JP2002187830A - 泡状自己サンタン化粧料 - Google Patents

泡状自己サンタン化粧料

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JP2002187830A
JP2002187830A JP2000385506A JP2000385506A JP2002187830A JP 2002187830 A JP2002187830 A JP 2002187830A JP 2000385506 A JP2000385506 A JP 2000385506A JP 2000385506 A JP2000385506 A JP 2000385506A JP 2002187830 A JP2002187830 A JP 2002187830A
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tanning cosmetic
tanning
skin
weight
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JP2000385506A
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English (en)
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Hiroaki Nishimoto
浩章 西本
Satoru Takehana
哲 竹花
Takeaki Nagamatsu
壮晃 永松
Makoto Shimoura
誠 下浦
Akio Tachikawa
晃生 太刀川
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CREATION ARCOS CO Ltd
Mandom Corp
Original Assignee
CREATION ARCOS CO Ltd
Mandom Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 α−ヒドロキシアルデヒド又はケトンを含有
する液剤を泡状として使用することにより、塗布時には
手への着色を防止することができるうえに、液ダレがな
く皮膚にムラなく塗布することができるために、略均一
な人工日焼け状態を容易に得ることができ、しかも、皮
膚に塗布した後はべたつき感のない泡状自己サンタン化
粧料を提供することにある。 【解決手段】 α−ヒドロキシアルデヒド又はケトンを
含有することを特徴とする泡状自己サンタン化粧料とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は泡状自己サンタン化
粧料に係り、その目的は、α−ヒドロキシアルデヒド又
はケトンを含有する液剤を泡状として使用することによ
り、塗布時には手への着色を防止することができるうえ
に、液ダレがなく皮膚にムラなく塗布することができる
ために、略均一な人工日焼け状態を容易に得ることがで
き、しかも、皮膚に塗布した後はべたつき感のない泡状
自己サンタン化粧料を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】地上に降り注ぐ太陽光のうち、約290
nmより短い波長の紫外線はオゾン層に吸収されて地上
に到達することはない。一方、約290nmより長い波
長の太陽光はオゾン層に吸収されることなく地上に到達
する。地上に到達する太陽光のうち、約290〜320
nmの紫外線をUVB、約320〜400nmの紫外線
をUVAと呼んでいる。
【0003】紫外線は我々の生活と深い関係があり、例
えば日中衣服や布団を天日干しすることにより衣服や布
団の乾燥とともに紫外線の殺菌作用を利用して衣服や布
団の殺菌が行われている。また、人間は紫外線を浴びる
ことによりビタミンDを生合成することができる。しか
しながら、紫外線は、人体に対して様々な悪影響を与え
ることも知られている。例えば、UVBを長時間浴びる
ことにより、皮膚に赤い炎症が発生したり、或いは酷い
場合は水泡が生じる場合もある。また、UVAを長時間
浴びることにより、徐々に肌を黒化させて、さらに長期
間浴びた場合にはしみやたるみ(いわゆるフィシャーマ
ンズ・スキン)の原因となる。
【0004】特に近年では気候の温暖化現象に加えて、
オゾン層の破壊により地上に降り注ぐ紫外線量が上昇す
る傾向にあることから、必要以上の紫外線を浴びること
は健康上或いは美容上の観点からも好ましいことではな
い。しかしながら、小麦色に日焼けした肌は健康的で活
動的なイメージを与えることから、夏季に浜辺等におい
て肌を焼くことは従来から行われており、さらに、近年
では、特に若者の間で四季を通じて日焼けした肌が好ま
れる傾向にあり、自然光による日焼けを期待することが
できない冬季には日焼けサロンで肌を焼く若者が増加し
ている。
【0005】一方、ジヒドロキシアセトンに代表される
α−ヒドロキシアルデヒド又はケトンを肌に塗布する
と、角質層中の皮膚ケラチンのアミノ酸及びアミノ基と
メイラード反応を起こし、黄褐色から暗褐色の化合物を
表皮の外層に形成することが知られている。しかも、一
旦着色した色は水洗いをしても色落ちせず、角質層が皮
膚のターンオーバーで完全に剥離するまで着色は継続す
るため、あたかも日焼けしたかのような小麦色の肌にす
ることができる。
【0006】このように、α−ヒドロキシアルデヒド又
はケトンを用いることにより、有害な紫外線を浴びるこ
となく、必要な個所を必要な期間、見た目上日焼けした
状態に保つことができることから、α−ヒドロキシアル
デヒド又はケトンを必須成分として含有したクリーム
状、乳液状、ローション状などの自己サンタン化粧料が
多数創出されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自己サンタン化粧料には以下のような問題が存在した。
即ち、従来の自己サンタン化粧料は、該化粧料を手にと
り皮膚に塗布することから、使用後直ちに手を洗浄しな
ければ手が着色するという問題点を有していた。また、
従来の自己サンタン化粧料はα−ヒドロキシアルデヒド
又はケトンによる日焼け様の効果を高める工夫はなされ
てはいるものの、皮膚にムラなく略均一に塗布すること
が困難であるために皮膚の変色度合いにムラが発生する
とともに、塗布後の使用感も、べたつき感等があり、満
足できるものではなかった。かかる事情に鑑み、本発明
者らが鋭意研究を行った結果、α−ヒドロキシアルデヒ
ド又はケトンをエアゾール型やノンエアゾール型の泡状
自己サンタン化粧料とすることにより、該化粧料をウォ
ッシュパフやスポンジ等にとることができ、塗布時には
手への着色を防止することができるうえに、液ダレがな
いために皮膚にムラなく塗布することができることか
ら、略均一な人工日焼け状態を容易に得ることができる
とともに、皮膚に塗布した後はべたつき感のない良好な
使用感が得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1に係る発
明は、α−ヒドロキシアルデヒド又はケトンを含有する
ことを特徴とする泡状自己サンタン化粧料に関する。請
求項2に係る発明は、水及び界面活性剤を含有すること
を特徴とする請求項1に記載の泡状自己サンタン化粧料
に関する。請求項3に係る発明は、前記界面活性剤が非
イオン界面活性剤であることを特徴とする請求項2に記
載の泡状自己サンタン化粧料に関する。請求項4に係る
発明は、前記界面活性剤がポリオキシアルキレンアルキ
ルエーテルであることを特徴とする請求項2又は3に記
載の泡状自己サンタン化粧料に関する。請求項5に係る
発明は、前記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルが
炭素数8〜20のアルキル基を有するとともに、ポリオ
キシアルキレン鎖が10〜60モルのポリオキシエチレ
ン鎖であることを特徴とする請求項4に記載の泡状自己
サンタン化粧料に関する。請求項6に係る発明は、噴射
剤を含有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
かに記載の泡状自己サンタン化粧料に関する。請求項7
に係る発明は、圧縮ガスを含有することを特徴とする請
求項1乃至5のいずれかに記載の泡状自己サンタン化粧
料に関する。請求項8に係る発明は、常圧で沸点が40
℃以下の炭化水素系溶媒を含有することを特徴とする請
求項7に記載の泡状自己サンタン化粧料に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る泡状自己サン
タン化粧料について詳述する。本発明に係る泡状自己サ
ンタン化粧料は、必須成分としてα−ヒドロキシアルデ
ヒド又はケトンを含有する。α−ヒドロキシアルデヒド
又はケトンは、自己サンタン化粧料において一般的に用
いられるものであり、具体的には、ジヒドロキシアセト
ン、グリセルアルデヒド、2,3−ジヒドロキシ−スク
シンジアルデヒド、2,3−ジメトキシ−スクシンジア
ルデヒド、エリスルロース、エリスロース、2−アミノ
−3−ヒドロキシ−スクシンジアルデヒド、2−ベンジ
ルアミノ−3−ヒドロキシスクシンジアルデヒド等を例
示することができるが、ジヒドロキシアセトンを用いる
ことが好ましい。
【0010】α−ヒドロキシアルデヒド又はケトンの配
合量は、皮膚を褐色に変化させうる量であれば特に限定
されるものではないが、配合量が少なすぎると皮膚への
染着速度が遅くなり実用的ではないこと、また、10重
量%より多く配合したとしても、実用的な染着速度とし
ては変わらないことから、化粧料中0.5〜10重量%
とするのが好ましく、1.0〜8.0重量%とするのが
より好ましく、3.0〜6.0重量%とするのがさらに
好ましい。
【0011】本発明に係る泡状自己サンタン化粧料にお
いては、良好な使用感を得るために界面活性剤を配合す
ることができる。本発明において用いられる界面活性剤
は、化粧料原料として用いることができるものであれば
特に限定されないが、アニオン界面活性剤、カチオン界
面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤を例示
することができ、これらのうちの一種を単独で、また二
種以上を混合して用いることができる。
【0012】アニオン界面活性剤としては、高級脂肪酸
石鹸、高級アルコール硫酸エステル塩、N−アシルグル
タミン酸塩、リン酸エステル塩等を例示することがで
き、具体的には、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラ
ウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンセチルエー
テルリン酸ナトリウム、、ポリオキシエチレンラウリル
エーテルリン酸等を例示することができる。
【0013】カチオン界面活性剤としては、アルキルア
ンモニウム塩、アルキルピリジニウム塩、アルキルイソ
キノリウム塩、ベンゼトニウム塩等を例示することがで
き、具体的には、塩化ベンザルコニウム液、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウムなどを例示することができ
る。
【0014】両性界面活性剤としては、ベタイン型、ア
ミノ酸型、イミダゾリン型、レシチン等を例示すること
ができ、具体的には、ラウリン酸アミドプロピルベタイ
ン、ラウリルジメチルアミンオキサイド、塩化アルキル
ジアミノエチルグリシン液、β−ラウリルアミノプロピ
オン酸ナトリウム、2−アルキル−N−カルボキシメチ
ル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインな
どを例示することができる。
【0015】また、非イオン界面活性剤としては、脂肪
酸モノグリセリド、プロピレングリコール脂肪酸エステ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等の多価アルコール
エステル型、高級アルコール酸化エチレン縮合型、脂肪
酸の酸化エチレン縮合型、ソルビタン脂肪酸エステルの
酸化エチレン縮合物、脂肪酸アルキロールアミド、ブロ
ックポリマー型等の酸化エチレン縮合型等を例示するこ
とができ、具体的には、ポリオキシエチレンセチルエー
テル、ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリ
オキシエチレンアルキルエーテル、トリステアリン酸ポ
リオキシエチレンソルビタン、ポリオキシエチレンポリ
オキシプロピレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレ
ンソルビタンオレイル酸エステル、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルポ
リグルコシド、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重
合体、ポリエーテル変性シリコーンなどを例示すること
できる。
【0016】本発明では前記した界面活性剤のうち、非
イオン界面活性剤を用いることが好ましく、さらに非イ
オン界面活性剤のうちポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテルを用いることがより好ましい。またポリオキシア
ルキレンアルキルエーテルとしては、炭素数8〜20の
アルキル基を有するとともに、付加されるポリオキシア
ルキレン鎖がポリオキシエチレン鎖であることが望まし
く、具体的には、ポリオキシエチレンセチルエーテル、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオレイルエーテル等を例示することができる。ま
た、ポリオキシエチレン鎖の付加モル数は、10〜60
モル、より好ましくは15〜50モルとされる。この理
由は、付加モル数が10未満の場合、親水性が低く、泡
に対する良好な効果が得られないために、また付加モル
数が60を超える場合には、親水性が高まり過ぎること
から、べたつき感などの風合いに悪影響を与えるため
に、いずれの場合も好ましくないからである。
【0017】界面活性剤の配合量は特に限定されない
が、化粧料中0.05〜10.0重量%、より好ましく
は、1.0〜7.0重量%とされる。この理由は、0.
05重量%未満の配合量では、界面活性効果が発揮され
ず、また、10.0重量%を超えて配合したとしても、
それ以上の効果が望めないばかりか、べたつき感が生じ
て風合いを悪化させるために、いずれの場合にも好まし
くないからである。
【0018】本発明に係る泡状自己サンタン化粧料に
は、有効成分であるα−ヒドロキシアルデヒド又はケト
ンを溶解させるために水を配合することができる。配合
される水は一般的には精製水、イオン交換水などであ
る。水の配合量は特に限定されないが、化粧料中20.
0〜90.0重量%とすることが好ましい。この理由
は、20.0重量%未満では溶媒としての配合効果が期
待できず、また、90.0重量%を超えて配合すると、
それ以上の効果が望めないために、いずれの場合も好ま
しくないからである。
【0019】本発明に係る泡状自己サンタン化粧料に
は、泡の消泡速度調整のために、また、塗布後の乾燥速
度調整のために所望により低級アルコールを配合するこ
とができる。本発明で用いられる低級アルコールは、化
粧料原料として配合することができるものであれば特に
限定されないが、具体的には、エタノール、イソプロパ
ノール等の炭素数5以下の1価のアルコールを例示する
ことができる。低級アルコールの配合量は特に限定され
ないが、化粧料中1.0〜60.0重量%、より好まし
くは5.0〜40.0重量%とされる。この理由は、
1.0重量%未満の配合量では、添加による効果が得ら
れず、また、60.0重量%を超えて配合したとして
も、それ以上の効果が望めないばかりか、アルコール臭
が強くなり、使用時に不快感を与えるために、いずれの
場合も好ましくないからである。
【0020】更に、本発明に係る泡状自己サンタン化粧
料には、原液粘度調整のために、所望により水溶性高分
子化合物を配合することができる。配合される水溶性高
分子化合物は特に限定されず、化粧料原料として配合す
ることができるものであれば構わない。具体的には、天
然高分子化合物、半合成高分子化合物、合成高分子化合
物等を例示することができる。天然高分子化合物とし
て、アラビアゴム、トラガントゴム、グアガム、ローカ
ストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインス
シード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼイン等を例
示することができる。半合成高分子化合物として、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチル
セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース等を例示
することができる。合成高分子化合物として、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリアミド樹
脂、ポリビニルメチルエーテル、シリコーン油等を例示
することができる。
【0021】水溶性高分子化合物を配合する場合、その
配合量は特に限定はされないが、0.001〜10.0
重量%、好ましくは、0.01〜7.0重量%とされ
る。この理由は、0.001重量%未満の場合、配合に
よる効果が得られず、また10.0重量%を超えて配合
したとしても、それ以上の効果が得られないばかりが、
べたつき感等の使用感を悪化させるために、いずれの場
合も好ましくないからである。
【0022】本発明に係る泡状自己サンタン化粧料に
は、その安定性を損なわない範囲であれば上記の成分の
他、アボガド油、オリーブ油等の油脂、カルナウバロ
ウ、モンタンロウ、ラノリン等のロウ類、流動パラフィ
ン、ワセリン等の炭化水素、ラウリン酸、ミリスチン
酸、ステアリン酸等の高級脂肪酸、ラウリルアルコー
ル、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の高級
アルコール、コレステロール、フィトステロール等のス
テロール、リノール酸エチル、ラウリン酸ヘキシル、ト
リミリスチン酸グリセリン、乳酸セチル、ステアリン酸
コレステリル等の脂肪酸エステル、或いは多価アルコー
ル、紫外線吸収剤、無機顔料、色素、香料、防腐剤、キ
レート剤、抗菌剤、保湿剤、酸化防止剤、清涼剤、ビタ
ミン類、植物抽出物などを目的に応じて適宜任意に配合
することができる。
【0023】本発明に係る泡状自己サンタン化粧料の剤
型は、皮膚等に塗布する際に泡状として使用することが
できるものであれば特に限定されず、エアゾール型、ノ
ンエアゾール型等を例示することができる。
【0024】本発明に係る泡状自己サンタン化粧料をエ
アゾール型とするためには、噴射剤が配合される。用い
ることができる噴射剤としては、原液と噴射剤を耐圧密
閉容器に充填し、噴射剤によって原液が噴出されるのと
同時に、原液部に内包されていた噴射剤が大気圧下で気
化することで、液剤を膨らませて泡を形成することがで
きるものであれば特に限定されないが、具体的には、プ
ロパン、ブタン、イソブタン、プロピレン、ブチレン等
の炭素数4以下の低沸点の炭化水素、またはこれらの炭
化水素からなる液化石油ガス、或いはジメチルエーテル
などを例示することができる。噴射剤の配合量は特に限
定されないが、1.0〜30.0重量%とすることが好
ましく、3.0〜20.0重量%とするのがより好まし
い。この理由は、3.0重量%未満の配合量では、原液
を最後まで噴射させることができず、また、20.0重
量%を超えて配合したとしても、それ以上の効果が望め
ないばかりか、フォームとしての泡の安定性を損なうた
め、いずれの場合も好ましくないからである。
【0025】また、本発明に係る泡状自己サンタン化粧
料には、上記した噴射剤の他、圧縮ガスを用いることが
できる。圧縮ガスとしては、化粧料に用いることができ
るものであれば特に限定されないが、窒素、炭酸ガス等
を例示することができる。窒素を用いる場合、その配合
量は、容器の空容積との関係で、重量%での規定が困難
であり、容器内の25℃での圧力が0.3〜9.0MP
aに、35℃での圧力が10.0MPa以下になるよう
に調製して配合する。また、炭酸ガスを用いる場合、そ
の配合量は1.0〜30.0重量%、好ましくは5.0
〜20.0重量%とすると良い。この理由は、1.0重
量%未満の配合量では、原液を最後まで噴射させること
ができず、また、30.0重量%を超えて配合したとし
ても、それ以上の効果が望めないばかりか、フォームと
しての泡の安定性を損なうため、いずれの場合も好まし
くないからである。
【0026】上記圧縮ガスの化粧料原料に対する溶解度
が低い場合には、所望により発泡助剤として炭化水素系
溶媒を配合することができる。本発明において用いるこ
とができる炭化水素系溶媒は、常圧での沸点が40℃以
下、好ましくは35℃以下の炭化水素系溶媒とされる。
常圧での沸点が40℃以下の炭化水素系溶媒としては、
化粧料に用いることができるものであれば特に限定され
ないが、具体的には、イソペンタン、ペンタン、ノルマ
ルペンタンなどを例示することができる。炭化水素系溶
媒の配合量は特に限定はされないが、1.0〜20.0
重量%とすることが好ましい。この理由は、1.0重量
%未満の配合量では、発泡性が乏しく、添加の効果が望
めないために、また20.0重量%を超えて配合したと
しても、それ以上の発泡効果が望めないために、いずれ
の場合も好ましくないからである。
【0027】また、本発明に係る泡状自己サンタン化粧
料をノンエアゾール型として用いる場合、原液と空気を
混合することにより泡を形成することができる泡吐出容
器に充填される。このような泡吐出容器は特に限定され
ないが、例えば、商品名YF−9413(吉野工業社
製)、商品名F2−ポンプフォーマー(大和製罐社製)
などを例示することができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが、
本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではな
い。尚、配合量は重量%である。 (試料の調製)後記表1及び表2に記した組成に従い、
実施例1〜8及び比較例1〜3の各試料を調製した。こ
のうち、実施例1〜4については、噴射剤を除く各成分
を略均一に分散させた液剤をエアゾール用容器(武内プ
レス社製、アルミニウム缶、φ50×150mm)に充
填し、エアゾール用バルブにより容器をクリンチした後
に、噴射剤として所定量の液化石油ガス(20℃,圧力
0.39MPa)をステムより規定量充填し、ステムに
適したボタンを装着して試料サンプルとした。実施例5
〜8については、各成分を略均一に分散させた液剤をポ
ンプフォーマー(大和製罐社製、商品名:F2−ポンプ
フォーマー)に充填して試料サンプルとした。また、比
較例1〜3は各成分を略均一に分散させたローション剤
として試料サンプルとした。
【0029】(試験例1;着色性の評価)実施例1〜8
及び比較例1〜3で得た各試料を、5人の被験者の前腕
部の皮膚に半球状に塗布し、その泡を約6cm2 の範囲
に薄く延ばした。その後24時間後の着色度合いを目視
により下記の基準により評価し、その評点の平均値を採
用した。結果を後記表1及び表2示す。 ◎:未塗布部と比較して、小麦色に均一に着色してい
る。 ○:未塗布部と比較して、小麦色に略均一に着色してい
る。 △:未塗布部と比較して、小麦色に着色しているが円周
状に薄くまだらになる。 ×:未塗布部と比較して、小麦色に着色しているが全体
的にまだらになる。
【0030】(試験例2;べたつき感の評価)実施例1
〜8及び比較例1〜3で得た各試料を前腕部の皮膚に半
球状に塗布し、その後1時間後の前腕部のべたつき感を
以下の評価基準にしたがって、5名の専門パネラーの官
能評価により評価し、その評点の平均値を採用した。結
果を後記表1及び表2に示す。 ◎:べたつき感を感じない。 ○:殆どべたつき感を感じない。 △:ややべたつく。 ×:べたつき感を感じる。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】表1及び表2の結果から、本発明に係る泡
状自己サンタン化粧料は、皮膚を略均一に着色できると
ともに、べたつき感の少ない泡状自己サンタン化粧料で
あることが分かる。
【0034】以下、本発明に係る泡状自己サンタン化粧
料の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
【表3】
【0035】
【表4】
【0036】
【表5】
【0037】
【表6】
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明に係る泡状自
己サンタン化粧料は、α−ヒドロキシアルデヒド又はケ
トンを含有する泡状自己サンタン化粧料であるから、噴
射剤等により吐出させた際に得られる泡や、ノンエアゾ
ール容器で泡を形成することにより、該化粧料をウォッ
シュパフやスポンジ等にとることができ塗布時には手の
着色を防止することができるうえ、使用時においては泡
の伸びが良く液ダレもなく、しかもムラなく皮膚に塗布
することができ、略均一な人工日焼け様の効果を得るこ
とができる。また、皮膚に塗布した後はべたつき感のな
い、良好な使用感を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹花 哲 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 (72)発明者 永松 壮晃 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内 (72)発明者 下浦 誠 東京都港区赤坂2丁目14番1号 株式会社 クリエーションアルコス内 (72)発明者 太刀川 晃生 東京都港区赤坂2丁目14番1号 株式会社 クリエーションアルコス内 Fターム(参考) 4C083 AB051 AC011 AC012 AC072 AC102 AC122 AC172 AC181 AC182 AC211 AC212 AC422 AC482 AD152 AD282 AD312 BB01 BB04 BB49 CC19 DD08 EE06 EE17

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−ヒドロキシアルデヒド又はケトンを
    含有することを特徴とする泡状自己サンタン化粧料。
  2. 【請求項2】 水及び界面活性剤を含有することを特徴
    とする請求項1に記載の泡状自己サンタン化粧料。
  3. 【請求項3】 前記界面活性剤が非イオン界面活性剤で
    あることを特徴とする請求項2に記載の泡状自己サンタ
    ン化粧料。
  4. 【請求項4】 前記界面活性剤がポリオキシアルキレン
    アルキルエーテルであることを特徴とする請求項2又は
    3に記載の泡状自己サンタン化粧料。
  5. 【請求項5】 前記ポリオキシアルキレンアルキルエー
    テルが炭素数8〜20のアルキル基を有するとともに、
    ポリオキシアルキレン鎖が10〜60モルのポリオキシ
    エチレン鎖であることを特徴とする請求項4に記載の泡
    状自己サンタン化粧料。
  6. 【請求項6】 噴射剤を含有することを特徴とする請求
    項1乃至5のいずれかに記載の泡状自己サンタン化粧
    料。
  7. 【請求項7】 圧縮ガスを含有することを特徴とする請
    求項1乃至5のいずれかに記載の泡状自己サンタン化粧
    料。
  8. 【請求項8】 常圧で沸点が40℃以下の炭化水素系溶
    媒を含有することを特徴とする請求項7に記載の泡状自
    己サンタン化粧料。
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