JP2002192696A - 圧力調整弁、インク供給装置の圧力調整弁及びインク供給装置 - Google Patents

圧力調整弁、インク供給装置の圧力調整弁及びインク供給装置

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JP2002192696A
JP2002192696A JP2000395231A JP2000395231A JP2002192696A JP 2002192696 A JP2002192696 A JP 2002192696A JP 2000395231 A JP2000395231 A JP 2000395231A JP 2000395231 A JP2000395231 A JP 2000395231A JP 2002192696 A JP2002192696 A JP 2002192696A
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pressure
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Toshiharu Takatori
敏治 鷹取
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力調整弁内でのインクの固化を防止するこ
とができると共に確実に圧力調整を行うことができる圧
力調整弁、インク供給装置の圧力調整弁及びインク供給
装置を提供する。 【解決手段】 グラビアロールに接触配置されるインク
溜まりに、インク供給源からインクを加圧供給するイン
ク供給装置の圧力調整弁Vであって、インク供給源の下
流側のリリーフ通路に連通接続されるシリンダ部材23
と、シリンダ部材23に形成された弁座23dと、この
弁座23dに密接してシリンダ部材23を閉塞すべく付
勢されるピストン24とを備え、前記ピストン24に、
ピストン24の受圧側から背圧側へのインクの流過を許
容するリーク通路24aを設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、缶胴部に
ベースコーティングを施すのに好適な圧力調整弁、ベー
スコーター用インク供給装置の圧力調整弁及びインク供
給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、清涼飲料水用等の缶において
は、種々のデザイン、色彩を有する印刷が施されてい
る。この缶の印刷時、淡色等の隠蔽力の弱い色を着色し
た場合、下地の金属材料が透けて見えてしまうことがあ
る。そのため、上記デザイン等の着色を施す際は、予め
缶胴部に白色のコーティング、いわゆるベースコーティ
ングが行われる。従来、このベースコーティングには、
ベースコーターと呼ばれるグラビア印刷による印刷装置
が使用されている。
【0003】図7に従来のベースコーターの一例を示
す。図1において符号1は、ベースコーターを示す。ベ
ースコーター1は、インク供給装置2とグラビアロール
3とドクターブレード4と転写ロール5とから構成され
ている。グラビアロール3は、その外周面に版3aを有
しており、版3aに転移されたインクを図中時計回りに
回転して転写ロール5へ転移するものである。
【0004】ドクターブレード4は、グラビアロール3
の外周面に摺接して外周面の版3a上の不要なインクを
掻き取るものである。転写ロール5は、グラビアロール
3から転移されたインクを缶(図示せず)に転写してコ
ーティングするものである。また、重力によって缶の軸
線方向にムラが生じることを防止するために、これらグ
ラビアロール3、転写ロール5および缶は、その軸線を
水平方向に位置させるように配置されている。
【0005】インク供給装置2は、グラビアロール3に
インクを供給するものであって、インク供給機構6と位
置調整機構7とから構成されている。インク供給機構6
は、グラビアロール3の外周面に接するマニホールド8
と、マニホールド8にインクを供給するインク供給源9
とから構成されている。マニホールド8は、合成樹脂材
料から構成されるものであって、取付ネジ14によって
固定フレーム12に固定されている。
【0006】また、マニホールド8には、加圧塗布部1
5が設けられており、この加圧塗布部15は、インク溜
まり10と連結部11とから構成されるものである。イ
ンク溜まり10は、その内部においてグラビアロール3
の版3aにインクを加圧塗布するものであって、グラビ
アロール3の外周面に対して開口する構成とされるもの
である。また、インク溜まり10は、グラビアロール3
の軸線方向に対する断面輪郭形状が矩形とされると共に
グラビアロール3の軸線方向に延在するように形成され
ている。このインク溜まり10は、連結部11を介して
ポンプなどからなるインク供給源9にインク供給通路1
9を介して連結されている。インク供給源9は、3Kg
/cm2〜5Kg/cm2程度の圧力でインクをインク溜
まり10へ供給するものである。また、この吐出圧力が
一定以上となるのを防止するため、インク供給通路19
に分岐接続されたリリーフ通路13に圧力調整弁Vが接
続されている。
【0007】位置調整機構7は、固定フレーム12に対
してマニホールド8の位置を調整することでグラビアロ
ール3とインク供給装置2との密封性を向上させるもの
であって、固定部材16と調整ネジ17とを備えた構成
とされている。固定部材16は、固定フレーム12に取
付ネジ18により固定されており、調整ネジ17は、回
動したときにマニホールド8に対して離間、接近するよ
うに固定部材16に水平方向に複数螺合するものであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のインク供給装置においては、長期間圧力調整弁Vが
開弁作動しない場合に、圧力調整弁Vの内部でインクが
固化してしまうという問題がある。このように、圧力調
整弁Vの内部でインクが固化するとインク供給通路19
内の圧力が規定以上に上昇した場合に圧力調整弁Vが作
動しない虞がある。例えば、作動油のように固化する虞
のない油圧ライン等に圧力調整弁Vを用いる場合にはこ
のような問題を生ずることはないが、その性質上固化す
るインクを使用しているためこのような問題が生じてし
まう。また、インクが圧力調整弁V内で一旦固化する
と、メインテナンス時等にこれを洗浄するために多くの
時間がかかるという問題もある。したがって、このよう
な圧力調整弁Vの洗浄のための時間がメインテナンスの
際のロスタイムとなり無視できないものとなっている。
更に、インクの温度が十分に上昇しない運転初期には、
インクの粘度が高いためリリーフ量が少なくなり圧力が
十分に下がらないというような問題が生ずる。そこで、
この発明は、圧力調整弁内でのインクの固化を防止する
ことができると共に確実に圧力調整を行うことができる
圧力調整弁、インク供給装置の圧力調整弁及びインク供
給装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、筒状のシリンダ部材
(例えば、実施形態におけるリリーフ通路13及びシリ
ンダ部材23)と、シリンダ部材の内部にスライド自在
に挿通され弁座(例えば、実施形態における弁座23
d)を閉塞する方向に付勢される弁本体(例えば、実施
形態におけるピストン24)と、シリンダ部材の周壁に
設けられ、弁本体の開弁方向のスライドストロークに応
じてリリーフ流量を増加可能な複数の開口部(例えば、
実施形態における開口部H1〜H2)とを備え、前記弁
本体に、弁本体の受圧側から背圧側への流体の流過を許
容するリーク通路(例えば、実施形態におけるリーク通
路24a)を設けたことを特徴とする。このように構成
することで、圧力調整弁が閉弁状態にあってもリーク通
路により弁本体の受圧側から背圧側へ常に流体が流過し
ているため、弁本体の背圧側で流体が固化するのを防止
できる。また、圧力が上昇し弁本体のスライドストロー
クが増加すると、開口面積が増加してリリーフ流量が増
加するため、圧力を確実に低下させることができる。
【0010】請求項2に記載した発明は、グラビアロー
ル(例えば、実施形態におけるグラビアロール3)に接
触配置されるインク貯留部(例えば、実施形態における
インク溜まり10)に、加圧源(例えば、実施形態にお
けるインク供給源9)からインクを加圧供給するインク
供給装置(例えば、実施形態におけるインク供給装置
2)の圧力調整弁(例えば、実施形態における圧力調整
弁V)であって、加圧源の下流側に分岐接続されるリリ
ーフ通路(例えば、実施形態におけるリリーフ通路13
及びシリンダ部材23)と、リリーフ通路に形成された
弁座と、この弁座に密接してリリーフ通路を閉塞すべく
付勢される弁本体とを備え、前記弁本体に、弁本体の受
圧側から背圧側へのインクの流過を許容するリーク通路
を設けたことを特徴とする。このように構成すること
で、圧力調整弁が閉弁状態にあってもリーク通路により
弁本体の受圧側から背圧側へ常にインクが流過している
ため、弁本体の背圧側でインクが固化するのを防止でき
る。
【0011】請求項3に記載した発明は、前記リリーフ
通路を構成する筒状のシリンダ部材(例えば、実施形態
におけるシリンダ部材23)と、シリンダ部材の内部に
スライド自在に挿通されリリーフ通路の弁座を閉塞する
方向に付勢される弁本体と、シリンダ部材の周壁に設け
られ、弁本体の開弁方向のスライドストロークに応じて
リリーフ流量を増加可能な複数の開口部とを備えたこと
を特徴とする。このように構成することで、圧力が上昇
し弁本体のスライドストロークが増加すると、開口面積
が増加してリリーフ流量が増加するため、圧力を確実に
低下させることができる。
【0012】請求項4に記載した発明は、前記請求項2
又は請求項3に記載の圧力調整弁と、この圧力調整弁か
らリリーフあるいはリークするインクを受けるインカー
パン(例えば、実施形態におけるインカーパン20)と
を備え、インカーパン内のインクが前記加圧源に供給可
能に構成されていることを特徴とする。このように構成
することで、リリーフあるいはリークしたインクをイン
カーパンに回収することが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1実施形態を
図面に基づいて説明する。尚、以下の説明において、前
記従来の構成と同一部分には同一符号を付して説明を簡
略し、本発明の実施形態に関係ある部分のみを詳細に説
明する。図1はこの発明の1実施形態のベースコーター
を示す。図1において、ベースコーター1は、インク供
給装置2とグラビアロール3とドクターブレード4と転
写ロール5とから構成されている。インク供給装置2
は、インク供給機構6と位置調整機構7とから構成さ
れ、インク供給機構6はグラビアロール3の外周面に接
するマニホールド8と、マニホールド8にインクを供給
するインク供給源(加圧源)9とから構成されている。
そして、マニホールド8に設けられた加圧塗布部15
は、インク溜まり10と連結部11とから構成されてい
る。このインク溜まり10がグラビアロール3に接触配
置されるインク貯留部を構成している。
【0014】ここで、前記インク供給源9と、このイン
ク供給源9の下流側の連結部11との間はインク供給通
路19で接続され、このインク供給通路19にリリーフ
通路13が分岐して接続されている。リリーフ通路13
にはインク供給通路19内の圧力が一定以上になるとリ
リーフ通路13を開く圧力調整弁Vが接続されている。
一方、マニホールド8の上部にはインクを受けるための
インカーパン20が取り付けられ、インカーパン20の
配置部位の上方に、前記インク供給源9、圧力調整弁
V、及び、リリーフ通路13が位置している。前記イン
ク供給源9にはインカーパン20内のインクを前記イン
ク供給源9に供給するための吸い込み通路21がインカ
ーパン20の底壁20aに接続されている。ここで、図
1においては、前記リリーフ通路13がインカーパン2
0上で開口していることを明確にするため、圧力調整弁
Vからリリーフ通路13が延びているようにして表現し
ている。
【0015】次に、図2〜図6に基づいて圧力調整弁V
について説明する。圧力調整弁Vは、図2に示すよう
に、有底円筒形状のカバー22と、このカバー22に取
り付けられる筒状のシリンダ部材23と、シリンダ部材
23内に設けられるピストン(弁本体)24と、ピスト
ン24を付勢するコイルスプリング25とで構成されて
いる。シリンダ部材23は前記リリーフ通路13の一部
を構成している。カバー22は、図3に示すように、前
記シリンダ部材23を囲み、後述するリークあるいはリ
リーフしたインクの飛散を防止する外周壁22aを備え
ている。また、底部内周にシリンダ部材23を螺合する
雌ねじ部22bが形成され、底部の中央にコイルスプリ
ング25を受容する凹部22cを有している。
【0016】シリンダ部材23は、図4に示すように、
一端側の外周に前記リリーフ通路13に接続される雄ね
じ部23aが形成されると共に他端側の外周に前記カバ
ー22の雌ねじ部22bに螺合される雄ねじ部23bが
形成されている。シリンダ部材23の他端側はシリンダ
部23cとして形成され、このシリンダ部23cの内部
にはピストン24がスライド自在に挿通されている。シ
リンダ部23cの前記雄ねじ部23a側(一端側)の端
部にはピストン24の先端が密接しリリーフ通路13を
閉塞する弁座23dが形成されている。シリンダ部23
cの外周壁にはピストン24のスライドストロークに応
じてリリーフ流量を増加できるように開口部H1,H
2,H3,H4がシリンダ部23cの周方向に振り分け
て配置されている。
【0017】前記開口部H1〜H4はシリンダ部23c
の外周壁に90度の角度をもって4箇所設けられてい
る。各開口部H1〜H4はピストン24の全開位置のス
トロークエンドの位置に起点(開口端部)を有し、各々
の終点は弁座23d側に向かって形成長さが異なるよう
に設定されている。つまり、第1の開口部H1は開口長
さが最も大きく、弁座23dの近傍の位置aまで延出し
た長孔であり、次の第2の開口部H2は第1の開口部H
1よりもやや弁座23dから離れた位置bまで延出した
長孔であり、第3の開口部H3は更に弁座23dから離
れた位置cまで延出した長孔である。そして、第4の開
口部H4は位置dで開口する丸孔である。
【0018】ここで、第1の開口部H1と第2の開口部
H2は対向して形成され、第3の開口部H3と第4の開
口部H4は対向して形成されている。尚、図4はシリン
ダ部材23の縦断面図であり第4の開口部H4は実線で
は表れないため、第3の開口部H3の部分に鎖線で示
す。したがって、弁座23dを閉塞しているピストン2
4が開弁方向にスライドして位置aに至ると、第1の開
口部H1が開き、ピストン24がスライドして位置bに
至ると更に第2の開口部H2が開き、次いで、ピストン
24がスライドして位置cに至ると更に第3の開口部H
3が開き、最後にピストン24がスライドして位置dに
至ると更に第4の開口部H4が開くことになる。従っ
て、ピストン24が開弁方向にスライドするにつれて全
開口面積が徐々に増加する。
【0019】また、前記シリンダ部23cには、ピスト
ン24がストローク範囲(図2と図6の位置の範囲内)
にある場合に、後述するピストン24のリーク通路24
aをシリンダ部材23の外部と連通するための連通孔2
3eが、前記第1の開口部H1と第3の開口部H3との
周方向で対応する位置に形成されている。
【0020】ピストン24は、図5に示すように、前記
シリンダ部23cにスライド自在に摺動すると共に前記
弁座23dを開閉する先端部24bと、この先端部24
bに連なり先端部24bよりも直径の小さな後部24c
を備えている。ピストン24の先端部24bの端面には
リーク通路24aが形成され、このリーク通路24aは
ピストン24の後部24cの端面で開口し、図2、図6
に示すようにピストン24の受圧側から背圧側の背圧室
Cへのインクの流過を許容するものである。
【0021】また、リーク通路24aはピストン24の
後部24c側の開口端に直径方向にスリット部24eを
備えている。尚、リーク通路24aは、例えば、直径1
mm程度と小さくしてあるため、インク供給通路19内
の圧力を低下させることはない。ここで、前記ピストン
24の先端部24bと後部24cとの段差部分24d
は、ピストン24が第4の開口部H4を開放している場
合に先端部24bが前記連通孔23eを閉塞しないよう
な位置に形成され、この段差部分24dとカバー22の
凹部22cとの間に、ピストン24を弁座23dに付勢
するコイルスプリング25が介装されている。
【0022】上記ベースコーター1によって、缶胴にベ
ースコーティングを施す手順を説明する。まず、図1に
おいてインク供給源9からインク供給通路19、連結部
11を介してインク溜まり10にインクが供給される。
次に、回転するグラビアロール3の版3aがインク溜ま
り10を通過する。このとき、版3aには、インク溜ま
り10のインクが転移される。一方、インク溜まり10
においてインクが加圧塗布された後、版3a上のインク
は、ドクターブレード4によって不要な部分が掻き取ら
れた後、転写ロール5に転移される。転写ロール5に転
移されたインクは缶胴に転写されてベースコーティング
が完了する。
【0023】ところで、前記インク供給源9からインク
溜まり10に供給されるインクの圧力は、インク供給路
19に分岐接続されたリリーフ通路13の圧力調整弁V
により一定の圧力に調整されているため、最適な圧力で
グラビアロール3に作用する。つまり、圧力調整弁Vに
規定(開弁圧)以上の圧力が作用すると、ピストン24
が移動して弁座23dを開き、インク供給通路19の圧
力を逃がすことで、インク溜まり10の圧力は一定に調
整される。
【0024】ここで、運転初期でインクの温度が低いた
め、インクの粘度が高い場合にピストン24がわずかに
開弁しただけでは、十分に圧力が低下しない場合があ
る。このような場合には、圧力の上昇と共にピストン2
4のスライドストロークが増加するにしたがって、例え
ば、図6に示すように第1の開口部H1、第2の開口部
H2、第3の開口部H3、第4の開口部H4と開口面積
が徐々に増加する。したがって、最終的に所定の圧力に
なるまでピストン24がスライドしリリーフ流量を増加
させ圧力を確実に低下させることができる。
【0025】また、上記圧力調整弁Vのピストン24に
は、リーク通路24aが形成されているため、ピストン
24が弁座23dを閉塞している閉弁時においても、リ
リーフ通路13内のインクはピストンの受圧側からリー
ク通路24aを経て背圧側の背圧室Cに流れピストン2
4の後部24cの周囲からシリンダ部材23の連通孔2
3eを流れ出る。したがって、常にピストン24の背圧
室Cにインクが供給されているため、圧力調整弁Vの背
圧室Cでインクが固化するのを確実に防止できる。勿
論、開弁時においてもインクはピストンの受圧側からリ
ーク通路24aを経て背圧室Cに流れるため、この場合
にもインクが固化することはない。
【0026】したがって、インクの固化を防止できるた
めメインテナンス時等において圧力調整弁Vを洗浄する
時間を短縮できる。また、圧力調整弁Vの閉弁時におい
てリーク通路24aから連通孔23eを経て流れ出るイ
ンク、及び、開弁時において開口部H1〜H4からリリ
ーフするインクはインカーパン20に回収され、吸い込
み通路19から再度インク供給源9に循環再利用される
ため無駄がなくなる。尚、この発明は上記実施形態に限
られるものではなく、圧力調整弁はインク供給装置以外
の各種のラインに使用することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、圧力調整弁が閉弁状態にあっても
リーク通路により弁本体の受圧側から背圧側へ常に流体
が流過しているため、弁本体の背圧側で流体が固化する
のを防止できる。したがって、メインテナンスが容易と
なる効果がある。また、圧力が上昇し弁本体のスライド
ストロークが増加すると、開口面積が増加してリリーフ
流量が増加するため、圧力を確実に低下させることがで
きる効果がある。
【0028】請求項2に記載した発明によれば、圧力調
整弁が閉弁状態にあってもリーク通路により弁本体の受
圧側から背圧側へ常にインクが流過しているため、弁本
体の背圧側でインクが固化するのを防止できる。したが
って、メインテナンス時等の圧力調整弁の洗浄作業時間
を短縮できる効果がある。
【0029】請求項3に記載した発明によれば、圧力が
上昇し弁本体のスライドストロークが増加すると、開口
面積が増加してリリーフ流量が増加するため、圧力を確
実に低下させることができる効果がある。
【0030】請求項4に記載した発明によれば、リリー
フあるいはリークしたインクをインカーパンに回収し、
加圧源に供給して循環再利用できるため無駄がなくなる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態のインク供給装置の全体
構成図である。
【図2】 圧力調整弁の閉弁状態を示す断面図である。
【図3】 カバーの断面図である。
【図4】 シリンダ部材の断面図である。
【図5】 ピストンの断面図である。
【図6】 圧力調整弁の開弁状態を示す断面図である。
【図7】 従来のインク供給装置の全体構成図である。
【符号の説明】
2 インク供給装置 3 グラビアロール 9 インク供給源(加圧源) 10 インク溜まり(インク貯留部) 13 リリーフ通路(リリーフ通路) 20 インカーパン 23 シリンダ部材(リリーフ通路) 23d 弁座 24 ピストン(弁本体) 24a リーク通路 H1〜H4 開口部 V 圧力調整弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のシリンダ部材と、シリンダ部材の
    内部にスライド自在に挿通され弁座を閉塞する方向に付
    勢される弁本体と、シリンダ部材の周壁に設けられ、弁
    本体の開弁方向のスライドストロークに応じてリリーフ
    流量を増加可能な複数の開口部とを備え、前記弁本体
    に、弁本体の受圧側から背圧側への流体の流過を許容す
    るリーク通路を設けたことを特徴とする圧力調整弁。
  2. 【請求項2】 グラビアロールに接触配置されるインク
    貯留部に、加圧源からインクを加圧供給するインク供給
    装置の圧力調整弁であって、加圧源の下流側に分岐接続
    されるリリーフ通路と、リリーフ通路に形成された弁座
    と、この弁座に密接してリリーフ通路を閉塞すべく付勢
    される弁本体とを備え、前記弁本体に、弁本体の受圧側
    から背圧側へのインクの流過を許容するリーク通路を設
    けたことを特徴とするインク供給装置の圧力調整弁。
  3. 【請求項3】 前記リリーフ通路を構成する筒状のシリ
    ンダ部材と、シリンダ部材の内部にスライド自在に挿通
    されリリーフ通路の弁座を閉塞する方向に付勢される弁
    本体と、シリンダ部材の周壁に設けられ、弁本体の開弁
    方向のスライドストロークに応じてリリーフ流量を増加
    可能な複数の開口部とを備えたことを特徴とする請求項
    2に記載のインク供給装置の圧力調整弁。
  4. 【請求項4】 前記請求項2又は請求項3に記載の圧力
    調整弁と、この圧力調整弁からリリーフあるいはリーク
    するインクを受けるインカーパンとを備え、インカーパ
    ン内のインクが前記加圧源に供給可能に構成されている
    ことを特徴とするインク供給装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100625523B1 (ko) 2006-03-14 2006-11-02 하연수 역류방지와 유량조절이 용이한 복합용 니플
JP2010533821A (ja) * 2007-07-18 2010-10-28 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト ハイドロリック装置のための圧力逃がし弁

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