JP2002186235A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP2002186235A
JP2002186235A JP2000383933A JP2000383933A JP2002186235A JP 2002186235 A JP2002186235 A JP 2002186235A JP 2000383933 A JP2000383933 A JP 2000383933A JP 2000383933 A JP2000383933 A JP 2000383933A JP 2002186235 A JP2002186235 A JP 2002186235A
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Shiro Nakamura
司朗 中村
Shigeto Sano
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毅 大庭
Eiji Takahashi
栄二 高橋
Atsushi Takada
敦 高田
Masami Kato
昌美 加藤
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/30Structural association with control circuits or drive circuits
    • H02K11/33Drive circuits, e.g. power electronics

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  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)
  • Motor Or Generator Cooling System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒートシンクに不要なはんだを付着させるこ
となく、スイッチング素子からの熱を適切に外部に放熱
できる構造のブラシレスモータを提供する。 【解決手段】 ヒートシンク70は、支持脚73の下端
部を電気回路基板40上に当接させた状態で、電気回路
基板40上に配設される。そして、押圧部材60の押圧
部61によりスイッチング素子41をヒートシンク70
の放熱部72に圧接させた状態で、押圧部材60の連結
片63a,63bをヒートシンク70の係合突起75に
係合させて、押圧部材60とヒートシンク70とを連結
させる。そして、押圧部材60の位置決め片62を電気
回路基板40に設けられたスルーホール49に挿通させ
ることにより、押圧部材60及びこれに連結されたヒー
トシンク70の電気回路基板40に対する位置決めを行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の空
気調和装置等に使用されるブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の空気調和装置等に使用されるブ
ラシレスモータは、一般に、ステータに設けられた励磁
コイルに供給する駆動電流の切り換えを行ってロータの
回転を制御するための制御回路を備えている。このよう
な制御回路は、所定の配線パターンがパターニング形成
された電気回路基板に、駆動電流の方向を切り換えるた
めのスイッチング素子等の電気回路部品が実装されてな
るものが一般的である。
【0003】このような制御回路を備えるブラシレスモ
ータとしては、例えば、特開2000−32729号公
報にて開示されるものが提案されている。このブラシレ
スモータでは、図19に示すように、電気回路基板10
0に実装されるスイッチング素子101がヒートシンク
102に圧接されており、スイッチング素子101から
発生する熱が、ヒートシンク102によってブラシレス
モータの外部に放熱されるようになっている。
【0004】詳述すると、ヒートシンク102は、多数
の放熱フィン103が設けられた放熱部104とスイッ
チング素子101が圧接される支持脚105とを有し、
この支持脚105がビス106等の固定手段によって電
気回路基板100に固定されることで、電気回路基板1
00上に支持されるようになっている。そして、電気回
路基板100に端子部101aが半田付けされたスイッ
チング素子101が、電気回路基板100に取り付けら
れた押圧部材107によってヒートシンク102の支持
脚105側に押圧されることによってこの支持脚105
に圧接し、スイッチング素子101から発生する熱が、
この支持脚105を介して放熱フィン103に伝達され
て、放熱フィン103からブラシレスモータの外部に放
熱されるようになっている。
【0005】このブラシレスモータでは、以上のよう
に、発熱量の多いスイッチング素子101からの熱をヒ
ートシンク102を用いて当該ブラシレスモータの外部
に放熱することで、スイッチング素子101からの熱が
電気回路基板100に形成された制御回路に悪影響を及
ぼすといった不都合を防止するようにしている。
【0006】また、このブラシレスモータでは、電気回
路基板100に取り付けられた押圧部材107の押圧力
によってスイッチング素子101をヒートシンク102
に圧接する構造としているので、スイッチング素子10
1の取付作業を極めて効率的に行うことができ、製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0007】ところで、スイッチング素子から発生する
熱をヒートシンクを用いてブラシレスモータの外部に放
熱する場合、良好な放熱効率を得るためには、スイッチ
ング素子をできるだけ放熱フィンに近い位置に圧接させ
ることが望ましい。上述したブラシレスモータにおいて
も、スイッチング素子101がより放熱フィン103に
近い位置に圧接されていれば、スイッチング素子101
から発生する熱の放熱効率を更に良好なものとすること
が可能となる。
【0008】このような見識に基づき、ヒートシンクの
放熱フィンに近い位置にスイッチング素子を圧接させる
ものとして、図20に示すようなスイッチング素子の取
付構造が提案されている。
【0009】この図20に示す例では、ヒートシンク2
00は、多数の放熱フィン201を有する放熱部202
の左右両端部から一対の支持脚203が立設された門型
に形成されており、このヒートシンク200の一対の支
持脚203間に電気回路基板204が挟持された構造と
なっている。なお、図20は、ヒートシンク200の一
方の支持脚203の近傍を拡大して示している。
【0010】また、この例では、押圧部材205もヒー
トシンク200に対応した門型に形成されており、ヒー
トシンク200の放熱部202と対向する押圧部206
の左右両端部に脚部207が設けられ、その下端側が電
気回路基板204に設けられた貫通孔208に挿通され
て、電気回路基板204の下方にてヒートシンク200
の支持脚203の下端部と係合するようになっている。
【0011】そして、押圧部材205の脚部207の下
端側とヒートシンク200の支持脚203の下端部とが
係合した状態で、電気回路基板204に端子部209a
が半田付けされたスイッチング素子209が、押圧部材
205の押圧部206とヒートシンク200の放熱部2
02との間に配設されることで、このスイッチング素子
209が、押圧部206の押圧力を受けて放熱部202
に圧接されるようになっている。
【0012】この例では、スイッチング素子209がヒ
ートシンク200の放熱フィン201に極めて近い位置
に圧接するので、スイッチング素子209から発生する
熱が放熱フィン201へと効率よく伝達され、良好な放
熱効率が得られることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電気回路基
板に実装されるスイッチング素子等の電気部品は、はん
だ付けにより電気回路基板に固定され、電気的に接続さ
れる。このような電気部品のはんだ付けは、例えば、フ
ローはんだ方式と呼ばれる方法により行われる。フロー
はんだ方式は、はんだ槽から噴流し循環する溶融はんだ
に電気回路基板の下面側を接触させて電気回路基板の所
定の箇所に溶融はんだを付着させ、この電気回路基板に
付着した溶融はんだを固化させて電子部品をはんだ付け
する方式である。
【0014】ここで、このようなフローはんだ方式によ
り電子部品を電気回路基板にはんだ付けする際、図20
に示した構造でスイッチング素子からの熱を放熱するよ
うにしている場合には、次のような問題が生じる。すな
わち、図20に示した構造では、ヒートシンク200の
支持脚203の下端部が、電気回路基板204の下面よ
りも更に下方に突出するようになっているので、はんだ
槽から噴流し循環する溶融はんだに電気回路基板204
の下面側を接触させたときに、ヒートシンク200の支
持脚203の下端部も溶融はんだに接触することにな
る。そして、この支持脚203の下端部に不要なはんだ
が付着し、この不要なはんだが支持脚203の下端部に
付着した状態で冷却され固化してしまう場合がある。
【0015】このようにヒートシンク200の支持脚2
03の下端部に不要なはんだが付着して固化した場合に
は、このはんだを取り除く作業が必要となり、作業工数
の増加を招いてしまう。また、取り除いたはんだの破片
が電気回路基板204上に付着した場合には、電気回路
基板204に形成された制御回路に誤動作を生じさせて
しまう場合がある。
【0016】ヒートシンク200の支持脚203の下端
部に不要なはんだが付着しないようにするには、この支
持脚203の下端部にマスキングを施すことも考えられ
るが、この場合には、マスキングを施す作業が必要で作
業工数の増加を招くことになり、また、マスキング部材
を別途用意する必要があるので、コストアップにつなが
る。
【0017】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て創案されたものであって、ヒートシンクに不要なはん
だを付着させることなく、スイッチング素子からの熱を
適切に外部に放熱できる構造のブラシレスモータを提供
することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ステータの励磁コイルに供給する駆動電流の方向を
切り換えるスイッチング素子が押圧部材によってヒート
シンクに圧接された状態で電気回路基板に実装され、こ
の電気回路基板にロータの回転を制御するための制御回
路が形成されているブラシレスモータにおいて、前記ヒ
ートシンクは、放熱フィンが設けられた放熱部と、この
放熱部の左右両端部から立設された一対の支持脚とを有
し、この一対の支持脚の下端部を前記電気回路基板上に
当接させて、前記電気回路基板上に配設されていると共
に、前記押圧部材は、前記ヒートシンクの放熱部と対向
する押圧部と、この押圧部の左右両端部から立設された
一対の位置決め片と、当該押圧部材を前記ヒートシンク
に連結するための連結片とを有し、前記連結片によって
前記ヒートシンクに連結された状態で、前記押圧部と前
記ヒートシンクの放熱部との間に配設された前記スイッ
チング素子を前記押圧部により押圧して、このスイッチ
ング素子を前記放熱部に圧接させると共に、前記一対の
位置決め片を前記電気回路基板に設けられた貫通孔に挿
通させることで、当該押圧部材及び前記ヒートシンクの
前記電気回路基板に対する位置決めが図られていること
を特徴としている。
【0019】この請求項1に記載のブラシレスモータで
は、制御回路のスイッチング素子の動作によって、ステ
ータの励磁コイルに供給する駆動電流の方向が切り換え
られ、ロータの回転が制御される。このとき、スイッチ
ング素子は動作に伴って熱を発生させるが、スイッチン
グ素子が押圧部材の押圧部により押圧されてヒートシン
クの放熱部に圧接されているので、スイッチング素子の
動作に伴って発生する熱は、放熱部に設けられた放熱フ
ィンに効率よく伝達されてこの放熱フィンから外部に放
熱されることになる。
【0020】ここで、ヒートシンクは、一対の支持脚の
下端部を電気回路基板上に当接させて、電気回路基板上
に配設されている。そして、押圧部材は、連結片により
ヒートシンクに連結されてスイッチング素子をヒートシ
ンク側に押圧した状態で、一対の位置決め片が電気回路
基板に設けられた貫通孔に挿通されている。これにより
押圧部材及びこれに連結されたヒートシンクの電気回路
基板に対する位置決めが図られている。
【0021】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のブラシレスモータにおいて、前記一対の位置決め片に
は、前記押圧部材及び前記ヒートシンクを前記電気回路
基板に対して固定するための固定手段が設けられている
ことを特徴としている。
【0022】この請求項2に記載のブラシレスモータで
は、押圧部材及びこれに連結されたヒートシンクが、押
圧部材の一対の位置決め片に設けられた固定手段によっ
て、電気回路基板に対して固定されることになる。
【0023】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
のブラシレスモータにおいて、前記固定手段が、前記電
気回路基板の貫通孔内から前記位置決め片の周囲に亘っ
て充填されるはんだを保持する構造とされていることを
特徴としている。
【0024】この請求項3に記載のブラシレスモータで
は、押圧部材の一対の位置決め片に設けられた固定手段
が、電気回路基板の貫通孔内から位置決め片の周囲に亘
って充填されるはんだを保持することで、押圧部材及び
これに連結されたヒートシンクが電気回路基板に対して
固定されることになる。
【0025】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ヒート
シンクが支持脚の下端部を電気回路基板上に当接させて
電気回路基板上に配設され、このヒートシンクの支持脚
の下端側が電気回路基板の下方に突出しない構造となっ
ているので、フローはんだ方式により電気回路基板の下
面側にはんだを付着させたときに、ヒートシンクの支持
脚の下端側に不要なはんだが付着する不都合を有効に抑
制することができる。したがって、この請求項1に記載
の発明によれば、不要なはんだを取り除く作業等の繁雑
な作業を不要とすることができると共に、取り除いたは
んだの破片が電気回路基板上に付着して制御回路の誤動
作を招いてしまうといった問題を未然に回避することが
できる。
【0026】請求項2に記載の発明によれば、押圧部材
及びこれに連結されたヒートシンクを電気回路基板に対
して位置決めしながら固定することができるので、これ
ら押圧部材及びヒートシンクの取付作業を極めて効率的
に行うことができ、製造コストの低減を図ることができ
る。
【0027】請求項3に記載の発明よれば、電気回路基
板の貫通孔内から位置決め片の周囲に亘って充填された
はんだが押圧部材の一対の位置決め片に設けられた固定
手段によって保持されて、押圧部材及びこれに連結され
たヒートシンクが電気回路基板に対して固定されるの
で、押圧部材の材料としてはんだ付着性が良好でないも
のを用いた場合であっても、押圧部材及びヒートシンク
を電気回路基板に対して適切に固定することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0029】本発明を適用したブラシレスモータの一例
を図1に示す。この図1に示すブラシレスモータ1は、
例えば、自動車用空気調和装置のブロアユニットに使用
されるものであって、回路保護ケース20にステータ2
が固定され、このステータ2にロータ3が回転可能に支
持された構造で、三相2極巻線式のものとなっている。
【0030】ステータ2は、回路保護ケース20に取り
付けられたハウジング4と、このハウジング4の外周側
に固定されたコア5と、このコア5に組み付けられた上
下一対の電気絶縁体6a,6bと、これらの電気絶縁体
6a,6bを介してコア5に巻回された3つの励磁コイ
ル7とを備えている。
【0031】ハウジング4は、例えばアルミニウム等が
略円柱状に成形されてなり、その下端部には、外周側に
突出するフランジ部4aが設けられている。ハウジング
4は、この下端部に設けられたフランジ部4aが、防振
ゴム8を介在させて、合成樹脂製の回路保護ケース20
にビス止めされることで、回路保護ケース20に固定さ
れている。
【0032】コア5は、金属薄板が積層されてなるもの
であり、ハウジング4の外周側に固着されている。そし
て、このコア5に、上下一対の電気絶縁体6a,6bを
介して、3つの励磁コイル7が巻回されている。これら
3つの励磁コイル7は、回路保護ケース20内に設けら
れた駆動制御回路30から駆動電流が供給されること
で、ステータ2に磁界を発生させる。
【0033】ロータ3は、上下一対の軸受け部9a,9
bを介してハウジング4に回転可能に支持されたモータ
シャフト10と、このモータシャフト10の先端側に固
定されたヨーク11と、ヨーク11の内周側に貼着され
た4つの永久磁石12とを備えている。
【0034】モータシャフト10は、上下一対の軸受け
部9a,9bを介してハウジング4に回転可能に支持さ
れ、上方に突出する先端部には、例えば送風用のシロッ
コファンが取り付けられるようになっている。また、モ
ータシャフト10の基端側は回路保護ケース30の内部
に挿通されて、その端部に、ロータ3の回転位置を検出
するためのセンサマグネット13が取り付けられてい
る。このセンサマグネット13は、ヨーク11の内周側
に貼着された4つの永久磁石12に対応した4つの着磁
領域を有しており、各着磁領域が、その領域に対応する
永久磁石12と同極に着磁されている。
【0035】ヨーク11は、金属材料がすり鉢状に成形
されてなるものであり、その先端部がモータシャフト1
0の先端側に固定されて、コア5の外周側を覆ってい
る。このヨーク11の内周側に、ステータ2からの磁界
との相互作用によりロータ3に回転力を生じさせるため
の4つの永久磁石12が、コア5の外周側と僅かな隙間
を存して対向し、互いに逆極性の永久磁石12が隣り合
うように略等間隔に配設されている。
【0036】回路保護ケース20は、上下一対のアッパ
ーケース21及びロアケース22が組み合わされてなる
ものであり、その内部には、ステータ2の複数の励磁コ
イル7に駆動電流を供給するための駆動制御回路30が
収納されている。この駆動制御回路30は、供給電力か
らサージを除去するフィルタ回路31と、このフィルタ
回路31を通過して励磁コイル7に供給される駆動電流
の方向を所定時期に切り換えて、ロータ3の回転を制御
するための制御回路32とを備えている。
【0037】この駆動制御回路30のうちで、供給電力
からサージを除去するためのフィルタ回路31は、図1
乃至図3に示すように、回路保護ケース20の内部に固
定された合成樹脂製のインナーケース33に形成されて
いる。なお、図2は、駆動制御回路30の全体を上面側
から見た様子を示す平面図であり、図3は、駆動制御回
路30の全体を下面側から見た様子を示す平面図であ
る。
【0038】インナーケース33には、金属薄板が打ち
抜き加工されてなる配線用バスバー34がインサート成
形によって組み付けられて配線パターンとされていると
共に、所定の箇所に電解コンデンサ35やコモンモード
チョークコイル36、バリスタ37等の電気部品が取り
付けられ、配線パターンに接続されている。そして、こ
れらインナーケース33に取り付けられた配線用バスバ
ー34や電気部品によりフィルタ回路31が構成されて
いる。
【0039】このフィルタ回路31が形成されたインナ
ーケース33は、アッパーケース21の頂壁に垂設され
た取付ボス部にビス固定されて、回路保護ケース20内
の所定の位置に配置されている。
【0040】一方、駆動制御回路30のうちで、ロータ
3の回転を制御するための制御回路32は、インナーケ
ース33の上方に位置して回路保護ケース20の内部に
固定された電気回路基板40上に形成されている。
【0041】電気回路基板40には、所定の配線パター
ンがパターニング形成されていると共に、フィルタ回路
31を通過してステータ5の励磁コイル7に供給される
駆動電流の方向を切り換えるスイッチング素子41やこ
のスイッチング素子41の切り換えタイミングを制御す
る制御IC42、センサマグネット13と協働してロー
タ3の回転位置を検出するホール素子43、電解コンデ
ンサ44等の電気部品が実装されている。そして、これ
ら電気回路基板40上の配線パターンや電気部品により
制御回路32が構成されている。
【0042】この制御回路32が形成された電気回路基
板40は、インナーケース33の上方に配設され、この
インナーケース33を介してアッパーケース21に固定
されている。そして、この電気回路基板40の所定の位
置に、インナーケース33に組み付けられた配線用バス
バー34の所定部位が上方へ折曲されて半田付けされる
ことで、フィルタ回路31と制御回路32とが電気的に
接続されている。また、フィルタ回路31は、インナー
ケース33に組み付けられた接続用バスバー45及びア
ッパーケース21を貫通して立設されたターミナルピン
46を介してステータ2の励磁コイル7に電気的に接続
されており、駆動制御回路30からの駆動電流が励磁コ
イル7に供給されるようになっている。
【0043】ところで、この制御回路32は、モータシ
ャフト10の基端部に取り付けられたセンサマグネット
13からの磁界を3つのホール素子43により検出し、
このホール素子43からの検出信号に基づいて制御IC
42がスイッチング素子41の切り換えタイミングを制
御することで、ロータ3の回転を制御するようにしてい
る。すなわち、センサマグネット13は、上述したよう
にロータ3の4つの永久磁石12に対応して、隣接する
領域が互いに逆極性に着磁された4つの着磁領域を有し
ており、ロータ3の回転に同期して回転するようになっ
ている。したがって、このセンサマグネット13からの
磁界を各ホール素子43により検出することで、ロータ
3の回転位置が検出されることになる。制御回路32で
は、このロータ3の回転位置を示す各ホール素子43か
らの検出信号に基づいて、制御IC42がスイッチング
素子41の切り換えタイミングを制御することで、ロー
タ3の回転を適切に制御するようにしている。
【0044】ここで、各ホール素子43から制御IC4
2に供給される検出信号は、一般に100mV前後と極
めて微弱な電圧値となっている。したがって、各ホール
素子43からの検出信号は外乱電磁波の影響を受けやす
く、このような外乱電磁波の影響をいかに抑制するかが
ロータ3の回転制御を高精度に行う上での重要な課題と
なっている。
【0045】ホール素子43からの検出信号に対する外
乱電磁波の影響を抑制するには、ホール素子43と制御
IC42とを結ぶプラス側及びマイナス側の一対の配線
パターン間の距離をできるだけ短くすることが有効であ
る。すなわち、プラス側及びマイナス側の一対の配線パ
ターン間の距離が大きいと、外乱電磁波が発生したとき
に、プラス側とマイナス側とで信号に重畳するノイズが
不均一となり、ゼロクロスに変動が生じて検出誤差を生
じさせてしまうことになる。このような外乱電磁波に起
因するホール素子43の検出誤差を抑制するには、ホー
ル素子43と制御IC42とを結ぶプラス側及びマイナ
ス側の一対の配線パターン間の距離をできるだけ短く
し、外乱電磁波が発生したときに信号に重畳されるノイ
ズをプラス側とマイナス側とで均一にすることが望まし
い。
【0046】そこで、ブラシレスモータ1においては、
電気回路基板40に形成される配線パターンの中で、各
ホール素子43と制御IC42とを結ぶ配線パターンの
引き回しを特に優先的に行うようにして、ホール素子4
3と制御IC42とを結ぶプラス側及びマイナス側の一
対の配線パターン間の距離が1mm未満となるようにし
ている。そして、これらプラス側及びマイナス側の一対
の配線パターン間の距離が変動しないように、これら一
対の配線パターンを、図4及び図5に示すように、互い
に平行な状態で引き回すようにしている。なお、図4
は、電気回路基板40の要部を下面側から見た様子を示
す平面図であり、図5は、電気回路基板40の要部を上
面側から見た様子を示す平面図である。この図4中のA
1,B1,C1,D1,E1,F1で示す点は、スルー
ホールを介して図5中のA2,B2,C2,D2,E
2,F2で示す点とそれぞれ接続されている。
【0047】また、ホール素子43からの検出信号に対
する外乱電磁波の影響を抑制するには、ホール素子43
と制御IC42とを結ぶ一対の配線パターンの長さをで
きるだけ短くすることが有効である。すなわち、これら
一対の配線パターンの長さを短くすればそれだけ外乱電
磁波を受ける範囲が小さくなり、検出信号にノイズが重
畳しにくくなる。
【0048】そこで、ブラシレスモータ1においては、
電気回路基板40に形成される配線パターンの中で、各
ホール素子43と制御IC42とを結ぶ配線パターンの
引き回しを特に優先的に行うようにして、ホール素子4
3と制御IC42とを最短距離で結ぶようにしている。
【0049】また、ホール素子43と制御IC42とを
結ぶ一対の配線パターン間に他の配線パターンを介在さ
せないようにすることも、ホール素子43からの検出信
号に対する外乱電磁波の影響を抑制する上で非常に有効
である。そこで、ブラシレスモータ1においては、電気
回路基板40に形成される配線パターンの中で、各ホー
ル素子43と制御IC42とを結ぶ配線パターンの引き
回しを特に優先的に行うようにして、これら一対の配線
パターン間に他の配線パターンが介在しないようにして
いる。
【0050】また、ホール素子43と制御IC42との
間には、ホール素子43からの検出信号に重畳したノイ
ズを低減するためのコンデンサ47が設けられることに
なるが、このノイズ低減用のコンデンサ47を有効に機
能させて各ホール素子43からの検出信号に重畳したノ
イズを効果的に低減させるためには、このノイズ低減用
のコンデンサ47が、各ホール素子43と制御IC42
との中間位置近傍に配置されることが望ましい。そこ
で、ブラシレスモータ1においては、各ホール素子43
と制御IC42とを結ぶ配線パターンの引き回しを優先
させた上で、可能な限り各ホール素子43と制御IC4
2との中間位置に近い位置にノイズ低減用のコンデンサ
47を配置するようにしている。
【0051】ブラシレスモータ1では、以上のように、
ホール素子43からの検出信号に対する外乱電磁波の影
響を抑制するための様々な対策が施されているので、制
御IC42が各ホール素子43からの検出信号に基づい
てスイッチング素子41の切り換えタイミングを適切に
制御することができ、ロータ3の回転動作を極めて高精
度に制御することができる。また、外乱電磁波の影響を
抑制するために別途特別な部品を用いる必要がないの
で、部品点数の増加を招くこともない。さらに、ホール
素子43として特に検出感度が大きいものを用いる必要
がないので、部品コストを増加させることなく、適切な
回転制御が可能となる。
【0052】ステータ2の励磁コイル7に供給する電流
の方向を切り換えるためのスイッチング素子41として
は、例えば、図6に示すような露出タイプのMOS型電
解効果トランジスタが用いられている。この露出タイプ
の電解効果トランジスタは、樹脂成形部50からリード
フレーム51が露出するようになっており、放熱性の向
上が図られている。なお、スイッチング素子41として
は、例えば、リードフレーム51が被覆された被覆成形
タイプの電解効果トランジスタ等、他の構成のものを用
いるようにしてもよい。
【0053】スイッチング素子41の端子部52は、そ
の中途部にて略直角に折り曲げられて、その先端部が電
気回路基板40の所定の位置にはんだ付けされている。
また、スイッチング素子41の樹脂成形部50は、電気
回路基板40に固定された押圧部材60によって押圧さ
れ、この樹脂成形部50から露出するリードフレーム5
1が、押圧部材60と連結されて電気回路基板40上に
固定されたヒートシンク70に圧接されている。なお、
スイッチング素子41とヒートシンク70との間には図
示しない絶縁放熱シートが設けられて、これらの間での
電気的絶縁状態が確保されており、スイッチング素子4
1から発生した熱のみがこの絶縁放熱シートを介してヒ
ートシンク70に伝達されるようになっている。
【0054】ヒートシンク70は、図7及び図8に示す
ように、熱伝導性の良好な材料が門型に成形されてなる
ものであり、多数の放熱フィン71が設けられた横長の
放熱部72と、この放熱部72の左右両端部から立設さ
れた一対の支持脚73とを有している。一対の支持脚7
3の相対向する内面側には、当該ヒートシンク70に対
するスイッチング素子41の位置ずれを抑制するための
位置規制用突起74と、当該ヒートシンク70と押圧部
材60との連結を図るための係合突起75とが、それぞ
れ内方側へ突出するように形成されている。
【0055】押圧部材60は、板バネ材が所定の形状に
打ち抜き加工され所定の箇所が折り曲げられてなるもの
であり、図9乃至図11に示すように、ヒートシンク7
0の放熱部72に対応して横長に形成された押圧部61
と、この押圧部61の左右両端部から立設された一対の
位置決め片62と、位置決め片62の側方から外方に向
かって張り出すように設けられた連結片63a,63b
とを有している。
【0056】押圧部61には、スイッチング素子41の
数に対応した複数のバネ片64が所定間隔を存して横方
向に並ぶように設けられている。これらバネ片64は、
押圧部61を構成する板バネ材が上方へ向かって折り曲
げられてなるものであり、スイッチング素子41を上方
へ押圧する機能を有している。また、押圧部61には、
隣り合うバネ片64の間に位置して、バネ片64上に配
置されるスイッチング素子41の位置を規制するための
位置規制片65が設けられている。また、押圧部61の
長手方向の端縁は、上方へ向かって折り曲げられて、バ
ネ片64上に配置されたスイッチング素子41の前面側
と後面側とを囲む立ち上がり壁66とされている。押圧
部61は、この立ち上がり壁66が設けられることで、
その剛性が高められている。また、この立ち上がり壁6
6は、スイッチング素子41からのノイズをシールドす
るシールド板としても機能する。
【0057】押圧部材60は、図12に示すように、押
圧部61のバネ片64にてスイッチング素子41を支持
した状態で、この押圧部61をヒートシンク70の放熱
部71に対向させて、ヒートシンク70の内方、すなわ
ち、一対の支持脚73及び放熱部71に囲まれた領域に
配置されている。そして、押圧部材60は、押圧部61
の左右両端部から外方に向かって張り出すように形成さ
れた連結片63a,63bの先端部をヒートシンク70
の一対の支持脚73に設けられた係合突起75に係合さ
せることで、ヒートシンク70に連結されている。この
ように押圧部材60とヒートシンク70とが連結した状
態においては、押圧部61に設けられたバネ片64は下
方に向かって弾性変位しており、その弾撥力によってス
イッチング素子41をヒートシンク70の放熱部71側
に押圧付勢している。これにより、スイッチング素子4
1がヒートシンク70の放熱部71に圧接された状態と
なっている。
【0058】ヒートシンク70は、図13乃至図15に
示すように、押圧部材60が連結された状態で一対の支
持脚73の下端部を電気回路基板40上に当接させて、
電気回路基板40上に配置されている。このとき、放熱
部72に設けられた放熱フィン71は、アッパーケース
21に設けられた開口部21aから回路保護ケース20
の外部に露出されている。また、ヒートシンク70に連
結された押圧部材60は、押圧部61の左右両端部から
立設された一対の位置決め片62を電気回路基板40に
設けられたスルーホール49に挿通させている。これに
より、押圧部材60及びヒートシンク70の電気回路基
板40に対する位置決めが図られている。
【0059】電気回路基板40のスルーホール49に挿
通されることで電気回路基板40の下面側に位置するこ
とになる押圧部材60の一対の位置決め片62の先端側
には、当該押圧部材60及びヒートシンク70を電気回
路基板40に対して固定するための固定手段67がそれ
ぞれ設けられている。この固定手段67は、例えば図1
2に示したように、位置決め片62の一部にコ字状の切
り込み溝が形成され、この切り込み溝にて囲まれた領域
が斜め上方へ向かって折り曲げられてなるものであり、
この斜め上方に折り曲げられた部分にて、電気回路基板
40の下面側にはんだを付着させる際にこの電気回路基
板40に設けられたスルーホール49内からその近傍に
位置する位置決め片62の周囲に亘って充填されるはん
だを保持する構造とされている。
【0060】すなわち、押圧部材60及びヒートシンク
70は、電気回路基板40の下面側にはんだを付着させ
る際に、スルーホール49内及びその近傍に充填される
はんだが押圧部材60の位置決め片62の先端側に設け
られた固定手段67によって保持され、この固定手段6
7によって保持されたはんだが固化することによって、
電気回路基板40に対して位置決めされた状態で固定さ
れることになる。また、以上のように位置決め片62に
形成された切り込み溝に囲まれた領域が斜め上方に折り
曲げられてなる固定手段67は、はんだが充填される前
の状態においては、その折り曲げられた部分を電気回路
基板40の下面側に干渉させることで、押圧部材60及
びヒートシンク70の電気回路基板40からの脱落を防
止する機能も有している。
【0061】本発明を適用したブラシレスモータ1で
は、以上のような取付構造によって、押圧部材60及び
ヒートシンク70を電気回路基板40に対して位置決め
しながら固定することが可能とされているので、これら
押圧部材60及びヒートシンク70の取付作業を極めて
効率的に行うことができ、製造コストの低減を図ること
が可能となる。また、スルーホール49内及びその近傍
に充填されたはんだが、押圧部材60の位置決め片62
の先端側に設けられた固定手段67によって保持され固
化することになるので、押圧部材60の材料として、例
えばステンレス鋼板等のようにはんだ付着性が良好でな
いものを用いた場合であっても、押圧部材60及びヒー
トシンク70を電気回路基板40に対して適切に固定す
ることができる。
【0062】更に、以上のような取付構造によって押圧
部材60及びヒートシンク70の取り付けを行うように
すれば、押圧部材60やヒートシンク70の形状を極め
て簡単なものとし、また、押圧部材60やヒートシンク
70を軽量化して、製造コストの大幅な低減を図ること
ができる。
【0063】なお、固定手段67の形状は、図12に例
示したものに限定されるものではなく、電気回路基板4
0に設けられたスルーホール49内からその近傍に位置
する位置決め片62の周囲に亘って充填されるはんだを
保持する構造とされていれば、どのような形状であって
もよい。例えば、位置決め片62のスルーホール49内
に位置する部分に切り欠き部や凹部、貫通孔等を設け、
スルーホール49内に充填されたはんだをこれら切り欠
き部や凹部、貫通孔等によって位置決め片62の周囲に
回り込ませるようにしてもよい。この場合、これら切り
欠き部や凹部、貫通孔等が固定手段67として機能し
て、スルーホール49内及びその周囲のはんだが保持さ
れることになる。
【0064】また、図16に示すように、位置決め片6
2の幅方向の左右両端部に切り込み溝を形成し、この切
り込み溝が形成された部分を斜め上方へ向かって折り曲
げて、これを固定手段67としてもよい。
【0065】ところで、この種の電気回路基板40に対
する電気部品のはんだ付けは、一般に、フローはんだ方
式と呼ばれる方法によって行われる。このフローはんだ
方式は、図17に示すように、はんだ槽80から噴流し
循環する溶融はんだに、コンベア81にて搬送される電
気回路基板40の下面側を接触させて、電気回路基板4
0の所定の箇所に溶融はんだを付着させ、この電気回路
基板40に付着した溶融はんだを冷却し固化させること
により、電気回路基板40に対して電気部品をはんだ付
けする方式である。
【0066】このようなフローはんだ方式により電気回
路基板40に対して電気部品をはんだ付けする際、仮に
ヒートシンク70の支持脚73の下端部が、電気回路基
板40の下面よりも更に下方に突出するようになってい
ると、はんだ槽80から噴流し循環する溶融はんだにヒ
ートシンク70の支持脚71の下端部が接触し、不要な
はんだが付着してしまう場合がある。
【0067】このようにヒートシンク70の支持脚73
の下端部に不要なはんだが付着して固化した場合には、
このはんだを取り除く作業が必要となり、作業工数の増
加を招いてしまう。また、取り除いたはんだの破片が電
気回路基板40上に付着した場合には、電気回路基板4
0に形成された制御回路32に誤動作を生じさせてしま
う場合がある。
【0068】しかしながら、本発明を適用したブラシレ
スモータ1では、上述したように、ヒートシンク70が
支持脚73の下端部を電気回路基板40上に当接させた
状態でこの電気回路基板40上に配設され、押圧部材6
0に設けられた固定手段67によって電気回路基板40
に対して位置決めされた状態で固定されることになるの
で、電気回路基板40に電気部品をはんだ付けする際
に、ヒートシンク70の脚部73に不要なはんだが付着
するといった不都合が有効に抑制される。したがって、
本発明を適用したブラシレスモータ1によれば、不要な
はんだを取り除く作業等の繁雑な作業を不要とすること
ができると共に、取り除いたはんだの破片が電気回路基
板40上に付着して制御回路32の誤動作を招いてしま
うといった問題を未然に回避することができる。
【0069】また、このブラシレスモータ1によれば、
ヒートシンク70の支持脚73の下端部がはんだ槽80
内の溶融はんだに接触することに起因して、はんだ槽8
0内における温度低下を招くといった不都合や、ヒート
シンク70の温度が上昇して放熱性が損なわれるといっ
た不都合を未然に回避することができる。
【0070】さらに、このブラシレスモータ1によれ
ば、上述したように、押圧部材60やヒートシンク70
の軽量化を図ることができるので、これら押圧部材60
やヒートシンク70が取り付けられた電気回路基板40
がはんだ槽80に沈むといった不都合が有効に抑制され
る。
【0071】なお、フローはんだ方式によって電気回路
基板40に電気部品をはんだ付けする際には、ヒートシ
ンク70の支持脚73が電気回路基板40の下面側に突
出していない場合でも、何らかの要因ではんだ槽80内
の溶融はんだが電気回路基板40の上面側に飛翔して、
この飛翔したはんだがヒートシンク70の支持脚73に
付着してしまう場合がある。このような不都合を抑制す
るには、ヒートシンク70の支持脚70の外周面に対し
て、例えばローレット加工やブラスト加工等の粗面処理
を施して、図18に示すように、この支持脚70の外周
面を粗面に形成することが非常に有効である。ヒートシ
ンク70の支持脚70の外周面を粗面に形成した場合に
は、はんだ槽80から飛翔したはんだがヒートシンク7
0の支持脚73に付着したとしても、このはんだとヒー
トシンク70の支持脚73との間に空間が形成され、こ
の空間の作用によって、はんだからヒートシンク70の
支持脚73への熱伝導が阻害されてはんだの固化が抑制
されると共に、はんだが剥がれ易くなり、ヒートシンク
70の支持脚73にはんだが定着することが有効に抑制
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したブラシレスモータの一例を示
す断面図である。
【図2】上記ブラシレスモータが備える駆動制御回路の
全体を上面側から見た様子を示す平面図である。
【図3】上記ブラシレスモータが備える駆動制御回路の
全体を下面側から見た様子を示す平面図である。
【図4】電気回路基板の要部を下面側から見た様子を示
す平面図である。
【図5】電気回路基板の要部を上面側から見た様子を示
す平面図である。
【図6】スイッチング素子の斜視図である。
【図7】ヒートシンクの正面図である。
【図8】上記ヒートシンクの平面図である。
【図9】押圧部材の正面図である。
【図10】上記押圧部材の平面図である。
【図11】上記押圧部材の側面図である。
【図12】上記押圧部材とヒートシンクとを連結した状
態を示す正面図である。
【図13】上記押圧部材とヒートシンクとを電気回路基
板に固定した状態を示す正面図である。
【図14】上記押圧部材とヒートシンクとを電気回路基
板に固定した状態を示す平面図である。
【図15】図13におけるA部を拡大して示す図であ
る。
【図16】上記押圧部材の位置決め片に設けられた固定
手段の他の例を示す斜視図である。
【図17】フローはんだ方式を説明するための模式図で
ある。
【図18】ヒートシンクの支持脚の外周面を粗面に形成
した様子を示す模式図である。
【図19】従来のブラシレスモータにおけるスイッチン
グ素子の取付構造の一例を拡大して示す図である。
【図20】従来のブラシレスモータにおけるスイッチン
グ素子の取付構造の他の例を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2 ステータ 3 ロータ 7 励磁コイル 30 駆動制御回路 31 フィルタ回路 32 制御回路 40 電気回路基板 41 スイッチング素子 42 制御IC 49 スルーホール 60 押圧部材 61 押圧部 62 位置決め片 63a,63b 連結片 66 立ち上がり壁 70 ヒートシンク 71 放熱フィン 72 放熱部 73 支持脚
フロントページの続き (72)発明者 佐野 成人 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 大庭 毅 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 高橋 栄二 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 高田 敦 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 (72)発明者 加藤 昌美 東京都中野区南台5丁目24番15号 カルソ ニックカンセイ株式会社内 Fターム(参考) 5E322 AA01 AB02 AB04 AB07 EA10 EA11 5H019 AA10 BB01 BB05 BB19 BB22 CC04 DD01 EE09 FF01 5H609 BB03 BB12 BB18 PP02 PP17 QQ23 RR63 RR71

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータ(2)の励磁コイル(7)に供
    給する駆動電流の方向を切り換えるスイッチング素子
    (41)が押圧部材(60)によってヒートシンク(7
    0)に圧接された状態で電気回路基板(40)に実装さ
    れ、この電気回路基板(40)にロータ(3)の回転を
    制御するための制御回路(32)が形成されているブラ
    シレスモータにおいて、 前記ヒートシンク(70)は、放熱フィン(71)が設
    けられた放熱部(72)と、この放熱部(72)の左右
    両端部から立設された一対の支持脚(73)とを有し、
    この一対の支持脚(73)の下端部を前記電気回路基板
    (40)上に当接させて、前記電気回路基板(40)上
    に配設されていると共に、 前記押圧部材(60)は、前記ヒートシンク(70)の
    放熱部(72)と対向する押圧部(61)と、この押圧
    部(61)の左右両端部から立設された一対の位置決め
    片(62)と、当該押圧部材(60)を前記ヒートシン
    ク(70)に連結するための連結片(63a),(63
    b)とを有し、前記連結片(63a),(63b)によ
    って前記ヒートシンク(70)に連結された状態で、前
    記押圧部(61)と前記ヒートシンク(70)の放熱部
    (72)との間に配設された前記スイッチング素子(4
    1)を前記押圧部(61)により押圧して、このスイッ
    チング素子(41)を前記放熱部(72)に圧接させる
    と共に、前記一対の位置決め片(62)を前記電気回路
    基板(40)に設けられた貫通孔(49)に挿通させる
    ことで、当該押圧部材(60)及び前記ヒートシンク
    (70)の前記電気回路基板(40)に対する位置決め
    が図られていることを特徴とするブラシレスモータ。
  2. 【請求項2】 前記一対の位置決め片(62)には、前
    記押圧部材(60)及び前記ヒートシンク(70)を前
    記電気回路基板(40)に対して固定するための固定手
    段(67)が設けられていることを特徴とする請求項1
    に記載のブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記固定手段(67)は、前記電気回路
    基板(40)の貫通孔(49)内から前記位置決め片
    (62)の周囲に亘って充填されるはんだを保持する構
    造とされていることを特徴とする請求項2に記載のブラ
    シレスモータ。
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