JP2002189090A - X−yステージ装置 - Google Patents

X−yステージ装置

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JP2002189090A
JP2002189090A JP2000391043A JP2000391043A JP2002189090A JP 2002189090 A JP2002189090 A JP 2002189090A JP 2000391043 A JP2000391043 A JP 2000391043A JP 2000391043 A JP2000391043 A JP 2000391043A JP 2002189090 A JP2002189090 A JP 2002189090A
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axis
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雅彦 堀内
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靖 小梁川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造精度をそう高く設定しなくても、性能
(応答性、位置決め精度)の向上と、構造の単純化によ
るコストダウンが図れるようにする。 【解決手段】 Y軸方向に平行な第1案内面110Aを
持つ1本のガイドレール110と、X軸方向に平行な第
2案内面120Aを持ち、一端がマグネットプリロード
式のガイドエアベアリング125で第1案内面110A
にY軸方向に移動自在に拘束されたYスライダ120を
備える。Yスライダ120の他端は自由端とし、Yスラ
イダ120にXスライダ130をマグネットプリロード
式のガイドエアベアリング133でX軸方向に移動自在
に組み付ける。第1、第2Y軸リニアモータ141、1
42、第1、第2Y軸リニアエンコーダ143、144
により、Yスライダ120の一端側と他端側を独立して
位置制御し、Yスライダ120のZ軸回りの回転θzを
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、X−Yステージ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図10は従来のX−Yステージ装置の一
例を示している。
【0003】図において、ベース1の上面には、互いに
平行に2本のガイドレール2が固定されている。ここ
で、直交する2軸方向をX軸方向とY軸方向とした場
合、ガイドレール2はY軸方向に平行に配されており、
各ガイドレール2には、Yスライダ3の両端の可動部3
Aが、ガイドレール2に沿ってY軸方向にスライド自在
に嵌合されている。また、Yスライダ3には、X軸方向
にスライド自在にXスライダ4が嵌合されている。
【0004】各ガイドレール2は矩形断面をなしてお
り、その4つの周側面がY軸方向に平行な案内面となっ
ている。そして、各案内面にYスライダ3の角筒状の可
動部3Aの4つの内側面が対向しており、その対向面間
にエアベアリング(静圧空気軸受)が配されている。同
様に、Yスライダ3の案内部3Bは矩形断面をなしてお
り、その4つの周側面がX軸方向に平行な案内面となっ
ている。そして、各案内面に角筒状のXスライダ4の4
つの内側面が対向しており、その対向面間にエアベアリ
ングが配されている。
【0005】このように、Yスライダ3がガイドレール
2に対してY軸方向に可動であり、Xスライダ4がYス
ライダ3に対してX軸方向に可動であることにより、X
スライダ4がX−Y平面内の任意の位置に移動可能とな
っている。
【0006】図11は、特開2000−155186号
公報(特願平10−332213号)に記載されている
別の従来のX−Yステージ装置の例を示している。
【0007】このX−Yステージ装置の固定部分は、上
面をエアベアリング案内面11Aとしたベース11と、
該ベース11の上面に互いに平行に固定された2本のガ
イドレール12である。
【0008】ここで、互いに直交する3軸方向をX軸、
Y軸、Z軸方向とし、X軸及びY軸を含む平面(Z軸と
直交する平面)をX−Y平面とした場合、ベース11の
上面の静圧空気軸受案内面11Aが、X−Y平面上に配
されていおり、また、各ガイドレール12の対向側面
に、Y軸方向と平行な(X軸と直交する)第1案内面1
2Aが設けられている。
【0009】これら対向する一対の第1案内面12Aに
沿って両端にT字状部を持つYスライダ13が移動す
る。
【0010】ガイド用のエアベアリング15は、第1案
内面12Aに向けてエアを吹き出すことにより、Yスラ
イダ13をガイドレール12に対して非接触な状態でY
軸方向にガイドするベアリング機能を果たす。
【0011】また、リフト用のエアベアリング16
は、、エアベアリング案内面11Aに向けてエアを吹き
出すことにより、Yスライダ13をベース11に対して
非接触な状態でX軸方向及びY軸方向にガイドするベア
リング機能を果たす。
【0012】Xスライダ17は、Yスライダ13を跨ぐ
ような略逆U字断面形状をなしており、その対向する内
側面には、ガイド用のエアベアリング19がそれぞれ2
個ずつ配置されている。Yスライダ13の両側面(横
面)には、X軸方向と平行な(Y軸方向と直交する)第
2案内面13Aがそれぞれ形成されており、ガイド用の
エアベアリング19が、この第2案内面13Aに向けて
エアを吹き出すことにより、Xスライダ17をYスライ
ダ13に対してX軸方向に非接触な状態でガイドするベ
アリング機能を果たす。
【0013】上記の構成により、Yスライダ13は、ガ
イド用のエアベアリング15によって、ガイドレール1
1に対するX軸方向の拘束を非接触に受ける。また、Y
スライダ13は、リフト用のエアベアリング16による
浮上力とYスライダ13の自重とによって、ベース11
に対するZ軸方向の拘束を非接触に受ける。従って、こ
の2方向の拘束により、Yスライダ13は、Y軸方向に
のみ運動(直線案内)可能となる。
【0014】同様に、Xスライダ17は、ガイド用のエ
アベアリング19によって、Yスライダ13に対するY
軸方向の拘束を非接触に受ける。また、Xスライダ17
は、リフト用のエアベアリング20による浮上力とXス
ライダの自重とによって、ベース11に対するZ軸方向
の拘束を非接触に受ける。従って、この2方向の拘束に
よって、Xスライダ17は、Yスライダ13に対してX
軸方向にのみ運動(直線案内)可能となる。
【0015】このようにYスライダ13がガイドレール
12に対しY軸方向に可動であり、Xスライダ17がY
スライダ13に対しX軸方向に可動であることにより、
Xスライダ17がX−Y平面内の任意の位置に移動可能
となっている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のX−Yステージ装置では、Y軸方向のガイドレール
2、12を2本、即ち両サイドに設けており、各ガイド
レール2、12に形成した案内面によってYスライダ
3、13のY軸方向の直線運動を案内するようにしてい
る。つまり、両サイド支持方式を採用している。
【0017】例えば、図10のX−Yステージ装置の場
合、矩形断面の2本のガイドレール2のX軸方向と直交
する各両側面に案内面を形成して、これら案内面によっ
てX軸方向の位置を拘束しながら、Yスライダ3のY軸
方向の直線運動を案内するようにしている。従って、Y
スライダ3のX軸方向の位置を拘束するのに4つの案内
面が関与している。
【0018】また、図11のX−Yステージ装置の場
合、2本のガイドレール12の対向側面に第1案内面1
2Aを形成して、これら対向する第1案内面12Aによ
ってX軸方向の位置を拘束しながら、Yスライダ13の
Y軸方向の直線運動を案内するようにしている。従っ
て、Yスライダ3のX軸方向の位置を拘束するのに両サ
イドの2つの案内面が関与している。
【0019】しかし、両サイドのガイドレール2、12
を使用して、それらに高い面精度と平坦度が要求される
エアベアリング用の案内面を設けると、加工コストが高
くなる。また、両サイドのガイドレール2、12の組み
付けに際しても、両サイドのガイドレール2、12の平
行度に高い精度が要求されるため、組み付けコストも高
くなる。従って、図12に示すように、Yスライダ3、
13のZ軸回りの回転θzを抑えるためには、駆動系の
位置決め精度を含めて全体に高い製造精度が必要とな
り、製造コストのアップを招くという問題がある。ま
た、ガイドレール2、12が両サイドに配置された場合
は、案内部分の数及びベアリングの数が増える関係か
ら、どうしても可動部質量が重くなって、応答性が低下
したり移動の円滑性が低下したりするという問題が発生
しやすい。この問題を解決するために駆動力を高める
と、オーバーシュートの問題(減速、停止、位置決めの
問題)が発生するおそれが新たに生じる。
【0020】本発明は、上記事情を考慮し、製造精度を
そう高く設定しなくても、性能(応答性、位置決め精
度)の向上を図ることができ、しかも、案内面の減少、
ベアリング数の減少など、構造の単純化によるコストダ
ウンが図れるX−Yステージ装置を提供することを目的
とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、互い
に直交する2軸方向をX軸方向及びY軸方向とし、X軸
とY軸を含む平面をX−Y平面とした場合、Y軸方向に
平行な第1案内面を有したガイドレールと、X−Y平面
内にて移動可能とされると共に、X軸方向に平行な第2
案内面を有し、一端が前記ガイドレールの第1案内面に
沿って移動自在に支持され、且つ、他端が自由端として
X軸方向に延在されたYスライダと、X−Y平面内にて
移動可能とされると共に、前記Yスライダの第2案内面
に沿って移動自在に支持されたXスライダと、前記Yス
ライダの一端側をY軸方向に駆動する第1Y軸駆動手段
と、前記Yスライダの他端側をY軸方向に駆動する第2
Y軸駆動手段と、を備えたことにより、上記課題を解決
したものである。
【0022】この発明では、ガイドレールを敢えて片側
サイドだけに絞り、そのガイドレールに言わば片持式に
Yスライダを支持させ、X軸方向の位置決めを片端側
(一端側)のみとして、他端側は基本的にガイドフリー
にしている。
【0023】従って、ガイドレールが片側に絞られたこ
とによる構造の単純化が実現できる。また、ガイドレー
ルが片側のみにしか存在しないため、相互の平行度を確
保しながらの組み付けが不要となるし、ベアリングの数
も減らせて、結果的に加工コストや組付コストを含めた
製造コスト全体の低減が図れる。さらに、ガイドレール
を片側だけのガイド方式にしたので、可動部質量も軽く
なり、同じ駆動動力ならそれだけ応答性が高まる。
【0024】なお、Yスライダの他端側が自由端なの
で、Z軸回りの回転θzを積極的に与えることも可能で
ある。例えば、Yスライダのガイド端をX軸方向に対し
て線状に拘束するのではなく、点状(ピン支持状)に拘
束するようにすれば、YスライダがZ軸回りに回転しや
すい条件ができる。そこで、θzを任意の値に制御する
ことにより、X−Yガイド系を回転させることができる
ようになり、例えば、X−Y座標に対してワークがずれ
て置かれた場合に、ワークを置き直すことなく、X−Y
座標側をワークに合わせて補正することができるように
なる。
【0025】なお、本発明では、片端だけのガイド方式
を採用しているが、Yスライドの両端を位置決めする第
1、第2のY軸駆動手段の位置決め精度が確保されてさ
えいれば、当該駆動手段に対するオープン指令だけで相
応の精度が確保できる。
【0026】しかしながら、その一方で、この構成で
は、第1、第2のY軸駆動手段自体の精度に装置全体の
精度(特にZ軸回りの精度)が依存するようになるた
め、該第1、第2のY軸駆動手段に高精度(高コスト)
のものを採用しなければならない。
【0027】そこで、請求項2の発明では、特に乙軸回
りの回転(以下、この明細書ではこの回転を「θz」と
いう)を、Yスライダの一端側(ガイド端側)と他端側
(自由端側)を独立して位置決めしながら駆動できるよ
うにすることにより、この不具合を解消している。
【0028】即ち、請求項2の発明は、前記Yスライダ
の一端側のY軸方向の位置を検出する第1位置検出手段
と、前記Yスライダの他端側のY軸方向の位置を検出す
る第2位置検出手段と、前記第1及び第2位置検出手段
の検出信号に基づいて前記第1及び第2Y軸駆動手段を
制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0029】この発明では、Yスライダのガイド端側
(一端側)の位置を第1位置検出手段により検出し、自
由端側(他端側)の位置を第2位置検出手段により検出
する。そして、それらの両方の検出結果に基づいて、ガ
イド端側のY軸方向の動きと自由端側のY軸方向の動き
を同期させる。それにより、自由にYスライダのZ軸回
りの回転θzを制御できるようになる。例えば、ガイド
端側を所定の要求位置にまで駆動し、自由端側をθz=
0となるように、位置検出信号に基づいてフィードバッ
ク制御すれば、片持式のガイドでありながら、Y軸方向
の位置精度を従来よりも簡単に高めることができる。
【0030】言い換えると、Y軸方向の位置精度あるい
はYスライダのθz方向の精度は、ガイド部分の性能に
頼らずに、位置検出手段と駆動手段の組み合わせによっ
て出すようにすることができ、ガイド部分には、Yスラ
イダのX軸方向の位置決め機能だけを期待するようにで
きる。
【0031】この結果、構造の簡素化及びローコスト化
と高精度化とを両立させることができる。
【0032】請求項3の発明は、請求項1又は2におい
て、前記YスライダをX−Y平面内にて移動可能とする
ために、X−Y平面に平行な第3案内面を確保して、該
第3案内面とYスライダとの間に、Yスライダを前記第
3案内面から一定量だけ浮上させてガイドする非接触式
のリフトベアリングを設け、前記Yスライダの一端を前
記ガイドレールの第1案内面に沿って移動自在に支持す
るために、第1案内面とYスライダの間に、第1案内面
からYスライダを一定量だけ浮上させてガイドする非接
触式のガイドベアリングを設けたことにより、上記課題
を解決したものである。
【0033】この発明では、Yスライダのガイドのため
に非接触式(浮上式)のベアリングを設けているので、
Yスライダの動きを軽くすることができ、応答性を高め
ることができる。
【0034】請求項4の発明は、請求項3において、前
記Yスライダを第3案内面から一定量だけ浮上させてガ
イドする非接触式のリフトベアリングをY軸方向に間隔
をおいて2個配置すると共に、それら2個のリフトベア
リングの間に、前記第1案内面からYスライダを一定量
だけ浮上させてガイドする非接触式のガイドベアリング
を配置したことにより、上記課題を解決したものであ
る。
【0035】この発明では、リフトベアリングのY軸方
向の間隔をガイドベアリングの間隔よりも大きく設定で
きるようにしている。ただし、ガイドベアリングが2個
の場合は間隔≠0であるが、ガイドベアリングが1個の
場合は間隔=0である。リフトベアリングのY軸方向の
間隔は大きい方が、モーメントの関係から、X軸回りの
Yスライダの回転θxを抑制できる。従って、この発明
のように、リフトベアリングをガイドベアリングの外側
に配置した場合は、リフトベアリングの間隔をガイドベ
アリングに左右されずに大きく設定できるので、X軸回
りのYスライダの回転θxを抑制する点では好ましくな
る。
【0036】また、ガイドベアリングは2個を間隔をお
いて配置した場合にはZ軸方向の回転θzを抑制できる
が、本発明の場合は、ガイドベアリングによるθzの抑
制は積極的に期待していない。ガイドベアリングによる
θzの抑制はラフであってよく、場合によっては、X軸
方向の位置決め機能だけを果たせばよい。従って、設計
によっては、1個のガイドベアリングでYスライダを支
持してもよく(前述した点状あるいはピン支持状の拘束
に相当)、むしろYスライダのX軸方向の位置決めに関
しては、2つのガイドベアリングの間隔は小さくした方
が好ましい。従って、この発明のように、ガイドベアリ
ングをリフトベアリングの内側に配置した場合は、ガイ
ドベアリングの間隔を無条件に小さく設定できることに
なるので、YスライダのX軸方向の位置決め精度の向上
させるという点で好ましくなる。
【0037】請求項5の発明は、請求項3又は4におい
て、前記ガイドレールの第1案内面からYスライダを一
定量だけ浮上させてガイドする非接触式のガイドベアリ
ングが、前記第1案内面とYスライダとのギャップにガ
スを吹き込んでYスライダに浮上力を与えるガスベアリ
ングによって構成されており、該ガスベアリングと組み
合わせて、前記第1案内面とYスライダとの間に前記浮
上力に対抗するプリロードとして磁気吸引力を発生させ
る磁力発生手段が設けられていることにより、上記課題
を解決したものである。
【0038】この発明では、ガスベアリングによる浮上
力に対抗させて磁気吸引力を積極的に加えている。つま
り、ガスベアリングによる案内系にマグネットプリロー
ド方式を採用している。従って、磁気的なプリロードが
積極的に与えられる分だけ、ガスベアリングによる案内
剛性が高まる上、Yスライダの浮上隙間(浮上量)を精
度良く一定に保つことができて、YスライダのX軸方向
の位置決め精度を高めることができる。
【0039】また、従来例では、浮上力とプリロードと
をバランスさせるため、2本のガイドレールの案内面に
対してYスライダを突っ張る方式(図11の装置では浮
上力とその反力をバランスさせる方式)を採用していた
が、そのような方式にする必要がなくなる。即ち、従来
の方式では、少なくとも2つの案内面によってYスライ
ダをX軸方向に拘束していたが、本発明では、マグネッ
トプリロード方式の採用により、1つの案内面だけでY
スライダをX軸方向に精度良く位置決めすることができ
るようになる。従って、案内面の数を最小にすることが
できて、その分の加工コストを削減できる。また、案内
面が1つで済むから、ベアリングの数も半減できる上、
当然、Yスライダの質量を軽くでき、応答性を高めるこ
とができる。この効果は、本発明のように1軸案内型の
場合、特に有利な効果となる。
【0040】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
かにおいて、XスライダをX−Y平面内にて移動可能と
するために、X−Y平面に平行な第4案内面を確保し
て、該第4案内面とXスライダとの間に、Xスライダを
前記第4ガイド面から一定量だけ浮上させてガイドする
非接触式のリフトベアリングを設け、前記Xスライダを
前記Yスライダの第2案内面に沿って移動自在に支持す
るために、第2案内面とXスライダの間に、第2案内面
からXスライダを一定量だけ浮上させてガイドする非接
触式のガイドベアリングを設けたことにより、上記課題
を解決したものである。
【0041】この発明では、Xスライダのガイドのため
に非接触式(浮上式)のベアリングを設けているので、
Xスライダの動きを軽くすることができ、応答性を高め
ることができる。
【0042】請求項7の発明は、請求項6において、前
記第2案内面からXスライダを一定量だけ浮上させてガ
イドする非接触式のガイドベアリングが、前記第2案内
面とXスライダとのギャップにガスを吹き込んでXスラ
イダに浮上力を与えるガスベアリングによって構成され
ており、該ガスベアリングと組み合わせて、前記第2案
内面とXスライダとの間に前記浮上力に対抗するプリロ
ードとして磁気吸引力を発生させる磁力発生手段が設け
られていることにより、上記課題を解決したものであ
る。
【0043】この発明では、Xスライダのガイド系にお
いて、ガスベアリングによる浮上力に対抗させて磁気吸
引力を積極的に加えている。つまり、ガスベアリングに
よる案内系にマグネットプリロード方式を採用してい
る。従って、磁気的なプリロードが与えられる分だけ、
ガスベアリングによる案内剛性が高まる上、Xスライダ
のYスライダに対する浮上隙間(浮上量)を精度良く一
定に保つことができて、XスライダのY軸方向の位置決
め精度を高めることができる。
【0044】また、従来例では、浮上力とプリロードと
をバランスさせるため、Yスライダの両横面に設けた2
つの案内面を逆U字状断面のXスライダで挟み込む方式
(図11の装置では浮上力とその反力をバランスさせる
方式)を採用していたが、そのような方式にする必要が
なくなる。即ち、従来の方式では、2つの案内面によっ
てXスライダをY軸方向に拘束していたが、本発明で
は、マグネットプリロード方式の採用により、1つの案
内面だけでXスライダをY軸方向に精度良く位置決めす
ることができる。従って、Yスライダに設ける案内面の
数を最小にすることができ、その分の加工コストを削減
できる。また、案内面が1つで済むから、ベアリングの
数も半減できる上、当然、Xスライダの動きを軽くで
き、応答性を高めることができる。
【0045】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かにおいて、前記第1Y軸駆動手段及び第2Y軸駆動手
段が、それぞれ非接触でYスライダに駆動力を伝達する
リニアモータで構成されていることにより、上記課題を
解決したものである。
【0046】この発明では、リニアモータでYスライダ
を非接触的に駆動するようにしているので、Yスライダ
の自由端側の動きを許容できる点で最適であり、応答性
も高めることができる。しかも、非接触なので転動疲労
もないし、位置決め精度も高くできる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0048】図1は本発明の実施形態に係るX−Yステ
ージ装置の平面図、図2は図1のII矢視図、図3は図1
のIII矢視図である。また、図4は図1のIV部分の拡大
概略斜視図である。
【0049】図1〜図3に示すように、このX−Yステ
ージ装置は、ベース101と、該ベース101上に川の
字状に並べられた磁性体製の3枚の長方形状のスライド
ベース102、103、104と、端部に位置するスラ
イドベース102上に固定された1本の磁性体製のガイ
ドレール110と、このガイドレール110に一端が拘
束され他端が自由端として延在する平面視T字形の磁性
体製のYスライダ120と、Yスライダ120に組み付
けられたXスライダ130とを備えている。
【0050】互いに直交する3軸方向をX軸、Y軸、Z
軸方向とし、X軸とY軸を含む平面をX−Y平面とした
場合、スライドベース102、103、104は、X−
Y平面上に配されており、スライドベース102、10
3、104の上面が、Z軸方向と直交する基準案内面
(第3案内面及び第4案内面)105となっている。そ
して、各スライドベース102、103、104は、各
々長手方向をY軸方向に沿わせてこの順にX軸方向に並
んでいる。
【0051】ガイドレール110は、これらスライドベ
ース102、103、104のうちの片方の端部に位置
するスライドベース102上に、Y軸方向に沿って固定
されている。このガイドレール110の内側の側面(ベ
ース101の中心側を向いた側面)には、図4に示すよ
うに、Y軸方向に平行な(X軸方向に直交する)第1案
内面110Aが形成されている。
【0052】T字形のYスライダ120は、ガイドレー
ル110に沿ってY軸方向に延在するヘッド部121
と、ヘッド部121の長さ方向の中間よりX軸方向に延
在する直線案内部122とからなる。直線案内部122
は、中央のスライドベース103を横断するようにX軸
方向に延在しており、その片側の側面には、X軸方向と
平行な(Y軸方向と直交する)第2案内面120Aが形
成されている。
【0053】Yスライダ120の一端側に位置するヘッ
ド部121には、図4に拡大して示すように、底面にリ
フトエアベアリング123とリフトプリロードマグネッ
ト124とが配され、ガイドレール110の第1案内面
110Aに対向する側面に、ガイドエアベアリング12
5とガイドプリロードマグネット126とが配されてい
る。また、図1に示すように、Yスライダ120の他端
側に位置する直線案内部122の端部底面には、リフト
エアベアリング127とリフトプリロードマグネット1
28とが配されている。
【0054】3つのリフトエアベアリング(リフト用の
ガスベアリング)123、123、127は、Yスライ
ダ120をX−Y平面内にて移動可能に支持するための
もので、スライドベース102、104の基準案内面1
05に対してエア(他のガスでもよい)を吹き出すこと
により、Yスライダ120に浮上力を与える。各リフト
エアベアリング123、123、127の近傍に配置さ
れたリフトプリロードマグネット(磁力発生手段)12
4、124、128は永久磁石よりなり、基準案内面1
05とYスライダ120との間に前記浮上力に対抗する
プリロードとして磁気吸引力を発生させる。
【0055】従って、エアベアリング作用による浮上力
と磁気吸引力とによって、Yスライダ120は、基準案
内面105上に所定高さで非接触で支持される。即ち、
リフトプリロードマグネット124、128による磁気
吸引力は、Yスライダ120と基準案内面105の距離
が増大するに従い減少し、リフトエアベアリング12
3、127のエア吹き出しによる浮上力は距離の増大と
共に減少する。しかも、磁気吸引力と浮上力は逆向きの
力であるから、両者のバランスがとれた高さ(浮上隙間
=ギャップ)でYスライダ120が移動可能に支持され
る。
【0056】なお、マグネットプリロード方式について
は、特許公報2865369号の「磁気吸引ガス浮上型
パッド」等において適用されている公知の技術であるの
で、ここでの詳しい説明は略する。
【0057】ガイドエアベアリング(ガイド用のガスベ
アリング)125及びガイドプリロードマグネット(磁
力発生手段)126は、Yスライダ120の一端側のヘ
ッド部121をガイドレール110の第1案内面110
Aに沿ってY軸方向に移動自在に支持しながらX軸方向
に拘束力を発揮するためのものであり、ガイドエアベア
リング125は、ガイドレール110の第1案内面11
0Aに対してエアを吹き出すことにより、Yスライダ1
20のヘッド部121に浮上力を与え、永久磁石よりな
るガイドプリロードマグネット126は、ガイドレール
110の第1案内面110AとYスライダ120のヘッ
ド部121との間に前記浮上力に対抗するプリロードと
して磁気吸引力を発生させ、前記と同じ原理で、浮上力
と磁気吸引力のバランスにより、ガイドレール110の
第1案内面110AからYスライダ120を一定量だけ
(水平方向に)浮上させて非接触状態でガイドする。
【0058】前記リフトエアベアリング123、リフト
プリロードマグネット124、ガイドエアベアリング1
25、ガイドプリロードマグネット126は、それぞれ
が対で設けられており、Yスライダ120のヘッド部1
21の長さ方向の中心線(直線案内部122の幅方向の
中心線でもある)に対して対称に配置されている。
【0059】この場合、リフトエアベアリング123が
一番外側に配置され、その内側にリフトプリロードマグ
ネット124及びガイドプリロードマグネット126が
配置され、そのさらに内側にガイドエアベアリング12
5が配置されている。
【0060】つまり、図6にリフトエアベアリング12
3とガイドエアベアリング125の位置関係を示すよう
に、対をなすリフトエアベアリング123、123間の
距離Lができるだけ大きくなるように設定され、対をな
すガイドエアベアリング125、125間の距離Mは小
さくてよいという観点で設定されている。これは、リフ
トエアベアリング123、123間の距離Lを大きくす
ると、Yスライダ120のX軸回りの回転θxを抑制す
る(θx方向の剛性を高める)ことができるからであ
る。また、ガイドエアベアリング125、125間の距
離Mを小さくすると、それだけYスライダ120のZ軸
回りの回転θzの抑制はラフになるが、構成上特に問題
は生じないからである。このラフでよい理由については
後述する。
【0061】なお、エアを吹き出して浮上力を発生する
リフトエアベアリング123、127とガイドエアベア
リング125は、図4に示すように、球面継手129を
介してYスライダ120に接続されている。
【0062】このような構成により、Yスライダ120
は、スライドベース102〜104上に浮上した状態
で、Y軸方向にのみ移動自在とされている。そして、図
1に示すように、Yスライダ120の一端側と他端側に
それぞれ独立して、Yスライダ120の一端側をY軸方
向に駆動する第1Y軸リニアモータ(第1Y軸駆動手
段)141と、他端側をY軸方向に駆動する第2Y軸リ
ニアモータ(第2Y軸駆動手段)142とが設けられて
いる。なお、リニアモータ141、142は、ベース1
01側と非接触でYスライダ120に対し駆動力を伝達
することができるものである。
【0063】また、Yスライダ120の一端側と他端側
にはそれぞれ、Yスライダ120の一端側のY軸方向の
位置を検出する第1Y軸リニアエンコーダ(第1位置検
出手段)143と、Yスライダ120の他端側のY軸方
向の位置を検出する第2Y軸リニアエンコーダ(第2位
置検出手段)144とが設けられており、図示しない制
御手段が、これらリニアエンコーダ143、144の検
出信号に基づいて、第1Y軸リニアモータ141及び第
2Y軸リニアモータ142を制御するようになってい
る。
【0064】一方、Xスライダ130は、側壁131と
上壁132とを有する断面逆L字形に形成されており、
Yスライダ120の直線案内部122の上に被さるよう
に載っている。Xスライダ130の側壁131は、Yス
ライダ120の第2案内面120Aに対向する位置にあ
り、この側壁131の内面には、第2案内面120Aに
対向させて、2つのガイドエアベアリング133と、そ
れらの間に1つのガイドプリロードマグネット134と
が配されている。
【0065】Xスライダ130には3つのリフトエアベ
アリング135が配置されている。3つのリフトエアベ
アリング135は、Yスライダ120と干渉しない位置
で、Xスライダ130をバランス良く支持できる位置に
配されている。なお、ガイドエアベアリング133とリ
フトエアベアリング135は、球面継手136、137
を介してXスライダ130に接続されている。この3つ
のリフトエアベアリング(リフト用のガスベアリング)
135は、Xスライダ130をX−Y平面内にて移動可
能に支持するためのもので、スライドベース103の基
準案内面105に対してエアを吹き出すことにより、X
スライダ130に浮上力を与える。そして、エアベアリ
ング作用による浮上力とXスライダ130の自重とのバ
ランスによって、Xスライダ130を、基準案内面10
5上に所定高さで非接触状態で支持する。
【0066】ガイドエアベアリング(ガイド用のガスベ
アリング)133及びガイドプリロードマグネット(磁
力発生手段)134は、Xスライダ130をYスライダ
120の第2案内面120Aに沿ってX軸方向に移動自
在に支持しながらY軸方向に拘束力を発揮するためのも
のである。ガイドエアベアリング133は、Yスライダ
120の第2案内面120Aに対してエアを吹き出すこ
とにより、Xスライダ130に第2案内面120Aに対
する浮上力を与え、永久磁石よりなるガイドプリロード
マグネット134は、Yスライダ120の第2案内面1
20AとXスライダ130の側壁131との間に前記浮
上力に対抗するプリロードとして磁気吸引力を発生さ
せ、浮上力と磁気吸引力のバランスにより、Yスライダ
120の第2案内面120AからXスライダ130を一
定量だけ(水平方向に)浮上させて非接触状態でガイド
する。
【0067】このような構成により、Xスライダ130
は、スライドベース103上に浮上した状態で、Yスラ
イダ120に案内されてX軸方向にのみ移動自在とされ
ている。そして、図3に示すように、Yスライダ120
の直線案内部122の上面の凹所122Aに収容したX
軸リニアモータ151によって、Xスライダ130がX
軸方向に駆動されるようになっている。また、Xスライ
ダ130には、Xスライダ130のX軸方向の位置を検
出するX軸リニアエンコーダ152が設けられており、
図示しない制御手段が、このX軸リニアエンコーダ15
2の検出信号に基づいて、X軸リニアモータ151を制
御するようになっている。
【0068】次に制御系について説明する。
【0069】Yスライダ120のY軸方向の位置制御、
並びに、Xスライダ130のX軸方向の位置制御は、Y
軸リニアモータ141、142やX軸リニアモータ15
1の推力を、Y軸リニアエンコーダ143、144やX
軸リニアエンコーダ152の検出信号に基づいてフィー
ドバック制御することで行うことができる。
【0070】Xスライダ130の位置制御については従
来と特に変わりないが、Yスライダ120の位置制御に
ついては特徴があるので以下に説明する。
【0071】先にも述べたように、Yスライダ120
は、片端部(一端側)のみをガイドレール110によっ
てガイドするという構造上の特徴ゆえに、Z軸回りの回
転θzによるヨーイング誤差を生じやすい。
【0072】そのため、この実施形態のX−Yステージ
装置では、位置決め精度及び水平方向案内精度を確保す
る制御方式として、Yスライダ120の一端側と他端側
に2組の計測・駆動系を設けて、Y−θ制御方式を採用
している。ここで、θはθzのことである。
【0073】その詳細を図5を用いて説明する。
【0074】第1Y軸リニアエンコーダ143の測定値
をY1FB、第2Y軸リニアエンコーダ144の測定値を
Y2FBとすると、Y軸方向のフィードバック値YFBは、 YFB =(Y1FB+Y2FB)/2 となる。また、θ軸のフィードバック値θFBは、測定値
の差に対してリニアエンコーダ143、144の測定点
間の長さが十分に長いと見なせるので、 θFB =(Y1FB−Y2FB) となる。
【0075】そこで、フィードバック値YFB、θFBとY
軸・θ軸への目標値Yref、θrefとの偏差演算を行い、
Y軸・θ軸への力指令値FY、Fθを算出する。この力
指令値から、各リニアモータ141、142への力指令
値FY1、FY2の演算式は次式のようになる。
【0076】FY1 =FY +Fθ FY2 =FY −Fθ
【0077】従って、上式の演算結果を各モータアンプ
147、148に出力することにより、Yスライダ12
0のY−θ方向の制御を行う。
【0078】次に作用を説明する。
【0079】このX−Yステージ装置において、固定部
分は、ベース101、スライドベース102〜104、
ガイドレール110である。また、Y軸方向に直線案内
される部分は、Yスライダ120、リフトエアベアリン
グ123、ガイドエアベアリング125、リフトプリロ
ードマグネット124、ガイドプリロードマグネット1
26である。また、Y軸方向に直線案内されながらX軸
方向にも直線案内される部分は、Xスライダ130、ガ
イドエアベアリング133、ガイドプリロードマグネッ
ト134、リフトエアベアリング135である。
【0080】従って、このステージ装置においては、第
1Y軸リニアモータ141及び第2Y軸リニアモータ1
42を駆動すると、Yスライダ120が、ガイドレール
110によってX軸方向に拘束されながらY軸方向に駆
動される。その際、リフトエアベアリング123、12
7及びリフトプリロードマグネット124、128の作
用により、Yスライダ120は、スライドベース102
〜104の基準案内面105に対して一定の浮上隙間を
確保しながら非接触状態で案内される。また、ガイドエ
アベアリング125及びガイドプリロードマグネット1
26の作用により、Yスライダ120は、ガイドレール
110の第1案内面110Aに対して一定の浮上隙間
(ギャップ)を確保しながら非接触状態で案内される。
【0081】また、X軸リニアモータ151を駆動する
と、Xスライダ130がYスライダ120によってY軸
方向に拘束されながらX軸方向に駆動される。その際、
リフトエアベアリング135の作用により、Xスライダ
130は、スライドベース102〜104の基準案内面
105に対して一定の浮上隙間を確保しながら非接触状
態で案内される。また、ガイドエアベアリング133及
びガイドプリロードマグネット134の作用により、X
スライダ130は、Yスライダ120の第2案内面12
0Aに対して一定の浮上隙間(ギャップ)を確保しなが
ら非接触状態で案内される。
【0082】そして、Yスライダ120のY軸方向の駆
動制御と、Xスライダ130のYスライダ120に対す
るX軸方向の駆動制御とにより、Xスライダ130がX
−Y平面内の任意の位置に駆動制御される。
【0083】このX−Yステージ装置では、ガイドレー
ル110を敢えて片側サイドに1本だけに限定して設け
ており、そのガイドレール110に片持式にYスライダ
120を支持させている。そして、Yスライダ120の
X軸方向の位置決めを、片端側(一端側)のみとして、
他端側は基本的にガイドフリーにしている。
【0084】従って、この支持構造の特徴から、Yスラ
イダ120がX−Y平面に直交する軸(Z軸)回りに回
転して、Y軸方向の精度が低下する可能性が出てくる。
そこで、このステージ装置では、Yスライダ120の一
端側と他端側とを独立して位置制御できるように計測・
駆動系を2組設けている。従って、自由にYスライダ1
20のZ軸回りの回転θzを制御できるようになる。先
に回転θzについてはラフでよいと言及したのはこの理
由による。本実施形態では、第1、第2Y軸リニアエン
コーダ143、144の位置検出信号に基づいて第1、
第2Y軸リニアモータ141、142をフィードバック
制御しているため、片持式のガイドでありながら、Y軸
方向の位置精度を、従来よりも高めることができる。
【0085】この場合、特にリニアモータ141、14
2でYスライダ120を非接触的に駆動するようにして
いるので、Yスライダ120の自由端側の動きを許容で
き、応答性も高めることができる。しかも、非接触なの
で転動疲労がなく、位置決め精度も高くできる。
【0086】また、このX−Yステージ装置の場合、ガ
イドレール110が片側サイドのみに絞られているの
で、構造が単純化される上、加工精度をあまり高くしな
いでも、必要十分なY軸方向の位置決め精度を出せるよ
うになる。また、ガイドレール片側にしかないために、
従来のように相互の平行度を確保しながらの両サイドの
ガイドレールを組み付けるといった組み付けの面倒が不
要となる。また、案内面の数を最小にでき、ベアリング
の数も減らせるので、結果的に、加工コストや組付コス
トを含めた製造コスト全体の低減が図れる。また、ガイ
ドレール110が片側のみになったので、可動部質量が
軽くなり、応答性が高まる。
【0087】また、Yスライダ120のガイドエアベア
リング125による案内系にマグネットプリロード方式
を採用しているので、案内剛性を高めることができる
上、Yスライダ120のガイドレール110からの浮上
隙間(浮上量)を精度良く一定に保つことができ、Yス
ライダ120のX軸方向の位置決め精度を高めることが
できる。
【0088】同様に、Xスライダ130のガイドエアベ
アリング133による案内系にもマグネットプリロード
方式を採用しているので、同案内系の剛性を高めること
ができる上、Xスライダ130のYスライド120から
の浮上隙間(浮上量)を精度良く一定に保つことがで
き、Xスライダ130のY軸方向の位置決め精度を高め
ることができる。
【0089】また、図11の従来例のように、浮上力と
プリロードとをバランスさせるために、Yスライダの両
横面に設けた2つの案内面を逆U字状断面のXスライダ
で挟み込む方式を採用するのではなく、1つの案内面1
20Aだけで、Xスライダ130をY軸方向に精度良く
位置決めすることができるようになるので、Xスライダ
130についてもガイドする案内面の数を最小にし、エ
アベアリングの数も半減することができる。従って、X
スライダ130の質量を軽くすることができて、応答性
を高めることができる。
【0090】また、このX−Yステージ装置では、Yス
ライダ120のヘッド部121に設けたリフトエアベア
リング123のベアリング間隔L(図6参照)を、ガイ
ドエアベアリング125のベアリング間隔Mよりも大き
く設定しているので、X軸回りのYスライダ120の回
転θxを抑制する点では好ましくなる。つまり、リフト
エアベアリング123のベアリング間隔を大きくしたこ
とにより、ステージのピッチング運動θxによる運動誤
差を低減することができる。また、これによりスライド
ベース102〜104の加工誤差を平均化することがで
き、垂直方向の真直度の低下を防止できる。
【0091】また、このステージ装置では、Yスライダ
120のZ軸回りの回転θzを、独立に設けた2組の計
測・駆動系(第1Y軸リニアモータ141、第2Y軸リ
ニアモータ142、第1Y軸リニアエンコーダ143、
第2Y軸リニアエンコーダ144)で制御する方式を採
用しているので、ガイドエアベアリング125によるθ
zの抑制は積極的には期待していず、むしろ、ガイドエ
アベアリング125によるθzの抑制はラフであってよ
いとしている。従って、その点で、2個のガイドエアベ
アリング125の間隔Mができるだけ小さくなっている
ことは、逆に有効な要素となっている。
【0092】この場合のガイドエアベアリング125の
最大の役割は、Z軸回りのYスライダ120の回転θz
を抑制することではなく、Yスライダ120をX軸方向
に拘束することである。従って、設計によっては図7に
示すように、Yスライダ220のヘッド部を線状ではな
く点状に形成して、1組のガイドエアベアリング225
とガイドプリロードマグネット226とで、Yスライダ
220の一端側をガイドレール210に拘束してもよ
い。そうした場合、Yスライダ220の回転θzでの自
由度がより大きくなり、これを利用してθzを積極的に
制御して、X−Y座標系の補正を行うことも可能にな
る。
【0093】また、図7のようにYスライダ220の一
端側を1組のガイドエアベアリング225とガイドプリ
ロードマグネット226とで支持するようにした場合、
リフトエアベアリングの配置場所の確保が難しくなるの
で、図8に示すように、Yスライダ320の途中に張り
出し部321を設けて、その部分にリフトエアベアリン
グ323を設けたり、図9に示すように、Yスライダ4
20の他端側に張り出し部421を設けて、その部分に
リフトエアベアリング423を設けたりしてもよい。な
お、図において、310、410はガイドレール、32
5、425はリフトエアベアリング、326、426は
リフトプリロードマグネットを示す。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ガイドレールを敢えて片側サイドだけに絞り、その
ガイドレールに片持式にYスライダを支持させて、X軸
方向の位置決めを片端側(一端側)のみとして、他端側
は基本的にガイドフリーにしており、必要ならYスライ
ダの一端側と他端側を独立して位置決めしながら駆動で
きるようにしているので、片持式のガイドでありなが
ら、Y軸方向の位置精度を高めることもできる。従っ
て、ガイドレールが片側のみに絞られたことによる構造
の単純化はもちろんのこと、加工精度をあまり高く設定
しないでも、必要十分な位置決め精度を確保することが
できる。また、ガイドレールが片側であるため、従来例
のような両サイド相互の平行度を確保しながらのガイド
レールの組み付けが不要となるし、ベアリング等の部品
点数も減らせるので、結果的に、加工コストや組付コス
トを含めた製造コスト全体の低減及びメンテナンス性の
向上が図れる。また、ガイドレールが片側のみになって
ガイド部分の数が減るので、可動部質量が軽くなり、応
答性が高まるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のX−Yステージ装置の平面
【図2】図1のII矢視図
【図3】図1のIII矢視図
【図4】図1のIV矢視部分の概略拡大斜視図
【図5】X−Yステージ装置におけるYスライダの駆動
制御系のブロック図
【図6】前記実施形態のX−Yステージ装置におけるベ
アリングの位置関係を概略的に示す平面図
【図7】本発明の他の実施形態のX−Yステージ装置の
概略平面図
【図8】図7のX−Yステージ装置の変形例を示す平面
【図9】図7のX−Yステージ装置のさらに別の変形例
を示す平面図
【図10】従来のX−Yステージ装置の一例を示す斜視
【図11】別の従来のX−Yステージ装置の例を示す斜
視図
【図12】従来のX−Yステージ装置の問題点の説明に
用いる平面図
【符号の説明】 101…ベース 102〜104…スライドベース 105…基準案内面(第3案内面、第4案内面) 110…ガイドレール 110A…第1案内面 120…Yスライダ 120A…第2案内面 121…ヘッド部(一端側) 123…リフトエアベアリング(リフト用のガスベアリ
ング) 124…リフトプリロードマグネット(磁力発生手段) 125…ガイドエアベアリング(ガイド用のガスベアリ
ング) 126…ガイドプリロードマグネット(磁力発生手段) 127…リフトエアベアリング(リフト用のガスベアリ
ング) 128…リフトプリロードマグネット(磁力発生手段) 129…球面継手 130…Xスライダ 133…ガイドエアベアリング 134…ガイドプリロードマグネット 135…リフトエアベアリング 136,137…球面継手 141…第1Y軸リニアモータ(第1Y軸駆動手段) 142…第2Y軸リニアモータ(第2Y軸駆動手段) 143…第1Y軸リニアエンコーダ(第1Y軸位置検出
手段) 144…第2Y軸リニアエンコーダ(第2Y軸位置検出
手段) 151…X軸リニアモータ 152…X軸リニアエンコーダ 210…ガイドレール 220…Yスライダ 225…ガイドエアベアリング(ガイド用のガスベアリ
ング) 226…ガイドプリロードマグネット(磁力発生手段) 310…ガイドレール 320…Yスライダ 323…リフトエアベアリング(リフト用のガスベアリ
ング) 325…ガイドエアベアリング(ガイド用のガスベアリ
ング) 326…ガイドプリロードマグネット(磁力発生手段) 410…ガイドレール 420…Yスライダ 423…リフトエアベアリング(リフト用のガスベアリ
ング) 425…ガイドエアベアリング(ガイド用のガスベアリ
ング) 426…ガイドプリロードマグネット(磁力発生手段)
フロントページの続き (72)発明者 冨田 良幸 神奈川県平塚市夕陽ケ丘63番30号 住友重 機械工業株式会社平塚事業所内 Fターム(参考) 2F078 CA08 CB13 3C048 BC01 CC07 CC20 DD06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに直交する2軸方向をX軸方向及びY
    軸方向とし、X軸とY軸を含む平面をX−Y平面とした
    場合、 Y軸方向に平行な第1案内面を有したガイドレールと、 X−Y平面内にて移動可能とされると共に、X軸方向に
    平行な第2案内面を有し、一端が前記ガイドレールの第
    1案内面に沿って移動自在に支持され、且つ、他端が自
    由端としてX軸方向に延在されたYスライダと、 X−Y平面内にて移動可能とされると共に、前記Yスラ
    イダの第2案内面に沿って移動自在に支持されたXスラ
    イダと、 前記Yスライダの一端側をY軸方向に駆動する第1Y軸
    駆動手段と、 前記Yスライダの他端側をY軸方向に駆動する第2Y軸
    駆動手段と、 を備えてなることを特徴とするX−Yステージ装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、更に、 前記Yスライダの一端側のY軸方向の位置を検出する第
    1位置検出手段と、 前記Yスライダの他端側のY軸方向の位置を検出する第
    2位置検出手段と、 前記第1及び第2位置検出手段の検出信号に基づいて前
    記第1及び第2Y軸駆動手段を制御する制御手段と、 を備えてなることを特徴とするX−Yステージ装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記YスライダをX−Y平面内にて移動可能とするため
    に、X−Y平面に平行な第3案内面を確保して、該第3
    案内面とYスライダとの間に、Yスライダを前記第3案
    内面から一定量だけ浮上させてガイドする非接触式のリ
    フトベアリングを設け、前記Yスライダの一端を前記ガ
    イドレールの第1案内面に沿って移動自在に支持するた
    めに、第1案内面とYスライダの間に、第1案内面から
    Yスライダを一定量だけ浮上させてガイドする非接触式
    のガイドベアリングを設けたことを特徴とするX−Yス
    テージ装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、 前記Yスライダを第3案内面から一定量だけ浮上させて
    ガイドする非接触式のリフトベアリングをY軸方向に間
    隔をおいて2個配置すると共に、それら2個のリフトベ
    アリングの間に、前記第1案内面からYスライダを一定
    量だけ浮上させてガイドする非接触式のガイドベアリン
    グを配置したことを特徴とするX−Yステージ装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4において、 前記ガイドレールの第1案内面からYスライダを一定量
    だけ浮上させてガイドする非接触式のガイドベアリング
    が、前記第1案内面とYスライダとのギャップにガスを
    吹き込んでYスライダに浮上力を与えるガスベアリング
    によって構成されており、該ガスベアリングと組み合わ
    せて、前記第1案内面とYスライダとの間に前記浮上力
    に対抗するプリロードとして磁気吸引力を発生させる磁
    力発生手段が設けられていることを特徴とするX−Yス
    テージ装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 前記XスライダをX−Y平面内にて移動可能とするため
    に、X−Y平面に平行な第4案内面を確保して、該第4
    案内面とXスライダとの間に、Xスライダを前記第4ガ
    イド面から一定量だけ浮上させてガイドする非接触式の
    リフトベアリングを設け、前記Xスライダを前記Yスラ
    イダの第2案内面に沿って移動自在に支持するために、
    第2案内面とXスライダの間に、第2案内面からXスラ
    イダを一定量だけ浮上させてガイドする非接触式のガイ
    ドベアリングを設けたことを特徴とするX−Yステージ
    装置。
  7. 【請求項7】請求項6において、 前記第2案内面からXスライダを一定量だけ浮上させて
    ガイドする非接触式のガイドベアリングが、前記第2案
    内面とXスライダとのギャップにガスを吹き込んでXス
    ライダに浮上力を与えるガスベアリングによって構成さ
    れており、該ガスベアリングと組み合わせて、前記第2
    案内面とXスライダとの間に前記浮上力に対抗するプリ
    ロードとして磁気吸引力を発生させる磁力発生手段が設
    けられていることを特徴とするX−Yステージ装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかにおいて、 前記第1Y軸駆動手段及び第2Y軸駆動手段が、それぞ
    れ非接触でYスライダに駆動力を伝達するリニアモータ
    で構成されていることを特徴とするX−Yステージ装
    置。
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