JP2002184760A - ガラス基板対応プラズマ処理方法及び装置 - Google Patents

ガラス基板対応プラズマ処理方法及び装置

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JP2002184760A
JP2002184760A JP2000380502A JP2000380502A JP2002184760A JP 2002184760 A JP2002184760 A JP 2002184760A JP 2000380502 A JP2000380502 A JP 2000380502A JP 2000380502 A JP2000380502 A JP 2000380502A JP 2002184760 A JP2002184760 A JP 2002184760A
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Japan
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etching
plasma
layer
vacuum chamber
substrate
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Application number
JP2000380502A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yanagi
義弘 柳
Teiichi Kimura
悌一 木村
Kiyohiko Takagi
清彦 高木
Riyuuzou Houchin
隆三 宝珍
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続して同一のエッチング室にてソース及び
ドレイン電極とドーピング層をエッチングし、チャンネ
ル層の途中まで高速に、かつ、低ダメージにてエッチン
グすることが可能な、プラズマ処理方法及び装置を提供
する。 【解決手段】 被処理基板の金属積層膜層をエッチング
するときのプラズマ状態と、不純物が含まれたシリコン
層以降をエッチングするときのプラズマ状態とを変更す
ることで、一つの真空室にて上記2つのエッチングを実
施する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜ディスプレイ
産業における、薄膜回路形成方法に利用できるものであ
り、特に液晶用トランジスタ素子形成におけるドライエ
ッチング工程において、多層膜を一括して同一室(チャ
ンバ)にてエッチングすることのできるプラズマ処理方
法及び装置に関し、多層膜層のメタル配線層を高速にエ
ッチングし、トランジスターのチャンネル部であるアモ
ルファスシリコン層に対して、プラズマダメージを軽減
することのできるプラズマ処理方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶素子製造分野において、製造
コスト削減や環境保護の観点から、工程簡略や製造方法
の環境負荷の少ない製造方法に変更を望む声が高まって
おり、特に、液晶素子については液晶パネルの価格競争
の激化とパネルの大型化傾向に伴い、従来の薬液による
エッチング工法から、積層膜を一括して高速にドライエ
ッチ化する工法及び、装置が望まれている。
【0003】以下、従来の液晶TFTのトランジスター
素子形成方法を図1を参照しながら説明する。
【0004】図1において、エッチングの被処理基板の
一例となる、アモルファスシリコンTFT駆動液晶パネ
ルのトランジスター素子の代表的な構成を説明する。1
はガラス基板、2は上記トランジスターのゲート電極と
なる金属積層膜、3は絶縁膜、4はトランジスター回路
動作時に電子が移動する半導体層(チャンネル層)とな
るアモルファスシリコン膜、5は不純物を含んだシリコ
ン膜層(ドーピング層)、6はソース及びドレイン電極
となる金属積層膜である。7は、ソース及びドレイン電
極となる金属積層膜6及びチャンネル層4のうち、以下
に説明するドライエッチング装置にて処理するエッチン
グ処理範囲である。
【0005】次に、図4において、図1の上記エッチン
グ処理範囲7でのエッチングを実施するために使用す
る、代表的なドライエッチング装置について説明する。
37は液晶基板を投入、回収するための真空室(予備
室)、38は真空雰囲気中で基板を搬送する搬送機構を
持った真空室(移載室)、39は第1エッチング室、4
0は第2エッチング室である。また、第1エッチング室
39の内部において、41は真空室、42は基板を載置
するための第1電極、43は排気装置、44は上記第1
電極42に高周波電力を印加するための第1高周波電
源、45は接地された第2電極、46はエッチングガス
を導入するためのガス供給装置、47はプラズマの発光
強度を特定の干渉フィルターを通して計測することでエ
ッチング終了を検出する、エッチング終端検出装置であ
る。また、第2エッチング室40の内部において、48
は真空室、49は基板を載置するための第1電極であり
接地されている。50は、上記第1電極49を昇降させ
る装置、51は排気装置、52は第2電極であり、53
の第2高周波電源から高周波電力を印加できるようにな
っており、54はエッチングガスを導入するためのガス
供給装置である。
【0006】以上の様に構成されたドライエッチング装
置について、以下にその動作について説明する。
【0007】図1で示すような構造に薄膜形成された被
処理基板を、予備室37に投入し、予備室37内を真空
排気した後、予備室37から移載室38に搬送され、第
1エッチング室39の真空室41内の第1電極42に載
置される。真空室41内が真空排気装置43より排気さ
れながら、真空室41内にガス供給装置46よりエッチ
ングガスが導入され、真空室41内を所定の圧力に調整
し、第1高周波電源44より一定の高周波電力が上記第
1電極42に印加されると、上記真空室41内にプラズ
マが発生され、図1に示した上記ソース及びドレイン電
極となる金属積層膜6を、プラズマ発光強度を終端検出
装置47にて測定しながら、エッチングし、エッチング
終了を検出した時点で、上記第1高周波電源44の動作
を停止、エッチングガス供給装置46を停止する。次
に、第1エッチング室39の真空室41内から上記移載
室38へ上記被処理基板を取り出し、さらに、第2エッ
チング室40の真空室48の第1電極49へ載置する。
電極昇降装置50が動作して電極を昇降させることによ
り、上記第1電極49と第2電極52の隙間を一定の間
隔に調整する。真空排気装置51より真空室48内を排
気しながら、ガス供給装置54よりエッチングガスが真
空室48内に導入され、真空室48内を所定の圧力に調
整し、第2高周波電源53より高周波電力が上記第2電
極52に印加されると、上記真空室48内にプラズマが
発生し、図1に示した上記ドーピング層5をエッチング
し、上記チャンネル層4の所定の厚みまで基板面内均一
にエッチングされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記第
1エッチング室39にて上記ソース及びドレイン電極と
なる金属積層膜6のエッチングを実施するときにエッチ
ング終了を上記エッチング終端検出装置47にて検出す
ると、上記被処理基板の一部分、特にエッチングマスク
パターンの密集しているトランジスターの部分は、エッ
チング速度が速く、既に上記ドーピング層5のアモルフ
ァスシリコン膜4までエッチングしてしまう状況にあ
る。トランジスター特性を鑑みると、上記ドーピング層
5をダメージの強い上記第1エッチング室39にてエッ
チングしてしまう現状では、トランジスター性能を向上
することは望めない問題点がある。
【0009】また、上記第1エッチング室39にて金属
積層膜6を途中までで中止し、上記第2エッチング室4
0にて金属積層膜層6のエッチングを始めようと試みて
も、上記第2エッチング室40ではエッチングが完全に
行えず金属膜残りが発生するという問題点が有る。
【0010】また、生産性を考える場合、2つのエッチ
ング室にて処理を実施する様な従来までの方法、装置で
は生産性の向上は望めないという問題点があった。
【0011】本発明の目的は、このような従来の問題点
に鑑み、連続して同一のエッチング室にて上記ソース及
びドレイン電極とドーピング層をエッチングし、チャン
ネル層の途中まで高速に、かつ、低ダメージにてエッチ
ングすることが可能な、プラズマ処理方法及び装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は以下のように構成する。
【0013】本発明の第1態様によれば、被処理基板と
してガラス基板上へ薄膜トランジスター回路を形成する
素子において、少なくともアルミニウムを含む金属膜を
積層した金属積層膜層と、上記金属積層膜層の下層に不
純物が含まれたシリコン層とアモルファスシリコン層が
積層され、上記金属積層膜層のエッチング不要部分を覆
う薄膜のマスクが形成され、上記マスクの端部から上記
金属積層膜層と上記不純物が含まれたシリコン層をエッ
チングし、上記アモルファスシリコン層の途中でエッチ
ングを終了するブラズマ処理方法において、上記被処理
基板の上記金属積層膜層をエッチングするときのプラズ
マ状態と、上記不純物が含まれたシリコン層及びそれ以
降に積層された層をエッチングするときのプラズマ状態
とを変更することで、一つの真空室にて上記2つのエッ
チングを実施するプラズマ処理方法を提供する。
【0014】本発明の第2態様によれば、上記金属積層
膜層をエッチングするとき、上記一つの真空室から排気
して上記真空室内の圧力を調整し、上記真空室内にエッ
チングガスを導入するとともに、上記被処理基板が載置
された第1電極に第1高周波電力を印加してプラズマを
発生させて、上記金属積層膜層をエッチングし、上記不
純物が含まれたシリコン層及びそれ以降に積層された層
をエッチングするとき、上記一つの真空室内に上記被処
理基板を保持したまま、上記被処理基板が載置された第
1電極とは別の第2電極に第1高周波電力を印加して先
のプラズマとはプラズマ状態が異なるプラズマを発生さ
せて、上記不純物が含まれたシリコン層及びそれ以降に
積層された層をエッチングする第1の態様に記載のプラ
ズマ処理方法を提供する。
【0015】本発明の第3態様によれば、上記不純物を
含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチ
ングするとき、上記第2電極として機能するコイルに高
周波電力を導入して、上記先のプラズマとはプラズマ状
態が異なる、誘導結合型プラズマを発生させてエッチン
グする第1又は2の態様に記載のプラズマ処理方法を提
供する。
【0016】本発明の第4態様によれば、上記不純物を
含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチ
ングするとき、上記金属積層膜層をエッチングするとき
よりも、上記第1電極へ印加する電力を減少させてエッ
チングする第1〜3のいずれか1つの態様に記載のプラ
ズマ処理方法を提供する。
【0017】本発明の第5態様によれば、上記不純物を
含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチ
ングするとき、上記第1電極へ印加する電力を、ゼロな
いし、上記アモルファスシリコン膜層をCVD装置にて
成膜するときの印加電力値以下としてエッチングする第
1〜4のいずれか1つの態様に記載のプラズマ処理方法
を提供する。
【0018】本発明の第6態様によれば、上記不純物を
含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチ
ングするとき、上記真空室内の圧力を0.1Paから1
5Paの範囲に調整してエッチングする第1〜5のいず
れか1つの態様に記載のプラズマ処理方法を提供する。
【0019】本発明の第7態様によれば、上記不純物を
含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチ
ングするとき、上記真空室に水素を含んだエッチングガ
スを導入してエッチングする第1〜6のいずれか1つの
態様に記載のプラズマ処理方法を提供する。
【0020】本発明の第8態様によれば、被処理基板と
してガラス基板上へ薄膜トランジスター回路を形成する
素子において、アルミニウムの金属膜を積層した金属積
層膜層と、上記金属積層膜層の下層に不純物が含まれた
シリコン層とアモルファスシリコン層が積層され、上記
金属積層膜層のエッチング不要部分を覆うマスクをレジ
ストによる薄膜として形成され、上記マスクの端部から
上記金属積層膜層と上記不純物が含まれたシリコン層を
エッチングし、上記アモルファスシリコン層の途中でエ
ッチングを終了するプラズマ処理装置において、上記被
処理基板の上記金属積層膜層をエッチングするときと、
上記不純物が含まれたシリコン層及びそれ以降に積層さ
れた層をエッチングするときのプラズマ状態を変更する
プラズマ状態変更装置を備えて、一つの真空室内で、上
記金属積層膜層をエッチングしたのち上記不純物が含ま
れたシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチン
グするとき、上記プラズマ状態変更装置によりプラズマ
状態を変更したのち、上記一つの真空室にて上記2つの
エッチングを実施するプラズマ処理装置を提供する。
【0021】本発明の第9態様によれば、上記プラズマ
状態変更装置は、上記真空室内から排気させる排気装置
と、上記真空室内にエッチングガスを導入するエッチン
グガス供給装置と、上記真空室内で上記基板を載置する
第1電極に第1高周波電力を印加して上記真空室内にプ
ラズマを発生させる第1高周波電源と、上記排気装置と
上記ガス供給装置と上記第1高周波電源と第2高周波電
源とを動作制御する制御装置とより構成して、上記金属
積層膜層をエッチングするとき、上記排気装置により上
記真空室から排気して上記真空室内の圧力を調整し、上
記ガス供給装置により上記真空室内にエッチングガスを
導入するとともに、上記被処理基板が載置された上記第
1電極に上記第1高周波電源により上記第1高周波電力
を印加して上記真空室内にプラズマを発生させて、上記
金属積層膜層をエッチングする一方、上記不純物が含ま
れたシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチン
グするとき、上記真空室内に上記被処理基板を保持した
まま、先のプラズマとはプラズマ状態が異なるプラズマ
を上記真空室内に発生させて、上記不純物が含まれたシ
リコン層及びそれ以降に積層された層をエッチングする
第8の態様に記載のプラズマ処理装置を提供する。
【0022】本発明の第10態様によれば、さらに、上
記真空室内で上記被処理基板に対向する第2電極として
のコイルに第2高周波電力を印加して上記真空室内に誘
導結合型プラズマを発生させる第2高周波電源を備える
とともに、上記制御装置により上記第2高周波電源の動
作をも制御して、上記不純物を含んだシリコン層及びそ
れ以降に積層された層のエッチング時に、上記第2電極
としてのコイルに上記第2高周波電源から第2高周波電
力を導入して上記真空室内に、上記先のプラズマとはプ
ラズマ状態が異なる、誘導結合型プラズマを発生させる
第9の態様に記載のプラズマ処理装置を提供する。
【0023】本発明の第11態様によれば、上記プラズ
マ状態変更装置は、上記不純物を含んだシリコン層及び
それ以降に積層された層のエッチング時に、上記金属積
層膜層をエッチングするときよりも、上記第1高周波電
源から上記第1電極へ印加する電力を減少させる第9又
は10の態様に記載のプラズマ処理装置を提供する。
【0024】本発明の第12態様によれば、上記プラズ
マ状態変更装置は、上記不純物を含んだシリコン層及び
それ以降に積層された層のエッチング時に、上記第1高
周波電源から上記第1電極へ印加する電力を、ゼロない
し上記アモルファスシリコン膜層をCVD装置にて成膜
するときの印加電力値以下とする第9〜11のいずれか
1つの態様に記載のプラズマ処理方法本発明の第13態
様によれば、上記プラズマ状態変更装置は、上記不純物
を含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層のエッ
チング時に、上記制御装置により上記排気装置と上記ガ
ス供給装置とを動作制御して、上記真空室内の圧力を
0.1Paから15Paの範囲でエッチングする第9〜
12のいずれか1つの態様に記載のプラズマ処理装置を
提供するを提供する。
【0025】本発明の第14態様によれば、上記プラズ
マ状態変更装置は、上記不純物を含んだシリコン層及び
それ以降に積層された層のエッチング時に、上記ガス供
給装置から水素を含んだエッチングガスを使用する第9
〜13のいずれか1つの態様に記載のプラズマ処理装置
を提供する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる実施の形
態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】本発明の第1実施形態にかかる、大型ガラ
ス基板対応の液晶パネル製造工程でのプラズマ処理方法
及び装置について、図面を参照しつつ説明する。
【0028】図1は被処理基板内の一例としてのデバイ
ス構成を示し、液晶アモルファスシリコンTFTトラン
ジスター素子構成において、1はガラス基板、2はトラ
ンジスターのゲート電極となる、上から、チタン(T
i)、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)と積層さ
れた金属積層膜、3はシリコンナイトライド膜(SiN
x)の絶縁膜、4はトランジスター回路動作時に電子が
移動する層(チャンネル層)となるアモルファスシリコ
ンである。また、5は不純物を含んだシリコン膜層(ド
ーピング層)で、6はソース及びドレイン電極となる、
上から、チタン(Ti)、アルミニウム(Al)、チタ
ン(Ti)と積層された金属積層膜である。7はソース
及びドレイン電極となる金属積層膜6及びチャンネル層
4のうち、以下に説明するドライエッチング装置にて処
理するエッチング処理範囲であり、一括してエッチング
処理される範囲である。
【0029】図2(A)において、8は被処理基板を投
入し又は回収するための真空室である予備室、9は予備
室8に隣接しかつ真空雰囲気中で被処理基板を搬送する
被処理基板用搬送機構を持った真空室である移載室、1
0は移載室9に隣接したエッチング室である。11は移
載室9に隣接しかつメタル層の腐食を防止するため軽く
レジスト表面をエッチングするレジストアッシング室で
ある。移載室9内の被処理基板用搬送機構により、予備
室8内の被処理基板を移載室9を通してエッチング室1
0内に搬入するとともに、エッチング室10内の被処理
基板を移載室9を通してレジストアッシング室11内に
搬入する一方、レジストアッシング室11内の被処理基
板を移載室9を通して予備室8内に搬入することができ
る。
【0030】また、図2(B)に示すように、エッチン
グ室10の内部において、12は真空容器などの真空
室、13は真空室12内の下部に配置されかつ被処理基
板を載置するための第1電極、14は真空室12内を排
気する真空排気装置、15は第1電極13に例えば1
3.56MHzの第1高周波電力を印加するための第1
高周波電源、16は真空室12の第1電極13に対向し
て真空室12内の上部に配置されかつ接地された第2電
極、17は真空室12内にエッチングガスを導入するた
めのガス供給装置、18は真空室12内のプラズマの発
光強度を特定の干渉フィルターを通して計測することで
エッチング終了を検出する終端検出装置である。また、
60は制御装置であり、上記排気装置14と上記ガス供
給装置17と上記第1高周波電源15とを動作制御す
る。よって、この第1実施形態では、上記被処理基板の
上記金属積層膜層をエッチングするときと、上記不純物
が含まれたシリコン層及びそれ以降に積層された層をエ
ッチングするときのプラズマ状態を変更するプラズマ状
態変更装置は、上記真空室12内から排気させる上記排
気装置14と、上記真空室12内にエッチングガスを導
入する上記エッチングガス供給装置17と、上記真空室
12内で上記基板を載置する上記第1電極13に第1高
周波電力を印加して上記真空室12内にプラズマを発生
させる上記第1高周波電源15と、上記制御装置60と
より構成されている。
【0031】以上の様に構成されたドライエッチング装
置により、図1に示したようなトランジスター素子の7
で示したエッチング処理範囲(ソース及びドレイン電極
及びチャンネル層4)の一括エッチング処理による形成
について、以下にその動作、及び作用について説明す
る。
【0032】一例としての図1で示すような構造に薄膜
形成された被処理基板を予備室8に投入し、真空排気
後、搬送機構により予備室8から移載室9に被処理基板
が搬送され、エッチング室10の真空室12内の第1電
極13上に載置される。真空室12内が真空排気装置1
4により排気されながら、ガス供給装置17よりエッチ
ングガスを導入する。ここでは、エッチングガスの一例
として、塩素系の混合ガスCl2/BCl3をCl2:B
Cl3=1:3〜1:10の範囲で、かつ、ソース及び
ドレイン電極用の金属積層膜6のTiの柱状残渣を無く
すような配分に調整する。Cl2の流量値は、所望のエ
ッチング速度を決定する一番の要素であり、被処理基板
の基板表面温度上昇も同時に引き起こすため、エッチン
グ条件を加味しながら、決定し、決定された配分及び流
量値に基いてエッチングガスが真空室12内に導入され
る。エッチングガスが導入されるとともに真空室12内
をある一定の圧力に真空排気装置14にて調整したの
ち、第1高周波電源15より例えば0.6W/cm2
度の第1高周波電力を第1電極13に印加すると、真空
室12内にプラズマが発生され、第1電極13上の被処
理基板の図1に示したソース及びドレイン電極用の金属
積層膜6のエッチングが進行する。プラズマ発光強度を
終端検出装置18にて測定しながらエッチングし、ソー
ス及びドレイン電極用の金属積層膜6までエッチング終
了したことを検出した時点で、ガス供給装置17からH
原子を含む混合ガス(Cl2/BCl3/CHF3)をC
2=CHF3程度の流量で導入して、この混合ガスと先
に真空室12内に導入されていたガスとを入れ替えると
ともに、第1電極13に印加する第1高周波電源15の
第1高周波電力を例えば0.6W/cm2程度から0.
5W/cm2以下へ減少させる。0.5W/cm2以下へ
減少させるのは、次のような理由からである。すなわ
ち、0.6W/cm2程度の高周波電力は金属をエッチ
ングするには必要な電力であるが、α−Si層をエッチ
ングするには必要以上の電力であるため、0.5W/c
2以下へ減少させることにより、基板に入射するイオ
ンや電子を減少させることで、半導体層(不純物を含ん
だシリコン層及びそれ以降の積層された層)へのダメー
ジを軽減することができるからである。また、上記不純
物を含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層をエ
ッチングするとき、上記真空室内の圧力を0.1Paか
ら15Paの範囲に調整してエッチングするのが好まし
い。上記真空室内の圧力を0.1Paから15Paの範
囲に調整するのは、次のような理由からである。すなわ
ち、0.1Paの圧力は金属をエッチングするには必要
な圧力であるが、α−Si層をエッチングするには必要
以上なの圧力でありかつ金属層の形状が崩れるような圧
力であるため、15Paへ増加させることにより、基板
に入射するイオンや電子を減少させることで、半導体層
(不純物を含んだシリコン層及びそれ以降の積層された
層)へのダメージを軽減することができるからである。
【0033】このような装置及び方法にて、図1に示し
たドーピング層5をエッチングし、チャンネル層4の所
定の厚みまで基板面内均一にエッチングされる。このと
き、第2電極16は接地するだけで、特に、にプラズマ
を発生させるための第2高周波電力は印加しない。
【0034】この結果、真空室12内から被処理基板を
取り出すことなく、エッチング処理範囲7、すなわち、
ソース及びドレイン電極用の金属積層膜6のエッチング
に引き続いて、ドーピング層5及びチャンネル層4の所
定の厚み分のエッチングを行うことができる。よって、
1つの真空室12のみで、ソース及びドレイン電極及び
チャンネル層4の一括形成が可能となり、従来の装置及
び方法で処理する場合と比較して、Tr特性(電子移動
度)は、被処理基板の基板面内にて均一になり、かつ、
再現性が良好な特性を得ることができ、被処理基板の生
産性も例えば1.5倍となる。
【0035】以下に、従来の装置及び方法で処理する場
合と第1実施形態による装置及び方法で処理する場合と
の比較を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】この表1より、半導体層へのエッチング量
のバラツキ、Tr特性(電子移動度)、生産性の観点にお
いて、いずれも、従来の装置及び方法で処理する場合よ
りも第1実施形態による装置及び方法で処理する場合の
方が優れていることがわかる。
【0038】上記第1実施形態によれば、被処理基板の
金属積層膜層をエッチングするときのプラズマ状態と、
不純物が含まれたシリコン層以降をエッチングするとき
のプラズマ状態とを変更することで、一つの真空室にて
上記2つのエッチングを実施することができる。よっ
て、金属配線膜層のエッチングとアモルファスシリコン
半導体膜層のエッチングを、一つの真空室にて、高速で
かつダメージを少なくして行うことができる。
【0039】次に、本発明の第2実施形態にかかる、大
型ガラス基板対応の液晶パネル製造工程でのプラズマ処
理方法及び装置について、図面を参照しつつ説明する。
【0040】この第2実施形態においても第1実施形態
と同様な被処理基板を使用する。すなわち、被処理基板
内の一例としてのデバイス構成を示す図1の液晶アモル
ファスシリコンTFTトランジスター素子構成におい
て、1はガラス基板、2はトランジスターのゲート電極
となる上からチタン(Ti)、アルミニウム(Al)、
チタン(Ti)と積層された金属積層膜、3のシリコン
ナイトライド膜(SiNx)の絶縁膜、4はトランジス
ター回路動作時に電子が移動する層(チャンネル層)と
なるアモルファスシリコン、5は不純物を含んだシリコ
ン膜層(ドーピング層)で、6はソース及びドレイン電
極となる、上からチタン(Ti)、アルミニウム(A
l)、チタン(Ti)と積層された金属積層膜である。
7はソース及びドレイン電極となる金属積層膜6及びチ
ャンネル層4のうち、以下に説明するドライエッチング
装置にて処理するエッチング処理範囲であり、一括して
エッチング処理される範囲である。
【0041】図3(A)において、19は被処理基板を
投入し又は回収するための真空室である予備室、20は
予備室19に隣接しかつ真空雰囲気中で被処理基板を搬
送する被処理基板用搬送機構を持った真空室である移載
室、21は移載室20に隣接したエッチング室である。
22は移載室20に隣接しかつメタル層の腐食を防止す
るため軽くレジスト表面をエッチングするレジストアッ
シング室である。移載室20内の被処理基板用搬送機構
により、予備室19内の被処理基板を移載室20を通し
てエッチング室21内に搬入するとともに、エッチング
室21内の被処理基板を移載室20を通してレジストア
ッシング室22内に搬入する一方、レジストアッシング
室22内の被処理基板を移載室20を通して予備室19
内に搬入することができる。
【0042】また、図3(B)に示すように、エッチン
ク室21の内部において、23は真空容器などの真空
室、24は真空室23内の下部に配置されかつ被処理基
板を載置するための第1電極、25は真空室23内の上
記第1電極24の上部周囲に配置されかつ被処理基板を
上記第1電極24に押し付けて保持するためのクラン
プ、26はクランプ25を昇降させて、クランプ25の
下降時には被処理基板を上記第1電極24に押し付けて
保持する一方、クランプ25の上昇時には被処理基板を
上記第1電極24に対して開放するクランプ昇降装置で
ある。27はHeガス供給装置で、上記被処理基板と上
記第1電極24の間に被処理基板冷却用Heガスを封入
する装置である。28は上記第1電極24の内部を一定
の温度に保ちながら水を循環させる装置である。29は
真空室23内を排気する排気装置、30は第1電極24
に例えば500KHzから13.56MHzに可変可能
な第1高周波電力を印加するための第1高周波電源、3
1は真空室23内の上部に配置されかつ誘導結合型プラ
ズマを生成するコイル32と真空室23内の上部を密閉
する誘電体板33を具備した第2電極、34は第2電極
27に例えば13.56MHzの第2高周波電力を印加
するための第2高周波電源、35は真空室23内にエッ
チングガスを導入するためのガス供給装置、36は真空
室23内のプラズマの発光強度を特定の干渉フィルター
を通して計測することでエッチング終了を検出する終端
検出装置である。また、61は制御装置であり、上記排
気装置29と上記ガス供給装置35と上記第1高周波電
源30と第2高周波電源34とを動作制御する。よっ
て、この第2実施形態では、上記被処理基板の上記金属
積層膜層をエッチングするときと、上記不純物が含まれ
たシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッチング
するときのプラズマ状態を変更するプラズマ状態変更装
置は、上記真空室23内から排気させる上記排気装置2
9と、上記真空室23内にエッチングガスを導入する上
記エッチングガス供給装置35と、上記真空室23内で
上記基板を載置する上記第1電極24にプラズマを発生
させるための第1高周波電力を印加する上記第1高周波
電源30と、上記真空室23内で上記基板に対向する第
2電極31にプラズマを発生させるための第2高周波電
力を印加する第2高周波電源34と、上記制御装置61
とより構成されている。
【0043】以上の様に構成されたドライエッチング装
置により、図1に示したようなトランジスター素子の7
で示したエッチング処理範囲(ソース及びドレイン電極
及びチャンネル層4)の一括エッチング処理による形成
について、以下にその動作、及び作用について説明す
る。
【0044】一例としての図1で示すような構造に薄膜
形成された被処理基板を予備室19より投入し、真空排
気後、搬送機構により予備室19から移載室20に搬送
され、エッチング室21の真空室23内の第1電極24
上に載置され、クランプ昇降装置26によりクランプ2
5が降下し、上記被処理基板を上記第1電極24へ押し
付けて保持する。Heガス供給装置27より一定の流量
の被処理基板冷却用Heガスが上記被処理基板と上記第
1電極24の間に導入され、一定の圧力に調節する。上
記第1電極24の内部には、水温調整装置28より一定
の温度(例えば60℃)に調節された水が循環してお
り、上記被処理基板に真空排気装置29より排気されな
がら、ガス供給装置35よりエッチングガスの一例とし
て、塩素系の混合ガスCl2/BCl3をCl2:BCl3
=1:3〜1:10の範囲で、かつ、ソース及びドレイ
ン電極用の金属積層膜6のTiの柱状残渣を無くすよう
な配分に調整する。Cl2の流量値は、所望のエッチン
グ速度を決定する一番の要素であり、上記被処理基板の
基板表面温度上昇も同時に引き起こすため、流量条件を
最適な値に予備検討を実施後、決定し、決定された流量
条件に基いてエッチングガスが真空室12内に導入す
る。上記真空室23内をある一定の圧力(例えば6P
a)に上記排気装置29にて調整する。第1高周波電源
30より例えば0.6W/cm2程度の第1高周波電力
を第1電極24に印加し、同時に第2高周波電源34よ
り例えば1.0W/cm2程度の第2高周波電力を第2
電極31内のコイル32へ印加すると、誘導電界が上記
第2電極31内で真空保持のために置かれた誘電体33
を介して、上記真空室23内にプラズマが発生され、図
1に示したソース及びドレイン電極用の金属積層膜6の
エッチングが進行する。ブラズマ発光強度を終端検出装
置18にて測定しながらエッチングし、ソース及びドレ
イン用の金属積層膜6までエッチング終了したことを検
出した時点で、ガス供給装置35からH原子を含む混合
ガス(Cl2/CHF3/Ar)をCl2:CHF3:Ar
=1:1:4程度の流量比で導入して、この混合ガスと
先に真空室23内に導入されていたガスとを入れ替える
とともに、第2電極31に印加する上記第2高周波電源
34の第2高周波電力を維持又は若干減少(例えば0.
8W/cm 2程度)させ、上記第1高周波電源30の第
1高周波電力を、例えばゼロワット、又は、上記チャン
ネル層4をCVD(Chemical-Vapor-Deposition)装置
で成膜するときに印加する程度の電力値(例えば0.1
5W/cm2)以下へ減少させる。ここで、第1高周波
電力を、ゼロワット、又は、CVD装置にて成膜すると
きの印加電力値以下とするのは、次のような理由からで
ある。すなわち、0.6W/cm2程度の高周波電力は
金属をエッチングするには必要な電力であるが、α−S
i層をエッチングするには必要以上の電力であるため、
ゼロワット、又は、CVD装置にて成膜するときの印加
電力値以下へ減少させることにより、基板に入射するイ
オンや電子を減少させることで、半導体層(不純物を含
んだシリコン層及びそれ以降の積層された層)へのダメ
ージを軽減することができるからである。なおかつ、C
VDでの成膜条件においては、高周波電力で半導体層の
特性が決まる為、高周波電力が高いと特性劣化を起こす
ため、上記したように減少させるのが好ましい。また、
上記不純物を含んだシリコン層及びそれ以降に積層され
た層をエッチングするとき、上記真空室内の圧力を0.
1Paから15Paの範囲に調整してエッチングするの
が好ましい。上記真空室内の圧力を0.1Paから15
Paの範囲に調整するのは、次のような理由からであ
る。すなわち、0.1Paの圧力は金属をエッチングす
るには必要な圧力であるが、α−Si層をエッチングす
るには必要以上なの圧力でありかつ金属層の形状が崩れ
るような圧力であるため、15Paへ増加させることに
より、基板に入射するイオンや電子を減少させること
で、半導体層(不純物を含んだシリコン層及びそれ以降
の積層された層)へのダメージを軽減することができる
からである。このような装置及び方法にて、図1に示し
たドーピング層5をエッチングし、チャンネル層4の所
定の厚みまで基板面内均一にエッチングされる。
【0045】この結果、真空室23内から被処理基板を
取り出すことなく、エッチング処理範囲7、すなわち、
ソース及びドレイン電極用の金属積層膜6のエッチング
に引き続いて、ドーピング層5及びチャンネル層4の所
定の厚み分のエッチングを行うことができる。よって、
1つの真空室23のみで、ソース及びドレイン電極及び
チャンネル層4の一括形成が可能となり、従来の装置及
び方法で処理する場合と比較して、Tr特性(電子移動
度)は、被処理基板の基板面内にて均一になり、かつ、
再現性が良好な特性を得ることができ、被処理基板の生
産性も例えば2.0倍となる。
【0046】以下に、従来の装置及び方法で処理する場
合と第2実施形態による装置及び方法で処理する場合と
の比較を表2に示す。
【0047】
【表2】
【0048】この表1より、半導体層へのエッチング量
のバラツキ、Tr特性(電子移動度)、生産性の観点にお
いて、いずれも、従来の装置及び方法で処理する場合よ
りも第2実施形態による装置及び方法で処理する場合の
方が優れていることがわかる。
【0049】上記第2実施形態によれば、アモルファス
シリコンTFTトランジスターの金属配線膜層を、誘導
結合型プラズマを発生させるICPユニットと被処理基
板の表面温度上昇を低減するメカニカルクランプ方式H
e冷却電極(第1電極24)によって高速にエッチング
し、アモルファスシリコン層を下部電極に印加する高周
波電力をゼロWにすることで、低ダメージエッチングを
実現することができる。
【0050】なお、上記様々な実施形態のうちの任意の
実施形態を適宜組み合わせることにより、それぞれの有
する効果を奏するようにすることができる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、ガラス基板対応のプラ
ズマ処理方法及び装置において、被処理基板の金属積層
膜層をエッチングするときのプラズマ状態と、不純物が
含まれたシリコン層及びそれ以降に積層された層をエッ
チングするときのプラズマ状態とを変更することで、一
つの真空室にて上記2つのエッチングを実施することが
できる。従って、例えば被処理基板がアモルファスシリ
コンTFTトランジスターである場合には、ソース及び
ドレイン電極とドープ層、チャンネル層の途中までのエ
ッチングにおいて、一つの真空室で高速にかつチャンネ
ル層に対してダメージの少ないエッチングを行なうこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態にかかるプラズマ処理
装置で処理する被処理基板内のデバイス構成図である。
【図2】 (A),(B)は本発明の第1実施形態にか
かるプラズマ処理装置の全体概略構成図及びエッチング
室の概略構成図である。
【図3】 (A),(B)はそれぞれ本発明の第2実施
形態にかかるプラズマ処理装置の全体概略構成図及びエ
ッチング室の概略構成図である。
【図4】 (A),(B),(C)はそれぞれ従来のプ
ラズマ処理装置の全体概略構成図、第1エッチング室の
概略構成図、及び、第2エッチング室の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1…ガラス基板(Ti/Al/Ti)、2…ゲート電
極、3…絶縁膜(SiNx)、4…半導体層(a−S
i)、5…不純物を注入した半導体層、6…ソース及び
ドレイン電極(Ti/Al/Ti)、7…エッチング処
理範囲、8…予備室、9…移載室、10…エッチング
室、11…レジストアッシング室、12…真空室、13
…第1電極、14…排気装置、15…第1高周波電源、
16…第2電極、17…ガス供給装置、18…エッチン
グ終端検出装置、19…予備室、20…移載室、21…
エッチング室、22…レジストアッシング室、23…真
空室、24…第1電極、25…クランプ装置、26…ク
ランプ昇降装置、27…Heガス供給装置、28…水温
調整装置、29…排気装置、30…第1高周波電源、3
1…第2電極、32…コイル、33…誘電体板、34…
第2高周波電源、35…ガス供給装置、36…エッチン
グ終端検出装置、60,61…制御装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 清彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 宝珍 隆三 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5F004 AA05 BA04 BA20 BB13 BB18 BB25 CA01 CA02 CA03 CB02 DA04 DA11 DA16 DA23 DB08 5F110 AA16 AA30 BB01 CC07 DD02 EE03 EE04 EE15 FF03 GG02 GG15 HK03 HK04 HK09 HK22 QQ04 QQ09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板としてガラス基板上へ薄膜ト
    ランジスター回路を形成する素子において、少なくとも
    アルミニウムを含む金属膜を積層した金属積層膜層と、
    上記金属積層膜層の下層に不純物が含まれたシリコン層
    とアモルファスシリコン層が積層され、上記金属積層膜
    層のエッチング不要部分を覆う薄膜のマスクが形成さ
    れ、上記マスクの端部から上記金属積層膜層と上記不純
    物が含まれたシリコン層をエッチングし、上記アモルフ
    ァスシリコン層の途中でエッチングを終了するブラズマ
    処理方法において、 上記被処理基板の上記金属積層膜層をエッチングすると
    きのプラズマ状態と、上記不純物が含まれたシリコン層
    及びそれ以降に積層された層をエッチングするときのプ
    ラズマ状態とを変更することで、一つの真空室にて上記
    2つのエッチングを実施するプラズマ処理方法。
  2. 【請求項2】 上記金属積層膜層をエッチングすると
    き、上記一つの真空室から排気して上記真空室内の圧力
    を調整し、上記真空室内にエッチングガスを導入すると
    ともに、上記被処理基板が載置された第1電極に第1高
    周波電力を印加してプラズマを発生させて、上記金属積
    層膜層をエッチングし、 上記不純物が含まれたシリコン層及びそれ以降に積層さ
    れた層をエッチングするとき、上記一つの真空室内に上
    記被処理基板を保持したまま、上記被処理基板が載置さ
    れた第1電極とは別の第2電極に第1高周波電力を印加
    して先のプラズマとはプラズマ状態が異なるプラズマを
    発生させて、上記不純物が含まれたシリコン層及びそれ
    以降に積層された層をエッチングする請求項1に記載の
    プラズマ処理方法。
  3. 【請求項3】 上記不純物を含んだシリコン層及びそれ
    以降に積層された層をエッチングするとき、上記第2電
    極として機能するコイルに高周波電力を導入して、上記
    先のプラズマとはプラズマ状態が異なる、誘導結合型プ
    ラズマを発生させてエッチングする請求項1又は2に記
    載のプラズマ処理方法。
  4. 【請求項4】 上記不純物を含んだシリコン層及びそれ
    以降に積層された層をエッチングするとき、上記金属積
    層膜層をエッチングするときよりも、上記第1電極へ印
    加する電力を減少させてエッチングする請求項1〜3の
    いずれか1つに記載のプラズマ処理方法。
  5. 【請求項5】 上記不純物を含んだシリコン層及びそれ
    以降に積層された層をエッチングするとき、上記第1電
    極へ印加する電力を、ゼロないし、上記アモルファスシ
    リコン膜層をCVD装置にて成膜するときの印加電力値
    以下としてエッチングする請求項1〜4のいずれか1つ
    に記載のプラズマ処理方法。
  6. 【請求項6】 上記不純物を含んだシリコン層及びそれ
    以降に積層された層をエッチングするとき、上記真空室
    内の圧力を0.1Paから15Paの範囲に調整してエ
    ッチングする請求項1〜5のいずれか1つに記載のプラ
    ズマ処理方法。
  7. 【請求項7】 上記不純物を含んだシリコン層及びそれ
    以降に積層された層をエッチングするとき、上記真空室
    に水素を含んだエッチングガスを導入してエッチングす
    る請求項1〜6のいずれか1つに記載のプラズマ処理方
    法。
  8. 【請求項8】 被処理基板としてのガラス基板上へ薄膜
    トランジスター回路を形成する素子において、アルミニ
    ウムの金属膜を積層した金属積層膜層と、上記金属積層
    膜層の下層に不純物が含まれたシリコン層とアモルファ
    スシリコン層が積層され、上記金属積層膜層のエッチン
    グ不要部分を覆うマスクをレジストによる薄膜として形
    成され、上記マスクの端部から上記金属積層膜層と上記
    不純物が含まれたシリコン層をエッチングし、上記アモ
    ルファスシリコン層の途中でエッチングを終了するプラ
    ズマ処理装置において、 圧力、高周波電力、ガス量のうちの少なくとも1つを変
    化させることにより、上記被処理基板の上記金属積層膜
    層をエッチングするときのプラズマ状態に対して、上記
    不純物が含まれたシリコン層及びそれ以降に積層された
    層をエッチングするときのプラズマ状態を変更するプラ
    ズマ状態変更装置を備えて、 上記プラズマ状態変更装置により、圧力、高周波電力、
    ガス量のうちの少なくとも1つを変化させることにより
    プラズマ状態を変更することにより、一つの真空室にて
    上記金属積層膜層のエッチングと上記不純物が含まれた
    シリコン層及びそれ以降に積層された層のエッチングと
    を実施するプラズマ処理装置。
  9. 【請求項9】 上記プラズマ状態変更装置は、上記真空
    室内から排気させる排気装置と、上記真空室内にエッチ
    ングガスを導入するエッチングガス供給装置と、上記真
    空室内で上記基板を載置する第1電極に第1高周波電力
    を印加して上記真空室内にプラズマを発生させる第1高
    周波電源と、上記排気装置と上記ガス供給装置と上記第
    1高周波電源と第2高周波電源とを動作制御する制御装
    置とより構成する請求項8に記載のプラズマ処理装置。
  10. 【請求項10】 さらに、上記真空室内で上記被処理基
    板に対向する第2電極としてのコイルに第2高周波電力
    を印加して上記真空室内に誘導結合型プラズマを発生さ
    せる第2高周波電源を備えるとともに、上記制御装置に
    より、上記不純物を含んだシリコン層及びそれ以降に積
    層された層のエッチング時に、上記第2電極としてのコ
    イルに上記第2高周波電源から第2高周波電力を導入し
    て上記真空室内に、上記先のプラズマとはプラズマ状態
    が異なる、誘導結合型プラズマを発生させるように上記
    第2高周波電源の動作をも制御する請求項9に記載のプ
    ラズマ処理装置。
  11. 【請求項11】 上記プラズマ状態変更装置は、上記不
    純物を含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層の
    エッチング時に、上記金属積層膜層をエッチングすると
    きよりも、上記第1高周波電源から上記第1電極へ印加
    する電力を減少させる請求項9又は10に記載のプラズ
    マ処理装置。
  12. 【請求項12】 上記プラズマ状態変更装置は、上記不
    純物を含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層の
    エッチング時に、上記第1高周波電源から上記第1電極
    へ印加する電力を、ゼロないし上記アモルファスシリコ
    ン膜層をCVD装置にて成膜するときの印加電力値以下
    とする請求項9〜11のいずれか1つに記載のプラズマ
    処理装置。
  13. 【請求項13】 上記プラズマ状態変更装置は、上記不
    純物を含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層の
    エッチング時に、上記制御装置により上記排気装置と上
    記ガス供給装置とを動作制御して、上記真空室内の圧力
    を0.1Paから15Paの範囲でエッチングする請求
    項9〜12のいずれか1つに記載のプラズマ処理装置。
  14. 【請求項14】 上記プラズマ状態変更装置は、上記不
    純物を含んだシリコン層及びそれ以降に積層された層の
    エッチング時に、上記ガス供給装置から水素を含んだエ
    ッチングガスを使用する請求項9〜13のいずれか1つ
    に記載のプラズマ処理装置。
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