JP2002192396A - サーボプレスのダイナミックバランサ装置 - Google Patents
サーボプレスのダイナミックバランサ装置Info
- Publication number
- JP2002192396A JP2002192396A JP2000394177A JP2000394177A JP2002192396A JP 2002192396 A JP2002192396 A JP 2002192396A JP 2000394177 A JP2000394177 A JP 2000394177A JP 2000394177 A JP2000394177 A JP 2000394177A JP 2002192396 A JP2002192396 A JP 2002192396A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slide
- lever
- servo press
- phase
- cooperating member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B30—PRESSES
- B30B—PRESSES IN GENERAL
- B30B15/00—Details of, or accessories for, presses; Auxiliary measures in connection with pressing
- B30B15/0064—Counterbalancing means for movable press elements
Abstract
(57)【要約】
【課題】サーボプレスのスライドによる慣性力を除去
し、高速化に対応する。 【解決手段】サーボモータを駆動源としてねじ機構を介
してスライドが駆動されるサーボプレスにおいて、昇降
運動をするスライドと協同して動作する協動部材と、該
協動部材により伝達される昇降運動の位相を逆転させる
位相逆転手段と、該位相逆転手段により伝達される昇降
運動により駆動されるとともに、前記スライドと少なく
とも最大で同じ質量を有するバランスウエイトと、を有
することを特徴とするサーボプレスのダイナミックバラ
ンサ装置。
し、高速化に対応する。 【解決手段】サーボモータを駆動源としてねじ機構を介
してスライドが駆動されるサーボプレスにおいて、昇降
運動をするスライドと協同して動作する協動部材と、該
協動部材により伝達される昇降運動の位相を逆転させる
位相逆転手段と、該位相逆転手段により伝達される昇降
運動により駆動されるとともに、前記スライドと少なく
とも最大で同じ質量を有するバランスウエイトと、を有
することを特徴とするサーボプレスのダイナミックバラ
ンサ装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボモータを駆
動源に持ち、ねじ機構を介してスライドが昇降運動され
るサーボプレスにおいて、スライドの昇降運動による慣
性力を打ち消してスライドの慣性力がプレス機械（サー
ボプレス）に与える影響を除去するダイナミックバラン
サ装置に関する。
動源に持ち、ねじ機構を介してスライドが昇降運動され
るサーボプレスにおいて、スライドの昇降運動による慣
性力を打ち消してスライドの慣性力がプレス機械（サー
ボプレス）に与える影響を除去するダイナミックバラン
サ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】プレス機械のうち、サーボモータを駆動
源に持ち、その回転力をねじ機構によってスライドの昇
降運動とする、いわゆるサーボプレスが知られている。
このサーボプレスにおいては、スライドの位置や製品加
工時の加圧力が検出手段により検出され、それらの値に
基いてサーボモータに対してフィードバック制御を行な
うことにより、スライドの位置や速度を高度に制御する
ことができるので、高精度なプレス加工を行なうことが
できる。
源に持ち、その回転力をねじ機構によってスライドの昇
降運動とする、いわゆるサーボプレスが知られている。
このサーボプレスにおいては、スライドの位置や製品加
工時の加圧力が検出手段により検出され、それらの値に
基いてサーボモータに対してフィードバック制御を行な
うことにより、スライドの位置や速度を高度に制御する
ことができるので、高精度なプレス加工を行なうことが
できる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このサーボプレスで生
産性を向上させるためにスライドを高速に昇降運動させ
るには、駆動源であるサーボモータの駆動軸を高速で正
転・逆転運動を繰り返す。すると、ねじ機構のねじ（駆
動機構によってはナット）が高速で正逆転することにな
る。
産性を向上させるためにスライドを高速に昇降運動させ
るには、駆動源であるサーボモータの駆動軸を高速で正
転・逆転運動を繰り返す。すると、ねじ機構のねじ（駆
動機構によってはナット）が高速で正逆転することにな
る。
【０００４】すなわち、スライドの上昇限・下降限にお
いては、加速度の変化が激しく、また、加速度の向きが
変る瞬間であるので、スライドの質量により大きな慣性
力が発生する。そして、その影響でプレス機械が上下に
振動することとなる。また、高速化のためには、駆動源
であるサーボモータの制御のうち加減速の時定数を短く
することも考えられるが、加減速が大きい場合には前述
の通り機械振動が大きくなり、プレスを高速化できな
い。
いては、加速度の変化が激しく、また、加速度の向きが
変る瞬間であるので、スライドの質量により大きな慣性
力が発生する。そして、その影響でプレス機械が上下に
振動することとなる。また、高速化のためには、駆動源
であるサーボモータの制御のうち加減速の時定数を短く
することも考えられるが、加減速が大きい場合には前述
の通り機械振動が大きくなり、プレスを高速化できな
い。
【０００５】本発明は、サーボプレスのスライドを高速
で昇降運動させたときの慣性力を打ち消して、スライド
がプレス機械（サーボプレス）に与える振動を抑制させ
ることを目的とする。
で昇降運動させたときの慣性力を打ち消して、スライド
がプレス機械（サーボプレス）に与える振動を抑制させ
ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
サーボモータを駆動源としてねじ機構を介してスライド
が駆動されるサーボプレスにおいて、昇降運動をするス
ライドと協動する協動部材と、該協動部材により伝達さ
れる昇降運動の位相を逆転させる位相逆転手段と、該位
相逆転手段により伝達される昇降運動により駆動される
バランスウエイトと、を有することを特徴とするサーボ
プレスのダイナミックバランサ装置である。
サーボモータを駆動源としてねじ機構を介してスライド
が駆動されるサーボプレスにおいて、昇降運動をするス
ライドと協動する協動部材と、該協動部材により伝達さ
れる昇降運動の位相を逆転させる位相逆転手段と、該位
相逆転手段により伝達される昇降運動により駆動される
バランスウエイトと、を有することを特徴とするサーボ
プレスのダイナミックバランサ装置である。
【０００７】請求項１の発明では、協動部材により伝達
される昇降運動を位相逆転手段により位相を逆転する。
そして、この位相が逆転された昇降運動にしたがって、
バランスウエイトを昇降運動させる。すなわち、バラン
スウエイトは、スライドの昇降運動と同調しつつ相反し
て昇降運動を行なう。
される昇降運動を位相逆転手段により位相を逆転する。
そして、この位相が逆転された昇降運動にしたがって、
バランスウエイトを昇降運動させる。すなわち、バラン
スウエイトは、スライドの昇降運動と同調しつつ相反し
て昇降運動を行なう。
【０００８】このようにして、スライドが急激に加減速
し、大きな慣性力が発生しても、バランスウエイトによ
りスライドの慣性力と反対方向に同等の慣性力が生じる
ので、両者の慣性力は打ち消し合う。すると、慣性力が
プレス機械（サーボプレス）に与える影響、すなわち振
動が抑制される。よって、請求項１の発明によると、ス
ライドの急激な加減速によるプレス機械の振動を抑制す
ることができる。
し、大きな慣性力が発生しても、バランスウエイトによ
りスライドの慣性力と反対方向に同等の慣性力が生じる
ので、両者の慣性力は打ち消し合う。すると、慣性力が
プレス機械（サーボプレス）に与える影響、すなわち振
動が抑制される。よって、請求項１の発明によると、ス
ライドの急激な加減速によるプレス機械の振動を抑制す
ることができる。
【０００９】請求項２の発明は、前記位相逆転手段はベ
ッド内に内設されるレバーを有し、該レバーの一端に固
設するピンは前記協動部材の切欠き部と摺動自在に連結
し、前記レバーの他端に固設するピンは前記バランスウ
エイトの切欠き部と摺動自在に連結し、前記レバーの中
央部はベッド内に固設される支点ピンによって回動自在
に支持されることを特徴とする請求項１記載のサーボプ
レスのダイナミックバランサ装置である。
ッド内に内設されるレバーを有し、該レバーの一端に固
設するピンは前記協動部材の切欠き部と摺動自在に連結
し、前記レバーの他端に固設するピンは前記バランスウ
エイトの切欠き部と摺動自在に連結し、前記レバーの中
央部はベッド内に固設される支点ピンによって回動自在
に支持されることを特徴とする請求項１記載のサーボプ
レスのダイナミックバランサ装置である。
【００１０】さらに、請求項３の発明は、前記協動部材
は、前記スライドに立設するガイドポストを延長して形
成したことを特徴とする請求項１又は２記載のサーボプ
レスのダイナミックバランサ装置である。
は、前記スライドに立設するガイドポストを延長して形
成したことを特徴とする請求項１又は２記載のサーボプ
レスのダイナミックバランサ装置である。
【００１１】請求項２の発明では、位相逆転手段として
レバーを用いて、構造簡単なものとした。さらに、請求
項３の発明では、スライドと協動する協動部材を、スラ
イドに立設するガイドポストを延長して形成した。ゆえ
に、請求項２の発明により、請求項１の発明による効果
に加えて、構造簡単なため製造に掛かるコストを低くす
ることができ、さらに請求項３の発明により、協動部材
の駆動のためにスライドとの間にリンク機構等を設ける
ことなく、協動部材を形成することができるので、さら
に製造に掛かるコストを低減することができる。さらに
また、本装置の主要部品をベッド内に納めたので、コン
パクトで省スペースなダイナミックバランサ装置を提供
することができる。
レバーを用いて、構造簡単なものとした。さらに、請求
項３の発明では、スライドと協動する協動部材を、スラ
イドに立設するガイドポストを延長して形成した。ゆえ
に、請求項２の発明により、請求項１の発明による効果
に加えて、構造簡単なため製造に掛かるコストを低くす
ることができ、さらに請求項３の発明により、協動部材
の駆動のためにスライドとの間にリンク機構等を設ける
ことなく、協動部材を形成することができるので、さら
に製造に掛かるコストを低減することができる。さらに
また、本装置の主要部品をベッド内に納めたので、コン
パクトで省スペースなダイナミックバランサ装置を提供
することができる。
【００１２】
【発明の実施の形態】本発明による実施形態の一例を図
１及び図２に示す。図１は本発明によるダイナミックバ
ランサ装置を有するサーボプレスの全体正面図である。
図２はその側面図である。なお、図１，図２はともに、
スライド９が下死点（下限位置）にある状態を示す。サ
ーボプレス１のフレーム２は、クラウン２Ａ，コラム２
Ｂ，ベッド２Ｃにより構成される。また、サーボプレス
１には、駆動源であるサーボモータ３が設けられてい
る。サーボモータ３の駆動軸には小プーリ４が固設され
ている。
１及び図２に示す。図１は本発明によるダイナミックバ
ランサ装置を有するサーボプレスの全体正面図である。
図２はその側面図である。なお、図１，図２はともに、
スライド９が下死点（下限位置）にある状態を示す。サ
ーボプレス１のフレーム２は、クラウン２Ａ，コラム２
Ｂ，ベッド２Ｃにより構成される。また、サーボプレス
１には、駆動源であるサーボモータ３が設けられてい
る。サーボモータ３の駆動軸には小プーリ４が固設され
ている。
【００１３】一方、サーボプレス１の中央部には、駆動
ねじ５が設けられている。駆動ねじ５の上部５Ａはドラ
イブ機構６により回動自在に支持されている。また、駆
動ねじ５の上端は大プーリ７が固設している。そして、
先述の小プーリ４と大プーリ７にはベルト８が掛けら
れ、動力が伝達される。
ねじ５が設けられている。駆動ねじ５の上部５Ａはドラ
イブ機構６により回動自在に支持されている。また、駆
動ねじ５の上端は大プーリ７が固設している。そして、
先述の小プーリ４と大プーリ７にはベルト８が掛けら
れ、動力が伝達される。
【００１４】また、駆動ねじ５の中央部分から下部にか
けて、ねじ部５Ｂが設けられている。一方、スライド９
にはナット部材１０が固設され、駆動ねじ５のねじ部５
Ｂと螺合し、ねじ機構を形成している。
けて、ねじ部５Ｂが設けられている。一方、スライド９
にはナット部材１０が固設され、駆動ねじ５のねじ部５
Ｂと螺合し、ねじ機構を形成している。
【００１５】そして、スライド９の四隅にはガイドポス
ト１１Ａが下方に向かって立設している。一方、ベッド
２Ｃ上には夫々のガイドポスト１１Ａに応じてガイド装
置１１Ｂが立設している。ガイドポスト１１Ａはガイド
装置１１Ｂの丸穴形状である内部に摺動自在に嵌合する
ことができる。すなわち、ガイドポスト１１Ａ及びガイ
ド装置１１Ｂにより、スライドは昇降自在に精度良く支
持されることとなる。
ト１１Ａが下方に向かって立設している。一方、ベッド
２Ｃ上には夫々のガイドポスト１１Ａに応じてガイド装
置１１Ｂが立設している。ガイドポスト１１Ａはガイド
装置１１Ｂの丸穴形状である内部に摺動自在に嵌合する
ことができる。すなわち、ガイドポスト１１Ａ及びガイ
ド装置１１Ｂにより、スライドは昇降自在に精度良く支
持されることとなる。
【００１６】なお、ベッド上面上で、スライド９の下面
と対向する位置には、図示しない金型（下型）を固設す
るボルスタ１２が設けられている。このようにして図示
しない金型は、上型はスライド９の下面に設けられ、下
型はボルスタ１２上面に設けられる。また、クラウン２
Ａの下面にはバランスシリンダ１３が２基設けられてい
る。バランスシリンダ１３のロッド１４はスライド９と
固設する。このバランスシリンダ１３は、バランスシリ
ンダ１３内に設けられるピストン（図示せず）により仕
切られる空間のうちスライド９側の空間にエア圧が充填
されることにより、スライド９を吊り上げて、スライド
９や図示しない金型（上型）がねじ機構（ねじ部５Ｃ，
ナット部１０）やドライブ機構６に掛ける負荷を低減し
ている。
と対向する位置には、図示しない金型（下型）を固設す
るボルスタ１２が設けられている。このようにして図示
しない金型は、上型はスライド９の下面に設けられ、下
型はボルスタ１２上面に設けられる。また、クラウン２
Ａの下面にはバランスシリンダ１３が２基設けられてい
る。バランスシリンダ１３のロッド１４はスライド９と
固設する。このバランスシリンダ１３は、バランスシリ
ンダ１３内に設けられるピストン（図示せず）により仕
切られる空間のうちスライド９側の空間にエア圧が充填
されることにより、スライド９を吊り上げて、スライド
９や図示しない金型（上型）がねじ機構（ねじ部５Ｃ，
ナット部１０）やドライブ機構６に掛ける負荷を低減し
ている。
【００１７】このように構成されたサーボプレス１は、
駆動源であるサーボモータ３の駆動軸の正逆回転により
小プーリ４，ベルト８，大プーリ７を介して駆動ねじ５
が正逆回転される。すると、ねじ機構（ねじ部５Ｃ，ナ
ット部１０）を介してスライド９が昇降運動される。さ
らに、種々のセンサ（図示せず）により検出したスライ
ド９の位置や加工時の加圧力，速度等に基いたフィード
バック制御を施すことによりサーボモータ３が制御さ
れ、高精度加工が実現される。
駆動源であるサーボモータ３の駆動軸の正逆回転により
小プーリ４，ベルト８，大プーリ７を介して駆動ねじ５
が正逆回転される。すると、ねじ機構（ねじ部５Ｃ，ナ
ット部１０）を介してスライド９が昇降運動される。さ
らに、種々のセンサ（図示せず）により検出したスライ
ド９の位置や加工時の加圧力，速度等に基いたフィード
バック制御を施すことによりサーボモータ３が制御さ
れ、高精度加工が実現される。
【００１８】しかし、スライド９を高速で昇降させた場
合、本装置の構造上、スライド９の上下限位置において
は急激な加速度の変化が生じ、その結果、スライド９の
質量による慣性力が発生する。本実施例では、この慣性
力を緩和するため、以下の部材により構成されるダイナ
ミックバランサ装置がさらに設けられている。
合、本装置の構造上、スライド９の上下限位置において
は急激な加速度の変化が生じ、その結果、スライド９の
質量による慣性力が発生する。本実施例では、この慣性
力を緩和するため、以下の部材により構成されるダイナ
ミックバランサ装置がさらに設けられている。
【００１９】ガイドポスト１１Ａの下部にガイドポスト
１１Ａを延長して形成した協動部材１５を設ける。協動
部材１５の下端は図２に示すように下方に開口部１５Ａ
を有してコの字形に形成されるとともに、図１に示すよ
うにコの字の側面には夫々切欠き部１５Ｂが設けられて
いる。一方、レバー１６の一端にはピン１６Ａが固設さ
れている。ピン１６Ａは図１において正面側と後面側に
夫々（合計２個）立設している。そして、ピン１６Ａは
前述の切欠き部１５Ｂに摺動自在に嵌合する。このよう
にして、レバー１６の一端は、前述の開口部１５Ａに狭
入され、ピン１６Ａ及び切欠き部１５Ｂにより摺動自在
に支持されている。
１１Ａを延長して形成した協動部材１５を設ける。協動
部材１５の下端は図２に示すように下方に開口部１５Ａ
を有してコの字形に形成されるとともに、図１に示すよ
うにコの字の側面には夫々切欠き部１５Ｂが設けられて
いる。一方、レバー１６の一端にはピン１６Ａが固設さ
れている。ピン１６Ａは図１において正面側と後面側に
夫々（合計２個）立設している。そして、ピン１６Ａは
前述の切欠き部１５Ｂに摺動自在に嵌合する。このよう
にして、レバー１６の一端は、前述の開口部１５Ａに狭
入され、ピン１６Ａ及び切欠き部１５Ｂにより摺動自在
に支持されている。
【００２０】なお、協動部材１５は本実施例のように形
成する他、円柱状の部材をガイドポスト下部にボルト等
により追設して形成することもできる。また、スライド
９からリンク機構を介して形成することもできる。
成する他、円柱状の部材をガイドポスト下部にボルト等
により追設して形成することもできる。また、スライド
９からリンク機構を介して形成することもできる。
【００２１】一方、図１において、レバー１６の他端に
はピン１６Ｂが固設されている。ピン１６Ｂも前述のピ
ン１６Ａと同様に正面側と後面側に夫々（合計２個）立
設している。一方、バランスウエイト１７の左右両側面
には穴部１７Ａが設けられている。そして、穴部１７Ａ
のほぼ中央には切欠き部１７Ｂが設けられている。この
切欠き部１７Ａは正面側と後面側に夫々設けられてい
る。ピン１６Ｂはこの切欠き部１７Ａに夫々摺動自在に
嵌合している。このようにして、レバー１６の他端は、
開口部１７Ａに係入し、ピン１６Ｂ及び切欠き部１７Ｂ
により摺動自在に支持されている。
はピン１６Ｂが固設されている。ピン１６Ｂも前述のピ
ン１６Ａと同様に正面側と後面側に夫々（合計２個）立
設している。一方、バランスウエイト１７の左右両側面
には穴部１７Ａが設けられている。そして、穴部１７Ａ
のほぼ中央には切欠き部１７Ｂが設けられている。この
切欠き部１７Ａは正面側と後面側に夫々設けられてい
る。ピン１６Ｂはこの切欠き部１７Ａに夫々摺動自在に
嵌合している。このようにして、レバー１６の他端は、
開口部１７Ａに係入し、ピン１６Ｂ及び切欠き部１７Ｂ
により摺動自在に支持されている。
【００２２】また、レバー１６の中央部分はベッド２Ｃ
内に固設されるピン１８と回動自在に連結され、支持さ
れる。なお、協動部材１５，レバー１６，ピン１８等は
左右同様にして設けられ、バランスウエイト１７は前後
夫々に１組ずつ（合計２個）設けられる。さらに、バラ
ンスウエイト１７はベッド内に固設するガイド部１９に
より昇降自在にガイドされている。なお、バランスウエ
イト１７の質量は、スライド９にかかる質量（スライド
９，ガイドポスト１１Ａ，ねじ機構等）の総計と、ほぼ
同等になるように形成されている。
内に固設されるピン１８と回動自在に連結され、支持さ
れる。なお、協動部材１５，レバー１６，ピン１８等は
左右同様にして設けられ、バランスウエイト１７は前後
夫々に１組ずつ（合計２個）設けられる。さらに、バラ
ンスウエイト１７はベッド内に固設するガイド部１９に
より昇降自在にガイドされている。なお、バランスウエ
イト１７の質量は、スライド９にかかる質量（スライド
９，ガイドポスト１１Ａ，ねじ機構等）の総計と、ほぼ
同等になるように形成されている。
【００２３】このようにして設けられたダイナミックバ
ランサ装置の動作は、まず、協動部材１５がスライド９
と協動して昇降運動を行なう。これとともに、ピン１６
Ａも協動して昇降運動を行なう。そして、レバー１６の
中央部はピン１８により固定支点とされているので、ピ
ン１６Ａの昇降運動と同調して、かつ、位相を逆にして
ピン１６Ｂは昇降運動を行なう。すなわち、レバー１６
によりスライド９の昇降運動の位相が逆転される。する
と、バランスウエイト１７はピン１６Ｂと同調して昇降
運動を行なう。すなわち、バランスウエイト１７はスラ
イド９と同調し、かつ、位相を逆にして昇降運動を行な
う。
ランサ装置の動作は、まず、協動部材１５がスライド９
と協動して昇降運動を行なう。これとともに、ピン１６
Ａも協動して昇降運動を行なう。そして、レバー１６の
中央部はピン１８により固定支点とされているので、ピ
ン１６Ａの昇降運動と同調して、かつ、位相を逆にして
ピン１６Ｂは昇降運動を行なう。すなわち、レバー１６
によりスライド９の昇降運動の位相が逆転される。する
と、バランスウエイト１７はピン１６Ｂと同調して昇降
運動を行なう。すなわち、バランスウエイト１７はスラ
イド９と同調し、かつ、位相を逆にして昇降運動を行な
う。
【００２４】つまり、スライド９等と同質量のバランス
ウエイト１７が相反して昇降運動を行なうので、スライ
ド９の昇降運動の速度を増大し、上下限で急激に減速・
停止・加速を繰り返し行なっても、スライド９により発
生する慣性力は、バランスウエイト１７により発生する
逆向きの慣性力により打ち消される。ゆえに、サーボプ
レス１においてスライド９の速度を増大させても、スラ
イド９の慣性力によるサーボプレス１に与える振動は抑
制される。
ウエイト１７が相反して昇降運動を行なうので、スライ
ド９の昇降運動の速度を増大し、上下限で急激に減速・
停止・加速を繰り返し行なっても、スライド９により発
生する慣性力は、バランスウエイト１７により発生する
逆向きの慣性力により打ち消される。ゆえに、サーボプ
レス１においてスライド９の速度を増大させても、スラ
イド９の慣性力によるサーボプレス１に与える振動は抑
制される。
【００２５】
【発明の効果】請求項１の発明によると、スライドが急
激に加減速し、大きな慣性力が発生しても、バランスウ
エイトによりスライドの慣性力と反対方向に同等の慣性
力が生じるので、両者の慣性力は打ち消し合う。よっ
て、スライドの急激な加減速によるサーボプレスへの振
動を抑制することができる。
激に加減速し、大きな慣性力が発生しても、バランスウ
エイトによりスライドの慣性力と反対方向に同等の慣性
力が生じるので、両者の慣性力は打ち消し合う。よっ
て、スライドの急激な加減速によるサーボプレスへの振
動を抑制することができる。
【００２６】請求項２の発明によると、位相逆転手段と
してレバー等を用いて、構造簡単なものとするととも
に、本装置の主要部材であるレバー及びバランスウエイ
ト等をベッド内に内設した。さらに、請求項３の発明に
よると、協動部材はガイドポストを下方に延長して形成
した。よって、請求項２及び３の発明により、請求項１
の発明による効果に加えて、構造簡単なため製造に掛か
るコストを低くすることができるとともに、コンパクト
で省スペースなダイナミックバランサ装置を提供するこ
とができる。尚、本ダイナミックバランサ装置は、サー
ボプレスと同様に高精度なスライド制御を可能とする駆
動源にリニアモータを使用したリニアモータプレスにも
応用することができる。
してレバー等を用いて、構造簡単なものとするととも
に、本装置の主要部材であるレバー及びバランスウエイ
ト等をベッド内に内設した。さらに、請求項３の発明に
よると、協動部材はガイドポストを下方に延長して形成
した。よって、請求項２及び３の発明により、請求項１
の発明による効果に加えて、構造簡単なため製造に掛か
るコストを低くすることができるとともに、コンパクト
で省スペースなダイナミックバランサ装置を提供するこ
とができる。尚、本ダイナミックバランサ装置は、サー
ボプレスと同様に高精度なスライド制御を可能とする駆
動源にリニアモータを使用したリニアモータプレスにも
応用することができる。
【図１】本発明の実施例によるサーボプレスの全体正面
図
図
【図２】図１の全体側面図
１はサーボプレス、２はフレーム、２Ａはクラウン、２
Ｂはコラム、２Ｃはベッド、３はサーボモータ、４は小
プーリ、５は駆動ねじ、５Ａは上部、５Ｂはねじ部、６
はドライブ機構、７は大プーリ、８はベルト、９はスラ
イド、１０はナット部材、１１Ａはガイドポスト、１１
Ｂはガイド装置、１２ボルスタ、１３はバランスシリン
ダ、１４はロッド、１５は協動部材、１５Ａは開口部、
１５Ｂは切欠き部、１６はレバー、１６Ａ，１６Ｂはピ
ン、１７はバランスウエイト、１７Ａは穴部、１７Ｂは
切欠き部、１８はピン、１９はガイド部である。
Ｂはコラム、２Ｃはベッド、３はサーボモータ、４は小
プーリ、５は駆動ねじ、５Ａは上部、５Ｂはねじ部、６
はドライブ機構、７は大プーリ、８はベルト、９はスラ
イド、１０はナット部材、１１Ａはガイドポスト、１１
Ｂはガイド装置、１２ボルスタ、１３はバランスシリン
ダ、１４はロッド、１５は協動部材、１５Ａは開口部、
１５Ｂは切欠き部、１６はレバー、１６Ａ，１６Ｂはピ
ン、１７はバランスウエイト、１７Ａは穴部、１７Ｂは
切欠き部、１８はピン、１９はガイド部である。
Claims (3)
- 【請求項１】サーボモータを駆動源としてねじ機構を介
してスライドが駆動されるサーボプレスにおいて、昇降
運動をするスライドと協動する協動部材と、該協動部材
により伝達される昇降運動の位相を逆転させる位相逆転
手段と、該位相逆転手段により伝達される昇降運動によ
り駆動されるバランスウエイトと、を有することを特徴
とするサーボプレスのダイナミックバランサ装置。 - 【請求項２】前記位相逆転手段はベッド内に内設される
レバーを有し、該レバーの一端に固設するピンは前記協
動部材の切欠き部と摺動自在に連結し、前記レバーの他
端に固設するピンは前記バランスウエイトの切欠き部と
摺動自在に連結し、前記レバーの中央部はベッド内に固
設される支点ピンによって回動自在に支持されることを
特徴とする請求項１記載のサーボプレスのダイナミック
バランサ装置。 - 【請求項３】前記協動部材は、前記スライドに立設する
ガイドポストを延長して形成したことを特徴とする請求
項１又は２記載のサーボプレスのダイナミックバランサ
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000394177A JP2002192396A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | サーボプレスのダイナミックバランサ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000394177A JP2002192396A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | サーボプレスのダイナミックバランサ装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002192396A true JP2002192396A (ja) | 2002-07-10 |
Family
ID=18859845
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000394177A Pending JP2002192396A (ja) | 2000-12-26 | 2000-12-26 | サーボプレスのダイナミックバランサ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002192396A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100358650C (zh) * | 2004-12-10 | 2008-01-02 | 湖南省乌江机筛有限公司 | 一种曲轴冲床动平衡装置 |
| WO2015141502A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | コマツ産機株式会社 | プレス機械 |
| CN106273615A (zh) * | 2016-09-27 | 2017-01-04 | 无锡市鹏达液压机床厂 | 一种安全、节能液压机 |
| CN112405406A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-02-26 | 博众精工科技股份有限公司 | 一种双定心压紧机构 |
-
2000
- 2000-12-26 JP JP2000394177A patent/JP2002192396A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100358650C (zh) * | 2004-12-10 | 2008-01-02 | 湖南省乌江机筛有限公司 | 一种曲轴冲床动平衡装置 |
| WO2015141502A1 (ja) * | 2014-03-17 | 2015-09-24 | コマツ産機株式会社 | プレス機械 |
| CN106273615A (zh) * | 2016-09-27 | 2017-01-04 | 无锡市鹏达液压机床厂 | 一种安全、节能液压机 |
| CN112405406A (zh) * | 2020-11-06 | 2021-02-26 | 博众精工科技股份有限公司 | 一种双定心压紧机构 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4638731A (en) | Press machine | |
| US6055903A (en) | Press, specifically punch press | |
| KR101625003B1 (ko) | 단조용 스윙 프레스 | |
| US5467706A (en) | Mechanical pressing machine with dynamic balancing device | |
| JPH10128597A (ja) | リンクを用いたプレスのスライド駆動装置 | |
| US5386620A (en) | Punching and shaping machine tool with cam gear | |
| JP2002192396A (ja) | サーボプレスのダイナミックバランサ装置 | |
| JP7304842B2 (ja) | プレス機械 | |
| JPH06210500A (ja) | 操作の開始から停止までのパンチプレスの操作方法 | |
| JP2003048099A (ja) | プレス機 | |
| JP3838893B2 (ja) | プレス機械のダイナミックバランサ装置 | |
| JP3425098B2 (ja) | 機械プレスのスライド駆動装置 | |
| US5605096A (en) | Mechanical pressing machine with dynamic balancing device | |
| JP3159449B2 (ja) | 固定支点，揺動力点，揺動作用点を有するてこ装置およびこれを用いた機械装置 | |
| JPH0760490A (ja) | 機械式プレス装置 | |
| JP2000141091A (ja) | 複動機械式プレス | |
| JP3617353B2 (ja) | ダイナミックバランサ装置 | |
| JP2004114119A (ja) | 機械プレス | |
| JP2002066797A (ja) | プレス機械 | |
| JP2000343297A (ja) | プレス機械のフレーム | |
| JP2006192494A (ja) | プレス機械 | |
| JP3132889U (ja) | サーボプレス装置 | |
| KR19980018257A (ko) | 타이어 프레스치 | |
| JPH0310439B2 (ja) | ||
| JP2007245182A (ja) | プレス機械 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060419 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080513 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090424 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090818 |