JP2002186495A - 新規has2スプライシング変種hoefc11:慢性腎不全、炎症性疾患および心筋虚血における標的 - Google Patents

新規has2スプライシング変種hoefc11:慢性腎不全、炎症性疾患および心筋虚血における標的

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JP2002186495A JP2001312705A JP2001312705A JP2002186495A JP 2002186495 A JP2002186495 A JP 2002186495A JP 2001312705 A JP2001312705 A JP 2001312705A JP 2001312705 A JP2001312705 A JP 2001312705A JP 2002186495 A JP2002186495 A JP 2002186495A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 HOEFC11ポリペプチドおよびポリヌク
レオチド、ならびに組み換え法によるかかるポリペプチ
ドの製造方法、ならびに、とりわけ慢性腎不全、炎症性
疾患、心筋虚血、癌、リューマチ性関節炎、硬変性肝臓
疾患の治療プロトコールの設計、ならびにかかる症状の
診断における該ポリペプチドおよびポリヌクレオチドの
使用を提供する。 【解決手段】 配列番号:2のHOEFC11ポリペプ
チドをコードしているヌクレオチド配列に対してその全
長にわたり少なくとも80%の同一性を有するヌクレオ
チド配列を含む単離ヌクレオチド配列、または該単離ポ
リヌクレオチドに対して相補的なヌクレオチド配列。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新たに同定された
ポリヌクレオチド、それによりコードされるポリペプチ
ド、ならびにかかるポリヌクレオチドおよびポリペプチ
ドの使用、ならびにそれらの製造に関する。より詳細に
は、本発明ポリヌクレオチドおよびポリペプチド(以
下、HOEFC11という)はヒアルロナンシンターゼ
ファミリーに関連している。また本発明は、かかるポリ
ヌクレオチドおよびポリペプチドの阻害または活性化に
も関する。
【0002】
【従来の技術】細胞外マトリックスの重要成分であるヒ
アルロン酸(HA)はグルコン酸およびN−アセチルグ
ルコサミン残基が交互につながった直鎖状多糖である。
それは膜結合酵素であるヒアルロナンシンターゼ(HA
S)により合成され、細胞外空間へと押し出される。2
種のヒトHAS(HAS1およびHAS2)のクローニ
ングが、ごく最近になって報告された(K. Watanabe an
d Y. Yamaguchi, J. Biol. Chem. 271:22945-22948, 19
96)(N. Kimata, Biochem. Biophys. Res. Communicat
ions, 222:816-820, 1996)。HA合成は、移動、侵
入、付着、形質転換、分化および傷の治癒のごとき多く
の細胞機能に関連している。HA合成は、FBS、PD
GF、EGF、IL−1、レチノイン酸、IGF、TG
Fベータ等により誘導されることが示されている。増大
したHA産生は、(a)炎症細胞により攻撃された種々
の器官における一般的現象であり、(b)組織浮腫に関
与しており、(c)組織リモデリングの特徴であり、
(d)血管傷害後の細胞外マトリックスリモデリングの
初期段階に関するマーカーである。HAの増大したレベ
ルは、慢性腎不全、炎症性疾患、癌(前立腺癌、乳癌お
よび他の侵入性腫瘍)、糖尿病患者由来の大動脈、急性
肺胞炎患者の小さくなった気道、心臓および腎臓に対す
る拒絶反応における移植性浮腫、心筋虚血、バルーン傷
害、肝硬変、傷の治癒および血管形成において報告され
ている。ヒアルロニダーゼ(HAを分解する)は、ラッ
ト、イヌおよびヒトにおける心筋虚血の間の細胞ダメー
ジを抑制することにおいて有益であることが示されてい
る。このことは、ヒアルロナンシンターゼファミリー
が、治療標的として確立され証明された歴史を有するこ
とを示す。慢性腎不全、炎症性疾患、心筋虚血、癌、リ
ューマチ性関節炎、硬変性肝臓疾患(これらに限らな
い)を包含する機能不全または疾病の予防、改善または
修正において役割を果たしうるヒアルロナンシンターゼ
ファミリーのさらなるメンバーの同定および特徴づけが
明らかに必要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】1の態様において、本
発明は、HOEFC11ポリペプチドならびにその製造
のための組み換え物質および方法に関する。本発明のも
う1つの態様は、かかるHOEFC11ポリペプチドお
よびポリヌクレオチドの使用方法に関する。かかる使用
は、とりわけ、慢性腎不全、炎症性疾患、心筋虚血、
癌、リューマチ性関節炎、硬変性肝臓疾患の治療を包含
する。さらにもう1つの態様において、本発明は、本発
明により提供される材料を用いるアンタゴニストおよび
アゴニストの同定方法、ならびに同定された化合物を用
いるHOEFC11のバランス不良関連症状の治療方法
に関する。さらにもう1つの態様は、不適当なHOEF
C11の活性またはレベルに関連した疾病の検出のため
の診断アッセイに関する。
【0004】
【課題を解決するための手段および発明の実施の形態】
定義 下記定義は、本明細書で頻繁に使用される特定の用語の
理解を容易にするためのものである。「HOEFC1
1」は、とりわけ、配列番号:2に示すアミノ酸配列を
有するポリペプチド、またはその対立遺伝子変種をい
う。「HOEFC11活性」または「HOEFC11ポ
リペプチド活性」または「HOEFC11またはHOE
FC11ポリペプチドの生物学的活性」は、該HOEF
C11の代謝的または生理学的機能をいい、類似の活性
または改善された活性または望ましくない副作用を減じ
られたこれらの活性を包含する。該HOEFC11の抗
原性活性および免疫原性活性も含まれる。「HOEFC
11遺伝子」は、配列番号:1に示すヌクレオチド配列
を含むポリヌクレオチドまたはその対立遺伝子変種およ
び/またはその相補物をいう。本明細書の用語「抗体」
は、ポリクローナルおよびモノクローナル抗体、キメ
ラ、1本鎖、ならびにヒト化抗体、さらにはFabフラ
グメントを包含し、Fabまたは他の免疫グロブリン発
現ライブラリーの生成物も包含する。
【0005】「単離」とは、「人間の手により」天然の
状態から変化させられた、すなわち、それが天然に存在
する場合、元来の環境から変化させるもしくは取り除
く、またはその両方を行ったことを意味する。例えばポ
リヌクレオチドまたはポリペプチドが、天然の状態で生
存動物に存在する場合は、「単離」されていないが、同
一のポリヌクレオチドまたはポリペプチドが、天然に共
存する物質から分離されている場合は、本明細書に用い
る用語である、「単離」がなされている。
【0006】「ポリヌクレオチド」とは、一般的には、
修飾されていないRNAもしくはDNA、または修飾さ
れたRNAもしくはDNAであってよい、任意のポリリ
ボヌクレオチドまたはポリデオキシリボヌクレオチドを
意味する。「ポリヌクレオチド」は、一本鎖および二本
鎖DNA、一本鎖および二本鎖領域の混合物または一本
鎖、二本鎖および三本鎖領域の混合物であるDNA、一
本鎖および二本鎖RNA、ならびに一本鎖および二本鎖
領域の混合物であるRNA、一本鎖もしくはより典型的
には二本鎖もしくは三本鎖、または一本鎖および二本鎖
領域の混合物でよいDNAおよびRNAを含むハイブリ
ッド分子を意味するが、これに限定するものではない。
さらに、本明細書で用いるポリヌクレオチドは、RNA
もしくはDNA、またはRNAおよびDNAの両方を含
む三本鎖領域を意味する。さらに、「ポリヌクレオチ
ド」は、安定性またはその他の理由により、修飾された
骨格を有するDNAまたはRNA、ならびに修飾された
骨格を有するDNAまたはRNAを包含する。「修飾さ
れた」塩基は、例えば、トリチル化塩基およびイノシン
のごとき通常的でない塩基を包含する。種々の修飾がD
NAおよびRNAについて行われており、よって、「ポ
リヌクレオチド」は、典型的に天然において見いだされ
るポリヌクレオチドの化学的、酵素的または代謝的に修
飾された形態、ならびにウイルスおよび細胞に特徴的な
DNAおよびRNAの化学的形態を包含する。また、
「ポリヌクレオチド」は、しばしばオリゴヌクレオチド
と称する短いポリヌクレオチドを包含する。
【0007】「ポリペプチド」は、ペプチド結合または
修飾されたペプチド結合により互いに結合している2個
またはそれ以上のアミノ酸を含む任意のペプチドまたは
蛋白を意味する。「ポリペプチド」は、通常、例えばペ
プチド、オリゴペプチドおよびオリゴマーとも称する短
鎖、および一般的に蛋白と称する長鎖の両方を意味す
る。ポリペプチドは20種の遺伝子によりコードされた
アミノ酸とは異なるアミノ酸を含有できる。「ポリペプ
チド」には、プロセッシングおよびその他の翻訳後修飾
のような天然のプロセッシングにより修飾されたものが
含まれるが、当業者に周知の化学修飾技術によっても修
飾される。このような修飾は基礎的な参考書およびさら
に詳細な論文ならびに多数の研究文献にも詳しく記載さ
れており、これらは当業者に周知である。修飾は、ペプ
チド骨格、アミノ酸側鎖およびアミノまたはカルボキシ
ル末端等のポリペプチドの任意の部位で行われうる。同
一の型の修飾は該ポリペプチドの幾つかの部位で、同一
または異なる程度で存在し得ることは理解されよう。ま
た、ポリペプチドは多くの型の修飾をも含み得る。ポリ
ペプチドは、ユビキチネーションの結果として分枝状で
あってもよく、分枝を伴うまたは伴わない環状のもので
あってもよい。環状、分枝状および分枝状かつ環状のポ
リペプチドは翻訳後の天然プロセッシングにより生じる
ものであってもよく、あるいは合成法により製造される
ものであってもよい。修飾には、アセチル化、アシル
化、ADP−リボシル化、アミド化、フラビンの共有結
合、ヘム部分の共有結合、ヌクレオチドまたはヌクレオ
チド誘導体の共有結合、脂質または脂質誘導体の共有結
合、ホスホチジルイノシトールの共有結合、交差架橋、
環化、ジスルフィド結合形成、脱メチル化、交差架橋共
有結合形成、シスチン形成、ピログルタメート形成、ホ
ルミル化、ガンマ−カルボキシル化、グリコシル化、G
PIアンカー形成、水酸化、ヨウ素化、メチル化、ミリ
ストイル化、酸化、蛋白加水分解プロセッシング、リン
酸化、プレニル化、ラセミ化、グリコシル化、脂質結
合、硫酸化、グルタミン酸残基のガンマ−カルボキシル
化、水酸化およびADPリボシル化、セレノイル化、硫
酸化、アルギニル化のようなトランスファーRNA媒介
の蛋白へのアミノ酸の添加、ならびにユビキチネーショ
ンなどがある。例えば、Proteins-Structure and Molec
ular Properties、第2版、T.E.Creighton、W.H.Freema
n and Company、ニューヨーク(1993)およびPost-tran
slational Covalent Modification of Proteins、B.C.J
ohnson編、アカデミックプレス、ニューヨーク(1983)
のWold,F.,Posttranslational ProteinModifications
:Perspective and Prospects、1〜12頁;Seifterら、
Meth.Enzymol.182:626-646(1990)およびRattanら、Pr
otein Synthesis:Post-translational Modifications
and Aging,Ann.N.Y.Acad.Sci.663:48-62(1992)参
照。
【0008】本明細書で用いる「変種」なる用語は、対
照ポリヌクレオチドまたはポリペプチドとは各々異なる
ポリヌクレオチドまたはポリペプチドであるが、本質的
な特性は保持している。典型的なポリヌクレオチドの変
種は、別の対照ポリヌクレオチドとはヌクレオチド配列
が異なる。変種のヌクレオチド配列の差異は、対照ポリ
ヌクレオチドによりコードされるポリペプチドのアミノ
酸配列を変化させるものであってもよく、変化させない
ものであってもよい。ヌクレオチドの変化は結果的に、
以下に論じるように、対照配列によりコードされるポリ
ペプチドにおけるアミノ酸置換、付加、欠損、融合およ
び末端切断を招く。典型的なポリペプチドの変種は、別
の対照ポリペプチドとはアミノ酸配列が異なる。一般的
には、差異は、対照ポリペプチドおよび変種の配列が全
体的に非常に類似しており、多くの領域で同一であるよ
うに限定される。変種および対照ポリペプチドは、1ま
たはそれ以上の置換、付加、欠損が任意の組み合わせで
起こることにより、アミノ酸配列が変化し得る。置換ま
たは挿入されたアミノ酸残基は、遺伝学的コードにより
コードされたものであってもなくてもよい。ポリヌクレ
オチドまたはポリペプチドの変種は、例えば対立遺伝子
変種のような天然発生のものでよいか、または天然に発
生することが知られていない変種でよい。ポリヌクレオ
チドおよびポリペプチドの非天然発生変種は、突然変異
技術、直接的合成、および当業者に既知のその他の組換
え技術により製造できる。
【0009】「同一性」とは、ヌクレオチド配列または
アミノ酸配列の同一性の尺度である。一般的には、最高
の合致が得られるように配列を並置する。「同一性」は
それ固体当該分野において認識された意味を有し、公表
された方法を用いて算出できる。例えば、Computationa
l Molecular Biology,Lesk,A.M.編、オックスフォード
・ユニバーシティー・プレス、ニューヨーク、1988年;
Biocomputing:Informatics and Genome Projects,Smi
th,D.W.編、アカデミック・プレス、ニューヨーク、199
3年;Computer Analysis of Sequence Data,パート
I,Griffin,A.M.およびGriffin,H.G.編、ヒューマン・
プレス、ニュージャージー、1994年;Sequence Analysi
s in Molecular Biology,von Heinje,G.、アカデミッ
ク・プレス、1987年;およびSequence Analysis Prime
r,Gribskov,M.およびDevereux,J.編、エム・ストック
トン・プレス、ニューヨーク、1991年)。二つの配列の
同一性を測定する方法は多くあるが、用語「同一性」は
当業者によく知られている(Sequence Analysis in Mol
ecular Biology,von Heinje,G.、アカデミック・プレ
ス、1987年;Sequence Analysis Primer,Gribskov,M.
およびDevereux,J.編、Mストックトン・プレス、ニュ
ーヨーク、1991年;ならびにCarillo,H.およびLipman,
D.,SIAM J.Applied Math.,48:1073(1988))。配列
間の同一性または類似性を測定するために通常用いられ
る方法はCarillo,H.およびLipman,D.,SIAM J.Applied
Math.,48:1073(1988)等に開示されているが、これら
に限定するものではない。同一性および類似性を決定す
る方法は、公に入手できるコンピュータープログラムに
集成されている。二つの配列間の同一性および類似性を
測定する好ましいコンピュータープログラム法には、G
CGプログラムパッケージ(Devereux,J.ら、Nucleic A
cids Research 12(1):387(1984)、BLASTP、BLASTN、
およびFASTA(Atschul,S.F.ら、J.Molec.Biol.215:403
(1990)))等があるが、これらに限定するものではな
い。
【0010】一例として、配列番号:1の対照ヌクレオ
チド配列に対して、例えば少なくとも95%の同一性を
有するヌクレオチド配列を有するポリヌクレオチドを挙
げると、そのポリヌクレオチド配列が配列番号:1の対
照ヌクレオチド配列のヌクレオチド100個ごとに5個
までのヌクレオチドの変化を含みうることを除き、その
ポリヌクレオチドのヌクレオチド配列は対照配列と同一
である。言い換えると、対照ヌクレオチド配列に対して
少なくとも95%同一であるヌクレオチド配列を有する
ポリヌクレオチドを得るためには、対照配列中の全ヌク
レオチドのうち5%までの数のヌクレオチドが対照配列
に挿入されたものであってもよい。対照配列のこれらの
変異は、対照ヌクレオチド配列の5’または3’末端位
置に存在していてもよく、あるいはそれらの末端位置の
間のいずれかの位置に存在していてもく、対照配列のヌ
クレオチドに散在していてもよく、あるいは対照配列内
の1個またはそれ以上の一連の群となっていてもよい。
【0011】同様に、配列番号:2の対照アミノ酸配列
に対して少なくとも例えば95%の同一性を有するアミ
ノ酸配列を有するポリペプチドを例に挙げると、そのポ
リペプチド配列が配列番号:2の対照アミノ酸配列のア
ミノ酸100個ごとに5個までのアミノ酸の変化を含み
うることを除き、そのポリペプチドのアミノ酸配列は対
照配列と同一である。言い換えると、対照アミノ酸配列
に対して少なくとも95%同一であるアミノ酸配列を有
するポリペプチドを得るためには、対照配列中のアミノ
酸の5%までが置換または他のアミノ酸と置換していて
もよく、あるいは対照配列中の全アミノ酸のうち5%ま
での数のアミノ酸が対照配列中に挿入されたものであっ
てもよい。対照配列におけるこれらの変化は、対照アミ
ノ酸配列のアミノまたはカルボキシ末端位置に存在して
もよく、あるいはそれらの末端間のいずれかの位置に存
在してもよく、対照配列中に散在していてもよく、ある
いは対照配列内で1個またはそれ以上の一連の群をなし
ていてもよい。
【0012】本発明のポリペプチド 1の態様において、本発明はHOEFC11ポリペプチ
ドに関する。HOEFC11ポリペプチドは、配列番
号:2のポリペプチド;ならびに配列番号:2のアミノ
酸配列を含むポリペプチド;および配列番号:2に対し
て全長にわたり少なくとも80%の同一性、さらに好ま
しくは少なくとも90%の同一性、そのうえさらに、好
ましくは配列番号:2に対して少なくとも95%の同一
性を有するアミノ酸配列を含むポリペプチドを包含す
る。そのうえ、少なくとも97〜99%の同一性のもの
が非常に好ましい。また、配列番号:2のアミノ酸配列
を有するポリペプチドに対して全長にわたり少なくとも
80%の同一性、さらに好ましくは少なくとも90%の
同一性、そのうえさらに好ましくは配列番号:2に対し
て少なくとも95%の同一性を有するアミノ酸配列を有
するポリペプチドもHOEFC11ポリペプチドに含ま
れる。そのうえ、少なくとも97〜99%の同一性のも
のが非常に好ましい。好ましくは、HOEFC11ポリ
ペプチドは、HOEFC11の生物学的活性のうちの少
なくとも1つを示す。HOEFC11ポリペプチドは
「成熟」蛋白の形態であってもよく、あるいは融合蛋白
のごとき大型の蛋白の一部であってもよい。分泌または
リーダー配列、プロ配列、複数のヒスチジン残基のごと
き精製を促進する配列、または組み換え生産を行ってい
る間の安定性のためのさらなる配列を含むさらなるアミ
ノ酸配列を含んでいることがしばしば有利である。
【0013】HOEFC11ポリペプチドの生物学的に
活性のあるフラグメントも本発明に包含される。フラグ
メントは、前述のHOEFC11ポリペプチドのアミノ
酸配列のすべてではなく一部に対して全く同一であるア
ミノ酸配列を有するポリペプチドである。HOEFC1
1ポリペプチドについては、フラグメントは「独立して
存在するもの(free standing)」であるか、あるいは
より大きなポリペプチド内に含まれていてもよく、その
中でフラグメントは一部分もしくは領域を形成してい
る。最も好ましくは、単一の連続した領域として、より
大きなポリペプチドに含まれる。本発明ポリペプチドフ
ラグメントの典型例は、例えば、HOEFC11ポリペ
プチドのアミノ酸番号約1〜20、21〜40、41〜
60、61〜80、81〜100および101から末端
までからなるフラグメントを包含する。この意味におい
て、「約」とは、片方の端または両端において、示され
た数よりも数個、5個、4個、3個、2個または1個多
いかまたは少ない範囲を含む。
【0014】好ましいフラグメントは、例えば、アミノ
末端を含む一連の残基が欠失、またはカルボキシ末端を
含む一連の残基が欠失、あるいは一方がアミノ末端でも
う一方がカルボキシ末端を含む2種の一連の残基が欠失
していること以外はHOEFC11ポリペプチドのアミ
ノ酸配列を有する末端切断ポリペプチドを包含する。ま
た、構造的または機能的属性により特徴づけられるフラ
グメント、例えばアルファーヘリックスおよびアルファ
ーヘリックス形成領域、ベータシートおよびベータシー
ト形成領域、ターンおよびターン形成領域、コイルおよ
びコイル形成領域、親水性領域、疎水性領域、アルファ
ー両親媒性領域、ベータ両親媒性領域、可変領域、表面
形成領域、基質結合領域、および高抗原性指標領域を含
むフラグメントなども好ましい。HOEFC11活性を
媒介する、生物学的に活性な領域も好ましく、類似の活
性もしくは改善された活性のある、または望ましくない
活性を減じたフラグメント等がある。動物、とりわけヒ
トにおいて抗原的または免疫原的なフラグメントもまた
含まれる。
【0015】好ましくは、これらのポリペプチドのすべ
ては、抗原的活性を包含するHOEFC11ポリペプチ
ドの生物学的活性を保持している。上記配列およびフラ
グメントの変種もこのグループに含まれる。好ましい変
種は、保存的アミノ酸置換により変化したものであり、
すなわち、同様の特徴を有するアミノ酸により置換され
ているものである。典型的なかかる置換は、Ala、V
al、LeuおよびIle間:SerおよびThr間;
AspおよびGlu間;AsnおよびGln間;ならび
に塩基性残基LysおよびArg間;あるいは芳香族残
基PheおよびTyr間におけるものである。数個、5
ないし10個、1ないし5個、または1ないし2個のア
ミノ酸がいずれかの組み合わせで置換、欠失または付加
されている変種が特に好ましい。
【0016】いずれかの適当な方法で本発明HOEFC
11ポリペプチドを製造することができる。かかるポリ
ペプチドは、単離された天然ポリペプチド、組み換え法
によるポリペプチド、合成法によるポリペプチド、また
はこれらの方法の組み合わせによるポリペプチドを包含
する。かかるポリペプチドの製造手段は当該分野におい
てよく理解されている。
【0017】本発明のポリヌクレオチド本発明のもう1
つの態様は、HOEFC11ポリヌクレオチドに関す
る。HOEFC11ポリヌクレオチドは、HOEFC1
1ポリペプチドおよびフラグメントをコードしている単
離ポリヌクレオチド、ならびにそれらに密接に関連して
いるポリヌクレオチドを包含する。より詳細には、本発
明HOEFC11ポリヌクレオチドは、配列番号:2の
HOEFC11ポリペプチドをコードしている配列番
号:1に示すヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチ
ド、ならびに配列番号:1の特定の配列を有するポリヌ
クレオチドを包含する。さらにHOEFC11ポリヌク
レオチドは、配列番号:2のHOEFC11ポリペプチ
ドをコードしているポリヌクレオチドに対して全長にわ
たり少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配
列を含むポリヌクレオチド、および配列番号:1の配列
を有するポリヌクレオチドに対して全長にわたり少なく
とも80%の同一性を有するポリヌクレオチドを包含す
る。この点において、詳細には、少なくとも90%同一
であるポリヌクレオチドが好ましく、少なくとも95%
同一であるものが特に好ましい。さらにそのうえ、少な
くとも97%同一のものが非常に好ましく、少なくとも
98〜99%同一のものが最も非常に好ましく、99%
同一のものが最高に好ましい。配列番号:1に含まれる
ヌクレオチド配列に対して十分な同一性を有し、増幅に
使用可能であるかまたはプローブもしくはマーカーとし
て使用される条件下でハイブリダイゼーションするヌク
レオチド配列もHOEFC11ポリヌクレオチドに包含
される。また本発明は、かかるHOEFC11ポリヌク
レオチドに対して相補的なポリヌクレオチドも提供す
る。
【0018】ヒト・HOEFC11をコードしている表
1(配列番号:1)のcDNA配列決定結果により示さ
れるように、本発明HOEFC11は、ヒアルロナンシ
ンターゼファミリーの他の蛋白に構造的に関連してい
る。配列番号:1のcDNA配列は、241個のアミノ
酸のポリペプチド(配列番号:2)をコードしている読
み枠を含んでいる(ヌクレオチド番号152から974
まで)。表2のアミノ酸配列(配列番号:2)は、ヒア
ルロナンシンターゼ(HAS2)(K. Watanabeand Y.
Yamaguchi. J. Biol. Chem. 271:22945-22948, 1996)
に対して210個のアミノ酸残基において約99.5%
の同一性を有する(FASTAを用いた場合)。最も重要な
ことには、HOEFC11は、自然発生するHAS2の
末端切断物であり、カルボキシル末端の342個のアミ
ノ酸が失われたものである。表1のヌクレオチド配列
(配列番号:1)は、ヒアルロナンシンターゼ(HAS
2)(K. Watanabe and Y. Yamaguchi. J. Biol. Chem.
271:22945-22948, 1996)に対して877個のヌクレオ
チド残基において約99.7%の同一性を有する(FAST
Aを用いた場合)。最も重要なことには、HOEFC1
1は、自然発生するHAS2の末端切断物であり、3’
末端の1026塩基対が失われたものである。
【0019】表1はヒトHOEFC11のヌクレオチド
配列(配列番号:1)を示す。 表1 GCACGAGCTGAAGTGCAACGGAAACATAAAGAGAATATTA 40 GTGAAATTATTTTTTAAAGTGGGGAAgAATCAAACATTTA 80 AgACTCCCCTATCCTTTTTAAATGTTGTTTTTAAATTTCT 120 TATTTTTTTTGGCCGGTCGTCTCAAATTCATCTGATCTCT 160 TATTACCTCAATTTTGGAAACTGCCCGCCACCGACCCTCC 200 GGGACCACACAGACaGGCTGAGGACgACTTTATGACCAAG 240 AGCTGAACAAGATGCATTGTGAGAGGTTTCTATGTATCCT 280 GAGAATAATTGGAACCACACTCTTTGGAGTCTCTCTCCTC 320 CTTGGAATCaCAGCTGCTTATATTGTTGGCTACCAGTTTA 360 TCCAAACGGATAATTACTATTTCTCTTTTGGACTGTATGG 400 TGCCTTTTTGGCATCACACCTCATCATCCAAAGCCTGTTT 440 GCCTTTTTGGAGCACCGAAAAATGAAAAAATCCCTAGAAA 480 CCCCCATAAAGTTGAACAAAACAGTTGCCCTTTGCATCGC 520 TGCCTATCAAGAAGATCCAGACTACTTAAGGAAATGTTTG 560 CAATCTGTGAAAAGGCTAACCTACCCTGGGATTAAAGTTG 600 TCATGGTCATAGATGGGAACTCAGAAGATGACCTTTACAT 640 GAtGGACATCTTCAGTGAAGTCATGGGCAGAGACAAATCA 680 GCCACTCATATcTGGAAGAACAACTTCCACGAAAAGGGTC 720 CCGGTGAGACAGATGAGTCACATAAAGAAAGCTCGCAACA 760 CGTAACGCAATTGGTCTTGTCCAACAAAAGTATcTGCATC 800 ATGCAAAAATGGGGTGGAAAAAGAGAAGTCATGTACACAG 840 CCTTCAGAGCACTGGGACGAAGTGTGGATTATGTACAGGT 880 AGGTCTCCACATTCCTGCCAGGGCAAACATACATTTAAAT 920 AAAGCCGCTTTTGTATCTGTCCAGTCATATGCTATAGCCC 960 ATCCTTGTCCCTTCTGAACACAGTACTTCTTTCAGTTCAT 1000 TTGAAAACAGCATGACTGTTGAAAGCACATTTTGAAAAAA 1040 AAAAAAAAAAA 1051
【0020】表2はヒト・HOEFC11のアミノ酸配
列(配列番号:2)を示す。 表2 MHCERFLCILRIIGTTLFGVSLLLGITAAYIVGYQFIQTD 40 NYYFSFGLYGAFLASHLIIQSLFAFLEHRKMKKSLETPIK 80 LNKTVALCIAAYQEDPDYLRKCLQSVKRLTYPGIKVVMVI 120 DGNSEDDLYMMDIFSEVMGRDKSATHIWKNNFHEKGPGET 160 DESHKESSQHVTQLVLSNKSICIMQKWGGKREVMYTAFRA 200 LGRSVDYVQVGLHIPARANIHLNKAAFVSVQSYAIAHPCP 240 F 241
【0021】標準的クローニングおよびスクリーニング
を用い、ヒト・胎盤細胞中のmRNA由来のcDNAラ
イブラリーから、発現配列タグ(EST)分析(Adams,
M.D.,et al.Science(1991)252:1651-1656;Adams,M.D.et
al.,Nature(1992)355:632-634;Adams,M.D.,et al.,Nat
ure(1995)377 Supp:3-174)を用いて、HOEFC11
をコードしている本発明の1のポリヌクレオチドを得て
もよい。ゲノムDNAライブラリーのごとき天然起源か
ら本発明ポリヌクレオチドを得ることもでき、あるいは
よく知られ市販されている手段方法を用いて合成するこ
ともできる。
【0022】配列番号:2のHOEFC11ポリペプチ
ドをコードしているヌクレオチド配列は表1に含まれる
配列と同一であってもよく(配列番号:1のヌクレオチ
ド番号152から974まで)、あるいは遺伝学的コー
ドの縮重の結果として配列番号:2のポリペプチドをコ
ードしている配列であってもよい。
【0023】本発明ポリヌクレオチドをHOEFC11
ポリペプチドの組み換え生産に用いる場合、ポリヌクレ
オチドはそれ自体、成熟ポリペプチドまたはそのフラグ
メントのコーディング配列を含むものであってもよく;
あるいは他のコーディング配列を伴った読み枠中の成熟
ポリペプチドまたはフラグメントのコーディング配列を
含むものであってもよい。他のコーディング配列として
は、例えば、リーダーまたは分泌配列、プレ、プロ、プ
レプロ蛋白配列をコードするコーディング配列、または
他の融合ペプチド部分が挙げられる。例えば、融合ポリ
ペプチドの精製を促すマーカー配列をコードしていても
よい。本発明のこの態様の1の好ましい具体例におい
て、マーカー配列は、pQEベクター(Qiagen,Inc.)
中に提供されるようなヘキサ−ヒスチジンペプチド(Ge
ntzら、Proc.Natl.Acad.Sci.,USA,86:821-824(1989)
に記載される)またはHAタグ(Wilsonら、Cell,37:7
67(1984))である。また本発明のポリヌクレオチド
は、転写配列、非翻訳配列、スプライシングおよびポリ
アデニル化シグナル、リボソーム結合部位、mRNAを
安定化する配列のごとき非コーディング5'および3'配
列を含有していてもよい。
【0024】さらに好ましい具体例は、表1(配列番
号:2)に示すHOEFC11ポリペプチドのアミノ酸
配列を含むHOEFC11変種をコードしているポリヌ
クレオチドであり、数個、5ないし10個、1ないし5
個、1ないし3個、1ないし2個または1個のアミノ酸
残基がいずれかの組み合わせで置換、欠失または付加さ
れているものである。
【0025】さらに本発明は、上記配列にハイブリダイ
ゼーションするポリヌクレオチドにも関する。この点に
おいて、特に本発明は、厳密な条件下で上記ポリヌクレ
オチドにハイブリダイゼーションするポリヌクレオチド
に関連する。本明細書の用語「厳密な条件」とは、配列
間に少なくとも95%、好ましくは少なくとも97%の
同一性がある場合にのみハイブリダイゼーションが起こ
ることを意味する。
【0026】配列番号:1に含まれるヌクレオチド配列
またはそのフラグメントに対して同一または十分に同一
である本発明ポリヌクレオチドをcDNAおよびゲノム
DNA用のハイブリダイゼーションプローブとして用い
て、全長のcDNAおよびHOEFC11をコードして
いるゲノムクローンを単離し、またHOEFC11遺伝
子に対して高い類似性のある配列を有する他の遺伝子の
cDNAおよびゲノムクローンを単離してもよい。かか
るハイブリダイゼーション法は当業者に知られている。
典型的には、これらのヌクレオチド配列は、対照に対し
て80%、好ましくは90%、より好ましくは95%の
同一性を有する。一般的には、プローブは少なくとも1
5個のヌクレオチドを含むであろう。好ましくは、かか
るプローブは少なくとも30個のヌクレオチドを有し、
少なくとも50個のヌクレオチドを有していてもよい。
特に好ましいプローブは30ないし50個の範囲のヌク
レオチドを含む。
【0027】1の具体例において、HOEFC11ポリ
ペプチドをコードしているポリヌクレオチドを得ること
は、配列番号:1の配列またはそのフラグメント配列を
有する標識プローブを用いて厳密なハイブリダイゼーシ
ョン条件下で適当なライブラリーをスクリーニングし、
次いで、該ポリヌクレオチド配列を含有する全長のcD
NAおよびゲノムクローンを単離する工程を含む。よっ
て、もう1つの態様において、本発明HOEFC11ポ
リヌクレオチドはさらに、厳密な条件下で配列番号:1
を有するヌクレオチド配列またはそのフラグメントにハ
イブリダイゼーションするヌクレオチド配列を含むヌク
レオチド配列を包含する。また、上記ハイブリダイゼー
ション条件により得られるヌクレオチド配列によってコ
ードされているアミノ酸配列を含むポリペプチドもHO
EFC11ポリペプチドに包含される。かかるハイブリ
ダイゼーション法は当業者によく知られている。厳密な
ハイブリダイゼーション条件は上で定義したものである
か、または50%ホルムアミド、5xSSC(150m
M NaCl、15mM クエン酸三ナトリウム)、50
mM リン酸ナトリウム(pH7.6)、5xデンハー
ツ溶液、10%デキストラン硫酸、および20マイクロ
グラム/mlの変性剪断サケ・精子DNAを含む溶液
中、42℃で一晩、次いで、約65℃において0.1x
SSC中での洗浄といった条件であってもよい。
【0028】本発明ポリヌクレオチドおよびポリペプチ
ドを、動物およびヒトの疾病の治療および診断のための
研究試薬および材料として用いてもよい。
【0029】ベクター、宿主細胞、発現 本発明はまた、ポリヌクレオチドまたは本発明のポリヌ
クレオチドを含むベクター、本発明のベクターで遺伝子
操作される宿主細胞ならびに組換え法による本発明のポ
リペプチドの製造にも関する。本発明DNA構築物由来
のRNAを用いて、無細胞翻訳系を用いてかかる蛋白を
製造することもできる。組換え体を製造するために、宿
主細胞を遺伝子操作して、発現系もしくはそれらの一
部、または本発明のポリヌクレオチドを組み込むことが
できる。ポリヌクレオチドの宿主細胞への導入は、例え
ば、Davisら、Basic Methods in Molecular Biology(1
986);Sambrookら、Molecular Cloning;A Laboratory
Manual、第2版;コールド・スプリング・ハーバー・
ラボラトリー・プレス、コールド・スプリング・ハーバ
ー、ニューヨーク(1989)のごとき多くの標準的な実験
マニュアルに記載される方法により行うことができ、例
えばリン酸カルシウムトランスフェクション、DEAE
−デキストラン媒介トランスフェクション、トランスベ
クション、マイクロインジェクション、陽イオン脂質媒
介トランスフェクション、エレクトロポレーション、形
質導入、スクレープ負荷(scrape loading)、バリステ
ィック導入(ballistic introduction)および感染等が
ある。
【0030】適当な宿主の代表的なものには、細菌細
胞、例えば連鎖球菌属(streptococci)、ブドウ球菌属
(staphylococci)、大腸菌(E.coli)、ストレプトミ
セス(Streptomyces)および枯草菌(Bacillus subtii
s)細胞;真菌細胞、例えば酵母細胞およびアスペルギ
ルス属(Aspergillus)細胞;昆虫細胞、例えばドロソ
フィラS2(Drosophila S2)およびスポドプテラSf
9(Spodoptera Sf9)細胞;動物細胞例えばCHO、C
OS、HeLa、C127、3T3、BHK、293お
よびボウズ(Bows)メラノーマ細胞;ならびに植物細胞
等がある。
【0031】本発明のポリペプチドを製造するために非
常に多くの発現系を使用できる。このようなベクターに
は、染色体、エピソームおよびウイルス由来のベクタ
ー、例えば細菌プラスミド由来、バクテリオファージ由
来、トランスポゾン由来、酵母エピソーム由来、挿入エ
レメント由来、酵母染色体エレメント由来、例えばバキ
ュロウイルス、パポバウイルス、例えばSV40、ワク
シニアウイルス、アデノウイルス、鶏痘ウイルス、仮性
狂犬病ウイルスおよびレトロウイルス等のウイルス由来
のベクター、ならびにそれらを組み合わせたものに由来
するベクター、例えばプラスミドおよびバクテリオファ
ージの遺伝学的エレメント由来のベクター、例えばコス
ミドおよびファージミド等がある。発現系の構築物には
発現を制御および引き起こす調節領域を含有できる。通
常、宿主中にポリヌクレオチドを保持、伸長または発現
するのに、および/またはポリペプチドを発現するのに
適した任意の系またはベクターを、この点に関する発現
に使用できる。周知のおよび通常的な種々の任意の技術
により、適当なDNA配列を発現系に挿入でき、例えば
Sambrookら、Molecular Cloning,A Laboratory Manual
(上記)に記載されている。
【0032】翻訳蛋白を、小胞体内腔、ペリプラスミッ
クスペースまたは細胞外環境へ分泌させるために、適当
な分泌シグナルを発現するポリペプチドに組み込むこと
ができる。これらのシグナルはポリペプチドに本来的な
ものであってもく、あるいは異種性のシグナルであって
もよい。
【0033】HOEFC11ポリペプチドをスクリーニ
ングアッセイのために発現させる場合、一般的には、細
胞表面にポリペプチドを生産させるのが好ましい。この
場合、スクリーニングアッセイに使用する前に細胞を集
めてもよい。HOEFC11ポリペプチドが培地中に分
泌される場合、培地を回収し、ポリペプチドを回収し精
製することができる。細胞内に生成される場合、まず細
胞を溶解し、次いで、ポリペプチドを回収しなければな
らない。
【0034】HOEFC11ポリペプチドは周知の方法
により、組換え細胞培養物から回収および精製でき、そ
の方法には例えば硫酸アンモニウムまたはエタノール沈
殿、酸抽出、陰イオンまたは陽イオン交換クロマトグラ
フィー、ホスホセルロースクロマトグラフィー、疎水性
相互作用クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィ
ー、ヒドロキシルアパタイトクロマトグラフィーおよび
レクチンクロマトグラフィー等がある。高速液体クロマ
トグラフィーを精製に用いるのが最も好ましい。ポリペ
プチドが単離および/または精製中に変性した場合、再
び活性な立体配座にするために、蛋白再生のための周知
の技法を用いることができる。
【0035】診断アッセイ 本発明は、診断試薬としての本発明HOEFC11ポリ
ヌクレオチドの使用にも関する。機能不全に関連した変
異形態のHOEFC11遺伝子の検出は、HOEFC1
1の発現不足、過剰発現または変化した発現から生じる
疾病またはかかる疾病に対する感受性を決定するための
診断的手段を提供するであろう。HOEFC11遺伝子
における変異を有する個体を、種々の方法によりDNA
レベルで検出してもよい。
【0036】診断用の核酸は、感染個体の細胞、例えば
血液、尿、唾液、組織生検または剖検材料から得てもよ
い。ゲノムDNAを検出に直接使用してもよく、あるい
は分析前にPCRもしくはその他の増幅法を用いること
により酵素的に増幅してもよい。RNAまたはcDNA
を同様に用いてもよい。正常遺伝子型との比較におい
て、増幅生成物のサイズ変化により欠失および挿入を検
出することができる。増幅DNAを標識HOEFC11
ヌクレオチド配列にハイブリダイゼーションさせること
により点突然変異を同定することができる。RNアーゼ
消化により、または融解温度の差により、完全に対合し
た配列を誤対合二重らせんから区別することができる。
DNA配列の相違はまた、変性物質含有または不含のゲ
ル中のDNAフラグメントの電気泳動の移動度の変化を
検出することにより、または直接的なDNA配列決定に
より検出できる。例えばMeyers et.al.Science,230:12
42(1985)参照。特異的な位置での配列の変化はまた、
ヌクレアーゼ保護アッセイ、例えばRNアーゼおよびS
1保護または化学的切断法によっても明らかにすること
ができる。例えばCotton et al.Proc.Natl.Acad.Sci.,U
SA,85:4397-4401(1985)参照。もう1つの具体例にお
いて、HOEFC11ヌクレオチドまたはそのフラグメ
ントを含むオリゴヌクレオチドプローブのアレイ(arra
y)を構築して、例えば遺伝学的変異の効果的なスクリ
ーニングを行うことができる。アレイ法はよく知られて
おり、広い適用範囲を有し、遺伝子発現、遺伝学的連
関、および遺伝学的変異可能性を包含する分子遺伝学に
おける種々の問題を調べるために用いられうる(例え
ば、M.Chee et al.,Science.Vol 274,pp 610-613 (199
6)参照)。
【0037】診断アッセイは、本明細書記載の方法によ
りHOEFC11遺伝子の変異を検出することにより、
慢性腎不全、炎症性疾患、心筋虚血、癌、リューマチ性
関節炎、硬変性肝臓疾患の診断方法またはかかる疾病に
対する感受性の診断方法を提供する。
【0038】さらに、対象由来の試料の異常に上昇また
は低下したHOEFC11ポリペプチドまたはHOEF
C11のmRNAレベルを調べることを特徴とする方法
によって、慢性腎不全、炎症性疾患、心筋虚血、癌、リ
ューマチ性関節炎、硬変性肝臓疾患を診断することがで
きる。HOEFC11ポリヌクレオチドの発現の増加ま
たは低下を、ポリヌクレオチドの定量法として当該分野
で周知の方法の任意の方法、例えば増幅、PCR、RT
PCR、RNアーゼ保護、ノーザンブロッティングおよ
びその他のハイブリダイゼーション法を用いてRNAレ
ベルで測定することができる。宿主由来の試料中のHO
EFC11蛋白レベルを決定するために用いることがで
きるアッセイ法は当業者に周知である。このようなアッ
セイ法には、ラジオイムノアッセイ、競争結合アッセ
イ、ウェスタンブロット分析およびELISAアッセイ
等がある。
【0039】染色体アッセイ 本発明ヌクレオチド配列は染色体の同定にも価値があ
る。該配列は、個々のヒト・染色体上の特定の位置を標
的とし、これにハイブリダイゼーションしうる。本発明
による重要な配列の染色体へのマッピングは、それらの
配列を遺伝子関連疾病と関連づける重要な第1工程であ
る。配列を正確な染色体位置にマッピングしたならば、
染色体上の配列の物理的位置を遺伝学的地図のデータと
関連づけることができる。かかるデータは、例えば、V.
McKusick,Mendelian Inheritancein Man(Johns Hopkin
s University Welch Medical Libraryからオンラインで
利用できる)に見いだされる。次いで、連関(物理的に
近接した遺伝子の同時遺伝)の分析により、同じ染色体
領域にマッピングされた遺伝子と疾病との関係を同定す
る。罹病個体と未罹病個体との間のcDNAまたはゲノ
ム配列の相違も調べることができる。罹病個体のいくつ
かまたは全部において変異が観察されるが正常個体にお
いては観察されない場合、その変異は疾病の原因である
可能性がある。
【0040】抗体 本発明のポリペプチドもしくはそれらの変種、またはそ
れらを発現する細胞を免疫原として用いて、HOEFC
11ポリペプチドに対して免疫特異的な抗体を製造する
こともできる。用語「免疫特異的」は、先行技術の他の
関連ポリペプチドに対するアフィニティーよりも、本発
明ポリペプチドに対するアフィニティーが実質的に大き
いことを意味する。ポリペプチドまたはエピトープが付
いたフラグメント、アナログまたは細胞を、好ましくは
ヒトはでない動物に通常の実験法を用いて投与すること
により、HOEFC11ポリペプチドに対して生じる抗
体を得ることができる。連続的細胞系培養により産生さ
れる抗体を提供する、当業者周知の技術を用いて、モノ
クローナル抗体を調製することができる。実例として
は、ハイブリドーマ法(Kohler,G. and Milstein,C.,N
ature,256:495-497(1975));トリオーマ法(Kozbor
et al.Immunology Today,4:72(1983));およびEB
V−ハイブリドーマ法(Cole et al.Monoclonal Antibo
dies and Cancer Therapy,Alan R Liss,Inc.,77-96(19
85))に記載されるような種々の技法がある。
【0041】一本鎖抗体の産生のために記載された技術
(米国特許第4946778号)は、本発明のポリペプ
チドに対する一本鎖抗体を産生するのに適用できる。ま
た、トランスジェニックマウス、または他の哺乳動物を
包含する他の生物を用いてヒト化抗体を発現させてもよ
い。上記抗体を用いて、ポリペプチドを発現するクロー
ンを単離または同定してもよく、あるいはアフィニティ
ークロマトグラフィーによりポリペプチドを精製しても
よい。
【0042】HOEFC11ポリペプチドに対する抗体
を用いて、とりわけ、慢性腎不全、炎症性疾患、心筋虚
血、癌、リューマチ性関節炎、硬変性肝臓疾患を治療し
てもよい。
【0043】ワクチン 本発明のもう1つの態様は、哺乳動物における免疫学的
反応を誘起する方法に関し、該方法は、抗体および/ま
たはT細胞を産生させるに十分なHOEFC11ポリペ
プチドまたはそのフラグメントを哺乳動物に接種して、
とりわけ、慢性腎不全、炎症性疾患、心筋虚血、癌、リ
ューマチ性関節炎、硬変性肝臓疾患から該動物を防御す
ることを特徴とする。本発明のさらにもう1つの態様
は、哺乳動物における免疫学的応答を誘導する方法に関
し、該方法は、HOEFC11ポリペプチドをインビボ
で発現させるための核酸ベクターを送達して、かかる免
疫学的応答を誘導し、該動物を疾患から保護する抗体を
生じさせることを特徴とする。
【0044】本発明のさらなる態様は免疫学的ワクチン
処方(組成物)に関し、それは、哺乳動物宿主中に導入
された場合、HOEFC11ポリペプチドに対する哺乳
動物の免疫学的応答を誘導する。該組成物はHOEFC
11ポリペプチドまたはHOEFC11遺伝子を含んで
なる。ワクチン処方は、さらに適当な担体を含んでいて
もよい。HOEFC11ポリペプチドは胃で分解される
可能性があるので、好ましくは非経口投与する(皮下、
筋肉内、静脈、皮内等への注射を包含)。非経口投与に
適した処方は、抗酸化剤、バッファー、静細菌剤および
処方をレシピエントの血液と等張にする溶質を含んでい
てもよい水性または非水性滅菌注射用溶液;ならびに懸
濁剤または増粘剤を含んでいてもよい水性または非水性
滅菌懸濁液を包含する。処方を1回量または複数回量と
して容器に入れて提供してもよく、例えば、密封アンプ
ルおよびバイアルに入れて提供してもよく、また使用直
前に滅菌液体担体の添加のみを必要とする凍結乾燥状態
として保存してもよい。またワクチン処方は、水中油系
および当該分野で知られた他の系のごとき処方の免疫原
性を高めるためのアジュバント系を含んでいてもよい。
用量は、個々のワクチンの活性に左右され、通常の実験
により容易に決定することができる。
【0045】スクリーニングアッセイ 本発明HOEFC11ポリペプチドに結合してこれを活
性化(アゴニスト)または阻害(アンタゴニスト)する
化合物についてのスクリーニングプロセスにおいて本発
明HOEFC11ポリペプチドを用いてもよい。よっ
て、本発明ポリペプチドを用いて、例えば細胞、無細胞
調製物、化学ライブラリーおよび天然産物混合物からア
ゴニストまたはアンタゴニストを同定してもよい。これ
らのアゴニストまたはアンタゴニストは天然の基質、リ
ガンドおよび受容体等であってもよく、あるいは構造ま
たは機能を模倣したものであってもよい。Coligan et a
l.,Current Protocols in Immunology 1(2):Chapter5(1
991)参照。
【0046】HOEFC11ポリペプチドは哺乳動物宿
主に広く存在し、多くの生物学的機能に関与しており、
多くの病気にもかかわっている。したがって、HOEF
C11ポリペプチドを刺激する化合物および薬剤、ある
いはまたHOEFC11ポリペプチドを阻害しうる化合
物または薬剤を見いだすことが望まれる。一般的には、
慢性腎不全、炎症性疾患、心筋虚血、癌、リューマチ性
関節炎、硬変性肝臓疾患のごとき症状を治療または予防
するためにアゴニストが用いられる。慢性腎不全、炎症
性疾患、心筋虚血、癌、リューマチ性関節炎、硬変性肝
臓疾患のごとき症状の種々の治療または予防のためにア
ンタゴニストを用いてもよい。
【0047】一般的には、かかるスクリーニング手順
は、HOEFC11ポリペプチドを発現する適当な細胞
またはHOEFC11ポリペプチドに応答する細胞を使
用することを含む。かかる細胞は、哺乳動物由来の細
胞、酵母、DrosophilaまたはE.coliを包含する。次い
で、HOEFC11ポリペプチドを発現する細胞(また
は発現された該ポリペプチドを含む細胞膜)またはHO
EFC11ポリペプチドに応答する細胞を試験化合物と
接触させて、結合、または機能的応答に対する刺激もし
くは阻害を観察する。接触した細胞のHOEFC11活
性に関する能力を、接触しなかった同種の細胞と比較す
る。
【0048】アッセイは、候補化合物の結合を試験する
だけでよく、候補化合物に直接的または間接的に結合し
た標識を用いることにより、あるいは標識競争物質との
競争を用いるアッセイにより、HOEFC11ポリペプ
チドを有する細胞への付着を検出する。さらに、これら
のアッセイにおいて、HOEFC11ポリペプチドを表
面に有する細胞に適する検出系を用いて、HOEFC1
1ポリペプチド活性化により発生するシグナルを候補化
合物が生じるかどうかを試験してもよい。一般的には、
活性化に対する阻害剤を、既知アゴニスト存在下におい
てアッセイして、アゴニストによる活性化に対する候補
化合物の存在の影響を観察する。
【0049】HOEFC11のcDNA、蛋白および該
蛋白に対する抗体を用いて、細胞におけるHOEFC1
1のmRNAおよび蛋白の産生に対する添加化合物の影
響を調べるためのアッセイを行ってもよい。例えば、当
該分野で知られた標準的方法により、モノクローナルお
よびポリクローナル抗体を用いて、HOEFC11の分
泌または細胞結合レベルを測定するためのELISAを
構築してもよく、また、これを用いてHOEFC11の
産生を阻害または促進しうる作用剤(それぞれ、アゴニ
ストまたはアンタゴニストと呼ばれる)を適当に処理さ
れた細胞または組織から見いだすこともできる。スクリ
ーニングアッセイを行うための標準的方法は当該分野に
おいてよく知られている。
【0050】当該分野において知られた標準的な受容体
結合法により、HOEFC11蛋白を用いて膜結合また
は可溶性受容体を同定してもよい(存在する場合に
は)。これらの方法はリガンド結合および架橋アッセイ
を包含するが、これに限らない。そのアッセイにおい
て、HOEFC11を放射性同位元素(例えば
125I)で標識、または化学修飾(例えばビオチン
化)、または検出または精製に適したペプチド配列に融
合させ、次いで、推定上の受容体の源(細胞、細胞膜、
細胞上清、組織抽出物、体液)とともにインキュベーシ
ョンする。他の方法は、、表面プラズモン共鳴および分
光学的測定のごとき生物物理学的方法を包含する。受容
体の精製およびクローニングに使用する以外に、これら
の結合アッセイを用いて、HOEFC11のその受容体
への結合と競争するHOEFC11のアゴニストおよび
アンタゴニストを同定することができる。スクリーニン
グアッセイを行うための標準的方法は当該分野において
よく理解されている。
【0051】潜在的なHOEFC11アンタゴニストの
例は、抗体、あるいはいくつかの場合にはオリゴヌクレ
オチドまたはHOEFC11のリガンドに密接に関連し
た蛋白(例えば、リガンド、基質、受容体のフラグメン
ト、または本発明ポリペプチドに結合するが応答を誘発
せず、その結果本発明ポリペプチドの活性を妨害する小
型分子)を包含する。
【0052】予防および治療方法本発明は、過剰または
不十分な量のHOEFC11活性に関連した、慢性腎不
全、炎症性疾患、心筋虚血、癌、リューマチ性関節炎、
硬変性肝臓疾患のごとき異常な状態の治療方法を提供す
る。
【0053】HOEFC11ポリペプチド活性が過剰な
場合、いくつかのアプローチを用いることができる。1
のアプローチは、有効量の上記阻害化合物(アンタゴニ
スト)を医薬上許容される担体とともに対象に投与し
て、例えば、リガンド、基質等の結合を遮断することに
より、あるいは第2のシグナルを阻害することによりH
OEFC11の機能を阻害し、そのことにより異常な状
態を改善することを特徴とする。
【0054】もう1つのアプローチにおいて、内在性H
OEFC11ポリペプチドと競争してリガンド、基質等
に結合しうる可溶性形態のHOEFC11ポリペプチド
を投与してもよい。かかる競争物質の典型的な具体例は
HOEFC11ポリペプチドのフラグメントを含む。
【0055】さらにもう1つの方法において、発現ブロ
ック法を用いて内在性HOEFC11をコードしている
遺伝子の発現を阻害してもよい。細胞内で生成した、あ
るいは別個に投与されたアンチセンス配列を、かかる知
られた方法に使用する。例えば、Oligodeoxynucleotide
s as Antisense Inhibitors of Gene Expression,CRCPr
ess,Boca Raton, FL(1988)中、O'Coccor,J.Neurochem(1
991)56:560参照。別法として、遺伝子とともに三重らせ
んを形成するオリゴヌクレオチドを用いてもよい。例え
ば、Lee et al.,Nucleic Acids Res(1979)6:3073;Coone
y et al.,Science(1988)241:456;Dervan et al.,Scienc
e(1991)251:1360参照。これらのオリゴヌクレオチドは
それ自体投与することができ、あるいは関連オリゴマー
をインビボで発現させることもできる。
【0056】HOEFC11およびその活性の発現不足
に関連する異常な症状の治療には、いくつかの方法が用
いられる。1の方法は、HOEFC11を活性化する治
療上有効量の化合物(すなわち上記アゴニスト)を医薬
上許容される担体とともに投与し、そのことにより異常
な症状を改善することを特徴とする。別法として、遺伝
子治療を用いて、対象中の細胞によるHOEFC11の
細胞内での生成を有効ならしめてもよい。例えば、上記
のごとく本発明ポリヌクレオチドを処理加工して複製欠
損レトロウイルスベクターに入れて発現するようにして
もよい。次いで、レトロウイルス発現構築物を単離し、
本発明ポリペプチドをコードしているRNAを含むレト
ロウイルスプラスミドベクターで形質導入したパッケー
ジング細胞中に導入して、今度はパッケージング細胞が
目的遺伝子を含む感染性ウイルス粒子を生成するように
してもよい。インビボでの細胞の処理加工およびインビ
ボでのポリペプチドの発現のために、これらのプロデュ
ーサー細胞を対象に投与してもよい。遺伝子治療の概説
としては、Human Molecular Genetics,T.Strachanand
A.P.Read,BIOS Scientific Publishers Ltd(1986)中、
第20章、Gene Therapy and other Molecular Genetic
-based Therapeutic Approaches(およびその中の引用
文献)参照。もう1つの方法は、適当な医薬担体と混合
して治療量のHOEFC11ポリペプチドを投与するこ
とである。
【0057】処方および投与可溶性形態のHOEFC1
1ポリペプチドのごときペプチド、ならびにアゴニスト
およびアンタゴニストペプチドまたは小型分子を、適当
な医薬担体と組み合わせて処方してもよい。かかる処方
は、治療上有効量のポリペプチドまたは化合物、および
医薬上許容される担体または賦形剤を含んでなる。かか
る担体としては、セイライン、緩衝化セイライン、デキ
ストロース、水、グリセロール、エタノール、およびそ
れらの混合物が挙げられるが、これらに限らない。処方
は投与経路に適したものとすべきであり、当業者によく
知られている。さらに本発明は、上記本発明成分の1種
またはそれ以上を充填した、1個またはそれ以上の容器
を含んでなる医薬パックおよびキットにも関する。
【0058】本発明ポリペプチドおよび他の化合物を単
独で使用してもよく、あるいは治療化合物のごとき他の
化合物と一緒に使用してもよい。医薬組成物の全身投与
の好ましい形態は、注射、典型的には静脈注射を包含す
る。皮下、筋肉内または腹腔内のごとき他の注射経路を
用いることもできる。全身投与のための別の手段は、胆
汁酸塩またはフシジン酸または他の界面活性剤のごとき
浸透剤を用いる経粘膜または経皮投与を包含する。さら
に、腸溶処方またはカプセル処方がうまく処方されるな
らば、経口投与も可能である。これらの化合物の投与は
局所的なものであってもよく、膏薬、パスタ、ゲル等の
形態であってもよい。
【0059】必要な用量範囲は、ペプチド、投与経路、
処方の性質、対象の症状の性質、および担当医師の判断
による。しかしながら、適当な用量は対象の体重1kg
あたり0.1ないし100μgの範囲である。しかしな
がら、種々の使用化合物および種々の投与経路のさまざ
まな有効性を考慮すれば、必要な用量は広範囲なものと
思われる。例えば、経口投与には静脈注射よりも多い用
量が必要であると考えられる。当該分野においてよく知
られた最適化のための標準的な常套的実験を用いてこれ
らの用量の変更を行うことができる。
【0060】しばしば「遺伝子治療」と称される上記治
療方法において、治療に使用するポリペプチドを対象中
において生成させることもできる。よって、例えば、ポ
リペプチドをコードしているDNAまたはRNAのごと
きポリヌクレオチドを用いて、例えばレトロウイルスプ
ラスミドベクターを用いることによりエクスビボにおい
て対象由来の細胞を処理加工してもよい。次いで、細胞
を対象に導入する。
【0061】
【実施例】特記しないかぎり、当業者によく知られた標
準的方法を用いて下記実施例を行う。実施例は本発明を
例示説明するものであり、本発明を限定するものではな
い。 実施例1 HAS2は、膜貫通ドメインであろうと推定される6個
のドメインを有し、2個はN末端領域に、4個はC末端
領域にある(K.Watanabe and Y. Yamaguchi, J. Biol.
Chem. 271:22945-22948, 1966)。StreptococcusのHA
シンターゼのポリペプチドの中央部に、N−アセチルグ
ルコサミニルトランスフェラーゼ活性に重要と考えられ
る5個のアミノ酸残基が存在する(S. Nagahashi, et a
l., J. Biol. Chem. 270: 13961-13967, 1995)。HA
合成は繊維芽細胞の増殖を増大させるが、HA合成は増
殖停止細胞において阻害される(M. Brecht, et al., B
iochem. J. 239:445-450, 1996; K. Matuoka, et al.,
J. Cell Biol. 104:1105-1115, 1987; J. R. Kitchen,
et al., Biochem. J. 309:649-656, 1995)。しかしな
がら、HA合成の調節についてはわずかしか理解されて
いない。今回、我々はHAS2の新規スプライシング変
種であるHOEFC11を同定し、それは酵素活性に重
要な5個のアミノ酸およびC末端における4個の膜貫通
ドメインを欠いていた。このHAS2変種形態は、HA
S2酵素の有力な負の阻害剤として作用することにより
HA合成において調節的な役割を果たしているかもしれ
ない。この機構はアルデヒドデヒドロゲナーゼ、オルニ
チントランスカルボキシラーゼ、ならびに多くの膜結合
受容体(Y. Nakamura and H. Nakauchi, Sci. 264:588-
589; R. Ebner, et al., Sci. 260:1344-1348; S. Wern
er, et al., EMBO. J. 121635-2643)についての研究に
おいて十分に示されている。発現配列タグ(EST)と
して知られる短い配列からなる、Human Genome Science
sから得たランダムcDNA配列データベースの検索を
BLASTアルゴリズムを用いて行ったところ、ヒトの
フアルロナンシンターゼ(HAS2)に相同的なEST
(#1750866)が示された。
【0062】HGS EST 1750866は下記配列
を有する。 1 CTGAAGTGCA AGNAAACATA AAGAGAATAT TAGTGAAATT ATTTTTTAAA 51 GTGGGGAAGA ATCAAACATT TAAGACTCCC CTATCCTTTT TAAATGTTGT 101 TTTTAAATTT CTTATTTTTT TTGGCCGGTC GTCTCAAATT CATCTGATCT 151 CTTATTACCT CAATTTTGGA AACTGCCCGC CACCGACCCT CCGGGGACCA 201 CACAGACAGG CTGAGGACGA CTTTATGACC AAGAGCTGAA CAAGAGNCAT 251 TGTGAGAGGT TCCAAGGAAC CNGNAGATAA TTGGGANCCA AACCTTTGGN 301 GGT (配列番号:3)
【0063】全長のクローンを得るために、自動DNA
配列決定法を用いてインサートの完全DNA配列を推定
した。クローンの1つであるHOEFC11は1kbの
インサートを含んでいた。Lasergeneソフトウェアを用
いるDNA配列のマップ分析により、HAS2の末端切
断形態である1の読み枠(ORF)が示された。クロー
ンの同一性を確認するために、該読み枠(ORF)のヌ
クレオチド配列を用いてPCRプライマーを設計した。
ヒト前立腺および胎盤のmRNAから正しいサイズのD
NAフラグメントを増幅し、Invitrogen (San Diego,
CA)から得たpCR2.1ベクター中にサブクローンし
た。DNA配列はHOEFC11の読み枠(ORF)と
同一であった。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> ZHU, YUAN NAMBI, PONNAL PULLEN, MARK A <120> NOVEL HAS2 SPLICING VARIANT HOEFC11: A TARGET IN CHRONIC RENAL FAI LURE, INFLAMMATORY DISEASES AND MYOCARDIAL ISCHEMIA <130> 180596 <150> US 08/865273 <151> 1997-05-29 <160> 3 <210> 1 <211> 1051 <212> DNA <213> <400> 1 gcacgagctg aagtgcaacg gaaacataaa gagaatatta gtgaaattat tttttaaagt 60 ggggaagaat caaacattta agactcccct atccttttta aatgttgttt ttaaatttct 120 tatttttttt ggccggtcgt ctcaaattca tctgatctct tattacctca attttggaaa 180 ctgcccgcca ccgaccctcc gggaccacac agacaggctg aggacgactt tatgaccaag 240 agctgaacaa gatgcattgt gagaggtttc tatgtatcct gagaataatt ggaaccacac 300 tctttggagt ctctctcctc cttggaatca cagctgctta tattgttggc taccagttta 360 tccaaacgga taattactat ttctcttttg gactgtatgg tgcctttttg gcatcacacc 420 tcatcatcca aagcctgttt gcctttttgg agcaccgaaa aatgaaaaaa tccctagaaa 480 cccccataaa gttgaacaaa acagttgccc tttgcatcgc tgcctatcaa gaagatccag 540 actacttaag gaaatgtttg caatctgtga aaaggctaac ctaccctggg attaaagttg 600 tcatggtcat agatgggaac tcagaagatg acctttacat gatggacatc ttcagtgaag 660 tcatgggcag agacaaatca gccactcata tctggaagaa caacttccac gaaaagggtc 720 ccggtgagac agatgagtca cataaagaaa gctcgcaaca cgtaacgcaa ttggtcttgt 780 ccaacaaaag tatctgcatc atgcaaaaat ggggtggaaa aagagaagtc atgtacacag 840 ccttcagagc actgggacga agtgtggatt atgtacaggt aggtctccac attcctgcca 900 gggcaaacat acatttaaat aaagccgctt ttgtatctgt ccagtcatat gctatagccc 960 atccttgtcc cttctgaaca cagtacttct ttcagttcat ttgaaaacag catgactgtt 1020 gaaagcacat tttgaaaaaa aaaaaaaaaa a 1051 <210> 2 <211> 241 <212> PRT <213> <400> 2 Met His Cys Glu Arg Phe Leu Cys Ile Leu Arg Ile Ile Gly Thr Thr 1 5 10 15 Leu Phe Gly Val Ser Leu Leu Leu Gly Ile Thr Ala Ala Tyr Ile Val 20 25 30 Gly Tyr Gln Phe Ile Gln Thr Asp Asn Tyr Tyr Phe Ser Phe Gly Leu 35 40 45 Tyr Gly Ala Phe Leu Ala Ser His Leu Ile Ile Gln Ser Leu Phe Ala 50 55 60 Phe Leu Glu His Arg Lys Met Lys Lys Ser Leu Glu Thr Pro Ile Lys 65 70 75 80 Leu Asn Lys Thr Val Ala Leu Cys Ile Ala Ala Tyr Gln Glu Asp Pro 85 90 95 Asp Tyr Leu Arg Lys Cys Leu Gln Ser Val Lys Arg Leu Thr Tyr Pro 100 105 110 Gly Ile Lys Val Val Met Val Ile Asp Gly Asn Ser Glu Asp Asp Leu 115 120 125 Tyr Met Met Asp Ile Phe Ser Glu Val Met Gly Arg Asp Lys Ser Ala 130 135 140 Thr His Ile Trp Lys Asn Asn Phe His Glu Lys Gly Pro Gly Glu Thr 145 150 155 160 Asp Glu Ser His Lys Glu Ser Ser Gln His Val Thr Gln Leu Val Leu 165 170 175 Ser Asn Lys Ser Ile Cys Ile Met Gln Lys Trp Gly Gly Lys Arg Glu 180 185 190 Val Met Tyr Thr Ala Phe Arg Ala Leu Gly Arg Ser Val Asp Tyr Val 195 200 205 Gln Val Gly Leu His Ile Pro Ala Arg Ala Asn Ile His Leu Asn Lys 210 215 220 Ala Ala Phe Val Ser Val Gln Ser Tyr Ala Ile Ala His Pro Cys Pro 225 230 235 240 Phe <210> 3 <211> 303 <212> DNA <213> <400> 3 ctgaagtgca agnaaacata aagagaatat tagtgaaatt attttttaaa gtggggaaga 60 atcaaacatt taagactccc ctatcctttt taaatgttgt ttttaaattt cttatttttt 120 ttggccggtc gtctcaaatt catctgatct cttattacct caattttgga aactgcccgc 180 caccgaccct ccggggacca cacagacagg ctgaggacga ctttatgacc aagagctgaa 240 caagagncat tgtgagaggt tccaaggaac cngnagataa ttgggancca aacctttggn 300 ggt 303
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 9/10 A61P 19/02 4C084 13/12 29/00 4C086 19/02 101 4H045 29/00 35/00 101 43/00 111 35/00 C07K 16/40 43/00 111 C12N 1/15 C07K 16/40 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 9/10 1/21 C12Q 1/02 5/10 1/68 A 9/10 G01N 33/15 Z C12Q 1/02 33/50 Z 1/68 C12N 15/00 ZNAA G01N 33/15 5/00 A 33/50 A61K 37/02 (72)発明者 ユアン・ツー アメリカ合衆国19422ペンシルベニア州ブ ルー・ベル、オークモント・ドライブ203 番 (72)発明者 ポナル・ナンビ アメリカ合衆国19312ペンシルベニア州バ ーウィン、ラドビル・サークル1430番 (72)発明者 マーク・エイ・ピューレン アメリカ合衆国18915ペンシルベニア州コ ルマー、トレウィグタウン・ロード2625番 Fターム(参考) 2G045 AA40 DA36 FB03 4B024 AA01 AA11 BA10 CA04 GA11 HA12 HA17 4B050 CC03 DD09 LL01 LL03 4B063 QA01 QQ03 QQ08 QQ20 QQ26 QQ44 QQ52 QR32 QR56 QR62 QR77 QS16 QS25 QS34 4B065 AA19X AA26X AA49X AA50X AA60X AA72X AA88X AA90X AB01 AC14 BA02 CA29 CA44 CA46 4C084 AA02 AA07 AA19 AA22 BA44 CA25 DC50 MA02 NA05 NA14 ZA361 ZA751 ZA811 ZA961 ZB111 ZB151 ZB261 ZC022 ZC202 4C086 AA01 AA02 AA03 EA16 MA02 MA03 MA10 NA05 NA14 ZA36 ZA75 ZA81 ZA96 ZB11 ZB15 ZB26 ZC02 ZC20 4H045 AA10 AA11 AA20 AA30 BA10 CA46 DA75 DA89 EA20 EA22 EA23 EA28 EA50 FA72 FA73 FA74

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配列番号:2のHOEFC11ポリペプ
    チドをコードしているヌクレオチド配列に対してその全
    長にわたり少なくとも80%の同一性を有するヌクレオ
    チド配列を含む単離ポリヌクレオチド、または該単離ポ
    リヌクレオチドに対して相補的なヌクレオチド配列。
  2. 【請求項2】 DNAまたはRNAである請求項1のポ
    リヌクレオチド。
  3. 【請求項3】 配列番号:1のヌクレオチド配列に対し
    て少なくとも80%の同一性を有するヌクレオチド配列
    を含むものである請求項1のポリヌクレオチド。
  4. 【請求項4】 ヌクレオチド配列が、配列番号:1に含
    まれるHOEFC11ポリペプチドコーディング配列を
    含むものである請求項3のポリヌクレオチド。
  5. 【請求項5】 配列番号:1のポリヌクレオチドである
    請求項3のポリヌクレオチド。
  6. 【請求項6】 適合する宿主細胞中に存在する場合に、
    配列番号:2のポリペプチドに対して少なくとも80%
    の同一性を有するアミノ酸配列を含むHOEFC11ポ
    リペプチドを生成する能力のある発現系を含む、DNA
    またはRNA分子。
  7. 【請求項7】 請求項6の発現系を含む宿主細胞。
  8. 【請求項8】 HOEFC11ポリペプチドの生成に十
    分な条件下で請求項7の宿主を培養し、次いで、培地か
    ら該ポリペプチドを回収することを特徴とする、HOE
    FC11ポリペプチドの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6の発現系で宿主細胞を形質転換
    またはトランスフェクションして、適当な培養条件下で
    宿主細胞がHOEFC11ポリペプチドを生成するよう
    にすることを特徴とする、HOEFC11ポリペプチド
    を生成する細胞の製造方法。
  10. 【請求項10】 配列番号:2のアミノ酸配列に対して
    その全長にわたり少なくとも80%同一であるアミノ酸
    配列を含むHOEFC11ポリペプチド。
  11. 【請求項11】 配列番号:2のアミノ酸配列を含む請
    求項10のポリペプチド。
  12. 【請求項12】 請求項10のHOEFC11ポリペプ
    チドに対して免疫特異的な抗体。
  13. 【請求項13】 請求項10のHOEFC11ポリペプ
    チドの活性または発現の増強を必要とする対象の治療方
    法であって、 (a)該ポリペプチドに対する治療上有効量のアゴニス
    トを対象に投与すること;および/または(b)配列番
    号:2のHOEFC11ポリペプチドをコードしている
    ヌクレオチド配列に対してその全長にわたり少なくとも
    80%の同一性を有するヌクレオチド配列を含む単離ポ
    リヌクレオチド;またはインビボにおいて該ポリペプチ
    ド活性を生じさせる形態の、該ヌクレオチド配列に対し
    て相捕的なヌクレオチド配列を対象に与えることを特徴
    とする方法。
  14. 【請求項14】 請求項10のHOEFC11ポリペプ
    チドの活性または発現の阻害を必要とする対象の治療方
    法であって、 (a)該ポリペプチドに対する治療上有効量のアンタゴ
    ニストを対象に投与すること;および/または(b)該
    ポリペプチドをコードしているヌクレオチド配列の発現
    を阻害する核酸分子を対象に投与すること;および/ま
    たは(c)リガンド、基質、または受容体を求めて該ポ
    リペプチドと競争する治療上有効量のポリペプチドを対
    象に投与することを特徴とする方法。
  15. 【請求項15】 対象中の請求項10のHOEFC11
    ポリペプチドの発現または活性に関連した、対象におけ
    る疾病または疾病に対する感受性の診断方法であって、 (a)該対象のゲノム中の該HOEFC11ポリペプチ
    ドをコードしているヌクレオチド配列中の変異の存在ま
    たは不存在を決定すること;および/または(b)該対
    象由来の試料中のHOEFC11ポリペプチドの発現の
    存在または量を分析することを特徴とする方法。
  16. 【請求項16】 請求項10のHOEFC11ポリペプ
    チドを阻害する化合物(アンタゴニスト)、あるいは請
    求項10のHOEFC11ポリペプチドを活性化する化
    合物(アゴニスト)の同定方法であって、 (a)HOEFC11ポリペプチドを発現する細胞(ま
    たはHOEFC11ポリペプチドを発現する細胞膜)ま
    たはHOEFC11ポリペプチドに応答する細胞を候補
    化合物と接触させること;次いで(b)結合、または機
    能的応答に対する刺激もしくは阻害を観察し、あるいは
    候補化合物と接触した細胞(または細胞膜)のHOEF
    C11ポリペプチド活性に関する能力を、接触しなかっ
    た同種の細胞と比較することを特徴とする方法。
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