JP2002188374A - 複合サッシの換気框 - Google Patents

複合サッシの換気框

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JP2002188374A JP2000386795A JP2000386795A JP2002188374A JP 2002188374 A JP2002188374 A JP 2002188374A JP 2000386795 A JP2000386795 A JP 2000386795A JP 2000386795 A JP2000386795 A JP 2000386795A JP 2002188374 A JP2002188374 A JP 2002188374A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合サッシの換気機能付き框の外観及び見付
け寸法を通常の框と近いものとして、意匠性に富み、且
つ、通常の框との互換性を備えたものとできる複合サッ
シの換気框を提供すること。 【解決手段】 金属框(20)の室内側に樹脂框(70)を配設
してなり、室内外を連通する空気通路を形成してなる換
気框であって、金属框(20)には内壁部(53)と外壁部(54)
とで挟まれた中空部(21)を形成し、両壁部には長手方向
に連続する多数の内側換気孔(55)及び外側換気孔(56)を
設け、中空部(21)内には空気流量調整用の流量調整板(9
0)をスライド可能に設け、樹脂框(70)には内側換気孔(5
5)に対応する個所に室内側換気孔(73)を設け、金属框(2
0)には室外側長手方向に幅狭スリット状の室外側換気孔
(61)と室外側換気孔と外側換気孔とを上下方向に連通す
る垂直空気通路(62)を形成して構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複合サッシの障子
体を構成し、金属框の室内側に樹脂框を配設してなり、
室内外を連通する空気通路を有する換気框を内蔵するよ
うにした複合サッシの換気框に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラス窓等のサッシ障子体に室内
外の換気を可能とする金属換気框を据付けたものが広く
用いられている。この金属換気框は、室内外を連通する
換気孔を備え、その換気孔を手動操作される可動板で開
閉して、通気量の調整を行なえるようにしたものであ
る。そして、上記金属換気框を上下框の近傍に別途に設
けることなく、換気框自体をサッシの上框内や下框内に
組み込むようにしたものもある。
【0003】このような換気框を備えた金属換気框とし
て、図9及び図10に示すものがある(特開平8-93
348号公報参照)。本例においてサッシ100は、下
框101,上框102と左右の縦框103,104によ
りフレーム106を構成し、このフレーム106にガラ
ス板105を嵌め込んで構成されている。これら框10
1〜104は、アルミ製の押出型材により形成されてい
る。
【0004】この例では上框102を換気框としてい
る。上框102は、図10に示すように、紙面と直交す
る方向に延びる細長い本体110と、この本体110よ
り若干短く形成され本体110の長手方向に延びる流量
調整板120と、流量調整板120を操作する操作つま
み130とからなる換気機構を備えている。
【0005】上記本体110は、2つの型材、内側型材
110a,外側型材110bを組み合わせることにより
構成されている。そして、この両型材110a,110
bの間には、空気溜まり室151および補助空間152
が形成されている。また、内側型材110aの下端部に
は支持部113が外側に向け形成されており、この支持
部113には、ガラス板105の上縁が嵌め込まれてい
る。
【0006】そして、本例では、外側型材110bに
は、下端近傍から斜め下方に室内側に向かって延びる斜
壁118を形成している。この斜壁118の下端は内側
型材110aの支持部113上側に連結されている。
【0007】また、本例では、上記外側型材110aの
下端部は、上記支持部113と距離を開け、幅広帯状の
開口114を設けるように構成されており、この開口1
14から空気が自由に流入するように構成されている。
【0008】そして、上記斜壁118には多数の内側換
気孔118x(室外側換気口)が本体110の長手方向
に等しいピッチで並んで形成されている。また、外側本
体110aの上部には補助空間152に隣接して、多数
の内側換気孔112x(室内側内側換気孔)が、長手方
向に並んで形成されている。外気は、開口114から入
り、内側換気孔118xを経て、空気溜まり室151お
よび補助空間152を通り、内側換気孔112xから室
内に導かれるようになっている。
【0009】また、斜壁118には流量調整板120が
取り付けられている。この流量調整板120は、内側換
気孔118xの開閉を行い、本体110の長手方向に延
びる断面L字形の一対のガイド突起161,162によ
り支持されており、斜壁118の内側換気孔118xと
等ピッチで長手方向に並んで形成された多数の制御孔1
20xを有しており、斜壁118の上面となるスライド
面118aに接している。流量調整板120は、開き位
置と閉じ位置との間で、上框102の長手方向にスライ
ド可能となっている。
【0010】流量調整板120の開き位置では、内側換
気孔118xと制御孔120xとが一致しており、前述
した通路を経て通気が可能な状態である。流量調整板1
20の移動に伴い内側換気孔118xが調整板120に
塞がれていき、やがて閉じ位置に至る。この閉じ位置で
は、内側換気孔118x,制御孔120xが一致せず、
内側換気孔118xは流量調整板120に塞がれて、通
気遮断状態になる。
【0011】この例の他に、室内外の断熱性の確保や結
露の防止、室内側での意匠性の向上を目的として、室内
側露出部分に樹脂製框を備えた複合サッシ障子が近年用
いられている。このような複合サッシとして本件出願人
は次のような提案を行っている(特開平11−1319
28号公報参照)。
【0012】これは、図11に示すように、金属框の室
内側に、断熱性能を備えた樹脂框を配設した框材を框組
みしてなる複合サッシの障子に換気框を備えたものであ
る。
【0013】本例では複合サッシは、上述した例と同様
に上框を換気框を備えた換気框としている。即ち、上框
200は、金属框211と樹脂框220とで構成されて
いる、金属框211は、本体フレーム212と該本体フ
レーム212の室外側開口に装着される室外パネル21
3とで、その内部空間に中空部214を形成するように
して構成されており、その室内側の本体フレーム212
と室外側の室外パネル213の各側面にそれぞれ、横長
手方向に多数連続する換気孔215、216を備えてい
る。ここで、室外パネル213に設けられる換気孔21
6は蚊等の虫が侵入できないような幅寸法の縦長スリッ
ト状の開口であり、これが縦方向に2列並設され、開口
面積を所定のものとしている。
【0014】上記樹脂框220は、上記金属框211の
室内側換気孔215と連通する換気孔222を設けるよ
うにしてある。そして、上記のように構成された換気框
210を装着した障子の室内外の換気は、これら換気孔
215、216、222を通して行われる。
【0015】上記樹脂框220に設ける換気孔222
は、上記室外パネル213の換気孔216の形状に対
し、やや幅広のスリット状孔を上下2段に連続させてな
る。また、この換気孔222に対応する金属框211の
室内側換気孔215は、実質的にこれと同一形状のスリ
ット孔で形成されている。
【0016】上記金属框220の中空部214の内部に
は、空気流通量の調整用のために可動板217を備えて
いる。この可動板217は、その上端を支承部218に
嵌合して、屋内外に回動できるように取り付けられてい
る。また可動板217は、破線で示した垂直位置で室内
側の換気孔215の背面に位置し、該換気孔215を閉
塞するもので、このように換気孔215を可動板217
で閉塞することにより、室内外は空間的に遮断され、換
気框210を通しての通気が行われなくなる。
【0017】また実線で示す位置に可動板217を回動
させることにより、室内側の換気孔222、215と室
外側の換気孔216とは連通し、各換気孔を通しての通
気が可能となる。この場合、流量調整板120の回動量
調整用のことにより、換気体を通しての通気量を制御す
ることができる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし上述した従来の
前者の金属サッシにあっては、室内外の断熱が図れず、
室内に結露が生じるほか、室内に金属製框の表面が露出
してしまい、室内の壁面装飾等との一体性を持たせるこ
とができない。
【0019】また、上記の点を改良した後者の複合サッ
シにおける換気框にあっては、室外側に設けられる換気
孔が縦長のスリット状の開口が上下に2列、横長手方向
に連続して設けられているため、框の他の形状を工夫し
ても、換気孔が目立ってしまい、框のデザインが限られ
てしまい意匠性に乏しいという問題がある。
【0020】また、換気孔を設ける必要性から、更に可
動板を設けるため中空部を縦長に形成する必要性から、
換気框の見付け寸法が大きくなる。このため、換気框を
サッシに使用する場合には、通常のサッシの上框に換え
換気框を取り付けることはできず、そのサッシを換気框
付きのものとして特別に製造しなければならならず煩雑
である。
【0021】更に、一般のサッシと、換気框付きのサッ
シとでは換気框の換気孔が目立つことと、見付け寸法が
異なるという点でデザインの統一性に欠け、サッシの意
匠性が乏しくなるという問題がある。
【0022】本発明は、上記問題点を鑑みてなされたも
ので、複合サッシの換気框の外観及び見付け寸法を通常
の框と近いものとして、意匠性に富み、且つ、通常の框
との互換性を備えたものとできる複合サッシの換気框を
提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するため、請求
項1に記載の本発明は、複合サッシの障子体を構成し、
金属框の室内側に樹脂框を配設してなり室内外を連通す
る空気通路を形成してなる換気框であって、上記金属框
には内壁部と外壁部とで挟まれた中空部を形成し、内壁
部には長手方向に連続する多数の内側換気孔を、また外
側壁部には長手方向に連続する多数の外側換気孔を設け
ると共に、中空部の内部には空気流量調整用の流量調整
板を摺動可能に設け、上記樹脂框には上記内側換気孔に
対応する個所に上記内側換気孔と連通する室内側換気孔
を設け、金属框にはその室外側長手方向に幅狭スリット
状の室外側換気孔を形成すると共に、該室外側換気孔と
上記外側換気孔とを上下方向に連通する垂直空気通路を
形成したものである。
【0024】請求項2に記載の本発明は、複合サッシの
障子体を構成し、金属框の室内側に樹脂框を配設してな
り室内外を連通する空気通路を形成してなる換気框であ
って、金属框を上框部材及び下框部材で構成し、両框部
材の間には内壁部と外壁部とで挟まれた中空部を形成
し、内壁部には長手方向に連続する多数の内側換気孔
を、また外側壁部には長手方向に連続する多数の外側換
気孔を設けると共に、内壁部には上記内側換気孔に対応
する位置に開口を備え長手方向に摺動可能に設けられ、
その配置位置を変更することにより、内側換気孔の実質
的な空気流通面積を調整できる流量調整板を設け、上記
樹脂框には上記内側換気孔に対応する個所に上記内側換
気孔と連通する室内側換気孔を設け、上記上框部材には
上記外壁部の外側に垂下され、先端が上記下框部材に近
接して配置され、下框部材との間で長手方向にスリット
状の室外側換気孔を形成すると共に、室外側換気孔と上
記外側換気孔とを上下方向に連通する垂直空気通路を形
成する垂下板部を延設したものである。
【0025】請求項3に記載の本発明は、上記請求項1
又は請求項2に記載の複合サッシの換気框において、垂
直空気通路には垂直空気通路内に張り出し、空気の流れ
を乱す突起部を形成したものである。
【0026】請求項4に記載の本発明は、上記請求項
1、請求項2又は請求項3に記載の複合サッシの換気框
において、空気流通量調整用の流量調整板を断熱性を有
するものとして形成したものである。
【0027】請求項5に記載の本発明は、上記請求項
1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の複合サッ
シの換気框において上記樹脂框の室内側換気孔の近傍に
長手方向に連続する中空部を設けたものである。
【0028】[作用]本発明によれば、サッシの室外側
に現れる室外側換気孔は長手方向に伸びる細いスリット
状の孔であるから、それほど目立たず框及びサッシの意
匠性を損なうことはない。また、室外側換気孔を開設す
るために框の見付け寸法が大きくならないし、また、流
量調整板は長手方向に摺動するものとして設けられるか
ら、その配置に上下方向に寸法を取らない。したがって
框の見付け寸法を大きくする必要がない。このため、通
常の框と同様の寸法、同様の意匠とすることができ、互
換性に優れたものとすることができる。
【0029】更に、室外側換気孔から外側換気孔にいた
る垂直空気通路は上下方向に設けられているから、虫や
雨水が内部に浸入しにくいものとできる。
【0030】更に請求項3に記載の発明によれば、この
垂直空気通路に突起部を設けているので、空気流路が屈
曲させられ、空気流が乱れるため虫や雨水の浸入をより
確実に防止することができる。
【0031】また、請求項4に記載の発明によれば、サ
ッシの断熱性が良好なものとなる。そして、請求項5に
記載の発明のように樹脂框の室内側換気孔の近傍に長手
方向に連続する中空部を設けると、サッシの断熱性が更
に向上する他、樹脂框の強度が高まる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
複合サッシの換気框について図面を参照して詳細に説明
する。本発明の換気框の取り付け対象となるサッシ障子
は、その形態によって、テラス障子や窓障子等と呼ばれ
るものであり、本実施形態においては特にテラス障子に
取り付ける場合について説明する。
【0033】なお、本発明の換気は、本実施形態に示す
サッシ障子以外のどのようなサッシ障子に対しても取り
付けられてよいものであり、また引き違い式のサッシ障
子においては、一方だけでなく両方のサッシ障子に取り
付けられてもよく、また引き違いに限らず開き窓に用い
てもよい。
【0034】図1は本発明の実施の形態に係る換気框1
0をテラス障子の上框に取り付けた状態の縦断面図を示
している。また、図2は図1の要部拡大図、図3は換気
框10の框部材だけを示す要部断面図である。なお、本
実施形態においては、換気框を上框に取り付けた例を示
してあるが、これに限らず一つの障子の中で下框や縦框
等のいずれに取り付けてもよい。
【0035】本例のテラス障子は、室内外の出入りを可
能とする引き違い障子であり、図1に示すように、障子
Aは、上框1、下框2及び左右の縦框3で框組みした障
子体内にガラス体4を嵌めこんで形成されている。そし
て、この障子Aを上下枠6、7及び縦枠8で枠組みされ
た枠体B内に取り付けてある。本例では換気框10は、
このテラス障子の上框1として設けられる。
【0036】これらのテラス障子Aの各框部材1,2,
3は、アルミの押出し型材により成形された金属框材
と、この金属框材の室内側に接合された樹脂框材とで形
成され、金属樹脂複合材で框部材を形成することによ
り、断熱性と意匠性の向上が図られている。
【0037】本例において換気框10は、図2及び図3
に示すように室外側に設けらる金属框20と、この金属
框の室内側に配設される樹脂框70とで構成される。そ
してこの換気框10には、これら框材20,70によっ
てその上部には上部受け部11が下部には下部受け部1
2が、それぞれ断面形状が凹溝となるように形成されて
なる。
【0038】上記金属框20は、上框部材30とこの上
框部材30の下部に接合される下框部材50とから構成
され、その内部に上壁部、下壁部、外壁部及び内壁部で
囲まれた中空部21を形成するようにして構成されてい
る。
【0039】上框部材30は、その断面形状において、
上下方向に伸びる縦板部31とこの縦板部31から室内
側に延びる横板部32とから構成されている。
【0040】また、下框部材50は、その断面形状にお
いて、上記下部受け部12を構成する垂下板部51と、
この垂下板部51の上端から室内側に延びる延設板部5
2と、この延設板部52の室外側及び室内側に立設され
る内側立設板部53及び外側立設板部54から構成され
ている。
【0041】ここで、上記上框部材30の縦板部31は
その上部において上記上部受け部11を形成し、また、
横板部32は上記中空部21の上壁部を形成している。
【0042】そして、上記下框部材50の垂下板部51
は上記下部受け部12を形成し、延設板部52は上記中
空部21の下壁部を形成し、また下框部材50の内側立
設板部53は中空部21の内壁部を形成し、外側立設板
部54は外壁部を形成している。
【0043】本例では中空部21の内壁部を形成する上
記内側立設板部53には、図5に示すように略方形状の
内側換気孔55を横長手方向に連続して開設している。
【0044】また、外壁部を形成する上記外側立設板部
54には、図6に示すように、略長円形の外側換気孔5
6を横長にして横長手方向に連続して開設している。
【0045】更に、上記上框部材30の下部は、下框部
材50の外側立設板部(中空部の外壁部)の外側に垂下
される垂下板部33とし、下框部材50の垂下板部51
と略面一となるよう形成されていると共に、垂下板部3
3の先端が上記下框部材50に近接して配置され、下框
部材50のとの間で長手方向に狭いスリット状の室外側
換気孔61を形成している。室外側換気孔61の間隙寸
法は1〜4mm、好ましくは2〜3mmがよい。
【0046】また、この垂下板部33は下框部材50の
外側立設板部54との間に室外側換気孔61と上記外側
換気孔56とを上下方向に連通する垂直空気通路62を
形成している。
【0047】本例では、この垂直空気通路62を構成す
る上框部材30の垂下板部33の内側と、下框部材50
の外側立設板部54の外側に垂直空気通路62内に張り
出し長手方向に延設される突起部63,64をそれぞれ
形成し、垂直空気通路62の流路を屈曲したものとし
て、空気流を乱すものとしている。
【0048】なお上記上框部材30と、下框部材50と
は、それぞれ係合突起34,35、57,58を設け、
両框部材30,50を長手方向から互いに差し込んで係
合突起34,35、57,58を係合させることによ
り、密接に接合できるものとしている。
【0049】なお、これらの金属框は上記例のように2
つに分割して形成することなく一体に形成してもよい。
【0050】上記樹脂框70は、その断面形状におい
て、鉛直方向に配置される縦板部71と、この縦板部7
1から外側方向に延設される延設板部72とから一体に
構成されている。
【0051】縦板部71には図2乃至図4に示すよう
に、上記内側換気孔55に連通して所定の空間部23を
介して室内側換気孔73が開設されている。また、この
縦板部71の上部板部75は上記上部受け部11を形成
し、下部板部76は上記下部受け部12を形成する。
【0052】上記樹脂框70に設ける室内側換気孔73
は、図4に示すように、略正方形状の孔であり、上下2
段、長手方向に規則的に連続して開設されている。
【0053】また、上記樹脂框70の縦板部71の上部
板部75には、2段に連設した中空部74,74を横長
手方向に設けて、断熱性の向上を図ると共に、樹脂框7
0の強度を補強してある。
【0054】そして、上記樹脂框70の縦板部71及び
延設板部72には、上記上框部材30に設けた係合突起
36、および下框部材50に設けた係合凹部59に係合
する係合部77,78を設けて、樹脂框70を金属框2
0に対し長手方向から差し込み、接合するものとしてい
る。
【0055】上記した金属框20は、前記したようにア
ルミの押出し型材にて成型される。また、上記樹脂框7
0は塩化ビニルやアクリル樹脂等から成型されるもの
で、周囲の壁装飾材に適応させた樹脂材を用いることが
でき、更に、これらの樹脂材には、木材粉等を混入させ
て外観上あたかも木材で形成されているかのように見せ
ることができる。
【0056】上記金属框20の中空部21の内部には、
空気流通量の調整用のために流量調整板90を備えてい
る。この流量調整板90は、細長い板状の樹脂製部材
で、下框部材50の内側立設板部の外側に長手方向に延
びる一対のガイド突起65,66により支持されてお
り、内側立設板部53に開設された内側換気孔55と等
ピッチで長手方向に並んで形成された多数の制御孔91
を開設してなる。この流量調整板90は、開き位置と閉
じ位置との間で、框長手方向にスライド可能に配置され
る。
【0057】流量調整板90の開き位置では、図5
(2)示したように、内側換気孔55と制御孔91とが
一致しており、前述した通路を経て通気が可能な状態で
ある。流量調整板90の移動に伴い内側換気孔が流量調
整板90に塞がれていき、やがて閉じ位置に至る。この
閉じ位置では、図5(3)に示したように、内側換気孔
55と制御孔91とが一致せず、内側換気孔55は流量
調整板90に塞がれて、通気遮断状態になる。
【0058】本例では、図8(1)、(2)に示すよう
に、換気框10を構成する樹脂框70の室内側面には、
上記流量調整板90を動作させる操作杆95が備えられ
ている。操作杆95は流量調整板90に取付片96を介
して金属框20内で連結され、操作杆95を左右にスラ
イドすることによって、流量調整板90を開位置から閉
位置までスライドさせることができる。
【0059】次に、図2に示すように、この換気框10
の上面部及び下面部には、それぞれその横長手方向に沿
って連続する凹部形状をした上部受け部11と下部受け
部12が形成されている。この上部受け部11には上枠
6の枠部材6aが連係され、また下部受け部12にはガ
ラス体4がシール材5を介して取り付けられる。
【0060】上記上部受け部11の内縁部には、タイト
材11aが設けられ、上枠6の枠部材6a(樹脂材にて
形成)と気密性を向上させるようにしてある。
【0061】換気框10の長手方向両端には、必要によ
り樹脂製のキャップを備えることができる。このキャッ
プは、一側部に段状の嵌合凸部を有し、これを換気框両
側部の開口内に挿入して嵌合させると共に、ネジ等によ
って換気框のネジ受け部に固定される。このキャップに
よって、上框1の側面からの通気漏れを防止することが
できる。
【0062】なお、上記キャップを用いることなく、換
気框即ち上框の側面に直接縦框を当接させることも勿論
できる。
【0063】次に、本発明に係る換気框10をテラス障
子に取り付ける場合について説明する。本例では、ま
ず、流量調整板90を下框部材50の長手方向から下框
部材50に形成されたガイド突起65,66間にスライ
ド装着させ、次に上框部材30と下框部材50とを係合
突起34,35、57,58を組み合わせて金属框20
を組み立て、そして、組み立てた金属框20と樹脂框7
0とを係合突起36、係合部77,78および係合凹部
59を長手方向にスライド装着させて接合させる。次
に、その両端面部に必要によりキャップを取り付ける。
一方、ガラス体4の上端部はシール材5を介して、換気
框10の下部受け部12に装着・保持される。
【0064】また、換気框10を窓障子の下框2に取り
付ける場合については、上記した図1、2の実施例の上
受部11と下受部12とを上下反転させる構造とすれば
よい。
【0065】すなわち、換気框10は下框2として配置
されるもので、下部受け部12は下枠7の枠部材が連係
されるように形成させ、且つ、ガラス体4の下端はシー
ル材5を介して、上部受け部11に装着・保持されるよ
うに構成される。
【0066】また一方、換気框10を窓障子の縦框3と
する場合については、横長形状に形成した上記した図
1、2の実施例を、実質的に縦長形状となるように起立
させて使用すればよい。
【0067】以上、本発明の換気体及びその取り付け構
造の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施
例に限定されず、特許請求の範囲の記載に基づいて種々
の改良、変更が可能である。
【0068】
【発明の効果】上記したように請求項1及び請求項2に
記載の発明によれば、サッシの室外側に現れる室外側換
気孔は長手方向に伸びる細いスリット状の孔としたか
ら、室外換気孔はそれほど目立たず框及びサッシの意匠
性を損なうことはない。また、室外側換気孔を開設する
ために框の見付け寸法が大きくならないし、また、流量
調整板は長手方向に摺動するものとして設けられるか
ら、その配置に上下方向に寸法を取らない。したがって
框の見付け寸法を大きくする必要がない。このため、通
常の框と同様の寸法、同様の意匠とすることができ、互
換性に優れたものとすることができる。また、室外側換
気孔から外側換気孔にいたる垂直空気通路は上下方向に
設けられているから、虫や雨水が内部に浸入しにくいも
のとできる。
【0069】また、請求項3に記載の発明によれば、垂
直空気通路に突起部を設けているので、空気流路が屈曲
させられ、空気流が乱れるため、虫や雨水の浸入をより
確実に防止することができるという効果がある。
【0070】更に、請求項4記載の本発明によれば、金
属框の中間部に設けた空気流通量調整用の可動板を断熱
性の材質としたことから、多数の通孔を形成して断熱性
能が低下しがちな換気孔部において、その断熱性能の低
下を押さえて断熱性の向上を図ることができる効果があ
る。
【0071】そして、請求項5に記載の発明によれば、
樹脂框の室内側換気孔の近傍に長手方向に連続する中空
部を設けるようにしたから、サッシの断熱性が更に向上
する他、樹脂框の強度が高まるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の換気框をテラス障子の上框に取り付け
た一実施形態の縦断面図である。
【図2】図1に示した換気框の要部拡大図である。
【図3】図1に示した換気框の空気の流れを示す框の断
面図である。
【図4】図1に示した換気框を構成する樹脂框を示す図
であり、(1)は樹脂框の端面図、(2)は(1)中の
ii方向からの矢視図である。
【図5】図1に示した換気框を構成する下部框部材と流
量調整板の作動の位置関係を示す図であり、(1)は框
の端面図、(2)は(1)をii方向から見た流量調整板
の開口と金属框の内側通気孔とが一致した開き状態を示
す図、(3)は(1)をii方向から見た流量調整板の開
口と金属框の内側通気孔とがずれた閉め状態を示す図で
ある。
【図6】図1に示した換気框を構成する下部框部材を示
す図であり、(1)は端面図、(2)は(1)中のii方
向からの矢視図である。
【図7】図1に示した換気框を構成する上框部材を示す
図であり、(1)は端面図、(2)は(1)中のii方向
からの矢視図である。
【図8】図1に示した換気框の樹脂框と流量調整板との
配置を示す図であり、(1)は框の端面図、(2)は
(1)中のii方向からの矢視図である。
【図9】従来のサッシの換気框が適用されるサッシを示
す正面図である。
【図10】従来のサッシの換気框を示す図9中のX−X
線に相当する断面図である。
【図11】従来の複合サッシの換気框を示す図9中のX
−X線に相当する断面図である。
【符号の説明】
1 上框 2 下框 3 縦框 4 ガラス体 5 シール材 6 上枠 7 下枠 8 縦枠 10 換気框 11a タイト材 11 上受け部 12 下受け部 20 金属框 21 中空部 23 空間部 30 上框部材 31 縦壁部 32 横板部 33 垂下板部 34 係合突起 35 係合突起 36 係合突起 50 下框部材 51 垂下板部 52 延設板部 53 内側立設板部 54 外側立設板部 55 内側換気孔 56 外側換気孔 57 係合突起 58 係合突起 59 係合凹部 61 室外側換気孔 62 垂直空気通路 63 突起部 64 突起部 65 ガイド突起 66 ガイド突起 70 樹脂框 71 縦板部 72 延設板部 73 室内側換気孔 74 中空部 75 上部板部 76 下部板部 77 係合部 78 係合部 90 流量調整板 91 制御孔 95 操作杆

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複合サッシの障子体を構成し、金属框の
    室内側に樹脂框を配設してなり室内外を連通する空気通
    路を形成してなる換気框であって、 上記金属框には内壁部と外壁部とで挟まれた中空部を形
    成し、内壁部には長手方向に連続する多数の内側換気孔
    を、また外側壁部には長手方向に連続する多数の外側換
    気孔を設けると共に、 中空部の内部には空気流量調整用の流量調整板を摺動可
    能に設け、 上記樹脂框には上記内側換気孔に対応する個所に上記内
    側換気孔と連通する室内側換気孔を設け、金属框にはそ
    の室外側長手方向に幅狭スリット状の室外側換気孔を形
    成すると共に、該室外側換気孔と上記外側換気孔とを上
    下方向に連通する垂直空気通路を形成した複合サッシの
    換気框。
  2. 【請求項2】 複合サッシの障子体を構成し、金属框の
    室内側に樹脂框を配設してなり室内外を連通する空気通
    路を形成してなる換気框であって、 金属框を上框部材及び下框部材で構成し、両框部材の間
    には内壁部と外壁部とで挟まれた中空部を形成し、内壁
    部には長手方向に連続する多数の内側換気孔を、また外
    側壁部には長手方向に連続する多数の外側換気孔を設け
    ると共に、 内壁部には上記内側換気孔に対応する位置に開口を備え
    長手方向に摺動可能に設けられ、その配置位置を変更す
    ることにより、内側換気孔の実質的な空気流通面積を調
    整できる流量調整板を設け、 上記樹脂框には上記内側換気孔に対応する個所に上記内
    側換気孔と連通する室内側換気孔を設け、 上記上框部材には上記外壁部の外側に垂下され、先端が
    上記下框部材に近接して配置され、下框部材との間で長
    手方向にスリット状の室外側換気孔を形成すると共に、
    室外側換気孔と上記外側換気孔とを上下方向に連通する
    垂直空気通路を形成する垂下板部を延設した複合サッシ
    の換気框。
  3. 【請求項3】 上記垂直空気通路には垂直空気通路内に
    張り出し、空気の流れを乱す突起部を形成した請求項1
    又は請求項2に記載の複合サッシの換気框。
  4. 【請求項4】 上記空気流通量調整用の流量調整板を断
    熱性を有するものとして形成した請求項1、請求項2、
    又は請求項3に記載の複合サッシの換気框。
  5. 【請求項5】 上記樹脂框の室内側換気孔の近傍に長手
    方向に連続する中空部を設けた請求項1、請求項2、請
    求項3又は請求項4に記載の複合サッシの換気框。
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