JP2002185086A - 配線組立体 - Google Patents

配線組立体

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JP2002185086A
JP2002185086A JP2000378992A JP2000378992A JP2002185086A JP 2002185086 A JP2002185086 A JP 2002185086A JP 2000378992 A JP2000378992 A JP 2000378992A JP 2000378992 A JP2000378992 A JP 2000378992A JP 2002185086 A JP2002185086 A JP 2002185086A
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panel
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Toshiyuki Mori
俊幸 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体などの組付作業の作業性を向上し、かつ
製造コストを低減する。 【解決手段】 パネル9に組み付けられて前記パネル9
を防水するシート部11と、このシート部11に配設さ
れ、前記パネル9に前記シート部11が組み付けられた
ときに前記パネル9に配索される回路部13とを備えた
配線組立体7であって、前記シート部11が、絶縁性を
有した第1のシート15と、この第1のシート15に接
合された絶縁性を有した第2のシート17とで形成さ
れ、前記回路部13が、相互に接合された前記第1のシ
ート15または前記第2のシート17の内、少なくとも
いずれか一方の内側面25、30に配設されて前記第1
のシート15と前記第2のシート17とで両側を絶縁さ
れている印刷回路体からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体のドアなどの
パネルを防水すると共に、パネルに回路部を配策して車
体の組付性の向上を図った配線組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の配線組立体は、図12に示すよう
に、絶縁性を有した配線板1と、この配線板1上に配設
された回路部3とで形成されている。配線板1は、絶縁
性を有した合成樹脂などからなり、所定寸法の板状に形
成されている。
【0003】回路部3は、導電性を有した金属板を回路
設計に応じて所定の形状に打ち抜いて形成されている。
この回路部3は、接着剤などによる接着や、溶接などに
よる溶着により配線板1上に固着されていると共に、配
線板1により一側面が絶縁されている。また、回路部3
は、図示しないが他側面が絶縁板の接合や絶縁剤の塗布
により絶縁されている。
【0004】このような、配線組立体5を用いて、例え
ば車体のドアに回路部3を配索する場合には、図示しな
いが、外装パネルと内装パネルとを組み付けてドアを形
成するときに、予め、配線組立体5を外装パネルに組み
付ける。このとき、配線組立体5は、ドアの外装パネル
に形成された作業用穴から外装パネルの内部の配索スペ
ースに配置されて回路部3が外装パネル内に配索され
る。
【0005】この場合、ドアが形成された状態では、外
装パネルの作業用穴から内装パネル側に水などが侵入す
ることがあった。このため、外装パネルは、配線組立体
5が組み付けられた状態で、作業用穴を防水シートによ
り閉塞されて防水される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の配線組立体5を用いて車体のドアなどに回路部3を
配索した場合、外装パネルが作業用穴を防水シートによ
り閉塞されて防水されるため、車体のドアなどを組み付
けるときには、外装パネルへの回路部3の配索作業と、
この配索作業とは別工程の外装パネルの防水作業とが行
われていた。したがって、配線組立体7では、車体のド
アなどの組み付けに手間がかかっていた。
【0007】また、配線組立体5では、回路部3を金属
板から打ち抜いて形成し、この回路部3を配線板1上に
固着して配設しており、回路部3の形成作業と回路部3
の配線板1への配設作業とが別工程であったため、製造
作業の作業工数が多く、製造コストが高くなっていた。
【0008】さらに、配線組立体5では、回路部3を金
属板から打ち抜いて形成するため、回路部3の歩留まり
がわるく、かつ回路設計に応じた回路部3を形成するた
めの複数種類の打ち抜き用の型が必要となり、製造コス
トが高くなっていた。
【0009】そこで、本発明は、車体などの組付作業の
作業性を向上し、かつ製造コストを低減することができ
る配線組立体の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、パネルに組み付けられて前
記パネルを防水するシート部と、このシート部に配設さ
れ、前記パネルに前記シート部が組み付けられたときに
前記パネルに配索される回路部とを備えた配線組立体で
あって、前記シート部が、絶縁性を有した第1のシート
と、この第1のシートに接合された絶縁性を有した第2
のシートとで形成され、前記回路部が、相互に接合され
た前記第1のシートまたは前記第2のシートの内、少な
くともいずれか一方の内側面に配設されて前記第1のシ
ートと前記第2のシートとで両側を絶縁されている印刷
回路体からなることを特徴とする。
【0011】このように構成された請求項1記載の発明
では、第1のシートまたは第2のシートの内、少なくと
もいずれか一方に回路部が配設され、これらの第1のシ
ートと第2のシートとが相互に接合されてシート部に回
路部が配設されるため、パネルにシート部を組み付ける
と、シート部によりパネルを防水すると共に、回路部を
パネルに配索することができる。
【0012】また、回路部が印刷回路体からなっている
ため、回路部を形成すると共に第1のシートまたは第2
のシートの内、少なくともいずれか一方に回路部を配設
することができる。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の配
線組立体であって、前記回路部の端末に設けられ、前記
シート部が前記パネルに組み付けられた状態で前記パネ
ルの電気部品に接続されて前記回路部と前記電気部品と
を導通状態とする端子部を備えたことを特徴とする。
【0014】このように構成された請求項2記載の発明
では、配線組立体の回路部の端末に端子部が設けられて
いるため、配線組立体がパネルに組み付けられた状態
で、端子部がパネルの電気部品に接続されて回路部と電
気部品とを容易に導通することができる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項2記載の配
線組立体であって、前記端子部が、前記シート部を前記
パネルに組み付けた状態で前記電気部品の端子に接続さ
れる接続部と、この接続部に設けられて前記回路部の端
末に一側面が接触していると共に、前記第1のシートま
たは前記第2のシートの他方の内側面により他側面が支
持されている接触部と、この接触部に弾性部材を介して
接続されて前記弾性部材の付勢力に抗して回動可能に形
成され、前記接触部が前記回路部の端末に接触している
状態で前記第1のシートまたは第2のシートの一方の外
側面に弾性部材の付勢力により当接可能とし、前記接触
部と共に前記第1のシートまたは第2のシートの一方を
挟持する当接部とを備えたことを特徴とする。
【0016】このように構成された請求項3記載の発明
では、端子部を配線組立体に組み付けるときに、予め当
接部を弾性部材の付勢力に抗して回動させて接触部との
間を第1のシートまたは第2のシートのいずれか一方の
厚みよりも大きい寸法にしておき、この状態で接触部の
一側面と回路部の端末とを対向させて相互に近づけるよ
うにして接触させることができる。
【0017】その後、接触部の一側面を回路部の端末に
接触させて当接部の回動状態を解除すると、当接部が弾
性部材の付勢力により回動して第1のシートまたは第2
のシートの一方の外側面に当接して接触部と当接部とで
第1のシート又は第2のシートを狭持する。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の配線組立体であって、前記第1のシート
と前記第2のシートとが真空引きにより密着接合されて
いることを特徴とする。
【0019】このように構成された請求項4記載の発明
では、第1のシートと第2のシートとが真空引きにより
密着接合されるため、第1のシートと第2のシートとの
内、少なくともいずれか一方の真空成形と同時に第1の
シートと第2のシートとの接合を行うことができる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれかに記載の配線組立体であって、前記パネルが、車
体のドアの内装パネルであることを特徴とする。
【0021】このように構成された請求項5記載の発明
では、配線組立体により車体のドアの内装パネルを防水
すると共に、内装パネルに回路部を配策することができ
る。このため、内装パネルに回路体を配索する作業と内
装パネルを防水する作業とを同一工程で行うことがで
き、ドアの組付作業の作業性を向上することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる配線組立体
の実施形態について説明する。図1は、本発明にかかる
配線組立体をパネルに組み付けるときの斜視図である。
図2は、図1に示す配線組立体の斜視図である。
【0023】本実施形態では、車体のドアの内装パネル
(ドアトリム)に配線組立体を組み付ける場合を例にと
って説明する。
【0024】配線組立体7は、図1、図2に示すよう
に、ドアの内装パネルであるパネル9に組み付けられて
パネル9を防水するシート部11と、このシート部11
に配設され、パネル9にシート部11が組み付けられた
ときにパネル9に配策される回路部13とからなる。シ
ート部11は、真空成形されており、絶縁性を有した第
1のシート15と、この第1のシート15にホットメル
トなどの接着剤を介して真空引きにより密着接合されて
いる絶縁性を有した第2のシート17とで形成されてい
る。
【0025】第1のシート15は、PP(ポリプロピレ
ン)やPVC(ポリ塩化ビニル)などの熱可塑性を有し
た合成樹脂からなり、全体として可撓性を有した矩形板
状に形成されている。この第1のシート15は、真空成
形時にパネル9の形状に応じて所定位置に形成された凹
部19、21、23を有している。また、第1のシート
15は、外周側に形成されている各角部にそれぞれ打ち
抜きにより内側面25から外側面27にかけて貫通した
貫通穴29が設けられている。さらに、第1のシート1
5には、図示しないが複数の真空引き穴が設けられてい
る。そして、第1のシート15は、内側面25に第2の
シート17の内側面30が密着接合されている。
【0026】第2のシート17は、第1のシート15と
同様にPPやPVCなどの熱可塑性を有した合成樹脂か
らなり、全体として可撓性を有した矩形板状に形成され
ている。この第2のシート部11は、第1のシート15
よりも長手方向および幅方向の寸法が若干小さく形成さ
れており、第1のシート15への接合状態で、第1のシ
ート15の真空引き穴を閉塞していると共に、外周縁が
第1のシート15の外周縁から内側に配置されて第1の
シート15の貫通穴29をそれぞれ避けている。また、
第2のシート17は、第1のシート15への接合時に第
1のシート15の凹部19、21、23に対応した位置
に形成された凹部31、33、35を有している。この
第2のシート17の凹部31、33、35は、第1のシ
ート15の凹部19、21、23よりも若干小さい形状
となっており、第1のシート15の凹部19、21、2
3にそれぞれ密着接合している。
【0027】なお、シート部11は、第1のシート15
に対して第2のシート17が若干小さい形状に形成され
ていたが、第2のシートに対して第1のシートを若干小
さい形状に、または、第1のシートと第2のシートとを
略同一形状に形成してもよい。
【0028】上記のように形成されたシート部11に配
索された回路部13は、印刷回路体からなり、第1のシ
ート15の内側面25に印刷されて回路設計に応じた所
定の形状に配設されると共に、第1のシート15の内側
面25により一側が絶縁されている。この回路部13
は、他側に第2のシート17の内側面30が密着してお
り、全体として相互に接合している第1のシート15と
第2のシート17とで挟み込まれて両側を絶縁されてい
る。また、回路部13は、端末37が第1のシート15
の外周縁に形成されて第2のシート17の外周縁に対し
て外側に配置され、端末37が第2のシート17により
絶縁されてない状態となっている。そして、回路部13
は、配線組立体7がパネル9に組み付けられて端末37
がパネル9の電気部品などの端子に導通する。
【0029】なお、回路部13は、第1のシート15の
内側面25に配設されていたが、第2のシート17の内
側面30に配設してもよい。また、回路部は、第1のシ
ート15および第2のシート17の双方の内側面25、
30に配設してもよい。この場合には、シート部11
に、より複雑な回路を形成することができる。
【0030】このように構成された配線組立体7には、
図3、4に示すように、パネル9に組み付けられた状態
で回路部13の端末37とパネル9(不図示)の電気部
品などの端子とを導通する端子部39が設けられてい
る。端子部39は、導電性の金属からなり、配線組立体
7をパネル9に組み付けたときにパネル9の電気部品な
どの端子に接続される接続部41と、この接続部41に
設けられて回路部13と導通している接触部43と、こ
の接触部43にバネなどからなる弾性部材45を介して
接続されている当接部47とで形成されている。
【0031】接続部41は、矩形板状体からなり、後述
する接触部43を介して全体として第1のシート15の
外周縁に対して外側に配置されている。この接続部41
は、第1のシート15の内側面25に交差する方向に形
成され、長手方向の一側が第1のシート15の内側面2
5側に配置されており、他側が第1のシート15の内側
面25に対して第2のシート17側に突出した位置に配
置されている。
【0032】上述した接続部に設けられている接触部4
3は、図3〜5に示すように、矩形板状体からなり、第
1のシート15の内側面25に沿って配置されている。
この接触部43は、長手方向の一側が第1のシート15
の外周縁から外側に突出していると共に接続部41の長
手方向の他側に一体成形され、他側が第1のシート15
の外周縁に対して内側に配置されている。そして、接触
部43は、一側面49が回路部13の端末37に接触し
て回路部13に導通しており、長手方向の他側の他側面
51に第2のシート17の内側面30が密着接合して配
線組立体7に支持されている。この接触部43には、第
1のシート15の外周縁から外側に突出した部分の一側
面49に弾性部材45を介して当接部47が接続されて
いる。
【0033】当接部47は、図4〜図7に示すように、
矩形板状体からなり、接触部43に対して長手方向の寸
法および幅方向の寸法が小さく形成されている。この当
接部47は、接触部43の長手方向に沿っており、長手
方向の一側が弾性部材45を介して接触部43の一側面
49に接続され、図5に示すように、弾性部材45を支
点にこの弾性部材45の付勢力に抗して矢印A方向に回
動可能となっている。また、当接部47は、図4、図5
に示すように、長手方向の一側が他側へ向けて湾曲して
おり、他側が接触部43に対して所定の離間位置に対向
配置され、接触部43の一側面49に対向している内面
53が一側面49との間に第1のシート15の厚みと略
同一か若干小さい寸法を有している。そして、当接部4
7は、弾性部材45の付勢力により内面53が第1のシ
ート15の外側面27に密着当接している。
【0034】なお、当接部47は、図4、図5に示すよ
うに内面53が平面状であったが、第1のシート15の
外側面27に密着当接した状態で外側面27に噛み込む
突起部を有していてもよい。また、端子部39は、弾性
部材45の材質を第1のシート15の軟性に応じて適宜
変更することで、当接部47の第1のシート15への当
接力が調節される。この場合、弾性部材45には、例え
ば金ペースト、銀、銅などが用いられ、この順にバネ定
数が大きくなる。
【0035】なお、当接部47は、長手方向の一側が弾
性部材45を介して接触部43に接続されていたが、長
手方向の一側と他側との間で弾性部材45を介して接触
部43に接続してもよい。この場合、当接部47の長手
方向の一側は、当接部47を弾性部材45の付勢力に抗
して回動させるときに操作される操作部となる。
【0036】このように構成された配線組立体7を組み
付けるには、まず、図8(a)〜(c)に示すように、
第1のシート15に回路部13を配設する。次に、第1
のシート15をパネル9に応じた所定の形状に形成す
る。その後、図9に示すように、第1のシート15に第
2のシート17を密着接合する。
【0037】第1のシート15に回路部13を配設する
ときには、図8(a)に示すように、予め板状状態の第
1のシート15を用意する。そして、図8(b)に示す
ように、第1のシート15の内側面25に回路設計に応
じた形状に回路部13を印刷により配設する。そこで、
図8(c)に示すように、第1のシート15をパネル9
に応じた所定の形状に形成する。
【0038】第1のシート15をパネル9に応じて所定
の形状に形成するときには、図示しないが、まず、第1
のシート15を真空成形型により真空引きし、その後、
第1のシート15の不要部分などを打ち抜きにより切除
する。
【0039】第1のシート15を真空成形型により真空
引きするときには、第1のシート15を外側面27側か
ら真空成形型の真空吸引面上に載置する。このとき、真
空成形型は、真空吸引面をパネル9に応じた形状に設定
しておく。この状態で、加熱して軟化させた第1のシー
ト15を真空成形型により真空引きすると、第1のシー
ト15は、外側面27が真空成形型の真空吸引面に引き
寄せられて密着し、パネル9の形状に応じて所定位置に
凹部19、21、23などが形成される。その後、第1
のシート15が硬化すると共に、回路部13が硬化して
回路部13が真空成形された第1のシート15に固着さ
れる。
【0040】第1のシート15が真空成形された状態で
は、第1のシート15を真空成形型から取り外して、第
1のシート15を周囲の不要部分を打ち抜きにより切除
して第1のシート15をパネル9に応じた所定の矩形板
状に形成する。このとき、第1のシート15は、周囲の
切除と共に外周側に形成された角部に打ち抜きにより貫
通穴29が形成される。このようにパネル9に応じた所
定の形状に形成された第1のシート15には、第2のシ
ート17が接合される。
【0041】第1のシート15に第2のシート17を接
合するときには、図示しないが、第1のシート15の外
側面27を真空成形型の真空吸引面に沿って載置して、
図9に示すように、第1のシート15の内側面25上に
第2のシート17を内側面30側から被せる。このと
き、第2のシート17は、外周縁が第1のシート15の
外周縁に対して所定の内側位置に配置されている。そこ
で、第2のシート17は、加熱されて軟化した状態で真
空成形型により真空引きされる。
【0042】第2のシート17が真空成形型により真空
引きされると、第1のシート15に形成された真空引き
穴を介して第2のシート17と第1のシート15との間
の空気が真空成形型に吸引される。このため、第2シー
ト17は、第1のシート15側に引き寄せられて内側面
30が第1のシート15の内側面25に密着して硬化す
る。この結果、第2のシート17は、第1のシート15
に沿った形状に形成される。このとき、第2のシート1
7に予めホットメルトなどの接着剤を塗布しておくこと
で、第2のシート17の内側面30が第1のシート15
の内側面25に密着すると同時に接合される。
【0043】この状態では、図2に示すように、相互に
接合された第1のシート15と第2のシート17とで回
路部13を挟み込んで両側を絶縁しており、シート部1
1と回路部13とを一体に形成した配線組立体7となっ
ている。また、シート部11は、第2のシート17が第
1のシート15の不図示の真空引き穴を閉塞しており、
防水性を有している。さらに、第2のシート17は、第
1のシート15に沿って密着しているため、全体として
強度を向上している。
【0044】なお、上記では、まず、回路部13が配設
された第1のシート15を真空成形し、その後、真空成
形された第1のシート15に第2のシート17を接合し
ていたが、まず回路部13が配設された第1のシート1
5に第2のシート17を重ね合わせ、その後、第1のシ
ート15と第2のシート17とを真空成形すると同時に
相互に密着接合させることもできる。
【0045】このように第1のシート15に第2のシー
ト17を接合するときには、予め端子部39を第1のシ
ート15に仮係止して回路部13に接続しておく。端子
部39を回路部13に接続するときには、図10に示す
ように、端子部39を第1のシート15側に移動させて
行われる。このとき、端子部39は、図5に示すよう
に、予め当接部47を弾性部材45の付勢力に抗して矢
印A方向に回動されている。この状態では、当接部47
の内面53が接触部43の一側面49に対して離間して
内面53と一側面49との間の寸法が全体として第1の
シート15の厚みの寸法よりも大きくなっている。そこ
で、端子部39を第1のシート15側に移動させる。
【0046】接触部43を回路部13に移動させた状態
では、図示しないが、当接部47の内面53と接触部4
3の一側面49との間に第1のシート15が配置されて
いると共に、接触部43の一側面49が回路部13の他
側の端末37に対向している。そこで、接触部43の一
側面49と回路部13の端末37とを近づけるようにし
て接触させる。この結果、接触部43の一側面49と回
路部13の端末37とは、相互に摺接せずに接触する。
【0047】このように接触部43と回路部13とを接
触させた状態では、当接部47の回動状態が解除され
る。このため、当接部47は、弾性部材45の付勢力に
より接触部43側に回動変位して第1のシート15の外
側面27に内面53が密着当接する。この結果、端子部
39は、接触部43と当接部47とで回路部13の端末
37と共に第1のシート15を挟持して第1のシート1
5に仮係止される。
【0048】このとき、端子部39は、図示しないが、
接触部43の一側面49と当接部47の内面53との間
の寸法が第1のシート15の厚みに対して略同一か若干
大きい寸法に形成されているため、当接部47が第1の
シート15の外側面27に食い込んで第1のシート15
に確実に仮係止されると共に、接触部43の一側面49
の回路部13の端末37への接触圧力が向上している。
【0049】このように第1のシート15と第2のシー
ト17との接合時に予め端子部39を回路部13に接続
しておくことで、第2のシート17が第1のシート15
に接合された状態では、図4に示すように、第2のシー
ト17の外周側の内側面30が接触部43の長手方向の
他側の他側面51に密着接合し、接触部43の他側面5
1を第2のシート17により支持している。この結果、
端子部39は、接触部43が相互に接合された第1のシ
ート15と第2のシート17とで挟持され、配線組立体
7に係止される。
【0050】なお、上記では、第1のシート15と第2
のシート17との接合時に予め端子部39を回路部13
に接続していたが、第1のシート15と第2のシート1
7との接合後に、端子部39の回路部13の端末37に
接続してもよい。
【0051】このように形成された配線組立体7を用い
てパネル9に回路部13を配索するには、配線組立体7
をパネル9の内側面57に接合させる。
【0052】配線組立体7をパネル9の内側面57に接
合するときには、図1に示すように、配線組立体7をパ
ネル9の側方に配置し、配線組立体7をシート部11の
第2のシート17側からパネル9の内側面57側に移動
させる。このとき、端子部39の接続部41をそれぞれ
電気部品などが装着されるパネル9の部品装着部59に
対応させておく。そこで、配線組立体7のシート部11
がパネル9の内側面57に接合されると、端子部39の
接続部41がそれぞれ部品装着部59内に導入される。
【0053】このため、予めパネル9の部品装着部59
内に電気部品などを装着した場合には、パネル9に配線
組立体7を組み付けると同時に端子部39の接続部41
が電気部品の端子に接続され、回路部13が電気部品と
共に回路を形成する。
【0054】そして、配線組立体7をパネル9に接合し
た状態では、図示しないが、第1のシート15の貫通穴
29を介してボルトなどの締結具により配線組立体7を
パネル9に固定する。このとき、パネル9と配線組立体
7との接合する面には、予め接着剤などを塗布しておく
ことで、配線組立体7のパネル9への固定と共に、シー
ト部11がパネル9の内側面57に密着接合してパネル
9を防水する。この結果、図11に示すように、配線組
立体7をパネル9に組み付けた状態で、シート部11に
よりパネル9を防水すると共に、回路部13がパネル9
に配索される。
【0055】上記本実施形態の配線組立体7では、シー
ト部11と回路部13とが一体に形成されているため、
パネル9の内側面57に組み付けられた状態でシート部
11によりパネル9を防水すると共に、回路部13をパ
ネル9に配索することができる。したがって、ドアを形
成するときには、パネル9の防水作業と回路部13の配
索作業とを同一工程で行うことができ、作業工数を低減
してドアを容易に組み付けることができる。
【0056】また、配線組立体7では、シート部11と
回路部13とが一体に形成されているため、部品点数を
低減して分品の管理を容易に行うことができる。
【0057】さらに、配線組立体7では、回路部13が
印刷回路体からなっているため、第1のシート15に回
路部13を印刷することで回路部13を形成すると共に
回路部13を第1のシート15に配設することができ
る。このため、回路部13を形成する作業と回路部13
を配設する作業とを同時に行うことができ、配線組立体
7の製造作業工数を低減して容易に製造することがで
き、かつ回路部13の材料の無駄がなく、配線組立体7
の製造コストを低減することができる。
【0058】また、配線組立体7では、回路部13が印
刷回路体であるため、シート部11内に回路部13を収
容するためのスペースを設ける必要がない。したがっ
て、配線組立体7では、原理的にシートをのばすことで
行われる真空成型時に第1のシート15および第2のシ
ート17を伸ばす部分が少なくなり、第1のシート15
と第2のシート17との伸びすぎによるシート部11の
局部的な強度の低下を防止することができる。この結
果、配線組立体7では、パネル9への組み付け時などに
不用意な力が加わっても損傷するなどの不具合を防止
し、パネル9に組み付けられた状態で確実な防水性能を
得ることができる。
【0059】さらに、配線組立体7では、回路部13が
印刷回路体からなるため、回路変更を容易に行うことが
できる。
【0060】さらに、配線組立体7では、シート部11
が回路部13を挟み込んで相互に接合された第1のシー
ト15と第2のシート17とにより形成されているた
め、全体として強度を向上することができる。
【0061】本実施形態の配線組立体7では、配線組立
体7の回路部13の端末37に端子部39が設けられて
いるため、パネル9に回路部13を配策した状態でパネ
ル9の電気部品などの端子に端子部39を接続すること
ができる。このため、回路部13をパネル9の電気部品
などに容易に導通することができ、ドアの組付作業の作
業性を向上することができる。
【0062】また、端子部39を配線組立体7に組み付
けるときには、予め当接部47を回動させて接触部43
との間を第1のシート15の厚みよりも大きい寸法にし
ておき、この状態で接触部43の一側面49と回路部1
3の端末37とを対向させて相互に近づけるようにして
接触させることができる。このため、端子部39を回路
部13の端末37に容易に組み付けることができ、を容
易に端子部39を組み付けるときには、端子部39の接
触部43と回路部13の端末37とが摺接することがな
く、接触部43および回路部13が損傷することがな
い。この結果、配線組立体7では、端子部39と回路部
13とが電気的に安定した状態で接続される。
【0063】また、配線組立体7では、第1のシート1
5に接合された第2のシート17の内側面30が接触部
43の他側面51に密着接合して端子部39の係止が行
われるため、回路部13の絶縁と同時に、接触部43を
絶縁し、かつ端子部37の係止を行うことができ、組付
作業工数を低減して製造コストを低減することができ
る。
【0064】本施形態の配線組立体7では、第1のシー
ト15と第2のシート17とが真空引きにより密着接合
されているため、第2のシート17の真空成形と同時に
第1のシート15と第2のシート17との接合を行うこ
とができ、製造作業の作業工数を低減して製造コストを
低減することができる。
【0065】また、配線組立体7では、シート部11と
回路部13とが一体に形成されているため、省スペース
かを図ることができる。
【0066】なお、上記実施形態の配線組立体7では、
第1のシート15と第2のシート17とを真空引きによ
り密着接合したが、溶着などにより密着接合することも
できる。また、配線組立体7では、ドアの内装パネルで
あるパネル9に組み付ける場合であったが、パネル9が
ドアの外装パネルである場合にも適用することができ
る。
【0067】さらに、上記実施形態の配線組立体7は、
パネル9がドアのパネル以外にも適用することができ、
例えばピラートリムなどでもよく、車体のパネルに広く
適用することができる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、パネルに組み付けられた状態でシート部によりパネ
ルを防水すると共に、回路部をパネルに配索することが
できる。したがって、車体などを形成するときには、パ
ネルの防水作業と回路部の配索作業とを同一工程で行う
ことができ、作業工数を低減して車体などを容易に組み
付けることができる。
【0069】また、請求項1記載の発明では、第1のシ
ートまたは第2のシートとの内、少なくともいずれか一
方に形成された回路部が印刷回路体からなっているた
め、回路部を形成すると共に回路部を配設することがで
き、配線組立体の製造作業工数を低減して容易に製造す
ることができ、かつ回路部の材料の無駄がなく、配線組
立体の製造コストを低減することができる。
【0070】請求項2記載の発明は、配線組立体の回路
部の端末に端子部が設けられているため、回路部をパネ
ルの電気部品に容易に導通することができ、車体などの
組付作業の作業性を向上することができる。
【0071】請求項3記載の発明は、端子部を配線組立
体に組み付けるときに、予め当接部を回動させて接触部
との間を第1のシートの厚みよりも大きい寸法にしてお
き、この状態で接触部の一側面と回路部の端末とを対向
させて相互に近づけるようにして接触させることができ
る。このため、端子部を組み付けるときには、接触部お
よび回路部が損傷することがない。この結果、配線組立
体では、端子部と回路部とが電気的に安定した状態で接
続される。
【0072】請求項4記載の発明は、第1のシートと第
2のシートとが真空引きにより密着接合されているた
め、第1のシートと第2のシートの内、少なくともいず
れか一方の真空成形と同時に第1のシートと第2のシー
トとの接合を行うことができ、製造作業の作業工数を低
減して製造コストを低減することができる。
【0073】請求項5記載の発明は、配線組立体により
車体のドアの内装パネルを防水すると共に、内装パネル
に回路部を配策することができる。このため、内装パネ
ルに回路体を配索する作業と内装パネルを防水する作業
とを同一工程で行うことができ、ドアの組付作業の作業
性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明にかかる配線組立体をパネルに
組み付けるときの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す配線組立体の斜視図であ
る。
【図3】図3は、図2に示す配線組立体に組み付けられ
た端子部を示す斜視図である。
【図4】図4は、図3に示す配線組立体および端子部の
断面図である。
【図5】図5は、図4に示す端子部の側面図である。
【図6】図6は、図3に示す端子部の下平面図である。
【図7】図7は、図6に示す弾性部材の平面図である。
【図8】図8(a)〜(c)は、図1に示す配線組立体
の第1のシートを真空成形するまでの作用を示す斜視図
である。
【図9】図9は、図8(c)に示す第1のシートに第2
のシートを接合するときの作用を示す斜視図である。
【図10】図10は、図8(c)の第1のシートに端子
部を接続するときの第1のシートおよび端子部を示す断
面図である。
【図11】図11は、図1に示す配線組立体とパネルと
を組み付けた状態を示す斜視図である。
【図12】図12は、従来の配線組立体を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
7 配線組立体 9 パネル 11 シート部 13 回路部 15 第1のシート 17 第2のシート 25 第1のシートの内側面 27 第1のシートの外側面 30 第2のシートの内側面 37 端末 39 端子部 41 接続部 43 接触部 45 弾性部材 47 当接部 49 接触部の一側面 51 接触部の他側面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネルに組み付けられて前記パネルを防
    水するシート部と、このシート部に配設され、前記パネ
    ルに前記シート部が組み付けられたときに前記パネルに
    配索される回路部とを備えた配線組立体であって、 前記シート部が、絶縁性を有した第1のシートと、この
    第1のシートに接合された絶縁性を有した第2のシート
    とで形成され、 前記回路部が、相互に接合された前記第1のシートまた
    は前記第2のシートの内、少なくともいずれか一方の内
    側面に配設されて前記第1のシートと前記第2のシート
    とで両側を絶縁されている印刷回路体からなることを特
    徴とする配線組立体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線組立体であって、 前記回路部の端末に設けられ、前記シート部が前記パネ
    ルに組み付けられた状態で前記パネルの電気部品に接続
    されて前記回路部と前記電気部品とを導通状態とする端
    子部を備えたことを特徴とする配線組立体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の配線組立体であって、 前記端子部が、前記シート部を前記パネルに組み付けた
    状態で前記電気部品の端子に接続される接続部と、この
    接続部に設けられて前記回路部の端末に一側面が接触し
    ていると共に、前記第1のシートまたは前記第2のシー
    トの他方の内側面により他側面が支持されている接触部
    と、この接触部に弾性部材を介して接続されて前記弾性
    部材の付勢力に抗して回動可能に形成され、前記接触部
    が前記回路部の端末に接触している状態で前記第1のシ
    ートまたは第2のシートの一方の外側面に弾性部材の付
    勢力により当接可能とし、前記接触部と共に前記第1の
    シートまたは第2のシートの一方を挟持する当接部とを
    備えたことを特徴とする配線組立体。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の配線組
    立体であって、 前記第1のシートと前記第2のシートとが真空引きによ
    り密着接合されていることを特徴とする配線組立体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の配線組
    立体であって、 前記パネルが、車体のドアの内装パネルであることを特
    徴とする配線組立体。
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