JP2002185966A - 映像符号化装置 - Google Patents

映像符号化装置

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JP2002185966A
JP2002185966A JP2000382332A JP2000382332A JP2002185966A JP 2002185966 A JP2002185966 A JP 2002185966A JP 2000382332 A JP2000382332 A JP 2000382332A JP 2000382332 A JP2000382332 A JP 2000382332A JP 2002185966 A JP2002185966 A JP 2002185966A
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JP2000382332A
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Yoshimasa Honda
義雅 本田
Daisaku Komiya
大作 小宮
Tsutomu Uenoyama
上野山  努
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】復号化した画像の画質が均一であり、局所的に
画質の劣化したところが発生しないような、符号量割り
当てを行う。 【解決手段】DCT手段107は、動き予測動き補償手
段106から入力された、原画像あるいは差分画像を、
DCTブロック毎にDCT変換を行いDCT係数と画像
符号化種類を量子化手段108に出力する。有意分布特
性算出手段116は、小領域毎にその領域の画質に与え
る影響の大きさを示した有意分布特性を算出する。小領
域符号量割り当て手段117は、有意分布特性を用いて
小領域への符号量割り当てを行う。量子化パラメータ算
出手段118は、割り当て符号量を用いて、それぞれの
小領域の量子化パラメータを算出する。DCT係数は、
量子化手段108で量子化され、可変長符号化手段10
9でハフマン符号化された後、符号化映像として出力さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号を符号化
する映像符号化装置に関し、特に映像信号の符号量制御
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信技術の発達やインフラの
整備によって、伝送路を通じて映像信号の送受信を行う
ことや、映像信号を蓄積メディアに蓄積することが可能
となった。一般に、映像信号は情報量が大きいため、伝
送ビットレートの限られた伝送路を用いて映像信号を伝
送する場合、あるいは蓄積容量の限られた蓄積メディア
に映像信号を蓄積するためには、映像信号を圧縮符号化
する技術が必要不可欠である。映像信号の圧縮符号化方
式のひとつとして、ISO/IECが標準化を進めているMP
EG(Moving Picture Expert Group)があり、これは映
像信号の時間的相関、空間的相関を利用した冗長性の削
減を行うことにより、映像信号の情報量を減らして、伝
送路のビットレートあるいは蓄積メディアに記録するた
めのビットレートを満たした映像信号に符号化する技術
である。
【0003】映像信号の圧縮符号化においては、映像信
号を決められたビットレートに符号化を行うため、映像
を構成する1枚1枚の画像に割り当てられる符号量は限
られており、限られた符号量を画像内で分割された小領
域へ割り当てる割り当て方法が重要となる。小領域の割
り当てに際しては、画質に大きな影響を与える小領域に
大きな符号量を割り当て、そうでない小領域には小さな
符号量を割り当てる必要があるが、この符号量割り当て
が効率良く行われないと符号化した映像の画質が極端に
劣化してしまうという問題がある。特にビットレートが
低いモバイル通信の分野では、1画像に割り当てられる
符号量が非常に小さいため、符号量割り当て方法が直接
映像の画質に大きな影響を与える。
【0004】分割された小領域への符号量の割り当て
を、画像の内容に応じて行う従来技術としては、特開平
9−121351号公報に記載された手法がある。以
下、その手法について説明する。
【0005】図17は、従来の映像符号化装置の概略構
成を示す図である。図17の映像符号化装置は、同期検
出分離手段501と、DCT手段502と、量子化手段
507と、符号化手段508と、符号量制御部509と
を含み、符号量制御部509は、小領域特性分析手段5
04と、小領域符号量設定手段505と、量子化パラメ
ータ計算手段506とを含む。
【0006】以下に動作について説明する。同期検出分
離手段501に入力された符号化すべき映像信号は、画
像信号と同期信号に分離され、画像信号は、1枚毎にD
CT手段502に入力される。DCT手段502は、画
像信号に対して直交変換の一つである離散コサイン変換
(Discrete Cosine Transform。以下、DCT変換と記
述する。)を行うものであり、その結果であるDCT係
数を量子化手段507と、小領域特性分析手段504に
出力する。
【0007】小領域特性分析手段504は、1画像をあ
らかじめ決められた例えば1画像の1/4の大きさの4
つの小領域に分割し、分割した小領域内において、DC
T手段502から入力されたDCT係数を用いて小領域
の特性を分析し、分析した小領域特性を小領域符号量設
定手段505に出力する。ここで小領域の特性は、小領
域に含まれるDCT係数のAC成分の絶対値を合計した
ものを用いる。この特性算出法は、DCT係数が画像の
周波数特性を示したものであって、細かい画像はDCT
係数のAC成分が強くなる傾向があり、平坦な画像では
DCT係数のAC成分が弱くなる傾向があることを利用
しており、DCT係数のAC成分の絶対和が大きいほ
ど、細かい画像であることを推測できるという利点を持
つ。
【0008】小領域符号量設定手段505は、小領域特
性分析手段504より入力された小領域特性を用いて各
小領域に対する符号量の割り当てを行い、小領域に割り
当てた符号量を量子化パラメータ計算手段506に出力
する。ここで、小領域への符号量の割り当て方法は、小
領域特性が大きい時すなわち細かい画像と推測される場
合には大きな符号量を割り当て、逆に小領域特性が小さ
い時すなわち平坦な画像と推測される場合には小さな符
号量を割り当て、かつ全小領域の符号量の合計が1画像
全体で決められた符号量になるように割り当て行うもの
とする。
【0009】量子化パラメータ計算手段506は、小領
域符号量設定手段505より入力された各小領域への割
り当て符号量に基づき、各小領域の量子化パラメータを
計算し、各小領域の量子化パラメータを量子化手段50
7に出力する。
【0010】量子化手段507は量子化パラメータ計算
手段506より入力された小領域毎の量子化パラメータ
を用いて小領域のDCT係数を量子化し、量子化後のD
CT係数と、量子化パラメータを符号化手段508に出
力する。符号化手段508は量子化手段507より入力
された、量子化後のDCT係数および量子化パラメータ
を符号化し、符号化映像信号として出力する。
【0011】以上のように、従来の映像符号化装置は、
符号化すべき画像の分割した小領域毎に小領域の特性と
してDCT係数のAC成分の絶対和を求め、算出した特
性を用いて小領域への符号量割り当てを行って、符号化
を行うものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ようなDCT係数のAC成分の絶対和から算出した小領
域特性を用いて、1画像の符号量を小領域に割り当てる
場合、以下のような理由により、復号化した画像の画質
が均一ではなく、局所的に画質の劣化したところが発生
し、効率良く符号量割り当てが行われないという問題が
ある。
【0013】1.DCT係数のAC成分の中でも低周波
数帯域のAC成分と高周波数帯域のAC成分があるが、
一般に画像内符号化画像においては、低周波数帯域AC
成分が多い画像は平坦な画像であり、平坦な画像ほど量
子化を粗く行った時の画質劣化が大きいため、符号量を
多く割り当てる必要がある。すなわち、AC成分の絶対
和が同じ場合でも、低周波数帯域ACの割合が多い小領
域は、高周波数帯域ACの割合が多い場合に比べて、大
きな符号量を必要とする。しかしながら、従来手法で
は、低周波数帯域、高周波数帯域に関わらずAC成分の
絶対和の大小で符号量の割り当てを行うため、両者とも
に同じ符号量で符号化が行われ、低周波数帯域ACの割
合が多い小領域では画質劣化が大きく、画像内で局所的
な画質の差が生じる。すなわち、最適な符号量割り当て
が行われていない。
【0014】2.一般にMPEGでは、画像内符号化と
画像間予測符号化を用いて符号化を行い符号化効率の向
上を図っており、画像間予測符号化を行う場合には、符
号化を行う画像に対して、時間的に1つ前の画像(以下
参照画像と呼ぶ)と相関が高い領域を探索して差分する
ことにより、差分画像を求め、差分画像をDCT変換
後、量子化処理を行う。このとき、差分画像のDCT係
数のAC成分のほとんどの部分は、参照画像との差分画
像のうちエッジ部分に相当するが、動き予測の精度、も
しくは入力映像の周波数特性に依存して、AC成分の分
布は変化する。そのため、低周波数帯域から高周波数帯
域のAC成分の中でどの周波数領域のAC成分が画質に
影響を及ぼすかは、単純には決定されず、従来例のよう
なAC成分の絶対和のみを用いて符号量割り当てを行う
ことは、効率良く画像内の画質を均一にするため符号量
割り当て手法としては適していない。
【0015】3. 従来手法は、各AC成分の画質への
影響度合いに関わらず、AC成分の絶対和の大小のみか
ら割り当て符号量の算出を行っているため、符号量割り
当て結果と符号化後の画質の関係が一致したものではな
い。すなわち割り当てた符号量は画質への影響度合いに
基づくものではなく、画像内の画質を均一とする手法と
はなりえない。
【0016】以上のように、従来手法による小領域に対
する符号量割り当ては、符号量割り当てが的確に行われ
ていないため、画像内の画質に偏りが生じてしまい、画
像内の画質が均一でないという問題が生じる。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、映像信号に含
まれる各画像を分割した小領域毎に符号量を割り当て、
映像の符号化を行う映像符号化装置であって、前記小領
域の画像が符号化画像全体の画質に及ぼす影響の度合い
を示す有意分布特性を算出する有意分布特性算出手段
と、前記算出した有意分布特性を用いて、各小領域に割
り当てる符号量を計算する小領域符合量割り当て手段と
を有するものである。これにより、画像内符号化および
画像間予測符号化において、画質に影響を与える可能性
の大きい領域には大きな符号量を、画質に影響を与える
可能性の小さい領域には、小さい符号量を割り当てるこ
とができ、画像内で局所的な画質劣化を生じさせること
なく、画像内での効率のよい符号量割り当てが可能とな
る。
【0018】また、本発明は、映像信号に含まれる各画
像に符号量を割り当て、映像の符号化を行う映像符号化
装置であって、前記各画像を分割した小領域の画像が符
号化画像全体の画質に及ぼす影響の度合いを示す有意分
布特性を算出する有意分布特性算出手段と、各画像の全
小領域の前記算出した有意分布特性の平均値を用いて、
各画像に割り当てる符号量を計算する画像符合量割り当
て手段とを有するものである。これにより、画質に影響
を与える可能性の大きい小領域を多く含む画像には大き
な符号量を割り当て、そうでない画像には小さな符号量
を割り与えることができ、各画像間での画質を均一にす
る画像間での効率のよい符号量割り当てが可能となる。
【0019】さらに、前記画像符合量割り当て手段が計
算した各画像に割り当てる符号量と、前記算出した有意
分布特性とを用いて、各小領域に割り当てる符号量を計
算する小領域符合量割り当て手段とを有するものであ
る。
【0020】また、前記有意分布特性は、前記小領域の
画像を直交変換して得た直交変換係数と、あらかじめ領
域分割した周波数領域毎の直交変換係数の画質への影響
度合いを示した重み係数との積の絶対値の総和を求め、
さらに前記小領域内の平均を算出することによって求め
たものである。
【0021】また、前記重み係数は、符号化種類例えば
画像内符号化又は画像間予測符号化に応じて異なるもの
である。
【0022】本発明の映像符号化装置は、1つの画像も
しくは小領域の符号化が終了した後に、前記重み係数の
更新を行う重み係数更新部を備えるものである。
【0023】前記重み係数更新部は、復号画像の画質評
価値を用いて前記重み係数の更新を行うものである。ま
た、前記小領域の画質評価値と前記全小領域の画質評価
値の平均値との差を用いて、前記重み係数の更新を行う
ものである。これにより、画質に影響を与える可能性の
高い周波数領域の重み係数を、他周波数領域の重み係数
よりも高くすることができ、次画像の各小領域に符号量
を割り当てる時に使用する重み係数をより画質に相関の
高い係数とすることができる。
【0024】前記重み係数更新部は、復号画像の画質評
価値と発生した符号量とを用いて前記重み係数の更新を
行うものである。また、前記小領域の画質評価値と前記
全小領域の画質評価値の平均値とがほぼ一致する小領域
における割り当てられた符号量と発生した符号量との差
を用いて、前記重み係数の更新を行うものである。これ
により、必要符号量が大きい可能性が高い周波数領域の
重み係数が、他の周波数領域の重み係数よりも高くする
ことができ、次画像の小領域に符号量を割り当てる時に
使用する重み係数をより必要符号量と相関の高い係数と
することができる。
【0025】前記重み係数更新部は、復号画像の画質評
価値と発生した量子化誤差値とを用いて前記重み係数の
更新を行うものである。また、前記重み係数更新部は、
復号画像の前記小領域の画質評価値と前記全小領域の画
質評価値の平均値との大小関係、及び前記小領域の量子
化誤差値と前記全小領域の領域誤差値の平均値との大小
関係を用いて、前記重み係数の更新を行うものである。
これにより、画質に影響を与える可能性の高い周波数領
域の重み係数が、他周波数領域の重み係数よりも高くす
ることができ、次画像の領域に符号量を割り当てる時に
使用する重み係数をより画質と相関の高い係数とするこ
とができる。
【0026】本発明の映像符号化装置は、前記重み係数
を用いて算出した各周波数領域の量子化パラメータから
なる量子化マトリクスを用いて次の画像の量子化を行う
量子化手段を有するものである。これにより、画質に影
響を与える可能性の周波数領域に大きな符号量を割り当
てることができるため、画像内での局所的な画質劣化を
防ぐことができ、効果的な符号量割り当てが可能とな
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図16を用いて説明する。なお、本発明は
これら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その
要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施し得
る。
【0028】(第1の実施の形態)第1の実施の形態の
映像符号化装置は、映像信号を構成する各画像を複数の
小領域に分割し、分割した小領域についてそれぞれのD
CT係数および重み係数から算出した画質への影響を示
す有意分布特性を算出し、算出した有意分布特性を用い
て符号量の割り当てを行うものである。また、符号化後
の画質評価値を用いて重み係数を更新するものである。
【0029】図1は、第1の実施の形態の映像符号化装
置の概略構成を示したものである。図1の映像符号化装
置は、符号化すべき映像信号に含まれる各画像を1画像
毎に出力する画像入力手段105と、動き予測および動
き補償を行う動き予測動き補償手段106と、復号化さ
れた画像を格納しておく画像メモリ120と、DCT変
換を行うDCT手段107と、量子化を行う量子化手段
108と、可変長符号化を行う可変長符号化手段109
と、逆量子化を行う逆量子化手段110と、逆DCT変
換を行う逆DCT手段111と、符号量の割り当てを行
う符号量制御部102と、重み係数を更新する重み係数
更新部103を含む。
【0030】符号量制御部102は、DCT手段107
と接続し、有意分布特性を算出する有意分布特性算出手
段116と、有意分布特性を用いて小領域への符号量の
割り当てを行う小領域符号量割り当て手段117と、割
り当てられた符号量を用いて量子化パラメータを算出す
る量子化パラメータ算出手段118を含む。有意分布特
性は、小領域の画像が符号化画像全体の画質に及ぼす影
響の度合いを示すものである。重み係数更新部103
は、画像入力手段105および逆DCT手段111に接
続し、復号化画像内の小領域それぞれについて画質評価
値を求める画質評価値算出手段112と、重み係数を格
納する重み係数メモリ113と、小領域それぞれのDC
T係数に対して、その係数和が最大の周波数領域の番号
を格納しておく最大領域メモリ114と、重み係数の更
新を行う重み係数更新手段115とを含む。
【0031】図1の映像符号化装置は、図2に示すよう
な流れの処理を行い、映像信号の符号化を行う。STE
P1は、1枚毎に画像入力を行う画像入力処理であり、
画像入力手段が行う。STEP2は、符号化種類に応じ
て処理の分岐を行う、符号化種別条件分岐であり、動き
予測動き補償手段106が行う。また、STEP3は、
動き予測および動き補償を行う動き予測、動き補償処理
であり、同様に動き予測動き補償手段106が行う。S
TEP4は、DCT変換を行うDCT変換処理であり、
DCT手段107が行う。
【0032】STEP5は、有意分布特性を算出する有
意分特性算出処理であり、STEP6は、有意分布特性
を用いて符号量の割り当てを行う符号量割り当て処理で
あり、STEP7は、割り当て符号量を用いて量子化パ
ラメータを算出する量子化パラメータ算出処理であり、
それぞれ、符号量制御部102の、有意分布特性算出手
段116、小領域符号量割り当て手段117、量子化パ
ラメータ算出手段118が行う。STEP8は、DCT
手段107が求めたDCT係数の量子化、量子化された
DCT係数の符号化、及び量子化されたDCT係数から
画像の復号化を行う、量子化、符号化、復号化処理であ
り、DCT手段107と、量子化手段108と、可変長
符号化手段109と、逆量子化手段110と、逆DCT
手段111、動き予測動き補償手段106が行う。そし
て、STEP9は、重み係数の更新を行う重み係数更新
処理であり、重み係数更新部103が行う。
【0033】以上のように示した処理について、その詳
細について説明する。
【0034】(STEP1:画像入力処理)符号化すべ
き映像信号が入力されると、画像入力手段105は、入
力された映像信号から同期信号を検出して、映像信号を
構成する画像を1画像ごとに画質評価値算出手段112
に出力するとともに、動き予測動き補償手段106に1
画像ごとに画像とその符号化の種類を示した画像符号化
種類を出力する。この例では、画像符号化種類は、1画
像のみを用いて符号化を行う画像内符号化と画像間の相
関を利用して符号化を行う画像間予測符号化であり、は
じめの1画像および決められた周期に毎に画像内符号化
され、それ以外は画像間予測符号化されるものとする。
【0035】(STEP2: 符号化種別条件分岐)動
き予測動き補償手段106は、画像符号化種類が画像内
符号化画像の場合には何もせず、DCT手段107に、
入力画像と画像符号化種類とを出力して、処理をSTE
P4に移す。また、画像符号化種類が画像間予測符号化
画像の場合にはSTEP3に移る。
【0036】(STEP3:動き予測、動き補償処理)
動き予測動き補償手段106は、画像を複数のブロック
に分割し、分割したブロック毎に、画像メモリ120か
ら入力された時間的に1つ前の画像と相関の高いブロッ
クを探索し、入力画像のブロックとの差分を求めること
により差分画像を作成し、差分画像および画像符号化種
類をDCT手段107に出力する。なお、動き予測動き
補償手段106は、後述する復号化処理も行うものであ
り、復号化画像を画像メモリ120に入力する。また、
画像メモリ120は、動き予測動き補償手段106で復
号された画像画像を内部に格納するとともに、格納した
画像を画質評価値算出手段112および動き予測動き補
償手段106に出力するものである。
【0037】(STEP4: DCT変換処理)DCT
手段107は、動き予測動き補償手段106から入力さ
れた、原画像あるいは差分画像を、複数の画素、例えば
8x8画素で構成されるDCTブロックに分割し、DC
Tブロック毎にDCT変換を行いDCT係数と画像符号
化種類を量子化手段108および有意分布特性算出手段
116に出力する。
【0038】(STEP5:有意分布特性算出処理)有
意分布特性は、小領域の画像が符号化画像全体の画質に
及ぼす影響の度合いを示すものであるが、小領域とDC
Tブロックについて述べておく。小領域は、符合量の設
定単位であり、1又は複数のDCTブロックからなる。
図3は、画像の小領域分割の一例を示すものである。図
3において、131は1画像を示し、正方格子状に区切
られた正方形領域がそれぞれ小領域132である。小領
域の大きさ、数は任意であるが、本実施の形態では、小
領域はDCTブロック33を縦に2つ横に2つ並べた大
きさの領域とする。
【0039】有意分布特性算出手段116は、DCT手
段107からDCT係数が入力されると、重み係数メモ
リ113に重み係数要求信号を出力し、重み係数メモリ
113から重み係数が入力されると、入力されたDCT
係数と重み係数を用いて、あらかじめ決められた大き
さ、本実施の形態ではDCTブロック2x2個の大きさ
の小領域毎にその領域の画質に与える影響の大きさを示
した有意分布特性を算出する。重み係数は、分割した各
周波数領域のDCT係数が画質に与える影響度合いを示
したものものであり、それらの合計は1となっている。
図4に、DCT係数の領域分割方法の一例を示す。図4
において、DCTブロックは直流成分を領域0として、
高周波数帯域のAC成分方向に1から5の領域、全部で
6つの領域に分割されているが、領域の数、形状は任意
であり、これに限定されるものではない。重み係数メモ
リ113には、これらの周波数領域毎の重み係数が、符
号化種類別に記憶される。
【0040】次に、小領域の有意分布特性の算出方法に
ついて説明する。有意分布特性算出手段116は、式
1.1に基づいて有意分布特性を算出する。式1.1に
おいて、S(Area#n)は小領域nの有意分布特性、Mは小
領域内のDCTブロックの数、NはDCTブロック内で
のDCT係数の数、coeff#i(j)はDCTブロックiのj
番目のDCT係数、typeは符号化種類(画像内符号化又
は画像間予測符号化)を示し、freq#areaは周波数領域
番号、W#type(freq#area)は符号化種類typeの周波数領
域freq#areaの重み係数を示す。
【0041】
【数1】
【0042】有意分布特性は、式1.1に示すように、
小領域に属するそれぞれのDCTブロックのDCT係数
と、図4に示した周波数領域毎の重み係数との積の絶対
値の総和を求め、DCTブロックの平均を求めることに
より算出するものであり、小領域の画質への影響度合い
を示すことができる。有意分布特性算出手段116は、
以上のように算出した小領域毎の有意分布特性S(Area#
n)を小領域符号量割り当て手段117に出力する。
【0043】また、有意分布特性算出手段116は、小
領域内のDCT係数に対して周波数領域毎の和を求め、
最大の和を持つ周波数領域番号を算出し、各小領域内で
の最大周波数領域番号示す最大周波数領域マップを作成
し、最大周波数領域マップを最大領域メモリ114に出
力する。図7に最大周波数領域マップの一例を示す。図
7において、71は1画像を示し、72は小領域を示
し、各小領域72内に示された数字が最大周波数領域番
号を表す。最大領域メモリ114は、有意分布特性算出
手段116から入力される最大周波数領域マップを内部
に保持し、重み係数更新手段115から最大周波数領域
マップ要求信号が入力されると、最大周波数領域マップ
を重み係数更新手段115に出力するものである。
【0044】(STEP6:符号量割り当て処理)有意
分布特性が大きいほど画質への影響が大きいので、画像
内で一定の画質を保つためには大きな符号量を必要と
し、逆に有意分布特性が小さいほど画質への影響が小さ
いので、画像内で一定の画質を保つためには小さな符号
量で十分である。小領域符号量割り当て手段117は、
有意分布特性算出手段116により入力された小領域毎
の有意分布特性S(Area#n)を用いて小領域への符号量割
り当てを行う。式1.2に小領域への符号量割り当ての
方法の一例を示す。式1.2において、A(Area#n)は小
領域nの割り当て符号量、Aframeは画像に割り当てられ
た符号量、Total#Areaは小領域の数、S(Area#n)は小領
域nの有意分布特性、Sa verageは画像内での全小領域の
有意分布特性の平均値、f(x)は小領域の有意分布特性
の画像内平均有意特性に対する割合が高いほど大きな値
を返す非線形関数である。図5は、非線形関数f(x)の一
例であるが、形状等はこれに限定されるものではない。
【0045】
【数2】
【0046】式1.2に従うと、有意分布特性が大きい
小領域には、大きな符号量を割り当てられ、有意分布特
性が小さい小領域には小さな符号量を割り当てられ、小
領域全体の符号量は、1画像の符号量以下となる。な
お、式1.2は割り当て方法の一例であり、有意分布特
性が大きい小領域ほど大きな符号量が割り当てられるな
らばいかなる方法でもよい。小領域符号量割り当て手段
117は、以上のような方法で、小領域に対して符号量
を割り当て、小領域毎に割り当てた各符号量を量子化パ
ラメータ算出手段118に出力する。
【0047】(STEP7:量子化パラメータ算出処
理)量子化パラメータ算出手段118は、小領域符号量
割り当て手段117から入力される小領域毎の割り当て
符号量A(Area#n)を用いて、それぞれの小領域の量子化
パラメータを算出する。式1.3に量子化パラメータの
算出法を示す。
【0048】
【数3】
【0049】式1.3においてQ(Area#n)は小領域nの
量子化パラメータ、A(Area#n)は小領域nの割り当て符
号量、g[x]は量子化パラメータ算出関数である。式
1.4に算出関数の一例を示す。
【0050】
【数4】
【0051】式1.4において、Qmaxは許される量子
化パラメータの最大値、xは割り当て符号量、aはg
[x]が1からQmaxの間に収まるように発生符号量と量
子化パラメータの関係から定められた補正係数である。
なお、g[x]は、割り当て符号量が大きい時には、小さ
な量子化パラメータを返す関数であり、発生符号量と量
子化パラメータの定量的性質に基づき定められればよ
く、式1.4に限定されるものではない。
【0052】量子化パラメータ算出手段118は、以上
のように、各小領域の割り当て符号量に基づきそれぞれ
の量子化パラメータを算出し、かつ許容される最大量子
化パラメータの値を超えないようにし、各小領域の量子
化パラメータを示した量子化パラメータマップを作成
し、量子化手段108に出力する。図6に、小領域毎の
量子化パラメータマップの一例を示す。図6において、
61は1画像で、61を正方格子状に分割した62が小
領域であり、小領域62内にそれぞれ示された数字が各
小領域の量子化パラメータである。
【0053】(STEP8:量子化、符号化、復号化処
理)量子化手段108は、量子化パラメータ算出手段1
18から入力された量子化パラメータマップを参照し、
それぞれの小領域毎に対応した量子化パラメータを用い
て、DCT手段107から入力されたDCT係数の量子
化を行う。そして、量子化処理後、量子化後のDCT係
数、DCT手段から入力された画像符号化種類、および
量子化パラメータマップを可変長符号化手段109およ
び逆量子化手段110に出力する。可変長符号化手段1
09は、量子化手段108より入力される量子化後のD
CT係数を可変長符号の1つであるハフマン符号に符号
化し、符号化後の符号を符号化映像として出力する。
【0054】逆量子化手段110は、量子化手段108
より入力された量子化後のDCT係数と量子化パラメー
タマップを用いて逆量子化を行い、逆量子化後のDCT
係数および画像符号化種類を逆DCT手段111に出力
する。逆DCT手段111は、逆量子化手段110によ
り入力された逆量子化後のDCT係数を逆DCT変換変
換し、逆DCT変換後の画像および画像符号化種類を動
き予測動き補償手段106に出力する。動き予測動き補
償手段106は、逆DCT変換手段111より逆DCT
変換された画像が入力されると、入力された画像が画像
内符号化画像である場合にはそのまま画像メモリに出力
し、画像間予測符号化画像である場合には、画像メモリ
から入力された時間的に1つ前の画像との加算処理によ
り画像を復号化し、復号化画像を画像メモリ120に入
力する。
【0055】(STEP9:重み係数更新処理)重み係
数更新処理を行う重み係数更新部103は、画質評価値
算出手段112と、重み係数を格納する重み係数メモリ
113と、最大領域メモリ114と、重み係数の更新を
行う重み係数更新手段115とを含む。
【0056】重み係数メモリ113は、DCT係数の各
周波数領域が画質に与える影響度合いを示す重み係数を
記憶するものでものであり、重み係数の合計は1となっ
ている。重み係数の初期値の例を図9に示す。図9(a)
は、画像内符号化画像用のイントラ重み係数W#intra
(i)を示し、図9(b)は、画像間予測符号化加増用のイ
ンター重み係数W#inter(i)を示す。ここで、iは、周
波数領域番号である。画像内符号化画像においては、一
般に周波数領域の低周波数帯域のAC成分が多いほど平
坦な画像であり、平坦な画像ほど大きな符号量を必要と
するので、重み係数の値はDC成分を最大として、低周
波数帯域のAC成分ほど大きな値を用いる。画像間予測
符号化においては、DCT係数は時間的に1つ前の画像
との差分画像の空間周波数特性を示したものであるた
め、その周波数特性は動き予測の精度あるいは映像信号
の空間周波数特性に依存して分布が変わる。そのため、
同じ符号量を割り当てた場合に、どの周波数領域が大き
い時に画質劣化が大きくなるか、すなわちどの周波数領
域が画質へ大きな影響を与え、大きな符号量を必要とす
るかは単純には決まらない。したがって、インター重み
係数の初期値は周波数領域において一定の値を用いる。
【0057】重み係数メモリ113は、有意分布特性算
出手段116から重み係数要求信号が入力されると、内
部に保持している重み係数を有意分布特性算出手段11
6に出力し、重み係数更新手段115から重み係数要求
手段が入力されると、内部に保持している重み係数を重
み係数更新手段115に出力し、重み係数更新手段11
5から重み係数が入力されると、入力された重み係数を
内部に格納する。
【0058】画質評価値算出手段112は、画像入力手
段105および逆DCT手段111に接続し、復号化画
像内の小領域それぞれについて画質評価値を求めるもの
である。画像入力手段105より入力された原画像と、
画像メモリ120より入力された復号化画像が揃うと、
画像内の分割した小領域ごとに画質評価値PSNR(Are
a#n)を算出する。画質評価値PSNRの算出方法を式
1.5及び式1.6に示す。
【0059】
【数5】
【0060】
【数6】
【0061】式1.5において、PSNR(Area#n)は小
領域nの画質評価値、errorは原画像と復号化画像間の
誤差である。式1.6において、O(i)は原画像のi番
目の画素値、R(i)は復号化画像のi番目の画素値、N
は小領域内に含まれる画素数である。画質評価値算出手
段112は、式1.5に従い、各小領域の画質評価値を
算出し、小領域それぞれの画質評価値を示した画質評価
マップを作成し、重み係数更新手段115に出力する。
図8に画質評価値マップの一例を示す。図8において、
81は1画像を示し、82は小領域を示し、各小領域8
2に示された数字が各小領域の画質評価値である。
【0062】最大領域メモリは、小領域それぞれのDC
T係数に対して、その係数和が最大の周波数領域の番号
を格納しておくものであり、前述したように、有意分布
特性算出手段116で作成さ最大周波数領域マップを格
納する。
【0063】重み係数更新手段115は、重み係数メモ
リ113に記憶される重み係数の更新処理を行うもの
で、画質評価値算出手段112から画質評価値マップが
入力されると、最大領域メモリ114に最大周波数領域
マップ要求信号を出力するとともに、重み係数メモリ1
13に重み係数要求信号を出力する。そして、最大領域
メモリ114から最大周波数領域マップが入力され、重
み係数メモリ113から重み係数が入力されると、画質
評価値算出手段112から入力された画質評価値マップ
を用いて、重み係数メモリ113から入力された重み係
数の更新処理を行う。
【0064】以下、重み係数の更新方法について説明す
る。まず、画像内の全小領域の画質評価値の平均を算出
して画像内平均画質とする。そして、画像内平均画質と
各小領域の画質を比較する。
【0065】小領域の画質評価値が画像内平均画質より
も小さい場合は、最大周波数領域マップを参照して、こ
の小領域の画質に影響を与えていた最大周波数領域番号
を求め、この周波数領域の重み係数の値を大きくするた
め、更新係数aを加える。更新係数aとしては、例えば1
画像内の小領域数の逆数を用いる。このような画質評価
値の場合、小領域に割り当てた符号量では画像内平均画
質を満たすことができず、割り当て符号量が不足してこ
とを示すので、その小領域の最大周波数領域の重みを大
きくすることにより、割り当て符号量を大きくするもの
である。
【0066】小領域の画質評価値が画像内平均画質より
も大きい場合は、最大周波数領域マップを参照して、こ
の小領域の画質に影響を与えていた最大周波数領域番号
を求め、この周波数領域の重み係数の値を小さくするた
め、更新係数aを引く。このような画質評価値の場合、
小領域に割り当てた符号量では画像内平均画質よりも十
分大きな画質を達成され、割り当て符号量が過剰であっ
たことを示すので、その小領域の最大周波数領域の重み
を小さくすることにより、割り当て符号量を減らすもの
である。
【0067】そして、すべての小領域に対して、1また
は2の処理を施した後で、全ての重み係数が正で重み係
数の総和が1となるように重み係数の正規化を行い、正
規化した重み係数を重み係数メモリ113に出力する。
なお、小領域の画質評価値が画像内平均画質とほぼ一致
する場合は、更新係数の加減算を省略してもよい。
【0068】以上のように、本実施の形態では、STE
P5において、小領域の有意分布特性を、周波数領域毎
の画質への影響度を考慮して算出し、STEP6におい
て優位分布特性に基づく符号量割り当てを行うことによ
り、画質への影響度が大きい小領域に大きな符号量を割
り当てることができ、画像内で局所的な画質劣化を生じ
させることなく、画像内の画質を均一に保つことができ
る。また、STEP9において、小領域の画質評価値に
基づいて重み係数の更新を行うことにより、重み係数を
より画質との相関が高い係数とすることができ、効率の
良い符号量割り当てが可能となるため、その実用的効果
は高い。
【0069】(第2の実施の形態)第2の実施の形態
は、重み係数の更新処理を、小領域に対して割り当てた
符号量を用いて符号化した後の発生符号量に基づいて行
うものである。このとき、画像内平均画質を満たした小
領域の発生符号量は、小領域の画像内平均画質を満たす
ための必要符号量を示すため、発生符号量を用いて重み
係数を更新することにより、重み係数を必要符号量と相
関の高い係数とすることができる。
【0070】図10は、第2の実施の形態の映像符号化
装置の概略構成を示したものである。図1に示した映像
符号化装置とその動作が全く同一の処理ブロックは同じ
番号を付け、その動作についての説明は省略する。
【0071】図10の映像符号化装置は、符号化すべき
映像信号に含まれる各画像を1画像毎に出力する画像入
力手段105と、動き予測および動き補償を行う動き予
測動き補償手段106と、復号化された画像を格納して
おく画像メモリ120と、DCT変換を行うDCT手段
107と、量子化を行う量子化手段108と、可変長符
号化を行う可変長符号化手段109と、逆量子化を行う
逆量子化手段110と、逆DCT変換を行う逆DCT手
段111と、符号量の割り当てを行う符号量制御部11
02と、重み係数を更新する重み係数更新部1103を
含む。
【0072】符号量制御部1102は、DCT手段10
7と接続し、有意分布特性を算出する有意分布特性算出
手段116と、有意分布特性を用いて小領域への符号量
の割り当てを行う小領域符号量割り当て手段1117
と、割り当てられた符号量を用いて量子化パラメータを
算出する量子化パラメータ算出手段118を含む。重み
係数更新部1103は、画像入力手段105および逆D
CT手段111に接続し、復号化画像内の小領域それぞ
れについて画質評価値を求める画質評価値算出手段11
2と、重み係数を格納する重み係数メモリ113と、小
領域それぞれのDCT係数に対して、その係数和が最大
の周波数領域の番号を格納しておく最大領域メモリ11
4と、重み係数の更新を行う重み係数更新手段1115
とを含む。
【0073】以上のように構成される映像符号化装置の
動作について説明する。図1の映像符号化装置と全く動
作が同じ処理ブロックの説明は省略し、それ以外のブロ
ックについて説明する。
【0074】可変長符号化手段1109は、図1の可変
長符号化手段109と同様、量子化手段108より入力
される量子化後のDCT係数をハフマン符号化するもの
であるが、さらに、画像内で分割された小領域毎に発生
した符号量を求め、小領域ごとの発生符号量を重み係数
更新手段1115に出力する点が異なる。また、小領域
符号量割り当て手段1117は、図1の小領域符号量割
り当て手段117と同様、有意分布特性算出手段116
から入力される有意分布特性を用いて、小領域毎の割り
当て符号量を算出し、小領域の割り当て符号量を量子化
パラメータ算出手段117に出力するものであるが、同
時に割り当て符号量を重み係数更新手段1115に出力
する点が異なる。
【0075】重み係数更新手段1115は、画質評価値
算出手段112より画質評価値マップが入力されると、
重み係数メモリ113に重み係数要求信号を出力し、そ
の後、重み係数メモリ113から入力された重み係数
と、可変長符号化手段1109より入力された小領域ご
との発生符号量と、画質評価値算出手段112より入力
された画質評価値と、最大領域メモリ114から入力さ
れた最大周波数領域マップと、小領域符号量割り当て手
段117より入力された小領域毎の割り当て符号量を用
いて、重み係数の更新を行う。
【0076】以下、重み係数の更新方法について説明す
る。画像内の全小領域の画質評価値の平均を算出して画
像内平均画質とし、画像内平均画質と各小領域の画質を
比較する点は、図1の映像符号化装置と同じである。
【0077】小領域の画質評価値が画像内平均画質とほ
ぼ同一で、かつ小領域の発生符号量が小領域の割り当て
符号量よりも大きい場合は、最大周波数領域マップを参
照して、この小領域の画質に影響を与えていた最大周波
数領域番号を求め、この周波数領域の重み係数の値を大
きくするため、更新係数aを加える。このような発生符
号量の場合、小領域に割り当てた符号量よりも大きな符
号量で画像内平均画質を満たしており、割り当て符号量
が不足していたことを示すので、その小領域の最大周波
数領域の重みを大きくすることにより、符号量割り当て
を増やすものである。
【0078】小領域の画質評価値が画像内平均画質とほ
ぼ同一で、かつ小領域の発生符号量が小領域の割り当て
符号量よりも小さい場合は、最大周波数領域マップを参
照して、この小領域の画質に影響を与えていた最大周波
数領域番号を求め、この周波数領域の重み係数の値を小
さくするため、更新係数aを引く。このような発生符号
量の場合、小領域に割り当てた符号量よりも小さな符号
量で画像内平均画質を満たすことができており、割り当
て符号量が過剰であったこと示すので、その小領域の最
大周波数領域の重みを小さくすることにより、割り当て
符号量を減らすものである。
【0079】そして、すべての小領域に対して、1また
は2の処理を施した後で、全ての重み係数が正で重み係
数の総和が1となるように重み係数の正規化を行い、正
規化した重み係数を重み係数メモリ113に出力する。
【0080】以上のように、本実施の形態では、発生符
号量を用いた重み係数更新処理を行うことにより、重み
係数を小領域が画像内平均画質を満たすための必要符号
量と相関の高い係数とすることができるため、必要符号
量を考慮し、画像内で均一の画質を保った効率のよい符
号量割り当てを行うことができ、その実用的効果は高
い。
【0081】(第3の実施の形態)第3の実施の形態
は、重み係数の更新処理を、符号化後の量子化誤差に基
づいて行うものである。一般に量子化誤差は画質に直接
影響を与え、量子化誤差の割合が大きいほど画質劣化が
大きい。このとき、周波数領域毎の量子化誤差の割合と
画質の関係から、例えば量子化誤差が大きいが画質の良
い場合などの重み係数値により生じる矛盾を無くして重
み係数の更新処理を行うことにより、重み係数を量子化
誤差と画質の関係を考慮した、画質と相関の高い係数と
することができる。
【0082】図11は、第3の実施の形態の映像符号化
装置の概略構成を示したものである。図1に示した映像
符号化装置とその動作が全く同一の処理ブロックは同じ
番号を付け、その動作についての説明は省略する。
【0083】図11の映像符号化装置は、符号化すべき
映像信号に含まれる各画像を1画像毎に出力する画像入
力手段105と、動き予測および動き補償を行う動き予
測動き補償手段106と、復号化された画像を格納して
おく画像メモリ120と、DCT変換を行うDCT手段
1207と、量子化を行う量子化手段108と、可変長
符号化を行う可変長符号化手段109と、逆量子化を行
う逆量子化手段1210と、逆DCT変換を行う逆DC
T手段111と、逆量子化手段1210とDCT手段1
207に接続され量子化誤差を算出する量子化誤差算出
手段1220と、符号量の割り当てを行う符号量制御部
102と、重み係数を更新する重み係数更新部1203
を含む。
【0084】符号量制御部102は、DCT手段120
7と接続し、有意分布特性を算出する有意分布特性算出
手段116と、有意分布特性を用いて小領域への符号量
の割り当てを行う小領域符号量割り当て手段117と、
割り当てられた符号量を用いて量子化パラメータを算出
する量子化パラメータ算出手段118を含む。重み係数
更新部1203は、画像入力手段105および逆DCT
手段111に接続し、復号化画像内の小領域それぞれに
ついて画質評価値を求める画質評価値算出手段112
と、重み係数を格納する重み係数メモリ113と、小領
域それぞれのDCT係数に対して、その係数和が最大の
周波数領域の番号を格納しておく最大領域メモリ114
と、重み係数の更新を行う重み係数更新手段1215と
を含む。
【0085】以上のように構成される映像符号化手段の
動作について説明する。図1の映像符号化装置と全く動
作が同じ処理ブロックの説明は省略し、それ以外のブロ
ックについて説明する。
【0086】DCT手段1207は、図1のDCT手段
107と同様、動き予測動き補償手段106から入力さ
れた、原画像あるいは差分画像を、複数の例えば8x8
画素で構成されるDCTブロックに分割し、DCTブロ
ック毎にDCT変換を行いDCT係数と画像符号化種類
を量子化手段108および有意分布特性算出手段116
に出力するものであるが、DCT係数を量子化誤差算出
手段1220に出力する点が異なる。また、逆量子化手
段1210は、図1の逆量子化手段と同様、量子化手段
108より入力される量子化後のDCT係数および量子
化パラメータマップを用いて、小領域毎に逆量子化を行
い、逆量子化後のDCT係数を逆DCT手段111に出
力するものであるが、同時に量子化誤差算出手段122
0に出力する点が異なる。
【0087】量子化誤差算出手段1220は、本実施の
形態において付加された要素であり、DCT手段120
7から入力されるDCT係数と、逆量子化手段1210
から入力される逆量子化後のDCT係数との係数同士の
差分を算出することによって、量子化によって丸められ
た量子化誤差を算出するものである。そして、小領域内
で、図4に示した周波数領域毎に量子化誤差の絶対和を
求め、絶対和が最大の周波数番号とその絶対和、さら
に、画像全体での周波数領域毎の量子化誤差絶対和の平
均値を求め、各小領域において最大の量子化誤差を持つ
周波数領域番号を示した最大量子化誤差周波数領域番号
マップと、その周波数領域での量子化誤差の絶対和を示
した量子化誤差マップを作成する。最後に、量子化誤差
算出手段1220は、量子化誤差マップと最大量子化誤
差周波数領域番号マップと、画像全体での周波数領域毎
の量子化誤差平均値を重み係数更新手段1215に出力
する。
【0088】図12に量子化誤差マップの一例を示す。
図12において、121は1画像を示し、122は小領
域を示し、各小領域122内に示された数字が各小領域
内で最大の量子化誤差を含む周波数領域の量子化誤差の
絶対和を示す。図13に最大量子化誤差周波数領域番号
マップの一例を示す。図13において、131は1画像
を示し、132は小領域を示し、各小領域内に示された
数字が各小領域内で最大の量子化誤差を含む周波数領域
番号を示す。
【0089】重み係数更新手段1215は、画質評価値
算出手段112より画質評価値マップが入力されると、
重み係数メモリ113に重み係数要求信号を出力し、そ
の後、重み係数メモリ113から入力された重み係数
と、画質評価値算出手段112より入力された画質評価
値と、最大領域メモリ114から入力された最大周波数
領域マップと、量子化誤差算出手段1220より入力さ
れた量子化誤差マップと最大量子化誤差周波数領域番号
マップと、画像内での周波数領域毎の量子化誤差平均値
を用いて、重み係数の更新を行う。
【0090】以下、重み係数の更新方法について説明す
る。画像内の全小領域の画質評価値の平均を算出して画
像内平均画質とし、画像内平均画質と各小領域の画質を
比較する点は、図1の映像符号化装置と同じである。
【0091】小領域の量子化誤差マップの値が、対応す
る周波数領域番号の画像内平均量子化誤差よりも小さ
く、小領域の画質評価値が画像内平均画質よりも低い場
合は、最大量子化誤差周波数領域番号マップを参照し
て、この小領域の画質に影響を与えていた最大周波数領
域番号を求め、この周波数領域の重み関数の値を大きく
するために重み係数値に更新係数aを加える。このよう
な量子化誤差が発生する場合、画質劣化を生じさせる量
子化誤差が小さいにも関わらず、画質評価値が低いこと
から、小領域に割り当てた符号量では、画像内平均画質
を達成できていない、すなわち割り当て符号量が不足し
ていたことを示すので、その小領域の最大周波数領域の
重みを大きくすることにより、割り当て符号量をふやす
ものである。
【0092】小領域の量子化誤差マップの値が、対応す
る周波数領域番号の画像内平均量子化誤差よりも大き
く、小領域の画質評価値が画像内平均画質よりも大きい
場合は、最大量子化誤差周波数領域番号マップを参照し
て、この小領域の画質に影響を与えていた最大周波数領
域番号を求め、この周波数領域の重み係数の値を小さく
するために重み係数値から更新係数aを引く。このよう
な量子化誤差が発生する場合、画質劣化を生じさせる量
子化誤差が大きいにも関わらず、画質評価値が高いこと
から、小領域に割り当てた符号量では、画像内平均画質
を達成するのに十分過ぎる符号量であった、すなわち割
り当て符号量が過剰であったことを示すので、その小領
域の最大周波数領域の重みを小さくすることにより、割
り当て符号量を減らすものである。
【0093】そして、すべての小領域に対して、1また
は2の処理を施した後で、全ての重み係数が正で重み係
数の総和が1となるように重み係数の正規化を行い、正
規化した重み係数を重み係数メモリ113に出力する。
【0094】以上のように、本実施の形態では、量子化
誤差値を用いた重み係数の更新処理を行うことにより、
符号量割り当て結果、画質劣化を引き起こす要素である
量子化誤差値の大きさと実際の画質評価値から、周波数
領域毎に量子化誤差の画質への影響の大小を評価した重
み係数に更新することができ、周波数領域毎の量子化誤
差の画質への影響を考慮した効率の良い符号量割り当て
が可能となり、その実用的効果は高い。
【0095】(第4の実施の形態)映像符号化における
符号量割り当てには、大きく分類すると2つある。1つ
目は、1画像内の画質を均一にするため、画像を分割し
た小領域への符号量割り当てを制御するものであり、2
つ目は、映像信号を構成する各画像間での画質を均一に
するために、各画像への符号量割り当てを行うものであ
る。実施の形態1から3は、画像内の小領域への符号量
割り当てについて述べたものである。
【0096】第4の実施の形態の映像符号化装置は、画
像内の小領域への符号割り当てを行うとともに、さらに
各画像への符号量割り当てを行うものである。映像信号
を構成する各画像への符号量割り当ては、1画像内の全
小領域の平均有意分布特性を用いることによって行い、
各画像間で均一な画質を保つような符号量割り当てを行
う。
【0097】図14は、第4の実施の形態の映像符号化
装置の概略構成を示したものである。図1に示した映像
符号化装置とその動作が全く同一の処理ブロックは同じ
番号を付け、その動作についての説明は省略する。
【0098】図14の映像符号化装置は、符号化すべき
映像信号に含まれる各画像を1画像毎に出力する画像入
力手段105と、動き予測および動き補償を行う動き予
測動き補償手段106と、復号化された画像を格納して
おく画像メモリ120と、DCT変換を行うDCT手段
107と、量子化を行う量子化手段108と、可変長符
号化を行う可変長符号化手段1509と、逆量子化を行
う逆量子化手段110と、逆DCT変換を行う逆DCT
手段111と、符号量の割り当てを行う符号量制御部1
502と、重み係数を更新する重み係数更新部103を
含む。
【0099】符号量制御部102は、DCT手段107
と接続し、有意分布特性を算出する有意分布特性算出手
段1516と、画像内の有意分布特性を用いて画像への
符号量割り当てを行う画像符号量割り当て手段1521
と、有意分布特性を用いて小領域への符号量の割り当て
を行う小領域符号量割り当て手段1517と、割り当て
られた符号量を用いて量子化パラメータを算出する量子
化パラメータ算出手段118とを含む。重み係数更新部
103は、画像入力手段105および逆DCT手段11
1に接続し、復号化画像内の小領域それぞれについて画
質評価値を求める画質評価値算出手段112と、重み係
数を格納する重み係数メモリ113と、小領域それぞれ
のDCT係数に対して、その係数和が最大の周波数領域
の番号を格納しておく最大領域メモリ114と、重み係
数の更新を行う重み係数更新手段115とを含む。
【0100】図14の映像符号化装置は、図15に示す
ような流れの処理を行い、映像信号の符号化を行う。図
15は、STEP5の次にSTEP60が付加されてい
る点を除いて、図2と同様であるので、説明を省略す
る。
【0101】(STEP60:画像符号量割り当て処
理)有意分布特性算出手段1516は、DCT手段10
7からDCT係数が入力されると、重み係数メモリ11
3に重み係数要求信号を出力し、重み係数メモリ113
から重み係数が入力されると、入力されたDCT係数と
重み係数を用いて、実施の形態1と同様に小領域毎にそ
の領域の画質に与える影響の大きさを示した有意分布特
性を算出する。そして、算出した小領域毎の有意分布特
性を小領域符号量割り当て手段1517に出力する。ま
た、算出した小領域の有意分布特性を用いて画像内の平
均有意分布特性を算出し、算出した画像内の平均有意分
布特性を画像符号量割り当て手段1521に出力する。
【0102】画像符号量割り当て手段1521は、有意
分布特性算出手段1516から入力された画像内の平均
有意分布特性を用いて、画像に割り当てる符号量を決定
する。式4.1に画像への符号量割り当て方法を示す。
【0103】
【数7】
【0104】式4.1において、ANは画像Nへの割り
当て符号量、Tは目標ビットレート、fはフレームレー
ト、GOPは画像内符号化画像間隔、Biは画像iの発
生符号量、Sframe(N)は画像Nの平均有意分布特性、
avr(N)は画像1から画像Nまでの平均有意分布特性
の平均値である。
【0105】式4.1に示すように、画像の平均有意分
布特性が大きいほど、その画像が画質に与える影響の大
きい領域を多く含み、大きな符号量を必要するため、大
きな符号量割り当てを行い、逆に画像の平均有意分布特
性が小さいほど、その画像が画質に与える影響の大きい
領域をあまり含んでおらず、小さな符号量で十分である
ため、小さな符号量割り当てを行う。なお、式4.1は
画像への符号量割り当て方法の一例を示したものであ
り、画像の平均有意分布特性が大きい画像ほど大きな符
号量割り当てを行う方法であれば他の割り当て方法でも
よい。
【0106】また、画像符号量割り当て手段1521は
画像内平均有意分布特性と、第1画像から入力画像に対
して時間的に1つ前までの画像内平均分布特性の平均値
を用いて、入力画像までの画像内平均分布特性の平均値
を算出し、内部に保持しておく。ここで、入力画像が第
1画像の場合は、画像内平均有意分布特性をそのまま平
均値とし、内部に保持する。最後に、画像符号量割り当
て手段1521は、算出した画像への割り当て符号量を
小領域符号量割り当て手段1517に出力する。また、
画像符号量割り当て手段1521は可変長符号化手段1
509より、1画像の発生符号量が入力されると、その
符号量を内部に保持する。
【0107】小領域符号量割り当て手段1517は、画
像符号量割り当て手段1521から入力された画像への
割り当て符号量を用いて、図1の小領域符号量割り当て
手段117と同様に小領域への符号量割り当てを行い、
割り当てた符号量を量子化パラメータ算出手段118に
出力する(STEP6)。
【0108】また、可変長符号化手段1509は、量子
化手段108より入力された量子化後のDCT係数をハ
フマン符号化し、出力手段119に符号を出力するとと
もに、1画像で発生した符号量を画像符号量割り当て手
段1521に出力する。
【0109】なお、重み係数更新処理は、図1の映像符
号化装置の方法だけでなく、図10又は図11の映像符
号化装置の方法を採用してもよい。また、小領域への割
り当て符号量の計算は、他の方法を用いてもよいし、予
め固定した値を利用してもよい。
【0110】以上のように、本実施の形態では、画像内
の平均有意分布特性を用いて、平均分布特性が高い画
像、すなわち画質へ与える影響の大きい領域を多く含
み、大きな符号量を必要とする画像には、大きな符号量
を割り当て、逆に画像内の平均有意分布特性が低い画
像、すなわち画質へ与える影響の大きな領域が少なく、
小さな符号量で十分の画像には、小さな符号量割り当て
を行うことにより、映像信号を構成する各画像間で効率
良く符号量割り当てを行うことが可能であり、各画像間
での画質の偏りをなくし画像間で均一な画質を保つこと
ができ、その実用的効果は高い。
【0111】(第5の実施の形態)第5の実施の形態
は、1画像内の小領域を符号化して重み係数更新処理を
行った後、更新された重み係数を用いて、量子化マトリ
クスを作成し、次の画像からは、作成した量子化マトリ
クスを用いて量子化を行うものである。重み係数の更新
は、第1、第2又は第3の実施の形態のいずれの方法を
利用してもよい。
【0112】図16は、第5の実施の形態の映像符号化
装置の概略構成を示したものである。図1に示した映像
符号化装置とその動作が全く同一の処理ブロックは同じ
番号を付け、その動作についての説明は省略する。
【0113】図16の映像符号化装置は、符号化すべき
映像信号に含まれる各画像を1画像毎に出力する画像入
力手段105と、動き予測および動き補償を行う動き予
測動き補償手段106と、復号化された画像を格納して
おく画像メモリ120と、DCT変換を行うDCT手段
107と、量子化を行う量子化手段108と、可変長符
号化を行う可変長符号化手段109と、逆量子化を行う
逆量子化手段110と、逆DCT変換を行う逆DCT手
段111と、符号量の割り当てを行う符号量制御部17
02と、重み係数を更新する重み係数更新部1703を
含む。
【0114】符号量制御部1702は、DCT手段10
7と接続し、有意分布特性を算出する有意分布特性算出
手段116と、有意分布特性を用いて小領域への符号量
の割り当てを行う小領域符号量割り当て手段117と、
割り当てられた符号量もしくは、重み係数メモリから入
力された重み係数を用いて量子化パラメータまたは量子
化マトリクスを算出する量子化パラメータ算出手段17
18を含む。重み係数更新部1703は、画像入力手段
105および逆DCT手段111に接続し、復号化画像
内の小領域それぞれについて画質評価値を求める画質評
価値算出手段112と、重み係数を格納する重み係数メ
モリ1713と、小領域それぞれのDCT係数に対し
て、その係数和が最大の周波数領域の番号を格納してお
く最大領域メモリ114と、重み係数の更新を行う重み
係数更新手段115から構成される。
【0115】以上のように構成される映像符号化装置の
動作について説明する。図1の映像符号化装置と同一の
番号を付けた処理ブロックは、その動作が同一であるた
め説明を省略する。
【0116】図16において、重み係数メモリ1713
は、有意分布特性算出手段116から重み係数要求信号
が入力されると、内部に保持している重み係数を有意分
布特性算出手段116に出力し、重み係数更新手段11
5から重み係数要求手段が入力されると、内部に保持し
ている重み係数を重み係数更新手段115に出力し、重
み係数更新手段115から重み係数が入力されると、内
部に保持している更新前の重み係数と、入力された重み
係数との差分を求め、重み係数の変化の度合いを算出
し、入力された重み係数を内部に格納する。ここで、重
み係数の変化の度合いが小さく、重み係数の更新が収束
したと考えられる場合、もしくは、ユーザーがあらかじ
め決めた数の画像を符号化した後、内部に保持している
重み係数を量子化パラメータ算出手段1718に出力す
る。
【0117】量子化パラメータ算出手段1718は、小
領域符号量割り当て手段117から入力された小領域毎
の割り当て符号量を用いて量子化パラメータを算出し、
量子化パラメータを量子化手段108に出力する。さら
に、重み係数メモリ1713から重み係数が入力された
場合は、入力された重み係数を用いて量子化マトリクス
を作成し、算出した量子化マトリクスを量子化手段10
8に出力する。
【0118】ここで、重み係数はDCT係数の各周波数
領域が画質に与える影響度合いを示したものであり、重
み係数が大きい周波数領域ほど、画質に与える影響が大
きく、大きな符号量を必要とするため、量子化値を小さ
くして大きな符号量を割り当てないと、画質劣化が大き
くなってしまう。逆に、重み係数が小さい周波数領域
は、画質に与える影響が小さく、小さな符号量を割り当
てても、十分高い画質が保てるため、量子化値を大きく
して小さな符号量を割り当てることができる。このこと
から、量子化パラメータ算出手段1718は、重み係数
メモリ1713から入力された重み係数を参照し、重み
係数が大きい周波数領域の量子化マトリクスの値を小さ
くし、重み係数が小さい周波数領域の量子化マトリクス
の値を大きくする。例えば、式5.1に示すように量子
化マトリクスの値を決める。
【0119】
【数8】
【0120】式5.1において、typeは符号化種類(画
像内符号化又は画像間予測符号化)、Q#type[Area#n]
は周波数領域nの量子化マトリクスの値、qtypeは符号
化種類ごとに決められた初期量子化値、W#type(Area#
n)は周波数領域nの重み関数、max(W#type)は各符号化
種類の重み関数の最大値である。初期量子化値は、例え
ばMPEGで規定された量子化マトリクスの最小量子化
値を用いて、qintra =8、qinter=16とする。
【0121】最後に量子化パラメータ算出手段1718
は、算出した量子化マトリクスを量子化手段108に出
力する。量子化手段108は、DCT手段108から入
力されたDCT係数に対して、量子化パラメータ算出手
段1718から入力された量子化パラメータ、量子化マ
トリクスを用いて量子化を行い可変長符号化手段109
に出力する。
【0122】なお、重み係数更新処理は、図1の映像符
号化装置の方法だけでなく、図10又は図11の映像符
号化装置の方法を採用してもよい。
【0123】以上のように、本実施の形態では、DCT
係数内で周波数領域の画質への影響度合いを示した重み
関数を用いて、重み関数の値が大きく画質へ与える影響
が大きい周波数領域には小さな量子化値を設定し、逆に
重み関数の値が小さく画質へ与える影響が小さい周波数
領域には大きな量子化値を設定することにより、独自の
量子化マトリクスを作成し、作成した量子化マトリクス
を用いて量子化を行うことにより、大きな符号量を必要
とする周波数領域には小さな量子化値を用いて大きな符
号量を割り当て、小さな符号量で十分な周波数領域には
大きな量子化値を用い、小さな符号量を割り当てること
ができ、画像中で局所的な画質劣化を生じさせることな
く、効果的に符号量の割り当てができるため、実用的な
効果を有する。
【0124】
【発明の効果】以上のように、本発明の映像符号化装置
は、第1に、映像信号に含まれる画像をあらかじめ決め
られた大きさの複数の小領域に分割し、それぞれの小領
域に対して、DCT係数と、DCT係数内での周波数領
域毎の画質へ寄与する割合を示した重み係数を用いて、
画質への影響度合いを示した有意分布特性を算出し、算
出した有意分布特性が大きな小領域には大きな符号量を
割り当て、逆に有意分布特性が小さい小領域には小さな
符号量を割り当てる手段を備えることにより、画質への
影響度が大きく大きな符号量を必要とする小領域に大き
な符号量を割り当て、小さな符号量を必要とする小領域
には小さな符号量を割り当てることができ、画像内で効
率良く符号量の割り当てを行うことができ、画像内に局
所的な画質劣化を発生させることなく、画質を均一にで
きるという効果がある。
【0125】第2に、映像信号を構成する各画像に対し
て、画像内の全小領域の有意分布特性を平均し、画像の
画質へ与える影響度合いを示した平均有意分布特性を求
め、算出した平均有意分布特性を参照し、平均有意分布
特性が大きな画像には大きな符号量を割り当て、逆に平
均有意分布特性が小さな画像には小さな符号量を割り当
てる手段を備えたことにより、画質に大きな影響を与え
る画像には大きな符号量を割り当て、画質に与える影響
の小さな画像には小さな符号量を割り与えることがで
き、映像信号を構成する各画像間において、画質の偏り
がなく均一な画質を保った効果的な符号量割り当てを行
うことができるという効果がある。
【0126】第3に、画像の符号化後に、符号化後の画
像の画質評価値を用いて、画質評価値の高い周波数領域
の重み関数は値を下げ、画質評価値の低い周波数領域の
重み関数は値を上げることにより、各周波数領域が画質
に与える影響を示した重み関数を更新する手段を備える
ことにより、符号量割り当てに直接関係する重み係数
を、符号化後の画質と相関の高い係数にすることができ
るという効果がある。
【0127】第4に、画像の符号化後に、符号化後の各
小領域毎の発生符号量を用いて、発生符号量の大きい場
合には、最大の値を持つ重み関数の値を上げ、発生符号
量が小さい場合には、最大の値を持つ重み関数の値を下
げることにより、各周波数領域が画質に与える影響を示
した重み関数を更新する手段を備えることにより、符号
量割り当てに直接関係する重み係数を、必要符号量と相
関の高い係数にすることができるという効果がある。
【0128】第5に、画像の符号化後に、符号化後の各
小領域毎の量子化誤差値と画質評価値を用いて、各周波
数領域が画質へ寄与する割合を示した重み係数を更新す
ることにより、符号量割り当てに直接関係する重み係数
を、量子化誤差と画質との関係に相関の高い係数とする
ことができるという効果がある。
【0129】第6に、画像の符号化後に、各周波数領域
の重み係数の更新処理を行い、重み係数の変化量が少な
く、重み係数の値が収束した時の重み係数を用いて、重
み係数が大きい周波数領域には小さな量子化値を、重み
係数が小さい周波数領域には大きな量子化値を設定し
た、独自の量子化マトリクスを作成し、作成した量子化
マトリクスを用いて次の画像を量子化すること手段を備
えたことにより、大きな符号量を必要とする周波数領域
には大きな符号量を割り当て、小さな符号量で十分な周
波数領域には小さな符号量を割り当てることができ、画
像中で局所的な画質劣化を生じさせることなく、均一な
画質を保った効果的な符号量割り当てができるという効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の映像符号化装置の概略構成
を示す図
【図2】図1の映像符号化装置の映像符号化処理の流れ
を示すフローチャート
【図3】画像の小領域分割の一例を示す図
【図4】DCT係数の領域分割方法の一例を示す図
【図5】第1の実施形態における符号量割り当てに用い
る非線形関数の一例を示す図
【図6】小領域毎の量子化パラメータマップの一例を示
す図
【図7】最大周波数領域マップの一例を示す図
【図8】画質評価値マップの一例を示す図
【図9】重み係数の初期値の例を示す図
【図10】第2の実施の形態の映像符号化装置の概略構
成を示す図
【図11】第3の実施の形態の映像符号化装置の概略構
成を示す図
【図12】第3の実施の形態における量子化誤差マップ
の一例を示す図
【図13】第3の実施形態における最大量子化誤差周波
数領域番号マップの一例を示す図
【図14】第4の実施の形態の映像符号化装置の概略構
成を示す図
【図15】図14の映像符号化装置の映像符号化処理の
流れを示すフローチャート
【図16】第5の実施の形態の映像符号化装置の概略構
成を示す図
【図17】従来の映像符号化装置の概略構成を示す図
【符号の説明】
102、1102、1502、1702・・・符号量制
御部 103、1103、1203、1703・・・重み係数
更新部 105・・・画像入力手段 106・・・動き予測動き補償手段 107、502・・・DCT手段 108・・・量子化手段 109、1109、1509・・・可変長符号化手段 110、1210、507・・・逆量子化手段 111・・・逆DCT手段 112・・・画質評価値算出手段 113、1713・・・重み係数メモリ 114・・・最大領域メモリ 115、1115、1215・・・重み係数更新手段 116、1516・・・有意分布特性算出手段 117、1117・・・小領域符号量割り当て手段 118、1718・・・量子化パラメータ算出手段 120・・・画像メモリ 1220・・・量子化誤差算出手段 1521・・・画像符号量割り当て手段 501・・・同期検出分離手段 502・・・DCT手段 504・・・小領域特性分析手段 505・・・小領域符号量設定手段 506・・・量子化パラメータ計算手段 507・・・量子化手段 508・・・符号化手段 509・・・符号量制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野山 努 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C059 KK23 MA00 MA05 MA23 MC34 MC38 ME02 PP05 PP06 PP07 SS06 TA47 TA58 TB06 TB08 TB18 TC04 TC08 TC10 TC18 TC24 TD01 TD03 TD04 TD06 TD14 5C078 AA04 BA23 BA32 BA57 CA00 DA00 DA01 DA02 5J064 AA01 AA02 BA09 BA16 BC01 BC16 BD01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号に含まれる各画像を分割した小
    領域毎に符号量を割り当て、映像の符号化を行う映像符
    号化装置であって、 前記小領域の画像が符号化画像全体の画質に及ぼす影響
    の度合いを示す有意分布特性を算出する有意分布特性算
    出手段と、 前記算出した有意分布特性を用いて、各小領域に割り当
    てる符号量を計算する小領域符合量割り当て手段とを有
    する映像符号化装置。
  2. 【請求項2】 映像信号に含まれる各画像に符号量を割
    り当て、映像の符号化を行う映像符号化装置であって、 前記各画像を分割した小領域の画像が符号化画像全体の
    画質に及ぼす影響の度合いを示す有意分布特性を算出す
    る有意分布特性算出手段と、 各画像の全小領域の前記算出した有意分布特性の平均値
    を用いて、各画像に割り当てる符号量を計算する画像符
    合量割り当て手段とを有する映像符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の映像符号化装置であっ
    て、 さらに、前記画像符合量割り当て手段が計算した各画像
    に割り当てる符号量と、前記算出した有意分布特性とを
    用いて、各小領域に割り当てる符号量を計算する小領域
    符合量割り当て手段とを有する映像符号化装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    映像符号化装置であって、 前記有意分布特性は、前記小領域の画像を直交変換して
    得た直交変換係数と、あらかじめ領域分割した周波数領
    域毎の直交変換係数の画質への影響度合いを示した重み
    係数との積の絶対値の総和を求め、さらに前記小領域内
    の平均を算出することによって求めたものである映像符
    号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の映像符号化装置であっ
    て、 前記重み係数は、符号化種類に応じて異なるものである
    映像符号化装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の映像符号化装置であっ
    て、 前記符号化種類は、画像内符号化又は画像間予測符号化
    である映像符号化装置。
  7. 【請求項7】 請求項4又は5記載の映像符号化装置で
    あって、 1つの画像もしくは小領域の符号化が終了した後に、前
    記重み係数の更新を行う重み係数更新部を備える映像符
    号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の映像符号化装置であっ
    て、 前記重み係数更新部は、復号画像の画質評価値を用いて
    前記重み係数の更新を行うものである映像符号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の映像符号化装置であっ
    て、 前記重み係数更新部は、復号画像の前記小領域の画質評
    価値と前記全小領域の画質評価値の平均値との差を用い
    て、前記重み係数の更新を行うものである映像符号化装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の映像符号化装置であっ
    て、 前記重み係数更新部は、復号画像の画質評価値と発生し
    た符号量とを用いて前記重み係数の更新を行うものであ
    る映像符号化装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の映像符号化装置であ
    って、 前記重み係数更新部は、復号画像の前記小領域の画質評
    価値と前記全小領域の画質評価値の平均値とがほぼ一致
    する小領域における割り当てられた符号量と発生した符
    号量との差を用いて、前記重み係数の更新を行うもので
    ある映像符号化装置。
  12. 【請求項12】 請求項7記載の映像符号化装置であっ
    て、 前記重み係数更新部は、復号画像の画質評価値と発生し
    た量子化誤差値とを用いて前記重み係数の更新を行うも
    のである映像符号化装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の映像符号化装置であ
    って、 前記重み係数更新部は、復号画像の前記小領域の画質評
    価値と前記全小領域の画質評価値の平均値との大小関
    係、及び前記小領域の量子化誤差値と前記全小領域の領
    域誤差値の平均値との大小関係を用いて、前記重み係数
    の更新を行うものである映像符号化装置。
  14. 【請求項14】 請求項4ないし13のいずれか1項記
    載の映像符号化装置であって、 前記重み係数を用いて算出した各周波数領域の量子化パ
    ラメータからなる量子化マトリクスを用いて次の画像の
    量子化を行う量子化手段を有する映像符号化装置。
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