JP2002190346A - 防水用コネクタ装置 - Google Patents

防水用コネクタ装置

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JP2002190346A
JP2002190346A JP2000388252A JP2000388252A JP2002190346A JP 2002190346 A JP2002190346 A JP 2002190346A JP 2000388252 A JP2000388252 A JP 2000388252A JP 2000388252 A JP2000388252 A JP 2000388252A JP 2002190346 A JP2002190346 A JP 2002190346A
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JP
Japan
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mating
seal ring
outer peripheral
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JP2000388252A
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Kazue Ito
和恵 伊藤
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
Original Assignee
Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールリング部材を装着するときの誤装着の
確認が容易となり、シールリング部材を裏返りの状態で
装着することを防ぐことができること。 【解決手段】 前記シールリング部材41は、その内周
リング面41a上に形成した鍵部42を含む前記内周リ
ング面41aと前記シールリング部材41の外周リング
面41bとの間の厚み寸法部分が、前記シールリング部
材41の他の前記内周リング面41aと前記外周リング
面41bとの間の厚み寸法部分よりも大きく、前記嵌合
部15の外周面15fが前記鍵部42に対応する鍵受部
18を含み前記内周リング面41aに対応した形状に形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタと相手側
コネクタとを嵌合したときにシールするシールリング部
材を有する防水用コネクタ装置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来の防水用コネクタ装置は、コネクタ
11と、コネクタ11に嵌合して接続する相手側コネク
タ(図6を参照)31と、嵌合時に相手側コネクタ31
及びコネクタ11間の隙間をシールするシールリング部
材41とを備えている。
【0003】コネクタ11は、板形状のベース部13
と、このベース部13上へ立設している嵌合部15と、
嵌合部15内に収容した導電性のコンタクト17とを有
している。
【0004】嵌合部15には、複数のコンタクト17を
行列方向へ所定間隔をもって配置する複数のコンタクト
収容穴15aが形成されている。嵌合部15の先端面1
5bには、嵌合時に相手側コネクタ31の相手コンタク
ト33を挿通可能な複数の挿通穴15cが形成されてい
る。挿通穴15cはコンタクト収容穴15aに連通して
いる。
【0005】コンタクト17は、コンタクト収容穴15
aの回りの壁部分で保持されている保持部17aと、こ
の保持部17aから挿通穴側へ延びている接触部17b
と、保持部17aからベース部13側へ延びている接続
部17cとを有している。
【0006】接続部17cにはケーブル21が接続され
ており、ケーブル21がベース部13に形成されている
ケーブル挿通穴13fを通り外へ導出されている。な
お、ベース部13のケーブル挿通穴13fとケーブル2
1との間の隙間にはシール材23が設けられている。
【0007】一方、相手側コネクタ31は、嵌合時に嵌
合部15を覆って嵌合する相手嵌合部32と、コンタク
ト17に一対一に接触するように相手嵌合部32内に収
容した導電性の相手コンタクト33とを有している。
【0008】相手コンタクト33は、相手嵌合部32の
底壁部32gに保持されている相手保持部33aと、嵌
合時に接触部17bに接触する相手接触部33bと、相
手保持部33aから底壁部32gの外へ延出されている
相手接続部33cとを有している。
【0009】相手嵌合部32は嵌合時に、嵌合部15の
先端面15bに対向する底壁部32gと、嵌合部15の
先端面15bを直交する嵌合部15の外周面15fを覆
うように嵌合部15の外周面15fに対向する内周面3
2aとを有している。
【0010】シールリング部材41は、四角形のリング
形状を呈しており、箱形状の嵌合部15の外周面15f
上に装着される。シールリング部材41は、嵌合時に嵌
合部15の外周面15fと相手嵌合部32の内周面32
aとによって狭持されて、嵌合部15の外周面15fと
相手嵌合部32の内周面32aとの間の隙間をシールす
るものである。
【0011】シールリング部材41を嵌合部15の外周
面15fに正規な形態で装着するには、図1に示したシ
ールリング部材41を、シールリング部材41を嵌合部
15の先端面15aからベース部13面上まで嵌め込ん
で装着する。
【0012】シールリング部材41を嵌合部15の外周
面15fに正規な形態で装着したときには、相手側コネ
クタ31の相手嵌合部32の内周面32aがシールリン
グ部材41の外周リング面41bを押圧し、シールリン
グ部材41が嵌合部15の外周面15fと相手嵌合部3
2の内周面32aとによって狭持されて、嵌合部15の
外周面15fと相手嵌合部32の内周面32aとの間の
隙間をシールする。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
リング部材41は、内周リング面41aと外周リング面
41bとの間の厚み寸法が略同じ寸法であり、弾性力を
有する材料によって作られているので、嵌合部15への
装着方向が分かりずらく、嵌合部15の外周面15fの
正規な位置に装着できないことが多々ある。
【0014】したがって、シールリング部材41を誤装
着したときには、この誤装着した状態で相手側コネクタ
31を嵌合部31へ嵌合してしまうと、嵌合部15の外
周面15fとシールリング部材41の内周リング面41
aとの間や、相手嵌合部32の内周面32aとシールリ
ング部材41の外周リング面41bとの間におけるシー
ル性が低下してしまうという問題がある。
【0015】特に、小形の防水用コネクタ装置において
は、縦横方向の長さが同じ程度のシールリング部材41
を使用するので、シールリング部材41の周方向の向き
がわかりにくいため装着作業に時間がかかり、誤装着し
やすいという問題がある。
【0016】また、従来のシールリング部材41は、厚
み寸法が小さいために、嵌合部15へ装着するときに、
捻じれや裏返りが発生しやすく、捻じれたまま、もしく
は裏返された状態で嵌合部15へ装着した場合には、シ
ール性が低下してしまうという問題がある。
【0017】それ故に本発明の課題は、シールリング部
材において、誤装着の確認が容易であり、捻じれや裏返
りを防止することができる防水用コネクタ装置を提供す
ることにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、コネク
タと、該コネクタに嵌合して接続する相手側コネクタ
と、嵌合時に前記相手側コネクタ及び前記コネクタ間の
隙間をシールするシールリング部材とを含み、前記コネ
クタは嵌合部と、該嵌合部内に収容した導電性のコンタ
クトとを有し、前記相手側コネクタは前記嵌合部に嵌合
する相手嵌合部と、前記コンタクトに接触するよう該相
手嵌合部内に収容した導電性の相手コンタクトとを有
し、前記相手嵌合部は前記嵌合時に、前記嵌合部の先端
面に対向する底壁部と、該先端面を直交する前記嵌合部
の外周面とを覆うよう該外周面に対向する前記内周面を
有し、前記嵌合部の前記外周面上に前記シールリング部
材を装着することによって、前記嵌合時に前記外周面と
前記内周面とにより前記シールリング部材が狭持され前
記外周面及び前記内周面間の隙間をシールする防水用コ
ネクタ装置において、前記シールリング部材は、前記外
周面上に当接して装着する内周リング面の少なくとも一
個所に前記内周リング面から前記内周リング面上へ向け
て突出するよう形成した鍵部を有し、該鍵部を含む前記
内周リング面と前記外周リング面との間の厚み寸法が、
前記シールリング部材の他の前記内周リング面と前記外
周リング面との間の厚み寸法部分よりも厚み寸法が大き
くなっており、前記嵌合部の前記外周面が前記鍵部に対
応する鍵受部を含み前記内周リング面に対応した形状に
形成されており、前記相手嵌合部の前記内周面が前記シ
ールリング部材の前記外周リング面に対応した形状に形
成されていることを特徴とする防水用コネクタ装置が得
られる。
【0019】
【作用】本発明の防水用コネクタ装置では、シールリン
グ部材における内周リング面と外周リング面との間の厚
み寸法を、少なくとも一個所で厚み寸法を、他の部分よ
りも大きな厚み寸法とした鍵部を含む部分としたことに
よって、シールリング部材の装着時に周方向の向きが容
易に確認できる。
【0020】また、嵌合部への誤装着の確認が容易とな
り、しかも装着時におけるシールリング部材の捻じれや
裏返りを防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る防水用コネクタ装置の実施の形態例を説明する。図1
は、本発明に係る防水用コネクタ装置におけるコネクタ
とシールリング部材との一実施の形態例を示している。
図2は防水用コネクタ装置の嵌合時における状態を示し
ている。なお、図5及び図6と同じ部分には、同じ符号
を付して説明することにする。
【0022】図1及び図2を参照して、防水用コネクタ
装置は、コネクタ11と、コネクタ11に嵌合して接続
する相手側コネクタ(図2を参照)31と、嵌合時に相
手側コネクタ31及びコネクタ11間の隙間をシールす
るシールリング部材41とを備えている。
【0023】コネクタ11は、板形状のベース部13
と、このベース部13上へ立設している嵌合部15と、
嵌合部15内に収容した導電性のコンタクト17とを有
している。なお、ベース部13と嵌合部15とは、これ
らが樹脂材によって例えば、樹脂モールド成形によって
一体に形成されることによってインシュレータを構成し
ている。
【0024】嵌合部15には、複数のコンタクト17を
行列方向へ所定間隔をもって配置する複数のコンタクト
収容穴15aが形成されている。嵌合部15の先端面1
5bには、嵌合時に相手側コネクタ31の相手コンタク
ト33を挿通可能な複数の挿通穴15cが形成されてい
る。挿通穴15cはコンタクト収容穴15aに連通して
いる。
【0025】コンタクト17は、コンタクト収容穴15
aの回りの壁部分で保持されている保持部17aと、こ
の保持部17aから挿通穴側へ延びている接触部17b
と、保持部17aからベース部13側へ延びている接続
部17cとを有している。接続部17cにはケーブル2
1が接続されており、ケーブル21がベース部13に形
成されているケーブル挿通穴13fを通り外へ導出され
ている。なお、ベース部13のケーブル挿通穴13fと
ケーブル21との間の隙間にはシール材23が設けられ
ている。
【0026】一方、相手側コネクタ31は、嵌合時に嵌
合部15を覆って嵌合する相手嵌合部32と、コンタク
ト17に一対一に接触するように相手嵌合部32内に収
容した導電性の相手コンタクト33とを有している。
【0027】相手コンタクト33は、相手嵌合部32の
底壁部32gに保持されている相手保持部33aと、嵌
合時に接触部17bに接触する相手接触部33bと、相
手保持部33aから底壁部32gの外へ延出されている
相手接続部33cとを有している。
【0028】相手嵌合部32は嵌合時に、嵌合部15の
先端面15bに対向する底壁部32gと、嵌合部15の
先端面15bを直交する嵌合部15の外周面15fを覆
うように嵌合部15の外周面15fに対向する内周面3
2aとを有している。
【0029】シールリング部材41は、嵌合部15の外
周面15f上に装着される。シールリング部材41は、
嵌合時に嵌合部15の外周面15fと相手嵌合部32の
内周面32aとによって狭持されて、嵌合部15の外周
面15fと相手嵌合部32の内周面32aとの間の隙間
を、弾性力をもった状態でシールするものである。
【0030】さらに、シールリング部材41は、嵌合部
15の外周面15f上に当接して装着される内周リング
面41aの一個所に内周リング面41a上へ向けて突出
するように一体に形成した鍵部42を有している。
【0031】図1及び図2に示した実施の形態例におい
ては、嵌合部15の外周面15f上に装着されるシール
リング部材41が四角形のリング形状を呈している。シ
ールリング部材41には、四つのリング角隅部分43a
〜43dのうち、一個所のリング角隅部分43aの内周
リング面41aから内方へ突出するように鍵部42が形
成されている。即ち、鍵部42は、シールリング部材4
1の一つのリング角隅部分43aにおける内周リング面
41aと外周リング面41bとの間の厚み寸法を、他の
三つのリング角隅部分43b〜43dにおける内周リン
グ面41aと外周リング面41bとの間の厚み寸法より
も大きく厚みを増した個所である。
【0032】一方、嵌合部15は、先端面15bと外周
面15fとによって箱形状に作られており、四面で構成
される外周面15fが直角に交わらないように三つの角
隅部分15i〜15kが小さな円弧面をなすように形成
される。この理由として、シールリング部材41の三つ
のリング角隅部分43b〜43dが、嵌合部15におけ
る外周面15fの三つの角隅部分15i〜15kに対し
て所定の強度やシール性(密着性)を保てるように円弧
面に形成することが考慮されているものである。
【0033】なお、シールリング部材41及び嵌合部1
5には、三つの角隅部分15i〜15kに円弧面がある
ものの、嵌合部15全体としてみれば、略四角形状のも
のである。
【0034】また、実施の形態例では、シールリング部
材41の三つのリング角隅部分43b〜43dにおける
内周リング面41aに円弧面を形成しているが、直角に
交わる内周リング面41aの三つのリング角隅部分43
a〜43dとした場合には、嵌合部15も直角に三つの
角隅部分15i〜15iが直角に交わるような箱形状の
嵌合部15としてもよい。
【0035】シールリング部材41の三つのリング角隅
部分43b〜43dでは、内周リング面41a及び外周
リング面41bが、嵌合部15の円弧面に沿った円弧面
に形成される。シールリング部材41の三つのリング角
隅部分43b〜43dにおける外周リング面41bと内
周リング面41bとの間の厚み寸法は、他の部分よりも
若干厚み寸法を増している。これら三つの角隅部分43
b〜43dにおいて若干厚み寸法を増すことは、シール
リング部材41の強度を考慮したものである。
【0036】シールリング部材41のもう一つのリング
角隅部分43aには鍵部42が形成されている。この鍵
部42を含むリング角隅部分43aは、三つのリング角
隅部分43b〜43dよりも大きく厚み寸法が増加して
いる部分である。
【0037】嵌合部15の先端面15b及び外周面15
fは、鍵部42を含む内周リング面41aに対応した形
状に形成されている。即ち、嵌合部15には、その先端
面15b及び四面からなる外周面15fによって構成さ
れる。外周面15fの一つの角隅部分15hには、鍵部
42に対応させた鍵受部18が形成されている。図1示
した実施の形態例における鍵受部18は、鍵部42に対
応させるように平坦状に円弧面部分を面取りした面取り
部である。
【0038】嵌合部15の角隅部分15h〜15kのう
ち、一つの角隅部分15iに形成された鍵受部18は、
他の三つのリング角隅部分15i〜15kにおける円弧
面とは異なった形状部分となる。ここで、鍵受部18は
先端面15bから見ると直線状に傾斜しており、外周面
15fからみると平坦に傾斜している。
【0039】なお、鍵受部18の形状は、直線状に傾斜
しており、外周面15fからみると平坦に傾斜している
が、この形状に限らず、他の三つの角隅部分15i〜1
5kにおける円弧面の形状とは異なった形状部分となる
ように形状を考慮すればよい。たとえば、他の三つの角
隅部分15i〜15kにおける円弧面よりも大きな円弧
面としたり、波形、凹凸形状としてもよい。この際、鍵
部42の形状は、嵌合部15に対応するように、大きな
円弧面、波形、凹凸形状に設計されている。
【0040】ようするに、シールリング部材41は、少
なくとも一個所の厚み寸法が異なる鍵部42に対応する
ように、嵌合部15に鍵受部18を形成することによっ
て、正規の位置に装着できるように、シールリング部材
41を嵌合部15へ装着するための向きをわかりやすく
し、また誤って装着した場合に容易に確認できるように
構成することが重要である。
【0041】シールリング部材41を嵌合部15の外周
面15fに正規な形態で装着するには、図1に示した弾
力性を有するシールリング部材41を、鍵部42が嵌合
部15の鍵受部18に一致するように対応させて、シー
ルリング部材41を嵌合部15の先端面15aからベー
ス部13の面上まで嵌め込んで装着する。
【0042】この際、シールリング部材41には鍵部4
2を含むリング角隅部分43aがあるために、装着中の
捻じれや裏返りが発生し難くなっている。
【0043】シールリング部材41を嵌合部15の外周
面に正規な形態で装着したときには、相手側コネクタ3
1の相手嵌合部32の内周面32aがシールリング部材
41の外周リング面41bを押圧し、シールリング部材
41が嵌合部15の外周面15fと相手嵌合部32の内
周面32aとによって狭持されて、嵌合部15の外周面
15fと相手嵌合部32の内周面32aとの間の隙間
を、弾性力をもった状態でシールする。
【0044】なお、シールリング部材41を、その鍵部
42が嵌合部15の鍵受部18に一致しない位置関係、
即ち、シールリング部材41を図1に示した状態から、
ずれた姿勢によって嵌合部15へ嵌め込んで装着したと
きには、図3に示すように、シールリング部材41の鍵
部42を含む角隅部分43aの一個所が外側へ大きく膨
出してしまうので、誤って装着したことを容易に確認で
きる。
【0045】なお、シールリング部材41を嵌合部15
へ誤って装着した場合には、シールリング部材41の鍵
部42を含む部分が嵌合部15の外周面15f上から鍵
部42が大きく離れてしまうので、相手側コネクタ31
の相手嵌合部32と嵌合部15との嵌合において、鍵部
42を含むリング角隅部分43aによる膨出部分が相手
嵌合部32の嵌合の邪魔をするので、嵌合状態が未嵌合
であることが発見できる。
【0046】図4(a)乃至図4(d)は、上記実施の
形態例において説明したシールリング部材41に代わる
シールリング部材の各種の例を示している。なお、図1
に示したシールリング部材41の構成と同じ構成となる
部分には、同じ符号を付して説明する。
【0047】図4(a)に示したシールリング部材51
では、シールリング部材51が四つのの角隅部分43a
〜43dをもって四角形のリング形状を呈している。鍵
部42は四つの角隅部分43a〜43dのうち、二個所
のリング角隅部分43a,43dの内周リング面41a
上に形成されている。
【0048】図4(b)に示したシールリング部材52
では、シールリング部材52が四つの角隅部分43a〜
43dをもって四角形のリング形状を呈している。鍵部
42は四つの角隅部分43a〜43dのうち、三個所の
リング角隅部分43b,43c,43dの内周リング面
41a上に形成されている。
【0049】図4(c)に示したシールリング部材53
では、シールリング部材53が四つのの角隅部分43a
〜43dをもって四角形のリング形状を呈している。鍵
部45は四つのリング角隅部分43a〜43dを除く一
個所の内周リング面41a上に形成に形成されている。
この鍵部45は平面から見ると略円弧形状を呈してい
る。
【0050】図4(d)に示したシールリング部材54
では、シールリング部材54が四つのの角隅部分43a
〜43dをもって四角形のリング形状を呈している。鍵
部46,47は、四つのリング角隅部分43a〜43d
を除く二個所の内周リング面41a上に形成されてい
る。これらの鍵部46,47は、平面から見ると略円弧
形状を呈している。
【0051】なお、図4(a)乃至図4(d)における
シールリング部材51〜54に対応させるコネクタの嵌
合部は、図1に示した嵌合部15に代えて、内周リング
面41aのリング形状に対応した形状に形成される。ま
た、相手側コネクタの相手嵌合部の内周面は、シールリ
ング部材51〜54の外周リング面41bに対応した形
状に形成される。
【0052】以上、説明した実施の形態例では、四角隅
分をもつ四角形状のシールリング部材41,51〜5
4、及びこれらのシールリング部材41,51〜54に
対応する嵌合部を有するコネクタ及び相手側コネクタに
ついて説明した。しかし、鍵部42,45,46,47
を含むシールリング部材41,51〜54が四角よりも
多い多角形状でリング形状を呈するものであっても、本
発明を適用できることはいうまでもない。
【0053】また、シールリング部材41における鍵部
42,45,46,47の形状は、上記実施の形態例に
限定されるものでない。そして、シールリング部材41
の材質は、シールを目的としたゴム、プラスチックなど
の周知な材料によって作られたものを適用できることは
言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における防
水用コネクタ装置によれば、シールリング部材の内周リ
ング面上へ向けて突出するよう一体に形成した鍵部を有
し、コネクタの嵌合部の外周面を鍵部に対応する鍵受部
を含み内周リング面に対応した形状に形成したので、シ
ールリング部材を嵌合部へ装着されるときの向きがわか
りやすくなり、正規の位置に装着することができ、誤装
着の確認も容易となる。
【0055】さらに、本発明によれば、シールリング部
材の内周リング面の少なくとも一個所に内周リング面か
ら内方へ向けて突出するよう形成した鍵部によって、シ
ールリング部材が捻じれや裏返りにくい形状に作ること
ができるため、捻じれや裏返りの状態で装着されること
を防止できるのでシール性が向上し、装着時間も短縮で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防水用コネクタ装置の一実施の形
態例を示し、コネクタとシールリング部材とを分解して
示した斜視図である。
【図2】図1に示した防水用コネクタ装置の嵌合状態を
示し、コネクタ及び相手側コネクタの要部を断面して示
した側面断面図である。
【図3】図1に示したコネクタにシールリング部材が誤
装着された状態を示す斜視図である。
【図4】(a)乃至(d)は、図1における実施の形態
例のシールリング部材に代わるシールリング部材の各種
の例を示す平面図である。
【図5】従来の防水用コネクタ装置を示し、コネクタと
シールリング部材とを分解して示した斜視図である。
【図6】図5に示した防水用コネクタ装置の嵌合状態を
示し、コネクタ及び相手側コネクタの要部を断面して示
した側面断面図である。
【符号の説明】
11 コネクタ 13 ベース部 15 嵌合部 15b 先端面 15f 外周面 15h〜15k 角隅部分 43a〜43d リング角隅部分 17 コンタクト 18 鍵受部 31 相手側コネクタ 32 相手嵌合部 32a 内周面 33 相手コンタクト 41,51,52,53,54 シールリング部材 41a 内周リング面 41b 外周リング面 42,45,46,47 鍵部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタと、該コネクタに嵌合して接続
    する相手側コネクタと、嵌合時に前記相手側コネクタ及
    び前記コネクタ間の隙間をシールするシールリング部材
    とを含み、前記コネクタは嵌合部と、該嵌合部内に収容
    した導電性のコンタクトとを有し、前記相手側コネクタ
    は前記嵌合部に嵌合する相手嵌合部と、前記コンタクト
    に接触するよう該相手嵌合部内に収容した導電性の相手
    コンタクトとを有し、前記相手嵌合部は前記嵌合時に、
    前記嵌合部の先端面に対向する底壁部と、該先端面を直
    交する前記嵌合部の外周面とを覆うよう該外周面に対向
    する前記内周面を有し、前記嵌合部の前記外周面上に前
    記シールリング部材を装着することによって、前記嵌合
    時に前記外周面と前記内周面とにより前記シールリング
    部材が狭持され前記外周面及び前記内周面間の隙間をシ
    ールする防水用コネクタ装置において、 前記シールリング部材は、前記外周面上に当接して装着
    する内周リング面の少なくとも一個所に前記内周リング
    面から前記内周リング面上へ向けて突出するよう形成し
    た鍵部を有し、該鍵部を含む前記内周リング面と前記外
    周リング面との間の厚み寸法が、前記シールリング部材
    の他の前記内周リング面と前記外周リング面との間の厚
    み寸法部分よりも厚み寸法が大きくなっており、前記嵌
    合部の前記外周面が前記鍵部に対応する鍵受部を含み前
    記内周リング面に対応した形状に形成されており、前記
    相手嵌合部の前記内周面が前記シールリング部材の前記
    外周リング面に対応した形状に形成されていることを特
    徴とする防水用コネクタ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防水用コネクタ装置にお
    いて、前記鍵部を含む前記シールリング部材が複数個所
    に角隅部分をもち多角形のリング形状を呈していること
    を特徴とする防水用コネクタ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の防水用コネクタ装置にお
    いて、前記鍵部が少なくとも一個所の前記角隅部分の前
    記内周リング面上に形成されていることを特徴とする防
    水用コネクタ装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の防水用コネクタ装置にお
    いて、前記鍵部が前記角隅部分を除く少なくとも一個所
    の前記内周リング面上に形成されていることを特徴とす
    る防水用コネクタ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の防水用コネクタ装置にお
    いて、前記鍵部を含む前記シールリング部材が四個所に
    角隅部分をもっている四角形のリング形状を呈してお
    り、前記鍵部が少なくとも一個所の前記角隅部分の前記
    内周リング面上に形成されていることを特徴とする防水
    用コネクタ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の防水用コネクタ装置にお
    いて、前記鍵部が前記角隅部分を除く少なくとも一個所
    前記内周リング面上のに形成されていることを特徴とす
    る防水用コネクタ装置。
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