JP2002189324A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
数の作像系(像担持体、露光手段)を高精度に位置決め
することができる画像形成装置の提供。 【構成】 少なくとも感光ドラム(像担持体)1と、該
感光ドラム1に対向する位置に配設されたスキャナユニ
ット(露光手段)3と、前記感光ドラム1の長手方向両
端部近傍に配設された左右側板32a,32bとを有す
る画像形成装置において、前記左右側板32a,32b
をプレス板金で構成するとともに、該左右側板32a,
32bに同一のプレス金型で且つ抜きバリ方向を同一方
向として第1の開口部34a〜34h及び第2の開口部
35a〜35hを加工し、前記感光ドラム1を前記左右
側板32a,32bの第1の開口部34a〜34h端面
に同芯円部を突き当てることによって位置決めし、前記
スキャナユニット3を前記左右側板32a,32bの第
2の開口部35a〜35h端面に突き当てることによっ
て位置決めする。
Description
用する複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するもの
である。
光ドラム1a,1b,1c,1dを一列に並べたインラ
イン型の多色画像形成装置が知られている。このような
多色画像形成装置には大きく分けて図12(a)に示す
ように複数の感光ドラム1a〜1dを水平方向に並べた
横配置のもの200Aと図12(b)に示すように垂直
方向に並べた縦配置のもの200Bとがある。これらの
特徴としては横配置のもの200Aは高さが低いが設置
面積が大きくなり、逆に縦配置のもの200Bは設置面
積が小さくできるが高さが高くなってしまうという点が
挙げられる。
置の場合、画像色ずれの観点から各感光ドラム1a〜1
dの平行度とこれらの感光ドラム1a〜1dに対するス
キャナユニット3a,3b,3c,3dの位置精度が非
常に重要と考えられている。従来、感光ドラムとスキャ
ナユニットは左右側板に形成された開口部に突き当てて
位置決めされていたが、その際、左右側板のそれぞれに
おいて開口部の位置に対して厳しい寸法管理がなされて
いた。
において印字画像における各色の傾きずれが最大の問題
となっていた。図13に示すように、転写材上での傾き
ずれGはブラック(Bk)とマゼンタ(M)を重ねて書
いた際、各色間の感光ドラムの傾きや感光ドラムに対す
るスキャナユニットの傾きが直接画像に表れてしまう。
つまり、4本の感光ドラムの平行度が崩れた場合、印字
画像上で各色に傾きずれGを生じてしまう。又、各感光
ドラム軸に対するスキャナユニット光軸の平行度が崩れ
た場合、同様に印字画像上で各色に傾きずれGが生じて
しまう。
トの位置精度を高めるため、左側板において各感光ドラ
ム突き当て部のピッチに±30μmの厳しい寸法公差を
規定して部品の作製をしていた。同様に感光ドラムに対
するスキャナユニットの位置についても±30μmの寸
法公差で部品を作製していた。この寸法規定は右側板に
ついても同様であり、プレスの加工限界ぎりぎりで部品
の加工を行っていた。この場合において、±30μmの
寸法公差は直接画像色ずれの原因となり、その寸法公差
を詰めることに困難を伴っていた。
り、プレスの加工限界では不十分である)場合は、一旦
プレス加工した部品に対して微調整が可能な調整部品を
用いて位置調整するようにしている。その調整方法とし
ては、一般的に10μm程度のSUS板を挟んで10μ
m単位の位置調整を行っていた。
しく規定して位置を保証するには限界があった。カラー
プリンタにおいて許容される色ずれ量は一般的に100
μmとされており、種々の色ずれ要因の中で本体構成に
おいては数10μmに抑える必要があった。そのため、
左右側板を10数μmの精度で作製する必要がある。
ップを招くとともに、その調整には多大な時間を要する
ため、プリンタのような大量生産する製品においては大
きな障害となってしまう。
で、その目的とする処は、加工限界を考える必要がな
く、低コストで複数の作像系(像担持体、露光手段)を
高精度に位置決めすることができる画像形成装置を提供
することにある。
に、本発明は、少なくとも像担持体と、該像担持体に対
向する位置に配設された露光手段と、前記像担持体の長
手方向両端部近傍に配設された左右側板とを有する画像
形成装置において、前記左右側板をプレス板金で構成す
るとともに、該左右側板に同一のプレス金型で且つ抜き
バリ方向を同一方向として第1及び第2の開口部を加工
し、前記像担持体を前記左右側板の第1の開口部端面に
同芯円部を突き当てることによって位置決めし、前記露
光手段を前記左右側板の第2の開口部端面に突き当てる
ことによって位置決めするようにしたことを特徴とす
る。
側板の第1の開口部端面に突き当てることによって位置
決めし、露光手段を左右側板の第2の開口部端面に突き
当てることによって位置決めされるが、左右側板に形成
された第1及び第2の開口部同一のプレス金型で加工さ
れるため、複数の作像系(像担持体、露光手段)を高精
度に位置決めすることができる。そして、左右側板の第
1及び第2の開口部を同一の金型で加工するため、プレ
ス加工の加工限界に左右されず、抜きのバラツキ内で寸
法公差を小さく抑えることができる。
図面に基づいて説明する。
の全体構成を図1に基づいて説明する。
ザービームプリンタ)100の全体構成を示す縦断面図
であり、図示の多色画像形成装置100は、垂直方向に
並設された4個の感光ドラム1(1a,1b,1c,1
d)を備えており、各感光ドラム1は不図示の駆動手段
によって図1の反時計回りに回転駆動される。そして、
感光ドラム1の周囲には、その回転方向に従って順に、
感光ドラム1表面を均一に帯電する帯電装置2(2a,
2b,2c,2d)、画像情報に基づいてレーザービー
ムを照射して感光ドラム1上に静電潜像を形成するスキ
ャナユニット3(3a,3b,3c,3d)、静電潜像
にトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置
4(4a,4b,4c,4d)、感光ドラム1上のトナ
ー像を転写材Sに転写させる静電転写装置5、転写後の
感光ドラム1の表面に残った転写残トナーを除去するク
リーニング装置6(6a,6b,6c,6d)等が配設
されている。
装置4及びクリーニング装置6は一体的にカートリッジ
化されてプロセスカートリッジ7(7a,7b,7c,
7d)を構成している。
ルミニウムシリンダの外周面に有機光導電体層(OPC
感光体)を塗布して構成したものである。この感光ドラ
ム1は、その両端部が支持部材によって回転自在に支持
されており、一端部に不図示の駆動モータからの駆動力
の伝達を受けることによって図1の反時計周りに回転駆
動される。
のを使用することができ、帯電部材はローラ状に成形さ
れた導電性ローラで構成され、この導電性ローラ2を感
光ドラム1の表面に当接させるとともに、導電性ローラ
2に帯電バイアス電圧を印加することによって感光ドラ
ム1の表面を一様に帯電させることができる。
略水平方向に配置され、不図示のレーザーダイオードに
よって画像信号に対応する画像光が不図示のスキャナモ
ーターによって高速回転されるポリゴンミラー9(9
a,9b,9c,9d)に照射される。ポリゴンミラー
9に反射した画像光は、結像レンズ10(10a,10
b,10c,10d)を介して帯電済みの感光ドラム1
表面を選択的に露光して該感光ドラム1上に静電潜像を
形成する。
れぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の
トナーをそれぞれ収容した現像器から構成されている。
1dに対向して接するように循環移動する静電転写ベル
ト11が配設されており、この静電転写ベルト11は1
011〜1014Ω・cmの体積固有抵抗を有する厚さ約1
50μmのフィルム状部材で構成されている。この静電
転写ベルト11は、垂直方向に4軸でローラ13,14
a,14b,15によって支持され、図1の左側の外周
面に転写材Sを静電吸着して感光体ドラム1に転写材S
を接触させるべく循環移動する。これにより、転写材S
は静電転写ベルト11によって転写位置まで搬送され、
感光ドラム1上のトナー像の転写を受ける。
4個の感光ドラム1a,1b,1c,1dに対向した位
置に転写ローラ12(12a,12b,12c,12
d)が並設されている。これらの転写ローラ12から正
極性の電荷が静電転写ベルト11を介して転写材Sに印
加され、この電荷による電界によって感光ドラム1に接
触中の転写材Sに感光ドラム1上の負極性のトナー像が
転写される。
0mm、厚み150μmの無端状ベルトで構成され、駆
動ローラ13と従動ローラ14a,14b及びテンショ
ンローラ15に巻装され、図1の矢印方向に回転駆動さ
れる。そして、静電転写ベルト11が循環移動して転写
材Sが従動ローラ14a側から駆動ローラ13側へ搬送
される間にトナー像が転写材S上に転写される。
搬送するものであり、複数枚の転写材Sが給紙カセット
17に収納されている。画像形成時には給紙ローラ(半
月ローラ)18とレジストローラ対19が画像形成動作
に応じて回転駆動され、給紙カセット17内の転写材S
が1枚ずつ分離給送されるとともに、転写材Sはその先
端がレジストローラ対19に突き当たって一旦停止し、
ループを形成した後に静電転写ベルト11の回転と画像
書出し位置の同期が取られてレジストローラ対19によ
って静電転写ベルト11へと給紙されていく。
色のトナー像を定着させるものであり、回転する加熱ロ
ーラ21aとこれに圧接されて転写材Sに熱及び圧力を
与える加圧ローラ21bとで構成されている。
された転写材Sは定着部20を通過する際に加熱ローラ
21aと加圧ローラ21bで搬送されるとともに、これ
らの加熱ローラ21aと加圧ローラ21bによって加熱
及び加圧され、これによって複数色のトナー像が転写材
Sの表面に定着される。
リッジ7a,7b,7c,7dが印字タイミングに合わ
せて順次駆動され、その駆動に応じて感光ドラム1a,
1b,1c,1dが反時計回りに回転駆動される。そし
て、各々のプロセスカートリッジ7a〜7dに対応する
スキャナユニット3a〜3dが順次駆動され、帯電ロー
ラ2a〜2dは感光ドラム1a〜1dの周面に一様な電
荷を付与し、スキャナユニット3a〜3dは感光ドラム
1a〜1dの周面に画像信号に応じて露光を行って各感
光ドラム1a〜1dの周面上に静電潜像を形成する。そ
して、現像装置4a〜4d内の現像ローラは、静電潜像
の低電位部にトナーを転移させて感光ドラム1a〜1d
の周面上にトナー像を形成(現像)する。
像の先端が静電転写ベルト11との対向点に回転搬送さ
れてくるタイミングでその対向点に転写材Sの印字開始
位置が一致するように、レジローラ対19が回転を開始
して転写材Sを静電転写ベルト11へ給送する。
ベルト11とによって挟み込まれるようにして静電転写
ベルト11の外周に圧接され、静電転写ベルト11と静
電吸着ローラ22との間に電圧が印加されることによっ
て誘電体である転写材Sと静電転写ベルト11の誘電体
層に電荷が誘起され、転写材Sが静電転写ベルト11の
外周に静電吸着される。これにより、転写材Sは静電転
写ベルト11に安定して吸着されて最下流の転写部まで
搬送される。
感光ドラム1a〜1dと転写ローラ12a〜12dとの
間に形成される電界によって各感光ドラム1a〜1dの
トナー像が順次転写される。
ベルト駆動ローラ13の曲率によって静電転写ベルト1
1から曲率分離されて定着部20に搬入される。転写材
Sは、定着部20においてトナー像の熱定着を受けた
後、排紙ローラ対23によって排紙部24から画像面を
下にした状態で本体外に排出される。
ム構成を図2及び図3に基づいて説明する。尚、図2は
本体フレームの斜視図、図3は同本体フレームの部分断
面図である。
向両端部には軸受31(31a,31b)が嵌合してお
り、感光ドラム1は軸受31(31a,31b)を介し
て回転自在に取り付けられている。尚、軸受31は不図
示のEリングによって軸方向に規制されている。図2に
おいては、本発明の構成を分かり易く説明するために感
光ドラム1と軸受31のみを示した。
置に左側板32aと右側板32bが配置されており、こ
れら左右側板32a,32bはその下部において外側に
曲げが形成され、上方より底板33にビスで締結されて
いる。左右側板32a,32b間のピッチは重要な寸法
であり、そのピッチを規定するために底板33でその幅
方向の寸法と左右側板32a,32bの位置決め部の平
行度が厳しく規定されている。底板33は左右側板32
a,32bと同様に板金で構成され、これの正面側には
転写材Sが通るための通紙穴33aが形成されている。
ラム1の挿入側)にも曲げ形状を持たせて単体部品とし
て高いの剛性を確保している。又、左右側板32a,3
2bは曲げ形状部に掛かる8つの第1の開口穴34(3
4a〜34h)が形成されており、更に第1の開口穴3
4の同一平面上の略水平方向には同じく8つの第2の開
口穴35(35a〜35h)が形成されている。
はこれらの左右側板32a,32bに跨がるよう背面ス
テー36が位置決めされてビスにより締結されており、
この背面ステー36には前記開口穴34,35と略水平
方向に4つの第3の開口穴37(37a〜37d)が形
成されている。
右側板32a,32b、底板33、背面ステー36及び
不図示のステーを精度良く位置決めしてビスにより締結
することによって構成されている。
ニット3)の位置決め方法について説明する。
ラムユニットは図2の矢印方向から第1の開口穴34に
挿入される。
大図であり、同図に示すように軸受31はボールベアリ
ングで構成され、第1の開口穴34の突き当て面37,
38に押し付けることによって位置決めされる。そのた
め、図4に斜線にて示す突き当て面37,38は他の3
箇所とのピッチを精度良く規定することによって印字画
像の傾きずれを最小限に抑えることができる。
端部に軸受(ボールベアリング)31を圧入し、該軸受
31の内径部に貫通軸50を回転自在に嵌合させて取り
付け、この貫通軸50の両端部50a,50bを前記第
1の開口穴34の突き当て面37,38に押し付けて位
置決めすることによっても同様の効果が得られる。尚、
前記軸受31はポリアセタール等の摺動性が良い樹脂を
用いて滑り軸受として使用しても良い。
明する。
bには軸39が加締められており、この軸39には捩り
コイルバネ40が支持され、該捩りコイルバネ40はそ
の端部40aが左右側板32a,32bの穴41には嵌
り込むことによって固定されている。感光ドラム1が無
い状態においては、捩りコイルバネ40は左右側板32
a,32bからの曲げ起こし部42aによって回転方向
が規制されている。そして、感光ドラム1が挿入される
と、捩りコイルバネ40は反時計方向にその力に反しな
がら回転し、軸受31を乗り越えたときに図3に示すよ
うに位置し、矢印方向に約1kgfの力で軸受31を押
圧する。
おいて左右側板32a,32b間のピッチより長く形成
され、前記第2の開口穴35から突起部42が外側に飛
び出すように取り付けられる。その際、図5に斜線にて
示す突き当て面45,46に突起部42を押し付けるこ
とによってスキャナユニット3が位置決めされる。この
ため、突き当て面45,46はそれぞれ対応する感光ド
ラム1の突き当て面37,38に対する位置関係を精度
良く規定することによって印字画像の傾きずれを最小限
に抑えることができる。
に、圧縮バネ43によって突起部42の斜面44が約4
5°下方に約1kgfの力で押圧されている。これによ
り突起部42が確実に突き当て面45,46に押し付け
られ、これによってスキャナユニット3が位置決めされ
る。
同様の押圧がなされている。その詳細を図7に示す。
ム1の着脱方向と逆側)から見た図であり、同図に示す
ように、背面ステー36には第3の開口穴37(37a
〜37d)が4箇所に形成されており、スキャナユニッ
ト3はその奥側に形成された突起部47が開口穴37
(37a〜37d)から外側に飛び出すように取り付け
られる。その際、図7に示す突き当て面48に突起部4
7を押し付けることによってスキャナユニット3の奥側
が位置決めされる。尚、スキャナユニット3の奥側の押
圧には圧縮バネ49によって行われている。圧縮バネ4
9は、その一端が第3の開口穴37の端面に、他方の端
部がスキャナユニット3の突起部47の上面にそれぞれ
当接するよう取り付けられ、スキャナユニット3を下方
に約1kgfの力で押圧している。
成装置本体によって3点で支持され、ビスでの締結によ
らないで圧縮バネ43,49による付勢で位置決めされ
ている。このため、スキャナユニット3は本体フレーム
の歪みの影響を全く受けず、装置本体を凹凸のある床面
に設置したために装置本体が歪んだ場合においても、ス
キャナユニット3は安定した性能を発揮することができ
る。
について説明する。
位置精度は10μmオーダーであるため、ワーク、プレ
ス金型、プレス機の温度差の影響は無視できないもので
ある。各要素の温度変化を図8に示す。ワークは加工現
場に放置されているため、その環境温度に倣う傾向があ
る。つまり、図8の曲線51に示すように朝は温度が最
も低く、周辺環境の温度と共に上昇を続け、朝と夕方と
で約4.5℃の温度上昇がある。又、曲線52に示すよ
うにプレス金型はプレス加工を連続で行っていくことに
よってワークや金型間での摩擦により温度が上昇してい
き、5時間で約8℃の温度上昇があることが実験から確
認されている。更に、曲線53に示すようにプレス機は
その可動部や電気制御部からの熱によって温度変化を伴
う。プレス機はその熱容量が大きいこと、潤滑油により
その温度変化は最も小さいものとなっている。
その変化の様子はそれぞれ異なってくる。3つの要素と
も鉄で作られているものであるため、その線膨張係数
(0.00001116mm/℃mm)は同じである
が、10μmオーダーで寸法に狂いが発生してしまう。
おいて、ワーク温度に対して金型温度が約4℃の温度差
を有している。その場合、300mmのピッチで形成さ
れた穴は13μm(=300mm×4℃×0.0000
1116(線膨張係数))短いものとなってしまう。4
℃の温度差は通常プレス加工においては普通に起こって
いることであり、朝と夕方、夏と冬でその温度差自体も
常に変動していくものである。
工手順を示す。
(4箇所)及び第2の開口穴35(4箇所)を除いた加
工を終えたものを前工程品としてストックしておく。同
様に右側板32bもストックしておく。尚、左右側板3
2a,32bには実際には種々の穴が加工されている
が、図9では図示を省略している。又、図9において、
破線は後加工で形成される穴を示している。
すため、約1日常温環境にて放置保管しておく。保管場
所としては、後工程で使用するプレス機近くにすること
で物流の際に発生する温度変化を最小限に抑えることが
できる。
1の開口穴34と第2の開口穴35のプレス加工を行っ
ていく(精度穴加工)。左右側板32a,32bとも同
一の金型で加工するため、左側板32aは曲げ面が上に
なるよう、右側板32bは曲げ面が下になるようにそれ
ぞれプレス機にセットして加工を行う。その際、左側板
32aを1枚加工の後、右側板32bを1枚加工、その
後、左側板32bを1枚加工と常に1枚ずつ交互にプレ
ス加工を行っていく。
度であり、プレス金型とプレス機は加工開始時の段階で
はワークと同温度である。図8に示すように、ワーク、
プレス金型、プレス機はそれぞれ異なった温度変化をし
ていく。
の前後に加工したものは各要素(ワーク、プレス金型、
プレス機)の温度関係が殆ど同一のものとなる。これに
より、その前後に加工した左右側板32a,32b対は
温度要因によって称呼寸法値に対して数10μm程度の
ずれが生じているものの、連続して加工した左右側板3
2a,32bの寸法差は全く生じない。尚、本実施の形
態では、交互に加工してその差を最小限としているが、
必要とする左右の寸法差によっては10〜100枚毎の
交互加工を行うことによって従来加工品よりも左右寸法
差を格段に小さく抑えることができる。
板32a,32bを梱包箱55に梱包していく。梱包箱
55は仕切り56によって仕切られ、左右側板32a,
32bをセットで管理し、製品に投入していく。この
際、左右側板32a,32bに加工した順序に連番66
を打って加工順を管理している。これにより、製品投入
までの管理がし易くなり、後々部品が混在してしまった
ときでも、番号を追うことによって間違いない製品への
投入が可能になる。尚、連番66を残す手段としては、
プレス刻印、スタンプ等の方法がある。
側板32aと右側板32bを加工することによってその
寸法誤差を無くすことが交互プレス、ペア管理の最大の
目的である。
内の開口部を共通のプレス金型で抜くため、開口部に限
り抜きバリ方向が同一になることである。本実施の形態
でも左側板32aの抜きバリは装置本体外側に、右側板
32bの抜きバリは装置本体内側にそれぞれ出ている。
右側板32bについてはユーザーに触れられる可能性が
あり、ユーザー保護の観点から抜きバリの処理が必要に
なる。通常、低コストで対策するため、プレス工程内で
面打ち処理を行い、抜きバリを潰すという方法が一般的
である。
ることがあり、本実施の形態では面打ち処理を行わず、
ユーザーが抜きバリ部に触れられないように抜きバリ部
近傍に樹脂部品を配置することで対策している。
位置決めする面が開口穴端面であり、位置決めの面を増
やすため、精度穴加工の際にシェービング加工を施すこ
とが有効である。
め、第1の開口穴34と第2の開口穴35の断面を示
す。図10に示すように、本実施の形態においても前加
工で下穴57,58を加工しておき、後加工時に抜き代
59,60を剃ぎ落とすシェービング加工を行ってい
る。抜き代59,60は板厚の約5〜100%程度が望
ましく、本実施の形態では板厚1.2mmの板金を用い
ているため、抜き代59,60を約100μm(約8
%)に設定している。これにより、通常穴抜きで得られ
る板厚の20〜40%の剪断面が70%以上になり、位
置決め部に作用する面圧の軽減と衝撃が加わった際の強
度アップを図ることができる。又、プレス金型に作用す
る負荷が軽減されるため、型寿命が延長される。
態2を図11に基づいて説明する。尚、図11 は本実施
例の形態に係る多色画像形成装置の本体フレームの斜視
図である。本実施の形態を説明するに当たり、前記実施
の形態1と同一の部材等には同一符号を付し、それらに
ついての説明は省略する。
62は前記実施の形態1と同様に底板33にビスで締結
されている。左右側板61,62には位置決め板63が
それぞれ外側から6箇所でビス締結されている。尚、位
置決め板63は厚さ1.2mmの板金で構成された平板
であり、感光ドラム1を位置決めする第1の開口部64
(64a〜64d)、スキャナユニット3を位置決めす
る第2の開口部65(65a〜65d)を有している。
感光ドラム1とスキャナユニット3の位置決め方法及び
押圧方法については前記実施の形態と同様であるが、感
光ドラム1とスキャナユニット3とも位置決め板63に
当接するよう、左右側板61,62には逃げ穴a,b,
c,dが前記第2の開口部65(65a〜65d)より
大きく開けられている。
加工手順を管理することはなく、位置決め板63の部品
管理をすることによって前記加工条件の問題をクリアし
ようとしている。
た順にペアで管理され、そのペアが製品に投入される。
これにより、その製品内での第1の開口部64と第2の
開口部65の位置は加工条件の影響を受けず、その位置
関係の差は最小限となる。この結果、各感光ドラム1の
平行度と感光ドラム1に対するスキャナユニット3の位
置関係は精度良く保証される。
部64と第2の開口部65にシェービング加工を施すこ
とによって剪断面の確保が可能になり、位置決め部の強
度アップとプレス金型の負荷低減が可能になる。
追加になるため、部品のコストは上がるが、管理すべき
部品が小さくて簡単な形状であるため、 部品の管理がし
易い。そして、位置決め板63の形状が単純であるた
め、プレス工程の効率化が可能となる。つまり、トラン
スファーや順送型等の生産能力の高いプレス加工が可能
になる。
よれば、少なくとも像担持体と、該像担持体に対向する
位置に配設された露光手段と、前記像担持体の長手方向
両端部近傍に配設された側板とを有する画像形成装置に
おいて、前記左右側板をプレス板金で構成するととも
に、該左右側板に同一のプレス金型で且つ抜きバリ方向
を同一方向として第1及び第2の開口部を加工し、前記
像担持体を前記左右側板の第1の開口部端面に同芯円部
を突き当てることによって位置決めし、前記露光手段を
前記左右側板の第2の開口部端面に突き当てることによ
って位置決めするようにしたため、加工限界を考えるこ
となく、低コストで複数の作像系(像担持体、露光手
段)を高精度に位置決めすることができるという効果が
得られる。
面図である。
体フレーム構成を示す斜視図である。
光ドラムとスキャナユニットの位置決め構造を示す部分
側面図である。
光ドラム位置決め部の部分側面である。
キャナユニット位置決め部の部分側面である。
光ドラムの断面図である。
体フレームの背面図である。
す図である。
右側板の加工手順と管理方法を示す図である。
左右側板のシェービング加工を示す部分断面図である。
本体フレーム構成を示す斜視図である。
段) 7a〜7d プロセスカートリッジ 11 転写ベルト 17 給紙カセット(給紙搬送部) 20 定着部 32a 左側板 32b 右側板 34a〜34h 第1の開口部 35a〜35h 第2の開口部 61 左側板 62 右側板 63 位置決め板(位置決め部材) 64a〜64d 第1の開口部 65a〜65d 第2の開口部 100 フルカラーレーザービームプリンタ
(画像形成装置)
Claims (8)
- 【請求項1】 少なくとも像担持体と、該像担持体に対
向する位置に配設された露光手段と、前記像担持体の長
手方向両端部近傍に配設された左右側板とを有する画像
形成装置において、 前記左右側板をプレス板金で構成するとともに、該左右
側板に同一のプレス金型で且つ抜きバリ方向を同一方向
として第1及び第2の開口部を加工し、前記像担持体を
前記左右側板の第1の開口部端面に同芯円部を突き当て
ることによって位置決めし、前記露光手段を前記左右側
板の第2の開口部端面に突き当てることによって位置決
めするようにしたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】 前記像担持体を複数配設し、各像担持体
に対してそれぞれ露光手段を配置したことを特徴とする
請求項1記載の画像形成装置。 - 【請求項3】 前記左右側板の一方をプレス加工した後
に他方をプレス加工し、その両方をペアで管理して使用
することを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装
置。 - 【請求項4】 前記像担持体を感光ドラムで構成し、該
感光ドラムとこれの周辺に配置された帯電手段、現像手
段及びクリーニング手段をカートリッジとして一体化
し、該カートリッジをその長手方向と直交する方向で前
記露光手段と逆方向に着脱自在としたことを特徴とする
請求項1〜3の何れかに記載の画像形成装置 - 【請求項5】 全て像担持体に接する転写ベルトと、該
転写ベルトの下方に配置された給紙搬送部と、同転写ベ
ルトの上方に配置された定着部とを有することを特徴と
する請求項1〜4の何れかに記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記第1及び第2の開口部の加工は、前
工程で小さめの開口部を加工し、後工程で板厚の5〜1
00%の抜き代を抜く加工を行うことによってなされる
ことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の画像形
成装置。 - 【請求項7】 前記左右側板に複数の像担持体及び露光
手段を位置決めするための位置決め部材を取り付け、該
位置決め部材をプレス加工により複数の開口部が形成さ
れた同一部品で構成し、前記複数の像担持体及び露光手
段を前記位置決め部材の開口部に突き当てることによっ
て位置決めすることを特徴とする請求項1〜6の何れか
に記載の画像形成装置。 - 【請求項8】 前記左右の位置決め部材を共通とすると
ともに、該位置決め部材は加工した順序から左側板用、
右側板用と交互に振り分け、順番が前後となるペアを組
み立てて製品とすることを特徴とする請求項7記載の画
像形成装置。
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