JP2002192919A - タイヤ用標識及びタイヤ - Google Patents
タイヤ用標識及びタイヤInfo
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- JP2002192919A JP2002192919A JP2000396885A JP2000396885A JP2002192919A JP 2002192919 A JP2002192919 A JP 2002192919A JP 2000396885 A JP2000396885 A JP 2000396885A JP 2000396885 A JP2000396885 A JP 2000396885A JP 2002192919 A JP2002192919 A JP 2002192919A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タイヤ本体の黒色以外の色を任意の部位に、
タイヤ性能を劣化させることなく長期間にわたり識別可
能なタイヤ用標識、及び該タイヤ用標識を有するタイヤ
を提供する。 【解決手段】 発色性樹脂を含有してなることを特徴と
するタイヤ用標識である。発色性樹脂が層状構造を有す
る態様、発色性樹脂がポリエステル及び脂肪族ポリアミ
ドを含有する態様、ポリエステルがポリエチレンテレフ
タレート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートであ
り、脂肪族ポリアミドが6−ナイロンである態様、発色
性樹脂が繊維状である態様、発色性樹脂の長手方向に直
交する方向の断面が円形乃至楕円形である態様、積層体
である態様、タイヤ露出表面の少なくとも一部に配置さ
れる態様、タイヤ露出表面の少なくとも一部がサイドウ
ォール部の少なくとも一部又はトレッド部の少なくとも
一部である態様が好ましい。前記タイヤ用標識を有する
ことを特徴とするタイヤである。
タイヤ性能を劣化させることなく長期間にわたり識別可
能なタイヤ用標識、及び該タイヤ用標識を有するタイヤ
を提供する。 【解決手段】 発色性樹脂を含有してなることを特徴と
するタイヤ用標識である。発色性樹脂が層状構造を有す
る態様、発色性樹脂がポリエステル及び脂肪族ポリアミ
ドを含有する態様、ポリエステルがポリエチレンテレフ
タレート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートであ
り、脂肪族ポリアミドが6−ナイロンである態様、発色
性樹脂が繊維状である態様、発色性樹脂の長手方向に直
交する方向の断面が円形乃至楕円形である態様、積層体
である態様、タイヤ露出表面の少なくとも一部に配置さ
れる態様、タイヤ露出表面の少なくとも一部がサイドウ
ォール部の少なくとも一部又はトレッド部の少なくとも
一部である態様が好ましい。前記タイヤ用標識を有する
ことを特徴とするタイヤである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ本体の黒色
以外の色を任意の部位に、タイヤ性能を劣化させること
なく長期間にわたり識別可能なタイヤ用標識、及び該タ
イヤ用標識を有するタイヤに関する。
以外の色を任意の部位に、タイヤ性能を劣化させること
なく長期間にわたり識別可能なタイヤ用標識、及び該タ
イヤ用標識を有するタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、タイヤに文字、図形、記号等
を付することが行われている。この文字等は、一般の塗
料等を用いてタイヤに付されていたため、タイヤのトレ
ッド部等のタイヤの走行性能に影響する部位には付する
ことができない、あるいは該部位に付するとタイヤ性能
が劣化してしまう、等の問題があった。また、トレッド
部等に文字等を付した場合には、摩耗等により消失して
しまい、長期間保持することができないという問題があ
った。
を付することが行われている。この文字等は、一般の塗
料等を用いてタイヤに付されていたため、タイヤのトレ
ッド部等のタイヤの走行性能に影響する部位には付する
ことができない、あるいは該部位に付するとタイヤ性能
が劣化してしまう、等の問題があった。また、トレッド
部等に文字等を付した場合には、摩耗等により消失して
しまい、長期間保持することができないという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来におけ
る前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。本発明は、タイヤ本体の黒色以外の色を任意
の部位に、タイヤ性能を劣化させることなく長期間にわ
たり識別可能なタイヤ用標識、及び該タイヤ用標識を有
するタイヤを提供することを目的とする。
る前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。本発明は、タイヤ本体の黒色以外の色を任意
の部位に、タイヤ性能を劣化させることなく長期間にわ
たり識別可能なタイヤ用標識、及び該タイヤ用標識を有
するタイヤを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 発色性樹脂を含有してなることを特徴とするタ
イヤ用標識である。 <2> 発色性樹脂が層状構造を有する前記<1>に記
載のタイヤ用標識である。 <3> 発色性樹脂がポリエステル及び脂肪族ポリアミ
ドを含有する前記<1>又は<2>に記載のタイヤ用標
識である。 <4> ポリエステルがポリエチレンテレフタレート又
はポリエチレン−2,6−ナフタレートであり、脂肪族
ポリアミドが6−ナイロンである前記<3>に記載のタ
イヤ用標識である。 <5> 発色性樹脂が繊維状である前記<1>から<4
>のいずれかに記載のタイヤ用標識である。 <6> 発色性樹脂の繊維長が0.05〜5.00であ
る前記<5>に記載のタイヤ用標識である。 <7> 発色性樹脂のアスペクト比が0.7〜100で
ある前記<5>又は<6>に記載のタイヤ用標識であ
る。 <8> 発色性樹脂の長手方向に直交する方向の断面が
円形乃至楕円形である前記<5>から<7>のいずれか
に記載のタイヤ用標識である。 <9> 積層体である前記<1>から<8>のいずれか
に記載のタイヤ用標識である。 <10> 発色性樹脂がタイヤ露出表面の少なくとも一
部に含有された前記<1>から<9>のいずれかに記載
のタイヤ用標識である。 <11> タイヤ露出表面の少なくとも一部がサイドウ
ォール部の少なくとも一部である前記<10>に記載の
タイヤ用標識である。 <12> タイヤ露出表面の少なくとも一部がトレッド
部の少なくとも一部である前記<10>に記載のタイヤ
用標識である。
の手段は、以下の通りである。即ち、 <1> 発色性樹脂を含有してなることを特徴とするタ
イヤ用標識である。 <2> 発色性樹脂が層状構造を有する前記<1>に記
載のタイヤ用標識である。 <3> 発色性樹脂がポリエステル及び脂肪族ポリアミ
ドを含有する前記<1>又は<2>に記載のタイヤ用標
識である。 <4> ポリエステルがポリエチレンテレフタレート又
はポリエチレン−2,6−ナフタレートであり、脂肪族
ポリアミドが6−ナイロンである前記<3>に記載のタ
イヤ用標識である。 <5> 発色性樹脂が繊維状である前記<1>から<4
>のいずれかに記載のタイヤ用標識である。 <6> 発色性樹脂の繊維長が0.05〜5.00であ
る前記<5>に記載のタイヤ用標識である。 <7> 発色性樹脂のアスペクト比が0.7〜100で
ある前記<5>又は<6>に記載のタイヤ用標識であ
る。 <8> 発色性樹脂の長手方向に直交する方向の断面が
円形乃至楕円形である前記<5>から<7>のいずれか
に記載のタイヤ用標識である。 <9> 積層体である前記<1>から<8>のいずれか
に記載のタイヤ用標識である。 <10> 発色性樹脂がタイヤ露出表面の少なくとも一
部に含有された前記<1>から<9>のいずれかに記載
のタイヤ用標識である。 <11> タイヤ露出表面の少なくとも一部がサイドウ
ォール部の少なくとも一部である前記<10>に記載の
タイヤ用標識である。 <12> タイヤ露出表面の少なくとも一部がトレッド
部の少なくとも一部である前記<10>に記載のタイヤ
用標識である。
【0005】
【発明の実施の形態】(タイヤ用標識)本発明のタイヤ
用標識は、発色性樹脂を含有してなること以外は特に制
限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
用標識は、発色性樹脂を含有してなること以外は特に制
限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0006】前記発色性樹脂としては、それ自体発色性
を有している限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選
択することができるが、層状構造を有する樹脂が特に好
ましい。
を有している限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選
択することができるが、層状構造を有する樹脂が特に好
ましい。
【0007】前記発色性樹脂の材質としては、特に制限
はないが、タイヤにおける含有部位のいかんに関わらず
タイヤの性能を劣化させることがない点で、ポリエステ
ル及び脂肪族ポリアミドを含有するのが好ましく、耐久
性、発色性等の点で、前記ポリエステルの中でもポリエ
チレンテレフタレート又はポリエチレン−2,6−ナフ
タレートが好ましく、前記脂肪族ポリアミドの中でも6
−ナイロンが好ましい。
はないが、タイヤにおける含有部位のいかんに関わらず
タイヤの性能を劣化させることがない点で、ポリエステ
ル及び脂肪族ポリアミドを含有するのが好ましく、耐久
性、発色性等の点で、前記ポリエステルの中でもポリエ
チレンテレフタレート又はポリエチレン−2,6−ナフ
タレートが好ましく、前記脂肪族ポリアミドの中でも6
−ナイロンが好ましい。
【0008】前記発色性樹脂の形状としては、特に制限
はないが、取扱性等の点で繊維状が好ましい。
はないが、取扱性等の点で繊維状が好ましい。
【0009】前記発色性樹脂が繊維状である場合、該発
色性樹脂の繊維長としては、0.05〜5.00が好ま
しく、0.1〜1.00がより好ましく、該発色性樹脂
のアスペクト比(長さ/断面の最大径)としては、0.
7〜100が好ましく、1.5〜18.2がより好まし
い。
色性樹脂の繊維長としては、0.05〜5.00が好ま
しく、0.1〜1.00がより好ましく、該発色性樹脂
のアスペクト比(長さ/断面の最大径)としては、0.
7〜100が好ましく、1.5〜18.2がより好まし
い。
【0010】前記発色性樹脂が繊維状である場合、該発
色性樹脂の長手方向に直交する方向の断面としては、円
形乃至楕円形であるが好ましい。前記円形の直径として
は、5〜80μmが好ましく、20〜70μmがより好
ましく、前記楕円形の長径としては、50〜70μmが
好ましく、55〜65μmがより好ましく、前記楕円形
の短径としては、5〜25μmが好ましく、10〜20
μmがより好ましい。
色性樹脂の長手方向に直交する方向の断面としては、円
形乃至楕円形であるが好ましい。前記円形の直径として
は、5〜80μmが好ましく、20〜70μmがより好
ましく、前記楕円形の長径としては、50〜70μmが
好ましく、55〜65μmがより好ましく、前記楕円形
の短径としては、5〜25μmが好ましく、10〜20
μmがより好ましい。
【0011】前記発色性樹脂の色としては、特に制限は
なく、目的に応じて適宜選択することができる。
なく、目的に応じて適宜選択することができる。
【0012】前記発色性樹脂の前記タイヤ用標識におけ
る含有量としては、例えば、2〜30重量%程度が好ま
しい。前記含有量が、2重量%未満であると、該発色性
樹脂による発色が十分でないことがあり、30重量%を
超えると、該タイヤ用標識の物性が悪化することがあ
る。
る含有量としては、例えば、2〜30重量%程度が好ま
しい。前記含有量が、2重量%未満であると、該発色性
樹脂による発色が十分でないことがあり、30重量%を
超えると、該タイヤ用標識の物性が悪化することがあ
る。
【0013】前記タイヤ用標識における前記発色性樹脂
以外の成分としては特に制限はなく、目的に応じて適宜
選択することができるが、該タイヤ用標識とタイヤ本体
との接着性が良好となり、前記タイヤ用標識がタイヤ本
体から脱落し難くなる点でゴム成分を含有しているのが
好ましい。
以外の成分としては特に制限はなく、目的に応じて適宜
選択することができるが、該タイヤ用標識とタイヤ本体
との接着性が良好となり、前記タイヤ用標識がタイヤ本
体から脱落し難くなる点でゴム成分を含有しているのが
好ましい。
【0014】前記ゴム成分としては、特に制限はなく、
例えば、天然ゴム、ジエン系合成ゴムなどが挙げられ
る。前記ジエン系合成ゴムとしては、特に制限はなく、
公知のものの中から目的に応じて適宜選択することがで
き、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−イソプレン共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエ
ンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用してもよい。
例えば、天然ゴム、ジエン系合成ゴムなどが挙げられ
る。前記ジエン系合成ゴムとしては、特に制限はなく、
公知のものの中から目的に応じて適宜選択することがで
き、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−イソプレン共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエ
ンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用してもよい。
【0015】前記タイヤ用標識を形成するには、公知の
方法を適宜採用することができ、該タイヤ用標識が前記
ゴム成分を含有する場合には公知のゴム組成物の製造方
法に従い、混練り、押出、熱入れ、加硫等を行うことが
できる。なお、前記タイヤ用標識を形成する際、溶剤等
を用いてもよく、該溶剤としては、特に制限はなく、公
知の一般的な溶剤の中から適宜選択することができ、例
えば、アルコール、エーテル、ベンゼン、アセトン、ガ
ソリン、パークレンなどが挙げられる。
方法を適宜採用することができ、該タイヤ用標識が前記
ゴム成分を含有する場合には公知のゴム組成物の製造方
法に従い、混練り、押出、熱入れ、加硫等を行うことが
できる。なお、前記タイヤ用標識を形成する際、溶剤等
を用いてもよく、該溶剤としては、特に制限はなく、公
知の一般的な溶剤の中から適宜選択することができ、例
えば、アルコール、エーテル、ベンゼン、アセトン、ガ
ソリン、パークレンなどが挙げられる。
【0016】前記タイヤ用標識の形状としては、特に制
限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例え
ば、タイヤのサイドウォール部に配置する場合には、ブ
ランド名、タイヤサイズ、ロット番号等を構成する文字
状にすることができ、タイヤのトレッド部に配置する場
合には、タイヤ周方向に形成された主溝と同様の形状、
タイヤ幅方向に形成されたラグ溝と同様の形状、等にす
ることができる。なお、前記タイヤ用標識を前記主溝乃
至ラグ溝等に配置する場合には、これらの溝の機能を害
しない範囲で底部分に配置されるのが通常である。前記
タイヤ用標識の大きさとしては、特に制限はなく、タイ
ヤサイズ等に応じて適宜選択することができる。
限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例え
ば、タイヤのサイドウォール部に配置する場合には、ブ
ランド名、タイヤサイズ、ロット番号等を構成する文字
状にすることができ、タイヤのトレッド部に配置する場
合には、タイヤ周方向に形成された主溝と同様の形状、
タイヤ幅方向に形成されたラグ溝と同様の形状、等にす
ることができる。なお、前記タイヤ用標識を前記主溝乃
至ラグ溝等に配置する場合には、これらの溝の機能を害
しない範囲で底部分に配置されるのが通常である。前記
タイヤ用標識の大きさとしては、特に制限はなく、タイ
ヤサイズ等に応じて適宜選択することができる。
【0017】前記タイヤ用標識の構造としては、特に制
限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、単層
構造であってもよいし、積層構造(積層体)であっても
よい。前記積層構造(積層体)の場合、前記発色性樹脂
を含有する層を通常は最表層に有し(場合によっては、
更に表層に透明保護層等を配置してもよい)、その下
に、老化防止剤等を含有する層、タイヤ本体との良好な
接着性を確保するための接着層等を適宜有していてもよ
い。なお、前記積層構造の例としては、特開昭62−1
22748号公報等に示された構造などが好適に挙げら
れる。
限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、単層
構造であってもよいし、積層構造(積層体)であっても
よい。前記積層構造(積層体)の場合、前記発色性樹脂
を含有する層を通常は最表層に有し(場合によっては、
更に表層に透明保護層等を配置してもよい)、その下
に、老化防止剤等を含有する層、タイヤ本体との良好な
接着性を確保するための接着層等を適宜有していてもよ
い。なお、前記積層構造の例としては、特開昭62−1
22748号公報等に示された構造などが好適に挙げら
れる。
【0018】前記タイヤ用標識は、タイヤ露出表面の少
なくとも一部に配置されていればよく、その含有されて
いる部位に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択する
ことができるが、サイドウォール部の少なくとも一部又
はトレッド部の少なくとも一部に配置されるのが好まし
い。
なくとも一部に配置されていればよく、その含有されて
いる部位に特に制限はなく、目的に応じて適宜選択する
ことができるが、サイドウォール部の少なくとも一部又
はトレッド部の少なくとも一部に配置されるのが好まし
い。
【0019】前記タイヤ露出表面の少なくとも一部は、
タイヤの全表面の内の一部であってもよいし(例えばサ
イドウォール部、トレッド部など)、該全表面のうちの
一部の更にタイヤ厚み方向の一部であってもよい(例え
ばサイドウォール部の表層部分のみ、トレッド部におけ
る表層から深さ5mmのところから更に深さ8mmのと
ころまでの部分など)。
タイヤの全表面の内の一部であってもよいし(例えばサ
イドウォール部、トレッド部など)、該全表面のうちの
一部の更にタイヤ厚み方向の一部であってもよい(例え
ばサイドウォール部の表層部分のみ、トレッド部におけ
る表層から深さ5mmのところから更に深さ8mmのと
ころまでの部分など)。
【0020】前記タイヤ用標識がサイドウォール部の少
なくとも一部に配置されていると、タイヤの車体への装
着時・未装着時のいかんに関わらず、該タイヤ用標識に
より形成された文字(例えばブランド名等)、記号(タ
イヤサイズ、ロット番号等)、図形(ロゴマーク等)な
どの識別が可能であり、デザイン性に優れたタイヤとす
ることができる。また、前記タイヤ用標識がトレッド部
の少なくとも一部に含有されていると、該タイヤ用標識
により形成された文字、記号、図形等によりタイヤの種
類等の識別が可能である上、デザイン性にも優れたタイ
ヤとすることができる。
なくとも一部に配置されていると、タイヤの車体への装
着時・未装着時のいかんに関わらず、該タイヤ用標識に
より形成された文字(例えばブランド名等)、記号(タ
イヤサイズ、ロット番号等)、図形(ロゴマーク等)な
どの識別が可能であり、デザイン性に優れたタイヤとす
ることができる。また、前記タイヤ用標識がトレッド部
の少なくとも一部に含有されていると、該タイヤ用標識
により形成された文字、記号、図形等によりタイヤの種
類等の識別が可能である上、デザイン性にも優れたタイ
ヤとすることができる。
【0021】(タイヤ)本発明のタイヤは、前記本発明
のタイヤ用標識を有している限り特に制限はなく、目的
に応じてそのタイヤ本体の形状、構造、大きさ、材質等
について適宜選択することができ、公知のタイヤ構成を
採用することができる。
のタイヤ用標識を有している限り特に制限はなく、目的
に応じてそのタイヤ本体の形状、構造、大きさ、材質等
について適宜選択することができ、公知のタイヤ構成を
採用することができる。
【0022】前記タイヤ(タイヤ本体)を形成するゴム
組成物としては、公知のものの中から適宜選択すること
ができ、例えば、ゴム成分と、カーボンブラックとを含
み、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有
する。
組成物としては、公知のものの中から適宜選択すること
ができ、例えば、ゴム成分と、カーボンブラックとを含
み、更に必要に応じて適宜選択したその他の成分を含有
する。
【0023】前記ゴム成分としては、特に制限はなく、
例えば、天然ゴム、ジエン系合成ゴムなどが挙げられ
る。前記ジエン系合成ゴムとしては、特に制限はなく、
公知のものの中から目的に応じて適宜選択することがで
き、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−イソプレン共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエ
ンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用してもよい。前記カーボンブラッ
クとしては、特に制限はなく、公知のものの中から目的
に応じて適宜選択することができる。
例えば、天然ゴム、ジエン系合成ゴムなどが挙げられ
る。前記ジエン系合成ゴムとしては、特に制限はなく、
公知のものの中から目的に応じて適宜選択することがで
き、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン
−イソプレン共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエ
ンなどが挙げられる。これらは1種単独で使用してもよ
いし、2種以上を併用してもよい。前記カーボンブラッ
クとしては、特に制限はなく、公知のものの中から目的
に応じて適宜選択することができる。
【0024】前記その他の成分としては、適宜選択する
ことができ、例えば、無機充填材、軟化剤、硫黄等の加
硫剤、ジベンゾチアジルジスルフィド等の加硫促進剤、
加硫助剤、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−
スルフェンアミド、N−オキシジエチレン−ベンゾチア
ジル−スルフェンアミド等の老化防止剤、酸化亜鉛、ス
テアリン酸、オゾン劣化防止剤、着色剤、帯電防止剤、
滑剤、酸化防止剤、軟化剤、カップリング剤、発泡剤、
発泡助剤等の添加剤などの他、通常ゴム業界で用いる各
種配合剤などが挙げられる。これらは、市販品を好適に
使用することができる。
ことができ、例えば、無機充填材、軟化剤、硫黄等の加
硫剤、ジベンゾチアジルジスルフィド等の加硫促進剤、
加硫助剤、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジル−
スルフェンアミド、N−オキシジエチレン−ベンゾチア
ジル−スルフェンアミド等の老化防止剤、酸化亜鉛、ス
テアリン酸、オゾン劣化防止剤、着色剤、帯電防止剤、
滑剤、酸化防止剤、軟化剤、カップリング剤、発泡剤、
発泡助剤等の添加剤などの他、通常ゴム業界で用いる各
種配合剤などが挙げられる。これらは、市販品を好適に
使用することができる。
【0025】前記タイヤ(タイヤ本体)の構造として
は、特に制限はなく、公知の構造を採用することができ
るが、その一例としては、1対のビード部、該ビード部
にトロイド状をなして連なるカーカス、該カーカスのク
ラウン部をたが締めするベルト及びトレッドを有してな
る構造、などが好適に挙げられる。前記タイヤは、ラジ
アル構造を有していてもよいし、バイアス構造を有して
いてもよい。なお、前記トレッドの構造としては、特に
制限はなく、1層構造であってもよいし、多層構造であ
ってもよく、直接路面に接地する上層のキャップ部と、
このキャップ部のタイヤの内側に隣接して配置される下
層のベース部とから構成される、いわゆるキャップ・ベ
ース構造を有していてもよい。
は、特に制限はなく、公知の構造を採用することができ
るが、その一例としては、1対のビード部、該ビード部
にトロイド状をなして連なるカーカス、該カーカスのク
ラウン部をたが締めするベルト及びトレッドを有してな
る構造、などが好適に挙げられる。前記タイヤは、ラジ
アル構造を有していてもよいし、バイアス構造を有して
いてもよい。なお、前記トレッドの構造としては、特に
制限はなく、1層構造であってもよいし、多層構造であ
ってもよく、直接路面に接地する上層のキャップ部と、
このキャップ部のタイヤの内側に隣接して配置される下
層のベース部とから構成される、いわゆるキャップ・ベ
ース構造を有していてもよい。
【0026】本発明のタイヤは、公知の方法に従って製
造することができ、前記タイヤ用標識とタイヤ本体と別
個に製造した後、両者を一体化してもよいし、タイヤ本
体を製造する際に同時に前記タイヤ用標識を該タイヤ本
体に一体化してもよい。後者の場合、例えば、前記発色
性樹脂を含有する前記タイヤ用標識を形成するための組
成物(好ましくはゴム組成物)を未加硫のタイヤ本体の
所定の場所に配置(塗布等も含む)した後、所定のモー
ルドで所定温度、所定圧力の下で加硫成形等させること
により、前記タイヤ用標識を該タイヤ本体に一体化させ
ることができる。
造することができ、前記タイヤ用標識とタイヤ本体と別
個に製造した後、両者を一体化してもよいし、タイヤ本
体を製造する際に同時に前記タイヤ用標識を該タイヤ本
体に一体化してもよい。後者の場合、例えば、前記発色
性樹脂を含有する前記タイヤ用標識を形成するための組
成物(好ましくはゴム組成物)を未加硫のタイヤ本体の
所定の場所に配置(塗布等も含む)した後、所定のモー
ルドで所定温度、所定圧力の下で加硫成形等させること
により、前記タイヤ用標識を該タイヤ本体に一体化させ
ることができる。
【0027】本発明のタイヤにおいては、タイヤ本体の
露出表面に前記タイヤ用標識が一体化されており、該タ
イヤ用標識は前記発色性樹脂による着色で識別可能であ
る。本発明のタイヤは、各種車両用タイヤとして好適に
用いられ、空気入りタイヤ、窒素入りタイヤ、等として
好適に使用することができる。
露出表面に前記タイヤ用標識が一体化されており、該タ
イヤ用標識は前記発色性樹脂による着色で識別可能であ
る。本発明のタイヤは、各種車両用タイヤとして好適に
用いられ、空気入りタイヤ、窒素入りタイヤ、等として
好適に使用することができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明するが、本発
明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。 (実施例1)下記組成のタイヤ本体用のゴム組成物を用
い、通常の加硫条件(145℃、30分)で加硫して乗
用車用の空気入りタイヤ(185/70R13)を製造
した。該空気入りタイヤは、一対のビード部と、該一対
のビード部にトロイド状をなして連なるカーカスと、該
カーカスのクラウン部をたが締めするベルトと、トレッ
ドとを順次配置したラジアル構造を有する。一方、発色
性樹脂(帝人(株)製、モルフォテクス)2gとブタジ
エンゴム10gとを含むゴム組成物を、アルファベット
「B」の文字状に、かつ厚みが1mmとなるように加硫
成形して、タイヤ用標識を製造した後、該タイヤ用標識
を前記空気入りタイヤのサイドウォール部の表面の一部
に、スタップ処理により接着させた。こうして得たタイ
ヤにおいては、サイドウォール部の表面の一部に青色に
呈色した「B」の文字が形成されており、この「B」の
文字の呈色は、3万km走行後においても維持された。
明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。 (実施例1)下記組成のタイヤ本体用のゴム組成物を用
い、通常の加硫条件(145℃、30分)で加硫して乗
用車用の空気入りタイヤ(185/70R13)を製造
した。該空気入りタイヤは、一対のビード部と、該一対
のビード部にトロイド状をなして連なるカーカスと、該
カーカスのクラウン部をたが締めするベルトと、トレッ
ドとを順次配置したラジアル構造を有する。一方、発色
性樹脂(帝人(株)製、モルフォテクス)2gとブタジ
エンゴム10gとを含むゴム組成物を、アルファベット
「B」の文字状に、かつ厚みが1mmとなるように加硫
成形して、タイヤ用標識を製造した後、該タイヤ用標識
を前記空気入りタイヤのサイドウォール部の表面の一部
に、スタップ処理により接着させた。こうして得たタイ
ヤにおいては、サイドウォール部の表面の一部に青色に
呈色した「B」の文字が形成されており、この「B」の
文字の呈色は、3万km走行後においても維持された。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、従来における前記諸問
題を解決することができ、タイヤ本体の黒色以外の色を
任意の部位に、タイヤ性能を劣化させることなく長期間
にわたり識別可能なタイヤ用標識、及び該タイヤ用標識
を有するタイヤを提供することができる。
題を解決することができ、タイヤ本体の黒色以外の色を
任意の部位に、タイヤ性能を劣化させることなく長期間
にわたり識別可能なタイヤ用標識、及び該タイヤ用標識
を有するタイヤを提供することができる。
Claims (13)
- 【請求項1】 発色性樹脂を含有してなることを特徴と
するタイヤ用標識。 - 【請求項2】 発色性樹脂が層状構造を有する請求項1
に記載のタイヤ用標識。 - 【請求項3】 発色性樹脂がポリエステル及び脂肪族ポ
リアミドを含有する請求項1又は2に記載のタイヤ用標
識。 - 【請求項4】 ポリエステルがポリエチレンテレフタレ
ート又はポリエチレン−2,6−ナフタレートであり、
脂肪族ポリアミドが6−ナイロンである請求項3に記載
のタイヤ用標識。 - 【請求項5】 発色性樹脂が繊維状である請求項1から
4のいずれかに記載のタイヤ用標識。 - 【請求項6】 発色性樹脂の繊維長が0.05〜5.0
0である請求項5に記載のタイヤ用標識。 - 【請求項7】 発色性樹脂のアスペクト比が0.7〜1
00である請求項5又は6に記載のタイヤ用標識。 - 【請求項8】 発色性樹脂の長手方向に直交する方向の
断面が円形乃至楕円形である請求項5から7のいずれか
に記載のタイヤ用標識。 - 【請求項9】 積層体である請求項1から8のいずれか
に記載のタイヤ用標識。 - 【請求項10】 タイヤ露出表面の少なくとも一部に配
置される請求項1から9のいずれかに記載のタイヤ用標
識。 - 【請求項11】 タイヤ露出表面の少なくとも一部がサ
イドウォール部の少なくとも一部である請求項10に記
載のタイヤ用標識。 - 【請求項12】 タイヤ露出表面の少なくとも一部がト
レッド部の少なくとも一部である請求項10に記載のタ
イヤ用標識。 - 【請求項13】 請求項1から12のいずれかに記載の
タイヤ用標識を有することを特徴とするタイヤ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000396885A JP2002192919A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | タイヤ用標識及びタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000396885A JP2002192919A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | タイヤ用標識及びタイヤ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002192919A true JP2002192919A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18862107
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000396885A Pending JP2002192919A (ja) | 2000-12-27 | 2000-12-27 | タイヤ用標識及びタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002192919A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012101752A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ及びその加硫用金型 |
-
2000
- 2000-12-27 JP JP2000396885A patent/JP2002192919A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012101752A (ja) * | 2010-11-12 | 2012-05-31 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ及びその加硫用金型 |
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