JP2002184839A - 基板検査装置および基板検査方法ならびに基板検査装置を備えた液処理装置 - Google Patents

基板検査装置および基板検査方法ならびに基板検査装置を備えた液処理装置

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JP2002184839A
JP2002184839A JP2000381715A JP2000381715A JP2002184839A JP 2002184839 A JP2002184839 A JP 2002184839A JP 2000381715 A JP2000381715 A JP 2000381715A JP 2000381715 A JP2000381715 A JP 2000381715A JP 2002184839 A JP2002184839 A JP 2002184839A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器に収納された基板の枚数のみでなく、収
納状態を簡単かつ正確に短時間で検査することができる
基板検査装置と基板検査方法を提供する。また、このよ
うな基板検査装置を備えた液処理装置を提供する。 【解決手段】 例えば、ウエハWを略平行に所定間隔で
収納可能なフープFに実際に収納されたウエハWの収納
状態を検査するウエハ検査機構110は、反射式センサ
111と、反射式センサ111をウエハWの配列方向に
移動させる昇降機構112と、測定された反射強度信号
を少なくとも2つの強度レベルでスライスしてオン/オ
フ信号を得るセンサアンプ115とを有し、得られたオ
ン/オフ信号をシーケンサ114において解析してウエ
ハWの収納状態を判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハやL
CD基板等の各種基板を取り扱う際に使用される基板検
査装置と基板検査方法、およびこの基板検査装置を備
え、基板に対して所定の液処理や乾燥処理を施す液処理
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスの製造工程にお
いては、基板としての半導体ウエハ(ウエハ)を所定の
薬液や純水等の洗浄液によって洗浄し、ウエハからパー
ティクル、有機汚染物、金属不純物等のコンタミネーシ
ョン、エッチング処理後のポリマー等を除去するウエハ
洗浄装置や、窒素(N)ガス等の不活性ガスや揮発性
および親水性の高いIPA蒸気等によってウエハから液
滴を取り除いてウエハを乾燥させるウエハ乾燥装置が使
用されている。
【0003】このような洗浄・乾燥装置としては、複数
枚のウエハをウエハ洗浄・乾燥室に収納してバッチ式に
処理するものが知られている。一般的に、このような洗
浄・乾燥装置においては、複数枚のウエハがその主面が
略平行になるようにして収納された容器(フープ)を洗
浄・乾燥装置の所定位置に載置し、搬送アームを用いて
フープ内の複数のウエハを同時に取り出して洗浄・乾燥
室へ搬入し、ウエハを保持する保持手段に移し替えて所
定の処理を行った後に、再び搬送アームを用いて洗浄・
乾燥室からフープへウエハを搬送するという作業が行わ
れる。こうして所定の洗浄・乾燥処理が終了したウエハ
が収納されたフープは、次工程へと搬送される。
【0004】ここで、例えば、フープからのウエハの搬
送は、所定の枚数のウエハがフープに収納されているか
どうかを各種センサを用いて確認した後に行われてお
り、例えば、赤外線レーザセンサを用いてウエハの端面
の位置を検出して枚数を計測する方法や、縦1列に配置
された赤外線レーザセンサをフープの底より挿入してそ
の透過光を受信することで枚数を計測する方法が知られ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の赤外線レーザセンサを用いた検査方法におい
ては、赤外線レーザセンサの受信信号のオンオフのみを
判断していたためにウエハの枚数を検査することはでき
ても、ウエハが2枚重なって収納されていたり、斜めに
収納されていたり(このような収納状態を以下「ジャン
プスロット」という)した場合に、その状態を確認する
ことができなかった。一方、オンオフ信号の信号パター
ンを全体的に精密に解析すれば、ウエハの2枚重ね等の
状態を把握することは可能であるが、この場合には、膨
大な信号データを処理しなければならず、検査時間が長
くかかるという問題があった。
【0006】ここで、例えば、フープ内でウエハが2枚
重なって収納されていた場合には、ウエハをフープから
搬出した際に、重なったウエハのうちの1枚が搬送アー
ムから落下して洗浄・乾燥装置を汚したり、洗浄・乾燥
室に搬入した際にウエハの保持手段が重なったウエハの
うちの1枚を保持できずに破損、落下し、または保持手
段に損傷を与える等するおそれがある。このような事故
が生じた場合には、洗浄・乾燥装置の運転を一時停止
し、清掃やメンテナンスの必要が生ずるばかりでなく、
他のウエハの処理も不可能となる場合がある。
【0007】また、フープ内でウエハが斜めに挿入され
ていた場合には、搬送アームをフープに挿入したときに
搬送アームとフープが衝突して、ウエハの破損や搬送ア
ームの損傷、破損したウエハによる他のウエハの損傷等
が生ずるおそれがある。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、フープに収納された基板の
枚数のみでなく、収納状態を簡易にしかも正確に検査す
ることができる基板検査装置と基板検査方法を提供する
ことを目的とする。また、本発明は、このような基板検
査装置を備えた液処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】なお、近年、半導体デバイスの微細高集積
化や量産化に伴って、ウエハの大きさについては、20
0mmφから300mmφへの大口径化が進んでおり、
ウエハの大きさおよび重量が嵩むようになってきてい
る。このことから、200mmφウエハの保存や搬送等
は、例えば26枚のウエハを略鉛直状態で収納したフー
プを用いて取り扱われていたが、300mmφウエハの
保存や搬送等は、例えば25枚のウエハを水平状態で収
納したフープを用いて取り扱われる。
【0010】ところが、前述した赤外線レーザの透過光
を受信してウエハの状態を検査する場合には、測定対象
物が大型化すると発信する赤外線レーザの強度を高めな
ければならなくなる問題が生じ、また、発光部と受信部
の間にウエハの収納された容器を置く必要があることか
ら、フープの構造や装置構成も制限される。本発明は、
このような300mmφの大口径ウエハの取り扱いに対
処可能とすることもまた目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は第1発明として、複数の基板をその主面が
略平行となるように所定間隔で収納可能な容器に収納さ
れた基板の収納状態を検査する基板検査装置であって、
前記容器に収納された基板の端面から所定距離だけ離れ
て配置された反射式センサと、前記反射式センサを基板
の配列方向に移動させる移動機構と、前記反射式センサ
を前記移動機構によって移動させた際に検出された基板
からの反射強度信号を少なくとも2つの強度レベルでス
ライスして基板の有無に対応するオン/オフ信号を得る
信号処理部と、前記オン/オフ信号を解析して前記容器
に収納された基板の収納状態を判断する演算処理部と、
を具備することを特徴とする基板検査装置、を提供す
る。
【0012】本発明は第2発明として、蓋体により開閉
可能な基板搬送口を有し、複数の基板をその主面が略平
行となるように所定間隔で収納可能な容器に収納された
基板の収納状態を検査する基板検査装置であって、前記
容器の蓋体を基板の配列方向に移動させて前記基板搬送
口を開閉する蓋体開閉機構と、前記蓋体開閉機構に取り
付けられた反射式センサと、前記蓋体開閉機構の動きに
合わせて前記反射式センサが移動する際に検出された基
板からの反射強度信号を少なくとも2つの強度レベルで
スライスして基板の有無に対応するオン/オフ信号を得
る信号処理部と、前記オン/オフ信号を解析して前記容
器に収納された基板の収納状態を判断する演算処理部
と、を具備することを特徴とする基板検査装置、を提供
する。
【0013】本発明は、上記基板検査装置を用いた基板
検査方法を提供する。すなわち、本発明は第3発明とし
て、複数の基板をその主面が略平行となるように所定間
隔で収納可能な容器に収納された基板の収納状態を検査
する基板検査方法であって、信号発信部と信号受信部を
有する反射式センサを基板の配列方向に移動させながら
発信信号に対する前記容器内に収納された基板からの反
射強度信号を得る第1工程と、前記第1工程において得
られた反射強度信号を少なくとも2つの強度レベルでス
ライスして基板の有無に対応するオン/オフ信号を得る
第2工程と、前記オン/オフ信号におけるオン状態とオ
フ状態の転換点の出現位置を検出する第3工程と、前記
転換点の位置から前記容器に収納された基板の収納状態
を解析する第4工程と、を有することを特徴とする基板
検査方法、を提供する。
【0014】また、本発明は上記基板検査装置を備えた
液処理装置を提供する。すなわち、本発明は第4発明と
して、基板に所定の液処理を施す液処理装置であって、
複数の基板をその主面を略平行として収納可能な容器を
載置する容器搬入出部と、前記容器搬入出部に載置され
た容器に収納された基板の収納状態を検査するセンサシ
ステムと、前記容器に収納された基板に所定の液処理を
施す液処理部と、前記容器と前記液処理部との間で基板
の搬送を行う基板搬送部と、を具備し、前記センサシス
テムは、前記容器に収納された基板の端面から所定距離
だけ離れて配置された反射式センサと、前記反射式セン
サを基板の配列方向に移動させる移動機構と、前記反射
式センサを前記移動機構によって移動させた際に検出さ
れた基板からの反射強度信号を少なくとも2つの強度レ
ベルでスライスして基板の有無に対応するオン/オフ信
号を得る信号処理部と、前記オン/オフ信号を解析して
前記容器に収納された基板の収納状態を判断する演算処
理部と、を有することを特徴とする液処理装置、を提供
する。
【0015】本発明は第5発明として、基板に所定の液
処理を施す液処理装置であって、蓋体により開閉可能な
基板搬送口を有し、複数の基板をその主面が略平行とな
るように所定間隔で収納可能な容器を載置する容器搬入
出部と、前記容器の蓋体を基板の配列方向に移動させて
前記基板搬送口を開閉する蓋体開閉機構と、前記容器搬
入出部に載置された容器に収納された基板の収納状態を
検査するセンサシステムと、前記容器に収納された基板
に所定の液処理を施す液処理部と、前記容器と前記液処
理部との間で基板の搬送を行う基板搬送部と、を具備
し、前記センサシステムは、前記蓋体開閉機構に取り付
けられた反射式センサと、前記蓋体開閉機構の動きに合
わせて前記反射式センサが移動する際に検出された基板
からの反射強度信号を少なくとも2つの強度レベルでス
ライスして基板の有無に対応するオン/オフ信号を得る
信号処理部と、前記オン/オフ信号を解析して前記容器
に収納された基板の収納状態を判断する演算処理部と、
を有することを特徴とする液処理装置、を提供する。
【0016】上述した基板検査装置および基板検査方法
ならびに基板検査装置を備えた液処理装置によれば、容
器に収納された基板について、反射式センサによって得
られる反射強度信号をそのまま解析するのではなく、変
換された簡単なパターンを有する矩形信号等のオン/オ
フ信号を用いて解析を行うために、基板検査装置自体を
安価に構成することができ、しかも、基板の枚数のみな
らず、2枚重ねやジャンプスロットという不正常な収納
状態を簡易かつ正確にしかも短時間で検出することがで
きる。こうして、スループットを低下させることなく、
基板の破損や基板を搬送する機構の損傷を防止すること
ができ、こうして、生産性(処理効率)、装置の保守
性、メンテナンス性を向上させることができる。また、
本発明は反射式センサを用いていることから測定対象と
なる基板の大きさに関係なく、検査装置を小型に構成で
きる利点があり、透過式センサを用いる場合のように基
板の大型化によって出力の大きなセンサを準備する必要
がない点でコスト的にも有利である。
【0017】さらに、本発明の基板検査装置を用いた場
合には、反射強度信号はアナログ信号として得られる
が、この反射強度信号を少なくとも2つの強度レベルで
スライスして基板の有無に対応するオン/オフ信号を得
て、このオン/オフ信号におけるオン状態とオフ状態の
転換点の出現位置から前記容器に収納された基板の収納
状態を解析する方法を用いていることから、容器内にお
ける基板の所定の収納方向を問題とせず、従って、容器
内に基板の主面が水平方向となるように収納されている
場合または垂直方向となるように収納されている場合の
いずれの場合にも用いることができる。なお、容器に形
成された基板搬送口を開閉する蓋体があってこの蓋体を
開閉する機構がある場合には、この蓋体を開閉する機構
に反射式センサを取り付けることによって、基板検査装
置の省スペース化が可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施の形態について具体的に説明する。本発明の
1つである液処理装置は、各種基板を被処理体とする洗
浄処理装置、乾燥処理装置等に適用できるが、本実施形
態では、半導体ウエハ(ウエハ)の搬入、洗浄、乾燥、
搬出をバッチ式に一貫して行うように構成された洗浄処
理装置を例として説明することとする。また、この洗浄
処理装置は、本発明の基板検査装置をウエハ検査機構と
して備えた形態を有するものとし、このウエハ検査機構
およびウエハ検査方法の実施の形態について説明するこ
ととする。
【0019】図1は本実施形態に係る洗浄処理装置1の
外観を示す斜視図である。図1に示されるように、洗浄
処理装置1は、複数枚のウエハWを収納可能なフープ
(収納容器)Fを載置するためのフープステージ2a〜
2cが設けられているフープ搬入出部2と、ウエハWに
対して洗浄処理を実施する洗浄処理ユニット3と、フー
プ搬入出部2と洗浄処理ユニット3との間に設けられ、
ウエハWの搬送を行うウエハ搬送ユニット4と、液処理
のための薬液を貯蔵等する薬液貯蔵ユニット5と、から
主に構成されている。
【0020】また、洗浄処理装置1に配設された各種の
電動駆動機構や電子制御装置のための電源ボックス6と
洗浄処理装置1を構成する各ユニットの温度制御を行う
ための温度制御ボックス7が洗浄処理ユニット3の上部
に設けられており、ウエハ搬送ユニット4の上部には、
洗浄処理装置1に設けられた各種の表示パネルを制御す
る表示ボックス9と、ウエハ搬送ユニット4に配設され
たウエハ搬送機構16の制御装置が収納された搬送機構
制御ボックス10が設けられている。また、薬液貯蔵ユ
ニット5の上部には各ボックスからの熱排気を集めて排
気する熱排気ボックス8が設けられている。
【0021】図2に洗浄処理装置1の概略平面図を、図
3に洗浄処理装置1の概略側面図を、図4に図3の概略
側面図において一部の駆動機構を駆動させた状態を示し
た概略側面図をそれぞれ示す。ここで、図2〜図4にお
いては、フープ搬入出部2、洗浄処理ユニット3、ウエ
ハ搬送ユニット4、薬液貯蔵ユニット5のみを示し、洗
浄処理ユニット3、ウエハ搬送ユニット4、薬液貯蔵ユ
ニット5の上部に配設された電源ボックス6その他各種
のボックス部については図示していない。また、後述す
るように、洗浄処理ユニット3は搬送部3aと洗浄部3
bとに分けられるが、図3および図4においては、搬送
部3aの概略構造が示されている。
【0022】フープステージ2a〜2cに載置されるフ
ープFは、ウエハWを複数枚、例えば25枚を所定間隔
で主面が水平になるように収納することが可能となって
おり、フープFの一側面にはウエハWを搬入出するため
のウエハ搬入出口が設けられている。フープFはウエハ
搬入出口を開閉する蓋体11を有しており、この蓋体1
1は、後述する蓋体開閉機構15a〜15cによってフ
ープFに脱着可能となっている。
【0023】ウエハ搬送ユニット4とフープ搬入出部2
との間の境界壁12には窓部12a〜12cが設けられ
ており、フープFに形成されたウエハ搬入出口の外周部
が窓部12a〜12cを閉塞し、また、蓋体11が蓋体
開閉機構15a〜15cによって脱着可能な状態となる
ようにして、フープFはフープステージ2a〜2c上に
載置される。
【0024】境界壁12の内側(ウエハ搬送ユニット4
側)には、窓部12a〜12cのそれぞれの位置に、窓
部12a〜12cを開閉するシャッター13a〜13c
とシャッター13a〜13cを昇降させる昇降機構14
a〜14cとからなる蓋体開閉機構15a〜15cが配
設されている。蓋体開閉機構15a〜15cは図示しな
い蓋体把持手段を有しており、これによりフープFの蓋
体11をシャッター13a〜13cとともに昇降させる
ことができるようになっている。
【0025】フープFがフープステージ2a〜2cに載
置されていないときには、シャッター13a〜13cが
窓部12a〜12cを閉塞した状態にあり、外部からウ
エハ搬送ユニット4へのパーティクル等の侵入が防止さ
れている。一方、ウエハWをフープFから搬出し、また
はフープFへ搬入する際には、後述するウエハ搬送機構
16の搬送アーム17a・17bがフープFにアクセス
できるように、シャッター13a〜13cおよびフープ
Fの蓋体11が蓋体開閉機構15a〜15cにより降下
され、窓部12a〜12cは開口した状態とされる。
【0026】ウエハ搬送ユニット4には、蓋体開閉機構
15a〜15cのそれぞれに隣接して、フープF内のウ
エハWの枚数を計測するためのウエハ検査機構110が
配設されている。このウエハ検査機構110は、例え
ば、赤外線レーザを用いた反射式光センサをZ方向(鉛
直方向)にスキャンさせながら、ウエハWの端面からの
反射光を受信し、フープFに収納されたウエハWの枚数
や収納状態、例えば、ウエハWが所定のピッチで略平行
に1枚ずつ収納されているかどうか、2枚のウエハWが
重なって収納されていないかどうか、ウエハWが段差ず
れして斜めに収納されていないかどうか、ウエハWがフ
ープF内の所定位置から飛び出していないかどうか等を
検査する。このウエハ検査機構110については、後に
より詳しく説明する。
【0027】なお、ウエハ搬送機構16にウエハ検査機
構110を取り付けて、ウエハ検査機構110をウエハ
搬送機構16とともに移動可能な構造とすれば、ウエハ
検査機構110は1カ所のみの配設で済ませることが可
能である。また、例えば、ウエハWの収納枚数を確認す
るセンサと、ウエハWの収納状態を検査するセンサを別
に設けることもできる。
【0028】ウエハ搬送ユニット4には、清浄な空気を
ウエハ搬送ユニット4内に送風するためのフィルターフ
ァンユニット(FFU)24aが天井部に設けられてお
り、このFFU24aからのダウンフローの一部は、窓
部12a〜12cが開口されている状態では、窓部12
a〜12cから外部に流れ出てフープステージ2a〜2
cに載置されたフープFに流入する。こうしてフープF
内のウエハWに清浄な空気を供給することで、ウエハW
へのパーティクルの付着を防止できるようになってい
る。
【0029】また、ウエハ搬送ユニット4にはウエハ搬
送機構16が配設されており、ウエハ搬送機構16は、
X方向に延在するガイドを具備するリニア駆動機構19
と、ウエハWを保持する搬送アーム17a・17bと、
搬送アーム17a・17bをそれぞれ保持する保持部1
8a・18bと、搬送アーム17a・17bおよび保持
部18a・18bがそれぞれ配設されたスライド機構2
0a・20bと、スライド機構20a・20bが配置さ
れた回転自在なテーブル21と、テーブル21を回転さ
せる回転機構22と、回転機構22から上の部分を昇降
させる昇降機構23と、を有している。
【0030】ウエハ搬送機構16に2系統の搬送アーム
17a・17bを設けることで、例えば、搬送アーム1
7aを未処理のウエハWを搬送するために用い、搬送ア
ーム17bを洗浄処理済みのウエハWを搬送するために
用いることができるようになっている。この場合、例え
ば、1系統の搬送アームのみが配設されている場合と比
較して、未処理のウエハWに付着していたパーティクル
等が搬送アームに付着してさらに処理済みのウエハWに
付着するといったことが有効に防止される。
【0031】1個の搬送アーム17aは1枚のウエハW
を搬送し、かつ、フープFに収納されている25枚のウ
エハWを一度に搬送可能なように、25個の搬送アーム
17aが略平行に所定間隔で保持部18aに保持されて
おり、25個の搬送アーム17bもまた略平行に所定間
隔で保持部18bに保持されている。フープFまたは後
述するロータ34と搬送アーム17a・17bとの間で
ウエハWの受け渡しを行う際には、搬送アーム17a・
17bを所定距離ほど上下させる必要があるが、この搬
送アーム17a・17bの昇降動作は昇降機構23より
行うことができる。なお、保持部18a・18bに別途
搬送アーム17a・17bを上下させる昇降機構を配設
してもよい。
【0032】搬送アーム17a・17bはスライド機構
20a・20bによって保持部18a・18bともに搬
送アーム17a・17bの長さ方向にスライド可能とな
っており、テーブル21は回転機構22によって水平面
内で回転(図2に示すθ方向)可能に構成されている。
また、搬送アーム17a・17bの高さは昇降機構23
により調節可能であり、搬送アーム17a・17bは昇
降機構23等とともにリニア駆動機構19によってX方
向に移動可能である。こうして、搬送アーム17a・1
7bは、フープステージ2a〜2cに載置されたいずれ
のフープFおよびロータ34にもアクセスでき、こうし
てフープステージ2a〜2cに載置されたフープFとロ
ータ34との間で、ウエハWを水平状態として搬送する
ことができるようになっている。
【0033】従って、例えば、搬送アーム17aを未処
理のウエハWを搬送するために用いるものとし、また、
フープステージ2bに載置されたフープFから洗浄処理
ユニット3に配設されたロータ34へ搬送する場合に
は、最初に搬送アーム17aがフープステージ2bに載
置されたフープFにアクセスできるようにリニア駆動機
構19を駆動させて搬送アーム17aをX方向に移動さ
せる。次いで昇降機構23を駆動させて搬送アーム17
aの高さを調節した後にスライド機構20aを動作させ
て搬送アーム17aおよび保持部18aをフープステー
ジ2b側にスライドさせる。搬送アーム17aにウエハ
Wを保持させて搬送アーム17aおよび保持部18aを
元の位置に戻すことにより、フープFからウエハWが搬
出された状態となる。
【0034】次に、回転機構22を動作させてテーブル
21を180°回転させつつ、リニア駆動機構19を駆
動して搬送アーム17aがロータ34にアクセスできる
状態とする。搬送アーム17aおよび保持部18aをロ
ータ34側にスライドさせてウエハWをロータ34に受
け渡し(図4参照)、再び搬送アーム17aおよび保持
部18aを元の位置に戻せば、ウエハWのロータ34へ
の搬送が終了する。
【0035】上述したウエハ搬送機構16においては、
搬送アーム17a・17bがテーブル21の回転中心に
対して点対称な位置に配設されているので、スライド機
構20a・20bが伸張していない状態でテーブル21
を回転させると、搬送アーム17a・17bがウエハW
を保持した状態であっても、搬送アーム17a・17b
が回転時に通過する軌跡の範囲を狭くすることができ
る。こうして、洗浄処理装置1ではウエハ搬送ユニット
4が省スペース化されている。
【0036】ウエハ搬送ユニット4と洗浄処理ユニット
3とを仕切る境界壁25には、ウエハWの搬送のための
窓部25aが形成され、この窓部25aは、昇降機構2
6bにより昇降自在となっているシャッター26aによ
って開閉される。シャッター26aは洗浄処理装置1に
おいては、洗浄処理ユニット3側に設けられているが、
ウエハ搬送ユニット4側に設けることもできる。ウエハ
搬送ユニット4と洗浄処理ユニット3との間でのウエハ
Wの搬送はこの窓部25aを介して行われる。
【0037】なお、シャッター26aにより、ウエハ搬
送ユニット4と洗浄処理ユニット3の雰囲気が分離でき
るようになっていることから、例えば、洗浄処理ユニッ
ト3において処理液が飛散し、または処理液の蒸気が拡
散等した場合でも、ウエハ搬送ユニット4にまで汚染が
拡大することが防止される。
【0038】洗浄処理ユニット3は、搬送部3aと洗浄
部3bから構成されており、搬送部3aの天井部分に
は、フィルターファンユニット(FFU)24bが配設
されており、搬送部3a内にパーティクルを除去した清
浄な空気等が送風されるようになっている。
【0039】また、搬送部3aには、ロータ回転機構2
7と、ロータ回転機構27の姿勢を制御する姿勢変換機
構28と、ロータ回転機構27および姿勢変換機構28
を垂直方向に移動させるZ軸リニア駆動機構29と、Z
軸リニア駆動機構29を水平方向に移動させるX軸リニ
ア駆動機構30と、姿勢変換機構28およびZ軸リニア
駆動機構29から発生するパーティクルがロータ回転機
構27側へ飛散してウエハWに付着等することを防止す
るためのカバー45と、X軸リニア駆動機構30から発
生するパーティクルがロータ回転機構27側へ飛散して
ウエハWに付着等することを防止するためのカバー46
と、が設けられている。
【0040】ロータ回転機構27は、ウエハWを所定間
隔で保持可能なロータ34と、ロータ34に保持された
ウエハWが面内回転するようにロータ34を回転させる
モータ(駆動機構)31と、姿勢変換機構28との連結
部32と、ロータ34を後述する外側チャンバ71aに
挿入した際に外側チャンバ71aに形成されたロータ搬
入出口62cを閉塞する蓋体33と、連結部32と蓋体
33を貫通してロータ34とモータ31を連結している
回転軸50(後に示す図5・図7・図8参照)と、から
構成されている。
【0041】図5はロータ34の構造を示す斜視図であ
り、ロータ34は、所定の間隔をおいて配置された一対
の円盤35a・35bと、ウエハWを保持するための溝
等が形成された係止部材36aと、係止部材36aと同
様に溝等が形成され開閉可能なホルダー36bと、ホル
ダー36bの開閉の可不可を制御するロックピン36c
と、を有する。また、このホルダー36bの開閉を行う
ホルダー開閉機構80が境界壁25に設けられており
(図3および図4参照)、ホルダー開閉機構80は、ロ
ックピン押圧シリンダ81と、ホルダー開閉シリンダ8
2と、を有している。なお、境界壁25においてホルダ
ー開閉機構80が設けられている部分にはカバー40が
設けられており、ウエハ搬送ユニット4と洗浄処理ユニ
ット3を隔離している。
【0042】円盤35bの回転軸50への固定は、例え
ば、ネジ35cを用いて行うことができ、係止部材36
aは、円盤35a・35bの外側からネジ止め等するこ
とで円盤35a・35b間に固定することができる。ロ
ックピン36cは、例えば、通常の状態では外側に突出
した状態にあり、この状態ではホルダー36bの開閉動
作を行うことができず、一方、ホルダー開閉機構80が
ロータ34にアクセスして、ロックピン押圧シリンダ8
1からの押圧力によってロックピン36cがロータ34
の内側に向かって押し込まれた状態となっているときに
は、ホルダー36bがホルダー開閉シリンダ82によっ
て開閉自在な状態となるように設定することができる。
【0043】こうして、ホルダー36bが開かれた状態
においては、ロータ34と搬送アーム17a・17bと
の間でのウエハWの受け渡しが可能であり、一方、ホル
ダー36bが閉じた状態では、ロータ34内のウエハW
はロータ34から外部に飛び出すことがない状態に維持
される。
【0044】このホルダー開閉機構80は、ロータ34
と搬送アーム17a・17bとの間でウエハWの受け渡
しが行われる位置において、ロックピン押圧シリンダ8
1およびホルダー開閉シリンダ82がそれぞれロックピ
ン36cとホルダー36bにアクセスできるように、図
3に示した退避位置と図4に示した処理位置との間で回
転自在となっている。上述したホルダー36bの開閉機
構に準じ、ロックピン押圧シリンダ81は、処理位置に
おいてロックピン36cをロータ34の内部に押し込む
ことができる押圧機構を有しており、また、ホルダー開
閉シリンダ82は、円盤35aの外側においてホルダー
36bにアクセスし、ホルダー36bを開閉するように
動作する。
【0045】上述したホルダー36b、ロックピン36
c、ホルダー開閉機構80の形態に従ってホルダー36
bを開く場合には、例えば、最初に退避位置にあるホル
ダー開閉機構80を処理位置に移動させてロータ34に
アクセスさせ、ロックピン押圧シリンダ81によってロ
ックピン36cがロータ34の内部に押し込まれた状態
に保持する。この状態においてホルダー開閉シリンダ8
2を動作させてホルダー36bを開く。こうして、ウエ
ハWの搬入出が可能となり、ウエハWの搬入出作業が終
了したら、ホルダー36bを閉じた状態としたうえで、
ロックピン押圧シリンダ81の押圧力を解除して、ロッ
クピン36cが円盤35aから突出した状態、つまりホ
ルダー36bにロックが掛かった状態に戻す。次いで、
ホルダー開閉機構80を退避位置に戻せば、ウエハWの
次処理に移行することが可能となる。
【0046】ロータ回転機構27の姿勢を制御する姿勢
変換機構28は、回転機構42と回転機構42に取り付
けられた回転軸41とを有しており、回転軸41はロー
タ回転機構27の連結部32に固定されている。回転機
構42によってロータ回転機構27全体を、図3または
図4に示すようにウエハWが水平状態で保持されるよう
な姿勢(縦姿勢)に保持することができ、また、後に図
6に示すようにウエハWが垂直状態で保持されるような
姿勢(横姿勢)に変換して保持することができるように
なっている。
【0047】Z軸リニア駆動機構29は、モータ43
と、モータ43の回転駆動力と変位を姿勢変換機構28
に伝える動力伝達部44と、ガイド47と、ガイド47
を支持する支持体48と、を有している。姿勢変換機構
28はガイド47に沿って移動できるようにガイド47
と嵌合しており、モータ43を回転させるとこの回転駆
動力と変位が動力伝達部44を介して姿勢変換機構28
に伝えられ、姿勢変換機構28がロータ回転機構27と
ともにガイド47に沿ってZ方向(垂直方向)に所定距
離移動することができるようになっている。
【0048】なお、Z軸リニア駆動機構29としてモー
タ43の回転変位を直線変位に変換する機構を用いた
が、このような機構に限定されるものではなく、例え
ば、モータ43の代わりに、エアーシリンダ等の直接に
直線変位を生ずる駆動機構を用いても構わない。
【0049】X軸リニア駆動機構30は、ガイド49
と、図示しないモータと、モータに連結されたボールネ
ジ39aと、ボールネジ39aに噛み合わされた噛み合
わせ部材39bと、ガイド49に嵌合して噛み合わせ部
材39bと支持体48とを連結する連結部材38と、を
有している。モータを回転させることによってボールネ
ジ39aが動作し、ボールネジ39aの動作に従って噛
み合わせ部材39bはX方向に移動する。このとき、連
結部材38が噛み合わせ部材39bと支持体48を連結
していることから、連結部材38と支持体48もまた噛
み合わせ部材39bとともにX方向に移動する。つま
り、噛み合わせ部材39bがX方向に移動する際には、
ロータ回転機構27と姿勢変換機構28とZ軸リニア駆
動機構29が同時にX方向に移動するようになってい
る。
【0050】図6は、姿勢変換機構28とZ軸リニア駆
動機構29とX軸リニア駆動機構30を用いて、ロータ
回転機構27を移動させるときの形態の一例を示す説明
図であり、図6(a)はロータ回転機構27における連
結部32の移動軌跡を示したものであり、図6(b)〜
(e)はそれぞれ連結部32が位置P1〜P4にあると
きのロータ回転機構27の状態(姿勢)を示している。
以下、ウエハWを保持したロータ34を外側チャンバ7
1aに挿入するために、連結部32が位置P1から位置
P4へ移動するようにロータ回転機構27を移動させる
場合を例として説明する。
【0051】連結部32が位置P1にあるときは、ロー
タ回転機構27はロータ34とウエハ搬送機構16との
間でウエハWの受け渡しを行うことができる位置にある
ものとし、このとき、ロータ回転機構27は縦姿勢の状
態にある。ウエハWがロータ34に収納された状態にお
いて、まず、Z軸リニア駆動機構29を動作させて、ロ
ータ回転機構27および姿勢変換機構28を連結部32
が位置P2に移動するように上昇させる。そして位置P
2においては、姿勢変換機構28を動作させて、ウエハ
Wが水平保持から垂直保持の状態になるように、ロータ
回転機構27全体を90°回転させ、ロータ回転機構2
7全体を横姿勢の状態とする。
【0052】次に、ロータ回転機構27全体が横姿勢の
状態のまま、連結部32が位置P3に移動するように、
再びZ軸リニア駆動機構29を動作させて、ロータ回転
機構27を上昇させる。このように、位置P2というロ
ータ回転機構27を上昇させるときの中間地点でロータ
回転機構27の姿勢変換を行うことにより、連結部32
が位置P1や位置P3にあるときにロータ回転機構27
を回転させる場合と比較して、ロータ回転機構27の回
転に必要な空間が狭くとも足り、これにより、搬送部3
aの占有容積を小さくすることが可能となる。
【0053】連結部32が位置P3に到達したら、次
に、X軸リニア駆動機構30を動作させて、連結部32
の位置を位置P4まで水平移動させる。連結部32が位
置P4にあるときには、ロータ34が外側チャンバ71
aに挿入されて、外側チャンバ71aまたは後述する内
側チャンバ71bを用いた洗浄処理を行うことが可能と
なっており、こうして、ロータ34をウエハ搬送機構1
6との受け渡し位置から洗浄処理位置まで移動させるこ
とができる。なお、連結部32が位置P4にあり、ロー
タ34が外側チャンバ71aに挿入された状態は、後に
示す図7、図8に詳しく示している。
【0054】ウエハWの洗浄処理が終了した後には、連
結部32が位置P4から位置P1に移動するように、前
述したロータ回転機構27の移動経路を逆にたどること
で、ロータ34内のウエハWをウエハ搬送機構16に受
け渡し可能となる位置まで、ロータ回転機構27を移動
させることができることはいうまでもない。
【0055】次に、洗浄部3bについて説明する。図7
と図8は洗浄部3bに配設されたチャンバ70にロータ
34が挿入されている状態を示した断面図である。ここ
で、チャンバ70は、固定された外側チャンバ71aと
水平方向にスライド自在な内側チャンバ71bとからな
る二重構造を有しており、図7は内側チャンバ71bを
外側チャンバ71aの外側に退避させた退避位置にある
状態を、図8は内側チャンバ71bを外側チャンバ71
aに収納した処理位置にある状態をそれぞれ示してい
る。なお、洗浄部3bには、円盤92a、リング部材9
2b、筒状体91が配設されており、円盤92aには洗
浄液吐出ノズル73aと排気管73cが設けられ、筒状
体91にはガス供給ノズル93と排気管94が設けられ
ている。
【0056】外側チャンバ71aは、筒状体61aと筒
状体61aの端面に配設されたリング部材62a・62
bを主な構成部材としており、リング部材62a・62
bの内周面にはそれぞれシール機構63a・63bが配
設されており、筒状体61aには水平方向に多数の処理
液吐出口54が形成された処理液吐出ノズル53がノズ
ルケース57に収納された状態で取り付けられ、また、
外側チャンバ71aの下部には、処理液を排出するため
のドレイン65aが形成されている。
【0057】リング部材62aにはロータ34が進入ま
たは退出するためのロータ搬入出口62cが形成されて
おり、このロータ搬入出口62cは図2に示すように蓋
体62dによって開閉自在となっている。このロータ搬
入出口62cは、ロータ34が外側チャンバ71aに進
入した状態では、ロータ回転機構27に設けられた蓋体
33により閉塞され、蓋体33の外周面とロータ搬入出
口62cとの間はシール機構63aによりシールされ
る。こうして外側チャンバ71aから処理液が搬送部3
aに飛散することが防止される。
【0058】なお、シール機構63a・63bとして
は、例えば、ゴム製シールリングや所定圧力の空気等を
供給することによって膨張することでシール機能が生ず
るゴム製チューブからなるもの等を用いることができ、
このようなシール機構は、後述するシール機構67a・
67bについても同様に用いられる。
【0059】筒状体61aはリング部材62b側の外径
がリング部材62a側の外径よりも大きく設定されてお
り、筒状体61aはリング部材62a側よりもリング部
材62b側が低く位置するように勾配を設けて配設され
ている。こうして、処理液吐出ノズル53からウエハW
に向けて吐出された各種の処理液は、自然に筒状体61
aの底面をリング部材62a側からリング部材62b側
に流れて、ドレイン65aを通して外部に排出されるよ
うになっている。
【0060】なお、処理液吐出ノズル53には、薬液貯
蔵ユニット5等の処理液供給源から純水やIPA、各種
薬液といった処理液や窒素(N)ガス等の乾燥ガスが
供給されて、処理液吐出口54からロータ34に保持さ
れたウエハWに向かって、これら処理液等を吐出するこ
とができるようになっている。また、処理液吐出ノズル
53は、図7と図8では1本のみ示されているが、複数
個配設することも可能であり、必ずしも筒状体61aの
真上に設けなければならないものでもない。このこと
は、処理液吐出ノズル55についても同様である。
【0061】内側チャンバ71bは、筒状体61bと筒
状体61bの端面に配設されたリング部材66a・66
bを主な構成部材としており、リング部材66a・66
bの内周面にはそれぞれシール機構67a・67bが配
設されている。筒状体61bには水平方向に多数の処理
液吐出口56が形成された処理液吐出ノズル55がノズ
ルケース58に収納された状態で取り付けられ、また、
内側チャンバ71bの下部には、処理液を排出するため
のドレイン65bが形成されている。
【0062】筒状体61bは円筒状に形成されている
が、その下部には処理液を外部に排出することを容易な
らしめるために、筒状体61bから突出し所定の勾配を
有する溝部69が形成されている。こうして、例えば、
内側チャンバ71bが処理位置にあるときに、処理液吐
出ノズル55からウエハWに向かって吐出された処理液
は、溝部69を流れてドレイン65bを通して外部に排
出される。なお、処理液吐出ノズル55には、薬液貯蔵
ユニット5等の処理液供給源から各種薬液や純水、IP
Aといった処理液が供給されて、処理液吐出口56から
ロータ34に保持されたウエハWに向かって、これら処
理液等を吐出することができるようになっている。
【0063】内側チャンバ71bが処理位置にある場合
には、図8に示されるように、リング部材66aの内周
面と蓋体33との間はシール機構67aによってシール
され、また、リング部材66bとリング部材62bとの
間がシール機構63bによってシールされ、かつ、リン
グ部材66bと円盤92aとの間がシール機構67bに
よってシールされるようになっている。こうして、内側
チャンバ71bが処理位置にある場合には、筒状体61
b、リング部材66a・66b、円盤92a、蓋体33
によって処理室52が形成される。
【0064】一方、内側チャンバ71bが退避位置にあ
る状態では、リング部材66aとリング部材62bとの
間がシール機構63bによってシールされ、かつ、リン
グ部材66aと円盤92aとの間がシール機構67aに
よってシールされるようになっている。こうして、内側
チャンバ71bが退避位置にあるときには、図7に示さ
れるように、筒状体61a、リング部材62a・62
b、円盤92a、リング部材66a、蓋体33から、外
側チャンバ71aによる処理室51が形成される。
【0065】内側チャンバ71bが退避位置にある状態
では、また、リング部材66bとリング部材92bとの
間がシール機構67bによってシールされ、こうして、
筒状体91の外周と筒状体61bの内周との間に狭い環
状空間72が形成されるようになっている。こうして、
環状空間72に処理液吐出ノズル55から洗浄液を吐出
し、その後に筒状体91において複数箇所に設けられた
ガス供給ノズル93と処理液吐出ノズル55から窒素ガ
ス等の乾燥ガスを噴射し、排気管94とドレイン65b
から排気を行うことで、内側チャンバ71bの内周面の
洗浄を行うことができるようになっている。このとき、
環状空間72という狭い空間を利用することで使用する
洗浄液の量が低減される。なお、ガス供給ノズル93か
ら洗浄液を吐出するように構成してもよい。
【0066】円盤92aに設けられた洗浄液吐出ノズル
73aからは、円盤35aを洗浄、乾燥するための洗浄
液や乾燥ガスが吐出可能となっており、また、蓋体33
に設けられた洗浄液吐出ノズル73bからは円盤35b
を洗浄、乾燥するための洗浄液や乾燥ガスが吐出可能と
なっている。さらに、洗浄液吐出ノズル73a・73b
からは、処理室51・52を所定のガス雰囲気とするた
めの所定のガスを吐出することも可能であり、円盤92
aに設けられた排気管73cから処理室51・52の排
気を行うことができるようになっている。
【0067】次に、ウエハWがフープFにおいてどのよ
うな状態で収納されているかを検査するウエハ検査機構
110について説明する。このような検査は、例えば、
フープFからウエハWを搬出する前、および、洗浄処理
の終了したウエハWをフープFに搬入した後、に行われ
る。以下の説明においては、フープFからウエハWを搬
出する際のウエハWの収納状態の検査を例に説明するこ
ととする。
【0068】図9は、ウエハ検査機構110の構成を示
した説明図であり、ウエハ検査機構110は、反射式セ
ンサ111と、センサアンプ115と、反射式センサ1
11を垂直方向に移動させる昇降機構112と、反射式
センサ111の高さ位置を検出する位置センサ113
と、シーケンサ(演算処理装置)114と、を有してい
る。昇降機構112は、ガイド116と、モータ117
と、連結部材118およびモータ117のドライバ11
9から構成され、シーケンサ114は洗浄処理装置1全
体の処理制御を行う制御装置120に接続されている。
【0069】反射式センサ111としては、信号を発信
する発信部と、発信された信号のうち測定対象物から反
射してきた信号を受信する受信部とを有するものが用い
られる。つまり、反射式センサ111は、原理的に測定
対象物において反射する性質を有する信号を利用してい
るものであればよく、具体的には、赤外線レーザ等のレ
ーザ光を用いたものが好適に用いられ、その他、超音波
や熱線、LED(発光ダイオード)光等を用いることが
できる。このような反射式センサ111を用いる場合に
は透過式センサを用いる場合と比較して、測定対象物の
形状によって仕様、例えば、赤外線レーザを用いたもの
であれば出力の大きさ等、が左右されない利点がある。
【0070】反射式センサ111は連結部材118の下
端に取り付けられており、連結部材118は、ドライバ
119からの制御信号を受けたモータ117の回転駆動
によってガイド116に沿って垂直方向に昇降自在とな
っている。こうして、反射式センサ111は、例えば、
昇降機構112の動作によって、フープFの最下段に収
納されたウエハWから最上段に収納されたウエハWに向
かって、またはフープFの最上段に収納されたウエハW
から最下段に収納されたウエハWに向かって、ウエハW
の端面から処理距離だけ離れた状態でスキャンされる。
【0071】このとき、反射式センサ111は各ウエハ
Wに対して信号を発信するとともに発信した信号の反射
信号を受信し、受信した信号はアナログ信号としてセン
サアンプ115に送られる。センサアンプ115は、反
射式センサ111から送られたアナログ信号を後述する
ように所定の強度でスライスした矩形信号等のオン/オ
フ信号に変換する機能を有し、この矩形信号がシーケン
サ114に送られるようになっている。
【0072】なお、反射式センサ111は、シャッター
13a〜13cの上部に取り付けることも可能であり、
この場合には、昇降機構14a〜14cが昇降機構11
2の役割を果たすことから、装置構造を簡単なものとす
ることができる利点がある。ウエハWをフープFから搬
出する前に行われる反射式センサ111のスキャンは、
シャッター13a〜13cを窓部12a〜12cを開口
させるために下方に移動させることで行うことができ、
また、処理済みのウエハWをフープFに収納した後に行
われる反射式センサ111のスキャンは、シャッター1
3a〜13cを窓部12a〜12cを閉口させるために
上方に移動させることで行うことができる。
【0073】反射式センサ111をスキャンさせて上下
位置を変化させたときの高さ位置は位置センサ113に
より検出され、この検出結果はシーケンサ114に送ら
れて、センサアンプ115から送られた矩形信号と参照
され、シーケンサ114においてウエハWの位置と収納
状態の解析が行われる。なお、ウエハWの収納状態が判
断されるということは、フープF内に収納されたウエハ
Wの枚数も同時に検査されることは明らかである。
【0074】反射式センサ111の高さ位置を測定する
方法としては、直接に反射式センサ111の位置を測定
する方法があるが、ウエハ検査機構110では連結部材
118が変形しないことから、この連結部材118の高
さ位置を測定することで、反射式センサ111の高さ位
置の測定を行っている。
【0075】位置センサ113としては、図9に示すよ
うに、ウエハWが正常にフープFに収容された状態と同
じ間隔で発信部/受信部を有する複数のセンシング部1
13aが垂直方向に並べて設けられたものを用いること
ができる。この場合、各センシング部113aの高さと
同じ高さに連結部材118が移動してくると、そのセン
シング部からの受信信号が増大することで、反射式セン
サ111の位置を特定することができる。なお、リニア
ゲージ等を用いて、連結部材118の位置をある位置を
起点として直接に座標計測することができるセンサを用
いることもできる。
【0076】ウエハ検査機構110は制御装置120か
らの信号を受けて動作を開始し、また、ウエハ検査機構
110はウエハWのフープF内の収納状態の検査結果を
制御装置120にフィードバックする。以下、具体的な
ウエハWの収納状態の検査方法について説明する。
【0077】図10に、ウエハWのフープF内での収納
状態を検査する方法の概略を示したフローチャートを示
す。最初に、目視検査によりフープFに所定枚数のウエ
ハWが正常な状態で収納されているフープFをフープス
テージ2aに載置する(ST1)。次に、蓋体開閉機構
15aを動作させて、フープFの蓋体11をシャッター
13aとともに移動させて窓部12aを開口させ、反射
式センサ111の位置を、例えば、フープFの最下段に
収納されたウエハW(1枚目のウエハWとする)よりも
若干下方まで降下させる(ST2)。このときの反射式
センサ111の位置をスキャン開始点とする。
【0078】位置センサ113としては、上述したフー
プFに収納されたウエハWと同じ枚数のセンシング部1
13aが設けられたものを用いるものとし、反射式セン
サ111から所定強度の赤外線レーザをウエハWに向け
て照射し、その反射信号を受信しながら、所定の一定速
度で反射式センサ111を上昇させ、反射式センサ11
1の高さ位置を位置センサ113により測定する(ST
3)。ここで、反射式センサ111が1枚目のウエハW
に達したときには、位置センサ113に設けられた最も
下側に位置するセンシング部113aが、連結部材11
8が真横にある状態を検知するように、予め位置センサ
113の配設位置は調節されているものとする。
【0079】この反射式センサ111の上昇に伴って得
られる反射式センサ111からの受信信号とセンシング
部113aの検出信号との関係は、横軸にセンシング部
113aの位置、つまりウエハWの位置を、縦軸に反射
式センサ111の受信信号強度、つまりウエハWからの
反射信号強度(センサアンプ115によりスライスして
いないアナログ信号波形)を取ると、図11のグラフの
ように表され、理想的な状態では、一定形状のピークが
一定間隔で現れる信号パターンが得られることがわか
る。これにより、所定の時間、範囲を逆算し、以降その
データに基づいてウエハWの状態を確認できる。
【0080】次に、得られたアナログ信号波形からウエ
ハWの収納状態が未知であるフープFに収納されたウエ
ハWの状態を検査するときのパラメータの設定を行う
(ST4)。なお、ST1〜ST4の工程は準備工程と
なる
【0081】具体的には、図11の横軸は反射式センサ
111のスキャン時間でもあることから、得られたアナ
ログ信号のピーク形状から、ピークが存在する時間幅Δ
を設定する。具体的には、n(n=1〜25)枚目
のウエハWについてのピークの立ち上がり開始時間TA
(n)から立ち下がり終了時間TB(n)までの時間に
設定することができ、この時間幅ΔTは、全てのウエ
ハWについて同じ値とする。
【0082】また、ウエハ搬送アーム17a・17bが
フープFに挿入された状態で占拠する位置範囲を時間の
パラメータに変換して設定する。ここで、n枚目のウエ
ハWについてのピークの立ち下がり終了時間TB(n)
からn+1枚目のウエハWについてのピークの立ち上が
り開始時間TA(n+1)に至る時間の範囲はウエハW
間の間隙部に相当し、この間隙部にウエハ搬送アーム1
7a・17bが位置することとなるので、この立ち下が
り終了時間TB(n)から立ち上がり開始時間TA(n
+1)に至る間に、ウエハ搬送アーム17a・17bの
位置を示すΔT (アーム位置指示時間)を設定し、こ
のアーム位置指示時間ΔTもまた各ウエハW間で同じ
値とする。
【0083】図11においては、このアーム位置指示時
間ΔTは最も広い範囲、すなわち、立ち下がり終了時
間TB(n)から立ち上がり開始時間TA(n+1)に
至る範囲全体に設定している。こうして定められた時間
幅ΔTの絶対値とアーム位置指示時間ΔTの絶対値
は可変パラメータとすることができ、これにより、検査
精度を調節することが可能である。例えば、時間幅ΔT
の絶対値を小さく取るとウエハWの位置をより厳しく
判断することができる。但し、時間幅ΔTは、後述す
る矩形信号1の立ち上がり時間ta(n)と立ち下がり
時間tb(n)を図11のアナログ信号に適用した場合
に得られる立ち上がり時間ta(n)と立ち下がり時間
tb(n)の幅よりも広い範囲に設定する必要がある。
【0084】図11において、各ウエハWについてピー
クの頂点が現れる時間t(n)は、反射式センサ111
がウエハWの厚み方向のほぼ中央部を通過するときの時
間、つまり各ウエハWの位置を示すと考えることができ
る。この時間t(n)(ウエハ位置指示時間)は、反射
式センサ111のスキャン開始点が同じであって、反射
式センサ111のスキャン速度が一定の場合には、一義
的に定まることから、各ウエハWについてこのウエハ位
置指示時間t(n)を記憶しておく。
【0085】こうしてウエハ位置指示時間t(n)を記
憶した場合には、ウエハ位置指示時間t(n)から、時
間幅ΔTの位置とセンサアンプ115から送られる矩
形信号1および矩形信号2との相対的な位置の微調整を
行い、適切な矩形信号1および矩形信号2の解析を行う
ことが可能となる。また、時間幅ΔTの位置はこのウ
エハ位置指示時間t(n)と関係付けて設定することが
できる。
【0086】なお、時間幅ΔTとアーム位置指示時間
ΔTの設定においては、実際にフープFにおける収納
状態が未知であるウエハWについて検査を行う際にも、
反射式センサ111の赤外線レーザ出力、反射式センサ
111とウエハWとの距離、反射式センサ111のスキ
ャン速度を変更しないことを前提とし、これらの条件を
変更する場合には、時間幅ΔTとアーム位置指示時間
ΔTについても変更する必要が生ずる場合がある。
【0087】上述したパラメータを設定した上で、洗浄
処理を行うウエハWが収納されているフープF(ウエハ
Wの収納状態は未知であるとする)について、ウエハW
の収納状態の検査を行う。すなわち、フープFをフープ
ステージ2aに載置して窓部12aを開口し、反射式セ
ンサ111の位置を、例えば、先に定めたスキャン開始
点まで降下させ、その後、反射式センサ111から所定
強度の赤外線レーザをウエハWに向けて照射し、その反
射信号を受信しながら、所定の一定速度で反射式センサ
111を上昇させ、反射式センサ111の高さ位置を位
置センサ113により測定する(ST5)。得られたア
ナログ信号パターンを以下に説明する信号解析方法を用
いて解析し、ウエハWの収納状態の良不良を判断する
(ST6)。
【0088】ST6におけるウエハWの収納状態の良不
良の判断は、例えば、次に示す信号解析手法によって行
われる。図12は、新たに測定されたアナログ信号と、
そのアナログ信号処理方法を示した説明図である。図1
2(a)に示すように、得られたアナログ信号を任意の
2つの強度レベル(第1のレベルIおよび第2のレベ
ルI)でスライスして、図12(b)に示すような、
第1のレベルIでスライスして得られた矩形信号(矩
形信号1)と第2のレベルIでスライスして得られた
矩形信号(矩形信号2)の2つのオン/オフ信号を得
る。
【0089】例えば、第1のレベルIは出現したピー
クの半値幅を与えるレベルとし、第2のレベルIは、
第1のレベルIよりも低くピークの立ち上がりよりも
高いレベル、例えば、第1のレベルIの大きさの1/
3〜2/3の高さ範囲に設定することができる。なお、
このようなアナログ信号のスライスはセンサアンプ11
5において行われ、シーケンサ114には反射式センサ
111が受信したアナログ受信信号ではなく、センサア
ンプ115によってスライスされた矩形信号が送られ
る。センサアンプ115は、第1のレベルIと第2の
レベルIの高さ位置を決定する機能をも有する。
【0090】n枚目のウエハWについての矩形信号1の
立ち上がり時間ta(n)(オフ状態からオン状態への
変換点を指す)と立ち下がり時間tb(n)(オン状態
からオフ状態への変換点を指す)が、予め設定された時
間幅ΔT内に存在する場合には、シーケンサ114に
おいて、n枚目のウエハWは正常な位置にあるものと判
断する。このとき、矩形信号2の立ち上がり時間Ta
(n)と立ち下がり時間Tb(n)もまた時間幅ΔT
内に存在することを確認すると、より正確性が高められ
る。図12に示された矩形信号1と矩形信号2が得られ
た場合、n枚目およびn+1枚目のウエハWは、この条
件を満足することから、正常な位置にあるものと判断さ
れる。
【0091】なお、例えば、n枚目のウエハWについ
て、矩形信号1の立ち上がり時間ta(n)と立ち下が
り時間tb(n)は予め設定された時間幅ΔT内に存
在するが、矩形信号2の立ち上がり時間Ta(n)と立
ち下がり時間Tb(n)のいずれか一方または両方が時
間幅ΔT内に存在せずにアーム位置指示時間ΔT
に存在する場合には、ピーク強度が予め時間幅ΔT
決定した際に使用されたピークよりも極端に大きくなっ
ているものと考えられる。この場合には、例えば、n枚
目のウエハWが所定位置よりもフープFから飛び出して
いる可能性があると判断される。
【0092】次に、その他の形態のアナログ信号の解析
方法について、図13と図14を例に説明する。図13
(a)に示したアナログ信号においては、n枚目のウエ
ハWのピークが現れる部分に2本の強いピークが出現し
ており、この状態は、予めn枚目のウエハWを収納する
部分に2枚のウエハWが重なって収納されていることを
示している。この場合には、図13(b)に示した矩形
信号1においては、少なくとも、時間幅ΔT内に2箇
所の立ち上がり時間ta(n)が現れることとなる。
【0093】そこで、実際の検査においては、シーケン
サ114は矩形信号1において時間幅ΔT内に2箇所
以上の立ち上がり時間ta(n)が現れている場合に
は、n枚目のウエハWを収納する部分に2枚(またはそ
れ以上)のウエハWが重なって収納されていると判断す
る。なお、この場合には、通常、矩形信号2における立
ち下がり時間Tb(n)がアーム位置指示時間ΔT
に現れることから、矩形信号2の形態から収納状態に何
らかの異常が生じていることを察することが可能であ
る。但し、矩形信号2の形態を考慮しなくともよい。
【0094】図14(a)に示したアナログ信号におい
ては、n枚目のウエハWとn+1枚目のウエハWの間に
小ピークが現れ、n枚目のウエハWを示すピークは正常
であるが、n+1枚目のウエハWを示すピークが現れる
べき位置にピークが出現しておらず、この状態は、n+
1枚目のウエハWがn枚目のウエハWを収納する段とn
+1枚目のウエハWを収納する段との間で斜めに収納さ
れているジャンプスロットの状態を示している。
【0095】この場合には、図14(b)に示すよう
に、アーム位置指示時間ΔT内に矩形信号2の立ち上
がり時間Ta(n+1)と立ち下がり時間Tb(n+
1)が現れることとなる。なお、図14に示したアナロ
グ信号の場合には、矩形信号1においてアーム位置指示
時間ΔT内に矩形信号1の立ち上がり時間ta(n+
1)と立ち下がり時間tb(n+1)は現れないが、ピ
ークがより強く現れた場合には、矩形信号1の立ち上が
り時間ta(n+1)と立ち下がり時間tb(n+1)
もまたアーム位置指示時間ΔT内に現れる場合があ
る。
【0096】そこで、実際の検査においては、シーケン
サ114は矩形信号2においてアーム位置指示時間ΔT
内に立ち上がり時間Ta(n+1)と立ち下がり時間
Tb(n+1)が現れている場合には、n+1枚目のウ
エハWがジャンプスロットの状態で収納されているもの
と判断する。
【0097】上述したように、例えば、ウエハWが所定
位置よりもフープFから飛び出している場合には、搬送
アーム17aが正確にウエハWを保持することができな
い場合があり、ウエハWの落下、破損等が生ずるおそれ
がある。また、ウエハWが2枚重ねの状態となっている
場合には、搬送アーム17aによって2枚が同時にロー
タ34に搬送された後、ロータ34が2枚の重なったウ
エハWを保持することができずにウエハWが破損した
り、ロータ34が損傷する危険性がある。さらに、ウエ
ハWがジャンプスロットの状態で収納されている場合に
は、搬送アーム17a・17bをフープFに挿入する
と、搬送アーム17a・17bがウエハWを破壊し、ま
た、搬送アーム17a・17bも損傷する危険性があ
る。
【0098】さらにまた、上述した不良収納状態のみな
らず、n枚目のウエハWが当然にあることが予想される
位置において、矩形信号1の立ち上がり時間ta(n)
と立ち下がり時間tb(n)のいずれもが時間幅ΔT
内およびアーム位置指示時間ΔT内にも現れない場合
には、結局、ピークが存在しなかったこととなり、n枚
目のウエハWが欠落しているものと判断される。この場
合はウエハWの損傷等は起こらないと考えられるが、所
定枚数のウエハWを処理することができないことから、
生産管理上の問題を生ずるおそれがある。
【0099】上述した信号解析方法を用いることによっ
て、シーケンサ114において解析された結果は制御装
置120に送られ(ST7)、制御装置120は、シー
ケンサ114がウエハWの収納状態に異常が認められな
いと判断した場合には、ウエハ搬送機構16によるウエ
ハWの搬送を開始する(ST8a)。一方、ウエハWの
収納状態に異常があると判断している場合には、例え
ば、警報を発してウエハ搬送機構16によるウエハWの
搬送を中止する等する(ST8b)。
【0100】次に、フープステージ2aに載置されたフ
ープFをフープF1とし、フープステージ2bに載置さ
れたフープFをフープF2として、これら2個のフープ
F1・F2に収納されたウエハWの洗浄処理を行う場合
を例に、その洗浄処理工程について説明する。まず、2
5枚のウエハWが所定の間隔で平行に収納されたフープ
F1・F2を、フープF1・F2においてウエハWの出
し入れを行うウエハ搬入出口が窓部12a・12bと対
面するように、それぞれフープステージ2a・2bに載
置する。
【0101】最初にフープF1に収納されたウエハWを
搬送するために、窓部12aを開口させてフープF1の
内部とウエハ搬送ユニット4の内部が連通した状態とす
る。その後に、フープF1内のウエハWの枚数および収
納状態の検査を、ウエハ検査機構110を用いて前述し
た検査方法により行う。ここで、ウエハWの収納状態に
異常が検出された場合にはフープF1のウエハWについ
ては処理を中断し、例えば、フープF2に収納されたウ
エハWの処理に移行する。
【0102】フープF1内のウエハWに異常が検出され
なかった場合には、フープF1に収納された全てのウエ
ハWをウエハ搬送機構16を動作させて搬送アーム17
aに移し替え、さらに窓部25aを開口した状態とし
て、ウエハWを保持した搬送アーム17aをロータ34
に挿入し、ウエハWをロータ34に移し替える。
【0103】そして、洗浄処理ユニット3においては、
姿勢変換機構28、Z軸リニア駆動機構29、X軸リニ
ア駆動機構30を駆動させ、ロータ34が外側チャンバ
71aに挿入されるようにロータ回転機構27を移動さ
せ、所定の状態に保持する。こうして、例えば、最初に
内側チャンバ71bを処理位置に移動させて、ロータ3
4を回転してウエハWを回転させながら、内側チャンバ
71bを用いた薬液処理を行ない、その後に内側チャン
バ71bを退避位置に移動させて、外側チャンバ71a
を用いた水洗処理、IPA処理、窒素ガスによる乾燥処
理を行う。一方、ウエハWを保持していない状態となっ
たウエハ搬送機構16については、搬送アーム17aが
フープステージ2bに載置されたフープF2にアクセス
できるように移動させ、フープF1からウエハWを搬出
した方法と同様の方法を用いて、搬送アーム17aにフ
ープF2に収納されているウエハWを移し替える。
【0104】続いて、洗浄処理が終了したウエハWを保
持したロータ回転機構27については、ウエハWを搬送
アーム17a・17bとの間で受け渡し可能な位置へ移
動させ、また、搬送アーム17aにウエハWを保持した
ウエハ搬送機構16は、ウエハWを保持していない搬送
アーム17bがロータ34にアクセスできる状態となる
ようにする。こうして、搬送アーム17bがロータ34
に収納されたウエハWを受け取った後に、回転機構22
を動作させて搬送アーム17aがロータ34にアクセス
できるようにテーブル21を180°回転させ、搬送ア
ーム17aからロータ34に未処理のウエハWを受け渡
す。
【0105】フープF2に収納されていた未処理のウエ
ハWを保持したロータ回転機構27は、前述したフープ
F1に収納されていたウエハWの洗浄処理と同様の工程
により洗浄処理を施し、その後にウエハWを搬送アーム
17a・17bとの間で受け渡し可能な位置まで移動さ
せる。その間に、ウエハ搬送機構16については、洗浄
処理を終了したウエハWをフープF1に戻すように駆動
し、その後、ウエハ搬送機構16を搬送アーム17bが
ロータ34にアクセスできる状態としておく。搬送アー
ム17bは洗浄処理が終了したフープF2のウエハWを
ロータ34から受け取り、このウエハWをフープF2に
収納すれば、フープF1・F2に収納されたウエハWに
ついての洗浄処理が終了する。
【0106】なお、例えば、フープステージ2cにフー
プF3が配置されている場合については、フープF1の
ウエハWの処理が終了した後に、搬送アーム17aにフ
ープF3に収容されたウエハWを移し替え、洗浄処理が
終了したフープF2のウエハWをロータ34から搬出し
た後に、搬送アーム17aに保持されたウエハWをロー
タ34に移し替えることで、連続して所定の洗浄処理を
行うことができる。
【0107】以上、本発明の実施の形態について、本発
明を洗浄処理装置に適用した場合について示したが、本
発明は、収納容器に基板を搬入し、または収納容器から
基板を搬出する操作が行われる全ての装置に適用するこ
とが可能である。例えば、レジストを塗布し現像するレ
ジスト塗布・現像処理システムや、所定の塗布液を塗布
して膜等を形成する塗布処理装置やエッチング処理装置
等に適用することも可能である。また、基板としては半
導体ウエハを例に挙げたが、これに限らず、反射式セン
サを用いて反射信号を受信することができる基板、例え
ば、金属基板、セラミックス基板、ガラス基板、樹脂基
板等であってもよい。従って、これら各種の基板をフー
プFに収納して搬送し、所定の処理の際に取り出す作業
を伴う装置に、本発明の基板検査装置および基板検査方
法を適用することが可能である。
【0108】
【発明の効果】上述した通り、本発明によれば、容器に
収納された基板について、反射式センサによって得られ
る反射強度信号(アナログ信号)をそのまま解析するの
ではなく、変換された簡単なパターンの矩形信号等のオ
ン/オフ信号を用いて解析を行うために、基板検査装置
自体を安価に構成することができるという効果が得られ
る。しかも基板の枚数のみでなく、2枚重ねやジャンプ
スロットという不正常な収納状態をも検出することがで
きることから、基板に対する所定の処理の進行に伴っ
て、基板の破損や基板を搬送する機構に損傷が生ずるこ
とを防止することができ、こうして、生産性(処理効
率)、装置の保守性、メンテナンス性が高められるとい
う優れた効果を奏する。また、本発明の基板検査方法
は、容器内における基板の所定の収納方向が基板の主面
を水平方向とする場合または垂直方向とする場合のいず
れにも適用することができる利点がある。さらに、反射
式センサを用いていることから測定対象となる基板の大
きさに関係なく、基板検査装置を小型に構成できる利点
もある。なお、容器に形成された基板搬送口を開閉する
蓋体がある場合には、この蓋体を移動させる蓋体開閉機
構に反射式センサを設けることが可能であり、これによ
って基板検査装置を省スペース化することが容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る洗浄処理装置を示す
斜視図。
【図2】図1記載の洗浄処理装置の平面図。
【図3】図1記載の洗浄処理装置の側面図。
【図4】図1記載の洗浄処理装置の別の側面図。
【図5】ロータの構造を示す説明図。
【図6】洗浄処理装置に配設されたロータ回転機構の移
動形態を示した説明図。
【図7】ロータをチャンバに挿入した状態の一例を示す
断面図。
【図8】ロータをチャンバに挿入した状態の別の例を示
す断面図。
【図9】ウエハ検査機構の構成を示す説明図。
【図10】ウエハ収納状態の検査工程を示す説明図。
【図11】ウエハが正常な状態でフープに収納された場
合に、ウエハ検査機構によって得られる信号パターンの
一例を示す説明図。
【図12】信号パターンおよびピーク形状からウエハの
収納状態の良不良を判断する際の設定条件を示す説明
図。
【図13】ウエハの収納状態に異常がある場合に、ウエ
ハ検査機構によって得られる信号パターンの一例を示す
説明図。
【図14】ウエハの収納状態に異常がある場合に、ウエ
ハ検査機構によって得られる信号パターンの別の例を示
す説明図。
【符号の説明】
1;洗浄処理装置 2;フープ搬入出部 3;洗浄処理ユニット 4;ウエハ搬送ユニット 5;薬液貯蔵ユニット 6;電源ボックス 16;ウエハ搬送機構 17a・17b;搬送アーム 27;ロータ回転機構 28;姿勢変換機構 29;Z軸リニア駆動機構 30;X軸リニア駆動機構 34;ロータ 71a;外側チャンバ 71b;内側チャンバ 110;ウエハ検査機構 111;反射式センサ 112;昇降機構 113;位置センサ 114;シーケンサ 115;センサアンプ 120;制御装置 W;半導体ウエハ(基板)
フロントページの続き Fターム(参考) 5F031 CA02 CA05 DA08 GA03 GA47 GA48 GA49 GA50 HA24 HA27 HA29 HA42 HA45 HA48 HA57 HA58 HA59 JA01 JA02 JA06 JA09 JA13 JA14 JA17 JA23 JA25 JA32 JA43 JA51 LA12 LA15 MA13 MA23 NA02 NA07 NA16 NA18 PA18

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基板をその主面が略平行となるよ
    うに所定間隔で収納可能な容器に収納された基板の収納
    状態を検査する基板検査装置であって、 前記容器に収納された基板の端面から所定距離だけ離れ
    て配置された反射式センサと、 前記反射式センサを基板の配列方向に移動させる移動機
    構と、 前記反射式センサを前記移動機構によって移動させた際
    に検出された基板からの反射強度信号を少なくとも2つ
    の強度レベルでスライスして基板の有無に対応するオン
    /オフ信号を得る信号処理部と、 前記オン/オフ信号を解析して前記容器に収納された基
    板の収納状態を判断する演算処理部と、 を具備することを特徴とする基板検査装置。
  2. 【請求項2】 蓋体により開閉可能な基板搬送口を有
    し、複数の基板をその主面が略平行となるように所定間
    隔で収納可能な容器に収納された基板の収納状態を検査
    する基板検査装置であって、 前記容器の蓋体を基板の配列方向に移動させて前記基板
    搬送口を開閉する蓋体開閉機構と、 前記蓋体開閉機構に取り付けられた反射式センサと、 前記蓋体開閉機構の動きに合わせて前記反射式センサが
    移動する際に検出された基板からの反射強度信号を少な
    くとも2つの強度レベルでスライスして基板の有無に対
    応するオン/オフ信号を得る信号処理部と、 前記オン/オフ信号を解析して前記容器に収納された基
    板の収納状態を判断する演算処理部と、 を具備することを特徴とする基板検査装置。
  3. 【請求項3】 前記容器が複数の基板をその主面が略水
    平となるように設置されるステージを設けたことを特徴
    とする請求項1または請求項2に記載の基板検査装置。
  4. 【請求項4】 前記反射式センサは、レーザ光もしくは
    熱線または超音波またはLED光を用いたセンサであっ
    て、信号発信部と信号受信部を具備することを特徴とす
    る請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の基板検
    査装置。
  5. 【請求項5】 複数の基板をその主面が略平行となるよ
    うに所定間隔で収納可能な容器に収納された基板の収納
    状態を検査する基板検査方法であって、 信号発信部と信号受信部を有する反射式センサを基板の
    配列方向に移動させながら発信信号に対する前記容器内
    に収納された基板からの反射強度信号を得る第1工程
    と、 前記第1工程において得られた反射強度信号を少なくと
    も2つの強度レベルでスライスして基板の有無に対応す
    るオン/オフ信号を得る第2工程と、 前記オン/オフ信号におけるオン状態とオフ状態の転換
    点の出現位置を検出する第3工程と、 前記転換点の位置から前記容器に収納された基板の収納
    状態を解析する第4工程と、 を有することを特徴とする基板検査方法。
  6. 【請求項6】 前記反射強度信号を高いレベルでスライ
    スして得られるオン/オフ信号におけるオン状態とオフ
    状態の転換点が予め定められた所定の時間範囲内に存在
    する場合には前記反射強度信号を与える基板が正常な状
    態で前記容器に収納されていると判断し、 前記反射強度信号を低いレベルでスライスして得られる
    オン/オフ信号におけるオン状態とオフ状態の転換点が
    前記予め定められた所定の時間範囲外に存在する場合に
    は前記反射強度信号を与える基板が異常な状態で前記容
    器に収納されていると判断することを特徴とする請求項
    5に記載の基板検査方法。
  7. 【請求項7】 前記反射強度信号を低いレベルでスライ
    スして得られるオン/オフ信号の解析結果を、前記反射
    強度信号を高いレベルでスライスして得られるオン/オ
    フ信号の解析結果よりも優位と判断することを特徴とす
    る請求項6に記載の基板検査方法。
  8. 【請求項8】 基板に所定の液処理を施す液処理装置で
    あって、 複数の基板をその主面を略平行として収納可能な容器を
    載置する容器搬入出部と、 前記容器搬入出部に載置された容器に収納された基板の
    収納状態を検査するセンサシステムと、 前記容器に収納された基板に所定の液処理を施す液処理
    部と、 前記容器と前記液処理部との間で基板の搬送を行う基板
    搬送部と、 を具備し、 前記センサシステムは、 前記容器に収納された基板の端面から所定距離だけ離れ
    て配置された反射式センサと、 前記反射式センサを基板の配列方向に移動させる移動機
    構と、 前記反射式センサを前記移動機構によって移動させた際
    に検出された基板からの反射強度信号を少なくとも2つ
    の強度レベルでスライスして基板の有無に対応するオン
    /オフ信号を得る信号処理部と、 前記オン/オフ信号を解析して前記容器に収納された基
    板の収納状態を判断する演算処理部と、 を有することを特徴とする液処理装置。
  9. 【請求項9】 基板に所定の液処理を施す液処理装置で
    あって、 蓋体により開閉可能な基板搬送口を有し、複数の基板を
    その主面が略平行となるように所定間隔で収納可能な容
    器を載置する容器搬入出部と、 前記容器の蓋体を基板の配列方向に移動させて前記基板
    搬送口を開閉する蓋体開閉機構と、 前記容器搬入出部に載置された容器に収納された基板の
    収納状態を検査するセンサシステムと、 前記容器に収納された基板に所定の液処理を施す液処理
    部と、 前記容器と前記液処理部との間で基板の搬送を行う基板
    搬送部と、 を具備し、 前記センサシステムは、 前記蓋体開閉機構に取り付けられた反射式センサと、 前記蓋体開閉機構の動きに合わせて前記反射式センサが
    移動する際に検出された基板からの反射強度信号を少な
    くとも2つの強度レベルでスライスして基板の有無に対
    応するオン/オフ信号を得る信号処理部と、 前記オン/オフ信号を解析して前記容器に収納された基
    板の収納状態を判断する演算処理部と、 を有することを特徴とする液処理装置。
  10. 【請求項10】 前記液処理部は、 複数枚の基板を保持し、前記基板を面内回転可能な基板
    保持手段と、 前記基板保持手段に保持された基板に所定の処理液を供
    給する処理液供給機構と、 前記基板保持手段を収納するスライド式の処理チャンバ
    と、 を有することを特徴とする請求項8または請求項9に記
    載の液処理装置。
  11. 【請求項11】 前記処理チャンバは、少なくとも一方
    がスライドする外側チャンバと内側チャンバからなる二
    重構造を有することを特徴とする請求項10に記載の液
    処理装置。
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