JP2002192320A - ダイカスト用スリーブ - Google Patents

ダイカスト用スリーブ

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JP2002192320A
JP2002192320A JP2000395034A JP2000395034A JP2002192320A JP 2002192320 A JP2002192320 A JP 2002192320A JP 2000395034 A JP2000395034 A JP 2000395034A JP 2000395034 A JP2000395034 A JP 2000395034A JP 2002192320 A JP2002192320 A JP 2002192320A
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JP
Japan
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die
sleeve
casting
inner cylinder
casting sleeve
Prior art date
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Application number
JP2000395034A
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English (en)
Inventor
Norio Kumagai
則雄 熊谷
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Proterial Ltd
Original Assignee
Hitachi Metals Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セラミックスの利点を活かしつつ、かつその
欠点を補う構造としたダイカスト用スリーブを提供す
る。 【解決手段】 本発明のダイカスト用スリーブは、外筒
の内面に内筒を嵌着したダイカスト用スリーブにおい
て、溶融金属と接触する内筒を射出口側にある先端部材
と該先端部材の後方にある後方部材とに分けて構成し、
先端部材を金属材料、後方部材をセラミックス材料で形
成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイカストマシン
の溶融金属射出装置を構成するダイカスト用スリーブに
関する。
【0002】
【従来の技術】ダイカスト法は、アルミニウム、亜鉛等
からなる金属製品を高速、高精度に鋳造することができ
る方法であり、自動車製品、家電製品等の各種構成部材
の製造に広く利用されている。ダイカスト用スリーブ
は、ダイカストマシンの溶融金属射出装置を構成するも
ので、溶融金属に対する耐溶損性やプランジャーチップ
の摺動に対する耐摩耗性などが要求される。
【0003】従来のダイカスト用スリーブとして、SK
D61に代表される熱間金型用合金鋼からなるものがあ
るが、耐溶損性、耐摩耗性が十分でないため比較的短期
間のうちに損傷が進み、メンテナンスに多大な工数とコ
ストを要する問題があった。そこで、溶融金属と接触す
る部分を耐溶損性、耐摩耗性に優れる材料で形成したダ
イカスト用スリーブが数多く提案されている。
【0004】例えば、特開平9−108811号公報に
は、金属材料からなるスリーブ外筒内に、セラミックス
材料からなるスリーブ内筒を焼嵌めした構造で、スリー
ブ外筒とスリーブ内筒との間に摩擦低減材料を介在させ
たダイカスト用スリーブが記載されている。
【0005】特開平9−155522号公報には、筒体
の中心にプランジャー穴を貫通して開口すると共に、一
方の端面近傍の側面に前記プランジャー穴に通じる給湯
口を開口したダイカスト用スリーブにおいて、前記筒体
を本体部分と給湯口を開口した給湯筒に二分して形成
し、両者を連結具によって着脱自在に連結すると共に、
前記本体部分を内筒部分と外筒部分とからなる二重構造
に形成したダイカスト用スリーブが記載されている。
【0006】特開平2000−61604号公報には、
スリーブの内周側の溶湯落下部に該当する部分に、鋼製
の母材の内周面に、セラミックスあるいはサーメット
(金属とセラミックスの複合材料)からなる内張り層が
形成された内筒が、ダイカスト用スリーブの本体に対し
て交換可能に嵌め合わされているダイカスト用スリーブ
が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図2は、特開平9−1
08811号公報に示すような従来のダイカスト用スリ
ーブである。図2において、ダイカスト用スリーブ7
は、鋼製の外筒1の内面に窒化珪素、サイアロン等のセ
ラミックス製の内筒9を嵌着して構成される。内筒9の
孔に給湯口4からアルミニウム等の溶融金属が供給され
る。5はダイカスト用スリーブ7の射出口側、6は後端
側である。このように溶融金属と接触する部分をセラミ
ックスで形成した場合、溶融金属に対する耐溶損性は格
段に向上するものの、使用中に大きい機械的衝撃がかか
るので、セラミックスが本来有する脆性のため、特に内
圧のかかる射出口側の先端付近において局部的に損傷を
受ける問題があった。
【0008】また、特開平9−155522号公報で
は、外筒と内筒からなる本体部分に給湯筒をボルトや半
割りカップリングを用いて連結する。しかしながら、内
筒と給湯筒の連結の際に両者の軸心がズレやすくその芯
合わせに長時間を要する。また、給湯筒は高速度鋼や耐
熱鋼の表面に窒化処理やセラミックコーティングを施し
た材料からなり、窒化珪素、サイアロン等のセラミック
スに比べて耐溶損性に劣るという欠点がある。
【0009】また、特開平2000−61604号公報
では、鋼製母材の内面が広い領域にわたって溶融金属と
接触するため溶損のダメージを受けた場合、ダイカスト
用スリーブ全体を交換しなければならないという不経済
な欠点がある。
【0010】本発明の目的は、前記の課題に鑑みて、セ
ラミックスの利点を活かしつつ、かつその欠点を補う構
造としたダイカスト用スリーブを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のダイカスト用ス
リーブは、外筒の内面に内筒を嵌着したダイカスト用ス
リーブにおいて、溶融金属と接触する内筒を射出口側に
ある先端部材と該先端部材の後方にある後方部材とに分
けて構成し、先端部材を金属材料、後方部材をセラミッ
クス材料で形成したことを特徴とする。
【0012】他の本発明のダイカスト用スリーブは、外
筒の内面に内筒を嵌着したダイカスト用スリーブにおい
て、溶融金属と接触する内筒を射出口側にある先端部材
と該先端部材の後方にある後方部材とに分けて構成し、
先端部材を金属とセラミックスの複合材料、後方部材を
セラミックス材料で形成したことを特徴とする。
【0013】本発明において、前記先端部材の破壊靭性
値が後方部材のそれより1.5倍以上高いことが望まし
い。前記先端部材と後方部材との境界が給湯口より前方
(射出口側)にあることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のダイカスト用スリーブ
は、外筒の内面に内筒を嵌着したものであり、溶融金属
と接触する内筒を軸方向に分けて、射出口側にある先端
部材と該先端部材の後方にある後方部材で構成した。外
筒は一層でもよいが二層以上の複層構造にしてもよい。
内筒の先端部材は使用中の機械的衝撃に対して耐久性に
優れる金属あるいは金属とセラミックスの複合材料で形
成する。後方部材は溶融金属が供給される給湯口の直下
の領域に配置されるため耐溶損性に優れるセラミックス
材料で形成する。
【0015】本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明
する。図1は、本発明のダイカスト用スリーブを示す断
面図である。図1において、外筒1を熱間金型用鋼SK
D61で製作した。外筒1は外径120mm、内径90
mm、長さ220mmである。別に、内筒を構成する後
方部材2をサイアロンセラミックスで製作した。また、
同じく内筒を構成する先端部材3を、70体積%のFe
−Ni系合金の基地中に30体積%の窒化珪素セラミッ
クス粒子を分散させた複合材料で製作した。後方部材2
は外径90.3mm、内径80mm、長さ140mmで
ある。先端部材3は外径90.3mm、内径80mm、
長さ80mmである。そして、外筒1を450℃に加熱
した状態で、先端部材3および後方部材2を順次外筒1
内に挿入し、自然冷却により外筒1で先端部材3および
後方部材2を締付けた状態に組立てた。組立て後、所定
の寸法に加工し本発明のダイカスト用スリーブ7を得
た。
【0016】この本発明のダイカスト用スリーブを実機
で用いた結果、約110000ショットまで損傷なく使
用できた。同様の使用条件下で、従来材のSKD61単
体品からなるダイカスト用スリーブが約15000ショ
ットで溶損のため寿命となったのに対し、本発明のダイ
カスト用スリーブは約7倍の耐用を有することが確認で
きた。
【0017】
【発明の効果】本発明のダイカスト用スリーブによれ
ば、耐用寿命を伸ばすことができ、メンテナンス工数を
低減することができる。先端部材もしくは後方部材が損
傷した場合、損傷した部材のみを新しい部材に交換でき
るので製作コストが低減できる。また従来のように内筒
をセラミックス一体で構成するより製作費用が大幅に削
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るダイカスト用スリーブを
示す断面図である。
【図2】従来のダイカスト用スリーブを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 外筒、 2 内筒の後方部材、 3 内筒の先端部
材、 4 供給口、5 射出口側 6 後端側、 7 ダイカスト用スリーブ、 9 内筒

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外筒の内面に内筒を嵌着したダイカスト
    用スリーブにおいて、溶融金属と接触する内筒を射出口
    側にある先端部材と該先端部材の後方にある後方部材と
    に分けて構成し、先端部材を金属材料、後方部材をセラ
    ミックス材料で形成したことを特徴とするダイカスト用
    スリーブ。
  2. 【請求項2】 外筒の内面に内筒を嵌着したダイカスト
    用スリーブにおいて、溶融金属と接触する内筒を射出口
    側にある先端部材と該先端部材の後方にある後方部材と
    に分けて構成し、先端部材を金属とセラミックスの複合
    材料、後方部材をセラミックス材料で形成したことを特
    徴とするダイカスト用スリーブ。
  3. 【請求項3】 前記先端部材の破壊靭性値が後方部材の
    それより1.5倍以上高いことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のダイカスト用スリーブ。
  4. 【請求項4】 前記先端部材と後方部材との境界が給湯
    口より前方にあることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のダイカスト用スリーブ。
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