JP2002187502A - 吸音材 - Google Patents

吸音材

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JP2002187502A
JP2002187502A JP2000386276A JP2000386276A JP2002187502A JP 2002187502 A JP2002187502 A JP 2002187502A JP 2000386276 A JP2000386276 A JP 2000386276A JP 2000386276 A JP2000386276 A JP 2000386276A JP 2002187502 A JP2002187502 A JP 2002187502A
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sound absorbing
insulating material
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JP2000386276A
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Nobuhiko Narita
信彦 成田
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Nok Vibracoustic Co Ltd
Original Assignee
Nok Vibracoustic Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 200Hz以下の低周波音等を吸収すること
ができ、しかも自動車エンジンルーム等の限られた空間
内に設置することができる吸音材1を提供する。 【解決手段】 基板部2に所要数の箱部3を一体成形し
た吸音材であって、基板部2をリベットまたはネジ等の
固定手段14によって遮音材13に固定する吸音材1に
おいて、当該吸音材1全体が音の入射に対して振動する
ように、基板部2における固定手段14周辺部位に薄肉
ヒンジ状の可撓部6を一体成形することにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、騒音対策の一環と
して車両のエンジンルーム等に用いられる吸音材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図2に示すように、リベット
またはネジ等の固定手段52によって遮音材53に固定
される吸音材51が知られており、この吸音材51は、
オリフィス55内の空気塊と共鳴器54内の空気バネと
によって構成されるヘルムホルツ共鳴器54と、音の入
射に対して板振動する共鳴器54の隔壁57によって構
成される板状吸音機構56との2つの吸音構造を備えて
いる。
【0003】しかしながら、この吸音材51によって2
00Hz以下の低周波音を吸音しようとすると、その構
造上、共鳴器54を非常に大きなものに形成しなければ
ならないために、この場合には、この吸音材51を自動
車エンジンルーム等の限られた空間内に設置することが
できなくなると云う不都合がある。したがって、上記従
来技術では、実質的に上記低周波音を吸収することがで
きなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、200Hz以下の低周波音等を吸収することが可
能であり、しかも自動車エンジンルーム等の限られた空
間内に設置することが可能な吸音材を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による吸音材は、遮音材に固定さ
れる吸音材であって、前記遮音材に対する固定部と吸音
材本体とを有する吸音材において、前記固定部と吸音材
本体との間に可撓部を設けることにより、前記吸音材本
体を音の入射に対して振動可能としたことを特徴とする
ものである。
【0006】また、本発明の請求項2による吸音材は、
上記した請求項1の吸音材において可撓部がヒンジ構造
であることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項3による吸音材は、
基板部に所要数の箱部を一体成形した吸音材であって、
前記基板部をリベットまたはネジ等の固定手段によって
遮音材に固定する吸音材において、当該吸音材全体が音
の入射に対して振動するように、前記基板部における固
定手段周辺部位に薄肉ヒンジ状の可撓部を一体成形した
ことを特徴とするものである。
【0008】上記構成を備えた本発明の請求項1による
吸音材においては、遮音材に対する固定部と吸音材本体
との間に可撓部が設けられることにより、吸音材本体が
音の入射に対して振動可能とされているために、当該吸
音材に低周波音等が入力すると、これに応じて吸音材本
体が共振することが可能となる。
【0009】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
による吸音材においては、遮音材に対する固定部と吸音
材本体との間にヒンジ構造よりなる可撓部が設けられる
ことにより、吸音材本体が音の入射に対して振動可能と
されているために、当該吸音材に低周波音等が入力する
と、これに応じて吸音材本体が共振することが可能とな
る。ヒンジ構造よりなる可撓部は、これを固定部および
吸音材本体に対して一体成形することが可能であるため
に、吸音材の製造効率向上の観点から特に好適である。
【0010】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による吸音材においては、吸音材全体が音の入射に対し
て振動するように、基板部における固定手段周辺部位に
薄肉ヒンジ状の可撓部が一体成形されているために、当
該吸音材に低周波音等が入力すると、これに応じて吸音
材全体が共振することが可能となる。薄肉ヒンジ状の可
撓部は基板部に一体成形されるものであるために、吸音
材の製造効率向上の観点から特に好適である。
【0011】尚、本件提案には、以下の技術的事項が含
まれる。
【0012】すなわち、本件出願が提案する一の吸音材
は、上記目的を達成するために、固定部の周辺に環状の
ビードを設け、このビードをヒンジとして音入射方向に
吸音材本体が振動可能としたものである。
【0013】また、吸音材の固定部に環状のビードを設
け、このビードが音入射方向に対して吸音材全体が振動
可能な高可撓性ヒンジとして機能するものである。
【0014】したがって、これらの構成によれば、吸音
材全体が振動することにより(大きな質量体がゆっくり
と振動する)、吸音材全体で低周波数用の吸音材として
作用する。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にし
たがって説明する。
【0016】図1は、本発明の実施例に係る吸音材1を
遮音材13に取り付けた状態の断面を示しており、この
吸音材1は、以下のように構成されている。
【0017】すなわち、この吸音材1は、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン
樹脂または塩化ビニル樹脂等の樹脂を成形材料として、
平板状の基板部2に中空立体状の箱部3を所要数同一方
向へ向けて一体成形したものである。
【0018】また、この吸音材1は、リベットやネジ等
の固定手段14によって遮音材13に固定されるもので
あって、基板部2を遮音材13に重ねるようにして遮音
材14に固定される。このため、基板部2には、リベッ
トやネジ等の固定手段14を差し通すための固定部4が
所要数所定の間隔をあけて設けられており、当該吸音材
1中、この固定部4以外の部分が吸音材本体5とされて
いる。図示した固定部4は平面円形の円板状に形成され
ている。
【0019】そして、この円板状の固定部4の回りであ
って、この固定部4と吸音材本体5との間に環状を呈す
るヒンジ構造よりなる可撓部6が設けられており、更に
具体的には、この可撓部6が断面略円弧形を呈する薄肉
ヒンジ状のものとして固定部4および吸音材本体5ない
し基板部2に対して一体成形されている。
【0020】また、中空立体状の箱部3はそれぞれ平面
四角形の裁頭角錐状に形成されていて、基板部2に一体
成形された四方の斜面状の側壁7と、この側壁7に一体
成形された端壁8とを一体に備えており、平面四角形の
端壁8の中央に、平面円形を呈する孔状のオリフィス9
が設けられている。
【0021】上記構成を備えた吸音材1は、基板部2を
遮音材13に重ね合わせることによって、各箱部3にお
いて、空気室11を備えたヘルムホルツ共鳴器(ヘルム
ホルツレゾネータとも称する、入射する音のエネルギー
がオリフィス9の空気塊と空気室11内の空気バネとに
より振動して減衰する機構)10を形成し、また、各ヘ
ルムホルツ共鳴器10の面(側壁7および端壁8)を板
状吸音機構(板が振動して音のエネルギーを吸収する機
構)12として機能させて吸音作用を奏するものであ
り、更に上記構成により以下の作用効果を奏する点に特
徴を有している。尚、遮音材13は例えば、エンジンの
樹脂製アンダーカバーである。
【0022】すなわち、上記構成の吸音材1において
は、200Hzを上回る周波数の音が入射すると、上記
ヘルムホルツ共鳴器10または板状吸音機構12が機能
して吸音作用を奏するが、200Hz以下の低周波音が
入射すると、吸音材1全体が撓んで、吸音材本体5が遮
音材13から離れたり遮音材14に接触したりするよう
にして図上上下方向に振動することにより、音のエネル
ギーを吸収する。したがって、吸収すべき音の周波数に
合わせて振動系の共振周波数を調整することにより、2
00Hz以下の低周波音を有効に吸収することができ
る。
【0023】また、このように200Hz以下の低周波
音を吸収するための構造が、固定部4と吸音材本体5と
の間に薄肉ヒンジ状の可撓部6を一体成形することによ
って構成されているために、この吸音材1によれば、低
周波音を吸収するために専用の大きな箱部3を形成する
必要がない。したがって、吸音材1全体が大型化するこ
とがなく、よってこの吸音材1はこれを自動車エンジン
ルーム等の限られた空間内に設置することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0025】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の
請求項1による吸音材においては、遮音材に対する固定
部と吸音材本体との間に可撓部が設けられることによ
り、吸音材本体が音の入射に対して振動可能とされてい
るために、当該吸音材に200Hz以下の低周波音等が
入力すると、これに応じて吸音材本体が共振する。した
がって、200Hz以下の低周波音を有効に吸収するこ
とができる。また、この低周波吸音効果を大きな箱部を
形成することなく得ることができるために、吸音材全体
が大型化することがない。したがって、本発明の吸音材
はこれを自動車エンジンルーム等の限られた空間内に設
置することができる。
【0026】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
による吸音材においては、遮音材に対する固定部と吸音
材本体との間にヒンジ構造よりなる可撓部が設けられる
ことにより、吸音材本体が音の入射に対して振動可能と
されているために、当該吸音材に200Hz以下の低周
波音等が入力すると、これに応じて吸音材本体が共振す
る。したがって、200Hz以下の低周波音を有効に吸
収することができる。ヒンジ構造よりなる可撓部はこれ
を固定部および吸音材本体に対して一体成形することが
可能であるために、可撓部を備えた吸音材を容易に製造
することができる。また、上記低周波吸音効果を大きな
箱部を形成することなく得ることができるために、吸音
材全体が大型化することがない。したがって、本発明の
吸音材はこれを自動車エンジンルーム等の限られた空間
内に設置することができる。
【0027】また、上記構成を備えた本発明の請求項3
による吸音材においては、吸音材全体が音の入射に対し
て振動するように、基板部における固定手段周辺部位に
薄肉ヒンジ状の可撓部が一体成形されているために、当
該吸音材に200Hz以下の低周波音等が入力すると、
これに応じて吸音材本体が共振する。したがって、20
0Hz以下の低周波音を有効に吸収することができる。
薄肉ヒンジ状の可撓部は基板部に一体成形されるもので
あるために、可撓部を備えた吸音材を容易に製造するこ
とができる。また、この低周波吸音効果を大きな箱部を
形成することなく得ることができるために、吸音材全体
が大型化することがない。したがって、本発明の吸音材
はこれを自動車エンジンルーム等の限られた空間内に設
置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る吸音材の取付状態を示す
要部断面図
【図2】従来例に係る吸音材の取付状態を示す要部断面
【符号の説明】 1 吸音材 2 基板部 3 箱部 4 固定部 5 吸音材本体 6 可撓部 7 側壁 8 端壁 9 オリフィス 10 ヘルムホルツ共鳴器 11 空気室 12 板状吸音機構 13 遮音材 14 固定手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遮音材(13)に固定される吸音材
    (1)であって、前記遮音材(13)に対する固定部
    (4)と吸音材本体(5)とを有する吸音材(1)にお
    いて、 前記固定部(4)と吸音材本体(5)との間に可撓部
    (6)を設けることにより、前記吸音材本体(5)を音
    の入射に対して振動可能としたことを特徴とする吸音
    材。
  2. 【請求項2】 請求項1の吸音材において、 可撓部(6)がヒンジ構造であることを特徴とする吸音
    材。
  3. 【請求項3】 基板部(2)に所要数の箱部(3)を一
    体成形した吸音材であって、前記基板部(2)をリベッ
    トまたはネジ等の固定手段(14)によって遮音材(1
    3)に固定する吸音材(1)において、 当該吸音材(1)全体が音の入射に対して振動するよう
    に、前記基板部(2)における固定手段(14)周辺部
    位に薄肉ヒンジ状の可撓部(6)を一体成形したことを
    特徴とする吸音材。
JP2000386276A 2000-12-20 2000-12-20 吸音材 Withdrawn JP2002187502A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010052632A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Yamaha Corp 車体構造体およびインストルメントパネル
JP2010247597A (ja) * 2009-04-14 2010-11-04 Inoac Corp 車両用エンジンアンダーカバー
JP2012008458A (ja) * 2010-06-28 2012-01-12 Kojima Press Industry Co Ltd 車両用外装品並びに車両の吸音構造

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Effective date: 20080304