JP2002186470A - 冷凍及びチルド食品の包装方法 - Google Patents
冷凍及びチルド食品の包装方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】冷凍及びチルド食品を電子レンジ加熱する場合
に、内部まで加熱した上で、その表面をクリスピーに
し、かつ焦げ目をつける方法を提供する。 【解決手段】基材フィルムの片面に電子レンジ発熱層を
設けた電子レンジ発熱フィルムの発熱層側に支持体を貼
合して発熱体とし、該発熱体に蒸気抜き孔を設け、該発
熱体の基材フィルム側を食品に接触させて食品の両面お
よび側面を包み、かつ、包装した時に、発熱体の一部が
重なり部を形成することを特徴とする冷凍及びチルド食
品の包装方法である。また、発熱体の重なり部面積が、
発熱体が接触する食品の全接触面積の10%〜65%で
あること、さらに、発熱体に設ける蒸気抜き孔の面積が
発熱体の全面積の10〜50%であることを含むもので
ある。
に、内部まで加熱した上で、その表面をクリスピーに
し、かつ焦げ目をつける方法を提供する。 【解決手段】基材フィルムの片面に電子レンジ発熱層を
設けた電子レンジ発熱フィルムの発熱層側に支持体を貼
合して発熱体とし、該発熱体に蒸気抜き孔を設け、該発
熱体の基材フィルム側を食品に接触させて食品の両面お
よび側面を包み、かつ、包装した時に、発熱体の一部が
重なり部を形成することを特徴とする冷凍及びチルド食
品の包装方法である。また、発熱体の重なり部面積が、
発熱体が接触する食品の全接触面積の10%〜65%で
あること、さらに、発熱体に設ける蒸気抜き孔の面積が
発熱体の全面積の10〜50%であることを含むもので
ある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジで食品
を加熱する時に焦げ目をつける電子レンジ発熱体を使用
した包装方法に関する。
を加熱する時に焦げ目をつける電子レンジ発熱体を使用
した包装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子レンジを用いる加熱において、食品
の表面を特に強く加熱して、焦げ目をつけたり、表面を
クリスピーな状態に加熱するために、耐熱性プラスチッ
クフィルムにアルミニウム蒸着層、アルミニウムとアル
ミニウム酸化物の混合蒸着層を設けた発熱シートが開示
されている(特公昭60―15548、特開平4―68
758)。これらの発熱シートは、紙等と貼り合わせて
焦げ目付けシートとしたり、カートンの内側や底面に貼
って焦げ目シート付きパッケージとし、食品に接触させ
た状態で電子レンジの庫内に置き、高周波を照射するこ
とによって、発熱し、接触している食品の表面を他の部
位よりも強く加熱し得るものである。
の表面を特に強く加熱して、焦げ目をつけたり、表面を
クリスピーな状態に加熱するために、耐熱性プラスチッ
クフィルムにアルミニウム蒸着層、アルミニウムとアル
ミニウム酸化物の混合蒸着層を設けた発熱シートが開示
されている(特公昭60―15548、特開平4―68
758)。これらの発熱シートは、紙等と貼り合わせて
焦げ目付けシートとしたり、カートンの内側や底面に貼
って焦げ目シート付きパッケージとし、食品に接触させ
た状態で電子レンジの庫内に置き、高周波を照射するこ
とによって、発熱し、接触している食品の表面を他の部
位よりも強く加熱し得るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、発熱体を食
品に接触させて電子レンジで調理中に包材と食品の間に
蒸気がこもったりして焦げ目がつきにくくなったり、発
熱シートによって焦げ目をつけても食品がこれらの蒸気
によって湿ってしまい、加熱効果や焦げ目をつけた効果
が薄くなることがある。これらの発熱シートは一般に均
一過熱が出来ず、食品を均一に焦がしたり、クリスピー
感を出したりできない。例えば、冷凍ピザのように表面
積の大きい食品では外郭だけが焦げ、中は湿ったままと
いう現象が起りがちであった。本発明の目的は、冷凍及
びチルド食品を電子レンジ加熱する場合に、内部まで加
熱した上で、その表面をクリスピーにし、かつ焦げ目を
つける方法を提供することである。
品に接触させて電子レンジで調理中に包材と食品の間に
蒸気がこもったりして焦げ目がつきにくくなったり、発
熱シートによって焦げ目をつけても食品がこれらの蒸気
によって湿ってしまい、加熱効果や焦げ目をつけた効果
が薄くなることがある。これらの発熱シートは一般に均
一過熱が出来ず、食品を均一に焦がしたり、クリスピー
感を出したりできない。例えば、冷凍ピザのように表面
積の大きい食品では外郭だけが焦げ、中は湿ったままと
いう現象が起りがちであった。本発明の目的は、冷凍及
びチルド食品を電子レンジ加熱する場合に、内部まで加
熱した上で、その表面をクリスピーにし、かつ焦げ目を
つける方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材フィルム
の片面に電子レンジ発熱層を設けた電子レンジ発熱フィ
ルムの発熱層側に支持体を貼合して発熱体とし、該発熱
体に蒸気抜き孔を設け、該発熱体の基材フィルム側を食
品に接触させて食品の両面および側面を包み、かつ、包
装した時に、発熱体の一部が重なり部を形成することを
特徴とする冷凍及びチルド食品の包装方法である。ま
た、発熱体の重なり部面積が、発熱体が接触する食品の
全接触面積の10%〜65%であること、さらに、発熱
体に設ける蒸気抜き孔の面積が発熱体の全面積の10〜
50%であることを含むものである。
の片面に電子レンジ発熱層を設けた電子レンジ発熱フィ
ルムの発熱層側に支持体を貼合して発熱体とし、該発熱
体に蒸気抜き孔を設け、該発熱体の基材フィルム側を食
品に接触させて食品の両面および側面を包み、かつ、包
装した時に、発熱体の一部が重なり部を形成することを
特徴とする冷凍及びチルド食品の包装方法である。ま
た、発熱体の重なり部面積が、発熱体が接触する食品の
全接触面積の10%〜65%であること、さらに、発熱
体に設ける蒸気抜き孔の面積が発熱体の全面積の10〜
50%であることを含むものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、電子レンジを用いて、
冷凍またはチルドのピザ等の食品を加熱し、その表面を
クリスピーに仕上げ、また焦げ目をつけることのできる
発熱体を用いた包装方法であり、特に、前記発熱体に孔
を設けることおよび包装に際して発熱体の重なり部を設
けることを特徴とする。図1は、本発明の冷凍及びチル
ド食品の包装方法の実施例を示す図で、(a)発熱体を
食品に被覆包装した状態を示す斜視図、(b)X1−X1
部の断面図である。図2は、図1の発熱体の平面図であ
る。図3は、本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に
用いる発熱シートの材質構成例を示す断面図である。図
4は、本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法における
重なり部の実施例を示す図で、(a)食品を包装した時
の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展開図であ
る。図5は、本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に
おける重なり部の別の実施例を示す図で、(a)食品を
包装した時の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展
開図である。図6は、本発明の冷凍及びチルド食品の包
装方法の別の実施例を示す図で、(a)発熱体を食品に
被覆包装した状態を示す斜視図、(b)X2−X2部の断
面図である。図7は、図6の実施例における、(a)発
熱体の平面図、(b)包装の状態を示す斜視図である。
冷凍またはチルドのピザ等の食品を加熱し、その表面を
クリスピーに仕上げ、また焦げ目をつけることのできる
発熱体を用いた包装方法であり、特に、前記発熱体に孔
を設けることおよび包装に際して発熱体の重なり部を設
けることを特徴とする。図1は、本発明の冷凍及びチル
ド食品の包装方法の実施例を示す図で、(a)発熱体を
食品に被覆包装した状態を示す斜視図、(b)X1−X1
部の断面図である。図2は、図1の発熱体の平面図であ
る。図3は、本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に
用いる発熱シートの材質構成例を示す断面図である。図
4は、本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法における
重なり部の実施例を示す図で、(a)食品を包装した時
の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展開図であ
る。図5は、本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に
おける重なり部の別の実施例を示す図で、(a)食品を
包装した時の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展
開図である。図6は、本発明の冷凍及びチルド食品の包
装方法の別の実施例を示す図で、(a)発熱体を食品に
被覆包装した状態を示す斜視図、(b)X2−X2部の断
面図である。図7は、図6の実施例における、(a)発
熱体の平面図、(b)包装の状態を示す斜視図である。
【0006】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法
は、冷凍ピザ、お好み焼き等の冷凍あるいはチルドの温
度帯に保持され流通されている食品に適用される。この
ような食品は、コンベンショナルオーブンにて加熱され
ることもあるが、近時は家庭用の電子レンジにより昇温
(解凍と昇温)されることが多い。電子レンジで加熱す
る場合に表面の仕上がりを良くする為に発熱体で食品を
被覆包装することがあるが、その表面がクリスピーで、
かつ、適度な焦げ目をつけることが意外に困難であっ
た。
は、冷凍ピザ、お好み焼き等の冷凍あるいはチルドの温
度帯に保持され流通されている食品に適用される。この
ような食品は、コンベンショナルオーブンにて加熱され
ることもあるが、近時は家庭用の電子レンジにより昇温
(解凍と昇温)されることが多い。電子レンジで加熱す
る場合に表面の仕上がりを良くする為に発熱体で食品を
被覆包装することがあるが、その表面がクリスピーで、
かつ、適度な焦げ目をつけることが意外に困難であっ
た。
【0007】市場において、ピザやお好み焼き等は冷
凍、チルドの温度帯で販売されているが、これらの商品
を購入した消費者が、電子レンジを用いて加熱する際
に、その表面をよりクリスピーに、かつ、適度な焦げ目
をつけることの出る方法について、本発明者らは、鋭意
研究の結果、図1(a)およびに図2に示すように、発
熱体1に所定の面積比率の範囲で蒸気抜き孔hを設ける
ことによって食品Fの内部からの水分が蒸気となって放
散し、表面がクリスピーに加熱でき、また、発熱体1の
一部を重ねて包装する方法によって、食品の重なり部r
に接触する部位に焦げ目をつけることができることを見
出し本発明を完成するに到った。
凍、チルドの温度帯で販売されているが、これらの商品
を購入した消費者が、電子レンジを用いて加熱する際
に、その表面をよりクリスピーに、かつ、適度な焦げ目
をつけることの出る方法について、本発明者らは、鋭意
研究の結果、図1(a)およびに図2に示すように、発
熱体1に所定の面積比率の範囲で蒸気抜き孔hを設ける
ことによって食品Fの内部からの水分が蒸気となって放
散し、表面がクリスピーに加熱でき、また、発熱体1の
一部を重ねて包装する方法によって、食品の重なり部r
に接触する部位に焦げ目をつけることができることを見
出し本発明を完成するに到った。
【0008】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に
おいて用いる発熱体の基本的構成としては、図3に示す
ように、基材フィルム層2にアルミニウム等を蒸着して
発熱層3を設けて電子レンジ発熱フィルムを形成し、前
記発熱層3の面と支持体5とを接着剤層6を介して貼合
するものである。
おいて用いる発熱体の基本的構成としては、図3に示す
ように、基材フィルム層2にアルミニウム等を蒸着して
発熱層3を設けて電子レンジ発熱フィルムを形成し、前
記発熱層3の面と支持体5とを接着剤層6を介して貼合
するものである。
【0009】次に、本発明の冷凍及びチルド食品の包装
方法において用いる発熱体1を構成する各層について説
明する。前記基材フィルム2としては、耐熱性のプラス
チックフィルムであって、具体的には、ポリエステル、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド等からなる
延伸または未延伸フィルムである。特に、延伸ポリエス
テルフィルムは、耐熱性、寸法安定性、発熱層の形成
(蒸着など)性に優れ、かつ、フィルムのコストが安い
等の理由で好適である。
方法において用いる発熱体1を構成する各層について説
明する。前記基材フィルム2としては、耐熱性のプラス
チックフィルムであって、具体的には、ポリエステル、
ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミド等からなる
延伸または未延伸フィルムである。特に、延伸ポリエス
テルフィルムは、耐熱性、寸法安定性、発熱層の形成
(蒸着など)性に優れ、かつ、フィルムのコストが安い
等の理由で好適である。
【0010】基材フィルム2に電子レンジ発熱層3を設
ける手段としては、真空蒸着、スパッタリング、イオン
プレーティング等の公知の方法を用いることができる。
電子レンジ発熱層3としては、マイクロ波によって発熱
する物質、例えば、アルミニウム蒸着層、アルミニウム
とアルミニウム酸化物との混合蒸着層、ITO等を用い
ることができる。なかでも、マイクロ波による発熱性、
コスト、生産性等を考慮すると前記アルミニウム蒸着層
がより好ましい。前記蒸着層3の厚さとしては、500
〜600nm程度が好適である。
ける手段としては、真空蒸着、スパッタリング、イオン
プレーティング等の公知の方法を用いることができる。
電子レンジ発熱層3としては、マイクロ波によって発熱
する物質、例えば、アルミニウム蒸着層、アルミニウム
とアルミニウム酸化物との混合蒸着層、ITO等を用い
ることができる。なかでも、マイクロ波による発熱性、
コスト、生産性等を考慮すると前記アルミニウム蒸着層
がより好ましい。前記蒸着層3の厚さとしては、500
〜600nm程度が好適である。
【0011】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に
用いる発熱体1における前記支持体5には、紙、プラス
チックシート、紙とプラスチックとからなる複合シート
等を適用し得る。支持体5として紙を用いる場合200
〜500g/■程度の厚さのものがよい。
用いる発熱体1における前記支持体5には、紙、プラス
チックシート、紙とプラスチックとからなる複合シート
等を適用し得る。支持体5として紙を用いる場合200
〜500g/■程度の厚さのものがよい。
【0012】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に
おける発熱体1に設ける蒸気抜き孔hは円形、四角形、
三角形、変形等のいずれの形状でもよい。本発明におい
て、発熱体1に設ける蒸気抜き孔hの総面積は発熱体1
の全面積の10%〜50%、好ましくは15%〜35%
がよい。蒸気抜き孔hの総面積が発熱体全面積の10%
未満であると、蒸気が十分に排出されず、湿っぽさが残
る。また、蒸気抜き孔hの総面積が発熱体1の全面積の
50%を超えると発熱面積が小さく、発熱効果が弱くな
ったり水分が抜けすぎて食品がぱさぱさになったりす
る。
おける発熱体1に設ける蒸気抜き孔hは円形、四角形、
三角形、変形等のいずれの形状でもよい。本発明におい
て、発熱体1に設ける蒸気抜き孔hの総面積は発熱体1
の全面積の10%〜50%、好ましくは15%〜35%
がよい。蒸気抜き孔hの総面積が発熱体全面積の10%
未満であると、蒸気が十分に排出されず、湿っぽさが残
る。また、蒸気抜き孔hの総面積が発熱体1の全面積の
50%を超えると発熱面積が小さく、発熱効果が弱くな
ったり水分が抜けすぎて食品がぱさぱさになったりす
る。
【0013】また、本発明の冷凍及びチルド食品の包装
方法において、食品Fを包装する発熱体1の重なり部r
の面積は発熱体1を重ねる側の食品の全面積の10%〜
65%がよい。好ましくは20%〜50%がよい。ま
た、包装状態として、前記重なり部rは、図4および図
5に示すように、なるべく当該食品の中心位置になるよ
うに設計することが望ましい。重なり部rの面積が発熱
体1を重ねる側の食品の全面積の10%未満の場合は、
加熱効果が十分に出ず、中央部に焦げ目がつきにくい。
前記重なり部rの面積が発熱体1を重ねる側の食品の全
面積の65%を超えると発熱し過ぎて食品の中央部が暖
まる前に焦げてしまう。
方法において、食品Fを包装する発熱体1の重なり部r
の面積は発熱体1を重ねる側の食品の全面積の10%〜
65%がよい。好ましくは20%〜50%がよい。ま
た、包装状態として、前記重なり部rは、図4および図
5に示すように、なるべく当該食品の中心位置になるよ
うに設計することが望ましい。重なり部rの面積が発熱
体1を重ねる側の食品の全面積の10%未満の場合は、
加熱効果が十分に出ず、中央部に焦げ目がつきにくい。
前記重なり部rの面積が発熱体1を重ねる側の食品の全
面積の65%を超えると発熱し過ぎて食品の中央部が暖
まる前に焦げてしまう。
【0014】以上に説明したように、発熱体に所定の面
積比率の範囲で蒸気抜き孔を設け、食品を該発熱体で包
装して電子レンジ加熱をすると、食品から発生した蒸気
が、発熱体と食品表面との間にこもることなく速やかに
外部に放散するので発熱効果が効率よく発現して食品の
表面もクリスピーに仕上げることができ、また、適度な
焦げ目がつきやすくなる効果を奏する。また、特に焦げ
目をつけたい食品を前記発熱体で包装する際に、発熱体
の一部領域が重なり部を形成するように包装させること
により、重なった領域では単位面積当たりの発熱量が増
し、該重なり部rに接触している食品の表面に焦げ目を
つけることができる。発熱体により、食品を包装すると
きに、重なり部rを食品の中央部にすることにより、中
央部に焦げ目のある食品となる。また、2枚の発熱体に
よって包装する形式とすれば、食品の両面に焦げ目をつ
けることができる。
積比率の範囲で蒸気抜き孔を設け、食品を該発熱体で包
装して電子レンジ加熱をすると、食品から発生した蒸気
が、発熱体と食品表面との間にこもることなく速やかに
外部に放散するので発熱効果が効率よく発現して食品の
表面もクリスピーに仕上げることができ、また、適度な
焦げ目がつきやすくなる効果を奏する。また、特に焦げ
目をつけたい食品を前記発熱体で包装する際に、発熱体
の一部領域が重なり部を形成するように包装させること
により、重なった領域では単位面積当たりの発熱量が増
し、該重なり部rに接触している食品の表面に焦げ目を
つけることができる。発熱体により、食品を包装すると
きに、重なり部rを食品の中央部にすることにより、中
央部に焦げ目のある食品となる。また、2枚の発熱体に
よって包装する形式とすれば、食品の両面に焦げ目をつ
けることができる。
【0015】
【実施例】<実施例1>幅15cm、長さ22cmの発
熱体(厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの片面に、真空蒸着法によりアルミニウム、酸化ア
ルミニウム混合層を形成し、450g/■の厚紙とラミ
ネートした)に図2に示すような加工を施す。この発熱
体に図2に示すような形状と配置の蒸気抜き孔を設け
た。蒸気抜き孔の総面積hは、発熱体1の全面積の25
%とした。また重なり部rは、片面に、発熱体1を重ね
る側の食品の全面積の20%とした。80mm×150
mm×15mmの冷凍ピザを図1(a)に示すように包
装し、1500W電子レンジで2分間加熱した。ピザの
クラストは周辺部も中心部も焦げ、全体的にさくっと仕
上がった。
熱体(厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィ
ルムの片面に、真空蒸着法によりアルミニウム、酸化ア
ルミニウム混合層を形成し、450g/■の厚紙とラミ
ネートした)に図2に示すような加工を施す。この発熱
体に図2に示すような形状と配置の蒸気抜き孔を設け
た。蒸気抜き孔の総面積hは、発熱体1の全面積の25
%とした。また重なり部rは、片面に、発熱体1を重ね
る側の食品の全面積の20%とした。80mm×150
mm×15mmの冷凍ピザを図1(a)に示すように包
装し、1500W電子レンジで2分間加熱した。ピザの
クラストは周辺部も中心部も焦げ、全体的にさくっと仕
上がった。
【0016】<比較例1>発熱体に図2のような加工を
施さない以外は実施例1と同様にして、冷凍ピザを電子
レンジ加熱した。焦げ目はピザのクラストの周囲にしか
つかず、しっとりと湿った仕上がりだった。
施さない以外は実施例1と同様にして、冷凍ピザを電子
レンジ加熱した。焦げ目はピザのクラストの周囲にしか
つかず、しっとりと湿った仕上がりだった。
【0017】<実施例2>変形抜きされた発熱体1(厚
さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片
面に、真空蒸着法によりアルミニウム、酸化アルミニウ
ム混合層を形成し、450g/■の厚紙とラミネートし
た)を用い、図7(a)に示すような蒸気抜き孔hを設
ける。蒸気抜き孔hの総面積は、発熱体1の全面積の3
0%とした。また重なり部rは、片面に、発熱体を重ね
る側の食品の全面積の45%とした。この発熱体2枚に
て、直径150mm×厚み20mmの冷凍お好み焼きを
図7(b)に示すように左右から包装し、図6(a)、
図6(b)のように、上下両面に重なり部raおよびrb
を形成して、1500W電子レンジで2分間加熱した。
お好み焼きは上下面とも周囲及び中心部が焦げ、表面は
さくっとした仕上がりになった。
さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片
面に、真空蒸着法によりアルミニウム、酸化アルミニウ
ム混合層を形成し、450g/■の厚紙とラミネートし
た)を用い、図7(a)に示すような蒸気抜き孔hを設
ける。蒸気抜き孔hの総面積は、発熱体1の全面積の3
0%とした。また重なり部rは、片面に、発熱体を重ね
る側の食品の全面積の45%とした。この発熱体2枚に
て、直径150mm×厚み20mmの冷凍お好み焼きを
図7(b)に示すように左右から包装し、図6(a)、
図6(b)のように、上下両面に重なり部raおよびrb
を形成して、1500W電子レンジで2分間加熱した。
お好み焼きは上下面とも周囲及び中心部が焦げ、表面は
さくっとした仕上がりになった。
【0018】<比較例2>発熱体に図7のような加工を
施さない以外は実施例2と同様にして、冷凍お好み焼き
を電子レンジ加熱した。焦げ目は周囲にしかつかず、し
っとりと湿った仕上がりだった。
施さない以外は実施例2と同様にして、冷凍お好み焼き
を電子レンジ加熱した。焦げ目は周囲にしかつかず、し
っとりと湿った仕上がりだった。
【0019】
【発明の効果】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法
により食品を電子レンジ加熱すると、発熱体に設けた蒸
気抜き孔の存在により、食品表面の水分の蒸散がよくな
り、食品の表面がクリスピーな仕上がりにすることがで
きる。また、発熱体により食品を包装する際に、発熱体
の重なり部を設けることによって、その表面に焦げ目を
つけることができる。
により食品を電子レンジ加熱すると、発熱体に設けた蒸
気抜き孔の存在により、食品表面の水分の蒸散がよくな
り、食品の表面がクリスピーな仕上がりにすることがで
きる。また、発熱体により食品を包装する際に、発熱体
の重なり部を設けることによって、その表面に焦げ目を
つけることができる。
【図1】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法の実施
例を示す図で、(a)発熱体を食品に被覆包装した状態
を示す斜視図、(b)X1−X1部の断面図である。
例を示す図で、(a)発熱体を食品に被覆包装した状態
を示す斜視図、(b)X1−X1部の断面図である。
【図2】図1の発熱体の平面図である。
【図3】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法に用い
る発熱シートの材質構成例を示す断面図である。
る発熱シートの材質構成例を示す断面図である。
【図4】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法におけ
る重なり部の実施例を示す図で、(a)食品を包装した
時の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展開図であ
る。
る重なり部の実施例を示す図で、(a)食品を包装した
時の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展開図であ
る。
【図5】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法におけ
る重なり部の別の実施例を示す図で、(a)食品を包装
した時の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展開図
である。
る重なり部の別の実施例を示す図で、(a)食品を包装
した時の重なり部を示す斜視図、(b)発熱体の展開図
である。
【図6】本発明の冷凍及びチルド食品の包装方法の別の
実施例を示す図で、(a)発熱体を食品に被覆包装した
状態を示す斜視図、(b)X2−X2部の断面図である。
実施例を示す図で、(a)発熱体を食品に被覆包装した
状態を示す斜視図、(b)X2−X2部の断面図である。
【図7】図6の実施例における、(a)発熱体の平面
図、(b)包装の状態を示す斜視図である。
図、(b)包装の状態を示す斜視図である。
P 本発明の方法により包装された食品 F 食品 h 蒸気抜き孔 r 重なり部 1 発熱体 2 基材フィルム 3 発熱層 4 発熱フィルム 5 支持体 6 接着剤層 10 発熱包装材料 11 蒸気抜き孔 12 折り罫 13 繋ぎ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 65/40 B65D 65/40 D 4F100 81/34 81/34 W F24C 7/02 551 F24C 7/02 551H (72)発明者 三田 浩三 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 3E086 AB01 BA04 BA14 BA15 BA24 BA40 BB02 BB31 CA01 3L086 AA01 BF05 DA13 DA29 4B022 LA01 LB02 LB05 LJ06 LT10 4B036 LE05 LF14 LP17 LP19 4B055 AA10 BA22 BA66 BA70 CB11 EA07 FB02 FB33 FC08 FE01 4F100 AA19 AB10 AK01A AK42 AR00B AT00C BA03 BA10A BA10C DB20 DC11 DG10 EH66 GB23 JD04 JJ06B JL00 YY00
Claims (3)
- 【請求項1】基材フィルムの片面に電子レンジ発熱層を
設けた電子レンジ発熱フィルムの発熱層側に支持体を貼
合して発熱体とし、該発熱体に蒸気抜き孔を設け、該発
熱体の基材フィルム側を食品に接触させて食品の両面お
よび側面を包み、かつ、包装した時に、発熱体の一部が
重なり部を形成することを特徴とする冷凍及びチルド食
品の包装方法。 - 【請求項2】発熱体の重なり部面積が、発熱体が接触す
る食品の全接触面積の10%〜65%であることを特徴
とする請求項1に記載の冷凍及びチルド食品の包装方
法。 - 【請求項3】発熱体に設ける蒸気抜き孔の面積が発熱体
の全面積の10〜50%であることを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の冷凍及びチルド食品の包装方
法。
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ID=18852251
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