JP2002184284A - 電磁リレーのコイル駆動回路 - Google Patents
電磁リレーのコイル駆動回路Info
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Abstract
となく電磁コイルの消費電力量を抑制し,リレーを用い
た機器内の温度上昇を抑制すること。 【構成】 接点と該接点を開閉する電磁コイルを備えた
2個の電磁リレーと,該2個の電磁リレーの電磁コイル
に電圧を供給するための電圧発生手段と,前記2個の電
磁リレーの電磁コイルと電圧発生手段の接続変更手段か
らなり,該接続変更手段はリレー動作開始時に2個の電
磁コイルを電圧発生手段の出力端に対して並列に接続
し,適当な時間後に直列に接続し直すよう構成してい
る。
Description
ルからなる電磁リレー(以下リレーと言う)のコイルの
電圧駆動回路に関し,リレーコイルの電力消費量と温度
上昇抑制方法に関する。
閉できる定格電圧や電流および極数によって定まり,該
仕様を達成するために必要な接点開閉駆動力を発生する
電磁コイルの定格が定まる。電磁コイルの定格は,コイ
ルの定格電圧としてリレーメーカーから指定される。
て電気回路のON・OFF制御用に非常にたくさん用い
られているが,近年機器が小型化して,機器内ではリレ
ーやその他の電子部品の配置密集度が上がり,機器内の
リレーやその他の電子部品の温度上昇が問題となってい
る。すなわち,リレーやその他の電子部品には使用可能
温度の上限が定められているが,部品の密集度が上がる
と,密集度が低い場合に比べ機器内の消費電力による発
熱により各部品の温度が高くなり,使用部品には使用温
度上限の高い高価な部品を使用しなければならなくな
る。
に述べた電磁コイルにより発生しており,またリレーの
温度上昇の要因中,電磁コイルの発熱による影響が大き
い。特に機器内にリレーをたくさん密集して使用する場
合,温度への影響は顕著である。
み,本件の発明は,リレー接点の通電や開閉性能には影
響することなく電磁コイルの消費電力量を抑制し,リレ
ーを用いた機器内の温度上昇を抑制することを課題とし
ている。
め,本件の発明は、リレーの電磁コイルの吸引時に必要
な第一のエネルギーと吸引後に状態を維持するための第
二のエネルギーに差があることを利用しており、リレー
のカタログではリレーコイルの動作電圧と復帰電圧とい
う特性に関係する。すなわち一般のリレーでは,ある値
以上の電圧をコイルに印加するとリレーが動作し,その
電圧を動作電圧という。また,一旦動作したリレーのコ
イル電圧をある値以下にするとリレーが動作する前の状
態に復帰し,その電圧を復帰電圧という。一般的に動作
電圧は,定格電圧の80%程度以下であり,復帰電圧は
定格電圧の10〜30%以上である。したがって,リレ
ーを動作させるには,動作電圧以上(定格電圧の80%
程度以上)が必要であるが,リレーの動作を維持するに
は復帰電圧以上(定格電圧の10〜30%程度以上)の
電圧があればよく,リレーコイルに常に同一の定格コイ
ル電圧を印加した場合,動作維持中は無駄な電力を消費
させていることとなる。本件発明は,リレー動作中のコ
イル消費電力を抑えて、リレーコイルの発熱による温度
上昇を抑制するものである。
閉する電磁コイルを備えた電磁リレーの電磁コイルに電
圧を印加してリレーを動作させた後,適当な時間後にイ
ンピーダンスが上昇する電流制限手段を電磁コイルに直
列に挿入したことを特徴とする電磁リレーのコイル駆動
回路を提供したものである。
る電磁コイルを備えた電磁リレーと,該リレーの電磁コ
イルに電圧を供給するための電圧発生手段からなり,該
電圧発生手段は,リレーを動作させた後,適当な時間後
にリレーの復帰電圧以上であり且つ動作電圧以下に発生
電圧を変化させる手段を含むことを特徴とする電磁リレ
ーのコイル駆動回路を提供したものである。
コイルを備えた電磁リレーと,該リレーの電磁コイルに
電圧を供給するための電圧発生手段と,電磁リレーの開
閉を指示する手段からなり,電磁リレーの開閉指示手段
は,リレーが動作する指令を電圧発生手段に発生すると
ともに,適当な時間後にリレーの復帰電圧以上であり且
つ動作電圧以下に発生電圧を変化させる指令を電圧発生
手段に送り,該指令に基づき電圧発生手段は発生電圧を
変化することを特徴とする電磁リレーのコイル駆動回路
を提供したものである。
コイルを備えた2個の電磁リレーと,該2個の電磁リレ
ーの電磁コイルに電圧を供給するための電圧発生手段
と,前記2個の電磁リレーの電磁コイルと電圧発生手段
の接続変更手段からなり,該接続変更手段はリレー動作
開始時に2個の電磁コイルを電圧発生手段の出力端に対
して並列に接続し,適当な時間後に直列に接続しなおす
ものであることを特徴とする電磁リレーのコイル駆動回
路を提供したものである。
を用いて以下に説明する。図1は本件第一の発明の第一
実施例であるコイル駆動回路を表した図である。図2は
第一の発明の第二実施例であるコイル駆動回路を表した
図である。図3は第二の発明のコイル駆動回路を表した
図である。図4は第三の発明のコイル駆動回路を表した
図である。図5は第四の発明のコイル駆動回路を表した
図である。
明図において11は電磁リレー、12は電磁リレーを駆
動させる電磁コイル、13は接点、14は電流制限手
段、R141は抵抗、C141はコンデンサである。
段14とを直列に接続することで、電磁リレー11に流
れる電流を電流制限手段14で制御している。電流制限
手段14にはコンデンサC141と抵抗R141とを並
列に接続した回路を用いており、図1の回路に直流電源
電圧を印加すると、コンデンサC141は充電をし始
め、電流制限手段14に電流が流れ始める。
ンスは低く、電磁コイル12に電源電圧の大部分が印加
され、電磁リレー11は吸引される。次に、コンデンサ
C141の充電が完了した場合には、コンデンサC14
1には電流が流れず、電流制限手段14のインピーダン
スはR141の値となって電磁コイル12には、電源電
圧をR141と電磁コイル12のインピーダンスで分布
した電圧が印加される。
は電磁リレー11の復帰電圧以上になるようにR141
の抵抗値の設定を行い、リレーのON状態を保持できる
ようにする。また、抵抗とコンデンサによる回路の時定
数を適切に定めて電磁リレーの吸引駆動が確実に行える
ようにしてある。
時には動作電圧以上の電圧を印加して電磁リレーを動作
させ、駆動後は復帰電圧以上の電圧に印加するという制
御を行う。
について説明する。図2において、21は電磁リレー、
22は電磁リレーを駆動させる電磁コイル、23は接
点、24は電流制限手段、R241、R242、R24
3は抵抗、C241はコンデンサ、Tr241はトランジ
スタである。
段24とを直列に接続することで、電磁リレー21に流
れる電流を電流制限手段24で制御している。電流制限
手段24はトランジスタとコンデンサと抵抗を組み合わ
せてコンデンサの充電状態に応じてトランジスタのコレ
クタCとエミッタE間をON、OFF制御する構成とな
っている。
合、コンデンサC241の充電電流でトランジスタTr
241のコレクタCとエミッタE間がONし電磁コイル
22に電源電圧の大部分が印加されて、電磁リレー21
が吸引駆動される。
には、コンデンサC241には電流が流れなくなりトラ
ンジスタ241のコレクタC間とエミッタE間はOFF
状態となり結果、電流制限手段24のインピーダンスは
R243と等しくなる。
R243と電磁コイル22で分圧された電圧となる。こ
のとき電磁コイル22に印加される電圧は電磁リレー2
1の復帰電圧以上になるようにR243の設定を行う。
また、抵抗とコンデンサによる回路の時定数を適切に定
めて電磁リレーの駆動後にトランジスタがカットオフす
るようにする。
駆動時にはリレー動作電圧以上の電圧を印加することに
より電磁リレーを駆動し、駆動後は復帰電圧程度の電圧
を印加するという電流制御を行う。以上の第一の発明及
び第二の発明によれば、電源リレーの動作保持中は、電
流制限手段により消費電流を低くできるので、それだけ
消費電力が少なくてすみ、発熱量も低減できる。
回路を表した図において、31は電磁リレー、312は
電磁コイル、313は接点、32は電圧発生手段であ
り、33は発生電圧変化手段、33dは発生電圧制御部
である。33の電圧発生手段には基準電位点bの電位に
よりa、c間の発生電圧を変化させるスイッチング電源
を用い、33dの発生電圧制御部には抵抗R333、R
334、コンデンサC331、トランジスタのTr33
1を組み合わせて、コンデンサC331の充電状態に応
じてトランジスタTr331のベースBに電圧を印加
し、トランジスタのコレクタC、エミッタE間をスイッ
チング動作させる構成となっている。発生電圧変化手段
33はc点に対するb点の電位を常に一定になるようa
c間の電圧を変化させる。
うに動作する。図3に示す回路に直流電圧を印加した場
合、電圧印加直後は、C331を通じて、Tr331の
ベースBに電流が流れ、Tr331のコレクタCとエミ
ッタE間がONして、R332とR333が並列に接続
されてac間に対するbc間の抵抗の分圧比が低い状態
となる。
間の電圧が前記一定値となるよう、ac間の電圧を制御
する。
331のベースBに電流が流れなくなり、Tr331の
コレクタC、エミッタE間がOFFされると、bc間の
抵抗はR332のみとなり、ac間に対するbc間の分
圧比が高い状態となる。
間の電圧が前期一定値となるよう、ac間の電圧は、先
の状態から低い電圧となるよう制御する。
圧を電磁コイル312の動作電圧。Tr331がOFF
の時の電圧を保持電圧程度とすれば、電磁コイル312
は当初高い電圧で、吸引動作し、次に、より低い電圧で
吸引保持できる。
ル312が吸引動作が十分に行われる時間程度に設定す
る。図1と図2の例では、電磁コイルが保持状態にある
間は、抵抗R144もしくはR243も電力消費し、発
熱しているが、図3の例では、発生電圧変化手段33に
スイッチング電源などの効率の高いDC−DCコンバー
タなどが使用できて、R144やR243などの余分な
発熱部を持たないので、全体としての発熱量を更に抑え
ることができる。
回路を表した図において、41は電磁リレー、42は電
磁リレーを駆動させる電磁コイル、43は接点、44は
電圧発生手段、45は電磁リレーの開閉指示手段、40
dは発生電圧変化手段である。44の電圧発生手段には
スイッチング電源を用い、45の電磁リレーの開閉指示
手段にはマイコンを用いている。40dの発生電圧変化
手段には抵抗R411、R412、R413、トランジ
スタTr411、Tr412を組み合わせて、電磁リレー
の開閉指示手段45からTr411、Tr412のコレク
タC、エミッタE間のON、OFFをスイッチング動作
させる構成となっている。Tr412のコレクタC、エ
ミッタE間のON、OFF動作による、a、c間の電圧
変化については図3の説明と同一である。45は電磁リ
レーの開閉指示手段で、電磁リレー41のON、OFF
を制御するものであり、Tr411のベースBに信号を
出力してコレクタC、エミッタE間をON、OFFし電
磁コイル42への通電を制御している。
11にON動作指示信号を発生すると同時にTr412
も適当な一定時間ON信号を発生し、その後、OFFす
るものである。したがって、電磁リレーの開閉指示手段
の出力により電磁コイル42を吸引させたときには、a
c間の電圧は高く、その後一定時間後に、ac間の電圧
を低く制御できるから、ac間の電圧設定を電磁コイル
42の吸引時は動作電圧以上とし、吸引後は保持電圧以
上とすることで、電磁コイルの消費電力と発熱を抑える
ことができる。45の電磁リレーの開閉指示手段はマイ
コン装置や簡単な電子回路等で構成されている。
レーを同時にON、OFF制御する場合の例である。図
5において、511、512は電磁リレー、5112、
5122は電磁リレーを駆動させる電磁コイル、511
3,5123は接点、521,522は接続変更手段、
D51はダイオードである。521,522の接続変更
手段には抵抗R5211、R5221、コンデンサC5
211、C5221、トランジスタのTr5211、Tr
5221を組み合わせて、スイッチング動作させる構成
となっている。
合、接続変更手段521、522に設けられたコンデン
サC5211、C5221に充電が始まる。これによ
り、Tr5211、Tr5221のベースBに電流が流
れ、Tr5211、Tr5221がONする。
22、5112にそのまま印加される。このとき印加さ
れる電圧を電磁リレーの動作電圧以上に設定しておけば
電磁リレーが吸引駆動する。
の充電が完了すると、各トランジスタのベースへの電流
入力がなくなるから、各トランジスタのコレクタC、エ
ミッタE間はOFF状態となる。このとき電磁コイル5
112と5122はダイオードD51を介して、直列に
接続された状態、すなわち印加された直流電圧を電磁コ
イル5112と5122で分圧された形となり分圧され
た電圧が復帰電圧以上となっていれば電磁リレーの接点
5113、5123をオン位置の状態で保持できる。し
たがって保持状態での電磁コイルの印加電圧を低くして
消費電力と発熱を抑制する。
コンデンサ、トランジスタ回路などを用いて電圧変化回
路を構成し、電磁リレーの駆動時間に合わせて充電の際
の時定数を適切に設定しているために、電磁リレーへの
電圧変化を行うための別部品をほとんど必要とせず、経
済的な回路を提供することができる。
ンジスタのベースへマイコンなどから直接制御できるの
で、部品点数を少なくでき、任意のタイミングでリレー
を駆動させる場合に適用可能である。
初は高くして電磁コイルを動作させ、次に電磁コイルが
保持できる程度に低くすることによりリレーの動作を損
なうことなく電磁コイルの消費電力を抑えることが可能
となり、その結果電磁リレーに設けられた電磁コイルの
発熱を少なくすることができる。従って機器内にリレー
と共に用いる電子部品の温度上昇を抑えることが可能と
なり、使用部品に使用温度上限の高い高価な部品を使用
する必要がなくなる。
点の通電や開閉性能には影響することなく電磁コイルの
消費電力量を抑制し,リレーを用いた機器内の温度上昇
を抑制することが可能である。
を表した図
を表した図
R332、R333、R 334、R411、R412、R413、R5211、
R5221 抵抗 C141、C241、C331、C5211、C522
1 コンデンサ Tr241、Tr331、Tr411、Tr412、Tr5
211、Tr5221 トランジスタ 32、44、53 電圧発生手段 33、40d 発生電圧変化手段 33d トランジスタ駆動回路部 45 電磁リレーの開閉指示手段 521,522 接続変更手段 D51 ダイオード
Claims (4)
- 【請求項1】接点と該接点を開閉する電磁コイルを備え
た電磁リレーの電磁コイルに電圧を印加してリレーを動
作させた後,適当な時間後にインピーダンスが上昇する
電流制限手段を電磁コイルに直列に挿入したことを特徴
とする電磁リレーのコイル駆動回路。 - 【請求項2】接点と該接点を開閉する電磁コイルを備え
た電磁リレーと,該リレーの電磁コイルに電圧を供給す
るための電圧発生手段からなり,該電圧発生手段は,リ
レーを動作させた後,適当な時間後にリレーの復帰電圧
以上であり且つ動作電圧以下に発生電圧を変化させる手
段を含むことを特徴とする電磁リレーのコイル駆動回
路。 - 【請求項3】接点と該接点を開閉する電磁コイルを備え
た電磁リレーと,該リレーの電磁コイルに電圧を供給す
るための電圧発生手段と,電磁リレーの開閉を指示する
手段からなり,電磁リレーの開閉指示手段は,リレーが
動作する指令を電圧発生手段に発生するとともに,適当
な時間後にリレーの復帰電圧以上であり且つ動作電圧以
下に発生電圧を変化させる指令を電圧発生手段に送り,
該指令に基づき電圧発生手段は発生電圧を変化すること
を特徴とする電磁リレーのコイル駆動回路。 - 【請求項4】接点と該接点を開閉する電磁コイルを備え
た2個の電磁リレーと,該2個の電磁リレーの電磁コイ
ルに電圧を供給するための電圧発生手段と,前記2個の
電磁リレーの電磁コイルと電圧発生手段の接続変更手段
からなり,該接続変更手段はリレー動作開始時に2個の
電磁コイルを電圧発生手段の出力端に対して並列に接続
し,適当な時間後に直列に接続しなおすものであること
を特徴とする電磁リレーのコイル駆動回路。
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JP2000381229A JP4494622B2 (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | 電磁リレーのコイル駆動回路 |
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