(1−ピペラジニル)エトキシ]エ
チル}−1H−ベンズイミダゾール1.17gを得た。 NMR(CDCl3)δ値:1.81(1H,s), 2.35(4H,t,J=5Hz), 2.49
(2H,t,J=6Hz), 2.83(4H,t,J=5Hz), 3.52 (2H,t,J=6Hz),
3.79(2H,t,J=5Hz), 4.34(2H,t,J=5Hz), 7.2-7.5(3H,
m), 7.7-8.0(1H,m), 8.01(1H,s)
【0112】参考例5 tert-ブチル 4−(ヒドロキシエチル)−1−ピペリ
ジンカルボキシレート28.26gをtert-ブチルアルコール1
70mLに溶解させ、この溶液に氷冷下、tert-ブトキシカ
リウム16.60gを加え、同温度で30分間攪拌した。次い
で、この反応混合物に氷冷下、1-クロロアセチルピペリ
ジン29.88gを加え、室温で3時間攪拌した。反応混合物
を酢酸エチルおよび水の混合溶液中に導入し、有機層を
分取した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去
した。得られた残留物をエタノール210mLおよび水105mL
に溶解させ、この溶液に水酸化ナトリウム12.32gを加
え、3時間加熱還流した。室温に冷却後、減圧下に溶媒
を留去し、得られた残留物を酢酸エチルおよび水の混合
液中に加え、6mol/L塩酸でpH1.0に調整した後、有機層
を分取した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。減圧下に溶
媒を留去し、油状の2−{2−[1−(tert-ブトキシ
カルボニル)−4−ピペリジニル]エトキシ}酢酸36.3
gを得た。同様にして以下の化合物を得た。 ・2−{[1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−ピ
ペリジニル]メトキシ}酢酸
【0113】参考例6 2−{2−[1−(tert-ブトキシカルボニル)−4−
ピペリジニル]エトキシ}酢酸36.3gをテトラヒドロフ
ラン200mLに溶解させ、この溶液に氷冷下、水素化ホウ
素ナトリウム7.17gを加え、同温度で10分間攪拌した。
次いで、氷冷下、反応混合物に三フッ化ホウ素ジエチル
エーテル錯体31.2mLを30分かけて滴下し、同温度で30分
間、さらに室温で1時間30分攪拌した。反応混合物を酢
酸エチルおよび水の混合液中に導入した後、有機層を分
取した。有機層を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去し
た。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー[溶離
液;n−ヘキサン:酢酸エチル=1:1〜1:3]で精製
し、油状のtert-ブチル 4−[2−(2−ヒドロキシ
エトキシ)エチル]−1−ピペリジンカルボキシレート
27.0gを得た。同様にして以下の化合物を得た。 ・tert-ブチル 4−[(2−ヒドロキシエトキシ)メチ
ル]−1−ピペリジンカルボキシレート
【0114】参考例7 tert-ブチル 4−[2−(2−ヒドロキシエトキシ)エ
チル]−1−ピペリジンカルボキシレート27.0gを塩化
メチレン250mLに溶解させ、この溶液に氷冷下、メタン
スルホニルクロリド13.8mLおよびピリジン20.0mLを加
え、同温度で30分間、さらに室温で18時間攪拌した。次
いで、反応混合物に水を加え、6mol/L塩酸でpH1.0に調
整した後、有機層を分取した。分取した有機層を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を
留去した。得られた残留物をカラムクロマトグラフィー
[溶離液;トルエン:酢酸エチル=5:1〜1:1]で精製
し、tert-ブチル 4−(2−{2−[(メチルスルホニ
ル)オキシ]エトキシ}エチル)−1−ピペリジンカル
ボキシレート19.4gを得た。 NMR(CDCl3)δ値:0.8-1.9(16H,m), 2.4-2.9(2H,m), 3.0
5(3H,s), 3.53(2H,t,J=6Hz), 3.68(2H,t,J=5Hz), 3.8-
4.5(2H,m) 同様にして以下の化合物を得た。 ・tert-ブチル 4−(2−{2−[(メチルスルホニ
ル)オキシ]エトキシ}メチル)−1−ピペリジンカル
ボキシレート NMR(CDCl3)δ値:0.8-1.9(14H,m), 2.4-3.0(2H,m), 3.0
5(3H,s), 3.34(2H,d,J=6Hz), 3.5-3.8(2H,m), 3.8-4.5
(4H,m)
【0115】参考例8 水素化ナトリウム(60%ミネラルオイル懸濁液)1.6gを
N,N−ジメチルホルムアミド2.5mLに懸濁させ、この
懸濁液に氷冷下、1H−ベンズイミダゾール4.8gのN,
N−ジメチルホルムアミド溶液20mLを20分かけて滴下し
た後、同温度で30分間攪拌した。次いで、氷冷下、tert
-ブチル 4−(2−{2−[(メチルスルホニル)オキ
シ]エトキシ}エチル)−1−ピペリジンカルボキシレ
ート14.4gをN,N−ジメチルホルムアミド30mLに溶解
した溶液を加え、室温で4時間攪拌した。反応混合物に
水および酢酸エチルを加え、有機層を分取した。有機層
を水および飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥させ、減圧下に溶媒を留去した。得られた残
留物をカラムクロマトグラフィー[溶離液;クロロホル
ム:メタノール=10:1]で精製し、油状のtert-ブチル
4−{2−[2−(1H−ベンズイミダゾル−1−イ
ル)エトキシ]エチル}−1−ピペリジンカルボキシレ
ート18.8gを得た。 NMR(CDCl3)δ値: 0.8-2.0(16H,m), 2.3-2.8(2H,m), 3.
40(2H,t,J=6Hz), 3.74(2H,t,J=5Hz), 3.8-4.4(2H,m),
4.33(2H,t,J=5Hz), 7.1-7.6(3H,m), 7.6-8.0(1H,m), 7.
95(1H,s) 同様にして以下の化合物を得た。 ・tert-ブチル 4−{[2−(1H−ベンズイミダゾル
−1−イル)エトキシ]メチル}−1−ピペリジンカル
ボキシレート NMR(CDCl3)δ値: 0.8-1.0(14H,m), 2.4-2.9(2H,m), 3.
22(2H,d,J=6Hz), 3.74(2H,t,J=5Hz), 3.8-4.4(2H,m),
4.33(2H,t,J=5Hz), 7.1-7.6(3H,m), 7.6-8.1(1H,m), 7.
96(1H,s)
【0116】参考例9 tert-ブチル 4−{2−[2−(1H−ベンズイミダゾ
ル−1−イル)エトキシ]エチル}−1−ピペリジンカ
ルボキシレート18.8gをエタノール50mLに溶解させ、こ
の溶液に2.4mol/L乾燥塩化水素−エタノール105mLを加
え、室温で2時間攪拌した。次いで、減圧下に溶媒を留
去し、得られた残留物を塩化メチレンおよび水の混合液
中に加え、5mol/L水酸化ナトリウム水溶液でpH12に調整
した後、塩析し、有機層を分取した。得られた有機層を
飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで
乾燥させた。減圧下に溶媒を留去し、油状の1−{2−
[2−(4−ピペリジニル)エトキシ]エチル}−1H
−ベンズイミダゾール13.6gを得た。 NMR(CDCl3)δ値:0.8-1.8(7H,m), 2.2-3.2(5H,m), 3.40
(2H,t,J=6Hz), 3.74(2H,t,J=5Hz), 4.33(2H,t,J=5Hz),
7.1-7.6(3H,m), 7.7-8.1(1H,m), 7.96(1H,s) 同様にして以下の化合物を得た。 ・1−[2−(4−ピペリジニルメトキシ)エチル]−
1H−ベンズイミダゾール NMR(CDCl3)δ値:0.8-2.0(5H,m), 2.3-3.5(5H,m), 3.20
(2H,d,J=5Hz), 3.72(2H,t,J=5Hz), 4.30(2H,t,J=5Hz),
7.0-7.6(3H,m), 7.6-8.1(1H,m), 7.97(1H,s)
【0117】
【発明の効果】本発明化合物は、脳虚血状態での脳梗塞
の進展の抑制作用を有し、脳梗塞、脳卒中などの虚血性
脳障害;脳梗塞などの一次梗塞の後に起こる脳神経細胞
の変性や壊死による脳血管障害後遺症;頭部外傷などの
治療剤として有用で有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/00 A61P 25/00 C07D 401/12 C07D 401/12 403/12 403/12 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC26 CC34 DD10 DD26 DD39 EE01 4C086 AA02 AA03 BC39 BC50 BC57 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA36

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 「式中、R1は、水素原子、ハロゲン原子、置換されて
    いてもよいアミノ、アルキル、シクロアルキル、アルコ
    キシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキル
    スルホニル、アリール、アリールオキシ、アリールチ
    オ、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アル
    アルキル、アルアルキルオキシ、アルケニル、アルケニ
    ルオキシ、アシルもしくは複素環式基、保護されていて
    もよいアミノ、ヒドロキシルもしくはカルボキシル基お
    よびニトロ基から選ばれる一つ以上の基を;R2は、水
    素原子、ハロゲン原子、置換されていてもよいアルキ
    ル、シクロアルキル、アルコキシ、アルキルチオ、アル
    キルスルフィニル、アルキルスルホニル、アリール、ア
    リールオキシ、アリールチオ、アリールスルフィニル、
    アリールスルホニルもしくは複素環式基を;R3は、置
    換されていてもよいアルキル、アリール、アルアルキ
    ル、アルケニルもしくは複素環式基を;A及びBは、そ
    れぞれCH基または窒素原子で、少なくともどちらか一
    方が窒素原子を;mは、1〜6の整数を;nは、1〜6
    の整数を;pは、0〜2の整数をそれぞれ示す。」で表
    されるベンズイミダゾール誘導体またはその塩。
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