JP2002188358A - クォーターウインドレギュレータ - Google Patents

クォーターウインドレギュレータ

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JP2002188358A JP2000385844A JP2000385844A JP2002188358A JP 2002188358 A JP2002188358 A JP 2002188358A JP 2000385844 A JP2000385844 A JP 2000385844A JP 2000385844 A JP2000385844 A JP 2000385844A JP 2002188358 A JP2002188358 A JP 2002188358A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 余分なスペースが不要で、しかも部品代およ
び組み付け工数を大幅に削減しうるクォーターウインド
レギュレータを提供する。 【解決手段】 位置によって間隔が変化するように並列
的に配置される2本のガイドレール11、12と、それ
らのガイドレールによってそれぞれ案内される、等間隔
に保持された2個のローラ33、34と、それらのロー
ラによって支持されるキャリアプレート15と、そのキ
ャリアプレートを往復駆動するケーブルユニットUとを
備えているウインドレギュレータ10。キャリアプレー
ト15は、その裏側でローラ33、34の下方側に、キ
ャリアプレート15が窓を閉じる側に移動したときに、
ガイドレール11の表面と摺接するスライドピース42
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の後部座席の
窓などに用いられるクォータウインドを開閉駆動するた
めのクォータウインドレギュレータに関する。
【0002】
【従来の技術】サッシュレスタイプのクォータウインド
用のガラスを全開させようとする場合、ガラスとタイヤ
ハウスの干渉を防ぐため、ガラスの下降に伴って次第に
角度を変化させるように、ガラスを回転させる軌跡をと
ることがほとんどである。その場合、互いの間隔が変化
するように並列的に配置される2本のガイドレールと、
それらに案内されるガイドローラと、それらのガイドロ
ーラで支持されるキャリアプレートが必要になる。さら
に車幅方向にある程度の剛性が必要であることから、図
9に示すような3本のガイドレール101を用いる構
造、あるいは2本のガイドレール101に1本のサブガ
イドレール102を加える構造がとられている。それら
の場合、ガラス103は3点で支持されるので、車幅方
向の剛性が高くなる。なお図9の符号104はキャリア
プレートであり、符号105はタイヤハウスである。
【0003】また、図10に示すような、2本ガイドレ
ール101のほかに、ドアパネルにガラス103と摺接
するスタビライザ106を取り付けて、ガラス103の
車幅方向の剛性を高める方法も知られている。この場
合、スタビライザ106は常時ガラス103と摺接する
必要はなく、ガラス103が上昇して窓を閉じるときに
当接するか、あるいはその近辺で摺接するようにすれば
よい。
【0004】他方、クォーターウインドでなく、通常の
窓ガラスの昇降をガイドする昇降ガイド装置として、3
本ガイドレールとスタビライザとを組み合わせたものが
知られている(実開平4−11886号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9の3本ガイドレー
ルのタイプのウインドレギュレータは、3本目のガイド
レール101、102を設けるためのスペースが必要
で、とくに小面積のクォーターウインドの場合は、ボデ
ィ内に設けるのがスペース的に困難で、部品コストおよ
び組み付け工数が高くなる。他方、図10のスタビライ
ザー106を用いるウインドレギュレータは、スペース
的には楽になるが、スタビライーザー106と2本のガ
イドレール101のドアパネルへの取り付け精度を高く
する必要があり、取り付け調整作業が煩雑である。本発
明は、余分なスペースが不要で、しかも部品代および組
み付け工数を大幅に削減しうるクォーターウインドレギ
ュレータを提供することを技術課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のクォーターウイ
ンドレギュレータは、位置によって間隔が変化するよう
に並列的に配置される2本のガイドレールと、それらの
ガイドレールによってそれぞれ案内される、等間隔に保
持された2個の移動要素と、それらの移動要素によって
支持されるキャリアプレートと、そのキャリアプレート
を往復駆動するケーブルユニットとを備え、前記キャリ
アプレートの裏側で移動要素の下方側に、少なくともキ
ャリアプレートが窓を開放する方向に移動したときに、
ガイドレールの表面と摺接するスライドピースを備えて
いることを特徴としている。このようなウインドレギュ
レータでは、前記ガイドレールが金属製であり、前記キ
ャリアプレートが金属製のプレートと、そのプレートの
裏面側に嵌合係止されている合成樹脂製のスライドピー
スとを備えているものが好ましい。
【0007】
【作用および発明の効果】前記のように構成されるクォ
ーターウインドレギュレータでは、ケーブルユニットが
駆動されて、キャリアプレートが上昇側に駆動される
と、ガラスが上昇する。そのとき、各移動要素が対応す
るガイドレールで案内されており、ガイドレール同士の
間隔が変化するので、ガラスはその面内でいくらか回転
しながら上昇する。その状態ではキャリアはほぼ2点支
持であるが、ガラスは、窓枠のシール材によって内側か
ら所定のシール圧で支持されている。そしてガラスが上
昇端近辺に達すると、スライドピースがガイドレールの
表面と摺接する。そのため、ガラスの上端側を外向きに
浮かせようとする外力に対しては、スライドピースとガ
イドレールの当接により支持される。また、内向きへの
外力に対しては、シール材が抵抗する。そのため、車幅
方向の剛性が高い。
【0008】そしてこのクォーターウインドレギュレー
タでは、3本目のガイドレールやサブガイドが不要であ
り、また、スタビライザーの機構も不要であるので、取
り付けスペースおよび窓ガラスの運動スペースが小さく
て済み、部品点数および組立工数が少なくて済む。さら
にガイドレールが金属製の場合は、スライドピースを合
成樹脂製とする場合は、摺動がスムーズである。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
のクォータウインドレギュレータ(以下、単にウインド
レギュレータという)の実施の形態を説明する。図1は
本発明のウインドレギュレータの一実施形態を示す正面
図、図2はそのウインドレギュレータに用いられている
キャリアプレートの正面図、図3および図4はそれぞれ
図2のIII-III 線断面図およびIV-IV 線断面図、図5は
本発明に関わるスライドピースの一実施形態をキャリア
プレートの一部と共に示す斜視図、図6は図5のスライ
ドピースの取り付けた状態を示す一部断面側面図、図7
および図8はそれぞれ図1のウインドレギュレータの作
動状態を示す概略正面図および概略側面図である。
【0010】図1に示すウインドレギュレータ10は、
自動車に取り付けたとき、その内部側から見た状態で示
している。このウインドレギュレータ10は、2本のガ
イドレール11、12と、それらを一体に結合して自動
車のドアパネルに取り付けるための上下のブラケット1
3、14と、ガイドレール11、12によって案内され
て昇降するキャリアプレート15と、そのキャリアプレ
ート15を昇降駆動するためのケーブルユニットUとを
備えている。
【0011】ケーブルユニットUは、一般的なケーブル
駆動式のウインドレギュレータに用いられているものと
ほぼ同じであり、モータMで駆動されるケーブル巻き取
り用のドラムを備えた駆動機構16と、その駆動機構と
上側のブラケット13とを連結する第1導管17と、駆
動機構と下側のブラケット14とを連結する第2導管1
8と、駆動機構16とキャリアプレート15との間で動
力を伝達するケーブル19、20とを備えている。一方
のケーブル19は、一端がキャリアプレート15の係止
部21に係止され、上向きに延びてプーリ22によって
方向転換され、第1導管17内を通って駆動機構16ま
で案内され、他端が駆動機構のドラムに巻き付けられて
係止されている上昇用のケーブルである。他方のケーブ
ル20は、一端がキャリアプレート15の係止部21に
係止されて下向きに延び、ガイド23によって方向転換
され、第2導管18内を通って駆動機構16まで案内さ
れ、他端が駆動機構のドラムに巻き付けられて係止され
ている下降用のケーブルである。導管17、18は引き
コントロールケーブル用の導管が好適に用いられ、ケー
ブル19、20には、引きコントロールケーブルの内索
が好適に用いられる。
【0012】前記プーリ22は上側のブラケット13に
回転自在に取り付けられ、周囲にケーブルが係合される
ガイド溝を備えた従来公知のものである。ガイド23は
円弧状の形態を有し、ケーブルを係合するガイド溝を備
えた従来公知のものである。駆動機構16は、モータM
と、減速機と、その減速機の出力側に設けられる、前述
のドラムとを備えており、さらに導管17、18の端部
を保持する保持部24を備えている。保持部には、導管
の端部に固着されたホルダー25が軸方向移動時材に収
容され、かつ、ホルダー25を常時外向きに付勢するバ
ネ26が設けられている。
【0013】前記ガイドレール11、12は、それぞれ
断面C字状(図6参照)に折り曲げられた金属板で構成
されており、斜め方向に互いに並列的に配置されてい
る。上側の第1ガイドレール11は、その下側では下向
きに大きく湾曲している。また、下側の第2ガイドレー
ル12も、その下側ではいくらか下向きに湾曲してい
る。そのため第1ガイドレールと下側の第2ガイドレー
ルの間隔は、上側では広く、下に行くに従って狭くなっ
ている。さらに両方のガイドレール11、12は、ウイ
ンドレギュレータで昇降させる窓ガラス(以下、単にガ
ラスという)が外側に向かって凸となるように湾曲して
いるのに伴って、たとえば図8に示すように三次元的に
外側に凸に湾曲している。
【0014】上側のブラケット13は、ガイドレール1
1、12の上端近辺に、ピンで位置決めした上で、スポ
ット溶接などで固定されている。同様に下側のブラケッ
ト14も、ピンで位置決めした上で、スポット溶接など
で固定している。各ブラケット13、14には、導管1
7、18の端部を固定するための導管固定部を備えてお
り、さらにドアパネルに固定するためのナットピース2
7がスポット溶接などで固着されている。ブラケット1
3、14は、ガイドレール11、12の端部を固定する
ための平坦部や、ドアパネルに取り付けるための平坦部
が形成されており、そのため、金属板で立体的にプレス
成形することにより製造される。さらにブラケット1
3、14の周囲には強度保持のためのリブが形成される
と共に、重量を軽減するための抜き穴が部分的に形成さ
れている。
【0015】図2に示すように、キャリアプレート15
は、金属板をプレス成形したベース31と、そのベース
に対して回転自在に取り付けられる上下一対ローラ3
3、34とを備えている。各ローラ33、34は、図3
に示すように、シャフト35によってベース31に取り
付けられている。さらにベース31には、ガラスを固定
するための3個所の平坦部36が設けられ、それらの平
坦部36には、ガラスを取り付けるための角形の孔37
が形成されている。なお平坦部36はローラ33、34
が突出する側と反対側、すなわち図3の右側に突出して
いる。
【0016】さらにベース31の中央部には、図4に示
すような、ケーブル係止用の金属製の係止部21が固着
されている。係止部21は、ケーブル19、20の端部
に固着したケーブルエンドを係止する空所39および溝
40を備えた従来公知のものと実質的に同じものであ
る。係止部21は、ベース31に形成した小孔にピン4
1を挿入して、そのピンの端部をカシメたり、熱変形さ
せたりすることにより、ベース31に取り付けられる。
【0017】このキャリアプレート15の特徴は、右側
の側縁に沿って取り付けられたスライドピース42であ
る。このスライドピース42は、図5に示すように、ほ
ぼ直方体の形態の本体43を有する。本体43の上面側
には、平坦な摺接面44と、その摺接面と連続する傾斜
面45と、その傾斜面と連続する下側平坦面46とが形
成されている。そして本体43の下面側の端部近辺に
は、下向きに突出する2本の係止ピン47が設けられて
おり、下面側の中央部には、位置決め用の嵌合突起48
が設けられている。なお、係止ピン47が突設されてい
る本体43の下面側の端部近辺は、係止ピン47を長く
してその弾力的な変形を容易にするため、段部49が形
成されている。
【0018】係止ピン47の根元部50は外側が円柱面
となるように配置される半円柱の形態を有し、その上部
に半円錘状の係合部51が設けられている。係合部51
の下端の半径と根元部50の変形よりもいくらか大き
く、それによりベース31の係合孔54の内縁と係合す
ることができる。係合部51の上部には、係合孔54と
摺接してガイドするための半円柱状の先端案内部52が
設けられている。なお、係合部51の側面は、本体43
の側面43aと平行に切り欠かかれており、それにより
ベース31の係合孔54とスムーズに係合するようにし
ている。
【0019】ベース31には、係止ピン47の係合部5
1と係合するための前述の係合孔54が2個設けられて
いる。そしてその間に、嵌合突起48が嵌合する長円状
の嵌合孔55が開口している。嵌合突起48の上端の周
囲には、嵌合を容易にするため、テーパー面が形成され
ている。
【0020】上記のように構成されるスライドピース4
2は、嵌合突起48を嵌合孔55のに挿入し、両端の係
止ピン47のテーパー状の係合部51を係合孔54の外
側の内周縁に当接させて弾力的に内向きに撓めながら嵌
合孔54に挿入すると、係合部51がベース31の係合
孔54を通り抜けたときに係止ピン47の先端側がその
弾力性で外向きに戻る。それにより図6に示すように、
係合部51が係合孔54の周囲と係合し、スライドピー
ス42がベース31に固定される。
【0021】なお、このスライドピース42も、前記ケ
ーブル用の係止部21と同様な方法あるいはボルトなど
でベース31にしっかりと固着してもよい。しかし後述
するようにスライドピース42にはベース31から抜き
取る方向の力が加わらず、ベース側に押圧する力しか加
わらないので、このような係止構造で充分である。
【0022】上記のように構成されるキャリアプレート
15は、図1に示すように、2個のローラ33、34を
ガイドレール11、12に挿入して、係止部21に2本
のケーブル19、20のケーブルエンドを係止すること
により、ガイドレール11、12に取り付けられる。そ
のときスライドピース42は、上側の第1ガイドレール
11と対応する状態となり、ガラスが上昇したときは第
1ガイドレール11の表面と当接するようになる(図6
参照)。
【0023】つぎに図1、図7および図8を参照して、
上記のように構成されるウインドレギュレータ10の作
用を説明する。まず、図1を参照して、キャリアプレー
ト15の昇降作用を説明する。駆動機構17のモータM
が一方向に回転すると、ドラムが一方向に回転し、たと
えば上昇用のケーブル19を巻き取り、下降用のケーブ
ル20を送り出す。それによりケーブル19、20によ
り構成される閉ループが一方向に循環し、上昇用のケー
ブル19がキャリアプレート15を引き上げるると共
に、下降用のケーブル20はキャリアプレートによって
引き上げられる。それによりキャリアプレート15は、
ローラ33、34がガイドレール11、12内を転動す
るため、ガイドレール11、12によって案内されなが
ら上昇する。モータMが逆方向に回転すると、下降用の
ケーブル20はドラムに巻き取られ、キャリアプレート
15を引き下ろす。そのとき上昇用のケーブル19はド
ラムから送り出され、キャリアプレート15によって引
き上げられる。
【0024】ところが2本のガイドレール11、12
は、下側では間隔が狭いので、2個のローラ33、34
は縦方向に並ぼうとする。それによりキャリアプレート
15およびそれに取り付けられているガラス60は、実
線Iのように、タイヤハウスと干渉しないほぼ水平状態
の角度を呈している。そのとき、スライドピース42は
第1ガイドレール11から離れた位置にあり、当接して
いない。そのため、スライドピース42の摺動による抵
抗がなく、昇降操作がスムーズである。そしてキャリア
プレート15が上昇していくと、2本のガイドレール1
1、12の間隔が拡がるため、ローラ33、34同士は
互いにいくらか横方向に並ぶように強制的に案内され
る。それにより、キャリアプレート15およびガラス6
0は、破線IIおよび想像線III に示すように、窓の開口
部の形状に合致するように次第に斜めに傾いていく。そ
してその途中で、スライドピース42が第1ガイドレー
ル11に近づき、最初に低い下側平坦面46が第1ガイ
ドレール11と係合する。
【0025】ついで傾斜面が第1ガイドレール11の表
面と係合し、キャリアプレート11がガイドレール1
1、12の上端近辺に達すると、スライドピース42の
摺接面44が第1ガイドレール11の表面に乗り上げ、
締め切り位置では、図6に示すように、第1ガイドレー
ル11の表面とキャリアプレート15のベース31の間
にスライドピース42がしっかりと介在することにな
る。
【0026】この状態では、図8に示すように、走行中
の風圧などにより、ガラス60に外向きに引き出そうと
する外力(矢印P)が加わっても、スライドピース42
が第1ガイドレール11の表面に当接する。そのため、
その外力に充分に耐えうる剛性が確保される。なお、上
記の支持構造では、ガラス60の上端を矢印Pと反対側
に押し込む力が加わったときは、スライドピース42が
第1ガイドレール11から浮き上がろうとするため、剛
性が充分でない。しかし一般にガラス60はシール材に
より内側から支えられており、組み付け時にはあらかじ
めシール材で外向きに弾力的に付勢された状態となって
いる。そのため、全体としてガラスの支持の剛性は充分
に高い。
【0027】キャリアプレート15が下降していくとき
は、上記と逆に最初はスライドピース42が第1ガイド
レール11と摺接しており、途中からは第1ガイドレー
ル11から離れていく。このように、このウインドレギ
ュレータの実施形態では、キャリアプレートが上端近辺
にきたときだけスライドピースが第1ガイドレールと摺
接して支持剛性が高くなる。そして中間位置あるいは下
端近辺ではスライドピース42が第1ガイドレール11
と摺接しないので、キャリアプレート15の昇降動作が
スムーズである。
【0028】また上記のようにキャリアプレート15の
一部にスライドピース42を設けるだけであるので、3
本のガイドレールを用いる従来例(図9参照)、あるい
はスタビライザーを用いる従来例(図10参照)のよう
な、大きいスペースが不要で、しかも部品点数が少な
く、組立工数が少ない。
【0029】前記実施形態では、スライドピース42は
キャリアプレート15が上昇端の近辺に来たときに第1
ガイドレール11と摺接するようにしているが、中間近
辺から、あるいは常時摺接するように構成することもで
きる。またスライドピース42はキャリアプレート15
の側縁近辺に設けているが、いくらか内側でもよい。た
だしできるだけローラ33から離すほうが、剛性を高め
る点で好ましい。またスライドピース42は第1ガイド
レール11と摺接するようにしているが、これはスライ
ドピース42の位置をガラス60の領域の範囲にとどめ
て余分なスペースをとらず、しかもスライドピース42
とローラ33の距離をできるだけ離して剛性を高くする
ためである。したがって余裕があれば、第2ガイドレー
ル12と摺接するスライドピースを設けることもでき
る。
【0030】また前記実施形態ではキャリアプレート1
5にローラ33、34を回転自在に設けているが、回転
しないスライドシューを設けてもよく、両者を併用して
もい。ただしスライドシューとガイドレールの内面との
摺接部は、キャリアプレート15の面内での回転を妨げ
ない程度の点接触とする。さらに前記実施形態では、キ
ャリアプレート15側に合成樹脂製のスライドピース4
2を設けているが、ガイドレール側に合成樹脂製のライ
ナーを設け、キャリアプレート15のベース31の一部
にそのライナーと摺接可能な部分、たとえば突出部を設
けてスライドピースとすることもできる。なお、その場
合はライナーを「スライドピース」ということもでき
る。ライナーはガイドレールの上端近辺のみに設けるの
が好ましく、その場合は下側は傾斜面にするのが好まし
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のウインドレギュレータの一実施形態
を示す正面図である。
【図2】 そのウインドレギュレータに用いられている
キャリアプレートの正面図である。
【図3】 図2のIII-III 線断面図である。
【図4】 図2のIV-IV 線断面図である。
【図5】 本発明に関わるスライドピースの一実施形態
をキャリアプレートの一部と共に示す斜視図である。
【図6】 図5のスライドピースの取り付けた状態を示
す一部断面側面図である。
【図7】 図1のウインドレギュレータの作動状態を示
す概略正面図である。
【図8】 図1のウインドレギュレータの作動状態を示
す概略側面図である。
【図9】 従来のウインドレギュレータの一例を示す概
略正面図である。
【図10】 従来のウインドレギュレータの他の例を示
す概略正面図である。
【符号の説明】
10 ウインドレギュレータ 11 第1ガイドレール 12 第2ガイドレール 13、14 ブラケット 15 キャリアプレート U ケーブルユニット M モータ 16 駆動機構 17、18 導管 19、20 ケーブル 21 係止部 22 プーリ 23 ガイド 24 保持部 25 ホルダー 26 バネ 27 ナットピース 28 ボルト 31 ベース 33、34 ローラ 35 シャフト 36 平坦部 37 角形の孔 39 空所 40 溝 41 ピン 42 スライドピース 43 本体 43a 側面 44 摺接面 45 傾斜面 46 下側平坦面 47 係止ピン 48 嵌合突起 49 段部 50 根元部 51 係合部 52 先端案内部 54 係合孔 55 嵌合孔 60 ガラス P 外力

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置によって間隔が変化するように並列
    的に配置される2本のガイドレールと、それらのガイド
    レールによってそれぞれ案内される、等間隔に保持され
    た2個の移動要素と、それらの移動要素によって支持さ
    れるキャリアプレートと、そのキャリアプレートを往復
    駆動するケーブルユニットとを備え、前記キャリアプレ
    ートの裏側で移動要素の下方側に、少なくともキャリア
    プレートが窓を閉じる方向に移動したときにガイドレー
    ルの表面と摺接するスライドピースを備えている、クォ
    ータウインドレギュレータ。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールが金属製であり、前記
    キャリアプレートが金属製のプレートと、そのプレート
    の裏面側に嵌合係止されている合成樹脂製のスライドピ
    ースとを備えている請求項1記載のクォーターウインド
    レギュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019230882A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 株式会社ハイレックスコーポレーション 対象物移動装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019230882A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 株式会社ハイレックスコーポレーション 対象物移動装置

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