JP2002187883A - 6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドン及びその製法 - Google Patents
6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドン及びその製法Info
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Abstract
用な新規6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4
−ピリミドンを提供することを課題とする。 【解決手段】 本発明の6−(1−フルオロエチル)−
5−ヨード−4−ピリミドンは、次式(1) 【化1】
Description
ば、殺虫剤・殺ダニ剤・殺菌剤などとして有用なアミノ
ピリミジン誘導体(特開平11−302261号公報)
の合成中間体として4−クロル−6−(1−フルオロエ
チル)−5−ヨードピリミジンが用いられている。この
4−クロル−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード
ピリミジンを製造するのに有用である新規な6−(1−
フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドンに関す
るものである。
化合物製造に於いて使用される4−クロル−6−(1−
フルオロエチル)−5−ヨードピリミジンは幾つか知ら
れている(例えば、特願平10−102414号公
報)。しかしながら、この方法は 次式:
悪いことから工業的な方法とは言いがたい。また、本発
明の6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピ
リミドンから4−クロル−6−(1−フルオロエチル)
−5−ヨードピリミジンを製造する方法の開示も認めら
れない。
・農薬の中間体などとして有用な新規な6−(1−フル
オロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドンを提供する
ことである。
題を解決するために検討した結果、新規な6−(1−フ
ルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドンが前記ア
ミノピリミジン誘導体の重要な中間体である4−クロル
−6−(1−フルオロエチル)−5−ヨードピリミジン
の原料となることを見い出し、さらにその製法を確立し
て、本発明を完成した。即ち、本発明は次の通りであ
る。第1の発明は、次式(1):
される6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−
ピリミドンに関するものである。第2の発明は 次式(2):
れる6−(1−フルオロエチル)−4−ピリミドンと 次式(3):
す。)で示されるハロゲン化ヨウ素類とを反応させるこ
とを特徴とする請求項1記載の式(1)に記載6−(1
−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミドンの製
法。
する。前記の化合物(3)で表した置換基は、次の通り
である。Xにおけるハロゲン原子としては塩素原子,臭
素原子を挙げることができるが;塩素原子が好ましい。
本発明の化合物(1)は*で示した不斉炭素原子を含む
ので、これらに由来する個々の光学異性体、ラセミ体、
又はそれらの混合物のいずれも本発明に含まれる。
詳細に述べる。合成法は、化合物(2)と化合物(3)
とを、溶媒中で反応させて化合物(1)を得る方法であ
る。
ないものであれば特に限定されず、例えば、ベンゼン、
トルエン、キシレン、メチルナフタリン、石油エーテ
ル、リグロイン、ヘキサン、クロルベンゼン、ジクロル
ベンゼン、クロロホルム、ジクロルメタン、ジクロルエ
タン、トリクロルエチレンのような塩素化された又はさ
れていない芳香族、脂肪族、脂環式の炭化水素類;テト
ラヒドロフラン、シオキサン、ジエチルエーテルなどの
ようなエーテル類;酢酸、プロピオン酸など脂肪族カル
ボン酸;及び前記溶媒の混合物などを挙げることができ
るが;酢酸など脂肪族カルボン酸が好ましい。
重量%になるようにして使用することができるが;10
〜70重量%が好ましい。反応温度は、特に限定されな
いが、室温から使用する溶媒の沸点以下の温度範囲内で
あり;10〜30℃が好ましい。反応時間は、前記の濃
度、温度によって変化するが;通常2〜8時間である。
原料化合物の使用量は、化合物(2)に対して化合物
(3)が、1.0〜3倍モルであるが;1〜1.1倍モ
ルが好ましい。本発明で用いる化合物(2)は、例え
ば、特開平11−255752号公報に記載の方法に準
じて、次式に示す方法で製造できる。
Org.Syn.Coll.Vol.,2,196(1
953)に記載の方法に準じて、次式に示す方法で製造
できる。
す。) 以上のようにして製造された目的の化合物(1)は、反
応終了後、抽出、濃縮、ロ過などの通常の後処理を行
い、必要に応じて蒸留、再結晶、各種クロマトグラフィ
ーなどの公知の手段で適宣精製することができる。
容易に4−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−
ヨードピリミジンを合成することができる。
よって具体的に説明する。なお、これらは、本発明の範
囲を限定するものではない。
ドンの合成 ヨード(50.8g)を酢酸(500ml)に加え、室
温撹拌下に塩素(15g)を吹き込み調製した1塩化ヨ
ウ素の酢酸溶液を、6−(1−フルオロエチル)−4−
ピリミドン(56.8g)の酢酸(150ml)溶液に
室温撹拌下に滴下し、6時間撹拌した。反応終了後、減
圧下に酢酸を留去し、水(300ml)を加え溶解し、
2N水酸化ナトリウム及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液でpH5に調整する。析出した結晶を濾集し、水洗、
乾燥し、淡黄土色結晶の目的物85gを得た。更に、酢
酸エチル−ヘキサンによる再結晶で精製することによっ
て、無色小針状結晶である目的化合物を76.0g得
た。
97(1H,d−q) 8.29(1H,s)、13.0(1H,bs)
(93.3g)をメタノール(1000ml)に溶解
し、28%ナトリウムメチラート/メタノール溶液(3
65g)とホルムアミジン酢酸塩(98.4g)を順次
加え、40℃で12時間加熱還流した。反応終了後、1
0℃以下に冷却し、濃硫酸(95.1g)と水(85
g)の混合液を添加した。次いで、50℃で30分撹拌
し、不溶物を濾別し、濾液を減圧下に濃縮した。得られ
た残渣をイソプロパノールで再結晶することによって、
無色結晶である目的化合物を58g得た。 m.p.170.0〜171.5℃
ピリミジンの合成 6−(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミ
ドン(53.6g)を酢酸エチル(180ml)に加
え、N,N−ジメチルフォルムアミド(1.5g)を添
加し、70℃に加温撹拌する。次いで、チオニルクロラ
イド(28.6g)を滴下し、3時間撹拌して反応を完
結した。反応混合物冷却後、氷冷水に加え、2N水酸化
ナトリウムでpH4に調整し、酢酸エチル層を分取し、
水洗、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。次いで、減圧下
溶媒を留去し、得られた残渣を減圧蒸留で精製すること
によって、淡黄色液体である目的物を54.6g得た。
08(1H,d−q) 8.70(1H,s)
による4−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−5−
ヨードピリミジンの合成) (1)6−エチル−5−ヨード−4−ピリミドンの合成 ヨード(50.8g)を酢酸(700ml)に加え、塩
素(15g)を吹き込んだ溶液に、6−エチル−4−ピ
リミドン(50g)の酢酸(150ml)溶液を滴下
し、4時間撹拌した。反応終了後、減圧下に酢酸を留去
し、得られた結晶を酢酸エチルによる再結晶で精製する
ことによって、無色結晶である目的化合物を24.8g
得た。
ドピリミジンの合成 6−エチル−5−ヨード−4−ピリミドン(10g)に
オキシ塩化リン(40g)を加え、4時間加熱還流し
た。反応終了後、過剰のオキシ塩化リンを減圧下に留去
し、得られた残渣を氷水中に注加し、トルエンで目的化
合物を抽出した。抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後に溶媒を減圧下で留去した。得られた油状
物をシリカゲルカラム(ワコーゲルC−200,トルエ
ン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製することによっ
て、淡黄色結晶である目的化合物を9.3g得た。
ル)−5−ヨードピリミジンの合成 4−クロロ−6−エチル−5−ヨードピリミジン(5
g)をクロロフォルム(100ml)に溶解し、室温撹
拌下に塩素ガスを吹き込んだ。反応終了後、窒素ガスを
吹き込み過剰の塩素ガスを除去後、減圧下に溶媒を留去
した。得られた油状物をシリカゲルカラム(ワコーゲル
C−200,トルエン:酢酸エチル=20:1溶出)で
精製することによって、淡黄色油状液体である目的化合
物を3.4g得た。
−クロロ−5−ヨードピリミジン(化合物4)の合成 4−クロロ−6−(1−クロロエチル)−5−ヨードピ
リミジン(3.6g)をN,N−ジメチルホルムアミド
(70ml)に溶解し、酢酸カリウム(2.4g)と炭
酸カリウム(0.7g)を加え、約60℃で4時間加熱
撹拌した。反応終了後、反応混合物に水を加え、分離す
る油状物をトルエンで抽出し、水洗後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。次いで、減圧下に溶媒を留去し、得ら
れた残渣をカラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−
200、トルエン:酢酸エチル=10:1溶出)で精製
することによって、無色結晶である目的物を1.0g得
た。
エチル)−5−ヨードピリミジンの合成 4−クロロ−6−(1−アセトキシエチル)−5−ヨー
ドピリミジン(1.0g)をエタノール(20ml)に
溶解し、撹拌下に1N−水酸化ナトリウム水溶液(20
ml)を滴下した。滴下後、更に1時間室温で撹拌し、
反応を完結した。次いで、減圧下溶媒を留去し、酢酸エ
チルで目的化合物を抽出し、水洗、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した後に溶媒を減圧下留去した。得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ト
ルエン:酢酸エチル=20:1溶出)で精製することに
よって、淡黄色油状液体である目的物を0.5g得た。
チル)−5−ヨードピリミジンの合成 5−クロロ−6−(1−ヒドロキシエチル)−4−(2
−(4−ヒドロキシフェニル)エチルアミノ)ピリミジ
ン(0.5g)をジクロロメタン(20ml)に溶解
し、氷冷、撹拌下にジエチルアミノサルファートリフル
オライド(0.3g)を滴下し、さらに1時間室温で撹
拌して反応を完結した。反応混合物に冷水を加え、ジク
ロロメタン層を分取し、水洗、無水硫酸ナトリウムで乾
燥した。次いで、減圧下溶媒を留去し、得られた残渣を
カラムクロマトグラフィー(ワコーゲルC−200、ク
ロロホルム溶出)で精製することによって、淡黄色液体
である目的物を0.4g得た。
ル)−5−ヨード−4−ピリミドンは、医薬・農薬など
の中間体として有用である。
Claims (2)
- 【請求項1】次式(1): 【化1】 (式中、*は不斉炭素原子を表す。)で示される6−
(1−フルオロエチル)−5−ヨード−4−ピリミド
ン。 - 【請求項2】次式(2): 【化2】 (式中、*は不斉炭素原子を表す。)で示される6−
(1−フルオロエチル)−4−ピリミドンと 次式(3): 【化3】 (式中、Xは塩素原子又は臭素原子を表す。)で示され
るハロゲン化ヨウ素とを反応させることを特徴とする請
求項1記載の式(1)に記載の6−(1−フルオロエチ
ル)−5−ヨード−4−ピリミドンの製法。
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