JP2002186292A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002186292A
JP2002186292A JP2000377262A JP2000377262A JP2002186292A JP 2002186292 A JP2002186292 A JP 2002186292A JP 2000377262 A JP2000377262 A JP 2000377262A JP 2000377262 A JP2000377262 A JP 2000377262A JP 2002186292 A JP2002186292 A JP 2002186292A
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circuit
supply voltage
motor driver
voltage
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JP2000377262A
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Takashi Wachi
貴嗣 和智
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Rohm Co Ltd
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Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各々異なる電源電圧によって駆動するロジック
回路及びモータドライバ回路を有する半導体装置におい
て、前記ロジック回路に不安定な電源電圧が供給される
と、前記モータドライバ回路に対する制御信号の論理が
不確定となり、最悪の場合には前記モータドライバ回路
等を破壊してしまう恐れがある。 【解決手段】本発明に係る半導体装置では、第1電源V
ccで駆動するモータドライバ回路13と第2電源Vreg
で駆動するロジック回路12とを有する半導体装置にお
いて、第2電源Vregの電圧値が安定しない期間にはモ
ータドライバ回路13に対する制御信号GP1〜GP4
及びGN1〜GN4の論理をバッファ回路15aによっ
て強制的に確定させる構成としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各々異なる電源電
圧によって駆動するロジック回路及びモータドライバ回
路を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】各々異なる電源電圧によって駆動するロ
ジック回路及びモータドライバ回路を有する半導体装置
の一従来例として、ここではフロッピー(登録商標)デ
ィスクドライブ装置に搭載されるFDDコントロールL
SIを挙げて説明を行う。図7は従来のFDDコントロ
ールLSIの要部を示す概略構成図である。
【0003】フロッピーディスクドライブ装置1’(以
下、FDD装置1’と呼ぶ)に搭載されているFDDコ
ントロールLSI10’は、ホスト(CPU)側から供
給される各種I/F信号に基づいて、磁気ヘッド(図示
せず)をディスクの半径方向にステッピング移動させる
ステッピングモータ20の駆動制御や、前記ディスクを
線速度一定で回転させるスピンドルモータ(図示せず)
の駆動制御、或いは前記ディスクに対する情報信号の記
録再生制御などを行う半導体装置である。
【0004】本図に示す通り、FDDコントロールLS
I10’は第1電源電圧Vcc(例えば5V)から第2電
源電圧Vreg(例えば3V)を生成するレギュレータ回
路11と、第2電源電圧Vregによって駆動するロジッ
ク回路12と、第1電源電圧Vccによって駆動するモー
タドライバ回路13と、を有している。なお、第1電源
電圧Vccが印加される電源電圧線L1は外部端子T5を
介してFDDコントロールLSI10’の外部から内部
へと導入されている。
【0005】ロジック回路12にはホスト(CPU)側
からのI/F信号線L2が外部端子T6及びI/O回路
14を介して接続されており、該I/F信号線L2を通
じてFDDコントロールLSI10’とホスト(CP
U)との間における各種I/F信号のやり取りが行われ
る。なお、本図では簡単のためにI/F信号線L2を1
系統のみ示しているが、実際にはロジック回路12に対
して複数系統のI/F信号線が接続されている。
【0006】また、電源電圧線L1とI/F信号線L2
との間には、I/F信号線L2を終端するプルアップ抵
抗R1やFDDコントロールLSI10’の静電耐圧を
向上させる保護ダイオードD1が接続されている。な
お、保護ダイオードD1はそのカソードが電源電圧線L
1に接続され、アノードがI/F信号線L2に接続され
ている。
【0007】ロジック回路12はホスト(CPU)側か
ら入力される前記I/F信号に基づいて、モータドライ
バ回路13に対する制御パルス信号GP1〜GP4及び
GN1〜GN4を生成する。ただし、FDDコントロー
ルLSI10’では、リード/ライト特性の劣化やディ
ジタルノイズの回り込みを回避するために、ロジック回
路12とモータドライバ回路13とを各々異なる電源電
圧によって駆動している。そのため、ロジック回路12
から送出される制御パルス信号GP1〜GP4及びGN
1〜GN4をそのままの電圧レベルでモータドライバ回
路13に入力することはできない。
【0008】そこで、ロジック回路12とモータドライ
バ回路13との間には、ロジック回路12から送出され
る制御パルス信号GP1〜GP4及びGN1〜GN4の
電圧レベル(例えば、Hレベル/Lレベルがそれぞれ3
V/0V)を、モータドライバ回路13で用いられる電
圧レベル(例えば、Hレベル/Lレベルがそれぞれ5V
/0V)に変換するバッファ回路15’が設けられてい
る。
【0009】なお、バッファ回路15’は第1電源電圧
ccによって駆動するレベル変換バッファBP1〜BP
4及びBN1〜BN4から構成されており、ロジック回
路12から送出される制御パルス信号GP1〜GP4及
びGN1〜GN4は、これらのレベル変換バッファBP
1〜BP4及びBN1〜BN4によってそれぞれレベル
変換される。
【0010】モータドライバ回路13は制御パルス信号
GP1〜GP4及びGN1〜GN4に基づいて出力電圧
φ1〜φ4を制御することにより、ステッピングモータ
20の駆動制御を行う。なお、出力電圧φ1、φ2がそ
れぞれ印加される外部端子T1、T2間にはステッピン
グモータ20を構成する第1コイルが接続されており、
出力電圧φ3、φ4がそれぞれ印加される外部端子T
3、T4間にはステッピングモータ20を構成する第2
コイルが接続されている。
【0011】図8はモータドライバ回路13の一構成例
を示す回路図である。本図に示すように、モータドライ
バ回路13は4つのPMOSトランジスタPa、Pb、
Pc、Pdと、同じく4つのNMOSトランジスタN
a、Nb、Nc、Ndとを有している。
【0012】PMOSトランジスタPaのソースには第
1電源電圧Vccが印加されており、NMOSトランジス
タNaのソースには接地電圧GNDが印加されている。
また、PMOSトランジスタPaのドレインとNMOS
トランジスタNaのドレインは互いに接続されており、
その接続ノードは外部端子T1に接続されている。一
方、PMOSトランジスタPaのゲートには制御パルス
信号GP1が入力されており、NMOSトランジスタN
aのゲートには制御パルス信号GN1が入力されてい
る。
【0013】同様に、PMOSトランジスタPb〜Pd
の各ソースにはいずれも第1電源電圧Vccが印加されて
おり、NMOSトランジスタNb〜Ndの各ソースには
いずれも接地電圧GNDが印加されている。また、PM
OSトランジスタPb〜Pdの各ドレインとNMOSト
ランジスタNb〜Ndの各ドレインは互いに接続されて
おり、その接続ノードはそれぞれ外部端子T2〜T4に
接続されている。一方、PMOSトランジスタPb〜P
dの各ゲートにはそれぞれ制御パルス信号GP2〜GP
4が入力されており、NMOSトランジスタNb〜Nd
の各ゲートにはそれぞれ制御パルス信号GN2〜GN4
が入力されている。
【0014】上記構成から成るモータドライバ回路13
では、その出力電圧φ1〜φ4が制御パルス信号GP1
〜GP4及びGN1〜GN4に基づいて決定され、外部
端子T1、T2間もしくは外部端子T3、T4間に流れ
るコイル電流の方向が切り換えられる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】第1電源電圧Vccから
第2電源電圧Vregを生成するレギュレータ回路11の
構成及び動作について説明する。図9はレギュレータ回
路11の一構成例を示す回路図である。本図に示すレギ
ュレータ回路11は、差動増幅器の正相入力端子に印加
される所定の参照電圧Vrefと、逆相入力端子に印加さ
れる第2電源電圧Vregの分圧電圧Vadjとが一致するよ
うにフィードバック制御を行う一般的な電圧変換回路で
ある。
【0016】本図に示すように、前記差動増幅器はPN
PトランジスタQa、Qb、NPNトランジスタQc、
Qd、及び定電流源Iaを有している。カレントミラー
を構成するPNPトランジスタQa、Qbの各エミッタ
はいずれも第1電源電圧Vccが印加される電源電圧線に
接続されており、各コレクタは差動対を構成するNPN
トランジスタQc、Qdの各コレクタにそれぞれ接続さ
れている。PNPトランジスタQa、Qbの各ベースは
互いに接続されており、その接続ノードはPNPトラン
ジスタQaのコレクタに接続されている。
【0017】NPNトランジスタQc、Qdの各エミッ
タは互いに接続されており、その接続ノードは定電流源
Iaを介してグランドに接続されている。NPNトラン
ジスタQcのベースは前記差動増幅器の正相入力端子に
相当しており、該ベースには所定の参照電圧Vrefが印
加されている。なお、この参照電圧Vrefはバンドギャ
ップ回路(図示せず)によって生成された直流定電圧で
あり、周囲温度が変化してもほとんど電圧変動を生じな
い優れた温度特性を有している。
【0018】PNPトランジスタQbのコレクタとNP
NトランジスタQdのコレクタとの接続ノードは前記差
動増幅器の出力端子に相当しており、該接続ノードは第
2電源電圧Vregの出力制限を行うNPNトランジスタ
Qeのベースに接続されている。NPNトランジスタQ
eのコレクタは第1電源電圧Vccが印加される電源電圧
線に接続されており、エミッタは抵抗Ra、Rbを介し
てグランドに接続されている。
【0019】NPNトランジスタQeのエミッタと抵抗
Raとの接続ノードはレギュレータ回路11の出力端子
に相当しており、該接続ノードからは第2電源電圧V
regを送出する出力ラインが引き出されている。抵抗R
a、Rbの接続ノードは前記差動増幅器の逆相入力端子
に相当するNPNトランジスタQdのベースに接続され
ており、該ベースには第2電源電圧Vregの分圧電圧V
adjが印加されている。
【0020】図10はレギュレータ回路11の入出力特
性を示すグラフである。なお、本図の横軸はレギュレー
タ回路11に入力される第1電源電圧Vccの電圧値を示
しており、縦軸はレギュレータ回路11から出力される
第2電源電圧Vregの電圧値を示している。
【0021】本図からも分かるように、上記構成から成
るレギュレータ回路11では、トランジスタQa、Q
b、Qc、Qdが正常動作を行える程度に各トランジス
タのコレクタ・エミッタ間電圧が生じないと、レギュレ
ータ回路11を構成する前記差動増幅器が起動しない。
このことから、FDDコントロールLSI10’に対す
る電源投入時、第2電源電圧Vregで駆動するロジック
回路11は、第1電源電圧Vccによって駆動するモータ
ドライバ回路13に比べて、その起動動作に遅れを生じ
てしまう。
【0022】また、第1電源電圧Vccが約0.7V〜
1.4Vである期間は、レギュレータ回路11が完全に
立ち上がっていないので、レギュレータ回路11から出
力される第2電源電圧Vregの電圧値(図中の破線部
分)は値の定まらない非常に不安定な状態となる。その
ため、レギュレータ回路11に供給される第1電源電圧
ccの電圧値が上記した出力不安定領域(例えば1.0
V)である場合、ロジック回路12には非常に不安定な
第2電源電圧Vregが供給されることになる。
【0023】上記したように、ロジック回路12やモー
タドライバ回路13、或いはリードライト回路(図示せ
ず)等の各回路間では、それぞれ別系統の電源電圧を使
用している。そのため、上記した各回路の起動タイミン
グはその回路に供給されている電源電圧の立ち上がりに
依存している。
【0024】そして、前述したようにロジック回路12
に対して不安定な第2電源電圧Vre gが供給されると、
ロジック回路12は正常な動作を行うことができずに論
理の定まらない制御パルス信号GP1〜GP4及びGN
1〜GN4を出力するおそれがある。このような制御パ
ルス信号GP1〜GP4及びGN1〜GN4がバッファ
回路15’を通過してモータドライバ回路13に入力さ
れると、ステッピングモータ20が誤動作したり、モー
タドライバ回路13を構成する各トランジスタPa〜P
d及びNa〜Ndに貫通電流が流れたりして、最悪の場
合にはモータドライバ回路13やステッピングモータ2
0が破壊されてしまうおそれがある。
【0025】また、上記した問題はFDDコントロール
LSI10’に対する電源投入時だけでなく、FDDコ
ントロールLSI10’に前記I/F信号が入力されて
いる状態で第1電源電圧Vccの電圧値が極端に低下した
場合(例えば、FDDコントロールLSI10’への電
源供給をオフした場合)にも起こり得る。このような状
況では、外部端子T5、T6間に接続されている保護ダ
イオードD1やプルアップ抵抗R1等を介して、I/F
信号線L2から電源電圧線L1に異常電流が流れ、電源
電圧線L1の第1電源電圧Vccに異常電圧値が生じる恐
れがある。
【0026】このとき、第1電源電圧Vccの異常電圧値
が0.7V〜1.4Vであると、前述した通り、ロジッ
ク回路12に対して非常に不安定な第2電源電圧Vreg
が供給される。従って、ロジック回路12からは論理の
定まらない制御パルス信号GP1〜GP4及びGN1〜
GN4が出力される恐れがあり、最悪の場合にはモータ
ドライバ回路13やステッピングモータ20の破壊、も
しくはこれらのモータを用いた機器やそのデータの破壊
を招くおそれもある。
【0027】本発明は上記の問題点に鑑み、各々異なる
電源電圧によって駆動するロジック回路及びモータドラ
イバ回路を有する半導体装置において、前記ロジック回
路の動作不安定時における前記モータドライバ回路の誤
動作や破壊等を防止することが可能な半導体装置を提供
することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る半導体装置は、第1電源電圧によって
駆動するモータドライバ回路と、第1電源電圧から第2
電源電圧を生成するレギュレータ回路と、第2電源電圧
によって駆動するロジック回路と、を有する半導体装置
において、第2電源電圧により動作する回路が不安定な
動作を行う電圧範囲では、前記ロジック回路から前記モ
ータドライバ回路に対して送出される制御信号の論理
を、前記モータドライバ回路に電流が流れないように確
定させる構成である。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明に係る半導体装置の一例と
して、ここではフロッピーディスクドライブ装置に搭載
されるFDDコントロールLSIを挙げて説明を行う。
図1は本発明に係るFDDコントロールLSIの第1実
施形態を示す概略構成図である。本図に示すように、本
実施形態におけるFDDコントロールLSI10aは従
来のFDDコントロールLSI10’(図7参照)とほ
ぼ同様の構成から成り、レギュレータ回路11やモータ
ドライバ回路13も前述した従来構成(図8、図9参
照)と同様である。
【0030】そこで、従来と同様の構成及び効果を有す
る部分については図7〜図9と同一の符号を付すことで
説明を省略し、ここでは本実施形態の特徴部分であるバ
ッファ回路15aについて重点を置いた説明を行うこと
にする。
【0031】本実施形態のバッファ回路15aにおいて
は、ロジック回路12の出力段とレベル変換バッファB
P1〜BP4及びBN1〜BN4とを結ぶ各信号線が、
それぞれ高抵抗値(例えば100kΩ)のプルダウン抵
抗RP1〜RP4及びRN1〜RN4を介してグランド
に接続されている。このような構成から成るバッファ回
路15aであれば、第2電源電圧Vregの電圧値が安定
しない期間中にロジック回路12から出力される制御パ
ルス信号GP1〜GP4及びGN1〜GN4の論理を、
レベル変換バッファBP1〜BP4及びBN1〜BN4
の前段で強制的にLレベルとすることができる。
【0032】ここで、レベル変換バッファBP1〜BP
4及びBN1〜BN4のうち、モータドライバ回路13
を構成するPMOSトランジスタPa〜Pdの各ゲート
に接続されるレベル変換バッファBP1〜BP4につい
ては、その出力端が論理否定出力とされている。従っ
て、第2電源電圧Vregの電圧値が安定しない期間中に
レベル変換バッファBP1〜BP4から出力される制御
パルス信号GP1〜GP4の論理はいずれもHレベルに
確定される。一方、レベル変換バッファBN1〜BN4
から出力される制御パルス信号GN1〜GN4の論理は
いずれもLレベルに確定される。
【0033】このような論理合わせを行うことにより、
第2電源電圧Vregの電圧値が安定しない期間中には、
モータドライバ回路13を構成する各トランジスタPa
〜Pd及びNa〜Ndがいずれもオフとなる。よって、
モータドライバ回路13の出力電圧φ1〜φ4はいずれ
もハイインピーダンスとなるので、ステッピングモータ
20が誤動作を生じたり、モータドライバ回路13の内
部に貫通電流が流れて大電流破壊が生じたりすることを
未然に防止することができる。
【0034】また、本実施形態のバッファ回路15aに
おいては、レベル変換バッファBP1〜BP4及びBN
1〜BN4として、入出力特性にヒステリシスを有する
シュミットバッファを採用している。以下では、前記シ
ュミットバッファをレベル変換バッファBP1〜BP4
及びBN1〜BN4として採用した理由及びその効果に
ついて、図2、図3を参照しながら詳細な説明を行う。
【0035】図2はロジック回路12の出力段周辺を示
す回路図である。なお、本図ではロジック回路12に複
数存在する出力段のうち、制御パルス信号GP1を出力
する出力段のみを例示している。本図に示すように、ロ
ジック回路12の出力段はPMOSトランジスタPout
とNMOSトランジスタNoutとによって構成されてい
る。PMOSトランジスタPoutのソースは第2電源電
圧Vregが印加される電源電圧線に接続されており、N
MOSトランジスタNoutのソースはグランドに接続さ
れている。
【0036】PMOSトランジスタPoutのゲートとN
MOSトランジスタNoutのゲートは互いに接続されて
おり、その接続ノードにはロジック回路12内部で生成
されたパルス信号が入力されている。また、PMOSト
ランジスタPoutのドレインとNMOSトランジスタN
outのドレインも互いに接続されており、その接続ノー
ド(ロジック回路12の出力端子に相当)には、レベル
変換バッファBP1の入力端及びプルアップ抵抗RP1
の一端がそれぞれ接続されている。
【0037】なお、上記構成から成るロジック回路12
の出力電圧値をVA、第2電源電圧Vregが印加される電
源電圧線からPMOSトランジスタPout及びプルダウ
ン抵抗RP1を介してグランドに流れる電流値をIA
した場合には、レギュレータ回路11が正常に起動して
いる際のPMOSトランジスタPoutのオン抵抗値を
(Vreg−VA)/IAと表すことができる。
【0038】図3は第1電源電圧Vccとロジック回路1
2の出力電圧値VAとの相関関係を示すグラフである。
なお、本図の横軸は第1電源電圧Vccの電圧値を示して
おり、縦軸はロジック回路12の出力電圧値VA(Hレ
ベル出力時)を示している。また、図中の一点鎖線はレ
ベル変換バッファBP1がオン状態となる第1スレッシ
ョルド電圧Vth1を示しており、二点鎖線はレベル変換
バッファBP1がオフ状態となる第2スレッショルド電
圧Vth2を示している。
【0039】本図に示すように、第1電源電圧Vccがレ
ギュレータ回路11の起動開始電圧値以下であり、レギ
ュレータ回路11が起動して第2電源電圧Vregが正常
出力されるまでの間は、ロジック回路12の出力電圧値
Aが0V(Lレベル)にプルダウンされている。
【0040】しかし、第1電源電圧Vccがレギュレータ
回路11の起動開始電圧値を上回ると、ロジック回路1
2の出力電圧値VAは第1電源電圧Vccに伴って上昇を
開始する。その後、出力電圧値VAが第1スレッショル
ド電圧Vth1を上回った時点でレベル変換バッファBP
1はオン状態となる。一方、第1スレッショルド電圧V
th1を一旦上回った出力電圧値VAが下降する際には、第
2スレッショルド電圧V th2を下回った時点でレベル変
換バッファBP1がオフ状態となる。
【0041】このように、レベル変換バッファBP1の
入出力特性にヒステリシスを持たせることにより、第1
電源電圧Vccにノイズが重畳した場合であっても、該ノ
イズによってレベル変換バッファBP1の出力状態が発
振状態のようになる危険性を低減することができる。
【0042】また、ロジック回路12の出力段を構成す
るPMOSトランジスタPoutのオン抵抗値(Vreg−V
A)/IAがプルダウン抵抗RP1の抵抗値(例えば10
0kΩ)とほぼ一致したとき、ロジック回路12の出力
電圧値VAはレベル変換バッファBP1のスレッショル
ド電圧付近(Vreg/2)となるが、このような場合で
も、レベル変換バッファBP1はその入出力特性にヒス
テリシスを有しているので出力状態がH/Lを繰り返す
発振状態のようになりにくく、安定動作を維持すること
ができる。
【0043】続いて、本発明に係るFDDコントロール
LSIの第2実施形態について説明を行う。図4は本発
明に係るFDDコントロールLSIの第2実施形態を示
す概略構成図である。本図に示すように、本実施形態に
おけるFDDコントロールLSI10bは従来のFDD
コントロールLSI10’(図7参照)とほぼ同様の構
成から成り、レギュレータ回路11やモータドライバ回
路13も前述した従来構成(図8、図9参照)と同様で
ある。
【0044】そこで、従来と同様の構成及び効果を有す
る部分については図7〜図9と同一の符号を付すことで
説明を省略し、ここでは本実施形態の特徴部分であるバ
ッファ回路15b及びイネーブル信号生成回路16につ
いて重点を置いた説明を行うことにする。
【0045】本実施形態のバッファ回路15bにおいて
は、レベル変換バッファBP1〜BP4及びBN1〜B
N4とモータドライバ回路13との間に、それぞれナン
ド回路NAND1〜NAND4及びアンド回路AND1
〜AND4を設けている。なお、ナンド回路NAND1
〜NAND4及びアンド回路AND1〜AND4はいず
れも第1電源電圧Vccによって駆動されている。
【0046】ナンド回路NAND1〜NAND4及びア
ンド回路AND1〜AND4の一入力端子にはそれぞれ
レベル変換バッファBP1〜BP4及びBN1〜BN4
の各出力信号が入力されており、他入力端子にはいずれ
もイネーブル信号生成回路16から送出されるイネーブ
ル信号Senbが共通入力されている。なお、イネーブル
信号Senbは、第1電源電圧Vccが所定電圧になるまで
の間(第2電源電圧Vr egの電圧値が安定しない期間
中)、常にLレベルを維持するゲート信号である。
【0047】上記構成から成るバッファ回路15bであ
れば、第2電源電圧Vregの電圧値が安定しない期間中
にナンド回路NAND1〜NAND4から出力される制
御パルス信号GP1〜GP4の論理はいずれもHレベル
に確定される。一方、アンド回路AND1〜AND4か
ら出力される制御パルス信号GN1〜GN4の論理はい
ずれもLレベルに確定される。
【0048】このような論理合わせを行うことにより、
第2電源電圧Vregの電圧値が安定しない期間中には、
モータドライバ回路13を構成する各トランジスタPa
〜Pd及びNa〜Ndがいずれもオフとなる。よって、
モータドライバ回路13の出力電圧φ1〜φ4はいずれ
もハイインピーダンスとなるので、ステッピングモータ
20が誤動作を生じたり、モータドライバ回路13の内
部に貫通電流が流れて大電流破壊が生じたりすることを
未然に防止することができる。
【0049】図5はイネーブル信号生成回路16の一構
成例を示す回路図である。前述した通り、本実施形態の
FDDコントロールLSI10bに設けられたイネーブ
ル信号生成回路16は、第1電源電圧Vccの電圧値が所
定の電圧レベルに達するまでの期間、言い換えれば、レ
ギュレータ回路11から第2電源電圧Vregが安定出力
されてロジック回路12が正常動作を開始するまでの期
間、イネーブル信号S enbをLレベル(0V)に維持す
る回路である。
【0050】本実施形態のイネーブル信号生成回路16
において、第1電源電圧Vccが印加される電源電圧線は
抵抗RA、RBを介してグランドに接続されている。抵抗
A、RBの接続ノードはNMOSトランジスタNAのゲ
ートに接続されている。NMOSトランジスタNAのド
レインは抵抗RCを介して前記電源電圧線に接続されて
おり、ソースはグランドに接続されている。NMOSト
ランジスタNAのドレインと抵抗RCとの接続ノードはイ
ンバータ回路INV1の入力端子に接続されている。
【0051】インバータ回路INV1の正電源端子は前
記電源電圧線に接続されており、負電源端子はグランド
に接続されている。インバータ回路INV1の出力端子
はイネーブル信号生成回路16の出力端子に相当してお
り、ナンド回路NAND1〜NAND4及びアンド回路
AND1〜AND4の各入力端子にそれぞれ接続されて
いる。
【0052】なお、イネーブル信号SenbがLレベルか
らHレベルに切り換わる第1電源電圧Vccの閾値は、抵
抗RA、RB、RCの各抵抗値を変化させることによって
設定することができる。例えば、前記閾値を2.0Vに
設定するには、抵抗RA、RB、RCの各抵抗値をそれぞ
れ200kΩ、100kΩ、100kΩとすればよい。
また、インバータ回路INV1をヒステリシス付きのも
のにすれば、イネーブル信号Senbが発振状態になるこ
とはなく、イネーブル信号生成回路16の動作が安定す
る。
【0053】図6は第1電源電圧Vccとイネーブル信号
enbとの相関関係を示すグラフである。なお、本図の
横軸は第1電源電圧Vccの電圧値を示しており、縦軸は
イネーブル信号Senbの電圧レベルを示している。前述
した通り、上記構成から成るイネーブル信号生成回路1
6においては、第1電源電圧Vccが2.0Vを上回るま
でNMOSトランジスタNAはオン状態とならない。従
って、インバータ回路INV1への入力電圧はHレベル
に維持されるので、イネーブル信号SenbはLレベルに
維持される。
【0054】一方、第1電源電圧Vccが2.0Vを上回
るとNMOSトランジスタNAはオン状態となり、イン
バータ回路INV1への入力電圧はLレベルに切り替わ
る。従って、イネーブル信号SenbはHレベルとなり、
それ以後は第1電源電圧Vccの上昇に伴ってイネーブル
信号Senbの電圧レベルも上昇を開始する。
【0055】このようにして、上記構成から成るイネー
ブル信号生成回路16は、第1電源電圧Vccの電圧値が
レギュレータ回路11の安定動作開始電圧を上回るのに
相当する期間中、イネーブル信号SenbをLレベル(0
V)に維持し、ナンド回路NAND1〜NAND4及び
アンド回路AND1〜AND4におけるゲート制御を行
う。なお、FDDコントロールLSI10bがパワーオ
ンリセット回路を内蔵している場合には、パワーオンリ
セット信号をイネーブル信号Senbの代わりに使用する
ことで、イネーブル信号生成回路16を省略することが
できる。
【0056】
【発明の効果】上記した通り、本発明に係る半導体装置
においては、第1電源電圧によって駆動するモータドラ
イバ回路と、第1電源電圧から第2電源電圧を生成する
レギュレータ回路と、第2電源電圧によって駆動するロ
ジック回路と、を有する半導体装置において、第2電源
電圧により動作する回路が不安定な動作を行う電圧範囲
では、前記ロジック回路から前記モータドライバ回路に
対して送出される制御信号の論理を、前記モータドライ
バ回路に電流が流れないように確定させる構成としてい
る。
【0057】このような構成とすることにより、前記半
導体装置に対する電源投入時など、前記レギュレータ回
路の動作が不安定で第2電源電圧の電圧値が安定しない
期間中であっても、前記制御信号の論理不確定によって
生じる前記モータドライバ回路の誤動作や大電流破壊を
低減することができるので、半導体装置の品質向上に貢
献することができる。
【0058】また、第1電源電圧が印加される電源電圧
線に静電保護ダイオードやプルアップ抵抗の一端が接続
されていると、第1電源電圧が極端に低下したときに前
記静電保護ダイオードやプルアップ抵抗を介して前記電
源電圧線に異常電流が流れ込み、前記ロジック回路の動
作が不安定になることがある。このような場合であって
も、本発明に係る半導体装置であれば、前記制御信号の
論理不確定によって生じる前記モータドライバ回路の誤
動作や大電流破壊を低減することができるので、半導体
装置の品質向上に貢献することができる。
【0059】また、半導体装置の仕様によっては、前記
ロジック回路に外部信号線を接続した状態で、該半導体
装置に対する第1電源電圧の供給をオフすることもあ
る。その場合、前記電源電圧線と前記外部信号線との間
にプルアップ抵抗が接続されていると、上記した現象が
起こって前記モータドライバ回路等が破壊されてしまう
おそれがある。
【0060】そのため、前記電源電圧線と前記外部信号
線との間にプルアップ抵抗を接続する場合には、前記外
部信号線から前記電源電圧線への電流供給を防止する逆
流防止回路を追加する必要があった。さらに、前記逆流
防止回路には静電気などのサージ電圧に対する耐圧マー
ジンアップのための回路を付加する必要があり、I/F
端子部やI/O部の面積増大を招いていた。
【0061】それに対して、本発明に係る半導体装置で
あれば、前記電源電圧線と前記外部信号線との間にプル
アップ抵抗を接続する場合であっても、前記逆流防止回
路を挿入する必要がない。そのため、I/F端子部やI
/O部の面積を削減することができ、半導体装置のコス
トダウンに貢献することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るFDDコントロールLSIの第
1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】 ロジック回路12の出力段周辺を示す回路図
である。
【図3】 第1電源電圧Vccとロジック回路12の出力
電圧値VAとの相関関係を示すグラフである。
【図4】 本発明に係るFDDコントロールLSIの第
2実施形態を示す概略構成図である。
【図5】 イネーブル信号生成回路16の一構成例を示
す回路図である。
【図6】 第1電源電圧Vccとイネーブル信号Senb
の相関関係を示すグラフである。
【図7】 従来のFDDコントロールLSIの要部を示
す概略構成図である。
【図8】 モータドライバ回路13の一構成例を示す回
路図である。
【図9】 レギュレータ回路11の一構成例を示す回路
図である。
【図10】 レギュレータ回路11の入出力特性を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 フロッピーディスクドライブ装置(FDD装置) 10a、10b FDDコントロールLSI 11 レギュレータ回路 12 ロジック回路 13 モータドライバ回路 14 I/O回路 15a、15b バッファ回路 16 イネーブル信号生成回路 20 ステッピングモータ BP1〜BP4、BN1〜BN4 レベル変換バッフ
ァ RP1〜RP4、RN1〜RN4 プルダウン抵抗 NAND1〜NAND4 ナンド回路 AND1〜AND4 アンド回路 D1 保護ダイオード R1 プルアップ抵抗

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1電源電圧によって駆動するモータドラ
    イバ回路と、第1電源電圧から第2電源電圧を生成する
    レギュレータ回路と、第2電源電圧によって駆動するロ
    ジック回路と、を有する半導体装置において、 第2電源電圧により動作する回路が不安定な動作を行う
    電圧範囲では、前記ロジック回路から前記モータドライ
    バ回路に対して送出される制御信号の論理を、前記モー
    タドライバ回路に電流が流れないように確定させること
    を特徴とする半導体装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006134561A (ja) * 2004-11-06 2006-05-25 Samsung Electronics Co Ltd モータの起動電流の制御方法およびそれを利用したディスクドライブ
JP2010093914A (ja) * 2008-10-07 2010-04-22 Seiko Instruments Inc モータ制御回路、モータ制御方法、サーマルプリンタ装置及び半導体装置
US7773467B2 (en) 2005-09-27 2010-08-10 Funai Electric Co., Ltd. Optical disk device

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