JP2002189419A - 文字板 - Google Patents

文字板

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JP2002189419A
JP2002189419A JP2000389242A JP2000389242A JP2002189419A JP 2002189419 A JP2002189419 A JP 2002189419A JP 2000389242 A JP2000389242 A JP 2000389242A JP 2000389242 A JP2000389242 A JP 2000389242A JP 2002189419 A JP2002189419 A JP 2002189419A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な印刷を利用して立体感を得る斬新な意
匠を実現できる文字板を提供すること。 【解決手段】 文字板4は、外周側の目盛7a、数字7
b等からなる表示部7を有する第1の領域4Aと、第2
の領域4Bとを有する。また、文字板4は、第1の領域
4Aにおける一方の面6aに第1模様8が形成され、他
方の面6bに第1模様8と共にステレオグラムとして立
体視可能なステレオグラムパターンを構成する第2模様
9が形成されると共に、第2の領域4Bにおける一方の
面6aに第3模様10が形成され、他方の面6bに第3
模様10と共にステレオグラムとして立体視可能なステ
レオグラムパターンを構成する第4の模様11が形成さ
れた透明性基材6からなる。このステレオグラムパター
ンは、第1の領域4Aと第2の領域4Bがそれぞれ異な
る位置に立体視されるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、視覚的に立体感を
持たせることができる文字板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】文字板に視覚的に立体感を持たせること
ができる技術はいくつか発表されており、たとえば、特
開平11−119662号公報に開示されている技術が
ある。
【0003】この技術は、図37および図38に示すよ
うに、透過性の平面基材1の表面に、透過性塗料により
下地印刷層2を形成し、この下地印刷層2の表面に、目
盛、数字、記号等の表示3を除いて、半透明性塗料によ
る意匠印刷層4を施し、さらに意匠印刷層4の表面を複
数の表示領域A,B,Cに定め、これらの表示領域内
に、明度が一方向から他方に向かって徐々に暗変化する
第1のグラディエーションと明度が一方向から他方に向
かって明変化する第2のグラディエーションとが交互と
なるグラディエーション印刷層5を施したものである。
【0004】すなわち、表示領域Aには、その斜め左上
から斜め右下にかけて明度が徐々に暗変化する第1のグ
ラディエーションを、また表示領域Bにはその斜め左上
から斜め右下にかけて明度が徐々に明変化する第2のグ
ラディエーションを、さらに表示領域Cには、上記第1
のグラディエーションと同様のパターンである第1のグ
ラディエーションを施している。これらの第1のグラデ
ィエーションおよび第2のグラディエーションからなる
グラディエーション印刷層5は、たとえばスクリーン印
刷手法等の採用により一回の印刷工程で層成することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グラデ
ィエーション印刷による見かけ上の陰影では、見方によ
っては立体的に見えない場合も発生する。
【0006】そこで、本発明の目的は、安価な印刷を利
用して立体感を得る斬新な意匠を実現できる文字板を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的に鑑みて、
請求項1記載の発明の文字板は、外周側の目盛、数字等
からなる表示部を有する第1の領域と、上記第1の領域
以外の第2の領域とを有する文字板であって、一方の面
における上記第1の領域に対応する部分に第1模様が形
成され、他方の面における上記第1の領域に対応する部
分に上記第1模様と共にステレオグラムとして立体視可
能なステレオグラムパターンを構成する第2模様が形成
されると共に、一方の面における上記第2の領域に対応
する部分に第3模様が形成され、他方の面における上記
第2の領域に対応する部分に上記第3模様と共にステレ
オグラムとして立体視可能なステレオグラムパターンを
構成する第4の模様が形成された透明性基材からなり、
上記ステレオグラムパターンは、上記第1の領域と上記
第2の領域がそれぞれ異なる位置に立体視されるように
構成されていることを特徴とする。
【0008】請求項1記載の発明によれば、文字板は、
外周側の目盛、数字等からなる表示部を有する第1の領
域と、第1の領域以外の第2の領域とを有する。また、
文字板は、一方の面における第1の領域に対応する部分
に第1模様が形成され、他方の面における第1の領域に
対応する部分に第1模様と共にステレオグラムとして立
体視可能なステレオグラムパターンを構成する第2模様
が形成されると共に、一方の面における第2の領域に対
応する部分に第3模様が形成され、他方の面における第
2の領域に対応する部分に第3模様と共にステレオグラ
ムとして立体視可能なステレオグラムパターンを構成す
る第4の模様が形成された透明性基材からなる。ステレ
オグラムパターンは、第1の領域と第2の領域がそれぞ
れ異なる位置に立体視されるように構成されている。そ
れにより、文字板の表裏面に施された印刷のみに依り立
体感を演出するため、安価に斬新な意匠を実現すること
ができる。
【0009】また、請求項2記載の発明の文字板は、請
求項1記載の発明の文字板において、前記第2の領域
は、実際の位置と異なる位置に平坦状に視認されるよう
に構成されていることを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の文字板において、前記第2の領域は、実際の位置と
異なる位置に平坦状に視認されるように構成されてい
る。それにより、文字板の一部を立体感段差で平坦状に
視認することができ、斬新な意匠を実現することができ
る。
【0011】また、請求項3記載の発明の文字板は、請
求項2記載の発明の文字板において、前記透明性基材
は、その一方の面のうち上記第1の領域に対応する部分
には、複数の第1の網点を等ピッチで網目状に規則的に
配列した第1模様が印刷により形成されており、その他
方の面のうち上記第1の領域に対応する部分には、複数
の第2の網点を等ピッチで網目状に規則的に配列した第
2模様が印刷により形成されていると共に、その表面の
うち上記第2の領域に対応する部分には、複数の第3の
網点を上記第1の網点間のピッチと異なる等ピッチで網
目状に規則的に配列した第3模様が印刷により形成され
ており、その他方の面のうち上記第2の領域に対応する
部分には、複数の第4の網点を上記第2の網点のピッチ
と異なる等ピッチで網目状に規則的に配列した第4模様
が印刷により形成されていることを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の文字板において、透明性基材は、その一方の面のう
ち第1の領域4Aに対応する部分には、複数の第1の網
点を等ピッチで網目状に規則的に配列した第1模様が印
刷により形成されており、その他方の面のうち第1の領
域に対応する部分には、複数の第2の網点を等ピッチで
網目状に規則的に配列した第2模様が印刷により形成さ
れていると共に、その表面のうち第2の領域に対応する
部分には、複数の第3の網点を第1の網点間のピッチと
異なる等ピッチで網目状に規則的に配列した第3模様が
印刷により形成されており、その他方の面のうち第2の
領域に対応する部分には、複数の第4の網点を第2の網
点のピッチと異なる等ピッチで網目状に規則的に配列し
た第4模様が印刷により形成されている。それにより、
第2の領域は、第1の領域より浮き上がったり沈んだり
して視認され、斬新な意匠を実現することができる。
【0013】また、請求項4記載の発明の文字板は、請
求項1記載の発明の文字板において、前記第2の領域
は、前記文字板の外周側から中心方向へ実際の位置から
徐々にずれた位置に視認されるように構成されているこ
とを特徴とする。
【0014】請求項4記載の発明によれば、請求項1記
載の文字板において、第2の領域は、文字板の外周側か
ら中心方向へ実際の位置から徐々にずれた位置に視認さ
れるように構成されている。それにより、文字板の一部
を傾斜感を付加した立体感で視認することができ、斬新
な意匠を実現することができる。
【0015】また、請求項5記載の発明の文字板は、請
求項4記載の発明の文字板において、前記透明性基材
は、その一方の面のうち上記第1の領域に対応する部分
には、複数の第1の網点を等ピッチで網目状に規則的に
配列した第1模様が印刷により形成されており、その他
方の面のうち上記第1の領域に対応する部分には、複数
の第2の網点を等ピッチで網目状に規則的に配列した第
2模様が印刷により形成されていると共に、その表面の
うち上記第2の領域に対応する部分には、複数の第3の
網点を前記文字板の外周から中心に向かう方向へ次第に
ピッチが小さくまたは大きくなるように網目状に規則的
に配列した第3模様が、グラディエーション印刷により
形成されており、その他方の面のうち上記第2の領域に
対応する部分には、複数の第4の網点を前記文字板の外
周から中心に向かう方向へ次第にピッチが小さくまたは
大きくなるように網目状に規則的に配列した第4模様
が、グラディエーション印刷により形成されていること
を特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明によれば、請求項4記
載の文字板において、透明性基材は、その一方の面のう
ち第1の領域に対応する部分には、複数の第1の網点を
等ピッチで網目状に規則的に配列した第1模様が印刷に
より形成されており、その他方の面のうち第1の領域に
対応する部分には、複数の第2の網点を等ピッチで網目
状に規則的に配列した第2模様が印刷により形成されて
いると共に、その表面のうち第2の領域に対応する部分
には、複数の第3の網点を文字板の外周から中心に向か
う方向へ次第にピッチが小さくまたは大きくなるように
網目状に規則的に配列した第3模様が、グラディエーシ
ョン印刷により形成されており、その他方の面のうち第
2の領域に対応する部分には、複数の第4の網点を文字
板の外周から中心に向かう方向へ次第にピッチが小さく
または大きくなるように網目状に規則的に配列した第4
模様が、グラディエーション印刷により形成されてい
る。それにより、安価な印刷により立体感にグラディエ
ーション変化を付加することができる。
【0017】また、請求項6記載の発明の文字板は、請
求項1記載の発明の文字板において、前記第1の領域お
よび前記第2の領域は、連続的に前記文字板の外周側か
ら中心方向へ実際の位置から徐々にずれた位置に視認さ
れるように構成されていることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明によれば、請求項1記
載の文字板において、第1の領域および第2の領域は、
連続的に文字板の外周側から中心方向へ実際の位置から
徐々にずれた位置に視認されるように構成されている。
それにより、文字板全体を外周側から中心方向へ傾斜感
を付加した立体感で視認することができ、斬新な意匠を
実現することができる。
【0019】また、請求項7記載の発明の文字板は、請
求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の文字板にお
いて、前記文字板は、円盤状または半ドーナツ状に形成
されていることを特徴とする。
【0020】請求項7記載の発明によれば、請求項1乃
至6のいずれか1項に記載の文字板において、文字板
は、円盤状または半ドーナツ状に形成されている。それ
により、円盤状または半ドーナツ状の文字板において、
立体感を出した斬新な意匠を実現することができる。
【0021】また、請求項8記載の発明の文字板は、外
周側の目盛、数字等からなる表示部を有する、透明基材
からなる文字板であって、上記透明基材は、外側から中
心に向けて同心円的境界線で区切られる複数の領域を有
し、その一方の面には、上記複数の領域の全域にわたっ
て所定のスクリン線数を有する模様が形成されていると
共に、その他方の面には、上記複数の領域に、それぞ
れ、順次上記所定のスクリン線数より次第に減少または
増加するスクリン線数を有し、上記模様に対してモアレ
現象によるモアレ模様を発生させる模様が形成されてい
ることを特徴とする。
【0022】請求項8記載の発明によれば、文字板の表
裏面に施された印刷のみに依りモアレ現象に基づく立体
感を演出するため、安価に斬新な意匠を実現することが
できる。
【0023】また、請求項9記載の発明の文字板は、請
求項8記載の発明の文字板において、前記文字板の中心
から外周方向に行くにしたがって前記モアレ模様の大き
さおよびモアレ模様間のピッチを変化させるように構成
されていることを特徴とする。
【0024】請求項9記載の発明によれば、文字板の中
心から外周方向に行くにしたがってモアレ模様の大きさ
およびモアレ模様間のピッチを変化させるように構成さ
れている。それにより、モアレ模様による立体感を、よ
りグラディエーションさを増した形で出すことができ
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による文字板の実施
形態を、図面を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明による文字板の第1の実施
形態を適用した車両用計器の断面図である。図1におい
て、車両用計器1は、たとえば速度計であり、バルブ
(図示しない)から出射された光を導く導光板2と、こ
の導光板2の背面側に配置されたムーブメント3と、導
光板2の前方に配置された文字板4と、導光板2の略円
錐状の通孔2aおよび文字板4の通孔4aを貫通したム
ーブメント3の出力軸3aの先端に基部5aが取り付け
られた透光性の指針5とからなる。
【0027】そして、文字板4は、図2の平面図に示す
ように、透明性基材6により円盤状に形成されており、
外周側の目盛7a、数字7b等からなる表示部7を有す
る第1の領域4Aと、内周側、すなわち第1の領域4A
と通孔4a間の第2の領域4Bとを有する。表示部7
は、文字板4の指示範囲に応じて円弧状又は円環状に配
置されている。
【0028】また、文字板4は、図3の要部拡大横断面
図で示すように、透明性基材6の表面6aのうち第1の
領域4Aに対応する部分には、複数の正円形の網点8a
を等ピッチで網目状に規則的に配列した黒色の第1模様
8が印刷により形成されており、裏面6bのうち第1の
領域4Aに対応する部分には、複数の正円形の網点9a
を等ピッチで網目状に規則的に配列した黒色の第2模様
9が印刷により形成されている。
【0029】また、透明性基材6の表面6aのうち第2
の領域4Bに対応する部分には、複数の正円形の網点1
0aを網点8a間のピッチと異なる等ピッチで網目状に
規則的に配列した黒色の第3模様10が印刷により形成
されており、透明性基材6の裏面6bのうち第2の領域
4Bに対応する部分には、複数の正円形の網点11aを
網点9aのピッチと異なる等ピッチで網目状に規則的に
配列した黒色の第4模様11が印刷により形成されてい
る。
【0030】そして、第1実施形態の文字板の第3模様
10および第4模様11は、左右の目の視差により視認
対象物が実際の存在箇所よりも奥又は手前にずれて視認
されるステレオグラムの原理を利用した、ステレオグラ
ムパターンを構成している。
【0031】即ち、第3模様10および第4模様11
は、これら第3模様10および第4模様11が同一平面
に存在する場合には、平行法又は交差法により左右の目
の焦点を第3模様10および第4模様11の存在平面の
奥又は手前にずらさなければならないところを、文字板
4の前方の視点(視認箇所に相当)から文字板4を視認
する視線の焦点を文字板4の透明性基材6の表面6aに
合わせたままで、文字板4の第2の領域4Bが、実際の
位置よりも手前にずれて(すなわち、視認個所側にずれ
て)平坦状に視認されるように構成されている。
【0032】さらに、図3に示すように、第2模様9お
よび第4模様11の上には、透明性基材6の裏面6bの
全体に亘って、黒色との視覚的な識別の可能な暗色系の
色(たとえば灰色や紺色、茶色など)による遮光膜12
が印刷等により形成されており、この遮光膜12には、
指針5により指示される目盛7aおよび文字7bからな
る表示部7がスリット状に形成されていて、この目盛り
29aは、図2に示すように、指針11による文字板部
分15,17上の指示範囲に応じて、第2模様23上に
円弧状又は円環状に配置されている。
【0033】上述の構成からなる第1実施形態の文字板
4では、その前方の視点から、指針5と、文字板4の透
明性基材6の表面6aに形成された第1模様8および第
3模様10とが視認される他、これら第1模様8および
第3模様10の網点21a,25aの間から透明性基材
6を透して、透明性基材6の裏面6bに形成された第2
模様9および第4模様11が視認されることになる。
【0034】そして、第1実施形態の文字板4では、第
3模様10および第4模様11が、視点から文字板4を
視認する視線の焦点を文字板4の透明性基材6の表面6
aに合わせたままで、文字板パネル4の第2の領域4B
が、実際の位置よりも手前にずれて平坦状に視認される
ように構成されていることから、第2の領域4Bと第1
の領域4Aとの視覚上の位置関係を示す図4の模式図の
ように、実際より視認個所側にずれた箇所に位置するよ
うに視認される文字板4の第2の領域4Bの方が、指針
5と共に現実の箇所に位置するように視認される文字板
4の第1の領域4Aよりも、手前に存在するかのごとく
立体視される。
【0035】即ち、第1の領域4Aと第2の領域4Bと
が、実際には同一の文字板4を構成していて、視点から
の視認方向において同一の奥行き箇所に位置しているに
も拘わらず、視覚上では、第3模様10および第4模様
11が形成された第2の領域4Bが、第1模様8および
第2模様9が形成された第1の領域4Aよりも、手前に
存在するかのごとく立体視される。
【0036】したがって、現実には構造的な境界線のな
い文字板4上の第1の領域4Aと第2領域4Bとが、視
覚上の段差により区別して認識され、これら第1の領域
4Aと第2領域4Bからなる文字板4に立体感が生じる
ことになる。
【0037】このように、第1実施形態の文字板によれ
ば、文字板4の第2の領域4Bに形成した、透明性基材
6の表面6a側の第3模様10および裏面6b側の第4
模様11によりステレオグラムパターンを構成し、この
ステレオグラムパターンによるステレオグラム作用によ
り、第3模様10および第4模様11を形成した第2の
領域4B、すなわち文字板4の中心部の領域が、第1模
様8および第2模様9を形成した第1の領域4A、すな
わち、文字板4の外側の領域よりも、手前に張り出して
存在するかのごとく立体視される構成とした。
【0038】このため、透明性基材6という単一部材に
よって文字板4の第1の領域4Aと第2の領域4Bとの
間に視覚上の段差を発生させて立体感を確実にもたせる
ことができる。また、第1模様8乃至第4模様11の設
計を適宜変更したり、状況に応じて第1模様8乃至第4
模様11の一部又は全部を省略又は他の印刷層に置き換
えることで、立体感を必要としないグレードの計器との
部品の共通化も図ることができる。
【0039】なお、上述の第1の実施形態では、図4に
示すように、第3模様10および第4模様11により、
第2の領域4Bが実際より手前側(視認個所側)にずれ
た箇所に位置するように視認されるようなステレオグラ
ム作用を生じるステレオグラムパターンを構成し、これ
により、文字板4の第1の領域4Aに対して、第2の領
域4Bが、より手前に位置するように視認される構成と
した場合について説明した。
【0040】しかし、これに限らず、たとえば、第3模
様10および第4模様11により、第2の領域4Bが、
実際より奥側(透明性基材6の裏面6bより後方側)に
ずれた箇所に位置するように視認されるステレオグラム
を構成し、これにより、図5に模式図で示すように、第
1の領域4Aに対して、第2の領域4Bが奥側(透明性
基材6の裏面6bより後方側)に位置するように視認さ
れる構成としても良い。
【0041】さらに、第1模様8および第2模様9も、
上述の第3模様10および第4模様11と同様に、ステ
レオグラム作用を生じるステレオグラムパターンとし、
第1模様8乃至第4模様11によるステレオグラムパタ
ーンの組み合わせにより、第1実施形態のさまざまな変
形を構成することができる。この組み合わせの際、第1
模様21および第2模様23によるステレオグラムパタ
ーンと第3模様25および第4模様27によるステレオ
グラムパターンを、ずれて視認される度合いを互いに異
ならせたり、同一にしたりするように構成することがで
きる。
【0042】たとえば、図6の模式図で示すように、指
針5および表示部7のすぐ背後に位置するように視認さ
れる第1の領域4Aに対して、第2の領域4Bが指針5
および表示部7より、かなり手前側(視認個所に近い
側)に位置するように視認される構成としても良い。
【0043】また、図7の模式図で示すように、指針5
および表示部7より手前側(視認個所に近い側)に位置
するように視認される第1の領域4Aに対して、第2の
領域4Bが、指針5および表示部7よりかなり後方に位
置するように視認される構成としても良い。
【0044】また、図8の模式図で示すように、指針5
および表示部7よりかなり後方に位置するように視認さ
れる第1の領域4Aに対して、第2の領域4Bが、指針
5および表示部7のすぐ背後に位置するように視認され
る構成としても良い。
【0045】また、図9の模式図で示すように、指針5
および表示部7のすぐ背後に位置するように視認される
第1の領域4Aに対して、第2の領域4Bが、指針5お
よび表示部7よりかなり後方に位置するように視認され
る構成としても良い。
【0046】また、図10の模式図で示すように、指針
5および表示部7の手前に位置するように視認される第
1の領域4Aに対して、第2の領域4Bが、指針5およ
び表示部7よりかなり後方に位置するように視認される
構成としても良い。
【0047】また、図11の模式図で示すように、指針
5および表示部7よりかなり手前に位置するように視認
される第1の領域4Aに対して、第2の領域4Bが、指
針5および表示部7のすぐ背後に位置するように視認さ
れる構成としても良い。
【0048】さらに、図12の模式図で示すように、第
1の領域4Aおよび第2の領域4Bが、指針5および表
示部7より手前に同一平面的に浮かんで視認される構成
としても良い。
【0049】また、図13の模式図で示すように、第1
の領域4Aおよび第2の領域4Bが、指針5および表示
部7より後方に同一平面的に沈んで視認される構成とし
ても良い。
【0050】次に、本発明の文字板の第2実施形態につ
いて説明する。
【0051】この第2実施形態に係る文字板4は、図1
4に平面図で示すように、透明性基材6の表面6aおよ
び裏面6bに形成される第3模様10および第4模様1
1を、文字板4の外周から中心に向かう方向に明度が徐
々に暗変化するグラディエーション印刷(換言すると、
文字板4の外周から中心に向かう方向に次第にピッチが
小さくなっていくように網点10aおよび網点11aを
形成する印刷)により形成している点において、図2お
よび図3に示す第1実施形態の文字板とは構成が異なっ
ており、その他の点については、図2および図3に示す
第1実施形態の文字板と同様に構成されている。
【0052】このように構成された第2実施形態の文字
板4では、図2および図3に示す第1実施形態の文字板
4と同様に、ステレオグラム作用により視覚上で、第3
模様10および第4模様11が形成された文字板4の第
2の領域4Bが、第1模様8および第2模様9が形成さ
れた文字板4の第1の領域4Aよりも、手前に存在する
かのごとく立体視される。
【0053】さらに、この文字板4では、第3模様10
をグラディエーション印刷により形成しているので、上
述の従来構成におけるグラディエーション印刷の立体視
効果による相乗的立体視作用により、図15に示すよう
に、第2の領域4Bは、その外周側から中心方向へ徐々
に手前にずれた立体感を得ることができる。
【0054】また、第3模様10および第4模様11に
より、第2の領域4Bが、実際より奥側(透明性基材6
の裏面6bより後方側)にずれた箇所に位置するように
視認されるステレオグラムパターンを構成し、上述の従
来構成におけるグラディエーション印刷の立体視効果に
よる相乗的立体視作用により、図16の模式図で示すよ
うに、第1の領域4Aに対して、第2の領域4Bが、そ
の外周側から中心方向へ徐々に奥側(透明性基材6の裏
面6bより後方側)に位置するように視認される構成と
しても良い。
【0055】なお、上述の第2の実施形態では、グラデ
ィエーション印刷を第3模様10および第4模様11だ
けに施しているが、これに代えて、第1模様8および第
3模様10と、第2模様9および第4模様11を、それ
ぞれ連続的に文字板4の外周から中心に向かう方向に明
度が徐々に暗変化するグラディエーション印刷により形
成することができる。この場合も、第1模様8乃至第4
模様11によるステレオグラムパターンの組み合わせに
より、さまざまな変形を構成することができる。この組
み合わせの際、第1模様8および第2模様9によるステ
レオグラムパターンと第3模様10および第4模様11
によるステレオグラムパターンを、ずれて視認される度
合いを互いに異ならせたり、同一にしたりするように構
成することができる。
【0056】たとえば、図17の模式図で示すように、
第1の領域4および第2の領域4Bが、指針5および表
示部7より手前に位置するように、連続的に外周側から
中心方向へ徐々に盛り上がって視認される構成としても
良い。
【0057】また、図18の模式図で示すように、第1
の領域4Aの一部が、表示部7のすぐ背後に位置し、か
つ、第1の領域4Aの残りの部分と第2の領域4Bが、
指針5および表示部7より手前に位置するように、第1
の領域4Aおよび第2の領域4Bが、連続的に外周側か
ら中心方向へ徐々に盛り上がって視認される構成として
も良い。
【0058】また、図19の模式図で示すように、第1
の領域4および第2の領域4Bが、指針5および表示部
7より後方に位置するように、連続的に外周側から中心
方向へ徐々に盛り上がって視認される構成としても良
い。
【0059】また、図20の模式図で示すように、第1
の領域4および第2の領域4Bが、指針5および表示部
7より後方に位置するように、連続的に外周側から中心
方向へ徐々に沈んで視認される構成としても良い。
【0060】また、図21の模式図で示すように、第1
の領域4Aの一部が、表示部7のすぐ手前に位置し、か
つ、第1の領域4Aの残りの部分と第2の領域4Bが、
指針5および表示部7より後方に位置するように、第1
の領域4Aおよび第2の領域4Bが、連続的に外周側か
ら中心方向へ徐々に沈んで視認される構成としても良
い。
【0061】また、図22の模式図で示すように、第1
の領域4Aが、表示部7の手前に位置し、かつ、第2の
領域4Bが、指針5および表示部7より後方に位置する
ように、第1の領域4Aおよび第2の領域4Bが、連続
的に外周側から中心方向へ徐々に沈んで視認される構成
としても良い。
【0062】また、図23の模式図で示すように、第1
の領域4および第2の領域4Bが、指針5および表示部
7より手前に位置するように、連続的に外周側から中心
方向へ徐々に沈んで視認される構成としても良い。
【0063】次に、本発明の文字板の第3実施形態につ
いて説明する。
【0064】この第3実施形態に係る文字板4は、図2
4の平面図で示すように、透明性基材6により半ドーナ
ツ状に形成されており、目盛7a等からなる表示部7が
文字板4の指示範囲に応じて円弧状に配置されている。
【0065】文字板4は、図24のX−X線断面図であ
る図25に示すように、透明性基材6の表面6aの全体
には、複数の正円形の網点13aを透明性基材6の外周
側から中心に向かう方向に次第にピッチが小さくなる網
目状に規則的に配列した黒色の第5模様13がグラディ
エーション印刷により形成されており、裏面6bの全体
には、同様に、複数の正円形の網点14aを透明性基材
6の外周側から中心に向かう方向に次第にピッチが小さ
くなる網目状に規則的に配列した黒色の第6模様14が
グラディエーション印刷により形成されている。
【0066】このように構成された第3実施形態の文字
板4では、第5模様13及び第6模様14により、図3
に示す第1実施形態の文字板4と同様に視覚上で、文字
板4を構成する透明性基板6が、あたかも外周から中心
に向かう方向に次第に後方に遠ざかるように傾斜してい
るかのごとく立体視される。
【0067】また、上述の第3の実施形態において、文
字板4は、透明性基材6の表面6aの全体に、複数の正
円形の網点13aを透明性基材6の外周側から中心に向
かう方向に次第にピッチが大きくなる網目状に規則的に
配列した黒色の第5模様13がグラディエーション印刷
により形成され、裏面6bの全体に、同様に、複数の正
円形の網点14aを透明性基材6の外周側から中心に向
かう方向に次第にピッチが大きくなる網目状に規則的に
配列した黒色の第6模様14がグラディエーション印刷
により形成されるように構成しても良い。
【0068】このように構成された文字板4では、視覚
上で、文字板4を構成する透明性基板6が、あたかも外
周から中心に向かう方向に次第に手前に近づくように傾
斜しているかのごとく立体視される。
【0069】さらに、上述の第3の実施形態では、グラ
ディエーション印刷によるピッチを様々に変化させるこ
とにより、以下に説明する種々の変形が可能である。
【0070】たとえば、図26の模式図で示すように、
文字板4を構成する透明性基材6が、指針5および表示
部7より連続的に外周側から中心方向へ徐々に後方に湾
曲して遠ざかるように視認される構成としても良い。
【0071】また、図27の模式図で示すように、文字
板4を構成する透明性基材6の外周から中間付近の部分
が表示部7より手前に位置し、かつ文字板4を構成する
透明性基材6の中間付近から中心の部分が指針5のすぐ
背後に位置するように、連続的に外周側から中心方向へ
徐々に湾曲して遠ざかるごとく視認される構成としても
良い。
【0072】また、図28の模式図で示すように、文字
板4を構成する透明性基材6が、指針5および表示部7
より連続的に中心から外周側方向へ徐々に後方に湾曲し
て遠ざかるように視認される構成としても良い。
【0073】また、図29の模式図で示すように、文字
板4を構成する透明性基材6の外周から中間付近の部分
が表示部7の背後に位置し、かつ文字板4を構成する透
明性基材6の中間付近から中心の部分が指針5の手前に
位置するように、連続的に外周側から中心方向へ徐々に
湾曲して近づくごとく視認される構成としても良い。
【0074】さらに、図30の模式図で示すように、文
字板4を構成する透明性基材6が、指針5および表示部
7より後方であって、かつ連続的に外周および中心から
中間付近へ徐々に後方に湾曲して遠ざかるように視認さ
れる構成としても良い。
【0075】次に、本発明の文字板の第4実施形態につ
いて説明する。
【0076】上述の第1実施形態乃至第3実施形態で
は、ステレオグラム作用を生じるステレオグラムパター
ンにより立体感を出しているが、この第4実施形態に係
る文字板4は、モアレ現象を利用して立体感を出すもの
である。
【0077】第4実施形態の文字板4は、図31の文字
板4の要部拡大横断面図で示されている。透明性基材6
の表面6aには、複数のドット15aを等ピッチで網目
状に規則的に配列した黒色の第1模様15が印刷により
形成されている。また、透明性基材6の裏面6bには、
外側から中心に向けて同心円的境界線で区切られる6つ
の領域4A,4B,4C,4D,4E,4Fに、それぞ
れ、第1模様15と同一の大きさの複数の菱形のドット
16aを第1模様15と同一の等ピッチで網目状に規則
的に配列した黒色の第2模様16、第1模様15と同一
の大きさの複数の菱形のドット17aを第1模様15と
同一の等ピッチで網目状に規則的に配列した黒色の第3
模様17、第1模様15と同一の大きさの複数の菱形の
ドット18aを第1模様15と同一の等ピッチで網目状
に規則的に配列した黒色の第4模様18、第1模様15
と同一の大きさの複数の菱形のドット19aを第1模様
15と同一の等ピッチで網目状に規則的に配列した黒色
の第5模様19、第1模様15と同一の大きさの複数の
菱形のドット20aを第1模様15と同一の等ピッチで
網目状に規則的に配列した黒色の第6模様20、および
第1模様15と同一の大きさの複数の菱形のドット21
aを第1模様15と同一の等ピッチで網目状に規則的に
配列した黒色の第7模様21が印刷により形成されてい
る。
【0078】第2模様16乃至第7模様21の各ドット
16a,17a,18a,19a,20a,21aは、
図32に示すように、第1模様15のドット15aに対
してモアレ現象によるモアレ模様(たとえば、菱形)1
6a′,17a′,18a′,19a′,20a′,2
1a′を発生させるように、第1模様15におけるドッ
ト15aのスクリン線数に対してそれぞれ異なるスクリ
ン線数を有する。
【0079】そこで、たとえば、第1模様15のスクリ
ン線数を75線とし、第2模様16乃至第7模様21の
スクリン線数を、それぞれ、75線、74線、73線、
72線、71線、70線とした場合、文字板4を透明性
基材6の表面6a側から見ると、第1模様15と第2模
様16によるモアレ現象で生じるモアレ模様16a′が
浮き上がって視認され、第1模様15と第3模様17に
よるモアレ現象で生じるモアレ模様17a′が、モアレ
模様16a′よりさらに浮き上がって視認される。以下
同様に、第1模様15と第4模様18によるモアレ模様
18a′、第1模様15と第5模様19によるモアレ模
様19a′、第1模様15と第6模様20によるモアレ
模様20a′、第1模様15と第7模様21によるモア
レ模様21a′が次第に高く浮き上がって視認される。
なお、図32では、モアレ模様は、例示として各領域に
それぞれ4個示されているが、実際には、各領域の半径
方向の幅に最低1個(または、2、3個)視認され、円
周方向に多数個視認されるように構成している。
【0080】このように、第1模様15のスクリン線数
よりも第2模様16乃至第7模様21のスクリン線数を
少なくし、かつ第1模様15のスクリン線数と第2模様
16乃至第7模様21とのスクリン線数の差が次第に大
きくなるように印刷形成した場合は、文字板4は、図3
3の概念的斜視図および図34の模式図に示すように、
各領域モアレ模様が凸状に次第に浮き上がって視認され
る立体段差感が生じる。
【0081】一方、図示しないが、第1模様15のスク
リン線数よりも第2模様16乃至第7模様21のスクリ
ン線数を多くし、かつ第1模様15のスクリン線数と第
2模様16乃至第7模様21とのスクリン線数の差が次
第に大きくなるように印刷形成した場合は、文字板4
は、モアレ模様が凹状に次第に沈んで視認される立体段
差感が生じる。
【0082】また、第1模様乃至第7模様の各ドットの
大きさを小さくしたり、透明性基材6の裏面6bにおい
て外側から中心に向けて同心円的境界線で区切られる領
域の数を増やしたりすることにより、モアレ模様の段差
が小さくなり、より連続的になる。
【0083】したがって、第4実施形態によれば、モア
レ模様により文字板4の中心から円周方向に浮き上がっ
たり沈んだりするように立体感を持たせることができる
ので、ドットの大きさや領域数を任意に設定することに
より、文字板4がたとえば、円錐、ドーム、皿、鉢など
の形に立体的に視認される立体感を、モアレの1つ1つ
の模様で作り出すことができる。よって、モアレ模様を
グラディエーション模様の1つとして立体感を出すこと
ができる。
【0084】さらに、上述の第4の実施形態では、モア
レ模様の大きさとピッチを様々に変化させることによ
り、以下に説明する変形が可能である。たとえば、図3
5に示すように、領域4Aから領域4Fの方へモアレ模
様16a′,17a′,18a′,19a′,20
a′,21a′が次第に大きくなりかつモアレ模様間の
ピッチが次第に密になるように印刷形成しても良い。こ
の場合には、図36の模式図に示すように、文字板4
は、モアレ模様が凹状に沈んで視認される立体段差感が
生じ、しかもグラディエーションらしさがさらに増し、
より立体感が生じる。
【0085】また、透明性基材6の裏面6bにおいて外
側から中心に向けて、図34と逆に、領域4Aから領域
4Fの方へモアレ模様16a′,17a′,18a′,
19a′,20a′,21a′の大きさが次第に小さく
なりかつモアレ模様間のピッチが次第に粗になるように
印刷形成しても良い。この場合には、図示しないが、文
字板4は、モアレ模様が凸状に浮き上がって視認される
立体段差感が生じ、同様に、グラディエーションらしさ
がさらに増し、より立体感が生じる。
【0086】このように、文字板4の中心でモアレ模様
が粗で小さく、外周方向にいくにしたがってモアレ模様
が密で大きくなるように、モアレ模様の大きさ、及び/
またはモアレ模様間のピッチを変えて形成することによ
り、円錐、ドームなどの立体感を、よりグラディエーシ
ョンさを増した形で出すことができる。また、モアレ模
様1個(または2、3個)毎に立体感段差を出せるた
め、モアレ模様は文字板の柄としてではなく、グラディ
エーションの1つとして考えることができ、違和感がな
くなる。さらに、モアレ模様の大きさを小さくしていく
と、立体感段差が目立たなくなって連続的となる。
【0087】以上の通り、本発明の実施の形態について
説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用
が可能である。
【0088】たとえば、上述の各実施形態では、各模様
を構成する網点またはドットを正円状または菱形とした
が、網点またはドットの形状は、これらに限らず正多角
形や「×」印等任意であり、網点またはドットをいかな
る形状としても、視覚上の段差を発生させて立体感を生
じさせることができる。
【0089】さらに、第1模様8と第2模様9や、第3
模様10と第4模様11は、互いに全く同じパターンと
してもよく、網点またはドットの寸法および網点または
ドットどうしのピッチのうち少なくとも一方が異なる相
似のパターンとしてもよい。
【0090】また、上述した各実施形態では、指針5に
より指示される表示部7が透過照明され、かつ、指針5
自身も照明されて光輝する照明式の計器を例に取って説
明したが、本発明は、照明式でない計器であっても、文
字板上の目盛りを指針により指示する形式の車両用計器
であれば適用可能である。
【0091】さらに、上述した各実施形態では、車両の
速度計に本発明を適用した場合について説明したが、本
発明は、車両の他の部分に関する状態を、文字板上の目
盛りの指針による指示によって表示する車両用計器に広
く適用可能であることは言うまでもない。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
本発明の文字板によれば、文字板の表裏面に施された印
刷のみに依り立体感を演出するため、安価に斬新な意匠
を実現することができる。
【0093】また、請求項2記載の発明の文字板によれ
ば、文字板の一部を立体感段差で平坦状に視認すること
ができ、斬新な意匠を実現することができる。
【0094】また、請求項3記載の発明の文字板によれ
ば、文字板の第2の領域は、第1の領域より浮き上がっ
たり沈んだりして視認され、斬新な意匠を実現すること
ができる。
【0095】また、請求項4記載の発明の文字板によれ
ば、文字板の一部を傾斜感を付加した立体感で視認する
ことができ、斬新な意匠を実現することができる。
【0096】また、請求項5記載の発明の文字板によれ
ば、安価な印刷により立体感にグラディエーション変化
を付加することができる。
【0097】また、請求項6記載の発明の文字板によれ
ば、文字板全体を外周側から中心方向へ傾斜感を付加し
た立体感で視認することができ、斬新な意匠を実現する
ことができる。
【0098】また、請求項7記載の発明の文字板によれ
ば、円盤状または半ドーナツ状の文字板において、立体
感を出した斬新な意匠を実現することができる。
【0099】また、請求項8記載の発明の文字板によれ
ば、文字板の表裏面に施された印刷のみに依りモアレ現
象に基づく立体感を演出するため、安価に斬新な意匠を
実現することができる。
【0100】また、請求項9記載の発明の文字板によれ
ば、モアレ模様による立体感を、よりグラディエーショ
ンさを増した形で出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による文字板の第1の実施形態を適用し
た車両用計器の断面図である。
【図2】本発明による第1の実施形態の文字板の平面図
である。
【図3】図2の文字板の要部拡大横断面図である。
【図4】図2の文字板における第1の領域と第2の領域
との視覚上の位置関係の一例を示す模式図である。
【図5】図2の文字板における第1の領域と第2の領域
との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図6】本発明による文字板の第1の実施形態を適用し
た車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領域
との視覚上の位置関係の一例を示す模式図である。
【図7】本発明による文字板の第1の実施形態を適用し
た車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領域
との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図8】本発明による文字板の第1の実施形態を適用し
た車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領域
との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図9】本発明による文字板の第1の実施形態を適用し
た車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領域
との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図10】本発明による文字板の第1の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図11】本発明による文字板の第1の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図12】本発明による文字板の第1の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図13】本発明による文字板の第1の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図14】本発明による第2の実施形態の文字板の平面
図である。
【図15】図14の文字板における第1の領域と第2の
領域との視覚上の位置関係の一例を示す模式図である。
【図16】図14の文字板における第1の領域と第2の
領域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図17】本発明による文字板の第2の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の一例を示す模式図である。
【図18】本発明による文字板の第2の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図19】本発明による文字板の第2の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図20】本発明による文字板の第2の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図21】本発明による文字板の第2の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図22】本発明による文字板の第2の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図23】本発明による文字板の第2の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図24】本発明による第3の実施形態の文字板の平面
図である。
【図25】図24の文字板の要部拡大横断面図である。
【図26】本発明による文字板の第3の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における各部の視覚上の位置関
係の一例を示す模式図である。
【図27】本発明による文字板の第3の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における各部の視覚上の位置関
係の他例を示す模式図である。
【図28】本発明による文字板の第3の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における各部の視覚上の位置関
係の他例を示す模式図である。
【図29】本発明による文字板の第3の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図30】本発明による文字板の第3の実施形態を適用
した車両用計器の文字板における第1の領域と第2の領
域との視覚上の位置関係の他例を示す模式図である。
【図31】本発明による第4の実施形態の文字板の要部
拡大横断面図である。
【図32】図31の文字板におけるモアレ模様の一例を
説明する図である。
【図33】図31の文字板における立体段差感を説明す
るための概念的斜視図である。
【図34】図31の文字板における視覚上の位置関係の
一例を示す模式図である。
【図35】図31の文字板におけるモアレ模様の他の例
を説明する図である。
【図36】図35に示すモアレ模様による立体段差感を
説明する模式図である。
【図37】従来の視覚的に立体感を持たせることができ
る文字板の一例を示す平面図である。
【図38】図37の文字板の断面図である。
【符号の説明】
4 文字板 4A 第1の領域 4B 第2の領域 6 透明性基材 7 表示部 7a 目盛 7b 数字 8 第1模様 8a 網点 9 第2模様 9a 網点 10 第3模様 10a 網点 11 第4模様 11a 網点 15 模様 16 模様 17 模様 18 模様 19 模様 20 模様 21 模様

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周側の目盛、数字等からなる表示部を
    有する第1の領域と、上記第1の領域以外の第2の領域
    とを有する文字板であって、 一方の面における上記第1の領域に対応する部分に第1
    模様が形成され、他方の面における上記第1の領域に対
    応する部分に上記第1模様と共にステレオグラムとして
    立体視可能なステレオグラムパターンを構成する第2模
    様が形成されると共に、一方の面における上記第2の領
    域に対応する部分に第3模様が形成され、他方の面にお
    ける上記第2の領域に対応する部分に上記第3模様と共
    にステレオグラムとして立体視可能なステレオグラムパ
    ターンを構成する第4の模様が形成された透明性基材か
    らなり、 上記ステレオグラムパターンは、上記第1の領域と上記
    第2の領域がそれぞれ異なる位置に立体視されるように
    構成されていることを特徴とする文字板。
  2. 【請求項2】 前記第2の領域は、実際の位置と異なる
    位置に平坦状に視認されるように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の文字板。
  3. 【請求項3】 前記透明性基材は、その一方の面のうち
    上記第1の領域に対応する部分には、複数の第1の網点
    を等ピッチで網目状に規則的に配列した第1模様が印刷
    により形成されており、その他方の面のうち上記第1の
    領域に対応する部分には、複数の第2の網点を等ピッチ
    で網目状に規則的に配列した第2模様が印刷により形成
    されていると共に、その表面のうち上記第2の領域に対
    応する部分には、複数の第3の網点を上記第1の網点間
    のピッチと異なる等ピッチで網目状に規則的に配列した
    第3模様が印刷により形成されており、その他方の面の
    うち上記第2の領域に対応する部分には、複数の第4の
    網点を上記第2の網点のピッチと異なる等ピッチで網目
    状に規則的に配列した第4模様が印刷により形成されて
    いることを特徴とする請求項2記載の文字板。
  4. 【請求項4】 前記第2の領域は、前記文字板の外周側
    から中心方向へ実際の位置から徐々にずれた位置に視認
    されるように構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の文字板。
  5. 【請求項5】 前記透明性基材は、その一方の面のうち
    上記第1の領域に対応する部分には、複数の第1の網点
    を等ピッチで網目状に規則的に配列した第1模様が印刷
    により形成されており、その他方の面のうち上記第1の
    領域に対応する部分には、複数の第2の網点を等ピッチ
    で網目状に規則的に配列した第2模様が印刷により形成
    されていると共に、その表面のうち上記第2の領域に対
    応する部分には、複数の第3の網点を前記文字板の外周
    から中心に向かう方向へ次第にピッチが小さくまたは大
    きくなるように網目状に規則的に配列した第3模様が、
    グラディエーション印刷により形成されており、その他
    方の面のうち上記第2の領域に対応する部分には、複数
    の第4の網点を前記文字板の外周から中心に向かう方向
    へ次第にピッチが小さくまたは大きくなるように網目状
    に規則的に配列した第4模様が、グラディエーション印
    刷により形成されていることを特徴とする請求項4記載
    の文字板。
  6. 【請求項6】 前記第1の領域および前記第2の領域
    は、連続的に前記文字板の外周側から中心方向へ実際の
    位置から徐々にずれた位置に視認されるように構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の文字板。
  7. 【請求項7】 前記文字板は、円盤状または半ドーナツ
    状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の
    いずれか1項に記載の文字板。
  8. 【請求項8】 外周側の目盛、数字等からなる表示部を
    有する、透明基材からなる文字板であって、 上記透明基材は、外側から中心に向けて同心円的境界線
    で区切られる複数の領域を有し、その一方の面には、上
    記複数の領域の全域にわたって所定のスクリン線数を有
    する模様が形成されていると共に、その他方の面には、
    上記複数の領域に、それぞれ、順次上記所定のスクリン
    線数より次第に減少または増加するスクリン線数を有
    し、上記模様に対してモアレ現象によるモアレ模様を発
    生させる模様が形成されていることを特徴とする文字
    板。
  9. 【請求項9】 前記文字板の中心から外周方向に行くに
    したがって前記モアレ模様の大きさおよびモアレ模様間
    のピッチを変化させるように構成されていることを特徴
    とする請求項8記載の文字板。
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