JP2002193340A - ガラス基板の包装方法及び該方法によるガラス基板包装体 - Google Patents

ガラス基板の包装方法及び該方法によるガラス基板包装体

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JP2002193340A
JP2002193340A JP2000396935A JP2000396935A JP2002193340A JP 2002193340 A JP2002193340 A JP 2002193340A JP 2000396935 A JP2000396935 A JP 2000396935A JP 2000396935 A JP2000396935 A JP 2000396935A JP 2002193340 A JP2002193340 A JP 2002193340A
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glass substrate
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substrate
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Yasushi Ueda
康 上田
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Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板を複数枚、緩衝体を用いて効率よ
く一体に包装する方法を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィンビーズ発泡体からなり、
断面が略L字形で内側にガラス基板の角部の2側端を嵌
合する基板挿入溝2を複数本設けた緩衝体1を、ガラス
基板を複数枚、所定の間隔をもって配置させて直方体の
4辺にそれぞれ嵌合し、さらに該緩衝体の外側に固定具
を巻回して固定して梱包体を形成した後、該梱包体を熱
収縮性樹脂フィルムでシュリンク包装する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス基体上に半
導体装置等電子部品を形成してなるガラス基板を複数
枚、発泡樹脂からなる緩衝体を用いて一体梱包し、さら
にその外側を樹脂フィルムで包装する包装方法及び包装
体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子・電気関連機器、特にパーソ
ナルコンピュータの周辺機器の一つである液晶ディスプ
レイやプラズマディスプレイ、携帯電話に代表される携
帯端末等は、インターネットに代表される情報技術産業
の発達と共に生産量が急激な勢いで伸長している機器で
あり、その梱包や搬送等に用いられる緩衝体関連技術の
開発が強く望まれている。中でも、半導体装置等の電子
部品を組み込んだガラス基板、例えばカラーフィルター
ガラス基板やTFTガラス基板(薄膜トランジスタを組
み込んだ回路が形成された基板)及び液晶パネル基板等
のガラス基板はその厚さが薄く、輸送中における衝撃や
振動等に弱い上、その構成が非常に微細なため、外部か
らの影響を受け易く、取り扱いが難しい。とりわけ、加
工前のガラス基板や最終製品になる前の半完成品を搬送
する場合には、上記電子部品が剥き出しの状態で扱われ
るため、静電気や塵、埃等の影響をより強く受け、その
機能を損なう場合があった。
【0003】そこで、ガラス基板を損傷することなく安
全に搬送するための梱包技術が多々提案されている。
【0004】その一例として、特開平5−319456
号公報に開示された技術が挙げられる。その要点は、断
面が略L字形を呈し、該L字に沿って内側には基板挿入
溝を複数設けた、特定の特性を有するポリオレフィンビ
ーズ発泡体からなる緩衝体である。ガラス基板の梱包に
当たっては、複数のガラス基板を所定の間隔をもって平
行配置して直方体を形成し、各基板の角部をそれぞれ上
記緩衝体の基板挿入溝に挿入し、該基板表面に対して直
交する上記直方体の4辺を上記緩衝体により嵌合し、そ
の外側にゴムやテープ等の固定具を巻回して固定する。
さらに、このような梱包体は外部からの塵埃の侵入を防
止するために、ポリエチレン等の袋に収納されて密封包
装される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、L字
形の緩衝体を用いて複数枚のガラス基板を一体に梱包
し、該梱包体をポリエチレン袋等で包装した場合、ポリ
エチレン袋等にはゆるみがあるため、包装後の取り扱い
時や搬送中の振動衝撃等によって、該ポリエチレン袋等
が最も外側のガラス基板に容易に接触し、該ガラス基板
を汚染するという問題がある。そのため、通常は、梱包
体の最も外側にはダミーのガラス基板或いはアルミニウ
ム板を配置しているが、この2枚のダミーは本来搬送す
る必要のないものである。
【0006】また、最近のディスプレイの大型化に伴
い、ガラス基板も大型化しているが、大型のガラス基板
は重くなるため、ポリエチレン袋等への梱包体の収納作
業が非常に煩雑なものとなっている。
【0007】さらに、梱包体においては緩衝体の外側に
巻回したゴムやテープ等の固定具の締結力が該緩衝体の
角部に集中するため、L字が開いてその両端部において
はガラス基板が基板挿入溝よりはずれてしまい、保護機
能が十分に働かないという問題を生じる場合があった。
【0008】また、前記したL字形の緩衝体は、基板挿
入溝の溝幅がガラス基板の厚みと同等かもしくは若干狭
い幅で形成され、ポリオレフィンビーズ発泡体の特性で
ある圧縮時の弾性回復性の高さを利用して、ガラス基板
を固定するものである。そのため、搬送中のガラス基板
との振動摩擦による耐発塵性には効果的であるが、本来
の目的であるガラス基板の梱包に際しては、ガラス基板
との摩擦抵抗が逆効果となって、無理にガラス基板を基
板挿入溝にはめ込もうとすると、0.6〜0.8mm程
度と薄いガラス基板が容易に撓んで破損し易く、破損を
避けるべく慎重に作業を行うと時間が長くかかるという
問題を生じている。これはガラス基板の取り出しに際し
ても同様である。特に最近は省力化の点からガラス基板
の自動収納装置、取り出し装置の導入が進んでいるが、
上記の問題からトラブルが発生し易く、現実問題として
自動化には適していないという指摘もある。
【0009】さらに、ガラス基板を基板挿入溝に挿入す
る際に、摩擦抵抗力からガラス基板表面に微細な擦り傷
が発生する場合もあり、問題となっている。
【0010】本発明の課題は、上記問題点に鑑み、ダミ
ーを用いずに効率よく且つ容易に複数枚のガラス基板を
包装する方法及び該方法による包装体を提供することに
ある。さらには、ガラス基板梱包時に緩衝体のL字の端
部におけるガラス基板の溝はずれがなく、搬送中や取り
扱い時の振動や落下衝撃等の外力が加わってもガラス基
板を安全に保護することができる包装方法及び該方法に
よる包装体を提供することにあり、さらには、ガラス基
板の収納、取り出しの自動化に適し、搬送中の発塵やガ
ラス基板の傷の発生を防止した包装方法及び該方法によ
る包装体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の第一は、複数の
ガラス基板を所定の間隔をもって平行配置して直方体を
形成し、発泡樹脂成形体からなり、断面がガラス基板の
角部の形状に従って略L字形を呈し、該L字に沿って内
側にガラス基板の角部を形成する2側端を固定する基板
挿入溝を複数本設けた緩衝体の該基板挿入溝に、上記各
ガラス基板の角部をそれぞれ挿入して、該基板表面に対
して直交する上記直方体の4辺を上記緩衝体により嵌合
し、該緩衝体の外側にL字に沿って長尺の固定具を巻回
して固定して梱包体を形成した後、上記梱包体を熱収縮
性樹脂フィルムで包装し、加熱処理を施して該フィルム
を熱収縮させ、シュリンク包装することを特徴とするガ
ラス基板の包装方法である。
【0012】上記本発明のガラス基板の包装方法におい
ては、下記の構成を好ましい態様として含むものであ
る。上記緩衝体の外側には該L字に沿って形成された少
なくとも1本の固定具案内溝を有し、該固定具案内溝に
沿って長尺の固定具を巻回する。上記緩衝体の最大厚み
が10〜60mm、L字の2辺の比が短辺基準で1.0
〜3.0であり、基板挿入溝の溝幅がガラス基板の厚み
の1.0〜4.0倍、溝深さが3〜15mm、溝ピッチ
が6〜100mmである。上記発泡樹脂成形体がポリオ
レフィンビーズ発泡体であり、発泡粒子の平均粒子径が
1.5〜5.0mm、融着率が70%以上、圧縮弾性指
数が3.9〜490、回復率が60%以上である。上記
熱収縮性樹脂フィルムが、ポリオレフィン系樹脂からな
り、120℃における熱収縮率が縦、横方向の少なくと
も一方において15〜90%、120℃における最大熱
収縮応力が縦、横方向の少なくとも一方において0.1
5〜5N/mm2である。
【0013】また、本発明の第二は、上記本発明のガラ
ス基板の包装方法により、複数枚のガラス基板に発泡樹
脂成形体からなる緩衝体を4個一組で嵌合して一体化
し、該緩衝体の外側に長尺の固定具を巻回して固定した
梱包体を熱収縮性樹脂フィルムでシュリンク包装してな
ることを特徴とするガラス基板包装体である。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の包装方法は、L字形の緩
衝体を用いて複数枚のガラス基板を一体に梱包した梱包
体を、熱収縮性樹脂フィルムを用いてシュリンク包装す
ることに特徴を有し、これにより、大型のガラス基板を
包装する場合でも、梱包体の包装作業が容易になり、ま
た、包装後の包装体においては熱収縮したフィルムにゆ
るみがないため、梱包体の最も外側の基板に該フィルム
が接触することがないため、従来のようなダミーを用い
る必要が無く、緩衝体を有効に利用して効率よく包装す
ることができる。さらに、本発明の包装体においては、
フィルムの収縮応力によって、緩衝体全体が外側から押
圧されるため、緩衝体とガラス基板が良好に一体固定化
され、基板挿入溝からのガラス基板の溝はずれが無く、
また、搬送時の振動によるガラス基板と緩衝体との摺擦
が防止され、ガラス基板の傷の発生や粉塵の発生が防止
される。
【0015】以下に本発明の包装方法及び該包装方法に
よる包装体について、実施形態を挙げて具体的に説明す
る。
【0016】図1は本発明の包装方法に用いる緩衝体の
一構成例の斜視図である。図中、1は緩衝体、2は基板
挿入溝、3は固定具案内溝、4は隣接する基板挿入溝2
間を隔てる凸条、5は凸条4の一部を除去した凹部を示
す。また、当該緩衝体を4個用いて複数のガラス基板を
梱包した本発明の包装方法にかかる梱包体(シュリンク
包装前の状態)の一例の斜視図を図2に示す。図中、2
1はガラス基板、22は固定具であり、図1と同じ部材
には同じ符号を付した。
【0017】本発明に用いられる緩衝体1は、ガラス基
板21の角部を保護し、且つ、複数枚を一体固定するも
ので、基本的に4個一組で梱包を行う。尚、この4個は
個々に本発明で用いる緩衝体の要件を満たしていれば、
4個が全く同じ構成であっても、互いに異なる構成であ
っても構わない。
【0018】図1に示すように、緩衝体1は、ガラス基
板の角部の形状に従って断面が略L字形を呈し、ガラス
基板の角部を形成する2側端を固定するべく該L字に沿
って基板挿入溝2が複数本、互いに凸条4に隔てられて
設けられている。また、必要に応じて、L字に沿って固
定具案内溝3が形成されている。固定具案内溝3は、図
2に示すように、ガラス基板21を梱包した後、固定具
22を該案内溝3に沿って巻回するためのものである。
【0019】本発明の包装方法においては、図2のよう
に、複数のガラス基板を所定の間隔をもって平行配置し
て直方体を形成し、各基板の角部をそれぞれ緩衝体の基
板挿入溝に挿入して該基板表面に対して直交する上記直
方体の4辺を上記緩衝体により嵌合する。その後、緩衝
体のL字に沿って長尺の固定具を巻回して固定し、梱包
体を形成する。緩衝体が固定具案内溝を備えている場合
には、該固定具案内溝に沿って固定具を巻回する。本発
明で梱包体の固定に用いられる固定具としては、紐状、
テープ状の長尺のものであれば良く、例えばポリプロピ
レン製テープが好ましく用いられる。
【0020】次いで、上記複数のガラス基板を4個の緩
衝体で一体化した梱包体を、熱収縮性樹脂フィルムで包
装し、加熱処理を施して該フィルムを熱収縮させ、本発
明の包装体を得る。尚、本発明の包装体においては、塵
埃の外部からの侵入を防止するために、梱包体を熱収縮
性樹脂フィルムで包装した後、該フィルム包装の開口部
をヒートシール等により密封して熱収縮させることが望
ましい。
【0021】次に、本発明の用いる緩衝体の好ましい外
形寸法について説明する。
【0022】本発明に用いられる緩衝体における、L字
の2辺(ガラス基板が接する部分の長さ)の比は短辺基
準で1.0〜3.0が好ましく、さらに好ましくは2.
7未満である。該比が3.0を超えると、長辺が短辺に
比べて長くなりすぎるため、矩形のガラス基板の固定安
定性が悪くなり、ガラス基板が撓んで損傷し易くなるた
め好ましくない。また、上記範囲内において、短辺の長
さは梱包するガラス基板の短辺の長さの10〜45%が
好ましく、より好ましくは15〜40%である。緩衝体
の短辺の長さがガラス基板の短辺の長さの10%未満で
あると、ガラス基板の支持部が短くなり、落下衝撃等を
受けた場合にその部分に衝撃荷重が集中してガラス基板
が損傷し易くなるため好ましくなく、またガラス基板が
かかる応力が高くなって、搬送中の振動による接触摩擦
で発塵が多くなり、清浄性の面から望ましくない。ま
た、45%を超えると、落下衝撃等を受けた場合のガラ
ス基板保護性については特に問題はないが、ガラス基板
との接触部分が増大することから、搬送中の振動による
接触摩擦で発塵が多くなり清浄性の面から望ましくな
い。さらに、緩衝体が必要以上に大型化することから経
済性が問題となる。
【0023】具体的な外形寸法としては、好ましくは短
辺が100〜500mm、長辺が100〜1100mm
の範囲であり、該短辺、長辺に直交する方向の長さはガ
ラス基板の収納枚数によるが、150〜600mmであ
る。
【0024】かかる緩衝体の厚みは、ガラス基板のサイ
ズ、重量、梱包枚数、圧縮弾性指数等を鑑みて、好まし
くは最大厚さが10〜60mmの範囲内で選択される。
【0025】また、図1においては、短辺側の角部内側
において、凸条4が部分的に除去された凹部5が形成さ
れているが、これは、搬送中の振動衝撃や落下衝撃を受
けた場合に最も容易に損傷するガラス基板角部の欠損を
防止するための構成である。尚、凹部5においては凸条
4を基板挿入溝の底部に達するまで完全に除去すれば良
いが、さらには、ガラス基板の大きさや厚み、緩衝体の
厚みを鑑みて、好ましくは基板挿入溝の底部から1〜8
mmの深さ、より好ましくは2〜6mmの深さにまで形
成すればよい。当該深さが1mm未満では、衝撃による
緩衝体の歪みを緩衝できず、8mmを超えるとそれ以上
の効果が期待できず、緩衝体の構造強度が低下して変形
し易くなり、繰り返し使用での形状維持特性が発現しな
くなるため、好ましくない。
【0026】本発明に用いられる緩衝体に形成された基
板挿入溝の溝幅は、梱包するガラス基板の厚みの1.0
〜4.0倍が好ましく、より好ましくは1.2〜3.5
である。当該数値が1.0倍未満であると、手動による
ガラス基板の挿入、取り出し時の作業性が悪くなり、自
動の場合にはガラス基板の破損が発生し易くなり、好ま
しくなく、4.0倍を超えると、ガラス基板の挿入、取
り出しは自動でも問題が無くなるが、ガラス基板が搬送
中の振動衝撃によってがたつき、その結果、発塵が多く
なり清浄性の面から好ましくない。
【0027】また、基板挿入溝の深さは、ガラス基板の
サイズ、重量、及び緩衝体の圧縮弾性指数等を鑑みて、
3〜15mmの範囲が好ましい。該深さが3mm未満で
あると、ガラス基板が搬送中の振動衝撃や取り扱い時に
落下衝撃を受けた場合に、容易にはずれて損傷し易くな
るため好ましくない。また、ガラス基板の緩衝体の基板
挿入溝と接触する部分は、搬送中の振動衝撃による摺擦
で微細な擦り傷が発生し易く、その部分は切断除去され
てから加工されるため、基板挿入溝の深さが15mmを
超えると、上記切断除去される部分が広くなり、収率が
低下して不経済であるため、好ましくない。また、ガラ
ス基板と緩衝体との摺擦による発塵も多くなり、清浄性
の点からも望ましくない。
【0028】また、図1、2の如く固定具案内溝3を形
成した場合には、その深さは用いる固定具が該案内溝か
らはずれない程度有れば良く、その幅も用いる固定具の
幅に応じて適宜選択される。
【0029】また、緩衝体の外側にゴムやテープ等の固
定具をかけて固定した場合、その締結力が該緩衝体の角
部に集中するため、L字が開いてその両端部においては
ガラス基板が基板挿入溝よりはずれやすい。そのため、
本発明の包装体において、緩衝体からのガラス基板の溝
はずれを確実に防止する上で、固定具案内溝の深さをL
字の端部から角部に向けて深くなるように形成すること
により、該固定具案内溝の底部において緩衝体の厚さを
L字の端部から角部に向けて漸減させる構成とすること
も好ましい。このような構成により、長尺の固定具を巻
回した際に、L字の角部よりも端部において固定具から
ガラス基板までの距離が大きくなり、固定具の締結力が
角部に集中するのを防ぐことができる。このような構成
の固定具案内溝の深さはL字の端部において0.5〜5
mm、角部で2〜15mmとなるように形成することが
好ましい。また、端部付近では緩衝体の外壁と同一平面
となるようにし、端部から角部方向に10〜100mm
程度の位置から角部に向かって徐々に深くなるように形
成しても良い。
【0030】基板挿入溝のピッチはガラス基板等の種類
(例えばガラス単体、液晶パネルやプラズマディスプレ
イパネル)及びそのサイズ、重量、及び緩衝体の圧縮弾
性指数、溝幅等を鑑みて、好ましくは6〜100mmの
範囲で選択すればよい。即ち、搬送中の振動衝撃や取り
扱い時の落下衝撃を受けた場合に、ガラス基板が撓んで
基板同士が接触しないように設定すればよい。
【0031】本発明に用いられる緩衝体において、隣接
する基板挿入溝を隔てる凸条の断面形状としては、図3
に示すように頂部を平面(a)としても良いが、挿入作
業性を考慮すると、山形(b)や台形(c)が好まし
い。また、図中のt1は緩衝体1の厚み、t2は基板挿入
溝2の深さ、t3は溝幅、t4は溝ピッチである。
【0032】次に、本発明に用いられる緩衝体の構成素
材について説明する。
【0033】かかる緩衝体は発泡樹脂成形体であり、好
ましくはポリオレフィンビーズ発泡体からなる。ポリオ
レフィンビーズ発泡体は、発泡ポリオレフィンビーズを
金型内に充填した後、加熱、発泡させて所望の形状に成
形したものであり、当該成形に用いる金型は射出成形用
金型に比較して複雑な形状でも製作費が1/10以下と
廉価であるため、経済的であり、大量生産に適したもの
である。
【0034】本発明に用いられるポリオレフィンビーズ
発泡体の成形に用いられるポリオレフィンは架橋型、無
架橋型のいずれでも良く、樹脂素材として具体的には、
低、中、高密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレ
ン、線状超低密度ポリエチレン、メタロセン触媒のポリ
エチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等で代表され
るポリエチレン系樹脂や、共重合成分がエチレン、ブテ
ン−1,4−メチルペンテン−1等とプロピレンとのラ
ンダム及びブロック共重合体樹脂、そして上記2種以上
が配合された組成物を総称するものである。
【0035】中でも、樹脂密度が0.927〜0.97
0g/cm3のポリエチレン、或いは、プロピレンのラ
ンダム共重合体が好ましく挙げられる。上記樹脂密度が
0・927g/cm3未満のポリエチレンでは後述する
緩衝体の圧縮弾性指数が小さくなり、外力が加わった時
に変形し易くなり、また、特定の圧縮弾性指数を得るた
めには緩衝体の発泡倍率を小さくする必要があり、軽量
性、経済性の点から好ましくない。また、樹脂密度が
0.970g/cm3を超えるポリエチレンは、高い圧
縮弾性指数が得られる反面、柔軟性が乏しくなり、耐発
塵性が低下すると共に回復性も低下するため好ましくな
い。また、ポリプロピレンのランダム共重合体は回復
性、繰り返し使用の耐久性から好ましい。
【0036】かかる緩衝体を構成するポリオレフィンビ
ーズ発泡体は、発泡粒子の平均粒子径が1.5〜5.0
mm、融着率が70%以上、圧縮弾性指数が3.9〜4
90、回復率が60%以上であることが好ましい。
【0037】上記発泡粒子の平均粒子径はより好ましく
は2.0〜4.5mmである。平均粒子径が1.5mm
未満では、発泡粒子1個当たりの表面積の比率が大きく
なり過ぎるので、型内成形時の水蒸気加熱工程で粒子内
のガス圧(空気)逸散性が大となり、十分な発泡膨張性
が発現し難くなり、その結果、型内成形体を構成する発
泡粒子間には空隙が多数発生し、この部分に塵埃が入り
込んで清浄性を保てなくなるため、好ましくない。ま
た、平均粒子径が5.0mmを超えると、上記の発泡膨
張性は特に問題はないが、基板挿入溝の細かい部分まで
発泡粒子を充填させることができず、金型形状、寸法の
再現が期待できなくなるため、好ましくない。
【0038】尚、上記発泡粒子の平均粒子径とは、型内
成形体の表面に長さが100mmの直線をボールペンに
て3本標示し、この直線上に接している発泡粒子の数を
計測して、下記式(A)より平均粒子径C〔mm〕を算
出する。尚、評価は3本の直線で評価した平均値とす
る。
【0039】 C=(1.626×L)/N …(A) L:中心線長さ〔mm〕、N:粒子数
【0040】また、上記融着率とは、緩衝体の厚さ方向
に深さが約1mmの切れ目を入れ、その切れ目を外側に
して折り曲げ破断した際の、破断面における厚さ方向の
全長と約75mmの長さに亘った面積の全発泡粒子個数
に対する粒子破壊(材料破壊)している発泡粒子の個数
を百分率で示した数値である。本発明において、かかる
融着率が70%未満では、本来の機械的強度が発現しな
くなり、固定具による締結の際に該固定具が緩衝体に食
い込んで破壊したり、欠け易くなり、また、発泡粒子間
に微小空隙が発生し、毛管現象による吸水性が大きいた
め、好ましくない。
【0041】また、本発明において緩衝体の圧縮弾性指
数が3.9未満であると、該緩衝体に外力が加わった場
合に容易に変形し、耐久性が劣ると同時に、ガラス基板
寸法が600mm×700mmを超える大型になると、
ガラス基板の重量で永久歪みが生じ、ガラス基板の固定
がしにくくなるため好ましくない。また、特定の圧縮弾
性指数を得るためには、緩衝体の発泡倍率を小さくする
必要があり、軽量性、経済性の点から好ましくない。ま
た、圧縮弾性指数が490を超えても、効果が変わらな
い上に、柔軟性が悪化し、耐発塵性が劣ると共に落下衝
撃時の緩衝性能が低下する等悪影響が生じるため、好ま
しくない。
【0042】さらに、圧縮弾性指数が3.9〜490の
範囲内であっても、回復率が60%未満であると、ポリ
オレフィン系ビーズ発泡体の特徴とされる繰り返し耐久
性が低下し、使用頻度が高くなるにつれて変形が大きく
なるため、好ましくない。
【0043】尚、上記圧縮弾性指数とは、圧縮弾性率
(N/cm2)を発泡倍率で除した値とする。
【0044】上記圧縮弾性率とは、下記発泡倍率を測定
した試料について、JIS K7220に準拠して求め
た値であり、圧縮速度は10mm/分とする。また、試
料厚さが20mm未満の場合は、約20mmとなるよう
に複数枚重ねて測定する。
【0045】発泡倍率は、緩衝体より、幅50mm、長
さが50mm、厚みが20mmの平坦な試験片を切り出
し、重量(g)を10mgまで測定した後、ノギスで
幅、長さ、厚みを測定し、体積(cm3)を算出し、次
式(B)より発泡倍率E〔cm3/g〕を算出する。
【0046】 E=体積/重量〔cm3/g〕 …(B)
【0047】前記回復率とは、緩衝体より、幅50m
m、長さが50mm、厚みが20mmの平坦な試験片を
切り出し、島津製作所社製の圧縮試験装置「オートグラ
フAG−5000D」を用いて、10mm/分の圧縮速
度で試験片の厚さの50%まで圧縮した後、直ちに同速
度で荷重がゼロになるまで取り除き、荷重がゼロになっ
た瞬間の厚さを測定し、次式(C)より回復率R〔%〕
を算出する。尚、厚さが20mm未満の場合には、約2
0mmとなるように複数枚重ねて測定する。
【0048】 R=(T1/T0)×100〔%〕 …(C) T0:試験前厚さ〔mm〕、T1:試験後厚さ(荷重がゼ
ロの時)〔mm〕
【0049】次に、本発明に用いられる熱収縮性樹脂フ
ィルムについて説明する。
【0050】一般にシュリンク包装に用いられる熱収縮
性樹脂フィルムとしては、ポリオレフィン系樹脂フィル
ムやポリ塩化ビニル系樹脂フィルム等があるが、ポリ塩
化ビニル系樹脂はその特性から押出成膜時の加工性及び
柔軟性を付与するために多量の可塑剤や安定剤等が他種
類添加されている。これらの添加剤は成膜後に経時的に
フィルム等の表面に滲出したり、或いは、常温下でも極
微量の揮発現象があるために、ガラス基板を包装する作
業場のクリーン度を悪化させたり、また、ガラス基板の
包装取り扱い時に手に付着した添加剤がガラス基板に間
接接触する等の致命的な汚染上の問題を発生させる恐れ
がある。また、搬送中、外部からの塵埃の侵入防止のた
めには、当該フィルムをヒートシールして、梱包体を密
封包装することが望ましいが、ポリ塩化ビニル系樹脂は
ヒートシール適性が悪く、超音波や高周波シール装置等
の高価な装置を必要とするため、本発明においては、ポ
リオレフィン系樹脂フィルムを用いることが好ましい。
【0051】本発明において好ましく用いられるポリオ
レフィン系樹脂フィルムとしては、ポリプロピレン系樹
脂やポリエチレン系樹脂の単層或いは複層品、また、架
橋型或いは無架橋型のいずれでも好ましく用いられる。
【0052】かかるポリオレフィン系樹脂フィルムは、
好ましくは、120℃における熱収縮率が縦、横方向の
少なくとも一方において15〜90%、より好ましくは
20〜90%である。さらに望ましくは、縦、横方向共
に15〜90%である。当該範囲で熱収縮させると包装
体はゆるみなく、タイトにシュリンク包装される。ま
た、上記熱収縮率が縦、横方向のいずれにおいても15
%未満である場合、熱収縮後のフィルムにゆるみが生じ
て梱包体をタイトに包装することができず、取り扱い時
の外力で容易にフィルムが伸びてガラス基板と該フィル
ムが接触してガラス基板が汚染される恐れがあり、好ま
しくない。また、熱収縮率が縦、横方向の両方で95%
を超えても、効果に差は生じないため、95%以下で十
分である。尚、かかる熱収縮率は、ASTM D−27
32の方法で120℃で測定した値である。
【0053】また、本発明で好ましく用いられるポリオ
レフィン系樹脂フィルムは、好ましくは、120℃にお
ける最大熱収縮応力が縦、横方向の少なくとも一方にお
いて0.15〜5N/mm2、より好ましくは0.2〜
4.5N/mm2である。さらに望ましくは、縦、横方
向共に0.15〜5N/mm2である。120℃におけ
る最大熱収縮応力が縦、横方向のいずれにおいても0.
15N/mm2未満の場合、熱収縮後のフィルムにしわ
やゆるみが生じてタイトに梱包体を包装することができ
ず、取り扱い時の外力で容易にフィルムが伸びてガラス
基板と該フィルムが接触してガラス基板が汚染される恐
れがあり、好ましくない。また、熱収縮率が縦、横方向
の両方で5N/mm2を超えると、効果が変わらないば
かりか、熱収縮応力が高くなり過ぎて角部でフィルムが
破れるなどの問題を生じる恐れがあり、好ましくない。
尚、かかる最大熱収縮応力は、ASTM D−2838
で120℃において測定した値である。
【0054】さらに、本発明で好ましく用いられるポリ
オレフィン系樹脂フィルムの好ましい厚みは10〜20
0μmであり、さらに好ましくは20〜180μmであ
る。当該厚みが10μm未満の場合、フィルムに腰がな
いために、梱包体の包装時に作業性が悪く、また、ヒー
トシールした際の強度にも劣り、さらに、熱収縮後に梱
包体の荷重で容易にフィルムが伸びて該フィルムがガラ
ス基板に接触する恐れがあり、好ましくない。また、フ
ィルムの厚みが200μmを超えると、それ以上の効果
が期待できないばかりか、最大熱収縮応力が上記した好
ましい範囲であっても、熱収縮応力が高くなりすぎて角
部が破れるなどの問題を生じる恐れがあり、好ましくな
い。
【0055】本発明においては、上記熱収縮性樹脂フィ
ルムで梱包体を包装する際、袋状或いは筒状に形成した
フィルムに梱包体を収納した後、望ましくはフィルムの
端部をヒートシールして密封し、該フィルムを熱収縮さ
せて梱包体に密着させる。本発明の包装方法で包装され
るガラス基板や本発明で用いられる緩衝体は、加熱を避
けるべきものであるが、通常の熱収縮工程における加熱
時間は非常に短く、内部の梱包体が加熱されるには至ら
ないため、影響を受ける恐れはない。
【0056】
〔ガラス基板〕
液晶ディスプレイ用マザーガラス 寸法:600mm×720mm 厚み:0.7mm
【0057】〔発泡体〕 樹脂素材:発泡倍率が20cm3/gのエチレン・プロ
ピレンランダム共重合体 発泡粒子の平均粒子径:3.6mm 融着率:86% 圧縮弾性率:549N/cm2 圧縮弾性指数:27.5
【0058】〔緩衝体〕 ガラス基板収納枚数:26枚 外形寸法; 短辺:250mm 長辺:350mm 長さ(短辺、長辺に直交する長さ):300mm 最大厚さ:32mm 基板挿入溝; 幅:2.4mm 深さ:12mm ピッチ:20mm 凸条の断面形状:基板挿入溝の底面より垂直に6.5m
mの壁面を有し、頂部は平面部分の幅が8mmで高さが
5.5mmの台形(図3(c)の形状)
【0059】〔固定具案内溝〕両側部より長さ(300
mm)の1/4の位置に幅30mmで合計2本設けた。
溝の深さは1mmとした。尚、溝部の角部には半径20
mmの円弧状の面取り部を形成した。
【0060】〔熱収縮性樹脂フィルム〕ポリオレフィン
系フィルム(旭化成工業製「サンテックS/E A65
0タイプ」) 素材:架橋型ポリエチレン単層 厚さ:50μm 120℃における熱収縮率:縦67%、横74% 120℃における最大熱収縮応力:縦、横共に0.34
N/mm2
【0061】上記緩衝体の各基板挿入溝にガラス基板を
1枚ずつ挿入して、複数のガラス基板に4個の緩衝体を
嵌合し、該緩衝体の固定具案内溝に沿って締結用ポリプ
ロピレンテープを巻回して締結した梱包体を、上記熱収
縮性樹脂フィルムからなる袋に収納し、中の空気を追い
出しながら開口部をポータブル型ヒートシーラー(温度
180℃、時間1秒)で密封包装した。これを温度が1
30℃のシュリンクトンネルに3秒間かけて通過させ、
フィルムを収縮させた。
【0062】得られた包装体は、フィルムにゆるみがな
く、タイトに包装されているため、該フィルムを手で押
しても容易に変形せず、ガラス基板に接触することはな
かった。また、フィルムの熱収縮工程にかかる時間も短
時間であるため、緩衝体もガラス基板にも影響せず、異
常は見られなかった。
【0063】(実施例2) 〔ガラス基板〕 液晶ディスプレイ用マザーガラス 寸法:550mm×650mm 厚み:0.7mm
【0064】〔発泡体〕 樹脂素材:発泡倍率が10cm3/gで樹脂密度が0.
930g/cm3の架橋型 ポリエチレン 発泡粒子の平均粒子径:2.8mm 融着率:98% 圧縮弾性率:412N/cm2 圧縮弾性指数:41.2
【0065】〔緩衝体〕 ガラス基板収納枚数:12枚 外形寸法; 短辺:210mm 長辺:310mm 長さ(短辺、長辺に直交する長さ):240mm 最大厚さ:23mm 基板挿入溝; 幅:1.5mm 深さ:7mm ピッチ:20mm 凸条の断面形状:基板挿入溝の底面より垂直に3.5m
mの壁面を有し、頂部は高さが3.5mmの山形(図3
(b)の形状)
【0066】〔固定具案内溝〕両側部より長さ(240
mm)の1/4の位置に深さ1mm、幅25mmで合計
2本設けた。尚、溝部の角部には半径10mmの円弧状
の面取り部を形成した。
【0067】〔熱収縮性樹脂フィルム〕 実施例1と同様
【0068】上記緩衝体を用い、実施例1と同様にして
上記ガラス基板を包装した。得られた包装体は、実施例
1と同様に、フィルムにゆるみがなく、タイトに包装さ
れ、緩衝体やガラス基板に異常は見られなかった。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のガラス基板を緩衝体で梱包した梱包体をシュリン
ク包装するため、包装後のフィルムにゆるみがなく、ガ
ラス基板に該フィルムが接触することがないため、ダミ
ーを用いる必要が無く、効率よく包装することができ
る。フィルムによって緩衝体全体が押圧されているた
め、緩衝体からのガラス基板の溝はずれがなく、ガラス
基板と緩衝体の摺擦が防止され、ガラス基板に傷が生じ
たり、塵埃が発生するのが防止される。よって、本発明
の包装体においては、搬送時の振動衝撃や落下衝撃に対
しても内部のガラス基板が確実に保護され、不良品の発
生が大幅に抑えられる。
【0070】特に本発明において、緩衝体の寸法を調整
し、構成素材である発泡体として特定の特性を備えたも
のを用いることにより、ガラス基板の梱包、取り外し作
業が容易になり、自動化にも適したものとなる。本発明
では梱包体の包装工程が自動化が可能なシュリンク包装
であるため、ガラス基板の梱包・包装全ての工程を自動
化することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いられる緩衝体の一構成例の斜視図
である。
【図2】本発明の包装方法の途中における梱包体の一例
の斜視図である。
【図3】本発明に用いられる緩衝体の基板挿入溝の構成
例を示す断面模式図である。
【符号の説明】
1 緩衝体 2 基板挿入溝 3 固定具案内溝 4 凸条 5 凹部 21 ガラス基板 22 固定具

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のガラス基板を所定の間隔をもって
    平行配置して直方体を形成し、発泡樹脂成形体からな
    り、断面がガラス基板の角部の形状に従って略L字形を
    呈し、該L字に沿って内側にガラス基板の角部を形成す
    る2側端を固定する基板挿入溝を複数本設けた緩衝体の
    該基板挿入溝に、上記各ガラス基板の角部をそれぞれ挿
    入して、該基板表面に対して直交する上記直方体の4辺
    を上記緩衝体により嵌合し、該緩衝体の外側にL字に沿
    って長尺の固定具を巻回して固定して梱包体を形成した
    後、上記梱包体を熱収縮性樹脂フィルムで包装し、加熱
    処理を施して該フィルムを熱収縮させ、シュリンク包装
    することを特徴とするガラス基板の包装方法。
  2. 【請求項2】 上記緩衝体の外側には該L字に沿って形
    成された少なくとも1本の固定具案内溝を有し、該固定
    具案内溝に沿って長尺の固定具を巻回する請求項1に記
    載のガラス基板の包装方法。
  3. 【請求項3】 上記緩衝体の最大厚みが10〜60m
    m、L字の2辺の比が短辺基準で1.0〜3.0であ
    り、基板挿入溝の溝幅がガラス基板の厚みの1.0〜
    4.0倍、溝深さが3〜15mm、溝ピッチが6〜10
    0mmである請求項1または2に記載のガラス基板の包
    装方法。
  4. 【請求項4】 上記発泡樹脂成形体がポリオレフィンビ
    ーズ発泡体であり、発泡粒子の平均粒子径が1.5〜
    5.0mm、融着率が70%以上、圧縮弾性指数が3.
    9〜490、回復率が60%以上である請求項1〜3の
    いずれかに記載のガラス基板の包装方法。
  5. 【請求項5】 上記熱収縮性樹脂フィルムが、ポリオレ
    フィン系樹脂からなり、120℃における熱収縮率が
    縦、横方向の少なくとも一方において15〜90%、1
    20℃における最大熱収縮応力が縦、横方向の少なくと
    も一方において0.15〜5N/mm2である請求項1
    〜4のいずれかに記載のガラス基板の包装方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のガラス
    基板の包装方法により、複数枚のガラス基板に発泡樹脂
    成形体からなる緩衝体を4個一組で嵌合して一体化し、
    該緩衝体の外側に長尺の固定具を巻回して固定した梱包
    体を熱収縮性樹脂フィルムでシュリンク包装してなるこ
    とを特徴とするガラス基板包装体。
JP2000396935A 2000-12-27 2000-12-27 ガラス基板の包装方法及び該方法によるガラス基板包装体 Withdrawn JP2002193340A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014040324A1 (zh) * 2012-09-14 2014-03-20 深圳市华星光电技术有限公司 液晶显示模组包装箱
CN113650951A (zh) * 2021-09-15 2021-11-16 杭州顾家定制家居有限公司 一种泡沫护角及应用该泡沫护角的包装方法

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